JP2021079819A - 浮体式構造体 - Google Patents

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航 前原
Ko Maehara
航 前原
英子 森島
Hideko Morishima
英子 森島
佑樹 齊藤
Yuki Saito
佑樹 齊藤
和宏 氏家
Kazuhiro Ujiie
和宏 氏家
大輝 山口
Daiki Yamaguchi
大輝 山口
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Abstract

【課題】浮体式構造体に作用する荷重を低減すると共に耐久性を向上することができる浮体式構造体の提供を目的とする。【解決手段】浮体式構造体としての浮き桟橋10に、水面に浮遊した状態で係留され、水面を区画する浮遊拘束体12と、浮遊拘束体12により区画された水面に浮遊した状態で配置されると共に上端部16Aに路面RSが形成された複数の浮体ユニット16と、浮遊拘束体12に両端部が連結され、当該区画された水面をさらに区画する連結部材14と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、浮体式構造体に関する。
特許文献1には、浮き桟橋を設置する環境及び設置状況等に応じて、浮き桟橋の連結機構の剛性を変化させることができる浮体構造物の連結機構が開示されている。具体的には、所定の間隙をおいて水上に配置される複数の浮体構造物と、複数の浮体構造物に各々固定されると共に浮体構造物の側壁の外側まで突出された両端部が互いに間隙を有して対向するように配置された複数の長尺状の連結部材と、を含んで構成されている。複数の連結部材の端部は、弾性変形可能な連結片を介して各々連結されている。これにより、連結部材に作用する荷重を低減することができると共に連結機構の耐久性を向上させることができる。
特開2000−087311号公報
しかしながら、特許文献1に開示された浮体式構造体の連結機構によれば、連結部材は弾性変形可能な連結片を介して互いに連結されているものの浮体式構造体には固定されている。このため、浮体式構造体と連結部材が固定されている部分には、他の部分と比較して大きな荷重が生じやすく、このような荷重が累積的に作用することにより浮体式構造体の耐久性を劣化させる可能性がある。以上より、浮体式構造体の耐久性を向上するために浮体式構造体に作用する荷重を低減する上で改善の余地がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、浮体式構造体に作用する荷重を低減すると共に耐久性を向上することができる浮体式構造体を得ること目的とする。
第1態様の浮体式構造体は、水面に浮遊した状態で係留され、水面を区画する浮遊拘束体と、前記浮遊拘束体により区画された水面に浮遊した状態で配置されると共に上端側に路面が形成された複数の浮体ユニットと、前記浮遊拘束体に両端部が連結され、当該区画された水面をさらに区画する連結部材と、を有する。
第1態様の浮体式構造体によれば、複数の浮体ユニットは、浮遊拘束体により区画された水面に浮遊した状態で配置されると共に上面側に路面を形成する。水面に浮遊する浮体式構造体には、波浪、潮流、周辺水域を航行する船舶の曳波及び風等による荷重が作用する。このため、例えば、浮遊拘束体が荷重を受けて水面上で変位する場合であっても、複数の浮体ユニットは水面上で分散することが抑制される。さらに、複数の浮体ユニットは、浮遊拘束体により区画された水面に浮遊した状態で配置されるだけの構成であるため他の浮体ユニットや浮遊拘束体と連結されることなく水面に各々配置することができる。これにより、浮体ユニット間や浮体ユニットと浮遊拘束体の間に生じる荷重を低減することができ、浮体式構造体の耐久性を向上させることができる。
また、第1態様の浮体式構造体によれば、浮遊拘束体には連結部材が連結されている。このため、浮遊拘束体により区画された水面をさらに区画することができる。これにより、浮遊拘束体と連結部材によってさらに区画された水面上に複数の浮体ユニットを安定して配置することができる。
第2態様の浮体式構造体は、第1態様の浮体式構造体において、前記浮体ユニットは、前記路面の側の端部が閉塞されると共に水中の側の端部に開口部が形成された中空の箱体である。
第2態様の浮体式構造体によれば、複数の浮体ユニットは、中空の箱体とされているため、内部に空気を収容することができる。このため、浮体ユニットを水上に浮遊させるための浮力を確保することができる。また、複数の浮体ユニットは、水中の側の端部に開口部が各々形成されている。このため、複数の浮体ユニットを各々軽量に構成することができると共に浮遊拘束体により区画された水面に配置された浮体ユニットから浮遊拘束体に作用する荷重を低減することができる。これにより、浮体式構造体の耐久性を向上することができる。
第3態様の浮体式構造体は、第1態様又は第2態様の浮体式構造体において、前記複数の浮体ユニットの側面には、前記浮体ユニットの外側へ向けて凹とされると共に前記側面に沿って上下方向に延在された台形凹部と、前記浮体ユニットの外側へ向けて凸とされると共に前記側面に沿って上下方向に延在された台形凸部と、が各々形成され、隣り合う当該浮体ユニットの前記台形凹部と前記台形凸部が係合することにより隣り合う当該浮体ユニットが当該上下方向に相対移動可能に連結されている。
第3態様の浮体式構造体によれば、浮体ユニットの側面部には、浮体ユニットの外側へ向けて凹とされると共に前記側面に沿って上下方向に延在された台形凹部と、前記浮体ユニットの外側へ向けて凸とされると共に前記側面に沿って上下方向に延在された台形凸部と、が各々形成されている。このため、複数の浮体ユニットが互いに係合した状態で一体とすることができるため、浮体ユニットで形成される路面を安定させることができる。さらに、浮体ユニットは、互いに上下方向へ相対移動可能に連結されているため、例えば、波や人が載ることにより浮き沈みが生じたとしても浮体ユニット同士を連結する台形凹部と台形凸部に生じる荷重が大きくなることを抑制することができる。これにより、浮体式構造体の耐久性を向上することができる。
以上説明したように、本発明に係る浮体式構造体は、浮体式構造体に作用する荷重を低減すると共に耐久性を向上することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る浮体式構造体の外観図である。 第1実施形態に係る浮体ユニットの斜視図である。 第1実施形態に係る浮体式構造体の路面の上に人が載った状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る浮体ユニットの斜視図である。 変形例に係る浮体ユニットの斜視図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して第1実施形態に係る浮体式構造体について説明する。なお、図1に適宜示される矢印Lは構造体長さ方向を示し、矢印Wは構造体幅方向を示し、矢印Hは構造体上下方向を示している。
図1には第1実施形態に係る浮体式構造体としての浮き桟橋10が示されている。岸壁QYから水面WS上へ向けて延在された浮き桟橋10は、水面WSに浮遊した状態で係留された一対の浮遊拘束体12と、浮遊拘束体12同士を連結する連結部材14と、を含んで構成されている。また、浮遊拘束体12と連結部材14により区画された水面WSには、上面に路面RSが形成された複数の浮体ユニット16が浮遊した状態で配置されている。
浮き桟橋10は複数の浮遊拘束体12が継ぎ合わされることにより構成されている。具体的には、浮遊拘束体12の端部には、蟻継ぎ構造の拘束体連結部12Aが形成されている。浮遊拘束体12は、互いの拘束体連結部12Aの凹部12A1と凸部12A2を継ぎ合わせることにより一体に構成されている。なお、以下の説明では浮遊拘束体12の端部には、蟻継ぎ構造の拘束体連結部12Aが形成されているとして説明するが、これに限らず他の態様で複数の浮遊拘束体12が継ぎ合わされてもよい。具体的には、複数の浮遊拘束体12の構造体長さ方向の端部は、図示しないヒンジ部材を介して互いに連結され、構造体長さ方向に回動可能とされてもよい。例えば、軸管が一体で形成されたヒンジ部材の羽が、隣り合う浮遊拘束体12の端部に各々取り付けられている。軸管は、構造体上下方向に沿って孔が貫通形成された中空筒形成とされ、隣り合う浮遊拘束体12の間に形成された間隙に配置されている。また、上端にギボシを備えると共に構造体上下方向に沿って延在されたヒンジ部材の芯棒が構造体上方側から軸管に挿通されることによりヒンジ部材が構成されている。ここで、隣り合う浮遊拘束体12に各々取り付けられた羽の軸管は互いに構造体上下方向に所定の間隔を空けて配置されている。このため、浮遊拘束体12の構造体長さ方向の端部はヒンジ部材の芯棒周りに構造体長さ方向に回動可能に構成されると共に浮遊拘束体12は芯棒に沿って構造体上下方向に変位可能に構成されている。
浮遊拘束体12は、例えば、FRP、樹脂材料等により水密の中空体に形成されている。浮遊拘束体12の肉厚は、浮き桟橋10が設置される水面WSにおいて、例えば、波、潮流、周辺水域を航行する船舶の曳波及び風等による荷重に対して必要な強度を維持できる程度に薄肉で形成されている。また、浮遊拘束体12の内部には空気又は窒素等の空気よりも比重の軽い気体が充填されている。このため、浮遊拘束体12には水中で浮力が発生し、浮遊拘束体12の構造体上方側の一部が水面WSに浮上するように構成されている。
なお、以下の説明では、浮遊拘束体12はFRP、樹脂材料等により構成されているとして説明するが、これに限らず、軽量コンクリート、防水処理を施した木材、軽金属等の他の材料により構成されてもよい。
さらに、以下の説明では、浮遊拘束体12の内部に空気又は窒素等の気体が充填されているとして説明するが、これに限らない。例えば、浮遊拘束体12の内部において膨張時に浮遊拘束体12と略同一形状となるように構成されたゴム又は合成樹脂等の伸縮性を有する膜材が設けられると共に膜材の内部に空気又は窒素等の気体が充填されている構成とされてもよい。
浮遊拘束体12の没水している構造体下部には所定の間隔で係留索18が連結されている。係留索18は、チェーン又はロープにより構成されると共に水底SBに設置されたアンカ20に連結されている。
アンカ20は、金属等の比重の大きい材料で構成されると共に係留索18からの張力によって移動又は浮上しない程度の重量を有する直方体状の塊である。
係留索18の本数や浮遊拘束体12への取り付け位置及びアンカ20の重量等は、浮き桟橋10が設置されている水面WSの気象及び海象条件(波、潮流、風等)に合わせて設定されている。具体的には、係留索18及びアンカ20は、例えば、浮き桟橋10が波浪、潮流及び風等による荷重を受けた場合に漂流することや浮き桟橋10を歩行することが困難な程度に浮き沈みすることを抑制又は防止することができるように係留索18の本数やアンカ20の重量等が設定されている。
なお、以下の説明では、係留索18はチェーンであるとして説明するが、これに限らず、係留索には、例えば、金属製のロープ等が用いられてもよい。また、アンカ20は金属等により略直方体状の塊に形成されるとして説明するが、これに限らず、アンカには錨が用いられてもよい。
浮き桟橋10において、一対の浮遊拘束体12を互いに連結するための連結部材14が配置されている。具体的には、連結部材14は、略平板状に形成されると共に、構造体幅方向の両端が一対の浮遊拘束体12の互いに対向する側の側面と各々連結されている。
連結部材14は、金属又は樹脂等により弾性変形可能に形成されている。また、連結部材14の構造体幅方向の両端部は、図示しないヒンジ部材を介して浮遊拘束体12と連結され、構造体長さ方向に回動可能とされている。具体的には、軸管が一体で形成されたヒンジ部材の羽が、連結部材14の構造体幅方向の両端部とこれに隣り合う浮遊拘束体12に各々取り付けられている。軸管は、構造体上下方向に沿って孔が貫通形成された中空筒形成とされ、連結部材14の構造体幅方向の端部と浮遊拘束体12との間に形成された間隙Cに配置されている。また、上端にギボシを備えると共に構造体上下方向に沿って延在されたヒンジ部材の芯棒が構造体上方側から軸管に挿通されることによりヒンジ部材が構成されている。ここで、連結部材14に取り付けられた羽の軸管と浮遊拘束体12に取り付けられた羽の軸管とは構造体上下方向に所定の間隔を空けて配置されている。このため、連結部材14の構造体幅方向の両端部はヒンジ部材の芯棒周りに構造体長さ方向に回動可能に構成されると共に連結部材14と浮遊拘束体12は芯棒に沿って構造体上下方向に変位可能に構成されている。このため、浮遊拘束体12と連結部材14に波浪、潮流及び風による荷重が作用した場合に、連結部材14が一対の浮遊拘束体12との連結部(連結部材14の構造体幅方向の両端部)を回転軸として構造体長さ方向に回動することができる。これにより、浮遊拘束体12と連結部材14の連結部分に大きな荷重が生じることを抑制又は防止することができる。
連結部材14は、構造体長さ方向に沿って(浮遊拘束体12に沿って)所定の間隔を空けて複数配置されている。このため、一対の浮遊拘束体12により区画された水面WSは、さらに複数の区画に分割(区画)されている。ここで、所定の間隔とは、複数の浮体ユニット16を連結部材14と一対の浮遊拘束体12により区画された水面WSにこれらとの間に隙間を生じさせることなく配置するための間隔をいう。具体的には、例えば、浮体ユニット16の寸法の整数倍の距離を所定の間隔としてもよい。
一対の浮遊拘束体12と連結部材14より区画された水面WSには、複数の浮体ユニット16が配置されている。図2に示されるように、浮体ユニット16は、路面RSが形成される構造体上方側の端部が閉塞されると共に開口部16Cを備えた中空の箱体に形成されている。具体的には、路面RSが形成される構造体上方側の端面とされる略平板形状の上面部16Aと上面部16Aの外縁に沿って形成されると共に構造体下方側へ向けて延在された側面部16Bによって箱体の全体形状が形成されている。また、浮体ユニット16は、構造体下方側(水中側)の端部に開口部16Cを備え、上面部16Aと側面部16Bにより形成された内部には開口部16Cを介して浮体ユニット16の外側へ開放された空洞部16Dが形成されている。
浮体ユニット16は、例えば、FRP、樹脂材料等により形成されると共に浮き桟橋10が設置される水面WSにおいて、例えば、波、潮流、周辺水域を航行する船舶の曳波及び風等による荷重に対して必要な強度を維持できる程度に薄肉で形成されている。浮体ユニット16の内部には空気又は窒素等の空気よりも比重の軽い気体が充填されている。このため、浮体ユニット16には水中で浮力が発生し、浮体ユニット16の少なくとも構造体上方側の一部が水面WSに浮上するように構成されている。
浮体ユニット16の寸法は、図3に示されるように、浮体ユニット16に人Pが載った場合であっても水面WSに浮遊可能な浮力を空洞部16Dにより確保できるように設定されている。このため、人Pが載っている場合には、その重量によって水中側へ向けて少し沈み込み、人Pが離れると元の構造体上下方向位置へ浮上(復原)するように構成されている。これにより、クッション性のある路面RSを構成することができる。
浮体ユニット16の上面部16Aには、略平板形状の複数のタイル22が等間隔で敷き詰められている。タイル22は、例えば、樹脂材料、コルク等の浮体ユニット16を構成する材料と同等又は小さい比重の材料で構成されている。敷き詰められたタイル22の上面22Aにより浮き桟橋10の路面RSが形成されている。
タイル22の高さ(厚さ)は、浮体ユニット16に人Pが載ることにより浮体ユニット16が水中側へ沈下した場合に浮き桟橋10の路面RSが浸水しない高さに設定されている。このため、浮き桟橋10の路面RSを歩行する人Pは、足元を水で濡らすことなく歩行することができる。
なお、以下の説明では、浮体ユニット16はFRP、樹脂材料等により構成されているとして説明するが、これに限らず、軽量コンクリート、防水処理を施した木材、軽金属等の他の材料により構成されてもよい。
さらに、以下の説明では、浮体ユニット16の内部に空気又は窒素等の気体が充填されているとして説明するが、これに限らず、浮体ユニット16の空洞部16Dにおいて膨張時に空洞部16Dの内周形状と略同一となるように構成されたゴム又は合成樹脂等の伸縮性を有する膜材が設けられると共に膜材の内部に空気又は窒素等の気体が充填されている構成とされてもよい。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係る浮体式構造体としての浮き桟橋10によれば、複数の浮体ユニット16は、浮遊拘束体12と連結部材14により区画された水面WSに浮遊した状態で配置されている。水面に浮遊する浮き桟橋10には、波浪、潮流、周辺水域を航行する船舶の曳波及び風等による荷重が作用する。このため、例えば、浮遊拘束体12が荷重を受けて水面WS上を変位する場合であっても各々の浮体ユニット16が水面WS上で分散することが抑制される。また、浮遊拘束体12には連結部材14が連結されている。このため、浮遊拘束体12により区画された水面WSをさらに区画することができる。これにより、浮遊拘束体12と連結部材14によってさらに区画された水面WS上に複数の浮体ユニット16をより安定して配置することができる。
さらに、本実施形態に係る浮き桟橋10によれば、浮体ユニット16は、浮遊拘束体12により区画された水面WSに浮遊した状態で配置されるだけの構成であり、他の浮体ユニット16や浮遊拘束体12と連結されることなく水面WSに配置することができる。これにより、浮体ユニット16間や浮体ユニット16と浮遊拘束体12の間に生じる荷重を低減することができ、浮き桟橋10の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る浮き桟橋10によれば、複数の浮体ユニット16は、中空の箱体とされているため、空洞部16Dに空気等を収容することができる。このため、浮体ユニット16を水面WSに浮遊させるための浮力を確保することができる。また、複数の浮体ユニット16は、水中側の端部に開口部16Cが各々形成されている。このため、複数の浮体ユニット16を各々軽量に構成することができると共に浮遊拘束体12により区画された水面WSに配置された浮体ユニット16から浮遊拘束体12に作用する荷重を低減することができる。これにより、浮き桟橋10の耐久性を向上することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る浮き桟橋10は、浮き桟橋10に作用する荷重を低減すると共に耐久性を向上することができる。
さらに、本実施形態に係る浮き桟橋10によれば、連結部材14は、金属又は樹脂等により弾性変形可能に形成されている。また、連結部材14は、ヒンジ部材を介して浮遊拘束体12と連結されているためヒンジ部材の芯棒周りに構造体長さ方向に回動可能とされると共に芯棒に沿って構造体上下方向に変位可能とされている。このため、浮遊拘束体12と連結部材14に波浪、潮流及び風等による荷重が作用した場合に、連結部材14は弾性変形すると共に、一対の浮遊拘束体12との連結部(連結部材14の構造体幅方向の両端部)を回転軸として構造体長さ方向に回動することができる。これにより、浮遊拘束体12と連結部材14の連結部分に大きな荷重が生じることを抑制又は防止することができる。
また、本実施形態に係る浮き桟橋10によれば、浮体ユニット16の上面部16Aに等間隔で敷き詰められたタイル22の上面22Aにより浮き桟橋10の路面RSが形成されている。タイル22の高さ(厚さ)は、浮体ユニット16に人Pが載ることにより浮体ユニット16が水中側へ沈下した場合に浮き桟橋10の路面RSが浸水しない高さに設定されている。このため、浮き桟橋10の路面RSを歩行する人Pは、足元を濡らすことなく歩行することができる。
(第2実施形態)
次に、図4を用いて、第2実施形態に係る浮体式構造体40について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る浮体式構造体40によれば、浮体ユニット42の側面部42Aのうち隣り合う2面には、浮体ユニット42の外側へ向けて凹とされると共に側面部42Aに沿って構造体上下方向に延在された台形凹部44が各々形成されている。また、浮体ユニット42の側面部42Aのうち台形凹部44が形成された面とは別の隣り合う2面には、浮体ユニット42の外側へ向けて凸とされると共に側面部42Aに沿って構造体上下方向に延在された台形凸部46が各々形成されている。台形凹部44と台形凸部46は、互いに係合可能に形成されている。このため、一体の浮体ユニット42の台形凸部46と別体の浮体ユニット42の台形凹部44を係合させた状態で一体の浮体ユニット42と別体の浮体ユニット42を構造体上下方向にスライドさせることにより2体の浮体ユニット42を連結することができる。
本実施形態に係る浮体式構造体40によれば、浮体ユニット42の側面部42Aには、浮体ユニット42の外側へ向けて凹とされた台形凹部44と浮体ユニット42の外側へ向けて凸とされた台形凸部46が各々形成されている。このため、複数の浮体ユニット42が互いに係合した状態で一体とすることができるため、浮体ユニット42で形成される路面RSを安定させることができる。さらに、浮体ユニット42は、互いに構造体上下方向へ相対移動可能に連結されているため、例えば、波や人が載ることにより浮き沈みが生じたとしても浮体ユニット42同士を連結する台形凹部44と台形凸部46に生じる荷重が大きくなることを抑制することができる。これにより、浮体式構造体40の耐久性を向上することができる。
(変形例)
次に、図5を用いて、本実施形態に係る浮体式構造体50の変形例について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本変形例に係る浮体式構造体50によれば、浮体ユニット52の構造体下方側(水中側)の端部には、中心部に孔54Aが貫通形成された略板形状の底面部54が形成されている。底面部54は、浮体ユニット52の他の部分と同じ材料(例えば、FRP、樹脂材料等)により一体で形成されている。底面部54において孔54Aの径方向外側には外縁部54Bが形成されている。
第2変形例に係る浮体式構造体50によれば、浮体ユニット52の構造体下方側の端部には、その外周形状に沿って外縁部54Bが形成されている。このため、浮体ユニット52が構造体上下方向以外の方向に変位した場合に空洞部52Aに収容された空気等が底面部54側から漏れ出すことを抑制又は防止することができる。具体的には、例えば、荒天時に波風等により浮体式構造体50全体が水面に対して大きく傾斜(横傾斜)する場合がある。浮体ユニット52の構造体下方側の端部には外縁部54Bが形成されているため、大きく傾斜した浮体ユニット52の空洞部52Aから空気が漏れ出すことを抑制又は防止することができると共に浮体ユニット52の浮力を確保することができる。また、底面部54に孔54Aが形成された浮体ユニット52を軽量に構成することができると共に浮体ユニット52から浮遊拘束体12に作用する荷重を低減することができる。これにより、浮体式構造体50の耐久性を向上することができる。
なお、本実施形態では、浮体式構造体は浮き桟橋10に適用されているとして説明したが、これに限らず、例えば、川や池等の水辺において構築される小規模な水上構造物や展示目的等により暫定的に構築される水上構造物等の他の用途に適用されてもよい。
さらに、本実施形態では、浮遊拘束体12と連結部材14はヒンジ部材により連結されているとして説明したが、これに限らず、連結される部分に荷重が発生することを抑制できる態様で連結されていればよい。このため、浮遊拘束体と連結部材は、例えば、ボールジョイント等の別の態様で回動可能に連結されてもよく、樹脂材料や布等により膜体に形成された連結部材が浮遊拘束体に接着等により連結されてもよい。
10 浮き桟橋(浮体式構造体)
12 浮遊拘束体
14 連結部材
16 浮体ユニット
16C 開口部
40 浮体式構造体
42 浮体ユニット
44 台形凹部
46 台形凸部
50 浮体式構造体
52 浮体ユニット
RS 路面
WS 水面

Claims (3)

  1. 水面に浮遊した状態で係留され、水面を区画する浮遊拘束体と、
    前記浮遊拘束体により区画された水面に浮遊した状態で配置されると共に上端側に路面が形成された複数の浮体ユニットと、
    前記浮遊拘束体に両端部が連結され、当該区画された水面をさらに区画する連結部材と、
    を有する浮体式構造体。
  2. 前記浮体ユニットは、前記路面の側の端部が閉塞されると共に水中の側の端部に開口部が形成された中空の箱体である請求項1に記載の浮体式構造体。
  3. 前記複数の浮体ユニットの側面には、前記浮体ユニットの外側へ向けて凹とされると共に前記側面に沿って上下方向に延在された台形凹部と、前記浮体ユニットの外側へ向けて凸とされると共に前記側面に沿って上下方向に延在された台形凸部と、が各々形成され、隣り合う当該浮体ユニットの前記台形凹部と前記台形凸部が係合することにより隣り合う当該浮体ユニットが当該上下方向に相対移動可能に連結された請求項1又は2に記載の浮体式構造体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113815800A (zh) * 2021-10-25 2021-12-21 北京航天发射技术研究所 一种水面可折叠急造跑道

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CN113815800A (zh) * 2021-10-25 2021-12-21 北京航天发射技术研究所 一种水面可折叠急造跑道

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