JP2021071160A - 配線・配管用フロアバンド - Google Patents

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【課題】配線・配管施工場所の側方状況の影響を受けることなく作業性の良好な配線・配管用フロアバンドを提供する。【解決手段】2本の支持ボルト3を立設する台座2と、バンド部41と、バンド部41の両端にボルト孔43が形成されている取付部42と、を有するブリッジ部材40と、を有する構成において、ブリッジ部材40は、取付部42のボルト孔43が透孔であり、該取付部42が支持ボルト3に螺合したナット上に載置状態に支持され、ブリッジ部材40の上方に、可撓性板材から成る上方ブリッジ板材45が架け渡され、上方ブリッジ板材45の両端には切欠ボルト孔48が形成され、上方ブリッジ板材45の両端を内方向に押圧して撓ませた状態でバンド部41に抱持支持された配線・配管Pを上方から抑えるように当接し、押圧を解除して元の状態に復帰させることにより切欠ボルト孔48が支持ボルト3に付勢状態で係合して係止取付けされる。【選択図】図1

Description

本発明は配線・配管用フロアバンドに関し、詳しくは、電気配線、通信ケーブル等の各種配線や、水道管、ガス管、冷・暖房管等の各種配管を、床面や壁面等の取付面から一定の高さで支持するフロアバンドに関する。
配線・配管を床面や壁面等の取付面から一定の高さで支持固定する技術としてフロアバンドが種々知られており、中でも取付施工時に作業性の高い技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術等が知られている。
特許第3276857号公報
特許文献1に記載の技術は、配管を上方から固定支持する上ブリッジ部材の左右の取付部に形成されているボルト挿通孔の一方を丸孔ではなく切欠孔とすることによって、支持ボルトに螺合したナットを取り外すことなく上下のバンド部の間の抱持位置に配管を挿通させることができる構成を有している。
特許文献1の技術によれば、支持ボルトにナットを螺合したまま配管を挿通させ抱持支持させることができるため作業性が高いが、上ブリッジ部材の取付部の開放可能な部分が一方のみであるため、配管施工場所の側方状況によっては開放可能方向を予め決めて取付けなければならない。
そこで本発明の課題は、配線・配管施工場所の側方状況の影響を受けることなく作業性の良好な配線・配管用フロアバンドを提供することにある。
上記課題を解決する本発明は下記構成を有する。
1.床面等の取付面に固定されると共に2本の支持ボルトを立設状態で備える台座と、配線・配管を抱持するバンド部と、該バンド部の両端に前記2本の支持ボルトの各々に係止するボルト孔が形成されている取付部と、を有するブリッジ部材と、を有して成り、前記ブリッジ部材が2本の支持ボルト間に架け渡された状態でバンド部が配線・配管を抱持支持する構成の配線・配管用フロアバンドにおいて、
前記ブリッジ部材は、バンド部が配線・配管を下方から抱持支持し、取付部のボルト孔が支持ボルトを挿通する透孔であり、該取付部が支持ボルトに螺合したナット上に載置状態に支持される構成であり、
前記ブリッジ部材の上方位置であって2本の支持ボルト間に、可撓性板材から成る上方ブリッジ板材が架け渡された状態で配設され、
該上方ブリッジ板材の両端には前記2本の支持ボルトの各々に係合する切欠ボルト孔が形成された構成であり、
該上方ブリッジ板材は、その両端を内方向に押圧して撓ませた状態で2本の支持ボルト間であって且つ上方ブリッジ板材の下面の少なくとも一部が前記ブリッジ部材のバンド部に抱持支持された配線・配管の外周面上部の一部に上方から抑えるように当接し、前記押圧を解除して元の状態に復帰させることにより両端の切欠ボルト孔が前記2本の支持ボルトの各々に付勢状態で係合して係止取付けされる構成であること、
を特徴とする配線・配管用フロアバンド。
2.上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔が支持ボルトのネジ山部に係合することにより係止する構成であることを特徴とする上記1に記載の配線・配管用フロアバンド。
3.上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔が、支持ボルト径と略同径の略半円状切欠部であることを特徴とする上記1又は2に記載の配線・配管用フロアバンド。
4.上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔が、V字状切欠部であることを特徴とする上記1又は2に記載の配線・配管用フロアバンド。
5.上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔が、円弧状切欠部であることを特徴とする上記1又は2に記載の配線・配管用フロアバンド。
6.上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔が、凹部状切欠部であることを特徴とする上記1又は2に記載の配線・配管用フロアバンド。
7.ブリッジ部材のバンド部が、略半円形であり、配線・配管の円周の略下半分を抱持支持する構成であることを特徴とする上記1〜6のいずれかに記載の配線・配管用フロアバンド。
8.上方ブリッジ板材が可撓性を有する金属製板材から成ることを特徴とする上記1〜7のいずれかに記載の配線・配管用フロアバンド。
9.上方ブリッジ板材が可撓性を有する合成樹脂製板材から成ることを特徴とする上記1〜7のいずれかに記載の配線・配管用フロアバンド。
10.ブリッジ部材の取付部に形成されたボルト孔の各々がバンド部に近接した位置に設けられた構成であることを特徴とする上記1〜9のいずれかに記載の配線・配管用フロアバンド。
請求項1に示す発明によれば、配線・配管施工場所の側方状況の影響を受けることなく作業性の良好な配線・配管用フロアバンドを提供することができる。
特に、上方ブリッジ板材の両端に形成されている切欠ボルト孔の両方が開放部を有する切欠部であるため、上方ブリッジ板材の支持ボルトへの取付けが施工場所の側方の状況に影響を受けることなく可能であり、極めて作業性が高い。
支持ボルトへの上方ブリッジ板材の取付けに際しては、上方ブリッジ板材の両端を内方向に押圧して撓ませることにより縮ませるだけで2本の支持ボルト間に架橋状態に極めて容易に取付けることができる。2本の支持ボルト間に架橋した状態で取り付けられた上方ブリッジ板材は可撓性を有するため、上方ブリッジ板材の両端に対する押圧を解除して元の状態に復帰させることにより切欠ボルト孔が2本の支持ボルトの各々に対して付勢状態で係合するので、支持ボルトにナットを螺合せずとも容易に外れてしまうことがない。
更に、支持ボルトからの取外しは、取付け時と同じように上方ブリッジ板材の両端を内方向に押圧して撓ませるだけで2本の支持ボルト間から取り外すことができる。
更にまた、簡易な構成であるため、近年多く用いられるようになった合成樹脂管(ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管、塩化ビニル管、プロピレン管、ABS管等)、特に小径配管類や、通信ケーブル・電気配線等の配線類の固定支持に特に有効である。
請求項2に示す発明によれば、上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔を支持ボルトのネジ山に係合させるだけで該上方ブリッジ板材を支持ボルトに容易に係止させることができる。
請求項3に示す発明によれば、上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔を支持ボルト外径の略半分のネジ山に係合させることができるので、安定した係止固定を得ることができる。
請求項4に示す発明によれば、上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔を支持ボルト外径のネジ山に2箇所に鋭角的に係合させることができるので、安定した係止固定を得ることができる。
請求項5に示す発明によれば、上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔を支持ボルト外径の円弧に沿わせてネジ山に係合させることができるので、安定した係止固定を得ることができる。
請求項6に示す発明によれば、上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔を支持ボルト外径の3箇所においてネジ山に係合させることができるので、安定した係止固定を得ることができる。
請求項7に示す発明によれば、通常の一般的な配管類や集束状態の複数本の配線類の抱持支持に特に有効である。
請求項8に示す発明によれば、配管支持具・配線支持具用として一般的な材料により低コストで容易に作成することができる。
請求項9に示す発明によれば、配管支持具・配線支持具用として一般的な材料により低コストで容易に作成することができる。
請求項10に示す発明によれば、フロアバンドの幅方向の寸法を小さくすることができるので、配線・配管の設置スペースが小さくなり、複数個のフロアバンドを施工する場合に省スペース化を図ることができる。
本発明に係る配線・配管用フロアバンドの一実施例を示す斜視図 図1に示す実施例の施工状態(その1)を示す説明正面図 図1に示す実施例の施工状態(その2)を示す説明正面図 図1に示す実施例の施工状態(その3)を示す説明正面図 図1に示す実施例の上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔の一例を示す要部平面図 上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔の他の例を示す要部平面図 上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔の他の例を示す要部平面図 上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔の他の例を示す要部平面図 上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔の他の例を示す要部平面図 本発明に係る配線・配管用フロアバンドの他の実施例を示す正面図
次に、添付の図面に従って本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
本発明に係る配線・配管用フロアバンド(以下、単にフロアバンドということもある。)1は、配線・配管Pを床面や壁面等の取付面から一定の高さで支持するものである。
抱持支持する種々の配線・配管Pとしては、電気配線、通信ケーブル等の種々配線類、水道管、給湯管、ガス管、冷・暖房管等の各種配管類を挙げることができ、更に配管類としては、従来一般的であった鋼管に代わって近年多く用いられるようになった合成樹脂管(ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管、塩化ビニル管、プロピレン管、ABS管等)、特に小径配管類の固定支持に本発明は特に有効である。尚、本発明は配線類や合成樹脂製配管の固定支持に特に有効であるが、従来の鋼管製配管の固定支持も可能である。
本発明のフロアバンド1の具体的構成としては、図1〜図5に示すように、
取付面に固定されると共に2本の支持ボルト3・3を立設状態で備える台座2と、配線・配管Pを抱持するバンド部41と、該バンド部41の両端に前記2本の支持ボルト3・3の各々に係止するボルト孔43・43が形成されている取付部42・42と、を有するブリッジ部材40と、を有して成り、前記ブリッジ部材40が2本の支持ボルト3・3間に架け渡された状態でバンド部41が配線・配管Pを抱持支持する構成において、
前記ブリッジ部材40は、バンド部41が配線・配管Pを下方から抱持支持し、取付部42・42のボルト孔43・43が支持ボルト3・3を挿通する透孔であり、該取付部42・42が支持ボルト3・3に螺合したナット5・5上に載置状態に支持される構成であり、
前記ブリッジ部材40の上方位置であって2本の支持ボルト3・3間に、可撓性板材から成る上方ブリッジ板材45が架け渡された状態で配設され、
該上方ブリッジ板材45の両端には前記2本の支持ボルト3・3の各々に係合する切欠ボルト孔48・48が形成された構成であり、
該上方ブリッジ板材45は、その両端を内方向に押圧して撓ませた状態で2本の支持ボルト3・3間であって且つ上方ブリッジ板材45の下面の少なくとも一部が前記ブリッジ部材40のバンド部41に抱持支持された配線・配管Pの外周面上部の一部に上方から抑えるように当接し、前記押圧を解除して元の状態に復帰させることにより両端の切欠ボルト孔48・48が前記2本の支持ボルト3・3の各々に付勢状態で係合して係止取付けされる構成であること、
を主構成とするものである。
以下、本発明の構成について更に詳説する。
本発明のフロアバンド1の基本構成、即ち、台座2、2本の支持ボルト3・3、ブリッジ部材40、バンド部41、取付部42・42、ボルト孔43・43を有して成る部分については、この種のフロアバンドとして公知公用の一般的構成のものを特別の制限なく用いることができる。尚、台座2は本実施例に示すような平板構成であることが好ましいが、プレスや折曲げによって周囲において立ち上げた構成であってもよい。尚また、台座2の取付面への取付け構成についても、この種のフロアバンドとして公知公用の一般的構成を特別の制限なく挙げることができる。
上方ブリッジ板材45の切欠ボルト孔48・48が透孔ではなく切欠部であり、本実施例では図1及び図5に示すように、上方ブリッジ板材40の両端から切欠された切欠部となっている。切欠ボルト孔48・48は、上記したように支持ボルト3・3のネジ山部に係合することにより係止する構成であり、本実施例では図5に示すように、支持ボルト3の径と略同径の略半円状切欠部である。かかる構成によれば、切欠ボルト孔48・48を支持ボルト3外径の略半分のネジ山に係合させることができるので、安定した係止固定を得ることができる。
ブリッジ部材40のバンド部41は、各々略半円形であって配線・配管Pの略下半分を抱持支持する構成であることが好ましく、かかる構成によれば、断面が円形である通常の一般的な配管類や集束状態の複数本の配線類の安定した抱持支持に特に有効である。尚、円形の抱持バンド部の径は、抱持支持する配線・配管Pの断面形状や直径等の種々施工条件に応じて適宜設定されることが好ましい。
また、ブリッジ部材40は、この種のフロアバンドに用いられる材料として公知公用のものを特別の制限なく用いることができ、好ましくはステンレスやその他の金属製の板材、或いは合成樹脂製の板材から成る。
上方ブリッジ板材45は、可撓性を有する板材から成り、特に、この種のフロアバンドや配管支持具に用いられる可撓性板材として公知公用のものを特別の制限なく用いることができ、好ましくはステンレスやその他の金属製の板材、或いは合成樹脂製の板材から成る。
上方ブリッジ板材45の長さとしては、2本の支持ボルト3・3間に架け渡した際に水平を維持する長さであってもよいが、2本の支持ボルト3・3間の距離よりも長くすることによって架け渡した状態で上方又は下方に反った状態としてもよい。反った状態の長さとすることにより、支持ボルト3・3への切欠ボルト48・48の付勢力が強くなるため係合強度が上がり、上方ブリッジ板材45の支持ボルト3・3への係止取付強度が向上することになる。
また、ブリッジ部材40・上方ブリッジ板材45(もしくはフロアバンド1全体)は、アース線を設ける等のアース対策が施されていることが好ましく、かかるアース対策は取付面がコンクリート製であるか否か、木製であるか否か等の施工場所の条件等に応じて適宜設定されることが好ましい。
更に本実施例では、ブリッジ部材40の取付部42・42に形成されたボルト孔43・43がバンド部41に近接した位置に設けられた構成となっている。かかる構成によれば、フロアバンド1の幅方向の寸法を小さくすることができるので、配線・配管Pの設置スペースが小さくなり、複数個のフロアバンド1を並列状態等で設置施工する場合に省スペース化を図ることができる。
以上の構成を有する本発明のフロアバンド1は、台座2、支持ボルト3・3、ブリッジ部材40、ナット5・5については一般的な公知公用のフロアバンドを流用して用いることができ、上方ブリッジ板材45についても切欠ボルト孔48・48及び取付部47・47を加工する等の僅かな手間で一般的な公知公用のフロアバンドを流用して用いることができる。従って、低コストで容易に作成可能である。
上記構成を有するフロアバンド1の施工に際しては、先ず、施工場所である取付面に台座2を取付け固定した後、台座2から立設する支持ボルト3・3に架け渡した状態のブリッジ部材40のバンド部41に図2に示すように配線・配管Pを載置支持させる。
次に、図3に示すように、上方ブリッジ板材45を配線・配管Pが載置支持された上方から支持ボルト3・3間に配設させる。この際、上方ブリッジ板材45の両端を手指等によって内方向(矢符X・X方向)に押圧して撓ませる。
この撓ませた状態を維持したまま、図4に示すように、支持ボルト3・3間に上方ブリッジ板材45を移動させ、上方ブリッジ板材46の下面が配線・配管Pの外周面上部に上方から抑えるように当接させた状態で上方ブリッジ板材45の両端に対する押圧を解除して元の状態に復帰させることにより切欠ボルト孔48・48が支持ボルト3・3の各々のネジ山に付勢状態で係合することになる。
以上の作業によって、図1に示すようにフロアバンド1に配線・配管Pを抱持支持させることができる。
尚、支持ボルト3・3からの取外しは、取付け時と同じように上方ブリッジ板材45の両端を内方向に押圧して撓ませるだけで2本の支持ボルト3・3間から取り外すことができる。
尚また、取付面からの配線・配管Pの支持高さの調整は支持ボルト3・3に螺合するナット5・5の螺合位置を上下させることによって可能である。
以上、本発明に係る配線・配管用フロアバンドの実施例について説明したが、本発明は上記構成に限定されず、本発明の範囲内において種々の態様を採ることができる。
上記実施例では、図5に示すように上方ブリッジ板材45の切欠ボルト孔48を支持ボルト3の径と略同径の略半円状切欠部とする構成としていたが、切欠ボルト孔48が支持ボルト3に係合する構成であればよく、図6に示すように円弧状切欠物とする構成であってもよい。かかる構成によれば、切欠ボルト孔48を支持ボルト3外径の円弧に沿わせてネジ山に係合させることができるので、安定した係止固定を得ることができる。
また、上方ブリッジ板材45の切欠ボルト孔48は、図7に示すように切欠ボルト孔48をV字状切欠部とする構成であってもよい。かかる構成によれば、切欠ボルト孔48・48を支持ボルト3外径のネジ山に2箇所に鋭角的に係合させることができるので、安定した係止固定を得ることができる。
更に、上方ブリッジ板材45の切欠ボルト孔48は、図8に示すように凹部状切欠部とする構成であってもよい。かかる構成によれば、切欠ボルト孔48を支持ボルト3外径の3箇所においてネジ山に係合させることができるので、安定した係止固定を得ることができる。
更に、上方ブリッジ板材45の切欠ボルト孔48は、図9に示すように取付部47の側辺であって上方ブリッジ板材45の長手方向(脱着の際の押圧方向)に略直交する方向に開放部を有する切欠部とする構成であってもよい。かかる構成によれば、支持ボルト3のネジ山に対する切欠ボルト孔48の付勢力が低下した場合等であっても上方ブリッジ板材45が支持ボルト3から脱落することを抑制することができる。
更に、上記実施例では、上方ブリッジ板材45は切欠ボルト孔48・48が支持ボルト3・3のネジ山に付勢状態で係合することのみによって係止する構成であったが、図10に示すように上方ブリッジ板材45の両端ににおいてナット6・6・6・6を支持ボルト3・3に螺合し緊締固定する構成とすることもできる。かかる構成によれば、抱持支持する配線・配管Pに強い衝撃(例えば、ウォーターハンマー現象等)が加わった場合であっても上方ブリッジ板材45が支持ボルト3・3から脱落することを防止することができる。
更にまた、上記実施例では、バンド部41について略半円形とすることにより配線・配管Pの略下半部を抱持する構成としていたが、例えば、配線・配管Pとして2本以上の配線類や配管類を並列状態で集束して保持支持する場合や断面が長円形や楕円形の場合には、夫々の抱持条件に合わせた形状の抱持バンド部構成を採ることが好ましい。
1 配線・配管用フロアバンド
2 台座
3 支持ボルト
40 ブリッジ部材
41 バンド部
42 取付部
43 ボルト孔
45 上方ブリッジ板材
48 切欠ボルト孔
5 ナット
6 ナット
P 配線・配管

Claims (10)

  1. 床面等の取付面に固定されると共に2本の支持ボルトを立設状態で備える台座と、配線・配管を抱持するバンド部と、該バンド部の両端に前記2本の支持ボルトの各々に係止するボルト孔が形成されている取付部と、を有するブリッジ部材と、を有して成り、前記ブリッジ部材が2本の支持ボルト間に架け渡された状態でバンド部が配線・配管を抱持支持する構成の配線・配管用フロアバンドにおいて、
    前記ブリッジ部材は、バンド部が配線・配管を下方から抱持支持し、取付部のボルト孔が支持ボルトを挿通する透孔であり、該取付部が支持ボルトに螺合したナット上に載置状態に支持される構成であり、
    前記ブリッジ部材の上方位置であって2本の支持ボルト間に、可撓性板材から成る上方ブリッジ板材が架け渡された状態で配設され、
    該上方ブリッジ板材の両端には前記2本の支持ボルトの各々に係合する切欠ボルト孔が形成された構成であり、
    該上方ブリッジ板材は、その両端を内方向に押圧して撓ませた状態で2本の支持ボルト間であって且つ上方ブリッジ板材の下面の少なくとも一部が前記ブリッジ部材のバンド部に抱持支持された配線・配管の外周面上部の一部に上方から抑えるように当接し、前記押圧を解除して元の状態に復帰させることにより両端の切欠ボルト孔が前記2本の支持ボルトの各々に付勢状態で係合して係止取付けされる構成であること、
    を特徴とする配線・配管用フロアバンド。
  2. 上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔が支持ボルトのネジ山部に係合することにより係止する構成であることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管用フロアバンド。
  3. 上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔が、支持ボルト径と略同径の略半円状切欠部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線・配管用フロアバンド。
  4. 上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔が、V字状切欠部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線・配管用フロアバンド。
  5. 上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔が、円弧状切欠部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線・配管用フロアバンド。
  6. 上方ブリッジ板材の切欠ボルト孔が、凹部状切欠部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線・配管用フロアバンド。
  7. ブリッジ部材のバンド部が、略半円形であり、配線・配管の円周の略下半分を抱持支持する構成であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の配線・配管用フロアバンド。
  8. 上方ブリッジ板材が可撓性を有する金属製板材から成ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の配線・配管用フロアバンド。
  9. 上方ブリッジ板材が可撓性を有する合成樹脂製板材から成ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の配線・配管用フロアバンド。
  10. ブリッジ部材の取付部に形成されたボルト孔の各々がバンド部に近接した位置に設けられた構成であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の配線・配管用フロアバンド。


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