JP2021074862A - プログラム編集装置、ワイヤ放電加工機およびプログラム編集方法 - Google Patents

プログラム編集装置、ワイヤ放電加工機およびプログラム編集方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加工プログラムを編集する作業工数を低減し得るプログラム編集装置、ワイヤ放電加工機およびプログラム編集方法を提供する。【解決手段】プログラム編集装置18は、複数のブロックの各々が有する経路情報に基づいて表示部54に表示された加工経路72のうち、弧状の部分経路72Pが選択された場合、選択された選択対象の部分経路72Pの弧の状態を変更する操作に基づいて、選択対象の部分経路72Pの曲率半径の変位量80を算出し、変位量80に基づいて、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックを変更する。【選択図】図2

Description

本発明は、加工対象物に対するワイヤ電極の加工経路が規定される加工プログラムを編集するプログラム編集装置、ワイヤ放電加工機およびプログラム編集方法に関する。
ワイヤ放電加工機は、加工プログラムで規定される加工経路にしたがって、加工対象物とワイヤ電極との極間に放電を発生させることで、加工対象物を加工する。しかし、弧状の加工経路の場合、加工対象物とワイヤ電極との極間の対向面積が変わり易いため、加工プログラムで規定された加工経路とは異なった加工状態になる傾向がある。
下記の特許文献1では、プログラムに記憶されたコーナー部などを自動的に修正する装置が開示されている。具体的には、オペレータによって、画面上に表示させた加工経路のコーナー部における複数の点が指定され、複数の点のなかから1つの点が選択され、選択した点が修正希望する位置にまで移動されると、装置が自動的にコーナー部を修正する。
特開2005−149016号公報
しかしながら、上記の特許文献1で開示された装置では、オペレータは、画面上に表示された加工経路のコーナー部における複数の点を指定し、複数の点のなかから1つの点を選択し、選択した点を修正希望する位置にまで移動する必要がある。つまり、作業工数が多くなる傾向にある。
そこで、本発明は、加工プログラムを編集する作業工数を低減し得るプログラム編集装置、ワイヤ放電加工機およびプログラム編集方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、加工対象物に対するワイヤ電極の加工経路が規定される加工プログラムを編集するプログラム編集装置であって、前記加工プログラムは、前記加工経路を分割した複数の部分経路の各々に対応するブロックを有し、前記ブロックの各々は、対応する前記部分経路を示す経路情報を有し、複数の前記ブロックの各々が有する前記経路情報に基づいて、前記加工経路を表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に表示された前記加工経路のうち、選択された選択対象の前記部分経路またはアプローチ部を変更する操作に基づいて、選択対象の前記部分経路または前記アプローチ部の変位量を算出する算出部と、前記変位量に基づいて、選択対象の前記部分経路または前記アプローチ部に対応する前記ブロックを変更する変更部と、を備える。
本発明の第2の態様は、ワイヤ放電加工機であって、上記のプログラム編集装置と、加工機本体と、前記加工プログラムに基づいて前記加工機本体を制御する制御装置と、を備える。
本発明の第3の態様は、加工対象物に対するワイヤ電極の加工経路が規定される加工プログラムを編集するプログラム編集方法であって、前記加工プログラムは、前記加工経路を分割した複数の部分経路の各々に対応するブロックを有し、前記ブロックの各々は、対応する前記部分経路を示す経路情報を有し、複数の前記ブロックの各々が有する前記経路情報に基づいて、前記加工経路を表示部に表示させる表示制御ステップと、前記表示部に表示された前記加工経路のうち、選択された選択対象の前記部分経路またはアプローチ部を変更する操作に基づいて、選択対象の前記部分経路または前記アプローチ部の変位量を算出する算出ステップと、前記変位量に基づいて、選択対象の前記部分経路または前記アプローチ部に対応する前記ブロックを変更する変更ステップと、を含む。
本発明の態様によれば、加工プログラムのブロックを単位として加工経路の弧状部位を変更でき、この結果、当該弧状部位の複数の点を個別に指定する場合に比べて、加工プログラムを編集する作業工数を低減することができる。
図1は実施形態のワイヤ放電加工機の構成を示す模式図である。 図2はプログラム編集装置の構成を示す模式図である。 図3は加工経路の表示例を示す図である。 図4はプログラム編集の第1の様子を例示する図である。 図5はプログラム編集の第2の様子を例示する図である。 図6はプログラム編集処理の流れを示すフローチャートである。 図7は変形例1の表示欄を例示する図である。 図8は変形例8のプログラム編集の様子を例示する図である。 図9は変形例9の調整画面例を示す図である。 図10は変形例9の他の調整画面例を示す図である。
本発明について、好適な実施形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
[実施形態]
図1を用いてワイヤ放電加工機10の全体の構成を説明する。なお、図1では、ワイヤ放電加工機10が有する軸が延びるX方向、Y方向およびZ方向が示される。なお、X方向およびY方向は面内で互いに直交し、Z方向はX方向およびY方向の各々に対して直交する。
ワイヤ放電加工機10は、加工液中で加工対象物Wとワイヤ電極12との極間に電圧を印加して放電を発生させることで、加工対象物Wを加工する工作機械である。ワイヤ放電加工機10は、加工機本体14と、制御装置16と、プログラム編集装置18と、を備える。
ワイヤ電極12の材質は、例えば、タングステン系、銅合金系、黄銅系などの金属材料である。一方、加工対象物Wの材質は、例えば、鉄系材料または超硬材料などの金属材料である。
加工機本体14は、加工対象物W(ワーク、被加工物)に向けてワイヤ電極12を供給する供給系統20と、加工対象物Wを通過したワイヤ電極12を回収する回収系統22とを備える。
供給系統20は、未使用のワイヤ電極12が巻かれたワイヤボビン24と、ワイヤボビン24に対してトルクを付与するトルクモータ26と、ワイヤ電極12に対して摩擦による制動力を付与するブレーキシュー28と、ブレーキシュー28に対してブレーキトルクを付与するブレーキモータ30と、ワイヤ電極12の張力の大きさを検出する張力検出部32と、加工対象物Wの上方でワイヤ電極12をガイドするダイスガイド(上ダイスガイド)34とを備える。
回収系統22は、加工対象物Wの下方でワイヤ電極12をガイドするダイスガイド(下ダイスガイド)36と、ワイヤ電極12を挟持可能なピンチローラ38およびフィードローラ40と、フィードローラ40に対してトルクを付与するトルクモータ42と、ピンチローラ38およびフィードローラ40により搬送されたワイヤ電極12を回収する回収箱44とを備える。
加工機本体14は、加工の際に使用される脱イオン水または油などの加工液を貯留可能な加工槽46を備える。加工槽46は、ベース部48上に載置されている。加工槽46内にはダイスガイド34、36が配置され、ダイスガイド34とダイスガイド36との間に加工対象物Wが設けられる。ダイスガイド34、36、および、加工対象物Wは、加工槽46に貯留された加工液に浸漬している。
ダイスガイド34、36は、ワイヤ電極12を支持する支持部34a、36aを有する。また、ダイスガイド36は、ワイヤ電極12の向きを変えてピンチローラ38およびフィードローラ40に案内するガイドローラ36bを備える。
なお、ダイスガイド34は、スラッジ(加工屑)を含まない清潔な加工液を、ワイヤ電極12と加工対象物Wとで形成される極間に向けて噴出する。これにより、加工に適した清潔な液体で極間を満たすことができ、加工に応じて生じたスラッジにより加工精度が低下することを防止することができる。また、ダイスガイド36も、スラッジ(加工屑)を含まない清潔な加工液を極間に向けて噴出してもよい。
制御装置16は、加工プログラムおよび加工条件にしたがって加工機本体14を制御するものである。加工プログラムおよび加工条件は、制御装置16が有する記憶部16Aに記憶される。
加工条件は、加工対象物Wとワイヤ電極12との極間に繰り返し印加するパルス電圧のパルス間隔、当該極間に対して単位時間あたりに印加する平均電圧、加工対象物Wに対するワイヤ電極12の相対移動速度、および、ワイヤ電極12の送り速度などを含む。
なお、パルス間隔は、加工対象物Wとワイヤ電極12との極間にパルス電圧を印加しない休止時間である。また、加工対象物Wに対するワイヤ電極12の相対移動速度は、加工対象物Wに対してワイヤ電極12を相対移動させるときの速度である。また、送り速度は、ワイヤ電極12が延びる方向に沿ってワイヤ電極12を移動させるときの速度である。
制御装置16は、加工対象物Wとワイヤ電極12との極間にパルス電圧を印加させる場合、記憶部16Aに記憶された単位時間あたりの平均電圧、および、パルス間隔などを用いて、加工機本体14における不図示の電源部を制御する。これにより、電源部を通じて、加工対象物Wとワイヤ電極12との極間に対してパルス電圧が所定の周期で繰り返し印加される。
制御装置16は、加工対象物Wに対してワイヤ電極12を相対移動させる場合、記憶部16Aに記憶された加工プログラム、および、加工対象物Wに対するワイヤ電極12の相対移動速度などを用いて、ダイスガイド34、36のモータを制御する。これにより、加工プログラムで規定される加工経路に沿って、加工対象物Wに対してワイヤ電極12がX方向およびY方向の少なくとも一方に相対移動される。なお、制御装置16は、ダイスガイド34、36のモータを制御することに代えて、加工対象物Wが固定される不図示のテーブルのモータを制御してもよい。
制御装置16は、ワイヤ電極12を走行方向に移動させる場合、記憶部16Aに記憶された送り速度などを用いて、トルクモータ26、42を制御する。これにより、トルクモータ26、42を通じて、ワイヤボビン24およびフィードローラ40に対してトルクが付与され、当該ワイヤボビン24およびフィードローラ40に接するワイヤ電極12が走行方向に送られる。なお、ワイヤ電極12の走行方向(−Z方向)と、加工対象物Wに対して相対移動されるワイヤ電極12の移動方向(X方向、Y方向)とは交差する関係にある。
プログラム編集装置18は、加工プログラムを編集するものである。ここで、図2を用いてプログラム編集装置18の構成を説明する。プログラム編集装置18は、プロセッサ50、入力部52、表示部54および記憶部56を備える。
プロセッサ50は情報を処理するものであり、プロセッサ50の具体例として、CPU、あるいは、GPUなどが挙げられる。入力部52は、情報を入力するものであり、オペレータの操作に用いられる。入力部52の具体例として、マウス、キーボード、あるいは、表示部54の表示画面上に配置されるタッチパネルなどが挙げられる。表示部54は、情報を表示するものであり、表示部54の具体例として、液晶ディスプレイが挙げられる。記憶部56は、情報を記憶するものであり、記憶部56の具体例として、ハードディスクなどが挙げられる。記憶部56には、加工プログラムを編集するプログラム編集処理を実行するための基本ソフトウェアが記憶される。
プロセッサ50は、記憶部56に記憶された基本ソフトウェアを実行した場合、制御装置16の記憶部16Aに記憶された加工プログラムを読み出し、読み出した加工プログラムを編集するプログラム編集処理を実行する。この場合、プロセッサ50は、表示制御部60、算出部62および変更部64として機能する。
表示制御部60は、制御装置16の記憶部16Aから読み出された加工プログラムを解析する。加工プログラムでは、加工経路は、複数の部分経路に分割され、分割された複数の部分経路の各々を示す経路情報としてブロック単位で規定される。つまり、加工プログラムは、加工経路を分割した複数の部分経路の各々に対応するブロックを有し、ブロックの各々は、対応する部分経路を示す経路情報を有している。
表示制御部60は、加工プログラムを解析することで複数のブロックの各々が有する経路情報を認識し、認識した経路情報に基づいて、例えば図3に示すように、表示部54に加工経路72を表示させる。
ここで、オペレータは、入力部52を用いて、表示部54に表示された加工経路72における弧状の部分経路72Pに対し、弧の状態を変更する形状変更操作を行うことができる。図3の例のように、弧状の部分経路72Pが複数である場合、オペレータは、弧状の部分経路72Pの各々に対して形状変更操作を行うことができる。なお、弧状の部分経路72Pは、加工経路72の内側に凹む弧の形状(内コーナー)の部分経路72Piと、加工経路72の外側に突出する弧の形状(外コーナー)の部分経路72Poとを含む。
入力部52がタッチパネルである場合、操作対象の部分経路72Pをスワイプすることで、形状変更操作を行うことができる。したがって、入力部52がタッチパネルである場合、オペレータに対して、表示部54に表示された弧状の部分経路72Pを実際に動かしているかのように直観的に操作させることができる。
表示制御部60は、弧状の部分経路72Pが選択された場合、例えば図4に示すように、選択された選択対象の部分経路72Pを強調させる。これにより、選択対象の部分経路72Pを明瞭にすることができ、オペレータに対して選択対象の部分経路72Pが分かり易くなる。
なお、選択対象の部分経路72Pを強調させる態様は特に限定されない。例えば、図4の例示のように、表示制御部60は、選択対象の部分経路72Pを拡大した拡大画面74を表示させる態様によって、選択対象の部分経路72Pを強調させてもよい。また、表示制御部60は、選択対象の部分経路72Pの色を、選択対象以外の部分経路72Pの色と異ならせる態様によって、選択対象の部分経路72Pを強調させてもよい。また、表示制御部60は、選択対象の部分経路72Pの線幅を、選択対象以外の部分経路72Pの線幅よりも太くする態様によって、選択対象の部分経路72Pを強調させてもよい。また、表示制御部60は、上記の少なくとも2つの態様を組み合わせて選択対象の部分経路72Pを強調させてもよい。
表示制御部60は、弧状の部分経路72Pが選択された場合、選択対象の部分経路72Pを強調させるとともに、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックが有する経路情報を表示部54に表示させてもよい。
図4の例示では、表示制御部60は、表示画面76の右側に加工経路72を表示させ、表示画面76の左側に経路情報を示す表示欄78を表示させている。また、表示制御部60は、表示欄78に対して、選択対象の部分経路72Pと、その部分経路72Pに繋がる部分経路72Pとの各々に対応するブロックが有する経路情報を示している。なお、表示制御部60は、選択対象の部分経路72Pと、その部分経路72Pに繋がる部分経路72Pとの各々に対応するブロックが有する経路情報を示す場合、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックが有する経路情報を強調させてもよい。図4の例示では、表示欄78において反転表示されている部分の「R」は弧状に加工する経路部位であることを表し、「R」の右側の「0.3」は曲率半径の数値を表す。
表示制御部60は、選択対象の部分経路72Pに対して形状変更操作が行われた場合、例えば図5に示すように、形状変更操作に追随するように、強調させた選択対象の部分経路72Pの表示を変更する。これにより、形状変更操作の操作状態を明瞭にすることができ、オペレータに対して操作状態が分かり易くなる。
また、表示制御部60は、選択対象の部分経路72Pに対して形状変更操作が行われた場合、変更前に対する変更後における部分経路72Pの曲率半径の変位量80を表示部54に表示させる。これにより、形状変更操作によって部分経路72Pの曲率半径がどの程度変わるのか明瞭にすることができ、オペレータに対して曲率半径の変更度合いが分かり易くなる。なお、変位量80は、算出部62によって算出される。
さらに、表示制御部60は、選択対象の部分経路72Pに対して形状変更操作が行われた場合、選択対象の部分経路72Pに対応する経路情報を表示させているときには、当該経路情報に含まれている曲率半径を、形状変更操作に応じて更新することで変更する。なお、変更すべき曲率半径は、変更部64によって算出される。図5の例示では、「R」の右側の「0.XXX」が変更された曲率半径の数値を表す。
算出部62は、弧状の部分経路72Pが選択された場合に、選択された選択対象の部分経路72Pに対する形状変更操作に基づいて、選択対象の部分経路72Pの曲率半径の変位量80を算出するものである。
算出部62は、入力部52から出力される操作信号に基づいて、選択対象の部分経路72Pの選択位置からの操作量(移動量)82および操作方向(移動方向)84を特定する。また、算出部62は、選択対象の部分経路72Pのブロックが有する経路情報から曲率半径および形状種類を特定する。形状種類は、加工経路72の内側に凹む弧の形状(内コーナー)と、加工経路72の外側に突出する弧の形状(外コーナー)とを含む。
算出部62は、特定した操作量(移動量)82、操作方向(移動方向)84、曲率半径および形状種類に基づいて、変更前に対する変更後における部分経路72Pの曲率半径の変位量80を算出する。
形状種類が内コーナーである場合、選択位置から加工経路72の外側の操作方向(移動方向)84に操作される操作量(移動量)82が大きいほど、変更前に対する変更後の曲率半径の変位量80が小さくなる。一方、選択位置から加工経路72の内側の操作方向(移動方向)84に操作される操作量(移動量)82が大きいほど、変更前に対する変更後の曲率半径の変位量80が大きくなる。
形状種類が外コーナーである場合、選択位置から加工経路72の外側の操作方向(移動方向)84に操作される操作量(移動量)82が大きいほど、変更前に対する変更後の曲率半径の変位量80が大きくなる。一方、選択位置から加工経路72の内側の操作方向(移動方向)84に操作される操作量(移動量)82が大きいほど、変更前に対する変更後の曲率半径の変位量80が小さくなる。
なお、変位量80は、表示部54上での曲率半径の変位量と異なる場合がある。この場合、表示部54に表示させたときと実際との尺の違いに起因する係数をαとし、変位量80をXとし、表示部54上での曲率半径の変位量をYとすると、算出部62は、「X=α×Y」の関係式を用いて、変位量80を算出してもよい。
変更部64は、算出部62が算出した変位量80に基づいて、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックが有する経路情報を変更するものである。変更部64は、変更前の曲率半径から変位量80を減算することで曲率半径を算出し、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックが有する経路情報に設定されている現在の曲率半径を、算出した曲率半径に変更する。なお、変更前の曲率半径は、表示部54に加工経路72を表示するときに経路情報に設定されている基準の曲率半径である。
次に、プログラム編集装置18のプログラム編集方法に関し、図6を用いてプログラム編集装置18におけるプログラム編集処理の流れを説明する。
プログラム編集処理は、入力部52から加工プログラムを編集する編集命令を受けたときにステップS1に移行する。
ステップS1において、表示制御部60は、編集対象の加工プログラムにおける複数のブロックの各々が有する経路情報に基づいて、表示部54に加工経路72を表示させる。加工経路72が表示部54に表示されると、プログラム編集処理は、ステップS2に移行する。
ステップS2において、表示制御部60および算出部62は、入力部52から出力される操作信号を監視する処理を開始する。表示制御部60は、弧状の部分経路72Pを選択する選択操作を検出した場合、選択された部分経路72Pを強調させる。また、選択された弧状の部分経路72Pに対する形状変更操作を表示制御部60および算出部62が検出した場合、プログラム編集処理は、ステップS3に移行する。
ステップS3において、表示制御部60は、形状変更操作に追随するように、選択対象の部分経路72Pの表示を変更する表示変更処理を開始する。算出部62は、選択対象の部分経路72Pに対する形状変更操作に基づいて、選択対象の部分経路72Pの曲率半径の変位量80を算出する変位量算出処理を開始する。ステップS3の処理が開始されると、プログラム編集処理は、ステップS4に移行する。
ステップS4において、変更部64は、ステップS3で算出された変位量80に基づいて、選択対象の部分経路72Pに対応するブロック(ブロック内の曲率半径)を変更する情報変更処理を開始する。表示制御部60は、ステップS3で算出された変位量80を表示部54に表示させる表示処理を開始する。なお、表示制御部60は、経路情報を示す表示欄78を加工経路72とともに表示させた場合には、当該表示欄78に示した経路情報の曲率半径を、変更部64が変更したブロックの曲率半径に変更する処理を、上記の表示処理とともに開始する。ステップS4の処理が開始されると、プログラム編集処理は、ステップS5に移行する。
ステップS5において、表示制御部60および算出部62は、入力部52から出力される操作信号に基づいて、ステップS3、S4で開始した処理を継続するか否かを判定する。ここで、表示制御部60および算出部62は、形状変更操作を検出している場合、ステップS3、S4で開始した処理を継続すると判定する。この場合、プログラム編集処理は、ステップS3に戻る。一方、表示制御部60および算出部62は、形状変更操作を検出しなくなった場合、ステップS3、S4で開始した処理を継続しないと判定する。この場合、表示制御部60、算出部62および変更部64は、ステップS3、S4で開始した処理を終了し、プログラム編集処理は、ステップS6に移行する。
ステップS6において、表示制御部60は、加工プログラムの編集を継続するか否かを判定する。ここで、例えば、入力部52から加工プログラムの編集を終了する終了命令を受けていない場合、表示制御部60は、加工プログラムの編集を継続すると判定する。この場合、プログラム編集処理は、ステップS2に戻る。一方、例えば、入力部52から加工プログラムの編集を終了する終了命令を受けた場合、表示制御部60は、加工プログラムの編集を継続しないと判定する。この場合、表示制御部60は、ステップS1で表示させた加工経路72を非表示にする。その後、プログラム編集処理は終了する。
[変形例]
上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。
(変形例1)
上記の実施形態では、変更部64は、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックが有する経路情報の曲率半径を変更することで、当該ブロックを変更した。本変形例では、変更部64は、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックが有する経路情報に加工条件の補正量を付加することで、当該ブロックを変更する。
加工条件は、ワイヤ放電加工機10の制御装置16に設定されるものであり、制御装置16の記憶部16Aに記憶される。加工条件は、本変形例では、ワイヤ電極12の送り速度である。
変更部64は、算出部62が算出した選択対象の部分経路72Pの変位量80に基づいて、ワイヤ電極12の送り速度の補正量を求める。変更部64は、具体的には、変位量80が大きくなるほど、ワイヤ電極12の送り速度を遅くする補正量を求める。変更部64は、補正量を求めると、求めた補正量を、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックが有する経路情報に付加する。このようにしても、上記の実施形態と同様に、弧状の部分経路72Pの加工状態を個別に変更することができる。
なお、経路情報を示す表示欄78が加工経路72とともに表示されている場合、表示制御部60は、例えば図7に示すように、表示欄78に示している経路情報に、変更部64が経路情報に付加した補正量を表示させる。図7の例示では、表示欄78において反転表示されている部分の「Z」はワイヤ電極12の送り速度を変更して加工する経路部位であることを表し、「Z」の右側の「○○」は補正量の数値を表す。
(変形例2)
上記の変形例1におけるワイヤ電極12の送り速度に代えて、休止時間が適用されてもよい。休止時間は、加工対象物Wとワイヤ電極12との間に繰り返し印加するパルス電圧のパルス間隔である。加工条件として休止時間が適用される場合、変更部64は、変位量80が大きくなるほど、休止時間を短くする補正量を求める。このようにしても、上記の実施形態と同様に、弧状の部分経路72Pの加工状態を個別に変更することができる。
(変形例3)
上記の変形例1におけるワイヤ電極12の送り速度に代えて、単位時間あたりに印加する平均電圧が適用されてもよい。単位時間あたりに印加する平均電圧は、単位時間あたりに繰り返し印加されるパルス電圧の総和量の平均である。加工条件として単位時間あたりに印加する平均電圧が適用される場合、変更部64は、変位量80が大きくなるほど、単位時間あたりに印加する平均電圧を高くする補正量を求める。このようにしても、上記の実施形態と同様に、弧状の部分経路72Pの加工状態を個別に変更することができる。
(変形例4)
上記の変形例1におけるワイヤ電極12の送り速度に加えて、変形例2の休止時間と、変形例3の単位時間あたりに印加する平均電圧との一方または双方が適用されてもよい。複数の加工条件の補正量が経路情報に付加されることで、1つの加工条件の補正量が経路情報に付加される場合に比べて、弧状の部分経路72Pの加工状態を微調整し易くなる。
(変形例5)
変更部64は、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックが有する経路情報の曲率半径を変更するとともに、当該経路情報に加工条件の補正量を付加してもよい。これにより、弧状の部分経路72Pの加工状態を微調整することができる。
(変形例6)
変更部64は、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックが有する経路情報の曲率半径を変更する第1モードと、当該経路情報に加工条件の補正量を付加する第2モードとを有していてもよい。本変形例では、変更部64は、例えば、入力部52を用いたオペレータの選択操作に応じて選択された第1モードまたは第2モードを実行する。これにより、弧状の部分経路72Pの形状や加工対象物Wの材料などに応じて、第1モードおよび第2モードを選択して弧状の部分経路72Pの加工状態を調整することができる。
(変形例7)
変更部64は、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックに加えて、当該部分経路72Pに類似する部分経路72Pに対応するブロックを変更してもよい。本変形例の場合、プロセッサ50では、選択対象の部分経路72Pに類似する部分経路72Pを類似部分経路として取得する取得部として機能するものが新たに設けられる。
取得部は、オペレータにより指定された1または2以上の部分経路72Pを類似部分経路として取得してもよい。また、取得部は、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックが有する経路情報の曲率半径との差が所定の範囲内にある1または2以上の部分経路72Pを類似部分経路として取得してもよい。
変更部64は、選択対象の部分経路72Pに対応するブロックと、類似部分経路として取得部が取得した部分経路72Pに対応するブロックとを変更する。これにより、弧状の形状が似ている部分経路72Pの加工状態をまとめて変更することができる。
(変形例8)
図8は、変形例8のプログラム編集の様子を例示する図である。図8では、上記の実施形態において説明した構成と同等の構成に対して同一の符号が付されている。なお、本変形例では、上記の実施形態と重複する説明は省略する。
本変形例では、表示部54に表示された加工経路72のうち、アプローチ部72Aが選択され、選択されたアプローチ部72Aの位置を変更する操作(位置変更操作)が行われる。表示制御部60は、アプローチ部72Aが選択された場合、選択されたアプローチ部72Aを強調させる。
本変形例では、表示制御部60は、アプローチ部72Aを含む近傍の部分経路を拡大した拡大画面74を表示させることで、アプローチ部72Aを強調させている。また、本変形例では、表示制御部60は、拡大画面74とともに、アプローチ部72Aを含む部分経路と、当該部分経路に繋がる部分経路に対応するブロックが有する経路情報を表示欄78に表示させている。図8の例示では、アプローチ部72Aを含む部分経路の経路情報が反転表示されている。反転表示されている部分の「X0.Y−XXX.」はアプローチ部72Aの位置を表す。
表示制御部60は、アプローチ部72Aに対して位置変更操作が行われた場合、アプローチ部72Aの表示を変更する。この場合、表示制御部60は、アプローチ部72Aを表示させる操作方向84を、アプローチ部72Aから加工開始部72S(または加工終了部72E)に向かう第1操作方向84aと、第1操作方向84aとは逆の第2操作方向84bとに限定する。つまり、表示制御部60は、位置変更操作における第1操作方向84aまたは第2操作方向84bに追随するように、アプローチ部72Aの表示を変更する。例えば、図8に例示するアプローチ部72Aが紙面の右上に位置変更操作された場合、紙面の右側には追随しないで、上方向(第1操作方向84a)にのみ追随するように、アプローチ部72Aの表示が変更される。
また、表示制御部60は、アプローチ部72Aに対して位置変更操作が行われた場合、変更前に対する変更後における第1操作方向84aまたは第2操作方向84bの位置の変位量80を表示部54に表示させる。この場合、表示制御部60は、表示欄78において反転表示させているアプローチ部72Aの位置を、変位量80に対応させて更新する。
算出部62は、アプローチ部72Aが選択された場合に、選択されたアプローチ部72Aに対する操作(位置変更操作)に基づいて、アプローチ部72Aの変位量80を算出する。すなわち、算出部62は、入力部52から出力される操作信号に基づいて、アプローチ部72Aの選択位置からの操作量(移動量)82および操作方向(移動方向)84を特定し、特定した操作量(移動量)82および操作方向(移動方向)84に基づいて、変更前に対する変更後における第1操作方向84aまたは第2操作方向84bの位置の変位量80を算出する。
なお、変位量80は、表示部54上での位置の変位量と異なる場合がある。この場合、表示部54に表示させたときと実際との尺の違いに起因する係数をαとし、変位量80をxとし、表示部54上での位置の変位量をyとすると、算出部62は、「x=α×y」の関係式を用いて、変位量80を算出してもよい。
変更部64は、算出部62が算出した変位量80に基づいて、アプローチ部72Aに対応するブロックが有する経路情報に設定されているアプローチ部72Aの位置を、算出部62で算出された位置に変更する。なお、変更前の位置は、表示部54に加工経路72を表示するときに経路情報に設定されている基準の位置である。
このように本変形例によれば、表示部54に表示された加工経路72のアプローチ部72Aの位置を変更する操作(位置変更操作)により変更された変位量80を、当該アプローチ部72Aに対応するブロックが有する経路情報を変更することができる。
(変形例9)
図9は、変形例9の調整画面例を示す図である。表示制御部60は、拡大画面74に代えて、弧状の部分経路72Pまたはアプローチ部72Aを調整する調整画面90を表示させてもよい。調整画面90は、外コーナーを調整するための外コーナー調整欄90Aと、内コーナーを調整するための内コーナー調整欄90Bと、アプローチ部72Aを調整するためのアプローチ調整欄90Cとを有する。外コーナー調整欄90A、内コーナー調整欄90B、および、アプローチ調整欄90Cの各々には、インクリメントボタンB1と、デクリメントボタンB2とが設けられる。
外コーナー調整欄90Aまたは内コーナー調整欄90BのインクリメントボタンB1を押す回数が多いほど、または、押し留める(長押し)時間が長いほど、算出部62が算出する曲率半径の変位量80が大きくなる。一方、外コーナー調整欄90Aまたは内コーナー調整欄90BのデクリメントボタンB2を押す回数が多いほど、または、押し留める(長押し)時間が長いほど、算出部62が算出する曲率半径の変位量80が小さくなる。したがって、調整画面90に対して操作しても、上記の実施形態と同様に、部分経路72Pに対応するブロックが有する経路情報を変更することができる。
アプローチ調整欄90CのインクリメントボタンB1を押す回数が多いほど、または、押し留める(長押し)時間が長いほど、算出部62が算出する第1操作方向84aへの位置の変位量80が大きくなる。一方、アプローチ調整欄90CのデクリメントボタンB2を押す回数が多いほど、または、押し留める(長押し)時間が長いほど、算出部62が算出する第2操作方向84bへの位置の変位量80が大きくなる。したがって、調整画面90に対して操作しても、上記の変形例8と同様に、アプローチ部72Aに対応するブロックが有する経路情報を変更することができる。
なお、調整画面90のインクリメントボタンB1およびデクリメントボタンB2は、図10に示すように、ゲージGEと、ゲージGEをスライドするスライダSDとに代えてもよい。なお、スライダSDの初期位置は、ゲージGEの「0」の位置であり、当該位置から+側にスライダSDが離れるほど、算出部62が算出する曲率半径、または、第1操作方向84aへの位置の変位量80が大きくなる。また、ゲージGEの「0」の位置から−側にスライダSDが離れるほど、曲率半径の変位量80が小さくなるか、第2操作方向84bへの位置の変位量80が大きくなる。
(変形例10)
上記の実施形態および変形例は、矛盾の生じない範囲で任意に組み合わされてもよい。
[発明]
上記の実施形態および変形例から把握しうる発明として、以下に、第1の発明、第2の発明および第3の発明を記載する。
(第1の発明)
第1の発明は、加工対象物(W)に対するワイヤ電極(12)の加工経路(72)が規定される加工プログラムを編集するプログラム編集装置(18)である。加工プログラムは、加工経路(72)を分割した複数の部分経路(72P)の各々に対応するブロックを有し、ブロックの各々は、対応する部分経路(72P)を示す経路情報を有する。プログラム編集装置(18)は、複数のブロックの各々が有する経路情報に基づいて、加工経路(72)を表示部(54)に表示させる表示制御部(60)と、表示部(54)に表示された加工経路(72)のうち、選択された選択対象の部分経路(72P)またはアプローチ部(72A)を変更する操作に基づいて、選択対象の部分経路(72P)またはアプローチ部(72A)の変位量(80)を算出する算出部(62)と、変位量(80)に基づいて、選択対象の部分経路(72P)またはアプローチ部(72A)に対応するブロックを変更する変更部(64)と、を備える。
これにより、加工プログラムのブロックを単位として加工経路(72)の弧状部位を変更でき、この結果、当該弧状部位の複数の点を個別に指定する場合に比べて、加工プログラムを編集する作業工数を低減することができる。
変更部(64)は、選択対象の部分経路(72P)に対応するブロックが有する経路情報の曲率半径を変更してもよい。これにより、加工経路(72)の弧状部位を直接的に変更でき、当該弧状部位の加工状態を調整し易くなる。
変更部(64)は、ワイヤ放電加工機(10)の制御装置(16)に設定された加工条件の補正量を、選択対象の部分経路(72P)に対応するブロックが有する経路情報に付加してもよい。これにより、加工経路(72)の弧状部位を間接的に変更でき、当該弧状部位の加工状態を微調整し易くなる。
変更部(64)は、ブロックが有する経路情報の曲率半径を変更する第1モードと、ワイヤ放電加工機(10)の制御装置(16)に設定された加工条件の補正量を、ブロックが有する経路情報に付加する第2モードとのいずれかを実行してもよい。これにより、弧状の部分経路(72P)の形状や加工対象物(W)の材料などに応じて、第1モードおよび第2モードを選択して弧状部位の加工状態を調整することができる。
加工条件は、ワイヤ電極(12)の送り速度、加工対象物(W)とワイヤ電極(12)との間に繰り返し印加するパルス電圧のパルス間隔、および、単位時間あたりに印加する平均電圧の少なくとも1つを含み、変更部(64)は、送り速度、パルス間隔、および、平均電圧の少なくとも1つを補正する補正量を付加してもよい。これにより、弧状部位の加工状態を微調整することができる。
操作を行うための入力部(52)は、表示部(54)の表示画面上に設けられるタッチパネルであってもよい。これにより、オペレータに対して、表示部(54)に表示された弧状の部分経路(72P)を実際に動かしているかのように直観的に操作させることができる。
表示制御部(60)は、選択対象の部分経路(72P)を強調させ、操作に追随するように、強調させた部分経路(72P)の表示を変更してもよい。これにより、選択対象の部分経路(72P)を明瞭にすることができ、また、操作の操作状態を明瞭にすることができる。
表示制御部(60)は、算出部(62)が算出した変位量(80)を表示させてもよい。これにより、操作によって変位量(80)がどの程度変わるのか明瞭にすることができ、オペレータに対して変更度合いを分かり易くできる。
プログラム編集装置(18)は、選択対象の部分経路(72P)に類似する部分経路(72P)を類似部分経路として取得する取得部を備え、変更部(64)は、選択対象の部分経路(72P)に対応するブロックと、類似部分経路として取得部が取得した部分経路(72P)に対応するブロックとを変更してもよい。これにより、弧状の形状が似ている部分経路(72P)の加工状態をまとめて変更することができる。
取得部は、オペレータにより指定された1または2以上の部分経路(72P)を類似部分経路として取得してもよい。これにより、オペレータの意図に応じて加工状態を変更する部分経路(72P)をまとめることができる。
取得部は、選択対象の部分経路(72P)に対応するブロックが有する経路情報の曲率半径との差が所定の範囲内にある1または2以上の部分経路(72P)を類似部分経路として取得してもよい。これにより、自動的に加工状態を変更する部分経路(72P)をまとめることができる。
(第2の発明)
第2の発明は、上記のプログラム編集装置(18)と、加工機本体(14)と、加工プログラムに基づいて加工機本体(14)を制御する制御装置(16)と、を備えるワイヤ放電加工機(10)である。
上記のプログラム編集装置(18)が備えられていることにより、加工プログラムのブロックを単位として加工経路(72)の弧状部位を変更でき、この結果、当該弧状部位の複数の点を個別に指定する場合に比べて、加工プログラムを編集する作業工数を低減することができる。
(第3の発明)
第3の発明は、加工対象物(W)に対するワイヤ電極(12)の加工経路(72)が規定される加工プログラムを編集するプログラム編集方法である。加工プログラムは、加工経路(72)を分割した複数の部分経路(72P)の各々に対応するブロックを有し、ブロックの各々は、対応する部分経路(72P)を示す経路情報を有する。プログラム編集方法は、複数のブロックの各々が有する経路情報に基づいて、加工経路(72)を表示部(54)に表示させる表示制御ステップ(S1)と、表示部(54)に表示された加工経路(72)のうち、選択された選択対象の部分経路(72P)またはアプローチ部(72A)を変更する操作に基づいて、選択対象の部分経路(72P)またはアプローチ部(72A)の変位量(80)を算出する算出ステップ(S3)と、変位量(80)に基づいて、選択対象の部分経路(72P)またはアプローチ部(72A)に対応するブロックを変更する変更ステップ(S4)と、を含む。
これにより、加工プログラムのブロックを単位として加工経路(72)の弧状部位を変更でき、この結果、当該弧状部位の複数の点を個別に指定する場合に比べて、加工プログラムを編集する作業工数を低減することができる。
変更ステップ(S4)は、選択対象の部分経路(72P)に対応するブロックが有する経路情報の曲率半径を変更してもよい。これにより、加工経路(72)の弧状部位を直接的に変更でき、当該弧状部位の加工状態を調整し易くなる。
変更ステップ(S4)は、ワイヤ放電加工機(10)の制御装置(16)に設定された加工条件の補正量を、選択対象の部分経路(72P)に対応するブロックが有する経路情報に付加してもよい。これにより、加工経路(72)の弧状部位を間接的に変更でき、当該弧状部位の加工状態を微調整し易くなる。
10…ワイヤ放電加工機 12…ワイヤ電極
14…加工機本体 16…制御装置
16A、56…記憶部 18…プログラム編集装置
50…プロセッサ 52…入力部
54…表示部 60…表示制御部
62…算出部 64…変更部
72…加工経路 72P…部分経路

Claims (15)

  1. 加工対象物に対するワイヤ電極の加工経路が規定される加工プログラムを編集するプログラム編集装置であって、
    前記加工プログラムは、前記加工経路を分割した複数の部分経路の各々に対応するブロックを有し、前記ブロックの各々は、対応する前記部分経路を示す経路情報を有し、
    複数の前記ブロックの各々が有する前記経路情報に基づいて、前記加工経路を表示部に表示させる表示制御部と、
    前記表示部に表示された前記加工経路のうち、選択された選択対象の前記部分経路またはアプローチ部を変更する操作に基づいて、選択対象の前記部分経路または前記アプローチ部の変位量を算出する算出部と、
    前記変位量に基づいて、選択対象の前記部分経路または前記アプローチ部に対応する前記ブロックを変更する変更部と、
    を備えるプログラム編集装置。
  2. 請求項1に記載のプログラム編集装置であって、
    前記変更部は、選択対象の前記部分経路に対応する前記ブロックが有する前記経路情報の曲率半径を変更する、プログラム編集装置。
  3. 請求項1または2に記載のプログラム編集装置であって、
    前記変更部は、ワイヤ放電加工機の制御装置に設定された加工条件の補正量を、選択対象の前記部分経路に対応する前記ブロックが有する前記経路情報に付加する、プログラム編集装置。
  4. 請求項1に記載のプログラム編集装置であって、
    前記変更部は、前記ブロックが有する前記経路情報の曲率半径を変更する第1モードと、ワイヤ放電加工機の制御装置に設定された加工条件の補正量を、前記ブロックが有する前記経路情報に付加する第2モードとのいずれかを実行する、プログラム編集装置。
  5. 請求項3または4に記載のプログラム編集装置であって、
    前記加工条件は、前記ワイヤ電極の送り速度、前記加工対象物と前記ワイヤ電極との間に繰り返し印加するパルス電圧のパルス間隔、および、単位時間あたりに印加する平均電圧の少なくとも1つを含み、
    前記変更部は、前記送り速度、前記パルス間隔、および、前記平均電圧の少なくとも1つを補正する補正量を付加する、プログラム編集装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のプログラム編集装置であって、
    前記操作を行うための入力部は、前記表示部の表示画面上に設けられるタッチパネルである、プログラム編集装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のプログラム編集装置であって、
    前記表示制御部は、選択対象の前記部分経路を強調させ、前記操作に追随するように、強調させた前記部分経路の表示を変更する、プログラム編集装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のプログラム編集装置であって、
    前記表示制御部は、前記算出部が算出した前記変位量を表示させる、プログラム編集装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のプログラム編集装置であって、
    選択対象の前記部分経路に類似する前記部分経路を類似部分経路として取得する取得部を備え、
    前記変更部は、選択対象の前記部分経路に対応する前記ブロックと、前記類似部分経路として前記取得部が取得した前記部分経路に対応する前記ブロックとを変更する、プログラム編集装置。
  10. 請求項9に記載のプログラム編集装置であって、
    前記取得部は、オペレータにより指定された1または2以上の前記部分経路を前記類似部分経路として取得する、プログラム編集装置。
  11. 請求項9に記載のプログラム編集装置であって、
    前記取得部は、選択対象の前記部分経路に対応する前記ブロックが有する前記経路情報の前記曲率半径との差が所定の範囲内にある1または2以上の前記部分経路を前記類似部分経路として取得する、プログラム編集装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のプログラム編集装置と、加工機本体と、前記加工プログラムに基づいて前記加工機本体を制御する制御装置と、を備えるワイヤ放電加工機。
  13. 加工対象物に対するワイヤ電極の加工経路が規定される加工プログラムを編集するプログラム編集方法であって、
    前記加工プログラムは、前記加工経路を分割した複数の部分経路の各々に対応するブロックを有し、前記ブロックの各々は、対応する前記部分経路を示す経路情報を有し、
    複数の前記ブロックの各々が有する前記経路情報に基づいて、前記加工経路を表示部に表示させる表示制御ステップと、
    前記表示部に表示された前記加工経路のうち、選択された選択対象の前記部分経路またはアプローチ部を変更する操作に基づいて、選択対象の前記部分経路または前記アプローチ部の変位量を算出する算出ステップと、
    前記変位量に基づいて、選択対象の前記部分経路または前記アプローチ部に対応する前記ブロックを変更する変更ステップと、
    を含むプログラム編集方法。
  14. 請求項13に記載のプログラム編集方法であって、
    前記変更ステップは、選択対象の前記部分経路に対応する前記ブロックが有する前記経路情報の曲率半径を変更する、プログラム編集方法。
  15. 請求項13または14に記載のプログラム編集方法であって、
    前記変更ステップは、ワイヤ放電加工機の制御装置に設定された加工条件の補正量を、選択対象の前記部分経路に対応する前記ブロックが有する前記経路情報に付加する、プログラム編集方法。
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