JP2021074481A - 粘着テープ式掃除用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着テープにたるみが生じることがなく、被接触体に対して軽い回転力で前後回動可能で、使用済み粘着テープを吸着した塵に触れることなく掃除器具から取り出し衛生的に廃棄できる、粘着テープの掃除器具を提供する。【解決手段】掃除器具は、粘着テープの巻き取りおよび繰り出しがなされる巻取リール20と、テープホルダー10と、回転伝達部とを備える。該回転伝達部は、該テープホルダーと該巻取リールとの回転が逆方向で且つ該テープホルダーより該巻取リールを増速させた伝達手段と、該巻取リールへ一定方向のみ伝達する一方向クラッチと、トルクリミッターと、該巻取リールに回転負荷を付与する機構とを具備する。該巻取リールは使い始めの粘着テープの外径より小径であり、該テープホルダーと該巻取リールはケース部30に片持支持される。【選択図】図1

Description

本発明は、手動で2つのリールに巻かれたテープの塗膜面を被接触体に接触させながら2つのリールを連動回動させる機構を備えた粘着テープ式掃除用具に関するものである。
芯管に巻かれたロール状で裏面が粘着面の粘着テープをS字に巻かれた別の芯管を1セットとして、粘着テープを上部ローラーに、芯管を下部ローラーに装着して、スプリングにより上部ローラーと下部ローラーが引きよせられて粘着テープと別の芯管に巻かれた粘着テープが密着し、粘着テープは裏面が粘着面であるが、S字に巻かれ別の芯管の粘着テープの表面は粘着面となる構造の粘着テープクリーナーものがあった。(特許文献1)
テープが2つのリールに巻き回されており、第一リールの回動が第二リールへ連動されるリール2軸連動回動機構を有し、第一リールの回動は、第一リール円筒面にて粘着テープを被接触体に接触させながら2つのリールと共に手を使った引き動かしと押し動かしによる第一リールの回動が回動同期伝動部によって第二リールへ伝動され、逆回転防止部、回転伝動部、スリップ部を備え、第一リールの回動が逆回転防止部によって一方向の回転と他方向の回転とに分けられ、巻出し方向の回転は回転伝動部によって、第一リールから第二リールに伝動されるものであり、他方向の回転は巻取方向で第二リールに係合されているプーリはラチェット機構によりロック停止し、プーリと第二プーリ軸と間にあるスリップ機構で第二リールは粘着テープを通して第一リールの回転に従属して回転する。また、第一リールの第二リールに対するテープ最外半径比をt12、回転伝動部における第一リールの第二リールに対する回転比をk12とすると、1≦t12≦k12であることを特徴とするリール2軸連動回動機構を備えて、粘着塗膜を形成している粘着テープの粘着面が被接触体に接触する面であることを特徴とする粘着テープクリーナーが提供されている。(特許文献2)
回転可能に配される粘着ローラー部と、粘着ローラー部から引き出され、塵などを付着した後の粘着シートを巻き取るための巻き取り部とを備え、巻き取り部は、回転作動伝達部を介して粘着ローラー部の前後回転作動に同期して前後回転可能に備えられており、巻き取り部への巻き取り作動において、所定の引張り力(テンション)以上が掛かった際に、巻取部ギヤと巻き取り部用回転軸とが滑る(空回りする)ように、巻取部ギヤと巻き取り部用回転軸との間に、ラチェット機構を備えて、所定の引っ張り力(テンション)が巻き取り部に掛かった場合には、巻取ギヤのみが動き、巻取り部は動かない(その間、粘着シートを巻き取らない)という状態を作り出し、所定の引っ張り力(テンション)が消滅すると、再び巻取ギヤと巻き取り部とが連動し、巻き取りを再開する巻き取り部の回転作動を抑止する回転抑止機構が備えられている粘着テープクリーナーが提供されている。(特許文献3)
粘着テープを着脱自在に取り付けるテープホルダーと、使用済の粘着テープを巻き取る巻取ホルダーとを連動させる連動体を設けると共に、巻取ホルダーに戻り防止機能を設けてなる。戻り防止機構は、ホルダー内にラチェット方式等が設けてあり、粘着テープの巻き取り時に、戻ることなく(粘着テープが弛まない)巻き取るもので、巻き戻しの時は巻取ホルダーの外周に装着された回転ホルダーのみ回転するものである。そして、巻取ホルダーの外径が、新しい粘着テープの外径とほぼ同じか、大径にしてなり、巻取ホルダーに回転ホルダーを着脱自在に設けたことを特徴とするロール式掃除用具が提供されている。(特許文献4)
特開2004−298593号 公報 特開2011−167324号 公報 特願2014−540886号 公報 実用新案登録第3136341号 公報
そのため、次のような問題があった。
特許文献1で開示されているような粘着テープクリーナーの場合、ふたつのローラーがスプリングで密着されているので、ふたつのローラーに巻かれたテープが線接触ではなく実際には面接触によって、テープ自身の粘着力で円周方向に滑りのない状態であるため、回転負荷が発生する。下部ローラーの粘着テープの外径と上部ローラーの粘着テープ外径は常に変動する。回転負荷は二つのローラーに巻かれたテープ外径の差が大きくなるほど増大し、スムースな回転ができなくなる。また、巻取側ローラーには粘着テープの巻取用の芯管を予め準備して使用しなければならないので、不便さとコストが生じる。
特許文献2で開示されているような粘着テープクリーナーの場合、巻取方向の回転は、第二リールのプーリの回転をラチェット機構で完全に停止させるため、第一リールのプーリからの伝達回転は、ベルトと第二リールのプーリ間でスリップする。つまり、第一リールの回転負荷はこのスリップによって生じる摩擦損失で余計な回転力が常時必要となる。
また、巻き始めから終りまで連続使用するならば、第一リールの第二リールに対するテープ最外半径比t12は巻始めから巻終りまでt12=1以上を保たなければならない。
さらに、回転伝動部における第一リールの第二リールに対する回転比k12は、1≦t12≦k12の関係を常に維持しなければないため、回転比k12はプーリ設計時に決定する。一方、テープ最外半径比t12は回転比k12以下で、かつ1以上とする必要がある。市場にある粘着ロールは、巻芯外径40mm、粘着テープ外径は45mm〜52mのものが一般的に多く使用されている。したがって、巻終り時点で第一リールの外径(=巻芯径)40mmの場合、第二リールに巻取られた粘着テープ外径は40mm以下でなければならい。このため、第二リールに使用する巻芯外径は、粘着テープ外径45mm〜52mのものを最後まで巻取する場合、第一リールより著しく小径のものを準備する必要がる。また、前述したように一般的な紙芯(巻芯外径40mm)を第二リールに使用した場合、使用途中で最外半径比がt12=1となるため、第二リールの紙芯を途中で交換しなければならない。つまり、巻き始めから連続して巻き終わりまで作業できない。
特許文献3で開示されているような粘着テープクリーナーの場合、粘着テープローラーが回転している時に巻取り部が断続的に停止と回転を繰り返すため、停止中は粘着テープローラーと巻取ローラーとの間でテープに撓みを発生するため、障害の発生リスクが高くなる恐れがある。所定の引張り力を越えても、巻取部が回転停止するのでなく、巻取部に巻取ギヤの回転を、伝達トルクを軽減しながらも掛け続けできる機構が必要である。
特許文献4で開示されているような粘着テープクリーナーの場合、巻取ホルダーの外径が、新しい粘着テープの外径とほぼ同じか、大径であり、周速を巻取ホルダーの方を速くして、粘着テープに張力を与えて緩みの無いようにしている。粘着テープの外径は徐々に減少し、それに伴い回転ホルダーに使用済の粘着テープを巻き付けるので、粘着テープホルダーと巻取ホルダーとの外径差の拡大が進行し、前記二つのホルダーの粘着テープ外周における周速差によりテープに発生する張力が増して、粘着テープホルダーの回転負荷の増大を招き安定した掃除を損なう。また、粘着テープホルダーと巻取ホルダーとは同方向で回転して巻き付けているので、回転ホルダーに巻き付けられたテープは外側が粘着塗布側である。そのために、巻取った粘着テープの廃棄時に、埃・塵が付着した面に触れて処理するため不衛生である。
本発明が解決しようとする課題は、市場で一般的に使用されている粘着テープロールは一回転毎に剥がしやすくするために、ミシン目の施してあるものや、回転方向にスパイラルに切れ目が施してあるものがある。いずれもコスト高く巻数も少ないものが多い。剥がす位置のみを目印を付けた長尺(90巻)の粘着テープが、コストが安く入手し易い。そこで、長尺の粘着テープが巻かれた2つのリールが、連動回動しても弛みを生じることがなく、粘着テープが被接触面に対して軽い力で回転を維持し、かつ巻き終わりまで連続して使用可能で、無理のない姿勢で楽に掃除が継続できる握り部を配置されたリールの2軸連動回動機構を備えた粘着テープ式掃除器具で、さらに、粘着面を内側に巻き取ることで、吸着した塵、屑に触れることなく使用済み粘着テープを器具から取り出し、衛生的に廃棄できる粘着テープ式掃除器具を提供することである。
ケース部と、
該ケース部に設けた腕部もった握部と、
粘着テープを着脱自在に取り付けられ、前後方向に回転可能なテープホルダーと、
該テープホルダーの前後回転に伴って該粘着テープの巻き取りおよび繰り出しがなされ る巻取リールと、
該テープホルダーの前後回転動作を該巻取リールに伝達する回転伝達部と、
を備えた粘着テープ式掃除用具であって、
該回転伝達部は、該テープホルダーと該巻取リールとの回転が逆方向で、且つ該テープ ホルダーより該巻取リールを増速した伝達手段と、該巻取リールへの回転伝達を該テー プホルダーからの繰り出し方向のみとする一方向クラッチと、過負荷トルクリミッター と、該巻取リールへの回転負荷抵抗を付与する機構と、を具備し、該巻取リールの該テ ープホルダーに対する回転比率Rの範囲を1.2≦R≦1.5に設定し、また、該巻取 リールの外径D1の該テープホルダーの外径D2に対する外径比率D(=D1/D2) の範囲を0.7≦D≦1.5とし、かつ該回転比率Rと該外径比率Dとの積算値T(= R×D)が1.0≦T≦2.0の範囲内で設定し、
該テープホルダーは、該ケース部の外方向に突出させた該粘着テープホルダーの軸を介 して該ケース部で片持ち支持されるとともに、回転可能に保持され、
該巻取リールは、該テープホルダーと同じ側の該ケース部の外方向に突出させた巻取り 軸を介して該ケース部で片持ち支持されるとともに、回転可能に保持され、
該巻取リールの巻取部は軸方向に鼓形状とし、
該粘着テープは該テープホルダーと該巻取リールとの間でS字に巻き取り、繰り出しが なされることを特徴とする粘着テープ式掃除用具である。
本発明により、該粘着テープが巻かれた2つのリールが連動回動しても弛みが生じることがなく、該粘着テープが被接触体に対して軽い回転力で回動可能で、長尺の粘着テープを巻終わりまで安定に巻取り、また、粘着面を内側に巻くことで、使用済み該粘着テープを吸着した塵に触れることなく掃除器具から取り出し、衛生的に処理できる。さらに無理のない姿勢で掃除が継続できる握り部を配置して楽に掃除できるリール2軸連動回動機構を備えた手動の粘着テープロール式掃除器具を提供することができる。
本発明の粘着テープ式掃除用具の実施形態を示す斜視図 図1に示す本発明の実施形態の粘着テープを装着した斜視図 図1に示す本発明の実施形態の断面図 図1に示す本発明の実施形態のテープホルダーの斜視図 図4に示すテープホルダーの説明図 図5に示すテープホルダーの粘着テープ装着時の説明図 図1に示す本発明の実施形態のディテント機構の説明図 図1に示す本発明の実施形態の巻取リールの斜視図 図1に示す本発明の実施形態のディスク(a)説明図 図1に示す本発明の実施形態のディスク(b)説明図 図1に示す本発明の実施形態の粘着テープの前進移動説明図 図1に示す本発明の実施形態の粘着テープの後方移動説明図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1および図2に示すように、本発明に係わる粘着テープ式掃除器具は、テープホルダー10、使用済み粘着テープを巻取る巻取リール20、回転伝達制御部80、ケース部30から成り、該テープホルダー10および該巻取リール20は該ケース部30に片持ちで回転支持されている。また、表面が粘着面の粘着テープ60は、該テープホルダー10と該巻取リール20との間でS字に巻取、繰り出しがなされる。
該テープホルダー10は、該粘着テープ60を装着して被接触体に接触させながら前後に回転させる。図4および図5に示すように、芯管61より僅かに小径の円筒状のローター(a)12Aとローター(b)12Bを軸(a)11に締結してある。また、該ローター(a)12Aと該ローター(b)12Bとの間に、両端に支軸13Bを有した4枚の該可動プレート13Aを該ローター(a)12Aと該ローター(b)12Bの対峙面にそれぞれ軸穴に回動自在に設けてある。該可動プレート13Aを該ローターの円筒面より飛び出す方向に押圧するばね(a)14を有している。さらに、図3に示すように該軸(a)11の一端にはケース(a)31とケース(b)32にそれぞれ設けた軸受(b)86で回動自在に支持され、該軸受86間の軸上にはモジュール1.5、歯数18枚の平歯車(a)81が係合されている。
図6は粘着テープ60を装着した際の該テープホルダーを示したものである。4枚の該可動プレート13Aは該ばね(a)14の押圧で芯管61を内側から押え固定させる。
該巻取リール20は、該粘着テープ60を巻き取り且つ繰り出しするリールで、図3および図8に示すように、一端に雌ネジ(図示省略)を有し、もう一方の端には該ケース部30内に回転伝達制御部80を軸上に配した軸(b)21が、該ケース(a)31と該ケース(b)32にそれぞれ設けた軸受(a)85で回転支持され、該ケース(a)31の右側に伸長されている。また、該ケース(a)31側に設けた円板状のディテントカム25Aを一体に有したボス(a)23と、軸(b)21の先端側に設けたボス(b)24とを軸(b)21に係合し、1.6mm厚の薄板で140mm長さのリブ22を、それぞれのボスの円周方向に8か所(45度等分)配設して正8角形を形成し、該リブ22で形成された正8角形の外接円が該ボス(a)23およびボス(b)24近傍(山部22B)で外径39mm、軸方向の中央部(谷部22C)で外径34mmの凹状(鼓状)で巻取部22が形成され、使用済の粘着テープを該リブ22Aに直接巻き付けられる構造である。また、該リブ22Aの凹状湾曲部は5mmピッチで高さ1mmの波形22Dの凹凸面を有している。該巻取部22を軸方向に伸びた薄板状の該リブ22Aとしたこと、また軸方向に鼓形状としたこと、およびそれぞれの該リブ22Aの湾曲面に波形22Dの凹凸を付けたことは、該粘着テープ60を直接巻付ける際の粘着力の影響を抑え、取出時に該巻取部22から剥離し易いようにしたものである。
該回転伝達制御部80について、図3および図7に示すように、該ディスク付平歯車(b)83はモジュール1.5、歯数13のギヤ部83Aと、図7および図9に示す該ギヤ部83A端面に外径40mmのディスク(a)83Bを有し、該ディスク(a)83Bの平面には外径6mm厚さ2.5mmで磁束密度2240ミニテスラ/個のマグネット83Cが26mmの軌跡円上に等間隔で4個埋め込まれ、軸穴(a)83Dは軸(b)21に回動自在に遊嵌されている。さらに、図7および図10に示すように、該ディスク(a)83Bの該マグネット83C埋め込み面と対峙した面に、外径36mm、内径16mm、板厚1.2mmの鉄製リング84Cが埋め込まれ、軸穴(b)84Dには一方向クラッチ84Bが固着されたディスク(b)84が、該一方向クラッチ84Bを介して軸(b)21に回動自在に嵌入されている。該ディスク付平歯車(b)83とディスク(b)84を組み合わせた回転負荷制御をトルクリミッター87とする。
図10に示すように掃除具が前進移動91Aする場合、該ディスク付平歯車(b)83とディスク(b)84は、トルクリミッター87によって、該マグネット83Cと該鉄製リング84Cにより吸着され、該ディスク付平歯車(b)83の回転を該一方向クラッチ84Bを介して該巻取リール20に伝達され、一定の負荷トルク以上が該取リール20に加わるとマグネット83Cと鉄製リング84C間でスリップしながら回転を伝達し、該粘着テープ60を巻取される。ちなみに、本実施例では該巻取リール20に9.8N−cm以上の負荷トルクが生じるとトルクリミッターが作動する。
図12に示すように掃除具が後退移動91Bする場合、該テープホルダー10が後方回転92B(該巻取リール20の繰り出し方向の回転93B)すると、巻取リール20の軸(b)21に配設された該一方向クラッチ84Bにより、テープ粘着該テープホルダー10の回転動作は該軸(b)21に伝達されず、該巻取リール20は繰り出し方向へは自由に回転できる。これにより、該粘着テープ60が該テープホルダー10の後方回転92Bに同期して該巻取リール20から繰り出される。
次に、粘着テープ60の経路について、該テープホルダー10の軸上に係合された該平歯車(a)81と該巻取リール20の軸(b)21上に遊嵌された該ディスク付平歯車(b)83とは、該ケースAに設けたそれぞれの支軸(図示省略)に回転自在に遊嵌されている中間歯車(a)82Aおよび中間歯車(b)82Bを介して連結されることで、該ディスク付平歯車(b)83は該平歯車(a)81とは反対方向の回転が伝達される。これによって、該テープホルダー10と該巻取リール20との間のテープの巻取、繰り出し経路60CはS字にセットされ、該巻取リール20側の粘着テープ60Bは粘着面を内側にすることができるので、使用済み粘着面に触れることなく廃棄できる。
さらに、図7に示すように、円板状の該ディテントカム25Aは、15度ピッチで深さ2mmのU形状をした凹凸が周に形成されている。該ケース(a)31上に支点を持ったレバー26が該ディテントカム25Aにばね(b)28によって当接され、凹凸の山を乗り越え時に発生する負荷を与えて、該巻取リール20に一定の回転負荷を付与している。
該テープホルダー10の回転によって、該巻取リール20が惰性によって該粘着テープ60が多く繰り出され、該テープホルダー10と該巻取リール20間で該粘着テープ60の弛んだ状態が生じる。該粘着テープ60の弛み状態となるのを防止するため、ディテント機構25によって、該巻取リールに回転負荷を付与して、自由回転抑止する対策がなされている。
巻数の多い(外径の太い)該粘着テープ60では、特に巻終わり近傍で該テープホルダー10の回転負荷の著しい上昇を招き、巻き始めから終りまでの安定した回転負荷とすることが難しい。
そこで、巻数の多い粘着テープでも、巻き終りまで回転負荷の上昇を抑え、かつ弛み無くまた緩みを抑えた巻付けができる条件を実験から次に示すように見出すことができた。
該巻取リール20側粘着テープ60Bの外径をD1とする。該テープホルダー10側粘着テープ60Aの外径をD2とする。外径D1の外径D2に対する外径比率をD(=D1/D2)とすると、該外径比率Dの範囲を0.7≦D≦1.5とする。
また、該平歯車(a)の歯数(a)、該ディスク付平歯車(b)83の歯数(b)とすると、該テープホルダー10の該巻取リール20に対する回転比率Rは歯数(a)/歯数(b)とする。該回転比率Rの範囲を1.2≦R≦1.5に設定する。
前述の条件をもとに該外径比Dと該回転比率Rの積算値T(=R×D)とすると、1.0≦T≦2.0の範囲内で設定することで、磁力を用いた該トルクリミッター87とテープの撓み状態を防止するディテント機構25とを該巻取リール20に設けることで、テープの弛みを抑え、緩み少ない巻き付けができ、テープの巻終りまで安定な連続動作を達成することができた。
本実施例の構成部品にもとづき次に具体的な説明をする。
本実施例では市場にある90巻の粘着テープの場合の一例を次に示す。該テープホルダー側粘着テープ60Aの新しい粘着テープの使い始めの外径D2を52mmとし、該巻取リール側粘着テープ60Bの外径D1を39mm(ほぼ該巻取リール20の外径と同じ)とすると、該外径比率D=0.75である。これは、巻取、繰り出し経路上の粘着テープ60C上での該テープホルダー側粘着テープ60Aの周速が、該巻取リール側粘着テープ60Bの周速より速いことを示している。
このため、該テープホルダー10より該巻取リール20側の回転数を増速し、該粘着テープ60Bの周速が、該粘着テープ60Aの周速より速くする必要がある。該巻取リール20の該テープホルダー10に対する該回転比率Rは少なくとも1.33以上とする必要がある。そこで該平歯車(a)81の歯数(a)は18枚、該ディスク付平歯車(b)83の歯数(b)は13枚を選定すれば、該回転比率Rは1.38となる。該外径比率Dとの該積算値T(=R×D)が1.035となり、90巻の新しいテープの使い始めは該巻取リール側粘着テープ60B側の巻取る周速が上回っているので、該テープホルダー粘着テープ60Aと該巻取リール側粘着テープ60Bとの間で弛みがなく緩みのない巻取が可能である。なお、中間歯車(a)82Aと中間歯車(b)82Bは何れも歯数13枚である。
該外径比率Dは、新しいテープ装着時からテープを使い終わるまで常時変化する。新しいテープ装着時が最小で、使い終わった時点で最大を示す。前述のとおり、90巻粘着テープを装着時はD=0.75である。巻終り時の該テープホルダー10側の該粘着テープ60Aの外径D2は40mm(=芯管61の寸法)、そして該巻取リール20側の該粘着テープ60Bの外径D1は約56mmで56/40=1.4となる。また、該回転比率R=1.38であるので、該積算値T=1.93となるので安定に巻取できる。なお、本実施例の場合、該巻取リール20に巻かれた該粘着テープ60Bの外径は、90巻テープの場合、新しい粘着テープの外径(52mm)に対して約53〜56mmに膨らむ傾向にあることが実験で確認されている。
これによって、該粘着テープ60が緩みなく該巻取リール20に巻かれる条件を満足する。そして、該トルクリミッター87を併用することで、該巻取リール20が一定の負荷トルク以上になると、該ディスク付平歯車(b)83の回転が滑りながら該巻取リール20に伝達される。さらに、該ディテント機構25との組み合わせで、該テープホルダー10の回転負荷の上昇を解消するとともに、該巻取リール20に巻緩みを抑え、繰り出し時の弛みも抑えて該粘着テープ60の巻き終わりまで巻取、繰り出しを安定に連続動作させることに成功した。
次に、ケース部30はケース(a)31、ケース(b)32、腕部ジョイント33、腕部34、握り部35から構成される。該ケース(a)31と該ケース(b)32には該テープホルダー10と該巻取リール20のそれぞれの該軸(a)11、該軸(b)21の軸受86、軸受85を有し、該ケース(a)31と該ケース(b)32の側面部に対して、該軸(a)および該軸(b)は垂直方向に伸長されて配設されている。
該腕部34はケース上部に設けられ、該粘着テープ60が被接触面と当接する側とは反対側に配設されている。該握り部35を握って作業を行う。本実施例では短尺のものが装着されているが、長尺品にすることで腰を落として作業することもなく楽な姿勢で作業が可能である。
さらに、該ケース部30とは反対側の軸(b)21の端に、該テープホルダー10に嵌入された該粘着テープ60の該芯管61とオーパ−ラップする外径80mmをもった円板状の蛇行防止ストッパー29を設けることで、該粘着テープ60の巻取り、繰り出しの蛇行を防止できる。
本発明は以上のような構成である。
次に、以上のように構成された形態についての使用の一例を説明する。
先ずは、該粘着テープ60を巻いた該芯管61を該テープホルダー10に装着する。図6に示すように、該テープホルダー60の円周に4カ所設けた可動プレート13Aをホルダー内に収納する方向に芯管61を回転させながら差し込む。
該粘着テープ60の巻始め端を引き出して、引き出された該粘着テープ60をS字の方向に該巻取リール20に一回転巻き付け、巻取リール側粘着テープ60Bの粘着塗膜面は内側となるようにセットする。該巻取リール20にほぼ一回転させた後、該粘着テープ60の先端部と一周遅れのテープの粘着塗布面同士を貼り付ける。なお、該粘着テープ60は該巻取リール20に直接巻き付ける。これまで使用されていたように芯管61を巻取リール20には使用しないので,芯管61を準備する必要がない。また、外径比率Dの設定において、芯管61を使用しないので、該巻取リール20の外径の選択幅を広くできる。
図11、図12に示すように、ある程度距離の前後移動を繰り返して、該粘着テープ60を前後に回転させて掃除を行う。
図11に示すように、本掃除具を前進移動91Aさせると、該テープホルダー10に嵌入された該粘着テープ60Aは前方回転92Aして、該テープホルダー10と連動回転する該巻取リール20に巻取られる。
図12に示すように、本掃除具を後退移動91Bさせると、該粘着テープ60Aは後方回転92Bして、同時に該巻取リール20に巻かれている該粘着テープ60Bは、該一方向クラッチ84Bにより該巻取リール20への連動回転が遮断され、巻取、繰り出し経路上の該粘着テープ60C自身に掛かる張力で、後方回転92Bに従属して該巻取リール20から繰り出され、該テープホルダー10に巻付けられる。
ある程度の前後移動を繰り返して掃除を行うと塵、埃によって粘着力が低下する。粘着力が低下した時点で、新しい粘着塗布膜を出して掃除をする。新しい粘着塗布膜を出す方法として、次のふたつの方法がある。
その一つが、新しい粘着塗膜が一定量出るまで本掃除具を前進移動91Aさせて掃除をする。もう一つの方法が、該テープホルダー10の軸端に設けた手動ハンドル(a)41を前方回転92A方向に回して、新しい粘着塗膜を出して掃除をする。どちらの方法もこの動作を繰り返してテープの巻き終わりまで連続して使用できる。
該粘着テープ60の巻終わりまで該巻取リール20に巻取ると、該芯管61と該巻取リール側粘着テープ60Bをカッタ等で切断する。その後で、該芯管61を回転させながらテープホルダー10から抜き取る。
巻取られた該粘着テープ60Bは、テープの端を掴んで該巻取リール20の軸方向に抜き取る。巻取られたテープの外側は粘着塗布面ではないため、吸着されたゴミを手で直接触れることなく衛生的処理できる。
なお、本発明の一実施例につき説明したが、本発明は既述の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能であることは当然である。
10 テープホルダー
11 軸(a)
12A ローター(a)
12B ローター(b)
13A 可動プレート
13B 支軸
14 ばね(a)
20 巻取リール
21 軸(b)
22 巻取部
22A リブ
22B リブ山部
22C リブ谷部
22D 波形
23 リブボス(a)
24 リブボス(b)
25 ディテント機構
25A ディテントカム
25B ディテントカム凸部
25C ディテントカム凹部
26 レバー
27 レバー支軸
28 ばね(b)
29 蛇行防止ストッパー
30 ケース部
31 ケース(a)
32 ケース(b)
33 腕部ジョイント
34 腕部
35 握り部
41 手動ハンドル(a)
42 手動ハンドル(b)
60 粘着テープ
60A テープホルダー側粘着テープ
60B 巻取リール側粘着テープ
60C S字状経路(粘着テープ巻取、繰り出し経路)
61 芯管
80 回転伝達制御部
81 平歯車(a)
82A 中間歯車(a)
82B 中間歯車(b)
83 ディスク付平歯車(b)
83A ギヤ部
83B ディスク(a)
83C マグネット
83D 軸穴(a)
84 ディスク(b)
84B 一方向クラッチ
84C 鉄製リング
84D 軸穴(b)
85 軸受(a)
86 軸受(b)
87 トルクリミッター
91A 掃除具前進移動
91B 掃除具後退移動
92A 掃除具前進時のテープホルダー前方回転
92B 掃除具後退時のテープホルダー後方回転
93A 掃除具前進時の巻取リール前方回転
93B 掃除具後退時の巻取リール後方回転

Claims (6)

  1. ケース部と、
    該ケース部に設けた腕部もった握部と、
    粘着テープを着脱自在に取り付けられ、前後方向に回転可能なテープホルダーと、
    該テープホルダーの前後回転に伴って該粘着テープの巻き取りおよび繰り出しがなされる巻取リールと、
    該テープホルダーの前後回転動作を該巻取リールに伝達する回転伝達部と、
    を備えた粘着テープ式掃除用具であって、
    該回転伝達部は、該テープホルダーと該巻取リールとの回転が逆方向で、且つ該テープホルダーより該巻取リールを増速した伝達手段と、
    該巻取リールへの回転伝達を該テープホルダーからの繰り出し方向のみとする一方向クラッチと、
    該巻取リールの一定トルク以上の伝達を防止するトルクリミッターと、
    該巻取リールへの回転負荷抵抗を付与する機構と、を具備し、
    該テープホルダーは、ケース部の外方向に突出させたテープホルダー軸を介して該ケース部で片持ち支持されるとともに、回転可能に保持され、
    該巻取リールは、該テープホルダーと同じ側の該ケース部の外方向に突出させた巻取り軸を介して該ケース部で片持ち支持されるとともに、回転可能に保持され
    該粘着テープが該テープホルダーと該巻取リールとの間でS字に巻き取り、繰り出しされることを特徴とする粘着テープ式掃除用具。
  2. 該巻取リールは、該着テープホルダーと同じ側の該ケース部の外方向に突出させた該巻取り軸を介して回転可能に保持され、該巻取り軸の両端部にあるボスに、放射状に配置された複数の薄板状のリブが固着され、該リブで形成された外周は長手方向の中央部が凹状で、かつ両端部の最大外径が、粘着テープの芯管と同じもしくは小径であることを特徴とする請求項1項記載の粘着テープ式掃除用具。
  3. 該テープホルダーは、該粘着テープの芯管より外形が僅かに小さい円筒状で、該テープホルダー軸の左右に固着された二つのローターと、左右の該ローターの側面に有したピン穴に、揺動可能なピンを持った少なくとも2枚以上の可動プレートと、該可動プレートの先端が該ローターの外形から突出する方向に押圧する弾性体と、を具備したことを特徴とする請求項1項および2項記載の粘着テープ式掃除用具。
  4. 該回転伝達部は、該巻取リールの該テープホルダーに対する回転比率Rの範囲を
    1.2≦R≦1.5に設定し、また、該巻取リールの外径D1の該テープホルダーの外径D2に対する外径比率D(=D1/D2)の範囲を0.7≦D≦1.5とし、かつ該回転比率Rと該外径比率Dとの積算値T(=R×D)が1.0≦T≦2.0の範囲内であることを特徴とする請求項1項から3項記載の粘着テープ式掃除用具。
  5. 該回転伝達部は、該巻取リールと同軸上に、
    該巻取リールへの該粘着テープを巻き取り方向のみに回転力を伝達する一方向クラッチと、
    一方のディスクの平面にマグネットを埋め込み、もう一方のディスクには該マグネットの対峙面に金属プレートを設け、該マグネットの磁力により吸着させた一対のディスクによるトルクリミッターと、
    円周上に一定間隔で凹形状の溝を有したディテントカムと、該溝に弾性体で押圧された回動可能なレバーとによって該巻取リールへの回転負荷抵抗を付与する機構と、
    を具備したことを特徴とする請求項1項から4項記載の粘着テープ式掃除用具。
  6. 該巻取リールと該テープホルダーとは反対側の該ケース部の外方向に、該巻取リールと該テープホルダーのそれぞれの軸に手動用ハンドルを具備したことを特徴とする請求項1項から5項記載の粘着テープ式掃除用具。
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