JP2021066199A - 制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車内環境の制御を比較的簡便に実現可能とする。【解決手段】車載装置の出力値を制御するための制御装置であって、乗員の発言内容を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて前記出力値の変更の開始および停止を実行可能に構成された出力制御手段と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、主に車載用制御装置に関する。
特許文献1には、車載用空調装置を乗員の音声により制御可能とするシステム構成が記載されている。特許文献1によれば、例えば「温度を下げる」といった乗員の音声があった場合、その音声の検出に応答して空調装置の設定温度が0.5[℃]下げられる。
一般に、空調装置の設定温度を変更する際の変更量は、外部環境、乗員の体調等、多様な要素によって、調整が必要となる場合が多い。よって、より適切な車内環境をユーザに提供するため、この変更量を比較的簡便に調整可能とする技術が求められうる。尚、ここでは空調装置を例示したが、車内環境に関わる他の車載装置(例えば音源装置)についても同様のことが云える。
本発明は、車内環境の制御を比較的簡便に実現可能とすることを例示的目的とする。
本発明の一つの側面は制御装置に係り、前記制御装置は、車載装置の出力値を制御するための制御装置であって、乗員の発言内容を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて前記出力値の変更の開始および停止を実行可能に構成された出力制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、車内環境を比較的簡便に制御可能となる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る車両1の構成の一例を示す。車両1は、車載装置11、集音装置12および制御装置13を備える。車両1は、本実施形態では四輪車とするが、二輪車、三輪車等であってもよく、車輪の数量は本例に限られるものではない。
図1は、第1実施形態に係る車両1の構成の一例を示す。車両1は、車載装置11、集音装置12および制御装置13を備える。車両1は、本実施形態では四輪車とするが、二輪車、三輪車等であってもよく、車輪の数量は本例に限られるものではない。
車載装置11は、本実施形態では音源装置とするが、例えば空調装置等、車内環境を制御するための何れの電子機器であってもよい。音源装置は、例えば、ラジオ、CD/DVDプレイヤ、ナビゲーションシステム等の機能を備えるオーディオ装置に内蔵されうるスピーカである。乗員は、車載装置11の出力値(本実施形態では音量)を変更することにより車内環境を快適なものにすることが可能である。尚、車載装置11の出力値を変更するための操作子は、一般に、ステアリングホイール、インストゥルメントパネル等が設けられたダッシュボードの何れかの部位に設けられうる。
集音装置12は、車内空間(キャビン)の音を集音可能に構成され、公知のマイクロフォンが集音装置12として用いられればよい。集音装置12は、詳細については後述とするが、例えば乗員の音声を検出することが可能である。集音装置12は、音声検出装置、音検出装置等と表現されてもよい。
制御装置13は、集音装置12により検出された音声に基づいて車載装置11の出力制御を実行可能に構成される。詳細については後述とするが、例えば、制御装置13は、乗員の所定の発言を契機として車載装置11の出力値の変更を開始し、乗員の他の発言を契機として該変更を停止することができる。制御装置13は、CPU(中央演算装置)、メモリおよび外部通信インタフェースを含み、所定のプログラムに基づいて車載装置11の制御を実行可能とするが、該制御はASIC(特定用途向け集積回路)等の半導体装置により実行されてもよい。即ち、本明細書で説明される制御装置13の機能はソフトウェア及びハードウェアの何れにもよっても実現可能である。
これら車載装置11、集音装置12および制御装置13は、一般に、ダッシュボードに内蔵されうる。
図2は、制御装置13による車載装置11についての制御方法を説明するためのフローチャートを示す。その概要は、乗員の発言内容を解析し、その解析結果に基づいて車載装置11の出力値の変更の開始し、その後、該変更を停止する、というものである。
発言内容の解析は、集音装置12から受け取った音声の検出結果(音声データ)に基づいて行われ、音声認識、音声分析、音声抽出等とも表現可能である。この解析は、公知の音声認識用アルゴリズム、例えば、ディープニューラルネットワークを用いたアルゴリズム、隠れマルコフモデルに基づくアルゴリズム等、により行われればよい。
ステップS1000(以下、単に「S1000」と示す。後述の他のステップについても同様とする。)では、乗員からの合図の有無を判定する。乗員からの合図には、例えば「ハイ(Hi)」、「ヘイ(Hey)」等の呼びかけ、エージェントの名称(固有名詞)、及び/又は、これらの組合せ、が好適に採用されうる。エージェントとは、例えば、車載装置11を制御するためのプログラムないしアプリケーションを代表するガイドキャラクタ、アシスタントキャラクタ等を指す。
上記合図があった場合にはS1010に進み、そうでない場合にはS1000に戻る。即ち、本フローチャート記載の制御は実質的に乗員からの上記合図を契機として開始される。
S1010では、乗員の発言内容を解析する。ここでいう発言内容は、上記合図に続く乗員の音声であり、音声コマンド(上記エージェントに対する命令)と云える。その例としては、「音量上げて」、「音量下げて」等、車載装置11の出力値(本実施形態では音源装置の音量。尚、以下の説明において単に「出力値」という場合がある。)を上げること又は下げることを意図したものが挙げられる。
S1020〜S1070は、S1010で解析された発言内容が車載装置11の出力値を上げることを示すものであった場合の制御内容を示す。
S1020では、S1010で解析された発言内容が車載装置11の出力値を上げることを示すものか否かを判定する。発言内容が出力値を上げることを示す場合にはS1030に進み、そうでない場合にはS1120に進む。
S1030では、車載装置11の出力値を上げることを示す上記発言内容に応じて、出力値を現在の値(その時点における出力値。以下単に「現在値」という。)から上限値に向けて順にシフトさせる。
ここでいう上限値とは、車載装置11の出力値がとりうる数値範囲の最大値に対応する。即ち、出力値は、所定範囲の何れかの値をとることが可能であり、上記発言内容に応じて、現在値から上限値に向けて徐変することとなる。
また、ここでいうシフトとは、出力値が現在値から所定の変化率で順に変化(本例では増加、後述の他の例では減少)する態様を示す。出力値は、典型的にはデジタル信号の信号値であるが、アナログ信号の信号値であってもよく、即ち、出力値は、離散的に変化してもよいし、連続的に変化してもよい。
S1040では、S1010同様の手法で、乗員の発言内容を解析する。ここでいう発言内容は、車載装置11の出力値を上げることを示す上記発言内容に続く乗員の音声であり、後続の音声コマンドと云える。その例としては、「ストップ」等、車載装置11の出力値の上記シフト(上げること)を停止することが挙げられる。
S1050では、S1040で解析された発言内容が上記シフトを停止することを示すものか否かを判定する。発言内容が上記シフトを停止することを示す場合にはS1070に進み、そうでない場合にはS1060に進む。
S1060では、S1030(或いはS1020)から所定時間が経過したか否か、即ち、タイムアウトか否か、を判定する。タイムアウトの場合にはS1070に進み、そうでない場合にはS1040に戻る。
S1070では、車載装置11の出力値のシフトを停止することを示す上記発言内容に応じて(S1050)、或いは、上記タイムアウトに応じて(S1060)、該シフト中の出力値を、そのときの値に固定する。その後、本フローチャートを終了とする。尚、S1060を設けることにより、車載装置11の出力値が大きくなり過ぎる事態を防止し、快適な車内環境を維持可能とする。
S1120〜S1170は、S1010で解析された発言内容が車載装置11の出力値を下げることを示すものであった場合の制御内容を示し、S1020〜S1070の内容にそれぞれ対応する。
S1120では、S1010で解析された発言内容が車載装置11の出力値を下げることを示すものか否かを判定する。発言内容が出力値を下げることを示す場合にはS1130に進み、そうでない場合にはS1220に進む。
S1130では、車載装置11の出力値を下げることを示す上記発言内容に応じて、出力値を現在値から下限値に向けて順にシフトさせる。ここでいう下限値とは、車載装置11の出力値がとりうる数値範囲の最小値に対応する。即ち、出力値は上記発言内容に応じて現在値から下限値に向けて徐変することとなる。
S1140では、S1010同様の手法で、乗員の発言内容を解析する。ここでいう発言内容は、車載装置11の出力値を下げることを示す上記発言内容に続く乗員の音声であり、後続の音声コマンドと云える。その例としては、「ストップ」等、車載装置11の出力値の上記シフト(下げること)を停止することが挙げられる。
S1150では、S1140で解析された発言内容が上記シフトを停止することを示すものか否かを判定する。発言内容が上記シフトを停止することを示す場合にはS1170に進み、そうでない場合にはS1160に進む。
S1160では、S1130(或いはS1120)から所定時間が経過したか否か、即ち、タイムアウトか否か、を判定する。タイムアウトの場合にはS1170に進み、そうでない場合にはS1140に戻る。
S1170では、車載装置11の出力値のシフトを停止することを示す上記発言内容に応じて、或いは、上記タイムアウトに応じて、該シフト中の出力値を、そのときの値に固定する。その後、本フローチャートを終了とする。
S1220〜S1230は、S1010で解析された発言内容が車載装置11の出力値を変更することを示すものでなかった場合(該発言内容が出力値を上げること及び下げることの何れでもなかった場合)の制御内容を示す。
S1220では、S1010で解析された発言内容が、車載装置11の出力値の変更以外の所定命令(例えば、ラジオのチャネルやCD/DVDのプログラムを変更することの命令)か否か、を判定する。発言内容が該所定命令を示す場合にはS1230に進み、そうでない場合には本フローチャートを終了とする。
S1230では、上記所定命令に基づく車載装置11の制御変更を実行し、例えば、ラジオのチャネルの変更、CD/DVDのプログラムの変更等を行う。その後、本フローチャートを終了とする。
このような制御態様によれば、乗員は、所定の発言により車載装置11の出力値の変更を開始させ、他の発言により該変更を停止することができる。そのため、乗員は、車載装置11の出力値を所望のものに設定するのに何度も発声する必要もなく、それにより、車内環境の制御を比較的簡便に実現可能となる。また、ダッシュボードには、車載装置11の出力値を変更するための操作子が一般に設けられうるが、本実施形態によれば、乗員は、この操作子を手動で操作する必要もない。このことも、車内環境の制御を比較的簡便に実現することを可能とする。
上記フローチャートは、その趣旨を逸脱しない範囲で多様な変形が可能であり、それらの変形はユーザにより設定可能である。例えば、上述の例では、S1020〜S1070(車載装置11の出力値を上げる態様)と、S1120〜S1170(出力値を下げる態様)とを2つの系統に分けて記載したが、これらは、出力値を上げること及び下げることの判定を纏めて行うことにより一度に且つ更に簡便に実現可能である。また、例えば、S1060及び/又はS1160(タイムアウトの場合に車載装置11の出力値のシフトを停止すること)は省略可能である。
また、車両1には複数の乗員が搭乗する場合もあり、車載装置11の出力値の変更について該複数の乗員が略同時に互いに異なる内容の発言をすることも考えられる。そのため、例えば、制御装置13は、所定の乗員の音声に応じた制御のみを選択的に実行可能に構成され或いは設定されてもよい。例えば、S1020、S1050、S1120、S1150及びS1220の判定は、S1000の合図を行った者と同一の者による発言内容(実質的に同じ周波数の声)の場合に行われてもよい。他の例として、車両1の所有者、運転者等の声が予め登録されており、上述の判定の個々は、該登録されている声による発言の場合のみ実行されるように構成され或いは設定されてもよい。
図3は、上記フローチャートに基づく車載装置11の制御態様のタイミングチャートを示す。図中の横軸は時間軸を示す。図中の縦軸は、車載装置11の出力値(S1000の合図の時点での値(現在値)をV1とする。)、並びに、乗員の発言内容に対応する音声コマンドC1及びC2、を示す。音声コマンドC1は、車載装置11の出力値を変更すること(本例では「上げること」)を示す乗員の発言内容に対応する電気信号である。音声コマンドC2は、車載装置11の出力値の変更を停止することを示す乗員の発言内容に対応する電気信号である。これら音声コマンドC1及びC2は、車載装置11を制御するための制御信号とも云え、集音装置12による音声の検出結果に基づいて制御装置13内で生成され、車載装置11に出力されうる。
時刻t31は、出力値を変更すること(上げること)を示す乗員の発言(音声コマンドC1に対応)の開始のタイミングを示し、時刻t32は、該発言の終了のタイミング(実質的に音声コマンドC1が出力されるタイミング)を示す。時刻t33は、出力値の変更を停止することを示す乗員の発言(音声コマンドC2に対応)の開始のタイミングを示し、時刻t34は、該発言の終了のタイミング(実質的に音声コマンドC2が出力されるタイミング)を示す。
時刻t32で音声コマンドC1があったことに応じて、時刻t32以降、出力値は現在値V1から上限値に向かって順にシフトする。本実施形態では、出力値は、その変化量が時間経過と共に変わるように(例えば、Nを2以上の自然数としてN次関数に従って)増加し、その後、線形に(即ち、一次関数に従って)増加するものとする。出力値の変化態様は本例に限られるものでははく、例えば、他の実施形態として、時刻t32以降、出力値は線形に増加してもよい。
その後、時刻t34で音声コマンドC2があったことに応じて、時刻t32以降に開始された上記出力値のシフトを停止し、即ち、該シフト中の出力値を時刻t34(音声コマンドC2に対応する発言の終了のタイミング)の値V2に固定する。
音声コマンドC1及びC2は、例えば、乗員の発言内容が予め登録されたものであった場合に制御装置13により生成されうる。このことは、所定のデータベースを参照することにより実現可能である。データベースに登録されている発言内容のうち、音声コマンドC1を生成することとなるものの例としては、前述の「音量上げて」の他、「大きくして」、「聴こえない」等、同内容を言い換えた多様な表現が挙げられる。また、音声コマンドC2を生成することとなるものの例としては、前述の「ストップ」の他、「オーケー」、「充分」等、同内容を言い換えた多様な表現が挙げられる。尚、データベースは、制御装置13に内蔵されていてもよいし、通信可能な外部サーバに設けられていてもよい。
[第2実施形態]
前述の第1実施形態では音声コマンドC1及びC2の2種類を例示したが、更に他の音声コマンドが用いられてもよい。例えば、音声コマンドC2により上記シフトが停止されて出力値V2となった後、乗員が更に出力値の調整を希望して「もう少し」等と発言する場合が考えられる。このような場合には、他の音声コマンドが更に生成され(以下、「音声コマンドC3」とする。)、該シフト(図3の例では「出力値を上げること」)が再開されうる。
前述の第1実施形態では音声コマンドC1及びC2の2種類を例示したが、更に他の音声コマンドが用いられてもよい。例えば、音声コマンドC2により上記シフトが停止されて出力値V2となった後、乗員が更に出力値の調整を希望して「もう少し」等と発言する場合が考えられる。このような場合には、他の音声コマンドが更に生成され(以下、「音声コマンドC3」とする。)、該シフト(図3の例では「出力値を上げること」)が再開されうる。
尚、このような出力値の調整は一般に長時間経過後には行われ難いと考えられる(長時間経過後には調整というよりは変更が行われうる。)。そのため、音声コマンドC3は、音声コマンドC2が生成された後、所定期間内(例えば5[秒]以内、10[秒]以内等)の場合に生成可能とする。
図4は、第2実施形態に係る制御態様のタイミングチャートを、第1実施形態(図3参照)同様に示す。図4における時刻t41〜t44についての内容は、図3における時刻t31〜t34同様であるため、ここでは説明を省略とする。時刻t45は、車載装置11の出力値の上記調整を示す乗員の発言(音声コマンドC3に対応)の開始のタイミングを示し、時刻t46は、該発言の終了のタイミング(実質的に音声コマンドC3が出力されるタイミング)を示す。ここで、時刻t45は、時刻t44からの経過時間が所定期間内とする。
時刻t41〜t42の発言内容が車載装置11の出力値を上げることを示したため/時刻t42〜t44では出力値を上げたため、時刻t46で音声コマンドC3があったことに応じて、出力値を値V2よりも大きい値V3に設定する。値V3は、出力値のシフトが停止されたタイミングである時刻t44よりも所定期間後(例えば0.2[秒]後、0.5[秒]後等、比較的短時間が経過した後のタイミング)にとるべき値とする。
ここでは、車載装置11の出力値を上げる場合を例示したが、出力値を下げる場合においても同様のことが云える。即ち、音声コマンドC3があったことに応じて、出力値は、シフト(下げること)が停止された際の値(V2相当)よりも小さい値に設定されればよい。
本実施形態によれば、車載装置11の出力値の変更の停止後の乗員の発言内容が該出力値の調整を示す場合に該出力値を適切に調整可能となり、それにより、車内環境の制御を更に簡便に実現可能となる。
[第3実施形態]
一般に、乗員の意思と該意思を示す発言との間にはタイムラグが発生する場合が多い。そのため、第1〜第2実施形態の内容は、このタイムラグを解消しながら実現されることが好ましい。
一般に、乗員の意思と該意思を示す発言との間にはタイムラグが発生する場合が多い。そのため、第1〜第2実施形態の内容は、このタイムラグを解消しながら実現されることが好ましい。
図5(A)は、第3実施形態に係る制御態様のタイミングチャートを、第1実施形態(図3参照)同様に示す。図5(A)における時刻t51〜t54についての内容は、図3における時刻t31〜t34同様であるため、ここでは説明を省略とする。時刻t54’は、時刻t54よりも所定期間前の時刻(例えば0.2[秒]前、0.5[秒]前等、比較的短時間だけ前のタイミング)とする。時刻t55は、時刻t54後(実質的に直後)の時刻とする。
尚、時刻t53は、出力値の変更を停止することを示す乗員の発言(音声コマンドC2に対応)の開始のタイミングであるが、この時刻t53における車載装置11の出力値を値V4とする。
時刻t51〜t52の発言内容が車載装置11の出力値を上げることを示したため/時刻t52〜t54では出力値を上げたため、時刻t55では、出力値を時刻t54’の時の値V5(V5<V2)に設定する。時刻t54’は、本実施形態では時刻t54よりも所定期間前の時刻としたが、時刻t54’は、時刻t53と時刻t54との間の何れかの時刻で決められることが好ましい。この場合、値V5は、値V4より大きく且つ値V2より小さいものとなる。
本実施形態によれば、乗員は、車載装置11の出力値の変更の意思と該意思を示す発言との間に生じうるタイムラグを解消しながら、出力値の変更を開始させ且つ該変更を停止することができる。これにより、車内環境の制御を更に適切に実現可能となる。
図5(B)に示されるように、本実施形態においても、第2実施形態の内容が組み合わせられてもよい。時刻t56は、車載装置11の出力値の調整を示す乗員の発言(音声コマンドC3に対応)の開始のタイミングを示し、時刻t57は、該発言の終了のタイミング(実質的に音声コマンドC3が出力されるタイミング)を示す。ここで、時刻t56は、時刻t54からの経過時間が所定期間内とする。
時刻t51〜t52の発言内容が車載装置11の出力値を上げることを示したため/時刻t52〜t54では出力値を上げたため、時刻t57で音声コマンドC3があったことに応じて、出力値を値V5よりも大きい値V6に設定する。図5(B)の例によれば、第2実施形態同様の効果が更に得られる。
尚、本実施形態では、値V6は、時刻t54(音声コマンドC2に対応する発言の終了のタイミング)の出力値V2よりも小さいものとするが、他の実施形態として、値V6は値V2よりも大きくてもよい。
上述の実施形態では、車載装置11として音源装置を例示し、この音源装置の音量を変更/調整する態様を例示したが、実施形態の内容は、例えば空調装置等、他の車載装置の出力値を変更/調整する場合にも適用可能である。例えば、実施形態の内容は、空調装置の送風量を変更/調整する場合、空調装置の設定温度を変更/調整する場合等にも適用可能である。
[その他]
以上の説明においては、理解の容易化のため、各要素をその機能面に関連する名称で示したが、各要素は、実施形態で説明された内容を主機能として備えるものに限られるものではなく、それを補助的に備えるものであってもよい。例えば、本明細書では典型例として車両1を例示したが、実施形態の内容は、車輪を備えないもの(船舶等)にも適用可能であり、即ち多様な移動体に適用可能と云える。
以上の説明においては、理解の容易化のため、各要素をその機能面に関連する名称で示したが、各要素は、実施形態で説明された内容を主機能として備えるものに限られるものではなく、それを補助的に備えるものであってもよい。例えば、本明細書では典型例として車両1を例示したが、実施形態の内容は、車輪を備えないもの(船舶等)にも適用可能であり、即ち多様な移動体に適用可能と云える。
[実施形態のまとめ]
第1の態様は車載用制御装置(例えば13)に係り、前記制御装置は、車載装置(例えば11)の出力値を制御するための制御装置であって、乗員の発言内容を解析する解析手段(例えばS1010〜S1020、S1040〜S1050等)と、前記解析手段による解析結果に基づいて前記出力値の変更の開始および停止を実行可能に構成された出力制御手段(例えばS1030、S1070等)と、を備える
ことを特徴とする。このような構成によれば、乗員は、所定の発言により車載装置の出力値の変更を開始させ(出力値が徐変し)、他の発言により出力値の変更を停止することができる。そのため、乗員は、車載装置の出力値を所望のものに設定するのに、何度も発声する必要もない。よって、第1の態様によれば、車内環境の制御を比較的簡便に実現可能となる。
第1の態様は車載用制御装置(例えば13)に係り、前記制御装置は、車載装置(例えば11)の出力値を制御するための制御装置であって、乗員の発言内容を解析する解析手段(例えばS1010〜S1020、S1040〜S1050等)と、前記解析手段による解析結果に基づいて前記出力値の変更の開始および停止を実行可能に構成された出力制御手段(例えばS1030、S1070等)と、を備える
ことを特徴とする。このような構成によれば、乗員は、所定の発言により車載装置の出力値の変更を開始させ(出力値が徐変し)、他の発言により出力値の変更を停止することができる。そのため、乗員は、車載装置の出力値を所望のものに設定するのに、何度も発声する必要もない。よって、第1の態様によれば、車内環境の制御を比較的簡便に実現可能となる。
第2の態様では、前記出力値は、所定範囲内の何れかの値をとり、前記発言内容が前記出力値を上げることを示す場合には、前記出力制御手段は、前記出力値を現在の値から前記所定範囲の上限値に向けて順にシフトさせ(例えばS1020〜S1060)、前記発言内容が前記出力値を下げることを示す場合には、前記出力制御手段は、前記出力値を現在の値から前記所定範囲の下限値に向けて順にシフトさせ(例えばS1120〜S1160)、前記発言内容が前記出力値の変更を停止することを示す場合には、前記出力制御手段は前記出力値の前記シフトを停止する(例えばS1070、S1170)
ことを特徴とする。これにより、上記第1の態様を適切に実現可能となる。
ことを特徴とする。これにより、上記第1の態様を適切に実現可能となる。
第3の態様では、前記車載装置は音源装置(例えば11)であり、前記出力値は前記音源装置の音量を示す
ことを特徴とする。第3の態様によれば、音源装置の音量の変更を比較的簡便に実現可能となる。
ことを特徴とする。第3の態様によれば、音源装置の音量の変更を比較的簡便に実現可能となる。
第4の態様では、前記車載装置は空調装置(例えば11)であり、前記出力値は前記空調装置の送風量を示す
ことを特徴とする。第4の態様によれば、空調装置の送風量の変更を比較的簡便に実現可能となる。
ことを特徴とする。第4の態様によれば、空調装置の送風量の変更を比較的簡便に実現可能となる。
第5の態様では、前記車載装置は空調装置(例えば11)であり、前記出力値は前記空調装置の設定温度を示す
ことを特徴とする。第5の態様によれば、空調装置の設定温度の変更を比較的簡便に実現可能となる。
ことを特徴とする。第5の態様によれば、空調装置の設定温度の変更を比較的簡便に実現可能となる。
第6の態様では、前記発言内容が前記出力値の変更を停止することを示す場合には、前記出力制御手段は、前記出力値を、該変更の停止を示す前記乗員の発言のタイミング(例えばt54)よりも所定期間前の値に設定する
ことを特徴とする。一般に、乗員の意思と該意思を示す発言との間にはタイムラグが発生する場合が多いため、第6の態様によれば、このタイムラグを解消しながら上記第1の態様を実現することが可能となる。
ことを特徴とする。一般に、乗員の意思と該意思を示す発言との間にはタイムラグが発生する場合が多いため、第6の態様によれば、このタイムラグを解消しながら上記第1の態様を実現することが可能となる。
第7の態様では、前記出力値の変更の停止後の前記発言内容が前記出力値の調整を示す場合には、前記出力制御手段は、前記出力値を、該変更の停止を示す前記乗員の発言のタイミング(例えばt44)よりも所定期間後にとるべき値に設定する
ことを特徴とする。これにより、乗員は、上記変更された出力値を適切に調整することができる。
ことを特徴とする。これにより、乗員は、上記変更された出力値を適切に調整することができる。
第8の態様では、前記乗員の発言の前記タイミングは、該発言の終了のタイミング(例えばt34、t44等)である
ことを特徴とする。これにより上記第6〜7の態様を適切に実現可能となる。尚、実施形態においては、上記変更される出力値は、発言の終了のタイミングに基づいて決定されるものとしたが、他の実施形態として、発言の開始のタイミングに基づいて決定されてもよい。
ことを特徴とする。これにより上記第6〜7の態様を適切に実現可能となる。尚、実施形態においては、上記変更される出力値は、発言の終了のタイミングに基づいて決定されるものとしたが、他の実施形態として、発言の開始のタイミングに基づいて決定されてもよい。
第9の態様では、前記出力制御手段は、データベースを参照することにより前記乗員の発言内容が予め登録されたものであった場合に、前記出力値を制御するための制御信号を出力する
ことを特徴とする。これにより、上記第1の態様を適切に実現可能となる。
ことを特徴とする。これにより、上記第1の態様を適切に実現可能となる。
第10の態様では、前記乗員の音声を検出する音声検出手段(例えば12)を更に備える
ことを特徴とする。これにより、上記第1の態様を適切に実現可能となる。
ことを特徴とする。これにより、上記第1の態様を適切に実現可能となる。
第11の態様は車両に係り、前記車両は、上述の制御装置(例えば13)と、前記車載装置と、を備える
ことを特徴とする。上述の制御装置は多様な車両に適用可能である。
ことを特徴とする。上述の制御装置は多様な車両に適用可能である。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1:車両、11:車載装置(音源装置)、13:制御装置。
Claims (11)
- 車載装置の出力値を制御するための制御装置であって、
乗員の発言内容を解析する解析手段と、
前記解析手段による解析結果に基づいて前記出力値の変更の開始および停止を実行可能に構成された出力制御手段と、を備える
ことを特徴とする制御装置。 - 前記出力値は、所定範囲内の何れかの値をとり、
前記発言内容が前記出力値を上げることを示す場合には、前記出力制御手段は、前記出力値を現在の値から前記所定範囲の上限値に向けて順にシフトさせ、
前記発言内容が前記出力値を下げることを示す場合には、前記出力制御手段は、前記出力値を現在の値から前記所定範囲の下限値に向けて順にシフトさせ、
前記発言内容が前記出力値の変更を停止することを示す場合には、前記出力制御手段は前記出力値の前記シフトを停止する
ことを特徴とする請求項1記載の制御装置。 - 前記車載装置は音源装置であり、
前記出力値は前記音源装置の音量を示す
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の制御装置。 - 前記車載装置は空調装置であり、
前記出力値は前記空調装置の送風量を示す
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の制御装置。 - 前記車載装置は空調装置であり、
前記出力値は前記空調装置の設定温度を示す
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の制御装置。 - 前記発言内容が前記出力値の変更を停止することを示す場合には、前記出力制御手段は、前記出力値を、該変更の停止を示す前記乗員の発言のタイミングよりも所定期間前の値に設定する
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項記載の制御装置。 - 前記出力値の変更の停止後の前記発言内容が前記出力値の調整を示す場合には、前記出力制御手段は、前記出力値を、該変更の停止を示す前記乗員の発言のタイミングよりも所定期間後にとるべき値に設定する
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項記載の制御装置。 - 前記乗員の発言の前記タイミングは、該発言の終了のタイミングである
ことを特徴とする請求項6または請求項7記載の制御装置。 - 前記出力制御手段は、データベースを参照することにより前記乗員の発言内容が予め登録されたものであった場合に、前記出力値を制御するための制御信号を出力する
ことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項記載の制御装置。 - 前記乗員の音声を検出する音声検出手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1から請求項9の何れか1項記載の制御装置。 - 請求項1から請求項10の何れか1項記載の制御装置と、
前記車載装置と、を備える
ことを特徴とする車両。
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