JP2021081681A - 表示制御システム、表示制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】顧客側において特別な準備を行わなくても、表示部の透過状態と不透過状態とを切り替えてコンテンツを表示することができる表示制御システムを提供する。【解決手段】1又は複数の撮像装置から出力される画像を取得する画像取得部と、前記画像に含まれる人物を検出する検出部と、透過状態と不透過状態とを切り替え可能な表示部を、前記検出部の検出結果に応じて透過状態または不透過状態のいずれかの状態に切り替える制御部と、前記表示部に画像を表示する表示装置にコンテンツを出力する出力部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、表示制御システム、表示制御方法に関する。
調光フィルムを用いたスクリーンは、透過度を調節することで、透過状態と不透過状態を切り替えることができる。このような調光フィルムを用いたスクリーンは、例えば、公共施設におけるパーティションや、イベント会場において映像投影用のスクリーンとして用いることができる。
このような調光フィルムを用いたスクリーンを用い、ユーザが携帯するICタグがリーダに近づけられることで、ICタグの個別情報を読み出し、スクリーンを不透過状態に切り替えて、コンテンツを投影するシステムも提案されている(例えば、技術文献1)。
特開2006−235373号公報
しかしながら、上述した技術では、コンテンツを表示するためには、リーダにICカードを近づける必要がある。そのため、ICカードを携帯していないユーザに対してコンテンツを提供することが難しい。また、例えば店舗等の不特定多数のユーザが利用する施設においては、来場者の全てに会員登録等の事前登録してもらい、ICタグを配布し、来場日に持参してもらう必要があり、利用者は特別な準備をしなければならず、必ずしも利便性がよいとは限らない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、顧客側において特別な準備を行わなくても、表示部の透過状態と不透過状態とを切り替えてコンテンツを表示することができる表示制御システム、表示制御方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、1又は複数の撮像装置から出力される画像を取得する画像取得部と、前記画像に含まれる人物を検出する検出部と、透過状態と不透過状態とを切り替え可能な表示部を、前記検出部の検出結果に応じて透過状態または不透過状態のいずれかの状態に切り替える制御部と、前記表示部に画像を表示する表示装置にコンテンツを出力する出力部と、を有する。
また、本発明の一態様は、画像取得部が、1又は複数の撮像装置から出力される画像を取得し、検出部が、前記画像に含まれる人物を検出し、制御部が、透過状態と不透過状態とを切り替え可能な表示部を、前記検出部の検出結果に応じて透過状態または不透過状態のいずれかの状態に切り替え、出力部が、前記表示部に画像を表示する表示装置にコンテンツを出力する。
以上説明したように、この発明によれば、顧客側において特別な準備を行わなくても、表示部の透過状態と不透過状態とを切り替えてコンテンツを表示することができる。
この発明の一実施形態による表示制御システム1の構成を示す概略構成図である。 コンテンツ記憶部21に記憶されるコンテンツデータの一例を示す図である。 行動記憶部23に記憶される行動履歴データの一例を示す図である。 プロジェクタ40として短焦点型のプロジェクタを用いた場合の設置状況を示す図である。 店舗Sの店内の各機器の設置状況を説明する図である。 上述の表示制御システム1の動作を説明するシーケンス図である。 調光スクリーン30にコンテンツが表示された状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による表示制御システムについて図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態による表示制御システム1の構成を示す概略構成図である。表示制御システム1は、カメラ10と、管理サーバ20と、調光スクリーン30と、プロジェクタ40と、制御ユニット50とを含む。
表示制御システム1は、ユーザUが来場する施設において、当該施設内に設置されたショーケース、ショーウインドウ等に設けられた調光スクリーン30の透過度をユーザUの行動に応じて変更し、プロジェクタ40からコンテンツを投影する。
ここでいう施設は、ユーザUの来場を受け入れることが可能なものであればよく、例えば、コンビニエンスストア、百貨店、公共機関における建物、複数店舗が収容された複合商業施設、テーマパーク、イベント会場、ビルなどがある。この実施形態では、施設がコンビニエンスストア等の店舗である場合について説明する。
カメラ10は、店舗内において1台または複数台設置され、撮像対象領域を撮像する。撮像対象領域は、店舗内においてユーザUが通行、回遊、滞留等のうち少なくともいずれか1つをすることが可能な領域である通行可能領域を撮像する。
カメラ10は、画像取得部11と、検出部12と、属性判定部13とを有する。カメラ10は、撮像した結果である画像を管理サーバ20に出力することもできる。
画像取得部11は、撮像対象領域を撮像することで、撮像結果を画像として取得する。
検出部12は、画像に含まれる人物を検出する。
属性判定部13は、検出部12によって検出された人物の属性を判定し、判定結果を管理サーバ20に出力する。
属性判定部13は、例えば、AI(artificial intelligence)技術を用い、ユーザの外観(身長、体型、顔の特徴等)やユーザの姿勢変化(歩く歩幅、歩く速度、体の動き等)と属性データ(性別、年齢層、職業等)との関係を学習した学習済みモデルに対し、カメラ10によって撮像された結果を入力することで、その画像に含まれる人物の属性データを得るようにしてもよい。
管理サーバ20は、カメラ10と制御ユニット50とに接続される。
管理サーバ20は、コンテンツ記憶部21、行動解析部22、行動記憶部23、コンテンツ選択部24、再生管理部25を有する。管理サーバ20は、例えばコンピュータが用いられる。
コンテンツ記憶部21は、コンテンツデータを記憶する。
図2は、コンテンツ記憶部21に記憶されるコンテンツデータの一例を示す図である。
コンテンツデータは、コンテンツと条件と最低投影時間とが対応づけられたデータである。
コンテンツは、調光スクリーン30に投影されるコンテンツである。コンテンツは、来店したユーザに対して表示させるものであり、例えば、店内に配された物品(例えば商品や展示物等)に関する情報である。また、コンテンツとしては、その店舗において実施されるキャンペーンに関する情報であってもよい。
条件は、投影する対象を特定するための条件を表す。条件としては、ユーザの属性や、ユーザの行動履歴を用いることができる。また、条件としては、時間帯を用いることもできる。
最低投影時間は、コンテンツの再生開始時間から再生終了時間までの間のうち、少なくともこのコンテンツを表示する再生時間を示すデータである。言い換えると、最低投影時間は、コンテンツの再生開始時間を基準として、再生対象のコンテンツが再生されている間において他のコンテンツへの切り替え、または当該再生されているコンテンツの再生の中止を行わない期間として規定された時間を示す。例えば、あるコンテンツの全体の時間(再生開始時間から再生終了時間までの時間)が15秒であり、最低投影時間が5秒として設定されていた場合には、コンテンツが再生されてから5秒を経過するまでは、他のコンテンツの切り替えやコンテンツの再生の中止が行われず、5秒を経過した後は、当該コンテンツを他のコンテンツに切り替えたり、あるいは、当該コンテンツの再生を中止してコンテンツを非表示にしたりすることが可能である。
この図においては、コンテンツ「缶コーヒー」には「男性,20代」、「t1秒」が対応付けられており、「男性,20代」の属性であるユーザを対象として「缶コーヒー」の商品に関するコンテンツを調光スクリーン30に投影するものであり、その最低投影時間がt1秒であることを表している。これにより、カメラ10で「男性,20代」の属性に属するユーザが検出された場合には、「缶コーヒー」の商品を案内するコンテンツが調光スクリーン30に投影される。
図1に戻り、行動解析部22は、カメラ10から得られる画像から検出された人物を識別し、そのユーザの行動を検出する。検出する対象の行動としては、配された物品(ショーケース60や陳列棚に陳列された商品)に触れる動作、店内のいずれかの通路を通る動作、店内において滞留する動作、レジカウンターにおいて支払いをする動作、入店または退店する動作等である。
行動記憶部23は、行動解析部22によって得られた行動をユーザ毎にデータとして記憶する。
図3は、行動記憶部23に記憶される行動履歴データの一例を示す図である。
行動履歴データは、来店者IDと、時刻と、位置と、行動とを含むデータである。
来店者IDは、ユーザが来店したことを検出することに応じて、そのユーザ毎に付与される識別情報である。この来店者IDは、入店してから退店するまでの間、店内におけるユーザを個別に識別できればよく、1人のユーザが次回来店した際に同じ来店者IDを割り当てなくてもよい。
時刻は、行動を行った時刻を表す。この時刻は、管理サーバ20における時計機能において計時された時刻を用いることができる。
位置は、ユーザUの店内における位置を示す。この位置は、行動解析部22が、ユーザが立っている位置と向きを検出することで、その検出結果を用いることができる。例えば、店内における陳列棚の配置と商品のレイアウトとを対応付けた商品配置情報を管理サーバ20が記憶しており、行動解析部22が、商品識別情報と、ユーザの位置及び向きとに基づいて、ユーザがどの商品を吟味または取り出すかを検出するようにしてもよい。
また、カメラ10によって撮影された領域を識別する情報を用いてもよい。
行動は、店内においてユーザUが行った行動の内容を表す。
例えば、ユーザU_001に対して、時刻「2019年9月1日10時00分01秒」、位置「出入口」、行動「来店」が対応付けられている。これは、ユーザU_001が、それまで検出されていなかったが、時刻「2019年9月1日10時00分01秒」に、領域「出入口」において検出されたため、行動として「来店」であることが検出されたことを表している。
また、ユーザU_001に対して、時刻「2019年9月1日10時01分30秒」、位置「米飯コーナー」、行動「おにぎりを取り出す」が対応付けられている。これは、ユーザU_001が、時刻「2019年9月1日10時01分30秒」に、領域「米飯コーナー」において、「おにぎり」を陳列棚から取り出したことが検出されたことを表している。
ここで、管理サーバ20が記憶する商品配置情報を参照することで、ユーザの位置及び向きと、商品を取り出す動作を検出することで、取り出された商品をある程度絞り込むことができる。例えば、行動解析部22は、米飯コーナーから商品が取り出された場合には、店内に陳列された商品のうち、米飯コーナーに陳列された商品のいずれかであることを絞り込むことができる。また、行動解析部22は、米飯コーナーに陳列される商品のリストと、ユーザによって取り出された商品の画像とを照合することで、商品をさらに絞りこむことができる、例えば、行動解析部22は、取り出された商品の画像の特徴量を算出し、その特徴量とおにぎりの形状、サイズ、色等の特徴量とのマッチング度合いが一定値以上である場合には、米飯コーナーに陳列される商品のうちおにぎりであることを絞り込むことができる。このような行動解析を行う場合、AI(artificial intelligence)技術を用い、商品の画像の特徴量と商品名との関係を学習した学習済みモデルに対し、ユーザによって取り出された商品の画像を入力することで、商品名を得るようにしてもよい。
コンテンツ記憶部21、行動記憶部23は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
このコンテンツ記憶部21、行動記憶部23は、例えば、不揮発性メモリを用いることができる。
コンテンツ選択部24は、カメラ10によって検出されたユーザを対象とし、ユーザの属性またはユーザの行動履歴に応じて再生する対象となるコンテンツを選択する。
コンテンツ選択部24は、1人のユーザを検知してそのユーザに対応したコンテンツを選択することもできるが、一定時間内に同じカメラ10で検知されたユーザが複数である場合には、その検出されたそれぞれのユーザの属性または行動履歴に基づいて、コンテンツを選択するようにしてもよい。この場合、複数のユーザの属性または行動履歴における共通する事項を抽出し、抽出された事項に応じたコンテンツを選択するようにしてもよい。
再生管理部25は、制御ユニット50に対し、コンテンツの再生または再生中止を指示する。また、再生管理部25は、コンテンツ記憶部21に記憶されたコンテンツのうち、再生する対象のコンテンツを制御ユニット50に送信する。再生する対象のコンテンツとしては、コンテンツ選択部24によって選択されたコンテンツを用いることができる。
また、再生管理部25は、コンテンツに最低投影時間が設定されている場合には、そのコンテンツを再生する指示を制御ユニット50に対して行った後、店内のいずれかのカメラ10によって他の人物が検出された場合、または、調光スクリーン30の前に人物が検出された場合、最低投影時間が経過していなければコンテンツの再生を継続し、最低投影時間が経過していれば、コンテンツの再生を中止する指示を制御ユニット50に出力する。
また、再生管理部25は、あるユーザを検出してコンテンツを再生している期間において、店内のいずれかのカメラ10によって別のユーザが検出された場合には、その新たに検出されたユーザの属性に応じたコンテンツを再生するよう制御ユニット50に指示する。
調光スクリーン30は、透過状態と不透過状態とを切り替え可能な機能性フィルムを有する。調光スクリーン30は、外部から供給される電力を機能性フィルムに供給するか否かによって、透過状態と不透過状態とを切り替えることができる。調光スクリーン30には、電力供給した際に不透過状態となり、電力の供給を停止した場合に透過になるタイプと、電力供給した際に透過状態となり、電力の供給を停止した場合に不透過になるタイプとがあるが、いずれを用いるようにしてもよい。
ここで、透過状態は、調光スクリーン30の透過度合いが最も高い状態であり、不透過状態は、透過状態よりも透過度合いが低い状態である。不透過状態は、透過状態よりも透過度合いが低ければよく、透過度合いを段階的に設定することが可能である場合には、複数の段階のうちのいずれかの段階であってもよい。透過度合いは、例えば、機能性フィルムに供給される電圧に応じて、複数の段階のうち、いずれかの透過度合いに切り替えることができる。
このような調光スクリーン30としては、種々の製品が提供されているが、例えば、LC MAGIC(登録商標)(凸版印刷株式会社製,品番「NW001」)を用いることができる。また、調光スクリーン30を構成するための技術としては、例えば、特許第6428983号公報に記載された技術を用いてもよい。
調光スクリーン30は、透過状態において、正面側から見た場合、背面側を視認すること可能である。これにより、透過状態においては、調光スクリーン30の背面側にある物品をユーザに対して視認してもらうことが可能となる。一方で、不透過状態において、不透過状態となった領域にプロジェクタ40からコンテンツが投影されることで、調光スクリーン30において、コンテンツを表示することが可能である。
また、調光スクリーン30が不透過状態となった場合には、調光スクリーン30の背面側に光源(ショーケース60内に設置された照明等)があった場合であっても、光源からの光が調光スクリーン30の正面側に透過することを防ぐことができるため、背面側からの光の影響を受けにくくした上で、コンテンツを投影することができる。これにより、調光スクリーン30の背面側が明るい状態であっても、その影響を受けにくくした上で、コンテンツを投影することができるため、プロジェクタ40から投影されたコンテンツを視認することができる。
調光スクリーン30を用いることで、タブレット端末等の筐体を設置する必要がなく、商品がタブレット端末の裏側となってしまい、ユーザに商品を視認してもらいにくくなることを回避することができる。また、タブレット端末等を設置する必要がないことから、スペースを有効活用することができる。
また、調光スクリーン30は、正面側から見た場合、その形状は矩形状であるが、矩形の一部が内周側に窪むような形状であってもよいし、円形や三角形等の矩形以外の形状であってもよく、環状または円環状であってもよい。
また、調光スクリーン30は、透過状態と不透過状態との切り替えが可能な領域の全面を一度に切り替えるようにしてもよいし、全面を複数の領域に分割し、その分割された領域毎に、透過状態から不透過状態に切り替えるまたは不透過状態から透過状態に切り替えるようにしてもよい。
調光スクリーン30は、人物が通行可能な通行可能領域と、物品が配される物品割当領域との間に設置される。物品割当領域は、物品を配することが可能な領域であればよい。この物品割当領域は、物品を陳列または展示をする領域として割り当てられた領域であってもよく、例えば、陳列棚、陳列台、展示棚、展示台、什器等に配される領域であってもよいし、物品が吊り下げ器具に吊り下げられることで配される領域であってもよい。調光スクリーン30の設置方法としては、透過であって両面に粘着材が塗布された粘着シートによって、調光スクリーン30をショーケース60のガラスの扉に貼り付けるようにしてもよい。この実施形態においては、ショーケース60の正面側の扉に設けられる場合について説明する。
プロジェクタ40は、制御ユニット50に接続される。この接続は、有線または無線のいずれであってもよい。有線で接続される場合、例えば、HDMI(登録商標)ケーブルを用いることができる。
プロジェクタ40は、調光スクリーン30に対してコンテンツを投影する。このプロジェクタ40は、調光スクリーン30のうちコンテンツを視認する正面側の面にコンテンツを投影するプロジェクタであってもよく、また、調光スクリーン30の裏面からコンテンツを投影するリア投影型のプロジェクタであってもよい。
また、プロジェクタ40は、短焦点型のプロジェクタを用いることもできる。図4は、プロジェクタ40として短焦点型のプロジェクタを用いた場合の設置状況を示す図である。この場合、調光スクリーン30の上方側にプロジェクタ40を設けることで、コンテンツを投影することができる。たとえば、調光スクリーン30の正面側にプロジェクタ40を設置するスペースがない場合等において有効である。また、プロジェクタ40を調光スクリーン30の上方側に設けることで、店内を回遊するユーザの通行等の妨げになりにくいというメリットもある。
制御ユニット50は、制御部51、出力部52を有する。制御ユニット50は、例えばコンピュータが用いられる。
制御部51は、検出部12の検出結果に応じて管理サーバ20の再生管理部25から送信される、コンテンツの再生、中止指示に基づいて、調光スクリーン30に対して、透過状態または不透過状態のいずれかの状態に切り替える。
また、制御部51は、検出部12の検出結果に基づいて、通行可能領域に人物が存在することを検出した場合に調光スクリーン30を不透過状態に切り替えることもできる。
制御部51は、通行可能領域のうち、調光スクリーン30が設けられた物品割当領域の近傍の領域において人物が検出された場合には、調光スクリーン30を透過状態にすることもできる。
出力部52は、プロジェクタ40にコンテンツを出力する。出力部52は、コンテンツを出力する際には、調光スクリーン30に対して不透過状態に切り替える指示とともにコンテンツを出力する。
出力部52は、属性判定部13の判定結果に応じたコンテンツや、行動解析部22によって解析された結果に応じたコンテンツを出力することもできる。
出力部52は、検出部12によって画像に基づいて人物が複数検出された場合には、先に検出された人物に応じたコンテンツを表示させ最低投影時間が経過してから、後に検出された人物に応じたコンテンツを表示させることができる。
また、出力部52は、通行可能領域のうち、物品割当領域の近傍の領域において人物が検出された場合には、コンテンツを非表示にする指示をする。
ショーケース60は、商品や展示物等の物品を陳列可能な棚である。ショーケース60は、複数段の棚板を有するもの、物品をつり下げるフックを有するもの等の種々のタイプのうちいずれのタイプであってもよい。ショーケース60は、商品や展示物を収容することで陳列する。ショーケース60は、陳列された物品を冷蔵状態または冷凍状態を保持する機能や、ショーケース60内の湿度を調整する湿度調整機能を有していてもよい。また、ショーケース60は、開閉可能な扉が設けられ、当該扉を開けることで物品を取り出せるようにしてもよい。
物品としては、例えば、飲料、食料、衣服、装飾品、電化製品などがある。また、調光スクリーン30の背面側には何らかの物品があればよいため、例えば、調光スクリーン30の背面における店舗が美容室、飲食店等のサービス等を提供する店舗である場合には、サービスを提供するために用いられる物品であってもよい。
ショーケース60は、店舗内に設置される。また、ショーケース60の正面側には、開閉可能な扉が設けられている。この扉を開けることで、ショーケース60内の物品を取り出したり、収容したりすることが可能である。また、ショーケース60の背面側にも開閉可能な扉が設けられていてもよい。この場合、背面側から物品をショーケース60内に収容し、扉から物品を取り出すこともできる。
ここで、ショーケース60の扉は、ガラス等の透過な材質が用いられており、ショーケース60の正面側からショーケース60内の物品を視認できるようになっている。また、ショーケース60の扉に設けられた調光スクリーン30が透過状態である場合には、ショーケース60の正面側からショーケース60内を見ると、扉、調光スクリーン30、粘着材等がいずれも透過であるため、ショーケース60内に収容された物品を視認することができる。一方、調光スクリーン30が不透過状態に切り替えられた場合には、ショーケース60の正面側から見ると不透過状態となった領域に、プロジェクタ40から投影されたコンテンツを、ユーザから視認可能に表示することができる。なお、調光スクリーン30の不透過度合いはプロジェクタ40から投影されたコンテンツが視認可能であればよく、スクリーンを通して物品を視認可能であるとともにコンテンツを視認できるような半透明状態でもかまわない。
この図においては、ショーケース60の正面側の扉のうち、ショーケース60の1つの扉に調光スクリーン30が設けられている場合について説明するが、調光スクリーン30は、少なくとも1つ設けられていればどの扉に設けられていてもよく、また、複数の扉または全ての扉にそれぞれ設けられてもよい。
また、この実施形態においては、物品の物品割当領域がショーケース60である場合について説明するが、調光スクリーン30は、人物が通行可能な通行可能領域と、物品が配される領域との間に設置されれば、物品が展示される領域や物品が陳列される領域であってもよく、また、ショーケース60以外に設けられていればよい。例えば、ショーウインドウや、通路と売り場あるいは展示ブースとを仕切る透過のパーティション等に設けるようにしてもよい。この場合、ユーザは、通路側から、調光スクリーン30を介して店舗内の物品を視認したり、調光スクリーン30のコンテンツを視認したりすることができる。
図5は、店舗Sの店内の各機器の設置状況を説明する図である。
店舗Sにおいて、出入口100から店内に入ると、正面側にレジカウンター110が設けられており、レジカウンター110を基準として一方の壁側には作業領域110aが設けられており、店員150、店員151、店員152がレジ業務や来客対応を行うことが可能となっている。
レジカウンター110が設置された壁面側とは反対側の壁面側には、壁面に沿うように陳列棚111が設置される。この陳列棚111には、例えば、おにぎりや弁当が陳列される米飯コーナー、サンドイッチや副食が陳列される総菜コーナー、パスタやラーメン等の麺類が陳列される麺類コーナー等がある。例えば、陳列棚111のうち、ショーケース60に近い部位には、米飯コーナー、陳列棚114に近い部位には、総菜コーナーと麺類コーナーが割り当てられており、この割り当てに応じた商品が陳列される。
レジカウンター110と陳列棚111との間には、ショーケース60、陳列棚112、陳列棚113、陳列棚114が設けられる。ショーケース60は、出入口100とは反対側の壁面側に設けられる。陳列棚114は、出入口100が設けられた壁面側に設けられる。陳列棚112と陳列棚113は、ショーケース60と陳列棚114との間に設けられる。陳列棚112は、ショーケース60に対向する位置に設けられ、陳列棚113は、陳列棚114に対向する位置に設けられる。
ショーケース60、陳列棚112、陳列棚113、陳列棚114のそれぞれの一端側は、レジカウンター110側に配置され、他端側は、陳列棚111側に配置される。ショーケース60には、例えば飲料や食品等が陳列される。陳列棚112、陳列棚113、陳列棚114には、パン、菓子類、日用品、文房具、雑誌等が適宜陳列される。
複数のカメラ10(10A1、10B1、10C1、10C2、10C3、10C4)は、店内の天井面においてお互いに異なる位置に設置され、それぞれ、少なくとも通行可能領域を含む領域を撮像する。
カメラ10A1は、レジカウンター110とショーケース60との間に設置され、レジカウンター110を基準として作業領域110aとは反対側の領域である領域RA1を含むように撮像する。領域RA1は、レジカウンター110において商品の代金を支払うユーザUや、レジカウンター110の正面側を通行するユーザUを撮像可能な領域である。ここでは、領域RA1は、レジカウンター110の長手方向に沿うような範囲である。
カメラ10A2は、ショーケース60の一端側(陳列棚111側)に設置され、陳列棚111の正面側の通路を含む領域である領域RA2を含むように撮像する。領域RA2は、陳列棚111に陳列された商品を吟味あるいは取り出すユーザUや、陳列棚111ショーケース60または陳列棚112との間を通行するユーザUを撮像することが可能な領域である。ここでは、領域RA2は、陳列棚111の長手方向に沿うような範囲であり、主に、陳列棚111の正面側の領域のうち陳列棚111の一端側(ショーケース60側)の領域である。
カメラ10B1は、ショーケース60と陳列棚112との間に設置され、ショーケース60の正面側の通路を含む領域である領域RB1を含むように撮像する。領域RB1は、ショーケース60に陳列された商品を吟味あるいは取り出すユーザUや、ショーケース60と陳列棚112との間を通行するユーザUを撮像することが可能な領域である。ここでは、領域RB1は、ショーケース60の正面側のうち、特に、調光スクリーン30の表示面近傍の領域である。
カメラ10C1は、レジカウンター110と出入口100との間に設置され、出入口100あるいは出入口100の近傍の領域である領域RC1を含むように撮像する。領域RC1は、出入口100の近傍にいるユーザ、例えば、出入口100から店内に入るユーザUや出入口100から店外に出るユーザを撮像することが可能な領域である。
カメラ10C2は、陳列棚114の他端側(陳列棚111側)に設置され、陳列棚111の正面側の通路を含む領域である領域RC2を含むように撮像する。領域RC2は、陳列棚111に陳列された商品を吟味あるいは取り出すユーザUや、陳列棚111と陳列棚114または陳列棚113との間を通行するユーザUを撮像することが可能な領域である。ここでは、領域RC2は、陳列棚111の長手方向に沿うような範囲であり、主に、陳列棚111の正面側の領域のうち陳列棚111の他端側(陳列棚114側)の領域である。
カメラ10C3は、陳列棚113と陳列棚114との間であって、陳列棚111の他端側(陳列棚114側)に設置され、陳列棚113と陳列棚114との間の通路を含む領域である領域RC3を含むように撮像する。領域RC3は、陳列棚113のうち陳列棚114に対向する側に陳列された商品または陳列棚114に陳列された商品を、吟味あるいは取り出すユーザUを撮像することが可能であり、陳列棚113と陳列棚114との間を通行するユーザUを撮像することも可能な領域である。ここでは、領域RB1は、ショーケース60の正面側のうち、特に、調光スクリーン30の正面側の領域である。
カメラ10C4は、陳列棚112と陳列棚113との間であって、陳列棚111側に設置され、陳列棚113と陳列棚114との間の通路を含む領域である領域RC4を含むように撮像する。領域RC4は、陳列棚112のうち陳列棚113に対向する側に陳列された商品、または陳列棚113のうち陳列棚112に対向する側に陳列された商品を、吟味あるいは取り出すユーザUや、陳列棚112と陳列棚113との間を通行するユーザUを撮像することも可能な領域である。
調光スクリーン30は、ショーケース60の一端側(陳列棚111側)の扉に設けられる。プロジェクタ40は、陳列棚112近傍の天井面に設けられ、調光スクリーン30にコンテンツを投影する。
次に、図6は、上述の表示制御システム1の動作を説明するシーケンス図である。
複数のカメラ10のうち、カメラ10A2は、撮像された画像から人物が検出されたか否かを判定する(ステップS101)。カメラ10A2は、人物が検出されていなければ(ステップS101−NO)、一定時間後に新たに撮像された画像を用いて、人物が検出されたか否かを判定する。一方、人物が検出された場合(ステップS101−YES)、カメラ10A2は、検出された人物の属性がいずれであるかを判定し(ステップS102)、判定結果と撮像された画像とを管理サーバ20に送信する。カメラ10A2は、必要に応じて、同じユーザが他のカメラで撮像されている場合には、そのカメラから得られる属性を取得し、取得した属性とカメラ10A2において得られた属性とに基づいて、属性を特定するようにしてもよい。これにより、属性を推定する精度を向上させることができる。
管理サーバ20は、カメラ10A2から判定結果と画像とを取得すると、判定結果に応じたコンテンツを特定し(ステップS201)、特定されたコンテンツを読み出して制御ユニット50に出力するとともに、コンテンツ投影の指示を出力する(ステップS202)。
制御ユニット50は、管理サーバ20から投影指示が入力されると、調光スクリーン30に対して透過状態を不透過状態に切り替える指示を出力し(ステップS301)、コンテンツをプロジェクタ40に出力するとともに投影指示を出力する(ステップS302)。
調光スクリーン30は、制御ユニット50か出力された指示に基づいて、不透過状態に切り替える(ステップS401)。プロジェクタ40は、制御ユニット50からコンテンツとコンテンツ投影の指示に基づいて、制御ユニット50から出力されたコンテンツを調光スクリーン30に投影する(ステップS501)。
ここでは、ユーザUがカメラ10A2によって撮像されることで、ユーザUが陳列棚112のうちショーケース60の近い領域(領域RA2)に来たと判定することができる。また、撮像された画像から、ユーザの属性がいずれであるかを推定することができるため、その推定された属性に応じたコンテンツを選択することができる。そして、調光スクリーン30にコンテンツを投影する。ここで投影するコンテンツとしては、例えば、ユーザの属性が「男性,30代」である場合には、緑茶のコンテンツが選択される。これにより、陳列棚111のうちショーケース60に近い領域(米飯コーナー)に来たことが検出された「男性,30代」の属性のユーザに対して、緑茶のコンテンツが表示されるため、米飯コーナーにおいておにぎり等を購入する可能性があるユーザに対して、この商品に対する飲料のお勧め商品に関するコンテンツを表示することができ、おにぎり等を購入するだけでなく、飲料も購入してもらえるように誘引することが可能となる。また、この領域RA2において検出されたユーザが、この領域RA2に到来する前の段階(例えば、領域RC1、領域RC3、領域RC2等)においては、調光スクリーン30は透過状態であるため、ショーケース60内の物品が視認可能な状態であり、また、コンテンツが投影されていない状態である。そして、ユーザが陳列棚111に到来した際に、調光スクリーン30が不透過状態となりコンテンツが投影されるため、単なるショーケース60であると思っていたにも関わらず、コンテンツが表示されるため、より強い印象を与えつつコンテンツを視認してもらうことができる。
また、ここでは、コンテンツに対応する商品は、調光スクリーン30が設けられた位置またはその近傍に陳列されている。そして、コンテンツを投影するきっかけとなる撮像位置は、領域RA2であり、ショーケース60に近いため、この商品を手にしてもらえる可能性がある経路に該当する。そのため、領域RA2にユーザが到来したことを検出された際にコンテンツを出力するようにしたので、ショーケース60に来るであろうユーザを、ショーケース60に収容された商品の近傍まで引き込むことが可能となる。
また、店内において商品を訴求したい対象のユーザが所定の位置まで到来した際に、コンテンツを表示させることができるため、対象外のユーザあるいは、ユーザが所定の位置まで到来していない場合には、コンテンツが表示されず、かつ調光スクリーン30が透過状態であるため、ユーザはやや離れた場所から商品を視認することができる。そのためユーザは、商品の陳列位置をある程度把握しながら店内を回遊することができる。
また、カメラ10によって人物が検出されたことに応じてコンテンツを表示することができるため、事前にユーザ登録をしてもらったり、あるいは、特別な操作をしてもらうことなく、コンテンツを表示することができる。
次に、カメラ10A2は、撮像された画像から人物が検出されたか否かを判定する(ステップS103)。カメラ10A2は、人物が検出されていなければ(ステップS103−NO)、一定時間後に新たに撮像された画像を用いて、人物が検出されたか否かを判定する。一方、人物が検出された場合(ステップS103−YES)、カメラ10A2は、検出された人物の属性がいずれであるかを判定し(ステップS104)、判定結果と撮像された画像とを管理サーバ20に送信する。ここでは、カメラ10A2は、ステップS101において検出された人物と、ステップS103において検出された人物が同一人物であるか否かを判定するようにしてもよい。そして、異なる人物であると判定された場合に、ステップS104において、ユーザの属性を判定して判定結果を送信するようにしてもよい。ここでは、異なる人物が検出されたものとして説明する。
管理サーバ20再生管理部25は、カメラ10A2から属性の判定結果が入力されると、ステップS202において投影指示をした時点から、ステップS201において特定されたコンテンツの最低投影時間内であるか否かを判定する(ステップS203)。管理サーバ20の再生管理部25は、最低投影時間内である場合(ステップS203−YES)、再生を継続し(ステップS206)、ステップS203に移行する。
一方、再生管理部25は、最低投影時間内ではない場合(ステップS203−NO)、ステップS104において送信された属性に対応するコンテンツを特定し(ステップS204)、特定されたコンテンツを制御ユニット50に出力するとともに、コンテンツ投影の指示を出力する(ステップS205)。
制御ユニット50は、管理サーバ20からコンテンツ投影の指示とコンテンツとが出力されると、ここでは、ステップS302においてコンテンツの投影指示をしたコンテンツの再生が終了する時間が到来していないことを検出し、コンテンツを切り替える指示をプロジェクタ40に出力するとともに、ステップS205において出力されたコンテンツをプロジェクタ40に出力する(ステップS303)。
プロジェクタ40は、制御ユニット50からコンテンツ投影の指示とコンテンツを受信すると、投影する対象のコンテンツを、この受信したコンテンツに切り替えて投影する(ステップS502)。
これにより、後から来たユーザに応じたコンテンツに切り替えるようにしたので、先仁来たユーザに対してある程度コンテンツを閲覧してもらった上で、次に来たユーザに対応したコンテンツを、当該次に来たユーザに閲覧してもらうことができる。
ここでは、コンテンツを切り替える場合について説明したが、ステップS205において再生管理部25がコンテンツの再生を停止させる停止指示を制御ユニット50に出力するようにしてもよい。これにより、表示されていたコンテンツが非表示となるともに、調光スクリーン30が透過状態に切り替わる。このため、新たに到来したユーザが、ショーケース60内の商品を視認する際に、他のユーザの行動を契機として再生されたコンテンツによって商品が視認できなくなってしまうことを防止することができる。コンビニエンスストアにおいては、自分が確認したい商品と自分の間に別のユーザがいる場合には、そのユーザから少し離れた位置から商品を確認する場合もあるため、コンテンツを非表示することで、商品の吟味をし易くなる。
一方、カメラ10B1は、撮像された画像から人物が検出されたか否かを判定する(ステップS601)。カメラ10A2は、人物が検出されていなければ(ステップS601−NO)、一定時間後に新たに撮像された画像を用いて、人物が検出されたか否かを判定する。一方、人物が検出された場合(ステップS601−YES)、カメラ10A2は、人物が検出されたことを管理サーバ20に出力する(ステップS602)。
管理サーバ20は、人物を検出したことがカメラ10B1から出力されると、制御ユニット50に対し、コンテンツの再生を停止させる指示を出力する(ステップS207)。制御ユニット50は、コンテンツ再生停止の指示が管理サーバ20から出力されると、調光スクリーン30に対して透過状態に切り替える指示を出力するとともに(ステップS304)、プロジェクタ40に対してコンテンツの投影を中止する指示を出力する(ステップS305)。
調光スクリーン30は、制御ユニット50から透過状態に切り替える指示が出力されると、この指示に応じて、透過状態に切り替える(ステップS402)。プロジェクタ40は、制御ユニット50からコンテンツ再生停止指示が出力されると、コンテンツの投影を停止する(ステップS503)。
これにより、ユーザが調光スクリーン30の前(領域RB1)に到来した場合には、調光スクリーン30を透過状態に切り替えるとともに、コンテンツを非表示にするため、調光スクリーン30が不透過状態となっている領域の背面側の商品が視認できない状態を回避することができる。ユーザは、調光スクリーン30が透過状態となるため、調光スクリーン30の背面側にある商品を調光スクリーン30の正面側から視認することができる。ここでは、コンテンツがある程度表示された後に非表示となるため、コンテンツおいて紹介された商品がショーケース60内のどこにあるかを簡単に把握することができ、また、コンテンツにおいて紹介された商品を購入するか否かを、実際の商品を見ながら検討することができる。
また、ここでは、領域RB1においてユーザが検出されると直ちにコンテンツを非表示にしてもよいし、一定時間が経過してから非表示にしてもよい。また、非表示する場合には、調光スクリーン30を段階的に透過状態に近づけ、最終的に透過状態に切り替えるようにしてもよい。
また、ここでは、カメラ10B1が設けられている場合に、このカメラ10B1の検出結果を利用してコンテンツを非表示する場合について説明したが、カメラ10B1は、必ずしも設置されていなくてもよい。その場合、管理サーバ20におけるステップS207の処理、制御ユニット50におけるステップS304、S305の処理、プロジェクタ40におけるステップS503の処理を行わないようにしてもよい。
図7は、調光スクリーン30にコンテンツが表示された状態を示す図である。
この図において、調光スクリーン30は、環状となるように2つの領域に分割されている。調光スクリーン30の主面のうち、内周側の一部の領域30aが透過状態であり、外周に沿った領域30bが不透過状態である。そして、領域30bにおいてコンテンツが投影されている。この場合、調光スクリーン30の正面側から見て領域30aに対応する位置においてショーケース60内に陳列された商品65を視認可能な状態となっており、かつ、その周囲に、商品65に関連するコンテンツが視認可能に表示されている。
このように、通路側からショーケース60内を見て、調光スクリーン30不透過状態となる領域の形状(または透過状態となる領域の形状)は、物品割当領域に配された物品に応じた形状となるように、設定される。調光スクリーン30の表示可能な領域(または非表示にする領域)が設定される。これにより、コンテンツとして表示された内容と実際の商品との関係を把握し易い。
また、実際の商品を視認してもらいつつ、その外周側に目線を移動させることで、コンテンツを視認することが可能である。
以上説明した実施形態において、カメラ10によって検出された属性に対応するコンテンツを表示する場合について説明したが、カメラ10によって検出された人物の行動に応じたコンテンツを出力するようにしてもよい。
例えば、行動解析部22は、陳列棚111の前に到来したユーザによって、陳列棚111からおにぎりが取り出されたことを検出した場合には、コンテンツ記憶部21を参照し、この行動に対応するコンテンツである「ほうじ茶」を読み出し、プロジェクタ40によって投影するようにしてもよい。これにより、ユーザの位置のみではなく、実際の行った行動に応じたコンテンツを表示することができる。
また、行動解析部22は、ユーザの1つの行動に基づいてコンテンツを選択するようにするだけでなく、行動の履歴に基づいてコンテンツを選択するようにしてもよい。例えば、行動解析部22は、ユーザが店内を回遊した履歴を記憶しておき、店内において特定の経路に沿って回遊したことを検出した場合に、その履歴に応じたコンテンツを表示するようにしてもよい。また、ユーザが手に取った商品の履歴に基づいて、コンテンツを表示するようにしてもよい。この場合、手に取った商品の組み合わせに応じたコンテンツを表示することができる。
行動解析部22は、行動履歴を解析するにあたり、解析対象のユーザについて、異なる複数のカメラ10から得られた画像に基づく行動の履歴を時系列につなぎ合わせ、その履歴に基づいて、コンテンツを選択するようにしてもよい。例えば、行動解析部22は、あるカメラ10においてユーザの属性を検出しておき、この属性と、別のカメラで収集された行動履歴との組み合わせに基づいて、コンテンツを選択するようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、調光スクリーン30に対してプロジェクタ40からコンテンツを投影することでコンテンツを表示する場合について説明したが、透過状態と不透過状態とを切り替えることができる表示装置であれば、他の表示装置を用いるようにしてもよい。例えば、表示領域が透過であり、コンテンツが表示された際にコンテンツが表示された領域が半透過または不透過となる透過ディスプレイ(透過ディスプレイとも称される)を用いることもできる。透過ディスプレイには、透過型有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、透過型無機ELディスプレイ、透過LCD(liquid crystal display)ディスプレイ等のうち、いずれを用いてもよい。
このような透過ディスプレイを用いる場合、コンテンツを表示している領域については、不透過状態とすることができ、表示領域のうちコンテンツが表示されていない領域または、コンテンツを表示していないときには透過状態とすることができる。
カメラ10は、画像取得部11、検出部12、属性判定部13を有する場合について説明したが、これらの機能が管理サーバ20に設けられていてもよい。また、管理サーバ20が有する機能の一部が制御ユニット50に設けられていてもよい。
上述した実施形態におけるカメラ10の機能、管理サーバ20の機能、制御ユニット50の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…表示制御システム、10,10A1,10A2,10B1,10C1,10C2,10C3,10C4…カメラ、11…画像取得部、12…検出部、13…属性判定部、20…管理サーバ、21…コンテンツ記憶部、22…行動解析部、23…行動記憶部、24…コンテンツ選択部、25…再生管理部、30…調光スクリーン、40…プロジェクタ、50…制御ユニット、51…制御部、52…出力部、60…ショーケース、65…商品、100…出入口、110…レジカウンター、110a…作業領域、111,112,113,114…陳列棚、150,151,152…店員

Claims (10)

  1. 1又は複数の撮像装置から出力される画像を取得する画像取得部と、
    前記画像に含まれる人物を検出する検出部と、
    透過状態と不透過状態とを切り替え可能な表示部を、前記検出部の検出結果に応じて透過状態または不透過状態のいずれかの状態に切り替える制御部と、
    前記表示部に画像を表示する表示装置にコンテンツを出力する出力部と、
    を有する表示制御システム。
  2. 前記表示部は、前記人物が通行可能な通行可能領域と、物品が配される物品割当領域との間に設置され、
    前記撮像装置は、前記通行可能領域を撮像し、
    前記制御部は、前記通行可能領域に人物が存在することを検出した場合に前記表示部を不透過状態に切り替え、
    前記出力部は、前記不透過状態の表示部に表示させるコンテンツを出力する
    請求項1に記載の表示制御システム。
  3. 前記制御部は、
    前記通行可能領域のうち、前記物品割当領域の近傍の領域において人物が検出された場合には、前記表示部を透過状態にする
    請求項2に記載の表示制御システム。
  4. 前記出力部は、前記通行可能領域のうち、前記物品割当領域の近傍の領域において人物が検出された場合には、前記表示装置に対してコンテンツを非表示にする指示をする
    請求項2または請求項3に記載の表示制御システム。
  5. 前記検出部によって検出された人物の属性を判定する属性判定部を有し、
    前記出力部は、前記判定された属性に応じたコンテンツを出力する
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の表示制御システム。
  6. 前記出力部は、
    前記検出部によって前記画像に基づいて前記人物が複数検出された場合には、先に検出された人物に応じたコンテンツを表示させてから規定時間が経過した後、後に検出された人物に応じたコンテンツを表示する
    請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の表示制御システム。
  7. 前記撮像装置は、前記表示部の表示面近傍の領域を撮像する第1撮像装置と、前記表示部の表示面近傍から離れた領域を撮像する第2撮像装置とがあり、
    前記制御部は、前記第2撮像装置によって得られた画像から人物が検出された場合には、前記表示部を不透過状態にし、当該不透過状態において前記第1撮像装置によって得られた画像から人物が検出された場合には前記表示部を透過状態にする
    請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の表示制御システム。
  8. 前記画像に基づいて、前記人物の行動履歴を記憶する記憶部を有し、
    前記出力部は、前記人物の行動履歴に応じたコンテンツを出力する
    請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の表示制御システム。
  9. 前記表示部の不透過領域の形状は、前記表示部の正面側からみて、物品割当領域に配された物品に応じた形状である
    請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の表示制御システム。
  10. 画像取得部が、1又は複数の撮像装置から出力される画像を取得し、
    検出部が、前記画像に含まれる人物を検出し、
    制御部が、透過状態と不透過状態とを切り替え可能な表示部を、前記検出部の検出結果に応じて透過状態または不透過状態のいずれかの状態に切り替え、
    出力部が、前記表示部に画像を表示する表示装置にコンテンツを出力する
    表示制御方法。
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