JP2021064739A - 光活性層及びその製造方法 - Google Patents

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昌伸 伊▲崎▼
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Abstract

【課題】複数のバンドギャップを有し、且つ、低コストで容易に製造可能であり、大きな光電流密度を示す光活性層及び光活性層の製造方法を提供する。【解決手段】光照射しながら、電位制御によって同一の水溶液から製造された、CuO層とCu2O層が積層した構造を有する光活性層及びその製造方法が提供される。本発明の光活性層は、太陽電池あるいは太陽光を活用した光電気化学反応による水素製造に用いる光カソードとしても機能する。【選択図】図1

Description

本発明は、光活性層及び光エネルギーを電気エネルギーに変換できる光活性層の製造方法に関する。
COの削減に資する将来の二次エネルギーとして水素が期待され、その製造方法として水電解水素生成法が注目されている。
水電解水素生成法とは、水を電気分解して水素を生成する方法であり、太陽光などの再生可能エネルギーと水電解を組み合わせることにより、水素生成過程でのCO排出量は極めて少なくなり、CO排出量削減のためには有効である一方、その水素生成コストが高いという課題がある。
そこで、太陽光を活用した光電気化学反応による水素製造において、低コストで高効率、且つ、高安定性を有する光活性層が求められている。
また、効率よく光電変換を行うためには、バンドギャップエネルギーの異なる複数の光活性層が必要である。
本願発明者は、バンドギャップの異なる複数の光活性層を有し、且つ、低コストで容易に製造が可能であり、高い変換効率を示す光電変換層とその製造方法を既に考案している(特許文献1参照)。
特開2017−054917
上述のように、本願発明者は複数のバンドギャップを有し、且つ、低コストで製造可能なCuO層及びCuO層を積層した光電変換層の作製を実現している。しかし、本法ではCuO層及びCuO層の積層体からなる光電変換層を、CuOの電気化学形成とCuOへの加熱酸化により作製するため、CuO層厚が30nm以下では優れた結晶・半導体品質によって光電変換波長領域の拡張を実現したが、加熱によるCuO形成の際にナノポアが導入され半導体品質が劣化し、光電変換機能が消失することが明らかとなった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、CuO層及びCuOの両層が光活性層として動作し、大きな光電流密度を実現するために、精密な層厚制御と加熱処理を伴わない形成技術を確立することである。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、同一水溶液から電位制御によってCuO層及びCuO層が積層された光活性層を形成し、光電流密度を向上させることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の光活性層及び光活性層の製造方法を提供するものである。
1.バンドギャップエネルギーの異なるCuO層とCuO層が積層された、光活性層。
2.光活性層の製造方法であって、
(1)銅塩及び錯化剤を含有するCuO層及びCuO層形成用組成物中に被処理物を浸漬し、電解処理(電解めっき)を行うことにより前記被処理物の表面上にCuO層及びCuO層を形成する工程1、
(2)工程1で得られた被処理物に光を照射しながら、電解処理(電解めっき)を行うことにより、CuO/水溶液界面及びCuO/水溶液界面にCuO及びCuOを析出させ、CuO層とCuO層の積層体ならびに多層積層体を形成する工程2
を有する製造方法。
本発明によれば、バンドギャップエネルギーの異なるpn接合型太陽電池を複数接合した多接合型太陽電池と比較して、複数のバンドギャップエネルギーを有するCuO層及びCuO層の積層体からなる、従来よりも安価で、高変換効率の光活性層を作製することが可能である。また、本光活性層は太陽電池あるいは太陽光を活用した光電気化学反応による水素製造に用いる光カソードとしても機能する。
実施例1の光活性層の断面構造のSEM写真である。 比較例1の光活性層の断面構造のSEM写真である。 実施例1の光活性層の光吸収曲線である 比較例1の光活性層の光吸収曲線である。 実施例1の光活性層のX線回折図形である。 比較例1の光活性層のX線回折図形である。 実施例1及び比較例1の光活性層の光電流密度である。
以下、本発明の光活性層及び光活性層の製造方法について詳細に説明する。
1.光活性層
本発明の光活性層は、CuO層とCuO層が積層されている。本発明の光活性層は、バンドギャップエネルギーが異なる銅化合物層、具体的にはCuO層とCuOが積層されているので、複数のバンドギャップを有する光活性層とすることができる。上記CuO層とCuO層が積層されているとは、CuO層とCuO層が隣り合って積層されている状態を示す。
(CuO層)
CuO層は、p型酸化物半導体である。上記CuO層のバンドギャップエネルギーは、0.8〜1.8eV程度が好ましく、より好ましいのは1.5eV程度である。CuO層のバンドギャップエネルギーが上記範囲であることにより、本発明の光活性層がより高い変換効率を示すことができる。
CuO層の光吸収係数は、10cm−1以上が好ましく、10cm−1程度がより好ましい。CuO層のバンドギャップエネルギーが上記範囲にあることにより、本発明の光活性層がより高い変換効率を示すことができる。
CuO層の膜厚は特に限定されないが、0.005〜5.0μmが好ましく、0.2〜3.0μmがより好ましい。CuO層の膜厚が上記範囲であることにより、本発明の光活性層がより高い変換効率を示すことができる。
(CuO層)
CuO層は、p型酸化物半導体である。上記CuO層のバンドギャップエネルギーは、1.8〜2.5eV程度が好ましく、より好ましいのは2.0eV程度である。CuO層のバンドギャップエネルギーが上記範囲であることにより、本発明の光活性層がより高い変換効率を示すことができる。
CuO層の光吸収係数は、10cm−1以上が好ましく、10cm−1がより好ましい。CuO層のバンドギャップエネルギーが上記範囲にあることにより、本発明の光活性層がより高い変換効率を示すことができる。
CuO層の膜厚は特に限定されないが、0.05〜3.0μmが好ましく、0.5〜2.0μmがより好ましい。CuO層の膜厚が上記範囲であることにより、本発明の光活性層がより高い変換効率を示すことができる。
2.本発明の光活性層の製造方法は、
(1)ZnO膜を形成した被処理物をCuO及びCuO層形成用組成物に浸漬し、電解めっきによる電解処理を行うことによって前記被処理物の表面上にCuO層及びCuO層を形成する工程1、
(2)光を照射しながら電解めっきによる電解処理を行うことによってCuO及びCuOを析出させ、CuO層とCuO層の積層体ならびに多層積層体を形成する工程2を有する製造方法である。以下、各工程について説明する。
(工程1)
工程1は、銅塩及び錯化剤を含有するCuO層及びCuO層形成用組成物に被処理物を浸漬し、上記非処理物の表面上にCuO層及びCuO層を形成する工程である。
銅塩としては、CuO及びCuO層形成用組成物中に溶解することができるものであれば特に限定されず、例えば硫酸銅、塩化銅、硝酸銅、酢酸銅等を用いることができる。これらの銅塩の中でも、電気伝導性に優れる点で硫酸銅が望ましい。
CuO層及びCuO層形成用組成物中の銅塩濃度は、0.05〜1.0mоl/Lが好ましく、0.1〜0.5mоl/Lがより好ましい。銅塩濃度を上記範囲とすることにより、被処理物の表面にCuO層及びCuO層を、光活性層を形成するのに適した厚みで、短時間で形成することができる。
CuO及びCuO層形成用組成物には錯化剤を含有していることが望ましい。錯化剤としては、酒石酸やアミノ酢酸などのカルボン酸やアミノ酸が好ましい。特に、カルボン酸の一種である酒石酸は、広い範囲で溶解領域を持つが、一定のpH領域においてCuOの安定領域が存在することから、酒石酸水溶液であれば陽分極した際にCuO、陰分極した際にCuOを形成させることができる。これにより、同一の水溶液から、電位制御によってCuO層及びCuO層を形成できる。
CuO層及びCuO層形成用組成物は、溶媒を含有していてもよい。すなわち、CuO層及びCuO層形成用組成物は、上記銅塩が溶媒中に溶解又は分散して形成されていることが好ましい。
上記溶媒としては、銅塩及び錯化剤を分解又は分散することができれば特に限定されず、水又は有機溶媒を用いることができる。安全性、環境保護、製造コストの点で、水を用いることが好ましい。即ち、上記CuO層及びCuO層形成用組成物は、銅塩及び錯化剤を含有する水溶液であることが好ましい。これにより、安価な材料でCuO層及びCuO層を形成できる。
上記被処理物としては、表面に本発明の光活性層を形成するものであれば特に限定されず、透明電極上にn型半導体が積層された積層体、透明基板上に透明電極及びn型半導体が積層された積層体等が挙げられる。このような積層体を被処理物として用い、CuO層及びCuO層形成用組成物中に浸漬することで、n型半導体の表面上にCuO層及びCuO層を形成することができ、更に後述するn型半導体の層の表面上に本発明の光活性層を形成することができ、太陽電池あるいは光カソードを製造することができる。
透明電極としては特に限定はなく、従来から太陽電池において用いられている透明電極、例えば、ZnO電極、ITO電極等を用いることができる。透明電極の厚みについては特に限定はないが、例えば、0.1〜1.0μm程度とすればよい。
透明電極は必要に応じて、透明基板上に形成される。透明基板の種類についても特に限定はなく、例えば、ガラス基板、ポリマー基板等の通常の太陽電池等において用いられている各種透明基板を用いることができる。透明基板の厚みについては特に限定はないが、例えば、0.1〜50mm程度とすればよい。
上記n型半導体としては特に限定されず、従来公知の金属酸化物等で形成されたn型半導体を用いることができる。このような金属酸化物としては、例えば、ZnOを用いることができる。ZnOは、3.3eVという大きな禁制帯幅を有するn型半導体であり、ガスセンサー、温度センサー、表面弾性波素子、透明導電膜等に用いられている物質である。
n型半導体の膜の厚みについては、特に限定的ではないが、通常それぞれ0.01〜10μm程度とすればよい。
被処理物は、CuO層及びCuO層形成用組成物に浸漬され被処理物の表面上にCuO層及びCuO層が形成される。被処理物の表面上にCuO層及びCuO層を形成する方法としては、例えば、CuO層及びCuO層形成用組成物から被処理物の表面上に、CuO及びCuOを電解めっきにより電解析出させて、CuO層及びCuO層とする方法が挙げられる。
この場合、CuO層及びCuO層形成用組成物(めっき浴)のpHは特に限定されないが、7〜14程度であることが好ましく、9〜13程度であることがより好ましい。CuO層及びCuO層形成用組成物の温度(浴温)は、30〜70℃程度とすることが好ましい。
電解方法としては、定電位電解、定電流電解等の方法によって電解を行えばよい。特に定電流電解が好ましい。前記被処理物の表面上にCuO層及びCuO層を形成する工程は、製膜電位を陰分極では0.4〜0.7V(CuOの析出)(Ag/AgCl電極基準)、陽分極では−0.2〜−0.7V(CuOの析出)(Ag/AgCl電極基準)、電気量を0.5〜3.0C/cm程度の範囲とすればよい。
以上説明した工程により、被処理物の表面上にCuO層及びCuO層を形成することができる。
(工程2)
工程2は、CuO層及びCuO層に光照射処理を行いながら、電解処理を行うことによって、CuO層及びCuO層を形成する工程である。電解方法としては、定電位電解、定電流電解等の方法によって電解を行えばよい。特に定電流電解が好ましい。前記被処理物の表面上にCuO層及びCuO層を形成する工程は、製膜電位を陰分極では0.4〜0.7V(CuOの析出)(Ag/AgCl電極基準)、陽分極では−0.2〜−0.7V(CuOの析出)(Ag/AgCl電極基準)、電気量を0.5〜3.0C/cm程度の範囲とすればよい。上記光照射処理としては特に限定されず、高圧水銀灯による光照射処理が好ましい。当該方法により光照射処理を行うことにより、p型半導体であるCuO層及びCuO層において少数キャリアである電子の密度が増加し、p型半導体では陰分極した際の電流密度が増加する。
上記高圧水銀灯による光照射処理は、CuO層及びCuO層の電解中に行うことが好ましい。また、工程(1)において、CuO層及びCuO層を電解中に、上記高圧水銀灯による光照射処理を行っても良い。上記条件で光照射処理を行うことにより、本発明の光活性層を効率よく製造することができる。
以上説明した工程2により、CuO層及びCuO層に光照射処理を行うことによって、例えばCuO層とCuO層およびZnO層とが隣り合って積層されている本発明の光活性層を製造することができる。
以下、実施例にて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
電解処理の前に、基板として用いたF:SnOソーダ石灰ガラス(FTO)を1mol/LのNaOH中でアノード分極によって脱脂処理を行った。
上記基板を0.08mol/Lの硝酸亜鉛水溶液中で62℃、−0.8V(Ag/AgCl電極基準)の条件で定電位電解を行い、通電電気量0.5C/cmでZnO層を形成した。
次いで、上記基板を用い、水銀灯を用いて光照射しながら、0.3mol/Lの硫酸銅および0.3mol/Lの酒石酸を含む水溶液中で液温50℃、pH12.9、製膜電位を0.4V(CuO析出)(Ag/AgCl電極基準)及び−0.4V(CuO析出)(Ag/AgCl電極基準)の条件で電解処理を行った。これにより、ZnO層上にp型半導体層としてCuO層及びCuO層を形成した。
さらに、上記CuO層及びCuO層が形成された基板に水銀灯を用いて光照射しながら、0.3mol/Lの硫酸銅および0.3mol/Lの酒石酸を含む水溶液中で液温50℃、pH12.9、製膜電位を0.4V(CuO析出)(Ag/AgCl電極基準)及び−0.4V(CuO析出)(Ag/AgCl電極基準)の条件で電解処理を行うことにより、CuO/CuO/ZnO及びCuO/CuO/ZnOの2種の積層体ならびに多層積層体を形成した。
(比較例1)
実施例1と同様にして、ガラス基板上(FTO)にZnO層(n型半導体)、CuO層あるいはCuO層(p型半導体)を形成し、光活性層を作製した。
上記の基板を用い、0.3mol/Lの硫酸銅および0.3mol/Lの酒石酸を含む水溶液中で液温50℃、pH12.9、製膜電位を0.4V(CuO析出)(Ag/AgCl電極基準)及び−0.4V(CuO析出)(Ag/AgCl電極基準)、電気量1C/cmの条件で電解処理を行った。これにより、ZnO層上にp型半導体層としてCuO層あるいはCuO層をそれぞれ形成した。
実施例1及び比較例1で作製した光活性層について、以下の測定方法により、表面・断面構造、吸光度(Abs)、X線回折図形ならびに光電流密度を測定した。
(表面・断面構造)
(株)日立ハイテクノロジーズ社製SU−8000を用いて、薄膜の表面・断面構造の観察を行った。
(吸光度)
(株)日立ハイテクノロジーズ社製U−4100を用いて、波長400〜1200nmの範囲で吸光度を測定した。
(X線回折図形)
(株)リガク社製RINT−2500を用いて、X線回折図形を測定した。
(光電流密度)
朝日分光(株)社製HAL−320Wを用いて、0.5mol/L硫酸ナトリウム、0.1mol/L四ホウ酸ナトリウム、1mol/L水酸化ナトリウムからなる水溶液中で、25℃、 0.5V(RHE基準)で光電流密度を測定した。
(結果)
実施例1で作製した光活性層の断面画像を図1に示す。同図から、CuO/CuO/ZnO積層体及びCuO/CuO/ZnO積層体が形成できていることがわかる。また、図3ではCuO/CuO/ZnO積層体及びCuO/CuO/ZnO積層体のいずれにおいても、CuOの吸収端である900nm付近及びCuOの吸収端である650nm付近から光の吸収が観測できた。さらに、図5からCuO/CuO/ZnO積層体及びCuO/CuO/ZnO積層体のいずれにおいても、CuOに帰属するピーク(111)(−113)面及びCuOに帰属するピーク(110)(111)(200)(220)(311)面が確認されている。表1から、CuO層またはCuO層単層の光電流密度が、それぞれ−0.22mA/cm、−0.12mA/cmであるのに対して、CuO/CuO積層体では−0.32mA/cm、CuO/CuO積層体では−5.0mA/cmと増大し、特にCuO/CuO積層体の光電流密度増大は顕著であり、優れた光活性を有していることがわかる。以上のことから、光活性層に異なるバンドギャップを有する層を導入できたこと、およびCuO層とCuO層とが発電に寄与していることがわかる。
(結果)
比較例1で作製した、単一のバンドギャップのCuO層及びCuO層により構成される光活性層の断面画像を図2に示す。図4から、CuOの吸収端である900nm付近、あるいはCuOの吸収端である650nm付近から光の吸収が観測できた。さらに、図6から、CuOに帰属するピーク(002)(111)(200)(−113)(022)面、あるいはCuOに帰属するピーク(110)(111)(200)(220)(311)(222)面が確認された。以上のことから、単一のバンドギャップを有する層を導入できたこと、およびCuO層、CuO層が発電に寄与していることがわかる。

Claims (5)

  1. CuO層とCuO層が積層した構造を有する光活性層。
  2. 光活性層の製造方法であって、
    (1)銅塩、錯化剤等を含有するCuO層及びCuO層形成用組成物中に被処理物を浸漬し、前記被処理物の表面上にCuO層及びCuO層を形成する工程1、
    (2)前記CuO層及びCuO層に光照射処理を行いながら、CuO層及びCuO層を形成する工程2
    を有する、製造方法。
  3. 前記工程1のCuO層及びCuO層形成用組成物は、銅塩及び錯化剤ならびにアミノ酸類を混合したものであることを特徴とする請求項2に記載の光活性層の製造方法。
  4. 前記CuO層及びCuO層の形成は電解処理によるものであり、上記CuO層及びCuO層形成用組成物中で、CuOの析出は0.4〜0.7V(Ag/AgCl電極基準)、CuOの析出は−0.2〜−0.7V(Ag/AgCl電極基準)の条件で電解めっきを行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の光活性層の製造方法。
  5. 前記光照射処理は、CuOのバンドギャップエネルギーよりも大きなエネルギーを有する光を照射することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の光活性層の製造方法。
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