JP2021083408A - 検査方法および検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】焦点を合わせるのに要する時間を短縮することである。【解決手段】検査装置は、撮像条件が保存されていなければ(最初に観察点を撮像するとき)、オートフォーカス処理を実行して、顕微鏡カメラの焦点が観察点に合う合焦位置を取得し、得られた合焦位置を記憶装置に保存する。一方、検査装置は、撮像条件が保存されていれば(二回目以降に観察点を撮像するとき)、合焦位置を記憶装置から読み出し、読み出した合焦位置に顕微鏡カメラの焦点を設定して観察点を撮像する。【選択図】図5

Description

本開示は、検査方法および検査装置に関する。
特開2019−088339号公報(特許文献1)には、細菌同定培養や薬剤感受性検査のための培養プレートの各々のウェル中の細菌の形状や数を顕微鏡観察し、細菌の分裂の様子をモニタすることで細菌同定検査や薬剤感受性検査を行う検査装置が開示されている。
特開2019−088339号公報
細菌や薬剤などの観察対象を置くプレートは、たとえば成型精度により、個々に僅かな差異が生じる。顕微鏡の被写界深度は狭いため、プレートごとに都度、顕微鏡カメラの焦点を合わせる必要があった。
また、細菌等の生物学的因子の動態をモニタする場合、一の観察点を複数回撮像する。この場合に、撮像する度に焦点を合わせると、一回の撮像にかかる時間が長くなる。また、観察点が複数ある場合であって、観察対象の状態が経時的に変化するような場合、一のプレート内に含まれる各観察点を可能な限り同じタイミングで撮像することが望まれる。しかし、顕微鏡カメラを用いる場合、観察点ごとに焦点を合わせる必要があるため、撮像のタイミングにずれが生じ、観察点が増えることに比例してずれも大きくなり、一のプレートに対する撮像が完了するのに要する時間が長くなるという問題があった。
本開示の目的は、かかる問題を解決するためになされたものであり、生物学的因子の動態を短時間で検査することが可能な検査方法、および検査装置を提供することである。
本開示の検査方法は、生物学的因子が配置されるプレート上の少なくとも一の観察点を顕微鏡カメラで撮像することにより、生物学的因子の動態を検査する検査方法である。検査方法は、観察点を第1撮像するときに、顕微鏡カメラを観察点に合焦して合焦位置を得るステップと、得られた合焦位置を記憶装置に保存するステップと、第1撮像した後、観察点を第2撮像するときに、合焦位置を記憶装置から読み出し、読み出した合焦位置に顕微鏡カメラの焦点を設定して観察点を撮像するステップとを含む。
本開示の検査装置は、生物学的因子が配置されるプレート上の少なくとも一の観察点を撮像することにより、生物学的因子の動態を検査する検査装置である。検査装置は、観察点を撮像する顕微鏡カメラと、顕微鏡カメラの焦点を変更する焦点変更部と、観察点を第1撮像するときに、顕微鏡カメラを観察点に合焦して合焦位置を得る取得部と、得られた合焦位置を記憶装置に保存する保存部と、顕微鏡カメラおよび焦点変更部を制御して、観察点を撮像させる撮像制御部とを含む。撮像制御部は、第1撮像した後、観察点を第2撮像するときに、合焦位置を記憶装置から読み出し、読み出された合焦位置に顕微鏡カメラの焦点を設定させて観察点を撮像させる。
上記の検査方法および検査装置においては、第1撮像した後、観察点を第2撮像するときに、第1撮像したときに得た合焦位置に顕微鏡カメラの焦点が設定される。すなわち、観察点を第2撮像するときは、顕微鏡カメラの焦点を観察点に合わせる必要がない。その結果、焦点を合わせるのに要する時間を短縮することができ、生物学的因子の動態検査を短時間で行うことができる。
本実施の形態にかかる検査装置の概略構成を示す図である。 培養プレートの平面図である。 制御装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。 制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 制御装置が実行する撮像処理のフローチャートである。 第1の変形例にかかる制御装置が実行する撮像処理のフローチャートである。 第2の変形例にかかる制御装置が実行する撮像処理のフローチャートである。 第2の変形例にかかる制御装置が実行する補正処理のフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[検査装置の構成]
図1は、本実施の形態にかかる検査装置の概略構成を示す図である。本実施の形態にかかる検査装置は、一例として、薬剤感受性試験に用いられる。
検査装置100は、培養プレート10上に設けられている複数の観察点の各々を撮像する。複数の観察点の各々には、生物学的因子である菌を含む試験液と薬剤とを接触させて得られる観察対象が置かれている。
検査装置100は、制御装置120と顕微鏡カメラ140とステージ160と読取部180とを含む。制御装置120は、顕微鏡カメラ140、ステージ160および読取部180と電気的に接続されている。なお、電気的に接続された各装置は、一部または全部が一体で構成されていてもよい。
制御装置120は、培養プレート10上の各観察点16撮像するために、読取部180が読み取った情報に基づいて、顕微鏡カメラ140およびステージ160の各々を制御する。
顕微鏡カメラ140は、対物レンズ142と、焦点変更機構144と、イメージセンサ146とを含む。
対物レンズ142は、ステージ160上に設置された培養プレート10の一部を拡大する。対物レンズ142は、観察対象に応じて任意に選択される。
焦点変更機構144は、顕微鏡カメラ140の焦点を変更する。焦点変更機構144は、一例として、対物レンズ142の位置を対物レンズ142の光軸方向に変更することで、顕微鏡カメラ140の焦点を変更する。
イメージセンサ146は、対物レンズ142により拡大された観察対象の像を撮像するための検出器であって、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどである。
ステージ160は、撮像視野変更機構162と、照明装置164とを含む。ステージ160上には培養プレート10が設置される。照明装置164は、透過照明であって、ステージ160に対して観察用の光を照射する。
撮像視野変更機構162は、顕微鏡カメラ140の撮像視野を変更する。撮像視野変更機構162は、X軸移動機構162Xと、Y軸移動機構162Yとを含む。X軸移動機構162Xは、ステージ160上に設置された培養プレート10を図1のX軸方向に動かす。Y軸移動機構162Yは、ステージ160上に設置された培養プレート10を図1のY軸方向に動かす。なお、図1において、培養プレート10が置かれるステージ160の平面をX−Y平面として、当該XY平面に対して垂直な軸をZ軸とする。
読取部180は、培養プレート10の識別情報を読み取る。読取部180は、たとえば、バーコードリーダ、QRコード(登録商標)リーダ、またはRF(Radio Frequency)タグ対応のリーダであって、培養プレート10に付された識別コードの種類に応じて選択される。読取部180は、読み取った識別情報を制御装置120に送信する。
制御装置120は、読取部180からの識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する撮像条件を読み出し、読み出した撮像条件に基づいて顕微鏡カメラ140およびステージ160を制御し、各観察点を撮像する。
具体的には、制御装置120は、撮像視野変更機構162に対して、撮像対象とする観察点の位置を示す観察点情報を出力する。撮像視野変更機構162は、出力された観察点情報に従って、培養プレート10を動かし、撮像対象の観察点を、顕微鏡カメラ140の撮像視野内に位置させる。
また、制御装置120は、撮像条件にしたがって焦点変更機構144に対して焦点の変更指示を出す。このとき、制御装置120は、撮像対象の観察点に顕微鏡カメラ140の焦点が合う合焦位置を焦点変更機構144に出力する。焦点変更機構144は、出力された合焦位置に顕微鏡カメラ140の焦点を設定する。
制御装置120は、顕微鏡カメラ140の撮像視野と焦点とが設定された場合に、イメージセンサ146に撮像指示を出し、画像データを得る。制御装置120は、画像データから観察結果として菌の数、菌の形状等を得る。
[培養プレートの構成]
図2は、培養プレートの平面図である。培養プレート10は、板状部材12と、流路構造とを備える。流路構造は、開口部13、開口14、マイクロ流路15、観察点16、および開口17を備える。
開口14は、開口部13内に設けられ、開口部13とマイクロ流路15とを連通させる部分である。つまり、開口14は、マイクロ流路15の一方の端部に接続される。開口14からは、流体圧を用いて菌を含む試験液がマイクロ流路15に圧入される。図2に示した培養プレート10上には、4本のマイクロ流路15が、開口14を中心として放射状に配置されている。
マイクロ流路15は、試験液が流動可能に構成される。開口14から延びたマイクロ流路15は、複数のマイクロ流路15に分岐する。開口14から流入した試験液は、分岐したマイクロ流路15に流動する。この実施形態では、1本のマイクロ流路15から、14本のマイクロ流路15に分岐している。
分岐後のマイクロ流路15の途中には観察点16が設けられている。マイクロ流路15は、開口14から流入した試験液を観察点16に流動させる。
観察点16は、薬剤が配置され、マイクロ流路15と接続されてマイクロ流路15から流入した試験液を貯留する。観察点16において、試験液は薬剤と反応する。薬剤は、例えば、抗菌薬である。薬剤は、固体であってもよいし、液体であってもよい。薬剤は、観察点16に、予め載置される。すなわち、観察点16に試験液が流入する前に、薬剤は観察点16に載置される。観察点16は、直方体状に形成される。観察点16の一辺の長さは、例えば10μm〜10mmである。
図2では、板状部材12に56個(=14個×4)の観察点16が形成されている。すなわち、本実施の形態においては、一の培養プレート10を観察する場合に、検査装置100を用いて56個の観察点16を観察する。56個の観察点16に貯留される試験液の容量は互いに同一である。一方、56個の観察点16に載置される薬剤の種類及び薬剤の量は、互いに同一であってもよいし、互いに相違してもよい。
板状部材12は、ポリメタクリル酸メチル樹脂のようなアクリル樹脂である。板状部材12の厚みは、特に限定されないが、例えば、1mm〜6mmに設定される。また、板状部材12には、培養プレート10を個別に識別するための識別コード18が付されている。
識別コード18は、一次元のバーコードまたは二次元のQRコード(登録商標)といった光学的に読み取り可能なものに限らず、RFタグのような無線通信によって読み取り可能なものであってもよい。識別コード18が示す識別情報は、培養プレート10に個別に付される製造番号に限られず、培養プレート10に付されるロット番号であってもよい。
培養プレート10の主な材料は、アクリル樹脂である。そのため、培養プレート10は、製造時の条件、保管条件、使用条件等の違いにより、わずかな個体差が生じる。被写界深度が広いカメラを利用する場合、わずかな個体差があったとしても、一の培養プレート10を撮像したときに合わせた焦点の位置と同じ位置に焦点を合わせて他の培養プレート10も撮像すれば、ある程度ピントの合った画像が得られる。しかし、本実施の形態にかかる検査においては、被写界深度が狭い顕微鏡カメラ140が用いられるため、一の培養プレート10を撮像したときに合わせた焦点の位置と同じ位置に焦点を合わせて他の培養プレート10を撮像しても、ピントの合った画像は得られない。
そこで、被写界深度が狭い顕微鏡カメラを利用する本実施の形態にかかる検査においては、撮像条件として各観察点16にピントを合わせるための情報が、培養プレート10ごとに付された個別の識別コード18が示す識別情報によって管理される。
[検査の概要]
図1を参照して、検査の概要について説明する。本実施の形態において、検査装置100は、菌と薬剤とを接触させてからの菌の様子を観察するために利用される。試験液の圧入された培養プレート10は、菌の培養に適した温度(たとえば、37℃)に設定されたインキュベータ20内に格納され、観察するタイミングでインキュベータ20から取り出される。
培養プレート10は、たとえば、菌と薬剤とを接触させてから3時間の間、インキュベータ20内に格納される。そして、菌と薬剤とを接触させたときを0分とし、0分、60分、90分、120分、150分、180分の各々における菌の様子が観察される。これにより、菌と薬剤とを接触させたときの、菌の変化が経時的に観察され、菌の動態検査の結果が得られる。
培養プレート10上には、56個の観察点16が設けられている。本実施の形態における検査では、培養プレート10をインキュベータ20から取り出し、検査装置100により当該培養プレート10上の56個の観察点16の各々の撮像を行い、再度、培養プレート10をインキュベータ20に戻すという作業が繰り返される。
複数の培養プレート10を同時並行で観察してもよい。この場合、各培養プレート10に対して、上記、インキュベータ20から取り出し、56個の観察点16の各々の撮像を行い、再度インキュベータ20に戻すという作業の繰り返しが行われる。
[制御装置のハードウェア構成]
図3は、制御装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。制御装置120は、一例として、汎用的なコンピュータアーキテクチャに従って構成される。
制御装置120は、主な構成要素として、プロセッサ122と、メモリ124と、入出力インターフェイス(I/F)126とを有する。これらの各部は、バス128を介して互いに通信可能に接続される。
プロセッサ122は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Multi Processing Unit)などの演算処理部である。プロセッサ122は、メモリ124に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、検査装置100の各部の動作を制御する。具体的には、プロセッサ122は、当該プログラムを実行することによって、後述する検査装置100の処理の各々を実現する。なお、図3の例では、プロセッサが単数である構成を例示しているが、制御装置120は複数のプロセッサを有する構成としてもよい。
メモリ124は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、磁気ディスク等の記憶装置によって実現される。メモリ124は、プロセッサ122によって実行されるプログラム、またはプロセッサ122によって用いられるデータなどを記憶する。具体的には、メモリ124は、各培養プレート10上の各観察点16を撮像するための撮像条件を記憶する。
入出力I/F126は、焦点変更機構144、イメージセンサ146、撮像視野変更機構162、および読取部180との間で各種データをやり取りするためのインターフェイスである。
[制御装置の機能構成]
図4は、制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。制御装置120、取得部222と、保存部224と、読出部226と、撮像制御部228と、解析部230とを備える。これらの各機能は、プロセッサ122がメモリ124に格納されたプログラムを実行することで実現する。
取得部222は、顕微鏡カメラ140の焦点が観察点16に合う合焦位置424を取得する。取得部222は、既存のオートフォーカス技術を利用し、焦点変更機構144と協同して顕微鏡カメラ140を観察点16に合焦して合焦位置424を取得する。
合焦位置424は、たとえば、顕微鏡カメラ140の焦点が観察点16に合ったときの対物レンズ142の位置であって、ステージ160の表面から対物レンズ142までのZ軸方向の距離である。
なお、合焦位置424を得る方法は、既存のオートフォーカス技術を利用した方法に限られない。たとえば、レーザ式の変位センサを利用して、予め定められた位置から観察点16までの距離を測定することで、ステージ160のXY平面から観察点16までの距離を算出し、算出した距離に顕微鏡カメラ140の焦点距離を加えることで合焦位置を求めてもよい。
保存部224は、識別情報44とカメラ情報42とを対応付けて撮像条件240としてメモリ124に保存する。カメラ情報42は、観察点情報422と合焦位置424とを含む。保存部224は、観察点情報422と、観察点情報422が示す観察点16に顕微鏡カメラ140のピントを合わせるための合焦位置424とを対応付けてカメラ情報42としてメモリ124に保存する。
観察点情報422は、一の観察点16について、培養プレート10上における当該観察点16の位置を示す情報である。本実施の形態において、観察点情報422は、培養プレート10上に56個設けられた各々を示す観察点16の番号である。
読出部226は、読取部180が読み取った識別情報44に基づいて撮像条件240をメモリ124から読み出す。読出部226は、読み出した結果を撮像制御部228に送る。識別情報44に対応する撮像条件240が格納されていない場合、読出部226は、撮像条件240が格納されていないことを撮像制御部228に対して出力する。識別情報44に対応する撮像条件240が格納されている場合、読出部226は、当該撮像条件240を撮像制御部228に対して出力する。
撮像制御部228は、顕微鏡カメラ140および撮像視野変更機構162を制御して、各観察点16の画像データを取得する。
撮像制御部228は、読出部226から撮像条件240が格納されていない旨の通知を受けた場合、撮像条件240を作成しつつ、画像データを得る。具体的には、撮像制御部228は、撮像視野変更機構162に観察点情報422である観察点16の番号を出力する。なお、培養プレート10上の観察点16の位置を示す観察点情報422は、メモリ124に予め保存されている。
撮像視野変更機構162は、撮像制御部228からの観察点情報422に従って培養プレート10を動かし、顕微鏡カメラ140の撮像視野内に指定した番号(位置)の観察点16を位置させる。
また、撮像制御部228は、取得部222に対して、合焦位置424の取得を指示する。取得部222は、焦点変更機構144と協同して、顕微鏡カメラ140の撮像視野内に位置する観察点16に、顕微鏡カメラ140を合焦させて合焦位置424を取得する。このとき、焦点変更機構144は、顕微鏡カメラ140の焦点を顕微鏡カメラ140の撮像視野内に位置する観察点16に合わせる。
撮像制御部228は、焦点の調整が完了したことに従い、イメージセンサ146に撮像指示することで観察点16の画像データを取得する。
撮像制御部228は、撮像が完了すると、観察点16の番号を変更して、撮像視野変更機構162への指示、取得部222への指示、イメージセンサ146への撮像指示を繰り返す。撮像制御部228がこれらの指示を繰り返すことで、観察点16ごとの合焦位置424が得られ、撮像条件240が生成されるとともに、画像データが得られる。
解析部230は、撮像制御部228が取得した画像データを解析し、観察結果242を得る。解析部230は、得られた観察結果242をメモリ124に保存する。観察結果242は、たとえば、画像データを二値化したデータ、画像データを解析して得られる菌の数、菌の形状を示すデータ、撮像したときの時間、撮像した位置を示す観察点情報422などを含み得る。
撮像制御部228は、撮像条件240が読出部226から出力された場合、出力された、すなわち、読み出された撮像条件240に従って顕微鏡カメラ140および撮像視野変更機構162を制御して、各観察点16の画像データを取得する。解析部230は、得られた画像データを解析して得られる観察結果242をメモリ124に出力する。
具体的には、撮像制御部228は、観察点の番号を撮像視野変更機構162に出力するとともに、当該観察点の番号に対応する合焦位置を顕微鏡カメラ140の焦点変更機構144に対して出力し、顕微鏡カメラ140のイメージセンサ146に撮像指示を出す。
これにより、顕微鏡カメラ140の撮像視野内に指定した番号の観察点16が位置するとともに、当該観察点16に顕微鏡カメラ140の焦点が合い、ピントの合った画像データが得られる。このとき、焦点変更機構144は、指示された合焦位置に対物レンズ142の位置を設定するだけであり、焦点を合わせるように対物レンズ142の位置を調整する必要がないため、顕微鏡カメラ140の焦点を観察点16に合わせるのに要する時間を短縮することができる。
以上のように、本実施の形態にかかる検査装置100は、培養プレート10上の各観察点16を初めて撮像するときは、観察点16に顕微鏡カメラ140の焦点が合うように対物レンズ142の位置を調整する一方、2回目以降の撮像では、1回目で撮像したときの調整結果を利用する。これにより、2回目以降の各回における撮像に要する時間を短縮することができる。その結果、菌の動態検査の結果を得るのに要する時間を短縮することができる。
なお、試験液を培養プレート10に圧入する前に培養プレート10上の観察点16ごとの合焦位置424を取得し、その後、培養プレート10に試験液を圧入して、検査を開始してもよい。すなわち、1回目の撮像のときに、観察結果を得ることなく、すなわち、実際に撮像することなく、観察点16に顕微鏡カメラ140を合焦させて合焦位置424だけを取得するようにしてもよい。
上述したように、培養プレート10上には、56個の観察点16が設けられているため、一つの観察点16の撮像を完了するまでの時間が長くなると、一つ目の観察点16を撮像したときの時間と、最後の56個目の観察点16を撮像したときの時間とのずれが大きくなる。
また、複数の培養プレート10を同時並行で観察する場合に、一つの観察点16の撮像を完了するまでの時間が長くなると、一の培養プレート10の観察を完了するまでに要する時間は長くなる。たとえば、30分間隔で観察する場合、遅くとも、30分の間にすべての培養プレート10の観察を終える必要がある。そのため、一の培養プレート10の観察を完了するまでに要する時間が長くなると、同時並行で処理可能な培養プレート10の数は少なくなる。
本実施の形態にかかる検査装置100は、一の観察点16を複数回観察する場合に、培養プレート10に付された識別コード18を読み取り、読み取った識別コード18が示す識別情報44に対応する合焦位置424を用いて顕微鏡カメラ140の焦点を設定する。そのため、検査装置100を用いて一の観察点16を複数回観察するときに、培養プレート10上の観察点16を観察するたびに顕微鏡カメラ140の焦点を観察点16に合わせるように調節する場合に比べて、一つの観察点16の撮像を完了するまでの時間を短くすることができる。その結果、最初の観察点16を撮像したときの時間と最後の観察点16を撮像したときの時間のずれを小さくすることができ、また、同時並行で処理可能な培養プレート10の数も増やすことができる。
なお、図4には、プロセッサ122がプログラムを実行することで必要な機能が提供される構成例を示したが、これらの提供される機能の一部または全部を、専用のハードウェア回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)など)を用いて実装してもよい。
[フローチャート]
図5は、制御装置が実行する撮像処理のフローチャートである。撮像処理は、ステージ160上に培養プレート10がセットされたときに開始される。なお、以下では、ステップを単に「S」と記載する。
S102において、制御装置120は、識別情報44を取得する。S104において、制御装置120は、取得した識別情報44に対応する撮像条件240がメモリ124に保存されているか否かを判断する。
制御装置120は、撮像条件240がメモリ124に保存されていないと判断した場合(S104においてNO)、S106〜S120の処理を実行して、撮像処理を終了する。
S106において、制御装置120は、観察点16の番号を1に設定する。S108において、制御装置120は、設定した番号の観察点16を撮像視野内に位置させる。
S110において、制御装置120は、オートフォーカス処理を実行する。オートフォーカス処理は、既存のオートフォーカス技術を利用し、顕微鏡カメラ140の焦点を、顕微鏡カメラ140の撮像視野内に位置する観察点16に合わせる処理である。これにより合焦位置424が得られる。
S112において、制御装置120は、顕微鏡カメラ140のイメージセンサ146に撮像を開始させる。S114において、制御装置120は、顕微鏡カメラ140が撮像した画像データから観察結果を得る。得られた観察結果はメモリ124に保存される。制御装置120は、たとえば、撮像した時間と、当該撮像したときに設定されている観察点16の番号と画像データを解析して得られる情報とを観察結果としてメモリ124に保存する。
S116において、制御装置120は、S110のオートフォーカス処理で得られた合焦位置424を、設定した番号の観察点16の合焦位置424として、S102の処理で得られた識別情報44と対応付けて保存する。このとき、制御装置120は、合焦位置424と設定した番号を示す観察点情報422とを対応付けて保存する。
S118において、制御装置120は、観察点16の番号を1加算する。S120において、制御装置120は、観察点16の番号が56を超えているか否かを判定する。制御装置120は、観察点16の番号が56を超えるまでS108〜S120の処理を繰り返し、撮像処理を終了する。
制御装置120は、撮像条件240がメモリ124に保存されていると判断した場合(S104においてYES)、S122〜S136の処理を実行して、撮像処理を終了する。
S122において、制御装置120は、メモリ124からS102で取得した識別情報44に対応する合焦位置424(カメラ情報42)を取得する。
S124において、制御装置120は、観察点16の番号を1に設定する。S126において、制御装置120は、設定した番号の観察点16を撮像視野内に位置させる。
S128において、制御装置120は、顕微鏡カメラ140の焦点が設定した番号(観察点情報422)に対応する合焦位置424となるように、顕微鏡カメラ140の焦点を変更する。
S130において、制御装置120は、顕微鏡カメラ140のイメージセンサ146に撮像を開始させる。S132において、制御装置120は、顕微鏡カメラ140が撮像した画像データから観察結果を得る。得られた観測結果はメモリ124に保存される。制御装置120は、たとえば、撮像した時間と、当該撮像したときに設定されている観察点16の番号と画像データを解析して得られる情報とを観察結果としてメモリ124に保存する。
S134において、制御装置120は、観察点16の番号を1加算する。S136において、制御装置120は、観察点16の番号が56を超えているか否かを判定する。制御装置120は、観察点16の番号が56を超えるまでS126〜S136の処理を繰り返し、撮像処理を終了する。
S106〜S120の処理は、培養プレート10に対して初めて撮像処理が実行されるときに行われる処理であって、撮像条件240の生成と各観察点16の撮像とを同時並行で行う処理である。一方、S122〜S136の処理は、培養プレート10に対してすでに撮像処理が実行されているときに行われる処理であって、2回目以降、観察点16を撮像する場合に行われる処理である。S122〜S136の処理では、S106〜S120の実行で生成された撮像条件240を利用して各観察点16の撮像が行われる。
[第1の変形例]
培養プレート10は、インキュベータ20内に格納され、予め定められたタイミングで取り出されてステージ160上に置かれる。培養プレート10は、樹脂で出来ているため、インキュベータ20内に格納されることで変形することが予想される。そこで、2回目以降の撮像で、初めて撮像したときに生成した撮像条件240を補正して利用するようにしてもよい。第1の変形例にかかる制御装置120は、2回目以降の撮像で、撮像条件240(合焦位置424)を補正する処理を実行する。
図6は、第1の変形例にかかる制御装置が実行する撮像処理のフローチャートである。第1の変形例にかかる制御装置120が実行する撮像処理は、S123の処理を実行する点で、上記実施の形態にかかる制御装置120が実行する撮像処理と異なる。
S123において、第1の変形例にかかる制御装置120は、培養条件に基づいて合焦位置424を補正する。培養条件は、培養プレート10を変形させる因子であって、培養プレート10が設置されている環境の温度および湿度、ならびに、培養プレート10をインキュベータ20に格納した時間などを含む。
たとえば、培養プレート10を検査するときと同等の環境下での培養プレート10の変形度合いを計測し、得られた変形度合いに基づいて合焦位置424が補正されてもよい。また、合焦位置424は、培養条件をパラメータとする補正式に従って、補正されてもよい。
なお、S123にかかる処理は、撮像処理とは別の処理として実行されてもよい。S123にかかる処理は、撮像条件240が生成された以降であれば、いずれのタイミングで実行されてもよい。
[第2の変形例]
第2の変形例にかかる制御装置120は、撮像条件240を補正する点で第1の変形例にかかる制御装置120と共通するものの、補正方法が異なる。以下、図7および図8を参照して、第2の変形例にかかる制御装置120が実行する処理について説明する。
図7は、第2の変形例にかかる制御装置が実行する撮像処理のフローチャートである。なお、図7においては、上記実施の形態にかかる制御装置が実行する撮像処理と共通する一部の処理(S102〜S120の処理)を省略している。
第2の変形例にかかる制御装置120が実行する撮像処理は、S132の代わりにS132’を実行し、S131−1〜S131−7の処理を実行する点で、上記実施の形態にかかる制御装置120が実行する撮像処理と異なる。以下、上記実施の形態と異なる処理を中心に説明する。
S130に続いて、第2の変形例にかかる制御装置120は、S131−1において、画像データを合焦位置と併せて保存する。
S131−2において、第2の変形例にかかる制御装置120は、顕微鏡カメラ140の焦点を垂直方向(図1中のZ軸方向)上に所定距離α移動させる。具体的には、撮像条件240として保存されている合焦位置424から、予め定められた距離α分、ステージ160(培養プレート10)から離す方向に焦点を移動させる。移動させる距離は、顕微鏡カメラ140の被写界深度に応じて設定されてもよく、また、培養プレート10の設置環境に応じて設定されてもよい。
S131−3において、第2の変形例にかかる制御装置120は、顕微鏡カメラ140のイメージセンサ146に撮像を開始させる。
S131−4において、第2の変形例にかかる制御装置120は、画像データを合焦位置と併せて保存する。すなわち、第2の変形例にかかる制御装置120は、画像データと、当該画像データを撮像したときの顕微鏡カメラ140の焦点の位置とを対応付けて保存する。
S131−5において、第2の変形例にかかる制御装置120は、顕微鏡カメラ140の焦点を垂直方向(図1中のZ軸方向)下に所定距離α移動させる。具体的には、撮像条件240として保存されている合焦位置424から、予め定められた距離α分、ステージ160(培養プレート10)に近づく方向に焦点を移動させる。移動させる距離は、S131−2において移動させる距離と必ずしも同じである必要はない。
S131−6において、第2の変形例にかかる制御装置120は、第2の変形例にかかる制御装置120は、顕微鏡カメラ140のイメージセンサ146に撮像を開始させる。
S131−7において、第2の変形例にかかる制御装置120は、画像データを合焦位置と併せて保存する。
S132’において、第2の変形例にかかる制御装置120は、S131−1、S131−4、およびS131−7の各々で取得した画像データのうち、最もピントの合っている画像データから観察結果を得る。たとえば、第2の変形例にかかる制御装置120は、各画像データからピントに関連する特徴量を抽出する。なお、ピントに関連する特徴量は、既存の画像処理技術を利用して算出できる。第2の変形例にかかる制御装置120は、抽出した特徴量に基づいて最もピントの合っている画像データを特定する。このとき、第2の変形例にかかる制御装置120は、得られた観察結果と、最もピントの合っている画像データを撮像したときの合焦位置とを対応付けて保存する。
S128〜S131−7を実行することで、撮像条件240として保存されている合焦位置で撮像した画像に加えて、当該位置を中心に、顕微鏡カメラ140の焦点を垂直方向(図1中のZ軸方向)に上下に所定距離ずらした位置で撮像した画像が得られる。
また、S132’を実行することで、撮像条件240として保存されている合焦位置で撮像した画像と、当該位置を中心に、顕微鏡カメラ140の焦点を垂直方向(図1中のZ軸方向)に上下に所定距離ずらした位置で撮像した画像とのうち、最も焦点が合っている画像が特定される。
なお、S131−1,S131−4,およびS131−7において保存された画像データと合焦位置とから構成された情報は、S132’の処理で最もピントの合っている画像データを特定した後、削除されてもよい。
図8は、第2の変形例にかかる制御装置が実行する補正処理のフローチャートである。補正処理は、合焦位置で撮像した画像および、合焦位置を中心に上下に所定距離ずらした位置で撮像した画像に基づいて、撮像条件240を補正する。
具体的には、S202において、第2の変形例にかかる制御装置120は、観察点16の番号を1に設定する。
S204において、第2の変形例にかかる制御装置120は、設定した番号の観察点16の観察結果242に対応する合焦位置を取得する。ここで、上述したように、図7のS132’の処理が実行されることで、撮像条件240として保存されている合焦位置で撮像した画像と、当該位置を中心に、顕微鏡カメラ140の焦点を垂直方向(図1中のZ軸方向)に上下に所定距離ずらした位置で撮像した画像とのうち、最も焦点が合っている画像から得られた観察結果242が、当該画像を撮像したときの合焦位置に対応付けてメモリ124に保存される。
すなわち、S204を実行することで、撮像条件240として保存されている合焦位置で撮像した画像と、当該位置を中心に、顕微鏡カメラ140の焦点を垂直方向(図1中のZ軸方向)に上下に所定距離ずらした位置で撮像した画像とのうち、最も焦点が合っている画像を撮像したときの焦点の位置を示す合焦位置が取得される。
S206において、第2の変形例にかかる制御装置120は、撮像条件240として保存されている合焦位置を、S204で取得した合焦位置に補正する。
S208において、第2の変形例にかかる制御装置120は、観察点16の番号を1加算する。S210において、第2の変形例にかかる制御装置120は、観察点16の番号が56を超えているか否かを判定する。第2の変形例にかかる制御装置120は、観察点16の番号が56を超えるまでS204〜S210の処理を繰り返し、補正処理を終了する。
培養プレート10が、培養環境の下で変形している場合、顕微鏡カメラ140の焦点を顕微鏡カメラ140の垂直方向に沿って上下に所定距離ずらした位置で撮像した画像の方が、撮像条件240として保存されている合焦位置で撮像した画像に比べてピントが合っていることがある。
そこで、図8に示すような補正処理を実行することで、撮像条件240として保存されている合焦位置をピントが合っている画像を撮像したときの顕微鏡カメラ140の焦点の位置を示す合焦位置に補正することができる。
補正処理は、n回目の撮像が行われてから、n+1回目の撮像が行われるまでの間のいずれのタイミングで実行されてもよい。また、補正処理は、インキュベータ20に格納された時間が所定時間以上となった等、予め設定した条件が成立したことに応じて実行されるようにしてもよい。補正処理を実行する条件は、たとえば、培養プレート10の変形する条件に基づいて設定される。
補正処理は、所定回数撮像を行う度に実行するようにしてもよい。培養プレート10は、培養時間が進むにつれて徐々に変形する。そのため、観察点16に焦点が合う顕微鏡カメラ140の焦点位置は、培養時間が進むにつれて徐々に変わる。所定回数撮像を行う度に補正処理を実行することで、培養時間が進むにつれて徐々に変わる焦点位置に合わせて撮像条件240を補正することができる。
なお、第2の変形例にかかる制御装置120は、撮像処理において焦点位置を変えた3点で撮像するものとしたが、2点以上であればよく、3点に限られない。
なお、第2の変形例にかかる制御装置120は、S132’の処理を撮像処理とは別のタイミングで実行してもよい。たとえば、S132’の処理を図8に示した補正処理の一部に組み込んでもよい。また、補正処理は、撮像処理中に実行されてもよい。具体的には、S206の処理をS132’の後に実行してもよい。
[その他変形例]
制御装置120は、撮像条件240を、当該制御装置120が有するメモリ124に保存するものとしたが、撮像条件240を保存する先はこれに限られない。たとえば、撮像条件240は、制御装置120と通信可能に接続された記憶装置に保存されてもよい。また、識別コード18が書き込み可能なRFタグである場合に、RFタグに撮像条件240を格納してもよい。
上記実施の形態において、観察点16は、培養プレート10上に複数設けられているものとしたが、これに限られない。培養プレート10上に設けられた観察点16の数は、1個であってもよく、また、2個以上であってもよく、また、57個以上であってもよい。また、培養プレート10上に設けられた観察点16が一つである場合、撮像条件240に観察点16の位置を示す情報を含めなくとも良く、また、撮像視野変更機構162を備えなくともよい。
上記実施の形態において、観察点16の位置を示す情報は、観察点16の番号としたが、これに限られない。たとえば、観察点16の位置を示す情報は、ステージ160のうち、培養プレート10を設置する平面(X−Y平面)上の座標であってもよい。
また、観察点情報422は、予めメモリ124に保存されているものとしたが、識別コード18を読み取ったときに、当該観察点情報422も読み取れるようにしてもよい。
上記実施の形態において、撮像視野変更機構162は、ステージ160を動かすことで顕微鏡カメラ140の撮像視野を変更するものとしたが、これに限られない。たとえば、撮像視野変更機構162は、顕微鏡カメラ140を動かすことで顕微鏡カメラ140の撮像視野を変更するものであってもよい。
上記実施の形態においては、解析部230が画像データを解析した結果を観察結果242として保存する例を示した。これに限られず、制御装置120は、解析部230を有することなく、画像データを観察結果242として保存してもよい。また、制御装置120は、画像データを別の情報処理装置に送信し、当該情報処理装置に解析部の機能をもたせてもよい。また、観察結果242をメモリ124に保存するとしたが、観察結果242をモニタ等の表示部に表示し、ユーザが確認した旨を入力したことに応じて当該観察結果242を削除するようにしてもよい。
上記実施の形態において、焦点変更機構144は、顕微鏡カメラ140が有するものとしたが、これに限られない。たとえば、焦点変更機構144は、培養プレート10に対する顕微鏡カメラ140の焦点の位置を変更できるものであればよく、たとえば、ステージ160をZ軸方向に移動させるものであってもよい。
上記実施の形態においては、各観察点16にピントを合わせるための撮像条件が、培養プレート10ごとに付された個別の識別コード18が示す識別情報によって管理されるものとした。なお、培養プレート10ごとの撮像条件を管理する方法は、識別情報を用いる方法に限られない。たとえば、培養プレート10が保管されている位置情報(保管位置)を用いて、培養プレート10ごとの撮像条件を管理してもよい。この場合、培養プレート10に識別コード18を設ける必要はなく、また、検査装置100に読取部180を設ける必要はない。
たとえば、読出部226は、保管位置の入力が受け付けられたことに基づき、保管位置に対応する撮像条件を読み出してもよい。この場合、新たに検査を行うタイミング、または検査が終了したタイミングで、撮像条件を削除するようにしてもよい。保管位置は、たとえば、インキュベータ内の位置などである。保管位置は、ユーザが所定の入力部を操作することで出力されてもよく、あるいは、インキュベータから培養プレート10を出し入れする作業が機械によって行われる場合、当該機械を管理するコントローラから出力されてもよい。
また、保管位置ではなく、培養プレート10観察する際の設置位置を、培養プレート10ごとに予め定めておき、設置位置を用いて培養プレート10ごとの撮像条件を管理してもよい。
また、一度に検査する培養プレート10が一枚である場合、撮像条件を識別情報で管理する必要はない。
[態様]
上述した実施の形態およびその変形例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)一態様に係る検査方法は、生物学的因子が配置されるプレート上の少なくとも一の観察点を顕微鏡カメラで撮像することにより、生物学的因子の動態を検査する検査方法である。検査方法は、観察点を第1撮像するときに、顕微鏡カメラを観察点に合焦して合焦位置を得るステップと、得られた合焦位置を記憶装置に保存するステップと、第1撮像した後、観察点を第2撮像するときに、合焦位置を記憶装置から読み出し、読み出した合焦位置に顕微鏡カメラの焦点を設定して観察点を撮像するステップとを含む。
このような構成によれば、第1撮像した後、観察点を第2撮像するときに、第1撮像したときに得た合焦位置に顕微鏡カメラの焦点が設定される。すなわち、観察点を第2撮像するときは、顕微鏡カメラの焦点を観察点に合わせる必要がない。その結果、焦点を合わせるのに要する時間を短縮することができ、生物学的因子の動態検査を短時間で行うことができる。
(第2項)第1項に記載の検査方法は、プレートに付された識別情報を読み取るステップをさらに含む。この場合に、合焦位置を保存するステップにおいて、合焦位置と識別情報とを対応付けて保存する。また、観察点を撮像するステップにおいて、読み取られた識別情報に対応する合焦位置を読み出す。
このような構成によれば、各合焦位置がプレートに付された識別情報と対応付けて記憶装置に保存されるため、個体差のあるプレートごとに顕微鏡カメラの焦点が観察点に合う合焦位置を管理することができる。これにより、同時に複数枚のプレートの観察を行う際の検査を簡単にできる。
(第3項)第1項または第2項に記載の検査方法において、プレートは、複数の観察点を有していてもよい。この場合に、合焦位置を保存するステップにおいて、顕微鏡カメラと観察点との相対的な位置関係を示す観察点情報を合焦位置に対応付けて保存する。また、観察点を撮像するステップにおいて、読み出した合焦位置に対応する観察点情報に従って顕微鏡カメラの撮像視野を設定する。
このような構成によれば、観察点ごとに焦点を合わせるのに要する時間を短縮できるため、複数の観察点を同時に観察することが可能であり、各観察点を撮像するタイミングのずれを少なくすることができる。
(第4項)第1項〜第3項のうちいずれか1項に記載の検査方法において、生物学的因子は菌である。この場合に、観察点には、菌を含む検体と抗菌剤とを接触させることで得られる観察対象が置かれる。
(第5項)第4項に記載の検査方法において、プレートを予め定められた時間、インキュベータに格納するステップと、メモリに保存された合焦位置を、培養条件に応じて補正するステップとをさらに含んでもよい。
このような構成によれば、インキュベータに格納することでプレートの変形が起こることが予想されるが、合焦位置を培養条件に応じて補正するため、焦点が観察点にあった画像を取得し続けることができる。
(第6項)第4項に記載の検査方法において、プレートを予め定められた時間、インキュベータに格納するステップと、顕微鏡カメラの焦点を、合焦位置からプレートに対して垂直方向に所定距離ずらした位置で観察点を撮像するステップと、合焦位置で撮像して得られた画像と、垂直方向に所定距離ずらした位置で撮像して得られた画像とのうち、焦点が合っている画像を用いて観察結果を得るステップとをさらに含んでもよい。
このような構成によれば、インキュベータに格納することでプレートの変形が起こることが予想されるが、合焦位置での撮像と、垂直方向に所定距離ずらした位置での撮像とを行うため、プレートの変形が起こっていても、焦点が観察点にあった画像を用いた観測結果を得られる。
(第7項)第4項に記載の検査方法において、プレートを予め定められた時間、インキュベータに格納するステップと、顕微鏡カメラの焦点を、合焦位置からプレートに対して垂直方向に所定距離ずらした位置で観察点を撮像するステップと、記憶装置に保存された合焦位置を、合焦位置で撮像して得られた画像と、垂直方向に所定距離ずらした位置で撮像して得られた画像とのうち、焦点が合っている画像を撮像したときにおける顕微鏡カメラの焦点の位置に補正するステップをさらに含んでもよい。
このような構成によれば、インキュベータに格納することでプレートの変形が起こることが予想されるが、合焦位置で撮像した画像と、垂直方向に所定距離ずらした位置で撮像した画像とのうち、焦点が合っている画像を撮像したときにおける顕微鏡カメラの焦点の位置に合焦位置が補正されるため、焦点の合った画像を取得し続けることができる。
(第8項)一態様に係る検査装置は、生物学的因子が配置されるプレート上の少なくとも一の観察点を撮像することにより、生物学的因子の動態を検査する検査装置である。検査装置は、観察点を撮像する顕微鏡カメラと、顕微鏡カメラの焦点を変更する焦点変更部と、観察点を第1撮像するときに、顕微鏡カメラを観察点に合焦して合焦位置を得る取得部と、得られた合焦位置を記憶装置に保存する保存部と、顕微鏡カメラおよび焦点変更部を制御して、観察点を撮像させる撮像制御部とを含む。撮像制御部は、第1撮像した後、観察点を第2撮像するときに、合焦位置を記憶装置から読み出し、読み出された合焦位置に顕微鏡カメラの焦点を設定させて観察点を撮像させる。
このような構成によれば、第1撮像した後、観察点を第2撮像するときに、第1撮像したときに得た合焦位置に顕微鏡カメラの焦点が設定される。すなわち、観察点を第2撮像するときは、顕微鏡カメラの焦点を観察点に合わせる必要がない。その結果、焦点を合わせるのに要する時間を短縮することができ、生物学的因子の動態検査を短時間で行うことができる。
(第9項)第8項に記載の検査装置は、プレートに付された識別情報を読み取る読取部をさらに含んでいてもよい。この場合、保存部は、合焦位置と識別情報とを対応付けて記憶装置に保存する。また、撮像制御部は、第2撮像するときに、読取部が読み取った識別情報に対応する合焦位置を記憶装置から読み出す。
このような構成によれば、各合焦位置がプレートに付された識別情報と対応付けて記憶装置に保存されるため、個体差のあるプレートごとに顕微鏡カメラの焦点が観察点に合う合焦位置を管理することができる。これにより、同時に複数枚のプレートの観察を行う際の検査を簡単にできる。
(第10項)第8項または第9項に記載の検査装置は、顕微鏡カメラの撮像視野を変更する撮像視野変更部をさらに含んでいてもよい。プレートは、複数の観察点を有していてもよい。この場合、保存部は、顕微鏡カメラと観察点との相対的な位置関係を示す観察点情報を合焦位置に対応付けて保存する。撮像制御部は、読み出した合焦位置に対応する観察点情報に従って、撮像視野変更部を制御して、顕微鏡カメラの撮像視野を設定させる。
このような構成によれば、観察点ごとに焦点を合わせるのに要する時間を短縮できるため、複数の観察点を同時に観察することが可能であり、各観察点を撮像するタイミングのずれを少なくすることができる。
(第11項)第8項〜第10項のうちいずれか1項に記載の検査装置において、撮像制御部は、インキュベータから取り出したプレートの観察点を撮像する場合、記憶装置に保存された合焦位置を、観察点に置かれた観察対象の培養条件に応じて補正してもよい。
このような構成によれば、インキュベータに格納することでプレートの変形が起こることが予想されるが、合焦位置を培養条件に応じて補正するため、焦点が観察点にあった画像を取得し続けることができる。
(第12項)第8項〜第10項のうちいずれか1項に記載の検査装置において、撮像制御部は、インキュベータから取り出したプレートの観察点を撮像するときに、合焦位置で撮像させた第1画像と、合焦位置からプレートに対して垂直方向に所定距離ずらした位置で撮像させた第2画像とを取得し、第1画像と第2画像とのうち、焦点が合っている画像を用いて観察結果を得てもよい。
このような構成によれば、インキュベータに格納することでプレートの変形が起こることが予想されるが、合焦位置での撮像と、垂直方向に所定距離ずらした位置での撮像とを行うため、プレートの変形が起こっていても、焦点が観察点にあった画像を用いた観測結果を得られる。
(第13項)第8項〜第10項のうちいずれか1項に記載の検査装置において、撮像制御部は、インキュベータから取り出したプレートの観察点を撮像するときに、合焦位置で撮像させた第1画像と、合焦位置からプレートに対して垂直方向に所定距離ずらした位置で撮像させた第2画像とを取得し、記憶装置に保存された合焦位置を、第1画像と第2画像とのうち、焦点が合っている画像を撮像したときにおける顕微鏡カメラの焦点の位置に補正してもよい。
このような構成によれば、インキュベータに格納することでプレートの変形が起こることが予想されるが、合焦位置で撮像した画像と、垂直方向に所定距離ずらした位置で撮像した画像とのうち、焦点が合っている画像を撮像したときにおける顕微鏡カメラの焦点の位置に合焦位置が補正されるため、焦点の合った画像を取得し続けることができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 培養プレート、12 板状部材、13 開口部、14,17 開口、15 マイクロ流路、16 観察点、18 識別コード、20 インキュベータ、42 カメラ情報、44 識別情報、100 検査装置、120 制御装置、122 プロセッサ、124 メモリ、126 入出力I/F、128 バス、140 顕微鏡カメラ、142 対物レンズ、144 焦点変更機構、146 イメージセンサ、160 ステージ、162 撮像視野変更機構、162X X軸移動機構、162Y Y軸移動機構、164 照明装置、180 読取部、222 取得部、224 保存部、226 読出部、228 撮像制御部、230 解析部、240 撮像条件、242 観察結果、422 観察点情報、424 合焦位置。

Claims (13)

  1. 生物学的因子が配置されるプレート上の少なくとも一の観察点を顕微鏡カメラで撮像することにより、前記生物学的因子の動態を検査する検査方法であって、
    前記観察点を第1撮像するときに、前記顕微鏡カメラを前記観察点に合焦して合焦位置を得るステップと、
    得られた前記合焦位置を記憶装置に保存するステップと、
    前記第1撮像した後、前記観察点を第2撮像するときに、前記合焦位置を前記記憶装置から読み出し、読み出した前記合焦位置に前記顕微鏡カメラの焦点を設定して前記観察点を撮像するステップとを備える、検査方法。
  2. 前記プレートに付された識別情報を読み取るステップをさらに備え、
    前記合焦位置を保存するステップにおいて、前記合焦位置と前記識別情報とを対応付けて保存し、
    前記観察点を撮像するステップにおいて、読み取られた前記識別情報に対応する前記合焦位置を読み出す、請求項1に記載の検査方法。
  3. 前記プレートは、複数の前記観察点を有し、
    前記合焦位置を保存するステップにおいて、前記顕微鏡カメラと前記観察点との相対的な位置関係を示す観察点情報を前記合焦位置に対応付けて保存し、
    前記観察点を撮像するステップにおいて、読み出した前記合焦位置に対応する前記観察点情報に従って前記顕微鏡カメラの撮像視野を設定する、請求項1または請求項2に記載の検査方法。
  4. 前記生物学的因子は菌であり、
    前記観察点には、前記菌を含む検体と抗菌剤とを接触させることで得られる観察対象が置かれる、請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の検査方法。
  5. 前記プレートを予め定められた時間、インキュベータに格納するステップと、
    前記記憶装置に保存された前記合焦位置を、培養条件に応じて補正するステップとをさらに備える、請求項4に記載の検査方法。
  6. 前記プレートを予め定められた時間、インキュベータに格納するステップと、
    前記顕微鏡カメラの焦点を、前記合焦位置から前記プレートに対して垂直方向に所定距離ずらした位置で前記観察点を撮像するステップと、
    前記合焦位置で撮像して得られた画像と、前記垂直方向に所定距離ずらした位置で撮像して得られた画像とのうち、焦点が合っている画像を用いて観察結果を得るステップとをさらに備える、請求項4に記載の検査方法。
  7. 前記プレートを予め定められた時間、インキュベータに格納するステップと、
    前記顕微鏡カメラの焦点を、前記合焦位置から前記プレートに対して垂直方向に所定距離ずらした位置で前記観察点を撮像するステップと、
    前記記憶装置に保存された前記合焦位置を、前記合焦位置で撮像して得られた画像と、前記垂直方向に所定距離ずらした位置で撮像して得られた画像とのうち、焦点が合っている画像を撮像したときにおける前記顕微鏡カメラの焦点の位置に補正するステップをさらに備える、請求項4に記載の検査方法。
  8. 生物学的因子が配置されるプレート上の少なくとも一の観察点を撮像することにより、前記生物学的因子の動態を検査する検査装置であって、
    前記観察点を撮像する顕微鏡カメラと、
    前記顕微鏡カメラの焦点を変更する焦点変更部と、
    前記観察点を第1撮像するときに、前記顕微鏡カメラを前記観察点に合焦して合焦位置を得る取得部と、
    得られた前記合焦位置を記憶装置に保存する保存部と、
    前記顕微鏡カメラおよび前記焦点変更部を制御して、前記観察点を撮像させる撮像制御部とを備え、
    前記撮像制御部は、前記第1撮像した後、前記観察点を第2撮像するときに、前記合焦位置を前記記憶装置から読み出し、読み出された前記合焦位置に前記顕微鏡カメラの焦点を設定させて前記観察点を撮像させる、検査装置。
  9. 前記プレートに付された識別情報を読み取る読取部をさらに備え、
    前記保存部は、前記合焦位置と前記識別情報とを対応付けて前記記憶装置に保存し、
    前記撮像制御部は、前記第2撮像するときに、前記読取部が読み取った前記識別情報に対応する前記合焦位置を前記記憶装置から読み出す、請求項8に記載の検査装置。
  10. 前記顕微鏡カメラの撮像視野を変更する撮像視野変更部をさらに備え、
    前記プレートは、複数の前記観察点を有し、
    前記保存部は、前記顕微鏡カメラと前記観察点との相対的な位置関係を示す観察点情報を前記合焦位置に対応付けて保存し、
    前記撮像制御部は、読み出した前記合焦位置に対応する前記観察点情報に従って、前記撮像視野変更部を制御して、前記顕微鏡カメラの撮像視野を設定させる、請求項8または請求項9に記載の検査装置。
  11. 前記撮像制御部は、インキュベータから取り出した前記プレートの前記観察点を撮像する場合、前記記憶装置に保存された前記合焦位置を、前記観察点に置かれた観察対象の培養条件に応じて補正する、請求項8〜請求項10のうちいずれか1項に記載の検査装置。
  12. 前記撮像制御部は、
    インキュベータから取り出した前記プレートの前記観察点を撮像するときに、前記合焦位置で撮像させた第1画像と、前記合焦位置から前記プレートに対して垂直方向に所定距離ずらした位置で撮像させた第2画像とを取得し、
    前記第1画像と前記第2画像とのうち、焦点が合っている画像を用いて観察結果を得る、請求項8〜請求項10のうちいずれか1項に記載の検査装置。
  13. 前記撮像制御部は、
    インキュベータから取り出した前記プレートの前記観察点を撮像するときに、前記合焦位置で撮像させた第1画像と、前記合焦位置から前記プレートに対して垂直方向に所定距離ずらした位置で撮像させた第2画像とを取得し、
    前記記憶装置に保存された前記合焦位置を、前記第1画像と前記第2画像とのうち、焦点が合っている画像を撮像したときにおける前記顕微鏡カメラの焦点の位置に補正する、請求項8〜請求項10のうちいずれか1項に記載の検査装置。
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