JP2021076397A - 車両および障害物検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受波信号に対する感度を適正に補正することができる。【解決手段】本開示にかかる車両は、車体と、第1送波音波を送波する送波部と、第1送波音波が第1障害物に反射された第1反射音波を受波する受波部と、を備え、送波部は、更に第2送波音波を送波し、受波部は、第2送波音波に由来し、第2障害物に反射された第2反射音波を受波し、受波部は、第2反射音波が車体の少なくとも一部に反射され、更に第2障害物に反射された第3反射音波を更に受波し、受波部は、第3反射音波が車体の少なくとも一部に反射され、更に第2障害物に反射された第4反射音波を更に受波し、第2反射音波、第3反射音波、及び第4反射音波のそれぞれの第2反射音波ピーク、第3反射音波ピーク、及び第4反射音波ピークを抽出し、第2反射音波ピーク、第3反射音波ピーク、及び第4反射音波ピークに対応する減衰曲線を選択し、減衰曲線に基づいて、所定の感度を補正する。【選択図】図2

Description

本開示は、車両および障害物検知装置に関する。
車両に搭載され、音波の反射を用いて障害物を検知する障害物検知装置が知られている。反射音波の強度は気温および湿度によって大きく異なるため、受波信号に対する感度の補正が行われることがある。
特開2018−173282号公報 特開2016−080649号公報
しかしながら、車両において正確な温湿度を測定することは困難な場合があり、そのような場合であっても、受波信号に対する感度を適正に補正可能な技術が求められている。
本開示は、受波信号に対する感度を適正に補正することができる車両および障害物検知装置を提供することを目的とする。
本開示にかかる車両は、第1車輪と、第2車輪と、前記第1車輪及び前記第2車輪に結合され、前記第1車輪及び前記第2車輪によって所定の方向に移動可能な車体と、前記車体の所定の端部に配置され、第1送波音波を送波する送波部と、前記車体の前記所定の端部に配置され、前記第1送波音波が第1障害物に反射された第1反射音波を受波する受波部と、を備え、前記受波部が受波する前記第1反射音波の強度に基づき、所定の感度で前記第1障害物を検出することが出来る車両であって、前記送波部は、更に第2送波音波を送波し、前記受波部は、前記第2送波音波に由来し、第2障害物に反射された第2反射音波を受波し、前記受波部は、前記第2反射音波が前記車体の少なくとも一部に反射され、更に前記第2障害物に反射された第3反射音波を更に受波し、前記受波部は、前記第3反射音波が前記車体の少なくとも一部に反射され、更に前記第2障害物に反射された第4反射音波を更に受波し、前記第2反射音波、前記第3反射音波、及び前記第4反射音波のそれぞれの第2反射音波ピーク、第3反射音波ピーク、及び第4反射音波ピークを抽出し、前記第2反射音波ピーク、前記第3反射音波ピーク、及び前記第4反射音波ピークに対応する減衰曲線を選択し、前記減衰曲線に基づいて、前記所定の感度を補正する。
本開示にかかる車両および障害物検知装置によれば、受波信号に対する感度を適正に補正することができる。
図1は、実施形態にかかる障害物検知装置を備える車両の一例を示す模式図である。 図2は、実施形態にかかる障害物検知装置を備える車両の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施形態にかかる障害物検知装置の受波部が受波する多重反射による反射音波について説明する模式図である。 図4は、実施形態にかかる障害物検知装置の受波部が受波した受波信号を示すグラフである。 図5は、実施形態にかかる障害物検知装置が記憶する減衰曲線データベースに格納される減衰曲線の例を示すグラフである。 図6は、実施形態にかかる障害物検知装置が記憶する減衰曲線データベースに格納される減衰曲線の例を示すグラフである。 図7は、実施形態にかかる障害物検知装置が選択した減衰曲線を抽出された反射音波ピークに重ね合わせたグラフである。 図8は、実施形態にかかる障害物検知装置における補正処理の手順の一例を示すフロー図である。 図9は、実施形態にかかる障害物検知装置おける障害物検知処理の手順の一例を示すフロー図である。
以下、図面を参照しながら、本開示にかかる車両および障害物検知装置の実施形態について説明する。
[実施形態]
実施形態について図面を用いて説明する。
(車両の構成例)
図1は、実施形態にかかる障害物検知装置100を備える車両1の一例を示す模式図である。図1に示すように、車両1は、車体2と、車体2に所定方向に沿って配置された2対の車輪3(1対のフロントタイヤ3f及び1対のリアタイヤ3r)とを備える。
車体2は、フロントタイヤ3f側の端部である前端部F、リアタイヤ3r側の端部である後端部R、及びフロントタイヤ3rとリアタイヤ3rとの間の車体2の幅方向の端部である側端部Sとを有する。車体2は上面視で略矩形をしており、略矩形状の4つの角部を端部と呼ぶ場合もある。
車体2の前後端部F,Rであって、車体2の下端付近には1対のバンパー4が設けられている。1対のバンパー4のうち、フロントバンパー4fは車体2の下端部付近の前面全体と側面の一部を覆う。1対のバンパー4のうち、リアバンパー4rは車体2の下端部付近の後面全体と側面の一部を覆う。
車体2の所定の端部には、超音波等の音波の送受波を行う送受波部5が配置される。例えば、フロントバンパー4fには1つ以上の送受波部5fが配置され、リアバンパー4rには1つ以上の送受波部5rが配置される。1つ以上の送受波部5が、車両1の両側端部Sにそれぞれ配置されていてもよい。また、1つ以上の送受波部5が、車両1の4つの角である端部に配置されていてもよい。
送受波部5は障害物検知装置100に含まれる。障害物検知装置100は車体2に搭載され、超音波等により車両1の周囲の障害物等を検知する。
車両1は、所定方向に沿って配置された2対の車輪3を用いて走行することが可能である。この場合、2対の車輪3が配置される所定方向が車両1の走行方向(移動方向)となり、ギアの切り替え等により前進または後退することができる。また、操舵により右左折することもできる。
(障害物検知装置の構成例)
図2は、実施形態にかかる障害物検知装置100を備える車両1の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、車両1は障害物検知装置100と車両制御部300とを備える。
車両制御部300は、車速センサ31、加速度センサ32、舵角センサ33、アクセルセンサ34、及びブレーキセンサ35等を備え、車両1の各部の状態を示す情報を取得する。これらの情報に基づき、車両制御部300は、図示しないエンジンアクチュエータ、ブレーキアクチュエータ、及び操舵アクチュエータ等を制御することで、車両1を走行させる。
障害物検知装置100は、例えば駐車を試みている車両1の周囲の障害物を検知する等、低速時の車両1に対する駐車支援等が可能に構成される。障害物検知装置100は、送受波部5と制御部10と記憶部20とを備える。
上述のように、車両1は1つ以上の送受波部5を備える。1つの送受波部5は、超音波等の音波を送波する送波部51と、送波部51から送波された音波に由来し、障害物等に反射された反射音波を受波する受波部52とを備える。このように、1つの送受波部5において、送波部51と受波部52とは対となっており、受波部52は、対となる送波部51からの送波音波に由来する反射音波を受波可能な程度に、送波部51に近接して配置される。
ここで、送波部51からの送波音波に由来する反射音波には、送波部51から送波された音波が障害物等に反射された反射音波が含まれる。このような反射音波を、これ以降、一次反射音波と呼ぶことがある。また、送波部51からの送波音波に由来する反射音波には、送波部51から送波され、障害物等に反射され、バンパー4等の車体2の少なくとも一部に反射され、更に障害物に反射された反射音波等の、2重以上の反射による多重反射音波が含まれる。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)を備えたコンピュータとして構成されている。制御部10に、HDD(Hard Disk Dirve)等から構成される記憶部20が、記憶部20に記憶されるデータの読み出し可能に接続されていてもよい。
制御部10は、信号取得部11、ピーク抽出部12、減衰曲線選択部13、補正許可部14、補正部15、障害物判定部16、及び距離算出部17を備える。
信号取得部11は送受波部5から各種信号を取得する。送受波部5からの信号としては、送波部51が音波を送波したタイミングを示す送波タイミング信号、受波部52が反射音波を受波したタイミングを示す受波タイミング信号、及び受波部52により受波された反射音波を示す受波信号等がある。
ピーク抽出部12は、受波部52により受波された反射音波から多重反射による複数の反射音波ピークを抽出する。
減衰曲線選択部13は、後述の記憶部20が記憶する複数の減衰曲線から、ピーク抽出部12が抽出した複数の反射音波ピークに対応する減衰曲線を選択する。減衰曲線は、所定の温湿度における音波の飛翔距離に応じた減衰量が示された曲線である。減衰曲線選択部13により所定の減衰曲線が選択されることで、その時の車両1の周囲環境における音波の減衰量が推定可能である。受波信号に対する感度は、選択された減衰曲線に基づき補正される。
補正許可部14は、受波信号に対する感度の補正が可能なタイミングを検出する。補正許可部14は、車両制御部300から、車速センサ31、加速度センサ32、舵角センサ33、アクセルセンサ34、及びブレーキセンサ35等の情報を取得して、車両1が所定の状態にある場合に感度の補正を許可する。
補正部15は、補正許可部14が補正を許可すると、減衰曲線選択部13が選択した減衰曲線に基づいて、受波信号に対する感度を補正する。
障害物判定部16は障害物を検出する。障害物判定部16による障害物の検出には通常、一次反射音波が用いられる。障害物判定部16は、受波部52が受波した反射音波の強度に基づいて、所定の感度で障害物等を検出する。つまり、障害物判定部16は、反射音波の強度が所定の閾値以上であれば、障害物があるものと検知する。補正部15が受波信号に対する感度を補正することで、障害物判定部16は、補正された適正な感度で障害物の有無を判定することができる。障害物判定部16は、障害物が検出された場合には、車両制御部300へ障害物が存在するという情報を送信する。
距離算出部17は、障害物判定部16により障害物が検出されると、検出された障害物までの距離を算出する。つまり、距離算出部17は、送波部51からの送波タイミング信号、及び受波部52からの受波タイミング信号に基づき、音波が送波されて障害物に反射し、一次反射音波として受波されるまでの音波の飛翔時間を算出する。また、距離算出部17は、この飛翔時間から音波の飛翔距離を算出する。この飛翔距離は、車両1から障害物までの往復の距離である。これにより、距離算出部17は、車両1から障害物までの距離を算出する。距離算出部17は、算出した障害物までの距離の情報を車両制御部300に送信する。
車両制御部300は、車両制御部300からの障害物が存在することの情報、及び距離算出部17が算出した障害物までの距離の情報の少なくともいずれかに基づいて、障害物を回避するよう車両1を制御する。
記憶部20は、障害物検知装置100による障害物検知処理等に必要な各種パラメータ等のほか、減衰曲線データベース21を記憶する。減衰曲線データベース21には、種々の温湿度における減衰曲線が格納されている。
(障害物検知装置の補正例)
上述のように、障害物検知装置100は、例えば低速時の車両1の駐車支援等が可能に構成され、受波部52が受波した反射音波の強度および受波タイミングに基づいて、所定の感度で障害物等を検出し、また、障害物までの距離を算出する。低速時とは例えば車両1の速度が10km/h未満である場合をいう。
ここで、音波の飛翔距離に応じた減衰量は周囲の温湿度によって大きく異なる。このため、受波信号に対する感度は、車両1の周囲の温湿度に応じた適正な感度に補正されることが好ましい。これにより、感度が高すぎて路面等を障害物と誤検知したり、感度が低すぎて障害物を検知できなかったりすることを抑制することができる。
実施形態の障害物検知装置100は、多重反射による反射音波を用いて受波信号に対する感度補正を行う。以下、図3〜図7を用いて、障害物検知装置100の補正手法の例について説明する。
図3は、実施形態にかかる障害物検知装置100の受波部52が受波する多重反射による反射音波について説明する模式図である。図3に示すように、感度補正に用いる多重反射による反射音波は、車両1に近接し、送波部51が送波する音波の進行方向と対向する障害物40からの反射音波であることが望ましい。
つまり、障害物40は、例えば駐車場の壁等のように、路面に対して略垂直な面を有するものであることが望ましい。また、車両1に近接しているとは、例えば車両1からの距離が5m以内、より好ましくは車両1からの距離が1m以内であることをいう。したがって、感度補正に用いる多重反射による反射音波は、例えば車両1の速度が10km/h未満のときに取得される。
上記のような障害物40が車両1に近接して存在する場合、送受波部5fが備える送波部51からの送波音波TSは、障害物40に反射されて反射音波RW1となり、車体2の一部に反射する。この反射音波RW1が一次反射音波である。車体2の一部に反射した一次反射音波のうち、フロントバンパー4f等の障害物40に対向する面に反射した反射音波RB1は再び障害物40に反射されて反射音波RW2となる。このように、障害物40と車体2との間で多重に反射された反射音波を多重反射による反射音波と呼ぶ。多重反射による反射音波の少なくとも一部は、送受波部5fが備える受波部52により受波される。
図4は、実施形態にかかる障害物検知装置100の受波部52が受波した受波信号を示すグラフである。図4のグラフの横軸は反射音波の飛翔距離(m)であり、縦軸は反射音波の反射強度Hである。反射強度Hは、例えばレベル0〜255の範囲に設定されている。
図4に示すように、受波部52は、上述の多重反射による反射音波だけでなく、種々の反射音波を受波する。障害物検知装置100が備えるピーク抽出部12は、図4に示す受波信号の中から、多重反射による反射音波のピークを抽出する。以下に詳細を述べる。
ピーク抽出部12は、まず、受波信号の中から、所定の閾値Rthを超えた反射音波ピークを抽出する。所定の閾値未満の反射音波ピークには、例えばアスファルト及び砂利等を含む路面からの微弱な反射音波ピーク等が含まれ得る。これらを排除して、より確実に、障害物40からの反射音波ピークを抽出する。
また、ピーク抽出部12は、抽出した反射音波ピークの中から最短距離を示すものを選択し、それを基準距離Lとする。また、ピーク抽出部12は、以下の式(1)に当てはまる反射音波ピークを多重反射による反射音波ピークとして抽出する。
|Ln−L×(n+1)|<Lth・・・(1)
nの最小値は2以上であり、
は、複数の反射音波ピークのうち最短距離を示す反射音波ピークの距離であり、
Lnは、複数の反射音波ピークのうち最短距離を示す反射音波ピークからn番目の反射音波ピークが示す距離であり、
Lthは、距離Lnと距離{L×(n+1)}との許容誤差である。
ここで、飛翔距離が最短距離である基準距離Lを示す反射音波ピークは、送波部51からの送波音波が障害物40に反射されて生じた一次反射音波のピークである。この一次反射音波ピークが多重反射されて生じた反射音波ピークは、原理的には、基準距離Lを用いて算出される距離{L×(n+1)}を示す。ただし、実測による距離Ln(グラフ上の距離)は誤差を含んでいるため、計算上の距離{L×(n+1)}とは完全には一致しない。ピーク抽出部12は、これらの誤差|Ln−L×(n+1)|が許容誤差Lthの範囲内であれば、距離Lnを有する反射音波ピークを多重反射による反射音波ピークとして抽出する。
また、所定のn数において、つまり、基準距離Lを示す一次反射音波ピークからn番目の反射音波ピークとして、上記の式(1)を満たすピークが複数抽出される場合もあり得る。この場合には、これらのピークの中から、最も高い反射強度Hを有するものをn番目の反射音波ピークとして抽出する。音波は空気中をある程度広がりながら伝播するため、反射音波には車体2または障害物40に対して斜めに反射した成分等が含まれる。斜め反射により反射強度Hは低下する傾向にあるため、上記のように、高い反射強度Hの反射音波ピークを選択することで、車体2と障害物40との間をより直進的に往復してきた反射音波ピークを抽出することができる。
あるいは、上記の式(1)を満たす複数のピークのうち、誤差|Ln−L×(n+1)|が最も小さいものをn番目の反射音波ピークとして抽出してもよい。これによっても、斜め反射成分を排除して、車体2と障害物40との間をより最短距離に近い距離で往復してきた反射音波ピークを抽出することができる。
図4に示す反射音波ピークRP0は、飛翔距離が最短距離を示す反射音波ピークであり、すなわち、送波部51からの送波音波が障害物40に反射されて生じた一次反射音波のピークである。また、反射音波ピークRP1〜RP4は、反射音波ピークRP0が有する最短距離を基準距離Lとして、ピーク抽出部12により抽出された多重反射による反射音波ピークである。
反射音波ピークRP1は、最短距離を示す反射音波ピークRP0から1番目の反射音波ピーク、つまり、2重反射による反射音波ピークであり、反射音波ピークRP1の示す距離は距離Lである。このとき、距離Lと、距離{L×(1+1)}とは許容誤差Lthの範囲内にある。同様に、反射音波ピークRP2〜RP4は、最短距離を示す反射音波ピークRP0から、それぞれ2番目〜4番目の反射音波ピーク、つまり、3重反射〜5重反射による反射音波ピークであり、反射音波ピークRP2〜RP4の示す距離はそれぞれ距離L〜Lである。これらの距離L〜Lと、距離{L×(1+1)}とは、いずれも許容誤差Lthの範囲内にある。
ピーク抽出部12は、抽出したこれらの反射音波ピークRP0〜RP4のうち、受波部52が受波できる反射強度Hの最大値(図4の例ではH=255)となっているもの、及び左隣のピークより反射強度Hが高いものを除外する。
反射強度Hが最大値となっている反射音波ピークは、実際には最大値を超える反射強度Hを有している可能性があり、その場合、その反射音波ピークについて正しい反射強度Hが得られていないこととなるため除外される。また、反射音波ピークRP1〜RP4が多重反射によるものであれば、反射音波ピークRP1の反射強度Hは反射音波ピークRP0より小さく、反射音波ピークRP2の反射強度Hは反射音波ピークRP1より小さく、というように、各ピークの反射強度Hは左隣のピークよりも小さくなるはずである。このため、左隣のピークより反射強度Hが高いピークは、多重反射によるものではないとして除外される。
図4の例では、反射音波ピークRP0の反射強度Hが最大値を示しており、除外対象となる。これにより、最終的に、4つの反射音波ピークRP1〜RP4が抽出されたこととなる。
障害物検知装置100が備える減衰曲線選択部13は、ピーク抽出部12により3つ以上の反射音波ピークが抽出されると、それらの反射音波ピークに対応する減衰曲線を選択する。減衰曲線は、記憶部20が記憶する減衰曲線データベース21の中から選択される。
図5及び図6は、実施形態にかかる障害物検知装置100が記憶する減衰曲線データベース21に格納される減衰曲線の例を示すグラフである。図5及び図6のグラフの横軸は、反射音波の飛翔距離(m)であり、縦軸は音圧レベル(dB)である。図5及び図6に示すように、減衰曲線データベース21が保有する減衰曲線には、種々の温湿度での音波の飛翔距離に応じた音波強度の減衰量が示されている。これらの減衰曲線は、例えば−30℃以上45℃以下の温度範囲をカバーしていることが望ましい。
減衰曲線選択部13は、これらの減衰曲線の中から、ピーク抽出部12が抽出した反射音波ピークRP1〜RP4の頂点が描く曲線と最も近似した減衰曲線を選択する。減衰曲線との近似の度合いは、例えば反射音波ピークRP1〜RP4について最小二乗法により求めた近似曲線と、各減衰曲線とを比較することで判定することができる。なお、反射音波ピークRP1〜RP4の近似曲線と減衰曲線とを比較するにあたっては、減衰曲線の縦軸(音圧レベル(dB))を、反射音波ピークRP1〜RP4の実測値であるレベル0〜255までの反射強度Hに変換する。
図7は、実施形態にかかる障害物検知装置100が選択した減衰曲線を抽出された反射音波ピークRP1〜RP4に重ね合わせたグラフである。図4と同様、図7のグラフの横軸は反射音波の飛翔距離(m)であり、縦軸は反射音波の反射強度Hである。グラフには、障害物検知装置100が選択した気温25℃、湿度10%での減衰曲線が実線で示され、気温25℃、湿度40%での減衰曲線が破線で示されている。
図7に示すように、反射音波ピークRP1〜RP4の頂点が描く曲線は、気温25℃、湿度10%での減衰曲線とよく対応している。一方、例として描画した気温25℃、湿度40%での減衰曲線とはあまり対応していない。したがって、例えば図7の例では、減衰曲線選択部13により気温25℃、湿度10%での減衰曲線が選択される。
なお、減衰曲線選択部13が、減衰曲線の選択に用いる反射音波ピークは3つ以上であれば幾つでもかまわない。また、減衰曲線選択部13は、ピーク抽出部により抽出された反射音波ピークの全てを用いなくともよい。その場合、受波信号の上限値未満であって、最も強度の高い反射音波ピークから順に選択された3つ以上の反射音波ピークを用いることが望ましい。図7の例で言えば、抽出された4つの反射音波ピークRP1〜RP4のうち、3つのピークのみを用いる場合には、反射音波ピークRP1〜RP3を用いることが望ましい。
その後、所定の状況下で、選択された減衰曲線に基づき受波信号に対する感度が補正される。その所定の状況を補正許可部14が判定する。
補正許可部14は、車両1の運転状況から補正が可能な状況か否かを判定し、補正部15による補正を許可する。補正が可能な状況としては、通常、障害物検知装置100が使用されない運転状況となった場合である。上述のように、障害物検知装置100は、例えば車両1の駐車支援に用いられる。そこで、例えば車両1の速度が10km/h以上となっている時、及び車両1のギアがパーキングまたはリバースに入っていない時等が、障害物検知装置100が使用されない運転状況であり、また、補正が可能な状況として挙げられる。
補正許可部14は、車両制御部300が備える各種センサ31〜35等から情報を得て、車両1が上記のような運転状況になると、補正部15に補正を許可する。
障害物検知装置100の補正部15は、減衰曲線選択部13が選択した減衰曲線に基づき、受波信号に対する感度を補正する。つまり、補正部15は、温湿度等の車両1の周囲環境が、音波の減衰量が大きい環境であると推定される場合には受波信号に対する感度を上げ、音波の減衰量が小さい環境であると推定される場合には受波信号に対する感度を下げる。
このような感度補正には幾つかの手法が考えられる。例えば、補正部15は、受波部52が受波した受波信号を増幅する増幅回路における増幅率を変化させて、受波信号に対する感度を補正してもよい。また例えば、補正部15は、障害物の有無を判定する際の閾値を変化させて、受波信号に対する感度を補正してもよい。
これにより、障害物検知装置100は、障害物等からの反射音波を適正な感度で検知することができ、反射音波の強度に応じて障害物の有無、車両1から障害物までの距離等をより正確に判定することができる。
(障害物検知装置の処理例)
次に、図8及び図9を用いて、実施形態の障害物検知装置100における処理例について説明する。図8は、実施形態にかかる障害物検知装置100における補正処理の手順の一例を示すフロー図である。
図8に示すように、障害物検知装置100の信号取得部11が送受波部5からの送波タイミング信号、受波タイミング信号、及び受波信号等を取得する(ステップS101)。
ピーク抽出部12は、取得した受波信号のうち、所定の閾値Rthを超えたnmax個の反射音波ピークを、これらの反射音波ピークが示す距離L及び反射強度Hの数値と共に抽出する(ステップS102)。また、ピーク抽出部12は、抽出した反射音波ピークのうち、最も短い距離を示す反射音波ピークの距離Lを基準距離Lとする(ステップS103)。
ピーク抽出部12は、カウンタnを1に設定したうえで(ステップS104)、抽出した反射音波ピークのうち、上記の式(1)に当てはまる反射音波ピークがあるか否かを判定する(ステップS105)。式(1)に当てはまる反射音波ピークが無い場合には(ステップS105:No)、ステップS101の処理に戻る。このように、多重反射による反射音波が検出できない場合には、例えば車両1の近傍に適正な障害物40が存在しない場合等が考えられる。
ピーク抽出部12は、式(1)に当てはまる反射音波ピークがある場合には(ステップS105:Yes)、その中で、反射強度Hが最も高い反射音波ピークをn番目の反射音波ピークとして、その反射音波ピークが示す距離Ln及び反射強度Hnの数値と共に抽出する(ステップS106)。あるいは、誤差|Ln−L×(n+1)|が最も小さいものをn番目の反射音波ピークとして抽出してもよい。
n番目の反射音波ピークが抽出できたら、ピーク抽出部12は、カウンタnを1つ繰り上げ(ステップS107)、このときのn数が(nmax−1)数を超えているか否かを判定する(ステップS108)。ここで、nmax数はステップS102で抽出した反射音波ピークの個数であり、(nmax−1)数はステップS102で抽出した反射音波ピークの個数から基準距離Lを示す反射音波ピークを除いた個数である。
ピーク抽出部12は、n数が(nmax−1)数を超えていなければ(ステップS108:No)、次の反射音波ピークについてステップS105,S106の処理を繰り返す。n数が(nmax−1)数を超えていた場合には(ステップS108:Yes)、ステップS102で抽出した全ての反射音波ピークについてステップS105,S106の処理が終了したものとする。
ピーク抽出部12は、ステップS105,S106の処理を経た反射音波ピークのうち、反射強度Hが最大値となっているものを除外する(ステップS109)。さらに、ピーク抽出部12は、(n+1)番目の反射音波ピークの反射強度Hn+1が、n番目の反射音波ピークの反射強度Hnよりも高い場合、その反射音波ピークを除外する。
減衰曲線選択部13は、以上のようにして抽出された反射音波ピークが3つ以上存在するか否かを判定し(ステップS111)、反射音波ピークが3つに満たない場合には(ステップS111:No)、ステップS101の処理に戻る。
反射音波ピークが3つ以上であった場合には(ステップS111:Yes)、減衰曲線選択部13は、これらの反射音波ピークについて例えば最小二乗法により近似曲線を求める。また、減衰曲線選択部13は、記憶部20の減衰曲線データベース21を参照し、その中から、上記の近似曲線に最も近い減衰曲線を選択する(ステップS112)。
補正許可部14は、車両1が、受波信号に対する感度を補正可能な運転状況にあるか否かを判定する(ステップS113)。車両1が感度を補正可能な運転状況にない場合には(ステップS113:No)、補正許可部14は車両1の運転状況が変化するまで待機する。
車両1が例えば10km/h以上の速度で走行中である等、障害物検知装置100が使用され得るような運転状況になく、感度の補正が可能であると判定すると(ステップS113:Yes)、補正許可部14は補正部15による補正を許可し、補正部15は受波信号に対する感度補正を行う(ステップS114)。なお、これまで低速時の具体的な例として、10km/hを例として説明して来たが、低速時としてはこれに限られない。例えば、15km/h、或いは20km/h等であってもよい。
以上により、実施形態の障害物検知装置100における補正処理が終了する。
図9は、実施形態にかかる障害物検知装置100における障害物検知処理の手順の一例を示すフロー図である。
図9に示すように、障害物検知装置100の信号取得部11が送受波部5からの送波タイミング信号、受波タイミング信号、及び受波信号等を取得する(ステップS201)。
障害物判定部16は、取得した受波信号である反射音波の反射強度Hに基づき障害物の有無を判定する(ステップS202)。このときの感度は、例えば補正部15により車両1の外気温および湿度に見合った適正な値に補正されているので、障害物判定部16による障害物の誤検知が抑制される。
障害物判定部16が障害物は無いと判定すると(ステップS202:No)、ステップS201の処理に戻る。
障害物判定部16が障害物があると判定すると(ステップS202:Yes)、距離算出部17は、送受波部5からの各種信号に基づき、車両1から障害物までの距離を算出する(ステップS203)。
障害物判定部16からの障害物の検知情報、及び距離算出部17からの障害物までの距離の情報は、車両制御部300へ出力される(ステップS204)。これ以降、ステップS201からの処理が繰り返される。
障害物検知装置100は、以上のステップS201〜S204までの処理を、例えば時分割で行うことにより、駐車を試みている車両1が時々で位置を変えるのに合わせて、車両1に対する障害物の位置を検出し、車両制御部300へとフィードバックすることができる。これにより、車両制御部300は、自動ブレーキ等の制動制御を行ってもよい。
また、これに替えて、あるいは加えて、障害物の検知情報および障害物までの距離情報等を運転者に報知してもよい。運転者へのこれらの情報の報知は、例えばナビゲーション装置またはヘッドアップディスプレイ等へ警告を表示することにより行うことができる。またあるいは、警報音を鳴らしたり、LEDランプを点滅させたり点灯させたりすることで、運転者への情報の報知を行ってもよい。
またあるいは、障害物検知装置100は、上記のように刻々と変化する車両1の位置に合わせて動的に障害物の検知を行うのではなく、停止状態にある車両1に対する障害物の検知情報に基づいて、車両1に対する駐車支援を行ってもよい。
上述のように、音波の反射を用いた障害物検知装置においては、温湿度によって音波の減衰量が異なるため、受波信号に対する感度を如何に補正するかという課題がある。一方で、車両の走行により車体に熱がこもるなどして、車両にて外気温および湿度を正確に測定するのが困難な場合がある。
実施形態の障害物検知装置100によれば、多重反射による反射音波ピークRP1〜RP4を抽出し、反射音波ピークRP1〜RP4に対応する減衰曲線を選択し、選択した減衰曲線に基づいて、受波信号に対する感度を補正する。つまり、それぞれ飛翔距離の異なる反射音波ピークRP1〜RP4から、その時の音波の減衰量を推定し、推定した減衰量に基づき感度補正を行う。これにより、受波信号に対する感度を適正に補正することができる。
実施形態の障害物検知装置100によれば、多重反射による反射音波ピークRP1〜RP4に基づき感度の補正を行う。これにより、温湿度の測定をしなくとも補正を行うことができる。また、温度センサ及び湿度センサを車両1に搭載する必要がなく、コストを削減することができる。
実施形態の障害物検知装置100によれば、反射音波ピークRP1〜RP4を抽出する場合には、まず、受波部52が受波する音波の強度から所定の閾値以上の複数の反射音波ピークを抽出する。上述のように、所定の閾値未満の反射音波ピークには、例えば路面等からの微弱な反射音波ピーク等が含まれ得る。これらの微弱なピークを用いると、補正の精度が損なわれてしまう恐れがある。反射強度が所定の閾値以上の複数のピークを用いることで、補正の精度を向上させることができる。
実施形態の障害物検知装置100によれば、上述の式(1)を満たすピークを多重反射による反射音波ピークとして抽出する。これにより、受波部52が受波した受波信号の中から、多重反射による反射音波ピークを抽出することができる。
実施形態の障害物検知装置100によれば、反射音波ピークRP1〜RP4を抽出する場合には、多重反射による受波信号を示す反射音波ピークの中から、受波信号の上限値未満であって、最も強度の高い反射音波ピークから順に複数の反射音波ピークを抽出する。これにより、上限値を超える反射強度のピークを排除し、かつ、より強度の高いピークを用いることができ、補正の精度をさらに向上させることができる。
実施形態の障害物検知装置100によれば、補正に用いる反射音波ピークRP1〜RP4は、車両1に近接し、送波部51が送波する送波音波の進行方向と対向する障害物40からの反射音波から抽出する。上述のように、例えば路面からの反射音波は微弱で充分な補正の精度が得られない可能性がある。また、路面からの反射音波を走行中の車両1から取得した場合には、平坦度および材質等の路面の状態が一定でない可能性があり、補正の精度は更に低下しうる。上記のような障害物40を利用することで、反射強度の高い反射音波ピークRP1〜RP4が得られ、また、同一物からの一定した状態で反射音波ピークRP1〜RP4を取得でき、補正の精度をさらに向上させることができる。
実施形態の障害物検知装置100によれば、車両1の速度が所定値以上となった場合に感度を補正する。これにより、障害物検知装置100の使用を妨げることなく感度の補正をすることができる。
[その他の実施形態]
上述の実施形態では、障害物検知装置100が、低速時の車両1に対する駐車支援に用いられることとしたが、これに限られない。障害物検知装置は、車両1が所定速度以上で走行している場合に障害物を検知する障害物検知装置として構成されていてもよい。
上述の実施形態では、障害物検知装置100は、4輪を備える車両1に搭載されることとしたが、これに限られない。障害物検知装置は、モーターバイク等の2輪以上を備える移動体に搭載されることができる。
本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態およびその変形例は、発明の範囲および要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 車両
2 車体
3 車輪
4 バンパー
5 送受波部
10 制御部
11 信号取得部
12 ピーク抽出部
13 源憂い曲線選択部
14 補正許可部
15 補正部
16 障害物判定部
17 距離算出部
20 記憶部
21 減衰曲線データベース
51 送波部
52 受波部
100 障害物検知装置
300 車両制御部

Claims (20)

  1. 第1車輪と、
    第2車輪と、
    前記第1車輪及び前記第2車輪に結合され、前記第1車輪及び前記第2車輪によって所定の方向に移動可能な車体と、
    前記車体の所定の端部に配置され、第1送波音波を送波する送波部と、
    前記車体の前記所定の端部に配置され、前記第1送波音波が第1障害物に反射された第1反射音波を受波する受波部と、を備え、
    前記受波部が受波する前記第1反射音波の強度に基づき、所定の感度で前記第1障害物を検出することが出来る車両であって、
    前記送波部は、更に第2送波音波を送波し、
    前記受波部は、前記第2送波音波に由来し、第2障害物に反射された第2反射音波を受波し、
    前記受波部は、前記第2反射音波が前記車体の少なくとも一部に反射され、更に前記第2障害物に反射された第3反射音波を更に受波し、
    前記受波部は、前記第3反射音波が前記車体の少なくとも一部に反射され、更に前記第2障害物に反射された第4反射音波を更に受波し、
    前記第2反射音波、前記第3反射音波、及び前記第4反射音波のそれぞれの第2反射音波ピーク、第3反射音波ピーク、及び第4反射音波ピークを抽出し、
    前記第2反射音波ピーク、前記第3反射音波ピーク、及び前記第4反射音波ピークに対応する減衰曲線を選択し、
    前記減衰曲線に基づいて、前記所定の感度を補正する、
    車両。
  2. 請求項1に記載の車両であって、
    前記車両の前記所定の端部は、前記車両において前記所定の方向についての端部である、
    車両。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両であって、
    前記送波部及び前記受波部は、バンパーに配置された、
    車両。
  4. 請求項3に記載の車両であって、
    前記第2反射音波が反射する前記車体の前記少なくとも一部は、前記バンパーであり、
    前記第3反射音波が反射する前記車体の前記少なくとも一部は、前記バンパーである、
    車両。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両であって、
    更に、第3車輪と第4車輪とを備え、
    前記第3車輪と前記第4車輪とは、前記車体に結合され、
    前記車体は、前記第1車輪、前記第2車輪、前記第3車輪、及び前記第4車輪によって、前記所定の方向へ移動可能である、
    車両。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記第2反射音波ピーク、前記第3反射音波ピーク、及び前記第4反射音波ピークは多重反射による反射音波ピークの一部であって、
    前記受波部が受波する音波の強度から所定の閾値以上の複数の反射音波ピークを抽出し、
    前記複数の反射音波ピークのうち以下の式を満たす反射音波ピークを前記多重反射による反射音波ピークとして抽出する、
    車両。
    |Ln−L×(n+1)|<Lth
    nの最小値は2以上であり、
    は、前記複数の反射音波ピークのうち最短距離を示す反射音波ピークの距離であり、
    Lnは、前記複数の反射音波ピークのうち前記最短距離を示す反射音波ピークからn番目の反射音波ピークが示す距離であり、
    Lthは、距離Lnと距離{L×(n+1)}との許容誤差である。
  7. 請求項6に記載の車両であって、
    前記多重反射による受波信号を示す反射音波ピークの中から、受波信号の上限値未満であって、最も強度の高い反射音波ピークから順に複数の反射音波ピークを抽出する、
    車両。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記第2障害物は、前記車両に近接し、前記送波部が送波する前記第2送波音波の進行方向と対向する、
    車両。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記車両の速度が所定値以上となった場合、前記所定の感度を補正する、
    車両。
  10. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記第1障害物と前記第2障害物は同一であり、
    前記第1送波音波と前記第2送波音波は同一であり、
    前記第1反射音波と前記第2反射音波は同一であり、
    前記第2反射音波は、前記第2送波音波が第2障害物に反射された反射音波である、
    車両。
  11. 第1車輪と、
    第2車輪と、
    前記第1車輪及び前記第2車輪に結合され、前記第1車輪及び前記第2車輪によって所定の方向に移動可能な車体に搭載可能であり、
    前記車体の所定の端部に配置され、第1送波音波を送波する送波部と、
    前記車体の前記所定の端部に配置され、前記第1送波音波が第1障害物に反射された第1反射音波を受波する受波部と、を備え、
    前記受波部が受波する前記第1反射音波の強度に基づき、所定の感度で前記第1障害物を検出することが出来る障害物検知装置であって、
    前記送波部は、更に第2送波音波を送波し、
    前記受波部は、前記第2送波音波に由来し、第2障害物に反射された第2反射音波を受波し、
    前記受波部は、前記第2反射音波が前記車体の少なくとも一部に反射され、更に前記第2障害物に反射された第3反射音波を更に受波し、
    前記受波部は、前記第3反射音波が前記車体の少なくとも一部に反射され、更に前記第2障害物に反射された第4反射音波を更に受波し、
    前記第2反射音波、前記第3反射音波、及び前記第4反射音波のそれぞれの第2反射音波ピーク、第3反射音波ピーク、及び第4反射音波ピークを抽出し、
    前記第2反射音波ピーク、前記第3反射音波ピーク、及び前記第4反射音波ピークに対応する減衰曲線を選択し、
    前記減衰曲線に基づいて、前記所定の感度を補正する、
    障害物検知装置。
  12. 請求項11に記載の障害物検知装置であって、
    前記車体の前記所定の端部は、前記車体において前記所定の方向についての端部である、
    障害物検知装置。
  13. 請求項11又は請求項12に記載の障害物検知装置であって、
    前記送波部及び前記受波部は、前記車体のバンパーに配置された、
    障害物検知装置。
  14. 請求項13に記載の障害物検知装置であって、
    前記第2反射音波が反射する前記車体の前記少なくとも一部は、前記バンパーであり、
    前記第3反射音波が反射する前記車体の前記少なくとも一部は、前記バンパーである、
    障害物検知装置。
  15. 請求項11から請求項14のいずれか1項に記載の障害物検知装置であって、
    前記車体は更に、第3車輪と第4車輪とを備え、
    前記第3車輪と前記第4車輪とは、前記車体に結合され、
    前記車体は、前記第1車輪、前記第2車輪、前記第3車輪、及び前記第4車輪によって、前記所定の方向へ移動可能である、
    障害物検知装置。
  16. 請求項11から請求項15のいずれか1項に記載の障害物検知装置であって、
    前記第2反射音波ピーク、前記第3反射音波ピーク、及び前記第4反射音波ピークは多重反射による反射音波ピークの一部であって、
    前記受波部が受波する音波の強度から所定の閾値以上の複数の反射音波ピークを抽出し、
    前記複数の反射音波ピークのうち以下の式を満たす反射音波ピークを前記多重反射による反射音波ピークとして抽出する、
    障害物検知装置。
    |Ln−L×(n+1)|<Lth
    nの最小値は2以上であり、
    は、前記複数の反射音波ピークのうち最短距離を示す反射音波ピークの距離であり、
    Lnは、前記複数の反射音波ピークのうち前記最短距離を示す反射音波ピークからn番目の反射音波ピークが示す距離であり、
    Lthは、距離Lnと距離{L×(n+1)}との許容誤差である。
  17. 請求項16に記載の障害物検知装置であて、
    前記多重反射による受波信号を示す反射音波ピークの中から、受波信号の上限値未満であって、最も強度の高い反射音波ピークから順に複数の反射音波ピークを抽出する、
    障害物検知装置。
  18. 請求項11から請求項17のいずれか1項に記載の障害物検知装置であって、
    前記第2障害物は、前記車体に近接し、前記送波部が送波する前記第2送波音波の進行方向と対向する、
    障害物検知装置。
  19. 請求項11から請求項18のいずれか1項に記載の障害物検知装置であって、
    前記車体の速度が所定値以上となった場合、前記所定の感度を補正する、
    障害物検知装置。
  20. 請求項11から請求項15のいずれか1項に記載の障害物検知装置であって、
    前記第1障害物と前記第2障害物は同一であり、
    前記第1送波音波と前記第2送波音波は同一であり、
    前記第1反射音波と前記第2反射音波は同一であり、
    前記第2反射音波は、前記第2送波音波が第2障害物に反射された反射音波である、
    障害物検知装置。
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