JP2021067637A - 電源装置、ムーブメント及び時計 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、特許文献1に記載のような従来技術によると、電源の内部抵抗値が上昇した場合には、電圧降下の値が大きくなり、制御部に供給される電圧が制御部の動作電圧下限やモータの動作電圧下限を下回ることによる誤動作を引き起こす可能性がある。
図1に示すように、時計1は、電池2、発振回路3、分周回路4、時計制御部5、機能部6、ステッピングモータ511、輪列11、時針12、分針13、秒針14、カレンダ表示部15、時計ケース17、および時計用ムーブメント18(以下、ムーブメント18という)を備える。なお、本実施形態では、時針12、分針13、秒針14、カレンダ表示部15のうち1つを特定しない場合、指針16という。
一般に、時計1の時間基準などの装置からなる時計の機械体をムーブメントと称する。電子式のものをモジュールと呼ぶことがある。時計としての完成状態では、ムーブメントに、例えば、文字板、指針が取り付けられ、時計ケースの中に収容される。
分周回路4は、発振回路3が出力した所定の周波数の信号を所望の周波数に分周し、分周した信号を時計制御部5に出力する。
なお、発振回路3及び分周回路4は、いずれも時計制御部5に含まれる構成としてもよい。
例えば、機能部6は、外部機器と無線通信を行う通信部(無線通信モジュール)や、環境センサ等であってもよい。
この一例において、機能部6が無線通信モジュールである場合について説明する。無線通信モジュールが実行する通信は、例えば、ブルートゥース(登録商標)等の無線通信である。
なお、無線通信モジュールが行う通信は、ブルートゥース(登録商標)に限定されず、種々の通信方式を採用可能であり、また、省電力に対応する通信方式であれば、なお好ましい。無線通信モジュールは、時刻情報や位置情報等を、通信アンテナを介して外部機器と無線通信する機能を有している。外部機器としては、例えば情報端末或いはサーバ等が挙げられるが、特定の機器に限定されるものではない。通信アンテナは必須なものではなく、具備しなくても構わない。
電源制御部51は、電池2から機能部6に供給される電力を制御する。具体的には、電源制御部51は、機能部6を動作状態に制御する場合には機能部6に対して電力を供給する。また、電源制御部51は、機能部6を非動作状態に制御する場合には機能部6に対して電力を供給しない。以降、電源制御部51を電源装置とも記載する。
機能制御部52は、機能部6と信号線により接続され、機能部6の制御を行う。例えば、機能部6が無線通信モジュールである場合、機能制御部52は機能部6と、シリアルインタフェース、I2C(Inter−Integrated Circuit、アイ・スクエア・シー)、SPI(シリアル・ペリフェラル・インタフェース)等の通信規格で通信を行う。
なお、この一例において、機能制御部52と機能部6との間で行われる通信方式は上記した通信規格に限定されない。
モータ制御部53は、ステッピングモータ511の制御を行う。
周囲温度測定部54は、時計1の周囲温度を測定する。例えば、周囲温度測定部54は、サーミスタ等により時計1の周囲温度を測定する。周囲温度測定部54は、測定した時計1の周囲温度の情報を、電源制御部51に提供する。
積算稼働時間測定部55は、機能部6の稼働時間を測定し、記憶する。積算稼働時間測定部55は、記憶された機能部6の積算稼働時間を示す情報を、電源制御部51に提供する。
駆動回数測定部56は、機能部6が駆動された回数を測定し、記憶する。駆動回数測定部56は、記憶された機能部6の駆動回数を示す情報を、電源制御部51に提供する。
[電源制御部51の機能構成]
図2は、本実施形態に係る電源制御部51の機能構成の一例を示す図である。同図に示すように、電源制御部51は電池2と機能部6との間に接続され、電池2から機能部6に提供される電力を制御する。
正極側配線L1は、電池2の正極201に接続される接続線である。
負極側配線L2は、電池2の負極202に接続される接続線である。
コンデンサ81は、第1端子811と、第2端子812とを備える。コンデンサ81が備える第1端子811は、第1スイッチ部71及び第2スイッチ部72に接続される。コンデンサ81が備える第2端子812は、負極側配線L2に接続される。
コンデンサ81は、電池2から供給される電力を蓄える。コンデンサ81は、蓄えた電力を機能部6に供給する。この一例においてコンデンサ81は、タンタルコンデンサである。
第1スイッチ部71は、電池2から第1抵抗成分711を介してコンデンサ81に供給される電流i1の状態を、第1スイッチ素子710によって供給状態と非供給状態とのいずれかの状態に切り替える。
第2スイッチ部72が備える第2入力端子728は、正極側配線L1に接続される。第2スイッチ部72が備える第2出力端子729は、コンデンサ81の第1端子811に接続される。
第2スイッチ部72は、電池2から第2抵抗成分721を介してコンデンサ81に供給される電流i2の状態を、第2スイッチ素子720によって供給状態と非供給状態とのいずれかの状態に切り替える。
具体的に、制御部510は、機能部6の状態を動作状態に制御する場合、第1スイッチ部71又は第2スイッチ部72の状態を供給状態に制御する。また、電源制御部51は、機能部6の状態を非動作状態に制御する場合、第1スイッチ部71又は第2スイッチ部72の状態を非供給状態に制御する。
つまり、制御部510は、第1スイッチ部71の状態及び第2スイッチ部72の状態をそれぞれ選択することにより、機能部6の状態を動作状態と非動作状態とのいずれかに制御する。
つまり、電力供給部83は、第1スイッチ部71の第1出力端子719から出力される第1電流i1と、第2スイッチ部72の第2出力端子729から出力される第2電流i2と、コンデンサ81に蓄えられた電力とを、機能部6に対してそれぞれ供給する。
この一例において、電力供給部83は、機能部6に電力を供給するための端子であるとして説明するが、この一例に限定されない。電力供給部83は、第1電流i1及び第2電流i2の少なくともいずれか一方を機能部6に供給することができればよい。電源制御部51は、端子を備えていなくともよい。
[第1の実施形態]
図3は、本実施形態に係る第1の実施形態を示す図である。
内部抵抗21は、電池2が有する抵抗成分である。電池2から電力が供給される場合の時計制御部5の電圧降下を抑止するためには、内部抵抗21は小さい方が好ましい。一方、内部抵抗21は電池2の使用期間及び使用状況に応じて上昇する。例えば4年から7年後の−5℃から−10℃の電池の内部抵抗は1kΩ程度に及ぶことがある。この一例において、電池2の内部抵抗21は、第2スイッチ部72が有する第2抵抗成分721より小さい。つまり、第2スイッチ部72が有する第2抵抗成分721の大きさは、電池2の内部抵抗21の大きさ以上(例えば2.2kΩ)である。
電圧源22の電圧は、電池の材料の組み合わせによって決まる。本実施の形態で使用する電池2は二酸化マンガンリチウム電池(CR電池)で、電圧源22の電圧は3Vである。電圧源22の電圧は、電池2の使用期間及び使用状況に応じて減少する。
なお、電池2の電圧変動を抑止するため、電池2にはコンデンサ23が接続される構成としてもよい。
発振回路3には、水晶振動子31が接続される。発振回路3は、水晶振動子31と組み合わせることで第1の周波数で発振する発振器を実現する回路である。発振回路3は、生成した第1の周波数の信号を分周回路4に出力する。
分周回路4は、発振回路3で生成した信号を分周して第2の周波数の信号を生成する。分周回路4は、第2の周波数の信号をモータ制御部53に出力する。
なお、この一例において水晶振動子31は時計制御部5に含まれないとして説明しているが、水晶振動子31が時計制御部5に含まれる構成としてもよい。
制御部510は、第1スイッチ部71及び第2スイッチ部72の状態を制御する。
なお、第1スイッチ部71は、第1スイッチ部71の第1出力端子719を接地するスイッチ素子710bを備えていてもよい。この場合、スイッチ素子710bは、NチャネルMOSトランジスタである。
この一例において、第2抵抗成分721は、チップ抵抗器を含む。つまり、第2抵抗成分721は、第2スイッチ素子720aのON抵抗と、チップ抵抗器の抵抗値との合計値である。
なお、第2スイッチ部72は、第2スイッチ部72の第2出力端子729を接地するスイッチ素子720bを備えていてもよい。この場合、スイッチ素子720bは、NチャネルMOSトランジスタである。
コンデンサ81は、機能部6に電力を供給する。コンデンサ81は、機能部6に電力を供給したことにより、コンデンサ81に蓄えられていた電荷を放電した場合、電池2の内部抵抗21より低い第1抵抗成分711を有する第1スイッチ部71を介して、電池2から供給される電力を蓄える。
具体的には、第3スイッチ部82は、PチャネルMOSトランジスタである。この場合、PチャネルMOSトランジスタである第3スイッチ部82のソースがコンデンサ81の第1端子811に接続され、ドレインが電力供給部83に接続され、ゲートが制御部510に接続される。第3スイッチ部82のON抵抗値は第1抵抗成分711より低い値(例えば10Ω程度)である。
ゲート電位が接地電位に制御され、ゲート−ソース間に電位差が生じると、第3スイッチ部82は供給状態に制御される。ゲート電位が電源電位に制御され、ゲート−ソース間の電位差がなくなると、第3スイッチ部82は非供給状態に制御される。
つまり、第3スイッチ部82は、第1スイッチ部71の第1出力端子719から出力される第1電流i1と、第2スイッチ部72の第2出力端子729から出力される第2電流i2と、コンデンサ81から出力される第3電流i3−3の供給状態を供給状態と非供給状態とのいずれかの状態に切り替える。
なお、電源制御部51は、コンデンサ62を備えていてもよい。コンデンサ62は、機能部6に供給される電圧変動を抑止するため備えられる。コンデンサ62は、機能部6のノイズを除去するためのバイパスコンデンサである。コンデンサ81の容量は例えば0.1uFから1uF程度である。電源制御部51は、複数のコンデンサ62を備えていてもよい。
なお、この一例において水晶振動子61は機能部6に含まれないとして説明しているが、水晶振動子61が機能部6に含まれる構成としてもよい。
この一例において、機能部6は無線通信モジュールであるため、アンテナ部63を備える。
アンテナ部63は、アンテナ631と、インダクタ632と、インダクタ633と、コンデンサ634とを備える。アンテナ部63の構成は、機能部6の通信方式や、製品形状により異なるため、この一例に限定されない。
図4(A)には第1スイッチ部71の状態、図4(B)には第2スイッチ部72の状態、図4(C)には第3スイッチ部82の状態、図4(D)には電池2の電圧及びコンデンサ81の電圧の時間変化を、横軸を時間として示す。以降、図4(A)と、図4(B)と、図4(C)と、図4(D)とを区別しない場合には、図4と記載する。
図4において、「SW1」は第1スイッチ部71の接続状態を、「SW2」は第2スイッチ部72の接続状態を、「SW3」は第3スイッチ部82の接続状態を示す。以降、それぞれのスイッチ部の接続状態が供給状態である場合をONとして、非供給状態である場合をOFFとして記載する。
「電池電圧」は電池2の電圧を、「タンタル電圧」はコンデンサ81の電圧を、縦軸を電圧として示す。
この状態において、電池2の電力はコンデンサ81に供給されない。この場合における電池電圧は、機能部6による電力の消費がされていない場合の電圧となる。また、タンタル電圧はゼロである。
時刻t1における電池電圧は、電池2の電圧源22とタンタル電圧の電位差を、電池2の内部抵抗21と第2抵抗成分721により分圧された電圧まで降下する。時刻t1から時刻t2までの遷移において、コンデンサ81に電荷が蓄えられ、タンタル電圧が上昇すると、タンタル電圧の上昇とともに、電池電圧が上昇する。
第1スイッチ部71、第2スイッチ部72及び第3スイッチ部82がOFFに制御されることにより、電池2の電力は機能部6に供給されなくなる。したがって電池電圧は時刻t1以前の電位に戻る。また、この状態において、電池2の電力はコンデンサ81に供給されない。つまりコンデンサ81に充電されていた電荷は放電され、タンタル電圧は徐々に降下する。
電流経路I1は、図4で示した、時刻t1から時刻t2における場合(つまり、第2スイッチ部72がON、第1スイッチ部71及び第3スイッチ部82がOFFである場合)の電流経路である。電池2の電力は、第2スイッチ部72を介してコンデンサ81に充電される。
[第2の実施形態]
図6は、本実施形態に係る第2の実施形態を示す図である。同図は、図3で説明した第1の実施形態の変形例である。上述した第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態において、第2スイッチ部72が複数のスイッチ素子を含んでいる点において、上述した第1の実施形態と異なる。
制御部510は、第2スイッチ素子720、スイッチ素子730、スイッチ素子740、スイッチ素子750(以降、第2スイッチ部72が備える各スイッチ素子を区別しない場合、スイッチ素子7200とする)のそれぞれの接続状態を制御する。
なお、この一例において、第2スイッチ部72は4つのスイッチ素子を備えることとして説明するが、この一例に限定されない。第2スイッチ部72は、複数のスイッチ素子を備えていればよい。
なお、抵抗成分7201は、それぞれ同じ値であってもよいし、制御部510は、複数のスイッチ素子7200を同時にONに制御してもよい。
そこで、この一例において制御部510は、ONに制御する第2スイッチ部72のスイッチ素子7200を選択することにより、第2スイッチ部72の抵抗成分7201を選択する。
一例として、制御部510は、時計1の周囲温度に基づいて、ONに制御する第2スイッチ部72のスイッチ素子7200を選択することにより、第2スイッチ部72の抵抗成分7201を選択する。
図1で説明したように、時計制御部5は周囲温度を測定する周囲温度測定部54を備える。周囲温度測定部54は、時計1の周囲温度を測定し、制御部510に提供する。制御部510は、提供される周囲温度に基づき、ONに制御する第2スイッチ部72のスイッチ素子7200を選択する。
また別の一例として、制御部510は、機能部6の積算稼働時間に基づいて、ONに制御する第2スイッチ部72のスイッチ素子7200を選択することにより、第2スイッチ部72の抵抗成分7201を選択する。
図1で説明したように、時計制御部5は機能部6の積算稼働時間を測定する積算稼働時間測定部55を備える。積算稼働時間測定部55は、機能部6が稼働した時間の合計時間を測定し、制御部510に提供する。制御部510は、提供される積算稼働時間に基づき、ONに制御する第2スイッチ部72のスイッチ素子7200を選択する。
なお、この場合における所定時間は複数設定されていてもよく、制御部510は、その段階に応じた抵抗成分となるよう、第2スイッチ部72のスイッチ素子7200を制御してもよい。
また別の一例として、制御部510は、機能部6の駆動された回数に基づいて、ONに制御する第2スイッチ部72のスイッチ素子7200を選択することにより、第2スイッチ部72の抵抗成分7201を選択する。
図1で説明したように、時計制御部5は機能部6の駆動された回数を測定する駆動回数測定部56を備える。駆動回数測定部56は、機能部6が駆動された回数を測定し、制御部510に提供する。制御部510は、提供される駆動回数に基づき、ONに制御する第2スイッチ部72のスイッチ素子7200を選択する。
なお、この場合における所定回数は複数設定されていてもよく、制御部510は、その段階に応じた抵抗成分となるよう、第2スイッチ部72のスイッチ素子7200を制御してもよい。
以上説明した実施形態によれば、電源制御部51は、コンデンサ81と、第1抵抗成分711を有する第1スイッチ部71と、第1抵抗成分711とは異なる大きさの第2抵抗成分721を備える。電源制御部51は、第1スイッチ部71と、第2スイッチ部72とを備えることにより、まず抵抗成分の大きいスイッチ部からコンデンサ81に充電し、コンデンサ81が充電されたのち、抵抗成分の小さいスイッチ部を供給状態に制御することで、機能部6に電力を供給する。本実施形態によれば、コンデンサ81に流れ込む突入電流を抑止することができるので、コンデンサ81を充電する場合に発生する時計制御部5の電圧降下を抑止することができる。これにより時計制御部5に供給される電圧が、時計制御部5の動作電圧下限を下回ることを回避できる。また、第1抵抗成分により、機能部6を駆動する場合に発生する時計制御部5の電圧降下を抑止することができる。
図7には、電池2の出力電圧の変化を、横軸を時間として示している。電池2の出力電圧を波形W1として示す。この一例において、時刻t11から時刻t12までの周期T1で、無線通信モジュールが送受信動作を行う。従来技術の構成では電池と機能部との間に電流制限手段が無いため、送受信動作による電池電圧降下が発生する。電池の内部抵抗が大きい(電池寿命末期の低温動作等の)場合、送受信動作を行わない待機状態の場合の電源電圧が電圧v1であるのに対し、送受信動作する場合には、電源電圧が電圧v2にまで降下する。
図8には、電池2の出力電圧の変化を、横軸を時間として示している。電池2の出力電圧を波形W2として示す。この一例において、時刻t21から時刻t22までの周期T1で、無線通信モジュールが送受信動作を行う。本実施形態においては、電池と機能部との間に第1抵抗成分711を有する第1スイッチ部71を備えるため、送受信動作による時計制御部5の電圧降下を抑止することができる。電池の内部抵抗が大きい(電池寿命末期の低温動作等の)場合、送受信動作を行わない待機状態の場合の電源電圧が電圧v1であるのに対し、送受信動作する場合には、電源電圧が電圧v3にまで降下する。
つまり、本実施形態では、電池2の電圧降下を抑止することができる。電池2の電圧降下を抑止することにより、時計制御部5の誤動作を防止することができる。
なお、送受信動作時に第1スイッチ部71の第1抵抗成分711によって、機能部6の電圧は降下するが、機能部6の消費電流と動作時間及び動作電圧下限値から、コンデンサ81の容量を適切に設定し、機能部6に印加される電圧降下を抑止することで機能部6の誤作動を防止することができる。
制御部510は、第2スイッチ部72を供給状態に切り替えた後、所定期間経過後に第1スイッチ部71を供給状態に切り替えることにより、コンデンサ81に電力が供給される時間を確保することができる。
第2スイッチ部72の第2抵抗成分721より小さい抵抗成分を有する第1スイッチ部71の第1抵抗成分711を通る電流経路には、コンデンサ81に電力が供給された後に電流が流れるから、突入電流を抑止することにより、電池2の電圧降下を抑止することができる。つまり、時計制御部5の誤動作を防止することができる。
ここで、機能部6の電源立ち上がり時間には制限がある場合がある。電池2から機能部6に電力を供給する場合に、大きな抵抗成分を介して電力を供給すると、立ち上がり時間が長くなり、機能部6の電源立ち上がり時間を満足できない場合がある。
本実施形態における電源制御部51は、コンデンサ81が充電された後に第3スイッチ部82を供給状態に制御するため、機能部6の電源立ち上がり時間を短くすることができる。
本実施形態によれば、第2スイッチ部72が有する第2抵抗成分721の大きさは、電池2の内部抵抗21の大きさ以上であるため、電池2の電圧降下を抑えることができる。つまり、時計制御部5の誤動作を防止することができる。
電源制御部51は、電池2の劣化状態に応じて、コンデンサ81が充電されるまでの時間を予測し、第2スイッチ部72を供給状態に切り替えた後、第1スイッチ部71を供給状態に切り替えるまでの時間を制御することができる。
したがって、本実施形態によれば、電池2が新しい場合には、機能部6に電力を供給するまでの時間を短くすることができる。また、電池2が劣化した場合においても、機能部6に電力を供給するまでの時間を長くすることにより、コンデンサ81に流れ込む突入電流による電池2の電圧降下を抑止することができる。つまり、時計制御部5の誤動作を防止することができる。
電源制御部51は、電池2の劣化状態に応じて、コンデンサ81が充電されるまでの時間を予測し、第2スイッチ部72を供給状態に切り替えた後、第1スイッチ部71を供給状態に切り替えるまでの時間を制御することができる。
したがって、本実施形態によれば、電池2が新しい場合には、機能部6に電力を供給するまでの時間を短くすることができる。また、電池2が劣化した場合においても、機能部6に電力を供給するまでの時間を長くすることにより、コンデンサ81に流れ込む突入電流による電池2の電圧降下を抑止することができる。つまり、時計制御部5の誤動作を防止することができる。
電源制御部51は、電池2の劣化状態に応じて、コンデンサ81が充電されるまでの時間を予測し、第2スイッチ部72を供給状態に切り替えた後、第1スイッチ部71を供給状態に切り替えるまでの時間を制御することができる。
したがって、本実施形態によれば、電池2が新しい場合には、機能部6に電力を供給するまでの時間を短くすることができる。また、電池2が劣化した場合においても、機能部6に電力を供給するまでの時間を長くすることにより、コンデンサ81に流れ込む突入電流による電池2の電圧降下を抑止することができる。つまり、時計制御部5の誤動作を防止することができる。
Claims (11)
- 電源の正極に接続される正極側配線と、
前記電源の負極に接続される負極側配線と、
第1端子と、前記負極側配線に接続される第2端子とを備えるコンデンサと、
第1入力端子と、第1出力端子と、第1スイッチ素子と、第1抵抗成分とを有し、前記正極側配線に前記第1入力端子が接続され、前記コンデンサの前記第1端子に前記第1出力端子が接続され、前記電源から前記第1抵抗成分を介して前記コンデンサに供給される電流の状態を、前記第1スイッチ素子によって供給状態と非供給状態とのいずれかの状態に切り替える第1スイッチ部と、
第2入力端子と、第2出力端子と、第2スイッチ素子と、前記第1抵抗成分の大きさとは異なる大きさの第2抵抗成分を有し、前記正極側配線に前記第2入力端子が接続され、前記コンデンサの前記第1端子に前記第2出力端子が接続され、前記電源から前記第2抵抗成分を介して前記コンデンサに供給される電流の状態を、前記第2スイッチ素子によって供給状態と非供給状態とのいずれかの状態に切り替える第2スイッチ部と、
電力が供給されている動作状態と、電力が供給されていない非動作状態とを有する機能部に対して、前記第1スイッチ部の前記第1出力端子から出力される第1電流と、前記第2スイッチ部の前記第2出力端子から出力される第2電流とをそれぞれ供給する電力供給部と、
前記第1スイッチ部の状態及び前記第2スイッチ部の状態をそれぞれ選択することにより、前記機能部の状態を前記動作状態と前記非動作状態とのいずれかに制御する制御部と
を備える電源装置。 - 前記第2スイッチ部が有する前記第2抵抗成分は前記第1スイッチ部が有する前記第1抵抗成分より大きく、
前記制御部は、前記機能部の状態を前記動作状態に制御する場合に、前記第2スイッチ部を供給状態に切り替えた後、所定時間経過後に前記第1スイッチ部を供給状態に切り替える
請求項1に記載の電源装置。 - 前記コンデンサの前記第1端子に一端が接続され前記電力供給部に他端が接続され、前記第1スイッチ部の前記第1出力端子から出力される前記第1電流と、前記第2スイッチ部の前記第2出力端子から出力される前記第2電流の供給状態を供給状態と非供給状態とのいずれかの状態に切り替える第3スイッチ部をさらに備え、
前記制御部は、前記第1スイッチ部及び前記第2スイッチ部の少なくとも一方が供給状態である場合に、前記第3スイッチ部を供給状態に切り替える
請求項1または請求項2に記載の電源装置。 - 前記第2スイッチ部が有する前記第2抵抗成分の大きさは、前記電源の内部抵抗の大きさ以上である
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電源装置。 - 周囲温度を測定する周囲温度測定部をさらに備え、
前記制御部は、前記周囲温度測定部の測定する前記周囲温度に基づき、前記第2スイッチ部を供給状態に切り替えた後、前記第1スイッチ部を供給状態に切り替えるまでの時間を決定する
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電源装置。 - 積算稼働時間を測定する積算稼働時間測定部をさらに備え、
前記制御部は、前記積算稼働時間測定部の測定する前記積算稼働時間に基づき、前記第2スイッチ部を供給状態に切り替えた後、前記第1スイッチ部を供給状態に切り替えるまでの時間を決定する
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電源装置。 - 前記機能部の駆動回数を測定する駆動回数測定部をさらに備え、
前記制御部は、前記駆動回数測定部の測定する前記駆動回数に基づき、前記第2スイッチ部を供給状態に切り替えた後、前記第1スイッチ部を供給状態に切り替えるまでの時間を決定する
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電源装置。 - 前記コンデンサはタンタルコンデンサである
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電源装置。 - 前記機能部は、無線通信モジュール、加速度センサ、温度センサ、気圧センサ又は磁気センサのいずれかである
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電源装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電源装置と、
前記機能部と
を備えるムーブメント。 - 請求項10に記載のムーブメントを備える時計。
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