JP2021076644A - 光学モジュール、及び、その封止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
光学モジュール内部での結露を防止し、防湿性の高いパッケージ構造の光学モジュールを提供する。
【解決手段】
筐体とキャップにて構成された空間内に光学部品が収納された光学モジュールであって、筐体とキャップとでOリングとシール剤が挟み込まれた封止部を有し、封止部は、Oリングの外側にシール剤が配置され、外側の筐体及びキャップに接していないOリングの表面がシール剤によってすき間無く覆われており、Oリングと筐体とキャップとで囲まれた空間にシール剤が充填されている構造とする。
【選択図】図2
光学モジュール内部での結露を防止し、防湿性の高いパッケージ構造の光学モジュールを提供する。
【解決手段】
筐体とキャップにて構成された空間内に光学部品が収納された光学モジュールであって、筐体とキャップとでOリングとシール剤が挟み込まれた封止部を有し、封止部は、Oリングの外側にシール剤が配置され、外側の筐体及びキャップに接していないOリングの表面がシール剤によってすき間無く覆われており、Oリングと筐体とキャップとで囲まれた空間にシール剤が充填されている構造とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、映像出力装置の光学モジュールの封止構造に関する。
映像出力装置の光学モジュールとしては、光源を含む光学部品、光学部品を搭載する台座、台座と組み合せて光学部品を密封するカバー、およびカバーに設けられ光源からの光を外に取り出すための出射窓を備えたパッケージ構造の光学モジュールが知られている。そして、台座とカバーとは封止材を用いて、光学モジュールの内部と外部の空気を遮断するような封止構造を有している。
ここで、封止材として一般的に用いられるOリングの材料は、透水性が高いために、長期にわたって高温高湿状態に晒されると、Oリングの材料内部に水蒸気が浸入し、時間経過とともにOリングを水蒸気が透過する。Oリングを透過した水蒸気は筐体内部に浸入し、徐々に筐体内部の湿度が上昇する結果となる。また、封止材として一般的に用いられるシール剤は、塗布時での液体状態であっても、硬化後のゴム状であっても、それ自身からアウトガスを発生させることが知られている。このアウトガスの一部は、密封された筐体内部に閉じ込められるために、筐体内部の光学部品に付着して動作不具合を発生させる原因となる。
そこで、上記のOリングまたはシール剤を用いた封止構造の不具合を防止する構造として、特許文献1がある。特許文献1では、光モジュールであって、台座とカバーとは、Oリングと液体状シール材によって、Oリングの圧縮方向と液体状シール材の圧縮方向とが略垂直となるように、封止される構造が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載されている構造においては、Oリングとその外側に配置されたシール剤との間の空気の存在について認識していない。すなわち、Oリングのシール性を有効にするためには組み立て工程において、Oリングを厚さ方向に10%から30%程度押しつぶす必要がある。その際、シール剤とOリングに囲まれたすき間に存在する空気は、圧縮され空気の圧力が上昇する。そのとき、シール剤の一部は、外側に押し出され、筐体内部と外部とがトンネル状に空気の貫通した穴(貫通穴)が出来ることで空気漏れを起こす可能性がある。これによりシール剤の封止が壊れる課題がある。また、光モジュール全体が高温状態になると上記のOリングとシール剤のすき間の空気体積が膨張して、シール剤に貫通穴ができる危険性がある。シール剤に貫通穴が存在すると貫通穴を通して外部の水蒸気が液体シールの内側に侵入し、結果的に筐体内部への水蒸気の侵入が発生してしまう課題がある。
そこで、本発明は、これらの課題を解決し、光学モジュール内部での結露を防止し、光学部品が正常に動作するための防湿性の高いパッケージ構造の光学モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、その一例を挙げるならば、筐体とキャップにて構成された空間内に光学部品が収納された光学モジュールであって、筐体とキャップとでOリングとシール剤が挟み込まれた封止部を有し、封止部は、Oリングの外側にシール剤が配置され、外側の筐体及びキャップに接していないOリングの表面がシール剤によってすき間無く覆われており、Oリングと筐体とキャップとで囲まれた空間にシール剤が充填されている構造とする。
本発明によれば、防湿性の高いパッケージ構造の光学モジュールを提供できる。
以下に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
まず、本実施例の前提となる、映像出力装置に用いる従来の光学モジュールについて説明する。光学モジュールは、映像出力装置において設計された光路を実現するために光学部品が配置された光学エンジンが筐体の内部に設置された部材である。
図6は、従来の光学エンジンの概略構成の斜視図である。図6において、光学エンジン101は、各光学部品を台座102に対して接着剤を用いて固定する方式がとられている。光学エンジン101の主な光学部品としては、青色、緑色、赤色を発光する各レーザダイオード(LD)103、複数枚数のRGB合成ミラー106、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)107、光学ミラー108が挙げられる。なお、図6において、109は投影スクリーンを示し、110は光路、111は映像を示す。
図7は、図6の光学エンジン101を筐体202の内部に設置した光学モジュールの構成図を示す上面視概略図であり、図8は、その側面視断面図である。図7及び図8において、光学モジュール200は、筐体202内に設置した図6の光学エンジン101と、筐体の側面に設けた光学エンジンで生成された映像111をスクリーンに投影させる際に必要な出射窓207と、筐体202の上部にキャップ203が設置されているパッケージ構造を有している。筐体202とキャップ203はシール剤やOリングからなる封止材301を用いて、光学モジュールの内部と外部の空気が遮断するような封止構造となっている。
ここで、光学エンジン101に搭載されたLD103やMEMS107は、電気駆動に伴い発熱する。アルミダイキャストなどの金属で作製された光学モジュールの筺体202は熱伝導に優れているために、発熱は筐体202全体に速やかに拡散する。これに伴い、光学ミラー108やレンズなどの部品も温度が上昇しやすい。
例えば、映像出力装置として自動車で使用するHUD(Head Up Display)に光学モジュールを用いる場合、長時間の光学モジュールの稼動時においては、LD103の点灯やMEMS107の動作発熱により、光学モジュール全体が高温となる。ここで、光学モジュールの封止構造が十分でない場合、光学モジュールの内部取り込んだ水蒸気を含んだ空気は高温となり、大量の水分を取り込んだ状態にて光学モジュール内部にとどまることになる。その後、自動車内の温度が十分に低い温度、例えば、マイナス気温となると、光学モジュール内に留まった水蒸気を含んだ空気は、冷却され、場合によっては結露が発生する。この状態で映像装置が動作すると、光学部品、特に、出射窓207やMEMS107への結露が発生する。結露によりMEMS107の動作不良や、出射窓207が曇ることにより映像111のボケなどの不具合が起こる。さらには、光学モジュール200の内部において、水蒸気を含んだ空気中にてMEMS107を駆動させると、湿度に応じてMEMS107の可動角度や速度が変化するために、映像111の画像投影領域や画質が変化してしまう不具合が発生する。
そのため、本実施例では、光学モジュール内部で結露が発生することを防止し、MEMSなどの光学部品が正常に動作するための防湿性の高いパッケージ構造を提供する。
図1は、本実施例における光学モジュールの構成図を示す側面視概略図である。図1において、図8と同じ構成は同じ符号を付し、その説明は省略する。図1において、光学エンジン101は、筐体202内部にネジや接着剤(図示せず)などで固定されている。光学モジュール200は、筐体202がキャップ203で蓋をされることで筐体内部502が密閉された空間を構成するパッケージ構造を有している。そして、封止部400において、ネジ402、Oリング403とシール剤401によって、光学モジュール200の内部と外部の空気が遮断する封止構造を有している。
図2は、本実施例における光学モジュールの封止部400の断面拡大図である。図2において、筐体202の周縁部には、Oリング403のつぶし代を調整するために配置された段差部303が設置されている。段差部303の高さHは、Oリング403の直径の90%から70%の高さであることが望ましい。段差部303の上面にはキャップ203が設置される。
キャップ203と筐体の段差部303の底面と間にはOリング403が挟み込まれ、段差部303の高さにてOリング403のつぶし高さが固定される形状となっている。Oリング403の外側には筐体202とキャップ203が、たとえば、複数のネジ402によって固定されていることから、筐体202とキャップ203は全周囲に渡ってOリング403の一定の高さのつぶし代を保持することができる。
キャップ203と筐体の段差部303の底面と間にはOリング403が挟み込まれ、段差部303の高さにてOリング403のつぶし高さが固定される形状となっている。Oリング403の外側には筐体202とキャップ203が、たとえば、複数のネジ402によって固定されていることから、筐体202とキャップ203は全周囲に渡ってOリング403の一定の高さのつぶし代を保持することができる。
Oリング403の外周部表面とキャップ底面と筐体の段差部303に囲まれた部分には、すき間無くシール剤401が満たされている。よって、シール剤401は筐体202表面とキャップ203表面にも密着していることで、シール剤自体も封止機能を有することになる。従って、図2の封止構造では、Oリング403自体の封止機能とシール剤401自体の封止機能を独立で有するために、2重の封止構造を構成していることになる。
図2の封止構造に用いるシール剤401は、たとえば、熱硬化型のオレフィン系シール剤を用いることにより、シール剤注入時においては、シール剤は液体状態であるため、Oリング403とキャップ203の間のすき間、または、Oリング403と筐体202のすき間をシール剤401にて完全に覆うことが可能である。
図2の封止構造は、光学モジュールの組み立て工程において、シール剤401の注入によるシール剤の塗布工程後にネジ締めなどでOリングを上下方向につぶす工程にてOリングでの封止特性を確保する。なお、シール剤401を固化させた後であっても、シール剤401の弾性率は、Oリング403の弾性率よりも小さいことが必要である。これにより、Oリングが変形した場合でも、その変形に伴い固化後のシール剤401の変形も追従するために、Oリングとシール剤の間の密着性が損なわれることはない。
ここで、ネジの締め付けによりOリング403の変形が加えられた場合においても、Oリング403とシール剤401の間には圧縮される空気が存在しないためシール剤401内部に貫通穴を形成することがない。さらには、熱硬化型シール剤を固化するためには、光学モジュール200を液体であるシール剤が硬化する温度、おおむね70〜100℃まで上昇させる必要がある。この際、光学モジュールは密封されているために空気の熱膨張に伴って、筺体内圧(Oリングの内側の圧力)は上昇する。図2の封止構造においては、モジュール筐体内部に封入された空気が膨張するために筺体内部の空気圧力が上昇する。この上昇した内部圧力はOリングを外側に押す圧力となるが、圧縮されたOリングの封止効果によって内部圧力はOリングの外側に伝わらない。このため、Oリングの外側に配置したシール剤には、貫通穴を形成する原因となる圧力が加わることはない。さらには、光学モジュール内部に収納しているLDやMEMSなどの発熱部品が稼動時において発熱した場合、光学モジュールの内部空気の温度上昇が発生する。これにより、光学モジュール内部では空気圧上昇が起こるが、図2の構造ではOリングによるブロック効果によりシール剤には光学モジュール内部の圧力上昇の影響を受けることがなく、シール剤には、内部圧力の横向き圧力を受けることがない。これにより、光学モジュールの密封性が保持できる。
光学モジュールが高温高湿環境下において使用された場合は、光学モジュールの外部には多くの水蒸気が存在する。図2の構造においては、水蒸気透過率の低いシール剤によって水蒸気の材料透過を防ぎ、シール剤を透過した僅かな水蒸気は、さらに、Oリングによっても材料透過を防ぐことで2重の防止ができる。これにより、例えば、車載用のHUDにて要求される10年以上においても水蒸気による光学部品の曇りを発生させることがない。また、MEMSの動作に影響を与えることがなく、光学画像の高信頼化を実現できる。
以上のように、本実施例によれば、光学モジュール内部での結露を防止し、光学部品が正常に動作するための防湿性の高いパッケージ構造の光学モジュールを提供することができる。
また、シール剤401から発生するアウトガスについても、図2の構造においてはシール剤401よりもOリング403が内側に存在するために、シール剤にて発生したアウトガスがOリングにより遮断され筐体内部に侵入することを防止することが出来る。
図3は、本実施例における光学モジュールのシール剤とOリングを使った封止部の断面拡大図である。図3において、図2と同じ構成は同じ符号を付し、その説明は省略する。図3においては、Oリング403と筐体202内側の表面の間204と、Oリング403とキャップ203表面の間205にシール剤が挟まった構造となっている。
筐体202やキャップ203の部品作製においては、例えば、機械加工や射出成形や鍛造などの方法が取られる。低コストでの製造品では、加工精度が低いためにOリングと接触する表面には表面凹凸が生じる。表面凹凸が約10μm以上となると、Oリングをネジ締めなどで変形させても、筐体またはキャップ表面とOリング表面の接触が十分に密着しないことから、Oリングと筐体表面の界面には微小な貫通穴(界面貫通穴)が形成されて、界面リーク(Oリングと筐体界面での空気漏れ)の原因となる。これを防ぐために、筐体とキャップのOリング対向面は、凹凸や傷が無いように追加加工を施す必要があった。さらには、筐体またはキャップのOリング対向面に深さ10μm以上の傷や“埃”が存在する場合についても、傷や“埃”の部分に界面貫通穴が生じて界面リークが生じる。
そこで、本実施例における図3の構造においては、液体状のシール剤が筐体やキャップの表面の凹凸部やもしくは傷部や“埃”を埋めることが可能となり、Oリングとシール剤の密着を確保することが出来る。これにより、界面リークを生じる界面貫通穴を形成することがない。このために、筐体やキャップの表面の加工精度が高くない部品を使用することが可能となる。
さらには、筐体202表面の凹凸部を埋めたシール剤は筐体とOリングに間に挟まった構造となる。ネジの締結力により収縮したOリングはその反発力によって上下方向に圧力を加えた状態である。このため、筐体内部の内圧が上昇しても、Oリング403と筐体202表面の凹凸との間を埋めたシール剤には内部圧力はかからないため凹凸を埋めたシール剤には界面貫通穴が生じることはない。これにより、筐体202もしくはキャップ203において、Oリング接触面の表面凹凸精度の低い部品を使用しても封止性能を確保することが可能となる。
図4は、本実施例における光学モジュールの封止部の断面拡大図である。図4において、図2と同じ構成は同じ符号を付し、その説明は省略する。図4において、筐体202の内側壁にはOリング止め701を設置している。筐体の外側壁においては、等間隔にネジ止めをするための柱702が設けられている。柱の高さは、実施例1で述べたようにOリングのつぶし代の寸法に合わせて設定することが望ましい。
Oリング止め701の外周はOリング403の内周に接触して配置されている。シール剤401はOリング403の外側表面全体に接触している。Oリング403をOリング止め701に接触させることで、横方向の外部力が加えられても、Oリングの配置位置がすれることを防ぐことができる。
また、図4の構造であれば、光学モジュールの組み立て工程において、Oリングを上下の圧力を加えた後(例えば、ネジ402でOリング403を押しつぶした後)の段階で、シール剤を塗布することが可能となる。
また、実施例1または実施例2と同様に、Oリングの外側表面をシール剤で覆うことにより上記のように水蒸気やシール剤から発生するアウトガスの筐体内への進入を防ぐことができる。
図5は、本実施例における光学モジュールの側面視断面図である。図5において、図1と同じ構成は同じ符号を付し、その説明は省略する。図5において、筐体202内に封止構造により収容された光学エンジン101に搭載されたMEMS107は、光学モジュール200の密閉された空間内の温度や湿度、圧力等の環境変化によりMEMS107の走査動作が影響を受けることが知られている。よって、本実施例では、MEMS動作に影響を与える環境変化を測定できる測定素子(測定センサ)801を収容している。そして、測定センサ801からの信号は、MEMSの動作を制御するMEMS制御回路600に信号線601で接続されている。また、MEMS制御回路600がMEMS動作に影響を与える環境変化に応じてMEMS107をフィードバック制御するように制御線602が接続されている。
このように、MEMS動作に影響を与える環境変化に応じてMEMSをフィードバック制御する制御回路を持つことで、光学モジュール内部のMEMS動作に影響を与える環境が変化した場合でもMEMSの動作が影響を受けないようにすることができる。
ここで、光学モジュール200は、実施例1、2、3で説明した封止構造を有することで、光学モジュール内の空間への水蒸気の進入を防ぎ、光学モジュール内の空間の水蒸気量の変化を最小限に抑えることができる。このため、光学モジュール内の空間の湿度変化が小さくなるので、MEMS107への湿度による影響を無視することが出来る。よって、MEMS動作に影響を与える環境変化として、湿度を除くことができるので、測定センサ801、及び、MEMS動作のフィードバック制御回路を簡略化することができる。
なお、念のために、MEMS動作に影響を与える環境変化として、湿度を加え、温度、圧力、湿度の変化を検出してMEMS動作にフィードバックできるようにしてもよい。
また、本実施例では、光学モジュール200の組み立て時に筐体内部502に取り込んでしまった水蒸気を除去するために、光学モジュール200には、乾燥剤802を収納している。
なお、測定センサ801からの信号をMEMS制御回路600に伝達するための信号線601、及び、MEMS制御回路600からMEMS107への制御線602は、筐体202を貫通して配線する必要があるが、この封止については、光学モジュールの製造時に封止した後に封止を解く必要はないので、樹脂封止等のはめ殺しでの封止方法で封止する。出射窓207の封止についても同様である。
以上実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
101:光学エンジン、102: 台座、103: レーザダイオード(LD)、106: 合成ミラー、107: MEMS、109:投影スクリーン、110:光路、111:映像、200:光学モジュール、202:筐体、203:キャップ、207:出射窓、303:段差部、400:封止部、401:シール剤、402:ネジ、403:Oリング、502:筐体内部、600:MEMS制御回路、601:信号線、602:制御線、701:Oリング止め、801:測定センサ、802:乾燥剤。
Claims (11)
- 筐体とキャップにて構成された空間内に光学部品が収納された光学モジュールであって、
前記筐体と前記キャップとでOリングとシール剤が挟み込まれた封止部を有し、
該封止部は、Oリングの外側にシール剤が配置され、前記外側の前記筐体及び前記キャップに接していない前記Oリングの表面が前記シール剤によってすき間無く覆われており、前記Oリングと前記筐体と前記キャップとで囲まれた空間に前記シール剤が充填されていることを特徴とする光学モジュール。 - 請求項1に記載の光学モジュールにおいて、
前記筐体は、前記シール剤を介した前記Oリングの外側に段差部を有し、
前記Oリングと前記段差部と前記キャップとで囲まれた空間に前記シール剤が充填されていることを特徴とする光学モジュール。 - 請求項1に記載の光学モジュールにおいて、
前記封止部は、前記Oリングと前記筐体のすき間と、前記Oリングと前記キャップのすき間に前記シール剤を挟んでいることを特徴とする光学モジュール。 - 請求項1に記載の光学モジュールにおいて、
前記筐体は、前記Oリングの内側にOリング止めを有し、
前記Oリングは前記Oリング止めの外周に接触して配置されていることを特徴とする光学モジュール。 - 請求項4に記載の光学モジュールにおいて、
前記筐体は、前記シール剤を介した前記Oリングの外側に、該筐体と前記キャップを等間隔にネジ止めをするための柱が設けられていることを特徴とする光学モジュール。 - 請求項1に記載の光学モジュールにおいて、
前記シール剤は、前記Oリングよりも水蒸気透過率が低く、弾性率が小さい材料であることを特徴とする光学モジュール。 - 請求項1に記載の光学モジュールにおいて、
前記空間内に乾燥剤を収容し、前記光学部品としてMEMSを収容していることを特徴とする光学モジュール。 - 請求項7に記載の光学モジュールにおいて、
前記空間内における前記MEMSの動作に影響を与える環境変化を測定できる測定素子を収容し、前記測定素子から得られた情報を前記MEMSの動作制御回路にフィードバックすることを特徴とする光学モジュール。 - 筐体とキャップにて構成された空間内に光学部品が収納された光学モジュールの封止方法であって、
前記筐体のOリングを配置するための段差部に前記Oリングを配置するステップと、
前記Oリングの外側の表面がすき間無く覆われるように液体状シール剤を塗布するステップと、
前記キャップを、前記Oリングを押しつぶすようにして前記筐体に固定するステップと、
前記液体状シール剤を固化させるステップを備えることを特徴とする光学モジュールの封止方法。 - 請求項9に記載の光学モジュールの封止方法において、
前記液体状シール剤を塗布するステップは、
前記Oリングの前記段差部とのすき間、及び、前記キャップで押しつぶす前記Oリング部分にも前記液体状シール剤を塗布することを特徴とする光学モジュールの封止方法。 - 筐体とキャップにて構成された空間内に光学部品が収納された光学モジュールの封止方法であって、
前記筐体のOリング止めにOリングの内周を接触させて配置するステップと、
前記キャップを、前記Oリングを押しつぶすようにして前記筐体に固定するステップと、
前記Oリングの外側の表面がすき間無く覆われるように液体状シール剤を塗布するステップと、
前記液体状シール剤を固化させるステップを備えることを特徴とする光学モジュールの封止方法。
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