JP2021081280A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目的地周辺において、より適切な経路で車両を案内することが可能な技術を提供する。【解決手段】ナビゲーションシステム1において、センタサーバ20は、複数の車両10のそれぞれの移動履歴に関する情報を取得する情報管理部221と、情報管理部221により取得される情報に基づき、複数の車両の中から、案内対象の車両の目的地と略同じ場所又は目的地から所定範囲内の近隣の場所に相対的に高い頻度で到着している車両を抽出する特定車両抽出部224と、情報管理部221により取得される情報に基づき、特定車両抽出部224により抽出される車両が案内対象の車両の目的地と同じ場所又はその近隣の場所に到着するまでに利用した移動経路に関する情報を取得する経路取得部225と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、情報処理装置に関する。
従来、車両で利用されるナビゲーション機能において、目的地周辺に到達した場合に、ユーザの要求に応じて、目的地から一定距離内で且つ目的地を包囲する経路を案内する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−7917号公報
しかしながら、上記の技術では、目的地を包囲する経路が案内されるだけである。そのため、例えば、大型ショッピングモール等のように、施設の入口や施設に対応する駐車場の入口等が設置されている道路リンクが限定される場合、ユーザは、目的地を包囲する経路上を走行しながら自ら入口を探す必要が生じる可能性がある。よって、ユーザの利便性の観点で改善の余地がある。
そこで、上記課題に鑑み、目的地周辺において、より適切な経路で車両を案内することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態では、
複数の車両のそれぞれの移動履歴に関する情報を取得する移動履歴取得部と、
前記移動履歴取得部により取得される情報に基づき、前記複数の車両の中から、案内対象の車両の目的地と略同じ場所、又は前記目的地から所定範囲内の近隣の場所に相対的に高い頻度で到着している車両を抽出する抽出部と、
前記移動履歴取得部により取得される情報に基づき、前記抽出部により抽出される車両が前記目的地と略同じ場所又は前記近隣の場所に到着するまでに利用した移動経路に関する情報を取得する経路取得部と、を備える、
情報処理装置が提供される。
本実施形態によれば、情報処理装置や情報処理装置と通信可能な案内対象の車両のナビゲーション装置等は、案内対象の車両の目的地と同じ場所やその近隣の場所まで高い頻度で移動する車両が利用する移動経路を用いることができる。そのため、情報処理装置や案内対象の車両のナビゲーション装置等は、目的地の周辺において、目的地により適切にアクセスするための経路で案内対象の車両を案内することができる。
上述の実施形態によれば、目的地周辺において、より適切な経路で車両を案内することが可能な技術を提供することができる。
ナビゲーションシステムを示す概略図である。 ナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。 センタサーバの制御処理の一例を概略的に示すフローチャートである。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
[ナビゲーションシステムの概要]
まず、図1を参照して、本実施形態に係るナビゲーションシステム1の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係るナビゲーションシステム1を示す概略図である。
ナビゲーションシステム1は、複数の車両10と、センタサーバ20とを含む。
ナビゲーションシステム1は、車両10(ナビゲーション装置14)及びセンタサーバ20が協調して車両10の目的地までの経路案内を行う。車両10の目的地までの経路案内には、例えば、車両10の搭乗者に対する経路案内が含まれる。また、車両10の目的地までの経路案内には、例えば、車両10が自動運転機能を有する場合、自動運転機能で車両10を走行させる機能部に対する経路案内(経路指示)が含まれてもよい。
車両10は、通信装置13(図2参照)を搭載し、所定の通信回線NWを通じて、センタサーバ20と通信可能に構成される。これにより、車両10は、通信装置13を用いて、車両10で取得される情報(以下、「車両情報」)をセンタサーバ20に送信することができる。また、車両10は、通信装置13を用いて、センタサーバ20から情報や指令等を受信することができる。通信回線NWは、例えば、基地局を末端とする移動体通信網を含んでよい。また、通信回線NWは、例えば、上空の通信衛星を利用する衛星通信網を含んでもよい。また、通信回線NWは、例えば、インターネット網を含んでもよい。また、通信回線NWは、例えば、WiFiやブルートゥース(登録商標)等の通信プロトコルに準拠する近距離通信網を含んでもよい。
センタサーバ20(情報処理装置の一例)は、通信装置21(図2参照)を搭載し、通信回線NWを通じて、複数の車両10のそれぞれと通信可能に接続される。これにより、センタサーバ20は、通信装置21を用いて、複数の車両10のそれぞれから車両情報を受信することができる。また、センタサーバ20は、通信装置21を用いて、複数の車両10のそれぞれに情報や指令を送信することができる。
尚、センタサーバ20の機能は、複数のエッジサーバに分担されてもよい。
[ナビゲーションシステムの構成]
次に、図1に加え、図2を参照して、ナビゲーションシステム1の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係るナビゲーションシステム1の構成の一例を示すブロック図である。
<車両の構成>
図2に示すように、車両10は、測位装置11と、カメラ12と、通信装置13と、ナビゲーション装置14とを含む。
測位装置11は、自車(車両10)の現在位置を測定し、車両10の現在の位置情報(以下、「自車位置情報」)を出力する。測位装置11は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)装置を含む。測位装置11の出力(自車位置情報)は、ナビゲーション装置14に取り込まれる。
カメラ12は、自車(車両10)の周囲を撮像し、その様子を表す画像情報を出力する。カメラ12は、例えば、単眼カメラ、ステレオカメラ、デプスカメラ等であってよい。カメラ12は、例えば、車両10の前方を撮像する前方カメラを含む。また、カメラ12は、例えば、車両10の後方を撮像する後方カメラを含んでもよい。また、カメラ12は、例えば、車両10の右方や左方を撮像する側方カメラを含んでもよい。カメラ12の出力(画像情報)は、ナビゲーション装置14に取り込まれる。
通信装置13は、通信回線NWを通じて、外部装置(例えば、センタサーバ20)と通信を行う。通信装置13は、例えば、DCM(Data Communication Module)である。
ナビゲーション装置14は、ECU14Aと、出力部14Bとを含む。ナビゲーション装置14は、ECU14Aの制御下で、出力部14Bを用いて、車両10の運転者を含む搭乗者に目的地までの経路案内を行う。
ECU14Aは、車両10に関する制御を行う。ECU14Aは、その機能が任意のハードウェア、或いは、任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより実現されてよい。例えば、ECU14Aは、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置(「主記憶装置」とも称する)、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性の補助記憶装置、及び外部との入出力用のインタフェース装置等を含むコンピュータを中心に構成される。
ECU14Aは、例えば、補助記憶装置にインストールされるプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、ナビゲーション部141と、情報送信部142とを含む。
出力部14Bは、ECU14Aの制御下で、車両10の搭乗者に向けて目的地までの経路案内に関する情報を出力する。出力部14Bは、例えば、地図画像に重畳させる形で、目的地までの経路を表示する表示装置を含む。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。また、出力部14Bは、目的地までの経路案内に関する音声情報を出力する音出力装置を含む。音出力装置は、例えば、スピーカである。
ナビゲーション部141は、出力部14Bを用いて、車両10の搭乗者に目的地までの経路案内を行う。目的地は、例えば、車両10の搭乗者による所定の操作入力に応じて、設定される。また、目的地は、過去の移動履歴に関する情報に基づき、ナビゲーション装置14(ECU14A)やセンタサーバ20(後述の制御装置22)によって、自動で設定されてもよい。過去の移動履歴に関する情報は、例えば、測位装置11から逐次出力される自車位置情報に基づき生成されてよい。
ナビゲーション部141は、例えば、設定される目的地までの経路を探索し、出力部14Bを用いて、車両10の搭乗者に目的地までの一又は複数の候補経路を提示する。そして、ナビゲーション部141は、測位装置11から入力される自車位置情報に基づき、車両10の搭乗者による所定の操作入力に応じて候補経路の中から選択される一の経路を利用して目的地までの経路案内を行う。また、目的地までの経路は、センタサーバ20によって探索され、センタサーバ20から車両10に複数の候補経路が配信されてもよい。
情報送信部142は、通信装置13を用いて、車両情報を送信する。具体的には、情報送信部142は、送信対象の車両情報に加えて、送信元の車両10の識別情報(以下、「車両識別情報」)及び車両情報が取得された日時に関する情報(以下、「取得日時情報」)を併せてセンタサーバ20に送信する。車両識別情報には、例えば、VIN(Vehicle Identification Number)、当局指定の車両登録番号(ナンバープレートに記載の数字、文字、及び記号等)、複数の車両10ごとに固有の車両ID(Identifier)等が含まれる。これにより、センタサーバ20は、送信元の車両10を特定したり、車両情報の取得日時を把握したりすることができる。情報送信部142は、例えば、測位装置11から出力される自車位置情報、及び自車位置情報と略同じタイミングで出力されるカメラ12の画像情報をセンタサーバ20に送信する。具体的には、情報送信部142は、所定周期(例えば、1分)ごとに、自車(車両10)の車両識別情報、自車位置情報、自車位置情報に対応する画像情報、及び自車位置情報に対応する取得日時情報をセンタサーバ20に送信してよい。また、情報送信部142は、例えば、車両10のアクセサリスイッチがON(以下、「ACC−ON」)された場合に、車両識別情報、自車位置情報、自車位置情報に対応する画像情報、及び自車位置情報に対応する取得日時情報をセンタサーバ20に送信してよい。この場合、情報送信部142は、これらの情報に加えて、ACC−ONされたことを表す情報(以下、「ACC−ON情報」)をセンタサーバ20に送信してよい。また、情報送信部142は、例えば、車両10のアクセサリスイッチがOFF(以下、「ACC−OFF」)された場合に、車両識別情報、自車位置情報、自車位置情報に対応する画像情報、及び自車位置情報に対応する取得日時情報をセンタサーバ20に送信してよい。この場合、情報送信部142は、これらの情報に加えて、ACC−OFFされたことを表す情報(以下、「ACC−OFF情報」)をセンタサーバ20に送信してよい。
<センタサーバの構成>
図2に示すように、センタサーバ20は、通信装置21と、制御装置22とを含む。
通信装置21は、通信回線NWを通じて、外部装置(例えば、車両10)と通信を行う。
制御装置22は、センタサーバ20に関する制御を行う。制御装置22は、その機能が任意のハードウェア、或いは、任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより実現されてよい。例えば、制御装置22は、CPU、RAM等のメモリ装置、ROM等の不揮発性の補助記憶装置、及び外部との入出力用のインタフェース装置等を含むコンピュータを中心に構成される。また、制御装置22は、CPUに加えて、例えば、高速演算処理用のGPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を含んでもよい。
制御装置22は、例えば、補助記憶装置にインストールされるプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、情報管理部221と、目的地周辺判定部223と、特定車両抽出部224と、経路取得部225と、入口特定部226と、経路調整部227と、経路設定部228とを含む。また、制御装置22は、車両情報記憶部222等を利用する。車両情報記憶部222等は、例えば、制御装置22に内蔵される補助記憶装置等により実現される。また、車両情報記憶部222等は、制御装置22と通信可能な外部記憶装置により実現されてもよい。
情報管理部221(取得部の一例)は、通信装置21によって複数の車両10のそれぞれから受信される情報の管理を行う。情報管理部221は、例えば、車両10から受信される車両10の位置情報、車両10の位置情報に対応する画像情報、及び車両10の位置情報の取得日時情報等の車両情報を取得し、車両情報記憶部222に記憶させる。
車両情報記憶部222には、車両10に関する情報が記憶される。
例えば、車両情報記憶部222には、複数の車両10ごとの静的な情報が記憶される。静的な情報には、例えば、複数の車両10ごとの車両識別情報が含まれる。また、静的な情報には、例えば、複数の車両10ごとのユーザ(オーナ)の識別情報(以下、「ユーザ識別情報」)が含まれてよい。また、静的な情報には、例えば、複数の車両10ごとのユーザの属性情報(以下、「ユーザ属性情報」)が含まれてよい。ユーザ属性情報には、例えば、車両10のユーザの年齢や住所等が含まれてよい。
また、例えば、車両情報記憶部222には、複数の車両10ごとの動的な情報が記憶される。具体的には、車両情報記憶部222には、複数の車両10のそれぞれから受信される車両情報が記憶される。例えば、車両情報記憶部222には、車両識別情報、自車位置情報、自車位置情報に対応する画像情報、自車位置情報に対応する取得日時情報、ACC−ON情報、及びACC−OFF情報等を含むレコードデータの集合体としてのデータベース(以下、「位置情報DB(Data Base)」)が構築されてよい。
また、車両情報記憶部222には、位置情報DBのレコードデータに基づく加工情報が記憶されてもよい。例えば、加工情報には、車両10の1トリップごとの出発地に関する情報(以下、「出発地情報」)、出発日時に関する情報(以下、「出発日時情報」)、及び出発地の画像情報(以下、「出発地画像情報」)等が含まれる。また、例えば、加工情報には、車両10の1トリップごとの到着地に関する情報(以下、「到着地情報」)、到着日時に関する情報(以下、「到着日時情報」)、及び到着地の画像情報(以下、「到着地画像情報」)が含まれる。また、例えば、加工情報には、1トリップごとの移動経路に関する情報(以下、「移動経路情報」)等が含まれる。車両10の1トリップは、車両10のACC−ONから車両10のACC−OFFまでの間の車両10の走行移動を意味する。加工情報の生成は、情報管理部221により行われてもよいし、制御装置22の他の機能部により実行されてもよい。例えば、車両情報記憶部222には、車両10の車両識別情報、並びに車両10の1トリップの出発地情報、出発日時情報、出発地画像情報、到着地情報、到着日時情報、到着地画像情報、及び移動経路情報等を含むレコードデータの集合体としてのデータベース(以下、「移動履歴DB」)が構築されてよい。
目的地周辺判定部223は、車両情報記憶部222に記憶される案内対象の車両10(以下、「案内対象車両」)の最新の自車位置情報に基づき、案内対象車両が目的地の周辺に到達したか否かを判定する。目的地周辺判定部223は、例えば、案内対象車両が目的地からの直線距離で所定距離(例えば、3km)以内の範囲に存在する場合に、案内対象車両が目的地の周辺に到達したと判定してよい。
特定車両抽出部224は、例えば、移動履歴DBのデータに基づき、複数の車両10の中から、案内対象車両で設定されている目的地と略同じ場所或いはその近隣の場所に相対的に高い頻度で到着している車両10を抽出する。案内対象車両で設定されている目的地の近隣の場所とは、例えば、この目的地に相当する場所から半径50m以内の範囲であってよい。相対的に高い頻度とは、例えば、案内対象車両で設定されている目的地と略同じ場所或いはその近隣の場所に到着している回数が所定閾値(例えば、10回)以上である場合であってよい。
経路取得部225は、例えば、移動履歴DBのデータに基づき、特定車両抽出部224により抽出される車両10が案内対象車両で設定されている目的地と略同じ場所或いはその近隣の場所まで移動するのに相対的に高い頻度で利用する移動経路を取得する。
入口特定部226は、案内対象車両で設定されている目的地の入口の場所を特定する。目的地の入口には、例えば、目的地として設定される戸建住宅や集合住宅の入口、目的地として設定される施設の入口、目的地として設定される施設に対応する駐車場の入口等が含まれる。入口特定部226は、例えば、目的地が面している複数の道路リンクがある場合、その入口がどの道路リンクに面しているかを特定してよい。また、入口特定部226は、目的地の入口が面している道路リンク上のどの位置に入口が面しているかを特定してもよい。
経路調整部227は、経路取得部225により取得される目的地或いは目的地の近隣までの移動経路を、入口特定部226により特定される目的地の入口の位置を考慮した移動経路に調整する。
経路設定部228は、案内対象車両の目的地までの案内用の移動経路を設定する。
[情報処理装置の動作の具体例]
次に、図3を参照して、ナビゲーションシステム1の動作の具体例について説明する。
図3は、センタサーバ20(制御装置22)の制御処理の一例を概略的に示すフローチャートである。
図3のフローチャートは、目的地周辺判定部223により案内対象車両が目的地周辺に到達したと判定される場合に実行される。
図3に示すように、ステップS102にて、特定車両抽出部224は、複数の車両10の中で、案内対象車両の目的地が自宅や勤務先であるユーザの車両10が存在するか否かを判定する。例えば、特定車両抽出部224は、案内対象車両の目的地と略同じ場所に相対的に高い頻度で到着している車両10を抽出し、抽出した車両10ごとに、車両10のその場所での滞在時間、滞在時間帯等に基づき、その場所がその車両10のユーザの自宅や勤務先に相当するか否かを判定してよい。例えば、特定車両抽出部224は、案内対象車両の目的地と略同じ場所での車両10の滞在時間が毎回8時間以上であり、且つ、滞在時間帯が毎回夜間である場合、この場所は当該車両10のユーザの自宅であると推定してよい。また、例えば、特定車両抽出部224は、案内対象車両の目的地と略同じ場所にある車両10が昼間の略同じ時間帯に滞在している場合、この場所は当該車両10のユーザの勤務先であると推定してよい。車両10のその場所での滞在時間及び滞在時間帯は、例えば、移動履歴DBの中の案内対象車両の目的地と略同じ場所に到着している1トリップの到着日時情報と次の1トリップの出発日時情報とに基づき、取得されてよい。特定車両抽出部224は、案内対象車両の目的地が自宅や勤務先であるユーザの車両10が存在する場合、その車両10を抽出し、ステップS104に進み、存在しない場合、ステップS106に進む。
ステップS104にて、経路取得部225は、移動履歴DBのレコードデータに基づき、ステップS102で抽出される車両10が案内対象車両の現在地(或いはその近隣)から目的地まで移動するのに相対的に高い頻度で利用する移動経路を取得する。例えば、経路取得部225は、ステップS102で抽出される車両10によって最も高い頻度で利用される移動経路を取得してよい。また、経路取得部225は、ステップS102で抽出される車両10によって相対的に高い頻度で利用される移動経路が複数ある場合、利用時間帯及び利用曜日等を考慮して、一の移動経路を取得してもよい。時間帯や曜日によって、道路リンクの通行の可否が変化したり、道路の混雑度が変化したりする可能性があるからである。また、ステップ102にて、2以上の車両10が抽出される場合についても、2以上の車両10が利用した全ての移動経路を対象に同様の手法を用いることで、移動経路が取得されてよい。
制御装置22は、ステップS104の処理が完了すると、ステップS118に進む。
一方、ステップS106にて、特定車両抽出部224は、ステップS102と同様の手法で、案内対象車両の目的地の近隣が自宅や勤務先であるユーザの車両10が存在するか否かを判定する。特定車両抽出部224は、案内対象車両の目的地の近隣が自宅や勤務先であるユーザの車両10が存在する場合、その車両10を抽出し、ステップS108に進み、存在しない場合、ステップS110に進む。
ステップS108にて、経路取得部225は、ステップS104と同様の手法で、ステップS106で抽出される車両10が案内対象車両の現在地(或いはその近隣)から目的地の近隣まで移動するのに相対的に高い頻度で利用する移動経路を取得する。
制御装置22は、ステップS108の処理が完了すると、ステップS114に進む。
一方、ステップS110にて、特定車両抽出部224は、案内対象車両の目的地と略同じ場所への訪問(到着)頻度が相対的に高い車両10が存在するか否かを判定する。特定車両抽出部224は、案内対象車両の目的地への訪問頻度が相対的に高い車両10が存在する場合、その車両10を抽出して、ステップS112に進み、存在しない場合、今回の処理を終了する。
ステップS112にて、経路取得部225は、ステップS104と同様の手法で、ステップS110で抽出される車両10が案内対象車両の現在地(或いはその近隣)から目的地まで移動するのに相対的に高い頻度で利用する移動経路を取得する。
制御装置22は、ステップS112の処理が完了すると、ステップS114に進む。
尚、ステップS110にて、特定車両抽出部224は、案内対象車両の目的地への訪問頻度が相対的に高い車両10が存在しない場合、案内対象車両の目的地の近隣の場所への訪問(到着)頻度が相対的に高い車両10が存在するか否かを更に判定してもよい。特定車両抽出部224は、案内対象車両の目的地の近隣の場所への訪問(到着)頻度が相対的に高い車両10が存在する場合、その車両10を抽出してよい。そして、経路取得部225は、ステップS104と同様の手法で、抽出される車両10が案内対象車両の現在地(或いはその近隣)から目的地の近隣まで移動するのに相対的に高い頻度で利用する移動経路を取得し、ステップS114に進んでよい。
ステップS114にて、入口特定部226は、案内対象車両の目的地の入口の場所を特定する。入口特定部226は、例えば、移動履歴DBからステップS106,S110で抽出された車両10が目的地の近隣の道路リンクを走行したときの画像情報(到着地画像情報)を抽出する。また、入口特定部226は、案内対象車両の目的地の位置情報に基づき、車両情報記憶部222の位置情報DBの中から案内対象車両の目的地の近隣の道路リンクを車両10が走行しているときの画像情報を抽出してもよい。近隣の道路リンクには、案内対象車両の目的地に面している道路リンクだけでなく、案内対象車両の目的地に直接面していない道路リンクも含まれてよい。そして、入口特定部226は、抽出した画像情報に対して既知の画像認識処理を施すことにより、目的地の入口がどの道路リンクのどの位置に面しているかを特定してよい。
制御装置22は、ステップS114の処理が完了すると、ステップS116に進む。
ステップS116にて、経路調整部227は、ステップS108,S112で取得される移動経路を、入口特定部226により特定される目的地の入口の位置を考慮した移動経路に調整する。これにより、制御装置22は、目的地の入口の位置までより適切に案内可能な移動経路を取得することができる。
制御装置22は、ステップS116の処理が完了すると、ステップS118に進む。
ステップS118にて、経路設定部228は、ステップS104で取得された移動経路、或いは、ステップS116で取得(調整)された移動経路を用いて、案内対象車両の案内用の経路を再設定する。
ステップS120にて、経路設定部228は、通信装置21を用いて、再設定した案内用の経路を含む、案内用の経路が再設定されたことを表す情報(以下、「経路再設定情報」)を案内対象車両に送信する。これにより、案内対象車両(車両10)は、通信装置13により受信される経路再設定情報に基づき、新たに再設定された案内用の経路で経路案内を開始する。そのため、案内対象車両のユーザは、現在設定されている目的地或いは目的地の近隣に相対的に高い頻度で到着している他の車両10が頻繁に利用する移動経路で車両10を走行させることができる。即ち、案内対象車両のユーザは、目的地周辺において、目的地までのより適切な移動経路を利用することができる。よって、ユーザの利便性を向上させることができる。
尚、センタサーバ20(制御装置22)は、移動経路の取得(或いは調整)までを行い、案内用の経路の設定等の具体的な経路案内に関する処理は、車両10で行われてもよい。この場合、制御装置22は、通信装置21を用いて、取得(或いは調整)した移動経路を案内対象車両に送信してよい。
[作用]
次に、本実施形態に係るナビゲーションシステム1(センタサーバ20)の作用について説明する。
本実施形態では、情報管理部221(移動履歴取得部の一例)は、複数の車両10のそれぞれの移動履歴に関する情報を取得する。移動経路に関する情報には、車両10ごとの時系列の位置情報、ACC−ON情報、ACC−OFF情報等が含まれる。特定車両抽出部224(抽出部の一例)は、情報管理部221により取得される情報に基づき、複数の車両10の中から、案内対象車両の目的地と略同じ場所或いはこの目的地から所定範囲内の近隣の場所に相対的に高い頻度で到着している車両10を抽出する。そして、経路取得部225は、情報管理部221により取得される情報に基づき、特定車両抽出部224により抽出される車両10が目的地と略同じ場所或いは近隣の場所に到着するまでに利用した移動経路に関する情報を取得する。
これにより、センタサーバ20やセンタサーバ20と通信可能な案内対象車両のナビゲーション装置14は、案内対象車両の目的地と同じ場所やその近隣の場所まで高い頻度で移動する車両10が利用する移動経路を用いることができる。そのため、センタサーバ20や案内対象の車両10のナビゲーション装置14は、目的地の周辺において、目的地により適切にアクセスするための経路で案内対象車両を案内することができる。
[変形・変更]
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形・改良が可能である。
例えば、上述の実施形態では、センタサーバ20は、車両10からその位置情報等を取得(受信)するが、車両10のユーザによって車両10に持ち込まれる携帯端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末等)から車両10の位置情報を取得(受信)してもよい。この場合、センタサーバ20は、携帯端末の位置情報の変化状況(例えば、移動速度等)等の基づき、携帯端末のユーザが車両10に乗車して移動しているか否かを判断し、車両10の1トリップごとの出発地、到着地、移動経路等を把握してもよい。
また、上述の実施形態及び変形例では、ナビゲーションシステム1は、車両10のナビゲーション装置14を用いて、車両10の経路案内を行うが、車両10のユーザによって車両10に持ち込まれる携帯端末を用いて、車両10の経路案内を行ってもよい。例えば、ナビゲーションシステム1は、携帯端末にインストールされるナビゲーションアプリを通じて、車両10の経路案内を行ってもよい。この場合、センタサーバ20は、経路再設定情報を携帯端末に送信する。
また、上述の実施形態及び変形例では、案内対象車両は、複数の車両10に含まれるが、複数の車両10とは異なる車両であってもよい。
また、上述の実施形態及び変形例では、センタサーバ20は、複数の車両10のそれぞれから車両情報を直接取得可能に構成されるが、他のサーバ(例えば、複数の車両10を管理する車両管理サーバ)等を介して間接的に車両情報を取得可能に構成されてもよい。
1 ナビゲーションシステム
10 車両
11 測位装置
12 カメラ
13 通信装置
14 ナビゲーション装置
14A ECU
14B 出力部
20 センタサーバ(情報処理装置)
21 通信装置
22 制御装置
141 ナビゲーション部
142 情報送信部
221 情報管理部(移動履歴取得部)
222 車両情報記憶部
223 目的地周辺判定部
224 特定車両抽出部(抽出部)
225 経路取得部
226 入口特定部
227 経路調整部
228 経路設定部

Claims (1)

  1. 複数の車両のそれぞれの移動履歴に関する情報を取得する移動履歴取得部と、
    前記移動履歴取得部により取得される情報に基づき、前記複数の車両の中から、案内対象の車両の目的地と略同じ場所、又は、前記目的地から所定範囲内の近隣の場所に相対的に高い頻度で到着している車両を抽出する抽出部と、
    前記移動履歴取得部により取得される情報に基づき、前記抽出部により抽出される車両が前記目的地と略同じ場所又は前記近隣の場所に到着するまでに利用した移動経路に関する情報を取得する経路取得部と、を備える、
    情報処理装置。
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