JP2021067969A - 携帯機器用の両面テープ及び封止部材 - Google Patents
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Abstract
Description
は容易となる。また、上記の携帯機器用の両面テープによれば、短冊部の幅は広いため、枠状へ変形させる場合に短冊部が歪むことは抑制される。また、接続部の幅は狭いため、変形後の枠が歪んでいる場合に、歪みによる影響により短冊部ではなく接続部が変形することになる。つまり、両面テープが枠状に変形させられた場合に、短冊部の形状の歪みは抑制されるため、枠の四辺の位置精度の低下は抑制される。つまり、上記の携帯機器用の両面テープによれば、歪みなく所定の貼り付け場所へ貼り付けることができ、携帯機器の組み立ては容易となる。また、上記の携帯機器用の両面テープは、一枚の繋がったテープであるため、携帯機器の組み立て工程において、ばらばらな状態の両面テープよりもテープの紛失は抑制される。また、台紙からピックアップする回数は一度で済む。これらのようなことからも携帯機器の組み立ては容易となる。
。段差部36は、曲面型表示パネル31とカバーガラス32とによって形成される段差に対応するように設けられる。また、図2に示されるように、段差部36には筐体33の背面側から正面方向に貫通する孔40が設けられている。そして、孔40には、接着剤38が流入する。ここで、表示アセンブリ30は、本発明の「被覆部材」の一例である。また、両面テープ34及び接着剤38は、本発明の「封止部材」の一例である。また、段差部36は、本発明の「段差部分」の一例である。
ステップS102では、ステップS101において台紙29から剥離された両面テープ34が枠状に変形させられ、外周部35の上面に貼り付けられる。図6は、台紙29から剥離された両面テープ34が枠状に変形させられる概要を例示する。図6に示されるように、台紙29から剥離された両面テープ34のギャップ部34Bは、直線状に並んだループ部34Aを接続する場合と、対向して並んだループ部34Aを接続する場合とで形状が異なっている。そこで、それら形状の異なるギャップ部34Bを略同一のU字形状に変形させることにより、両面テープ34が枠状となる。このように変形させられた両面テープ34は、図1(B)に示されるように外周部35の上面に貼り付けられる。なお、両面テープ34を外周部35の上面に貼り付ける場合には、まず段差部36にギャップ部34BのU字状の切り欠き50を合わせるようにギャップ部34Bを貼り付ける。その後、ルー
プ部34Aを段差部36以外の部分に貼り付ける。ここで、切り欠き50は、本発明の「切り欠き」の一例である。
図8及び図9は、比較例に係るスマートフォン5の構造の概要の一例を示している。図8(A)は、スマートフォン5の正面図の一例を示している。図8(B)は、スマートフォン5の筐体に両面テープが貼り付けられている状態を例示している。図8(C)は、図8(B)における点線で囲まれた部分の部分拡大図を示している。また、図9は、図8(A)における断面図を例示している。図9(A)は、図8(A)におけるA―A矢印断面図である。図9(B)は、図8(A)におけるB―B矢印断面図である。図9(C)は、図8(A)におけるC―C矢印断面図である。
図10は、曲面型表示パネル11を搭載した別の比較例に係るスマートフォン1の構造の概要の一例を示している。図10(A)は、スマートフォン1の分解斜視図の一例を示している。図10(B)は、図10(A)における点線で囲まれた部分の拡大図を示している。図10に示されるように、スマートフォン1は、曲面型表示パネル11と、曲面型表示パネル11を覆うカバーガラス12と、曲面型表示パネル11を収容する筐体13と、を備える。なお、図10(A)には、曲面型表示パネル11とカバーガラス12とが一体となった状態(表示アセンブリ10)が示されている。また、筐体13には開口19が設けられている。そして、表示アセンブリ10の背面の縁が開口の外周部15の上面に固定されることにより、開口19はカバーガラス12によって蓋をされた状態となり、曲面型表示パネル11は筐体13の内部へ収容された状態となる。ここで、外周部15には、図10(B)に示されるように周方向に段差部16が設けられている。そして、段差部1
6により形成された外周部15の長手部分15Aには、曲面型表示パネル11の背面方向へ湾曲した縁が両面テープ14を介して固定される。一方で、外周部の短手部分15Bには、曲面型表示パネル11と重なっていないカバーガラス12の縁が両面テープ14を介して固定される。
上記のようなスマートフォン3によれば、図1に示されるように両面テープ34のギャップ部34Bが段差部16において孔40を迂回するように設けられている。よって、接着剤38を筐体33の背面側から孔40へ注入した場合に、比較例に係るスマートフォン1と異なり、空隙37への接着剤38の流入が両面テープ34によって妨げられることは抑制される。よって、接着剤38で曲面型表示パネル31と筐体33の段差部36との間に生じる空隙37を埋めることができ、防水性の向上が担保できる。
ープ34は畳まれた状態で台紙29に貼り付けられている。よって、台紙29の領域は削減され、部品コストは低減される。また、本実施形態によれば、両面テープ34はそのギャップ部34Bが段差部16において孔40を迂回するような形状である。よって、ギャップ部34Bを容易に変形させることができ、図5(B)に示されるような畳まれた形状から枠状へと容易に変形させることができる。また、ギャップ部34Bの幅がループ部34Aの幅よりも狭いことも折り畳まれた状態の両面テープ34を枠状へと変形させることを容易にしている。つまり、上記のような両面テープ34の形状は、台紙29に貼られている時には部品コストを低減させ、外周部35の上面に貼り付けられた場合には接着剤38の空隙37への流入を可能とすることで防水性を向上させる形状である。
図12は、スマートフォン3Aの段差部36付近の部分拡大図である。図12は、接着剤38が塗布され、表示アセンブリ30が固定される前の状態を例示している。スマートフォン3Aでは、図12に示されるように、接着剤38がループ部34Aの上面にかからず、ギャップ部34Bの上面の一部にかかるように塗布される。このように接着剤38が塗布された場合であっても、接着剤38は、表示アセンブリ30によって押しつぶされることで、ループ部34A及びギャップ部34Bのいずれの上面の一部にも被さることになる。ここで、押しつぶされた接着剤38が被さるループ部34Aの範囲は、最も近接する長辺のループ部34Aの部分と短辺のループ部34Aの部分とを含む。よって、このようなスマートフォン3Aによっても、上記のスマートフォン3と同様の効果を奏することができる。加えて、表示アセンブリ30が貼り付けられた場合に、ループ部34Aと比較して幅の狭いギャップ部34Bの上面に確実に接着剤38が重なるようにすることができる。よって、ギャップ部34Bにおける防水性の確度は向上する。
図13は、スマートフォン3Bの段差部36付近の部分拡大図である。図13は、接着剤38が塗布され、表示アセンブリ30が固定される前の概要を例示している。スマートフォン3Bでは、図13に示されるように、接着剤38が段差部36の近傍のループ部34Aの上面、及びギャップ部34Bの上面にかかるように塗布される。このように接着剤38が塗布された場合であっても、接着剤38は、表示アセンブリ30によって押しつぶされることで、ループ部34A及びギャップ部34Bのいずれの上面の一部にも被さることになる。ここで、押しつぶされた接着剤38が被さるループ部34Aの範囲は、最も近接する長辺のループ部34Aの部分と短辺のループ部34Aの部分とを含む。よって、このようなスマートフォン3Bによっても、上記のスマートフォン3と同様の効果を奏することができる。加えて、表示アセンブリ30が貼り付けられた場合に、段差部36の近傍のループ部34Aの上面及びギャップ部34Bの上面に接着剤38が重なる確度は向上する。よって、防水性の確度はさらに向上する。
図14は、スマートフォン3Cの段差部36付近の部分拡大図である。スマートフォン3Cでは、両面テープ34Cを備え、両面テープ34Cは、両面テープ34と同様にループ部34Aを有する。しかしながら、両面テープ34Cは、ギャップ部34Bの替わりに切り欠き48を有するギャップ部34Dを備える。このようなスマートフォン3Cによってもスマートフォン3と同様の効果を奏することができる。加えて、このような両面テープ34Cは、切り欠き48によりギャップ部34Dの幅が狭められている。よって、両面テープ34Cは、折り畳まれた状態で台紙29から剥離され、枠状に変形させられる場合に変形が容易となる。よって、両面テープ34Cを外周部35の上面に貼り付ける場合の作業スピードは向上する。
また、上記のようなスマートフォン3に使用される両面テープ34には、筐体33を形成する材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する物質が含有されていてもよい。このような両面テープ34によれば、筐体33の内部に収容されるチップや基板等から発せられる熱の放熱が促進される。よって、筐体33に収容されるチップや基板において熱暴走が発生することは抑制される。また、スマートフォン3では、両面テープ34が1枚の繋がった状態で外周部35の上面に貼り付けられている。よって、比較例に係るスマートフォン5のように複数の短冊状の両面テープ64が外周部55の上面に貼り付けられている場合と比較して熱伝導性は高まることになり、放熱性は向上する。
・両面テープ
Claims (4)
- 携帯機器を形成する部品同士を接着する枠状に繋がった両面テープであって、
前記枠の夫々の辺を形成する短冊形の短冊部と、
近接する夫々の前記短冊部の内側の端同士を繋ぐ接続部と、を備え、
前記短冊部は、前記枠の長辺を形成する二つの長辺部と、前記枠の短辺を形成する二つの短辺部と、からなり、
前記接続部には、前記枠の角から前記枠の中央へ向かう切り欠きが設けられ、
前記接続部の幅は、前記短冊部の幅よりも狭い、
携帯機器用の両面テープ。 - 前記携帯機器用の両面テープは、一つの前記長辺部と一つの前記短辺部とが長手方向に並ぶ第一のペアの短手方向の隣に、一つの前記長辺部と一つの前記短辺部とが、前記第一のペアにおける並び順と逆になった状態で第二のペアとして並び、さらに前記第一のペアと前記第二のペアが短手方向に交互に並んで貼り付けられている台紙から剥離可能である、
請求項1に記載の携帯機器用の両面テープ。 - 携帯機器の筐体に設けられた開口と、前記開口を覆う被覆部材との間の隙間を封止する封止部材であって、
前記開口を囲む縁面であって、前記開口の開口方向に対して直角方向に所定の幅を有する縁面の角に設けられた段差部分に、前記切り欠きが重なるように前記縁面に貼り付けられる請求項1又は2に記載の携帯機器用の両面テープと、
前記長辺部と前記短辺部の最も近接する部分と、前記段差部分の前記切り欠きが重なる部分と、前記両面テープを介して前記縁面に接着させられる前記被覆部材の、前記切り欠きが位置することになる部分と、にかかるように配置される接着剤と、を備える、
封止部材。 - 前記接着剤は、前記接続部の少なくとも一部にもかかるように配置される、
請求項3に記載の封止部材。
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WO2024048244A1 (ja) * | 2022-09-01 | 2024-03-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電子機器 |
Citations (2)
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JP2009188488A (ja) * | 2008-02-04 | 2009-08-20 | Panasonic Corp | 携帯端末装置 |
JP2015142965A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 早川ゴム株式会社 | 熱可塑性両面粘着テープを用いた接合方法及び携帯型電子機器 |
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