JP2021064241A - 物品搬送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】建物の内部構造データの外部流出を抑制しつつ、物品搬送ロボットによる届先人への物品搬送を可能とする。【解決手段】物品搬送システムは、届先人の居所まで物品を搬送可能な自走パレット50と、建物内を走行可能な案内ロボット10を備える。案内ロボット10は、BIMデータ記憶部31、確認部38、経路作成部36(経路取得部)、及び指示部39を備える。BIMデータ記憶部31は、案内ロボット10が配置された在籍建物80の内部構造データを記憶可能である。確認部38は、在籍建物80の入館口で待機する自走パレット50に届先情報を問い合わせる。経路作成部36は、届先情報に含まれる届先人が在籍建物80の利用者に含まれる場合に、在籍建物80の内部構造データに基づく、自己位置から届先人の居所までの経路を取得する。指示部39は、自走パレット50に対して、案内ロボット10を先導とする追従運転の実行を指示する。【選択図】図3
Description
本明細書では、建物外から建物内の届先まで物品を搬送する、物品搬送システムが開示される。
例えば特許文献1のように、従来から、物品を搬送するサービスロボットが知られている。このような物品搬送ロボットは、搬送対象の物品を目的地まで運ぶために自律走行する。
自律走行では、例えば地図データに基づいて目的地までの経路が設定される。地図データには、道路及び建物の位置や3次元形状、及び建物の入館口や退館口の位置等の情報が含まれる。また自律走行に当たり、周辺環境を認識するセンサを用いて、自己位置推定や環境認識を行い、これに基づいて走行制御が実行される。
ところで、物品搬送の目的地を、届先人の所在するビル等の建物とする代わりに、更に一歩踏み込んで、当該ビル内の、届先人の居所(例えば、届先人の執務席)とする、いわゆるダイレクトデリバリーサービスが実施される場合がある。このサービスを物品搬送ロボットが行う場合、当該ロボットは建物外及び建物内を走行する必要がある。
建物外の自律走行のためには、上述したように経路作成のために地図データが用いられる。また、建物内の自律走行の為には、経路作成のために建物の内部構造データが用いられる。しかしながら、建物の内部構造データは機密情報として取り扱われ、建物外への持ち出しが禁止される場合がある。このような場合に、建物外を走行する物品搬送ロボットへの、内部構造データの提供が禁止され、届先人への物品搬送が困難となるおそれがある。
そこで本明細書では、建物の内部構造データの外部流出を抑制しつつ、物品搬送ロボットによる届先人への物品搬送を可能とする、物品搬送システムが開示される。
本明細書で開示する物品搬送システムは、建物外から建物内の届先人の居所まで物品を搬送可能な物品搬送ロボットと、建物内を走行可能な案内ロボットと、を備える。案内ロボットは、内部構造記憶部、確認部、経路取得部、及び指示部を備える。内部構造記憶部は、案内ロボットが配置された建物である在籍建物の内部構造データを記憶可能となっている。確認部は、在籍建物の入館口で待機する物品搬送ロボットに届先情報を問い合わせる。経路取得部は、届先情報に含まれる届先人が在籍建物の利用者に含まれる場合に、在籍建物の内部構造データに基づく、自己位置から届先人の居所までの経路を取得する。指示部は、物品搬送ロボットに対して、案内ロボットを先導とする追従運転の実行を指示する。
本明細書で開示する物品搬送システムによれば、建物の内部構造データの外部流出を抑制しつつ、物品搬送ロボットによる届先人への物品搬送が可能となる。
<物品搬送システム>
以下、図面を参照して、本実施形態に係る物品搬送システムについて説明する。図1には、本実施形態に係る物品搬送システムが例示される。当該システムは、案内ロボット10、自走パレット50(物品搬送ロボット)、コモンサーバ60(ロボット管理装置)及びビル管理装置70を含んで構成される。
以下、図面を参照して、本実施形態に係る物品搬送システムについて説明する。図1には、本実施形態に係る物品搬送システムが例示される。当該システムは、案内ロボット10、自走パレット50(物品搬送ロボット)、コモンサーバ60(ロボット管理装置)及びビル管理装置70を含んで構成される。
案内ロボット10、自走パレット50、コモンサーバ60及びビル管理装置70は、インターネット等の通信手段82を介して通信可能となっている。例えばコモンサーバ60及びビル管理装置70は、有線回線にて互いに通信可能となっている。また移動体である案内ロボット10及び自走パレット50は、無線通信にて互いに通信可能となっており、またこれらのロボットは、コモンサーバ60及びビル管理装置70にも通信可能となっている。
<コモンサーバ(ロボット管理装置)>
コモンサーバ60は、案内ロボット10及び自走パレット50を管理する、ロボット管理装置である。コモンサーバ60は、例えばコンピュータから構成され、そのクライアントには、案内ロボット10及び自走パレット50を利用するユーザーが含まれる。例えばコモンサーバ60は、案内ロボット10及び自走パレット50を用いて、ユーザーに対して配送サービスを提供する。コモンサーバ60は、例えば案内ロボット10及び自走パレット50を管理する管理会社に設置される。
コモンサーバ60は、案内ロボット10及び自走パレット50を管理する、ロボット管理装置である。コモンサーバ60は、例えばコンピュータから構成され、そのクライアントには、案内ロボット10及び自走パレット50を利用するユーザーが含まれる。例えばコモンサーバ60は、案内ロボット10及び自走パレット50を用いて、ユーザーに対して配送サービスを提供する。コモンサーバ60は、例えば案内ロボット10及び自走パレット50を管理する管理会社に設置される。
例えばコモンサーバ60は、道路や建物の位置、形状が記憶された地図データであるダイナミックマップデータを自走パレット50に提供する。またコモンサーバ60は、届先人の住所や氏名、連絡先等の届先情報を自走パレット50に提供する。
<自走パレット>
自走パレット50は、物品搬送ロボットであって、自律走行して物品を搬送する。例えば自走パレット50は内部に物品(書類、ピザ等)を収容した状態で届先まで自律走行する。自走パレット50は、道路等の建物外から建物内への走行が可能となっており、建物内の届先人まで物品を搬送する、いわゆるダイレクトデリバリーが可能となっている。後述するように、建物内では、自走パレット50は案内ロボット10に先導されて届先人まで移動する。
自走パレット50は、物品搬送ロボットであって、自律走行して物品を搬送する。例えば自走パレット50は内部に物品(書類、ピザ等)を収容した状態で届先まで自律走行する。自走パレット50は、道路等の建物外から建物内への走行が可能となっており、建物内の届先人まで物品を搬送する、いわゆるダイレクトデリバリーが可能となっている。後述するように、建物内では、自走パレット50は案内ロボット10に先導されて届先人まで移動する。
自走パレット50には、自律走行を可能とするための機構として、センサユニット19が搭載されている。例えば自走パレット50の前面、後面、ならびに前面及び後面を繋ぐ両側面の4面に、センサユニット19が設けられる。センサユニット19はカメラ及びライダーセンサを備える。このセンサユニット19の詳細については後述する。
また自走パレット50には、人工衛星によって測位を行う、GNSS(Global Navigation Satellite System)等のナビゲーションシステム(図示せず)が設けられる。当該ナビゲーションシステム及びダイナミックマップを用いることで、人工衛星の測位誤差範囲内の精度で、自車位置の推定が可能となる。
自走パレット50は、コモンサーバ60からダイナミックマップデータを取得し、届先までの経路(路上経路)を作成する。地図データであるダイナミックマップデータには、建物の内部構造データ(例えばBIMデータ)は含まれていないため、地図データに含まれる、届先の建物の入館口が、路上経路の目的地となる。例えば図8に例示されるように、ロボット用入館口90が路上経路の目的地となる。
路上経路に沿った自律走行に当たり、自走パレット50は、ナビゲーションシステムによって自車位置推定を行う。さらにセンサユニット19のカメラ及びライダーセンサから取得した周辺情報とダイナミックマップデータとをマッチングさせて、より詳細な自車位置推定が行われる。カメラ及びライダーセンサを用いた情報処理については後述する。
<ビル管理装置>
ビル管理装置70は、ビルの保守、点検や電力管理を行うための装置であって、例えば各ビルに設置された中央管理装置がこれに対応する。図2を参照して、ビル管理装置70は例えばコンピュータから構成される。ビル管理装置70は、そのハードウェア構成として、入出力コントローラ21、CPU22、ROM25、RAM26、ハードディスクドライブ27(HDD)、入力部29A及び表示部29Bを備え、これらの構成部品が内部バス28に接続される。
ビル管理装置70は、ビルの保守、点検や電力管理を行うための装置であって、例えば各ビルに設置された中央管理装置がこれに対応する。図2を参照して、ビル管理装置70は例えばコンピュータから構成される。ビル管理装置70は、そのハードウェア構成として、入出力コントローラ21、CPU22、ROM25、RAM26、ハードディスクドライブ27(HDD)、入力部29A及び表示部29Bを備え、これらの構成部品が内部バス28に接続される。
図3には、ビル管理装置70の機能ブロックが例示される。ビル管理装置70は、データ管理部71、利用者情報記憶部72、BIMデータ記憶部73、及びエレベータ運行情報記憶部74を備える。
利用者情報記憶部72には、ビル管理装置70の管理下にあるビルの利用者情報が記憶される。例えば当該ビルがいわゆるオフィスビルである場合に、利用者情報記憶部72には、当該ビルに勤務する(在籍する)社員の情報が記憶される。
図4には、利用者情報記憶部72に記憶される利用者情報リストが例示される。当該リストには、利用者ID、氏名、所属、及び執務席IDが項目として設けられる。
利用者IDは、各利用者の識別番号であって、例えば社員番号や従業員コードがこれに対応する。また所属として、各利用者の所属部署が記憶される。また執務席IDとして、各利用者の執務席として利用される机や椅子等の管理番号(例えば、固定資産番号)が記憶される。後述するように、執務席IDはBIMデータに含まれており、当該執務席IDをもとにして、建物の内部構造データ(BIMデータ)上の、届先人の居所が特定される。
届先人の居所とは、内部構造データであるBIMデータに基づいて特定される届先人の位置を指す。例えば後述するように、届先人に対応する利用者の情報(図4参照)から、執務席IDが求められ、当該執務席IDを持つ什器の、BIMデータ上の3次元座標点が、届先人の居所となる。
なお、届先人の居所として、届先人個人の位置に代えて、届先人の所属する部署や係等の組織が設定されてもよい。この場合、届先人の居所は、届先人の所属する部署や係等が配置された部屋の3次元座標点、例えば当該部屋の中心点や出入口の座標点が届先人の居所として設定されてもよい。
図3に戻り、BIMデータ記憶部73には、ビル管理装置70の管理下にあるビル(建物)の内部構造データであるBIMデータが記憶される。このBIMデータは、データ管理部71を介して案内ロボット10のBIMデータ記憶部31に記憶される。
BIM(Building Information Modelling)とは、コンピュータによる仮想空間に3Dの構造物を仮想的に設計する手法である。例えばビル等の建物の構成部品の3次元寸法や、柱、梁、鉄骨、配管、空調ダクトといった部品の種類及び名称、ならびに部品の材質等が、属性情報としてBIMデータに含まれる。さらに建物の3次元モデル(BIMモデルとも呼ばれる)が仮想的に構築され、当該建物の各部屋の名称や床面積等の情報が属性情報としてBIMデータに含まれる。
また、BIMモデルを水平方向に切断することで、図5に例示されるような建物の各フロアの平面図を得ることができる。さらに、建物のBIMモデル(3次元モデル)内を仮想的に歩き回る「ウォークスルー」と呼ばれる機能が利用可能となる。後述するように、各フロアの平面図を用いて案内ロボット10の建物内経路が作成される。さらに、ウォークスルー機能を用いて、案内ロボット10の自己位置推定が行われる。
また、図5に示されるように、BIMデータには、建物に置かれる机、椅子、電話機、複合機等の什器の属性情報も含まれる。例えば各什器の3次元形状や建物内の位置、及び各什器に付された固定資産番号等の識別番号(ID)がBIMデータに含まれる。さらに、BIMデータには、特定の権限が無ければ進入が禁止される進入禁止エリア102や、荷物集配エリア103(図10参照)の位置情報も含まれる。
例えばBIMモデルでは、仮想空間上の特定点を原点とするワールド座標系が用いられる。例えば、建物内の各位置はX,Y,Zの3次元直交座標で示される。
図3に戻り、エレベータ運行情報記憶部74は、ビル管理装置70の管理下にあるビル(建物)に設置された、エレベータの運行情報が記憶される。例えば図5に例示されるような、在籍建物80に設置されたエレベータEV1,EV2の運行情報がエレベータ運行情報記憶部74に記憶される。
エレベータ運行情報は、例えば、スキップ階(停止しない階)の設定情報や、運転休止等の稼働情報が含まれる。後述するように、エレベータ運行情報を得ることで、在籍建物80(図8参照)内を案内ロボット10が自律走行する際に、目的階で停止するエレベータを適切に選択可能となる。
<案内ロボット>
図1を参照して、案内ロボット10は、自身が配置された建物である在籍建物内を走行可能となっている。後述するように、案内ロボット10は、建物内にて自走パレット50に先導して当該パレットを案内する案内走行を行う。また案内ロボット10は、在籍建物への訪問者に対して経路案内や施設紹介をするインフォーメーション受付の機能を備えてもよい。
図1を参照して、案内ロボット10は、自身が配置された建物である在籍建物内を走行可能となっている。後述するように、案内ロボット10は、建物内にて自走パレット50に先導して当該パレットを案内する案内走行を行う。また案内ロボット10は、在籍建物への訪問者に対して経路案内や施設紹介をするインフォーメーション受付の機能を備えてもよい。
例えば案内ロボット10の行動範囲は、在籍建物内に留まり、同建物外には移動しないように設定される。このような設定を行うことにより、在籍建物外への流出が禁止される、BIMデータ(内部構造データ)等の機密情報の保有が認められる。
図2を参照して、案内ロボット10は、回転電機17(モータ)を駆動源とし、図示しないバッテリを電源とする電動車両である。さらに案内ロボット10には、自律走行を可能とするための機構が搭載されている。具体的には、案内ロボット10は、自律走行を可能とするための機構として、センサユニット19、屋内測位装置の受信機13、及び制御部30を備える。
図1を参照して、案内ロボット10には、その前面、後面、及び両側面に、センサユニット19が設けられる。図2を参照して、センサユニット19は、カメラ11及びライダーユニット12を含んで構成される。
ライダーユニット12は、自律走行用のセンサユニットであり、ライダー(LiDAR、Light Detection and Ranging)、すなわちレーザー光を用いて周辺物体との距離を測定する技術が用いられる。ライダーユニット12は、赤外線のレーザー光を車外に向かって照射するエミッタと、その反射光を受光するレシーバ、ならびにエミッタ及びレシーバを回転させるモータを含んで構成される。
例えば、エミッタは周囲に赤外線のレーザー光を照射する。エミッタから照射されたレーザー光が案内ロボット10の周辺の物体に当たると、その反射光がレシーバに受信される。エミッタの照射からレシーバの受光までに係る時間に基づいて、反射点とレシーバとの距離が求められる。またエミッタ及びレシーバがモータにより回動させられることで、水平方向及び鉛直方向にレーザー光線が走査され、これにより、案内ロボット10の周辺環境についての3次元点群データを得ることが出来る。
カメラ11は、ライダーユニット12と同様の視野を撮像する。カメラ11は、例えばCMOSセンサやCCDセンサ等のイメージセンサを備える。カメラ11が撮像した画像(撮像画像)は、後述するように、自律走行制御に利用される。
受信機13は、屋内測位装置の発信機97A〜97I(図6参照)からの信号を受信する。発信機97A〜97Iは建物の各フロアに複数設けられる。発信機97A〜97Iのそれぞれから、自機が設置された場所の3次元座標を含む位置信号が送信される。この位置信号を受信機13が受信する。また、各発信機97A〜97Iからの位置信号の受信強度に基づけば、発信機間の位置も推定可能となる。発信機97A〜97I及び受信機13として、例えばiBeacon(登録商標)等の、屋内測位技術の規格に適合する機器が用いられる。
図2に戻り、制御部30は、例えば案内ロボット10の電子コントロールユニット(ECU)であってよく、コンピュータから構成される。制御部30は、外部の機器と通信するためのインターフェースとして、入出力コントローラ21を備える。また制御部30は、演算素子として、CPU22、GPU23(Graphics Processing Unit)、及びDLA24(Deep Learning Accelerators)を備える。また制御部30は、記憶部として、ROM25、RAM26、及びハードディスクドライブ27(HDD)を備える。これらの構成部品は内部バス28に接続される。
記憶装置であるROM25及びハードディスク27の少なくとも一方には、案内ロボット10の自律運転制御を行うためのプログラムが記憶される。具体的には、これらの記憶装置には、後述する、入館時処理フロー及び退館時処理フローを実行するためのプログラムが記憶されている。
上記フローの実行プログラムが実行されることで、制御部30には、図3に示されるような機能ブロックが設けられる。この機能ブロックは、撮像データ解析部33、ライダーデータ解析部34、自己位置推定部35、経路作成部36(経路取得部)、自律走行制御部37、確認部38、及び指示部39を含んで構成される。これらの機能ブロックの働きについては後述する。
また案内ロボット10は、記憶部として、BIMデータ記憶部31(内部構造記憶部)及びエレベータ運行情報記憶部32を備える。
BIMデータ記憶部31には、案内ロボット10が配置された建物である在籍建物の内部構造データであるBIMデータが記憶されている。このBIMデータは、ビル管理装置70のデータ管理部71から提供される。また、エレベータ運行情報記憶部32には、在籍建物80のエレベータEV1,EV2の運行情報が記憶される。当該運行情報は、ビル管理装置70のデータ管理部71から提供される。
なお、案内ロボット10の在籍建物80内の移動を可能にするために、BIMデータ記憶部31には、在籍建物のBIMデータが常時記憶され、また、エレベータ運行情報記憶部32には、エレベータEV1,EV2の運行情報が常時記憶される。
<入館時処理>
図7には、本実施形態に係る物品搬送システムの入館時処理フローが例示される。なお、各ブロックにおいて、<G>は案内ロボット10により実行されるブロックを示す。<P>は自走パレット50により実行されるブロックを示す。また<B>はビル管理装置70により実行されるブロックを示す。
図7には、本実施形態に係る物品搬送システムの入館時処理フローが例示される。なお、各ブロックにおいて、<G>は案内ロボット10により実行されるブロックを示す。<P>は自走パレット50により実行されるブロックを示す。また<B>はビル管理装置70により実行されるブロックを示す。
自走パレット50は、路上経路の目的地であるロボット用入館口90に到着すると、その場で待機する。案内ロボット10は、待機する自走パレット50をカメラ11等で認識し、図8に例示するように自走パレット50まで移動する。
さらに案内ロボット10の確認部38(図3参照)は、自走パレット50に対して、同パレットの識別記号であるパレットIDと、届先情報を問い合わせる(S10)。上述したように、届先情報には、届先の住所及び届先人の氏名が含まれる。
案内ロボット10の確認部38は、自走パレット50から取得したパレットID及び届先情報をビル管理装置70に送信する(S12)。ビル管理装置70のデータ管理部71は、自走パレット50から送られた届先住所が在籍建物80(図8参照)の住所と一致するか否かを判定する(S14)。住所が一致しない場合、案内ロボット10は自走パレット50の入館を拒否する(S24)。
一方、自走パレット50から送られた住所が在籍建物80の住所と一致すると、ビル管理装置70のデータ管理部71は、届先人の氏名が利用者情報リスト(図4参照)に含まれるか否かを判定する(S16)。届先人の氏名が利用者情報リストに含まれていない場合、ビル管理装置70は上述のように自走パレット50の入館を拒否する(S24)。
ステップS16において、届先人の氏名が利用者情報リストに含まれる場合、ビル管理装置70のデータ管理部71は、案内ロボット10のBIMデータ記憶部31に、届先人の居所情報を提供する(S18)。例えば、届先人の執務席の識別番号が提供される。つまり、図5の執務席100に例示されるように、届先人のワークチェアの識別番号(例えば固定資産番号)がBIMデータ記憶部31に提供される。
案内ロボット10の経路作成部36(経路取得部)は、BIMデータ及びエレベータ運行情報に基づいて、自己位置から届先人の居所までの経路(建物内経路)を作成、取得する(S20)。例えば、受信機13から取得した自己位置情報が、自己位置推定部35を介して経路作成部36に送られる。経路作成部36は、この自己位置(現在位置)を出発地とする。また届先人のワークチェアの識別番号を持つワークチェア(執務席100)の位置を目的地とする。
また経路作成部36は、エレベータ運行情報を参照して、届先人の居所である執務席100が置かれたフロア(4階)に停止するエレベータを選択する。さらに経路作成部36は、自己位置からエレベータを経由して当該目的地に至るまでの経路(建物内経路)を作成する。なお、建物内経路の作成に当たり、進入禁止エリア102(図5参照)を回避する経路が作成される。
建物内経路が作成、取得されると、案内ロボット10の指示部39は、自走パレット50に対して、自身を先導とする追従運転の実行を指示する(S22)。同指示の送信をもって、入館時処理は終了する。
<建物内移動>
案内ロボット10は、作成された建物内経路に沿って在籍建物80内を移動する。図3を参照して、案内ロボット10の周辺環境の3次元点群データがライダーユニット12により取得される。またカメラ11によって案内ロボット10の周辺環境の画像が撮像される。
案内ロボット10は、作成された建物内経路に沿って在籍建物80内を移動する。図3を参照して、案内ロボット10の周辺環境の3次元点群データがライダーユニット12により取得される。またカメラ11によって案内ロボット10の周辺環境の画像が撮像される。
撮像データ解析部33は、カメラ11が撮像した撮像画像を取得する。この画像に対して、教師有り学習を用いたSSD(Single Shot Multibox Detector)やYOLO(You Only Look Once)といった既知のディープラーニング手法が利用されることで、画像内の物体が検出され、さらにその属性(通行人、構造物等)が認識される。
また、自己位置推定部35は、受信機13から取得した3次元座標近傍の、BIMデータを参照する。例えば自己位置推定部35は、当該3次元座標近傍の、BIMデータの3D画像(ウォークスルー画像)を参照する。さらに自己位置推定部35は、当該BIMデータの3D画像と、カメラ11による撮像画像とをマッチングさせることで、自己位置を推定する。
また、ライダーデータ解析部34は、ライダーユニット12から3次元点群データを取得する。さらにライダーデータ解析部34は、3次元点群を複数のクラスタに分けるクラスタリングを実行する。
カメラ11による撮像画像とライダーデータを重ね合わせることで、どのような属性の物体が、自身からどれ位の距離にいるかを求めることが出来る。自律走行制御部37は、この重ね合わせデータと、上記により求められた自己位置、及び、作成済みの経路に基づいて進路を決定し、当該進路に基づいて案内ロボット10の走行制御を行う。例えば経路前方に通行人がいる場合に、これを避けるような進路を作成する。例えば自律走行制御部37は、インバータ等の駆動機構14及びアクチュエータ等の操舵機構15の制御を通して、決定された進路を案内ロボット10が進むように制御する。
また、案内ロボット10の後方を自走パレット50が追従する。例えば自走パレット50は、自身のセンサユニット19(図1参照)のカメラにより案内ロボット10を認識する。さらにセンサユニット19のライダーセンサにより、案内ロボット10との距離(車間距離)を求め、当該車間距離が所定の範囲内に収まるように、自走パレット50の走行制御が行われる。
案内ロボット10及び自走パレット50が目的地である届先人の執務席100(図5参照)に到着すると、自走パレット50は届先人の認証や物品の受け渡しを行う。例えば届先人が所持する端末により届先人を認証し、さらに同端末に設けられたスマートロック機能等により、自走パレット50のロックを解除して、届先人に物品を取り出させる。このとき、自走パレット50は、搬送サービスの終了信号を案内ロボット10に送信する。
物品の受け渡しが完了すると、案内ロボット10の経路作成部36は、退館用の経路を作成する。例えば経路作成部36は、自己位置を出発地とし、ロボット用退館口91(図8参照)を目的地とする経路を作成する。
案内ロボット10及び自走パレット50がロボット用退館口91に到着すると、図9に例示される退館時処理フローが実行される。なお図9では、図7と同様にして、各ブロックにおける実行主体は、<G>(案内ロボット10)及び<P>(自走パレット50)のように示される。
案内ロボット10の指示部39は、自走パレット50に対して、在籍建物80(図8参照)への入館時から現在時(退館時)までのスキャンデータを消去させる消去指示を送信する(S40)。スキャンデータとは、カメラ11及びライダーユニット12により取得したデータを指す。
スキャンデータが消去されると、確認部38はビル管理装置70のデータ管理部71に、自走パレット50に記憶された、在籍建物80内のスキャンデータの消去が完了したことを報告する(S42)。データ管理部71はこれを受けて、自走パレット50の退館許可を自走パレット50に送信する。退館許可を受けた自走パレット50は在籍建物80から退出する。
このように、本実施形態に係る物品搬送システムでは、建物内において、案内ロボット10が自走パレット50を案内するので、自走パレット50にBIMデータを持たせることなく、建物内の届先人に物品を配送可能となる。つまり、建物の内部情報の、建物外への流出を抑制しつつ、届先人へのダイレクトデリバリーが可能となる。また、自走パレット50の退館時にスキャンデータを消去させることで、建物の内部情報の、建物外への流出を更に確実に抑制できる。
<目的地についての別例>
上述の実施形態では、図7のステップS20において、届先人の居所として、届先人の執務席100(図5参照)が設定されたが、この形態に限らない。例えば届先人が屋内測位装置の受信機を携帯している場合、その受信機の位置を目的地としてもよい。
上述の実施形態では、図7のステップS20において、届先人の居所として、届先人の執務席100(図5参照)が設定されたが、この形態に限らない。例えば届先人が屋内測位装置の受信機を携帯している場合、その受信機の位置を目的地としてもよい。
また、届先人の執務席100や上記受信機が、進入禁止エリア102に含まれる場合には、代わりの目的地が設定される。例えば図3及び図10を参照して、経路作成部36は、届先人の居所である執務席100が進入禁止エリア102に含まれる場合に、執務席100が配置されたフロアの荷物集配エリア103を目的地として設定し、建物内経路を作成する。これにより、進入禁止エリア102に立ち入ることなく、届先人に物品を届けることが可能となる。
<経路作成についての別例>
上述の実施形態では、案内ロボット10の経路作成部36が建物内経路を作成していたが、本実施形態は当該形態に限られない。例えばビル管理装置70により建物内経路が作成され、経路作成部36が作成された建物内経路を取得してもよい。つまり、経路作成部36から経路作成機能を省略して、経路取得機能のみが用いられてもよい。このような点から、経路作成部36は、経路取得部ということが出来る。
上述の実施形態では、案内ロボット10の経路作成部36が建物内経路を作成していたが、本実施形態は当該形態に限られない。例えばビル管理装置70により建物内経路が作成され、経路作成部36が作成された建物内経路を取得してもよい。つまり、経路作成部36から経路作成機能を省略して、経路取得機能のみが用いられてもよい。このような点から、経路作成部36は、経路取得部ということが出来る。
10 案内ロボット、11 カメラ、12 ライダーユニット、13 受信機、14 駆動機構、15 操舵機構、17 回転電機、19 センサユニット、30 制御部、31,73 BIMデータ記憶部(内部構造記憶部)、32 エレベータ運行情報記憶部、33 撮像データ解析部、34 ライダーデータ解析部、35 自己位置推定部、36 経路作成部(経路取得部)、37 自律走行制御部、38 確認部、39 指示部、50 自走パレット(物品搬送ロボット)、60 コモンサーバ、70 ビル管理装置、71 データ管理部、72 利用者情報記憶部、74 エレベータ運行情報記憶部、80 在籍建物、90 ロボット用入館口、91 ロボット用退館口、97 発信機、100 執務席、102 進入禁止エリア、103 荷物集配エリア。
Claims (1)
- 建物外から建物内の届先人の居所まで物品を搬送可能な物品搬送ロボットと、
建物内を走行可能な案内ロボットと、
を備える物品搬送システムであって、
前記案内ロボットは、
前記案内ロボットが配置された建物である在籍建物の内部構造データを記憶可能な内部構造記憶部と、
前記在籍建物の入館口で待機する前記物品搬送ロボットに届先情報を問い合わせる確認部と、
前記届先情報に含まれる届先人が前記在籍建物の利用者に含まれる場合に、前記在籍建物の内部構造データに基づく、自己位置から届先人の居所までの経路を取得する経路取得部と、
前記物品搬送ロボットに対して、前記案内ロボットを先導とする追従運転の実行を指示する指示部と、
を備える、物品搬送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019189292A JP2021064241A (ja) | 2019-10-16 | 2019-10-16 | 物品搬送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019189292A JP2021064241A (ja) | 2019-10-16 | 2019-10-16 | 物品搬送システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021064241A true JP2021064241A (ja) | 2021-04-22 |
Family
ID=75486331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019189292A Pending JP2021064241A (ja) | 2019-10-16 | 2019-10-16 | 物品搬送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021064241A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114217622A (zh) * | 2021-12-16 | 2022-03-22 | 南京理工大学 | 一种基于bim的机器人自主导航方法 |
JP7072311B1 (ja) * | 2021-07-21 | 2022-05-20 | 株式会社センシンロボティクス | 移動体の移動経路生成方法及びプログラム、管理サーバ、管理システム |
-
2019
- 2019-10-16 JP JP2019189292A patent/JP2021064241A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7072311B1 (ja) * | 2021-07-21 | 2022-05-20 | 株式会社センシンロボティクス | 移動体の移動経路生成方法及びプログラム、管理サーバ、管理システム |
CN114217622A (zh) * | 2021-12-16 | 2022-03-22 | 南京理工大学 | 一种基于bim的机器人自主导航方法 |
CN114217622B (zh) * | 2021-12-16 | 2023-09-01 | 南京理工大学 | 一种基于bim的机器人自主导航方法 |
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