JP2021072302A - 発光装置、および、プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した電気的接続を確保した発光装置を提供すること。【解決手段】基体と、基体に設けられ、複数の柱状部を有する積層体と、を含み、積層体は、積層体の積層方向からみた平面視において、発光領域と、コンタクト領域とを有し、柱状部は、第1半導体層と、第1半導体層と導電型の異なる第2半導体層と、第1半導体層と第2半導体層との間に設けられた発光層と、を有し、第1半導体層は、基体と発光層との間に設けられ、積層体には、基体と反対側に透光性の第1導電層が設けられ、発光領域5において、p電極層19は柱状部20の第2半導体層17と接続され、p電極層19の上には、絶縁層22が積層されている。さらに、コンタクト領域7において、p電極層19には、p電極層19よりも厚い引出し電極28が接続されている。【選択図】図2

Description

本発明は、発光装置、および、当該発光装置を備えたプロジェクターに関する。
半導体レーザーは、高輝度の次世代光源として期待されている。特に、ナノコラム、ナノワイヤー、ナノロッド、ナノピラーなどと呼ばれるナノ構造を有する半導体レーザーは、フォトニック結晶の効果によって、狭放射角で高出力の発光が得られる発光装置が実現できると期待されている。
特許文献1には、複数のナノコラムを有する半導体発光素子が開示されている。当該文献(図3)では、ナノコラム頂部のp型GaNと電気的な接続を取るために、複数のナノコラムの上面に渡って、NiとAuとからなる透光性のp側電極を形成するとしている。当該p側電極は、複数のナノコラムの上面に渡って、面状に形成されている。
特開2010−135858号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、複数のナノコラムとの間で、安定した電気的接続を取ることは困難であるという課題があった。詳しくは、隣り合うナノコラムの間には隙間があるため、その上に、蒸着法により電極膜を形成した場合、隙間の部分におけるp側電極の厚さが薄くなってしまい、電極膜の均質化が困難であった。また、透光性が必要なため、安易にp側電極を厚くすることもできなかった。
また、p側電極から、引出し配線を設ける際には、p側電極の全面に絶縁層を形成した後、エッチングによりパターニングするが、当該エッチング工程において、不均一な膜厚のp側電極が、さらに削られて、部分的に断線してしまう恐れもあった。
つまり、安定した電気的接続を確保した発光装置、および、信頼性の高いプロジェクターを提供することを課題とする。
本願に係る発光装置は、基体と、基体に設けられ、複数の柱状部を有する積層体と、を含み、積層体は、積層体の積層方向からみた平面視において、発光領域と、コンタクト領域とを有し、柱状部は、第1半導体層と、第1半導体層と導電型の異なる第2半導体層と、第1半導体層と第2半導体層との間に設けられた発光層と、を有し、第1半導体層は、基体と発光層との間に設けられ、積層体には、基体と反対側に透光性の第1導電層が設けられ、発光領域において、第1導電層は第2半導体層と接続され、第1導電層の上には、第1絶縁層が積層されており、コンタクト領域において、第1導電層には、第1導電層よりも厚い第2導電層が接続されている。
また、平面的に、発光領域は、円形状をなしており、コンタクト領域は、発光領域の周囲を環状に囲うように設けられていることが好ましい。
また、コンタクト領域において、第1導電層と、柱状部の第2半導体層との間には、第2絶縁層が設けられていることが好ましい。
また、コンタクト領域において、第1絶縁層には、トレンチが設けられ、トレンチの側面は、開口側が広く、底面側が狭くなるように積層方向に対して傾いており、トレンチの側面、および、底面に沿って、第2導電層が形成されていることが好ましい。
また、第1導電層は、複数層から形成されており、トレンチは、第1絶縁層を貫通し、トレンチの底面は、第1導電層における複数層のうち、最下層に達しており、底面において、第2導電層は、最下層の一部と電気的に接続することが好ましい。
また、コンタクト領域において、柱状部の径は、発光領域における柱状部の径よりも小さいことが好ましい。
また、コンタクト領域において隣り合う柱状部の間隔は、発光領域において隣り合う前記柱状部の間隔よりも小さいことが好ましい。
また、トレンチの底面における幅は、コンタクト領域における柱状部の径よりも小さいことが好ましい。
また、コンタクト領域において、柱状部は、発光層を有さなくても良い。
本願に係るプロジェクターは、上記記載の発光装置を備えている。
実施形態1に係る発光装置の平面図。 発光装置の断面図。 図2におけるg部の拡大図。 発光装置の製造方法を示すフローチャート図。 製造工程における製品態様を示す過程図。 製造工程における製品態様を示す過程図。 製造工程における製品態様を示す過程図。 製造工程における製品態様を示す過程図。 実施形態2に係る発光装置の平面図。 実施形態3に係る発光装置の断面図。 実施形態4に係るプロジェクターの概略構成図。
実施形態1
***発光装置の概要***
図1は、本実施形態に係る発光装置の平面図である。図2は、図1のf−f断面における発光装置の断面図である。まず、図1、および図2を用いて、本実施形態の発光装置100の概要について説明する。発光装置100は、半導体内で電子と正孔とを結合させて発光させる微細な柱状結晶構造体であるナノコラムを複数備えた半導体レーザー光源である。なお、実際に光源として用いる際には、複数の発光装置100を規則的に配列させた集合体の面光源として用いることが多い。
また、図1において、発光領域5を中心として、p電極端子39の方向を+X方向、n電極端子24の方向を+Y方向として説明する。+X方向のことを右方向、−X方向のことを左方向ともいう。図2において、基体10の上の積層方向を+Z方向とする。+Z方向のことを上ともいう。
図2に示すように、発光装置100は、基体10上に、複数の柱状部20を含む積層体30を備えた構成となっている。
基体10は、基板であり、好適例としてSi基板を用いている。なお、Si基板に限定するものではなく、GaN基板、サファイア基板、ガラス基板などを用いても良い。
基体10の表面には、バッファー層11が形成されている。バッファー層11は、好適例としてSiがドープされたn型のGaN層である。なお、バッファー層11は基体10の一部であるため、バッファー層11を含めて基体10と見做してもよい。
また、基体10とバッファー層11との間、または基体10の底面に反射層を設けても良い。当該反射層は、DBR(Distributed Bragg Reflector)層となる。当該反射層によって、発光層16の発光のうち、基体10側に向かう光を反射させることができるため、光の利用効率を高めることができる。
柱状部20は、バッファー層11上に形成されたナノコラムであり、第1半導体層15、発光層16、第2半導体層17から構成されている。詳しくは、柱状部20は、バッファー層11上に、第1半導体層15、発光層16、第2半導体層17の順に積層された柱状の構造体である。好適例において、柱状部20の高さは、約1000nmとしている。なお、柱状部20は、ナノワイヤー、ナノロッド、ナノピラーとも呼ばれる。
第1半導体層15は、n型の半導体層である。好適例において、第1半導体層15は、Siがドープされたn型のGaN層としている。
発光層16は、好適例において、不純物がドープされていないi型のGaN層と、i型のInGaN層とからなる量子井戸構造を重ねた多重量子井戸構造としている。発光層16は、後述するp電極層19から電流が注入されることで発光する。
第2半導体層17は、p型の半導体層である。好適例において、第2半導体層17は、Mgがドープされたp型のGaN層としている。なお、第1半導体層15、および第2半導体層17は、発光層16に光を閉じ込めるクラッド層としての機能も有する。また、第2半導体層17からなる柱状部20の上部(端面)は、頂部が鈍角の角錐状となっている。
また、柱状部20は、基体10側から、第1半導体層15、発光層16、第2半導体層17の順に積層される構成に限定するものではなく、反対の積層順であっても良い。例えば、基体10上に、第2半導体層17、発光層16、第1半導体層15の順に積層される構成であっても良い。この場合、基体10側から電流が注入される構成となる。
***発光領域と、コンタクト領域***
図1に示すように、発光装置100は、複数の柱状部20からの光が出射される発光領域5を備えている。発光領域5は、平面的に略円形状をなしており、当該円形状内には、複数の柱状部20が規則的に配置されている。
1つの柱状部20は、平面的に略正六角形をなしている。当該六角形に外接する円の直径は、nmオーダーであり、例えば、10nm以上500nm以下である。なお、本実施形態では、この外接円の直径のことを柱状部20の径と見做して説明する。また、平面形状は、六角形に限定するものではなく、他の多角形や、円であっても良い。
発光領域5において、複数の柱状部20は、円の中心Oを基準として亀甲模様状に一定のピッチで配置されている。隣り合う柱状部20の間隔は、例えば、1nm以上500nm以下である。なお、配置態様は亀甲模様に限定するものではなく、規則的であれば良い。例えば、格子状、三角格子状、四角格子状などであっても良い。
発光領域5に配置された複数の柱状部20の外側には、連続して複数の柱状体21が配置されている。柱状体21は、複数の柱状部20が隙間なく連続して接続した棒状の柱状部である。図1では、3つの柱状部20a,20b,20cが直線状に接続して棒状の柱状体21を形成している。複数の柱状体21は、発光領域5の外側において、中心Oからの放射線状に長手方向を合せて配置されている。
柱状部20a,20b,20cは、発光領域5の柱状部20と同じ構成のナノコラムであるが、本実施形態では発光させずに、コンタクト用として用いている。円形の発光領域5の周囲には、環状のコンタクト領域7が設けられており、当該コンタクト領域7は、複数の柱状体21における柱状部20aと重なるように形成されている。コンタクト領域7において、隣り合う柱状部20aは、隙間なく略密着している。
コンタクト領域7には、第2導電層としての引出し電極28が形成されており、発光領域5の柱状部20との間における電気的な接続を取る構成となっている。なお、具体的な接続構成は、後述する。
また、コンタクト領域7を含み、当該領域の外側の柱状体21が形成されている領域までを広域コンタクト領域ともいう。
また、発光領域5の複数の柱状部20と、放射状に配置された複数の柱状体21とを合わせて積層体30という。
積層体30の+Y方向には、n電極端子24が設けられている。n電極端子24は、発光領域5における複数の柱状部20の第1半導体層15と、不図示の配線により電気的に接続している。n電極端子24は、バッファー層11上に形成された金属配線から構成されている。
積層体30の+X方向には、p電極端子39が設けられている。p電極端子39は、発光領域5における複数の柱状部20の第2半導体層17と、引出し電極28、引出し配線38などにより電気的に接続している。n電極端子24、および、p電極端子39は、電力入力端子であり、例えば、ボンディングワイヤーが接続されて、発光駆動用の駆動信号が入力される。
図2に戻る。
発光領域5、および広域コンタクト領域において、隣り合う柱状部20の間には、光伝搬層18が設けられている。光伝搬層18は、発光層16の屈折率よりも低い材料から構成された光伝搬層であり、発光層16で発生した光を伝搬する。好適例において光伝搬層18は、酸化シリコン層としている。なお、酸化アルミニウム層や、酸化チタン層であっても良い。
発光領域5において、光伝搬層18は、隣り合う柱状部20の間に設けられているが、柱状部20の頂部には設けられていない。
広域コンタクト領域において、光伝搬層18は、隣り合う柱状部20、および、柱状体21の間に設けられている。さらに、柱状体21の頂部にも設けられている。柱状体21の頂部を絶縁性の光伝搬層18で覆っているため、柱状体21には電力が供給されず、柱状部20は発光しない。
発光領域5における複数の柱状部20の頂部、および、広域コンタクト領域における複数の柱状体21を覆う光伝搬層18の上には、第1導電層としてのp電極層19が形成されている。ここで、広域コンタクト領域において複数の柱状体21を覆う光伝搬層18が、第2絶縁層に相当する。
p電極層19は、発光領域5における複数の柱状部20の第2半導体層17に電気的に接続するp側の電極層であり、透光性を有している。好適例において、p電極層19は、複数の材料を積層させた構成としている。なお、p電極層19の詳細は後述する。
積層体30、および、p電極層19を覆って、第1絶縁層としての絶縁層22が設けられている。好適例において絶縁層22は、酸化シリコンで形成されている。なお、絶縁性、および、透光性を有する材料であれば良く、例えば、窒化シリコンを用いても良い。絶縁層22は、発光領域5におけるp電極層19の上にも形成されており、当該電極層の保護層としても機能している。
コンタクト領域7における絶縁層22の上面には、すり鉢状のトレンチ9が形成されており、トレンチ9には引出し電極28が形成されている。詳細は後述するが、引出し電極28は、p電極層19と電気的に接続している。積層体30の右方向では、引出し電極28から引出し配線38が、基体10の表面まで形成されており、当該配線の末端がp電極端子39となっている。
***p電極層からの引出し配線態様***
図3は、図2におけるg部の拡大図であり、コンタクト領域7の拡大図である。
前述したように、柱状体21の上には光伝搬層18が積層されており、光伝搬層18の上に、p電極層19が形成されている。好適例において、p電極層19は、Ni層19aと、Pt層19bと、Au層19cとの3層構成としている。なお、複数層構成で、透光性があれば良く、Pdや、ITO(indium tin oxide)を用いても良い。また、積層順も変えても良い。好適例において、p電極層19の厚さは、透光性を確保するために、複数層による総厚で約15nmと薄膜としている。
トレンチ9は、絶縁層22に形成された断面がすり鉢状の溝であり、平面的には発光領域5(図1)を囲うリング状となっている。
トレンチ9の側面9a,9cは、開口側が広く、底面9b側が狭くなるように積層方向に対して傾いている。引出し電極28は、トレンチ9の側面9a,9c、および、底面9bに沿って形成されている。
ここで、トレンチ9は、p電極層19を構成する3層のうち、最下層のNi層19aが露出するまで掘り込まれている。これにより、引出し電極28は、底面9bにおいて最下層のNi層19aと接続し、さらに、トレンチ9の側面9a,9cにおいても、Pt層19b、および、Au層19cの各断面に接続される。
また、トレンチ9の底面9bにおける幅は、コンタクト領域7における柱状部20aの径よりも小さく設定されている。
なお、トレンチ9の側面にテーパーがなく略垂直となっていた場合、トレンチを形成する際にp電極層19も一緒にエッチングされるが、p電極層19を構成する3層の材質が異なるため、トレンチ9の側面において上層の電極層が庇状に張り出してしまうことがあった。これは、材質ごとにエッチングレートが異なるためであり、上層の電極層が下層の電極層よりも突出していると、引出し電極28が下層の電極層に接続することは困難となってしまう。
このため、図3に示すように、トレンチ9の側面にテーパーを設けることにより、下層の電極層の露出量を多くしている。これにより、側面9a,9cにおいて、引出し電極28と、最上層のAu層19cの断面、および下層のPt層19bの断面との接続を実現している。なお、トレンチ9の側面の角度θは、Z軸方向を基準として15°以上で70°以下が好ましい。35°以上で60°以下がより好ましい。
引出し電極28は、Cr層と、Ni層と、Au層との3層構成としている。引出し電極28には、透光性は必要ないため、電気的な接続性能を優先して、p電極層19よりも厚くしている。好適例として3層の層厚は、約400nmとしている。3層構造とすることで、電気的、および機械的接続性を高めている。
図2に戻る。
このような構成の発光装置100では、発光領域5における柱状部20のp型の第2半導体層17、発光層16、およびn型の第1半導体層15により、pinダイオードが構成される。p電極端子39(図1)とn電極端子24との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、発光層16に電流が注入されて発光層16で電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。
発光層16で発生した光は、第1半導体層15、および第2半導体層17による積層方向と直交する方向に光伝搬層18を通って伝搬し、複数の柱状部20によるフォトニック結晶の効果により定在波を形成し、発光層16で利得を受けてレーザー発振する。そして、発光装置100は、+1次回折光および−1次回折光をレーザー光として、発光領域5から出射する。
***発光装置の製造方法***
図4は、発光装置の製造方法を示すフローチャート図である。図5A〜図5Dは、製造工程における製品態様を示す過程図である。ここでは、図4を主体に、適宜、図5A〜図5Dを交えて、発光装置の製造方法について説明する。
発光装置100は、基本的に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、フォトリソグラフィ法(パターニング)、スパッタリング法、エッチング法、およびCMP(Chemical Mechanical Planarization)法など、公知の半導体プロセスで用いられる方法や、これらを組み合せることにより製造することが可能である。以下、好適な製造方法を主体に説明するが、同等な構造を形成可能で、かつ、当該構造における機能、特性を満たせれば、他の製造方法を用いても良い。
ステップS1では、ナノコラムの形成に先立ち、基体10を準備する。詳しくは、図5Aに示すように、基体10の上に、バッファー層11をエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長の方法は、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などを用いる。
次いで、バッファー層11の上に、柱状部20の形成領域を区画するためのハードマスクである選択マスク12を形成する。選択マスク12は、好適例においてTiを用いている。図5Aでは、柱状部20、および、柱状体21の形成領域全体を選択マスク12の開口としているが、実際は、柱状部20ごと、柱状体21ごとに対応した開口が形成されている。なお、柱状体21の開口は、トラック状の長穴とする。選択マスク12は、例えば、スパッタリング法で成膜した後、パターニングを行うことで形成する。
ステップS2では、柱状部20を形成する。詳しくは、選択マスク12の開口部におけるバッファー層11上に、第1半導体層15、発光層16、第2半導体層17を、この順番でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長の方法は、MOCVD法、MBE法などを用いる。これにより、図5Bに示すように、複数の柱状部20を形成することができる。なお、柱状部20の太さや、頂部の形状は、成長条件を調整することにより、変更可能である。
ステップS3では、隣り合う柱状部20、柱状体21の間、および、上面に光伝搬層18を形成する。光伝搬層18は、ALD(Atomic layer deposition)法、MOCVD法、またはスピンコート法などを用いて成膜する。次に、発光領域5が開口部となるレジストマスクを形成し、ドライエッチングを含むパターニングを行う。これにより、図5Bに示すように、複数の柱状部20が林立した発光領域5の上面における光伝搬層18が選択的に除去された状態となる。
ステップS4では、図5Cに示すように、積層体30の上面にp電極層19を形成する。詳しくは、p電極層19は、発光領域5では林立する柱状部20の頂部を直接覆い、コンタクト領域7では柱状体21上に設けられた光伝搬層18を覆って、連続して形成される。p電極層19は、CVD法、または、スパッタリング法で成膜した後、ドライエッチングを含むパターニングを行うことで形成する。
ステップS5では、p電極層19を含む積層体30の全体に絶縁層22を形成する。詳しくは、全面に酸化シリコン層を成膜した後、ドライエッチングを含むパターニングを行うことで、絶縁層22を形成する。
続いて、絶縁層22の上面にトレンチ9を形成する。まず、絶縁層22上に、トレンチ9となる部分が開口したレジストマスクを形成する。なお、当該マスクでは、n電極端子24(図1)となる部分も開口されている。次に、ドライエッチングを含むパターニングを行うことで、トレンチ9を形成する。エッチング条件を調整して、図5Dに示すように、すり鉢状のトレンチ9を形成する。なお、トレンチ9の底面は、絶縁層22を貫通して、p電極層19に達している。詳しくは、図3で説明した通り、トレンチ9は、p電極層19の最下層が露出するまで掘り込まれている。また、n電極端子24が形成される部分では、絶縁層22、および、光伝搬層18が除去されて、バッファー層11が露出した状態となっている。
ステップS6では、図2に示すように、引出し電極28、引出し配線38、および、p電極端子39を形成する。引出し電極28、引出し配線38、および、p電極端子39は、CVD法、または、スパッタリング法で成膜した後、ドライエッチングを含むパターニングを行うことで形成する。また、同一工程にて、n電極端子24も形成される。これにより、図1、図2に示す発光装置100が形成される。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
図2を用いて説明する。従来の発光装置では、p電極層19から引出し用の配線を設ける際に、発光領域5におけるp電極層19上の絶縁層22をエッチング除去して、p電極層19を露出させ、露出したp電極層19上に、引出し配線を形成していたが、当該エッチング工程により、p電極層19が削られてしまうという課題があった。間隙を持って配置された複数の柱状部20上に形成されたp電極層19は、隙間部分の厚さが薄いため、さらなる浸食は避けたかった。
これに対して、本実施形態の発光装置100によれば、発光領域5において、p電極層19は柱状部20の第2半導体層17と接続され、p電極層19の上には、絶縁層22が積層されている。さらに、コンタクト領域7において、p電極層19には、p電極層19よりも厚い引出し電極28が接続されている。
これにより、引出し用の配線を設ける際に、発光領域5の上に絶縁層22を残すことで、エッチングによるパターニングを行わないため、p電極層19が削られることを防止できる。また、絶縁層22は、p電極層19の保護層としても機能する。
さらに、コンタクト領域7では、p電極層19よりも厚く、十分な導電性を有する引出し電極28により、p電極層19との安定した電気的接続を確保できる。
従って、安定した電気的接続を確保した発光装置100を提供することができる。
また、平面的に、発光領域5は略円形状をなしており、コンタクト領域7は、発光領域5の周囲を環状に囲うように設けられている。さらに、コンタクト領域7において、隣り合う柱状部20aは隙間なく略密着しているため、当該領域におけるp電極層19の膜厚は発光領域5における膜厚よりも均一化されている。
よって、発光領域5の全周において、引出し電極28による安定した電気的接続を確保できる。
また、コンタクト領域7において、p電極層19と、柱状部20の第2半導体層17との間には、光伝搬層18が設けられている。
コンタクト領域7の柱状部20は、発光に寄与しないため、光伝搬層18が介在して電気的に接続していなくても支障ない。柱状部20の頂部にはテーパーがあるため、光伝搬層18が設けられることにより凹凸が吸収されて、光伝搬層18の上に形成されるp電極層19の膜厚が均一化される。
よって、コンタクト領域7において、p電極層19と引出し電極28との間における電気的接続を安定させることができる。
また、コンタクト領域7において、絶縁層22には、トレンチ9が設けられ、トレンチ9の側面は、開口側が広く、底面側が狭くなるように積層方向に対して傾いており、トレンチ9の側面、および、底面に沿って、引出し電極28が形成されている。
これによれば、トレンチ9に沿って、引出し電極28を形成できるため、安定した電気的接続を確保できる。
また、p電極層19は、複数層から形成されており、トレンチ9は、複数層のうち、最下層が露出するまで掘り込まれ、底面において、引出し電極28は、最下層の一部と電気的に接続する。
これによれば、引出し電極28は、底面9bにおいて最下層のNi層19aと接続し、さらに、トレンチ9の側面9a,9cにおいても、Pt層19b、および、Au層19cの各断面に接続される。
よって、p電極層19と引出し電極28との間における電気的接続を確実に取ることができる。
また、トレンチ9の底面9bにおける幅は、コンタクト領域7における柱状部20aの径よりも小さい。
これによれば、1つの柱状部20aの頂部においてトレンチ9を形成できるため、膜厚が薄くなる柱状部の間隙にトレンチを設けないで良い。
よって、コンタクト領域7において、p電極層19と引出し電極28との間における電気的接続を安定させることができる。
実施形態2
***実施形態2における発光装置の概要***
図6は、本実施形態における発光装置の平面図であり、図1に対応している。
本実施形態の発光装置101の構成は、実施形態1の発光装置100と基本的に同じであるが、広域コンタクト領域における柱状体41のサイズ、および、配置ピッチが、実施形態1の柱状体21よりも小さくなっている点が異なる。柱状体41のサイズが小さくなることに伴い、平面的なサイズも小さくなっているが、基本構成は、実施形態1の発光装置100と同じである。
以下、本実施形態の発光装置101について、実施形態1の発光装置100との相違点を中心に説明する。同一の部位には、同一の番号を附し、重複する説明は省略する。
発光装置101において、発光領域5内の構成は、実施形態1の発光装置100と同じである。広域コンタクト領域に形成される柱状体41のサイズが、実施形態1の柱状体21よりも小さくなっている。詳しくは、柱状体41を構成する3つの柱状部40a、柱状部40b、柱状部40cの径が、実施形態1の柱状部40a、柱状部40b、柱状部40cよりも小さくなっている。なお、柱状部40の高さは、実施形態1の柱状部20の高さと同じとしている。
柱状体41のサイズが小さくなるのに伴い、柱状体41の配置ピッチも小さくなっている。同様に、個別の柱状部40の配置ピッチも小さくなっている。換言すれば、コンタクト領域において隣り合う柱状部40の間隔は、発光領域5において隣り合う柱状部20の間隔よりも小さくなっている。
このため、コンタクト領域7の幅も、柱状部40aの径に合せて狭くなっている。また、コンタクト領域7において、隣り合う柱状部40aは隙間なく略密着して配置されている。トレンチ9の底面9bにおける幅は、コンタクト領域7における柱状部40aの径よりも小さく設定されている。その他の構成は、実施形態1の発光装置100と同じである。
本実施形態の発光装置101によれば、実施形態1における効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
コンタクト領域7における柱状部40の径は、発光領域5における柱状部20の径よりも小さくなっている。コンタクト領域7の柱状部40は発光に寄与しないため、発光領域5の柱状部20の径よりも小さくても支障はない。よって、コンタクト領域7の柱状部40、および、柱状体41を小さくすることで、発光装置101を小型化することができる。
また、コンタクト領域7における隣り合う柱状部40の間隔は、発光領域5における隣り合う柱状部20の間隔よりも小さくなっている。
つまり、コンタクト領域7における柱状部40aが密に配置されているため、上層に形成されるp電極層19が均一化されて、引出し電極28との電気的接続が安定する。さらに、コンタクト領域7の柱状部40の配置ピッチを小さくすることで、発光装置101を小型化することができる。
実施形態3
***実施形態3における発光装置の概要***
図7は、本実施形態における発光装置の断面図であり、図2に対応している。
本実施形態の発光装置102の構成は、実施形態1の発光装置100と基本的に同じであるが、広域コンタクト領域における柱状部45に発光層が設けられていない点が、実施形態1と異なる。その他の構成は、実施形態1の発光装置100と同じである。
以下、本実施形態の発光装置102について、実施形態1の発光装置100との相違点を中心に説明する。同一の部位には、同一の番号を附し、重複する説明は省略する。
発光装置102の広域コンタクト領域における柱状部45には、発光層が設けられていない。図7に示すように、柱状部45は、第1半導体層15の上に、第2半導体層17を積層した構成となっている。よって、柱状体46を構成する柱状部45a、柱状部45b、柱状部45cにも、発光層が設けられていない。
これは、広域コンタクト領域の柱状部45は発光に寄与しないため、広域コンタクト領域の柱状部45の製造工程において、発光層の形成を省略したからである。これにより、発光層の材料の使用量を削減することができる。
図7に示すように、発光層が設けられていない分、柱状体46の高さが、発光領域5の柱状部20よりも若干低くなっているが、p電極層19と引出し電極28との接続性には支障なく、実施形態1の発光装置100と同様な接続性能を有している。
本実施形態の発光装置102によれば、実施形態1における効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
発光装置102の広域コンタクト領域における柱状部45には、発光層が設けられていない。これにより、発光層の材料の使用量を削減することができる。
実施形態4
***プロジェクターの概要***
図8は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成図である。
ここでは、本実施形態のプロジェクター200について、図8を用いて説明する。
プロジェクター200は、図示しない筐体と、筐体内に備えられている赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ出射する赤色光源110R、緑色光源110G、青色光源110Bと、を備えている。
赤色光源110R、緑色光源110G、青色光源110Bは、光源として、実施形態1の発光装置100、または実施形態2,3の発光装置101,102を備えている。
プロジェクター200は、さらに、筐体内に備えられている、第1光学素子50Rと、第2光学素子50Gと、第3光学素子50Bと、第1光変調装置55Rと、第2光変調装置55Gと、第3光変調装置55Bと、投射装置70と、を有している。
第1光変調装置55R、第2光変調装置55G、および第3光変調装置55Bは、例えば、透過型の液晶ライトバルブである。投射装置70は、例えば、投射レンズである。
赤色光源110Rから出射された光は、第1光学素子50Rに入射する。赤色光源110Rから出射された光は、第1光学素子50Rによって集光される。なお、第1光学素子50Rは、集光以外の機能を有していてもよい。後述する第2光学素子50Gおよび第3光学素子50Bについても同様である。
第1光学素子50Rによって集光された光は、第1光変調装置55Rに入射する。第1光変調装置55Rは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置70は、第1光変調装置55Rによって形成された像を拡大してスクリーン3に投射する。
緑色光源110Gから出射された光は、第2光学素子50Gに入射する。緑色光源110Gから出射された光は、第2光学素子50Gによって集光される。
第2光学素子50Gによって集光された光は、第2光変調装置55Gに入射する。第2光変調装置55Gは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置70は、第2光変調装置55Gによって形成された像を拡大してスクリーン3に投射する。
青色光源110Bから出射された光は、第3光学素子50Bに入射する。青色光源110Bから出射された光は、第3光学素子50Bによって集光される。第3光学素子50Bによって集光された光は、第3光変調装置55Bに入射する。第3光変調装置55Bは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置70は、第3光変調装置55Bによって形成された像を拡大してスクリーン3に投射する。
また、プロジェクター200は、第1光変調装置55R、第2光変調装置55G、および第3光変調装置55Bから出射された光を合成して投射装置70に導くクロスダイクロイックプリズム60を備えている。
第1光変調装置55R、第2光変調装置55G、および第3光変調装置55Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム60に入射する。クロスダイクロイックプリズム60は、4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は、投射装置70によりスクリーン3上に投射され、拡大された画像が表示される。
なお、赤色光源110R、緑色光源110G、および青色光源110Bは、発光装置100を映像の画素として画像情報に応じて制御することで、第1光変調装置55R、第2光変調装置55G、および第3光変調装置55Bを用いずに、直接的に映像を形成してもよい。そして、投射装置70は、赤色光源110R、緑色光源110G、および青色光源110Bによって形成された映像を、拡大してスクリーン3に投射してもよい。
以上、述べた通り、プロジェクター200は、安定した電気的接続を確保した発光装置110を備えている。従って、信頼性の高いプロジェクターを提供することができる。
また、上記の例では、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、液晶以外のライトバルブを用いてもよいし、反射型のライトバルブを用いてもよい。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型の液晶ライトバルブや、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micro Mirror Device)が挙げられる。また、投射装置の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更される。
また、光源を、光源からの光をスクリーン上で走査させることにより、表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成装置である走査手段を有するような走査型の画像表示装置の光源装置にも適用することが可能である。
上述した実施形態に係る発光装置は、プロジェクター以外にも用いることが可能である。プロジェクター以外の用途には、例えば、屋内外の照明、ディスプレイのバックライト、レーザープリンター、スキャナー、車載用ライト、光を用いるセンシング機器、通信機器等の光源がある。
変形例1
上述の実施形態1では、発光装置100が柱状部20を用いた半導体レーザーである場合について説明したが、発光装置100は、柱状部20を用いたスーパールミネッセントダイオードや、柱状部20を用いた発光ダイオードであってもよい。実施形態2、実施形態3に係る発光装置についても同様である。
変形例2
上述の実施形態1に係る発光装置100では、InGaN系の発光層16について説明したが、発光層16としては、射出される光の波長に応じて、電流が注入されることで発光可能な様々な材料系を用いることができる。例えば、AlGaN系、AlGaAs系、InGaAs系、InGaAsP系、InP系、GaP系、AlGaP系などの半導体材料を用いることができる。実施形態2、実施形態3に係る発光装置についても同様である。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
本願に係る発光装置は、基体と、基体に設けられ、複数の柱状部を有する積層体と、を含み、積層体は、積層体の積層方向からみた平面視において、発光領域と、コンタクト領域とを有し、柱状部は、第1半導体層と、第1半導体層と導電型の異なる第2半導体層と、第1半導体層と第2半導体層との間に設けられた発光層と、を有し、第1半導体層は、基体と発光層との間に設けられ、積層体には、基体と反対側に透光性の第1導電層が設けられ、発光領域において、第1導電層は第2半導体層と接続され、第1導電層の上には、第1絶縁層が積層されており、コンタクト領域において、第1導電層には、第1導電層よりも厚い第2導電層が接続されている。
これによれば、発光領域において第1導電層の上には、第1絶縁層が積層されている。つまり、引出し配線を設ける際に、発光領域の上に第1絶縁層を残すことで、エッチングによるパターニングを行わないため、第1導電層が削られることを防止できる。また、第1絶縁層は、第1導電層の保護層としても機能する。
さらに、コンタクト領域における第1導電層には、第1導電層よりも厚い第2導電層が接続されている。コンタクト領域では透光性は求められないため、第1導電層よりも厚く、十分な導電性を有する第2導電層により、第1導電層との安定した電気的接続を確保できる。従って、安定した電気的接続を確保した発光装置を提供することができる。
平面的に、発光領域は、円形状をなしており、コンタクト領域は、発光領域の周囲を環状に囲うように設けられている。
これによれば、コンタクト領域は、発光領域の周囲をリング状に囲うように設けられているため、発光領域の全周において、第2導電層による安定した電気的接続を確保することができる。
コンタクト領域において、第1導電層と、柱状部の第2半導体層との間には、第2絶縁層が設けられている。
コンタクト領域の柱状部は、発光に寄与しないため、第2絶縁層が介在して電気的に接続していなくても支障ない。柱状部の頂部にはテーパーがあるため、第2絶縁層が設けられることにより凹凸が吸収されて、第2絶縁層の上に形成される第1導電層が均質化される。よって、電気的接続が安定する。
コンタクト領域において、第1絶縁層には、トレンチが設けられ、トレンチの側面は、開口側が広く、底面側が狭くなるように積層方向に対して傾いており、トレンチの側面、および、底面に沿って、第2導電層が形成されている。
これによれば、トレンチに沿って、第2導電層を形成できるため、安定した電気的接続を確保できる。
第1導電層は、複数層から形成されており、トレンチは、第1絶縁層を貫通し、トレンチの底面は第1導電層における複数層のうち、最下層に達しており、底面において、第2導電層は、最下層の一部と電気的に接続する。
これによれば、第2導電層は、底面において、第1導電層の最下層と接続し、さらに、トレンチのテーパー部分では、上層の各断面に接続されるため、電気的に確実に接続することができる。
コンタクト領域において、柱状部の径は、発光領域における柱状部の径よりも小さい。
コンタクト領域の柱状部は発光に寄与しないため、発光領域の柱状部の径よりも小さくても支障ない。コンタクト領域の柱状部を小さくすることで、発光装置を小型化することができる。
コンタクト領域において隣り合う柱状部の間隔は、発光領域において隣り合う前記柱状部の間隔よりも小さい。
コンタクト領域において柱状部が密に配置されているため、上層に形成される第1導電層が均一化され、第2導電層との電気的接続が安定する。さらに、コンタクト領域の柱状部の配置ピッチを小さくすることで、発光装置を小型化することができる。
トレンチの底面における幅は、コンタクト領域における柱状部の径よりも小さい。
これによれば、1つの柱状部の頂部においてトレンチを形成できるため、膜厚が薄い柱状部の間隙にトレンチを設けないで良い。よって、電気的接続が安定する。
コンタクト領域において、柱状部は、発光層を有さない。
これによれば、発光層の材料の使用量を削減することができる。
プロジェクターは、上記記載の発光装置を備えている。
プロジェクターは、安定した電気的接続を確保した発光装置を備えている。従って、信頼性の高いプロジェクターを提供することができる。
5…発光領域、7…コンタクト領域、9…トレンチ、9a,9c…側面、9b…底面、10…基体、11…バッファー層、15…第1半導体層、16…発光層、17…第2半導体層、18…光伝搬層、19…p電極層、19a…Ni層、19b…Pt層、19c…Au層、20…柱状部、21…柱状体、22…絶縁層、28…引出し電極、30…積層体、38…引出し配線、39…p電極端子、40…柱状部、40a,40b,40c…柱状部、41…柱状体、45…柱状部、45a,45b,45c…柱状部、46…柱状体、100,101,102…発光装置、110…発光装置、200…プロジェクター。

Claims (10)

  1. 基体と、
    前記基体に設けられ、複数の柱状部を有する積層体と、を含み、
    前記積層体は、前記積層体の積層方向からみた平面視において、発光領域と、コンタクト領域とを有し、
    前記柱状部は、
    第1半導体層と、
    前記第1半導体層と導電型の異なる第2半導体層と、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、を有し、
    前記第1半導体層は、前記基体と前記発光層との間に設けられ、
    前記積層体には、前記基体と反対側に透光性の第1導電層が設けられ、
    前記発光領域において、前記第1導電層は前記第2半導体層と接続され、前記第1導電層の上には、第1絶縁層が積層されており、
    前記コンタクト領域において、前記第1導電層には、前記第1導電層よりも厚い第2導電層が接続されている、発光装置。
  2. 平面的に、前記発光領域は、円形状をなしており、
    前記コンタクト領域は、前記発光領域の周囲を環状に囲うように設けられている、
    請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記コンタクト領域において、
    前記第1導電層と、前記柱状部の前記第2半導体層との間には、第2絶縁層が設けられている、請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記コンタクト領域において、
    前記第1絶縁層には、トレンチが設けられ、
    前記トレンチの側面は、開口側が広く、底面側が狭くなるように積層方向に対して傾いており、
    前記トレンチの前記側面、および、前記底面に沿って、前記第2導電層が形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置。
  5. 前記第1導電層は、複数層から形成されており、
    前記トレンチは、前記第1絶縁層を貫通し、
    前記トレンチの底面は、前記第1導電層における前記複数層のうち、最下層に達しており、
    前記底面において、前記第2導電層は、前記最下層の一部と電気的に接続する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置。
  6. 前記コンタクト領域において、
    前記柱状部の径は、前記発光領域における前記柱状部の径よりも小さい、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 前記コンタクト領域において隣り合う前記柱状部の間隔は、
    前記発光領域において隣り合う前記柱状部の間隔よりも小さい、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 前記トレンチの前記底面における幅は、前記コンタクト領域における前記柱状部の径よりも小さい、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の発光装置。
  9. 前記コンタクト領域において、
    前記柱状部は、前記発光層を有さない、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の発光装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の発光装置を備えたプロジェクター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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