JP2021082459A - 電池パックとその組み立て方法 - Google Patents

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道久 栗田
Michihisa Kurita
道久 栗田
卓也 松田
Takuya Matsuda
卓也 松田
武司 秀毛
Takeshi Shumo
武司 秀毛
橋本 昌彦
Masahiko Hashimoto
昌彦 橋本
福田 真介
Shinsuke Fukuda
真介 福田
浩平 松尾
Kohei Matsuo
浩平 松尾
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Abstract

【課題】極めて簡単な構造で、しかも部品コストを低減しながらリード線をケースから引き出す。【解決手段】電池パックは、電池1を内蔵するケース2と、ケース2の内蔵部品4に接続されて、ケース2外に引き出されてなるリード線3とを備えている。電池パックは、ケース2が、リード線3を挿通する貫通穴20を有すると共に、貫通穴20の周囲に、リード線3を内側に配置してなる筒部5を有しており、筒部5は、ケース2と一体構造で、ケース2の外側表面から突出すると共に、外側表面に熱収縮チューブ7が密着されてなり、熱収縮チューブ7を、筒部の表面と、筒部5から引き出されてなるリード線3の表面に密着させている。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の充電できる電池をケースに内蔵している電池パックとその組み立て方法に関し、とくにケースからリード線を引き出している電池パックとその組み立て方法に関する。
電池パックは、電力用のリード線や信号用のリード線をケースから引き出し、このリード線を介して外部機器に接続できる。ケースからリード線を引き出している電池パックは、ケースに設けた貫通穴にブッシュを挿入して、このブッシュからリード線を引き出している。(特許文献1)
国際公開WO2019/044010号公報
特許文献1の電池パックは、上下に分割している各々のケースに、半円筒状の筒状部を設けて、上下のケースを連結する状態で円筒状とする筒状部の内側にリード線を配置している。リード線は、円柱状のコードブッシュに挿通して連結され、リード線を挿通しているコードブッシュを、上下のケースを連結して円筒状となる筒状部で挟着して定位置に配置し、コードブッシュと筒状部を介してリード線をケースから引き出して定位置に配置している。この電池パックは、リード線をコードブッシュに挿通して連結し、さらにリード線を連結しているコードブッシュをケースに設けた筒状部で挟着して、定位置に配置するので、リード線の引き出し構造が複雑になる欠点がある。とくに、リード線を防水構造でケースから引き出すには、コードブッシュと筒状部との隙間を防水構造にシールし、さらに、リード線とコードブッシュとの隙間を防水構造にシールする必要があって、組み立てに手間がかかる欠点がある。
本発明は、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極めて簡単な構造で、しかも部品コストを低減しながらリード線をケースから引き出しできる電池パックとその組み立て方法を提供することにある。
本発明のある態様に係る電池パックは、電池を内蔵するケースと、ケースの内蔵部品に接続されて、ケース外に引き出されてなるリード線とを備える電池パックであって、ケースが、リード線を挿通する貫通穴を有すると共に、貫通穴の周囲に、リード線を内側に配置してなる筒部を有しており、筒部は、ケースと一体構造で、ケースの外側表面から突出すると共に、外側表面に熱収縮チューブが密着されてなり、熱収縮チューブを、筒部表面と、筒部から引き出されてなるリード線の表面に密着させている。
本発明のある態様に係る電池パックの組み立て方法は、電池を内蔵するケースと、ケースの内蔵部品に接続されて、ケース外に引き出されてなるリード線とを備える電池パックの組み立て方法であって、リード線の先端にコネクタを接続する接続工程と、ケースに、コネクタを通過できる内形の貫通穴を設けると共に、貫通穴の周囲に、リード線を内側に配置する筒部を一体的に成形して設ける成形工程と、筒部の外側表面に非収縮状態の熱収縮チューブを装着し、熱収縮チューブの先端が筒部の先端よりも突出する状態で配置する装着工程と、リード線の先端に連結してなるコネクタを貫通穴に挿通するリード線の挿通工程と、熱収縮チューブを熱収縮させて、筒部の表面と、筒部から引き出されてなるリード線の表面に熱収縮チューブを密着させる密着工程と含んでいる。
本発明の電池パックとその組み立て方法は、極めて簡単な構造で部品コストを低減しながらリード線をケースから引き出しできる。
本発明の一実施形態にかかる電池パックの斜視図である。 図1に示す電池パックの分解斜視図である。 図1に示す電池パックの垂直縦断面図である。
本発明の実施形態は、以下の構成によって特定されてもよい。
本発明の第1の実施形態にかかる電池パックは、電池を内蔵するケースと、ケースの内蔵部品に接続されて、ケース外に引き出されてなるリード線とを備える電池パックであって、ケースが、リード線を挿通する貫通穴を有すると共に、貫通穴の周囲に、リード線を内側に配置してなる筒部を有しており、筒部は、ケースと一体構造で、ケースの外側表面から突出すると共に、外側表面に熱収縮チューブが密着されてなり、熱収縮チューブを、筒部の表面と、筒部から引き出されてなるリード線の表面に密着させている。
以上の電池パックは、従来の電池パックのように、リード線をケースから引き出す部分に、ゴム製のコードブッシュを使用する必要がなく、部品コストを低減して簡単な構造でリード線をケースから引き出しできる特長がある。さらに、以上の電池パックは、リード線の引き出し部を熱収縮チューブで保護するので、リード線の最も断線しやすいケースからの引き出し部を熱収縮チューブで保護して、リード線の断線を長期間にわたって防止できる特長がある。さらに、以上の電池パックは、組み立て工程において、摩擦抵抗の大きいゴム製のコードブッシュにリード線を挿通する必要がない。
従来の電池パックは、ゴム製のコードブッシュにリード線を挿通し、これをケースに設けた貫通穴に配置して組み立てられるが、コードブッシュは、リード線が引き抜かれるのを阻止するために、挿通穴の内形をリード線の外形にほぼ等しくして、摩擦抵抗でリード線の引き抜きを阻止している。このコードブッシュは、リード線の挿通に手間がかかって組み立て能率が悪くなる欠点がある。
以上の電池パックは、ゴム製のコードブッシュを使用することなく、ケースに一体的に成形している筒部にリード線を挿通して組み立てできるので、リード線を簡単で速やかにケースの筒部に挿通できる。筒部に挿通されたリード線は、収縮しない状態での太いチューブ状の熱収縮チューブを簡単に挿通できる。リード線を挿通した状態で熱収縮チューブが熱収縮されてリード線の表面に密着し、リード線をケースに連結する。
本発明の第2の実施形態にかかる電池パックは、筒部を、先端に向かって外形が大きくなるテーパー状としている。
以上の電池パックは、熱収縮して筒部の表面に密着した熱収縮チューブを抜けないようにケースに連結できる特長がある。
本発明の第3の実施形態にかかる電池パックは、リード線の先端にコネクタを連結しており、筒部の内側に設けてなるケースの貫通穴を、コネクタの外形よりも大きくしている。
以上の電池パックは、リード線の先端にコネクタを接続した後、コネクタを貫通穴に挿通してリード線をケースに連結できる。この電池パックは、リード線をケースに連結した後、ケースから引き出したリード線の先端にコネクタを接続する必要がないので、組み立て工程でリード線とコネクタの接続を簡単で高能率にできる特長がある。ケースに連結されていないリード線は、ケースを連結しているリード線よりも自由度が高く、リード線とコネクタとの接続を簡単で高能率にできる。とくに、ケースに挿通されたリード線が短い状態では、短いリード線の先端にコネクタを接続するのに手間がかかる欠点がある。ケースに連結されないリード線は、短い状態においてもコネクタを簡単に連結できる。
本発明の第4の実施形態にかかる電池パックは、熱収縮チューブとリード線と間にシール材を充填している。
以上の電池パックは、熱収縮チューブとリード線と間に充填されたシール材により、リード線とースとの連結部分を確実に防水構造にできる。また、シール材を熱収縮チューブとリード線と間に充填することで、シール材の使用量を低減しながら低コストに製造できる。
本発明の第5の実施形態にかかる電池パックの組み立て方法は、電池を内蔵するケースと、ケースの内蔵部品に接続されて、ケース外に引き出されてなるリード線とを備える電池パックの組み立て方法であって、リード線の先端にコネクタを接続する接続工程と、ケースに、コネクタを通過できる内形の貫通穴を設けると共に、貫通穴の周囲に、リード線を内側に配置する筒部を一体的に成形して設ける成形工程と、筒部の外側表面に非収縮状態の熱収縮チューブを装着し、熱収縮チューブの先端が筒部の先端よりも突出する状態で配置する装着工程と、リード線の先端に連結してなるコネクタを貫通穴に挿通するリード線の挿通工程と、熱収縮チューブを熱収縮させて、筒部の表面と、筒部から引き出されてなるリード線の表面に熱収縮チューブを密着させる密着工程とを含んでいる。
以上の組み立て方法は、従来の電池パックのように、ゴム製のコードブッシュにリード線を挿通して、ケースの貫通穴に配置して組み立てる必要がない。従来の電池パックは、コードブッシュの挿通穴を、リード線が容易に抜けないように、内形をリード線の外形にほぼ等しくして、摩擦抵抗でリード線の引き抜きを阻止しているので、リード線の挿通に手間がかかって組み立てに手間がかかっていた。
以上の電池パックの組み立て方法は、ゴム製のコードブッシュを使用することなく、ケースに一体的に成形している筒部にリード線を挿通でき、さらに、リード線の挿通された筒部を、収縮しない状態で太いチューブ状の熱収縮チューブに挿通し、この状態で熱収縮チューブを熱収縮して、リード線と筒部の表面に密着するので、コードブッシュを使用することなく、簡単な組み立て工程でリード線をケースに連結できる。さらに、リード線が表面に密着する熱収縮チューブで筒体に連結できるので、使用状態においてリード線の最も切れやすい筒部との境界の断線を有効に防止できる特徴もある。
さらに、以上の電池パックの組み立て方法は、リード線の先端にコネクタを接続した後、コネクタを貫通穴に挿通してリード線をケースに連結できるので、組み立て工程を簡単で能率よくできる特徴がある。それは、リード線をケースに連結した状態で、ケースに挿通されたリード線の先端にコネクタを接続する必要がなく、ケースに連結しない状態で、リード線にコネクタを接続できるからである。ケースに連結されないリード線は、ケースを連結しているリード線よりも自由度が高く、コネクタの接続を簡単で能率よくできる。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想の具体例を示すものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
図1ないし図3に示す電池パック100は、電池1を内蔵しているケース2と、一端をケース2の内蔵部品4に接続して、他端をケース2の外部に引き出しているリード線3とを備えている。
(電池1)
ケース2に内蔵している電池1は、複数の円筒電池1Aからなり、円筒電池1Aは金属板のバスバー(図示せず)を介して直列や並列に接続されて電池ブロック10を構成している。図2の分解斜視図と図3の断面図に示す電池ブロック10は、プラスチック製の電池ホルダー11で円筒電池1を定位置に配置している。ただ、電池ブロックは、図示しないが、電池ホルダーを使用することなく金属板のバスバーで円筒電池を連結し、あるいはテープなどで円筒電池を連結することもできる。さらに、電池パックは、図示しないが、複数の円筒電池をケースの内面に設けている位置決め凹部に配置して定位置に配置することもできる。
(内蔵部品4)
図の電池パック100は、リード線3の第1の端部3Aを連結している内蔵部品4を回路基板4Aとしている。回路基板4Aは、電池1の電圧や電流を検出して電池1の充放電をコントロールする保護回路などの電子部品(図示せず)を実装している。回路基板4Aは、電池ブロック10の定位置、図にあっては電池ブロック10の表面に固定されて、リードワイヤ(図示せず)を介して電池1に接続される。図に示す電池パック100は、内蔵部品4を回路基板4Aとするが、リード線3を接続する内蔵部品4は、必ずしも回路基板4Aとすることなく、たとえば、図示しないが、ヒューズやブレーカ等の保護素子や電池1とすることもできる。内蔵部品4は、直接あるいは間接的に電池ブロック10に接続されて、リード線3には電池情報を示す信号や電池1の出力を出力する。
(ケース2)
ケース2は水密構造で、絶縁材のプラスチックを成形している第1ケース2Aと第2ケース2Bからなり、第1ケース2Aに電池ブロック10を収納して、第1ケース2Aの開口部を第2ケース2Bでパッキン9を介して水密構造に閉塞している。
第1ケース2Aは、電池ブロック10を収納する上方を開口している長方形の箱形で、両側の側壁は、外側にビス止め用の突出部21を設けている。突出部21は止ネジ29をねじ込んで固定する雌ネジ孔21aを設けている。第1ケース2Aは開口縁に沿ってパッキン9を配置するパッキン溝23を設けて、パッキン溝23の外側には嵌合凸条24を設けている。さらに、第1ケース2Aの開口縁は、嵌合凸条24の外側に沿って段差部25を設けている。
第2ケース2Bは、第1ケース2Aの開口部を閉塞する長方形の浅い箱形で、下方の開口縁に沿って、第1ケース2Aのパッキン溝23に挿入されたパッキン9を押圧して水密構造にケース2を密着するパッキン凸条26を有し、さらに、パッキン凸条26の外側には、第1ケース2Aの段差部25に嵌合される外側凸条27を設けている。さらに、第2ケース2Bは、第1ケース2Aの突出部21との対向位置に、止ネジ29を挿通する貫通孔22aのあるボス22を突出して設けている。この構造のケース2は、第1ケース2Aのパッキン溝23にパッキン9を案内する状態で、第1ケース2Aの開口縁に第2ケース2Bの開口縁を連結する状態で、止ネジ29を第2ケース2Bのボス22に挿通し、第1ケース2Aの突出部21にねじ込んで、第1ケース2Aと第2ケース2Bを水密構造に連結する。第1ケース2Aと第2ケース2Bは、パッキン9を挿通している第1ケース2Aのパッキン溝23に、第2ケース2Bのパッキン凸条26を挿通し、段差部25に外側凸条26を案内する状態で、水密構造に連結される。
(筒部5)
さらに、電池パック100は、リード線3の引き出し位置に筒部5を設けている。ケース2は、リード線3を挿通する貫通穴20を有すると共に、この貫通穴20の周囲に筒部5を設けている。筒部5は、ケース2の外側表面から突出する筒状で、ケース2を成形しているプラスチックで一体的に成形して設けられている。図のケース2は、第1ケース2Aに筒部5を設けている。筒部5は、内側にリード線3を配置するので、リード線3を挿通する内形に成形している。図3のケース2は、リード線3の先端に連結しているコネクタ6を通過できる内形の筒部5を設けている。図の筒部5は、長方形の両端部を半円形で連結する断面形状の筒状に成形して、筒部5の内側をコネクタ6を通過できる貫通穴20としている。筒部5の細長い貫通穴20は、細長い立方体のコネクタ6の外形よりも大きい内形としている。
筒部5は、熱収縮して表面に密着する熱収縮チューブ7が抜けない長さ、たとえば3mmよりも長く、好ましくは5mmよりも長い筒状に成形される。図3の断面図に示す筒部5は、第1ケース2Aの外側表面から突出する先端に向かって外形が大きくなるテーパー状としている。この筒部5は、熱収縮して表面に密着した熱収縮チューブ7をさらに抜け難くできる。図3の筒部5は、突出方向において内形を一定の大きさとして、先端に向かって肉厚を次第に厚くすることで、先端に向かって外形が次第に大きくなるテーパー状としている。ただ、筒部は、図示しないが、突出方向における肉厚を一定としながら、先端に向かって外形が大きくなるテーパー状とすることもできる。筒部5は、表面に凸部や凹部を設けて密着した熱収縮チューブ7を抜け難くすることもできる。
(リード線3)
リード線3は、第1の端部3Aを内蔵部品4の回路基板4Aに接続して、第2の端部3Bをケース2から引き出して、先端にコネクタ6を接続している。図のリード線3は、第1の端部3Aには、内蔵部品4の回路基板4Aに接続するコネクタ6を連結して、第2の端部3Bには外部機器に接続するコネクタ6を連結している。リード線3は、コネクタ6を連結する状態で、ケース2の筒部5に挿通される。両端にコネクタ6を連結しているリード線3は、いずれか一方のコネクタ6を筒部5に挿通して、ケース2の筒部5に挿通できる。したがって、両端にコネクタ6を連結しているリード線3は、小さいコネクタ6を筒部5に挿通して組み立てできる。ただし、リード線の第1の端部をハンダ付けなどの方法で回路基板に連結しているリード線は、第2の端部に連結しているコネクタを筒部に挿通して、組み立てられるので、筒部の内形を第2の端部に連結しているコネクタの外形よりも大きくする。
(熱収縮チューブ7)
熱収縮チューブ7は、熱収縮しない状態で筒部5とリード線3を挿通し、この状態で加熱し、熱収縮させて筒部5とリード線3の表面に密着する。熱収縮チューブ7は、筒部5とリード線3の両方の表面に密着する長さとする。熱収縮チューブ7の長さは、好ましくは、筒部5の外周の全体を被覆し、かつリード線3を所定の長さ、例えば筒部5から引き出されたリード線3を、好ましくは3mmよりも長く、さらに好ましくは5mmよりも長く被覆できる長さとする。熱収縮チューブ7は、長くしてリード線3を長い領域で被覆できるが、リード線3は被覆する領域でリード線3の可撓性を低下させるので、好ましくは、リード線3を被覆する長さを2cmよりも短く、さらに好ましくは1.5cmよりも短くする。
熱収縮チューブ7は、コネクタ6を連結する前工程でリード線3を挿通することもできる。この熱収縮チューブ7は、熱収縮しない状態で、筒部5を挿通できる太さとすることができる。コネクタ6を連結したリード線3を挿通する熱収縮チューブ7は、熱収縮しない状態で、筒部5の外形より太く、かつコネクタ6の外形よりも太くする。図1の斜視図と図3の断面図は、熱収縮した熱収縮チューブ7を示しているので、リード線3を被覆する領域が細く、筒部5を被覆する領域を太くしている。熱収縮チューブ7は、筒部5とリード線3を挿通する状態で熱収縮させるので、熱収縮しない非収縮状態、すなわち筒部5とリード線3を挿通する状態では、図2の分解斜視図に示すように、全体を同じ太さとするチューブ状である。
以上の電池パック100は、以下の工程で組み立てされる。
[リード線3とコネクタ6の連結工程]
リード線3の先端にコネクタ6を連結する。図2に示すリード線3は、第1の端部3Aと第2の端部3Bの両端にコネクタ6を連結している。第1の端部3Aに連結されるコネクタ6は、ケース2の内蔵部品4の回路基板4Aに接続され、第2の端部3Bに連結されるコネクタ6は、外部機器(図示せず)に接続される。リード線3は、電力を外部に出力し、また内蔵している電池1を充電するための電力線と、電池情報を外部機器に伝送する信号線などである。
[ケース2の成形工程]
成形工程において、第1ケース2Aと第2ケース2Bが成形される。図2の電池パック100は、第1ケース2Aを細長い箱形に成形して、第2ケース2Bは、第1ケース2Aに連結されて、第1ケース2Aの開口部を水密構造に密閉する浅い箱形に成形される。
第1ケース2Aは、リード線3とコネクタ6を挿通する内形の貫通穴20を有し、この貫通穴20の周囲に筒部5を設けている。筒部5は、ケース2の外側に突出する形状であって、内形を貫通穴20の内形と同じ形状として、ケース2と一体的に成形して設けられる。
[ケース2の組み立て工程]
この工程は、筒部5の外側表面に非収縮状態の熱収縮チューブ7を装着する装着工程と、リード線3の先端に連結してなるコネクタ6を貫通穴20に挿通して筒部5の内側に配線するリード線3の挿通工程と、熱収縮チューブ7を熱収縮させて、筒部5の表面と、筒部5から引き出されたリード線3の表面に熱収縮チューブ7を密着させる密着工程とを含んでおり、熱収縮チューブ7を、筒部5と、筒部5から引き出されたリード線3の表面に配置し、熱収縮チューブ7を加熱して、熱収縮させて筒部5とリード線3の表面に密着させる。
装着工程では、熱収縮されていない状態であって、所定の長さの熱収縮チューブ7を筒体5の外側表面に装着する。熱収縮チューブ7は、筒部5とリード線3の両方の表面を被覆する長さを有しており、この工程では、熱収縮チューブ7の先端が筒部5の先端よりも突出する状態で配置して、筒部5に挿通されるリード線3の表面を被覆できるように熱収縮チューブ7を装着する。
挿通工程では、コネクタ6が装着されたリード線3を筒部5と貫通穴20に挿通する。挿通工程は、例えば、ケース2の外側から内側にコネクタ6を挿通する。この挿通工程は、リード線3の第1の端部3Aに連結しているコネクタ6をケース2の外側から内側に挿通して、リード線3の第1の端部3Aに連結しているコネクタ6を、内蔵部品4の回路基板4Aに接続する。第1の端部3Aに連結しているコネクタ6は、電池ブロック10を第1ケース2Aの内側にセットした状態で、あるいは第1ケース2Aの内側にセットする前に内蔵部品4の回路基板4Aに接続することができる。
挿通工程は、ケース2の内側から外側にコネクタ6を挿通することもできる。この挿通工程は、リード線3の第2の端部3Bに連結しているコネクタ6を、貫通穴20と筒部5に挿通して、リード線3を第1ケース2Aの内側から外側に引き出す。このとき、リード線3の第1の端部3Aは、予め内蔵部品4に連結しておくことが好ましい。この場合、リード線3の第1の端部3Aは、コネクタ6を介して内蔵部品4の回路基板4Aに接続することも、ハンダ付けなどの方法で回路基板に連結することもできる。
さらに、装着工程は、挿通工程の後工程とすることもできる。この場合、ケース2の筒部5と貫通穴20にリード線3を挿通した後、非収縮状態にある熱収縮チューブ7を筒体5の外側表面に装着する。熱収縮されていない状態の熱収縮チューブ7は、その内形が筒部5の外形よりも大きく、また、リード線3の先端に連結されたコネクタ6よりも大きいため、筒部5に挿通されたリード線3を簡単に通過させながら筒部5の定位置に装着できる。筒部5に装着された熱収縮チューブ7は、所定の長さを有しており、先端が筒部5の先端よりも突出して、筒部5に挿通されるリード線3の表面を被覆するように配置される。
密着工程は、熱収縮チューブ7を加熱して熱収縮させて、筒部5の表面と、筒部5から引き出されたリード線3の表面に熱収縮チューブ7を密着させる。さらに、その後、熱収縮チューブ7とリード線3との隙間にシリコンゴムなどのシール材8を充填して、リード線3をより好ましい水密構造でケース2から引き出す。
以上のようにして、ケース2に連結されるリード線3は、第1の端部3Aが、電池ブロック10の上に固定される内蔵部品4の回路基板4Aに接続されている。リード線3が接続された回路基板4Aと電池ブロック10は、第1ケース2Aの内側の定位置にセットされる。
第1ケース2Aのパッキン溝23にパッキン9をセットした後、第1ケース2Aの上方開口縁に、第2ケース2Bの開口縁を合わせて、第1ケース2Aのパッキン溝23に第2ケース2Bのパッキン凸条26を挿通し、止ネジ29を第2ケース2Bのボス22に挿通して、第1ケース2Aの突出部21の雌ネジ孔21aにねじ込んで、第1ケース2Aと第2ケース2Bを連結する。この状態で、第1ケース2Aと第2ケース2Bは、パッキン9を圧縮して水密構造に密閉される。
本発明は、リード線をケースから引き出している電池パックの組み立てに有効に使用できる。
100…電池パック
1…電池
1A…円筒電池
2…ケース
2A…第1ケース
2B…第2ケース
3…リード線
3A…第1の端部
3B…第2の端部
4…内蔵部品
4A…回路基板
5…筒部
6…コネクタ
7…熱収縮チューブ
8…シール材
9…パッキン
10…電池パック
11…電池ホルダー
20…貫通穴
21…突出部
21a…雌ネジ孔
22…ボス
22a…貫通孔
23…パッキン溝
24…嵌合凸条
25…段差部
26…パッキン凸条
27…外側凸条
29…止ネジ

Claims (5)

  1. 電池を内蔵するケースと、
    前記ケースの内蔵部品に接続されて、前記ケース外に引き出されてなるリード線と、
    を備える電池パックであって、
    前記ケースが、
    前記リード線を挿通する貫通穴を有すると共に、前記貫通穴の周囲に、前記リード線を内側に配置してなる筒部を有しており、
    前記筒部は、
    前記ケースと一体構造で、前記ケースの外側表面から突出すると共に、外側表面に熱収縮チューブが密着されてなり、
    前記熱収縮チューブが、
    前記筒部の表面と、前記筒部から引き出されてなる前記リード線の表面に密着されてなることを特徴とする電池パック。
  2. 請求項1に記載される電池パックであって、
    前記筒部が、先端に向かって外形が大きくなるテーパー状であることを特徴とする電池パック。
  3. 請求項1又は2に記載される電池パックであって、
    前記リード線の先端にコネクタを連結しており、
    前記筒部の内側に設けてなる前記ケースの貫通穴が、前記コネクタの外形よりも大きいことを特徴とする電池パック。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載される電池パックであって、
    前記熱収縮チューブと前記筒部の間と、
    前記熱収縮チューブと前記リード線との間にシール材が充填されてなることを特徴とする電池パック。
  5. 電池を内蔵するケースと、
    前記ケースの内蔵部品に接続されて、前記ケース外に引き出されてなるリード線とを備える電池パックの組み立て方法であって、
    前記リード線の先端にコネクタを接続する接続工程と、
    前記ケースに、
    前記コネクタを通過できる内形の貫通穴を設けると共に、
    前記貫通穴の周囲に、前記リード線を内側に配置する筒部を一体的に成形して設ける成形工程と、
    前記筒部の外側表面に非収縮状態の熱収縮チューブを装着し、前記熱収縮チューブの先端が前記筒部の先端よりも突出する状態で配置する装着工程と、
    前記リード線の先端に連結してなるコネクタを前記貫通穴に挿通するリード線の挿通工程と、
    前記熱収縮チューブを熱収縮させて、前記筒部の表面と、前記筒部から引き出されてなる前記リード線の表面に該熱収縮チューブを密着させる密着工程と
    を含むことを特徴とする電池パックの組み立て方法。
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