JP2021072517A - 画像処理装置 - Google Patents

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【課題】ジョブに関する設定にかかる手間を軽減する。【解決手段】画像処理装置は、ジョブの実行時、コンタクトガラス上にセットされた原稿を読み取る画像読取部と、画像読取部による読み取りで得られた読取データから、コンタクトガラス上の原稿に対応する領域に存在する原稿画像を抽出し、原稿画像の画像データに対して画像処理を行い、原稿画像の画像データを出力する制御部と、を備える。制御部は、原稿画像の傾きに基づき、コンタクトガラス上での原稿のセット状態を検出し、検出した検出セット状態に応じて、原稿画像の画像データに対して行う画像処理の処理内容を変える。【選択図】図4

Description

本発明は、原稿を読み取る画像処理装置に関する。
原稿を読み取る画像処理装置は、画像読取部を備える。画像読取部は、コンタクトガラス上にセットされた原稿を読み取る。このような画像処理装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1の画像処理装置は、コンタクトガラス上に複数の原稿がセットされた状態で読み取りを行った場合、複数の原稿にそれぞれ対応する複数の画像データを検出する。そして、特許文献1の画像処理装置は、複数の画像データを複数のページに分割して出力する。
特開2012−134773号公報
画像処理装置には、操作パネルが設けられる。操作パネルは、原稿の読み取りを伴うジョブに関する設定を受け付ける。たとえば、原稿の読み取りで得られた画像データに基づく画像をフルカラーで印刷するかモノクロで印刷するかの設定受付が行われる。また、画像データの出力先(出力方法)の設定受付が行われる。
ジョブに関する設定を行わなければ、ユーザーの意図とは異なる設定(たとえば、デフォルトの設定)でジョブが実行される。したがって、ジョブの実行前、ユーザーはジョブに関する設定を行わなければならないが、ジョブに関する設定項目は多数あるので、ユーザーにとっては手間である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ジョブに関する設定にかかる手間を軽減することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面による画像処理装置は、ジョブの実行時、コンタクトガラス上にセットされた原稿を読み取る画像読取部と、画像読取部による読み取りで得られた読取データから、コンタクトガラス上の原稿に対応する領域に存在する原稿画像を抽出し、原稿画像の画像データに対して画像処理を行い、原稿画像の画像データを出力する制御部と、を備える。制御部は、原稿画像の傾きに基づき、コンタクトガラス上での原稿のセット状態を検出し、検出した検出セット状態に応じて、原稿画像の画像データに対して行う画像処理の処理内容を変える。
本発明の第2の局面による画像処理装置は、ジョブの実行時、コンタクトガラス上にセットされた原稿を読み取る画像読取部と、画像読取部による読み取りで得られた読取データから、コンタクトガラス上の原稿に対応する領域に存在する原稿画像を抽出し、原稿画像の画像データに対して画像処理を行い、原稿画像の画像データを出力する制御部と、を備える。制御部は、原稿画像の傾きに基づき、コンタクトガラス上での原稿のセット状態を検出し、検出した検出セット状態に応じて、原稿画像の画像データの出力先を変える。
本発明の構成では、ジョブに関する設定にかかる手間を軽減することができる。
第1実施形態による画像形成装置の構成を示す概略図である。 第1実施形態による画像形成装置の画像読取部の構成を示す概略図である。 第1実施形態による画像形成装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態による画像形成装置の制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態による画像形成装置の制御部が行うセット状態検出処理(第1判断処理)について説明するための図である。 第1実施形態による画像形成装置の制御部が行うセット状態検出処理(第2判断処理)について説明するための図である。 第1実施形態による画像形成装置の制御部が行うセット状態検出処理(第3判断処理)について説明するための図である。 第1実施形態による画像形成装置の制御部が行うセット状態検出処理(第4判断処理)について説明するための図である。 第1実施形態による画像形成装置の制御部が行う画像処理(色処理)とセット状態との対応関係を示す図である。 第1実施形態による画像形成装置から出力される出力用画像データを示す図である。 第2実施形態による画像形成装置の制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
以下に、コピージョブおよび送信ジョブなどの実行が可能な画像形成装置(複合機)を例にとって説明する。
<<第1実施形態>>
<画像形成装置の構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、画像読取部1および印刷部2を備える。画像読取部1は、原稿D(図2参照)を読み取る。印刷部2は、用紙Sに画像を印刷する。
画像読取部1は、図2に示すように、コンタクトガラスCGを備える。コンタクトガラスCGは、画像読取部1の筐体の上面に形成された開口に設置される。画像読取部1は、コンタクトガラスCGのセット面(上面)にセットされた原稿Dを読み取る。図2では、読取対象の原稿DがコンタクトガラスCG上に複数セットされている状態を図示する。このように複数の原稿Dが読取対象としてコンタクトガラスCG上にセットされている場合には、コンタクトガラスCG上にセットされている複数の原稿Dの読み取りが一括して行われる。
また、画像読取部1は、光源11、イメージセンサー12、ミラー13およびレンズ14を備える。これら画像読取部1の各部材は、画像読取部1の筐体の内部に収容される(コンタクトガラスCGのセット面側とは反対側に配置される)。
光源11は、複数のLED素子(図示せず)を有する。複数のLED素子は、主走査方向(図2の紙面に対して垂直な方向)に配列される。光源11は、コンタクトガラスCGに向けて光を照射する。光源11からの光はコンタクトガラスCGを透過する。原稿Dがセットされている領域では、光源11からの光が原稿Dで反射される。
イメージセンサー12は、主走査方向に並ぶ複数の光電変換素子を有する。イメージセンサー12は、原稿Dで反射された光を受光する。イメージセンサー12は、光を受光すると、ライン単位で画素毎に光電変換して電荷を蓄積する。イメージセンサー12は、蓄積電荷に応じたアナログ信号を出力する。
ミラー13は、原稿Dで反射された光をレンズ14に向けて反射する。レンズ14は、ミラー13で反射された光を集光してイメージセンサー12に導く。
光源11およびミラー13は、主走査方向と直交する副走査方向に移動可能なキャリッジ15に設置される。キャリッジ15はワイヤー16に連結される。ワイヤー16は巻取ドラム17に巻回される。巻取ドラム17が回転すると、キャリッジ15が副走査方向に移動する。すなわち、光源11およびミラー13が副走査方向に移動する。
画像読取部1による原稿Dの読み取りを伴うジョブ(コピージョブおよび送信ジョブ)の実行時、キャリッジ15は、副走査方向(正面から見て左から右に向かう方向)に移動する。キャリッジ15が副走査方向に移動しているとき、光源11は、コンタクトガラスCGに向けて光を照射する。イメージセンサー12は、原稿Dで反射された反射光の光電変換を繰り返し行う。これにより、原稿Dの読み取りがライン単位で行われる。
画像読取部1の筺体には、原稿カバー101が取り付けられる。原稿カバー101は、コンタクトガラスCGのセット面に対して開閉する。コンタクトガラスCG上に原稿Dをセットした状態で、原稿カバー101を閉じることにより、コンタクトガラスCG上の原稿Dを原稿カバー101で押え付けることができる。図2では、コンタクトガラスCG上の原稿Dが原稿カバー101で押え付けられた状態を示す。
図1に戻り、印刷部2は、用紙搬送路20に沿って用紙Pを搬送する。図1では、用紙搬送路20を破線で示す。印刷部2は、搬送中の用紙Sに画像を印刷する。コピージョブでは、後述する出力用画像データに基づく印刷が印刷部2により行われる。印刷部2は、給紙部21、画像形成部22および定着部23を備える。
給紙部21は、給紙カセットCAに収容された用紙Sを用紙搬送路20に給紙する。用紙搬送路20に給紙された用紙Sは、用紙搬送路20に沿って搬送される。画像形成部22は、画像(トナー像)を形成し、搬送中の用紙Pに画像を印刷(転写)する。印刷済みの用紙Pは、定着部23に向けて搬送される。定着部23は、用紙Pを加熱および加圧する。
画像形成部22は、感光体ドラム、転写ローラー、帯電装置、露光装置および現像装置を備える。感光体ドラムは、トナー像を担持する。転写ローラーは、感光体ドラムに圧接し、感光体ドラムとの間で転写ニップを形成する。帯電装置は、感光体ドラムの周面を帯電させる。露光装置は、感光体ドラムの周面上に静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラムの周面上に形成された静電潜像をトナー像に現像する。搬送中の用紙Sは転写ニップを通過する。用紙Sが転写ニップを通過するとき、感光体ドラムの周面上のトナー像が用紙Sに転写される。
画像形成装置100は、操作パネル3を備える。操作パネル3は、タッチスクリーン31を含む。タッチスクリーン31は、ソフトウェアボタンを含む画面を表示する。タッチスクリーン31は、表示画面(ソフトウェアボタン)に対するタッチ操作をユーザーから受け付ける。
操作パネル3は、複数のハードウェアボタン32を含む。複数のハードウェアボタン32の中には、画像読取部1による原稿Dの読み取りを伴うジョブの実行要求(スタート操作)をユーザーから受け付けるスタートボタンがある。
また、図3に示すように、画像形成装置100は、制御部4を備える。制御部4は、CPU41を含む。制御部4は、画像形成装置100を制御する。
画像読取部1、印刷部2および操作パネル3は、制御部4に接続される。制御部4は、画像読取部1の読取動作を制御するとともに、印刷部2の印刷動作を制御する。また、制御部4は、操作パネル3の表示動作を制御するとともに、操作パネル3に対して行われた操作を検知する。
制御部4は、アナログ処理部42を備える。アナログ処理部42は、たとえば、増幅回路およびA/D変換回路を含む。アナログ処理部42は、イメージセンサー12のアナログ信号をデジタルデータ(読取データ)に変換する。
制御部4は、画像処理部43を備える。画像処理部43は、画像処理回路(たとえば、ASIC)を含む。画像処理部43は、読取データ(後述する原稿画像の画像データを含む)に対して画像処理を行い、ジョブで用いる出力用画像データを生成する。コピージョブでは、印刷用データが出力用画像データとして生成される。送信ジョブでは、送信用データ(PDFデータなど)が出力用画像データとして生成される。
画像形成装置100は、記憶部5を備える。記憶部5は、ROM、RAMおよびHDDなどの記憶デバイスを含む。記憶部5は、制御部4に接続される。制御部4は、記憶部5からの情報の読み出しを行う。また、制御部4は、記憶部5への情報の書き込みを行う。
画像形成装置100は、通信部6を備える。通信部6は、通信用回路および通信用メモリーなどを含む。通信部6は、通信ネットワークNTに接続される。通信部6に通信可能に接続される外部機器200としては、ユーザー端末(パーソナルコンピューター)およびサーバーなどがある。ユーザーが複数存在する環境下では、複数のユーザー端末が画像形成装置100に通信可能に接続される。送信ジョブの実行時、通信部6は、外部機器200に対して出力用画像データを送信する。通信部6は、制御部4に接続される。制御部4は、通信部6を制御する。制御部4は、通信部6を用いて、外部機器200との間でデータを送受信する。
<ジョブのモード>
画像読取部1による原稿Dの読み取りを伴うジョブのモードとして、セパレートモードが準備される。セパレートモードの有効/無効の設定は操作パネル5がユーザーから受け付ける。制御部4は、セパレートモードを有効にする旨を操作パネル3が受け付けると、セパレートモードを有効に設定する。
制御部4は、セパレートモードが有効の状態で原稿Dの読み取りを伴うジョブの実行要求を受け付けると、図4に示すフローチャートに基づく処理を行う。
以下に、図4に示すフローチャートを参照し、制御部4が行う処理の流れについて具体的に説明する。図4に示すフローのスタートは、セパレートモードが有効の状態で原稿Dの読み取りを伴うジョブの実行要求が行われたときである。
なお、図4に示すフローのスタート時点では、免許証、保険証、写真および名刺などのカードタイプの原稿DがコンタクトガラスCG上に複数セットされているとする。また、コンタクトガラスCG上の複数の原稿Dの各形状が長方形状であるとする。
ステップS1において、制御部4は、読取範囲を設定する。そして、制御部4は、画像読取部1に読み取りを行わせる。画像読取部1は、制御部4により設定された読取範囲の読み取りをフルカラーで行う。画像読取部1による読み取りは1回だけ行われる。画像読取部1による読み取りが完了すると、ステップS2に移行する。
ここで、制御部4は、画像読取部1の読取範囲を予め定められた最大範囲(最大サイズの原稿Dを読み取る場合の読取範囲)に設定する。すなわち、コンタクトガラスCGのセット面の略全面が読取範囲となる。これにより、コンタクトガラスCG上に複数の原稿Dが分散してセットされていても、全ての原稿Dの読み取りが行われる。コンタクトガラスCG上のいずれかの原稿Dが読取範囲から外れることはない。
ステップS2において、制御部4は、画像読取部1による読み取りで得られた読取データから原稿画像を検出する。原稿画像は、読取データのうちコンタクトガラスCG上の原稿Dに対応する領域に存在する画像である。たとえば、制御部4は、読取データに対してエッジ検出処理を行うことによって原稿Dの輪郭線(原稿Dの輪郭線を成すエッジ画素)を検出する。そして、制御部4は、読取データのうち原稿Dの輪郭線で囲まれた領域の画像を原稿画像として検出する。
なお、コンタクトガラスCG上に複数の原稿Dがセットされた状態で読み取りが行われた場合には、コンタクトガラスCG上の複数の原稿Dにそれぞれ対応する複数の原稿画像が読取データ内に出現する。すなわち、読取データからは複数の原稿画像が検出される。
ステップS3において、制御部4は、読取データに対してクロップ処理を行う。これにより、制御部4は、読取データから原稿画像の画像データを抽出する(原稿画像の画像データを切り出す)。
ステップS4において、制御部4は、セット状態検出処理を行う。制御部4は、セット状態検出処理を行うことにより、コンタクトガラスCG上にセットされている原稿Dのセット状態(第1状態、第2状態、第3状態および第4状態のいずれであるか)を検出する。言い換えると、制御部4は、コンタクトガラスCG上にセットされている原稿Dの傾きを検出する。
制御部4は、コンタクトガラスCG上の複数の原稿Dのそれぞれごとに、コンタクトガラスCG上でのセット状態を検出する。制御部4は、複数の原稿画像の1つを対象原稿画像として選択し、対象原稿画像に対応する原稿Dのセット状態を検出する(セット状態検出処理を行う)。いずれかの原稿画像を選択してセット状態検出処理を行った後、未選択の原稿画像が残っていれば、未選択の原稿画像の1つを新たに選択してセット状態検出処理を再度行う。制御部4は、コンタクトガラスCG上の全ての原稿Dについて、コンタクトガラスCG上でのセット状態を検出する。たとえば、コンタクトガラスCG上に3枚の原稿Dがセットされている場合には、制御部4によるセット状態検出処理が3回行われることになる。
ここで、図5〜図8を参照し、制御部4により行われるセット状態検出処理の一例を説明する。図5〜図8では、原稿画像をドット柄で示す。なお、以下に説明するセット状態検出処理とは異なる方法で、コンタクトガラスCG上での原稿Dのセット状態が検出されてもよい。
1.第1状態
制御部4は、第1判断処理を行うことにより、対象原稿画像に対応する原稿Dのセット状態が第1状態であるか否かを判断する。制御部4は、図5に示すような原稿画像に対応する原稿Dのセット状態が第1状態であると判断する。
第1判断処理を行うとき、制御部4は、原稿画像の短辺を対象辺TS(図5では、太線で示す)に設定する。そして、制御部4は、対象辺TSの副走査方向に対する傾斜角度(鋭角の角度)が所定角度以下(たとえば、数度から十数度以下)であれば、セット状態が第1状態であると判断する。
図5に示す原稿領域の対象辺TSは副走査方向に対して略平行である(副走査方向に対して傾いていない)。したがって、図5に示すような原稿画像に対応する原稿Dのセット状態は第1状態であると判断される。
なお、原稿画像に対応する原稿Dの形状が正方形である場合、すなわち、原稿画像が正方形である場合において、当該原稿画像の1辺が副走査方向に対して略平行であれば(傾斜角度が所定角度以下であれば)、当該原稿画像に対応する原稿Dのセット状態が第1状態であると判断されてもよい。
2.第2状態
制御部4は、第2判断処理を行うことにより、対象原稿画像に対応する原稿Dのセット状態が第2状態であるか否かを判断する。制御部4は、図6に示すような原稿画像に対応する原稿Dのセット状態が第2状態であると判断する。
第2判断処理を行うとき、制御部4は、第1判断処理と同様、原稿画像の短辺を対象辺TS(図6では、太線で示す)に設定する。そして、制御部4は、対象辺TSの主走査方向に対する傾斜角度(鋭角の角度)が所定角度以下であれば、セット状態が第2状態であると判断する。
図6に示す原稿画像の対象辺TSは、副走査方向に対して平行ではないが、主走査方向に対して略平行である(主走査方向に対して傾いていない)。したがって、図6に示すような原稿画像に対応する原稿Dのセット状態は第2状態であると判断される。
3.第3状態
制御部4は、第3判断処理を行うことにより、対象原稿画像に対応する原稿Dのセット状態が第3状態であるか否かを判断する。制御部4は、図7に示すような原稿画像に対応する原稿Dのセット状態が第3状態であると判断する。たとえば、制御部4は、セット状態が第1状態でもなく第2状態でもない場合に第3判断処理を行う。
第3判断処理を行うとき、制御部4は、原稿画像の中心を主走査方向に通過する線を基準線RL(図7では、一点鎖線で示す)に設定する。そして、制御部4は、原稿画像が基準線RLに対して反時計方向に傾いていれば、セット状態が第3状態であると判断する。
図7に示す原稿画像の短辺は、副走査方向に対して平行ではなく、主走査方向に対しても平行ではない。また、図7に示す原稿画像は、基準線RLに対して反時計方向(図中の矢印A方向)に傾いている。したがって、図7に示すような原稿画像に対応する原稿Dのセット状態は第3状態であると判断される。
4.第4状態
制御部4は、第4判断処理を行うことにより、対象原稿画像に対応する原稿Dのセット状態が第4状態であるか否かを判断する。制御部4は、図8に示すような原稿画像に対応する原稿Dのセット状態が第4状態であると判断する。たとえば、制御部4は、セット状態が第1状態でもなく第2状態でもない場合に第4判断処理を行う。
なお、セット状態が第1状態でもなく第2状態でもない場合に第3判断処理を行った結果、セット状態が第3状態でなければ、セット状態が第4状態であると制御部4が判断するよう構成してもよい。また、セット状態が第1状態でもなく第2状態でもない場合に第4判断処理を行った結果、セット状態が第4状態でなければ、セット状態が第3状態であると制御部4が判断するよう構成してもよい。
第4判断処理を行うとき、制御部4は、第3判断処理と同様、原稿画像の中心を主走査方向に通過する線を基準線RL(図8では、一点鎖線で示す)に設定する。そして、制御部4は、原稿画像が基準線RLに対して時計方向に傾いていれば、セット状態が第4状態であると判断する。
図8に示す原稿画像の短辺は、副走査方向に対して平行ではなく、主走査方向に対しても平行ではない。また、図8に示す原稿画像は、基準線RLに対して時計方向(図中の矢印B方向)に傾いている。したがって、図8に示すような原稿画像に対応する原稿Dのセット状態は第4状態であると判断される。
図4に戻り、ステップS4の処理後、ステップS5において、制御部4は、対象原稿画像の画像データに対して行う色処理の処理内容を選択する。色処理は画像処理の一処理である。たとえば、色処理には、第1処理、第2処理、第3処理および第4処理がある。第1〜第4処理の各処理内容は予め定められている。制御部4は、第1〜第4処理のいずれかを選択する。
たとえば、第1処理を選択した場合、制御部4は、原稿Dの本来の色(オリジナル色)を再現する処理を行う。第1処理では、対象原稿画像の色を補正したり変換したりする処理は行われない。
第2処理を選択した場合、制御部4は、対象原稿画像の画像データ(フルカラーデータ)に対して第2処理を行うことにより、対象原稿画像の画質を上げる。どのような処理を第2処理として行うかは特に限定されない。画像のコントラストを強調する処理、画像の輪郭を強調する処理、文字および細線を鮮明にする処理、および、画像の彩度を上げる処理などが行われてもよい。また、第2処理として複数の処理が行われてもよい。
第3処理を選択した場合、制御部4は、対象原稿画像(フルカラー画像)をモノクロで表現する処理を行う。すなわち、制御部4は、対象原稿画像の画像データをフルカラーデータからモノクロデータに変換する。
第4処理を選択した場合、制御部4は、対象原稿画像の画像データ(フルカラーデータ)に対して第4処理を行う。たとえば、対象原稿画像の濃度を薄くする処理が第4処理として行われてもよい。これにより、実行ジョブがコピージョブである場合には、トナーの消費量を削減することができる。
なお、ここで挙げた第1〜第4処理の各処理内容は一例であり、他の処理が行われてもよい。また、第1〜第4処理の各処理内容をユーザーが任意に設定できてもよい。
ここで、記憶部5は、複数のセット状態(第1〜第4状態)にそれぞれ対応する複数の処理内容情報を予め記憶する。具体的には、第1状態には、第1処理の処理内容を示す処理内容情報が対応付けられる。第2状態には、第2処理の処理内容を示す処理内容情報が対応付けられる。第3状態には、第3処理の処理内容を示す処理内容情報が対応付けられる。第4状態には、第4処理の処理内容を示す処理内容情報が対応付けられる。
制御部4は、色処理の処理内容を選択するとき、セット状態検出処理で検出した検出セット状態(対象原稿画像に対応する原稿DのコンタクトガラスCG上でのセット状態)に対応する処理内容情報を認識する。そして、制御部4は、検出セット状態に対応する処理内容情報で示される色処理を選択する。
具体的には、図9に示すように、第1状態は第1処理を示す処理内容情報に対応付けられているので、検出セット状態が第1状態であれば第1処理が選択される。第2状態は第2処理を示す処理内容情報に対応付けられているので、検出セット状態が第2状態であれば第2処理が選択される。第3状態は第3処理を示す処理内容情報に対応付けられているので、検出セット状態が第3状態であれば第3処理が選択される。第4状態は第4処理を示す処理内容情報に対応付けられているので、検出セット状態が第4状態であれば第4処理が選択される。
図4に戻り、ステップS5の処理後、ステップS6において、制御部4は、ステップS5で選択した色処理を行う。言い換えると、制御部4は、セット状態検出処理で検出した検出セット状態に対応する処理内容情報で示される処理内容に応じた色処理を行う。さらに言い換えると、制御部4は、検出セット状態に応じて、対象原稿画像の画像データに対して行う画像処理(色処理)の処理内容を変える。
たとえば、制御部4は、対象原稿画像の画像データに対して、回転処理および拡大縮小処理などの画像処理をさらに行う。制御部4は、回転処理を行うことにより、対象原稿画像の画像データの傾きを補正する。また、制御部4は、拡大縮小処理を行うことにより、対象原稿画像の画像データのサイズを出力ページのサイズに合わせる。
ステップS7において、制御部4は、画像処理後の画像データ(対象原稿画像の画像データ)を出力するための出力処理を行う。制御部4は、出力処理として、ジョブで用いる出力用画像データを画像処理後の画像データに基づき生成する処理を行う。
ステップS8において、制御部4は、画像処理後の画像データ(対象原稿画像の画像データ)に基づき、画像処理後の対象原稿画像に対応するプレビュー画像(表示データ)を生成する。そして、制御部4は、操作パネル3にプレビュー画像を表示させる。
ステップS9において、制御部4は、現在表示中のプレビュー画像に対応する対象原稿画像の画像データの出力を許可するか否かの受け付けを操作パネル3に行わせる。また、制御部4は、出力を許可する旨を操作パネル3が受け付けたか否かを判断する。
ステップS9において、出力を許可しない旨を操作パネル3が受け付けたと制御部4が判断した場合には、ステップS10に移行する。ステップS10に移行すると、制御部4は、ジョブをキャンセルする。
ステップS9において、出力を許可する旨を操作パネル3が受け付けたと制御部4が判断した場合には、ステップS11に移行する。ステップS11に移行すると、制御部4は、セット状態検出処理を行っていない原稿画像(未選択の原稿画像)が残っているか否かを判断する。未選択の原稿画像が残っていると制御部4が判断した場合には、ステップS4に移行する。未選択の原稿画像が残っていないと制御部4が判断した場合には、ステップS12に移行する。
ステップS12に移行すると、制御部4は、複数の原稿Dにそれぞれ対応する複数の出力用画像データを出力する。コピージョブでは、複数の出力用画像データの各画像が別々の用紙Sに印刷される。送信ジョブでは、複数の出力用画像データにそれぞれ対応する複数ページのデータが外部機器200に送信される。
たとえば、3枚の原稿DがコンタクトガラスCG上にセットされた状態で、画像読取部1による読み取りが行われたとする。そして、図10上図に示すような読取データRDが生成されたとする。読取データRDには、原稿画像G1、G2およびG3が出現する。原稿画像G1〜G3は、それぞれ、コンタクトガラスCG上の3枚の原稿Dに対応する。図10上図では、原稿画像G1〜G3をそれぞれドット柄で示す。
図10上図に示すような読取データRDが生成された場合、原稿画像G1〜G3がそれぞれセット状態検出処理の対象となる。
原稿画像G1の対象辺TS(太線で示す)は、副走査方向に対して略平行である。これにより、原稿画像G1に対応する原稿Dのセット状態は第1状態であると判断される。すなわち、原稿画像G1に対しては第1処理が行われる。
原稿画像G2の対象辺TS(太線で示す)は、主走査方向に対して略平行である。これにより、原稿画像G2に対応する原稿Dのセット状態は第2状態であると判断される。すなわち、原稿画像G2に対しては第2処理が行われる。
原稿画像G3の対象線TS(太線で示す)は、副走査方向に対して平行ではなく、主走査方向に対しても平行ではない。また、原稿画像G3は、基準線RLに対して反時計方向に傾いている。これにより、原稿画像G3に対応する原稿Dのセット状態は第3状態であると判断される。すなわち、原稿画像G3に対しては第3処理が行われる。
その後、図10下図に示すように、3ページ分の出力用画像データD1、D2およびD3が出力される。出力用画像データD1〜D3は、それぞれ、原稿画像G1〜G3に対応する。たとえば、原稿画像G3には傾きがあるが、回転処理が行われることにより、原稿画像G3の傾きは補正される。
なお、ここでは、コンタクトガラスCG上に複数の原稿Dがセットされている場合について説明したが、コンタクトガラスCG上にセットされている原稿Dが1枚である場合にも、セパレートモードを有効に設定した状態で、原稿Dの読み取りを伴うジョブの実行要求を画像形成装置100に対して行えば、コンタクトガラスCG上の1枚の原稿Dのセット状態に応じて、制御部4により行われる画像処理(色処理)の処理内容が変わる。
また、セパレートモードを無効に設定した状態で、原稿Dの読み取りを伴うジョブの実行要求を画像形成装置100に対して行えば、ノーマルモードのジョブが実行される。コンタクトガラスCG上に複数の原稿Dがセットされている状態で、ノーマルモードのジョブが実行されると、複数の原稿Dにそれぞれ対応する複数の原稿画像を含む読取データから1ページ分の出力用画像データが生成され、出力される。実行ジョブがコピージョブである場合には、複数の原稿画像が1枚の用紙Sに印刷される。
第1実施形態の画像形成装置100(画像処理装置)は、上記のように、ジョブの実行時、コンタクトガラスCG上にセットされた原稿Dを読み取る画像読取部1と、画像読取部1による読み取りで得られた読取データから、コンタクトガラスCG上の原稿Dに対応する領域に存在する原稿画像を抽出し、原稿画像の画像データに対して画像処理を行い、原稿画像の画像データを出力する制御部4と、を備える。制御部4は、原稿画像の傾きに基づき、コンタクトガラスCG上での原稿Dのセット状態を検出し、検出した検出セット状態に応じて、原稿画像の画像データに対して行う画像処理(色処理)の処理内容を変える。
第1実施形態の構成では、原稿Dのセット状態がユーザー所望の処理内容に対応付けられたセット状態となるよう原稿DをコンタクトガラスCG上にセットすれば、ユーザー所望の処理内容に応じた色処理が行われる。これにより、ジョブの実行前に色処理に関する設定(フルカラーで出力するかモノクロで出力するかの設定など)を行わなくてもよくなるので、ジョブに関する設定にかかる手間を軽減することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、記憶部5は、複数のセット状態(第1〜第4状態)にそれぞれ対応する複数の処理内容情報を予め記憶する。そして、制御部4は、検出セット状態に対応する処理内容情報で示される処理内容に応じた画像処理(色処理)を行う。この構成では、複数種類(4種類)の色処理から選択することができるので、ユーザーにとっては利便性が良い。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部4は、原稿画像の画像データの出力前に、プレビュー画像を操作パネル3に表示させるとともに、原稿画像の画像データの出力を許可するか否かの受け付けを操作パネル3に行わせる。この構成では、出力結果を事前に確認することができるので、ユーザーの利便性が向上する。また、ユーザー所望の色処理とは異なる色処理が行われた画像データが出力されるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、コンタクトガラスCG上に複数の原稿Dがセットされた状態で画像読取部1が読み取りを行った場合、制御部4は、読取データから、コンタクトガラスCG上の複数の原稿Dにそれぞれ対応する複数の原稿画像を抽出する。そして、制御部4は、複数の原稿画像のそれぞれごとに、セット状態を検出し、検出セット状態に応じて、原稿領域の画像データに対して行う画像処理(色処理)の処理内容を変える。この構成では、1回の読み取りで、異なる色処理が行われた複数の画像データを出力することができる。たとえば、コンタクトガラスCG上にセットされている複数の原稿Dのうち、或る原稿Dをフルカラーでコピーし、他の原稿Dをモノクロでコピーする、といったことを行うことができる。
<<第2実施形態>>
第2実施形態の基本的な構成は、第1実施形態と同じである。したがって、以下の説明では、第1実施形態と共通する構成要素には同じ名称および同じ符号を付し、その説明を省略する。
第2実施形態では、第1実施形態と同様、制御部4は、セット状態検出処理を行う。そして、制御部4は、セット状態検出処理で検出した検出セット状態に応じて、対象原稿画像の画像データの出力先(出力方法)を変える。
以下に、図11に示すフローチャートを参照し、制御部4が行う処理の流れについて具体的に説明する。図11に示すフローのスタートは、セパレートモードが有効の状態で原稿Dの読み取りを伴うジョブの実行要求が行われたときである。なお、図11に示すフローのスタート時点では、複数の原稿DがコンタクトガラスCG上にセットされているとする。また、コンタクトガラスCG上の複数の原稿Dの各形状が長方形状であるとする。
ここで、図11のステップS21〜S24までの各処理は、図4のステップS1〜S4までの各処理と同じである。したがって、図11のステップS21〜S24までの各処理の説明については、図4のステップS1〜S4までの各処理の説明を援用するものとして省略する。
ステップS24の処理後、ステップS25において、制御部4は、対象原稿画像の画像データの出力先を選択する。ここで、記憶部5には、複数のセット状態(第1〜第4状態)にそれぞれ対応する複数の出力先情報が予め記憶される。
制御部4は、対象原稿画像の画像データの出力先を選択するとき、セット状態検出処理で検出した検出セット状態(対象原稿画像に対応する原稿DのコンタクトガラスCG上でのセット状態)に対応する出力先情報を認識する。そして、制御部4は、検出セット状態に対応する出力先情報で示される出力先を選択する。
各セット状態に対応付ける出力先(出力先情報)は、ユーザーが任意に設定することができる。たとえば、外部機器200を出力先として設定することができる。特定ユーザーのユーザー端末を出力先として設定することもできるし、サーバーを出力先として設定することもできる。いずれかのセット状態に対応する出力先を外部機器200に設定した場合、対象原稿画像に対応する原稿Dのセット状態によっては、対象原稿画像の画像データが外部機器200に送信される。
また、画像形成装置100の記憶部5を出力先として設定することができる。いずれかのセット状態に対応する出力先を記憶部5に設定した場合、対象原稿画像に対応する原稿Dのセット状態によっては、対象原稿画像の画像データが記憶部5に出力される。すなわち、対象原稿画像の画像データが記憶部5に保存される。
用紙Sを出力先として設定することもできる。いずれかのセット状態に対応する出力先を用紙Sに設定した場合、対象原稿画像に対応する原稿Dのセット状態によっては、対象原稿画像の画像データの画像が用紙Sに印刷される。
ステップS25の処理後、ステップS26において、制御部4は、対象原稿画像の画像データに対して画像処理を行う。そして、ステップS27において、制御部4は、画像処理後の画像データ(対象原稿画像の画像データ)を出力するための出力処理を行う。制御部4は、出力処理として、ジョブで用いる出力用画像データを画像処理後の画像データに基づき生成する処理を行う。このとき、制御部4は、ステップS25の処理で選択した出力先に応じた出力用画像データを生成する。
その後、ステップS28に移行する。ステップS28〜S31までの各処理は、図4のステップS8〜S11までの各処理と同じである。したがって、ステップS28〜S31までの各処理の説明については、図4のステップS8〜S11までの各処理の説明を援用するものとして省略する。
なお、ステップS28において、プレビュー画像を表示するとき、対象原稿画像の画像データの出力先(ステップS25の処理で選択した出力先)を示すメッセージを操作パネル3に表示してもよい。
ステップS31からステップS32に移行すると、制御部4は、複数の原稿Dにそれぞれ対応する複数の出力用画像データを出力する。このとき、制御部4は、複数の出力用画像データのそれぞれの出力先を認識する。そして、制御部4は、出力用画像データごとに出力先を変える。たとえば、制御部4は、複数の出力用画像データのうち、或る出力用画像データの出力先が用紙Sであれば、当該出力用画像データに基づく印刷を印刷部2に行わせる。そして、制御部4は、複数の出力用画像データのうち、他の出力用画像データの出力先が外部機器200であれば、通信部6を用いて、当該出力用画像データを外部機器200に送信する。
ここで、第1実施形態では、検出セット状態に応じた色処理が行われる。しかし、第2実施形態では、ユーザーにより予め設定された色処理が行われる。
なお、原稿Dのセット状態に応じて色処理の処理内容を変えるか、原稿Dのセット状態に応じて出力先を変えるか、をユーザーが任意に設定できてもよい。
第2実施形態の構成では、原稿Dのセット状態がユーザー所望の出力先に対応付けられたセット状態となるよう原稿DをコンタクトガラスCG上にセットすれば、ユーザー所望の出力先に出力用画像データが出力される。これにより、ジョブの実行前に出力先に関する設定を行わなくてもよくなるので、ジョブに関する設定にかかる手間を軽減することができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 画像読取部
2 印刷部
3 操作パネル
4 制御部
5 記憶部
100 画像形成装置(画像処理装置)
D 原稿

Claims (5)

  1. ジョブの実行時、コンタクトガラス上にセットされた原稿を読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部による読み取りで得られた読取データから、前記コンタクトガラス上の前記原稿に対応する領域に存在する原稿画像を抽出し、前記原稿画像の画像データに対して画像処理を行い、前記原稿画像の画像データを出力する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記原稿画像の傾きに基づき、前記コンタクトガラス上での前記原稿のセット状態を検出し、検出した検出セット状態に応じて、前記原稿画像の画像データに対して行う前記画像処理の処理内容を変えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 記憶部を備え、
    前記記憶部は、複数の前記セット状態にそれぞれ対応する複数の処理内容情報を予め記憶しており、
    前記処理内容情報は、前記画像処理の処理内容を示す情報であり、
    前記制御部は、前記検出セット状態に対応する前記処理内容情報で示される処理内容に応じた前記画像処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 操作パネルを備え、
    前記制御部は、前記原稿画像の画像データに基づき、前記原稿画像に対応するプレビュー画像を生成し、前記原稿画像の画像データの出力前に、前記プレビュー画像を前記操作パネルに表示させるとともに、前記原稿画像の画像データの出力を許可するか否かの受け付けを前記操作パネルに行わせることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記コンタクトガラス上に複数の前記原稿がセットされた状態で前記画像読取部が読み取りを行った場合、前記制御部は、
    前記読取データから、前記コンタクトガラス上の複数の前記原稿にそれぞれ対応する複数の前記原稿画像を抽出し、
    複数の前記原稿画像のそれぞれごとに、前記セット状態を検出し、前記検出セット状態に応じて、前記原稿領域の画像データに対して行う前記画像処理の処理内容を変えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. ジョブの実行時、コンタクトガラス上にセットされた原稿を読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部による読み取りで得られた読取データから、前記コンタクトガラス上の前記原稿に対応する領域に存在する原稿画像を抽出し、前記原稿画像の画像データに対して画像処理を行い、前記原稿画像の画像データを出力する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記原稿画像の傾きに基づき、前記コンタクトガラス上での前記原稿のセット状態を検出し、検出した検出セット状態に応じて、前記原稿画像の画像データの出力先を変えることを特徴とする画像処理装置。
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