JP2021080844A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ニードルの変位過程におけるシリンダとの摺動抵抗を安定させ、噴射精度を向上させる燃料噴射装置を提供する。【解決手段】ニードル50は、ノズル室の内部で軸方向に変位可能である。シリンダ70は、ノズル室の上部に設けられ、ニードル50の摺動軸部52が摺動可能な所定の軸方向長さLcを有する摺動孔部78が形成されている。制御プレート60は、シリンダ70のプレート収容部710に軸方向に変位可能に収容されており、軸方向に貫通する連通孔64を有し、ニードル50の上端面51との間に燃料が充填される制御室35を形成する。シリンダ70は、摺動孔部78の上端に隣接して、摺動孔部78の内径dよりも大きな内径Hを有する制御室逃がし部77が形成されている。ニードル50は、制御室35の圧力変動によって変位し、全変位過程において摺動軸部52の一部が摺動孔部78の軸方向長さLcの全範囲に対向する。【選択図】図4

Description

本発明は、燃料噴射装置に関する。
従来、ニードルの動作により噴孔を開き、内燃機関の燃焼室に高圧燃料を噴射する燃料噴射装置において、ニードル上端面と制御プレートとの間に形成された制御室の圧力変動によってニードルが軸方向に変位する構成が知られている。
例えば特許文献1のFig.1において、シリンダ(11)の上部に制御プレート(22)が設けられている。ニードル(3)は、直筒状に形成されたシリンダ(11)の内壁に沿って摺動する。
独国特許出願公開DE102012010614A1号明細書
特許文献1のFig.1の構成ではシリンダの内径が一定であるため、ニードルが上昇するにつれてシリンダ内壁との摺動長が増加する。すると、ニードルの位置に応じて摺動抵抗や摺動隙間からの燃料リーク量が変動し、噴射量が変動する。よって、特に大噴射量が要求される燃料噴射装置において噴射精度が低下するという問題がある。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、ニードルの変位過程におけるシリンダとの摺動抵抗を安定させ、噴射精度を向上させる燃料噴射装置を提供することにある。
本発明による燃料噴射装置は、ノズルボデー(23)と、ニードル(50)と、シリンダ(70、700、704)と、制御プレート(60)と、流路プレート(22)と、排出制御弁(40)と、を備える。
筒状のノズルボデーは、内部にノズル室(38)を有し、ノズル室の下端部に燃料を噴射する噴孔(39)が形成されている。ニードルは、下降時に噴孔を閉じ、上昇時に噴孔を開くようにノズル室の内部で軸方向に変位可能であり、上端部に摺動軸部(52)が形成されている。シリンダは、ノズル室の上部に設けられ、ニードルの摺動軸部が摺動可能な所定の軸方向長さ(Lc)を有する摺動孔部(78)が形成されている。
制御プレートは、シリンダのプレート収容部(710)に軸方向に変位可能に収容されており、軸方向に貫通する連通孔(64)を有し、ニードルの上端面(51)との間に燃料が充填される制御室(35)を形成する。流路プレートは、ノズルボデーの上側に設けられ、制御室に燃料を導入するイン流路(32)、及び、制御室から低圧室(34)へ余剰燃料を排出するアウト流路(33)が形成されている。排出制御弁は、低圧室への燃料排出経路を開閉する。
排出制御弁の開弁時、制御プレートが流路プレートの下端面に設けられた開口壁(227)に当接してイン流路の流入開口(321)を閉じる。排出制御弁の閉弁時、制御プレートが開口壁から離間してイン流路の流入開口を開き、イン流路から制御室へ燃料を導入する。
シリンダは、摺動孔部の上端に隣接して、摺動孔部の内径よりも大きな内径を有する制御室逃がし部(77)が形成されている。ニードルは、制御室の圧力変動によって変位し、全変位過程において摺動軸部の一部が摺動孔部の軸方向長さの全範囲に対向する。
本発明では、ニードルの全変位過程においてニードルの摺動軸部とシリンダの摺動孔部との摺動長が一定となる。したがって、摺動抵抗や燃料リーク量が安定し、噴射量が安定する。よって、特に大噴射量が要求される燃料噴射装置において噴射精度を向上させることができる。
より好ましい構成では、シリンダの制御室逃がし部は、シリンダの中心軸(Oc)に対するニードルの中心軸(On)の傾き角度(θ)に依らず、ニードルのストローク上限においてニードルの上端面外周エッジ部(54)が内壁に非接触となるように内径(H)が設定されている。これにより、片当たりによる摺動抵抗を低減させることができる。
燃料噴射装置が適用される燃料供給システムの全体構成図。 第1実施形態による燃料噴射装置の全体断面図。 図2の流路プレート及びノズルボデー部の断面図。 図3のシリンダ部拡大断面図。 図4に対しニードルの中心軸がシリンダの中心軸に対して最大に傾いた状態を示す拡大断面図。 (a)第1実施形態,(b)比較例の燃料噴射装置のニードル閉弁時及びニードル開弁時における摺動長を示す断面図。 (a)第1実施形態,(b)比較例の燃料噴射装置のニード開弁時における片当たり状態を示す断面図。 逃がし深さと摺動抵抗(噴射量変動)との関係を示す図。 第2実施形態による燃料噴射装置のシリンダ部拡大断面図。 第2実施形態の変形例による燃料噴射装置のシリンダ部拡大断面図。 第3実施形態による燃料噴射装置のシリンダ部拡大断面図。 第4実施形態による燃料噴射装置のシリンダ部拡大断面図。
以下、本発明の燃料噴射装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。複数の実施形態の説明において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明する。以下の第1〜第4実施形態を包括して「本実施形態」という。本実施形態の燃料噴射装置は、ディーゼルエンジン等の燃料供給システムにおいて、コモンレールに蓄えられた高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射する。
[燃料供給システム]
最初に図1を参照し、燃料供給システム90の全体構成を説明する。燃料供給システム90は、燃料タンク91、フィードポンプ92、高圧燃料ポンプ93、コモンレール96、複数の燃料噴射装置10等がそれぞれパイプで接続されて構成されている。フィードポンプ92は、低圧燃料パイプ911を経由して燃料タンク1の燃料を高圧燃料ポンプ93に圧送する。
高圧燃料ポンプ93とコモンレール96との間はレール前高圧燃料パイプ95で接続されている。コモンレール96と複数の燃料噴射装置10との間は複数のレール後高圧燃料パイプ97で接続されている。高圧燃料ポンプ93は、燃料タンク91から吸入した低圧燃料を加圧し、高圧燃料をコモンレール96に供給する。燃料調量弁94は、ECU99からの指示に従い、高圧燃料ポンプ93に吸入される燃料を調量する。なお、ECU99が入出力する他の信号線の図示及び説明を省略する。
コモンレール96に供給された高圧燃料は、複数(図1の例では4つ)の燃料噴射装置10に分配される。高圧燃料ポンプ93、コモンレール96又は燃料噴射装置10の余剰燃料は、それぞれリターン配管981、982、983を経由して燃料タンク91に戻される。
[燃料噴射装置]
(第1実施形態)
第1実施形態の燃料噴射装置10について、図2〜図8を参照して説明する。図2及び図3に燃料噴射装置10の全体構成を示す。この燃料噴射装置10においてシリンダ70以外の構成は、特開2019−19693号公報(対応US公報:US2019/17478A1)に開示された構成と基本的に同じである。以下、この公知文献を「参照文献」という。
なお、参照文献の一部の用語を本明細書では別の用語に言い換える。例えば参照文献の「流路形成部材22」及び「ノズルボデー部材23」を本明細書では「流路プレート22」及び「ノズルボデー23」という。また、参照文献の「可動プレート60」を本明細書では「制御プレート60」という。
図2、図3に示すように、燃料噴射装置10は、弁ボデー20、ニードル50、排出制御弁40、及び制御プレート60等を備えている。弁ボデー20は、インジェクタボデー21、流路プレート22、ノズルボデー23、リテーニングナット24及びシリンダ70等の複数の金属部材が組み合わされて構成されている。ノズルボデー23、リテーニングナット24及びシリンダ70は、同軸の筒状である。ノズルボデー23は、内部にノズル室38を有し、ノズル室38の下端部に燃料を噴射する噴孔39が形成されている。
以下、図2、図3の上側を「上」、下側を「下」として説明する。また、図2、図3の上下方向を「軸方向」という。コモンレール96から供給された高圧燃料は、インジェクタボデー21の上端の燃料入口311から高圧燃料通路31へ流入する。高圧燃料通路31を流れる高圧燃料の一部は、ノズル室流路315を経由してノズルボデー23のノズル室38に流入し、ニードル50の上昇時に噴孔39から噴射される。高圧燃料の他の一部は、流路プレート22に形成されたイン流路32を経由して制御室35に供給される。
インジェクタボデー21は、中心軸から偏心した位置で軸方向に延びる高圧燃料通路31が形成されており、高圧燃料通路31とは干渉しない位置に排出制御弁40が設けられている。図2の排出制御弁40は、駆動部41及びアーマチャバルブ42を含む電磁弁で構成されている。他の実施形態では、電磁弁に代えてピエゾ素子等により排出制御弁40が構成されてもよい。
アーマチャバルブ42の径方向外側には、リターン配管983に連通する低圧室34が形成されている。低圧室34には、制御室35内の高圧燃料に比べて低圧の燃料が充填されている。駆動部41は、ECU99から指令される駆動電流に基づいてアーマチャバルブ42を変位させることにより、流路プレート22の上端面226に形成されたアウト流路33の弁側開口332、すなわち、制御室35から低圧室34への燃料排出経路を開閉する。排出制御弁40の閉弁時、制御室35から低圧室34への燃料排出が遮断される。排出制御弁40の開弁時、制御室35から低圧室34への余剰燃料の排出が可能となる。
流路プレート22及びノズルボデー23は、リテーニングナット24がインジェクタボデー21の雄ねじ部に螺合されることで、インジェクタボデー21に固定されている。流路プレート22は、インジェクタボデー21とノズルボデー23との間に挟まれた円板状であり、インジェクタボデー21側とノズルボデー23側とを接続するノズル室流路315、イン流路32及びアウト流路33が形成されている。
以下の説明で、制御プレート60及びシリンダ70の細部に関する符号は、図4を参照する。流路プレート22の下端面には、イン流路32の流入開口321及びアウト流路33の流出開口331が形成された開口壁227が設けられている。アウト流路33の流出開口331は、制御プレート60の連通孔64と対向する中心軸上に位置する。イン流路32の流入開口321は、制御プレート60の連通孔64の周囲の上端面61と対向する位置に配置されており、制御プレート60の上端面61が開口壁227に当接したとき、流入開口321が閉じられる。
ノズル室流路315は、シリンダ70の外壁とノズル室38の内壁との間の環状流路に向かって開口している。高圧燃料の一部は、高圧燃料通路31からノズル室流路315を経由してノズル室38に導入される。高圧燃料の他の一部は、流入開口321が開いたとき、高圧燃料通路31からイン流路32を経由して制御室35に導入される。
アウト流路33は、開口壁227に形成された流出開口331と、流路プレート22の上端面226に形成された低圧室側開口332とを接続する。排出制御弁40の開弁時、制御プレート60の連通孔64及びアウト流路33を経由して、制御室35から低圧室34に余剰燃料が排出される。
シリンダ70は、ノズルボデー23の内部に形成されたノズル室38の上部に設けられている。シリンダ70は、シリンダ70の下端面72とニードル50の鍔部57との間に支持されたニードルスプリング58により流路プレート22に向かって付勢されている。流路プレート22の開口壁227に対向するシリンダ70の上端面71には、制御プレート60を収容するプレート収容部710が形成されている。
制御プレート60は、金属材料で円板状に形成され、シリンダ70のプレート収容部710に軸方向に変位可能に収容されている。詳しくは、制御プレート60の径方向外壁63は、プレート収容部710の内壁713に隙間嵌めで嵌合し、変位がガイドされている。制御プレート60が上方に変位したとき、制御プレート60の上端面61は流路プレート22の開口壁227に当接する。
制御プレート60は、ニードル50の上端面51との間に燃料が充填される制御室35を形成する。詳しくは、制御プレート60の下端面62、ニードル50の上端面51、及びシリンダ70の内壁に囲まれた空間により制御室35が形成される。制御プレート60は、径方向の中心に、軸方向に貫通する連通孔64を有する。連通孔64の途中には、流路径が絞られたオリフィスが形成されている。このオリフィスは、制御プレート60の上端面61側と下端面62側との燃料圧力差を拡大させる。
制御室35には、イン流路32及び連通孔64を通じて供給された燃料が充填されている。制御室35の燃料圧力は、イン流路32からの燃料の流入と、アウト流路33への燃料の流出とにより変動し、その燃料圧力の変動によってニードル50が変位する。
第1実施形態のシリンダ70は、参照文献に開示された構成と同様に、軸方向において制御室35を背圧室36と収容室37とに分割する分割壁部75を有している。背圧室36は分割壁部75の下側に位置し、ニードル50の受圧面である上端面51と内壁773とにより区画される。収容室37は分割壁部75の上側に位置し、制御プレート60の下端面62と内壁73とにより区画される。分割壁部75は、収容室37の内壁73から径内方向に突出するように形成されている。背圧室36と収容室37とは、分割壁部75により内径が縮小された絞り孔74を介して経由して連通する。
収容室37には、制御プレート60の下端面62と分割壁部75の支持面部76との間にサポートスプリング68が収容されている。つまり、サポートスプリング68は、支持面部76に支持され、制御プレート60を流路プレート22の開口壁227に当接させるように付勢している。
制御室35における背圧室36の下側には、ニードル50の摺動軸部52が摺動可能な所定の軸方向長さLcを有する摺動孔部78が形成されている。摺動孔部78の視点で言えば、摺動孔部78の上端に隣接して制御室35が形成されている。第1実施形態では、制御室35における背圧室36の部分が、「摺動孔部78の内径よりも大きな内径を有する制御室逃がし部77」となっている。また、摺動孔部78の下端に隣接して、摺動孔部78の内径からシリンダ70の下端面72に向かってテーパ状に拡径するノズル側逃がし部79が形成されている。摺動孔部78等の詳細な構成については後述する。
ニードル50は、金属材料により、全体として円柱形に形成され、噴孔39側の先端は円錐形に形成されている。ニードル50は、ノズル室38に供給された高圧燃料から噴孔39を開く開弁方向の力を受ける。また、ニードル50は、ニードルスプリング58の付勢力により、シリンダ70に対して、噴孔39を閉じる閉弁方向へ常に付勢されている。ニードル50の上端部には、シリンダ70の摺動孔部78に沿って摺動する摺動軸部52が形成されている。
ニードル50は、制御室35の燃料圧力の変動によってノズル室38の内部で軸方向に変位可能であり、下降時に噴孔39を閉じ、上昇時に噴孔39を開く。特に本実施形態の燃料噴射装置10は、ニードル50を噴孔39の絞り以上にリフトさせることにより大噴射量が要求される。したがって、ニードル50のストローク下限からストローク上限までのリフト量が比較的大きいため、ニードル50の変位過程における噴射精度の維持が重要となる。
ニードルの上部には、シリンダ70の摺動孔部78に摺動する摺動軸部52が形成されている。摺動軸部52は、外径が一定であり、且つ、摺動軸部52の下側に隣接する部分よりも外径が大きい。摺動軸部52の上端面51は、制御室35に充填された高圧燃料から閉弁方向の力を受ける。
以上の構成の燃料噴射装置10の作用について説明する。ECU99からの指示により駆動部41に駆動電流が供給されると、排出制御弁40が開弁し、制御室35から連通孔64及びアウト流路33を経由して低圧室34へ余剰燃料が排出される。また、燃料排出時に連通孔64のオリフィスにより増大された燃料の圧力差による力、及びサポートスプリング68の付勢力により制御プレート60が押し上げられ、流路プレート22の開口壁227に当接してイン流路32の流入開口321を閉じる。制御室35からの燃料排出に伴う制御室35の圧力低下により、ニードル50はノズル室38の高圧燃料に押し上げられて上昇し、噴孔39を開いて燃料を噴射する。
ECU99からの指示により駆動部41への駆動電流の供給が停止されると、排出制御弁40が閉弁して燃料排出が遮断され、制御プレート60を開口壁227に押し付けていた燃料圧力が低下する。制御プレート60は、イン流路32からの燃料圧力により、サポートスプリング68の付勢力に抗して開口壁227から離間して流入開口321を開放する。その結果、イン流路32から制御室35へ燃料が流入して制御室35の圧力が増加し、ニードル50が下降して噴孔39を閉じる。なお、以下の図では便宜上、ニードル50の閉弁時又は開弁時にかかわらず、制御プレート60の上端面61が流路プレート22の開口壁227に当接した状態を図示する。
次に図4、図5を参照し、シリンダ70の詳細な構成について説明する。シリンダ70は、所定の軸方向長さLcを有する摺動孔部78が形成されている。摺動孔部78の制御室35側には、摺動孔部78の上端に隣接して、摺動孔部78の内径dよりも大きな内径Hを有する制御室逃がし部77が摺動孔部78と同軸に形成されている。摺動孔部78の噴孔39側には、摺動孔部78の下端に隣接して、摺動孔部78の内径dからテーパ状に拡径するノズル側逃がし部79が形成されている。言い換えれば、制御室逃がし部77とノズル側逃がし部79との軸方向の間に設けられた、内径が一定の最小値dである範囲が摺動孔部78をなしている。
径方向における摺動孔部78から制御室逃がし部77の内壁773までの距離を「逃がし深さE」と定義すると、逃がし深さEは式(1)で表される。なお、制御室逃がし部77の内壁773の視点からは、摺動孔部78を径内方向に突出する凸部とみなし、「逃がし深さ」を「凸部高さ」と考えることもできる。
E=(H−d)/2 ・・・(1)
ニードル50の摺動軸部52の外径Dは、摺動孔部78の内径dよりもわずかに小さく設定されている。また、摺動軸部52の長さLnは、摺動孔部78の長さLcとニードルストロークStとの和以上に設定されている。すなわち、「Ln≧Lc+St」の関係が成り立つ。実線で示されるニードル50の位置は、上端面外周エッジ部54の周方向最下点が摺動孔部78の上端の高さに一致する基準位置を示す。この基準位置は、ストローク下限の理論上の最低位置である。実際のストローク下限は、基準位置以上の高さとなるように設定される。なお、ニードル50の上端面外周に面取りや角丸めが形成されている場合、外径Dの領域の起点となる面取り又は角丸めの終端部を「上端面外周エッジ部54」とみなす。
破線は、ニードル50のストローク上限を示す。ニードル50の中心軸Onに沿った基準位置からストローク上限までの距離を超過距離Luと表す。超過距離Luは、ニードル50の摺動軸部52が摺動孔部78の上端を超えて上昇する距離を意味する。ストローク下限が基準位置に設定された場合の最大ストロークが超過距離Luに等しくなる。また、「Ln≧Lc+St」の関係により、摺動軸部52の下端は、ストローク上限においても摺動孔部78の下端を上方に超えることはない。よって、全変位過程において摺動軸部52の一部が摺動孔部78の軸方向長さLcの全範囲に対向する。
図4には、ニードル50の中心軸Onとシリンダ70の中心軸Ocとが一致している、すなわち同軸の状態を示し、図5には、ニードル50の中心軸Onがシリンダ70の中心軸Ocに対して相対的に、最大に傾いた状態を示す。詳しくは、ニードル50が上昇して噴射する際に発生するモーメントにより、シリンダ70が径方向に動き、ニードル50の中心軸Ocに対して傾くと考えられる。このときの相対的な傾き角度をθと表す。実際の傾き角度θは微小角度であるが、図5では傾きを誇張して示す。
図4の状態では、ニードル50の全変位過程において、摺動孔部78と摺動軸部52との間に、全周均等の(d−D)/2のクリアランスが存在する。また、ニードル50の全変位過程において、ニードル50の上端面外周エッジ部54と制御室逃がし部77の内壁773との径方向距離は一定に維持される。
一方、図5の状態では、周方向の一方の側(図5の右側)で摺動軸部52の上部が摺動孔部78の上端に片当たりし、その周方向の反対側(図5の左側)で摺動軸部52の下部が摺動孔部78の下端に片当たりしている。また、ニードル50の上昇に伴って、上端面外周エッジ部54は制御室逃がし部77の内壁773に接近し、ストローク上限で、制御室逃がし部77の内壁773との距離が最短となる。本実施形態では、制御室逃がし部77の内径Hは、ニードル50のストローク上限において上端面外周エッジ部54が内壁773に非接触となるように設定される。
上端が片当たりした側(図5の右側)における摺動孔部78の下端におけるクリアランスXcは、「Xc=d−(D/cosθ)<d−D」と表される。ただし、傾き角度θは微小角度であるため「cosθ≒1」であり、「Xc≒d−D」とみなすことができる。そして、基準位置からストローク上限までに上端面外周エッジ部54が径外方向に移動する距離を径方向進出距離Xuとすると、下記の比の関係が成立する。
Lc:Xc=Lucosθ:Xu
ニードル50のストローク上限において上端面外周エッジ部54が内壁773に非接触となるためには、逃がし深さEが径方向進出距離Xuより大きいことが必要である。したがって、式(2)の条件が導かれる。
E>(d−D)×(Lu/Lc)>Xc×(Lucosθ/Lc)=Xu
・・・(2)
式(1)、(2)より式(3)が導かれる。式(3)を満たすように制御室逃がし部77の内径Hが設定されることで、傾き角度θに依らず、ニードル50のストローク上限において上端面外周エッジ部54が内壁773に非接触となる。
(H−d)/2>(d−D)×(Lu/Lc) ・・・(3)
(効果)
図6〜図8を参照し、第1実施形態の効果について、比較例と対比しつつ説明する。図6(b)及び図7(b)に示す比較例のシリンダ70Cは、分割壁部75より下側の全範囲が内径一定の摺動孔部78Cをなしており、制御室逃がし部やノズル側逃がし部を有していない。この比較例は、特許文献1のFig.1に開示された構成に相当する。
[1]ニードル50がシリンダ70と同軸に変位する場合について、図6を参照する。図6(a)、(b)には、それぞれ第1実施形態及び比較例のニードル閉弁時及びニードル開弁時における摺動状態を示す。図6(b)に示すように、比較例では閉弁時と開弁時とで摺動長が変化するため、摺動抵抗が変化する。そのため、摺動隙間からの燃料リーク量が変動し、噴射量が変動する。よって、特に大噴射量が要求される燃料噴射装置において噴射精度が低下するという問題がある。
それに対し図6(a)に示すように、第1実施形態では、シリンダ70に制御室逃がし部77及びノズル側逃がし部79が形成されることで、摺動孔部78が所定の軸方向長さLcを有するため、ニードル50の全変位過程において摺動長が一定となる。したがって、摺動抵抗や燃料リーク量が安定し、噴射量が安定する。よって、特に大噴射量が要求される燃料噴射装置において噴射精度を向上させることができる。
[2]ニードル50の中心軸Onがシリンダ70の中心軸Ocに対して相対的に傾き、摺動軸部52が摺動孔部78に片当たりする場合について、図7を参照する。図7(a)、(b)には、それぞれ第1実施形態及び比較例のニードル開弁時における片当たりの状態を示す。図7(b)に破線円で示すように、比較例では、ニードル50の上端面外周エッジ部54が摺動孔部78Cに接触し、且つ、摺動軸部52の下端近くの部分がシリンダ70の下端部において摺動孔部78Cの開口エッジに接触する。そのため、ニードル50の上昇に従って次第に傾きが規制され、片当たりによる摺動抵抗が大きくなる。
それに対し図7(a)に示すように、第1実施形態では、摺動軸部52は、所定の軸方向長さLcを有する摺動孔部78の上端及び下端に、一定の傾きを維持しつつ接触可能である。そのため、ニードル50の全変位過程において、片当たりによる摺動抵抗が低減される。
続いて図8を参照し、逃がし深さEと摺動抵抗との関係を示す。縦軸の摺動抵抗は、噴射量変動と相関する。制御室逃がし部が無い比較例では、逃がし深さEは0である。この構成を(I)とする。上述の通り、構成(I)では摺動抵抗や噴射量変動が大きい。
制御室逃がし部77が形成されることで、逃がし深さEは0より大きい値となる。ここで、式(3)の右辺の値である「(d−D)×(Lu/Lc)」を臨界値Ecとする。そして、逃がし深さEが0より大きく臨界値Ec以下である構成を(II)とする。また、逃がし深さEが臨界値Ecより大きい構成を(III)とする。第1実施形態に相当する構成(III)では、上述の効果[1]、[2]により摺動抵抗が低減し、よって噴射量変動が低減する。
構成(II)は、制御室逃がし部77が形成されることで、「摺動長が一定であることによる摺動抵抗の安定化」という第1実施形態の効果[1]を同様に奏する。ただし、構成(II)では制御室逃がし部77の逃がし深さEが臨界値Ec以下である。そのため、傾き角度θがある値を超えると、摺動軸部52が摺動孔部78に片当たりしたとき、上端面外周エッジ部54が制御室逃がし部77の内壁773に接触し、摺動抵抗が増加する。つまり、傾き角度θによっては第1実施形態の効果[2]が得られない場合がある。したがって、逃がし深さEが0から臨界値Ecに向かって増加するにつれ、摺動抵抗及び噴射量変動は、構成(I)の値から構成(III)の値に向かって減少する。
補足すると、摺動抵抗の観点から、逃がし深さEは、臨界値Ecに対しどれだけ大きくてもよいと言える。ただし現実には、逃がし深さEを過剰に大きくするとシリンダ70の外周肉厚が薄くなって強度が低下したり、制御室35の容積が大きすぎて燃料圧力変化の応答性が悪化したりするなどの背反が想定される。したがって、製造公差等を考慮の上、逃がし深さEが確実に臨界値Ecを超える最小限の値となるようにすることが好ましい。
[3]また、第1実施形態のシリンダ70は、摺動孔部78の下端に隣接して、摺動孔部78の内径からテーパ状に拡径するノズル側逃がし部79が形成されている。これにより、摺動軸部52の下端部がシリンダ70の内壁に接触し摺動抵抗が変化することが防止される。また、ニードル50の組付時における挿入作業性が向上する。
[4]さらに第1実施形態のシリンダ70は、参照文献の構成と同様に、分割壁部75により制御室35が背圧室36と収容室37とに分割されている。そのため、参照文献の段落[0049]に記載されたように、分割壁部75が無い場合に比べて背圧室36の容積が小さく抑制され、制御室35からの燃料流出に伴う背圧室36の燃料圧力の脈動が早期に収束される。したがって、ニードル50の開弁方向への変位の態様が安定化し、燃料噴射量のばらつきが低減される。
[5]加えて第1実施形態では、参照文献の構成と同様に、サポートスプリング68が支持面部76に支持されている。そのため、参照文献の段落[0050]〜[0052]に記載されたように、サポートスプリング68の付勢力による制御プレート60の挙動のばらつきが抑制され、排出制御弁40の閉弁後に制御室35へ流入する燃料流量の変動が抑制される。したがって、ニードル50の閉弁方向への変位の態様が安定化し、燃料噴射量のばらつきが低減される。
(第2実施形態)
図9、図10を参照し、第2実施形態について説明する。図9に示すように、第2実施形態では、ニードル50の摺動軸部52の外壁に耐摩耗性コーティング80が施されている。また、図10に示すように、第2実施形態の変形例では、シリンダ70の摺動孔部78の内壁に耐摩耗性コーティング80が施されている。耐摩耗性コーティングの例としては、ダイヤモンドライクカーボン(略称DLC)、CrN、TiN、TiCN、TiC、TiAlN等が用いられる。第2実施形態では、第1実施形態の効果[1]〜[5]を奏することに加え、摩擦力の増加が抑制される。第2実施形態は、次の第3、第4実施形態と組み合わされてもよい。
(第3実施形態)
図11を参照し、第3実施形態について説明する。第3実施形態のシリンダ700は、シリンダ本体703及びアッパーシリンダ705に分割されている。シリンダ本体703は、プレート収容部710と制御室逃がし部77とを接続する内径一定の嵌合孔715が形成されている。アッパーシリンダ705は、分割壁部75の他、収容室37の周囲部分が筒状に形成されており、シリンダ本体703の嵌合孔715に圧入等により固定されている。サポートスプリング68は、アッパーシリンダ705に設けられた支持面部76に支持されている。
例えば嵌合孔715の内径が摺動孔部78の内径以上に設定された場合、摺動孔部78を通し孔で加工可能となる。また、複雑な内径加工が必要なアッパーシリンダ705は、別部品として製作された後、シリンダ本体703に組付けられる。したがって第3実施形態では、第1実施形態の効果[1]〜[5]を奏することに加え、シリンダ700の加工性が向上する。
(第4実施形態)
図12を参照し、第4実施形態について説明する。第4実施形態のシリンダ704は、制御室35を仕切る分割壁部が形成されておらず、上端面711から摺動孔部78のすぐ上側まで比較的内径が大きい共用孔717が単調に形成されている。共用孔717の上部はプレート収容部710として、中間部は制御室35として、下部は制御室逃がし部77として機能する。すなわち、プレート収容部710の内壁713、及び、制御室逃がし部77の内壁773が境界無く連続して形成されている。また、サポートスプリング68は、制御プレート60の下端面62とニードル50の上端面51との間に支持されている。
第4実施形態では、摺動孔部78を通し孔で加工可能である。また、上記実施形態に比べ分割壁部のような複雑な形状が無いため、内径加工が単純である。したがって第4実施形態では、第1実施形態の効果[1]〜[3]を奏することに加え、シリンダ704の加工性が向上する。
(その他の実施形態)
(a)例えば、ニードル50の上昇限で摺動軸部52の下端がシリンダ70の下端面72を超えなければ、シリンダ70のノズル側逃がし部79は形成されなくてもよい。或いは、テーパ状のノズル側逃がし部79に代えて、摺動孔部78の下端に隣接する段差状のノズル側逃がし部が形成されてもよい。
(b)制御室逃がし部77の内壁773は、シリンダ70の中心軸Ocに対して平行でなくテーパ状に形成されてもよい。その場合、ストローク上限の高さにおける内径をHとみなして、上記の式(1)、(3)を適用すればよい。
(c)流路プレート22におけるイン流路又はアウト流路の具体的な形状や本数、制御プレート60の具体的な形状等は、各図に例示された構成に限らず、同様の機能が実現されるものであれば、どのような構成であってもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
10・・・燃料噴射装置、
22・・・流路プレート、 227・・・開口壁、
23・・・ノズルボデー、
32・・・イン流路、 321・・・流入開口、 33・・・アウト流路、
34・・・低圧室、 35・・・制御室、 38・・・ノズル室、 39・・・噴孔、
40・・・排出制御弁、
50・・・ニードル、 51・・・上端面、 52・・・摺動軸部、
60・・・制御プレート、 64・・・連通孔、
70、700、704・・・シリンダ、
710・・・プレート収容部、
77・・・制御室逃がし部、 78・・・摺動孔部。

Claims (5)

  1. 内部にノズル室(38)を有し、前記ノズル室の下端部に燃料を噴射する噴孔(39)が形成された筒状のノズルボデー(23)と、
    下降時に前記噴孔を閉じ、上昇時に前記噴孔を開くように前記ノズル室の内部で軸方向に変位可能であり、上端部に摺動軸部(52)が形成されたニードル(50)と、
    前記ノズル室の上部に設けられ、前記ニードルの前記摺動軸部が摺動可能な所定の軸方向長さ(Lc)を有する摺動孔部(78)が形成されたシリンダ(70、700、704)と、
    前記シリンダのプレート収容部(710)に軸方向に変位可能に収容されており、軸方向に貫通する連通孔(64)を有し、前記ニードルの上端面(51)との間に燃料が充填される制御室(35)を形成する制御プレート(60)と、
    前記ノズルボデーの上側に設けられ、前記制御室に燃料を導入するイン流路(32)、及び、前記制御室から低圧室(34)へ余剰燃料を排出するアウト流路(33)が形成された流路プレート(22)と、
    前記低圧室への燃料排出経路を開閉する排出制御弁(40)と、
    を備え、
    前記排出制御弁の開弁時、前記制御プレートが前記流路プレートの下端面に設けられた開口壁(227)に当接して前記イン流路の流入開口(321)を閉じ、
    前記排出制御弁の閉弁時、前記制御プレートが前記開口壁から離間して前記イン流路の前記流入開口を開き、前記イン流路から前記制御室へ燃料を導入し、
    前記シリンダは、前記摺動孔部の上端に隣接して、前記摺動孔部の内径よりも大きな内径を有する制御室逃がし部(77)が形成されており、
    前記ニードルは、前記制御室の圧力変動によって変位し、全変位過程において前記摺動軸部の一部が前記摺動孔部の軸方向長さの全範囲に対向する燃料噴射装置。
  2. 前記シリンダの前記制御室逃がし部は、
    前記シリンダの中心軸(Oc)に対する前記ニードルの中心軸(On)の傾き角度(θ)に依らず、前記ニードルのストローク上限において前記ニードルの上端面外周エッジ部(54)が内壁(773)に非接触となるように内径(H)が設定されている請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記制御室逃がし部の内径をH、
    前記ニードルの前記摺動軸部の外径をD、
    前記摺動孔部の内径をd、
    前記摺動孔部の軸方向長さをLc、
    前記ニードルの前記上端面外周エッジ部の周方向最下点が前記摺動孔部の上端の高さに一致する基準位置から、前記ニードルの中心軸に沿ったストローク上限までの距離である超過距離をLuとすると、
    下記の式
    (H−d)/2>(d−D)×(Lu/Lc)
    を満たす請求項2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記ニードルの前記摺動軸部の外壁、又は、前記シリンダの前記摺動孔部の内壁に耐摩耗性コーティング(80)が施されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記シリンダは、前記摺動孔部の下端に隣接して、前記摺動孔部の内径からテーパ状に拡径するノズル側逃がし部(79)が形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
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