JP2021064666A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Jun Sunamura
潤 砂村
幸治 増崎
Koji Masuzaki
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Abstract

【課題】半導体装置の性能を向上させる。【解決手段】半導体基板SUBには、トランジスタ1QおよびメモリセルMCなどの半導体素子が形成されている。半導体基板SUBの上方には、配線M1〜M7を含む多層配線層が形成されている。多層配線層に形成されている配線M1〜M7のうち、配線M5は最も厚い厚さを有し、配線M5の上方には、半導体層SLを含む配線層中トランジスタ2Qが設けられている。配線層中トランジスタ2Qでは、配線M6がゲート電極GEとして機能し、ビアV6がソース電極SEまたはドレイン電極DEとして機能する。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、例えば、配線層中に半導体素子を備える半導体装置およびその製造方法に好適に利用できる。
半導体チップの内部に形成されている配線層を利用してトランジスタなどの半導体素子を設ける技術がある。この技術では、一般的に、トランジスタのチャネル層に酸化物半導体が用いられるが、その他の構成要素であるゲート電極、ソース電極およびドレイン電極などには、配線層が用いられているので、配線層中にトランジスタを形成することが可能である。このようなトランジスタを配線層中トランジスタまたはBEOL−TR(Back End Of Line - TRansistor)と称する場合もある。従って、チップ面積を増やすことなく、半導体基板に形成されるトランジスタとは別に配線層中トランジスタの数を増やすことができる。
配線層中トランジスタを形成するためには、従来の配線層の形成工程に酸化物半導体の形成に関する幾つかの工程のみを追加すればよいので、比較的少ない製造コストで実施できるというメリットがある。また、酸化物半導体が有するワイドギャップ性を利用して、配線層中トランジスタを高耐圧トランジスタとして使用することも可能である。
例えば、特許文献1には、下層配線をゲート電極とし、ゲート電極上にゲート絶縁膜を介して形成された酸化物半導体をチャネルとし、酸化物半導体上に形成されるビアおよび上記ビアに接続される上層配線をドレイン電極またはソース電極とした配線層中トランジスタが開示されている。
特開2010−141230号公報
従来の配線層の形成工程では、半導体基板に形成されているトランジスタの特性の変動を考慮して、熱履歴が計算され、熱処理の条件が決定されている。しかしながら、それらは配線層中トランジスタの特性の変動については考慮されていないので、単純に従来の配線層の形成工程に配線層中トランジスタの形成工程を追加するだけでは、配線層中トランジスタに十分な性能を発揮させることが困難となる。従って、半導体基板に形成されているトランジスタおよび配線層中トランジスタの双方の性能を低下させることなく、配線層中トランジスタを追加で形成する技術が求められる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる。
一実施の形態によれば、半導体装置は、半導体基板と、半導体基板に形成された第1トランジスタと、第1トランジスタの上方に形成された多層配線層と、多層配線層中に形成された第2トランジスタとを有する。ここで、第2トランジスタの下方には、多層配線層に形成されている複数の配線のうち、最も厚い厚さを有する第1配線が形成されている。
また、一実施の形態によれば、半導体装置の製造方法は、(a)半導体基板に第1トランジスタを形成する工程、(b)第1トランジスタの上方に多層配線層を形成する工程、(c)多層配線層中に第2トランジスタを形成する工程、を有する。ここで、(b)工程は、(b1)多層配線層に形成される複数の配線のうち、最も厚い厚さを有する第1配線を形成する工程を含み、(c)工程は、(b1)工程の後に行われる。
一実施の形態によれば、半導体装置の性能を向上させることができる。
実施の形態1における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態1における半導体装置を示す拡大断面図である。 検討例における半導体装置を示す断面図である。 本願発明者らによる測定結果を示すグラフである。 実施の形態1および検討例における各々の半導体装置を比較した平面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図9に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図10に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図11に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図12に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図13に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図14に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図15に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図16に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図17に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図18に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図19に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態2における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態2における半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図22に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図23に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図24に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図25に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態4における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態5における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態6における半導体素子の一例を示す模式図である。 実施の形態6における半導体装置の効果を纏めた表である。 実施の形態6における半導体素子の他の例を示す模式図である。 実施の形態6における半導体素子の他の例を示す模式図である。 実施の形態1〜6における半導体装置を用いたシステムを示す模式図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
また、実施の形態で用いられる図面では、図面を見易くするために、断面図であってもハッチングが省略されている場合もあり、平面図であってもハッチングが付されている場合もある。
また、本願において説明されるX方向およびY方向は互いに直交し、X方向およびY方向からなる面は平面となる。また、Z方向は、X方向およびY方向に直交し、上記水平面に垂直な鉛直方向である。本願では、Z方向をある構造体の厚さ方向または高さ方向として説明する場合もある。
(実施の形態1)
<半導体装置の構造>
以下に図1および図2を用いて、実施の形態1における半導体装置を説明する。図1は、半導体装置の構造を示す断面図であり、図2は、配線層中トランジスタ(トランジスタ)2Qを拡大した断面図である。
図1に示されるように、半導体基板(半導体ウェハ)SUBには、複数の素子分離部STIおよび複数のウェル領域WLが形成されている。半導体基板SUBは、例えば1〜10Ωcmの比抵抗を有するp型の単結晶シリコンなどからなり、複数の素子分離部STIは、半導体基板SUBに形成された溝と、上記溝内に埋め込まれた酸化シリコン膜などの絶縁膜からなる。複数のウェル領域WLは、半導体基板SUBにp型またはn型の不純物が導入された不純物領域である。
複数のウェル領域WLには、n型またはp型のMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)が形成されている。ここでは、あるウェル領域WLにn型またはp型のMISFETとしてトランジスタ1Qが形成され、別のウェル領域WLに電荷蓄積層を有するn型のMISFETであるメモリセルMCが形成されている場合を例示する。
トランジスタ1Qは、ウェル領域WLに形成された不純物領域であるソース領域およびドレイン電極と、ウェル領域WL上に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを有する。ゲート絶縁膜は、例えば酸化シリコン膜であり、ゲート電極は、例えば多結晶シリコン膜である。
メモリセルMCは、ウェル領域WLに形成された不純物領域であるソース領域およびドレイン電極と、ウェル領域WL上に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に形成され、且つ、例えば多結晶シリコン膜からなるゲート電極とを有する。メモリセルMCは、フラッシュメモリまたはEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)のような不揮発性メモリセルであり、メモリセルMCのゲート絶縁膜は、例えば、第1酸化シリコン膜、電荷蓄積層および第2酸化シリコン膜を含む積層膜である。電荷蓄積層は、多結晶シリコン膜のような導電性膜であるか、窒化シリコン膜のようなトラップ性絶縁膜である。電荷蓄積層に電子またはホールが蓄積されているか否かによって、メモリセルMCの閾値電圧が変化するので、メモリセルMCが書込状態であるか消去状態であるかを判別できる。
半導体基板SUB上には、トランジスタ1QおよびメモリセルMCを覆うように、例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜IL0が形成されている。層間絶縁膜IL0内にはコンタクトホールが形成され、上記コンタクトホール内には、例えば窒化チタン膜のようなバリアメタル膜と、例えばタングステン膜のような導電性膜との積層膜からなるビアV0が埋め込まれている。ビアV0は、ウェル領域WL、または、トランジスタ1Q若しくはメモリセルMCのソース領域、ドレイン領域若しくはゲート電極に電気的に接続されている。
層間絶縁膜IL0上には、第1配線層として複数の配線M1が形成されている。複数の配線M1の各々は、ビアV0に電気的に接続され、第1バリアメタル膜、アルミニウム膜および第2バリアメタル膜の積層膜からなる。第1バリアメタル膜および第2バリアメタル膜は、例えば、チタン膜および窒化チタン膜の積層膜である。チタン膜の厚さは例えば30〜50nmであり、窒化チタン膜の厚さは例えば40〜100nmであり、アルミニウム膜の厚さは例えば200〜500nmである。
層間絶縁膜IL0上には、複数の配線M1を覆うように、層間絶縁膜IL1が形成されている。層間絶縁膜IL1内にはコンタクトホールが形成され、上記コンタクトホール内にはビアV1が埋め込まれている。ビアV1は配線M1に電気的に接続されている。層間絶縁膜IL1上には、第2配線層として複数の配線M2が形成されている。複数の配線M2の各々は、ビアV1に電気的に接続されている。
層間絶縁膜IL1上には、複数の配線M2を覆うように、層間絶縁膜IL2が形成されている。層間絶縁膜IL2内にはコンタクトホールが形成され、上記コンタクトホール内にはビアV2が埋め込まれている。ビアV2は配線M2に電気的に接続されている。層間絶縁膜IL2上には、第3配線層として複数の配線M3が形成されている。複数の配線M3の各々は、ビアV2に電気的に接続されている。
層間絶縁膜IL2上には、複数の配線M3を覆うように、層間絶縁膜IL3が形成されている。層間絶縁膜IL3内にはコンタクトホールが形成され、上記コンタクトホール内にはビアV3が埋め込まれている。ビアV3は配線M3に電気的に接続されている。層間絶縁膜IL3上には、第4配線層として複数の配線M4が形成されている。複数の配線M4の各々は、ビアV3に電気的に接続されている。
層間絶縁膜IL3上には、複数の配線M4を覆うように、層間絶縁膜IL4が形成されている。層間絶縁膜IL4内にはコンタクトホールが形成され、上記コンタクトホール内にはビアV4が埋め込まれている。ビアV4は配線M4に電気的に接続されている。また、ビアV4については、配線M5の形成時に、配線M5の材料がビアV4用のコンタクトホールに埋め込まれて形成されてもよい。
なお、層間絶縁膜IL1〜IL4は層間絶縁膜IL0と同様の絶縁膜からなり、ビアV1〜V4はビアV0と同様の積層膜からなり、配線M2〜配線M4は配線M1と同様の積層膜からなる。
層間絶縁膜IL4上には、第5配線層として複数の配線M5が形成されている。複数の配線M5の各々は、ビアV4に電気的に接続されている。配線M5も配線M1〜M4と同様に、第1バリアメタル膜、アルミニウム膜および第2バリアメタル膜の積層膜からなる。配線M5の第1バリアメタル膜および第2バリアメタル膜の厚さは、配線M1〜M4の各々の第1バリアメタル膜および第2バリアメタル膜と同じであり、配線M5のアルミニウム膜の厚さは配線M1〜M4の各々のアルミニウム膜の厚さよりも厚く、後述する配線M6および配線M7のアルミニウム膜の厚さよりも厚い。配線M5のアルミニウム膜の厚さは、例えば700〜2500nmであり、より好ましくは1500〜2000nmである。
すなわち、配線M5は、配線M1〜M4、M6、M7よりも厚い厚さを有する。言い換えれば、配線M5は、半導体装置内の多層配線層に形成されている複数の配線の中で、最も厚い厚さを有する。
なお、実施の形態1では、第5配線層に形成されている複数の配線M5のうちの一部は、ボンディングワイヤなどの外部接続端子に電気的に接続するためのパッド電極PADとして機能する。実施の形態1における半導体装置は、パッド電極PADを介して、半導体装置の外部の電子機器と電気的に接続される。
また、パッド電極PAD以外の複数の配線M5のうちの一部は、電源メッシュPSMの一部を構成している。ここでは、電源メッシュPSMを構成する配線M5はビアV4を介して下層の配線M4に接続され、互いに接続された配線M5および配線M4によって、電源メッシュPSMが構成されている。詳細に図示はしないが、電源メッシュPSMは、平面視においてX方向またはY方向に延在する配線群であり、電源メッシュPSMを構成する配線M5および配線M4には、電源電位(Vdd)または基準電位(Vss)が供給されている。このような電源メッシュPSMが、半導体チップ内のうちパッド電極PAD以外の領域に張り巡らされ、チップ内の厚さの厚い配線M5を含んで構成されていることで、配線抵抗の増加を抑制でき、電圧降下の影響を抑制できる。なお、電源メッシュPSMは、後述の配線層中トランジスタ2Qの下方に設けられている。
層間絶縁膜IL4上には、複数の配線M5を覆うように絶縁膜IF1が形成され、絶縁膜IF1上には絶縁膜IF2が形成されている。絶縁膜IF1および絶縁膜IF2には平坦化処理が施され、絶縁膜IF1の一部の表面は絶縁膜IF2から露出している。平坦化された絶縁膜IF1および絶縁膜IF2の表面上には、絶縁膜IF3が形成されている。絶縁膜IF1〜IF3は、それぞれ酸化シリコン膜からなる。
絶縁膜IF1および絶縁膜IF3にはコンタクトホールが形成され、上記コンタクトホール内にはビアV5が埋め込まれている。ビアV5は配線M5に電気的に接続されている。絶縁膜IF3上には、第6配線層として複数の配線M6が形成されている。複数の配線M6各々は、ビアV5に電気的に接続されている。
また、絶縁膜IF3上には、複数の配線M6の間を埋め込むように、絶縁膜IF4が形成されている。絶縁膜IF4は、例えば酸化シリコン膜からなる。絶縁膜IF4には平坦化処理が施され、配線M6は絶縁膜IF4から露出し、絶縁膜IF4の表面の位置は、配線M6の表面の位置とほぼ同じとなっている。
絶縁膜IF4上および複数の配線M6上には、ゲート絶縁膜GIが形成されている。ゲート絶縁膜GIは、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜または酸化アルミニウム膜のような絶縁膜からなる。
ゲート絶縁膜GIの一部の上面上には、半導体層SLが形成され、半導体層SL上には、ハードマスクHMが形成されている。半導体層SLは、酸化物半導体または多結晶半導体からなる。酸化物半導体は、IGZOと称されるインジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)および酸素(O)を含む酸化物、酸化ガリウム(Ga)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(In)、酸化タンタル(Ta)、酸化チタン(TiO)、二酸化スズ(SnO)または酸化銅(CuO)からなる。多結晶半導体は、ポリゲルマニウムまたはポリシリコンからなる。また、ハードマスクHMは、例えば窒化シリコン、酸化シリコンまたは酸窒化シリコンからなる絶縁膜である。
ゲート絶縁膜GI上には、半導体層SLおよびハードマスクHMを覆うように、絶縁膜IF5が形成されている。絶縁膜IF5は、例えば酸化シリコン膜からなる。絶縁膜IF5内にはコンタクトホールが形成され、上記コンタクトホール内には複数のビアV6が埋め込まれている。複数のビアV6の一部は、ゲート絶縁膜GIを貫通し、配線M6に電気的に接続されている。また、複数のビアV6の他の一部は、ハードマスクHMを貫通し、半導体層SLに電気的に接続されている。
図2は、配線層中トランジスタ2Qの要部を拡大した断面図である。
図2に示されるように、実施の形態1における配線層中トランジスタ2Qは、nチャネル型のMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)であり、ゲート電極GEとして機能する配線M6と、ゲート絶縁膜GIと、ソース電極SEまたはドレイン電極DEとして機能するビアV6と、半導体層SLとを有する。ここで、半導体層SLでは、ソース電極SEに接する箇所がソース領域SRとなり、ドレイン電極DEに接する箇所がドレイン領域DRとなり、ソース領域SRとドレイン領域DRとに挟まれた箇所がチャネル領域となる。
ソース領域SRおよびドレイン領域DRは、ビアV6用のコンタクトホールを形成した際に、半導体層SLにプラズマドライエッチング処理または水素プラズマ処理のような還元性プラズマ処理を行うことで形成される。還元性プラズマ処理に晒された半導体層SLは、酸素欠陥領域となり、低抵抗化され、ソース領域SRおよびドレイン領域DRとして機能できる。なお、半導体層SLの厚さは、例えば5〜200nmであり、より好ましくは8〜50nmである。
また、ゲート電極GEとなる配線M6は、上述のように、下層の第1バリアメタル膜、アルミニウム膜AL1および上層の第2バリアメタル膜の積層膜からなる。下層の第1バリアメタル膜は、チタン膜BM1およびチタン膜BM1上に形成された窒化チタン膜BM2からなり、上層の第2バリアメタル膜は、チタン膜BM3およびチタン膜BM3上に形成された窒化チタン膜BM4からなる。
チタン膜BM1、BM3の厚さは例えば30〜50nmであり、窒化チタン膜BM2、BM4の厚さは例えば40〜100nmであり、アルミニウム膜AL1の厚さは例えば200〜500nmである。
通常、窒化チタン膜BM4は、フォトリソグラフィ技術における反射防止膜として機能する。従って、窒化チタン膜BM4の厚さは、その役割を果たせる厚さであればよい。しかしながら、実施の形態1における配線M6では、反射防止膜としての機能に加え、配線層中トランジスタ2Qのゲート電極GEの仕事関数を規定する機能も要求される。
ゲート電極GEにおける最上層である窒化チタン膜BM4の厚さを、ある程度確保することによって、配線層中トランジスタ2Qの閾値電圧が安定する。窒化チタン膜BM2の厚さは60nm以上が好ましく、80nm以上が更に好ましい。このように窒化チタン膜BM4の厚さを十分に確保することで、窒化チタン膜BM4の下層に形成され、且つ、窒化チタン膜BM4よりも低い仕事関数を有するチタン膜BM3およびアルミニウム膜AL1の影響が小さくなる。従って、配線層中トランジスタ2Qの性能を向上させることができる。
再び図1に戻って説明を行う。絶縁膜IF5上には、第7配線層として複数の配線M7が形成されている。複数の配線M7の各々は、ビアV6に電気的に接続されている。絶縁膜IF5上には、複数の配線M7を覆うように、絶縁膜IF6が形成されている。絶縁膜IF6は、例えば酸化シリコン膜からなる。
なお、ビアV5およびビアV6はビアV0と同様の積層膜からなり、配線M6および配線M7は配線M1と同様の積層膜からなる。また、ビアV6については、配線M7の形成時に、配線M7の材料がビアV6用のコンタクトホールに埋め込まれて形成されるてもよい。また、配線M6の積層膜を構成する各膜の厚さは、配線M1〜M4の各々の積層膜を構成する各膜の厚さとほぼ同じであるが、配線M7の積層膜を構成するアルミニウム膜の厚さは、配線M1〜M4、M6のアルミニウム膜の厚さよりも厚く、配線M5のアルミニウム膜の厚さよりも薄く、400〜2000nmである。
すなわち、配線M7は、配線M1〜M4、M6よりも厚い厚さを有し、配線M5よりも薄い厚さを有する。言い換えれば、配線M7は、半導体装置内の多層配線層に形成されている複数の配線の中で、2番目に厚い厚さを有する。
パッド電極PADの上方においては、絶縁膜IF3、絶縁膜IF4、ゲート絶縁膜GI、絶縁膜IF5および絶縁膜IF6が除去されている。そのため、パッド電極PADと配線M7との間には段差が発生している。
配線M7上の絶縁膜IF6およびパッド電極PAD上の絶縁膜IF1を覆うように、絶縁膜IF7、絶縁膜IF8および有機絶縁膜PIQが保護膜として形成されている。絶縁膜IF7は例えば酸化シリコン膜であり、有機絶縁膜PIQは例えばポリイミドのような樹脂膜である。絶縁膜IF8は、トランジスタ1QおよびメモリセルMCに含まれる水素が半導体装置の外部へ抜けることを防止するための膜であり、酸化シリコン膜に窒素が添加された膜であり、例えば酸窒化シリコン膜である。
パッド電極PADの上方において、有機絶縁膜PIQ、絶縁膜IF8、絶縁膜IF7および絶縁膜IF1には開口部が設けられている。パッド電極PADのうち、保護膜(有機絶縁膜PIQ、絶縁膜IF8および絶縁膜IF7)から露出した箇所が、ボンディングワイヤなどの外部接続端子に接続するための領域となる。
配線M7の上方においては、有機絶縁膜PIQ、絶縁膜IF8、絶縁膜IF7および絶縁膜IF1が配線M7を覆っている場合もあるし、これらの絶縁膜に開口部が設けられている場合もある。実施の形態1では、配線M7にはボンディングワイヤが形成されないので、上記開口部は必須ではないが、上記開口部を配線層中トランジスタ2Qから発生する熱の放熱経路として、利用することもできる。
<検討例における半導体装置と、その問題点>
図3は、検討例における半導体装置を示す断面図である。検討例では、実施の形態1と異なり、最も厚い厚さを有する配線M5の下層に配線層中トランジスタ2Qが設けられている。なお、検討例では、半導体層SLは配線M3と配線M4との間に設けられているが、半導体層SLは配線M4と配線M5との間に設けられていてもよい。このような構造でもゲート絶縁膜GIおよび半導体層SLを形成する工程を追加するだけで、多層配線層に配線層中トランジスタ2Qを形成することができる。
しかしながら、本願発明者らの検討によれば、検討例では以下の問題点が発生することが分かった。
一般的に、トランジスタ1Qの界面準位の回復などを目的として、パッド電極PADおよび絶縁膜IF1の形成後に、400℃程度の水素アニール処理が行われる。特に、メモリセルMCのような不揮発性メモリセルでは、書込特性、消去特性、電荷保持特性、書換え特性またはディスターブ耐性などへの影響が大きいので、水素アニール処理は重要である。また、このような水素アニール処理は、トランジスタ1QおよびメモリセルMCへの熱履歴も考慮して行われるので、温度などの条件が変更されると、トランジスタ1QおよびメモリセルMCの特性が変動する恐れがある。
ここで、検討例ではトランジスタ1Q、メモリセルMCおよび配線層中トランジスタ2Qの形成後に、水素アニール処理が行われることになるが、この水素アニール処理によって、酸化物半導体からなる半導体層SLに還元作用が発生する。そうすると、デバイスのオン/オフ特性または閾値電圧に変化が生じる。また、ゲート絶縁膜GIの材料によっては、ゲート絶縁膜GI中のトラップ密度が高くなり、本来期待できる信頼性が得られない場合がある。
一方で、配線層中トランジスタ2Qに合わせて水素アニール処理の温度またはガス流量などの条件を変更すると、トランジスタ1QおよびメモリセルMCの特性が変動する恐れがある。
また、本願発明者らの検討によれば、配線層中トランジスタ2Qに用いられる半導体層SLの熱伝導が悪いので、配線層中トランジスタ2Q内に熱が籠ってしまい、デバイス特性が変動する現象が見られた。
<半導体装置の主な特徴>
図1に示されるように、実施の形態1では、既存のトランジスタ1Q、メモリセルMC、およびパッド電極PADの配置を変更することなく、パッド電極PADが形成されている第5配線層よりも上層に、配線層中トランジスタ2Qを設けることができる。従って、チップ面積を増やすことなく、配線層中トランジスタ2Qのような半導体素子の数を増やすことができる。なお、配線層中トランジスタ2Qは、例えばロジック回路などに用いられるトランジスタよりも高い耐圧を有する高耐圧トランジスタに利用できる。また、配線層中トランジスタ2Qのゲート電極GE、ソース電極SEおよびドレイン電極DEの結線を変更することで、配線層中トランジスタ2Qをダイオードのような他の半導体素子としても利用することができる。
また、実施の形態1における配線層中トランジスタ2Qは、パッド電極PADよりも上層の配線層に形成され、水素アニール処理(後述の図8を参照)が行われた後に形成される。そのため、トランジスタ1QおよびメモリセルMCには水素アニール処理が施され、配線層中トランジスタ2Qには水素アニール処理が施されないので、半導体層SLは還元作用を受けない。従って、トランジスタ1Q、メモリセルMCおよび配線層中トランジスタ2Qの特性が変動する恐れを解消できる。
例えば、実施の形態1におけるトランジスタ1Qは、短チャネル特性および長チャネル特性に関して、検討例におけるトランジスタ1Qと同程度の性能を確保できた。また、実施の形態1におけるメモリセルMCは、書込特性、消去特性、電荷保持特性、書換え特性またはディスターブ耐性に関して、検討例におけるメモリセルMCと同程度の特性を確保できた。
また、図4は、配線層中トランジスタ2Qに関し、ドレイン電圧Vdが0.1Vである場合におけるゲート電圧Vgとドレイン電流Idとの関係を示すグラフである。図4に示されるように、検討例では、ドレイン電流Idの立ち上がりが早まっていることから、上述の還元作用によって半導体層SLの組成が変化している、または、ゲート絶縁膜GI中のトラップ密度が高くなっていると推測され、閾値電圧が低下している。すなわち、検討例における配線層中トランジスタ2Qが、ディプレッションMOSに近い状態となっている。これに対して、実施の形態1では、上述の還元作用の影響が無いので、閾値電圧の変動が抑制されていることが判る。
以上のように、実施の形態1によれば、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、配線層中トランジスタ2Qの下方には、多層配線層に形成されている複数の配線のうち、最も厚い厚さを有する配線M5が形成されている。特に、ゲート電極GEとなる配線M6の1層下の配線層に、配線M5が形成されている。このため、配線層中トランジスタ2Q内に熱が籠った場合でも、総体積の大きい配線M5が熱伝導率の高い放熱経路となるので、効率的に放熱を行うことができる。従って、配線層中トランジスタ2Qのデバイス特性が変動することを抑制できる。
また、配線層中トランジスタ2Qの上方には、多層配線層に形成されている複数の配線のうち、2番目に厚さの厚い配線M7が形成されている。特に、ゲート電極GEとなる配線M6の1層上の配線層に、配線M7が形成されている。このため、更なる放熱経路が確保され、より効率的に放熱を行うことができる。
なお、効率的な放熱のみを考慮すれば、配線M7の厚さを配線M5の厚さ以上にすることもできる。しかしながら、その場合、半導体装置(半導体チップ)の高さが増加することになる。従って、半導体装置の薄化を優先するならば、配線M7の厚さは、放熱経路に成り得るだけの厚さであることが好ましく、配線M5の厚さよりも薄いことが好ましい。
また、最上層配線である複数の配線M7のうち一部の上方には、絶縁膜IF6〜IF8および有機絶縁膜PIQからなる保護膜が形成されているが、上記保護膜には、配線M7の一部が露出するように、選択的に開口部が設けられている。このため、露出している配線M7からも放熱を行うことができるので、より効率的な放熱が行われる。
また、図5は、検討例における半導体装置である半導体チップ200、および、実施の形態1における半導体装置である半導体チップ100の各々のレイアウトを示す平面図である。検討例および実施の形態1では、パッド電極PADは半導体チップ100、200の外周付近に配置される。配線層中トランジスタ2Qは、配線層中トランジスタ形成領域2QRに形成される。
検討例では、配線層中トランジスタ2Qのソース電極SEおよびドレイン電極DEとして配線M4または配線M5を用いていた。従って、半導体チップ200内において、電源メッシュPSMとして利用できる領域は、配線層中トランジスタ2Qに用いられていない領域に限定される。
しかしながら、実施の形態1では、電源メッシュPSMの上方に配線層中トランジスタ2Qが設けられる。従って、電源メッシュPSMとして利用できる領域は、半導体チップ100の中央部のほぼ全域となり、その上層を配線層中トランジスタ形成領域2QRとして利用できる。すなわち、実施の形態1では、検討例と比較して、電源メッシュPSMとして利用できる領域および配線層中トランジスタ形成領域2QRの面積を増やすことができる。よって、配線層中トランジスタ2Qを用いて形成する回路のバリエーションを増やすことができる。更に、配線抵抗の増加を抑制でき、電圧降下の影響を抑制できると共に、半導体素子の数を増やすことができる。
すなわち、実施の形態1によれば、半導体装置の性能を向上させることができる。
また、電源メッシュPSMが配線層中トランジスタ2Qの下方に設けられているので、電源メッシュPSMよりも更に下層の配線層から発生する電磁界が、配線層中トランジスタ2Qに到達しないように、電源メッシュPSMによって遮断される。または、配線M4などが信号線であった場合、配線層中トランジスタ2Qから発生する電磁界が、信号線にノイズとして影響を与えることが抑制される。従って、半導体装置の性能を更に向上させることができる。
<半導体装置の製造方法>
以下に図6〜図20を用いて、実施の形態1における半導体装置の製造方法と、その特徴について説明する。
まず、図6に示すように、半導体基板SUBを用意する。次に、半導体基板SUBに、活性領域を規定する複数の素子分離部STIを形成する。素子分離部STIは、半導体基板SUBに溝を形成し、上記溝内に例えば酸化シリコン膜のような絶縁膜を、埋め込むことにより形成される。次に、イオン注入によって、半導体基板SUBに、不純物を導入してウェル領域WLを形成する。次に、異なるウェル領域WLに、それぞれトランジスタ1QおよびメモリセルMCを形成する。
次に、トランジスタ1QおよびメモリセルMCの上方に、配線M1〜M4を含む複数の下層配線層を形成する。まず、トランジスタ1QおよびメモリセルMCを覆うように、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって、半導体基板SUB上に、例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜IL0を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術およびエッチング処理によって、層間絶縁膜IL0内にコンタクトホールを形成する。次に、スパッタリング法またはCVD法によって、層間絶縁膜IL0上および上記コンタクトホール内に、例えば窒化チタン膜のようなバリアメタル膜と、例えばタングステン膜のような導電性膜との積層膜を形成する。次に、CMP法またはエッチバックによって、上記コンタクトホールの外部に形成されている上記バリアメタル膜および上記導電性膜を除去することで、上記コンタクトホール内に上記積層膜からなるビアV0を埋め込む。ビアV0は、ウェル領域WL、または、トランジスタ1Q若しくはメモリセルMCのソース領域、ドレイン領域若しくはゲート電極に電気的に接続される。
次に、スパッタリング法またはCVD法によって、層間絶縁膜IL0上に、チタン膜および窒化チタン膜の積層膜である第1バリアメタル膜を形成する。次に、スパッタリング法によって、第1バリアメタル膜上に、アルミニウム膜を形成する。次に、スパッタリング法またはCVD法によって、アルミニウム膜上に、チタン膜および窒化チタン膜の積層膜である第2バリアメタル膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術およびエッチング処理によって、第2バリアメタル膜、アルミニウム膜および第1バリアメタル膜をパターニングすることで、これらの積層膜からなり、且つ、ビアV0に電気的に接続される配線M1を形成する。
その後、層間絶縁膜IL0、ビアV0および配線M1を形成する工程と同様の手法によって、層間絶縁膜IL1〜IL4、ビアV1〜V4および配線M2〜M4をそれぞれ形成する。また、ビアV4については、配線M5の形成時に、配線M5の材料がビアV4用のコンタクトホールに埋め込まれて形成されてもよい。
なお、層間絶縁膜IL0〜IL4の形成後に、これらの表面を平坦化する目的で、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって、層間絶縁膜IL0〜IL4に対して研磨処理を行ってもよい。
次に、図7に示されるように、層間絶縁膜IL4上に、複数の配線M5を形成する。配線M5の形成工程は、配線M1〜M4の形成工程と同様である。配線M5のアルミニウム膜の厚さは配線M1〜M4の各々のアルミニウム膜の厚さよりも厚く、後述する配線M6および配線M7のアルミニウム膜の厚さよりも厚い。すなわち、配線M5は、配線M1〜M4、M6、M7よりも厚い厚さを有し、半導体装置内の多層配線層に形成されている複数の配線の中で、最も厚い厚さを有する。
次に、図8に示されるように、複数の配線M5を覆うように、HDP−CVD(High Density Plasma-CVD)法によって、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF1を形成する。絶縁膜IF1の厚さは、例えば2000nmである。次に、トランジスタ1QおよびメモリセルMCの特性を改善させる目的で、400℃程度の条件で水素アニール処理を施す。
次に、図9に示されるように、絶縁膜IF1上に、CVD法によって、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF2を形成する。絶縁膜IF2の厚さは、例えば1000〜2000nmである。
次に、図10に示されるように、CMP法によって、絶縁膜IF1および絶縁膜IF2に対して研磨処理を行う。これにより、絶縁膜IF1および絶縁膜IF2の各々の表面が平坦化され、配線M5上には、300〜1000nmの厚さ、好ましくは400〜700nmの厚さの絶縁膜IF1が残される。また、互いに隣接する配線M5の間には、絶縁膜IF1および絶縁膜IF2が残される。
次に、平坦化された絶縁膜IF1上および絶縁膜IF2上に、CVD法によって、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF3を形成する。絶縁膜IF3の厚さは、例えば200〜700nmであり、好ましくは300〜500nmである。
この後、配線M5の上方に配線層中トランジスタ2Qが形成されるが、図10の工程のように、絶縁膜IF1および絶縁膜IF2の各々の表面が平坦化されていない場合、配線M5の形状に倣って絶縁膜IF2の表面は、凹凸が形成された状態となる。そうすると、正常な構造の配線層中トランジスタ2Qを形成することが困難となる。
次に、図11に示されるように、絶縁膜IF3および絶縁膜IF1にコンタクトホールを形成し、上記コンタクトホール内にビアV5を形成する。次に、絶縁膜IF3上に、配線M6を形成する。ビアV5を形成する工程は、ビアV0〜V4を形成する工程と同様である。配線M6を形成する工程も、配線M1〜M4を形成する工程とほぼ同じであるが、配線層中トランジスタ2Qの閾値電圧を考慮して、窒化チタン膜BM4(図2参照)の厚さを60〜100nmに設定することが好ましい。なお、実施の形態1においては、後でパッド電極PADとなる配線M5上には、ビアV6および配線M6は形成されない。
なお、配線M6をパターニングする際に、下層の配線パターンとのアライメントを取るためには、絶縁膜IF1〜IF3へのマーク形成が必要となる。このマーク形成を行うには、例えば第1配線層(配線M1)と第2配線層(配線M2)とのアライメントを取るために用いている手法を適用すればよい。具体的には、第5配線層(配線M5)と第6配線層(配線M6)との間に行われるビアV6の形成工程を利用し、複数のビアV6の一部をマークとして形成しておくことが好ましい。
次に、図12に示されるように、複数の配線M6を覆うように、HDP−CVD法によって、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF4を形成する。絶縁膜IF4の厚さは、例えば700〜1000nmである。次に、CMP法によって、絶縁膜IF4に対して研磨処理を行う。これにより、絶縁膜IF4の表面が平坦化され、配線M6の表面が露出する。なお、配線M6の表面を露出させる工程は、CMP法に代えて、エッチバックによって行われてもよい。
次に、図13に示されるように、複数の配線M6上および絶縁膜IF4上に、CVD法またはALD(Atomic Layer Deposition)法によって、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜または酸化アルミニウム膜からなるゲート絶縁膜GIを形成する。次に、ゲート絶縁膜GI上に、スパッタリング法、CVD法またはALD法によって、酸化物半導体または多結晶半導体からなる半導体層SLを形成する。酸化物半導体は、IGZOと称されるインジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)および酸素(O)を含む絶縁膜、酸化ガリウム(Ga)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(In)、酸化タンタル(Ta)、酸化チタン(TiO)、二酸化スズ(SnO)または酸化銅(CuO)からなる。多結晶半導体は、ポリゲルマニウムまたはポリシリコンからなる。次に、半導体層SL上に、CVD法によって、例えば窒化シリコン膜からなるハードマスクHMを形成する。ハードマスクHMの厚さは、例えば50〜300nmである。
次に、図14に示されるように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング処理によって、ハードマスクHMおよび半導体層SLをパターニングする。パターニングの終了時に、ハードマスクHMの厚さは若干減っている。また、このようなパターニングの方法は2通りある。
1つ目の方法では、半導体層SLが露出するまで、レジストパターンをマスクとしてハードマスクHMを加工し、アッシング処理などによって上記レジストパターンを除去する。その後、ハードマスクHMをマスクとして、半導体層SLをエッチングする。
2つ目の方法では、レジストパターンをマスクとしてハードマスクHMを途中まで加工し、アッシング処理などによって上記レジストパターンを除去する。次に、全面エッチバックによって、半導体層SLの一部が露出するまで残ったハードマスクHMを加工する。その後、ハードマスクHMをマスクとして、半導体層SLをエッチングする。
後者の場合、レジストパターンが存在している状態で半導体層SLが露出しないので、ポイゾニング現象などを防ぎながら半導体層SLを加工することができる。そのため、半導体層SLの加工精度を向上させることができる。
次に、図15に示されるように、ハードマスクHMおよび半導体層SLを覆うように、CVD法によって、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF5を形成する。絶縁膜IF5の厚さは、例えば100〜400nmであり、好ましくは200〜350nmである。次に、CMP法によって、絶縁膜IF5に対して研磨処理を行うが、ハードマスクHMおよび半導体層SLの合計厚さが100nm以下である場合のように、後の工程において段差の影響が小さい場合には、上記研磨処理は行われなくてもよい。
次に、フォトリソグラフィ技術およびエッチング処理によって、配線M6または半導体層SLに到達する複数のコンタクトホールCHを形成する。配線M6に到達するコンタクトホールCHは、絶縁膜IF5およびゲート絶縁膜GIを貫通するように形成される。また、半導体層SLに到達するコンタクトホールCHは、絶縁膜IF5およびハードマスクHMを貫通するように形成される。具体的には以下の工程が実施される。
まず、レジストパターンをマスクとしてエッチング処理を行うことで、絶縁膜IF5の厚さが70〜90%程度になるように、絶縁膜IF5に複数のコンタクトホールCHを途中まで形成し、アッシング処理などによってレジストパターンを除去する。その後、全面エッチバックによって、複数のコンタクトホールCHを配線M6または半導体層SLに到達させる。
次に、複数のコンタクトホールCHの底部に位置する半導体層SLに対して、プラズマドライエッチング処理または水素プラズマ処理のような還元性プラズマ処理を行うことで、半導体層SLの一部が酸素欠陥領域となり、低抵抗化された領域となる。このような還元性プラズマ処理に晒された半導体層SLの一部が、配線層中トランジスタ2Qのソース領域SRおよびドレイン領域DRとなり、ソース領域SRとドレイン領域DRとの間の半導体層SLがチャネル領域となる(図2参照)。
次に、図16に示されるように、複数のコンタクトホールCHの各々の内部に、ビアV6を形成する。ビアV6はビアV0と同様の手段で形成できる。次に、絶縁膜IF5上に、ビアV6に電気的に接続される複数の配線M7を形成する。配線M7の形成工程は、配線M1の形成工程と同様である。配線M7の積層膜を構成するアルミニウム膜の厚さは、配線M1〜M4、M6のアルミニウム膜の厚さよりも厚く、配線M5のアルミニウム膜の厚さよりも薄く、400〜2000nmである。すなわち、配線M7は、配線M1〜M4、M6よりも厚い厚さを有し、配線M5よりも薄い厚さを有する。言い換えれば、配線M7は、半導体装置内の多層配線層に形成されている複数の配線の中で、2番目に厚い厚さを有する。また、ビアV6については、配線M7の形成時に、配線M7の材料がビアV6用のコンタクトホールに埋め込まれて形成されてもよい。
以上のようにして、第1〜第7配線層からなる多層配線層中に、配線M6をゲート電極GEとし、半導体層SLをソース領域SR、ドレイン領域DRおよびチャネル領域とし、ビアV6をソース電極SEおよびドレイン電極DEとする配線層中トランジスタ2Qが製造される。
次に、図17に示されるように、複数の配線M7を覆うように、CVD法によって、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF6を形成する。絶縁膜IF6の厚さは、例えば300〜3000nmであり、より好ましくは1000〜2000umである。
次に、図18に示されるように、絶縁膜IF6上にレジストパターンRPを形成する。次に、レジストパターンRPをマスクとしてエッチング処理を行うことで、パッド電極PADとなる配線M5の上方に位置していた、絶縁膜IF6、絶縁膜IF5、ゲート絶縁膜GI、絶縁膜IF4、絶縁膜IF3、絶縁膜IF2の一部および絶縁膜IF1の一部を順次除去する。その後、アッシング処理などによってレジストパターンRPを除去する。これにより、配線M5と配線M7との間に段差が発生する。なお、これらのエッチング処理によって掘り下げられる厚さは、1000〜2000nm程度であり、好ましくは1300〜1700nmである。
次に、図19に示されるように、配線M7の上方における絶縁膜IF6上、および、配線M5の上方における絶縁膜IF1上に、CVD法によって、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF7を形成する。絶縁膜IF7の厚さは、例えば1000〜2000nmである。次に、絶縁膜IF7上に、CVD法によって、例えば酸窒化シリコン膜からなる絶縁膜IF8を形成する。絶縁膜IF8の厚さは、例えば400〜800nmである。
次に、図20に示されるように、絶縁膜IF8上に、塗布法によって、例えば感光性のポリイミドからなる有機絶縁膜を形成する。上記有機絶縁膜の厚さは、例えば5000〜15000nmであり、好ましくは、7000〜12000nmである。次に、上記有機絶縁膜の一部を選択的に感光させてパターニングすることで、複数の有機絶縁膜PIQが形成される。その後、必要に応じて、有機絶縁膜PIQに対して熱処理を施し、有機絶縁膜PIQを硬化させてもよい。
図20の工程後、複数の有機絶縁膜PIQをマスクとしてエッチング処理を行うことで、配線M7の上方における絶縁膜IF6〜IF8、および、配線M5の上方における絶縁膜IF1、IF7、IF8がエッチングされ、図1に示される半導体装置が製造される。
(実施の形態2)
以下に図21〜図26を用いて、実施の形態2における半導体装置を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。図21は、実施の形態2における半導体装置を示す断面図であり、図22〜図26は、半導体装置の製造方法を示す断面図である。
実施の形態1では、配線M5をパッド電極PADとして用いていた。実施の形態2では、図21に示されるように、配線M5の上方に配線M6および配線M7を設け、配線M7をボンディングワイヤに接続するためのパッド電極PADとして機能させる。このため、パッド電極PADが形成される領域では、図18で説明したような、絶縁膜IF6、絶縁膜IF5、ゲート絶縁膜GI、絶縁膜IF4、絶縁膜IF3、絶縁膜IF2の一部および絶縁膜IF1の一部を除去し、段差を設ける工程が行われない。
実施の形態2における製造工程は、図10までは実施の形態1と同じである。図10の工程に続いて、図22の工程が実施される。
図22に示されるように、絶縁膜IF3および絶縁膜IF1にコンタクトホールを形成し、上記コンタクトホール内に配線M5に電気的に接続されるビアV5を形成する。次に、絶縁膜IF3上に、ビアV6に電気的に接続される配線M6を形成する。ビアV6および配線M6は、パッド電極PADが形成される領域においても形成される。
図22の工程後、図12〜図14の工程と同様の手段で、絶縁膜IF4、ゲート絶縁膜GI、半導体層SL、ハードマスクHMおよび絶縁膜IF5が形成される。
次に、図23に示されるように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング処理によって、配線M6または半導体層SLに到達する複数のコンタクトホールCHを形成する。複数のコンタクトホールCHは、パッド電極PADが形成される領域においても形成される。配線M6に到達するコンタクトホールCHは、絶縁膜IF5およびゲート絶縁膜GIを貫通するように形成される。また、半導体層SLに到達するコンタクトホールCHは、絶縁膜IF5およびハードマスクHMを貫通するように形成される。
次に、複数のコンタクトホールCHの底部に位置する半導体層SLに対して、還元性プラズマ処理を行うことで、半導体層SLの一部にソース領域SRおよびドレイン領域DRが形成される(図2参照)。
次に、図24に示されるように、複数のコンタクトホールCHの各々の内部に、ビアV6を形成する。次に、絶縁膜IF5上に、ビアV6に電気的に接続される複数の配線M7を形成し、複数の配線M7を覆うように、CVD法によって絶縁膜IF6を形成する。
次に、図25に示されるように、絶縁膜IF6上に、CVD法によって絶縁膜IF7を形成し、絶縁膜IF7上に、CVD法によって絶縁膜IF8を形成する。
次に、図26に示されるように、絶縁膜IF8上に、塗布法によって有機絶縁膜を形成し、上記有機絶縁膜をパターニングすることで、複数の有機絶縁膜PIQを形成する。
図26の工程後、複数の有機絶縁膜PIQをマスクとしてエッチング処理を行うことで、配線M7の上方における絶縁膜IF6〜IF8がエッチングされ、図21に示される半導体装置が製造される。
実施の形態2では、実施の形態1で説明したような効果に加えて、図18の段差を設ける工程を省略できる分、製造工程の簡略化を図ることができ、製造コストの増加を抑制することができる。
(実施の形態3)
以下に図27を用いて、実施の形態3における半導体装置を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
実施の形態1では、下層配線層は、配線M1〜M4のようにアルミニウム膜を主体とした構成されていた。図27に示されるように、実施の形態3では、配線M1〜M4は、銅(Cu)膜を主体として構成され、所謂ダマシン(Damascene)構造、または、ダマシン構造の一種であるデュアルダマシン(Dual Damascene)構造で構成されている。
実施の形態3におけるビアV1〜V4および配線M1〜M4は、以下のように製造される。
ビアV0を形成する工程までは、実施の形態1と同じである。次に、ビアV0が形成されている層間絶縁膜IL0上に、CVD法によって層間絶縁膜IL1を形成する。次に、層間絶縁膜IL1内に溝を形成し、上記溝内を含む層間絶縁膜IL1上に、スパッタリング法またはCVD法によって窒化タンタル膜からなるバリアメタル膜を形成する。次に、上記バリアメタル膜上に、メッキ法によって銅を主体とする導電性膜を形成する。次に、CMP法によって、上記溝の外部に形成されている上記バリアメタル膜および上記導電性膜を除去することで、上記溝の内部に上記バリアメタル膜および上記導電性膜が埋め込まれ、配線M1が形成される。すなわち、配線M1は、所謂ダマシン構造を構成する。
次に、層間絶縁膜IL1上および配線M1上に、CVD法によって層間絶縁膜IL2を形成する。また、層間絶縁膜IL2の最下層には、配線M1から銅が拡散されることを防止する機能を有する、炭窒化シリコンからなるバリア絶縁膜が形成されているが、ここでは図示を省略する。
次に、層間絶縁膜IL2にビアV1用の孔および配線M2用の溝を形成し、上記孔および上記溝の各々の内部を含む層間絶縁膜IL2上に、スパッタリング法またはCVD法によって窒化タンタル膜からなるバリアメタル膜を形成する。次に、上記バリアメタル膜上に、メッキ法によって銅を主体とする導電性膜を形成する。次に、CMP法によって、上記孔および上記溝の各々の外部に形成されている上記バリアメタル膜および上記導電性膜を除去することで、上記孔および上記溝の内部に上記バリアメタル膜および上記導電性膜が埋め込まれ、ビアV1および配線M2が形成される。ビアV1および配線M2は、一体化しており、所謂デュアルダマシン構造を構成する。
次に、層間絶縁膜IL2、ビアV1および配線M2の形成工程と同様の手法によって、層間絶縁膜IL3、層間絶縁膜IL4a、ビアV2、ビアV3、配線M3および配線M4を順次形成する。次に、層間絶縁膜IL4a上および配線M4上に、CVD法によって、例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜IL4bを形成する。次に、実施の形態1と同様の手法によって、層間絶縁膜IL4bにビアV4を形成する。その後の製造工程は、実施の形態1と同様である。
ここで、層間絶縁膜IL1〜IL3、IL4aは、酸化シリコンよりも誘電率の低い材料で構成され、例えばSiOCのような炭素を含む酸化シリコンで構成されていてもよい。これにより、各配線間の低誘電率化を図ることができる。また、配線M1〜M4に銅膜を主体として構成される所謂ダマシン構造またはデュアルダマシン構造を適用することで、下層配線層における配線の低抵抗化を図ることができる。
ところで、例えば図3に示される検討例において、実施の形態3のようなダマシン構造またはデュアルダマシン構造の配線を適用した場合、ゲート電極GEは銅配線になるので、ゲート絶縁膜GIには銅の拡散に対するバリア性が要求される。そのため、ゲート絶縁膜GIには、窒化シリコン膜などのように、窒素を含む絶縁膜の利用が不可欠となる。その場合、窒化シリコン膜中の荷電トラップによって、本来期待する配線層中トランジスタ2Qのヒステリシス特性、オン特性または閾値電圧などが変動し、信頼性が低下する恐れがある。
実施の形態3では、配線層中トランジスタ2Qは、配線M1〜M4よりも上層に形成され、アルミニウム膜を主体とした配線M6をゲート電極GEとして用いているので、銅の拡散に対するバリア性は要求されない。従って、ゲート絶縁膜GIに、酸化シリコン膜または酸化アルミニウム膜のような窒素を含まない絶縁膜を使用することができるので、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
なお、実施の形態3で開示した技術を、実施の形態2における半導体装置に適用してもよい。
(実施の形態4)
以下に図28を用いて、実施の形態4における半導体装置を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
実施の形態1では、多層配線層中に形成される半導体素子として、nチャネル型の配線層中トランジスタ2Qを例示していた。図28に示されるように、実施の形態4では、nチャネル型の配線層中トランジスタ2Qに加えて、pチャネル型の配線層中トランジスタ3Qも設けられている。
配線層中トランジスタ3Qでも、配線M6をゲート電極GEとし、ビアV6をソース電極SEおよびドレイン電極DEとし、半導体層SLをソース領域、ドレイン領域およびチャネル領域としているが、配線層中トランジスタ3Qの半導体層SLを構成する材料は、配線層中トランジスタ2Qの半導体層SLを構成する材料と異なっている。配線層中トランジスタ3Qの半導体層SLを構成する材料は、例えばSnOまたはCuOである。
このような配線層中トランジスタ3Qの半導体層SLは、例えば図14の工程後に、SnOまたはCuOからなる半導体層SLおよびハードマスクHMを堆積し、これらをパターニングすることで形成される。そのため、実施の形態4では、実施の形態1と比較してマスクの枚数が1枚増加するので、製造コストが若干増加する。
しかしながら、pチャネル型の配線層中トランジスタ3Qが設けられていることで、回路設計の自由度が向上する。また、配線層中トランジスタ2Qと配線層中トランジスタ3Qとを互いに電気的に接続させることで、多層配線層中においてCMOS回路を構成することも可能となる。
なお、実施の形態4で開示した技術を、実施の形態2および実施の形態3における半導体装置に適用してもよい。
(実施の形態5)
以下に図29を用いて、実施の形態5における半導体装置を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
実施の形態1では、半導体基板SUBにトランジスタ1Qが形成されていた。図29に示されるように、実施の形態5では、SOI(Silicon On Insulator)基板にトランジスタ1Qが形成されている。SOI基板は、半導体基板SUBと、半導体基板SUB上に形成された絶縁層BOXと、絶縁層BOX上に形成された半導体層SMとを含む。絶縁層BOXは、例えば酸化シリコン膜からなり、10〜20nm程度の厚さを有する。半導体層SMは、例えばシリコンからなり、10〜20nm程度の厚さを有する。
SOI基板のうち一部の領域では、絶縁層BOXおよび半導体層SMが除去され、半導体基板SUBが露出している。実施の形態5では、露出した半導体基板SUBにメモリセルMCが形成されている。
SOI基板に形成されたトランジスタ1Qでは、半導体層SMに形成されるソース領域およびドレイン領域などのような拡散領域に起因する寄生容量を低減することができる。このため、トランジスタ1Qの動作速度向上と低消費電力化とを図ることができる。このようなSOI基板を用いた半導体装置では、例えば、環境に存在するエネルギー源からエネルギーを回収し、その回収電力で動作するような、エナジーハーベスト機能を実現することができる。
なお、実施の形態5で開示した技術を、実施の形態2〜4における半導体装置に適用してもよい。
(実施の形態6)
以下に図30〜図34を用いて、実施の形態6における半導体装置を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
実施の形態1では、配線層中トランジスタ2Qは、MISFETとして使用されていた。図30に示されるように、実施の形態6では、配線層中トランジスタ2Qのゲート電極GE、ソース電極SEおよびドレイン電極DEがそれぞれ適切に接続され、配線層中トランジスタ2QがダイオードDI1として機能する。
なお、配線層中トランジスタ2QをダイオードDI1として機能させることは、実施の形態1〜5における半導体装置の何れにも適用できるが、実施の形態5において開示したような、エナジーハーベスト機能を実現する回路で用いるダイオードに、配線層中トランジスタ2Qを適用することが効果的である。
エナジーハーベスト機能を実現する回路において、電力の回収にはダイオードが必要である。ダイオードの非対称な電気特性を生かし、エネルギー源で発生した電流などを片方向に通すことによって、電力の蓄積が実現できる。
電力回収用のダイオードに必要な特性を以下に列記すると、低電圧から整流作用し、微弱な信号を回収できること、基板などへのリークが少なく、回収効率が高いこと、逆方向電流が低く、回収した電流が漏れないこと、高周波にも追従し、直流エネルギー源だけでなく交流エネルギー源からの電力の回収も可能であること、などが挙げられる。
本願発明者らの詳細な検討によれば、配線層中トランジスタ2Qを用いたダイオードDI1は、電力回収用のダイオードに適しており、通常のシリコン基板に形成されるダイオード(以下、PNダイオードと称する)では実現できないような特性を示すことが判った。このような特性について、以下に詳述する。
まず、図30に示される配線層中トランジスタ2Qを用いたダイオードDI1について説明する。ここでは、ゲート電極GE、ソース電極SEおよびドレイン電極DEの3端子のうち、ソース電極SEおよびゲート電極GEは、短絡され、且つ、ダイオードDI1のアノードを構成し、ドレイン電極DEは、ダイオードDI1のカソードを構成する。
このダイオードDI1を用いて、三角波に対する応答の評価を行ったところ、通常のPNダイオードと比較して、高周波の応答性が非常に高いことが分かった。オシロ波形では、入力電圧に562.5kHzの三角波を用い、入力電圧V1とその応答電圧V2とを比較した。PNダイオードでは、応答電圧V2が入力電圧V1に追従していないことが明白だが、実施の形態6におけるダイオードDI1では、そのような問題はなく、入力電圧V1は、正である部分のみが整流され、出力電圧V2として現れた。本願発明者らは、この入力電圧V1の周波数をより高くする試みを行い、周波数が15MHzまで上がっても、問題が無いことを確認した。
また、入力電圧V1を横軸にし、出力電圧V2を縦軸にすることにより、高周波のI−V特性とすることができるので、本願発明者らは、高周波入力(便宜的にACと称す)でのI−V特性と、直流電圧入力(便宜的にDCと称す)とによるI−V特性の比較を行った。この結果、実施の形態6におけるダイオードDI1では、ACでのI−V特性とDCでのI−V特性とに大きな差はなく、ダイオードDI1が、高周波に十分に対応できることが確認された。一方で、PNダイオードのI−V特性では、ACとDCとは一致せず、ACではヒステリシスが発生した。
以上の結果を解釈すると以下のようになる。PNダイオードにおいては、電子とホールとの両者が存在し、AC波入力において、電子とホールとの再結合が起こる。そのため、PNダイオードは、高周波に対応できない。これに対して、実施の形態6におけるダイオードDI1は、半導体層SLをチャネルとする構造を有するが、半導体層SLは、より具体的には酸化物半導体である。例えば酸化物半導体がIGZOである場合、マジョリティキャリアは電子であるが、マイノリティキャリアであるホールは膜中に発生しない、ということが知られている。すなわち、ダイオードDI1では、PNダイオードで問題となる電子とホールとの再結合が発生しないため、ダイオードDI1は、高周波入力においても追従できる。
以上より、ダイオードDI1は、高周波整流において有利な特性を示すことが分かった。これは、電力回収において、例えば太陽光発電または熱電効果による発電のような、DC的なエネルギー源だけでなく、AC的なエネルギー源からの電力回収も可能になることを意味している。
本検討では、15MHzまでのAC入力に対応できた。これは、RF帯(13.56MHz)の電磁波からの電力回収、または、ワイヤレス給電で用いられる電磁波(10MHz以下)からの電力回収も可能ということを意味する。なお、このようなAC入力に対しては、ダイオードDI1を4個用意し、ダイオードブリッジを構成するとよい。
図31は、電力回収に関係する項目に関して、実施の形態6におけるダイオードDI1の効果を纏めた表である。図31では、PNダイオード、ショットキーバリアダイオード(SBD)および実施の形態6におけるダイオードDI1の各特性が比較されている。
各ダイオードと半導体基板SUBとの電気的分離は、半導体基板SUBへの電荷リークを抑制する効果を有し、電荷の回収の効率な改善につながる。ダイオードDI1は、厚い層間絶縁膜によって半導体基板SUBから隔てられているので、ダイオードDI1では、PNダイオードおよびSBDと比較して、半導体基板SUBへのリークが大幅に改善されている。
ダイオードのスイッチング速度は周波数追従性に繋がり、追従が速いダイオードは、電磁波などからのエネルギー回収に使用できる。バイポーラ動作が行われるPNダイオードでは、電子とホールとの再結合が起こるが、ダイオードDI1では、ホールが不在であるので、再結合が起こらず、高速な応答が得られる。
逆方向電流Iは、整流動作におけるリーク成分となり、回収効率に影響する。また、逆方向電流Iは、自己発熱にも繋がる。ダイオードDI1は、ワイドギャップであるので、ダイオードDI1の逆方向電流Iは、従来十分に低かったPNダイオードと比較して、約1/100となる。
正方向電圧Vは、ダイオードの立ち上がりを示す指標である。正方向電圧Vが低いほど、順方向電流が流れ始めやすく、低い起電力状態からでも電力回収が可能となる。ダイオードDI1の正方向電圧Vは、PNダイオードおよびSBDの正方向電圧Vよりも低い。例えば、微弱な太陽光で発電素子が動作した場合でも、ダイオードDI1は、その発生電圧に反応し、エネルギーの回収を開始できる。
図32および図33は、ダイオードDI1の変形例であるダイオードDI2およびダイオードDI3を示している。
図32に示されるダイオードDI2では、ダイオードDI1と同様に、ソース電極SEおよびゲート電極GEは、短絡され、且つ、アノードを構成し、ドレイン電極DEは、カソードを構成している。しかし、ダイオードDI2では、平面視において、ゲート電極GEは、ソース電極SEに重なるが、ドレイン電極DEには重ならない。このため、ダイオードDI2では、ダイオードDI1と比較して、アノードとカソードとの間の耐圧が向上される。
図33に示されるダイオードDI3では、ドレイン電極DEおよびゲート電極GEは、短絡され、且つ、アノードを構成し、ソース電極SEは、カソードを構成している。また、ダイオードDI3では、平面視において、ゲート電極GEは、ソース電極SEに重なるが、ドレイン電極DEには重ならない。このため、ダイオードDI3では、ダイオードDI1と比較して、アノードとカソードとの間の逆方向電流Iが抑制される。
ダイオードDI2では、オン電流(順方向電流)は、半導体層SLのチャネル領域の抵抗成分、および、ゲート電極GEとドレイン電極DEとのオフセット距離からなる抵抗成分によって決定され、オフ電流(逆方向電流I)は、ゲート電極GEとソース電極SEとのオフセット距離からなる抵抗成分によって決定される。
ダイオードDI3では、オン電流(順方向電流)は、半導体層SLのチャネル領域の抵抗成分、および、ゲート電極GEとソース電極SEとのオフセット距離からなる抵抗成分によって決定され、オフ電流(逆方向電流I)は、ゲート電極GEとドレイン電極DEとのオフセット距離からなる抵抗成分によって決定される。
従って、オン電流については、ゲート電極GEとドレイン電極DEとのオフセット距離からなる抵抗成分が寄生抵抗となるので、ダイオードDI3の方がダイオードDI2よりも大きくなる。また、オフ電流については、ゲート電極GEとドレイン電極DEとのオフセット距離からなる抵抗成分が高抵抗となるので、ダイオードDI2の方がダイオードDI3よりも大きくなる。
以上のように、ダイオードDI1〜DI3のうち、必要な特性に応じたダイオードを適用することによって、電力回収用のダイオード、DC−DCなどの昇圧回路またはESD保護素子などを提供することができる。なお、配線層中トランジスタ2Qをダイオードとして用いない場合、配線層中トランジスタ2Qを、例えば電磁波を発振するための高耐圧トランジスタなどに適用することができる。
図34は、上述のように説明した構成を用いた低電力システムを示している。なお、図34に示されるシステムは、実施の形態6に限られず、実施の形態1〜5の何れにも適用できる。
図34では、本願の半導体装置である半導体チップ100が、発電素子および蓄電池を含む電源回路に接続されている場合が示されている。エナジーハーベストコントローラおよびマイクロコントローラは、複数のトランジスタ1Qを含んで構成されている。また、整流素子は、ダイオードDI1〜DI3として用いられる複数の配線層中トランジスタ2Qを含んで構成され、電源回路またはドライバ回路は、MISFETとして用いられる複数の配線層中トランジスタ2Qを含んで構成されている。
半導体チップ100に外部接続された発電素子は、太陽光発電素子、熱電効果素子または外部アンテナを介した電磁波受信装置などであり、整流素子を介することによって、再利用可能なエネルギーが発生する。整流素子では、DC発電の場合、ダイオードDI1〜DI3が単体で用いられ、AC発電の場合、複数のダイオードDI1〜DI3によって構成されるダイオードブリッジ回路が用いられる。
上記エネルギーは、エナジーハーベストコントローラなどを介して、蓄電池に蓄えられる、または、回路動作に用いられる。エナジーハーベストコントローラは、マイクロコントローラによって制御され、次の動作に必要なエネルギーを確保する。また、上記エネルギーは、半導体チップ100の外部に接続した素子などを駆動するための高耐圧ドライバ回路などを動作させる源にも成り得る。
また、本願においては、配線層中トランジスタ2Qが、多層配線層の上層近傍に形成されている、従って、配線層中トランジスタ2Qは、半導体チップ100の外部からの信号の入力、または、半導体チップ100の外部の素子への出力に対して、有利な構造である。また、多層配線層の上層近傍における能動素子の形成が可能であるので、例えば配線層中トランジスタ2Qによってセンサ素子などを構成することも可能となる。
以上、上記実施の形態に基づいて本発明を具体的に説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
100、200 半導体チップ
1Q トランジスタ
2Q、3Q 配線層中トランジスタ(トランジスタ)
2QR 配線層中トランジスタ形成領域
AL1 導電性膜
BM1〜BM4 バリアメタル膜
BOX 絶縁層
CH コンタクトホール
DE ドレイン電極
DI1〜DI3 ダイオード
GE ゲート電極
GI ゲート絶縁膜
HM ハードマスク
IF1〜IF8 絶縁膜
IL0〜IL4、IL3a、IL3b、IL4a、IL4b 層間絶縁膜
M1〜M7 配線
MC メモリセル
PAD パッド電極
PIQ 有機絶縁膜
PSM 電源メッシュ
RP レジストパターン
SE ソース電極
SL 半導体層
SM 半導体層
STI 素子分離部
SUB 半導体基板
V0〜V6 ビア
WL ウェル領域

Claims (18)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタの上方に形成された多層配線層と、
    前記多層配線層中に形成された第2トランジスタと、
    を有し、
    前記第2トランジスタの下方には、前記多層配線層に形成されている複数の配線のうち、最も厚い厚さを有する第1配線が形成されている、半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2トランジスタは、
    前記第1配線よりも上層に形成され、且つ、前記第2トランジスタのゲート電極として機能する第2配線と、
    前記第2配線上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成された第1半導体層と、
    前記第1半導体層に接続するように前記第1半導体層上に形成され、且つ、前記第2トランジスタのソース電極およびドレイン電極として機能する第1ビアおよび第2ビアと、
    を含む、半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記第1配線は、電源メッシュの一部を構成している、半導体装置。
  4. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記第1ビアおよび前記第2ビアに電気的に接続するように、前記第1ビアおよび前記第2ビアの上方には、前記多層配線層に形成されている複数の配線のうち、2番目に厚い厚さを有する第3配線が形成されている、半導体装置。
  5. 請求項4に記載の半導体装置において、
    前記第3配線は、前記多層配線層の最上層配線であり、
    前記第3配線上には、保護膜が形成され、
    前記第3配線の一部が露出するように、前記保護膜には、開口部が設けれている、半導体装置。
  6. 請求項4に記載の半導体装置において、
    前記多層配線層に形成されている前記複数の配線は、それぞれ、第1バリアメタル膜と、前記第1バリアメタル膜上に形成され、且つ、アルミニウム膜を主体とした第1導電性膜と、前記第1導電性膜上に形成された第2バリアメタル膜とを含む積層膜からなる、半導体装置。
  7. 請求項4に記載の半導体装置において、
    前記第1配線、前記第2配線および前記第3配線は、それぞれ、第1バリアメタル膜と、前記第1バリアメタル膜上に形成され、且つ、アルミニウム膜を主体とした第1導電性膜と、前記第1導電性膜上に形成された第2バリアメタル膜とを含む積層膜からなり、
    前記多層配線層に形成されている前記複数の配線のうち、前記第1配線よりも下層の配線は、層間絶縁膜に形成された溝内に埋め込まれ、且つ、銅を主体とした第2導電性膜を含む、半導体装置。
  8. 請求項4に記載の半導体装置において、
    前記第1配線と同層には、前記第1配線と同じ厚さを有する第4配線が形成され、
    前記第4配線は、ボンディングワイヤに接続するためのパッド電極として機能する、半導体装置。
  9. 請求項4に記載の半導体装置において、
    前記第3配線と同層には、前記第3配線と同じ厚さを有する第5配線が形成され、
    前記第5配線は、ボンディングワイヤに接続するためのパッド電極として機能する、半導体装置。
  10. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記多層配線層中に形成され、且つ、前記第1配線の上方に設けられた第3トランジスタを更に有し、
    前記第3トランジスタは、前記第1半導体層を構成する材料とは異なる材料からなる第2半導体層を含む、半導体装置。
  11. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記半導体基板上に形成された絶縁層と、
    前記絶縁層上に形成された第3半導体層と、
    前記第3半導体層に形成され、且つ、前記多層配線層の下方に設けられた第4トランジスタと、
    を更に有する、半導体装置。
  12. 請求項4に記載の半導体装置において、
    前記第2トランジスタは、ダイオードとして機能し、
    前記ゲート電極および前記ソース電極は、短絡され、且つ、前記ダイオードのアノードを構成し、
    前記ドレイン電極は、前記ダイオードのカソードを構成している、半導体装置。
  13. 請求項12に記載の半導体装置において、
    平面視において、前記ゲート電極は、前記ソース電極に重なり、前記ドレイン電極に重ならない、半導体装置。
  14. 請求項4に記載の半導体装置において、
    前記第2トランジスタは、ダイオードとして機能し、
    前記ゲート電極および前記ドレイン電極は、短絡され、且つ、前記ダイオードのアノードを構成し、
    前記ソース電極は、前記ダイオードのカソードを構成し、
    平面視において、前記ゲート電極は、前記ソース電極に重なり、前記ドレイン電極に重ならない、半導体装置。
  15. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記第1半導体層は、In、Ga、ZnおよびOを含む酸化物、Ga、ZnO、In、Ta、TiO、SnOまたはCuOからなる、半導体装置。
  16. (a)半導体基板に第1トランジスタを形成する工程、
    (b)前記第1トランジスタの上方に多層配線層を形成する工程、
    (c)前記多層配線層中に第2トランジスタを形成する工程、
    を有し、
    前記(b)工程は、(b1)前記多層配線層に形成される複数の配線のうち、最も厚い厚さを有する第1配線を形成する工程、を含み、
    前記(c)工程は、前記(b1)工程の後に行われる、半導体装置の製造方法。
  17. 請求項16に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b1)工程と前記(c)工程との間に、水素アニール処理が行われる、半導体装置の製造方法。
  18. 請求項17に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1トランジスタは、電荷蓄積層を含む不揮発性メモリセルである、半導体装置の製造方法。
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