JP2021070989A - 起伏ゲート式防波堤 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻上げ機が作動不能な状態になっても、制止ロッドの起立動作を自律的に行う。【解決手段】起伏ゲート式防波堤1は、浮力によって起立する扉体10と、浮力によって起立し、倒伏する扉体10が接触することにより扉体10の倒伏動作を制止する制止ロッド31と、制止ロッド31を起伏動作させる駆動部40とを備える。駆動部40は、巻上げ機42と、滑車43を有する昇降部材48と、昇降自在に設けられるカウンタウエイト46と、一端側が巻上げ機42に接続され、他端側が、滑車43および定滑車44の順に巻き掛けられ、カウンタウエイト46に接続される第1ロープ41と、昇降部材48と制止ロッド31とに接続され、制止ロッド31の浮力によって生じる起立力を昇降部材48に下降力として作用させる第2ロープ51とを備え、カウンタウエイト46の重量によって昇降部材48に作用する上昇力が、前記下降力よりも小さく設定されている。【選択図】図3

Description

本願は、起伏ゲート式防波堤に関する。
津波や高潮などの対策として海中に設けられる起伏ゲート式防波堤が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の起伏ゲート式防波堤は、起立した扉体が引き波の力によって倒伏するのを制止するストッパ装置を備えている。
上記のストッパ装置では、支持ロッド(以下、制止ロッドという。)が浮力により起立して倒伏してきた扉体と接して倒伏を制止する。ストッパ装置には、制止ロッドに接続されたロープの巻き取りおよび繰り出しを行う巻上げ機が設けられている。巻上げ機は、制止ロッドが起立するに伴いロープを繰り出す一方、ロープを巻き取ることによって制止ロッドを倒伏させる。
特許第5059696号公報
ところで、上述したストッパ装置では、例えば津波襲来時に、巻上げ機が何らかの原因で作動不能となった場合、制止ロッドを浮力によって起立させることができないという虞があった。
本願に開示の技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、巻上げ機等の駆動源が作動不能な状態になっても、制止ロッドの起立動作を自律的に行うことができる起伏ゲート式防波堤を提供することにある。
本願に開示の技術は、水中に設けられ、倒伏状態から浮力によって基端側の回動軸を中心に回動し起立する扉体と、倒伏状態の前記扉体の下方に設けられ、浮力によって基端側の回動軸を中心に回動して起立し、倒伏する前記扉体が接触することにより該扉体の倒伏動作を制止する制止ロッドと、前記制止ロッドを起伏動作させる駆動部とを備えた起伏ゲート式防波堤を対象としている。
前記駆動部は、巻上げ機と、昇降部材と、カウンタウエイトと、第1索状部材と、第2索状部材とを備えている。前記昇降部材は、昇降自在に設けられ、滑車を有する。前記カウンタウエイトは、昇降自在に設けられている。前記第1索状部材は、一端側が前記巻上げ機に接続され、他端側が、前記滑車および定滑車の順に巻き掛けられ、前記カウンタウエイトに接続されている。前記第2索状部材は、前記昇降部材と前記制止ロッドとに接続され、前記制止ロッドの浮力によって生じる起立力を前記昇降部材に下降力として作用させる。そして、前記駆動部は、前記カウンタウエイトの重量によって前記昇降部材に作用する上昇力が、前記下降力よりも小さく設定されている。
また、本願に開示の別の技術では、前記駆動部は、カウンタウエイトと、巻上げ機とを備えている。前記カウンタウエイトは、昇降自在に設けられている。前記巻上げ機は、主ドラム、副ドラム、伝達軸および遮断部を有している。前記主ドラムは、前記制止ロッドと主索状部材を介して接続されている。前記副ドラムは、前記主ドラムと同軸に連結されると共に、巻き取り方向が前記主ドラムとは逆になるように前記カウンタウエイトと副索状部材を介して接続されている。前記伝達軸は、前記主ドラムと連結され、該主ドラムに回転力を伝達する。前記遮断部は、前記制止ロッドが倒伏状態のときに前記伝達軸を切り離して遮断しておく。そして、前記駆動部は、前記カウンタウエイトの重量によって前記副ドラムに作用する回転力が、前記制止ロッドの浮力によって生じる起立力によって前記主ドラムに作用する回転力よりも小さく設定されている。
なお、上述した「索状部材」は、可撓性を有する長い物を意味し、例えば繊維製または鋼製のロープや、チェーン等である。
本願の起伏ゲート式防波堤によれば、巻上げ機等の駆動源が作動不能な状態になっても、制止ロッドの起立動作を自律的に行うことができる。
図1は、実施形態1に係る起伏ゲート式防波堤の概略構成を示す図である。 図2は、実施形態1に係る起伏ゲート式防波堤において扉体の倒伏動作がストッパ装置によって制止された状態を示す図である。 図3は、実施形態1に係るストッパ装置の倒伏状態を示す図である。 図4は、実施形態1に係るストッパ装置の起立途中の状態を示す図である。 図5は、実施形態1に係るストッパ装置の起立完了状態を示す図である。 図6は、実施形態1に係るストッパ装置においてフックの掛かりが解除された状態を示す図である。 図7は、実施形態1に係るストッパ装置の伝達機構の概略構成を示す図であり、(a)はフックが掛かっている時の状態を示し、(b)はフックの掛かりが解除された時の状態を示す。 図8は、実施形態1に係るストッパ装置の倒伏完了前の状態を示す図である。 図9は、扉体の倒伏動作が制止された時の制止ロッドの先端部を拡大して示す図である。 図10は、実施形態2に係るストッパ装置の駆動部の一状態を示す図である。 図11は、実施形態2に係るストッパ装置の駆動部の一状態を示す図である。 図12は、実施形態1に係るストッパ装置の駆動部の変形例を示す図である。
以下、本願の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本願に開示の技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
本願の実施形態1について図1〜図9を参照しながら説明する。本実施形態の起伏ゲート式防波堤1は、例えば津波や高潮対策として港湾に設けられるものである。図1に示すように、起伏ゲート式防波堤1(以下、単に防波堤1とも言う。)は、図示しない固定防波堤の開口部に設置される、いわゆる可動防波堤である。
図2にも示すように、防波堤1は、扉体10と、格納部20と、ストッパ装置30とを備えている。なお、図1および図2において、左側は港外であり、右側は港内であり、ストッパ装置30の一部を省略している。
扉体10は、やや扁平な略矩形体状に形成されており、基端側(図1において右側の端部)に回動軸11を有している。扉体10は、水中(海中)に設けられ、倒伏状態から浮力によって回動軸11を中心に回動し起立(浮上)する。扉体10は、起立することにより、港外から港内へ水が浸入するのを防止する。
格納部20は、倒伏状態の扉体10の下方に設けられている。格納部20は、海底に設けられており、略矩形体状に形成されている。格納部20は、扉体10が倒伏状態で格納される。倒伏状態の扉体10は、先端部12が係留機構(図示省略)によって係留されており、該係留が解除されることで起立する。扉体10は、波浪によって動揺可能に係留されている。
ストッパ装置30は、扉体10の倒伏動作を制止するものである。図2に示すように、例えば、起立した扉体10が引き波の力によって倒伏した際、ストッパ装置30が扉体10と接触して扉体10の倒伏動作を制止する。これにより、扉体10が所定の起立角度で維持され、引き波時の港内側の最低水位が確保される。
図3に示すように、ストッパ装置30は、制止ロッド31と、フック33と、掛け部34と、伝達機構35と、駆動部40とを備えている。なお、図3は扉体10の倒伏時を示す。制止ロッド31、フック33、掛け部34および伝達機構35は、格納部20内に設けられている。つまり、制止ロッド31等は、倒伏状態の扉体10の下方に設けられている。
制止ロッド31は、自身の浮力によって基端側の回動軸31aを中心に回動して起立し、倒伏する扉体10が接触することにより扉体10の倒伏動作を制止するものである。つまり、制止ロッド31は、倒伏する扉体10が接触することによって扉体10の倒伏動作を制止する。制止ロッド31は、基端側が、格納部20内に設けられた架台32に回動自在に接続されている。
制止ロッド31は、先端部31bが、倒伏状態の扉体10の下面13と接触することによって浮力による起立動作が制止されるように構成されている。また、制止ロッド31は、扉体10が倒伏状態から起立するに伴い、自身の浮力によって起立するように構成されている。制止ロッド31は、緩衝材31dおよび転動部31eを有している。
緩衝材31dは、制止ロッド31の先端面31cに設けられており、例えばゴム製の部材である。緩衝材31dは、倒伏する扉体10が接触することによって扉体10の倒伏動作を制止する部材である(図9参照)。こうして扉体10が緩衝材31dによって制止されるので、該制止時の衝撃が緩和される。
転動部31eは、制止ロッド31の先端部31bに設けられている。転動部31eは、制止ロッド31の外周面に取付部材31fを介して設けられており、例えばローラーである。
転動部31eは、扉体10の倒伏時において扉体10の下面13と接触する部材である。こうして、転動部31eは、倒伏状態の扉体10の下面13と接触することによって、緩衝材31dと扉体10の下面13とが接触するのを阻止すると共に制止ロッド31の浮力による起立動作が制止されるように構成されている(図3参照)。
転動部31eは、扉体10の下面13と転動自在に接触している。制止ロッド31は、扉体10の起立に伴って起立する際、転動部31eが扉体10の下面13に対して転動するように構成されている。
フック33は、制止ロッド31に回動自在に設けられている。フック33は、基端部33aを中心に回動する。
掛け部34は、制止ロッド31が起立した際、フック33が掛かる部分である。掛け部34は、架台32に設けられる例えば軸部材であり、制止ロッド31の起立動作完了の際にフック33が自動的に掛かるようになっている。フック33が掛け部34に掛かることによって、制止ロッド31の倒伏動作が防止され起立状態が保持される。
伝達機構35は、制止ロッド31に設けられ、駆動部40の引張力を制止ロッド31に伝達するものである。図7に示すように、伝達機構35は、操作部材として、第1および第2レバー36,37、トルク軸38、ターンバックル39a、2つの連結棒39b,39cを有している。操作部材は、フック33に連結され、後述する駆動部40の引張力が作用することによりフック33を回動させてフック33の掛かりを解除するものである。
第1および第2レバー36,37は、トルク軸38を介して接続されている。より詳しくは、第1レバー36は、一端に後述する駆動部40の第2ロープ51が接続され、略中央にトルク軸38が接続されている。第2レバー37は、基端部にトルク軸38が接続され、先端部に連結棒39bが接続されている。トルク軸38は、制止ロッド31の軸心X(図9参照)の方向に対し直交する方向に延びている。第1および第2レバー36,37は、トルク軸38を中心に互いに連動して回動するように構成されている。
第1レバー36は第2ロープ51から引張力が作用することによって回動し、その第1レバー36の回動に連動して第2レバー37が回動する。つまり、第1および第2レバー36,37は、制止ロッド31に設けられ、駆動部40の引張力が作用することにより回動するレバーを構成している。
ターンバックル39aおよび2つの連結棒39b,39cは、第2レバー37とフック33との間に連結されている。具体的に、ターンバックル39aの両側には、2つの連結棒39b,39cの一端が螺合によって連結されている。連結棒39bの他端は第2レバー37の先端部に連結され、連結棒39cの他端はフック33に連結されている。
つまり、ターンバックル39aおよび2つの連結棒39b,39cは、第2レバー37とフック33とに連結され、第2レバー37の回動動作に伴いフック33を回動させて該フック33の掛かりを解除する連結部材を構成している。
伝達機構35は、さらに阻止部36aを有している。阻止部36aは、フック33の掛かりが解除された後、上記操作部材によるフック33の回動を阻止することによって、上記操作部材に作用した引張力を制止ロッド31に作用させて制止ロッド31を倒伏させるものである。
より詳しくは、阻止部36aは、第1レバー36に設けられている。阻止部36aは、第1レバー36の他端(第2ロープ51が接続されている側とは反対側の端部)に設けられている。阻止部36aは、第1レバー36が回動した際に制止ロッド31と接触することによって第1レバー36の回動を阻止するように構成されている(図7(b)参照)。つまり、阻止部36aは、第1レバー36の回動を阻止することにより、第2レバー37の回動およびフック33の回動を阻止するように構成されている。
駆動部40は、制止ロッド31を起伏動作させるものである。駆動部40は、第1ロープ41および第2ロープ51と、巻上げ機42と、カウンタウエイト46と、昇降部材48とを有している。
第1ロープ41は、一端側が巻上げ機42に接続され、他端側が滑車43,45および定滑車44を介して壁部に固定されている。滑車43,45は、昇降自在に設けられている。本実施形態では、一例として、滑車43および定滑車44は2つずつ設けられている。昇降部材48は、昇降自在に設けられ、上述した2つの滑車43を有しており、その滑車43と共に昇降するように構成されている。
巻上げ機42は、第1ロープ41の巻き取りおよび繰り出しを行う。なお、図3〜図6および図8では、第1ロープ41を巻き取るドラムのみを図示しており、ドラムを回転駆動させる電動機等は図示を省略している。
カウンタウエイト46は、昇降自在に設けられ、第1ロープ41の他端側が、昇降部材48の滑車43および定滑車44の順に巻き掛けられた後に接続されている。具体的に、カウンタウエイト46は、上述したように第1ロープ41の他端側が昇降部材48の滑車43および定滑車44の順に巻き掛けられた後に巻き掛けられる滑車45を有しており、その滑車45と共に昇降するように構成されている。
ここに、第1ロープ41の他端側がカウンタウエイト46に接続されるとは、第1ロープの他端側が、直接カウンタウエイトに接続される形態だけでなく、上述したようにカウンタウエイトに設けられた滑車に第1ロープの他端側が巻き掛けられる形態も含む。
第2ロープ51は、制止ロッド31と昇降部材48とに接続されている。具体的に、第2ロープ51は、一端が第1レバー36に接続され、他端が定滑車52,53を介して昇降部材48に接続されている。第2ロープ51は、制止ロッド31の浮力によって生じる起立力(以下、浮上力とも言う。)を昇降部材48に下降力として作用させる。ここに、下降力は昇降部材48を下降させる力であり、起立力(浮上力)は制止ロッド31が浮力によって起立(浮上)する力である。
第1ロープ41および第2ロープ51はそれぞれ、本願の請求項に係る第1索状部材および第2索状部材に相当する。例えば、第1ロープ41は鋼製ロープ(ワイヤロープ)が用いられ、第2ロープ51は繊維製ロープが用いられる。
駆動部40は、カウンタウエイト46の重量によって昇降部材48に作用する上昇力が、第2ロープ51から昇降部材48に作用する下降力よりも小さく設定されている。言い換えれば、カウンタウエイト46の重量は、その重量による昇降部材48の上昇力が制止ロッド31の浮上力よりも小さくなるように設定されている。ここに、上昇力は昇降部材48を上昇させる力である。
上述した駆動部40の構成により、巻上げ機42が第1ロープ41の繰り出しを行わなくても、制止ロッド31が起立(浮上)するに伴い、カウンタウエイト46が上昇する。つまり、カウンタウエイト46は、上昇することによって、制止ロッド31が起立するのに必要な長さだけ第1ロープ41を滑車43に繰り出す。言い換えれば、カウンタウエイト46は、制止ロッド31が起立するために必要な距離だけ上昇可能となっている。
駆動部40は、カウンタウエイト46の上限位置を制限するストッパ47を有している。ストッパ47は、制止ロッド31が起立するために必要なカウンタウエイト46の上昇距離を確保しつつカウンタウエイト46の上限位置を制限する。
また、駆動部40では、巻上げ機42が第1ロープ41を巻き取ることにより、第2ロープ51が引っ張られ、制止ロッド31が倒伏する。なお、図示しないが、制止ロッド31やフック33、伝達機構35は、2組設けられている。つまり、制止ロッド31等は、扉体10の幅方向両端部に1組ずつ設けられている。昇降部材48には、2本の第2ロープ51が接続されており、それぞれ各伝達機構35に接続されている。
〈ストッパ装置の動作〉
先ず、制止ロッド31の起立動作について図3〜図5を参照しながら説明する。
図3に示すように、平常時、扉体10が倒伏している状態では、制止ロッド31は扉体10によって押し込められて倒伏している。つまり、制止ロッド31は、転動部31eが扉体10の下面13に接触しており、浮力による起立動作が扉体10によって阻止されている。このとき、転動部31eが扉体10の下面13に接触していることにより、緩衝材31dは扉体10の下面13に接触しない。
第2ロープ51は、弛まないようにカウンタウエイト46によって張力が付与されている。つまり、昇降部材48にはカウンタウエイト46によって上昇力が作用し、その上昇力が第2ロープ51に張力として作用する。なお、巻上げ機42はブレーキがかかっている。
図4に示すように、非常時は、係留機構による係留が解除されることで、扉体10が起立し始める。このとき、巻上げ機42はブレーキがかかったままである。扉体10が起立するに伴い、制止ロッド31は自身の浮力によって起立(浮上)する。つまり、制止ロッド31は扉体10に追従して起立する。その際、制止ロッド31の転動部31eは扉体10の下面13に対し転動する。つまり、制止ロッド31が倒伏状態から起立する間において、転動部31eは、緩衝材31dが扉体10の下面13に接触しないように、扉体10の下面13に接触し続ける。
駆動部40では、カウンタウエイト46による昇降部材48の上昇力が、制止ロッド31の浮上力よりも小さいため、カウンタウエイト46は上昇する。カウンタウエイト46が上昇することにより、第1ロープ41が滑車43に繰り出されるため、昇降部材48は下降し、それに伴い制止ロッド31は起立する。こうして、巻上げ機42が第1ロープ41の繰り出しを行わなくても、制止ロッド31の起立動作が自律的に行われる。
図5に示すように、制止ロッド31が起立完了した際、フック33が掛け部34に掛かり、制止ロッド31がロックされる。そのため、制止ロッド31の倒伏動作が阻止され起立状態が保持される。図示しないが、扉体10も起立完了状態となる(図1に破線で示す状態)。これで、制止ロッド31の起立動作が完了する。
起立完了した扉体10は、例えば津波の引き波によって倒伏する。そして、扉体10は、所定の起立角度まで倒伏すると、制止ロッド31の緩衝材31dに接触し倒伏動作が制止される(図2参照)。これにより、港内側の引き波時の最低水位が確保される。
図9に示すように、制止ロッド31によって扉体10の倒伏動作が制止された状態では、制止ロッド31の軸心Xは扉体10の下面13に対して垂直方向に延びている。制止ロッド31では、軸心X方向における転動部31eの位置は緩衝材31dの位置よりも回動軸31a側にある。そのため、扉体10の倒伏動作の制止時に、扉体10は緩衝材31dとは接触するが転動部31eとは接触しない。したがって、倒伏する扉体10と接触することに起因する転動部31eの破損等を防止することができる。
次に、制止ロッド31の倒伏動作について図6および図7を参照しながら説明する。
図7(a)に示すように、フック33が掛け部34に掛けられた状態の伝達機構35では、阻止部36aは制止ロッド31と離隔している。図6に示すように、巻上げ機42は第1ロープ41の巻き取りを行う。そうすると、はじめに、カウンタウエイト46が上昇しストッパ47によって上限位置で停止する。つまり、第1ロープ41の巻き取り始めでは、巻上げ機42の巻き取り力はカウンタウエイト46を上昇させるのに使われる。
さらに、第1ロープ41が巻上げ機42によって巻き取られると、昇降部材48が上昇する。そのため、巻上げ機42の巻き取り力が、第2ロープ51を介して伝達機構35の第1レバー36に引張力として作用する。
図7(b)に示すように、伝達機構35では、第2ロープ51から引張力Fが第1レバー36に作用すると、第1および第2レバー36,37が共に同じ方向(図7(b)に示す実線の矢印方向)に回動する。第2レバー37が回動すると、上述した連結部材によってフック33が引っ張られて回動し、フック33の掛かりが解除される。フック33の掛かりが解除された後、第1および第2レバー36,37が引張力Fによってさらに回動すると、阻止部36aが制止ロッド31に接触する(図7(b)に示す状態)。
阻止部36aが制止ロッド31に接触することで、第1および第2レバー36,37ひいてはフック33の回動が阻止される。この状態で、さらに、第1ロープ41が巻上げ機42によって巻き取られると、第2ロープ51から第1レバー36に作用する引張力が、制止ロッド31に作用する。そうすると、制止ロッド31が倒伏される。つまり、制止ロッド31は、第2ロープ51から第1レバー36を介して作用する巻上げ機42の巻き取り力によって倒伏する。
このように、伝達機構35では、フック33が掛け部34に掛けられた状態から阻止部36aが制止ロッド31に接触するまでは、巻上げ機42の巻き取り力はフック33に作用し制止ロッド31には作用しない。これは、フック33を回動させるのに必要な引張力が、制止ロッド31を倒伏させるのに必要な引張力よりも小さく設定されているためである。
図7に示すように、駆動部40では、制止ロッド31が、一旦、平常時の倒伏位置よりも低い位置に倒伏するまで、巻上げ機42によって第1ロープ41が巻き取られる。こうして、制止ロッド31が所定位置まで倒伏すると、巻上げ機42は巻き取りを停止しブレーキがかけられる。そして、扉体10を倒伏させ、係留機構によって倒伏状態の扉体10を係留する。
扉体10の係留が完了すると、巻上げ機42は第1ロープ41の繰り出しを行う。そうすると、制止ロッド31は、自身の浮力によって起立(浮上)し、転動部31eが扉体10の下面13に接触して停止する。駆動部40では、転動部31eが扉体10の下面13に接触するまで、巻上げ機42から第1ロープ41が繰り出され、昇降部材48が下降する。
続いて、巻上げ機42がさらに第1ロープ41を繰り出すと、カウンタウエイト46が所定位置まで下降する(図3に示す状態)。これにより、次回の制止ロッド31の起立動作に備えて、カウンタウエイト46の必要な上昇距離が確保される。カウンタウエイト46が所定位置まで下降すると、巻上げ機42はブレーキがかけられる。こうして、制止ロッド31の倒伏動作および起立準備動作が完了する。
以上のように、上記実施形態1の起伏ゲート式防波堤1において、駆動部40は、第1ロープ41および第2ロープ51と、巻上げ機42と、カウンタウエイト46と、昇降部材48とを備えている。昇降部材48は、昇降自在に設けられ、滑車43を有している。カウンタウエイト46は、昇降自在に設けられている。第1ロープ41は、一端側が巻上げ機42に接続され、他端側が、滑車43および定滑車44の順に巻き掛けられ、カウンタウエイト46に接続されている。第2ロープ51は、昇降部材48と制止ロッド31とに接続され、制止ロッド31の浮力によって生じる起立力を昇降部材48に下降力として作用させる。そして、駆動部40は、カウンタウエイト46の重量によって昇降部材48に作用する上昇力が、前記下降力よりも小さく設定されている。
上記の構成によれば、巻上げ機42が第1ロープ41の繰り出しを行わなくても、カウンタウエイト46の上昇によって第1ロープ41が滑車43に繰り出されるので、制止ロッド31を浮力によって起立させることができる。したがって、巻上げ機42が作動不能(第1ロープ41の繰り出し動作が不能)な状態になっても、制止ロッド31の起立動作を自律的に行うことができる。
また、上記実施形態1の起伏ゲート式防波堤1において、駆動部40は、制止ロッド31が起立するために必要なカウンタウエイト46の上昇距離を確保しつつカウンタウエイト46の上限位置を制限するストッパ47を有している。
上記の構成によれば、カウンタウエイト46の上限位置がストッパ47によって制限されるので、巻上げ機42の巻き取り力を制止ロッド31に作用させることができる。そのため、巻上げ機42によって制止ロッド31を倒伏させることができる。
また、上記実施形態1の起伏ゲート式防波堤1において、カウンタウエイト46は、第1ロープ41の他端側が昇降部材48の滑車43に巻き掛けられた後に巻き掛けられる滑車45を有している。
上記の構成によれば、例えばカウンタウエイトが滑車を有さず第1ロープの他端と直接接続された場合に比べて、制止ロッド31が起立するために必要なカウンタウエイト46の上昇距離を低減することができる。つまり、カウンタウエイト46から滑車43に繰り出す第1ロープ41の長さに対しカウンタウエイト46の上昇距離を減らすことができる。これにより、カウンタウエイト46の必要な動作スペースを削減することができる。
また、上記実施形態1の起伏ゲート式防波堤1において、制止ロッド31は、倒伏状態の扉体10の下方に設けられ、扉体10の下面13と接触することによって浮力による起立動作が制止されるように構成されている。
上記の構成によれば、制止ロッド31を扉体10の起立動作に伴って起立させることができるため、制止ロッド31の起立動作をより自律的に行うことができる。また、制止ロッド31の係留を解除する人的操作が不要となるため、起立した扉体10が引き波によって倒伏するときに十分間に合うように、制止ロッド31を起立完了させることができる。
(実施形態2)
本願の実施形態2について図10および図11を参照しながら説明する。本実施形態は、上記実施形態1の起伏ゲート式防波堤1において、駆動部40の構成を変更するようにしたものである。ここでは、上記実施形態1と異なる点について説明する。
本実施形態の駆動部40は、上記実施形態1と同様、制止ロッド31を起伏動作させるものである。本実施形態の駆動部40は、巻上げ機60と、第1〜第3ロープ71,51,72と、昇降部材73と、カウンタウエイト76とを有している。
第1ロープ71は、一端側が巻上げ機60に接続され、他端側が滑車74および定滑車75に巻き掛けられた後、壁部に固定されている。滑車74は、昇降自在に設けられている。本実施形態では、一例として、滑車74は2つ設けられ、定滑車75は1つ設けられている。昇降部材73は、昇降自在に設けられ、上述した2つの滑車74を有しており、その滑車74と共に昇降するように構成されている。
カウンタウエイト76は、昇降自在に設けられている。第3ロープ72は、一端側が巻上げ機60に接続され、他端側がカウンタウエイト76に接続されている。
第2ロープ51は、図示を一部省略するが、上記実施形態1と同様、制止ロッド31と昇降部材73とに接続されている。つまり、第2ロープ51は、一端が第1レバー36に接続され、他端が定滑車52,53を介して昇降部材73に接続されている。また、第2ロープ51は、上記実施形態1と同様、制止ロッド31の浮力による起立力(浮上力)を昇降部材73に下降力として作用させる。
このように、第1ロープ71および第2ロープ51は、制止ロッド31と巻上げ機60とを接続するものであり、本願の請求項に係る主索状部材に相当する。第3ロープ72は、カウンタウエイト76と巻上げ機60とを接続するものであり、本願の請求項に係る副索状部材に相当する。例えば、第1ロープ71および第3ロープ72は、鋼製ロープ(ワイヤロープ)が用いられる。
巻上げ機60は、電動機61と、減速機62と、遮断部63と、主ドラム64と、副ドラム65と、伝達軸66a,66bと、連結軸67とを備えている。
電動機61には、減速機62が連結されている。減速機62には、伝達軸66a,66bを介して主ドラム64が連結されている。つまり、伝達軸66a,66bは、主ドラム64と連結され、主ドラム64に回転力(動力)を伝達する軸である。主ドラム64には、第1ロープ71が接続されている。つまり、主ドラム64は、制止ロッド31と第1ロープ71および第2ロープ51を介して接続されている。
副ドラム65は、連結軸67を介して主ドラム64に連結されている。つまり、副ドラム65は、主ドラム64と同軸に連結されており、主ドラム64と同期して同じ方向に回転する。また、副ドラム65は、カウンタウエイト76と第3ロープ72を介して接続されている。副ドラム65と第3ロープ72とは、巻き取り方向が主ドラム64とは逆になるように接続されている。つまり、主ドラム64と副ドラム65とは、互いにロープの巻き取り方向および繰り出し方向が逆となっている。
遮断部63は、制止ロッド31が倒伏状態のときに伝達軸66a,66bを切り離して遮断しておくものである。遮断部63は、伝達軸66a,66bに設けられており、例えば、かみ合いクラッチにより構成される。より詳しくは、伝達軸は、減速機62に連結された前段伝達軸66aと、主ドラム64に連結された後段伝達軸66bとを有している。遮断部63は、前段伝達軸66aと後段伝達軸66bとの間に設けられている。遮断部63は、伝達軸66a,66bを切り離す遮断状態と接続状態とに切り換える。つまり、遮断部63は、前段伝達軸66aと後段伝達軸66bとを接続させる接続状態と、前段伝達軸66aと後段伝達軸66bとを切り離す遮断状態とに切り換える。
伝達軸66a,66bが接続状態に切り換えられると、電動機61の回転力を伝達軸66a,66bを通じて主ドラム64に伝達可能となる。つまり、この状態では、主ドラム64および副ドラム65は、電動機61による回転駆動が可能である一方、電動機61の停止時にはロックされた状態となり回転不可となる。主ドラム64は、電動機61によって回転駆動されることにより、第1ロープ71の巻き取りを行う。
伝達軸66a,66bが遮断状態に切り換えられると、電動機61の回転力が主ドラム64に伝達されなくなる。つまり、この状態では、主ドラム64および副ドラム65は、電動機61の運転時および停止時の何れの際にも、ロックが解除された状態となり、第1ロープ71および第3ロープ72の張力によって回転可能となる。
そして、本実施形態の駆動部40は、カウンタウエイト76の重量によって副ドラム65に作用する回転力が、制止ロッド31の浮力による起立力(浮上力)によって主ドラム64に作用する回転力よりも小さく設定されている。言い換えれば、駆動部40は、カウンタウエイト76の重量によって昇降部材73に作用する上昇力が、第2ロープ51から昇降部材73に作用する下降力よりも小さく設定されている。
以上のように構成された駆動部40の動作について説明する。扉体10および制止ロッド31が倒伏状態にある平常時、巻上げ機60では、電動機61は停止状態である一方、伝達軸66a,66bは遮断部63によって遮断状態となっている。より詳しくは、伝達軸66a,66bは、制止ロッド31が倒伏状態となり、且つ、扉体10が係留状態となった後、遮断状態に切り換えられる。第2ロープ51は、弛まないようにカウンタウエイト76によって張力が付与されている。つまり、昇降部材73にはカウンタウエイト76によって上昇力が作用し、その上昇力が第2ロープ51に張力として作用する。
非常時、扉体10が起立し始めると、駆動部40では、制止ロッド31の浮上力によって主ドラム64に繰り出し方向の回転力が作用する一方、カウンタウエイト76によって副ドラム65に繰り出し方向の回転力が作用する。しかしながら、副ドラム65に作用する回転力は主ドラム64に作用する回転力よりも小さいため、主ドラム64は第1ロープ71を繰り出すように回転する一方、カウンタウエイト76は上昇する(図10参照)。これにより、昇降部材73が下降し、制止ロッド31が起立する。
このように、電動機61が停止した状態であっても(即ち、電動機61による第1ロープ71の繰り出し動作を行わなくても)、制止ロッド31の起立動作が自律的に行われる。
制止ロッド31を倒伏させる際は、駆動部40では、伝達軸66a,66bが遮断部63によって接続状態となり、電動機61が運転される。そうすると、図11に示すように、主ドラム64は、第1ロープ71を巻き取る方向に回転駆動される一方、副ドラム65は、第3ロープ72を繰り出す方向に回転駆動される。そうすると、昇降部材73は上昇し、カウンタウエイト76は下降する。主ドラム64の巻き取り力は、第2ロープ51を介して伝達機構35の第1レバー36に引張力として作用する。これにより、上記実施形態1と同様、フック33の掛かりが解除され、次いで、制止ロッド31が倒伏される。
そして、扉体10を倒伏させ扉体10の係留が完了すると、遮断部63によって伝達軸66a,66bを切り離して遮断状態(図10参照)にすることにより、制止ロッド31を浮力によって浮上させ、転動部31eを扉体の下面13に接触させる。こうして、制止ロッド31の倒伏動作および起立準備動作が完了する。
以上のように、上記実施形態2の起伏ゲート式防波堤1において、駆動部40は、カウンタウエイト76と、巻上げ機60とを備えている。カウンタウエイト76は、昇降自在に設けられている。巻上げ機60は、主ドラム64、副ドラム65、伝達軸66a,66bおよび遮断部63を有している。主ドラム64は、制止ロッド31と第1ロープ71および第2ロープ51を介して接続されている。副ドラム65は、主ドラム64と同軸に連結されると共に、巻き取り方向が主ドラム64とは逆になるようにカウンタウエイト76と第3ロープ72を介して接続されている。伝達軸66a,66bは、主ドラム64と連結され、主ドラム64に回転力を伝達する。遮断部63は、制止ロッド31が倒伏状態のときに伝達軸66a,66bを切り離して遮断しておく。そして、駆動部40は、カウンタウエイト76の重量によって副ドラム65に作用する回転力が、制止ロッド31の浮力によって生じる起立力によって主ドラム64に作用する回転力よりも小さく設定されている。
上記の構成によれば、電動機61が停止した状態であっても、主ドラム64から第1ロープ71を繰り出すことができ、制止ロッド31を浮力によって起立させることができる。したがって、巻上げ機60が実質的に作動不能(電動機61による第1ロープ71の繰り出し動作が不能)な状態になっても、制止ロッド31の起立動作を自律的に行うことができる。その他の構成、作用および効果は上記実施形態1と同様である。
なお、本願に開示の技術は、上記実施形態において以下のように構成してもよい。
例えば、上記実施形態1の駆動部40では、図12に示すように、カウンタウエイト46は滑車を有さず第1ロープ41の他端と直接接続するようにしてもよい。
また、上記実施形態2の駆動部40では、昇降部材73を省略して、主ドラム64と制止ロッド31とを連続した1つのロープ(主索状部材)で接続するようにしてもよい。
また、上記実施形態の駆動部40では、ロープ(第1ロープ41,71、第2ロープ51、第3ロープ72)に代えて、チェーン等を用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態の駆動部40において、昇降部材48,73の滑車43,74の数は、1つまたは3つ以上でもよいことは勿論である。
また、上記実施形態2の駆動部40では、副ドラム65、第3ロープ72およびカウンタウエイト76に代えて、トルクバネを連結軸67に接続するようにしてもよい。
以上のように、本願に開示の技術は、起伏ゲート式防波堤について有用である。
1 起伏ゲート式防波堤
10 扉体
13 下面
31 制止ロッド
40 駆動部
41,71 第1ロープ(第1索状部材、主索状部材)
42,60 巻上げ機
43,74 滑車
44 定滑車
45 滑車
46,76 カウンタウエイト
47 ストッパ
48,73 昇降部材
51 第2ロープ(第2索状部材、主索状部材)
63 遮断部
64 主ドラム
65 副ドラム
66a 前段伝達軸(伝達軸)
66b 後段伝達軸(伝達軸)
72 第3ロープ(副索状部材)

Claims (4)

  1. 水中に設けられ、倒伏状態から浮力によって基端側の回動軸を中心に回動し起立する扉体と、倒伏状態の前記扉体の下方に設けられ、浮力によって基端側の回動軸を中心に回動して起立し、倒伏する前記扉体が接触することにより該扉体の倒伏動作を制止する制止ロッドと、前記制止ロッドを起伏動作させる駆動部とを備えた起伏ゲート式防波堤であって、
    前記駆動部は、
    巻上げ機と、
    昇降自在に設けられ、滑車を有する昇降部材と、
    昇降自在に設けられるカウンタウエイトと、
    一端側が前記巻上げ機に接続され、他端側が、前記滑車および定滑車の順に巻き掛けられ、前記カウンタウエイトに接続される第1索状部材と、
    前記昇降部材と前記制止ロッドとに接続され、前記制止ロッドの浮力によって生じる起立力を前記昇降部材に下降力として作用させる第2索状部材とを備え、
    前記カウンタウエイトの重量によって前記昇降部材に作用する上昇力が、前記下降力よりも小さく設定されている
    ことを特徴とする起伏ゲート式防波堤。
  2. 請求項1に記載の起伏ゲート式防波堤において、
    前記駆動部は、前記制止ロッドが起立するために必要な前記カウンタウエイトの上昇距離を確保しつつ前記カウンタウエイトの上限位置を制限するストッパを有している
    ことを特徴とする起伏ゲート式防波堤。
  3. 請求項1に記載の起伏ゲート式防波堤において、
    前記制止ロッドは、倒伏状態の前記扉体の下面と接触することによって浮力による起立動作が制止されるように構成されている
    ことを特徴とする起伏ゲート式防波堤。
  4. 水中に設けられ、倒伏状態から浮力によって基端側の回動軸を中心に回動し起立する扉体と、倒伏状態の前記扉体の下方に設けられ、浮力によって基端側の回動軸を中心に回動して起立し、倒伏する前記扉体が接触することにより該扉体の倒伏動作を制止する制止ロッドと、前記制止ロッドを起伏動作させる駆動部とを備えた起伏ゲート式防波堤であって、
    前記駆動部は、
    昇降自在に設けられるカウンタウエイトと、
    前記制止ロッドと主索状部材を介して接続される主ドラム、該主ドラムと同軸に連結されると共に、巻き取り方向が前記主ドラムとは逆になるように前記カウンタウエイトと副索状部材を介して接続される副ドラム、前記主ドラムと連結され、該主ドラムに回転力を伝達する伝達軸、前記制止ロッドが倒伏状態のときに前記伝達軸を切り離して遮断しておく遮断部を有する巻上げ機とを備え、
    前記カウンタウエイトの重量によって前記副ドラムに作用する回転力が、前記制止ロッドの浮力によって生じる起立力によって前記主ドラムに作用する回転力よりも小さく設定されている
    ことを特徴とする起伏ゲート式防波堤。
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