JP2021065586A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供すること。【解決手段】遊技領域を流下する所定の遊技球が進入可能な進入口302と、進入口302から進入した遊技球が排出される排出口316aとを有する遊技球通路300を備えており、第1始動口および第2始動口を有する振分装置400が、排出口316aから排出される遊技球の排出方向に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、パチンコ遊技機などに代表される遊技機に関する。
従来、遊技領域を流下する遊技球が入球領域に入球したときに当たりか否かの当否判定を行う当否判定手段と、遊技球が入球領域に入球したときに識別図柄の変動表示を開始する識別図柄表示手段とを備え、識別図柄表示手段が、当否判定の結果に対応する識別図柄を停止表示するという演出を行う遊技機が知られている。
特開2012−135625号公報
しかし、前述した従来の遊技機は、前述の演出を長年に亘って行っているため、遊技者に遊技の飽きが到来しており、遊技の興趣が低下している。
そこで、本発明は、上記の問題を解決するために創出されたものであって、遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の遊技機は、遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球領域と、遊技球が入球領域に入球したことに基づいて当たりか否かの当否判定を行う当否判定手段と、識別図柄を変動表示し、当否判定の結果を示す識別図柄を停止表示する識別図柄表示手段と、を備えた遊技機であって、遊技領域を流下する所定の遊技球が進入可能な進入口と、進入口から進入した遊技球が排出される排出口とを有する遊技球通路を備えており、入球領域が、排出口から排出される遊技球の排出方向に配置されていることを特徴とする。
遊技者は、遊技球通路の排出口から排出される遊技球の排出方向に入球領域が配置されているという、従来の遊技機には無かった遊技を楽しむことができるため、遊技の興趣を高めることができる。
本発明によれば、遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供することができる。
本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図1に示すパチンコ遊技機に設けられた遊技盤を拡大して示す説明図である。 図1に示すパチンコ遊技機に設けられた遊技球通路および振分装置を拡大して示す説明図である。 図3に示す遊技球通路の平面図である。 図2に示す振分装置の内部構造を示す説明図である。 本保留画像および仮保留画像の説明図である。 図1に示すパチンコ遊技機に設けられた主制御基板および周辺機器の電気的構成をブロックで示す説明図である。 図1に示すパチンコ遊技機に設けられたサブ制御基板および周辺機器の電気的構成をブロックで示す説明図である。 主制御基板が備えるRAMの記憶内容の一部を示す説明図であり、(A)は第1特図保留記憶部の記憶内容を示す説明図、(B)は第2特図保留記憶部の記憶内容を示す説明図である。 (A)は遊技制御用マイコンに搭載されたRAMの記憶内容の説明図、(B)は第1特図保留演出記憶部の説明図、(C)は第2特図保留演出記憶部の説明図である。 (A)は大当たり判定テーブルの説明図、(B)は大当たり種別判定テーブルの説明図、(C)はリーチ判定テーブルの説明図である。 遊技制御用マイコンが実行するメイン側主制御処理のフローチャートである。 遊技制御用マイコンが図12に示すメイン側主制御処理において実行するメイン側タイマ割込処理のフローチャートである。 遊技制御用マイコンが図13に示すメイン側タイマ割込処理において実行するセンサ検出処理のフローチャートである。 遊技制御用マイコンが図13に示すメイン側タイマ割込処理において実行する特定領域通過検出処理のフローチャートである。 遊技制御用マイコンが図13に示すメイン側タイマ割込処理において実行する特別図柄待機処理のフローチャートである。 遊技制御用マイコンが図16に示す特別図柄待機処理において実行する特図2大当たり判定処理のフローチャートである。 演出制御用マイコンが実行するサブ側主制御処理のフローチャートである。 演出制御用マイコンが図18に示すサブ側主制御処理において実行する受信割込処理のフローチャートである。 演出制御用マイコンが図18に示すサブ側主制御処理において実行する1msタイマ割込処理のフローチャートである。 演出制御用マイコンが図18に示すサブ側主制御処理において実行する10msタイマ割込処理のフローチャートである。 演出制御用マイコンが図21に示す10msタイマ割込処理において実行する受信コマンド解析処理のフローチャートである。 演出制御用マイコンが図22に示す受信コマンド解析処理において実行する変動演出開始処理のフローチャートである。 演出制御用マイコンが図22に示す受信コマンド解析処理において実行する保留画像処理のフローチャートである。
本発明の実施形態に係る遊技機について図を参照しつつ説明する。本実施形態では、本発明の実施形態に係る遊技機として1種2種混合機と呼ばれるパチンコ遊技機について説明する。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機の各部の方向を説明する場合は、そのパチンコ遊技機と対向して遊技を行う遊技者から見た方向を基準とする。具体的には、パチンコ遊技機の各部の左右方向および上下方向は、遊技者から見た左右方向および上下方向とする。また、遊技者に近づく方向を前方とし、遊技者から遠ざかる方向を後方とする。
[パチンコ遊技機の主要構成]
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、遊技機枠16を備える。遊技機枠16は、前方側から順に、前面枠18、内枠(図示せず)、外枠(図示せず)によって構成される。前面枠18は、ハンドル4と、打球供給皿(上皿ともいう)24と、余剰球受皿(下皿ともいう)25と、演出ボタン9と、スピーカ8,8と、左サイドランプ23aと、右サイドランプ23bとを備えている。
ハンドル4は、前面枠18のうち右下、つまり、パチンコ遊技機1と対向して遊技を行う遊技者が右手で握ることができる位置に設けられている。ハンドル4は、タッチスイッチ92(図7)と、発射レバー4aと、発射停止ボタン4bとを備えている。タッチスイッチ92は、遊技者がハンドル4に触れたことを示す信号を出力するものであり、ハンドル4を握った遊技者の右手が触れる部分に配置されている。発射レバー4aは、遊技球の発射強度を調整するためのものであり、ハンドル4に回動可能に設けられている。発射停止ボタン4bは、遊技球が発射されているときに遊技球の発射を停止するためのものであり、ハンドル4を握った右手の親指により操作可能な位置に設けられている。打球供給皿(上皿ともいう)24は、前面枠18のうち中央下側に設けられている。打球供給皿24は、発射装置90(図7)に供給する遊技球を貯留するためのものである。打球供給皿24は、貸球払出装置80(図7)および賞球払出装置500(図7)から払出された遊技球を貯留する。余剰球受皿(下皿ともいう)25は、前面枠18のうち打球供給皿24の下方に設けられている。余剰球受皿25は、打球供給皿24の貯留可能数を超えた遊技球を貯留する。
演出ボタン9は、前面枠18のうち打球供給皿24の上方を覆う部分に設けられている。換言すると、演出ボタン9は、前面枠18のうち、パチンコ遊技機1と対向する遊技者が右手または左手で押圧操作可能な位置に設けられている。本実施形態では、演出ボタン9はプッシュオン式のボタンスイッチである。演出ボタン9には、演出ボタンランプ9c(図8)と、演出ボタン振動モータ9b(図8)とが内蔵されている。演出ボタンランプ9cは、演出ボタン9の押圧操作が有効な期間に演出ボタン9が押圧操作されたときに点灯または点滅する。演出ボタン9の表面は透光性材料によって形成されており、演出ボタンランプ9cが発した光を遊技者が視認できるように工夫されている。演出ボタン振動モータ9bは、演出ボタン9を振動させるものであり、演出ボタン9の押圧操作が有効な期間において所定のタイミングで振動する。本実施形態では、演出ボタンランプ9cはLEDである。
演出ボタン9には、押圧操作された演出ボタン9を押圧操作前の位置に復帰させるためのバネなどの弾性部材(図示せず)が内蔵されており、演出ボタン9は、押圧操作状態が解除されると、上記弾性部材の復元力によって押圧操作前の状態に復帰する。遊技者が、演出ボタン9の押圧操作が有効な期間に演出ボタン9を押圧操作すると、特定の演出が行われる。以下、演出ボタン9の操作を契機として行われる特定の演出のことをボタン演出という。
前面枠18のうち、左側には左サイドランプ23aが設けられており、右側には右サイドランプ23bが設けられている。左サイドランプ23aおよび右サイドランプ23bが設けられている部分の前面枠18は透光性を有し、その透光性を有する部分の内側には複数のLEDが配置されている。各LEDは、それぞれ複数色を発光可能であり、演出内容に応じて点灯または点滅し、さらに発光色を変化させる。スピーカ8は、前面枠18のうち上部の左右の隅部にそれぞれ設けられており、楽曲、効果音および報知音などの音を演出内容に応じて出力する。
また、パチンコ遊技機1は、遊技盤2と、ガラス板5と、演出表示装置7とを備える。遊技盤2は、遊技盤2の略中央、つまり、遊技者の顔と略正対する位置に配置されている。演出表示装置7は、遊技盤2の後側に配置されており、その画面が遊技盤2の略中央から露出している。遊技盤2は、遊技球通路300と、振分装置400と、第1大入賞装置30と、第2大入賞装置40と、流下方向調整部材6と、流下方向調整用釘群12と、3個の一般入賞口13と、表示器類50と、センター装飾体15と、レール部材17とを備える。
遊技盤2の盤面であって、演出表示装置7の画面の右方には、遊技球が流下(転動)可能な遊技領域3が形成されている。遊技領域3は、演出表示装置7の左方には形成されていない。本実施形態のパチンコ遊技機1は、遊技球を右方へ発射して遊技を行う構成である。つまり、本実施形態のパチンコ遊技機1は、常時、いわゆる右打ちのみを行って遊技する構成である。遊技盤2の盤面には、遊技球の流下方向を変化させるための複数の遊技釘14が打ち込まれている。遊技盤2の盤面の前方は、透明のガラス板5によって覆われている。また、図1には示さないが、遊技盤2の複数箇所には、LEDが設けられている。それら各LEDを総称して盤ランプ(図8において符号2aで示す)という。盤ランプ2aを構成する各LEDは、複数色を発光可能であり、演出内容に応じて点灯または点滅し、さらに発光色を変化させる。つまり、パチンコ遊技機1は、遊技制御中に演出内容に応じて左サイドランプ23a、右サイドランプ23bおよび盤ランプ2aを点灯または点滅させ、各スピーカ8から音を出力する。
第1大入賞装置30は、遊技盤2のうち、振分装置400の下方に配置されており、第2大入賞装置40は、遊技領域3の上方に配置されている。第1大入賞装置30は、第1大入賞口32を開閉する第1開閉部材31を備えており、第2大入賞装置40は、第2大入賞口42を開閉する第2開閉部材41を備える。第1大入賞口32および第2大入賞口42は、それぞれ同時に複数の遊技球が入賞(入球)可能な大きさに形成されている。本実施形態では、第1開閉部材31は、左右方向に長い板状に形成されており、左右の下端を回動軸にして回動可能に構成されている。また、第2開閉部材41は、左右方向に長い板状に形成されており、遊技盤2の盤面から進退可能に構成されている。第2開閉部材41が遊技盤2の盤面から後方に退避すると、第2大入賞口42が開口し、前方に進出すると、第2大入賞口42が閉口する。
以下、第1大入賞装置30および第2大入賞装置40に共通の事項を説明する場合は、単に大入賞装置という。また、第1大入賞口32および第2大入賞口42に共通の事項を説明する場合は、単に大入賞口という。
第2大入賞装置40の内部には、第2大入賞口42に入賞した遊技球が通過可能な領域である特定領域(V入賞領域ともいう、図示せず)および非特定領域(図示せず)が形成されている。特定領域を通過した遊技球は、特定領域センサ45によって検出される。第2開閉部材41は、後述する小当たりが発生したときに盤面から後方に退避し、遊技球が第2大入賞口42に入賞可能になる。そして、第2大入賞口42に入賞した遊技球が特定領域を通過し、特定領域センサ45によって検出されると、2種大当たりが発生する。
以下、大入賞口が開口してから閉口するまでに要する期間を大入賞口の開口期間といい、大入賞口が開口してから次回開口するまでの期間をラウンドという。また、大当たりが発生したときに最初のラウンド開始から最終ラウンドが終了するまでの遊技を大当たり遊技という。また、小当たりが発生したときに第2大入賞口42が開口してから閉口するまでの遊技を小当たり遊技という。
表示器類50は、遊技盤2の左方に設けられている。表示器類50は、第1特別図柄(特図1ともいう)を変動表示する第1特別図柄表示器51と、第2特別図柄(特図2ともいう)を変動表示する第2特別図柄表示器52と、第1特別図柄表示器51の作動保留の記憶数を表示する第1特図保留表示器51aと、第2特別図柄表示器52の作動保留の記憶数を表示する第2特図保留表示器52aとを備える(図7)。
以下、第1特別図柄および第2特別図柄に共通の事項を説明する場合は、単に特別図柄という。また、第1特別図柄表示器51および第2特別図柄表示器52に共通の事項を説明する場合は、単に特別図柄表示器という。各特別図柄表示器は、それぞれ複数のLEDにより構成されている。各特別図柄表示器を構成する各LEDは、それぞれ所定の点灯パターンにて点灯し、点灯しているLEDおよび消灯しているLEDの組合わせが特別図柄を表しており、点灯するLEDおよび消灯しているLEDの組合わせが変化している状態が特別図柄の変動表示を表している。以下、特別図柄が変動表示を開始してから特別図柄が確定表示されるまでの特別図柄の変動パターンを特図変動パターンという。第1特別図柄(特図1)および第2特別図柄(特図2)は、本発明の識別図柄の一例であり、第1特別図柄表示器51および第2特別図柄表示器52は、本発明の識別図柄表示手段の一例である。
遊技球が、振分装置400に設けられた第1始動口401(図5)に入賞すると、第1特別図柄表示器51が第1特別図柄を変動表示する。また、第1特別図柄表示器51が第1特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第1始動口401に入賞したときは、その入賞を契機とする第1特別図柄表示器51の作動が保留され、その作動保留の数を示す記憶数が第1特図保留表示器51aによって表示される。以下、第1特別図柄表示器51の作動保留の記憶数を第1特図保留数という。
また、遊技球が、振分装置400に設けられた第2始動口402(図5)に入賞すると、第2特別図柄表示器52が第2特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第2始動口22に入賞したときは、その入賞を契機とする第2特別図柄表示器52の作動が保留され、その作動保留の数を示す記憶数が第2特図保留表示器52aによって表示される。以下、第2特別図柄表示器52の作動保留の記憶数を第2特図保留数という。また、第1特図保留数および第2特図保留数に共通の事項を説明する場合は、単に特図保留数という。
以下、特別図柄表示器が特別図柄の変動表示を開始してから特別図柄を確定表示するまでを特別図柄の1回の変動という。また、特別図柄が1回変動される毎に特図保留数が1個ずつ減少することを特図保留数の消化という。
また、遊技球が、振分装置400に設けられた第1始動口401(図5)に入賞すると大当たりかハズレかを判定する大当たり判定(大当たり抽選ともいう)が実行される。そして、第1特別図柄表示器51は、第1特別図柄の変動表示を開始してから所定時間経過後に、大当たり判定の結果に対応する第1特別図柄を確定表示する。ここで、確定表示された第1特別図柄が、大当たりを示す特別図柄であった場合は、第1大入賞口32が開閉する。特図1による1種大当たりの種類には、最大ラウンド数が異なる複数の種類が設定されている(図11(B))。
また、遊技球が、振分装置400に設けられた第2始動口402(図5)に入賞すると大当たりか小当たりか、あるいは、ハズレかを判定する大当たり判定(大当たり抽選ともいう)が実行される。そして、第2特別図柄表示器52は、第2特別図柄の変動表示を開始してから所定時間経過後に、大当たり判定の結果に対応する第2特別図柄を確定表示する。ここで、確定表示された第2特別図柄が、大当たりを示す特別図柄であった場合は、1種大当たりが発生し、特図1の場合と同様に、第1大入賞口32が開閉する。
また、大当たり判定において小当たりと判定された場合は、第2開閉部材41が盤面から退避し、第2大入賞口42が開口する。本実施形態のパチンコ遊技機1は、第1ラウンド(最初のラウンド)のみ、第2大入賞口42が開閉し、第2大入賞口42に入賞した遊技球が特定領域に入賞(V入賞)すると、2種大当たりが発生し、第2ラウンドから最終ラウンドまでは第1大入賞口32が開閉する。本実施形態では、第2大入賞口42に入賞した遊技球が特定領域を通過する確率は100%に設定されている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機1は、大当たり判定において大当たりと判定される確率(以下、大当たり確率という)は基本的に固定であり、大当たり確率が通常よりも高い状態となる高確率状態は本機種では存在しない。さらに、本実施形態のパチンコ遊技機1は、特別図柄の変動時間が短縮される時短機能は備えていない。さらに、普通図柄表示器および普通電動役物(電チュー)を備えていないため、普通電動役物(電チュー)を頻繁に開放させることにより、持ち玉の減少を抑制する、いわゆる電サポは存在しない。
流下方向調整部材6は、遊技領域3であって第2開閉部材41の上方に配置されており、第2大入賞口42に向けて流下する遊技球の流下方向を変化させる。流下方向調整用釘群12は、複数の遊技釘14により構成されており、遊技球通路300の進入口302に向けて流下する遊技球の流下方向を変化させる。
3個の一般入賞口13は、遊技領域3の下方に配置されている。レール部材17は、遊技盤2の周囲に沿って配置されている。レール部材17は、発射装置90(図7)によって発射された遊技球を遊技領域3に案内する。遊技盤2の下部中央には、どこにも入賞しなかった遊技球を排出するためのアウト口19が開口している。センター装飾体15は、遊技盤2のうち上部に配置されている。センター装飾体15は透光性を有し、その内側には、演出内容に応じて点灯・点滅する複数のLEDが設けられている。
(遊技球通路)
図3および図4に示すように、遊技球通路300は、案内部材301と、滞留部材310と、排出部材316と、進入センサ315と、排出センサ317とを備えている。案内部材301は、遊技領域3を流下する遊技球を滞留部材310へ案内する役割をする。案内部材301は、両端が開口した横長の樋状に形成されている。案内部材301の右端には、遊技領域3を流下する遊技球が進入可能な進入口302が開口形成されており、開口した左端の出口303は、滞留部材310に接続されている(図4)。案内部材301は、進入口302から左に傾斜しており、進入口302から進入した遊技球Pは、転動して滞留部材310へ案内される。案内部材301を形成する内壁の前後の幅は、遊技球Pが1個通過できる幅である。
滞留部材310は、案内部材301から案内された遊技球Pを所定時間滞留させる部材であり、クルーンともいう。滞留部材310は、周壁311と、底壁312と、上壁313とを備えている。図4に示すように、滞留部材310は平面視略楕円形に形成されている。図4は、上壁313を外した状態を示す。底壁312の中央には、滞留部材310に滞留している遊技球Pを排出部材316(図3)へ流下させるための流下口314が貫通形成されている。流下口314は、遊技球Pが1個ずつ流下可能な大きさである。底壁312の上面は、その周縁から流下口314の周縁に向けて下り勾配に形成されている。底壁312の周縁からは、周壁311が立設している。周壁311は、底壁312の上面を転動する遊技球Pが滞留部材310の外へ漏れないようにするとともに、転動する遊技球Pを周壁311の内壁面に沿って転動させる役割をする。本実施形態では、案内部材301および滞留部材310は、それぞれ透光性を有し、進入口302から進入した遊技球Pが、案内部材301を通過し、滞留部材310において滞留している様子を目視できるように構成されている。なお、滞留部材310は、上壁313を設けない構成でも良い。
排出部材316は、滞留部材310の流下口314から流下した遊技球Pを振分装置400へ排出する部材である(図3)。排出部材316は、流下口314と連通している。排出部材316は、盤面から前方へ突出しており、その前端の下面には、流下口314から排出部材316に流下した遊技球Pを排出するための排出口316aが開口形成されている。流下口314と排出口316aとの間には、排出口316aから排出される遊技球Pを検出するための排出センサ317が設けられている(図3)。排出口316aと、振分装置400の入球口407との間には、排出口316aから排出された遊技球Pを入球口407へ案内するための一対の案内釘20が設けられている。排出口316aは、案内釘20間と対向する位置に配置されている。案内釘20間の幅は、一般的な始動口(ヘソ)を形成する命釘の幅よりも広く、排出口316aから排出された遊技球Pは、略100%の確率で入球口407に入球する。進入口302から進入した遊技球Pは、滞留部材310において所定時間滞留した後に、排出口316aから排出される。つまり、滞留部材310は、遊技球Pが進入口302から進入してから排出口316aから排出されるまでの時間を遅延させる役割をする。滞留部材310は、本発明の遅延手段の一例である。
進入センサ315は、進入口302から進入した遊技球を検出するセンサであり、進入口302と出口303との間に配置されている。進入センサ315が遊技球Pを検出したときの検出信号は、主制御基板60(図7)へ出力され、遊技制御用マイコン61が、入力した検出信号に基づいて、進入口302から進入した遊技球Pの数である進入数を計数する。排出センサ317が遊技球Pを検出したときの検出信号は、主制御基板60(図7)へ出力され、遊技制御用マイコン61が、入力した検出信号に基づいて、排出口316aから排出された遊技球Pの数である排出数を計数する。つまり、遊技制御用マイコン61は、計数した進入数から排出数を減算することにより、進入センサ315と排出センサ317との間に存在する遊技球Pの数である通路内球数を算出する。たとえば、進入数が5個であり、排出数が2個であった場合は、通路内球数は3個(=5個−2個)となる。遊技制御用マイコン61が通路内球数を算出するために実行する処理が、本発明の通路内球数計数手段として機能する。
(振分装置)
図5に示すように、振分装置400は、ハウジング408を備えており、そのハウジング408の上面に入球口407が開口形成されている。ハウジング408の内部には、第1始動口401と、第2始動口402と、流下口403,404,405と、振分部材406とが設けられている。第1始動口401は第2始動口402の左方に配置されており、第1始動口401と第2始動口402との間に流下口403が配置されている。第1始動口401の左側には流下口404が配置されており、第2始動口402の右側には流下口405が配置されている。
入球口407と流下口403との間には、振分部材406が設けられている。振分部材406は、入球口407から入球した遊技球Pを第1始動口401、第2始動口402および流下口403〜405のいずれか1つに振り分けるための部材である。振分部材406は、右方向および左方向に回動可能に構成されている。振分部材406は、入球口407から入球した遊技球Pを第1始動口401の方向と、第2始動口402の方向とに交互に振り分ける。たとえば、入球口407から入球した遊技球Pが第1始動口401の方に振り分けられた場合は、次の遊技球Pは第2始動口402の方に振り分けられる。
本実施形態では、振分装置400は、振分部材406によって振り分けられた遊技球Pが高い確率で第1始動口401または第2始動口402に振り分けられ、流下口403〜405に振り分けられる確率は低いように構成されている。
第1始動口401に入賞した遊技球Pは、第1始動口センサ401a(図7)によって検出され、その検出信号は主制御基板60へ出力される。遊技制御用マイコン61は、第1始動口センサ401aから出力された検出信号に基づいて、遊技球Pが第1始動口401に入賞したと判定し、第1特別図柄表示器51に第1特別図柄を変動表示させ、かつ、賞球払出装置500(図7)に所定個数の賞球を払出させる。
また、第2始動口402に入賞した遊技球Pは、第2始動口センサ402a(図7)によって検出され、その検出信号は主制御基板60へ出力される。遊技制御用マイコン61は、第2始動口センサ402aから出力された検出信号に基づいて、遊技球Pが第2始動口402に入賞したと判定し、第2特別図柄表示器52に第2特別図柄を変動表示させ、かつ、賞球払出装置500(図7)に所定個数の賞球を払出させる。第1始動口401および第2始動口402は、本発明の入球領域の一例である。
演出表示装置7は、演出画像、メッセージ画像、先読み予告画像、デモンストレーション画像などの動画像および静止画像を表示する。遊技者は、それらの画像をパチンコ遊技機1の前方から見ながら遊技を行う。演出表示装置7は、演出画像として、演出図柄を特別図柄の変動表示と同期させて変動表示する。本実施形態では、演出図柄は、算用数字(例えば、1〜9)を表した図柄である。なお、演出図柄には、アルファベットや特別なキャラクタなど、数字以外を表した図柄を含めてもよいし、数字以外を表した図柄と組み合わせてもよい。本実施形態では、演出表示装置7が演出図柄を変動表示する領域として、左から順に、左演出図柄表示領域、中演出図柄表示領域、右演出図柄表示領域が設定されている。左演出図柄表示領域では左演出図柄9Lが、中演出図柄表示領域では中演出図柄9Cが、右演出図柄表示領域では右演出図柄9Rがそれぞれ変動表示される(図2)。以下、左演出図柄表示領域、中演出図柄表示領域および右演出図柄表示領域に共通の事項を説明する場合は、単に演出図柄表示領域という。
本実施形態では、各演出図柄の主な変動パターン(変動態様)は、演出図柄が表す数字が昇順となるように画面の上から下に移動する変動パターン、つまり、縦方向にスクロールする変動パターンである。なお、変動パターンとして、演出図柄が画面の左右の一方から他方へ移動する横スクロール方式、演出図柄が同じ表示位置にて数字の昇順に順番に表示される方式などを用いることもできる。また、演出表示装置7は、演出画像として各演出図柄の背景に背景画像を表示する。たとえば、背景画像は、テレビドラマや映画などの動画像、その動画像をアニメ化した動画像、アニメーション、パチンコ遊技機メーカーオリジナルの動画像などである。本実施形態では、演出表示装置7は、液晶表示装置である。なお、演出表示装置7として、有機EL表示装置、ドットマトリクスLEDを使った表示装置などを用いることもできる。
演出表示装置7は、各演出図柄を特別図柄の変動表示と同期させて変動表示し、特別図柄が確定表示されると同時に各演出図柄を確定表示し、大当たり判定結果を表示する。ここで、確定表示とは、演出図柄が上下に揺れたり、再変動したりすることなく、完全に停止した停止表示状態のことである。
以下、大当たり判定の結果が大当たりであったことを表す演出図柄を大当たり演出図柄といい、大当たり判定の結果が小当たりであったことを表す演出図柄を小当たり演出図柄といい、大当たり判定の結果がハズレであったことを表す演出図柄をハズレ演出図柄という。本実施形態では、大当たり演出図柄または小当たり演出図柄は、各演出図柄が同じ数字を表す演出図柄で揃った状態、いわゆる、ぞろ目の状態である。たとえば、確定表示された左演出図柄9L、中演出図柄9Cおよび右演出図柄9Rがそれぞれ同じ奇数の演出図柄で揃った状態が大当たり演出図柄である。図2に示す例では、各演出図柄が「7」で揃った大当たり演出図柄「7・7・7」が確定表示されている。また、たとえば、小当たり演出図柄は、各演出図柄がそれぞれ偶数の演出図柄で揃った状態である。また、ハズレ演出図柄は、各演出図柄が同じ数字を表す演出図柄で揃っていない状態、つまり、ぞろ目ではない状態の図柄である。たとえば、確定表示された左演出図柄9Lが「7」、中演出図柄9Cが「6」、右演出図柄9Rが「7」の状態である。
以下、演出表示装置7が特別図柄と同期させて変動表示する演出図柄を変動演出パターンといい、その変動演出パターンの背景に表示される画像を背景画像という。背景画像は、静止画像または動画像である。
(保留画像)
変動演出パターンは、特図変動パターンの変動表示と同期して変動表示され、特別図柄の変動が保留された場合は、演出図柄の変動も保留される。つまり、特図保留数と、演出図柄の変動が保留されている数とは一致する。
図2に示すように、パチンコ遊技機1は、特図保留数を表す画像として本保留画像HGを演出表示装置7の画面に表示し、仮保留の数(以下、仮保留数という)を表す画像として仮保留画像KGを演出表示装置7の画面に表示する。本保留画像HGは、第1特図保留数と第2特図保留数とを合計した数である特図保留合計数を表示する。本保留画像HG1の数が特図保留合計数を示す。以下、特図保留合計数を本保留数という。本実施形態では、本保留数の上限は8個である。図2に示す例では、4個の本保留画像HGと、4個の仮保留画像KGとが表示されている。図示の例では、本保留画像HGは、丸(円形)を表す画像であり、仮保留画像KGは、四角(四角形)の中に疑問符(?)が表示された画像である。
仮保留とは、将来、本保留が消化されたときに本保留に昇格する可能性の高い保留という意味である。本保留数の上限である本保留上限数から現在の本保留数を減算した値が仮保留数の上限である仮保留上限数として設定される。たとえば、本保留上限数が8個であり、現在の本保留数が4個であった場合は、4個(=8個−4個)が仮保留上限数として設定され、仮保留画像KGの表示数は、その仮保留上限数の範囲内で表示される。また、仮保留数は、通路内球数の一部であるため、通路内球数が仮保留上限数未満であった場合は、現在の通路内球数が仮保留数に設定される。たとえば、仮保留数上限数が4個のときに、通路内球数が3個であった場合は、3個の仮保留画像KGが演出表示装置7の画面に表示される。
また、パチンコ遊技機1は、通路内球数から仮保留数を減算した数を滞留数として演出表示装置7の画面に表示する。滞留数は、遊技球通路300に滞留しているが仮保留の数に含められていない数である。図2に示す例では、滞留数を示す画像(以下、滞留数画像という)SGが、演出表示装置7の画面に表示されている。図2に示す例では、滞留数が3個であることを表す滞留数画像SGが演出表示装置7の画面に表示されている。また、図示の例では、滞留数画像SGと共に、遊技球Pが滞留部材310にて周回している様子をアニメ化した動画像が表示されている。このように、本実施形態のパチンコ遊技機1は、仮保留数と同じ数の仮保留画像KGを表示することで仮保留数を示すと共に、滞留数を示す滞留数画像SGを仮保留画像KGとは異なる表示態様にて表示することで滞留数を示す。
遊技者は、滞留数画像SGが示す数字を見ることにより、滞留部材310に滞留している遊技球P、つまり、将来、仮保留に変化する可能性のある遊技球Pの数を知ることができる。仮保留数は、将来、本保留が消化されたときに本保留に昇格(変化)する可能性の高い数値である。その一方、滞留数は、通路内球数から仮保留数を減算した数値であり、仮保留数として計数されていない数であるため、仮保留数が上限に達しているときに、滞留部材310に滞留している遊技球Pが排出口316aから排出されると、単に減少するだけの数値であるため、仮保留数と比較すると、本保留に昇格(変化)する可能性の低い数値である。仮保留数および滞留数は、本発明の通路内球数の一例である。また、仮保留数は、本発明の第1通路内球数の一例であり、滞留数は、本発明の第2通路内球数の一例である。
ここで、本保留画像HGおよび仮保留画像KGが変化する様子の一例について図6を参照しつつ説明する。
演出表示装置7の画面には、仮保留画像KGを表示するための仮保留画像表示領域DE1と、本保留画像HGを表示するための本保留画像表示領域DE2とが設けられている。本保留画像HGは、本保留画像表示領域DE2において、特図保留の発生順に左端から右方に向けて順番に表示される。左端に表示された本保留画像HGが、時間的に最も古い特図保留に対応する画像であり、右端に表示された本保留画像HGが、時間的に最も新しい特図保留に対応する画像である。
仮保留画像KGは、仮保留画像表示領域DE1において、仮保留が発生した順に右端から左方に向けて順番に表示される。各本保留画像HGと各仮保留画像KGとは、相互に対向した位置に表示される。図示の例では、本保留画像HGの直上に仮保留画像KGが表示されている。
図6(A)に示す例では、本保留画像表示領域DE2に4個の本保留画像HGが表示されており、仮保留画像表示領域DE1に4個の仮保留画像KGが表示されている。つまり、本保留数が4個であり、仮保留数が4個であることを表している。また、滞留数画像SGは滞留数が3個であることを表している。つまり、通路内球数は、計7個であり、そのうちの4個が仮保留数に割り当てられ、残りの3個が仮保留数に割り当てられていないことを表している。なお、この状態で遊技球Pが進入口302から進入すると、その進入した数だけ、滞留数画像SGが表す滞留数が増加する。
そして、特図保留が1個消化されると、図6(B)に示すように、本保留画像表示領域DE2の右端に表示されていた本保留画像HGが消える。そして、遊技球通路300に滞留していた遊技球Pが排出口316a(図3)から排出され、第1始動口401または第2始動口402に入賞すると、図6(C)に示すように、本保留画像表示領域DE2の右端に本保留画像HGが表示され、仮保留画像表示領域DE1の右端に表示されていた仮保留画像KGが消える。つまり、本保留画像表示領域DE2に本保留画像HGを表示したときに、その表示した本保留画像HGと仮保留画像表示領域DE1において対応付けて表示されていた仮保留画像KGを消す。この演出により、遊技者は、右端の仮保留画像KGが右端の本保留画像HGに昇格(変化)したと想像することができる。
そして、3個の滞留数のうち1個が仮保留数に割り当てられ、図6(D)に示すように、仮保留画像表示領域DE1の右端に仮保留画像KGが表示され、滞留数画像SGが示す滞留数は3個から2個に減少する。なお、排出口316a(図3)から排出された遊技球Pが、第1始動口401または第2始動口402に入賞しなかった場合は、本保留画像HGは表示されず、仮保留画像KGが消え、滞留数画像SGが示す滞留数が1減少する。仮保留画像表示領域DE1は、本保留数が0個のときに最大8個の仮保留画像KGを表示することができる。また、本保留画像表示領域DE2は最大8個の本保留画像HGを表示することができる。本保留画像表示領域DE2は、本発明の保留表示領域の一例であり、仮保留画像表示領域DE1は、本発明の仮保留表示領域の一例である。
[パチンコ遊技機の主な電気的構成]
次に、パチンコ遊技機1の主な電気的構成について図7および図8を参照しつつ説明する。
パチンコ遊技機1は、主制御基板60(図7)と、払出制御基板73(図7)と、サブ制御基板100(図8)と、画像制御基板200(図8)と、ランプ制御基板79(図8)と、音声制御基板78(図8)とを備えている。
図7に示すように、主制御基板60には、遊技制御用ワンチップマイコン(以下、遊技制御用マイコンという)61が実装されている。遊技制御用マイコン61は、CPU62と、ROM63と、RAM64と、入出力回路65とを備えている。CPU62は、入賞の検出、大当たり判定、各種乱数の更新、大当たり確率の設定および変更などを実行する。ROM63には、CPU62が実行するコンピュータプログラム、大当たり判定テーブルTA1(図11(A))、大当たり種別判定テーブルTA2(図11(B))、リーチ判定テーブルTA3(図11(C))、特図変動パターン選択テーブル(図示省略)などの各種のテーブルが記憶されている。遊技制御用マイコン61は、大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数など、各種の判定(抽選)にて使用する乱数を発生する。
RAM64は、CPU62がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリなどとして使用される。また、RAM64には、第1特図保留記憶部64aと、第2特図保留記憶部64bとが設けられている(図9)。図9(a)に示すように、第1特図保留記憶部64aは、第1ないし第4記憶領域を備えている。つまり、記憶可能な第1特図保留数は最大4個である。各記憶領域には、遊技球が第1始動口401(図5)に入賞したことに起因して遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数が記憶される。第1特別図柄表示器51(図7)が第1特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第1始動口401(図5)に入賞したときは、その入賞に起因する第1特別図柄の変動表示は一旦保留(作動保留)され、その入賞に起因して取得された大当たり乱数などは第1特図保留記憶部64aに記憶される。また、第1特別図柄表示器51が第1特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第1始動口401に入賞したときは、その入賞に基づいて大当たり判定を行う権利が保留されるから、第1特図保留記憶部64aは、大当たり判定を行う権利の保留を所定の上限まで記憶する役割をする。
図9(b)に示すように、第2特図保留記憶部64bは、第1ないし第4記憶領域を備えている。つまり、記憶可能な第2特図保留数は最大4個である。各記憶領域には、遊技球が第2始動口402(図5)に入賞したことに起因して遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数が記憶される。第2特別図柄表示器52(図7)が第2特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第2始動口402(図5)に入賞したときは、その入賞に起因する第2特別図柄の変動表示は一旦保留(作動保留)され、その入賞に起因して取得された大当たり乱数などは第2特図保留記憶部64bに記憶される。また、第2特別図柄表示器52が第2特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第2始動口402に入賞したときは、その入賞に基づいて大当たり判定を行う権利が保留されるから、第2特図保留記憶部64bは、大当たり判定を行う権利の保留を所定の上限まで記憶する役割をする。第1特図保留記憶部64aおよび第2特図保留記憶部64bは、本発明の保留記憶手段の一例である。
大当たり乱数などは作動保留の発生順、つまり、遊技制御用マイコン61による取得順に第1特図保留記憶部64aおよび第2特図保留記憶部64bの各第1記憶領域から順番に記憶される。このため、大当たり乱数などが第1ないし第4記憶領域まで記憶されている場合は、第4記憶領域に記憶されている大当たり乱数などが時間的に最も新しい情報であり、第1記憶領域に記憶されている大当たり乱数などが時間的に最も古い情報である。各記憶領域に記憶されている大当たり乱数などは、特別図柄の変動表示が1回終了する毎に、記憶の順番が古い方の記憶領域に1つずつシフトする。たとえば、第2記憶領域に記憶されていた大当たり乱数などは第1記憶領域にシフトする。また、第1記憶領域に記憶されている大当たり乱数などに基づく判定(抽選)は、特別図柄表示器による特別図柄の当該変動表示が終了し、次の変動表示が始まる前に実行される。
また、主制御基板60には、RAMクリアスイッチ66と、確率設定スイッチ67とが搭載されている。パチンコ遊技機1は、RAMクリアスイッチ66が押下された状態で起動すると、RAM64およびサブ制御基板100のRAM120(図8)を初期化する。確率設定スイッチ67は、大当たり確率を設定するためのスイッチであり、大当たり確率を低確率から高確率までの複数段階から所定の段階を選択可能に構成されている。たとえば、大当たり確率は、1/170、1/160、1/150、1/140、1/130、1/120の6段階に設定されており、確率設定スイッチ67を操作することにより、所定の段階を選択し、その選択した段階の大当たり確率を設定することができる。また、主制御基板60には、表示器類50が電気的に接続されている。さらに、主制御基板60には、中継基板74を介して第1始動口センサ401aと、第2始動口センサ402aと、第1大入賞口センサ33と、第2大入賞口センサ43と、特定領域センサ45と、非特定領域センサ46と、3個の一般入賞口センサ13aと、第1大入賞口ソレノイド37と、第2大入賞口ソレノイド47とが電気的に接続されている。
第1始動口センサ401aは、第1始動口401(図5)の直下に設けられており、遊技球が第1始動口401に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。第2始動口センサ402aは、第2始動口402(図5)の直下に設けられており、遊技球が第2始動口402に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。第1大入賞口センサ33は、第1大入賞口32(図2)の直下に設けられており、遊技球が第1大入賞口32に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。第2大入賞口センサ43は、第2大入賞口42(図2)の直下に設けられており、遊技球が第2大入賞口42に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。特定領域センサ45は、第2大入賞口42(図2)の内部の特定領域内に設けられており、遊技球が特定領域を通過したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。非特定領域センサ46は、第2大入賞口42(図2)の内部の非特定領域に設けられており、遊技球が非特定領域を通過したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。各一般入賞口センサ13aは、一般入賞口13(図2)の直下にそれぞれ設けられており、遊技球が一般入賞口13に入賞したことを示す信号をそれぞれ主制御基板60へ出力する。
また、主制御基板60には、払出制御基板73を介して貸球払出装置80と、カードユニット76と、賞球払出装置500とが電気的に接続されている。カードユニット76は、パチンコ遊技機1に隣接して設けられており、プリペイドカードに対して残高の読取りや書き込みなどを行う。貸球払出装置80は、球貸モータ81と、球貸センサ82とを備えている。球貸モータ81は、貸球としての遊技球を払出す部材を駆動し、球貸センサ82は、その部材によって遊技球が払出されたことを示す信号を払出制御基板73を介して主制御基板60へ出力する。遊技制御用マイコン61は、払出制御基板73から出力される信号に基づいて、貸球払出装置80が払出した貸球数を計数する。カードユニット76に挿入されたプリペイドカードに、払出可能な最小残高以上の残高が記録されているときに、球貸ボタン(図示せず)が操作されると、貸球払出装置80が作動し、最小単位個数の貸球が打球供給皿24(図1)に払出される。
賞球払出装置500は、賞球モータ501と、賞球センサ502とを備えている。賞球モータ501は、賞球としての遊技球を払出す部材を駆動し、賞球センサ502は、その部材によって遊技球が払出されたことを示す信号を払出制御基板73を介して主制御基板60へ出力する。遊技制御用マイコン61は、払出制御基板73から出力される信号に基づいて、賞球払出装置500が払出した賞球数を計数する。
また、主制御基板60には、発射制御回路75を介して発射装置90が電気的に接続されている。発射装置90は、発射モータ91と、タッチスイッチ92と、発射ボリューム93とを備えている。発射モータ91は、遊技球を打撃して発射する打撃槌(図示せず)を駆動する。タッチスイッチ92は、遊技者がハンドル4に触れたことを示す信号を出力する。発射ボリューム93は、発射レバー4a(図1)の回転量に応じて、上記打撃槌が遊技球を打撃する強度を調節する。
また、パチンコ遊技機1は、電源基板70を備えている。電源基板70は、主制御基板60および払出制御基板73に電力を供給する。また、電源基板70は、払出制御基板73に電気的に接続された各装置に対して、払出制御基板73を介して電力を供給する。また、電源基板70は、中継基板74に電気的に接続された各センサおよびソレノイドに対して、主制御基板60から中継基板74を介して電力を供給する。また、電源基板70は、主制御基板60に電気的に接続された表示器類50に対して、主制御基板60を介して電力を供給する。
電源基板70には、バックアップ電源回路71が設けられている。バックアップ電源回路71は、パチンコ遊技機1に対して外部から電力が供給されていない場合に、主制御基板60のRAM64などに対して情報の保持に必要な電力を供給する。電源基板70には、電源基板70へ電力を供給する主電源をオンオフするための電源スイッチ72が電気的に接続されている。
主制御基板60は、サブ制御基板100(図8)に対して各種コマンドを送信する。主制御基板60は、コマンドをサブ制御基板100へ送信することはできるが、サブ制御基板100は、主制御基板60へコマンドを送信することができない。つまり、主制御基板60とサブ制御基板100との通信は、主制御基板60からサブ制御基板100へ送信することのみが可能な単方向通信となっている。
図8に示すように、サブ制御基板100には、演出制御用ワンチップマイコン(以下、演出制御用マイコンという)101が実装されている。演出制御用マイコン101は、CPU102と、ROM110と、RAM120と、入出力回路103とを備えている。CPU102は、遊技に伴って演出を制御する。ROM110には、CPU102が演出を制御するためのコンピュータプログラムの他、演出表示装置7が表示する変動演出パターンを選択するための変動演出パターン選択テーブル(図示省略)などの各種のテーブルが記憶されている。
また、RAM120は、CPU102がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリとして使用される。また、図10(A)に示すように、RAM120には、第1特図保留演出記憶部121と、第2特図保留演出記憶部122と、当該変動用演出記憶部123とが設けられている。
図10(B)に示すように、第1特図保留演出記憶部121は、第1ないし第4記憶領域から成る4つの記憶領域を有し、各記憶領域は、主制御基板60から出力される第1始動入賞コマンドなどを記憶する。第1始動入賞コマンドは、遊技球が第1始動口401に入賞したことを契機として、遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、変動パターン乱数およびリーチ乱数を含むコマンドである。
図10(C)に示すように、第2特図保留演出記憶部122は、第1ないし第4記憶領域から成る4つの記憶領域を有し、各記憶領域は、主制御基板60から出力される第2始動入賞コマンドなどを記憶する。第2始動入賞コマンドは、遊技球が第2始動口402に入賞したことを契機として、遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、変動パターン乱数およびリーチ乱数を含むコマンドである。
当該変動用演出記憶部123は、変動演出パターンの当該変動に用いる第1始動入賞コマンドまたは第2始動入賞コマンドを記憶する。
入出力回路103は、サブ制御基板100に接続された各基板などとの間でデータの送信または受信を行う。
サブ制御基板100には、画像制御基板200が電気的に接続されている。画像制御基板200には、画像制御用CPU202と、VDP201(Video Display Processor)と、制御用ROM203と、制御用RAM204と、CGROM(Character Generator Read Only Memory)205と、VRAM(Video Random Access Memory)206とが実装されている。画像制御用CPU202は、変動演出パターン、ボタン演出画像および予告画像などの演出画像を表示するよう演出表示装置7を制御する。制御用ROM203には、画像制御用CPU202が演出表示装置7を制御するためのコンピュータプログラムが記憶されている。制御用RAM204は、画像制御用CPU202がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリとして使用される。CGROM205には、演出表示装置7が演出画像を表示するための画像データが記憶されている。VDP201は、画像制御用CPU202によって作成されるディスプレイリストに従って、CGROM205から画像データを読み出し、その読出した画像データをVRAM206内の展開領域に展開する。そして、VDP201は、VRAM206内に展開した画像データを合成し、その合成した画像データをVRAM206内のフレームバッファに記憶する。そして、VDP201は、VRAM206内のフレームバッファに記憶した画像データをRGB信号に変換して演出表示装置7に出力する。これにより、演出表示装置7は演出画像を表示する。
サブ制御基板100には、ランプ制御基板79を介して左サイドランプ23a、右サイドランプ23bおよび盤ランプ2aが電気的に接続されている。演出制御用マイコン101は、ROM110に記憶されているデータを用いて各ランプの発光態様を決める発光パターンデータを作成し、その発光パターンデータをランプ制御基板79に送信する。そして、ランプ制御基板79は、受信した発光パターンデータに従って各ランプの発光制御を行う。
サブ制御基板100には、音声制御基板78を介して各スピーカ8が電気的に接続されている。音声制御基板78には、音声制御用マイコン78aと、音声データ記憶部78bと、音源IC78cと、音声合成回路78dと、アンプ78eとが搭載されている。音声制御用マイコン78aには、音声制御を行うためのコンピュータプログラムなどが記憶されたROM、ワークメモリなどとして使用されるRAM、ROMに記憶されたコンピュータプログラムを実行するCPUが含まれている。音声データ記憶部78bには、各スピーカ8が楽曲や効果音などの音を出力するための音声データが記憶されている。
音声制御用マイコン78aは、入出力回路103を介してサブ制御基板100とデータ(各種のコマンドなど)の送受信を行う。音声制御用マイコン78aは、サブ制御基板100から受信したコマンドに基づいて、音声選択信号を音源IC78cに出力する。音源IC78cは、入力した音声選択信号に対応する音声データを音声データ記憶部78bから読出し、その読出した音声データを音声合成回路78dに出力する。音声合成回路78dは、入力した音声データを合成するとともに、その合成した合成音声データをアナログの音声信号に変換してアンプ78eに出力する。アンプ78eは、入力した音声信号を増幅して各スピーカ8に出力する。そして、各スピーカ8は、入力した音声信号により示される音を出力(再生)する。
また、サブ制御基板100には、演出ボタン検出スイッチ9aが電気的に接続されている。演出ボタン検出スイッチ9aは、演出ボタン9が押圧操作されたことを示す信号をサブ制御基板100に出力し、演出制御用マイコン101は、演出ボタン検出スイッチ9aから入力した信号に基づいて、ボタン演出を実行する。
なお、図7および図8は、パチンコ遊技機1の電気的な機能をブロックで示す説明図であるため、主制御基板60を除いて図7または図8に示す何れか複数の基板を1つの基板として構成することもでき、1つの基板を複数の基板として構成することもできる。
[大当たり判定テーブル]
図11(A)に示す大当たり判定テーブルTA1は、遊技制御用マイコン61(図7)が大当たりか否かの大当たり判定を実行する際に参照するテーブルである。大当たり判定テーブルTA1は、抽選の種類(特図1の抽選か特図2の抽選か)と大当たり乱数とを対応付けて構成されている。大当たり乱数は、大当たり乱数カウンタが発生する大当たり乱数の中から所定の乱数を選択したものである。大当たり乱数カウンタを動作させるためのコンピュータプログラムは、ROM63に記憶されており、そのコンピュータプログラムをCPU62が実行することにより、大当たり乱数カウンタが動作して大当たり乱数が発生する。大当たり乱数カウンタは、カウンタICなどの乱数生成回路を利用したものでも良い。本実施形態では、大当たり乱数カウンタは、0〜65535の計65536個の大当たり乱数をカウントする。つまり、0〜65535の計65536個の大当たり乱数を発生する。本実施形態では、大当たり判定テーブルTA1には、第1特別図柄の抽選(特図1の抽選)のときの大当たり乱数値として、0〜546の計547個の大当たり乱数が設定されている。遊技制御用マイコン61は、大当たり乱数カウンタから取得した大当たり乱数が0〜546のいずれかであった場合は、大当たり判定において大当たりと判定し、0〜65535のうち0〜546以外であった場合は、大当たりではない、つまり、ハズレと判定する。
一方、大当たり判定テーブルTA1には、第2特別図柄の抽選(特図2の抽選)のときの大当たり乱数として、0〜546の計547個の大当たり乱数が設定されている。遊技制御用マイコン61は、大当たり乱数カウンタから取得した大当たり乱数が0〜546のいずれかであった場合は、大当たり判定において大当たりと判定し、0〜65535のうち0〜546以外であった場合は、小当たりと判定する。小当たりに当選する確率は、約99/100と高くなっている。小当たりは、遊技球が特定領域(V入賞領域)への遊技球の通過が可能となる開放パターンにて第2大入賞装置40を作動させる当たりとなる。図示の例では、特図1および特図2の大当たり確率は、1/120に設定されている。
[大当たり種別判定テーブル]
図11(B)に示す大当たり種別判定テーブルTA2は、大当たりと判定された場合に遊技制御用マイコン61(図7)が大当たりの種別判定を実行する際に参照するテーブルである。大当たり種別判定テーブルTA2は、抽選の種類(特図1の抽選か特図2の抽選かV入賞による大当たりか)と大当たり種別乱数とを対応付けて構成されている。大当たり種別乱数は、大当たり種別乱数カウンタが発生する大当たり種別乱数の中から所定の乱数を選択したものである。大当たり種別乱数カウンタを動作させるためのコンピュータプログラムは、ROM63に記憶されており、そのコンピュータプログラムをCPU62が実行することにより、大当たり種別乱数カウンタが動作して大当たり種別乱数が発生する。大当たり種別乱数カウンタは、カウンタICなどの乱数生成回路を利用したものでも良い。本実施形態では、大当たり種別乱数カウンタは、0〜99の計100個の大当たり種別乱数をカウントする。つまり、0〜99の計100個の大当たり種別乱数を発生する。本実施形態のパチンコ遊技機1では,大当たりの種別として、「4R大当たり」と、「10R大当たり」とがある。
そして、パチンコ遊技機1では、図11(B)に示すように、第1特別図柄の抽選(特図1の抽選)では、大当たり種別乱数が0〜49の範囲内の値であれば、「4R大当たり」に当選したと判定し、大当たり種別乱数が50〜99であれば、「10R大当たり」に当選したと判定する。つまり、第1特別図柄の大当たりでは、大当たりの種類として50/100の確率で「4R大当たり」に当選し、50/100の確率で「10R大当たり」に当選する。
一方、第2特別図柄の抽選(特図2の抽選)でも、大当たり種別乱数が0〜49の範囲内の値であれば、「4R大当たり」に当選したと判定し、大当たり種別乱数が50〜99であれば、「10R大当たり」に当選したと判定する。つまり、第2特別図柄の大当たりでは、大当たりの種類として50/100の確率で「4R大当たり」に当選し、50/100の確率で「10R大当たり」に当選する。
また、V入賞による大当たり(第2大入賞装置40内の特定領域に入賞したことによる2種大当たり)では、大当たり種別乱数が0〜99の範囲内の値であれば、「10R大当たり」に当選したと判定する。つまり、V入賞による大当たりでは、大当たりの種類として100/100の確率で「10R大当たり」に当選する。
[リーチ判定テーブル]
図11(C)に示すリーチ判定テーブルTA3は、遊技制御用マイコン61(図7)が大当たり判定の結果がハズレであった場合に、リーチが出現する特図変動パターンを選択するか否かを判定する際に参照するテーブルである。ここで、リーチとは、複数の特別図柄のうち変動表示されている特別図柄が残り1つとなっている状態であって、変動表示されている特別図柄がどの特別図柄で確定表示されるか次第で大当たりを示す特別図柄の組み合わせとなる状態のことである。また、リーチとは、演出表示装置7の複数の表示領域においてそれぞれ変動表示されている演出図柄のうち、変動表示されている演出図柄が残り1つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄がどの演出図柄で確定表示されるか次第で大当たり演出図柄の組み合わせとなる状態のことである。
たとえば、大当たり演出図柄の組み合わせの1つが「777」である場合に、左演出図柄表示領域において左演出図柄9Lとして「7」が確定表示されており、右演出図柄表示領域において右演出図柄9Rとして「7」が確定表示されており、中演出図柄表示領域において中演出図柄9Cが変動表示されている状態のことである。なお、リーチの概念には、中演出図柄9Cがスクロールしている状態の他、揺れている状態、拡大と縮小を繰り返す状態などが含まれる。
リーチ乱数は、大当たり判定の結果がハズレであった場合に、リーチが出現する特図変動パターンを選択するか否かを判定するための乱数である。リーチ判定テーブルTA3は、リーチ乱数と、リーチ有りまたはリーチ無しとを対応付けて構成されている。リーチ乱数は、リーチ乱数カウンタが発生するリーチ乱数の中から所定の乱数を選択したものである。本実施形態では、リーチ乱数カウンタは、0〜255の計256個のリーチ乱数をカウントする。つまり、0〜256の計256個のリーチ乱数を発生する。リーチ乱数カウンタを動作させるためのコンピュータプログラムは、ROM63に記憶されており、そのコンピュータプログラムをCPU62が実行することにより、リーチ乱数カウンタが動作してリーチ乱数が発生する。本実施形態では、リーチ乱数カウンタから取得したリーチ乱数が、0〜27であった場合は、リーチ有りと判定し、0〜27以外であった場合は、リーチ無しと判定する。
なお、図11(C)は、基本的に第1特別図柄に対応するリーチ判定テーブルを示す。第2特別図柄に対応するリーチ判定テーブルは、第1特別図柄と同一内容にしても良いし、異なるテーブルとしても良い。
[遊技制御用マイコン61の主な処理]
次に、遊技制御用マイコン61(図7)が実行する主な処理について図を参照しつつ説明する。
(メイン側主制御処理)
最初に、遊技制御用マイコン61が実行するメイン側主制御処理の内容についてそれを示す図12を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、パチンコ遊技機1の電源がオンされると、ROM63(図7)から図12に示すメイン側主制御処理のコンピュータプログラムを読み出して実行する。遊技制御用マイコン61は、最初に初期設定を行う(ステップ(以下、Sと略す)1)。この初期設定では、たとえば、スタックの設定、定数の設定、割込時間の設定、CPU62の設定、SIO(System Input/Output)、PIO(Parallel Input/Output)、CTC(Counter/Timer Circuit:割込時間を管理するための回路)の設定、各種のフラグ、カウンタおよびタイマなどのリセットなどを行う。続いて、遊技制御用マイコン61は、割込禁止を実行し(S2)、特別図柄主要乱数更新処理を実行する(S3)。この特別図柄主要乱数更新処理では、前述した大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数を発生する各乱数カウンタの初期値をそれぞれ「1」加算して更新する。各乱数カウンタのカウント値は上限値に達すると「0」に戻って再び「1」加算される。なお、各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また、各乱数カウンタのカウント値にそれぞれ「2」以上の数値を加算して更新してもよい。また、各乱数は、カウンタICなどから成る公知の乱数生成回路を利用して生成される、いわゆるハードウェア乱数であってもよい。このハードウェア乱数を用いる場合は、ソフトウェアによる乱数の更新処理(S3)は必要ない。
続いて、遊技制御用マイコン61は、割込許可を実行する(S4)。割込許可中は、メイン側タイマ割込処理(S5)の実行が可能となる。メイン側タイマ割込処理(S5)は、たとえば、4msec周期でCPU62に対して入力される割込パルスに基づいて実行される。つまり、4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割込処理(S5)が終了してから、次にメイン側タイマ割込処理(S5)が開始されるまでの間に、特別図柄主要乱数更新処理(S3)による各種カウンタの初期値更新処理が実行される。なお、割込禁止状態のときにCPU62に割込パルスが入力された場合は、メイン側タイマ割込処理(S5)は直ぐには開始されず、割込許可(S4)が実行されてから開始される。
(メイン側タイマ割込処理)
次に、遊技制御用マイコン61が実行するメイン側タイマ割込処理(図12のS5)の内容についてそれを示す図13を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、出力処理を実行する(S10)。この出力処理では、以下に説明する各処理において主制御基板60のRAM64(図7)に設けられた出力バッファにセットされたコマンドなどをサブ制御基板100(図8)や払出制御基板73(図7)などに出力する。続いて、遊技制御用マイコン61は、入力処理を実行する(S11)。この入力処理では、主にパチンコ遊技機1に取付けられている各種センサ(第1始動口センサ401a、第2始動口センサ402a、第1大入賞口センサ33、第2大入賞口センサ43、特定領域センサ45など(図7))が検出した各検出信号を読み込む。
続いて、遊技制御用マイコン61は、タイマ更新処理を実行する(S12)。このタイマ更新処理では、タイマとして作動している減算カウンタの更新(減算)を行う。続いて、遊技制御用マイコン61は、賞球制御処理を実行する(S13)。この賞球制御処理では、入力処理(S11)において読み込んだ各種センサの検出信号に基づいて、入賞口の種類に応じた賞球を払い出すための払出コマンドをRAM64の出力バッファにセットする。払出コマンドは、払出制御基板73に対して出力されるコマンドである。
続いて、遊技制御用マイコン61は、特別図柄主要乱数更新処理を実行する(S14)。この特別図柄主要乱数更新処理は、図12のメイン側主制御処理で実行する特別図柄主要乱数更新処理(S3)と同じである。つまり、各乱数カウンタの初期値の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S5)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割込処理(S5)の終了後、次のメイン側タイマ割込処理(S5)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
続いて、遊技制御用マイコン61は、後述するセンサ検出処理(S15)、特定領域通過検出処理(S16)、特別図柄待機処理(S17)、特別図柄変動処理(S18)、その他の処理(S19)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S5)を終了する。その他の処理(S19)は、不正入賞を検知して報知するセキュリティ制御処理、磁気を利用した不正行為を検知して報知する磁気検出処理、前面枠18(図1)や内枠の開放を検知して報知する扉開放処理、電波を利用した不正行為を検知して報知する不正電波検出処理、パチンコ遊技機1を振動させる不正行為を検知して報知する衝撃検出処理などである。
そして、次に遊技制御用マイコン61に割り込みパルスが入力されるまではメイン側主制御処理のステップS2〜S4の処理が繰り返し実行され(図12参照)、割り込みパルスが入力されると(約4mec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S5)が実行される。再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S5)の出力処理(S10)においては、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S5)にてRAM64の出力バッファにセットされたコマンドなどが所定の基板へ出力される。
(センサ検出処理)
次に、遊技制御用マイコン61がメイン側タイマ割込処理(図13)のS15において実行するセンサ検出処理の内容についてそれを示す図14を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、遊技球が第1始動口401(図5)に入賞したか否かを判定し(S20)、遊技球が第1始動口401に入賞したと判定した場合は(S20:Yes)、第1特図保留数U1が上限値の「4」以上であるか否か判定する(S21)。ここで、第1特図保留数U1が「4」以上であると判定した場合は(S21:Yes)、S26に進むが、第1特図保留数U1が「4」以上ではないと判定した場合は(S21:No)、第1特図保留数U1に1を加算する(S22)。続いて、遊技制御用マイコン61は、第1特図関係乱数取得処理を実行する(S23)。この第1特図関係乱数取得処理では、大当たり乱数カウンタがカウントする大当たり乱数と、大当たり種別乱数カウンタがカウントする大当たり種別乱数と、リーチ乱数カウンタがカウントするリーチ乱数と、変動パターン乱数カウンタがカウントする変動パターン乱数とを取得し、それら取得した各乱数を第1特図保留記憶部64a(図9(A))のうち、現在の第1特図保留数に応じた記憶領域に記憶する。たとえば、現在の第1特図保留数が「3」であった場合は、各乱数値を第4記憶領域に記憶する。
続いて、遊技制御用マイコン61は、第1始動入賞コマンド作成処理を実行する(S24)。この第1始動入賞コマンド特定処理では、S23において第1特図保留記憶部64aに格納した各乱数群に基づいて第1始動入賞コマンドを作成する。この第1始動入賞コマンドは、遊技球が第1始動口401に入賞したことを示すデータ、S23において第1特図保留記憶部64aに格納した各乱数値を示すデータなどにより構成されている。続いて、遊技制御用マイコン61は、S24において作成した第1始動入賞コマンドをRAM64の出力バッファにセットする(S25)。このセットされた第1始動入賞コマンドは、出力処理(図13のS10)においてサブ制御基板100(図8)に出力され、演出制御用マイコン101が第1始動入賞コマンドに含まれる各乱数値に基づいて演出を実行する。
続いて、遊技制御用マイコン61は、遊技球が第2始動口402(図5)に入賞したか否かを判定する(S26)。ここで、遊技球が第2始動口402に入賞したと判定した場合は(S26:Yes)、第2特図保留数U2が上限値の「4」以上であるか否か判定する(S27)。ここで、第2特図保留数U2が「4」以上であると判定した場合は(S27:Yes)、このセンサ検出処理を終了するが、第2特図保留数U2が「4」以上ではないと判定した場合は(S27:No)、第2特図保留数U2に1を加算する(S28)。続いて、遊技制御用マイコン61は、第2特図関係乱数取得処理を実行する(S29)。この第2特図関係乱数取得処理では、大当たり乱数と、大当たり種別乱数と、リーチ乱数と、変動パターン乱数とを取得し、それら取得した各乱数を第2特図保留記憶部64b(図9(B))のうち、現在の第2特図保留数に応じた記憶領域に格納する。たとえば、現在の第2特図保留数が「3」であった場合は、各乱数値を第4記憶領域に記憶する。
続いて、遊技制御用マイコン61は、第2始動入賞コマンド作成処理を実行する(S30)。この第2始動入賞コマンド特定処理では、S29において第2特図保留記憶部64bに格納した各乱数群に基づいて第2始動入賞コマンドを作成する。この第2始動入賞コマンドは、遊技球が第2始動口402に入賞したことを示すデータ、S29において第2特図保留記憶部6baに格納した各乱数を示すデータなどにより構成されている。続いて、遊技制御用マイコン61は、S30において作成した第2始動入賞コマンドをRAM64の出力バッファにセットする(S31)。このセットされた第2始動入賞コマンドは、出力処理(図13のS10)においてサブ制御基板100(図8)に出力され、演出制御用マイコン101が第2始動入賞コマンドに含まれる各乱数値に基づいて演出を実行する。
(特定領域通過検出処理)
次に、遊技制御用マイコン61がメイン側タイマ割込処理(図13)のS16において実行する特定領域通過検出処理の内容についてそれを示す図15を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、遊技球が第2大入賞装置40の内部に設けられた特定領域を通過したか否かを判定する(S40)。遊技球が特定領域を通過したことは特定領域センサ45(図2,図7)によって検出される。ここで、遊技球が特定領域を通過したと判定した場合は、大当たりの種類を判定する(S41)。大当たりの種別の判定では、大当たり種別乱数を取得し、大当たり種別判定テーブルTA2(図11(B))を参照し、取得した大当たり種別乱数と対応付けられている大当たりの種類を選択する。
続いて、遊技制御用マイコン61は、大当たりの発生を示す大当たりフラグをONし(S42)、遊技球が特定領域を通過したことを示す特定領域通過コマンドをRAM64の出力バッファにセットする(S43)。このセットされた特定領域通過コマンドには、S41において判定した大当たりの種類を示すデータが含まれている。この特定領域通過コマンドは、出力処理(図13のS10)においてサブ制御基板100(図8)に出力される。そして、遊技制御用マイコン61は、特定領域通過検出処理を終える。また、遊技制御用マイコン61は、遊技球が特定領域を通過していないと判定した場合は(S40:No)は、特定領域通過検出処理を終了する。
(特別図柄待機処理)
次に、遊技制御用マイコン61がメイン側タイマ割込処理(図13)のS17において実行する特別図柄待機処理の内容についてそれを示す図16を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、第2特図保留数U2が「0」であるか否かを判定し(S50)、「0」ではないと判定した場合は(S50:No)、後述する特図2大当たり判定処理(図17)を実行する(S51)。続いて、遊技制御用マイコン61は、特図2の変動パターンを選択するための特図2変動パターン選択処理を実行する(S52)。続いて、遊技制御用マイコン61は、第2特図保留数U2から「1」を減算し(S53)、第2特図保留記憶部64b(図9(B))の各記憶領域に格納されている各データを、記憶の順番が古い方の記憶領域、つまり、読み出される側に1つずつシフトする(S54)。続いて、遊技制御用マイコン61は、特図2変動開始処理を実行する(S55)。つまり、第2特別図柄表示器52は、遊技制御用マイコン61が第2特図保留記憶部64b(図9(B))に記憶されている大当たり乱数に基づいて大当たり判定を実行する順に第2特別図柄の変動表示を行う。また、第2特別図柄表示器52が第2特別図柄の変動表示を行う毎に、第2特図保留記憶部64bの各記憶領域に記憶されている各データは、記憶の順番が古い方の記憶領域にシフトされる。
この特図2変動開始処理では、変動開始コマンドをRAM64の出力バッファにセットして、第2特別図柄の変動表示を開始する。RAM64の出力バッファにセットする変動開始コマンドには、後述する第2特図大当たり判定処理(図17)において選択した特図停止図柄のデータや第2特図変動パターン選択処理(S52)において選択した特図変動パターンのデータが含まれている。
また、遊技制御用マイコン61は、S50において、第2特図保留数U2が「0」であると判定した場合は(S50:Yes)、第1特図保留数U1が「0」であるか否かを判定し(S56)、「0」ではないと判定した場合は(S56:No)、後述する第1特図大当たり判定処理(図17)を実行する(S57)。続いて、遊技制御用マイコン61は、特図1の変動パターンを選択するための特図1変動パターン選択処理を実行する(S58)。続いて、遊技制御用マイコン61は、第1特図保留数U1から「1」を減算し(S59)、第1特図保留記憶部64a(図9(A))の各記憶領域に格納されている各データを、記憶の順番が古い方の記憶領域、つまり、読み出される側に1つずつシフトする(S60)。続いて、遊技制御用マイコン61は、特図1変動開始処理を実行する(S61)。つまり、第1特別図柄表示器51は、遊技制御用マイコン61が第1特図保留記憶部64a(図9(A))に記憶されている大当たり乱数値に基づいて当否判定を実行する順に第1特別図柄の変動表示を行う。また、第1特別図柄表示器51が第1特別図柄の変動表示を行う毎に、第1特図保留記憶部64aの各記憶領域に記憶されている各データは、記憶の順番が古い方の記憶領域にシフトされる。
この特図1変動開始処理では、変動開始コマンドをRAM64の出力バッファにセットして、第1特別図柄の変動表示を開始する。RAM64の出力バッファにセットする変動開始コマンドには、第1特図大当たり判定処理(図17)において選択した特図停止図柄のデータや第1特図変動パターン選択処理(S58)において選択した変動パターンのデータが含まれている。
また、遊技制御用マイコン61は、S56において、第1特図保留数U1が「0」であると判定した場合は(S56:Yes)、演出表示装置7が待機画面(客待ち用のデモ画面)を表示しているか否かを判定する(S62)。ここで、待機画面を表示していると判定した場合は(S62:Yes)、この特別図柄待機処理を終了し、待機画面を表示していないと判定した場合は(S62:No)、待機画面設定処理を実行する(S63)。この待機画面設定処理では、所定の待機時間の経過を待って、待機画面を表示させるための客待ち待機コマンドをRAM64の出力バッファにセットする。
また、本実施形態では、第1特図保留に基づく第1特別図柄の変動表示は、第2特図保留数U2が「0」の場合(S50:Yesの場合)に限って行われる。つまり、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。
(第2特図大当たり判定処理(第1特図大当たり判定処理))
次に、遊技制御用マイコン61が特別図柄待機処理(図16)のS51,S57において実行する特図2大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理)の内容についてそれを示す図17を参照しつつ説明する。なお、特図2大当たり判定処理(図16のS51)と特図1大当たり判定処理(図16のS57)とは、処理の流れが同じであるため、まとめて説明する。また、第1特図保留記憶部64aおよび第2特図保留記憶部64bに共通の事項を説明する場合は、単に特図保留記憶部という。
遊技制御用マイコン61は、RAM64の特図保留記憶部の第1記憶領域(図9)に記憶されている大当たり乱数を読出し(S70)、大当たり判定テーブルTA1(図11(A))を参照する(S71)。続いて、S70において読出した大当たり乱数と同じ大当たり乱数が大当たり判定テーブルTA1に存在するか否か、つまり、大当たりか否かの当否判定を行う(S72)。たとえば、特図2の大当たり判定処理でS70において読出した大当たり乱数が「7」であった場合は、大当たり判定テーブルTA1のうち、大当たり乱数0〜546の中に「7」が存在するため、大当たりと判定する(S72:Yes)。
遊技制御用マイコン61は、S72において大当たりと判定した場合は(S72:Yes)、大当たり判定において、大当たりと判定したことを示す大当たりフラグをONする(S73)。続いて、遊技制御用マイコン61は、特図保留記憶部の第1記憶領域(図9)に記憶されている大当たり種別乱数を読み出し、大当たり種別判定テーブルTA2(図11(B))を参照し、大当たりの種別を判定する(S74)。大当たりの種別によって、特図の大当たり図柄、特図の停止図柄、振分率、最大ラウンド数および大当たり演出図柄などが異なる。ここで、振分率とは、大当たり種別判定テーブルTA2に設定されている複数種類の大当たりのうち、所定の大当たりが選択される確率のことである。また、最大ラウンド数とは、大当たり遊技における実行可能な最大ラウンド数のことである。
また、遊技制御用マイコン61は、S72において、大当たりではない、つまり、ハズレと判定した場合は(S72:No)、さらに大当たり判定テーブルTA1(図11(A))の小当たりに対応する乱数値の範囲を参照し、S70において読出した大当たり乱数と同じ大当たり乱数が存在するか否か、つまり、小当たりか否かの当否判定を行う(S75)。たとえば、特図2の大当たり判定処理でS70において読出した大当たり乱数が「1234」であった場合は、大当たり判定テーブルTA1のうち、小当たりに対応する乱数範囲547〜65535の中に「1234」が存在するため、小当たりと判定する(S75:Yes)。続いて、遊技制御用マイコン61は、小当たりと判定したことを示す小当たりフラグをONする(S76)。また、遊技制御用マイコン61は、S72またはS75における当否判定の結果に対応する特図を確定表示するための特図停止図柄データをRAM64(図7)に設けた特図バッファにセットし(S77)、この第2特図大当たり判定処理を終える。以下、大当たりの発生を示す特図および演出図柄を大当たり図柄と称し、小当たりの発生を示す特図および演出図柄を小当たり図柄と称する。遊技制御用マイコン61は、本発明の当否判定手段の一例である。
(サブ側主制御処理)
次に、演出制御用マイコン101(図8)が実行するサブ側主制御処理についてそれを示す図18を参照しつつ説明する。
最初に、演出制御用マイコン101は、初期設定を実行する(S300)。この初期設定では、たとえば、スタックの設定、定数の設定、割込時間の設定、CPU102(図8)の設定、SIO(System Input/Output)、PIO(Parallel Input/Output)、CTC(Counter/Timer Circuit:割込時間を管理するための回路)の設定、各種のフラグ、カウンタおよびタイマなどのリセットなどを行う。続いて、演出制御用マイコン101は、電源断信号がONしており、かつ、RAM120(図8)の内容が正常であるか否かを判定し(S301)、ここで否定判定した場合は(S301:No)、RAM120を初期化し(S302)、S303に進む。また、S301において肯定判定した場合は(S301:Yes)、RAM120を初期化しないでS303に進む。つまり、電源断信号がONになっていない場合、または、電源断信号がONになっていてもRAM120の内容が正常でない場合には(S301:No)、RAM120を初期化するが、停電などで電源断信号がONとなったがRAM120の内容が正常に保たれている場合には(S301:Yes)、RAM120を初期化しない。なお、RAM120を初期化すれば、各種のフラグ、カウンタおよびタイマなどの値はリセットされる。また、このS300〜S302は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
続いて、演出制御用マイコン101は、割込禁止を行い(S303)、乱数更新処理を実行する(S304)。この乱数更新処理では、種々の演出決定用乱数カウンタの初期値を更新する。なお、演出決定用乱数には、変動演出パターンを決定するための変動演出パターン乱数、種々の予告演出を決定するための予告演出乱数などがある。乱数の更新方法は、前述の遊技制御用マイコン61が行う乱数更新処理と同様の方法をとることができる。続いて、演出制御用マイコン101は、コマンド送信処理を実行する(S305)。このコマンド送信処理では、演出制御用マイコン101のRAM120内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板200、音声制御基板78およびランプ制御基板79などに送信する。続いて、演出制御用マイコン101は割込許可を実行する(S306)。以降、S303〜S306を繰り返し実行する。また、割込許可中においては、受信割込処理(S307)、1msタイマ割込処理(S308)および10msタイマ割込処理(S309)の実行が可能となる。
(受信割込処理)
次に、演出制御用マイコン101が実行する受信割込処理(図18のS307)についてそれを示す図19を参照しつつ説明する。
演出制御用マイコン101は、主制御基板60(図7)から、演出制御用マイコン101の外部INT(割込)入力部に与えられるストローブ信号(STB信号)の信号レベルが変化したか否か、つまり、コマンドを受信するタイミングであるか否かを判定する(S310)。具体的には、たとえば、ストローブ信号の信号レベルがハイレベルからローレベルに変化したか否かを判定する。そして、受信するタイミングでなはないと判定した場合は(S310:No)、この受信割込処理を終え、受信するタイミングであると判定した場合は(S310:Yes)、主制御基板60から送信されてきた各種のコマンドを受信し、それら受信した各種のコマンドをRAM120(図8)の受信バッファに格納する(S311)。この受信割込処理は、他の割込処理(S308、S309)に優先して実行される処理である。
(1msタイマ割込処理)
次に、演出制御用マイコン101が実行する1msタイマ割込処理(図18のS308)についてそれを示す図20を参照しつつ説明する。
演出制御用マイコン101は、サブ制御基板100に1msec周期の割込パルスが入力される度に、この1msタイマ割込処理を実行する。演出制御用マイコン101は、入力処理を実行する(S320)。この入力処理では、演出ボタン検出スイッチ9a(図8)からの検出信号に基づいて、スイッチがONしたことを示すスイッチデータ(エッジデータおよびレベルデータ)を作成する。続いて、演出制御用マイコン101は、出力処理を実行する(S321)。この出力処理では、後述する変動演出開始処理のS415(図23)においてRAM120(図8)のコマンドバッファにセットされる変動演出開始コマンドを画像制御基板200に出力する。
また、楽曲に合うタイミングで盤ランプ2a、左サイドランプ23aおよび右サイドランプ23b(図8)を発光させるために、後述する10msタイマ割込処理におけるランプ処理(図21のS333)などで作成したランプデータをランプ制御基板79(図8)に出力する。つまり、ランプデータに従って盤ランプ2a、左サイドランプ23aおよび右サイドランプ23bを所定の発光態様で発光させる。
続いて、演出制御用マイコン101は、変動演出開始コマンドを出力したか否かを判定する(S322)。変動演出開始コマンドは、後述する変動演出開始処理のS415(図23)においてRAM120(図8)のコマンドバッファにセットされ、S321において画像制御基板200に出力される。ここで、演出制御用マイコン101は、変動演出開始コマンドを出力していないと判定した場合は(S322:No)、本処理を終え、出力したと判定した場合は(S322:Yes)、変動演出パターンの変動時間の計測を開始する(S323)。続いて、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行うウォッチドッグタイマ処理を行い(S324)、本処理を終える。
(10msタイマ割込処理)
次に、演出制御用マイコン101が実行する10msタイマ割込処理(図18のS309)についてそれを示す図21を参照しつつ説明する。
演出制御用マイコン101は、サブ制御基板100に10msec周期の割込パルスが入力される度に、この10msタイマ割込処理を実行する。演出制御用マイコン101は、後述する受信コマンド解析処理(図22)を実行し(S330)、スイッチ状態取得処理を実行する(S331)。このスイッチ状態取得処理では、1msタイマ割込処理の入力処理(図20のS320)において作成したスイッチデータを10msタイマ割込処理用のスイッチデータとしてRAM120に格納する。続いて、スイッチ状態取得処理にて格納したスイッチデータに基づいて、演出表示装置7が表示するボタン演出などの表示内容を設定するスイッチ処理を実行する(S332)。続いて、演出制御用マイコン101は、ランプ処理を実行する(S333)。このランプ処理では、楽曲の進行に伴って各ランプ(盤ランプ2a、左サイドランプ23aおよび右サイドランプ23bなど)の発光を制御するためのランプデータの作成や発光演出の時間管理などを行う。これにより、各ランプは、楽曲の進行に合った発光演出を行う。
続いて、演出制御用マイコン101は、音声制御処理を実行する(S334)。この音声制御処理では、音声制御データ(各スピーカ8からの音声の出力を制御するためのデータ)の作成、その作成した音声制御データの音声制御基板78(図8)への出力、音声演出の時間管理などを行う。これにより、実行する演出に合った音声が各スピーカ8から出力される。続いて、演出制御用マイコン101は、その他の処理を実行し(S335)、本処理を終える。その他の処理(S335)では、変動演出パターン乱数、予告演出を決定するための予告演出乱数などを更新するなどの処理を実行する。
(受信コマンド解析処理)
次に、演出制御用マイコン101が10msタイマ割込処理(図21)のS330において実行する受信コマンド解析処理についてそれを示す図22を参照しつつ説明する。
演出制御用マイコン101は、主制御基板60から始動入賞コマンド(第1始動入賞コマンドまたは第2始動入賞コマンド)を受信したか否かを判定し(S340)、受信したと判定した場合は(S340:Yes)、先読み演出判定処理を実行する(S341)。この先読み演出判定処理では、特図保留演出記憶部(第1特図保留演出記憶部121または第2特図保留演出記憶部122:図10)に記憶した始動入賞コマンドに含まれている大当たり乱数が、大当たり判定(図17のS72)において大当たりと判定される大当たり乱数であるか否かを判定する。つまり、遊技制御用マイコン61が大当たり判定を行う前に大当たり判定(事前判定)を行う。そして、大当たりと判定した場合は、特図保留の中に大当たりが存在することを示唆するか否かを抽選により決定し、示唆すると決定した場合は、大当たりが存在する特図保留に対応する本保留画像HG(図6)を所定の本保留画像に変化させるなどの先読み演出を実行する。
またS340において、始動入賞コマンドを受信していないと判定した場合は(S340:No)、S342へ進む。続いて、演出制御用マイコン101は、主制御基板60からオープニングコマンドを受信したか否か判定し(S342)、受信したと判定した場合は(S342:Yes)、オープニング演出選択処理を実行する(S343)。このオープニング演出選択処理では、オープニングコマンドを解析し、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のオープニングで実行するオープニング演出のパターン(内容)を選択する。詳しくは、オープニングコマンド毎にオープニング演出パターンが対応付けて設定されたオープニング演出パターン選択テーブル(図示せず)を参照し、受信したオープニングコマンドと対応付けられているオープニング演出パターンを選択する。そして、選択したオープニング演出パターンにてオープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドをRAM120(図8)の出力バッファにセットする。また、演出制御用マイコン101は、S342において、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合は(S342:No)、S344へ進む。
続いて、演出制御用マイコン101は、主制御基板60からエンディングコマンドを受信したか否か判定し(S344)、受信したと判定した場合は(S344:Yes)、エンディング演出選択処理を実行する(S345)。このエンディング演出選択処理では、エンディングコマンドを解析し、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のエンディングで実行するエンディング演出のパターン(内容)を選択する。詳しくは、エンディングコマンド毎にエンディング演出パターンが対応付けて設定されたエンディング演出パターン選択テーブル(図示せず)を参照し、受信したエンディングコマンドと対応付けられているエンディング演出パターンを選択する。そして、選択したエンディング演出パターンにてエンディング演出を開始するためのエンディング演出開始コマンドをRAM120(図8)の出力バッファにセットする。また、S344において、エンディングコマンドを受信していないと判定した場合は(S344:No)、S346へ進む。
続いて、演出制御用マイコン101は、主制御基板60から変動開始コマンドを受信したか否か判定し(S346)、受信したと判定した場合は(S346:Yes)、後述する変動演出開始処理(図23)を実行し(S347)、後述する保留画像処理(図24)を実行する。また、演出制御用マイコン101は、S346において、変動開始コマンドを受信していないと判定した場合は(S346:No)、主制御基板60から変動停止コマンドを受信したか否か判定し(S349)、受信したと判定した場合は(S349:Yes)、変動演出終了処理を実行する(S350)。この変動演出終了処理では、演出制御用マイコン101は、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドをRAM120(図8)の出力バッファにセットする。セットした変動演出終了コマンドが、コマンド送信処理(図18のS305)によって画像制御基板200(図8)に送信されると、画像制御基板200は、演出表示装置7において左演出図柄9L、中演出図柄9Cおよび右演出図柄9R(図1)を所定の停止パターンを経て確定表示する。また、S349において、変動停止コマンドを受信していないと判定した場合は(S349:No)、その他の処理を実行し(S351)、受信コマンド解析処理を終える。その他の処理(S351)では、上記のコマンド以外の受信コマンドに基づく処理などを行う。
(変動演出開始処理)
次に、演出制御用マイコン101が受信コマンド解析処理(図22)のS347において実行する変動演出開始処理についてそれを示す図23を参照しつつ説明する。
演出制御用マイコン101は、受信した変動開始コマンドを解析する(S410)。変動開始コマンドには、特図2変動パターン選択処理(図16のS52)で選択した特図2変動パターンの情報、または、特図1変動パターン選択処理(図16のS58)で選択した特図1変動パターンの情報が含まれている。続いて、演出制御用マイコン101は、S410において解析した変動開始コマンドが特図1変動開始コマンドである場合は、特図1保留演出カウンタの値を「1」減算し、特図2変動開始コマンドである場合は、特図2保留演出カウンタの値を「1」減算する(S411)。続いて、演出制御用マイコン101は、特図保留演出記憶部(第1特図保留演出記憶部121または第2特図保留演出記憶部122:図10)に記憶されている始動入賞コマンドおよび先読み大当たりフラグなどの各データを古い記憶領域の方にシフトする(S412)。
続いて、演出制御用マイコン101は、変動演出パターン選択処理を実行する(S413)。詳細には、変動演出パターン乱数および変動演出パターン選択テーブルを用いて変動演出パターンを選択する。変動演出パターン乱数は、変動演出パターンを選択するための変動演出パターン乱数を発生する変動演出パターン乱数カウンタから取得する。変動演出パターン選択テーブルは、特図変動パターンの種類と、変動演出パターン乱数と、変動演出パターンとを対応付けて構成されている。変動演出パターンの選択は、S410(図23)における変動開始コマンドの解析により得た特図1変動パターンの情報と対応付けられている変動演出パターンのうち、取得した変動演出パターン乱数に対応する変動演出パターンを選択することにより行う。
続いて、演出制御用マイコン101は、S413において選択した変動演出パターンの表示を演出表示装置7に開始させるための変動演出開始コマンドをRAM120(図8)の出力バッファにセットする(S414)。
(保留画像処理)
次に、演出制御用マイコン101が受信コマンド解析処理のS348(図22)において実行する保留画像処理についてそれを示す図24を参照しつつ説明する。
演出制御用マイコン101は、本保留数に対応する個数の本保留画像HGを演出表示装置7の画面に表示し(S420:図6)、仮保留数に対応する個数の仮保留画像KGを演出表示装置7の画面に表示する(S421:図6)。続いて、演出制御用マイコン101は、滞留数を示す滞留数画像SGを演出表示装置7の画面に表示する(S422:図2)。続いて、演出制御用マイコン101は、本保留数(U1+U2)が1減少したか否かを判定し(S423)、1減少したと判定した場合は(S423:Yes)、本保留画像HGを1個消す(S424)。具体的には、右端の本保留画像HGを消す(図6(B))。続いて、演出制御用マイコン101は、仮保留数が1以上であるか否かを判定し(S425)、仮保留数が1以上であると判定した場合は(S425:Yes)、仮保留画像KGを1個消す(S426)。具体的には、S424において消した本保留画像HGと対応付けられている仮保留画像KG、つまり、右端の仮保留画像KGを消す(図6(C))。続いて、演出制御用マイコン101は、本保留画像HGを1個表示する(S427)。具体的には、S426において消した仮保留画像KGと対応付けられている表示領域、つまり、右端に本保留画像HGを表示する(図6(C))。演出制御用マイコン101が実行するS420は、本発明の保留数表示手段として機能し、S421およびS422は、本発明の通路内球数表示手段として機能する。
[実施形態の効果]
(1)上述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、遊技者は、遊技球通路300の排出口316aから排出される遊技球の排出方向に第1始動口401および第2始動口402が配置されているという、従来のパチンコ遊技機には無かった遊技を楽しむことができるため、遊技の興趣を高めることができる。
(2)しかも、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、滞留部材310は、遊技球Pが進入口302から進入してから排出口316aから排出されるまでの時間を遅延させることができるため、遊技者は、滞留部材310に滞留している遊技球Pが、何時、排出口316aから排出されるか否か、スリルを味わうことができる。
(3)さらに、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、通路内球数(仮保留数および滞留数)を示す仮保留画像KGおよび滞留数画像SGを演出表示装置7の画面に表示することができるため、遊技者は、遊技球通路300に滞留している遊技球Pの数を知ることにより、第1始動口401および第2始動口402に入賞可能な遊技球Pの数を予想するという、従来のパチンコ遊技機には無かった演出を楽しむことができるため、遊技の興趣を高めることができる。
(4)さらに、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、特図保留記憶部に記憶される可能性の高い仮保留数と、仮保留数よりも特図保留記憶部に記憶される可能性の低い滞留数とを表示することができるため、遊技者は、仮保留数が本保留数に変化するか否か、さらには、滞留数が仮保留数に変化するか否かという、従来の遊技機には無かったスリルを楽しむことができるため、遊技の興趣を高めることができる。
(5)さらに、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、仮保留数と同じ個数の仮保留画像KGを表示するため、遊技者は、仮保留画像KGの数を数えることにより、仮保留数を知ることができる。また、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、滞留数画像SGを仮保留画像KGとは異なる表示態様にて表示することができるため、遊技者は、仮保留数と滞留数とを識別することができる。
(6)さらに、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、通路内球数のうち、特図保留の上限数から現在の保留の数を減算した数を仮保留上限数として設定するため、特図保留に変化する可能性のある数を正確に把握することができる。また、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、通路内球数のうち、仮保留の上限数を超える数を滞留数に設定することができるため、遊技者は、仮保留に変化する可能性のある数を正確に把握することができる。
(7)さらに、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、本保留画像HGを本保留画像表示領域DE2に表示可能であると共に、仮保留画像KGを本保留画像HGと対応付けて仮保留画像表示領域DE1に表示可能であるため、遊技者は、本保留画像HGと仮保留画像KGとの対応関係を把握することができる。また、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、本保留画像表示領域DE2に本保留画像HGを表示したときに、その表示した本保留画像HGと仮保留画像表示領域DE1において対応付けて表示されていた仮保留画像KGを消すことができるため、遊技者は、仮保留が本保留に昇格(変化)するという、従来のパチンコ遊技機には無い演出を楽しむことができるため、遊技の興趣を高めることができる。
(8)さらに、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、排出口316aから排出された遊技球Pのみが、第1始動口401または第2始動口402に入賞可能であるため、従来のパチンコ遊技機には無かった演出を楽しむことができるため、遊技の興趣を高めることができる。
(9)さらに、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、常時、右打ちのみにより遊技を行うという、従来のパチンコ遊技機には無かった演出を楽しむことができるため、遊技の興趣を高めることができる。
(10)さらに、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、遊技制御用マイコン61が、大当たり判定において大当たりと判定する確率(大当たり確率)が、遊技状態に応じて変化しない、つまり、確率変動機能を備えていないという、従来のパチンコ遊技機には無かった演出を楽しむことができるため、遊技の興趣を高めることができる。
(11)さらに、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、特別図柄の変動時間が、所定の遊技条件が成立していない遊技状態よりも所定の遊技条件が成立している遊技状態の方が短縮されるという機能、いわゆる時短機能を備えていないという、従来のパチンコ遊技機には無かった遊技を楽しむことができるため、遊技の興趣を高めることができる。
(12)さらに、前述した実施形態のパチンコ遊技機1によれば、遊技球が遊技盤に配置されたゲートを通過したことに基づいて普通図柄を変動表示する普通図柄表示装置と、この普通図柄表示装置が当たりの普通図柄を停止表示したときに開閉動作する普通電動役物(電チュー)とを備えていないという、従来のパチンコ遊技機には無かった遊技を楽しむことができるため、遊技の興趣を高めることができる。
〈他の実施形態〉
(1)前述した実施形態のパチンコ遊技機1では、本保留画像HGの直上に仮保留画像KGを表示することにより、本保留画像HGと仮保留画像KGとの対応関係を表したが、本保留画像HGと仮保留画像KGとの対応関係が分かれば、本保留画像HGの直上に仮保留画像KGを表示しなくても良い。たとえば、本保留画像HG1個分の表示領域と、この本保留画像HGと対応する仮保留画像KG1個分の表示領域とを囲むライン、または、対応する本保留画像HGおよび仮保留画像KG間を接続するラインを表示する。この構成によれば、本保留画像HGと仮保留画像KGとの位置関係が斜めであったり、本保留画像HGの表示位置と仮保留画像KGの表示位置とが離れたりしていても、本保留画像HGと仮保留画像KGとの対応関係が分かる。
(2)仮保留画像KGが本保留画像HGに変化する表示態様は、前述した実施形態に限定されるものではない。たとえば、仮保留画像KGが本保留画像HGの位置へ移動し、その移動後に本保留画像HGに変化する表示態様でも良い。また、仮保留画像KGが本保留画像HGに変化してから本保留画像HGの位置へ移動する表示態様でも良い。
1 パチンコ遊技機
3 遊技領域
11 第1始動口
32 第1大入賞口
42 第2大入賞口
61 遊技制御用マイコン
101 演出制御用マイコン
300 遊技球通路
302 進入口
316a 排出口
310 滞留部材
400 振分装置
401 第1始動口
402 第2始動口
DE1 仮保留画像表示領域
DE2 本保留画像表示領域
HG 本保留画像
KG 仮保留画像
SG 滞留数画像

Claims (7)

  1. 遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球領域と、
    遊技球が前記入球領域に入球したことに基づいて当たりか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
    識別図柄を変動表示し、前記当否判定の結果を示す識別図柄を停止表示する識別図柄表示手段と、を備えた遊技機であって、
    前記遊技領域を流下する所定の遊技球が進入可能な進入口と、前記進入口から進入した遊技球が排出される排出口とを有する遊技球通路を備えており、
    前記入球領域が、前記排出口から排出される遊技球の排出方向に配置されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技球通路は、遊技球が前記進入口から進入してから前記排出口から排出されるまでの時間を遅延させる遅延手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技球通路に存在する遊技球の数である通路内球数を計数する通路内球数計数手段と、
    前記通路内球数計数手段が計数した前記通路内球数を表示する通路内球数表示手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記当否判定手段が前記当否判定を行う権利の保留を所定の上限数まで記憶する保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段に記憶されている前記保留の数を表示する保留数表示手段と、を備えており、
    前記通路内球数表示手段は、
    前記通路内球数のうち、前記保留記憶手段に前記保留の数として記憶される可能性の高い第1通路内球数と、
    前記第1通路内球数よりも前記保留記憶手段に前記保留の数として記憶される可能性が低い第2通路内球数と、を表示することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記保留数表示手段は、前記保留の数と同じ数の保留画像を表示することで前記保留の数を表示し、
    前記通路内球数表示手段は、前記第1通路内球数と同じ数の仮保留画像を表示することで前記第1通路内球数を示すと共に、前記第2通路内球数を示す画像を前記仮保留画像とは異なる表示態様にて表示することで前記第2通路内球数を示すことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記通路内球数表示手段は、
    前記通路内球数のうち、前記保留記憶手段の前記所定の上限数から現在の保留の数を減算した数を仮保留上限数として設定すると共に、前記仮保留上限数を超える数を前記第2通路内球数に設定することを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記所定の上限数分の前記保留画像を表示可能な保留表示領域と、
    前記保留表示領域に表示可能な前記保留画像と同数の前記仮保留画像を前記保留画像と対応付けて表示可能な仮保留表示領域と、を備えており、
    前記保留数表示手段は、前記保留画像を前記保留表示領域に表示可能であり、
    前記通路内球数表示手段は、前記仮保留画像を前記保留画像と対応付けて前記仮保留表示領域に表示可能であり、さらに、前記保留表示領域に前記保留画像を表示したときに、その表示した保留画像と前記仮保留表示領域において対応付けて表示されていた前記仮保留画像を消すことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の遊技機。
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