JP2021081993A - 洗濯サービス提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザのニーズを先読みしたサービスを提供することができる洗濯サービス提供システムを提供する。【解決手段】洗濯サービス提供システム10は、車両12により登録家庭11を訪問し、その登録家庭11から洗濯物を受け取って洗濯物の洗濯を代行して行うシステムである。洗濯サービス提供システム10は、管理サーバ15を備える。管理サーバ15の制御部16は、登録家庭11ごとに、洗濯が必要な洗濯物の量に関する洗濯物量情報を取得し、その取得した各登録家庭11の洗濯物量情報に基づき、車両12によりいずれの登録家庭11を訪問するか決定する。また、制御部16は、訪問が決定された各登録家庭11を車両12により訪問する際の車両12の走行計画を作成し、作成した走行計画をサービス提供者に対して通知する。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両により家庭を訪問し、その家庭から洗濯物を受け取って洗濯物の洗濯を代行して行う洗濯サービス提供システムに関するものである。
特許文献1には、洗濯物の洗濯を行う洗濯サービス提供システムが開示されている。この特許文献1の洗濯サービス提供システムでは、顧客から洗濯物の洗濯依頼があった場合に顧客の家庭へトラックにより訪問するとともに、その顧客から洗濯物を受け取り、受け取った洗濯物をトラックで洗濯施設へ運び当該施設で洗濯するものとなっている。そして、洗濯物の洗濯が終わった後、その洗濯物をトラックで顧客の家庭まで運び、顧客に返却するものとなっている。かかるシステムによれば、顧客はクリーニング店やコインランドリ等に自ら出向くことなく、洗濯物の洗濯を行うことが可能となる。
特開2014−38626号公報
ところで、上述した特許文献1のシステムでは、顧客から洗濯の依頼があった場合にはじめて顧客の家庭へ訪れ、洗濯を行うものとなっている。そのため、上記特許文献1のシステムでは、顧客の洗濯ニーズを先読みして顧客に適切なサービスを提供するといったことが難しく、その点で改善の余地があると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザのニーズを先読みしたサービスを提供することができる洗濯サービス提供システムを提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の洗濯サービス提供システムは、車両により家庭を訪問し、その家庭から洗濯物を受け取って洗濯物の洗濯を代行して行う洗濯サービス提供システムであって、前記家庭ごとに、洗濯が必要な洗濯物の量に関する洗濯物量情報を取得する洗濯物量情報取得手段と、その洗濯物量情報取得手段により取得された前記各家庭の洗濯物量情報に基づき、前記車両によりいずれの前記家庭を訪問するか決定する訪問家庭決定手段と、を備えることを特徴とする。
家庭で洗濯が必要な洗濯物の量が多い場合には、その家庭の洗濯機だけでは洗濯が追いつかない場合が想定される。このため、かかる家庭では、外部の洗濯サービスを利用して洗濯を行いたいという洗濯ニーズが発生することが考えられる。そこで本発明では、このような点に鑑み、各家庭ごとに洗濯物の量に関する洗濯物量情報を取得し、その取得した各家庭の洗濯物量情報に基づき、いずれの家庭を車両により訪問するか決定することとしている。この場合、洗濯物の量が多い家庭を訪問先の家庭として決定する等、洗濯ニーズのある家庭を優先して訪問することが可能となる。これにより、ユーザのニーズを先読みしたサービスを提供することが可能となる。
第2の発明の洗濯サービス提供システムは、第1の発明において、前記家庭から受け取った洗濯物について洗濯に加え乾燥も行う洗濯サービス提供システムであって、天候に関する天候情報を取得する天候情報取得手段を備え、前記訪問家庭決定手段は、前記天候情報取得手段により取得された天候情報に基づき、前記車両で訪問する前記家庭を決定することを特徴とする。
雨天時等、天候が悪い場合には洗濯物を洗濯した後、洗濯物を室内干しすることが考えられる。この場合、室内干しできる洗濯物の量には限りがあるため、洗濯物の量が多い家庭では一部の洗濯物について洗濯するのを控えたりすることが考えられる。このような家庭では、外部の洗濯サービスを利用して洗濯から乾燥まで行いたいというニーズが発生することが考えられる。
そこで本発明では、このような点に鑑み、各家庭の洗濯物量情報に加え、天候情報に基づき、車両で訪問する家庭を決定するようにしている。この場合、雨天時等、天候が悪い場合には、洗濯物の量が所定量(室内干しできる所定量)よりも多くなっている家庭を訪問先として決定するといったことが可能となる。これにより、ユーザの洗濯乾燥のニーズを先読みしたサービスを提供することが可能となる。
第3の発明の洗濯サービス提供システムは、第2の発明において、前記家庭ごとに、洗濯物を乾燥するための乾燥機が設けられているか否かに関する乾燥機情報を取得する乾燥機情報取得手段を備え、前記訪問家庭決定手段は、前記乾燥機情報取得手段により取得された前記各家庭の乾燥機情報に基づき、前記車両で訪問する前記家庭を決定することを特徴とする。
雨天時等、天候が悪い場合でも、乾燥機のある家庭では、乾燥機を用いて洗濯物を乾かすことができるため、洗濯乾燥のニーズがそれほど生じないと考えられる一方、乾燥機のない家庭では、洗濯乾燥のニーズが大いに発生すると考えられる。そこで本発明では、このような点に鑑み、上述した天候情報に加え、各家庭ごとに乾燥機の有無に関する乾燥機情報を取得するようにし、それら取得した各情報に基づき、車両で訪問する家庭を決定するようにしている。この場合、天候が悪い場合には、乾燥機のない家庭を訪問先として決定するといったことが可能となる。このため、ユーザの洗濯乾燥のニーズをより好適に先読みしてサービスを提供することが可能となる。
なお、「乾燥機が設けられている」とは、洗濯機とは別体で乾燥機(乾燥専用機)が設けられている場合だけでなく、洗濯機に乾燥機能が付与された洗濯乾燥機が設けられている場合をも含む意味である。
第4の発明の洗濯サービス提供システムは、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記家庭ごとに、前記家庭で洗濯するのが困難な大型洗濯物の洗濯時期に関する洗濯時期情報を取得する洗濯時期情報取得手段を備え、前記訪問家庭決定手段は、前記洗濯時期情報取得手段により取得された前記各家庭の前記洗濯時期情報に基づき、前記車両で訪問する前記家庭を決定することを特徴とする。
ところで、洗濯物には、こたつ布団等、家庭で洗濯するのが困難な大型の洗濯物がある。このような大型の洗濯物は、季節の変わり目等、特定の時期にクリーニング等の洗濯サービスに出されることが多い。また、かかる大型の洗濯物は、各家庭ごとに洗濯を行う時期が異なることが考えられる。
そこで、本発明では、こうした点に鑑み、各家庭ごとに、大型洗濯物の洗濯時期情報を取得するようにし、その取得した洗濯時期情報に基づき車両で訪問する家庭を決定するようにしている。この場合、大型洗濯物の洗濯時期が近づいた家庭を訪問先の家庭として決定する等、大型洗濯物の洗濯ニーズのある家庭を優先して訪問することが可能となる。これにより、かかる洗濯ニーズを先読みしたサービスを提供することが可能となる。
第5の発明の洗濯サービス提供システムは、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記車両には、前記家庭から受け取った洗濯物を洗濯可能な車載洗濯機が搭載されていることを特徴とする。
本発明によれば、車両に車載洗濯機が搭載されているため、車両の走行時に車載洗濯機を用いて洗濯を行うことが可能となる。この場合、家庭で受け取った洗濯物を速やかに洗濯することが可能となるため、ユーザの洗濯ニーズに速やかに応えることが可能となる。
第6の発明の洗濯サービス提供システムは、第5の発明において、前記訪問家庭決定手段により訪問することが決定された前記家庭である訪問家庭ごとに、前記洗濯物量情報取得手段により取得された前記訪問家庭の前記洗濯物量情報に基づき、当該訪問家庭の洗濯物を前記車載洗濯機により洗濯乾燥又は洗濯するのに要する洗濯所要時間を算出する洗濯所要時間算出手段と、前記洗濯所要時間算出手段により算出された前記各訪問家庭の前記洗濯所要時間に基づき、前記各訪問家庭を前記車両により訪問する際の当該車両の走行計画を作成する走行計画作成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、各訪問家庭ごとに、取得された洗濯物量情報に基づき洗濯物を車載洗濯機により洗濯乾燥又は洗濯するのに要する洗濯所要時間が算出される。そして、その算出された各訪問家庭の洗濯所要時間に基づき、各訪問家庭を車両で訪問する際の車両走行計画が作成される。この場合、例えば車載洗濯機による洗濯物の洗濯が終わる洗濯終了時期に合わせて、その洗濯物の洗濯を依頼した訪問家庭を訪問(再訪問)するよう車両走行計画を作成するといったことが可能となる。これにより、洗濯物の洗濯が終わったタイミングで洗濯物を返却することが可能となるため、ユーザの洗濯ニーズにより速やかに応えることが可能となる。
第7の発明の洗濯サービス提供システムは、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記訪問家庭決定手段により訪問することが決定された前記家庭である訪問家庭ごとに、前記訪問家庭においてユーザが在宅している在宅時間帯に関する情報を取得する在宅情報取得手段と、前記在宅情報取得手段により取得された前記各訪問家庭の前記在宅時間帯情報に基づき、前記各訪問家庭を前記車両により訪問する際の当該車両の走行計画を作成する走行計画作成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、各訪問家庭においてユーザが在宅している在宅時間帯の情報が取得され、その取得された各訪問家庭の在宅時間帯の情報に基づき、各訪問家庭を車両で訪問する際の車両走行計画が作成される。この場合、ユーザが在宅している時間帯に訪問家庭を訪問するように車両走行計画を作成することが可能となるため、ユーザが不在のときに訪問家庭を訪問してしまい、訪問が無駄となってしまうのを回避することが可能となる。
洗濯サービス提供システムの概要を示す図。 制御処理の流れを示すフローチャート。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は洗濯サービス提供システムの概要を示す図である。
図1に示すように、洗濯サービス提供システム10は、車両12により各家庭11を訪問し、その家庭11から洗濯物を受け取って洗濯物の洗濯を代行して行うシステムである。本洗濯サービス提供システム10では、このような洗濯サービスを受けられる家庭11が予め登録されており、その登録された家庭11(以下、登録家庭11という)を対象として洗濯サービスを提供するものとなっている。
洗濯サービス提供システム10は、洗濯サービスを提供する洗濯サービス提供会社14に設けられた管理サーバ15を備える。管理サーバ15は、洗濯サービス提供システム10を統括管理するものであり、パーソナルコンピュータにより構成されている。管理サーバ15は、制御部16と、通信部17と、記憶部18,19とを備える。
制御部16は、洗濯サービス提供に関する各種処理を行うもので、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成されている。制御部16は、通信部17と各記憶部18,19とそれぞれ接続されている。また、通信部17は、車両12等、外部との間で無線通信を行うものである。
各記憶部18,19のうち登録家庭情報記憶部18は、各登録家庭11に関する各種情報を記憶するものである。登録家庭情報記憶部18には、複数のデータベース18a〜18cが構築されている。これらデータベース18a〜18cのうち、所在地データベース18aには各登録家庭11の所在地に関する所在地情報(住所等)が記憶されている。また、スケジュールデータベース18bには、各登録家庭11のユーザ(本洗濯サービス提供システム10のユーザ)のスケジュールに関するスケジュール情報が記憶されている。
洗濯機情報データベース18cには、各登録家庭11に設けられた洗濯機に関する洗濯機情報が記憶されている。洗濯機情報には、洗濯機により(1回で)洗濯することが可能な洗濯物の容量(最大容量)に関する洗濯容量情報や、洗濯した洗濯物を乾燥する乾燥機の有無に関する乾燥機情報等が含まれている。なお、乾燥機には、洗濯機と別体で設けられた乾燥専用機と、洗濯機に乾燥機能が付与された洗濯乾燥機とがあるが、これら乾燥専用機と洗濯乾燥機とのうちいずれかが登録家庭11に設けられていれば、その登録家庭11の乾燥機情報は乾燥機有りの情報とされる。
洗濯依頼情報記憶部19は、登録家庭11(詳しくは登録家庭11のユーザ)から依頼のあった洗濯物の洗濯依頼に関する洗濯依頼情報を記憶するものである。洗濯依頼情報には、登録家庭11が洗濯物の洗濯を依頼する日に関する洗濯日情報や、洗濯を依頼する洗濯物の種類に関する洗濯物種類情報等が含まれている。この場合、洗濯物の種類には、登録家庭11で洗濯するのが困難な大型洗濯物が含まれている。大型洗濯物には、夏布団や冬布団等の季節布団、こたつ布団、カーペット、カーテン等がある。
登録家庭11のユーザは自身の携帯端末25を用いて管理サーバ15に洗濯物の洗濯依頼を行うことが可能となっている。携帯端末25は、例えばスマートフォンからなり、通信部17との間で無線通信が可能となっている。ユーザは携帯端末25により洗濯依頼を行う際、洗濯依頼に関する各種情報を管理サーバ15に送信する。管理サーバ15では、これらの情報が通信部17により受信されると、制御部16が当該情報を洗濯依頼情報として洗濯依頼情報記憶部19に逐次記憶する。
なお、洗濯依頼情報記憶部19に記憶された洗濯依頼情報は洗濯依頼に基づき洗濯が行われた後もそのまま洗濯依頼情報記憶部19に記憶されたまま残される。そのため、洗濯依頼情報記憶部19には、各登録家庭11の洗濯依頼に関する履歴情報が記憶されるようになっている。
管理サーバ15は、各登録家庭11に設けられたコントローラ21とインターネット28等の通信網を介して接続されている。コントローラ21は、CPU等の周知のコンピュータを備えて構成されている。
各登録家庭11には、洗濯物(汚れ物)を収容する洗濯物収容部22が設けられている。洗濯物収容部22は、例えば洗濯物かごからなる。洗濯物収容部22には、その洗濯物収容部22に収容されている洗濯物の量を検知する洗濯物量センサ23が設けられている。洗濯物量センサ23は、例えば重量センサからなり、洗濯物収容部22に収容されている洗濯物の重量を検知するものとなっている。
洗濯物量センサ23は、コントローラ21と接続されている。コントローラ21には、洗濯物量センサ23により検知された洗濯物量の情報(洗濯物量情報)が逐次入力される。また、コントローラ21は、管理サーバ15からの要求に応じて、洗濯物量センサ23から入力される洗濯物量情報を管理サーバ15にインターネット28を介して送信する。
各登録家庭11のユーザの携帯端末25には、ユーザのスケジュールを作成するスケジュール作成機能が設けられている。本実施形態では、ユーザがその機能を使って毎日のスケジュールを作成し、その作成したスケジュール情報を都度携帯端末25より管理サーバ15に送信することとなっている。管理サーバ15では、ユーザの携帯端末25よりスケジュール情報が送信されると、その送信されたスケジュール情報を制御部16が通信部17を通じて受信する。そして、制御部16は、その受信したスケジュール情報を登録家庭情報記憶部18のスケジュールデータベース18bに記憶する。このようにして、スケジュールデータベース18bには、各登録家庭11のユーザのスケジュール情報が記憶されるようになっている。
管理サーバ15は、インターネット28を介して気象センタ29(詳しくは気象センタ29のサーバ)と接続されている。気象センタ29は、気象予報情報を提供する外部施設であり、例えば気象庁がこれに該当する。管理サーバ15の制御部16は、気象センタ29にインターネット28を介してアクセスし、同センタ29より気象予報情報を取得する。
制御部16は、洗濯サービスの提供を行うサービス提供日(つまり営業日)ごとに、車両12によりいずれの登録家庭11を訪問するか決定する訪問家庭決定処理を行う。訪問家庭決定処理は、例えばサービス提供日においてサービスの提供を行う直前に実施される。この決定処理により、サービス提供日に車両12で訪問する訪問先の登録家庭11(以下、訪問家庭11Xともいう)が決定される。
制御部16は、訪問家庭決定処理により訪問することが決定された各訪問家庭11Xを車両12により訪問する際の当該車両12の走行計画を作成する走行計画作成処理を行う。走行計画作成処理では、スケジュールデータベース18bに記憶された各訪問家庭11Xのユーザのスケジュール情報等に基づき、車両12の走行計画を作成する。
制御部16は、走行計画作成処理により作成された車両12の走行計画を当該車両12に通信部17を通じて通知(送信)する。車両12には、車両コントローラ33と、カーナビゲーション装置34(以下、略してカーナビ装置34という)とが設けられている。車両コントローラ33は、周知のマイクロコンピュータを有してなり、管理サーバ15(詳しくは通信部17)との間で無線通信可能な通信部33aを有している。また、カーナビ装置34は、車両コントローラ33と接続され、車両12の案内画面等を表示するディスプレイを有している。
管理サーバ15の制御部16より車両12の走行計画が送信されると、車両12側では、送信された走行計画が車両コントローラ33により通信部33aを通じて受信される。車両コントローラ33は、車両12の走行計画を受信すると、その走行計画をカーナビ装置34のディスプレイに表示させる。これにより、車両12を用いて洗濯サービスの提供を行うサービス提供者(車両12のドライバ)にいずれの登録家庭11にどのような走行経路で訪問するか知らせることができる。
車両12はトラックからなり、その荷台には複数の洗濯機が車載洗濯機31として搭載されている。車載洗濯機31は、乾燥機能付きのいわゆる洗濯乾燥機となっている。これらの車載洗濯機31は、登録家庭11から受け取った洗濯物を洗濯し乾燥するために用いられる。これにより、本洗濯サービス提供システム10では、車両12の走行中に車載洗濯機31を用いて洗濯物の洗濯及び乾燥を行うことが可能となっている。
本洗濯サービス提供システム10では、サービス提供者が車両12により登録家庭11を訪問し、その登録家庭11のユーザより洗濯物を受け取ると、洗濯物を車載洗濯機31に投入し洗濯を開始させる。本実施形態では、車載洗濯機31により洗濯に加え、洗濯後の乾燥まで行うことを想定している。車載洗濯機31による洗濯物の乾燥が終わると、サービス提供者は車載洗濯機31より洗濯物を取り出す。そして、車両12により登録家庭11を再度訪問し、その登録家庭11のユーザに洗濯した洗濯物を返却する。
次に、管理サーバ15の制御部16により実行される制御処理の流れについて図2に示すフローチャートに基づき説明する。本制御処理は、洗濯サービスの提供を行うサービス提供日ごとに行われ、例えばサービス提供日において洗濯サービスを開始する開始直前の所定時刻(例えばAM8:00)になったことをトリガとして開始される。
図2に示すように、まずステップS11では、各登録家庭11の洗濯物量情報を取得する処理を行う(洗濯物量情報取得手段に相当)。本処理ではまず、各登録家庭11のコントローラ21にインターネット28を介して洗濯物量情報の送信を要求する要求信号を送信する。この要求信号が各登録家庭11のコントローラ21により受信されると、それら各コントローラ21からは上記要求信号の応答として洗濯物量センサ23により検知された洗濯物量情報が管理サーバ15に向けて送信される。そして、それら各コントローラ21から送信される洗濯物量情報をそれぞれ受信することで、各登録家庭11の洗濯物量情報を取得する。
ステップS12では、洗濯機情報データベース18cより各登録家庭11の洗濯機情報、詳しくは洗濯容量情報及び乾燥機情報を読み出して取得する。
ステップS13では、気象センタ29にアクセスし、当該気象センタ29から気象予報情報を取得する(天候情報取得手段に相当)。この場合、各登録家庭11のあるエリアについての気象予報情報を取得する。
ステップS14では、各登録家庭11ごとに過去における大型洗濯物の洗濯日情報を洗濯依頼情報記憶部19より読み出して取得する。この場合、例えば各登録家庭11ごとに、過去数年間における大型洗濯物の洗濯日情報を取得する。
ステップS15では、各登録家庭11ごとに、上記ステップS14で取得した過去の大型洗濯物の洗濯日情報に基づき、登録家庭11が大型洗濯物の洗濯を行う洗濯時期を推定する処理を行う。この処理により、各登録家庭11ごとに大型洗濯物の洗濯時期に関する洗濯時期情報が取得される(洗濯時期情報取得手段に相当)。
ステップS16では、車両12により訪問する訪問先の登録家庭11を決定する訪問家庭決定処理を行う(訪問家庭決定手段に相当)。訪問家庭決定処理では、洗濯依頼のある登録家庭11を訪問先の登録家庭11として決定する第1決定処理と、洗濯依頼のない登録家庭11のうちいずれかの登録家庭11を訪問先の登録家庭11として決定する第2決定処理とを行う。
第1決定処理では、洗濯依頼情報記憶部19に記憶された洗濯依頼情報に基づき、訪問する登録家庭11を決定する。この場合、洗濯依頼情報(洗濯日情報)に基づき、当該サービス提供日に洗濯を依頼している登録家庭11があるか否かを判定し、判定の結果、洗濯依頼している登録家庭11がある場合にはその登録家庭11を訪問する登録家庭11として決定する。
第2決定処理では、ステップS11で取得した各登録家庭11(詳しくは第1決定処理により訪問することが決定された登録家庭11は除く)の洗濯物量情報と、ステップS12で取得した各登録家庭11の洗濯機情報と、ステップS13で取得した気象予報情報と、ステップS14で取得した各登録家庭11の大型洗濯物の洗濯時期情報とに基づき、訪問する登録家庭11を決定する。第2決定処理では、例えば、以下の(a)〜(e)の各処理のうち少なくともいずれかの処理を行うことが考えられる。そこで、以下では、これら各処理の内容について説明する。
(a)各登録家庭11の洗濯物量情報に基づき、訪問する登録家庭11を決定する。この場合、各登録家庭11のうち、洗濯物量が所定量以上となっている登録家庭11を訪問する登録家庭11として決定することが考えられる。
(b)各登録家庭11の洗濯物量情報と、各登録家庭11の洗濯容量情報とに基づき、訪問する登録家庭11を決定するようにしてもよい。この場合、各登録家庭11のうち、洗濯物量が洗濯容量を大きく上回っている登録家庭11を訪問する登録家庭11として決定することが考えられる。また、各登録家庭11ごとに、洗濯物量情報と洗濯容量情報とに基づき、洗濯物の洗濯に必要な洗濯回数を算出し、その算出した各登録家庭11の洗濯回数に基づき訪問する登録家庭11を決定してもよい。この場合、洗濯回数の多い登録家庭11を訪問する登録家庭11として決定することが考えられる。
(c)各登録家庭11の洗濯物量情報と、気象予報情報とに基づき、訪問する登録家庭11を決定するようにしてもよい。この場合、雨天時等、天候が悪い場合には、洗濯物量が室内干しが可能な所定量よりも多くなっている登録家庭11を訪問先の登録家庭11として決定することが考えられる。
(d)気象予報情報と、各登録家庭11の乾燥機情報とに基づき、訪問する登録家庭11を決定するようにしてもよい。この場合、雨天時等、天候が悪い場合には、乾燥機のない登録家庭11を訪問する登録家庭11として決定することが考えられる。
(e)各登録家庭11の大型洗濯物の洗濯時期情報に基づき、訪問する登録家庭11を決定するようにしてもよい。この場合、大型洗濯物の洗濯時期が近づいた登録家庭11を訪問する登録家庭11として決定することが考えられる。
ステップS17では、訪問家庭決定処理(ステップS16)により訪問することが決定された各登録家庭11(以下、訪問家庭11Xという)の所在地情報を所在地データベース18aより読み出して取得する。
ステップS18では、各訪問家庭11Xのユーザのスケジュール情報をスケジュールデータベース18bより読み出して取得する。続くステップS19では、上記取得した各訪問家庭11Xのユーザのスケジュール情報に基づき、各訪問家庭11Xごとにユーザが本サービス提供日において在宅している在宅時間帯を判定する処理を行う。この処理により、ユーザの在宅時間帯に関する在宅時間帯情報が取得される(在宅情報取得手段に相当)。
ステップS20では、各訪問家庭11Xごとに、訪問家庭11Xの洗濯物を車載洗濯機31により洗濯乾燥するのに要する洗濯所要時間を算出する(洗濯所要時間算出手段に相当)。この場合、洗濯所要時間の算出は、訪問家庭11Xの洗濯物量情報に基づき行う。
ステップS21では、各訪問家庭11Xを車両12により訪問する際の当該車両12の走行計画を作成する走行計画作成処理を行う(走行計画作成手段に相当)。走行計画作成処理では、ステップS17で取得した各訪問家庭11Xの所在地情報と、ステップS19で取得した各訪問家庭11Xのユーザの在宅時間帯情報と、ステップS20で算出した各訪問家庭11Xの洗濯物の洗濯所要時間とに基づき、車両12の走行計画を作成する。走行計画作成処理では、例えば、以下に示す(f)及び(g)の各処理のうち少なくともいずれかの処理を行うことが考えられる。
(f)各訪問家庭11Xのユーザの在宅時間帯情報に基づき、車両12の走行計画を作成する。この場合、ユーザが在宅している在宅時間帯に訪問家庭11Xを訪問するよう車両12の走行計画を作成することが考えられる。
(g)各訪問家庭11Xの洗濯物の洗濯所要時間に基づき、車両12の走行計画を作成する。この場合、車載洗濯機31による洗濯物の洗濯が終わる洗濯終了時期に合わせて、その洗濯物の洗濯を依頼した訪問家庭11Xを訪問(再訪問)するよう、車両12の走行計画を作成することが考えられる。
ステップS22では、走行計画作成処理(ステップS21)により作成された車両12の走行計画を当該車両12に通知する走行計画通知処理を行う。この通知処理では、車両12の走行計画を通信部17を通じて車両12の車両コントローラ33に送信する。送信された車両12の走行計画が車両コントローラ33により受信されると、車両コントローラ33は受信した走行計画をカーナビ装置34のディスプレイに表示する。これにより、サービス提供者(車両12のドライバ)に本サービス提供日における車両12の走行計画を通知することができる。その後、本処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
登録家庭11ごとに洗濯物の量に関する洗濯物量情報を取得し、その取得した各登録家庭11の洗濯物量情報に基づき、車両12により訪問する訪問先の登録家庭11を決定するようにした。具体的には、洗濯物量が所定量以上となっている登録家庭11を訪問する登録家庭11として決定するようにした。この場合、洗濯物の量が多い登録家庭11、すなわち外部の洗濯サービスを利用して洗濯を行いたい洗濯ニーズのある登録家庭11を訪問することが可能となるため、ユーザのニーズを先読みしたサービスを提供することが可能となる。
各登録家庭11の洗濯物量情報に加え、気象予報情報を取得するようにし、それら取得した各情報に基づき、車両12で訪問する登録家庭11を決定するようにした。具体的には、雨天時等、天候が悪い場合には、洗濯物の量が所定量(室内干しできる所定量)よりも多くなっている登録家庭11を訪問先として決定するようにした。これにより、ユーザの洗濯乾燥のニーズを先読みしたサービスを提供することが可能となる。
気象予報情報に加え、各登録家庭11ごとに乾燥機の有無に関する乾燥機情報を取得するようにし、それら取得した各情報に基づき、車両12で訪問する登録家庭11を決定するようにした。具体的には、天候が悪い場合には、乾燥機のない登録家庭11を訪問先として決定するようにした。この場合、ユーザの洗濯乾燥のニーズをより好適に先読みしてサービスを提供することが可能となる。
各登録家庭11ごとに、大型洗濯物の洗濯時期情報を取得するようにし、その取得した洗濯時期情報に基づき車両12で訪問する登録家庭11を決定するようにした。具体的には、大型洗濯物の洗濯時期が近づいた登録家庭11を訪問先の登録家庭11として決定するようにした。この場合、大型洗濯物の洗濯ニーズのある登録家庭11を優先して訪問することが可能となるため、かかる洗濯ニーズを先読みしたサービスの提供を行うことが可能となる。
車両12に車載洗濯機31を搭載したため、車両12の走行時に車載洗濯機31を用いて洗濯を行うことが可能となる。この場合、登録家庭11で受け取った洗濯物を速やかに洗濯することが可能となるため、ユーザの洗濯ニーズに速やかに応えることが可能となる。
各訪問家庭11Xごとに、取得された洗濯物量情報に基づき洗濯物を車載洗濯機31により洗濯乾燥するのに要する洗濯所要時間を算出するようにした。そして、算出した各訪問家庭11Xの洗濯所要時間に基づき、各訪問家庭11Xを車両12で訪問する際の車両12の走行計画を作成するようにした。この場合、例えば車載洗濯機31による洗濯物の洗濯が終わる洗濯終了時期に合わせて、その洗濯物の洗濯を依頼した訪問家庭11Xを訪問(再訪問)するよう車両12の走行計画を作成するといったことが可能となる。これにより、洗濯物の洗濯が終わったタイミングで洗濯物を返却することが可能となるため、ユーザの洗濯ニーズにより速やかに応えることが可能となる。
各訪問家庭11Xにおいてユーザが在宅している在宅時間帯の情報を取得するようにし、その取得した各訪問家庭11Xの在宅時間帯情報に基づき、各訪問家庭11Xを訪問する際の車両12の走行計画を作成するようにした。具体的には、ユーザが在宅している時間帯に訪問家庭11Xを訪問するよう車両12の走行計画を作成するようにした。これにより、ユーザが不在のときに訪問家庭11Xを訪問してしまい、訪問が無駄となってしまうのを回避することが可能となる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、洗濯物量センサ23として、洗濯物の重量を検知する重量センサを用いたが、これに代えて、洗濯物の体積(体積量)を検知する体積センサを用いてもよい。また、洗濯物の量を把握するにあたっては必ずしも重量センサや体積センサを用いる必要はなく、例えば洗濯物収容部22に収容された洗濯物の収容状態を撮影するカメラを設け、そのカメラにより撮影された洗濯物の収容状態に基づき洗濯物の量を把握するようにしてもよい。
・上記実施形態では、各登録家庭11のユーザのスケジュール情報に基づき、ユーザが在宅している在宅時間帯を判定するようにしたが、ユーザの在宅時間帯の判定は必ずしもこのように行う必要はない。例えば、各登録家庭11にカメラを設置し、そのカメラによる撮影画像を基にユーザの在宅時間帯を判定するようにしてもよい。
また、登録家庭11によっては屋外に洗濯物置き場(例えば宅配ボックス)が設けられている場合が考えられる。かかる登録家庭11では、ユーザの在不在にかかわらず、洗濯物の受け取り及び返却が可能である。そのため、かかる登録家庭11については、ユーザの在宅時間帯を考慮せず車両12の走行計画を作成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、車載洗濯機31により洗濯物を洗濯及び乾燥することとしていたが、これを変更して、洗濯だけするようにしてもよい。この場合、洗濯所要時間の算出(ステップS20)にあたっては、車載洗濯機31により洗濯物を洗濯するのに要する時間が洗濯所要時間として算出されることになる。
・車両12の位置情報や走行状況、車載洗濯機31の稼働情報等を車両コントローラ33により取得するようにし、それら取得した各情報を車両コントローラ33より管理サーバ15に逐次送信するようにしてもよい。そして、送信された各情報に基づき、管理サーバ15の制御部16が、車両12の走行計画を更新するようにしてもよい。
・上記実施形態では、車両12により訪問する登録家庭11を決定した後、その決定した各登録家庭11(訪問家庭11X)を車両12により訪問する際の車両12の走行計画を作成するようにしたが、車両12の走行計画を作成しないようにしてもよい。この場合、例えば訪問が決定した各訪問家庭11Xの所在地情報を管理サーバ15の制御部16より車両12(サービス提供者)に通知するようにすることが考えられる。そうすれば、各訪問家庭11Xの所在地情報に基づき、サービス提供者は各訪問家庭11Xを車両12により訪問することが可能となる。
・車両12として、自動運転機能を有する車両を用いてもよい。その場合、車両12を、車両コントローラ33により自動運転制御することが考えられる。具体的には、車両コントローラ33が、車両12の走行計画に基づき、車両12を自動運転制御するようにすることが考えられる。なお、この場合、車載洗濯機31への洗濯物の出し入れ等はユーザにより行ってもらうことが考えられる。
・上記実施形態では、車両12に搭載した車載洗濯機31を用いて洗濯物の洗濯を行うようにしたが、洗濯物の洗濯は必ずしも車載洗濯機31を用いて行う必要はない。例えば、登録家庭11で受け取った洗濯物を洗濯機の置かれた洗濯施設まで車両12で運び洗濯するようにしてもよい。
10…洗濯サービス提供システム、11…家庭、12…車両、15…管理サーバ、16…制御部。

Claims (7)

  1. 車両により家庭を訪問し、その家庭から洗濯物を受け取って洗濯物の洗濯を代行して行う洗濯サービス提供システムであって、
    前記家庭ごとに、洗濯が必要な洗濯物の量に関する洗濯物量情報を取得する洗濯物量情報取得手段と、
    その洗濯物量情報取得手段により取得された前記各家庭の洗濯物量情報に基づき、前記車両によりいずれの前記家庭を訪問するか決定する訪問家庭決定手段と、
    を備えることを特徴とする洗濯サービス提供システム。
  2. 前記家庭から受け取った洗濯物について洗濯に加え乾燥も行う洗濯サービス提供システムであって、
    天候に関する天候情報を取得する天候情報取得手段を備え、
    前記訪問家庭決定手段は、前記天候情報取得手段により取得された天候情報に基づき、前記車両で訪問する前記家庭を決定することを特徴とする請求項1に記載の洗濯サービス提供システム。
  3. 前記家庭ごとに、洗濯物を乾燥するための乾燥機が設けられているか否かに関する乾燥機情報を取得する乾燥機情報取得手段を備え、
    前記訪問家庭決定手段は、前記乾燥機情報取得手段により取得された前記各家庭の乾燥機情報に基づき、前記車両で訪問する前記家庭を決定することを特徴とする請求項2に記載の洗濯サービス提供システム。
  4. 前記家庭ごとに、前記家庭で洗濯するのが困難な大型洗濯物の洗濯時期に関する洗濯時期情報を取得する洗濯時期情報取得手段を備え、
    前記訪問家庭決定手段は、前記洗濯時期情報取得手段により取得された前記各家庭の前記洗濯時期情報に基づき、前記車両で訪問する前記家庭を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の洗濯サービス提供システム。
  5. 前記車両には、前記家庭から受け取った洗濯物を洗濯可能な車載洗濯機が搭載されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の洗濯サービス提供システム。
  6. 前記訪問家庭決定手段により訪問することが決定された前記家庭である訪問家庭ごとに、前記洗濯物量情報取得手段により取得された前記訪問家庭の前記洗濯物量情報に基づき、当該訪問家庭の洗濯物を前記車載洗濯機により洗濯乾燥又は洗濯するのに要する洗濯所要時間を算出する洗濯所要時間算出手段と、
    前記洗濯所要時間算出手段により算出された前記各訪問家庭の前記洗濯所要時間に基づき、前記各訪問家庭を前記車両により訪問する際の当該車両の走行計画を作成する走行計画作成手段と、を備えることを特徴とする請求項5に記載の洗濯サービス提供システム。
  7. 前記訪問家庭決定手段により訪問することが決定された前記家庭である訪問家庭ごとに、前記訪問家庭においてユーザが在宅している在宅時間帯に関する情報を取得する在宅情報取得手段と、
    前記在宅情報取得手段により取得された前記各訪問家庭の前記在宅時間帯情報に基づき、前記各訪問家庭を前記車両により訪問する際の当該車両の走行計画を作成する走行計画作成手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の洗濯サービス提供システム。
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