JP2021077448A - バッテリ交換装置、不正判定方法、およびプログラム - Google Patents

バッテリ交換装置、不正判定方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリの不正利用をより適切に判定することができるバッテリ交換装置、不正判定方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】実施形態のバッテリ交換装置は、電動車両に対して着脱自在に装着され前記電動車両の走行用の電力を供給するバッテリの返却および貸出を制御する制御部と、前記返却されたバッテリから前記バッテリが装着された前記電動車両に関する情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記電動車両に関する情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定する判定部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、バッテリ交換装置、不正判定方法、およびプログラムに関する。
従来、携帯型電気エネルギー貯蔵装置として、例えば着脱式バッテリを電気スクータに搭載して使用し、電力を消費した際に、着脱式バッテリを収集、充電、分配する収集充電分配装置(バッテリ交換装置)がある(例えば、特許文献1参照)。このバッテリ交換装置は、着脱式バッテリを充電等のために着脱自在に収容する複数の収容器を有している。
利用者は、充電が必要な着脱式バッテリを電気スクータから取り外し、バッテリ交換装置の収容器に収容する。その一方で、充電済の着脱式バッテリを収容器から取り出し、電気スクータに取り付けて使用するというバッテリの交換を前提としたバッテリの共同利用サービスが提供されている。このサービスは、例えば、地域の複数個所にバッテリ交換装置を設置し、充電交換装置を訪れた利用者が着脱式バッテリを交換できるサービスである。
特表2014−529117号公報
上述のサービスに使用される着脱式バッテリは、電動二輪車や電動四輪車等、様々な車種に汎用的に使用できるのが好ましい。しかしながら、仮に車種等によって料金プラン等が異なる場合には、安いプランで契約して貸し出されたバッテリを、契約とは異なる車種のバッテリとして不正に利用される可能性があった。
本発明の態様は、このような事情を考慮してなされたものであり、バッテリの不正利用をより適切に判定することができるバッテリ交換装置、不正判定方法、およびプログラムを提供することである。
この発明に係るバッテリ交換装置、不正判定方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係るバッテリ交換装置は、電動車両に対して着脱自在に装着され前記電動車両の走行用の電力を供給するバッテリの返却および貸出を制御する制御部と、前記返却されたバッテリから前記バッテリが装着された前記電動車両に関する情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記電動車両に関する情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定する判定部と、を備えるバッテリ交換装置である。
(2):上記(1)の態様において、前記電動車両に関する情報は、前記電動車両の走行距離を含み、前記判定部は、前記バッテリが前記電動車両に装着された後、所定のタイミングで取得される前記電動車両の走行距離に基づいて前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定するものである。
(3):上記(1)または(2)の態様において、前記取得部は、前記電動車両の利用者による前記バッテリの利用履歴を取得し、前記判定部は、前記電動車両に関する情報および前記利用履歴に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定するものである。
(4):上記(1)〜(3)のうち何れか一つの態様において、前記電動車両に関する情報は、前記電動車両の車種情報を含み、前記判定部は、前記電動車両に関する情報および前記車種情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定するものである。
(5):上記(1)〜(4)のうち何れか一つの態様において、前記取得部は、前記電動車両の車種に対応付けられた電費情報を取得し、前記判定部は、前記電動車両に関する情報および前記電費情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定するものである。
(6):上記(1)〜(5)のうち何れか一つの態様において、前記制御部は、前記判定部により前記バッテリが不正に利用されたと判定された場合に、前記バッテリの貸出に対し、前記電動車両の利用者に所定のペナルティを付与するものである。
(7):この発明の一態様に係る不正判定方法は、電動車両に対して着脱自在に装着され、前記電動車両の走行用の電力を供給するバッテリの交換サービスを行うバッテリ交換装置が、前記バッテリの返却および貸出に関する制御を行い、前記返却されたバッテリから前記バッテリが装着された前記電動車両に関する情報を取得し、取得した前記電動車両に関する情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定する、不正判定方法である。
(8):この発明の一態様に係るプログラムは、電動車両に対して着脱自在に装着され、前記電動車両の走行用の電力を供給するバッテリの交換サービスを行うバッテリ交換装置に、前記バッテリの返却および貸出に関する制御を行わせ、前記返却されたバッテリから前記バッテリが装着された前記電動車両に関する情報を取得させ、取得された前記電動車両に関する情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定させる、プログラムである。
上記(1)〜(8)によれば、バッテリの不正利用をより適切に判定することができる。
実施形態のバッテリ交換装置を含むバッテリ交換システム1の全体構成図の一例を示す図である。 実施形態の電動車両10の構成の一例を示す図である。 実施形態の着脱式バッテリ100の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態のバッテリ交換装置200の構成の一例を示す図である。 実施形態の管理サーバ300の構成の一例を示す図である。 利用者管理テーブル352の内容の一例を示す図である。 状態テーブル354の内容の一例を示す図である。 車種別電費テーブル358の内容の一例を示す図である。 第1の判定パターンについて説明するための図である。 第2の判定パターンについて説明するための図である。 第3の判定パターンについて説明するための図である。 実施形態のバッテリ交換装置200により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明のバッテリ交換装置、不正判定方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
<バッテリ交換システム1の全体構成>
図1は、実施形態のバッテリ交換装置を含むバッテリ交換システム1の全体構成図の一例を示す図である。バッテリ交換システム1は、例えば、複数の着脱式バッテリ(バッテリの一例)100と、複数のバッテリ交換装置200と、管理サーバ300とを備える。管理サーバ300は、ネットワークNWを介して複数のバッテリ交換装置200と通信可能に接続される。ネットワークNWには、電動車両10が通信可能に接続されてもよい。ネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi−Fi網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等を含む。以下、複数の着脱式バッテリ100のそれぞれを区別しない場合には、単に着脱式バッテリ100と称して説明する。他の構成(例えば、バッテリ交換装置200)についても同様とする。
バッテリ交換装置200は、電動車両10の駆動源である着脱式バッテリ100の充電および交換(返却、貸出)サービスを行う。バッテリ交換装置200は、系統連携等を行うために着脱式バッテリ100から放電させることも行ってよい。着脱式バッテリ100は、電動車両10に対して着脱自在に装着され、電動車両10の走行用の電力を供給する。着脱式バッテリ100は、移動型ポータブル電源等の用途に用いられる電源装置であってもよい。電動車両10は、バッテリ交換装置200から貸し出される一または複数の着脱式バッテリ100を搭載し、搭載された着脱式バッテリ100から供給された電力によって走行する。また、電動車両10は、着脱式バッテリ100と、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の内燃機関とを組み合わせた駆動によって走行するハイブリッド電動車両や燃料電池車両であってもよい。バッテリ交換システム1に適用可能な電動車両10は、電動二輪車のほか、電動自転車、電動三輪車、電動四輪車、ハイブリッド車両等の車両、電動キックスケータ、またはロボット等であってもよい。電動車両10に搭載される複数の着脱式バッテリ100は、バッテリユニットとして利用者に貸し出されてもよい。管理サーバ300は、複数のバッテリ交換装置200の稼働状態や利用状況等を管理する。以下、順を追って各構成要素について説明する。
[電動車両10]
図1では、電動車両10の例として、着脱式バッテリ100の蓄電部110(後述)により供給される電力によって駆動される電動モータによって走行する、鞍乗り型の電動車両(電動二輪車)10−1と、車室内乗車型の電動車両(電動四輪車)10−2とが示されている。例えば、図1に示す電動車両10−1には、二つの着脱式バッテリ100が搭載可能であり、電動車両10−2には、三つの着脱式バッテリ100が搭載可能である。このように、電動車両10の種類(車種)や形状等によって、搭載可能な着脱式バッテリ数が異なる。また、実施形態では、車種間で共通の着脱式バッテリ100が使用可能であるものとする。以下では、特に車種を区別して説明する場合を除き、主に電動二輪車を「電動車両10」と称して説明するものとする。
図2は、実施形態の電動車両10の構成の一例を示す図である。電動車両10は、例えば、バッテリ接続部12と、車両制御部14と、走行駆動力出力装置16と、車両センサ18と、HMI(Human machine Interface)20と、電動車両GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機22とを備える。
バッテリ接続部12は、着脱式バッテリ100が電動車両10に装着された際に、着脱式バッテリ100の接続部150(後述)と電気的に接続される。バッテリ接続部12は、例えば、着脱式バッテリ100から電力供給を受けるための電力線の接続端子(バッテリターミナル)や、着脱式バッテリ100と車両制御部14との間でデータ通信を行うための通信線の接続端子等を含む。
車両制御部14は、車両センサ18から測定結果を取得し、着脱式バッテリ100のBMU(Battery Management Unit)130(後述)から蓄電部110の充電状態を表す値(SOC:State Of Charge)を取得し、GNSS受信機22から電動車両10の位置を取得する。車両制御部14は、取得したデータに基づき、操作子(不図示)に対する操作に応じて、或いは自律走行によって走行駆動力出力装置16を制御する。また、車両制御部14は、GNSS受信機22から取得した電動車両10の位置情報や、電動車両10の車種情報を、バッテリ接続部12を介して着脱式バッテリ100に出力してもよい。
走行駆動力出力装置16は、例えば、電動機と、インバータと、インバータを制御するECU(Electronic Control Unit)とを備える。ECUは、例えば、インバータを制御することによって、着脱式バッテリ100から電動機に供給される電力を制御する。これにより、ECUは、電動機が駆動輪に出力する駆動力(トルク)を制御する。また、走行駆動力出力装置16は、インバータの出力周波数を、駆動輪の回転数より低くなるように制御することにより、電動機を回生ブレーキとして動作させ、駆動輪の制動エネルギーを電気エネルギーに変換し、着脱式バッテリ100を充電することができる。
車両センサ18は、電動車両10に搭載された速度センサ、加速度センサ、回転速度センサ、オドメータ(Odometer,走行距離計)、距離センサ(リセットされた位置または基準位置からの走行距離)、その他各種センサを含む。オドメータの値は、電動車両10を製造(完成)してからの積算走行距離であり、数値を減らしたり、リセットすることができないものである。車両センサ18は、所定のタイミングで各センサ等による検出結果を車両制御部14や着脱式バッテリ100に出力する。所定のタイミングとは、例えば、所定周期や、車両制御部14により取得された蓄電部110の充電状態が所定条件を満たす場合である。所定条件とは、例えば、前回出力したタイミングからの蓄電部110による消費電力量が第1閾値(例えば、1[kWh])を超えること、または蓄電部110のSOCの変化量が第2閾値を超えることである。例えば、車両センサ18は、前回検出結果を出力してからの蓄電部110による消費電力量が第1閾値を超えるごとにオドメータや距離センサの検出結果を着脱式バッテリ100に出力する。
HMI20は、電動車両10の利用者に対して各種情報(例えば、車両制御部14や車両センサ18、管理サーバ300等から得られる情報)を出力するとともに、乗員による入力操作を受け付ける。HMI20は、例えば、HUD(Head Up Display)およびメーター表示部等の各種表示装置(タッチパネルであってよい)、スピーカ、マイク等を備える。乗員による入力操作は、タッチパネルを用いたタッチ入力操作でもよく、音声入力操作でもよい。
GNSS受信機22は、例えばGPS衛星等のGNSS衛星から到来する電波に基づいて電動車両10の位置を測位する。
[着脱式バッテリ100]
図3は、実施形態の着脱式バッテリ100の構成の一例を示すブロック図である。着脱式バッテリ100は、例えば、蓄電部110と、取得部120と、BMU130と、記憶部140と、接続部150とを備える。また、BMU130は、測定センサ132を備える。
蓄電部110は、例えば、複数の単電池を直列に接続した組電池である。蓄電部110を構成する単電池は、例えば、リチウムイオン二次電池(Lithium-Ion Battery:LIB)やニッケル水素電池、全固体電池等である。
取得部120は、例えば、着脱式バッテリ100が装着された電動車両10から所定のタイミングで車両に関する情報を取得する。車両に関する情報とは、例えば、車両センサ18で検出された情報や電動車両10の車両制御部14で取得された情報である。例えば、取得部120は、車両センサ18からオドメータの情報を取得する。また、取得部120は、装着時等のタイミングで電動車両10の車種情報を取得してもよい。取得部120は、取得した情報を記憶部140に記憶させる。
BMU130は、蓄電部110の充電や放電の制御、セルバランシング、蓄電部110の異常検出、蓄電部110のセル温度の導出、蓄電部110の充放電電流の導出、蓄電部110のSOCの推定等を行う。BMU130は、測定センサ132の測定結果に基づいて把握した蓄電部110の異常や故障等を、バッテリ状態情報として記憶部140に記憶させる。
測定センサ132は、蓄電部110の充電状態を測定するための電圧センサ、電流センサ、温度センサ等である。測定センサ132は、測定された電圧、電流、温度等の測定結果をBMU130に出力する。
記憶部140は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置を含む。記憶部140は、バッテリ状態情報を記憶する。また、記憶部140には、着脱式バッテリ100に対して割り当てられたバッテリIDが記憶されてよい。
接続部150は、着脱式バッテリ100が電動車両10に装着された際に、バッテリ接続部12に電気的に接続される。また、接続部150は、着脱式バッテリ100がバッテリ交換装置200に存在する複数のスロット210のうちの一つに収容された際に、バッテリ交換装置200に電気的に接続され、バッテリ交換装置200から電力の供給を受けて蓄電部110を充電する。接続部150は、バッテリ接続部12と交換装置側接続部220(後述)に対応するように、例えば、電力線の接続端子(バッテリターミナル)や、通信線の接続端子等を含む。また、接続部150は、接続された着脱式バッテリ100の記憶部140に記憶された情報をバッテリ交換装置200に出力する。
[バッテリ交換装置200]
図4は、実施形態のバッテリ交換装置200の構成の一例を示す図である。バッテリ交換装置200は、例えば、複数のスロット210と、複数の交換装置側接続部220と、充電器230と、表示部235と、読取部240と、認証部245と、交換装置側通信部250と、交換装置側制御部260とを備える。
スロット210は、着脱式バッテリ100を受け入れて充電を行うための機構を備える。図1の例に示すバッテリ交換装置200において、スロット210は、例えば、上段スロット210U(図1参照)と下段スロット210L(図1参照)を備えている。それぞれのスロット210は、例えば鉛直軸周りに回転するターンテーブルを備える。ターンテーブル上には、着脱式バッテリ100を収容するバッテリ収容部が設けられる。バッテリ収容部は、例えば、ターンテーブルを平面視して4等分に仕切った領域にそれぞれ設けられる。なお、バッテリ交換装置200による着脱式バッテリ100の受け入れ(返却)および貸出部分の構成についてはこれに限定されるものではなく、例えば、着脱式バッテリの収納部がマトリクス状に配列された構成であってもよい。以下では、上述したターンテーブル型の構成を用いて説明する。
バッテリ交換装置200は、利用者からの着脱式バッテリ100の返却および貸出を行う前に、後述する認証部245による利用者の認証を行う。認証部245は、例えば、認証に成功した利用者に対して使用済み着脱式バッテリ100の返却や充電済み着脱式バッテリ100の貸出を許可する。また、バッテリ交換装置200の正面側には、取出口が設けられている。取出口は、認証部245による利用者の認証処理において、利用者の利用が許可されると自動的に開放状態になるようにしてもよい。取出口に位置する収容部は、ターンテーブルを回転させることにより入れ替え可能である。例えば、認証部245による認証処理により、利用者の利用が許可された場合、バッテリ交換装置200は、利用者からの着脱式バッテリ100の返却を受け付ける状態において、空のバッテリ収容部を正面側の取出口に位置させる。着脱式バッテリ100がバッテリ収容部に返却されると、着脱式バッテリ100に関する情報(例えば、バッテリID)が読み取られる。ここで、バッテリ交換装置200は、不正判定部268により返却された着脱式バッテリ100が不正に利用されたか否かを判定させ、不正に利用されていないと判定された場合に、ターンテーブルを回転させて、充電済みの着脱式バッテリ100を収容するバッテリ収容部を正面側の取出口に位置させる。これにより、利用者は、充電済みの着脱式バッテリ100を取り出し、電動車両10に装着することができる。この貸出のタイミングで、交換装置側制御部260は、利用者の利用者IDと、新しく貸し出された着脱式バッテリ100のバッテリIDとを、利用情報として管理サーバ300に送信する。
複数のスロット210のそれぞれのバッテリ収容部の底面には、スロットごとに交換装置側接続部220が設けられている。交換装置側接続部220は、着脱式バッテリ100がバッテリ収容部に収容された際に、着脱式バッテリ100の接続部150と電気的に接続される。交換装置側接続部220は、例えば、着脱式バッテリ100に電力を供給するための電力線の接続端子(バッテリターミナル)や、着脱式バッテリ100と交換装置側制御部260との間でデータ通信(例えばシリアル通信)を行うための通信線の接続端子等を含む。
充電器230は、複数の交換装置側接続部220を介して、着脱式バッテリ100の蓄電部110と接続される。充電器230は、複数の交換装置側接続部220ごとに設けられてもよいし、複数の交換装置側接続部220に対して共通の構成として設けられてもよい。充電器230には、蓄電部110に電力を供給するための電源が接続されている。充電器230は、電源から供給される電力を例えば直流に変換し、蓄電部110に供給する。
表示部235は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の各種表示装置である。また、表示部235は、タッチパネルであってもよい。表示部235は、利用者がバッテリ交換装置200を利用する際の各種情報を表示したり、利用者から所定の情報(例えば、認証用情報)の入力を受け付ける。
読取部240は、利用者が保有する媒体の一例であるユーザカードから、認証用情報、その他の情報を読み取る。認証用情報は、例えば、利用者IDやパスワード等を含む。ユーザカードは、例えば、非接触型のICカードである。これに代えて、ユーザカードは、接触型のICカードであってもよい。また、ユーザカードは、例えば、利用者が利用する電動車両10ごとに発行されるものであってもよい。この場合、認証用情報には、ユーザカードを識別する識別情報としてのカードIDや車両IDが含まれる。また、利用者が保有する媒体は、スマートフォンやタブレット端末等の電子機器であってもよい。また、読取部240が認証用情報を取得する態様は、通信によって取得する態様に限らず、QRコード(登録商標)等のコード画像から情報を光学的に読み取る態様であってもよい。読取部240は、読み取った認証用情報を交換装置側制御部260に出力する。
認証部245は、表示部235から受け付けた認証用情報または読取部240により読み取られた認証用情報に基づいて、利用者によるバッテリ交換装置200の利用を許可するか否かの判定を行う。なお、認証用情報は、例えば、バッテリ交換装置200のマイク(不図示)が収集した利用者からの音声から取得してもよい。例えば、認証部245は、認証用情報を用いて、交換装置側記憶部280に記憶された認証リスト282と照合を行い、認証リスト282内に認証用情報と合致する情報が含まれる場合に、利用者の認証が成功したと判断する。認証リスト282は、管理サーバ300により所定のタイミングで配信される照合用認証情報である。照合用認証情報には、一または複数の利用者の認証情報等が含まれる。照合用認証情報には、例えば、バッテリ交換装置200の利用を許可する利用者ID、カードID、パスワード、有効期限、貸出可能な着脱式バッテリ100の数、ステータス等の情報が含まれる。有効期限とは、例えば、バッテリ交換装置200を利用可能な期間の最終日である。貸出可能な着脱式バッテリ100の数とは、例えば、カードIDに対応付けられた電動車両10が搭載可能な着脱式バッテリ100の数である。ステータスとは、カードIDに対応付けられた電動車両10におけるバッテリ交換システム1の利用状態を示す情報である。利用状態には、例えば、着脱式バッテリ100を貸出中であること、バッテリ交換のための認証中であること、利用者による着脱式バッテリ100の不正利用等により一時的または永久的に利用停止であること等の状態が含まれる。
利用者の認証が成功したと判断した場合、認証部245は、その利用者が所定の利用条件を満たすか否かを判定する。所定の利用条件とは、例えば、現在の日付(利用日)が認証リスト282に含まれる有効期限を過ぎていないことである。また、所定の利用条件には、利用者が不正利用等を行い、利用できない状態(利用停止)になっていないことが含まれていてもよい。例えば、認証部245は、現在の日付が認証リスト282に含まれる有効期限を過ぎていない場合に、利用者によるバッテリ交換装置200の利用(返却および貸出)を許可する。
また、認証部245は、認証リスト282内に認証用情報と合致する情報が含まれない場合、または交換装置側記憶部280に認証リスト282が記憶されていない場合に、交換装置側通信部250から管理サーバ300に認証用情報を送信して認証の問い合わせを行ってもよい。この場合、認証部245は、問い合わせ結果として、管理サーバ300からの認証結果と照合用認証情報とを取得し、利用者の認証が成功していた場合に、照合用認証情報を用いて所定の利用条件を満たすか否かを判定する。また、所定の利用条件を満たす場合に、利用者によるバッテリ交換装置200の利用を許可する。
また、認証部245は、利用者の認証が成功していない場合や、所定の利用条件を満たさない場合には、利用できないことを示す情報を表示部235に表示させて利用者に通知する。なお、上述した利用者ID等を用いた認証は、必ずしも交換の度に行われる必要はない。また、認証部245は、上述した認証に代えて(または加えて)、利用者の指紋情報や声紋情報、虹彩情報等の生体情報を用いた生体認証を行ってもよい。この場合、認証リスト282に照合用生体情報を格納しておき、認証部245は、生体情報と照合用生体情報とを比較することで認証を行う。
交換装置側通信部250は、ターミナルアダプターやイーサネット(登録商標)通信装置等の有線通信装置や、Wi−Fiアダプターや3G/LTE、4G、Bluetooth等の無線通信装置を備え、ネットワークNWを介して管理サーバ300等と通信する。
交換装置側制御部260は、例えば、交換制御部262と、取得部264と、充電制御部266と、不正判定部268と、アップロード部270と、交換装置側記憶部280とを備える。交換制御部262および充電制御部266を合わせたものが「制御部」の一例である。不正判定部268は、「判定部」の一例である。交換制御部262と、取得部264と、充電制御部266と、不正判定部268と、アップロード部270とは、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、その機能うち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。上述のプログラムは、予めバッテリ交換装置200のHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROM、メモリカード等の着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体(非一過性の記憶媒体)がドライブ装置やカードスロット等に装着されることでバッテリ交換装置200の記憶装置にインストールされてもよい。
交換装置側記憶部280は、上記の各種記憶装置、或いはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により実現されてもよい。交換装置側記憶部280には、例えば、認証リスト282、バッテリ情報284、プログラム、その他各種情報等が格納される。認証リスト282は、管理サーバ300により配信される。バッテリ情報284には、バッテリ交換装置200内で管理されている一以上の着脱式バッテリ100に割り当てられたバッテリIDと、着脱式バッテリ100ごとのSOC情報(バッテリ状況の一例)が格納される。
交換制御部262は、認証部245による認証結果に基づき、電動車両10に搭載された使用済み着脱式バッテリ100の返却、および充電済み着脱式バッテリ100の貸出を制御する。例えば、交換制御部262は、返却時に使用済み着脱式バッテリ100を収納するためのスロット210を開放したり、貸出時に充電済み着脱式バッテリ100が収納されたスロット210を開放したりする。また、交換制御部262は、不正判定部268による判定結果に基づいて、貸出時の制御を行う。例えば、交換制御部262は、返却された着脱式バッテリ100が不正利用されたと判定された場合に、その利用者の次回以降の使用を一時的または永久的に停止したり、罰金を支払う等の所定のペナルティを付与する。また、不正利用されたと判定された場合、交換制御部262は、利用者に不正利用と判定されたことを示す情報を通知したり、収納された使用済み着脱式バッテリを返却する制御を行ってもよい。また、交換制御部262は、返却された着脱式バッテリ100が不正利用されていないと判定された場合に、例えば、返却された数に応じた数の充電済み着脱式バッテリ100を貸し出す制御を行う。
取得部264は、返却された使用済み着脱式バッテリ100の記憶部140から、着脱式バッテリ100を装着した電動車両10に関する情報(車両に関する情報)を取得する。また、取得部264は、電動車両10に関する情報を取得した後、記憶部140に記憶された電動車両10に関する情報を削除してもよい。
また、取得部264は、取得した電動車両10に関する情報に含まれる車種情報に対応する情報(例えば、車種情報に対応付けられた電費情報)を管理サーバ300に問い合わせ、管理サーバ300からの回答情報を取得してもよい。また、取得部264は、着脱式バッテリ100のバッテリIDに基づいて、着脱式バッテリ100の利用履歴を問い合わせ、管理サーバ300から利用履歴を取得してもよい。また、取得部264は、認証時に取得したカードIDに対応付けられた前回貸出時のバッテリIDを管理サーバ300に問い合わせ、管理サーバ300から前回貸出時のバッテリIDを取得してもよい。
充電制御部266は、着脱式バッテリ100から信号線を介して取得した蓄電部110の充電状態等に基づいて、蓄電部110が所定の充電状態(例えば、SOC)まで充電されるように充電器230を制御する。蓄電部110のSOCは、例えば、逐次、充電制御部266に伝えられ、充電制御部266は、着脱式バッテリ100のバッテリIDとSOC情報とを互いに対応付けてバッテリ情報284として交換装置側記憶部280に記憶させる。
不正判定部268は、例えば、取得部264により取得された情報に基づいて、返却された着脱式バッテリ100が不正に利用されたか否かを判定する。実施形態における不正利用とは、例えば、車種(例えば、電動二輪車や電動四輪車)によって異なる料金プランが設定されている場合に、安い料金プランの車両(例えば、電動二輪車)で契約した利用者が、高い料金プランの契約が必要な車両(例えば、電動四輪車)に着脱式バッテリ100を利用した場合である。また、不正利用には、第1利用者に貸し出した着脱式バッテリ100を、第1利用者以外の第三者に又貸ししたり、第三者の電動車両に搭載された着脱式バッテリと交換する態様が含まれてもよい。また、不正利用には、純正品と非純正品とを交換する態様が含まれてもよい。不正判定部268の機能の詳細については後述する。
アップロード部270は、例えば、任意のタイミングで、充電が完了した(所定のSOCまで充電された)着脱式バッテリ100の数(充電済み着脱式バッテリ数)をカウントし、自己の装置ID(バッテリ交換装置200を識別する識別情報)やバッテリIDと共に管理サーバ300に送信する。ここでの任意のタイミングとは、例えば、着脱式バッテリ100の充電が完了した(或いは、所望のSOCまで充電された)タイミング、または着脱式バッテリ100の貸出が行われたタイミングとを含む。すなわち、任意のタイミングは、バッテリ交換装置200内に格納している着脱式バッテリ数や充電済着脱式バッテリ数に変動が生じたタイミングであってよい。また、アップロード部270は、充電途中の着脱式バッテリ100のそれぞれに関して、充電速度と容量等から求めた「充電に必要な残り時間」を送信する情報に含めてもよい。
また、アップロード部270は、任意のタイミングで、利用者ごとのバッテリ交換装置200の利用状況と自己の装置IDとを、利用情報として管理サーバ300に送信する。ここでの任意のタイミングとは、例えば、認証部245による認証が許可され着脱式バッテリの交換(例えば、返却および貸出)が行われたタイミングである。利用状況には、例えば、利用者IDやカードID、返却された着脱式バッテリ100のバッテリID、貸し出された着脱式バッテリ100のバッテリID、交換した日時(利用日時)等が含まれてよい。
また、アップロード部270は、例えば、取得部264で取得された情報や、不正判定部268により判定された情報を、管理サーバ300に送信してもよい。アップロード部270により任意のタイミングでアップロードされる情報は、一時的に交換装置側記憶部280に記憶されてよい。
[管理サーバ300]
図5は、実施形態の管理サーバ300の構成の一例を示す図である。管理サーバ300は、例えば、サーバ側通信部310と、管理部320と、提供部330と、サーバ側記憶部350とを備える。管理部320と、提供部330とは、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、その機能うち一部又は全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。上述のプログラムは、予め管理サーバ300のHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROM、メモリカード等の着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体(非一過性の記憶媒体)がドライブ装置やカードスロット等に装着されることで管理サーバ300の記憶装置にインストールされてもよい。
サーバ側記憶部350は、上記の各種記憶装置、或いはEEPROM、ROM、またはRAM等により実現されてもよい。サーバ側記憶部350には、例えば、利用者管理テーブル352、状態テーブル354、地図情報356、車種別電費テーブル358、プログラム、その他各種情報等が格納される。
図6は、利用者管理テーブル352の内容の一例を示す図である。利用者管理テーブル352は、利用者IDおよびカードIDに、パスワード、有効期限、搭載可能バッテリ数、ステータス、貸出中バッテリID、利用履歴、詳細情報等が対応付けられた情報である。例えば、利用者ID(またはカードID)、およびパスワードが利用者の認証時に必要な情報の一例である。
有効期限は、例えば、バッテリ交換システム1の利用登録時または利用費用の支払い時に設定される。有効期限は、例えば、固定期間(例えば、登録時または更新時から1年等)でもよく、電動車両10の車検(国等が定める自動車継続検査)で定められた有効期限(車検日)に対応付けて設定された期限でもよい。搭載可能バッテリ数とは、カードIDに対応付けられた電動車両10が搭載可能なバッテリ数である。
貸出中バッテリIDは、カードIDに対応付けられた電動車両10に対して貸出中である一または複数の着脱式バッテリ100の識別情報である。利用履歴は、利用者IDおよびカードIDに対応付けられたバッテリ交換システム1の利用履歴に関する情報である。利用履歴には、例えば、利用したバッテリ交換装置200の装置ID、利用日時等の情報が含まれる。利用履歴には、例えば、アップロード部270によりアップロードされた情報が含まれてもよい。詳細情報には、例えば、利用登録時に取得した利用者の住所、年齢、性別等の個人情報やカードIDに対応付けられた電動車両10を特定する車両特定情報等が含まれる。車両特定情報には、例えば、車種情報が含まれてもよい。
図7は、状態テーブル354の内容の一例を示す図である。状態テーブル354は、バッテリ交換システム1で管理される複数のバッテリ交換装置200の状態に関する情報が格納される。状態テーブル354には、例えば、アップロード部270によりアップロードされた情報が含まれてもよい。状態テーブル354は、例えば、装置IDに対して、装置IDに対応付けられたバッテリ交換装置200における充電済み着脱式バッテリ数と、バッテリ交換装置200の位置とが対応付けられた情報である。前述のようにアップロードされる情報に着脱式バッテリ100ごとの充電に必要な残り時間が含まれる場合、状態テーブル354には、充電中の着脱式バッテリ100の数と着脱式バッテリ100ごとの残り時間の情報が追加されてもよい。また、状態テーブル354には、着脱式バッテリ100の性能情報が含まれてもよい。着脱式バッテリ100の性能情報とは、例えば、満充電時の電力量や充電回数、劣化度合等の情報である。
地図情報356には、例えば、地図座標におけるバッテリ交換装置200の位置の情報の他、コンビニエンスストア、飲食店、宿泊施設、各種アクティビティ施設等の施設情報(POI:Point Of Interest)が含まれてもよい。地図座標は、例えば、GNSS受信機で測位される三次元座標や二次元座標の座標系である。また、地図情報356には、地図座標における道路の位置、その他道路情報が含まれてもよい。道路情報には、例えば、道路種別(例えば、一般道路や高速道路)、車線数、交通規制情報、設置されている道路標識、法定速度、道路の曲率半径(或いは曲率)、幅員、勾配、凹凸等が含まれる。地図情報356は、サーバ側通信部310を介して他装置と通信することにより、随時、アップデートされてよい。
図8は、車種別電費テーブル358の内容の一例を示す図である。車種別電費テーブル358は、車種情報に電費情報が対応付けられた情報である。電費情報とは、例えば、電動車両10に搭載された着脱式バッテリ100の1[kWh]あたりの走行距離である。また、電費情報は、電動車両10が所定距離走行するごとに消費される着脱式バッテリ100の1個あたりの電力量を示す情報であってもよい。上述した走行距離または電力量は、例えば、所定の関数により算出される値でもよく、統計処理により導出された値でもよく、車種の性能情報に基づいて設定される値でもよい。
サーバ側通信部310は、ターミナルアダプターやイーサネット(登録商標)通信装置等の有線通信装置や、Wi−Fiアダプターや3G/LTE、4G、Bluetooth等の無線通信装置を備え、ネットワークNWを介してバッテリ交換装置200や電動車両10等と通信する。
管理部320は、図6に示す着脱式バッテリ100の交換時における利用者の利用状況(認証等を含む)を管理する。例えば、管理部320は、各バッテリ交換装置200において認証を行う場合に必要な照合用認証情報の内容を管理したり、照合用認証情報を提供するタイミング等を管理する。また、管理部320は、バッテリ交換装置200から認証の問い合わせがあった場合に、問い合わせと共に取得した認証用情報と利用者管理テーブル352とを用いて認証を行い、認証結果や、認証結果に基づく照合用認証情報をバッテリ交換装置200に送信してもよい。
また、管理部320は、利用者の新規登録や登録内容の変更要求を受け付け、受け付けた情報に基づいて、利用者管理テーブル352を更新する。新規登録や登録内容の変更は、例えば、利用者が利用する端末装置(不図示)等から管理サーバ300と通信することで行われる。また、管理部320は、バッテリ交換装置200から取得したアップロード情報に基づいて、状態テーブル354を更新する。また、管理部320は、例えば、利用者IDまたはカードIDごとの課金状況や有効期限を管理してもよい。
また、管理部320は、アップロード部270によりアップロードされた情報や、外部サーバ等から取得した情報等に基づいて、利用者管理テーブル352、状態テーブル354、地図情報356、車種別電費テーブル358を更新する。例えば、アップロード部270によりアップロードされた情報に不正利用の判定結果に関する情報が含まれる場合、管理部320は、判定結果に基づいて利用者管理テーブル352を更新する。具体的には、例えば、ある利用者が不正利用したと判定された場合には、管理部320は、利用者管理テーブル352に含まれるその利用者の利用者IDおよびカードIDに対応付けられたステータスを利用停止にしたり、罰金等の支払うことで利用停止を解除する等の更新を行う。
提供部330は、利用者管理テーブル352に基づいて照合用認証情報(認証リスト)を生成し、生成した照合用認証情報をバッテリ交換装置200に提供する。例えば、提供部330は、バッテリ交換装置200等から得られるバッテリに関する情報等に基づいて、照合用認証情報を、複数のバッテリ交換装置のうち、一部のバッテリ交換装置に配信する。提供部330は、例えば、利用者が利用したバッテリ交換装置200の位置情報に基づいて、利用者が利用する電動車両10の移動可能距離(例えば、航続可能距離)を推定し、推定した移動可能距離に基づいてバッテリ交換装置200を起点とした電動車両10の移動可能範囲(例えば、航続可能範囲)に照合用認証情報を提供する。また、提供部330は、ステータスが利用停止となっている利用者IDおよびカードIDに関する情報をバッテリ交換装置200に提供してもよい。
また、提供部330は、電動車両10や利用者が利用する端末装置(例えば、スマートフォンやタブレット端末)によりバッテリ交換装置200の位置や利用状況(充電済み着脱式バッテリ100の個数)等の問い合わせがあった場合に、電動車両10や端末から取得した位置情報に基づいて状態テーブル354を参照し、電動車両10や端末装置の位置から所定範囲内に存在するバッテリ交換装置200を取得する。そして提供部330は、取得したバッテリ交換装置200の位置や利用状況に関する情報を電動車両10や端末装置に提供する。なお、提供部330は、電動車両10や端末装置の位置からバッテリ交換装置200までの経路情報を地図情報356から取得して、電動車両10や端末装置に提供してもよい。
[不正判定について]
次に、バッテリ交換装置200の不正判定部268における不正判定処理について具体的に説明する。以下では、幾つかの判定パターンごとに説明するものとする。また、以下の例では、認証部245による利用者の認証に成功し、使用済み着脱式バッテリ100の返却が行われた後であって、且つ充電済み着脱式バッテリ100の貸出が行われる前に不正判定処理が行われるものとする。また、以下に示す不正判定処理は、返却された着脱式バッテリ100ごとに行われるものとする。
<第1の判定パターン>
第1の判定パターンは、着脱式バッテリ100から得られる電動車両10のオドメータの情報に基づいて、着脱式バッテリ100が不正に利用されたか否かを判定するものである。図9は、第1の判定パターンについて説明するための図である。図9の例では、バッテリ交換装置200から着脱式バッテリ100が貸し出されてから返却されるまでの間に、所定時間ごとに電動車両10から取得したオドメータ[Km]の値が示されている。これらの情報は、記憶部140に記憶される情報である。また、図9の例では、取得回数(1回から5回)に対応するオドメータの値が示されているが、取得回数はこれに限定されない。
電動車両10のオドメータは、電動車両10を製造(完成)してからの積算走行距離であるため、同一車両において距離が減少することはない。したがって、不正判定部268は、所定時間ごとに電動車両10から取得したオドメータの値が走行距離に応じて継続して増加している場合に、貸し出してから返却されるまでの間に不正に利用されていないと判定する。一方、オドメータの値が前回の値よりも減少している場合には、不正判定部268は、貸し出してから返却されるまでの間に、着脱式バッテリ100が不正利用されたと判定する。
図9の例では、1回目から3回目までのオドメータの値は継続して増加しているのに対し、4回目の取得時にはオドメータの値が減少している。この場合、不正判定部268は、着脱式バッテリ100が不正に利用されたと判定する。
上述した第1の判定パターンによれば、着脱式バッテリ100の複数車両での利用を容易に把握することができる。したがって、不正利用をより適切に判定することができる。
<第2の判定パターン>
第2の判定パターンは、第1の判定パターンに加えて、オドメータの値が増加し続けている場合であっても、その変化量が閾値以上である場合に、着脱式バッテリ100が不正に利用されたと判定するものである。図10は、第2の判定パターンについて説明するための図である。図10の例では、図9と同様に着脱式バッテリを貸し出してから所定時間ごとに電動車両10から取得したオドメータの値が示されている。不正判定部268は、1回目から5回目までのオドメータの値が継続して増加している場合(減少していない場合)に、取得部264に、認証時の利用者IDおよびカードIDに基づいて管理サーバ300に過去の着脱式バッテリ100の利用履歴を問い合わせて、管理サーバ300の利用履歴を取得させる。不正判定部268は、取得させた利用履歴に基づいて、利用者の使用状態に基づくオドメータの過去の増加量の平均または最大値を、閾値として導出する。なお、閾値は、平均値または最大値に対して許容範囲(マージン)を含んでもよい。そして、不正判定部268は、増加量が閾値以上でない場合に着脱式バッテリ100が不正に利用されていない判定し、閾値以上である場合に不正に利用されたと判定する。
ここで、閾値が30[km]と導出されたものとする。図10の例において、2回目から3回目のオドメータの値の変化量が40[km]となっている。この場合、不正判定部268は、着脱式バッテリ100が不正に利用されたと判定する。
上述したように、第2の判定パターンによれば、オドメータの値が走行距離に応じて継続的に増加する場合であっても着脱式バッテリ100の利用履歴に基づく閾値を用いて、より適切に不正利用の判定を行うことができる。
<第3の判定パターン>
第3の判定パターンは、第1および第2の判定パターンに加えて、更に車種情報に基づいて、着脱式バッテリ100が不正に利用されたか否かを判定するものである。図11は、第3の判定パターンについて説明するための図である。図11の例では、着脱式バッテリ100を貸し出してから蓄電部110による消費電力量が第1閾値(例えば、1[kWh])を超えるごとに取得されるオドメータの値を示している。
第3の判定パターンにおいて、取得部264は、着脱式バッテリ100の記憶部140から、着脱式バッテリが装着された電動車両10の車種情報を取得し、取得した車種情報に対応付けられた電費情報を管理サーバ300に問い合わせ、管理サーバ300から電費情報を取得する。不正判定部268は、管理サーバ300から電費情報として取得した着脱式バッテリ100の1[kWh]あたりの走行距離と、着脱式バッテリ100から取得した連続する取得回数間でのオドメータの値の差分(実測走行距離)とを比較し、その差が所定値未満である場合に不正利用されていないと判定し、所定値以上である場合に不正利用されていると判定する。第3の判定パターンにおいて、上述した実測走行距離は、実測電費情報に相当する。上記所定値は、固定値でもよく、電動車両10の車種情報(例えば、大型や小型、特殊車両等)や走行状態(例えば、坂道や高速道路を走行しているか否か、空調を付けているか否か)に応じた可変値でもよい。
ここで、車種情報に対する着脱式バッテリ100の1[kWh]あたりの走行距離が3[km]であり、所定値が5[km]であるものとする。図11の例において、3回目と4回目のオドメータの値の差分は14[km]であり、電費情報との差分(14−3)は9[km]であるため、所定値以上となる。この場合、不正判定部268は、着脱式バッテリ100が不正に利用されたと判定する。
このように、第3の判定パターンによれば、車種情報(より具体的には電費情報)も加味して、着脱式バッテリ100が不正に利用されたか否かを、より適切に判定することができる。また、車種ごとに異なる料金プランが設定される場合には、安い料金プランで貸し出した着脱式バッテリ100が高い料金プランの車種に不正利用される可能性が高いため、車種情報等も含めて不正判定を行うことで、より適切に不正利用の判定を行うことができる。
なお、第3の判定パターンでは、車種情報に対応する電費情報を用いて不正利用しているか否かの判定を行ったが、車種情報に代えて(または加えて)、車両IDまたはカードIDごとの電費情報等を用いて上述した判定処理を行ってもよい。この場合、管理サーバ300は、予め車両IDまたはカードIDごとの利用履歴から統計処理を行い、電費情報を導出してサーバ側記憶部350に記憶する。また、管理サーバ300は、バッテリ交換装置200から車両IDまたはカードIDに基づく電費情報の問い合わせがあった場合に、サーバ側記憶部350に記憶された情報から車両IDやカードIDに対応する電費情報をバッテリ交換装置200に提供する。これにより、利用者ごとの利用状況に基づき導出された電費情報に基づいて、利用者ごとに、より適切に不正利用の判定を行うことができる。
<第4の判定パターン>
第4の判定パターンは、第3の判定パターンと比較して、電費情報を含まず、車種情報に基づいて着脱式バッテリ100が不正に利用されたか否かを判定する点で相違する。この場合、取得部264は、着脱式バッテリ100の記憶部140から、着脱式バッテリ100が装着された電動車両10の車種情報を取得する。また、取得部264は、読取部240から読み取られたユーザカードのカードIDに基づいて管理サーバ300に車種情報の問い合わせを行い、利用者管理テーブル352からカードIDに対応付けられた車種情報を取得する。不正判定部268は、着脱式バッテリ100の記憶部140から取得した車種情報と、カードIDに基づいて管理サーバ300から取得した車種情報とが同一の場合には不正利用されていないと判定し、異なる場合には不正利用されていると判定する。
また、第4の判定パターンでは、車種情報に代えて(または加えて)、車両IDを用いてもよい。車両IDを用いる場合、取得部264は、例えば、着脱式バッテリ100の記憶部140から着脱式バッテリ100が装着された電動車両10の車両IDを取得すると共に、読取部240によりユーザカードから読み取られた車両IDを取得する。不正判定部268は、両方の車両IDが同一の場合に不正利用されていないと判定し、異なる場合に不正利用されていると判定する。車両IDを用いることで、車種情報を用いるよりも電動車両10を特定して比較を行うことができる。
このように、第4の判定パターンによれば、電費情報を含まずに車種情報を用いて、着脱式バッテリ100が不正に利用されたか否かを、より適切に判定することができる。また、車種ごとに異なる料金プランが設定される場合には、安い料金プランで貸し出した着脱式バッテリ100が高い料金プランの車種に不正利用される可能性が高いため、車種情報等も含めて不正判定を行うことで、より適切に不正利用の判定を行うことができる。
<第5の判定パターン>
第5の判定パターンは、第1〜第4の判定パターンに代えて(または加えて)、貸出時の着脱式バッテリ100のバッテリIDと、返却時の着脱式バッテリ100のバッテリIDとを照合することで、不正利用したか否かを判定するものである。
第5の判定パターンにおいて、取得部264は、認証時に取得した利用者IDおよびカードIDに基づいて、管理サーバ300に前回貸出時の着脱式バッテリ100のバッテリIDの問い合わせを行う。管理サーバ300は、バッテリ交換装置200からの問い合わせがあった場合に、利用者IDおよびカードIDを用いて、利用者管理テーブル352の利用者IDおよびカードIDを参照し、合致した場合の使用者IDおよびカードIDに対応付けられた貸出中バッテリIDの情報を取得する。そして、取得した貸出中バッテリIDの情報を問い合わせのあったバッテリ交換装置200に送信する。
不正判定部268は、管理サーバ300から取得した貸出中バッテリIDと返却時のバッテリIDとを比較し、返却時のバッテリIDが貸出中バッテリIDに含まれる場合に、不正利用していないと判定し、返却時のバッテリIDが貸出中バッテリIDに含まれていない場合に、不正利用していると判定する。
このように、第5の判定パターンによれば、貸出時と返却時のバッテリIDを比較することで、着脱式バッテリ100の不正利用を判定することができる。なお、第5の判定パターンでは、着脱式バッテリ100の貸出時と返却時のみ第1利用者が行い、実際の利用は第1利用者以外の第3者の電動車両10で利用される場合に、不正利用されたと判定することができない。したがって、第5の判定パターンは、上述した第1〜第4の判定パターンのうち少なくとも一つを組み合わせて実行することで、判定結果の正確度を向上させることができる。
不正判定部268により着脱式バッテリ100が不正に利用されたと判定された場合、交換制御部262は、不正利用されたと判定したことを示す情報(警告情報)を表示部235に表示させる。また、交換制御部262は、充電済み着脱式バッテリ100の貸出を一時的または永久的に禁止したり、罰金を支払わせる等の所定のペナルティを利用者に付与する制御を行う。これにより、着脱式バッテリ100の不正利用を抑制することができる。また、交換制御部262は、利用者によるバッテリ交換装置200の初期利用時または着脱式バッテリ100の貸出時に、上述したペナルティが付与されることを表示部235に表示させて利用者に通知することで、不正利用の抑止効果を更に向上させることができる。
[処理フロー]
以下、実施形態のバッテリ交換装置200により実行される処理の流れについて説明する。以下では、主にバッテリ返却後(且つ貸出前)の不正判定処理を中心として説明するものとする。図12は、実施形態のバッテリ交換装置200により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12の例において、取得部264は、返却された着脱式バッテリ100の記憶部140から、着脱式バッテリ100が搭載された電動車両10から所定のタイミングで取得したオドメータの値(車両に関する情報の一例)を取得する(ステップS100)。次に、不正判定部268は、例えば、所定周期で取得したオドメータの値が継続して増加しているか否かを判定する(ステップS102)。継続して増加していると判定された場合、取得部264は、着脱式バッテリ100の利用履歴を取得する(ステップS104)。次に、不正判定部268は、オドメータの値の増加量が、着脱式バッテリ100の利用履歴に基づき導出された閾値未満であるか否かを判定する(ステップS106)。
オドメータの値の増加量が閾値未満であると判定された場合、取得部264は、着脱式バッテリ100から取得した車種(車両に関する情報の一例)に対応する電費情報を管理サーバ300から取得する(ステップS108)。次に、不正判定部268は、オドメータの値から得られる実測電費情報と、管理サーバ300から取得した電費情報との差が所定値未満であるか否かを判定する(ステップS110)。実測電費情報と管理サーバ300から取得した電費情報との差が閾値未満であると判定された場合、不正判定部268は、着脱式バッテリ100が不正利用されていないと判定する(ステップS112)。次に、交換制御部262は、充電済み着脱式バッテリ100を貸し出す制御を行う(ステップS114)。
また、ステップS102の処理において、所定のタイミングで取得したオドメータの値が継続して増加していないと判定された場合、ステップS106の処理において、オドメータの値の増加量が閾値未満でない(閾値以上である)と判定された場合、または、ステップS110の処理において実測電費情報と電費情報との差が所定値未満でない(所定値以上である)と判定された場合、不正判定部268は、着脱式バッテリ100が不正利用されたと判定する(ステップS116)。次に、交換制御部262は、不正利用していると判定されたことを示す情報を表示部235に表示して利用者に通知し(ステップS118)、利用者に対してバッテリ交換サービスの利用に対する所定のペナルティを付与する(ステップS120)。これにより、本フローチャートの処理は、終了する。
[変形例]
上述した実施形態において、バッテリ交換装置200における不正判定処理は、管理サーバ300で行ってもよい。この場合、バッテリ交換装置200は、着脱式バッテリ100の記憶部140に記憶された電動車両10に関する情報や、認証時に取得した認証用情報等を管理サーバ300に送信する。管理サーバ300は、取得した電動車両10や認証用情報に基づいて、上述した不正判定を行い、判定結果をバッテリ交換装置200に送信する。バッテリ交換装置200は、管理サーバ300から受信した判定結果に基づいて、不正利用されていない場合には、充電済み着脱式バッテリ100の貸出制御を行い、不正利用されている場合には、利用者に通知したり、所定のペナルティを付与する。これにより、バッテリ交換装置200における処理負荷を低減することができる。
また、上述した実施形態における不正判定処理は、オドメータに代えてリセット可能な距離センサにより検出される走行距離を用いてもよい。この場合、距離センサは、例えば、着脱式バッテリ100が電動車両10に装着されたタイミングでリセットを行い、そこから距離を計測する。これにより、着脱式バッテリ100を二台以上の電動車両10に付け替えた場合に、その都度走行距離がリセットされ、継続して取得される走行距離が減少するため、不正利用を判定することができる。
上述した実施形態によれば、バッテリ交換装置200において、電動車両10に対して着脱自在に装着され、電動車両10の走行用の電力を供給する着脱式バッテリ100の返却および貸出を制御する制御部(交換制御部262、充電制御部266)と、返却されたバッテリから着脱式バッテリ100が装着された電動車両10に関する情報を取得する取得部264と、取得部264により取得された電動車両10に関する情報に基づいて、着脱式バッテリ100が不正に利用されたか否かを判定する不正判定部268と、を備えることにより、着脱式バッテリ100の不正利用を、より適切に判定することができる。
上記実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
電動車両に対して着脱自在に装着され、前記電動車両の走行用の電力を供給するバッテリの交換サービスを行い、
前記バッテリの返却および貸出に関する制御を行い、
前記返却されたバッテリから前記バッテリが装着された前記電動車両に関する情報を取得し、
取得した前記電動車両に関する情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定する、
ように構成されている、バッテリ交換装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
1…バッテリ交換システム、10…電動車両、100…着脱式バッテリ、110…蓄電部、120…取得部、130…BMU、140…記憶部、150…接続部、200…バッテリ交換装置、210…スロット、220…交換装置側接続部、230…充電器、235…表示部、240…読取部、245…認証部、250…交換装置側通信部、260…交換装置側制御部、262…交換制御部、264…取得部、266…充電制御部、268…不正判定部、270…アップロード部、280…交換装置側記憶部、282…認証リスト、284…バッテリ情報、300…管理サーバ、310…サーバ側通信部、320…管理部、330…提供部、350…サーバ側記憶部、NW…ネットワーク

Claims (8)

  1. 電動車両に対して着脱自在に装着され前記電動車両の走行用の電力を供給するバッテリの返却および貸出を制御する制御部と、
    前記返却されたバッテリから前記バッテリが装着された前記電動車両に関する情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記電動車両に関する情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定する判定部と、
    を備えるバッテリ交換装置。
  2. 前記電動車両に関する情報は、前記電動車両の走行距離を含み、
    前記判定部は、前記バッテリが前記電動車両に装着された後、所定のタイミングで取得される前記電動車両の走行距離に基づいて前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定する、
    請求項1に記載のバッテリ交換装置。
  3. 前記取得部は、前記電動車両の利用者による前記バッテリの利用履歴を取得し、
    前記判定部は、前記電動車両に関する情報および前記利用履歴に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定する、
    請求項1または2に記載のバッテリ交換装置。
  4. 前記電動車両に関する情報は、前記電動車両の車種情報を含み、
    前記判定部は、前記電動車両に関する情報および前記車種情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定する、
    請求項1から3のうち何れか1項に記載のバッテリ交換装置。
  5. 前記取得部は、前記電動車両の車種に対応付けられた電費情報を取得し、
    前記判定部は、前記電動車両に関する情報および前記電費情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定する、
    請求項1から4のうち何れか1項に記載のバッテリ交換装置。
  6. 前記制御部は、前記判定部により前記バッテリが不正に利用されたと判定された場合に、前記バッテリの貸出に対し、前記電動車両の利用者に所定のペナルティを付与する、
    請求項1から5のうち何れか1項に記載のバッテリ交換装置。
  7. 電動車両に対して着脱自在に装着され、前記電動車両の走行用の電力を供給するバッテリの交換サービスを行うバッテリ交換装置が、
    前記バッテリの返却および貸出に関する制御を行い、
    前記返却されたバッテリから前記バッテリが装着された前記電動車両に関する情報を取得し、
    取得した前記電動車両に関する情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定する、
    不正判定方法。
  8. 電動車両に対して着脱自在に装着され、前記電動車両の走行用の電力を供給するバッテリの交換サービスを行うバッテリ交換装置に、
    前記バッテリの返却および貸出に関する制御を行わせ、
    前記返却されたバッテリから前記バッテリが装着された前記電動車両に関する情報を取得させ、
    取得された前記電動車両に関する情報に基づいて、前記バッテリが不正に利用されたか否かを判定させる、
    プログラム。
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