JP2021082957A - 通信装置及び通信装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置間の通信を介する情報の記憶制御にかかる手間を抑制することが可能な仕組みを提供する。【解決手段】システム1において、通信装置100は、車両情報を制御部に書き込むことに関して、無線通信を行う無線通信部と、情報を記憶する記憶部と、無線通信部により受信された情報を記憶部に書き込む制御部とを備える。情報は、無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である。また、無線通信部は、第1および第2の異なる無線通信規格に準拠した通信を行う複数の無線通信部を含む。【選択図】図1
Description
本発明は、通信装置及び通信装置の製造方法に関する。
近年、一方の装置が他方の装置に情報を記憶させたり他方の装置に記憶された情報を読み出したりすることが広く行われている。例えば、下記特許文献1では、車両情報が格納されたECUを交換する際に、交換対象外のECUが、車載の通信ラインを介して交換対象のECUに格納された車両情報を読み出して記憶しておき、交換後のECUに書き込む技術が開示されている。
しかし、上記特許文献1に記載された技術では、有線通信を介して情報の読み書きが行われていたため、例えば装置間を有線で接続する必要がある等の有線通信特有の手間がかかっていた。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、装置間の通信を介する情報の記憶制御にかかる手間を抑制することが可能な仕組みを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、無線通信を行う無線通信部と、情報を記憶する記憶部と、前記無線通信部により受信された情報を前記記憶部に書き込む制御部と、を備える通信装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部による無線通信を介して他の通信装置に情報を送信し、送信した情報を前記他の通信装置に記憶させる制御部と、を備える通信装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、無線通信を介して通信装置に情報を送信し記憶させること、を含む、通信装置の製造方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、装置間の通信を介する情報の記憶制御にかかる手間を抑制することが可能な仕組みが提供される。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.構成例>
図1は、本発明の一実施形態に係るシステム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、通信装置100及び制御装置200を含む。
図1は、本発明の一実施形態に係るシステム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、通信装置100及び制御装置200を含む。
(1)通信装置100
通信装置100は、他の装置との間で有線/無線による通信が可能な装置である。通信装置100は、それぞれ異なる無線通信規格に準拠した通信を行う構成要素として、第1の通信ユニット110及び第2の通信ユニット120を含む。
通信装置100は、他の装置との間で有線/無線による通信が可能な装置である。通信装置100は、それぞれ異なる無線通信規格に準拠した通信を行う構成要素として、第1の通信ユニット110及び第2の通信ユニット120を含む。
−第1の通信ユニット110
図1に示すように、第1の通信ユニット110は、第1の無線通信部111、第1の有線通信部112、第1の制御部113、及び第1の記憶部114を含む。
図1に示すように、第1の通信ユニット110は、第1の無線通信部111、第1の有線通信部112、第1の制御部113、及び第1の記憶部114を含む。
第1の無線通信部111は、第1の無線通信規格に準拠した無線通信を行う機能を有する。第1の無線通信部111は、第1の無線通信規格に準拠した無線通信が可能な通信インタフェースとして構成される。
第1の有線通信部112は、所定の有線通信規格に準拠した有線通信を行う機能を有する。第1の有線通信部112は、端子を有し、端子を介して有線接続された他の装置との間で情報の送受信を行う。以下では、かかる端子をTP(Test Pin)とも称する。
第1の記憶部114は、第1の通信ユニット110の動作のための各種情報を記憶する機能を有する。例えば、第1の記憶部114は、第1の無線通信部111による無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である設定情報を記憶する。第1の記憶部114は、例えば、フラッシュメモリ等の記憶媒体、及び記憶媒体への記録再生を実行する処理装置により構成される。
第1の制御部113は、第1の通信ユニット110の動作を制御する機能を有する。一例として、第1の制御部113は、第1の無線通信部111及び第1の有線通信部112を制御して他の装置との間で通信を行い、第1の記憶部114からの情報の読み出し及び第1の記憶部114への情報の書き込みを行う。なお、第1の制御部113は、第2の制御部123との間で情報のやり取りが可能であり、第2の制御部123を介して第2の無線通信部121、第2の有線通信部122、及び第2の記憶部124を制御することができる。第1の制御部113は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、及びECU(Electronic Control Unit)等の任意の回路として構成される。
−第2の通信ユニット120
図1に示すように第2の通信ユニット120は、第2の無線通信部121、第2の有線通信部122、第2の制御部123、及び第2の記憶部124を含む。
図1に示すように第2の通信ユニット120は、第2の無線通信部121、第2の有線通信部122、第2の制御部123、及び第2の記憶部124を含む。
第2の無線通信部121は、第2の無線通信規格に準拠した無線通信を行う機能を有する。第2の無線通信部121は、第2の無線通信規格に準拠した無線通信が可能な通信インタフェースとして構成される。
第2の有線通信部122は、所定の有線通信規格に準拠した有線通信を行う機能を有する。第2の有線通信部122は、TPを有し、TPを介して有線接続された他の装置との間で情報の送受信を行う。
第2の記憶部124は、第2の通信ユニット120の動作のための各種情報を記憶する機能を有する。例えば、第2の記憶部124は、第2の無線通信部121による無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である設定情報を記憶する。第2の記憶部124は、例えば、フラッシュメモリ等の記憶媒体、及び記憶媒体への記録再生を実行する処理装置により構成される。
第2の制御部123は、第2の通信ユニット120の動作を制御する機能を有する。一例として、第2の制御部123は、第2の無線通信部121及び第2の有線通信部122を制御して他の装置との間で通信を行い、第2の記憶部124からの情報の読み出し及び第2の記憶部124への情報の書き込みを行う。なお、第2の制御部123は、第1の制御部113との間で情報のやり取りが可能であり、第1の制御部113を介して第1の無線通信部111、第1の有線通信部112、及び第1の記憶部114を制御することができる。第1の制御部113は、例えば、CPU、MPU、及びECU等の任意の回路として構成される。
(2)制御装置200
制御装置200は、通信装置100による情報の読み書きを制御する装置である。図1に示すように、制御装置200は、第1の無線通信部201、第2の無線通信部202、有線通信部203、及び制御部204を含む。
制御装置200は、通信装置100による情報の読み書きを制御する装置である。図1に示すように、制御装置200は、第1の無線通信部201、第2の無線通信部202、有線通信部203、及び制御部204を含む。
第1の無線通信部201は、第1の無線通信規格に準拠した無線通信を行う機能を有する。第1の無線通信部201は、第1の無線通信規格に準拠した無線通信が可能な通信インタフェースとして構成される。
第2の無線通信部202は、第2の無線通信規格に準拠した無線通信を行う機能を有する。第2の無線通信部202は、第2の無線通信規格に準拠した無線通信が可能な通信インタフェースとして構成される。
有線通信部203は、所定の有線通信規格に準拠した有線通信を行う機能を有する。有線通信部203は、TPに有線接続可能な端子を有し、TPを有する他の装置との間で情報の送受信を行う。
制御部204は、制御装置200の動作を制御する機能を有する。一例として、制御部204は、第1の無線通信部201、第2の無線通信部202、及び有線通信部203を制御して他の装置との間で通信を行い、他の装置が有する記憶部への情報の書き込み及び他の装置が有する記憶部からの情報の読み出しを行う。制御部204は、例えば、CPU、MPU、及びECU等の任意の回路として構成される。
(3)無線通信規格について
第1の無線通信規格及び第2の無線通信規格としては、任意の無線通信規格が適用され得る。ただし、第2の無線通信規格は、第1の無線通信規格と比較して高速で通信可能である、という要件を満たす。本要件を満たす具体例として、第2の無線通信規格では、第1の無線通信規格における搬送波の周波数よりも高い周波数の搬送波が用いられてもよい。周波数が高いほど単位時間当たりに搬送可能な情報量が多いので通信速度が高速になり、周波数が低いほど単位時間当たりに搬送可能な情報量が少ないので通信速度が低速になり、上記要件が満たされる。本要件を満たす他の具体例として、第2の無線通信規格ではMIMO(multiple-input and multiple-output)が使用され第1の無線通信規格ではMIMOが使用されなくてもよい。MIMOが使用される場合、使用されない場合と比較してスループットが向上することが知られている。同様の具体例として、第2の無線通信規格ではチャネルボンディングが使用され、第1の無線通信規格ではチャネルボンディングが使用されなくてもよい。
第1の無線通信規格及び第2の無線通信規格としては、任意の無線通信規格が適用され得る。ただし、第2の無線通信規格は、第1の無線通信規格と比較して高速で通信可能である、という要件を満たす。本要件を満たす具体例として、第2の無線通信規格では、第1の無線通信規格における搬送波の周波数よりも高い周波数の搬送波が用いられてもよい。周波数が高いほど単位時間当たりに搬送可能な情報量が多いので通信速度が高速になり、周波数が低いほど単位時間当たりに搬送可能な情報量が少ないので通信速度が低速になり、上記要件が満たされる。本要件を満たす他の具体例として、第2の無線通信規格ではMIMO(multiple-input and multiple-output)が使用され第1の無線通信規格ではMIMOが使用されなくてもよい。MIMOが使用される場合、使用されない場合と比較してスループットが向上することが知られている。同様の具体例として、第2の無線通信規格ではチャネルボンディングが使用され、第1の無線通信規格ではチャネルボンディングが使用されなくてもよい。
例えば、第1の無線通信規格では、超短波(UHF:Ultra-High Frequency)及び長波(LF:Low Frequency)が使用されてもよい。UHF及びLFは、例えばスマートエントリーシステムにおける携帯機と車両との通信に用いられる。典型的なスマートエントリーシステムにおいては、携帯機から車両への送信にUHFが使用され、車両から携帯機への送信にLFが使用される。
例えば、第2の無線通信規格では、UWB(Ultra-Wide Band)が使用されてもよい。UWBは、測距を高精度に行うことができるという特性を有する。とりわけ、インパルス方式のUWBは、ナノ秒以下の非常に短いパルス幅の電波を使用することで電波の空中伝搬時間を高精度に測定することができ、伝搬時間に基づく測位及び測距を高精度に行うことができる。
(4)ハードウェア構成について
第1の通信ユニット110は、一例として、LF/UHF通信機能及び有線通信機能付きのチップセットとして構成される。第2の通信ユニット120は、一例として、UWB通信機能付きのチップセットとして構成される。そして、これらのチップセットが組み込まれた基板を筐体に格納する等により、完成品としての通信装置100が構成される。基板にチップセットが組み込まれた状態を基板状態とも称し、完成品の状態をASSY(assembly)状態とも称する。
第1の通信ユニット110は、一例として、LF/UHF通信機能及び有線通信機能付きのチップセットとして構成される。第2の通信ユニット120は、一例として、UWB通信機能付きのチップセットとして構成される。そして、これらのチップセットが組み込まれた基板を筐体に格納する等により、完成品としての通信装置100が構成される。基板にチップセットが組み込まれた状態を基板状態とも称し、完成品の状態をASSY(assembly)状態とも称する。
通信装置100は、例えば、スマートエントリーシステムにおける携帯機に搭載される。そのため、通信装置100は、例えば、車両との認証のためのID(Identifier)及びパスワード等の認証情報を格納し、車両との間で通信を行う。携帯機として構成された通信装置100は、車両と通信することで、車両のドア錠を解錠させたりエンジンを始動させたりして、車両の利用制限を解除することができる。もちろん、通信装置100は、スマートエントリーシステムにおける車両に搭載されて、携帯機と通信することで車両の利用制限を解除してもよい。
<2.技術的課題>
図1を参照しながら上記説明したような通信装置は、工場での製造時に、TPに書き込み用信号(以下、プローブとも称する)が入力され、電界強度の設定などの無線通信に関する各種設定値が書き込まれる。
図1を参照しながら上記説明したような通信装置は、工場での製造時に、TPに書き込み用信号(以下、プローブとも称する)が入力され、電界強度の設定などの無線通信に関する各種設定値が書き込まれる。
従来、TPが露出している基板状態において、無線通信に関する各種設定値が書き込まれていた。そのため、ASSY状態での最適な電波特性の調整が困難であった。
また、工場でのTPを介した設定値の書き込み後、TPへのアクセスがロックされていた。TPへのアクセスをロックするとは、TPを介した情報の書き込み及び読み出しを制限すること(即ち、不可能にすること)を指す。TPへのアクセスのロックは、製品出荷後の不正な情報の読み書きを防止してセキュリティ性を担保するために行われる。一方で、製品出荷後は、メンテナンス等の正当な事情があったとしても情報の読み書きができないという不便さが強いられていた。
このように、従来では、有線通信特有の手間が、通信装置の情報の記憶制御にかかっていた。そこで、本発明では、通信装置100の情報の記憶制御のために、無線通信を用いる。これにより、有線通信特有の手間を回避して、記憶制御にかかる手間を抑制することが可能となる。
<3.技術的特徴>
(1)有線通信を介した情報の記憶制御
通信装置100は、制御装置200による有線通信を介した制御に基づいて、情報の読み書きを行う。
(1)有線通信を介した情報の記憶制御
通信装置100は、制御装置200による有線通信を介した制御に基づいて、情報の読み書きを行う。
詳しくは、制御部204は、有線通信部203による有線通信を介して通信装置100に書き込み対象の情報を含む書き込み要求を送信し、送信した書き込み対象の情報を通信装置100に記憶させる。書き込み要求とは、書き込み対象の情報を記憶部に書き込むよう要求する情報である。書き込み要求が第1の有線通信部112により受信された場合、第1の制御部113は、受信した書き込み対象の情報を第1の記憶部114に書き込み、書き込み結果を第1の有線通信部112により制御装置200へ送信する。なお、書き込み結果とは、書き込み成否を示す情報等を含む。書き込み要求が第2の有線通信部122により受信された場合、第2の制御部123は、受信した書き込み対象の情報を第2の記憶部124に書き込み、書き込み結果を第2の有線通信部122により制御装置200へ送信する。
また、制御部204は、有線通信部203による有線通信を介して通信装置100に読み出し対象の情報を指定する読み出し要求を送信し、指定した情報を通信装置100に読み出させ返信させる。読み出し要求が第1の有線通信部112により受信された場合、第1の制御部113は、読み出し対象の情報を第1の記憶部114から読み出し、読み出した情報を第1の有線通信部112により制御装置200へ送信する。読み出し要求が第2の有線通信部122により受信された場合、第2の制御部123は、読み出し対象の情報を第2の記憶部124から読み出し、読み出した情報を第2の有線通信部122により制御装置200へ送信する。
通信装置100は、制御装置200による制御に基づいて、TPへのアクセスをロックする。詳しくは、制御部204は、有線通信部203による有線通信を介して通信装置100にアクセスロック要求を送信し、通信装置100にTPへのアクセスをロックさせる。アクセスロック要求が第1の有線通信部112により受信された場合、第1の制御部113は、第1の有線通信部112により受信された情報の第1の記憶部114への書き込み制限及び第1の記憶部114に記憶された情報の読み出し制限を実施する。なお、ここでの書き込み制限及び読み出し制限とは、書き込みを不可能にすること及び読み出しを不可能にすることを指す。アクセスロック要求が第2の有線通信部122により受信された場合、第2の制御部123は、第2の有線通信部122により受信された情報の第2の記憶部124への書き込み制限及び第2の記憶部124に記憶された情報の読み出し制限を実施する。かかる構成により、製品出荷後の不正な情報の読み書きを防止してセキュリティ性を担保することが可能となる。
読み書きされる情報としては、例えば、第1の無線通信部111及び第2の無線通信部121による無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である設定情報が挙げられる。ここでの設定情報は、例えば、電界強度、搬送波の周波数、変調方式、及び符号化方式等の無線信号の送受信に関する情報、並びにID及びパスワード等の認証情報等を含む。なお、第1の無線通信部111による無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である設定情報は、第1の有線通信部112により受信されて、第1の記憶部114に書き込まれる。同様に、第2の無線通信部121による無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である設定情報は、第2の有線通信部122により受信されて、第2の記憶部124に書き込まれる。かかる構成により、2つの異なる無線通信規格に関する設定情報を、それぞれ記憶することが可能となる。
以上説明したように、通信装置100は、TPを介した情報の読み書き、及びTPへのアクセスのロックが可能である。
(2)無線通信を介した情報の記憶制御
通信装置100は、制御装置200による無線通信を介した制御に基づいて、情報の読み書きを行う。
通信装置100は、制御装置200による無線通信を介した制御に基づいて、情報の読み書きを行う。
詳しくは、制御部204は、第1の無線通信部201及び第2の無線通信部202による無線通信を介して通信装置100に書き込み対象の情報を含む書き込み要求を送信し、送信した書き込み対象の情報を通信装置100に記憶させる。通信装置100は、制御装置200から受信した書き込み要求に基づいて、記憶部(第1の記憶部114及び第2の記憶部124)への情報の書き込みを行う。詳しくは、書き込み要求が第1の無線通信部111により受信された場合、第1の制御部113は、受信した書き込み対象の情報を第1の記憶部114に書き込み、書き込み結果を第1の無線通信部111により制御装置200へ送信する。書き込み要求が第2の無線通信部121により受信された場合、第2の制御部123は、受信した書き込み対象の情報を第2の記憶部124に書き込み、書き込み結果を第2の無線通信部121により制御装置200へ送信する。なお、書き込み要求及び書き込み結果は、UWB信号又はLF/UHF信号のペイロード部分に格納されて送受信される。かかる構成により、2つの異なる無線通信規格に準拠した通信により受信した情報を、それぞれ記憶することが可能となる。
また、制御部204は、第1の無線通信部201及び第2の無線通信部202による無線通信を介して通信装置100に読み出し対象の情報を指定する読み出し要求を送信し、指定した情報を通信装置100に読み出させ返信させる。通信装置100は、制御装置200から受信した読み出し要求に基づいて、記憶部(第1の記憶部114及び第2の記憶部124)に記憶された情報の読み出し及び制御装置200への送信を行う。詳しくは、読み出し要求が第1の無線通信部111により受信された場合、第1の制御部113は、読み出し対象の情報を第1の記憶部114から読み出し、読み出した情報を第1の無線通信部111により制御装置200へ送信する。読み出し要求が第2の無線通信部121により受信された場合、第2の制御部123は、読み出し対象の情報を第2の記憶部124から読み出し、読み出した情報を第2の無線通信部121により制御装置200へ送信する。なお、読み出し要求及び読み出した情報は、UWB信号又はLF/UHF信号のペイロード部分に格納されて送受信される。かかる構成により、2つの記憶部に記憶された情報を、それぞれ無線で読み出すことが可能となる。
以上説明したように、通信装置100は、無線通信を介した情報の読み書きが可能である。TPへのアクセスがロックされたASSY状態においても、情報の読み書きが可能となるので、TPが露出している基板状態において情報の読み書きを行わなければならない、という従来の制約が解除されて利便性が向上する。また、無線通信を介した情報の読み書きは、例えば組み立て工程等の他の工程と並行して実行することができる。従って、無線通信を介して読み書きされる情報の割合が増えるほど、即ち有線通信を介して読み書きされる情報の割合が減るほど、タクトタイムを短縮することができる。読み書きされる情報の全部が無線通信を介して行われてもよく、その場合、通信装置100と制御装置200との物理的な接続が不要となるので、作業負荷を軽減し、タクトタイムをさらに短縮することができる。
読み書きされる情報としては、例えば、第1の無線通信部111及び第2の無線通信部121による無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である設定情報が挙げられる。ここでの設定情報は、例えば、電界強度、搬送波の周波数、変調方式、及び符号化方式等の無線信号の送受信に関する情報、並びにID及びパスワード等の認証情報等を含む。つまり、本実施形態では、ASSY状態において、最適な電波特性の調整を行うことができる。また、製品出荷後のメンテナンス時に、設定情報を確認したりダイアグ機能を使用したりすることが可能となる。なお、ダイアグ機能とは、故障が確認された場合に記憶される所定の情報の記憶有無により、故障有無を診断する機能である。なお、第1の無線通信部111による無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である設定情報は、典型的には第1の無線通信部111により受信されて、第1の記憶部114に書き込まれる。同様に、第2の無線通信部121による無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である設定情報は、典型的には第2の無線通信部121により受信されて、第2の記憶部124に書き込まれる。かかる構成により、2つの異なる無線通信規格に関する設定情報を、それぞれ記憶することが可能となる。
上記の無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である設定情報以外の情報が、無線通信を介して読み書きされてもよい。例えば、補給品の要否及び補給品の必要量等の情報が読み書きされてもよい。これにより、メンテナンス時の利便性が向上する。
第2の制御部123は、第1の記憶部114に情報を書き込む処理、及び第1の記憶部114から情報を読み出す処理を制御してもよい。詳しくは、第1の記憶部114への情報の書き込み要求が第2の無線通信部121により受信された場合、第2の制御部123は、受信した書き込み対象の情報を第1の記憶部114に書き込む処理を制御する。そして、第2の制御部123は、書き込み結果を第2の無線通信部121により制御装置200へ送信する。また、第1の記憶部114からの情報の読み出し要求が第2の無線通信部121により受信された場合、第2の制御部123は、読み出し対象の情報を第1の記憶部114から読み出す処理を制御する。そして、第2の制御部123は、読み出した情報を第2の無線通信部121により制御装置200へ送信する。これらにより、第1の記憶部114への情報の読み書きを、第1の無線通信規格よりも高速で通信可能な第2の無線通信規格に準拠して行うことができる。従って、タクトタイムをさらに短縮することができる。また、とりわけ第2の無線通信規格がUWBを使用するものである場合、UWBが遠距離通信に不向きであるという特徴により盗聴可能性を低減し、セキュリティ性を担保することができる。
ここで、書き込む処理を制御すること、及び読み出す処理を制御することは、受信した書き込み要求及び読み出し要求を第1の制御部113に転送して、第1の制御部113に第1の記憶部114への情報の読み書きを実行させることであってもよい。他にも、書き込む処理を制御すること、及び読み出す処理を制御することは、第2の制御部123が第1の記憶部114に直接アクセスして、第1の記憶部114への情報の読み書きを実行することであってもよい。
(3)受信モードへの移行制御
第2の通信ユニット120は、所定の条件が満たされた場合に、信号の受信待ちを行う受信モードに移行する。他方、第2の通信ユニット120は、所定の条件が満たされない場合には、信号の受信待ちを行わない。所定の条件が満たされるまで受信モードに移行しないことで、受信待ち期間を短縮し、受信待ちにかかる消費電力を削減することができる。とりわけ、UWBは、受信待ち期間中の電力消費が大きいため、かかる構成による省電力化の効果は大きい。
第2の通信ユニット120は、所定の条件が満たされた場合に、信号の受信待ちを行う受信モードに移行する。他方、第2の通信ユニット120は、所定の条件が満たされない場合には、信号の受信待ちを行わない。所定の条件が満たされるまで受信モードに移行しないことで、受信待ち期間を短縮し、受信待ちにかかる消費電力を削減することができる。とりわけ、UWBは、受信待ち期間中の電力消費が大きいため、かかる構成による省電力化の効果は大きい。
なお、受信待ちとは、所望の信号を取得して処理可能な状態とすることを指す。信号を取得して処理可能な状態とは、アンテナを介して受けた信号を処理装置に取り込むことを開始することでもよい。さらには、信号を取得して処理可能な状態とは、処理装置に取り込まれた信号に対して後続する各種の処理の実行を開始することでもよい。なお、信号を取得して処理可能な状態とは、処理装置への信号の取り込みが、アンテナを介して所望の信号を受けたことを検出した場合に実行されるように構成されている場合には、アンテナを介して所望の信号を受けることでもよい。
後続する各種処理の一例は、アンテナを介して受けた信号が所望の信号であるか否かを判定する処理や、その信号に含まれる情報を確認する処理などである。
受信待ちを行う状態は、受信待ち状態とも称される。また、受信待ち状態にある期間は、受信待ち期間とも称される。
所定の条件としては、受信モード移行要求を受信することが挙げられる。受信モード移行要求は、例えば、第1の通信ユニット110により受信されて第2の通信ユニット120に中継される。受信モード移行要求は、起動を指示するウェイクアップ信号であってもよいし、その他の所定の系列を含む信号であってもよい。他にも、所定の条件としては、通信装置100に設けられたスイッチに対し所定の操作が行われたことであってもよい。ただし、所定の操作は、複数のスイッチを数十秒間長押しすること等、ユーザが意図しない限り入力されにくいような操作であることが望ましい。
(4)処理の流れ
図2は、本実施形態に係るシステム1において実行される記憶制御処理の流れの一例を説明するための図である。本シーケンスには、通信装置100及び制御装置200が関与する。なお、第1の通信ユニット110と制御装置200の軸の間を繋ぐ矢印は、第1の無線通信部111と第1の無線通信部201との間で信号が送受信されること、即ち、LF/UHFで信号が送受信されることを示している。また、第2の通信ユニット120と制御装置200の軸の間を繋ぐ矢印は、第2の無線通信部121と第2の無線通信部202との間で信号が送受信されること、即ち、UWBで信号が送受信されることを示している。また、第1の通信ユニット110と第2の通信ユニット120の軸の間を繋ぐ矢印は、第1の通信ユニット110と第2の通信ユニット120との間で信号が送受信されることを示している。
図2は、本実施形態に係るシステム1において実行される記憶制御処理の流れの一例を説明するための図である。本シーケンスには、通信装置100及び制御装置200が関与する。なお、第1の通信ユニット110と制御装置200の軸の間を繋ぐ矢印は、第1の無線通信部111と第1の無線通信部201との間で信号が送受信されること、即ち、LF/UHFで信号が送受信されることを示している。また、第2の通信ユニット120と制御装置200の軸の間を繋ぐ矢印は、第2の無線通信部121と第2の無線通信部202との間で信号が送受信されること、即ち、UWBで信号が送受信されることを示している。また、第1の通信ユニット110と第2の通信ユニット120の軸の間を繋ぐ矢印は、第1の通信ユニット110と第2の通信ユニット120との間で信号が送受信されることを示している。
図2に示すように、まず、制御装置200の第1の無線通信部201は、受信モード移行要求を送信する(ステップS102)。受信モード移行要求は、LF/UHF帯の信号として送信されてもよい。
第1の通信ユニット110の第1の制御部113は、第1の無線通信部111が受信モード移行要求を受信すると、受信モード移行要求を第2の通信ユニット120に転送する(104)。
そして、第2の通信ユニット120は、受信モードに移行する(ステップS106)。
次に、制御装置200の第2の無線通信部202は、UWBの設定情報の書き込み要求を送信する(ステップS108)。UWBの設定情報の書き込み要求は、UWBを用いた信号として送信されてもよい。
第2の通信ユニット120の第2の制御部123は、第2の無線通信部121がUWBの設定情報の書き込み要求を受信すると、UWBの設定情報を第2の記憶部124に書き込む(ステップS110)。
そして、第2の通信ユニット120の第2の無線通信部121は、UWBの設定情報の書き込み結果を送信する(ステップS112)。UWBの設定情報の書き込み結果は、UWBを用いた信号として送信されてもよい。送信されたUWBの設定情報の書き込み結果報は、制御装置200の第2の無線通信部202により受信される。
次いで、制御装置200の第2の無線通信部202は、LF/UHFの設定情報の書き込み要求を送信する(ステップS114)。LF/UHFの設定情報の書き込み要求は、UWBを用いた信号として送信されてもよい。第2の通信ユニット120の第2の制御部123は、第2の無線通信部121がLF/UHFの設定情報の書き込み要求を受信すると、受信した書き込み要求を第1の通信ユニット110に転送する。
第1の通信ユニット110の第1の制御部113は、LF/UHFの設定情報を受信すると、LF/UHFの設定情報を第1の記憶部114に書き込む(ステップS116)。
続いて、第1の通信ユニット110の第1の制御部113は、LF/UHFの設定情報の書き込み結果を第2の通信ユニット120に送信する。第2の通信ユニットの第2の制御部123がLF/UHFの設定情報の書き込み結果を受信すると、第2の無線通信部121は、LF/UHFの設定情報の書き込み結果を送信する(ステップS118)。LF/UHFの設定情報の書き込み結果は、UWBを用いた信号として送信されてもよい。送信されたLF/UHFの設定情報の書き込み結果は、制御装置200の第2の無線通信部202により受信される。
次に、制御装置200の第2の無線通信部202は、UWBの設定情報の読み出し要求を送信する(ステップS120)。UWBの設定情報の読み出し要求は、UWBを用いた信号として送信されてもよい。
第2の通信ユニット120の第2の制御部123は、第2の無線通信部122がUWBの設定情報の読み出し要求を受信すると、UWBの設定情報を第2の記憶部124から読み出す(ステップS122)。
そして、第2の通信ユニット120の第2の無線通信部121は、読み出したUWBの設定情報を送信する(ステップS124)。UWBの設定情報は、UWBを用いた信号として送信されてもよい。送信されたUWBの設定情報は、制御装置200の第2の無線通信部202により受信される。
次いで、制御装置200の第2の無線通信部202は、LF/UHFの設定情報の読み出し要求を送信する(ステップS126)。LF/UHFの設定情報の読み出し要求は、UWBを用いた信号として送信されてもよい。第2の通信ユニット120の第2の制御部123は、第2の無線通信部121がLF/UHFの設定情報の読み出し要求を受信すると、LF/UHFの設定情報の読み出し要求を第1の通信ユニット110に転送する。
第1の通信ユニット110の第1の制御部113は、LF/UHFの設定情報の読み出し要求を受信すると、LF/UHFの設定情報を第1の記憶部114から読み出す(ステップS128)。
続いて、第1の通信ユニット110の第1の制御部113は、読み出したLF/UHFの設定情報を第2の通信ユニット120に送信する。第2の通信ユニットの第2の制御部123がLF/UHFの設定情報を受信すると、第2の無線通信部121は、LF/UHFの設定情報を送信する(ステップS130)。LF/UHFの設定情報は、UWBを用いた信号として送信されてもよい。送信されたLF/UHFの設定情報は、制御装置200の第2の無線通信部202により受信される。
<4.補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態では、通信装置100は制御部として第1の制御部113及び第2の制御部123の2つの制御部を有するものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。通信装置100は、単一の制御部を有し、第1の記憶部114及び第2の記憶部124の記憶制御を一括して担ってもよい。この場合、2つの無線通信規格に準拠した無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である設定情報の読み書きを、ひとつの制御部により統合的に制御することが可能となる。一方で、上記実施形態のように、無線通信規格ごとに設定情報の読み書きを担う制御部を有する構成によれば、分業により個々の制御部にかかる負荷を軽減したり、一方が他方を制御するなどの複雑な制御を実現したりすることができる。さらに、上記実施形態の構成によれば、複数の制御部のうち一部の制御部に異常が発生した場合でも、異常が発生した制御部が担う設定情報の読み書きを正常な制御部が代わりに担うことが可能である。
上記実施形態では、通信装置100は有線通信部(第1の有線通信部112及び第2の有線通信部122)を有するものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。通信装置100は、有線通信部を有さず、無線通信部(第1の無線通信部111及び第2の無線通信部121)を介した情報の読み書きのみを行ってもよい。かかる構成によれば、通信装置100の構成を簡略化することができると共に、有線通信を介した情報の読み書き工程を削除することでタクトタイムをさらに削減することができる。一方で、上記実施形態のように、通信装置100が有線通信部を有する構成によれば、無線通信と有線通信とを使い分けることで、典型的には無線通信と比較して盗聴の可能性が低く誤り率が低い、といった有線通信の利点を享受することができる。
上記実施形態では、通信装置100は、第1の通信ユニット110及び第2の通信ユニット120の2つの通信ユニットを有するものとして説明したが、本発明はかかる例に限定されない。通信装置100が含む通信ユニットは、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
上記実施形態では、本発明がスマートエントリーシステムに適用される例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明は、無線通信機能を有する任意の装置に適用可能である。例えば、スマートフォン、ドローン、及び家電製品等の装置に、本発明は適用可能である。
上記実施形態では、無線通信規格としてUHF/LF及びUWBを使用するものを挙げたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、無線通信規格として、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near field communication)、及び赤外線通信等が使用されてもよい。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
また、制御装置200が通信装置100に書き込み要求及び読み出し要求を送信して通信装置100の記憶制御を行う方法は、所定の情報を記憶した通信装置100を製造するための製造方法として提供されてもよい。
また、本明細書においてシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
1:システム、100:通信装置、110:第1の通信ユニット、111:第1の無線通信部、112:第1の有線通信部、113:第1の制御部、114:第1の記憶部、120:第2の通信ユニット、121:第2の無線通信部、122:第2の有線通信部、123:第2の制御部、124:第2の記憶部、200:制御装置、201:第1の無線通信部、202:第2の無線通信部、203:有線通信部、204:制御部
Claims (11)
- 無線通信を行う無線通信部と、
情報を記憶する記憶部と、
前記無線通信部により受信された情報を前記記憶部に書き込む制御部と、
を備える通信装置。 - 前記制御部は、前記無線通信部による無線通信の実行に必要となる設定に関する情報である設定情報を前記記憶部に書き込む、請求項1に記載の通信装置。
- 前記無線通信部は、第1の無線通信規格に準拠した通信を行う第1の無線通信部、及び第2の無線通信規格に準拠した通信を行う第2の無線通信部を含み、
前記制御部は、前記第1の無線通信部により受信された情報、及び前記第2の無線通信部により受信された情報を前記記憶部に書き込む、請求項2に記載の通信装置。 - 前記第2の無線通信規格は、前記第1の無線通信規格よりも高速で通信可能である、請求項3に記載の通信装置。
- 前記第2の無線通信規格では、前記第1の無線通信規格における搬送波の周波数よりも高い周波数の搬送波が用いられる、請求項4に記載の通信装置。
- 前記記憶部は、第1の記憶部、及び第2の記憶部を含み、
前記制御部は、前記第1の無線通信部により受信された情報を前記第1の記憶部に書き込む第1の制御部、及び前記第2の無線通信部により受信された情報を前記第2の記憶部に書き込む第2の制御部を含む、請求項3〜5のいずれか一項に記載の通信装置。 - 前記第2の制御部は、前記第2の無線通信部により受信された情報を前記第1の記憶部に書き込む処理を制御する、請求項6に記載の通信装置。
- 前記通信装置は、
有線通信を行う有線通信部をさらに備え、
前記制御部は、前記有線通信部により受信された情報の前記記憶部への書き込み制限の実施を制御する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の通信装置。 - 前記制御部は、前記記憶部に記憶された情報を前記無線通信部により送信するよう制御する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の通信装置。
- 無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部による無線通信を介して他の通信装置に情報を送信し、送信した情報を前記他の通信装置に記憶させる制御部と、
を備える通信装置。 - 無線通信を介して通信装置に情報を送信し記憶させること、
を含む、通信装置の製造方法。
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