JP2021078867A - 毛髪状態の評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】動きを伴う毛髪の状態を客観的に評価する毛髪状態の評価方法を提供する。【解決手段】毛束10が吊り下げ状態で支持されるように当該毛束10のうちの長手方向Dyの一端側を支持部12により保持しつつ、支持部12の他端側を持上部14により持ち上げて持上位置に配置する。支持部12により毛束10を支持しつつ、持上部14及び毛束10を相対的に移動させて、毛束10に含まれる複数の毛髪11を、水平方向の一方側から他方側に向けて順々に、持上位置から落下させる。毛束10の撮影画像を撮像デバイス31によって取得する。評価部32が撮影画像を解析して撮影画像における毛束10の毛髪状態情報を取得する。毛髪状態情報に基づいて毛束10の状態が評価される。【選択図】図1

Description

本発明は、毛髪状態の評価方法に関する。
毛髪の美しさやダメージ状態を評価するための様々な技術が提案されている。
例えば特許文献1は、人の歩行に伴う毛髪の動きによって生じる毛髪のまとまり性を評価する方法を開示する。
特開2018−205012号公報
毛髪の美しさやダメージ状態は様々な観点に基づいて評価可能である。典型的には、毛髪のツヤ、なめらかさ、水分量、或いは内部強度などを測定することにより、毛髪の状態が評価されている。従来の評価方法は、毛髪の個々の特性を毛髪が静止している状態で測定することによって、毛髪の状態を評価する。
しかしながら従来の評価方法では、複数の特性の複合的な組み合わせに基づく毛髪の状態を適切に評価することが、必ずしもできていなかった。特に、動きを伴う毛髪の状態を客観的に評価することは非常に難しく、動きを伴う毛髪の状態を直接的に評価することは行われてこなかった。
例えば「毛髪の動きの美しさ」は、毛髪のツヤ、なめらかさ、水分量、及び内部強度などの典型的な特徴のうちの1つのみによっては決められず、これらの特性の複合的な組み合わせに応じて決まる。一方、従来の評価方法では、「毛髪の動きの美しさ」を評価するための基準として、毛髪のツヤ、なめらかさ、水分量、及び内部強度などの個々の特性を間接的に用いることはあったが、総合的な観点で「毛髪の動きの美しさ」を評価することはされていない。また従来の評価方法では、静止状態の毛髪を測定対象としているため、動きを伴う毛髪の状態を正確に評価できているとは、必ずしも言えなかった。
特許文献1が開示する評価方法では、毛束を振動させた後の毛束の広がり及びもつれが評価されているが、具体的な評価は従来方法に基づいて行われることが特許文献1に明記されている。すなわち特許文献1では、振動後の静止した毛束の状態が目視等により確認されることによって、毛束の広がり及びもつれが評価されている。また特許文献1は、毛髪のまとまり性を評価するための一手法を開示しているに過ぎず、例えば「毛髪の動きの美しさ」を他の観点で評価する手法を開示していない。
なお「毛髪の動きの美しさ」などの人間の感覚に基づく毛髪状態の評価基準は、地域、時代或いは状況によって変わりうる。例えば、欧米で高く評価される毛髪の動きの美しさと、アジアで高く評価される毛髪の動きの美しさとは、必ずしも同じではない。アジア(例えば日本)では「毛髪をかき上げた後に、毛髪がサラサラと束感なく打ち寄せる波のような動きを示すとともに、指から毛髪が間断なくこぼれ落ち、その後、毛髪全体が毛先までまとまった状態で元の位置におさまる」ような毛髪の動きが、美しさの観点からは高く評価される傾向が強い。一方、欧米では、毛髪のツヤ、色味、ボリューム感、或いは跳ねるような毛髪の動き(スイング)が、「毛髪の動きの美しさ」の評価基準として重要視される傾向が強い。そのため欧米で研究及び採用されている評価方法は、必ずしも、アジアでの評価方法に適しているとは限らない。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、動きを伴う毛髪の状態を客観的に評価する技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、毛束が吊り下げ状態で支持されるように当該毛束のうちの長手方向の一端側を支持部により保持しつつ、毛束の他端側を持上部により持ち上げて持上位置に配置する工程と、支持部により毛束を支持しつつ、持上部及び毛束を相対的に移動させて、毛束に含まれる複数の毛髪を、水平方向の一方側から他方側に向けて順々に、持上位置から落下させる工程と、複数の毛髪を持上位置から落下させる前、複数の毛髪を持上位置から落下させている最中、及び複数の毛髪を持上位置から落下させた後の少なくともいずれかにおいて、毛束の撮影画像を撮像デバイスによって取得する工程と、評価部が撮影画像を解析して撮影画像における毛束の毛髪状態情報を取得し、当該毛髪状態情報に基づいて毛束の状態を評価する工程と、を含む毛髪状態の評価方法に関する。
評価部は、複数の毛髪が水平方向の一方側から他方側に向けて順々に持上位置から落下している間に取得される毛束の撮影画像を解析して、当該撮影画像における毛髪密度に基づく面積情報を毛髪状態情報として取得し、面積情報に基づいて毛束の状態が評価されてもよい。
撮像デバイスによって、複数の毛髪が水平方向の一方側から他方側に向けて順々に持上位置から落下している間の異なる2以上の時間において、毛束の2以上の撮影画像が取得され、評価部は、2以上の撮影画像を解析して、2以上の撮影画像の各々における毛髪密度に基づく面積情報を毛髪状態情報として取得し、2以上の撮影画像間における面積情報の比較に基づいて、毛束の状態が評価されてもよい。
撮像デバイスによって、毛束の他端側が持上部によって持ち上げられる前の毛束の撮影画像である持上前画像と、複数の毛髪のすべてが持上位置から落下させられた後の毛束の撮影画像である落下後画像と、が取得され、評価部は、持上前画像及び落下後画像を解析して、持上前画像及び落下後画像の各々における毛髪密度に基づく面積情報を毛髪状態情報として取得し、持上前画像と落下後画像との間における面積情報の比較に基づいて、毛束の状態が評価されてもよい。
評価部は、撮影画像を解析して、毛束のうちの長手方向に関して互いに異なる位置である第1長手位置及び第2長手位置における、長手方向と垂直な幅方向へ毛束が占める大きさを代表する第1長手位置幅及び第2長手位置幅を毛髪状態情報として取得し、第1長手位置幅に対する第2長手位置幅の割合又は差の絶対値に基づいて毛束の状態が評価されてもよい。
評価部は、毛束のうちの長手方向の一部を対象とする毛髪状態情報を撮影画像から取得し、当該毛髪状態情報に基づいて毛束の状態が評価されてもよい。
毛束は基部を有し、当該基部の長手方向と垂直に切断した場合の断面は矩形状であってもよい。
本発明によれば、動きを伴う毛髪の状態を客観的に評価することができる。
図1は、評価システムの構成例を示す概略図である。 図2は、毛束及び持上部の配置例を説明するための図である。 図3は、毛束の基部を水平方向に切断した断面を例示する図である。 図4は、評価システムの他の構成例を示す概略平面図である。 図5は、毛束の撮影画像の解析結果の一例を示す画像であり、毛髪密度に基づく面積情報が示されている。 図6は、毛束のサンプルA〜サンプルEのFAF率の一例を示す図である。 図7は、毛束の一例を示す図であって、第6評価方法を説明するための図である。
以下、図面を参照して典型的な実施形態を説明する。
図1は、評価システム1の構成例を示す概略図である。図1において毛束10は側方から見た状態が示されている。図2は、毛束10及び持上部14の配置例を説明するための図である。図2において、毛束10は正面から見た状態が示されている。図3は、毛束10の基部21を水平方向に切断した断面を例示する図である。
評価システム1は、測定対象の毛束10を支持する支持部12と、毛束10を部分的に持ち上げるための持上部14と、毛束10に対して一方側に位置する光源34と、毛束10に対して他方側に位置する撮像デバイス31と、を備える。
毛束10は、複数の毛髪11が束ねられて作られている。図2には、簡略的に数本の毛髪11のみが示されているが、実際の毛束10には多数の毛髪11が含まれている。毛束10に含まれている多数の毛髪11は、すべて根元側から毛先側に向かう方向がお互いにそろえられている状態で束ねられている。各毛髪11の根元側から毛先側に向かう方向は、例えば各毛髪11のキューティクルの方向に基づいて定められることができる。毛束10に含まれるこれらの毛髪11は概ね同じ性質及び同じ長さ(例えば10cm〜60cm)を有し、各毛髪11は毛束10の長手方向Dyに延びている。毛束10の長手方向Dyと垂直を成す方向(すなわち毛束10の幅方向Dx及び厚み方向Dz)に関しては、2以上の毛髪11が並べられている。毛束10の幅方向Dx、長手方向Dy及び厚み方向Dzは相互に垂直を成すが、毛束10は柔軟であるため、幅方向Dx、長手方向Dy及び厚み方向Dzの各々は必ずしも直線的な方向とは限らない。また毛髪11は、直線的なストレートヘアに限られず、ウェーブヘアであってもよいし、他の形態を有していてもよい。
毛束10は、基部21と、基部21から延びる延在部22とを有する。図示の例では、毛束10のうちの長手方向Dyの上端縁を含む部分が基部21であり、毛束10のうちの基部21から延びる部分が延在部22である。基部21において、複数の毛髪11は紐等の拘束具(図示省略)により拘束されており、隣り合う毛髪11同士がお互いに密着している。基部21は各毛髪11の根元側に対応し、延在部22のうち基部21とは反対側の端部が各毛髪11の毛先側に対応する。一方、延在部22において、各毛髪11は、基本的に拘束を受けることなく、重力の影響下で自由に動くことができる。ただし、延在部22のうちの基部21に近い部分(すなわち保持部23)は支持部12によって保持される。この場合、複数の毛髪11は支持部12によって拘束されるため、保持部23では動かない。
本例の基部21は、毛束10の長手方向Dyと垂直な方向に切断した場合、矩形状の断面を有する(図3参照)。基部21が矩形状断面を有する場合には、基部21が円形状断面を有する場合に比べ、毛束10の幅方向Dx、長手方向Dy及び厚み方向Dzの各々に関し、サイズの均一性が高く、本来的な光透過性の均一性も高い。したがって幅方向Dx、長手方向Dy及び厚み方向Dzに毛束10を撮影する場合、毛束10(複数の毛髪11)の乱れの状態を、光の透過度という形態で撮影画像において忠実に反映することができる。
基部21における毛束10の幅方向Dxの大きさ(すなわち幅dw)は、基部21における毛束10の厚み方向Dzの大きさ(すなわち厚みdt)よりも大きい。基部21における毛束10の幅dw及び厚みdtは、毛束10の長手方向Dyの全体の大きさ(各毛髪11の長さ)よりも小さい。毛束10の具体的なサイズは限定されないが、コスト及び取り扱い性の観点からは、毛束10に含まれる毛髪11の数は少ない方が好ましい。一方、毛束10は、状態の評価に適した十分な大きさ(特に厚み方向Dzの大きさ)を有する必要がある。特に、本実施形態では、後述のように、毛束10における光の透過度に基づいて毛束10の状態評価が行われるため、厚み方向Dzに関して十分な遮光性を示すことが可能な厚みdtを毛束10は有する。本件発明者は、一般的な毛髪(人毛)11が用いられる場合には、10mm以下(例えば3〜7mm程度)の厚みdtを有する毛束10であっても、毛束10の評価に適した十分な遮光性を示すことを確認した。
支持部12は、毛束10が吊り下げ状態で支持されるように、当該毛束10のうちの長手方向Dyの一端側を保持する。図1に示す例では、毛束10の延在部22のうちの基部21近傍の部分(すなわち保持部23)が、支持部12によって、毛束10の厚み方向Dzに上下から挟まれるように把持される。なお図2において、下側の支持部12は、毛髪11の背後に位置しているので図示されていない。図示の例では、保持部23が支持部12により把持されている状態で、保持部23における毛束10の厚み方向Dzは、重力が作用する鉛直方向と実質的に平行であり、保持部23における毛束10の幅方向Dx及び長手方向Dyは、鉛直方向と垂直を成す水平方向と実質的に平行である。ただし支持部12により把持されている状態の保持部23の向き(例えば長手方向Dy)は、図示の例には限定されず、鉛直方向及び水平方向の各々と非平行な斜め方向であってもよい。
持上部14は、毛束10の他端側(図1の下方先端側)を持ち上げて持上位置に配置することができる。図1に示す持上部14は、毛束10の幅方向Dxに延在し、待機位置P1と駆動位置P2との間で移動可能に設けられている。待機位置P1は、支持部12により支持されている毛束10から持上部14を離間させるための位置である。持上部14を待機位置P1に配置することによって、支持部12により支持されている毛束10は、重力以外の外力を受けない自然状態に置かれる。駆動位置P2は、支持部12により支持されている毛束10の他端側(すなわち下端側)を持上位置に配置するための位置である。駆動位置P2に配置される持上部14は、毛束10のうち支持部12により保持されている部分(すなわち保持部23)から水平方向にずれた位置において、毛束10を部分的に下方から支持する。毛束10のうち持上部14によって支持されている部分よりも下方の部分は、持上部14から垂れ下がる。
支持部12により毛束10が支持され且つ持上部14が駆動位置P2に配置されている状態で、持上部14及び毛束10を水平方向(特に毛束10の幅方向Dx)へ相対的に移動させることによって、毛束10に含まれる複数の毛髪11が、水平方向(特に毛束10の幅方向Dx)の一方側から他方側に向けて順々に、持上位置から落下させられる。本例では図2に示すように、持上部14が駆動位置P2に配置され且つ毛束10の下端側が持上位置に配置されている状態で持上部14をスライド方向Dsに移動させることによって、毛束10に含まれる毛髪11(特に下端側)が、図2の左側から右側に向けて順々に、落下する。また、持上部14を駆動位置P2の位置でスライド方向Dsに移動させる際の速度は、例えば15〜65mm/秒程度とすることができるが、必ずしも当該速度には限定されない。
持上部14は、図1及び図2において、一様な断面径を有する直線状部材(円柱状部材)として概略的に描かれているが、持上部14の形状、サイズ及び素材等の特性は限定されない。例えば、毛髪11のダイナミックな動きを実現するために、持上部14は、先端部等において突起等の引っ掛かり部を有していてもよい。また持上部14は、例えばステンレス、人工皮革、ゴム、及びこれらの素材の組み合わせによって構成されていてもよい。また持上部14の断面径は、円形には限定されず、多角形やその他の形状であってもよい。特性の異なる複数の持上部14を予め準備しておき、測定に応じて持上部14を使い分けてもよい。
撮像デバイス31は、毛束10に含まれる複数の毛髪11を持上位置から落下させる前、当該複数の毛髪11を持上位置から落下させている最中、及び当該複数の毛髪11を持上位置から落下させた後の少なくともいずれかにおいて、毛束10の撮影画像(すなわち画像データ)を取得する。本例の撮像デバイス31は、主として光源34から発せられた光の毛束10における透過状態を示す撮影画像を取得する。撮像デバイス31は、静止画及び動画のいずれを撮影してもよく、静止画を経時的に連続的に撮影してもよい。撮影画像は、撮像デバイス31から評価部32に送信される。
毛束10に対する撮像デバイス31の撮像方向は限定されない。撮像方向は、毛束10の状態の評価に必要な撮影画像を取得する観点から決められる。一般に、撮影画像を解析することによって撮影画像の奥行き方向に関する毛束10の動きや状態を把握することは、簡単ではない。そのため、撮影方向と一致する方向に関する「持上部14と毛束10との間の相対的な移動量」がゼロ(0)又は十分に小さくなるように、撮影方向を決めることによって、撮影画像の解析負荷を軽減することができる。なお毛束10に対する撮像デバイス31の撮像方向は任意の方法で変更可能である。例えば撮像デバイス31の位置及び/又は向きを変えることにより撮像方向を変更してもよいし、支持部12に保持されている毛束10の位置及び/又は向き(例えば支持部12の位置及び/又は向き)を変えることにより撮像方向を変更してもよい。
評価部32は、撮影画像を解析して、撮影画像における毛束10の毛髪状態情報を取得し、当該毛髪状態情報に基づいて毛束10の状態を評価する。毛髪状態情報は、毛束10の全体に基づく情報であってもよいし、毛束10の一部に基づく情報であってもよい。例えば、評価部32は、毛束10のうちの長手方向Dyの一部のみ(典型的には毛束10の下端側先端部、上端側先端部、或いは下端側先端部と上端側先端部との間の中間部分)を対象とする毛髪状態情報を撮影画像から取得し、当該毛髪状態情報に基づいて毛束10の状態を評価してもよい。
毛束10の下端側先端部、上端側先端部及び中間部分は様々な観点から定められうる。例えば、毛束10のうち、毛束10の長手方向Dyの全長のうち下側1/3の範囲内におさまる部分を、下端側先端部として定めてもよい。また、持上部14が待機位置P1に配置されている状態で支持部12により吊り下げ支持されている毛束10の撮影画像における毛髪密度に基づく面積比率(後述の図5に示す低密度領域Rl及び高密度領域Rh参照)に基づいて、毛束10の下端側先端部が定められてもよい。
評価部32において取得される具体的な毛髪状態情報は限定されず、また評価部32による具体的な評価方法も限定されない。毛髪状態情報の具体例及び評価部32で行われる具体的な評価方法の典型例については後述される。
毛束10の状態の評価結果は評価部32から出力部33に送信され、出力部33において映像、音声及び/又はその他の形態で出力される。
撮像デバイス31、評価部32及び出力部33は、任意のハードウェア及び/又はソフトウェアを組み合わせることによって実現可能であり、互いに別体として構成されていてもよいし、共通の機器によって構成されていてもよい。また評価システム1に含まれる各種機器の駆動は、制御部(図示省略)によりコントロールされていてもよい。制御部のコントロール下で、複数の機器(例えば「持上部14及び撮像デバイス31」や「撮像デバイス31、評価部32及び出力部33」)をお互いに連動するように駆動させることも可能である。
上述の構成を有する評価システム1は、例えば以下のようにして、毛束10の毛髪状態を評価することができる。
まず持上部14が待機位置P1に配置されている状態で、毛束10の保持部23が支持部12により保持され、毛束10が吊り下げ状態で支持される。これにより毛束10は、光源34と撮像デバイス31との間に配置される。そして毛束10を支持部12により保持しつつ、持上部14が待機位置P1から駆動位置P2に移動し、毛束10の下側部分が持上部14により持ち上げられて持上位置に配置される。
そして支持部12により毛束10を支持しつつ、駆動位置P2に配置されている持上部14をスライド方向Dsに移動させる。これにより毛束10に含まれる複数の毛髪11が、毛束10の幅方向Dxの一方側から他方側に向けて順々に、持上位置から落下する。
撮像デバイス31は、毛束10に含まれる複数の毛髪11を持上位置から落下させる前、持上位置から落下させている最中、及び持上位置から落下させた後にわたって、毛束10の撮影画像を連続的に取得し、それらの撮影画像を評価部32に提供する。
評価部32は、撮像デバイス31から提供される撮影画像を解析し、撮影画像における毛束10の毛髪状態情報を取得する。そして評価部32は、撮影画像における毛束10の毛髪状態情報に基づいて毛束10の状態を評価し、評価結果を出力部33に出力する。評価システム1の使用者は、出力部33における出力内容を確認することによって、毛束10の状態の評価結果を知ることができる。
評価部32は、1又は複数の撮影画像を解析して撮影画像における毛束10の毛髪状態情報を取得することができる。例えば、評価部32は、毛束10に含まれる複数の毛髪11が持上部14によって持上位置から落下させられる1回の動作中に取得される一連の撮影画像(動画を含む)の中から選択される複数の撮影画像を解析してもよい。また評価部32は、毛束10に含まれる複数の毛髪11が持上部14によって持上位置から落下させられる複数回の動作のそれぞれにおいて取得される複数の撮影画像を解析してもよい。
なお上述の装置構成は一例に過ぎず、評価システム1は他の装置構成を有していてもよい。
例えば、上述の例では、持上部14を能動的に移動させることによって、毛束10が持上部14により持ち上げられ、また毛束10に含まれる複数の毛髪11が持上位置から落下させられる。一方、毛束10を能動的に移動させることによって、毛束10が持上部14により持ち上げられてもよいし、毛束10に含まれる複数の毛髪11が持上位置から落下させられてもよい。毛束10を能動的に移動させる場合、持上部14は静止していてもよい。
図4は、評価システム1の他の構成例を示す概略平面図である。図4において評価部32及び出力部33の図示は省略されている。図4に示す例において、支持部12は、サークル状の移動軌道Trに沿って移動可能に設けられており、支持している毛束10を移動軌道Trに沿って能動的に移動させることができる。一方、持上部14は、三角柱形状を有し、基本的に移動しないように固定的に設けられている。持上部14の一部は、移動軌道Trとオーバーラップするように設けられている。この持上部14の一部の上方を支持部12が通過する際に、支持部12により支持されている毛束10の他端側(すなわち下端側)は、持上部14上に乗り上げて持ち上げられ、持上位置に配置される。そして、移動軌道Trに沿った毛束10の更なる移動に伴って、支持部12により支持されている毛束10に含まれる複数の毛髪11が持上部14から次々と落下し、毛束10の他端側は持上位置から落下させられる。
上述のように毛束10の他端側(すなわち下端側)の高さ方向の絶対位置を持上部14により上昇させることで、毛束10の一部を持上部14により持ち上げることができるが、毛束10の絶対位置を降下させることによっても、毛束10の一部を持上部14により持ち上げることができる。毛束10の移動方向にかかわらず、毛束10が持上部14によって下方から支持されている状態は、毛束10が持上部14により持ち上げられている状態に該当しうる。
次に、毛束10の状態を評価する方法の典型例を説明する。
[第1評価方法]
評価部32は、毛束10の撮影画像を解析して、当該撮影画像における毛髪密度に基づく面積情報を毛髪状態情報として取得し、この面積情報に基づいて毛束10の状態を評価することができる。特に、評価部32は、毛束10に含まれる複数の毛髪11が水平方向の一方側から他方側に向けて順々に持上位置から落下している間に取得される撮影画像を解析することによって、動きを伴う毛束10の状態を客観的に評価することができる。
図5は、毛束10の撮影画像の解析結果の一例を示す画像(すなわち解析画像Im)であり、毛髪密度に基づく面積情報(低密度領域Rl及び高密度領域Rh)が示されている。図5には、毛束10の一部(下端側)の撮影画像の解析結果が示されている。
図5において、毛髪11の密度が大きい領域(すなわち高密度領域Rh)は濃度が濃い領域として示されており、毛髪11の密度が小さい領域(すなわち低密度領域Rl)は濃度が薄い領域として示されている。高密度領域Rh及び低密度領域Rlの区分けは、例えば撮影画像の輝度情報に基づいて行うことができる。毛髪11の密度が大きいほど光源34から発せられた光は毛髪11によってより確実に遮断される。したがって毛束10の撮影画像のうち輝度が相対的に大きい領域(明るい領域)は低密度領域Rlに分類され、輝度が相対的に小さい領域(暗い領域)は高密度領域Rhに分類される。
低密度領域Rl及び高密度領域Rhの具体的な導出方法は限定されない。一例として、まず撮像デバイス31によって撮影される画像の全体の中から「毛束10の撮影画像」に相当する部分が抽出され、当該「毛束10の撮影画像」の輝度情報に基づいて低密度領域Rl及び高密度領域Rhを決めることが可能である。なお「毛束10の撮影画像」に相当する部分を抽出する方法は限定されない。また毛束10の撮影画像における輝度以外の情報に基づいて、「撮影画像における毛髪密度に基づく面積情報」が取得されてもよい。また低密度領域Rlと高密度領域Rhとの間の境界(例えば輝度の閾値)は適宜定められる。また毛髪密度に基づいて、毛束10の撮影画像を3種類以上の領域(例えば低密度領域Rl、高密度領域Rh及び中密度領域(図示省略))に分類してもよい。
図5からも明らかなように、一般に、毛束10のうち上方側の部分(すなわち支持部12に近い部分)では、毛髪11がお互いにまとまった状態を示す傾向が強く、高密度領域Rhの占める割合が大きい。一方、毛束10の下方先端部に近づくに従って(すなわち支持部12から離れるに従って)、毛髪11がバラバラになって毛束10は水平方向に広がる傾向があり、低密度領域Rlが占める割合が増大する。
本例の評価方法によれば、「毛髪の動きの美しさ」の評価基準の一つである「毛髪11の束感の程度」を客観的に評価することができる。「毛髪11の束感が小さい状態」の毛束10では、毛髪11が間断なく次々とこぼれ落ちるので、高密度領域Rhが占める割合が大きくなるとともに、低密度領域Rlが占める割合が小さくなる傾向がある。一方、「毛髪11の束感が大きい状態」の毛束10では、毛髪11が断続的にこぼれ落ちるので、高密度領域Rhが占める割合が小さくなるとともに、低密度領域Rlが占める割合が大きくなる傾向がある。
束感の大きい毛髪11は、2以上の毛髪11が相互に絡まりあって束を形成しやすいため、毛束10(特に動いている毛束10)には毛髪密度が極端に小さい領域が生じやすい。束感の小さい毛髪11は、毛髪11同士の絡まりの程度が小さく、隣り合う毛髪11同士が簡単に離れるため、毛髪密度が極端に小さい領域が毛束10において生じにくい。このように束感が小さい毛髪11ほど、サラサラと一本一本指からこぼれ落ちやすく、毛束10が動いている間における低密度領域Rlの占める割合(例えば後述のFAF率)が小さくなる。
したがって評価部32は、本例の評価方法に従って「高密度領域Rh及び/又は低密度領域Rlの大きさ及び/又は割合」に基づき、毛髪11の束感の程度を評価することができる。
図6は、毛束10のサンプルA〜サンプルEのFAF(Fly−away,Frizz)率の一例を示す図である。FAF率は、毛束10の撮影画像において低密度領域Rlが占める割合(すなわち「撮影画像における低密度領域Rlの面積/(撮影画像における毛束10の総面積)×100(%)」)を示す。図6に示すFAF率は、毛束10の下端側先端部の撮影画像から得られる低密度領域Rl及び高密度領域Rh(図5参照)に基づいて算出し、「撮影画像における毛束10の総面積」は撮影画像における低密度領域Rlの面積と高密度領域Rhの面積との和に基づいて算出した。
サンプルAは未処理毛(基本的に薬剤などを使った処理を施していない人間の毛髪)から成る毛束10を示す。サンプルBはブリーチ毛(未処理毛に35℃の脱色液を使った脱色処理を3回適用して得られた毛髪)から成る毛束10を示す。サンプルCはパーマ毛(未処理毛に35℃のパーマ液を1回適用して得られた毛髪)から成る毛束10を示す。サンプルDはアイロン毛(未処理毛に180℃のアイロン処理を15回適用して得られた毛髪)から成る毛束10を示す。サンプルEは人工毛(セルロースファイバー)から成る毛束10を示す。なお、その他の条件はサンプルA〜サンプルE間で基本的に同じであり、サンプルA〜サンプルEは同一サイズを有し、毛束10に対する持上部14の相対位置が同じであるタイミングで取得された撮影画像が使われてサンプルA〜サンプルEのFAF率が求められている。
一般に、図6に示すサンプルA〜サンプルEの毛髪11のうち、未処理毛(サンプルA)が総合的に最も高い「毛髪の動きの美しさ」を示すと言われることが多い。その一方で、FAF率が低いほど(すなわち低密度領域Rlが占める割合が小さいほど)、「毛髪の動きの美しさ」が高く評価される傾向が強い。図6に示される結果はこれらの傾向を裏付けるものであり、「毛髪の動きの美しさ」が総合的に最も高く評価されている未処理毛(サンプルA)が最も低いFAF率を示す。
[第2評価方法]
撮像デバイス31は、毛束10に含まれる複数の毛髪11が水平方向の一方側から他方側に向けて順々に持上位置から落下している間の異なる2以上の時間において、毛束10の2以上の撮影画像を取得することができる。ここでいう「2以上の撮影画像」は、例えば2以上の静止画であってもよいし、動画からキャプチャーされた2以上の画像であってもよい。評価部32は、撮像デバイス31により取得された2以上の撮影画像を解析して、当該2以上の撮影画像の各々における毛髪密度に基づく面積情報を毛髪状態情報として取得することができる。そして評価部32は、2以上の撮影画像間における面積情報の比較に基づいて、毛束10の状態を評価することができる。
本例の評価方法によれば、「毛髪の動きの美しさ」の評価基準の一つである「毛髪11の動きの均一性」を客観的に評価することができる。「毛髪11の動きの均一性が高い状態」の毛束10では、異なるタイミングで取得された2以上の撮影画像間における「高密度領域Rhが占める大きさ及び/又は割合」及び/又は「低密度領域Rlが占める大きさ及び/又は割合」の変化の程度が小さい傾向がある。一方、「毛髪11の動きの均一性が低い状態」の毛束10では、異なるタイミングで取得された2以上の撮影画像間における「高密度領域Rhが占める大きさ及び/又は割合」及び/又は「低密度領域Rlが占める大きさ及び/又は割合」の変化の程度が大きくなる傾向がある。
したがって評価部32は、本例の評価方法に従って「異なるタイミングで取得された2以上の撮影画像間における「高密度領域Rhの大きさ及び/又は割合の変化の程度」及び/又は「低密度領域Rlの大きさ及び/又は割合の変化の程度」」に基づいて、毛髪11の動きの均一性を評価することができる。
[第3評価方法]
撮像デバイス31は、毛束10の他端側(すなわち下端側)が持上部14によって持ち上げられる前の毛束10の撮影画像である持上前画像と、毛束10に含まれる複数の毛髪11のすべてが持上位置から落下させられた後の毛束10の撮影画像である落下後画像と、を取得することができる。評価部32は、持上前画像及び落下後画像を解析して、持上前画像及び落下後画像の各々における毛髪密度に基づく面積情報を毛髪状態情報として取得することができる。そして評価部32は、持上前画像と落下後画像との間における面積情報の比較に基づいて、毛束の状態を評価することができる。
本例の評価方法によれば、「毛髪の動きの美しさ」の評価基準の一つである「毛髪11のまとまり性」を客観的に評価することができる。「毛髪11のまとまり性が高い状態」の毛束10では、持上前画像と落下後画像との間における「高密度領域Rhが占める大きさ及び/又は割合」及び/又は「低密度領域Rlが占める大きさ及び/又は割合」の変化の程度が小さい傾向がある。一方、「毛髪11のまとまり性が低い状態」の毛束10では、持上前画像と落下後画像との間における「高密度領域Rhが占める大きさ及び/又は割合」及び/又は「低密度領域Rlが占める大きさ及び/又は割合」の変化の程度が大きくなる傾向がある。
したがって評価部32は、本例の評価方法に従って「持上前画像と落下後画像との間における「高密度領域Rhの大きさ及び/又は割合の変化の程度」及び/又は「低密度領域Rlの大きさ及び/又は割合の変化の程度」」に基づいて、毛髪11のまとまり性を評価することができる。
なお上述の第1評価方法〜第3評価方法はいずれも「撮影画像における毛髪密度に基づく面積情報」が使われるが、毛髪密度に基づく面積情報を得るための具体的な方法は、第1評価方法〜第3評価方法の各々において適宜決めることが可能である。例えば毛束10の撮影画像における各領域(上述の低密度領域Rl及び高密度領域Rh参照)の区分に用いられる閾値は、第1評価方法〜第3評価方法において各々異なっていてもよいし、共通していてもよい。また毛束10のうちの一部のみの撮影画像を用いて毛束10の状態の評価が行われる場合、撮影画像のうち評価に用いられる部分は、第1評価方法〜第3評価方法において各々異なっていてもよいし、共通していてもよい。
[第4評価方法]
図7は、毛束10の一例を示す図であって、第4評価方法を説明するための図である。
評価部32は、撮影画像を解析して、毛束10のうちの長手方向Dyに関して互いに異なる第1長手位置Pl1及び第2長手位置Pl2における、幅方向Dxへ毛束10が占める大きさを代表する第1長手位置幅dw1及び第2長手位置幅dw2を毛髪状態情報として取得することができる。そして評価部32は、第1長手位置幅dw1に対する第2長手位置幅dw2の割合又は差の絶対値に基づいて毛束10の状態を評価することができる。この際に評価部32によって用いられる撮影画像は、毛束10に含まれる複数の毛髪11が持上部14によって持ち上げられている最中に取得された撮影画像であることが好ましい。また撮影方向を、幅方向Dxと垂直な方向とできるだけ一致させることが好ましい。
本例の評価方法によれば、第1長手位置幅dw1に対する第2長手位置幅dw2の割合又は第1長手位置幅dw1及び第2長手位置幅dw2の差の絶対値に基づいて、「毛髪の動きの美しさ」の評価基準の一つである「毛髪11のすべり及び硬さ、並びに、毛髪11間のインタラクションの大きさに基づく複合的な特性」を客観的に評価することができる。
上述の第1長手位置幅dw1に対する第2長手位置幅dw2の割合又は第1長手位置幅dw1及び第2長手位置幅dw2の差の絶対値に基づく評価の具体的な基準は、所望の評価項目や試験の実施条件等に基づいて適宜定めることができる。例えば、「持上部14を毛束10の幅方向Dxにスライド移動させる評価システム1(図1及び図2参照)」に関して用いられる具体的な評価基準と、「毛束10を曲線軌道に沿って移動させる評価システム1(図4参照)」に関して用いられる具体的な評価基準とは、お互いに異なっていてもよい。
なお本明細書で開示されている実施形態は例示に過ぎず限定的には解釈されないことに留意されるべきである。上述の実施形態の各要素は、省略、置換、或いは変更されうる。例えば上述の実施形態同士が組み合わされてもよく、また上述以外の実施形態が上述の実施形態と組み合わされてもよい。
1 評価システム
10 毛束
11 毛髪
12 支持部
14 持上部
21 基部
22 延在部
31 撮像デバイス
32 評価部
33 出力部
34 光源
dr 先端水平距離
dt 厚み
dw 幅
dw1 第1長手位置幅
dw2 第2長手位置幅
Dx 幅方向
Dy 長手方向
Ds スライド方向
Dz 厚み方向
Im 解析画像
P1 待機位置
P2 駆動位置
Pl1 第1長手位置
Pl2 第2長手位置
Pr 先端基準位置
Rh 高密度領域
Rl 低密度領域
Tr 移動軌道

Claims (7)

  1. 毛束が吊り下げ状態で支持されるように当該毛束のうちの長手方向の一端側を支持部により保持しつつ、前記毛束の他端側を持上部により持ち上げて持上位置に配置する工程と、
    前記支持部により前記毛束を支持しつつ、前記持上部及び前記毛束を相対的に移動させて、前記毛束に含まれる複数の毛髪を、水平方向の一方側から他方側に向けて順々に、前記持上位置から落下させる工程と、
    前記複数の毛髪を前記持上位置から落下させる前、前記複数の毛髪を前記持上位置から落下させている最中、及び前記複数の毛髪を前記持上位置から落下させた後の少なくともいずれかにおいて、前記毛束の撮影画像を撮像デバイスによって取得する工程と、
    評価部が前記撮影画像を解析して前記撮影画像における前記毛束の毛髪状態情報を取得し、当該毛髪状態情報に基づいて毛束の状態を評価する工程と、
    を含む毛髪状態の評価方法。
  2. 前記評価部は、前記複数の毛髪が水平方向の一方側から他方側に向けて順々に前記持上位置から落下している間に取得される前記毛束の前記撮影画像を解析して、当該撮影画像における毛髪密度に基づく面積情報を前記毛髪状態情報として取得し、
    前記面積情報に基づいて前記毛束の状態が評価される請求項1に記載の毛髪状態の評価方法。
  3. 前記撮像デバイスによって、前記複数の毛髪が水平方向の一方側から他方側に向けて順々に前記持上位置から落下している間の異なる2以上の時間において、前記毛束の2以上の撮影画像が取得され、
    前記評価部は、前記2以上の撮影画像を解析して、前記2以上の撮影画像の各々における毛髪密度に基づく面積情報を前記毛髪状態情報として取得し、
    前記2以上の撮影画像間における前記面積情報の比較に基づいて、前記毛束の状態が評価される請求項1又は2に記載の毛髪状態の評価方法。
  4. 前記撮像デバイスによって、前記毛束の前記他端側が前記持上部によって持ち上げられる前の前記毛束の前記撮影画像である持上前画像と、前記複数の毛髪のすべてが前記持上位置から落下させられた後の前記毛束の前記撮影画像である落下後画像と、が取得され、
    前記評価部は、前記持上前画像及び前記落下後画像を解析して、前記持上前画像及び前記落下後画像の各々における毛髪密度に基づく面積情報を前記毛髪状態情報として取得し、
    前記持上前画像と前記落下後画像との間における前記面積情報の比較に基づいて、前記毛束の状態が評価される請求項1〜3のいずれか一項に記載の毛髪状態の評価方法。
  5. 前記評価部は、前記撮影画像を解析して、前記毛束のうちの前記長手方向に関して互いに異なる位置である第1長手位置及び第2長手位置における、前記長手方向と垂直な幅方向へ前記毛束が占める大きさを代表する第1長手位置幅及び第2長手位置幅を前記毛髪状態情報として取得し、
    前記第1長手位置幅に対する前記第2長手位置幅の割合又は差の絶対値に基づいて前記毛束の状態が評価される請求項1〜4のいずれか一項に記載の毛髪状態の評価方法。
  6. 前記評価部は、前記毛束のうちの前記長手方向の一部を対象とする前記毛髪状態情報を前記撮影画像から取得し、当該毛髪状態情報に基づいて前記毛束の状態が評価される請求項1〜5のいずれか一項に記載の毛髪状態の評価方法。
  7. 前記毛束は基部を有し、当該基部の前記長手方向と垂直に切断した場合の断面は矩形状である請求項1〜6のいずれか一項に記載の毛髪状態の評価方法。
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