JP2021077571A - 電池パック - Google Patents

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卓 水野
慎吾 河原
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Abstract

【課題】冷却性能が低下し始める状態にあるか否かを検出することのできる電池パックを提供する。【解決手段】z方向まわりで環状を成す側壁21とこの側壁の開口を閉塞する底壁22および天壁23を備える筐体20の内部空間に電池10が収納されている。側壁の左壁24に内部空間へと冷却水を流入させるための流入孔26が形成されている。側壁の右壁25に内部空間から冷却水を流出させるための流出孔27が形成されている。冷却水を検出する上側センサ61が内部空間に設けられている。上側センサのz方向の位置は、天壁と流出孔との間における流出孔側になっている。【選択図】図2

Description

本明細書に記載の開示は、筐体に収納された電池を絶縁性の冷却水で冷却する電池パックに関するものである。
特許文献1に示されるように、冷媒で満たされた容器に複数の単電池の収納されたリチウム二次電池装置が知られている。
特許第2959298号公報
特許文献1に記載のリチウム二次電池装置は、容器内の冷媒を循環させる液循環ポンプを備えている。容器内の冷媒の水位が液漏れなどによって低下すると、液循環ポンプによる冷媒の循環機能が低下し始める。これによって単電池を冷却する性能が低下し始める虞がある。
そこで本明細書に記載の開示は、冷却性能が低下し始める状態にあるか否かを検出することのできる電池パックを提供することを目的とする。
開示の1つは、高さ方向まわりで環状を成す側壁(21)、側壁の備える2つの開口のうちの高さ方向において下側に位置する開口を閉塞する底壁(22)、および、2つの開口のうちの高さ方向において上側に位置する開口を閉塞する天壁(23)を備える筐体(20)と、
筐体の内部空間に収納された電池(10)と、
側壁に形成された流入出孔(26,27)を介して内部空間に絶縁性の冷却水を流入出させる冷却水供給器(40)と、
内部空間の高さ方向における天壁と流入出孔との間の流入出孔側に設けられた、冷却水を検出する冷媒センサ(61)と、を有する。
これによれば、内部空間の冷却水の水位が流入出孔(26,27)側まで下がった場合、冷媒センサ(61)の少なくとも一部が冷却水から露出される。これが冷媒センサ(61)で検出される。これにより流入出孔(26,27)を介した内部空間への冷却水の流入出による電池(10)を冷却する性能が低下し始める状態にあるか否かを判定することができる。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
電力システムを示すブロック図である。 第1実施形態に係る電池パックを説明するための模式図である。 流出孔と冷却水センサの高さ位置を説明するための模式図である。 第2実施形態に係る電池パックを説明するための模式図である。
以下、本開示の実施形態と変形例を図に基づいて説明する。これら実施形態と変形例それぞれには共通要素が含まれている。この共通要素をある実施形態で説明した場合、その共通要素の説明を他の実施形態と変形例では省略する。この共通要素には複数の実施形態と変形例それぞれで同一の符号を付与する。
(第1実施形態)
図1〜図3に基づいて本実施形態に係る電池パック100、および、それを含む電力システム200を説明する。なお図3においては冷却水をハッチングで示している。
<電力システムの概要>
電力システム200は車両に搭載される。図1に示すように電力システム200は、電池パック100、SMR110、電力変換装置120、モータ130、および、パワーコントロールユニット140を有する。
電池パック100は電池10を含んでいる。この電池10の正極と負極とがSMR110を介して電力変換装置120と電気的に接続されている。そして電力変換装置120の備えるインバータがモータ130のステータコイルに接続されている。
SMR110はシステムメインリレーである。SMR110は電流の通電と遮断とを切り換える機械式のスイッチである。SMR110による通電と遮断の切り換えはパワーコントロールユニット140によって制御される。
電力変換装置120の備えるインバータは、電池10の正極と電気的に接続されたPバスバと、電池10の負極と電気的に接続されたNバスバとの間で並列接続された3相以上のレグを備えている。各相のレグはPバスバとNバスバとの間で直列接続された複数のスイッチ素子を備えている。これら各相のレグの備える複数のスイッチ素子がパワーコントロールユニット140によってPWM制御される。
電力変換装置120がPWM制御されることで、電池10からSMR110を介して供給された直流電力が交流電力に変換される。この交流電力がモータ130に供給される。また、モータ130での発電によって生じた交流電力が電力変換装置120で直流電力に変換される。この直流電力がSMR110を介して電池10や他の図示しない車載機器に供給される。なお、電力変換装置120はインバータの他に、入力される直流電力の電圧レベルを昇降圧するコンバータを備えていてもよい。
<電池パック>
次に電池パック100を説明する。電池パック100は上記した電池10の他に、筐体20、配管30、供給ポンプ40、熱交換器50、および、冷却水センサ60を有する。
筐体20は電池10を収納する。配管30は筐体20に冷却水を供給するための通路を構成する。供給ポンプ40は冷却水を流動させる。熱交換器50は冷却水の温度を調整する。冷却水センサ60は筐体20内の冷却水を検出する。供給ポンプ40と熱交換器50の駆動制御は、パワーコントロールユニット140若しくは図示しない制御部によってなされる。供給ポンプ40が冷却水供給器に相当する。
以下、電池パック100の構成を説明するため、直交の関係にある3方向を、x方向、y方向、および、z方向と示す。z方向は、車両が水平面に停車している際に、鉛直方向に沿っている。z方向が高さ方向に相当する。
<電池>
電池10は図2に示す複数の電池セル11を有する。電池セル11は具体的にはリチウムイオン二次電池である。リチウムイオン二次電池は化学反応によって起電圧を生成する。なお、電池セル11としては、ニッケル水素二次電池、有機ラジカル電池などの二次電池を採用することもできる。
電池セル11は、図示しない発電要素と、この発電要素を収納する金属製の電池ケース12と、電池ケース12から突出した正極端子13および負極端子14と、を有する。
発電要素はプラス電極、セパレータ、マイナス電極、および、電解液を有する。プラス電極とマイナス電極とがセパレータを介して積層されている。これら3層が電解液で濡れている。セパレータは電子を通すが分子を通さない性質を有する。セパレータを介してプラス電極とマイナス電極との間で電子(電流)の流れる構成になっている。
発電要素を収納する電池ケース12は直方体形状を成している。図2に示すように電池ケース12はz方向に並ぶ上端面12aと下端面12bを有する。電池ケース12はx方向に並ぶ第1側面12cと第2側面12dを有する。電池ケース12はy方向に並ぶ第1主面12eと第2主面12fを有する。
これら電池ケース12の備える6面のうち第1主面12eと第2主面12fは他の4面よりも面積が大きくなっている。そして電池セル11は第1主面12eと第2主面12fとの間の長さ(厚さ)の薄い扁平形状を成している。
電池ケース12の上端面12aに正極端子13と負極端子14が形成されている。正極端子13と負極端子14は電池ケース12から離れるように上端面12aからz方向に沿って突起している。
正極端子13と負極端子14はx方向に離間して並んでいる。正極端子13は第1側面12c側に位置している。負極端子14は第2側面12d側に位置している。
図2に示すように複数の電池セル11はy方向に離間して並んでいる。これら複数の電池セル11は、第1主面12e同士(第2主面12f同士)がy方向で対向する態様で並んでいる。これによりy方向で並ぶ2つの電池セル11のうちの一方の備える正極端子13と他方の備える負極端子14とがy方向で並んでいる。正極端子13と負極端子14とがy方向で交互に並んでいる。
y方向に並ぶ2つの電池セル11のうちの一方の備える正極端子13と他方の備える負極端子14とに図示しない直列バスバが接続される。これにより複数の電池セル11は直列接続されている。これら直列接続された複数の電池セル11のうちの最高電位の電池セル11の正極端子13と最低電位の電池セル11の負極端子14それぞれに外部接続端子が接続されている。この外部接続端子が電池10の正極と負極に相当する。この外部接続端子が上記したPバスバとNバスバに電気的に接続される。
なお、複数の電池パック100が車両に搭載されている場合、これら複数の電池パック100の外部接続端子同士が接続される。これにより複数の電池パック100は直列接続、若しくは、並列接続される。
<筐体>
筐体20はz方向まわりで環状を成す側壁21と、この側壁21の備える2つの開口を閉塞する底壁22および天壁23と、を有する。
図2に示すように側壁21はy方向で離間して並ぶ左壁24と右壁25を有する。図示しないが、側壁21はx方向に離間して並ぶとともに左壁24と右壁25とを連結する前壁と後壁を有する。z方向まわりで左壁24、前壁、右壁25、および、後壁が順に連結されている。これにより側壁21はz方向まわりで環状を成している。
これら側壁21の備える4つの壁それぞれの端部側が底壁22に一体的に連結されている。これにより側壁21の備える2つの開口のうちの一方が底壁22によって閉塞されている。側壁21と底壁22は例えばアルミダイカストで製造される。
側壁21の備える4つの壁それぞれの先端側で開口が区画されている。この開口を介して、その内部へと電池10が収納される。そして側壁21の開口が天壁23によって閉塞される。これにより電池10は筐体20の内部空間に収納される。
この内部空間において、電池10の備える複数の電池セル11それぞれの下端面12b側はz方向において底壁22側に位置している。複数の電池セル11それぞれの上端面12a側はz方向において天壁23側に位置している。
図2に示すように側壁21の備える左壁24と右壁25には配管30の中空と筐体20の内部空間とを連通するための孔が形成されている。すなわち、左壁24には側壁21の内側面21aと外側面21bとに開口する流入孔26が形成されている。右壁25には内側面21aと外側面21bとに開口する流出孔27が形成されている。複数の電池セル11はこの流入孔26と流出孔27との間でy方向に並んでいる。
本実施形態では、流入孔26は流出孔27よりもz方向において底壁22側に位置している。換言すれば、流出孔27は流入孔26よりもz方向において天壁23側に位置している。
さらに言い換えれば、流入孔26は流出孔27よりもz方向において電池セル11の下端面12b側に位置している。流出孔27は流入孔26よりもz方向において電池セル11の上端面12a側に位置している。
流入孔26のz方向の位置(高さ位置)は、電池セル11の第1主面12eおよび第2主面12fそれぞれの下端面12b側の高さ位置と同等になっている。流出孔27の高さ位置は、電池セル11の上端面12a側の高さ位置と同等になっている。
流入孔26よりも高い位置にある流出孔27について詳しく述べると、図3に示すように流出孔27はy方向に面する平面において円形を成している。この流出孔27の天壁23側の高さ位置は電池セル11の正極端子13および負極端子14と同等の高さ位置にある。流出孔27の中心点CPの高さ位置は電池セル11の上端面12aと同等になっている。流出孔27の底壁22側の高さ位置は電池セル11の第1主面12eおよび第2主面12fそれぞれの上端面12a側と同等の高さ位置にある。
なお、流出孔27と流入孔26の高さ位置は同等でもよい。そして流出孔27の中心点CPの高さ位置は上端面12aよりも天壁23側でもよいし、底壁22側でもよい。流出孔27と流入孔26のうちの高さ位置の高い方の高さ位置は、筐体20内に貯留される冷却水の水位に応じて定められる。換言すれば、その高さ位置は、筐体20内に収納される電池10の冷却要求に応じて定められる。流出孔27と流入孔26が流入出孔に相当する。
<配管>
配管30は筐体20の内部空間の外に配置される。配管30の中空と流出孔27の外側面21b側の開口とが連通する態様で、配管30の一端が流出孔27に連結される。配管30の中空と流入孔26の外側面21b側の開口とが連通する態様で、配管30の他端が流入孔26に連結される。これにより配管30の中空と筐体20の内部空間とが連通している。配管30の中空と筐体20の内部空間とによって環状の空間が構成されている。
なお、図示しないが、配管30の一端側と他端側それぞれには、配管30の中空の閉塞と連通を制御するための開閉弁が設けられている。内部空間を冷却水で満たす場合、配管30の一端側の開閉弁が閉状態に制御される。この開閉弁の開閉制御は、パワーコントロールユニット140若しくは上記の制御部によってなされる。
<供給ポンプ>
供給ポンプ40は配管30に連結される。供給ポンプ40は配管30内の冷却水を流出孔27から流入孔26側へと向かって流動させる機能を果たす。
供給ポンプ40は配管30の一端側に設けられる。そのために供給ポンプ40には、筐体20内で電池10と熱交換した冷却水が流入される。この電池10との熱交換によって昇温した冷却水が、供給ポンプ40によって流入孔26側へと流動される。
<熱交換器>
熱交換器50は配管30を流れる冷却水と熱交換することで、冷却水の温度を調整する機能を果たす。
熱交換器50は配管30における供給ポンプ40と配管30の他端側との間に設けられる。そのために熱交換器50には、電池10との熱交換によって昇温した冷却水が流入する。熱交換器50はこの冷却水の温度を目標温度まで低下させる。この温度の低まった冷却水が熱交換器50から流入孔26へと向かって流動する。温度の低まった冷却水が筐体20に供給される。
筐体20に供給された冷却水は電池10の備える複数の電池セル11それぞれと熱交換しながら流出孔27へと向かって流れる。流出孔27から配管30へと流出した冷却水は再び供給ポンプ40によって熱交換器50へと供給される。
<冷却水>
筐体20と配管30とを流動する冷却水は絶縁性を備えている。そのために冷却水を介して複数の電池セル11が漏電することが避けられている。係る性質を備える冷却水としては、例えば、アルカンなどの炭化水素、ケトン類、シリコーン系油などの非プロトン性の非水溶液体を採用することができる。また、この冷却水としては、例えば、メタノール、エタノール、エチレングリコールなどのマイナス電極に含まれる負極活物質と穏やかに反応して、反応性の低い物質へと変換する液体を採用することができる。
なお、電池10や筐体20などから冷却水に電界物質の溶け出す可能性がある。そのため、この電解物質を捉えるためのフィルタが筐体20および配管30のうちの少なくとも一方に設けられた構成を採用することもできる。
<冷却水センサ>
冷却水センサ60は、上側センサ61と下側センサ62を有する。これら上側センサ61と下側センサ62としては流量、温度、導電率などの冷却水に関連する物理量を検出するセンサを適宜採用することができる。本実施形態では説明を簡便とするためにこれら上側センサ61と下側センサ62とに温度センサを採用した形態を説明する。上側センサ61が冷媒センサに相当する。下側センサ62が水位センサに相当する。
上側センサ61はz方向における天壁23と流出孔27との間の流出孔27側に位置している。下側センサ62はz方向における流出孔27と底壁22との間の流出孔27側に位置している。
ただし、上側センサ61のz方向の位置(高さ位置)は流出孔27の中心点CPよりも天壁23側になっている。下側センサ62の高さ位置は流出孔27の中心点CPよりも底壁22側になっている。
図2および図3に、上側センサ61の最も底壁22側の最下端部の高さ位置と、下側センサ62の最も底壁22側の最下端部の高さ位置とを破線で示す。また図3に、流出孔27の中心点CPの高さ位置を一点鎖線で示す。
これらに示すように、上側センサ61の最下端部と流出孔27の最も天壁23側の最上端部とは高さ位置が同等になっている。下側センサ62の最も天壁23側の最上端部と流出孔27の中心点CPとは高さ位置が同等になっている。それとともに、下側センサ62の最下端部と流出孔27の最も底壁22側の最下端部とは高さ位置が同等になっている。これら上側センサ61と下側センサ62それぞれは流出孔27の形成された右壁25の内側面21aに取り付けられている。
筐体20内に冷却水が満たされている場合、上側センサ61と下側センサ62それぞれの全てが冷却水に浸漬されている。そのために上側センサ61と下側センサ62それぞれで、電池10との熱交換によって熱交換器50の目標温度から多少温度の高められた温度が検出されることが期待される。上側センサ61と下側センサ62とで検出される温度が同等になることが期待される。
しかしながら、筐体20内の冷却水の水位が漏れなどのために低下すると、上側センサ61の天壁23側が冷却水から露出されやすくなり始める。その一方、下側センサ62の全ては冷却水に浸漬された状態のままで維持される。そのため、上側センサ61で検出される温度は下側センサ62で検出される温度よりも高くなりやすくなる。
流出孔27の天壁23側が冷却水から露出されるほどに筐体20内の冷却水の水位が低下すると、上側センサ61の全てが冷却水から露出される。上側センサ61と下側センサ62とで検出される温度の差が大きくなるとともに、上側センサ61の出力が変化しがたくなる。若しくは、冷却水の水位の低下による電池10の温度上昇によって、上側センサ61の出力変化が急激に増大し始める。
また、流出孔27に流入する冷却水の量が低減し始める。そのために供給ポンプ40による冷却水の流動が妨げられ始める。筐体20内の冷却水の流速が遅くなる。それによって冷却水と電池10との熱交換が行われがたくなる。
流出孔27の中心点CPが冷却水から露出されるほどに筐体20内の冷却水の水位が低下すると、供給ポンプ40による冷却水の流動が著しく妨げられる。この際に下側センサ62の天壁23側が冷却水から露出され始める。この結果、下側センサ62で検出される温度が高くなり始める。下側センサ62と上側センサ61とで検出される温度の差が縮まり始める。
さらに水位が低下して下側センサ62の全てが露出されると、流出孔27のほとんど全てが冷却水から露出される。流出孔27に流入する冷却水が無くなり、筐体20内の冷却水の流動が停止する。下側センサ62と上側センサ61それぞれで検出される温度にほとんど差がなくなる。
図1に示すように、これら上側センサ61と下側センサ62それぞれはパワーコントロールユニット140と電気的に接続されている。そのためにこれらセンサの出力がパワーコントロールユニット140に入力される。
パワーコントロールユニット140は上記した冷却水の水位の低下を判断するための閾値を予め保有している。パワーコントロールユニット140は上側センサ61と下側センサ62それぞれの出力、それぞれの出力の時間変化、両者の差分値、および、差分値の時間変化の少なくとも1つを算出する。そしてパワーコントロールユニット140はその算出した値と保有している閾値とを比較する。
パワーコントロールユニット140は異常カウンターを保有している。パワーコントロールユニット140は算出した値を閾値が上回る度に、異常カウンターをインクリメントする。この異常カウンターの数値が限界値を超えると、パワーコントロールユニット140は冷却水の水位が低下していると判断する。
なお、上記した冷却水の水位の低下を判断するための閾値は予め実験やシミュレーションなどによって適宜求めておくことができる。限界値は設計者が適宜設定することができる。
パワーコントロールユニット140は上側センサ61の出力が冷却水の水位の低下のために変化していると判断すると、電力変換装置120に出力している制御信号に含まれるパルスのオンデューティ比を下げる。これによって電力変換装置120に流れる電流量が低減される。この結果、電池10に入出力する電流量が低減する。電池10の充放電量が低減する。これにより電池10の発熱が抑えられる。
パワーコントロールユニット140は下側センサ62の出力が冷却水の水位の低下のために変化していると判断すると、SMR110を通電状態から遮断状態に切り換える。これによって電池10の充放電が停止する。電池10の発熱が抑制される。
<作用効果>
上記したように、流出孔27は流入孔26よりもz方向において天壁23側に位置している。上側センサ61はz方向における天壁23と流出孔27との間の流出孔27側に位置している。
これによれば、筐体20内の冷却水の水位が流出孔27側まで下がった場合、上側センサ61の少なくとも一部が冷却水から露出される。これによって上側センサ61で検出される温度が高まる。この温度変化がパワーコントロールユニット140で検出される。これにより流出孔27に流入する冷却水の量が低減し始めるか否かを判定することができる。冷却水の流動による電池10を冷却する性能が低下し始めるか否かを判定することができる。
特に、本実施形態では、上側センサ61の最も底壁22側の最下端部は、流出孔27の最も天壁23側の最上端部と同等の高さ位置になっている。そのため、流出孔27の天壁23側が冷却水から露出されるほどに筐体20内の冷却水の水位が低下すると、上側センサ61の全てが冷却水から露出される。上側センサ61で検出される温度が高くなるとともに、変化しがたくなる。若しくは、冷却水の水位の低下による電池10の温度上昇によって、上側センサ61の出力変化が急激に増大し始める。この温度変化をパワーコントロールユニット140で検出することで、流出孔27に流入する冷却水の量の低減と、電池10の温度上昇とを検出することができる。
下側センサ62はz方向における流出孔27と底壁22との間の流出孔27側に位置している。そして下側センサ62の最も天壁23側の最上端部は、流出孔27の中心点CPと同等の高さ位置になっている。
これによれば、筐体20内の冷却水の水位が流出孔27の中心点CPよりも底壁22側まで下がった場合、下側センサ62の少なくとも一部が冷却水から露出される。これによって下側センサ62で検出される温度が冷却水の温度よりも高まる。これがパワーコントロールユニット140で検出される。これにより流出孔27に流入する冷却水の量が半減したか否かを判断することができる。冷却水の流動による電池10を冷却する性能が低下したか否かを判定することができる。
流入孔26よりも高さ方向において天壁23側に位置する流出孔27が右壁25に形成されている。この右壁25の内側面21aに、上側センサ61と下側センサ62が取り付けられている。
これによれば、例えば車両が坂道を走行している際に、車体が鉛直方向に傾いた結果、左壁24の内側面21aが右壁25の内側面21aよりも冷却水から露出されやすくなったとしても、上側センサ61や下側センサ62が冷却水から露出されることが抑制される。これにより、流出孔27に流入する冷却水が減っていないにもかかわらずに、冷却水が減少したと誤判定することが抑制される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図4に基づいて説明する。
第1実施形態では、筐体20の収納空間に電池10の全てが収納される例を示した。これに対して本実施形態では筐体20の収納空間に電池10の一部が収納される。
図4に示すように、天壁23には電池10の備える複数の電池セル11それぞれを個別に収納するための収納孔28が複数形成されている。複数の収納孔28それぞれは天壁23の備える外天面23aと内天面23bとに開口している。複数の収納孔28はy方向に離間して並んでいる。
これら複数の収納孔28それぞれに複数の電池セル11それぞれが個別に挿入される。収納孔28に挿入された状態で電池セル11の上端面12a側が収納空間の外に露出されている。電池セル11の備える正極端子13と負極端子14も収納空間の外に露出されている。そのために複数の電池セル11それぞれの正極端子13と負極端子14、および、これらに接続される直列バスバや外部接続端子は冷却水に浸漬されない構成となっている。
これにより、外部接続端子にワイヤなどを接続することが容易になる。このワイヤを収納空間から引き出すための孔を筐体20に形成しなくともよくなる。ワイヤとこの孔との間の隙間をシールする必要がなくなる。また、直列バスバや外部接続端子などから冷却水に電界物質の溶け出すことが避けられる。
なお、本実施形態では、電池セル11と収納孔28との間の空隙を埋めるためのパッキン15が各電池セル11に取り付けられている。パッキン15はz方向まわりで環状を成している。このパッキン15の中空に電池セル11が挿入されている。パッキン15の中空を区画する環状の内面と電池セル11の備える電池ケース12の側面および主面それぞれとがz方向まわりで全周にわたって接触している。
z方向におけるパッキン15の中央側は、その上側および下側それぞれと比べて、パッキン15の中心をz方向に通る中心線に直交する方向の長さが短くなっている。このパッキン15の中央側が収納孔28を区画する壁面と電池セル11の備える電池ケース12の側面および主面それぞれとの間で挟持されている。
パッキン15の上側はz方向まわりの周方向で全周にわたって外天面23aと接触している。同様にして、パッキン15の下側はz方向まわりの周方向で全周にわたって内天面23bと接触している。これにより電池セル11と収納孔28との間の隙間における外天面23a側と内天面23b側それぞれの開口がパッキン15の上側と下側の端部によって覆われている。
以上に示した構成により、電池セル11と収納孔28との間の隙間がパッキン15によって閉塞されている。この隙間を介して冷却水が筐体20の外に漏れることが抑制される。また、パッキン15が電池ケース12と収納孔28との間の隙間から抜けることが抑制される。
本実施形態では、複数の電池セル11それぞれの筐体20内での位置を定める電池台29が底壁22に設けられている。電池台29には複数の電池セル11それぞれの下端面12b側の挿入固定される複数の溝部29aが形成されている。
これら複数の溝部29aはy方向に離間して並んでいる。この複数の溝部29aそれぞれに複数の電池セル11が個別に固定される。電池セル11と電池台29との固定形態としては特に限定されないが、例えば圧入固定などを採用することができる。
係る固定形態のため、複数の電池セル11の相対位置が変化することが抑制される。直列バスバにおける正極端子13と負極端子14それぞれの連結部位に応力の作用することが抑制される。電池パック100で電気的な接続不良の生じることが抑制される。
本実施形態では、冷却水センサ60は上側センサ61だけを備えている。パワーコントロールユニット140は上側センサ61の出力が冷却水の水位の低下のために変化していると判断すると、SMR110を通電状態から遮断状態に切り換える。
なお本実施形態に記載の電池パック100には、第1実施形態に記載の電池パック100と同等の構成要素が含まれている。そのために同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第1の変形例)
第1実施形態では、例えば図3に示すように、上側センサ61の最も底壁22側の最下端部のz方向の位置(高さ位置)が、流出孔27の最も天壁23側の最上端部と同等の高さ位置になっている例を示した。
しかしながら、上側センサ61の高さ位置としては上記例に限定されない。例えば、上側センサ61の最下端部の高さ位置が、流出孔27の最上端部と中心点CPとの間の高さ位置でもよい。また、上側センサ61の最下端部の高さ位置は、流出孔27の最上端部よりも、上側センサ61のz方向の長さ程度、天壁23側に位置してもよい。
(第2の変形例)
第1実施形態では、下側センサ62の最も天壁23側の最上端部の高さ位置が、流出孔27の中心点CPと同等の高さ位置になっている例を示した。そして、下側センサ62の最も底壁22側の最下端部の高さ位置が、流出孔27の最も底壁22側の最下端部と同等の高さ位置になっている例を示した。
しかしながら、下側センサ62の高さ位置としては上記例に限定されない。例えば、下側センサ62の全ての高さ位置が、中心点CPと流出孔27の最下端部との間の高さ位置でもよい。下側センサ62の最下端部の高さ位置が、流出孔27の最下端部の高さ位置よりも底壁22側でもよい。
(第3の変形例)
第1実施形態では、上側センサ61と下側センサ62それぞれが流出孔27の形成された右壁25の内側面21aに取り付けられる例を示した。しかしながら、上側センサ61と下側センサ62の取り付け場所は特に限定されない。
例えば、上側センサ61と下側センサ62は流入孔26の形成された左壁24の内側面21aに取り付けられてもよい。上側センサ61と下側センサ62は流入孔26と流出孔27の形成されていない側壁21の前壁や後壁の内側面21aに取り付けられてもよい。さらに言えば、上側センサ61と下側センサ62の取り付けられる側壁21の壁が異なっていてもよいし、これらセンサは底壁22や天壁23から延設された支持部に設けられた構成を採用することもできる。
(第4の変形例)
第1実施形態では、例えば図3に示すように、上側センサ61と下側センサ62が流出孔27からx方向に離間する例を示した。しかしながらこれらセンサと流出孔27とのx方向およびy方向の位置は特に限定されない。同様にして、これらセンサと流入孔26とのx方向およびy方向の位置は特に限定されない。
(第5の変形例)
第1実施形態では、上側センサ61と下側センサ62とに温度センサを採用した例を示した。すなわち、上側センサ61と下側センサ62それぞれが冷却水に関連する同一の物理量を検出する例を示した。しかしながら、上側センサ61と下側センサ62それぞれが冷却水に関連する異なる物理量を検出してもよい。例えば、上側センサ61が導電率を検出し、下側センサ62が流量を検出してもよい。
(その他の変形例)
各実施形態では、流入孔26と流出孔27がy方向で離間している例を示した。そして、これらの流入孔26と流出孔27との間で、複数の電池セル11がy方向に並んでいる例を示した。しかしながら、y方向に離間している流入孔26と流出孔27との間で、複数の電池セル11がx方向に並ぶ構成を採用することもできる。
10…電池、20…筐体、21…側壁、22…底壁、23…天壁、26…流入孔、27…流出孔、40…供給ポンプ、50…熱交換器、60…冷却水センサ、61…上側センサ、62…下側センサ、100…電池パック、200…電力システム

Claims (3)

  1. 高さ方向まわりで環状を成す側壁(21)、前記側壁の備える2つの開口のうちの前記高さ方向において下側に位置する開口を閉塞する底壁(22)、および、2つの前記開口のうちの前記高さ方向において上側に位置する開口を閉塞する天壁(23)を備える筐体(20)と、
    前記筐体の内部空間に収納された電池(10)と、
    前記側壁に形成された流入出孔(26,27)を介して前記内部空間に絶縁性の冷却水を流入出させる冷却水供給器(40)と、
    前記内部空間の前記高さ方向における前記天壁と前記流入出孔との間の前記流入出孔側に設けられた、前記冷却水を検出する冷媒センサ(61)と、を有する電池パック。
  2. 前記高さ方向における前記冷媒センサの少なくとも一部の位置と、前記高さ方向における前記流入出孔の前記天壁側の位置とが同一である請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記内部空間の前記高さ方向における前記流入出孔と前記底壁との間の前記流入出孔側に設けられた、前記冷却水を検出する水位センサ(62)を有し、
    前記高さ方向における前記水位センサの少なくとも一部の位置と、前記高さ方向における前記流入出孔の前記底壁側の位置とが同一である請求項1または請求項2に記載の電池パック。
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