JP2021073837A - ワイヤレス送電装置、その制御回路、充電器 - Google Patents

ワイヤレス送電装置、その制御回路、充電器 Download PDF

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Abstract

【課題】パワーロスメソッドと異なるアプローチによる異常検出技術を提供する。【解決手段】送電装置200は、受電装置300に電力信号S2を送信する。送信アンテナ201は、直列に接続された送信コイル202および共振キャパシタ203を含む。インバータ回路204は、送信アンテナ201に交流の駆動信号S1を印加する。異常検出回路240は、送信コイル202と共振キャパシタ203の接続ノードN1に生ずるコイル電圧VCOILに応じた検出電圧にもとづいて異常を検出する。【選択図】図3

Description

本発明は、ワイヤレス給電技術に関する。
近年、電子機器へのワイヤレス給電が普及し始めている。異なるメーカーの製品間の相互利用を促進するために、WPC(Wireless Power Consortium)が組織され、WPCにより国際標準規格であるQi(チー)規格が策定された。Qi規格にもとづいたワイヤレス給電は、送信コイルと受信コイル間の電磁誘導を利用したものである。給電システムは、送信コイルを有する給電装置と、受信コイルを有する受電端末で構成される。
図1は、Qi規格に準拠したワイヤレス給電システム10の構成を示す図である。給電システム10は、送電装置20(TX、Power Transmitter)と受電装置30(RX、Power Receiver)と、を備える。受電装置30は、携帯電話端末、スマートホン、オーディオプレイヤ、ゲーム機器、タブレット端末などの電子機器に搭載される。
送電装置20は、送信コイル(1次コイル)22、インバータ回路24、コントローラ26、復調器28を備える。インバータ回路24は、Hブリッジ回路(フルブリッジ回路)あるいはハーフブリッジ回路を含み、送信コイル22に駆動信号S1、具体的にはパルス信号を印加し、送信コイル22に流れる駆動電流により、送信コイル22に電磁界の電力信号S2を発生させる。コントローラ26は、送電装置20全体を統括的に制御する。
Qi規格では、送電装置20と受電装置30の間で通信プロトコルが定められており、受電装置30から送電装置20に対して、制御信号S3による情報の伝達が可能となっている。この制御信号S3は、後方散乱変調(Backscatter modulation)を利用して、AM(Amplitude Modulation)変調された形で、受信コイル32(2次コイル)から送信コイル22に送信される。この制御信号S3には、たとえば、受電装置30に対する電力供給量を制御する電力制御データ(パケットともいう)や、受電装置30の固有の情報を示すデータなどが含まれる。復調器28は、送信コイル22の電流あるいは電圧にもとづいて制御信号S3を復調する。コントローラ26は、復調された制御信号S3に含まれる電力制御データにもとづいて、インバータ回路24を制御する。
受電装置30は、受信コイル32、整流回路34、平滑キャパシタ36、変調器38、負荷40、コントローラ42、電源回路44を備える。受信コイル32は、送信コイル22からの電力信号S2を受信するとともに、制御信号S3を送信コイル22に対して送信する。整流回路34および平滑キャパシタ36は、電力信号S2に応じて受信コイル32に誘起される電流S4を整流・平滑化し、直流電圧VRECTに変換する。
電源回路44は、送電装置20から供給された電力を利用して図示しない二次電池を充電し、あるいは直流電圧VRECTを昇圧あるいは降圧し、コントローラ42やその他の負荷40に供給する。
コントローラ42は、整流電圧VRECTがその目標値に近づくように、送電装置20からの電力供給量を制御する電力制御データ(コントロールエラーパケット、CEパケットとも称する)を生成する。変調器38は、電力制御データを含む制御信号S3を変調し、受信コイル32のコイル電流を変調することにより、送信コイル22のコイル電流およびコイル電圧を変調する。
Qi規格は当初、携帯電話端末、スマートホン、タブレット端末など、5W以下の低電力向けに策定された(以下、Low Power規格という)。続いて、15Wまでの中電力用の規格(以下、Middle Power規格という)の策定の準備が進められ、将来的には120Wの大電力をサポートすることが計画されている。
この給電システム10では、送電装置20と受電端末(電子機器)は、比較的自由な空間に配置されるため、送信コイル22と受信コイル32の間、あるいはその近傍に、金属片などの導電性の異物(Foreign Object)が置かれる状況が生じうる。この状態でワイヤレス給電が行われると、異物に電流が流れ、電力損失が発生してしまう。また異物が発熱するという問題がある。そこでQi規格では、異物検出(FOD:Foreign Object Detection)が規定されている。
このFODでは、送電装置20が送出した電力信号S2の電力PTXと、受電装置30が受信した電力信号S2の電力PRXとが比較され、それらの間に許容値を超える不一致(差分)が発生した場合に、異物が存在するものと判定される。これはパワーロスメソッドと称される。図2は、パワーロスメソッドを説明する図である。送信電力PTXと受信電力PRXの差分が電力損失(パワーロス)PLOSSであり、異物FOが存在する場合にはパワーロスPLOSSが大きく、異物FOが存在しない場合にはパワーロスPLOSSは小さくなる。したがってパワーロスメソッドでは、パワーロスPLOSSにもとづいて異物FOの有無が判定される。
特開2013−038854号公報 特開2014−107971号公報
送信電力PTX、受信電力PRXは、以下の式で与えられる。
TX=PPT−PTX_LOSS
RX=PPR+PRX_LOSS
PTは、送電装置20に入力された電力であり、PPRは受電装置30から負荷側に供給された電力である。PPT,PPXは精度よく測定できたとしても、送電装置20における損失PTX_LOSS、受電装置30における損失PRX_LOSSを正確に測定することは困難である。したがって送信電力PTX、受信電力PRXの測定値は、ある程度の誤差を含む。送信電力PTXや受信電力PRXそれぞれについて、測定値と実際の値の誤差が大きいと、パワーロスPLOSSの誤差も大きくなるため、異物FOを誤検出したり、異物FOを検出できないという問題が生ずる。
またパワーロスメソッドによる異物検出は、応答速度が遅いという問題がある。すなわち、受電装置30から送電装置20へは、1.5秒の周期で測定された電力PPRを示すデータが送信され、したがってパワーロスメソッドによる異物検出の応答速度は、電力PPRの送信周期によって制限を受ける。もし金属フィルムのように熱容量が小さい異物FOが存在すると、1.5秒の間に、異物FOが高温となるおそれがある。
加えて異物が存在する状態で給電が持続すると、送信電力の一部が異物によって吸収されるため、受信電力が減少する。その結果、受電装置30は、送信電力を増加させるように電力制御データを送信し、送電装置20はこれに応答して送信電力を増加させ、異物の発熱がさらに促進される。さらにこの状態で、送信コイル22と受信コイル32の結合度が高まる方向に受電装置が高速に移動すると、あるいは異物が高速に取り除かれると、受信電力が急峻に増大し、受電装置30内で過電圧が生ずるおそれがある。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、パワーロスメソッドと異なるアプローチによる異常検出技術の提供にある。
本発明のある態様は、ワイヤレス受電装置に電力信号を送信するワイヤレス送電装置に関する。ワイヤレス送電装置は、直列に接続された送信コイルおよび共振キャパシタを含む送信アンテナと、送信アンテナに交流の駆動信号を印加するインバータ回路と、インバータ回路を制御する電力コントローラと、送信コイルと共振キャパシタの接続ノードに生ずるコイル電圧に応じた検出電圧にもとづいて、異常を検出する異常検出器と、を備える。
送信コイルおよび受信コイルの近傍に異物が存在し、送信コイルと受信コイルの結合度が低下すると、コイル電圧の波形が変化する。したがってコイル電圧を監視することにより、異常を検出できる。
異常検出器は、検出電圧の振幅が第1しきい値を超えると、異常と判定してもよい。
異常検出器は、検出電圧を第1しきい値と比較する第1コンパレータを含んでもよい。コンパレータを用いることで、ソフトウェア処理に比べて高速な検出が可能となる。
異常検出器は、第1コンパレータの出力を受け、異常の有無を示す異常判定信号を出力する時定数回路をさらに含んでもよい。
第1しきい値は可変であってもよい。これにより異常判定の条件を微調節できる。
ワイヤレス送電装置は、コイル電圧を分圧し、検出電圧を生成する第1分圧回路をさらに備えてもよい。コイル電圧を分圧することで、異常検出器をはじめとする回路ブロックに要求される耐圧を下げることができる。また分圧回路の分圧比に応じて、異常判定の条件を設定できる。
ワイヤレス送電装置は、送信コイルと共振キャパシタの接続ノードと接地の間に直列に設けられる第1キャパシタ、第1抵抗、第2抵抗を含み、第1抵抗と第2抵抗の接続点の電圧が検出電圧である第2分圧回路と、検出電圧を受けるフィルタと、フィルタの出力信号にもとづいて、送信アンテナがワイヤレス受電装置から受信した制御信号を復調する復調器と、をさらに備えてもよい。異常検出器は、フィルタの出力信号にもとづいて異常を検出してもよい。復調のためのハードウェアを、異常検出に流用することにより、異常検出器を簡素化できる。
異常検出器は、フィルタの出力信号を第2しきい値と比較する第2コンパレータを含んでもよい。コンパレータを用いることで、ソフトウェア処理に比べて高速な検出が可能となる。
第2しきい値は可変であってもよい。これにより異常判定の条件を微調節できる。第2抵抗は可変抵抗であってもよい。これにより異常判定の条件を微調節できる。
ワイヤレス送電装置は、フィルタの出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータをさらに備えてもよい。異常検出器は、A/Dコンバータの出力にもとづいて異常を検出してもよい。デジタル信号処理によって異常判定を行うことで、より複雑な処理が可能となり、判定精度を高めることができる。
ワイヤレス送電装置は、Qi規格に準拠してもよい。
本発明の別の態様は充電器に関する。充電器は上述のワイヤレス送電装置を備えてもよい。
本発明の別の態様は、ワイヤレス受電装置に電力信号を送信するワイヤレス送電装置に使用される制御回路に関する。ワイヤレス送電装置は、制御回路に加えて、直列に接続された送信コイルおよび共振キャパシタを含む送信アンテナと、送信アンテナに交流の駆動信号を印加するインバータ回路と、を備える。制御回路は、送信アンテナがワイヤレス受電装置から受信した制御信号を復調する復調器と、制御信号にもとづいてインバータ回路を制御する電力コントローラと、送信コイルと共振キャパシタの接続ノードに生ずるコイル電圧に応じた検出電圧にもとづいて、異常を検出する異常検出器と、を備える。
制御回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、異常を検出できる。
Qi規格に準拠したワイヤレス給電システムの構成を示す図である。 パワーロスメソッドを説明する図である。 第1の実施の形態に係る送電装置を備える給電システムのブロック図である。 図3の給電システムの正常状態の動作波形図である。 図3の給電システムの第1の異常状態の検出に関する動作波形図である。 図3の給電システムの第2の異常状態の検出に関する動作波形図である。 第2の実施の形態に係る送電装置のブロック図である。 第3の実施の形態に係る送電装置のブロック図である。 第4の実施の形態に係る送電装置のブロック図である。 第5の実施の形態に係る送電装置のブロック図である。 送電装置を備える充電器を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
本明細書において参照する波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。
(第1の実施の形態)
図3は、第1の実施の形態に係る送電装置200を備える給電システム100のブロック図である。給電システム100は、送電装置200と受電装置300を備える。受電装置300は、携帯電話端末、スマートホン、オーディオプレイヤ、ゲーム機器、タブレット端末などの電子機器に搭載される。以下では、送電装置200および受電装置300は、Qi規格に準拠するものとする。
送電装置200は、たとえば充電台を有する充電器に搭載される。送電装置200は、送信アンテナ201、インバータ回路204および制御回路210を備える。送信アンテナ201は、直列に接続された送信コイル(1次コイル)202および共振キャパシタ203を含む。
インバータ回路204は、Hブリッジ回路(フルブリッジ回路)あるいはハーフブリッジ回路であり、図示しない電源からの直流電圧VDDを交流の駆動信号S1に変換し、送信アンテナ201に供給する。その結果、送信コイル202に流れるコイル電流ICOILにより、送信コイル202に電磁界の電力信号S2を発生させる。
制御回路210は、送電装置200全体を統括的に制御する。制御回路210は、復調器212、電力制御部216、変調器224、ドライバ218および異常検出回路240を備える。制御回路210は、ひとつの半導体基板に一体に集積化された機能IC(Integrated Circuit)であってもよい。
Qi規格では、送電装置200と受電装置300の間で通信プロトコルが定められており、受電装置300から送電装置200に対して、制御信号S3による情報の伝達が可能となっている。この制御信号S3は、後方散乱変調(Backscatter modulation)を利用して、AM(Amplitude Modulation)変調された形で、受信コイル302(2次コイル)から送信コイル202に送信される。この制御信号S3には、たとえば、受電装置300に対する電力供給量を制御する電力制御データ(コントロールエラーパケット、以下CEパケットともいう)が含まれる。CEパケットは、受電装置300において生成される整流電圧とその目標値との誤差を示しており、整流電圧が目標値より高いとき、CEパケットは負の値をとり、整流電圧が目標値より低いとき、CEパケットは正の値をとる。Qi規格においては送電装置200と受電装置300により、送信電力に関してPID(比例・積分・微分)制御のフィードバックループが形成される。
そのほか、制御信号S3には、受電装置300の固有の情報を示すデータ、たとえば受電装置300の受信電力の最大値(最大受信電力)PMAX_RXなどが含まれる。また、パワーロスメソッドによる異物検出を目的として、受電装置300において測定された受信電力PPRを示す受信電力データが含まれる。
復調器212は、送信アンテナ201がワイヤレス受電装置300から受信した制御信号S3を復調する。復調器212は、送信コイル202と共振キャパシタ203の接続ノードN1に生ずるコイル電圧VCOILにもとづいて、制御信号S3を復調する。第2検出端子(COIL_IN2)は、第1キャパシタC21および第1抵抗R21を介して接続ノードN1と接続される。第2抵抗R22は、第2検出端子COIL_IN2と接地端子の間に設けられる。第1キャパシタC21、第1抵抗R21、第2抵抗R22は、第2分圧回路208を形成する。復調器212は、第2検出端子COIL_IN2の電圧VCOIL2にもとづいて、制御信号S3を復調する。第1キャパシタC21は省略してもよい。
第1抵抗R21を外付け部品とした場合、その抵抗値がばらつくと、分圧比がばらつく。そこで第2抵抗R22を可変抵抗で構成し、第1抵抗R21の抵抗値に応じて、第2抵抗R22の抵抗値を設定することにより、分圧比のばらつきを抑制できる。
異常検出回路240は、送信コイル202と共振キャパシタ203の接続ノードN1に生ずるコイル電圧VCOILに応じた検出電圧VCOIL1にもとづいて異常を検出する。異常検出回路240が検出対象とする異常は、送信アンテナ201への異物の近接、および/または、送信コイル202と受信コイル302の結合度の低下である。
第1分圧回路206は、第1抵抗R11および第2抵抗R12を含み、接続ノードN1のコイル電圧VCOILを分圧し、検出電圧VCOIL1を生成する。検出電圧VCOIL1は、第1検出端子COIL_IN1に入力される。
異常検出回路240は、第1検出端子COIL_IN1の検出電圧VCOIL1にもとづいて、異常の有無を判定する。たとえば異常検出回路240は、検出電圧VCOIL1の振幅が第1しきい値VTH1を超えると、異常と判定する。
異常検出回路240は、電圧源242、第1コンパレータ244、時定数回路246を含む。電圧源242は、第1しきい値VTH1を生成する。第1コンパレータ244は、検出電圧VCOIL1を第1しきい値VTH1と比較し、比較結果を示す比較信号S11を生成する。電圧源242は、第1しきい値VTH1を調節可能な可変電圧源であることが好ましい。これにより、異常判定の条件を微調節可能となる。
時定数回路246は、第1コンパレータ244からの比較信号S11を受け、異常の有無を示す異常判定信号S12を出力する。時定数回路246は、ワンショット回路あるいは単安定マルチ回路などであり、所定レベル(たとえばハイレベル)が入力されると、所定時間、同じレベル(たとえばハイレベル)を出力し続ける。所定時間は、インバータ回路204のスイッチング周期(スイッチング周波数の逆数)より長く設定される。
異常判定信号S12がアサートされると、制御回路210は、直ちに送電を停止してもよい。あるいは図示しない上位のプロセッサに通知してもよい。
以上が送電装置200の構成である。続いてその動作を説明する。図4は、図3の給電システム100の正常状態の動作波形図である。
図4には、コイル電圧VCOILおよびコイル電流ICOILの負荷依存性が示される。受電装置300の負荷(受信電力PPR)が変動すると、コイル電圧VCOILの振幅は実質的に一定レベルを維持しつつ、コイル電流ICOILが負荷の増加にしたがって増大していく。このとき、検出電圧VCOIL1は、第1しきい値VTH1より低い状態が保たれ、比較信号S11はローレベルを維持し、異常判定信号S12は、正常を示すローレベルとなる。
図5は、図3の給電システム100の第1の異常状態の検出に関する動作波形図である。なお、実際には、コイル電圧VCOILとコイル電流ICOILの位相は90度シフトしているが、図面では簡略化して同位相で示している。図5には、コイル電圧VCOILおよびコイル電流ICOILの結合度Kの依存性が示される。実線は結合度Kが十分高い状態を、一点鎖線は結合度が低い状態を示す。送信コイル202と受信コイル302の結合度Kが低下すると、コイル電流ICOILの振幅は実質的に一定レベルを維持しつつ、コイル電圧VCOILが、結合度Kの低下にしたがって増大していく。結合度Kが小さくなると、検出電圧VCOIL1の振幅が第1しきい値VTH1を超えて、比較信号S11は、スイッチングサイクルごとにハイレベルをとるようになり、異常判定信号S12は、異常を示すハイレベルとなる。すなわち送電装置200によれば、結合度Kが低下している異常状態を検出できる。
図6は、図3の給電システム100の第2の異常状態の検出に関する動作波形図である。図6には、異物が存在しない正常状態(実線)、異物が近接する異常状態(破線および一点鎖線)それぞれのコイル電圧VCOILおよびコイル電流ICOILが示される。
異物が近接すると、コイル電流ICOILの振幅が増加する。また共振周波数fcのシフトの結果、コイル電圧VCOILの振幅が変化する。共振周波数fcのシフトする方向は、異物の材質などに依存し、したがってコイル電圧VCOILの振幅は大きくなる場合もあれば、小さくなる場合もある。共振周波数fcのシフトの結果、コイル電圧VCOILの振幅が増加すると、検出電圧VCOIL1の振幅が第1しきい値VTH1を超えて、比較信号S11はハイレベルをとるようになり、異常判定信号S12は、異常を示すハイレベルとなる。すなわち送電装置200によれば、異物が近接する異常状態を検出できる。
以上が送電装置200の動作である。この送電装置200によれば、受電装置300からの受信電力PPRの受信を待たずに、高速に異常を検出でき、すみやかに適切な保護措置をとることができる。異物が近接している場合には、送電を停止し、あるいは送信電力を低下することにより、さらなる過熱を抑制できる。
送信コイル202と受信コイル302の結合度が低下している場合には、送電を停止し、あるいは送信電力を低下することにより、受電装置300が高速に移動し、結合度が急激に改善したときの、受電装置300の内部電圧の跳ね上がりを抑制できる。
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態に係る送電装置200aのブロック図である。この実施の形態では、第1分圧回路206が省略されており、異常検出回路240aは、第2検出端子COIL_IN2の検出電圧VCOIL2にもとづいて異常を判定する。フィルタ214はローパスフィルタあるいはバンドパスフィルタであり、検出電圧VCOIL2の少なくとも高周波成分を除去する。復調器212は、フィルタ214の出力にもとづいて、制御信号S3を復調する。異常検出回路240aは、フィルタ214を通過した検出電圧VCOIL2にもとづいて、異常の有無を判定する。異常検出回路240aは、フィルタ214の出力を第2しきい値VTH2と比較する第2コンパレータ250と、第2しきい値VTH2を生成する電圧源248を含む。異常検出回路240aは、時定数回路246をさらに備えてもよい。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、結合度の低下あるいは異物の近接を検出できる。
なお第2実施の形態において、異常検出回路240aは、フィルタ214を通過する前の検出電圧VCOIL2にもとづいて、異常の有無を判定してもよい。
(第3の実施の形態)
図8は、第3の実施の形態に係る送電装置200bのブロック図である。A/Dコンバータ252は、フィルタ214の出力電圧をデジタル信号S13に変換する。異常検出回路240bはロジック回路211の一部であり、A/Dコンバータ252の出力S13にもとづいて異常を検出する。
ロジック回路211のデジタル信号処理によって異常判定を行うことで、より複雑な処理が可能となり、判定精度を高めることができる。
なお第3実施の形態において、A/Dコンバータ252は、フィルタ214を通過する前の検出電圧VCOIL2をデジタル信号S13に変換してもよい。
(第4の実施の形態)
図9は、第4の実施の形態に係る送電装置200cのブロック図である。A/Dコンバータ252cは、第1検出端子COIL_IN1の検出電圧VCOIL1をデジタル信号S13に変換し、異常検出回路240cは、A/Dコンバータ252cの出力S13にもとづいて異常を判定する。
(第5の実施の形態)
図10は、第5の実施の形態に係る送電装置200dのブロック図である。第5の実施の形態では、コイル電圧VCOILに加えて、コイル電流ICOILが監視され、コイル電圧VCOILおよびコイル電流ICOILにもとづいて異常が検出される。電流センサ209は、コイル電流ICOILを検出する。第2A/Dコンバータ254は、電流センサ209からの電流検出値S14をデジタル信号S15に変換する。電流センサ209は、インバータ回路204に流れる電流を検出してもよい。
送電装置では、インバータ回路204に流れる電流IINの測定値と電源電圧VDDの測定値の積を計算することにより、送信電力PPTが計算され、電流IINを測定するためのハードウェアを備える。電流センサ209および第2A/Dコンバータ254は、電流IINの測定のためのハードウェアを流用してもよい。
異常検出回路240dは、コイル電圧VCOILを示すデジタル信号S13と、コイル電流ICOILを示すデジタル信号S15を受ける。異常検出回路240dは、2つのデジタル信号S13、S15、言い換えれば、コイル電圧VCOILおよびコイル電流ICOILにもとづいて、異常を判定する。
たとえば、異常検出回路240dは、コイル電圧VCOIL(デジタル信号S13)が第1しきい値より大きく、かつコイル電流ICOIL(デジタル信号S15)が第3しきい値より小さい状態を検出すると、図5に一点鎖線で示すような、結合度Kの低下と判定してもよい。
また異常検出回路240dは、コイル電圧VCOILが第1しきい値より大きく、かつコイル電流ICOILが第3しきい値より大きい状態を検出すると、図6に一点鎖線で示すような、異物の近接と判定してもよい。
さらに異常検出回路240dは、コイル電圧VCOILを第1しきい値より小さく規定された第4しきい値と比較する。そして、コイル電圧VCOILが第4しきい値より小さく、かつコイル電流ICOILが第3しきい値より大きい状態を検出すると、図6に破線で示す異物の近接と判定してもよい。
このように、コイル電圧VCOILとコイル電流ICOILを監視することにより、異常の原因を区別することができる。さらに、異物によってコイル電圧VCOILの振幅が小さくなる異常を検出可能となる。
第5の実施の形態において、異常検出回路240dを、電圧コンパレータなどのアナログ回路で構成してもよい。
(用途)
続いて送電装置200の用途を説明する。図11は、送電装置200(a〜d)を備える充電器400を示す図である。充電器400は、受電装置300を備える電子機器500を充電する。充電器400は、筐体402、充電台404、回路基板406、を備える。給電対象の電子機器は、充電台404上に載置される。インバータ回路204や制御回路210その他の回路部品は、回路基板406上に実装される。送信アンテナ201は、充電台404の直下にレイアウトされる。充電器400は、AC/DCコンバータ410からの直流電圧を受けてもよいし、AC/DCコンバータを内蔵してもよい。あるいは充電器400は、USB(Universal Serial Bus)などの給電線を備えるバスを介して、外部からDC電力の供給を受けてもよい。
(変形例)
実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例を説明する。
第1しきい値VTH1(あるいは第2しきい値VTH2)を複数、規定し、検出電圧を複数のしきい値と比較するようにしてもよい。
実施の形態では、Qi規格について説明したが、本発明は将来策定されるであろうQi規格の派生規格、あるいは別の規格にも適用可能である。
第1から第5の実施の形態は、任意に組み合わせることが可能である。また異常検出回路240による異常検出を、従来のパワーロスメソッドによる異常検出と併用してもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
(付記)
本明細書には以下の技術が開示される。
(項目1)
ワイヤレス受電装置に電力信号を送信するワイヤレス送電装置であって、
直列に接続された送信コイルおよび共振キャパシタを含む送信アンテナと、
前記送信アンテナに交流の駆動信号を印加するインバータ回路と、
前記インバータ回路を制御する電力コントローラと、
前記送信コイルと前記共振キャパシタの接続ノードに生ずるコイル電圧に応じた検出電圧にもとづいて異常を検出する異常検出器と、
を備えることを特徴とするワイヤレス送電装置。
(項目2)
前記異常検出器は、前記検出電圧の振幅が第1しきい値を超えると、異常と判定することを特徴とする項目1に記載のワイヤレス送電装置。
(項目3)
前記異常検出器は、前記検出電圧を前記第1しきい値と比較する第1コンパレータを含むことを特徴とする項目2に記載のワイヤレス送電装置。
(項目4)
前記異常検出器は、前記第1コンパレータの出力を受け、前記異常の有無を示す異常判定信号を出力する時定数回路をさらに含むことを特徴とする項目3に記載のワイヤレス送電装置。
(項目5)
前記第1しきい値は可変であることを特徴とする項目2から4のいずれかに記載のワイヤレス送電装置。
(項目6)
前記コイル電圧を分圧し、前記検出電圧を生成する第1分圧回路をさらに備えることを特徴とする項目1から5のいずれかに記載のワイヤレス送電装置。
(項目7)
前記送信コイルと前記共振キャパシタの接続ノードと接地の間に直列に設けられる第1抵抗および第2抵抗を含み、前記第1抵抗と前記第2抵抗の接続点の電圧が前記検出電圧である第2分圧回路と、
前記検出電圧を受けるフィルタと、
前記フィルタの出力信号にもとづいて、前記送信アンテナが前記ワイヤレス受電装置から受信した制御信号を復調する復調器と、
をさらに備え、
前記異常検出器は、前記フィルタの前記出力信号にもとづいて前記異常を検出することを特徴とする項目1に記載のワイヤレス送電装置。
(項目8)
前記異常検出器は、前記フィルタの前記出力信号を第2しきい値と比較する第2コンパレータを含むことを特徴とする項目7に記載のワイヤレス送電装置。
(項目9)
前記第2しきい値は可変であることを特徴とする項目8に記載のワイヤレス送電装置。
(項目10)
前記第2抵抗は可変抵抗であることを特徴とする項目7から9のいずれかに記載のワイヤレス送電装置。
(項目11)
前記フィルタの前記出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータをさらに備え、
前記異常検出器は、前記A/Dコンバータの出力にもとづいて前記異常を検出することを特徴とする項目7に記載のワイヤレス送電装置。
(項目12)
前記送信コイルに流れるコイル電流を検出する電流センサをさらに備え、
前記異常検出器は、前記コイル電圧および前記コイル電流にもとづいて、異常を検出することを特徴とする項目1から11のいずれかに記載のワイヤレス送電装置。
(項目13)
前記異常検出器は、前記コイル電流が第3しきい値より小さく、かつ前記検出電圧の振幅が、第1しきい値より小さく規定された第4しきい値より小さいときに、異常と判定することを特徴とする項目12に記載のワイヤレス送電装置。
(項目14)
Qi規格に準拠することを特徴とする項目1から13のいずれかに記載のワイヤレス送電装置。
(項目15)
項目1から12のいずれかに記載のワイヤレス送電装置を備えることを特徴とする充電器。
(項目16)
ワイヤレス受電装置に電力信号を送信するワイヤレス送電装置に使用される制御回路であって、
前記ワイヤレス送電装置は、前記制御回路に加えて、
直列に接続された送信コイルおよび共振キャパシタを含む送信アンテナと、
前記送信アンテナに交流の駆動信号を印加するインバータ回路と、
を備え、
前記制御回路は、
前記送信アンテナが前記ワイヤレス受電装置から受信した制御信号を復調する復調器と、
前記制御信号にもとづいて前記インバータ回路を制御する電力制御部と、
前記送信コイルと前記共振キャパシタの接続ノードに生ずるコイル電圧に応じた検出電圧にもとづいて、異常を検出する異常検出器と、
を備えることを特徴とする制御回路。
(項目17)
前記異常検出器は、前記検出電圧の振幅が第1しきい値を超えると、前記異常と判定することを特徴とする項目16に記載の制御回路。
(項目18)
前記異常検出器は、前記検出電圧を前記第1しきい値と比較する第1コンパレータを含むことを特徴とする項目17に記載の制御回路。
(項目19)
前記異常検出器は、前記第1コンパレータの出力を受け、前記異常の有無を示す異常判定信号を出力する時定数回路をさらに含むことを特徴とする項目18に記載の制御回路。
(項目20)
前記コイル電圧を分圧する分圧回路が接続される第1検出端子をさらに備え、
前記異常検出器は、前記第1検出端子の電圧にもとづいて異常を検出することを特徴とする項目16から19のいずれかに記載の制御回路。
(項目21)
前記送信コイルと前記共振キャパシタの接続ノードと、第1キャパシタおよび第1抵抗を介して接続される第2検出端子と、
前記第2検出端子と接地端子の間に設けられる第2抵抗と、
前記第2検出端子の電圧を受けるフィルタと、
をさらに備え、
前記復調器は、前記フィルタの出力信号にもとづいて、前記送信アンテナが前記ワイヤレス受電装置から受信した制御信号を復調し、
前記異常検出器は、前記フィルタの前記出力信号にもとづいて前記異常を検出することを特徴とする項目16に記載の制御回路。
(項目22)
前記異常検出器は、前記フィルタの前記出力信号を第2しきい値と比較する第2コンパレータを含むことを特徴とする項目21に記載の制御回路。
(項目23)
前記フィルタの前記出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータをさらに備え、
前記異常検出器は、前記A/Dコンバータの出力にもとづいて前記異常を検出することを特徴とする項目21に記載の制御回路。
(項目24)
前記異常検出器は、前記コイル電圧および前記送信コイルに流れるコイル電流にもとづいて、異常を検出することを特徴とする項目16から23のいずれかに記載の制御回路。
(項目25)
前記異常検出器は、前記コイル電流が第3しきい値より小さく、かつ前記検出電圧の振幅が、第1しきい値より小さく規定された第4しきい値より小さいときに、異常と判定することを特徴とする項目24に記載の制御回路。
(項目26)
Qi規格に準拠することを特徴とする項目16から25のいずれかに記載の制御回路。
(項目27)
ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする項目16から26のいずれかに記載の制御回路。
(項目28)
ワイヤレス受電装置に電力信号を送信するワイヤレス送電装置による異常検出方法であって、
前記ワイヤレス送電装置は、
直列に接続された送信コイルおよび共振キャパシタを含む送信アンテナと、
前記送信アンテナに交流の駆動信号を印加するインバータ回路と、
前記インバータ回路を制御する電力制御部と、
を備え、
前記異常検出方法は、
前記送信コイルと前記共振キャパシタの接続ノードに生ずるコイル電圧に応じた検出電圧を生成するステップと、
前記検出電圧にもとづいて異常を検出するステップと、
を備えることを特徴とする異常検出方法。
100…給電システム、200…送電装置、201…送信アンテナ、202…送信コイル、203…共振キャパシタ、204…インバータ回路、206…第1分圧回路、208…第2分圧回路、209…電流センサ、210…制御回路、211…ロジック回路、212…復調器、214…フィルタ、216…電力制御部、218…ドライバ、224…変調器、240…異常検出回路、242…電圧源、244…第1コンパレータ、246…時定数回路、248…電圧源、250…第2コンパレータ、252…A/Dコンバータ、254…第2A/Dコンバータ、300…受電装置、S1…駆動信号、S2…電力信号、S3…制御信号。

Claims (12)

  1. ワイヤレス受電装置に電力信号を送信するワイヤレス送電装置であって、
    直列に接続された送信コイルおよび共振キャパシタを含む送信アンテナと、
    前記送信アンテナに交流の駆動信号を印加するインバータ回路と、
    前記インバータ回路を制御する電力コントローラと、
    前記送信コイルと前記共振キャパシタの接続ノードと接地の間に直列に設けられる、第1キャパシタ、第1抵抗および第2抵抗を含む第2分圧回路と、
    前記第1抵抗と前記第2抵抗の接続点に生ずる検出電圧を受け、少なくとも高周波成分を除去するフィルタと、
    前記フィルタの出力信号にもとづいて、前記送信アンテナが前記ワイヤレス受電装置から受信した制御信号を復調する復調器と、
    前記フィルタの前記出力信号にもとづいて異常を検出する異常検出器と、
    を備えることを特徴とするワイヤレス送電装置。
  2. 前記異常検出器は、前記フィルタの前記出力信号を第2しきい値と比較する第2コンパレータを含むことを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス送電装置。
  3. 前記第2しきい値は可変であることを特徴とする請求項2に記載のワイヤレス送電装置。
  4. 前記第2抵抗は可変抵抗であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のワイヤレス送電装置。
  5. 前記フィルタの前記出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータをさらに備え、
    前記異常検出器は、前記A/Dコンバータの出力にもとづいて前記異常を検出することを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス送電装置。
  6. Qi規格に準拠することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のワイヤレス送電装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のワイヤレス送電装置を備えることを特徴とする充電器。
  8. ワイヤレス受電装置に電力信号を送信するワイヤレス送電装置に使用される制御回路であって、
    前記ワイヤレス送電装置は、前記制御回路に加えて、
    直列に接続された送信コイルおよび共振キャパシタを含む送信アンテナと、
    前記送信アンテナに交流の駆動信号を印加するインバータ回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記送信コイルと前記共振キャパシタの接続ノードに対して、外付けの第1キャパシタおよび第1抵抗を介して接続される第2検出端子と、
    前記第2検出端子と接地端子の間に設けられる第2抵抗と、
    前記第2検出端子に生ずる検出電圧を受け、前記第2検出端子の前記電圧の少なくとも高周波成分を除去するフィルタと、
    前記フィルタの出力信号にもとづいて、前記送信アンテナが前記ワイヤレス受電装置から受信した制御信号を復調する復調器と、
    前記制御信号にもとづいて前記インバータ回路を制御する電力制御部と、
    前記フィルタの前記出力信号にもとづいて異常を検出する異常検出器と、
    を備えることを特徴とする制御回路。
  9. 前記異常検出器は、前記フィルタの前記出力信号を第2しきい値と比較する第2コンパレータを含むことを特徴とする請求項8に記載の制御回路。
  10. 前記フィルタの前記出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータをさらに備え、
    前記異常検出器は、前記A/Dコンバータの出力にもとづいて前記異常を検出することを特徴とする請求項8に記載の制御回路。
  11. Qi規格に準拠することを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の制御回路。
  12. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の制御回路。
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