JP2021070441A - ショッピングカート - Google Patents
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Abstract
【課題】カートに収容された商品の重量を計量可能で、かつ、カート同士の間隔が狭いネスティングを実現可能なショッピングカートを提供する。【解決手段】本発明にかかるショッピングカート1は、商品を収容するカゴ枠体13と、カゴ枠体を支持する支持枠体12と、カゴ枠体に収容された商品の重量を計量する計量ユニット40と、を有してなる。ショッピングカートが他のショッピングカートに連結されるとき、カゴ枠体の一端部は、他のショッピングカートのカゴ枠体内に挿入可能である。計量ユニットは、カゴ枠体に対して、カゴ枠体の一端部と、一端部の反対側の他端部と、の間の中央部よりも他端部側に配置される。【選択図】図6
Description
本発明は、ショッピングカートに関する。
近年、スーパーマーケットやホームセンター、ショッピングセンターなどの小売店舗において、人手不足の解消や精算処理の効率化などを目的として、商品の情報(種別、価格など)を識別可能なショッピングカート(以下「カート」という。)が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に開示されたカートは、商品のICタグを読み取るICタグリーダと、買物カゴに収容された商品の重量を計量する計量部と、を備える。同カートは、ICタグリーダがICタグを読み取ったとき、データベースから同商品の重量データを取得すると共に、買物カゴ内の商品の実重量を検出する。次いで、同カートは、重量データの累計値と実重量とを比較することで、ICタグリーダの読取不良や、利用者による読取忘れの有無を検出する。
特許文献2に開示されたカートは、商品のバーコードを読み取る一次元コードスキャナと、カート内の商品の総重量をモニタする重量センサと、を備える。同カートは、一次元コードスキャナがバーコードを読み取ったとき、データベースから同商品の標準重量を取得すると共に、カート内の商品の総重量を検出する。次いで、同カートは、バーコードが読み取られる前後の総重量の変化値を算出し、変化値と標準重量とを比較することで、一次元コードスキャナの読取不良や、利用者による読取忘れの有無を検出する。
このように、特許文献1,2に開示されたカートは、重量センサによりカート内の商品の重量の変化を検出して、カートによる精算処理の精度を向上させる。重量センサは、カートの収容カゴに収容された商品(収容カゴに載せられた買物カゴに収容された商品)の重量を検出するため、収容カゴの下方に配置される。
ところで、通常、未使用状態のカートは、互いにネスティングされた状態で、店舗内のカート置場に置かれる。特に、店舗の床面積に制限がある(店舗面積が狭い)日本では、ネスティングされた状態のカート同士の間隔は、可能な限り狭くなるように設計される。すなわち、コンパクトにネスティング可能か否かという特性(ネスティング性)は、カートにとって重要な特性の1つである。そのため、ネスティング時に、前方のカートの収容カゴに後方のカートの収容カゴが後方から挿入される形態が、広く用いられている。ここで、「ネスティング」は、カートの一部に他のカートの一部が重なるように、カート同士が前後に連結されることをいう。
しかしながら、特許文献1に開示されたカートでは、計量部がカートの収容カゴの下方全体に亘って配置されている。そのため、同カートでは、ネスティング時に、計量部が前方のカートの収容カゴや計量部に干渉することを回避するため、カート同士の間隔が広くなる。また、特許文献2に開示されたカートでは、重量センサで商品の重量を検出可能であるが、重量センサの配置は考慮されていない。このように、特許文献1,2に開示されたカートは、カートにとって重要な特性であるネスティング性に関して考慮されていない。
本発明は、カートに収容された商品の重量を計量可能で、かつ、カート同士の間隔が狭いネスティングを実現可能な(ネスティング性が良好な)ショッピングカートを提供することを目的とする。
本発明にかかるショッピングカートは、商品または商品を収容する買い物かごを収容するように構成されるカゴ枠体と、カゴ枠体を支持する支持枠体と、カゴ枠体に収容された商品の重量を計量する計量ユニットと、を有してなるショッピングカートであって、ショッピングカートが他のショッピングカートに連結されるとき、カゴ枠体の一端部は、他のショッピングカートのカゴ枠体内に挿入可能であり、計量ユニットは、カゴ枠体の一端部と、一端部の反対側の他端部と、の間の中央部よりも他端部側に配置される、ことを特徴とする。
本発明によれば、カートに収容された商品の重量を計量可能で、カート同士の間隔が狭いネスティングを実現可能である。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかるショッピングカートの実施の形態について説明する。
●ショッピングカート●
●ショッピングカートの構成
図1は、本発明にかかるショッピングカート(以下「カート」という。)の実施の形態を示す斜視図である。同図は、カート1に載せられる買物カゴCと、後述するカート端末とを二点鎖線で示す。
●ショッピングカートの構成
図1は、本発明にかかるショッピングカート(以下「カート」という。)の実施の形態を示す斜視図である。同図は、カート1に載せられる買物カゴCと、後述するカート端末とを二点鎖線で示す。
カート1は、店舗内で買い物をする客が代金を支払うまでの間、購入しようとする商品または商品を収容する買物カゴCを一時的に収容する(載せる)移動容器である。カート1は、店舗内で客に利用され、客と共に店舗内を移動する。
以下の説明において、前後上下左右の方向は、カート1を押す客の前後上下左右の方向である。すなわち、例えば、前方はカート1を押す客の正面方向であり、後方は同客の背面方向である。上方は、客の頭上方向である。下方は、上方の反対方向(重力方向)である。
また、以下の説明において、(F)は、ネスティングされたカート1の前方の他のカート1およびその構成を示す場合に付加される符号である。(R)は、ネスティングされたカート1の後方の他のカート1およびその構成を示す場合に付加される符号である。
「ネスティング」は、カート1の一部に他のカート1の一部が重なるように、カート1同士が前後に連結されることをいう。
図2は、カート1の側面図である。
図3は、カート1の正面図である。
図4は、カート1の底面図である。
図5は、カート1の図3のAA線における断面図である。
図2は、買物カゴCと後述するカート端末とを二点鎖線で示す。また、図3は、後述するカート端末を二点鎖線で示す。さらに、図4は、説明の便宜上、後述するカート端末と蓄電部90との図示を省略する。さらにまた、図5は、後述するカート端末と蓄電部90とを二点鎖線で示す。
図3は、カート1の正面図である。
図4は、カート1の底面図である。
図5は、カート1の図3のAA線における断面図である。
図2は、買物カゴCと後述するカート端末とを二点鎖線で示す。また、図3は、後述するカート端末を二点鎖線で示す。さらに、図4は、説明の便宜上、後述するカート端末と蓄電部90との図示を省略する。さらにまた、図5は、後述するカート端末と蓄電部90とを二点鎖線で示す。
カート1は、図2に示されるとおり、枠体10と、4つの車輪21,22,23,24(図3参照)と、補強部材30と、計量ユニット40と、規制部50と、情報処理装置60と、読取装置70と、感圧センサ80(図8参照)と、蓄電部90と、を備える。
枠体10は、カート1の骨格を構成する。枠体10は、基部枠体11と、支持枠体12と、カゴ枠体13と、を備える。
基部枠体11は、支持枠体12を支えると共に、買物カゴCや比較的大きな商品(例えば、ケース売りの飲料などの物品)が載置される台として機能する。基部枠体11は、複数の金属管により構成される。基部枠体11は、図1と図2とに示されるとおり、第1基部枠体111と、第2基部枠体112と、第3基部枠体113と、第4基部枠体114と、基部当接部115と、車輪保持板116と、を備える。
第1基部枠体111は、図1と図4とに示されるとおり、底面視において、開口端の間隔が後方に向かって広くなる略U字状である。第2基部枠体112は、図1と図2とに示されるとおり、底面視において、第1基部枠体111と同一の略U字状である。第2基部枠体112の前端部は、斜め下方に折り曲げられる。第3基部枠体113は、図1と図4とに示されるとおり、底面視において、開口端の間隔が後方に向かって広くなる略A字状である。第3基部枠体113のうち、左右方向に沿う梁部分は、基部当接部115である。第3基部枠体113の前端部は、上方に折り曲げられる。第4基部枠体114は、図1と図3とに示されるとおり、正面視において、開口端が下方を向く略U字状である。第4基部枠体114の上半部は、前方に折り曲げられる。図1と図2とに示されるとおり、第2基部枠体112は第1基部枠体111の上方に配置され、第2基部枠体112の前端部は第1基部枠体111の前端部に接合される。第3基部枠体113は第2基部枠体112の上方に配置され、第3基部枠体113の前端部は第2基部枠体112の前端部の上方に配置される。第4基部枠体114は、第1−第3基部枠体111−113の後方に配置される。第1−第3基部枠体111−113それぞれの後端は、第4基部枠体114に接合される。第3基部枠体113は、第4基部枠体114により後方から支持される。車輪保持板116は、図4に示されるとおり、矩形板状で、第1基部枠体111の前端部の下面に接合される。このように構成される基部枠体11は、後方が開放されており、別のカート1(R)の基部枠体11(R)が後方から挿入可能である(図14参照)。第1基部枠体111の前端部と第2基部枠体112の前端部とは、本発明における先端部の例である。
支持枠体12は、カゴ枠体13を支持する。支持枠体12は、複数の金属管より構成される。支持枠体12は、図3に示されるとおり、左メイン枠体121と、右メイン枠体122と、第1補助枠体123と、第2補助枠体124と、第3補助枠体125と、を備える。左メイン枠体121と右メイン枠体122それぞれは、一対のメイン枠体121,122を構成する。
左メイン枠体121は、図2に示されるとおり、下端から上方へ延びる下部121aと、下部121aの上端から斜め前上方へ延びる第1傾斜部121bと、第1傾斜部121bの上端から上方やや斜め後方へ延びる第2傾斜部121cと、第2傾斜部121cの上端から後方やや斜め上方へ延びる第3傾斜部121dと、第3傾斜部121dの後端から右方へ延びる把持部121eと、から構成される。前後方向において、下部121aは、把持部121eと同じ位置に配置される。
右メイン枠体122は、図5に示されるとおり、下端から上方へ延びる下部122aと、下部122aの上端から斜め前上方へ延びる第1傾斜部122bと、第1傾斜部122bの上端から上方やや斜め後方へ延びる第2傾斜部122cと、第2傾斜部122cの上端から後方やや斜め上方へ延びる第3傾斜部122dと、第3傾斜部122dの後端から左方へ延びる把持部122eと、から構成される。前後方向において、下部122aは、把持部122eと同じ位置に配置される。
第1補助枠体123と第2補助枠体124と第3補助枠体125それぞれは、図3に示されるとおり、直管である。第1−第3補助枠体123−125は、左メイン枠体121と右メイン枠体122との間に接続される。具体的には、第1補助枠体123と第2補助枠体124それぞれの左端は、左メイン枠体121の第2傾斜部121cの下部に接続される。第1補助枠体123と第2補助枠体124それぞれの右端は、右メイン枠体122の第2傾斜部122cの下部に接続される。一対のメイン枠体121,122の間において、第2補助枠体124は、第1補助枠体123の上方に並んで配置される。第3補助枠体125の左端は、左メイン枠体121の第3傾斜部121dの前部に接続される。第3補助枠体125の右端は、右メイン枠体122の第3傾斜部122dの前部に接続される。
図1と図3とに示されるとおり、第4基部枠体114の下半部のうち、左部は左メイン枠体121の下部121aに接続され、右部は右メイン枠体122の下部122aに接続される。その結果、基部枠体11は、一対のメイン枠体121,122の下部121a,122aの前方に張り出すように、一対のメイン枠体121,122に支持される。
なお、本発明における支持枠体は、第1補助枠体と第2補助枠体とのうち、いずれか一方を備えなくてもよい。
カゴ枠体13は、商品や買物カゴCを収容する。カゴ枠体13は、複数の鋼線により構成される。カゴ枠体13は、図4に示されるとおり、底面視において、基部枠体11と略同じ外郭を有する台形状である。また、カゴ枠体13は、図2と図5とに示されるとおり、側面視において、前端に向かってやや先細な略台形状である。すなわち、カゴ枠体13は、図2と図3とに示されるとおり、正面視および側面視において、前端に向かって先細な形状である。カゴ枠体13は、バスケット部131と、揺動壁132と、を備える。
バスケット部131は、底面131aと、前面と、左側面と、右側面と、を形成する複数の鋼線により構成される、網目状の籠である。前面と左側面と右側面それぞれは、底面131aの外縁部から上方に延出される。すなわち、バスケット部131は、上方と後方とに開口するように形成される。バスケット部131の後端部131bは、図1と図3とに示されるとおり、略U字状で、各面を形成する金属管よりもやや太い金属管で構成される。後端部131bの両端(開口端)は、バスケット部131の他の部分よりも上方に突出し、左右方向の内側に折り曲げられる。ここで、バスケット部131の前端部は本発明における一端部の例であり、後端部131bは本発明における他端部の例である。
揺動壁132は、図1と図5とに示されるとおり、矩形板状である。揺動壁132は、例えば、ABS樹脂などの合成樹脂製である。揺動壁132は、バスケット部131の後部開口を塞ぐように、バスケット部131の後端部131bの両端に保持される。揺動壁132は、後端部131bの両端を回転軸として、前後方向に揺動可能である。
なお、揺動壁は、バスケット部と同様に、金属製で、網目状でもよい。
車輪21−24は、図3に示されるとおり、客の操作に応じて、枠体10を移動させる。車輪21,22は、車輪保持板116に取り付けられる。車輪23,24は、一対のメイン枠体121,122の下端に取り付けられる。
図6は、図5のカート1のカゴ枠体13を中心に一部拡大した拡大断面図である。
図7は、カート1の図3のBB線における拡大断面図である。
図6は、蓄電部90を二点鎖線で示す。また、図7は、説明の便宜上、情報処理装置60と読取装置70と蓄電部90それぞれの図示を省略する。
図7は、カート1の図3のBB線における拡大断面図である。
図6は、蓄電部90を二点鎖線で示す。また、図7は、説明の便宜上、情報処理装置60と読取装置70と蓄電部90それぞれの図示を省略する。
補強部材30は、カゴ枠体13を補強する(カゴ枠体13の剛性を高める)。補強部材30は、例えば、鋼板である。補強部材30は、前後方向に長い略矩形板状である(図3と図4とも参照)。補強部材30は、軽量化のため、一部に肉抜き(孔開け)加工が施されている。補強部材30は、カゴ枠体13の底面131aの下面側に取り付けられる。補強部材30は、図3と図6とに示されるとおり、底面131aの左右方向中央において、同底面131aの前端部131a1から後端部131a2まで取り付けられる。
なお、補強部材の材料や形状は、カゴ枠体の剛性を補強可能であればよく、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、補強部材は、線状や格子状、筒状、でもよく、あるいは、断面視でU字型やT字型に加工されてもよい。また、例えば、補強部材は、鉄やステンレススチール、アルミニウム合金製でもよい。さらに、例えば、補強部材は、前後方向において、カゴ枠体の一部に取り付けられてもよい。
計量ユニット40は、カゴ枠体13(カゴ枠体13に収容された買物カゴC(図1参照))に収容された商品の重量を計量する。計量ユニット40は、図7に示されるとおり、4つのロードセル41,42,43,44と、信号線(不図示)と、増幅部45(図8参照)と、制御部46(図8参照)と、第1接続部47と、第2接続部48と、回路基板49と、を備える。
ロードセル41−44は、ビーム型シングルポイントロードセル、すなわち、歪式のロードセルである。ロードセル41は、図7に示されるとおり、負荷側の端部である第1端部41aと、固定側の端部である第2端部41bとを備える。ロードセル42は、負荷側の端部である第1端部42aと、固定側の端部である第2端部42bとを備える。ロードセル43は、負荷側の端部である第1端部43aと、固定側の端部である第2端部43bとを備える。ロードセル44は、負荷側の端部である第1端部44aと、固定側の端部である第2端部44bとを備える。
増幅部45(図8参照)は、各ロードセル41−44からの出力信号を増幅する。増幅部45は、例えば、アンプ内蔵型のAD変換回路である。増幅部45は、信号線(不図示)を介して、各ロードセル41−44と接続される。増幅部45は、回路基板49に搭載される。
制御部46は、増幅部45からの出力信号に基づいて、出力信号に応じた歪量と重量とを算出する。制御部46は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサや、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの半導体メモリと、により構成される。
第1接続部47は、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aと、カゴ枠体13と、を接続する。第1接続部47は、矩形板状である。第1接続部47は、例えば、アルミニウム合金製である。第1接続部47の左右端部は、下方に折り曲げられる。すなわち、図3に示されるとおり、第1接続部47は、正面視において、上下方向に扁平な逆U字状である。第1接続部47は、前後方向において、カゴ枠体13の下方であって、カゴ枠体13の後半部(前端部と後端部131bとの間の中央よりも後端部131b側)の略中央に配置され、補強部材30の下面に取り付けられる。
第2接続部48は、各ロードセル41−44の第2端部41b−44bと、第1,第2補助枠体123,124(支持枠体12)と、を接続する。第2接続部48は、中空の直方体状の筐体48aと、各ロードセル41−44が挿通されるセル挿通孔(不図示)と、第1,第2補助枠体123,124(図3参照)が挿通される枠体挿通孔48h1,48h2(図2と図5とを参照)と、を備える。筐体48aは、例えば、アルミニウム合金製である。セル挿通孔は、筐体48aの前面上部に配置される。図2に示されるとおり、枠体挿通孔48h1は、筐体48aの左面後部に配置される。図5に示されるとおり、枠体挿通孔48h2は、筐体48aの右面後部に配置される。図1−図5に示されるとおり、筐体48aは、第1,第2補助枠体123,124が枠体挿通孔48h1,48h2を貫通した状態で、第1,第2補助枠体123,124に取り付けられる。すなわち、筐体48a(第2接続部48)の後部は、一対のメイン枠体121,122の間に配置される。
回路基板49は、増幅部45や制御部46などロードセル41−44からの信号の処理に必要な回路を搭載する。回路基板49は、例えば、プリント基板である。回路基板49は、第2接続部48の後述する筐体48aに収容され、固定される。
図7に示されるとおり、各ロードセル41−44の第2端部41b−44bは、第1補助枠体123の長手方向に沿って等間隔で配列され、第2接続部48の内部上面に固定される。すなわち、各ロードセル41−44の第2端部41b−44bは、第2接続部48を介して、支持枠体12(第1,第2補助枠体123,124)に接続される。各ロードセル41−44の第1端部41a−44aは、第1接続部47の下面に固定される。すなわち、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aは、第1接続部47と補強部材30とを介して、カゴ枠体13に接続される。その結果、カゴ枠体13は、補強部材30と計量ユニット40のみを介して、支持枠体12に支持(接続)される。カゴ枠体13は、各ロードセル41−44が歪む(撓む)ことにより、各ロードセル41−44の中央部(歪む部分)を支点として揺動可能である。
ここで、前述のとおり、補強部材30は、カゴ枠体13(のバスケット部131)の剛性(特に前後方向における剛性)を高める。そのため、カゴ枠体13に商品が収容されたとき、カゴ枠体13は、商品の重量によって歪まない(撓まない)。その結果、カゴ枠体13に収容された商品からの荷重は、カゴ枠体13の歪み(撓み)に吸収されること無く、各ロードセル41−44に伝達される。また、カゴ枠体13の剛性が高まることで、カゴ枠体13自体の振動が早期に収束する。そのため、各ロードセル41−44の振動も早期に収束する。すなわち、各ロードセル41−44からの出力値は、カゴ枠体13に商品が収容されてから、短時間で安定する。
図6に示されるとおり、カゴ枠体13の上部の開口端は、仮想水平面に沿う。カゴ枠体13の底面131aは、同底面131aの後端部131a2から前端部131a1に向かってやや上方に傾斜する。図3に示されるとおり、カゴ枠体13の後端部131bと揺動壁132とは、一対のメイン枠体121,122の間に配置される。図6に示されるとおり、第2接続部48は、カゴ枠体13の後端部131bの下方に配置される。第2接続部48の筐体48aとカゴ枠体13(補強部材30)との間には、隙間Sが形成される。隙間Sの上下方向の長さ(幅)は、第1接続部47の厚みから第2接続部48の天板の厚みを減算した長さである。すなわち、隙間Sの上下方向の長さは、第1接続部47と第2接続部48それぞれの厚みに基づいて、定められる。この隙間Sの存在により、カゴ枠体13は、各ロードセル41−44の中央部を支点として、揺動可能となる。
図6に示されるとおり、前後方向において、カゴ枠体13の前端部と、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aと、の間の距離(以下「第1距離」という。)L1は、カゴ枠体13の後端部131bと、第1端部41a−44aと、の間の距離(以下「第2距離」という。)L2よりも長い。
本実施の形態において、第1距離L1は、水平方向において、バスケット部131の最も前端となる部位P1と、各ロードセル41−44の最も前端となる部位P2と、の間の距離である。第2距離L2は、水平方向において、バスケット部131(後端部131b)の最も後端となる部位P3と、各ロードセル41−44の最も前端となる部位P1と、の間の距離である。本実施の形態において、第1距離L1は、第2距離L2の約2.5倍である。
前後方向において、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aと、各ロードセル41−44の第2端部41b−44bと、の間の距離(以下「第3距離」という。)L3は、カゴ枠体13の後端部131bと、第2端部41b−44bと、の間の距離(以下「第4距離」という。)L4よりも長い。
本実施の形態において、第3距離L3は、水平方向において、各ロードセル41−44の最も前端となる部位P2と、各ロードセル41−44の最も後端となる部位P4と、の間の距離である。第4距離L4は、水平方向において、バスケット部131(後端部131b)の最も後端となる部位P3と、各ロードセル41−44の最も後端となる部位P4と、の間の距離である。本実施の形態において、第3距離L3は、第4距離L4の約1.3倍である。
このように、前後方向において、計量ユニット40は、カゴ枠体13の下方であって、カゴ枠体13の前端部(P1)と後端部131b(P2)との間の中央部よりも後端部131b側に配置される。すなわち、各ロードセル41−44は、カゴ枠体13に対して後側に寄せて配置される。そのため、後述するネスティングが行われたときに、前方のカート1(F)のカゴ枠体13(F)に挿入されるカゴ枠体13の長さは、カゴ枠体の中央で重量を計量する(以下「中央計量」という。)場合と比較して、増加する。その結果、ネスティングされたカート1同士の間隔は、中央計量の場合と比較して、短縮される。
なお、第1−第4距離の基準となる部位は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、第1距離は、水平方向において、バスケット部の底面の前端(底面のうち、湾曲していない部分の前端)と、第1端部の中央部(例えば、第1端部を第1接続部に固定するボルト間の中間部)と、を基準としてもよい。また、例えば、第2距離は、水平後方において、バスケット部の底面の後端と、第1端部の中央部と、を基準としてもよい。さらに、例えば、第3距離は、第1端部の中央部と、第2端部の中央部(例えば、第2端部を第2接続部に固定するボルト間の中間部)と、を基準としてもよい。さらにまた、例えば、第4距離は、バスケット部の底面の後端と、第2端部の中央部と、を基準としてもよい。
信号線(不図示)は、各ロードセル41−44からの出力信号を増幅部45(図8参照)に伝送する。「出力信号」は、例えば、各ロードセル41−44が備える歪ゲージの歪量を示す信号(例えば、歪ゲージの抵抗値変化に基づく電圧値)である。信号線は、各ロードセル41−44と増幅部45との間に接続される。前述のとおり、増幅部45と制御部46とが搭載される回路基板49と、各ロードセル41−44の第2端部41b−44bとは、筐体48aの内部に固定される。すなわち、各ロードセル41−44と回路基板49とは、近接して配置される。そのため、信号線は、枠体10に触れることなく、短い経路で配線可能である。その結果、信号線は、カート1の移動により生ずる枠体10の振動や、信号線自体の揺れ、に起因するノイズの影響を受け難い。また、信号線の大部分は、金属製の筐体48aに収容される。そのため、信号線は、携帯電話などから放射される電磁波から遮断され、電磁波に起因するノイズの影響を受け難い。
規制部50は、各ロードセル41−44の歪量を規制する。規制部50は、例えば、鋼などの金属製である。規制部50は、左規制部51と右規制部52とを備える。
左規制部51は、接合部51aと第1当接部51bと第2当接部51cとを備える。左規制部51は、矩形板状の金属から成形される。左規制部51の中央部は、接合部51aを構成する。左規制部51の前部は、右方に折り曲げられて第1当接部51bを構成する。左規制部51の後部は、右方に折り曲げられて第2当接部51cを構成する。すなわち、左規制部51は、上方視において、左右方向に扁平な略U字状である。左規制部51は、左メイン枠体121の第2傾斜部121cの中央やや上部の右面に接合される。第1当接部51bと第2当接部51cそれぞれは、左メイン枠体121よりも右方に突出する。第1当接部51bはカゴ枠体13の後端部131bの前方に配置され、第2当接部51cはカゴ枠体13の後端部131bの後方に配置される。
右規制部52は、接合部52aと第1当接部52bと第2当接部52cとを備える。右規制部52は、矩形板状の金属から成形される。右規制部52の中央部は、接合部52aを構成する。右規制部52の前部は、左方に折り曲げられて第1当接部52bを構成する。右規制部52の後部は、左方に折り曲げられて第2当接部52cを構成する。すなわち、右規制部52は、上方視において、左右方向に扁平な略U字状である。右規制部52は、右メイン枠体122の第2傾斜部122cの中央やや上部の左面に接合される。第1当接部52bと第2当接部52cそれぞれは、右メイン枠体122よりも左方に突出する。第1当接部52bはカゴ枠体13の後端部131bの前方に配置され、第2当接部52cはカゴ枠体13の後端部131bの後方に配置される。
図8は、カート1を構成する要素のうち、電源を必要とする要素の機能ブロック図である。
情報処理装置60は、例えば、精算処理や、通知処理、広告表示処理、商品検索処理、店員呼出処理、などの情報処理を実行する情報処理端末である。情報処理装置60は、例えば、タブレット端末である。情報処理装置60は、通信部61と、記憶部62と、操作表示部63と、制御部64と、通知部65と、を備える。
「精算処理」は、例えば、カート1を利用する客が読取装置70を用いて商品コードを読み取った商品の精算を実行する処理である。
「広告表示処理」は、例えば、カート1を利用する客に対して、操作表示部63に店舗内の商品の広告を表示する処理である。
「商品検索処理」は、例えば、カート1を利用する客が、操作表示部63を操作して、目当ての商品の陳列位置やクーポン情報などを検索する処理である。
「店員呼出処理」は、例えば、カート1を利用する客が、操作表示部63を操作して、店員を呼び出す処理である。
なお、店員呼出処理は、例えば、後述する通知処理に連動して実行されてもよい。
通信部61は、ネットワーク回線を介して、例えば、店舗のPOS端末(不図示)やサーバ(不図示)と通信する。通信部61は、例えば、通信モジュールや通信回路などの通信インターフェイスである。
記憶部62は、制御部64や通知部65が各種の情報処理を実行するために必要な情報を記憶する。記憶部62は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどの記憶媒体である。
操作表示部63は、客が情報処理装置60を操作するための操作部として機能すると共に、販促情報(広告やクーポンなど)や後述する通知情報を客へ報知する報知部として機能する。操作表示部63は、例えば、タッチパネル式のモニタである。
制御部64は、プログラムに従って各種の情報処理を実行して、情報処理装置60全体の動作を制御する。
通知部65は、各ロードセル41−44の歪量に基づいて、各ロードセル41−44の状態に関する情報(以下「状態情報」という。)を通知する。通知部65の具体的な動作と、状態情報の具体例とは、後述する。
制御部64と通知部65それぞれは、例えば、共通するCPU、MPU、DSPなどのプロセッサや、ASIC、FPGAなどの集積回路と、RAM、ROMなどの半導体メモリと、により構成される。
なお、制御部と通知部それぞれは、異なるプロセッサや集積回路と、半導体メモリと、により構成されてもよい。また、通知部は、専用の回路で構成されてもよい。
また、情報処理装置は、各種の情報処理を実行可能な情報処理端末であればよく、タブレット端末に限定されない。すなわち、例えば、情報処理装置は、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、スマートホンでもよい。
読取装置70は、客や商品の情報を読み取る。読取装置70は、例えば、商品コード(例えば、商品に付される二次元コード)や会員コード(例えば、会員カードに付される二次元コード)を光学的に読取可能なバーコードリーダなどの光学読取装置である。
なお、会員コードと商品コードそれぞれは、2次元コードに限定されない。すなわち、例えば、会員コードと商品コードそれぞれは、バーコード(1次元コード)でもよい。
図5に戻る。
情報処理装置60と読取装置70とは、1つのカート端末を構成する。カート端末は、第3補助枠体125に取り付けられる。カート端末は、例えば、カート端末自体の重量でカートが転倒し難く、かつ、客がカート端末を操作可能な位置(本実施の形態では、第3補助枠体125の上方)に配置される。
情報処理装置60と読取装置70とは、1つのカート端末を構成する。カート端末は、第3補助枠体125に取り付けられる。カート端末は、例えば、カート端末自体の重量でカートが転倒し難く、かつ、客がカート端末を操作可能な位置(本実施の形態では、第3補助枠体125の上方)に配置される。
図8に戻る。
感圧センサ80は、基部枠体11(図1−図5参照)に載せられた商品の有無を検知する。感圧センサ80は、例えば、上方から押圧されることで通電する感圧スイッチである。感圧センサ80は、例えば、基部枠体11のうち、基部当接部115と基部枠体11の先端部との間であって、第3基部枠体113の上面に配置される。
感圧センサ80は、基部枠体11(図1−図5参照)に載せられた商品の有無を検知する。感圧センサ80は、例えば、上方から押圧されることで通電する感圧スイッチである。感圧センサ80は、例えば、基部枠体11のうち、基部当接部115と基部枠体11の先端部との間であって、第3基部枠体113の上面に配置される。
なお、感圧センサの位置は、感圧センサが基部枠体に載せられた商品の有無を検知可能であれば、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、感圧センサは、第3基部枠体のうち、基部当接部よりも後方の上面に配置されてもよく、あるいは、第2基部枠体の先端部と、第3基部枠体の先端部と、の間に配置されてもよい。
図3と図8とに戻る。
蓄電部90は、計量ユニット40(回路基板49)や、情報処理装置60、読取装置70に供給される電力を蓄える。蓄電部90は、筐体91とバッテリ92とを備える。
蓄電部90は、計量ユニット40(回路基板49)や、情報処理装置60、読取装置70に供給される電力を蓄える。蓄電部90は、筐体91とバッテリ92とを備える。
筐体91は、バッテリ92を収容する。筐体91は、例えば、中空の直方体状である。筐体91は、例えば、アルミニウム合金などの金属製である。筐体91は、第2接続部48の後方に配置され、第1,第2補助枠体123,124に取り付けられる。すなわち、筐体91は、第1,第2補助枠体123,124よりも後方に突出する。筐体91の上下方向の長さは、第2接続部48の上下方向の長さと略同じである。筐体91の左右方向の長さは、一対のメイン枠体121,122の間隔よりも短い。筐体91の上面は、第2接続部48の上面よりも下方に配置される。
バッテリ92は、例えば、リチウムイオン蓄電池などの二次電池である。バッテリ92は、筐体91に収容される。
●規制部の機能
次に、規制部50の機能について、具体的に説明する。
次に、規制部50の機能について、具体的に説明する。
図9は、カゴ枠体13(の前側)に荷重が加えられていない状態(無負荷状態)において、カート1の右規制部52を中心に一部拡大した拡大断面図である。
図10は、図9の状態のカート1の図3のCC線における端面の模式図である。
図10は、説明の便宜上、カゴ枠体13と各ロードセル41−44それぞれの外郭を二点鎖線で示す。
図10は、図9の状態のカート1の図3のCC線における端面の模式図である。
図10は、説明の便宜上、カゴ枠体13と各ロードセル41−44それぞれの外郭を二点鎖線で示す。
カゴ枠体13(の前側)に荷重が加えられていないとき、各ロードセル41−44は、初期状態である。「初期状態」は、各ロードセル41−44にカゴ枠体13と補強部材30と第1接続部47との荷重のみが加えられている状態である。換言すれば、初期状態は、各ロードセル41−44にカート1を構成する部材以外の荷重が加えられていない状態(無負荷状態)である。すなわち、初期状態のとき、カゴ枠体13の上部の開口端は仮想水平面に沿い、カゴ枠体13の後端部131bは第1当接部51b,52bと第2当接部51c,52cとの間(一対のメイン枠体121,122の間)に配置される。
初期状態において、カゴ枠体13の前側に商品が収容されると、商品の重量に応じて、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aに加えられる荷重は、増加する。その結果、各ロードセル41−44は、商品の重量に応じて下方に向けて歪む。各ロードセル41−44が歪むと、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aは下方に変位し、カゴ枠体13の後端部131bは前方に変位する。すなわち、カゴ枠体13の後端部131bは、カゴ枠体13に収容される商品の重量の増加(各ロードセル41−44の歪量の増加)に応じて、規制部50の第1当接部51b,52bに近づく。
ロードセル41−44からの出力信号は、増幅部45(図8参照)に出力される。増幅部45は、出力信号を増幅・AD変換して、制御部46(図8参照)に出力する。制御部46は、出力信号に基づいて、出力信号に応じた歪量と重量とを算出する。算出された歪量と重量とは、例えば、情報処理装置60の記憶部62(図8参照)に記憶される。
なお、歪量は、ロードセルの実際の歪量(実歪量)ではなく、実歪量に対応する数値(例えば、実歪量に基づいて算出される数値)でもよい。
また、本発明における情報処理装置の記憶部は、歪量に代えて、あるいは、歪量と共に、増幅部からの出力信号に含まれる値(例えば、電圧値)を記憶してもよい。
さらに、本発明における計量ユニットの制御部は、所定時間ごとに歪量と重量とを算出してもよく、あるいは、カートの状態に応じて算出してもよい。「カートの状態」は、例えば、カートが停止している状態や、ロードセルの振動が収束した状態、である。
図11は、カゴ枠体13に荷重が加えられた状態における、カート1の右規制部52を中心に一部拡大した拡大断面図である。
図12は、図11の状態のカート1の図3のCC線における端面の模式図である。
図12は、図11の状態のカート1の図3のCC線における端面の模式図である。
各ロードセル41−44の第1端部41a−44aの変位量が所定の閾値α2(後述:図13参照)に到達すると、カゴ枠体13の後端部131bは、左規制部51の第1当接部51bと、右規制部52の第1当接部52bと、に当接する。その結果、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aの下方への変位は、規制される(止まる)。
「所定の閾値α2」は、各ロードセル41−44が塑性変形を生じる荷重(変位量)に基づいて設定される閾値である。閾値α2は、例えば、各ロードセル41−44が塑性変形を生じる荷重(変位量)よりも小さい値に設定される。閾値α2は、例えば、予め記憶部62に記憶される。
このように、後端部131bが第1当接部51b,52bに当接することで、各ロードセル41−44の歪量は、所定の範囲内(例えば、各ロードセル41−44が弾性変形する範囲内)に制限される。その結果、例えば、子どもがカゴ枠体13にぶら下がるなど、瞬間的に大きな荷重が各ロードセル41−44に加えられても、各ロードセル41−44は、破損や塑性変形しない。
前述のとおり、カゴ枠体13は、各ロードセル41−44の中央部を支点として揺動可能である。そのため、カゴ枠体13の後側に商品が収容されると、カゴ枠体13の後端部131bは、後方および下方に変位する。すなわち、各ロードセル41−44は歪み、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aは上方に変位する。カゴ枠体13の後端部131bは、カゴ枠体13に収容される商品の重量の増加(各ロードセル41−44の歪量の増加)に応じて、規制部50の第2当接部51c,52cに近づく。その後、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aの変位量が所定の閾値に到達すると、カゴ枠体13の後端部131bは、左規制部51の第2当接部51cと、右規制部52の第2当接部52cと、に当接する。その結果、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aの上方への変位は、規制される(止まる)。
ここで、後端部131bが第2当接部51c,52cに当接するときの閾値は、閾値α2と同じ値でもよく、あるいは、異なる値でもよい。
●通知部の情報処理
次に、通知部65の情報処理について説明する。
次に、通知部65の情報処理について説明する。
図13は、通知部65の情報処理の例を示すフローチャートである。
先ず、通知部65は、記憶部62から各ロードセル41−44の累計歪量と、現在の歪量と、を取得する(S1)。
次いで、通知部65は、累計歪量と所定の閾値α1とを比較する(S2)。「閾値α1」は、例えば、カート1の管理者が各ロードセル41−44のメンテナンスの時期を管理するための指標値である。閾値α1は、例えば、各ロードセル41−44の耐久性(使用限度など)に基づいて、設定される。閾値α1は、例えば、予め記憶部62に記憶される。
累計歪量が閾値α1よりも小さいとき(S2の「Y」)、通知部65は、現在の歪量と、所定の閾値α2と、を比較する(S3)。
現在の歪量が閾値α2以上のとき(S3の「Y」)、通知部65は、報知信号を生成して、操作表示部63に出力(通知)する(S4)。「報知信号」は、現在の歪量が大きく、これ以上の商品の計量が不可能であることを示す信号である。報知信号は、本発明における状態情報の例である。操作表示部63は、報知信号に基づいて、カート1の利用者(客)に対して、これ以上の商品の計量が不可能であることを報知する。操作表示部63の報知は、例えば、メッセージの表示やランプの点灯・点滅、報知音の放出により実行される。
次いで、通知部65は、歪量が閾値α2以上となった回数をカウントする(S5)。
次いで、通知部65は、歪量が閾値α2以上となった回数と、所定の閾値α3と、を比較する(S6)。「閾値α3」は、カート1の管理者が各ロードセル41−44のメンテナンスの時期を管理するための指標値である。閾値α3は、例えば、各ロードセル41−44の耐久性(使用限度など)に基づいて、設定される。閾値α3は、例えば、予め記憶部62に記憶される。
回数が閾値α3未満のとき(S6の「Y」)、通知部65は、現在の歪量を記憶部62から取得する(S7)。
次いで、通知部65は、現在の歪量と、所定の閾値α2と、を比較する(S8)。通知部65は、現在の歪量が閾値α2未満となるまで(S8の「N」)報知信号の出力を維持する(S9)。一方、現在の歪量が閾値α2未満となったとき(S8の「Y」)、通知部65は、報知信号の出力を停止する(S10)。次いで、通知部65の処理は、処理(S1)に戻る。
一方、累計歪量が閾値α1以上のとき(S2の「N」)、通知部65は、メンテナンス信号を生成して、例えば、通信部61を介して、カート1の管理者の端末などへ送信(通知)する(S11)。「メンテナンス信号」は、各ロードセル41−44のメンテナンスが必要であることを示す信号である。メンテナンス信号は、本発明における状態信号の例である。メンテナンス信号を受信した管理者の端末は、例えば、カート1のメンテナンスが必要である旨のメッセージを表示する。次いで、通知部65の処理は、処理(S3)に戻る。
また、現在の歪量が閾値α2未満のとき(S3の「N」)、通知部65の処理は、処理(S1)に戻る。
また、回数が閾値α3以上のとき(S6の「N」)、通知部65は、メンテナンス信号を生成して、例えば、通信部61を介して、管理者の端末などへ送信(通知)する(S12)。次いで、通知部65の処理は、処理(S7)に戻る。
このように、通知部65は、記憶部62に記憶されている各ロードセル41−44の歪量に基づいて、状態情報(メンテナンス信号)を通知する。また、通知部65は、各ロードセル41−44の歪量が閾値α2以上となった回数に基づいて、状態情報(メンテナンス信号、報知信号)を通知する。その結果、メンテナンス信号を受信したカート1の管理者は、適切にカート1のメンテナンスを実行可能である。また、カート1からの報知を確認したカート1の利用者は、カート1の積載制限を認知でき、あるいは、異常を除去(子どもへの注意など)できる。
なお、通知部の処理は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、通知部は、計量ユニットの制御部により算出された歪量ではなく、増幅部からの信号に基づいて、前述の処理を実行してもよい。また、通知部は、カートの姿勢や移動の有無などに基づいて補正した歪量に基づいて、前述の処理を実行してもよい。さらに、通知部は、報知信号を生成しなくてもよい。さらにまた、通知部は、各ロードセルに荷重が加えられている時間を計測して、同時間に基づいて、状態情報を通知してもよい。
●ネスティング
次に、カート1のネスティングについて説明する。
次に、カート1のネスティングについて説明する。
図14は、ネスティングされたカート1を示す断面図である。
同図は、4つのカート1がネスティングされた状態を示す。
同図は、4つのカート1がネスティングされた状態を示す。
以下の説明は、図14の紙面左から2番目のカート1を中心としたネスティングについて説明する。
カート1がカート1(F)にネスティングされたとき、カート1の基部枠体11は、カート1(F)の基部枠体11(F)に後方から挿入される。基部枠体11の先端部(第2基部枠体112の前端部の下端部)は、カート1(F)の基部当接部115(F)に当接する。このとき、カート1のカゴ枠体13は、カート1(F)の揺動壁132(F)を後方から押し上げて、カゴ枠体13(F)に挿入される。すなわち、カゴ枠体13の前端部は、ネスティング(連結)されたとき、前方のカート1(F)のカゴ枠体13に挿入可能である。カゴ枠体13は、側方視において、前端部から第1接続部47のやや前方までカゴ枠体13(F)に挿入される。その結果、カート1とカート1(F)との間の距離は、中央計量の場合と比較して、大幅に短縮可能である。
一方、カート1にカート1(R)がネスティングされたとき、カート1(R)の基部枠体11(R)は、カート1の基部枠体11に後方から挿入される。カート1(R)の基部枠体11(R)の先端部は、基部枠体11の基部当接部115に当接する。また、カゴ枠体13には、カート1(R)のカゴ枠体13(R)が前端部から第1接続部47(R)のやや前方まで、後方から挿入される。このとき、カゴ枠体13(R)は、揺動壁132を除き、カゴ枠体13に接触しない。また、カゴ枠体13(F)に挿入されているカゴ枠体13は、揺動壁132(F)を除き、カゴ枠体13(F)に接触しない。そのため、ネスティングされた状態の各ロードセル43(41,42,44は不図示。以下同じ。)は、前後のカート1(F,R)のカゴ枠体13(F,R)からの荷重を受けない。
第1接続部47は、一対のメイン枠体122(F)(メイン枠体121(F)は不図示)の第2傾斜部122c(F)(第2傾斜部121c(F)は不図示)の後方に近接するように、カート1(F)の蓄電部90(F)の筐体91(F)の上方に配置される。一方、カート1(R)の第1接続部47(R)は、一対のメイン枠体122(メイン枠体121は不図示)の第2傾斜部122c(第2傾斜部121cは不図示)の後方に近接するように、カート1の蓄電部90の筐体91の上方に配置される。したがって、ネスティングされた状態のカート1の計量ユニット40は、前後のカート1(F,R)に干渉しない(接触しない)。
このように、カート1が他のカート1(F,R)にネスティングされた状態において、各ロードセル43は、前後のカート1(F,R)からの荷重を受けない。そのため、カート1が長期間ネスティングされていても、各ロードセル43のゼロを示す値は、殆ど変わらない。
●まとめ
以上説明した実施の形態によれば、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aは、カゴ枠体13に接続される。一方、各ロードセル41−44の第2端部41b−44bは、支持枠体12(第1,第2補助枠体123,124)に接続される。計量ユニット40は、前後方向において、カゴ枠体13の前端部(P1)と後端部131b(P2)との間の中央部よりも後端部131b側に配置される。この構成によれば、カート1がネスティングされた状態において、カート1のカゴ枠体13の半分以上が、前方のカート1(F)のカゴ枠体13(F)に挿入されても、計量ユニット40は、前方のカート1(F)に干渉しない。その結果、カート1は、カート1に収容された商品の重量を計量可能で、かつ、カート1同士の間隔が狭いネスティングを実現可能である。
以上説明した実施の形態によれば、各ロードセル41−44の第1端部41a−44aは、カゴ枠体13に接続される。一方、各ロードセル41−44の第2端部41b−44bは、支持枠体12(第1,第2補助枠体123,124)に接続される。計量ユニット40は、前後方向において、カゴ枠体13の前端部(P1)と後端部131b(P2)との間の中央部よりも後端部131b側に配置される。この構成によれば、カート1がネスティングされた状態において、カート1のカゴ枠体13の半分以上が、前方のカート1(F)のカゴ枠体13(F)に挿入されても、計量ユニット40は、前方のカート1(F)に干渉しない。その結果、カート1は、カート1に収容された商品の重量を計量可能で、かつ、カート1同士の間隔が狭いネスティングを実現可能である。
また、以上説明した実施の形態によれば、第1距離L1は、第2距離L2よりも長い。この構成によれば、カート1がネスティングされた状態において、カート1のカゴ枠体13の半分以上が、前方のカート1(F)のカゴ枠体13(F)に挿入可能である。その結果、カート1は、カート1に収容された商品の重量を計量可能で、かつ、カート1同士の間隔が狭いネスティングを実現可能である。
さらに、以上説明した実施の形態によれば、第1距離L1は、第2距離L2の2倍以上である。この構成によれば、カート1がネスティングされた状態において、カート1のカゴ枠体13の約2/3が、前方のカート1(F)のカゴ枠体13(F)に挿入可能である。その結果、カート1は、カート1に収容された商品の重量を計量可能で、かつ、カート1同士の間隔が狭いネスティングを実現可能である。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、第3距離L3は、第4距離L4よりも長い。すなわち、各ロードセル41−44は、カゴ枠体13に対して、後側に寄せて配置される。その結果、カート1が前方のカート1(F)にネスティングされたとき、前方のカート1(F)のカゴ枠体13(F)に挿入されるカゴ枠体13の長さは、中央計量の場合と比較して、長くなる。その結果、ネスティングされた状態のカート1同士の間隔は、中央計量の場合と比較して、短縮される。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、カート1(計量ユニット40)は、第1端部41a−44aとカゴ枠体13とを接続する第1接続部47と、第2端部41b−44bと支持枠体12とを接続する第2接続部48と、を備える。第2接続部48は、第1接続部47よりも後方、かつ、カゴ枠体13の後端部131bの下方に配置される。この構成によれば、各ロードセル41−44は、カゴ枠体13の後端部131bの近傍に配置される。その結果、カート1が前方のカート1(F)にネスティングされたとき、前方のカート1(F)のカゴ枠体13(F)に挿入されるカゴ枠体13の長さは、中央計量の場合と比較して、長くなる。その結果、ネスティングされた状態のカート1同士の間隔は、中央計量の場合と比較して、短縮される。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、第2接続部48は、第1,第2補助枠体123,124に取り付けられる。その結果、各ロードセル41−44の第2端部41b−44bは、一対のメイン枠体121,122の間、または、側方視において一対のメイン枠体121,122の直前に配置可能である。すなわち、各ロードセル41−44は、一対のメイン枠体121,122に寄せて配置される。その結果、カート1が前方のカート1(F)にネスティングされたとき、前方のカート1(F)のカゴ枠体13(F)に挿入されるカゴ枠体13の長さは、中央計量の場合と比較して、長くなる。その結果、ネスティングされた状態のカート1同士の間隔は、中央計量の場合と比較して、短縮される。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、回路基板49は、筐体48aに収容される。各ロードセル41−44の第2端部41b−44bは、筐体48aに固定される。すなわち、各ロードセル41−44は、回路基板49の近くに配置される。そのため、信号線は、枠体10に触れることなく、短い経路で配線可能である。その結果、信号線は、カート1の移動により生ずる枠体10の振動や、信号線自体の揺れ、に起因するノイズの影響を受け難い。また、信号線の大部分は、金属製の筐体48aに収容される。そのため、信号線は、例えば、カート1の利用者(客)の携帯電話などから放射される電磁波から遮断され、電磁波に起因するノイズの影響を受け難い。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、第2接続部48の筐体48aとカゴ枠体13との間には、第1接続部47の厚みに基づく隙間Sが形成される。この構成によれば、第1接続部47と第2接続部48とがカゴ枠体13の下方に配置されても、カゴ枠体13は、第2接続部48に干渉する(当たる)ことなく、各ロードセル41−44の中央部を支点として揺動可能である。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、蓄電部90は、第2接続部48の後方に配置される。カート1が他のカート1(F)に連結されたとき、他のカート1(F)の第1接続部47は、蓄電部90の上方に配置される。この構成によれば、一対のメイン枠体121,122の後方に突出するように配置される蓄電部90の上方に、一対のメイン枠体121,122(F)の前方に突出するように配置される第1接続部47が配置される。その結果、カート1は、比較的大きな蓄電池を搭載していても、カート1同士の間隔が狭いネスティングを実現可能である。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、各ロードセル41−44の第2端部41b−44bは、一対のメイン枠体121,122の間に接続される第1,第2補助枠体123,124に接続される。すなわち、カゴ枠体13の大部分は、一対のメイン枠体121,122の前方に配置される。そのため、ネスティングにおいて、確実に干渉する一対のメイン枠体121,122は、カゴ枠体13の後部側に配置される。その結果、カート1は、カゴ枠体13を支持する一対のメイン枠体121,122が他のカート1(F,R)に干渉せず、カート1同士の間隔が狭いネスティングを実現可能である。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、各ロードセル41−44は、第1,第2補助枠体123,124の長手方向(左右方向)に沿って等間隔で配列される。その結果、各ロードセル41−44の小型化が可能となると共に、仮に、1つのロードセル(例えば、ロードセル41)が故障しても、他のロードセル42−44での継続した計量が可能である。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、カート1は、一対のメイン枠体121,122に配置される規制部50を備える。規制部50は、各ロードセル41−44が所定量(所定の閾値α2)歪んだとき、カゴ枠体13の後端部131bに当接する第1当接部51b,52bと第2当接部52c,52cとを備える。この構成によれば、後端部131bが第1当接部51b,52b(または、第2当接部51c,52c)に当接することで、各ロードセル41−44の歪量は、所定の範囲内(例えば、各ロードセル41−44が弾性変形する範囲内)に制限される。その結果、例えば、子どもがカゴ枠体13にぶら下がるなど、瞬間的に大きな荷重が各ロードセル41−44に加えられても、各ロードセル41−44は、破損や塑性変形しない。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、カート1は、各ロードセル41−44の歪量(カゴ枠体13に収容された商品の重量)に基づいて、状態情報を通知する通知部65を備える。この構成によれば、状態情報(メンテナンス信号)を受信したカート1の管理者は、適切にカート1のメンテナンスを実行可能である。また、カート1からの状態情報(報知信号)の報知を確認したカート1の利用者は、カート1の積載制限を認知でき、あるいは、異常を除去(子どもへの注意など)できる。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、通知部65は、各ロードセル41−44の歪量が所定の閾値α2以上となった回数に基づいて、状態情報(メンテナンス信号)を通知する。その結果、メンテナンス信号を受信したカート1の管理者は、累計歪量に関わらず、適切にカート1のメンテナンスを実行可能である。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、カート1は、カゴ枠体13の剛性を高める補強部材30を備える。この構成によれば、カゴ枠体13に収容された商品からの荷重は、カゴ枠体13の歪み(撓み)に吸収されること無く、各ロードセル41−44に伝達される。また、カゴ枠体13自体の振動が早期に収束するため、各ロードセル41−44の振動も早期に収束する。すなわち、各ロードセル41−44からの出力値は、カゴ枠体13に商品が収容されてから、短時間で安定する。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、補強部材30は、カゴ枠体13の底面131aの下面側に、同底面131aの前端部131a1から後端部131a2まで取り付けられる。そのため、カゴ枠体13は、前後方向の全ての位置において、補強される。その結果、カゴ枠体13に商品が収容されたとき、カゴ枠体13は、商品の重量によって歪まない(撓まない)。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、カート1は、基部枠体11において、先端部と基部当接部115との間に配置される感圧センサ80を備える。この構成によれば、基部枠体11に載せられた商品の有無を検出しつつ、ネスティング状態において、感圧センサ80を他のカート1(R)から保護できる。
なお、以上説明した実施の形態では、規制部50は、一対のメイン枠体121,122に配置されていた。これに代えて、本発明における規制部は、カゴ枠体に配置されてもよい。すなわち、例えば、規制部は、カゴ枠体の後端部に配置されてもよい。この場合、規制部は、一対のメイン枠体の第2傾斜部の前方と後方それぞれに配置される当接部を備える。当接部は、各ロードセルが所定の閾値まで歪んだとき、一対のメイン枠体の第2傾斜部と当接する。
また、本発明における規制部の構成は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、本発明における第1規制部と第2規制部それぞれは、第2当接部を備えなくてもよい。この場合、例えば、カゴ枠体の後端部が後方へ変位したとき、カゴ枠体は、蓄電部の筐体に当接するように構成される突出部を備えてもよい。また、第1規制部と第2規制部それぞれは、U字状やL字状に加工された金属棒や金属管で構成されてもよい。
さらに、以上説明した実施の形態では、カート1は、1つのカゴ枠体13を備えていた。これに代えて、本発明にかかるショッピングカートは、複数のカゴ枠体を備えてもよい。すなわち、例えば、カートは、一対のメイン枠体から前方に突出するように配置される第1カゴ枠体と、一対のメイン枠体から後方に突出するように配置される第2カゴ枠体と、を備えてもよい。この場合、第1カゴ枠体と第2カゴ枠体それぞれは、以上説明した実施の形態におけるカゴ枠体13と同様にロードセルに支持されてもよい。
さらにまた、以上説明した実施の形態では、カゴ枠体13は、長手方向が前後方向であった。これに代えて、本発明におけるカゴ枠体は、長手方向が左右方向でもよい。
さらにまた、本発明におけるロードセルは、一対のメイン枠体に接続されてもよい。この場合、第1接続部はカゴ枠体の後部側面に取り付けられ、第2接続部は一対のメイン枠体の側面に取り付けられてもよい。
さらにまた、本発明における一対のメイン枠体の形状は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、本発明における一対のメイン枠体は、前輪の上方から後輪の上方に向かって斜め後方に立設されてもよい。この場合、後輪は、例えば、基部枠体や、一対のメイン枠体から斜め後方に延出する部材により保持されてもよい。
さらにまた、本発明における計量ユニットは、ロードセルと増幅部と回路基板とを備えていればよい。この場合、本発明にかかるショッピングカートは、計量ユニットとは別に第1接続部と第2接続部とを有してもよい。また、増幅部からの出力信号は、情報処理端末の制御部に出力されてもよく、あるいは、別のプロセッサなどに出力されてもよい。
さらにまた、本発明における第1接続部の形状は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、第1接続部は、前方視で上下方向に扁平なT字状でもよい。
さらにまた、本発明における第1接続部は、補強部材を介さずに、カゴ枠体に取り付けられてもよい。
さらにまた、本発明における第2接続部は、一対のメイン枠体に取り付けられてもよい。
さらにまた、本発明における第2接続部は、一対のメイン枠体の後方に突出してもよい。この場合、各ロードセルの第2端部は、一対のメイン枠体の間に配置されてもよい。
さらにまた、本発明における第2接続部は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、第2接続部は、筐体を備えなくてもよい。この場合、第2接続部は、例えば、ロードセルと補助枠体とを接続する部材(例えば、側方視で略L字状の部材)を備えてもよい。
さらにまた、本発明におけるロードセルの第2端部は、第2接続部の筐体に収容されなくてもよい。すなわち、例えば、同第2端部は、筐体の上方に配置されて、筐体の上面に固定されてもよい。この構成において、カゴ枠体の後端部(または補強部材)と筐体との間には、第1接続部とロードセルとに基づく隙間が形成されてもよい。また、第1接続部は、ロードセルの後端(第2端部側の端)まで延在されてもよい。この構成によれば、例えば、管理者は、第1接続部と第2端部との間の隙間の有無を目視で確認することで、ロードセルの塑性変形の有無を認識できる。
さらにまた、本発明における第1−第3補助枠体の数や形状は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、第1−第3補助枠体は、断面視において、略U字状でもよい。また、例えば、第1,第2補助枠体は、1つの鋼材で構成されてもよい。
さらにまた、本発明におけるロードセルの数は、「4」に限定されない。すなわち、例えば、ロードセルの数は、「1」−「3」でもよく、あるいは、「4」を超えてもよい。
さらにまた、本発明におけるカート端末が、本発明における増幅部と回路基板それぞれを備えてもよい。
さらにまた、本発明における情報処理装置の制御部は、増幅部からの出力信号に基づいて、歪量や重量を算出してもよい。
さらにまた、第1距離は、第2距離よりも長ければよく、第2距離の約2.5倍に限定されない。すなわち、例えば、第1距離は、第2距離の1.5倍、2倍、または3倍でもよい。
さらにまた、第1距離が第2距離よりも長ければ、第3距離は、第4距離と同じでもよく、第4距離よりも短くてもよい。
さらにまた、本発明における蓄電部の形状や配置は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、本発明における蓄電部は、第2接続部に収容されてもよく、あるいは、基部枠体の後部下方に配置されてもよい。また、第2接続部の筐体と蓄電部の筐体とは、共通する1つの筐体で構成されてもよい。すなわち、例えば、回路基板やロードセルの第2端部は蓄電部の筐体に収容されてもよく、あるいは、バッテリは第2接続部の筐体に収容されてもよい。
さらにまた、本発明にかかるショッピングカートは、感圧センサを備えなくてもよい。この場合、本発明にかかるショッピングカートは、例えば、第2基部枠体や第4基部枠体に接続されるロードセルを備えてもよい。
さらにまた、本発明にかかるショッピングカートは、カート端末を備えてなくてもよい。この場合、本発明における計量ユニットは、増幅部からの出力信号に基づいて歪量や重量を算出する算出部や、状態情報を通知する通知部を備えてもよい。
さらにまた、本発明にかかるショッピングカートは、補強部材を備えなくてもよい。この場合、カゴ枠体を構成する鋼線のうち、前後方向に沿う鋼線の少なくとも一部は、他の鋼線よりも太い鋼線で構成されてもよい。
さらにまた、本発明にかかるショッピングカートは、カートの姿勢や動きを検知する加速度センサや、カートの使用環境の温度を計測する温度センサなどのセンサを備えてもよい。この場合、カートは、カートの姿勢や動き、使用環境の温度に基づいて、各ロードセルの出力信号を補正してもよい。
1 ショッピングカート
11 基部枠体
115 基部当接部
12 支持枠体
121 左メイン枠体(一対のメイン枠体)
122 右メイン枠体(一対のメイン枠体)
123 第1補助枠体(補助枠体)
124 第2補助枠体(補助枠体)
13 カゴ枠体
131a 底面
131a1 前端部
131a2 後端部(カゴ枠体の他端部)
131b 後端部(カゴ枠体の一部、カゴ枠体の他端部)
30 補強部材
40 計量ユニット
41−44 ロードセル
41a−44a 第1端部
41b−44b 第2端部
45 増幅部
46 制御部
47 第1接続部
48 第2接続部
48a 筐体
49 回路基板
50 規制部
51b,52b 第1当接部(当接部)
51c,52c 第2当接部(当接部)
62 記憶部
65 通知部
80 感圧センサ(センサ)
90 蓄電部
C 買物カゴ
L1 第1距離
L2 第2距離
L3 第3距離
L4 第4距離
S 隙間
11 基部枠体
115 基部当接部
12 支持枠体
121 左メイン枠体(一対のメイン枠体)
122 右メイン枠体(一対のメイン枠体)
123 第1補助枠体(補助枠体)
124 第2補助枠体(補助枠体)
13 カゴ枠体
131a 底面
131a1 前端部
131a2 後端部(カゴ枠体の他端部)
131b 後端部(カゴ枠体の一部、カゴ枠体の他端部)
30 補強部材
40 計量ユニット
41−44 ロードセル
41a−44a 第1端部
41b−44b 第2端部
45 増幅部
46 制御部
47 第1接続部
48 第2接続部
48a 筐体
49 回路基板
50 規制部
51b,52b 第1当接部(当接部)
51c,52c 第2当接部(当接部)
62 記憶部
65 通知部
80 感圧センサ(センサ)
90 蓄電部
C 買物カゴ
L1 第1距離
L2 第2距離
L3 第3距離
L4 第4距離
S 隙間
Claims (23)
- 商品または前記商品を収容する買い物カゴを収容するように構成されるカゴ枠体と、
前記カゴ枠体を支持する支持枠体と、
前記カゴ枠体に収容された前記商品の重量を計量する計量ユニットと、
を有してなるショッピングカートであって、
前記ショッピングカートが他のショッピングカートに連結されるとき、前記カゴ枠体の一端部は、前記他のショッピングカートのカゴ枠体内に挿入可能であり、
前記計量ユニットは、前記カゴ枠体に対して、前記カゴ枠体の前記一端部と、前記一端部の反対側の他端部と、の間の中央部よりも前記他端部側に配置される、
ことを特徴とするショッピングカート。 - 前記計量ユニットは、
少なくとも1つの歪式のロードセル、
を備え、
前記ロードセルの負荷側の端部である第1端部は、前記カゴ枠体に接続され、
前記ロードセルの固定側の端部である第2端部は、前記支持枠体に接続され、
前記カゴ枠体の前記一端部と前記第1端部との間の第1距離は、前記カゴ枠体の前記他端部と前記第1端部との間の第2距離よりも長い、
請求項1記載のショッピングカート。 - 前記第1距離は、前記第2距離の2倍以上である、
請求項2記載のショッピングカート。 - 前記第1端部と前記第2端部との間の第3距離は、前記カゴ枠体の前記他端部と前記第2端部との間の第4距離よりも長い、
請求項2または3記載のショッピングカート。 - 前記第1端部と前記カゴ枠体とを接続する第1接続部と、
前記第2端部と前記支持枠体とを接続する第2接続部と、
を有してなり、
前記第2接続部は、前記カゴ枠体に対して、前記第1接続部よりも前記カゴ枠体の前記他端部側に配置される、
請求項2記載のショッピングカート。 - 前記第2接続部は、前記カゴ枠体の前記他端部の下方に配置される、
請求項5記載のショッピングカート。 - 前記計量ユニットは、
前記ロードセルから出力される信号を増幅する増幅部と、
前記増幅部を搭載する回路基板と、
を備え、
前記第2接続部は、
前記回路基板が収容される中空の筐体、
を備える、
請求項5記載のショッピングカート。 - 前記第2接続部と前記カゴ枠体との間には、前記第1接続部の厚みに基づく隙間が形成される、
請求項5記載のショッピングカート。 - 前記ロードセルに供給する電力を蓄える蓄電部、
を有してなり、
前記蓄電部は、前記第2接続部の後方に配置され、
前記ショッピングカートが前記他のショッピングカートに連結されたとき、前記他のショッピングカートの第1接続部は、前記蓄電部の上方に配置される、
請求項5記載のショッピングカート。 - 前記支持枠体は、
一対のメイン枠体と、
前記一対のメイン枠体の間に接続される補助枠体と、
を備え、
前記第2接続部は、前記補助枠体に取り付けられる、
請求項5記載のショッピングカート。 - 前記計量ユニットは、
複数の前記ロードセル、
を備え、
複数の前記ロードセルは、前記補助枠体の長手方向に沿って配列される、
請求項10記載のショッピングカート。 - 前記ロードセルの歪量を規制する規制部、
を有してなる、
請求項2記載のショッピングカート。 - 前記規制部は、
前記支持枠体に配置され、
前記ロードセルが所定量歪んだとき、前記カゴ枠体の一部に当接する当接部、
を備える、
請求項12記載のショッピングカート。 - 前記当接部は、前記カゴ枠体の前記一部の前方に配置される、
請求項13記載のショッピングカート。 - 前記規制部は、
前記カゴ枠体に配置され、
前記ロードセルが所定量歪んだとき、前記支持枠体の一部に当接する当接部、
を備える、
請求項12記載のショッピングカート。 - 前記当接部は、前記支持枠体の前記一部の後方に配置される、
請求項15記載のショッピングカート。 - 前記ロードセルの歪量に基づいて、前記ロードセルの状態に関する状態情報を通知する通知部、
を有してなる、
請求項2記載のショッピングカート。 - 前記歪量が記憶される記憶部、
を有してなり、
前記通知部は、前記記憶部に記憶されている前記歪量に基づいて、前記状態情報を通知する、
請求項17記載のショッピングカート。 - 前記通知部は、前記ロードセルの前記歪量が所定の閾値以上となった回数に基づいて、前記状態情報を通知する、
請求項17記載のショッピングカート。 - 前記カゴ枠体の剛性を高める補強部材、
を有してなる、
請求項2記載のショッピングカート。 - 前記補強部材は、前記カゴ枠体の底面に取り付けられる、
請求項20記載のショッピングカート。 - 前記補強部材は、前記カゴ枠体の前記一端部から前記他端部まで取り付けられる、
請求項20記載のショッピングカート。 - 前記カゴ枠体の下方に配置され、物品を載置可能な基部枠体と、
前記基部枠体上の前記物品の有無を検知するセンサと、
を有してなり、
前記基部枠体は、
前記他のショッピングカートが前記ショッピングカートに連結されたとき、前記他のショッピングカートの基部枠体の先端部が当接する基部当接部と、
前記ショッピングカートが前記他のショッピングカートに連結されたとき、前記他のショッピングカートの基部当接部と当接する先端部と、
を備え、
前記センサは、前記基部枠体において、前記先端部と、前記基部当接部と、の間に配置される、
請求項2記載のショッピングカート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019199346A JP2021070441A (ja) | 2019-10-31 | 2019-10-31 | ショッピングカート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019199346A JP2021070441A (ja) | 2019-10-31 | 2019-10-31 | ショッピングカート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=75712325
Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022001491A (ja) * | 2020-05-29 | 2022-01-06 | Necプラットフォームズ株式会社 | ショッピングカート及び収容方法 |
-
2019
- 2019-10-31 JP JP2019199346A patent/JP2021070441A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022001491A (ja) * | 2020-05-29 | 2022-01-06 | Necプラットフォームズ株式会社 | ショッピングカート及び収容方法 |
JP7187645B2 (ja) | 2020-05-29 | 2022-12-12 | Necプラットフォームズ株式会社 | ショッピングカート及び収容方法 |
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