JP2021064141A - 情報処理システム、サービス提供装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】ネットワークを介して利用するサービスと共通のログイン方式のクライアントプログラムをユーザに提供できる情報処理システムを提供すること。【解決手段】１台以上のクライアント端末と、ログイン方式に応じた１つ以上のクライアントプログラムをクライアント端末にダウンロードさせるサービス提供装置と、を有する情報処理システムであって、クライアント端末にダウンロードするための要求をクライアント端末を操作するユーザから受け付けるダウンロード制御手段、を有し、ダウンロード制御手段は、ユーザのログイン方式に応じたクライアントプログラムをダウンロード可能に制御することにより上記課題を解決する。【選択図】図７

Description

本発明は、情報処理システム、サービス提供装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。

例えば、使用者が既に導入しているソフトウェア資源（サービスや商品）およびハードウェア資源の情報に基づいて体験環境を構成し、使用者の利用環境に適合したソフトウェア資源を導入することを支援する技術が知られている（例えば、特許文献１参照）。

近年、ネットワークを介して利用するクラウドサービスなどのサービスにはＯＡｕｔｈ認証などの技術により外部サービスの認証を利用するものがある。また、ネットワークを介して利用するサービスにはクライアントプログラムをクライアント端末にダウンロードして利用するものがある。このようなネットワークを介して利用するサービスとクライアントプログラムとは共通のログイン方式を使用する必要があった。

しかしながら、クライアントプログラムをクライアント端末にダウンロードして使用するユーザは、ネットワークを介して利用するサービスと異なるログイン方式のクライアントプログラムを間違えて選択してしまう場合があるという問題があった。なお、特許文献１には、上記のような課題についての記載がない。

本発明の一実施形態は、ネットワークを介して利用するサービスと共通のログイン方式のクライアントプログラムをユーザに提供できる情報処理システムを提供することを目的とする。

上記の目的を達成するため、本発明の一実施形態は、１台以上のクライアント端末と、ログイン方式に応じた１つ以上のクライアントプログラムを前記クライアント端末にダウンロードさせるサービス提供装置と、を有する情報処理システムであって、前記クライアント端末にダウンロードするための要求を前記クライアント端末を操作するユーザから受け付けるダウンロード制御手段、を有し、前記ダウンロード制御手段は、前記ユーザのログイン方式に応じた前記クライアントプログラムをダウンロード可能に制御することを特徴とする。

本発明の一実施形態によれば、ネットワークを介して利用するサービスと共通のログイン方式のクライアントプログラムをユーザに提供できる。

第１の実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。 本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。 サービス提供システムの一例の機能構成図である。 クライアント端末の一例の機能構成図である。 テナント管理部が持つテナント情報の一例の構成図である。 管理者等がログイン方式を設定するテナント情報設定画面の一例のイメージ図である。 本実施形態に係る情報処理システムの処理を示した一例のシーケンス図である。 全てのログイン方式が利用可能なテナントのダウンロード画面の一例のイメージ図である。 利用可能なログイン方式が限定されているテナントのダウンロード画面の一例のイメージ図である。 ダウンロード対象のパッケージプログラムの一例の構成図である。 ダウンロード対象のパッケージプログラムの他の例の構成図である。 ログイン方式がユーザＩＤ及びパスワードによるものである場合のログイン画面例である。 ログイン方式がメールアドレス及びパスワードによるものである場合のログイン画面例である。 ログイン方式が外部サービス連携によるものである場合のログイン画面例である。 第２の実施形態に係るサービス提供システムの一例の機能構成図である。 ライセンス情報に含まれるライセンス情報テーブルの一例である。 ライセンス情報に含まれるテナント所有ライセンス情報テーブルの一例である。 ダウンロード制御部が持つダウンロード対象のクライアントプログラムの利用に必要なライセンスの情報の一例である。 第２の実施形態に係る情報処理システムの処理を示した一例のシーケンス図である。 ステップＳ２６の処理の一例のフローチャートである。 第３の実施形態に係るサービス提供システムの一例の機能構成図である。 第３の実施形態に係る情報処理システムの処理を示した一例のシーケンス図である。

以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態では、ユーザの所属するグループの一例としてテナントの例を説明するが、これに限定するものではなく、会社、学校、団体、組織や部署など、様々なグループが含まれる。

［第１の実施形態］
＜システム構成＞
図１は第１の実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。図１の情報処理システム１は例えばオフィス内ネットワーク等のネットワークＮ１と、クラウドサービスに代表されるサービス提供システム２０のネットワークＮ２と、インターネットなどのネットワークＮ３とを有する。

ネットワークＮ１は、ファイアウォールＦＷの内側にあるプライベートなネットワークである。ネットワークＮ１には、クライアント端末１０、及び画像形成装置の一例であるＭＦＰ１２が接続されている。クライアント端末１０、及びＭＦＰ１２は無線による通信の手段または有線による通信の手段を有する。

クライアント端末１０は、ＰＣ、スマートフォン、携帯電話、又はタブレット端末などの情報処理端末である。ＭＦＰ１２は画像形成機能を有する画像形成装置である。画像形成装置は複合機、コピー機、スキャナ、プリンタ、プロジェクタ、又は電子黒板などの画像形成に係る処理を行う装置である。図１では、一例としてクライアント端末１０、及びＭＦＰ１２がそれぞれ一台である例を示しているが複数台であってもよい。

また、ネットワークＮ２は、アクセス制御装置３０を介してネットワークＮ３と接続されている。アクセス制御装置３０は、ロードバランサなどの負荷を分散する装置、ファイアウォール、ＷＡＦ（Ｗｅｂ ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｆｉｒｅｗａｌｌ）、ウィルス対策ソフト、ＩＤＳ（不正侵入検知システム）、又はＩＰＳ（不正侵入防御システム）などである。ネットワークＮ２にはアクセス制御装置３０、認証サービス２２、印刷ジョブ管理サービス２４、ＷｅｂＵＩ２６、及びユーザ管理サービス２８が接続されている。

図１の情報処理システム１は、アクセス制御装置３０、認証サービス２２、印刷ジョブ管理サービス２４、ＷｅｂＵＩ２６、及びユーザ管理サービス２８がサービス提供システム２０を実現している。なお、サービス提供システム２０の一部又は全部はサービス提供装置と呼んでもよい。

アクセス制御装置３０、認証サービス２２、印刷ジョブ管理サービス２４、ＷｅｂＵＩ２６、及びユーザ管理サービス２８は、一台以上の情報処理装置（コンピュータ）で実現される。アクセス制御装置３０、認証サービス２２、印刷ジョブ管理サービス２４、ＷｅｂＵＩ２６、及びユーザ管理サービス２８は一台の情報処理装置に統合して実現してもよいし、複数の情報処理装置に分散して実現してもよい。

ネットワークＮ２側のサービスの一部はネットワークＮ２以外にあってもよい。クライアント端末１０はネットワークＮ１以外にあってもよい。図１の情報処理システム１ではクライアント端末１０がネットワークＮ１と、ネットワークＮ３とに接続されている例を示している。

また、ネットワークＮ３にはクライアント端末１０、及び一つ以上の外部サービス提供システム１４が接続されている。外部サービス提供システム１４は、ＯＡｕｔｈ認証などの技術によりサービス提供システム２０や後述のクライアントプログラムと認証を連携させる。外部サービス提供システム１４はオンラインストレージサービスなどのサービスを提供する。なお、本実施形態ではサービス提供システム２０が提供するサービスと、外部サービス提供システム１４が提供するサービスとを区別するため、外部サービス提供システム１４が提供するサービスを外部サービスと呼ぶ。

本実施形態では、図１の情報処理システム１において、クライアント端末１０から印刷ジョブをサービス提供システム２０に送信し、その印刷ジョブをＭＦＰ１２で受信して印刷するサービス（プル印刷サービス）の例を説明する。

このようなプル印刷サービスを利用する場合、ユーザはクライアント端末１０にプリンタドライバとポートモニタとをダウンロードする必要がある。なお、クライアント端末１０にダウンロードするポートモニタは、サービス提供システム２０と共通のログイン方式である必要があった。

また、本実施形態ではテナントの管理者などが、テナントに所属するユーザに利用させるログイン方式を選択してサービス提供システム２０に設定する。そのテナントに所属するユーザは、テナントの管理者などがサービス提供システム２０に設定したログイン方式を利用可能となる。

したがって、本実施形態ではプリンタドライバとポートモニタとをクライアント端末１０にダウンロードするためのダウンロード画面（ダウンロードページ）に、ユーザが利用可能なログイン方式のポートモニタを選択して表示することで、利用できないポートモニタを間違ってダウンロードすることを防止する。

なお、ダウンロード画面にはユーザが利用可能なログイン方式のポートモニタと、プリンタドライバと、をパッケージングしたプログラム（例えばワンクリックでインストールできるようにしたパッケージプログラムなど）を表示するようにしてもよい。

＜ハードウェア構成＞
＜＜コンピュータ＞＞
クライアント端末１０、外部サービス提供システム１４、及びサービス提供システム２０は、例えば図２に示すハードウェア構成のコンピュータ５００により実現される。

図２は本実施形態に係るコンピュータ５００の一例のハードウェア構成図である。図２に示されているように、コンピュータ５００はＣＰＵ（Central Processing Unit）５０１、ＲＯＭ（Read Only Memory）５０２、ＲＡＭ（Random Access Memory）５０３、ＨＤ５０４、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）コントローラ５０５、ディスプレイ５０６、外部機器接続Ｉ／Ｆ（Interface）５０８、ネットワークＩ／Ｆ５０９、データバス５１０、キーボード５１１、ポインティングデバイス５１２、ＤＶＤ−ＲＷ（Digital Versatile Disk Rewritable）ドライブ５１４、メディアＩ／Ｆ５１６を備えている。

これらのうち、ＣＰＵ５０１は、コンピュータ５００全体の動作を制御する。ＲＯＭ５０２は、ＩＰＬ等のＣＰＵ５０１の駆動に用いられるプログラムを記憶する。ＲＡＭ５０３は、ＣＰＵ５０１のワークエリアとして使用される。ＨＤ５０４は、プログラム等の各種データを記憶する。ＨＤＤコントローラ５０５は、ＣＰＵ５０１の制御にしたがってＨＤ５０４に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。

ディスプレイ５０６は、カーソル、メニュー、ウインドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続Ｉ／Ｆ５０８は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）メモリやプリンタ等である。ネットワークＩ／Ｆ５０９は、ネットワークＮ１〜Ｎ３を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。データバス５１０は、ＣＰＵ５０１等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。

キーボード５１１は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス５１２は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。ＤＶＤ−ＲＷドライブ５１４は、着脱可能な記録媒体の一例としてのＤＶＤ−ＲＷ５１３に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、ＤＶＤ−ＲＷに限らず、ＤＶＤ−Ｒ等であってもよい。メディアＩ／Ｆ５１６は、フラッシュメモリ等の記録メディア５１５に対するデータの読み出し又は書き込み（記憶）を制御する。

＜機能構成＞
図３及び図４を用いて、情報処理システム１を構成するサービス提供システム２０及びクライアント端末１０の機能構成について説明する。図３はサービス提供システムの一例の機能構成図である。図４はクライアント端末の一例の機能構成図である。

図３のサービス提供システム２０の認証サービス２２は認証部５０を有している。認証部５０はユーザ認証（テナントを含む）の認証を行う。認証部５０は外部サービス提供システム１４と認証を連携させることができる。認証部５０はテナント毎に設定された利用可能なログイン方式の情報を有している。

印刷ジョブ管理サービス２４のジョブ保管部５２はクライアント端末１０のポートモニタ１０４等から送信された印刷ジョブを、テナントに所属するユーザごとに保存し、ＭＦＰ１２からの要求に応じて印刷ジョブをＭＦＰ１２に送信する。なお、ジョブ保管部５２は保存期間やログなど、その他の機能を有していてもよい。

ＷｅｂＵＩ２６のストレージ５４はダウンロード対象となるクライアントプログラムを保管する。ストレージ５４は物理的なディスクであってもよいし、外部サービス提供システム１４が提供するストレージサービスであってもよい。なお、クライアントプログラムは、プリンタドライバ１０２、ポートモニタ１０４、またはポートモニタとプリンタドライバとをパッケージングしたパッケージプログラムであってもよい。

ダウンロード制御部５６はクライアント端末１０に表示させるダウンロード画面を制御することで、そのダウンロード画面からクライアント端末１０にダウンロード可能なクライアントプログラムを制御する。このようにダウンロード制御部５６はユーザが利用可能なログイン方式（ユーザのログイン方式）に応じたクライアントプログラムをダウンロード可能に制御できる。

例えばダウンロード制御部５６は、ダウンロード画面にクライアントプログラムを表示する場合に、クライアント端末１０のユーザが利用可能なログイン方式のポートモニタ、又はそのポートモニタを含むパッケージプログラムを選択して表示することで、利用できないポートモニタが間違ってクライアント端末１０にダウンロードされることを防止する。

ユーザ管理サービス２８のユーザ管理部５８はテナントに所属するユーザごとの情報及び設定を管理する。ユーザ管理部５８は例えばＲＤＢ（リレーショナルデータベース）を利用してデータの登録、取得、更新、及び削除を行う。

テナント管理部６０はテナントごとの情報及び設定を管理する。テナント管理部６０は例えばＲＤＢを利用してデータの登録、取得、更新、及び削除を行う。テナント管理部６０は後述するテナント情報を持つ。

図４のクライアント端末１０は、ブラウザ１００を有している。また、クライアント端末１０はサービス提供システム２０からダウンロードしたプリンタドライバ１０２、及びポートモニタ１０４がインストールされている。

ブラウザ１００は表示制御部１１０、及び操作受付部１１２を有する。表示制御部１１０は、例えばサービス提供システム２０から受信するダウンロード画面等の表示制御を行う。操作受付部１１２は表示制御部１１０に表示された画面への操作をユーザから受け付けて、その操作に応じた処理を行う。例えば操作受付部１１２はダウンロード画面に表示したクライアントプログラムの選択をユーザから受け付けると、ユーザからの選択を受け付けたクライアントプログラムをダウンロードする為の処理を開始する。

なお、例えば操作受付部１１２は複数のクライアントプログラムから１つのクライアントプログラムの選択をユーザから受け付ける他、複数のクライアントプログラムから１つのクライアントプログラムの選択を自動で行うようにしてもよい。例えば操作受付部１１２はダウンロード画面に表示したクライアントプログラムが１つである場合、そのクライアントプログラムを自動的に選択してもよい。また、例えば操作受付部１１２はダウンロード画面に表示したクライアントプログラムが複数である場合、そのクライアントプログラムから所定条件（優先順位など）に従って１つのクライアントプログラムを自動的に選択してもよい。

プリンタドライバ１０２はアプリケーションプログラムのファイルをプリンタで印刷可能なＰＤＬ（ページ記述言語）のファイルに変換する。なお、プリンタドライバ１０２はＭＦＰ１２の機種別のプリンタドライバであってもよいし、機種共通のプリンタドライバであってもよい。

ポートモニタ１０４はプリンタドライバ１０２の出力をＭＦＰ１２やサービス提供システム２０に送信するためのモジュールである。本実施形態に係るポートモニタ１０４はプル印刷サービスの例であるため、ＭＦＰ１２に直接送信するのではなく、サービス提供システム２０に印刷ジョブを送信する。

ポートモニタ１０４は認証部１１４と送信部１１６とを有する。認証部１１４はサービス提供システム２０に印刷ジョブをアップロードする際、サービス提供システム２０に対してユーザ認証等を行う。送信部１１６はサービス提供システム２０に印刷ジョブを送信する。

図５はテナント管理部が持つテナント情報の一例の構成図である。図５のテナント情報は項目として、テナントＩＤ、テナント名、ロケール、タイムゾーン、テナントの状態、説明、国情報、販売地域、及びログイン方式を有している。

テナントＩＤはテナントを一意に識別するための識別情報の一例である。テナント名はテナントの名称である。ロケールはテナントの表示言語を表している。タイムゾーンはテナントのタイムゾーン（共通の標準時を使う地域）を表している。テナントの状態はテナントの状態（有効、又は無効など）を表している。説明はテナントの説明である。国情報はテナントが所属する国を表している。販売地域は販売会社の地域を表している。

ログイン方式は、そのテナントに所属するユーザに利用させる１つ以上のログイン方式を表している。例えばログイン方式には、ユーザＩＤ及びパスワードによるもの、メールアドレス及びパスワードによるもの、外部サービス連携（外部サービス提供システム１４との連携）によるもの、などがある。図５のテナント情報のログイン方式の「Ａｌｌ」は全てのログイン方式が利用可能であることを表している。

なお、テナントの管理者等は、テナントに所属するユーザに利用させるログイン方式を例えば図６のようなテナント情報設定画面１０００から選択して設定できる。図６は管理者等がログイン方式を設定するテナント情報設定画面の一例のイメージ図である。

＜処理又は動作＞
続いて、本実施形態の処理又は動作について説明する。本実施形態では、テナントに所属するユーザがクライアント端末１０にダウンロード画面を表示する例を説明する。図７は本実施形態に係る情報処理システムの処理を示した一例のシーケンス図である。

テナントに所属するユーザはクライアント端末１０のブラウザ１００にダウンロード画面を表示させるための操作を行う。なお、図７ではサービス提供システム２０に対するログイン処理等を省略している。

ステップＳ１０においてブラウザ１００はサービス提供システム２０のダウンロード制御部５６にダウンロード画面の表示を依頼する。ステップＳ１２においてダウンロード制御部５６はテナント管理部６０が持つ図５のテナント情報から、ログイン中のユーザのテナント情報を取得する。

ステップＳ１４においてダウンロード制御部５６はステップＳ１２で取得したテナント情報のログイン方式に応じて、ダウンロード画面に表示する表示対象のクライアントプログラムを判断する。そして、ダウンロード制御部５６は判断したダウンロード画面に表示する表示対象のクライアントプログラムを含むテナントの設定にあったダウンロード画面の画像データを作成する。ステップＳ１６においてダウンロード制御部５６は、テナントの設定にあったダウンロード画面の画像データをクライアント端末１０のブラウザ１００に送信して、例えば図８又は図９のようなダウンロード画面１００２を表示させる。

図８は全てのログイン方式が利用可能なテナントのダウンロード画面の一例のイメージ図である。図９は利用可能なログイン方式が限定されているテナントのダウンロード画面の一例のイメージ図である。

図８及び図９のダウンロード画面１００２では、テナントで利用可能なログイン方式ごとのポートモニタ１０４と、プリンタドライバ１０２との組みごとのインストーラ（例えばサービスＡログイン用インストーラやメールアドレスログイン用インストーラなど）がダウンロード可能に表示されている。

図８及び図９のダウンロード画面１００２に示したように、ダウンロード画面１００２に表示されるダウンロード可能なインストーラは、ログイン中のユーザが所属しているテナントのテナント情報に設定されたログイン方式に従って変化する。具体的に、図８及び図９のダウンロード画面１００２に表示されるダウンロード可能なインストーラは、ログイン中のユーザが利用可能なログイン方式のポートモニタ１０４を含むパッケージプログラムとなる。なお、図８及び図９のダウンロード画面１００２はパッケージプログラムに含まれるプリンタドライバ１０２やポートモニタ１０４の詳細の表示要求をユーザから受け付けるボタン等を設け、そのボタン等が押下された場合に、パッケージプログラムに含まれるプリンタドライバ１０２やポートモニタ１０４の詳細を表示する仕組みが設けられていてもよい。

また、図８及び図９のダウンロード画面１００２に表示されるダウンロード可能なインストーラから自動的に１つのインストーラを選択するケースでは、必ずしもダウンロード画面１００２を表示する必要がなく、自動的に選択した１つのインストーラを開始するダウンロード開始画面を表示するようにしてもよい。

また、図８及び図９のダウンロード画面１００２に表示されるダウンロード可能なインストーラから自動的に１つのインストーラを選択するケースでは、自動的に選択した１つのインストーラをダウンロード画面１００２に表示したあと、そのインストーラのダウンロードを自動的に開始するようにしてもよい。

したがって、図８及び図９のダウンロード画面１００２によれば、ユーザが利用できないポートモニタ１０４を間違ってダウンロードすることを防止できる。

なお、パッケージプログラムの構成は例えば図１０又は図１１のようになる。図１０はダウンロード対象のパッケージプログラムの一例の構成図である。図１１はダウンロード対象のパッケージプログラムの他の例の構成図である。

図１０のパッケージプログラム１１００はプリンタドライバ１０２、ポートモニタ１０４、及び設定ファイル１０６を含み、設定ファイル１０６の認証設定によりログイン方式が設定される例である。図１０のパッケージプログラム１１００では設定ファイル１０６の認証設定を変更することで、ポートモニタ１０４のログイン方式を変更できる。

図１１のパッケージプログラム１１００はプリンタドライバ１０２、及びポートモニタ１０４を含み、ポートモニタ１０４の認証部１１４ａをログイン方式ごとに入れ替えることで、ポートモニタ１０４のログイン方式を変更できる。例えば図１１のパッケージプログラム１１００は「サービスＡ」のログイン方式に対応したポートモニタ１０４の例を示している。

本実施形態に係るパッケージプログラム１１００をダウンロード画面１００２からダウンロードし、インストールしたクライアント端末１０のポートモニタ１０４は、例えば図１２〜図１４のようなログイン画面１２００を表示する。

図１２はログイン方式がユーザＩＤ及びパスワードによるものである場合のログイン画面例である。図１２のログイン画面１２００のテナントＩＤはポートモニタ１０４に予め設定しておいてもよいし、ログインの度にユーザに入力させてもよい。

ユーザは図１２のログイン画面１２００にユーザＩＤ及びパスワードを入力してログインすることで、本実施形態に係る情報処理システム１においてプル印刷サービスを利用できる。

図１３はログイン方式がメールアドレス及びパスワードによるものである場合のログイン画面例である。図１３のログイン画面１２００はメールアドレスがユニークのため、テナントＩＤの入力を省略している。

ユーザは図１３のログイン画面１２００にメールアドレス及びパスワードを入力してログインすることで、本実施形態に係る情報処理システム１においてプル印刷サービスを利用できる。

図１４は、ログイン方式が外部サービス連携によるものである場合のログイン画面例である。ユーザは図１４のログイン画面１２００から「サービスＡ」にログインして認証を連携させることで、本実施形態に係る情報処理システム１においてプル印刷サービスを利用できる。

＜まとめ＞
本実施形態によれば、ログイン中のユーザが利用可能なクライアントプログラムを選択してダウンロード画面に表示することで、ユーザが利用できないクライアントプログラムを間違ってダウンロードしてしまうユーザのオペレーションミスを未然に防止し、ユーザの利便性を向上させると共に、サポートコストも低減できる。

［第２の実施形態］
第２の実施形態はダウンロード画面１００２に表示するダウンロード対象のクライアントプログラムの選択に、テナントが持つライセンスの情報を利用する。なお、第２の実施形態は一部を除いて第１の実施形態と同様であるため、同一部分について適宜説明を省略する。

図１５は第２の実施形態に係るサービス提供システムの一例の機能構成図である。図１５のサービス提供システム２０は図３のサービス提供システム２０の構成に、ライセンス管理サービス３２が追加された構成である。

ライセンス管理サービス３２のライセンス管理部６２は、テナント毎に、そのテナントが持っている図１６及び図１７に示すライセンス情報を管理する。ライセンス管理部６２は例えばＲＤＢを利用してデータの登録、取得、更新、及び削除を行う。

図１６はライセンス情報に含まれるライセンス情報テーブルの一例である。図１６のライセンス情報テーブルは、項目としてライセンスＩＤ、ライセンス種類、作成日、及び状態を有している。ライセンスＩＤはライセンスを一意に識別するための識別情報の一例である。ライセンス種類はユーザライセンスやデバイスライセンスなどのライセンスの種類を表している。作成日はライセンスが作成された日を表している。状態はライセンスの状態（有効、又は無効など）を表している。

また、図１７はライセンス情報に含まれるテナント所有ライセンス情報テーブルの一例である。図１７のテナント所有ライセンス情報テーブルは、項目として管理ＩＤ、ライセンスＩＤ、テナントＩＤ、数量、ライセンス開始日、ライセンス終了日、及び状態を有している。

管理ＩＤはテナント所有ライセンス情報を管理するための識別情報の一例である。ライセンスＩＤはライセンスを一意に識別するための識別情報の一例である。テナントＩＤはテナントを一意に識別するための識別情報の一例である。数量はライセンスの数量を表している。ライセンス開始日及び終了日はライセンスの開始日及び終了日を表す。状態はライセンスの状態（有効、又は無効など）を表している。

図１７のテナント所有ライセンス情報によれば、テナント毎に、そのテナントが持つライセンスを管理できる。

また、第２の実施形態に係るダウンロード制御部５６は、例えば図１８に示すようなダウンロード対象のクライアントプログラムの利用に必要なライセンスの情報を持つ。図１８はダウンロード制御部が持つダウンロード対象のクライアントプログラムの利用に必要なライセンスの情報の一例である。

図１９は、第２の実施形態に係る情報処理システムの処理を示した一例のシーケンス図である。テナントに所属するユーザは、クライアント端末１０のブラウザ１００にダウンロード画面１００２を表示させるための操作を行う。なお、図１９ではサービス提供システム２０に対するログイン処理等を省略している。

ステップＳ２０においてブラウザ１００はサービス提供システム２０のダウンロード制御部５６にダウンロード画面１００２の表示を依頼する。ステップＳ２２においてダウンロード制御部５６はテナント管理部６０が持つ図５のテナント情報から、ログイン中のユーザのテナント情報を取得する。

ステップＳ２２においてダウンロード制御部５６はライセンス管理部６２が持つ図１６及び図１７のライセンス情報を参照して、ログイン中のユーザが所属しているテナントが持つライセンスの情報を取得する。

ステップＳ２６においてダウンロード制御部５６はステップＳ２２で取得したテナント情報のログイン方式と、ステップＳ２４で取得したライセンスの情報と、自身が持つダウンロード対象のクライアントプログラムの利用に必要なライセンスの情報とに応じて、ダウンロード画面１００２に表示する表示対象のクライアントプログラムを判断する。

そして、ダウンロード制御部５６は判断したダウンロード画面１００２に表示する表示対象のクライアントプログラムを含む、テナントの設定にあったダウンロード画面１００２の画像データを作成する。ステップＳ２８においてダウンロード制御部５６は、テナントの設定にあったダウンロード画面１００２の画像データをクライアント端末１０のブラウザ１００に送信して、例えば図８又は図９のようなダウンロード画面１００２を表示させる。

また、ステップＳ２６の処理は、例えば図２０のフローチャートの手順で行うようにしてもよい。図２０はステップＳ２６の処理の一例のフローチャートである。

ステップＳ４０において、ダウンロード制御部５６は図１８からダウンロード対象のクライアントプログラムの利用に必要なライセンスを特定する。また、ダウンロード制御部５６はステップＳ２４で取得したライセンスの情報からログイン中のユーザが持つライセンスを特定する。そして、ダウンロード制御部５６は特定したダウンロード対象のクライアントプログラムの利用に必要なライセンスと、特定したログイン中のユーザが持つライセンスと、を比較することで、ログイン中のユーザがダウンロード対象のクライアントプログラムの利用に必要なライセンスを持っているか否かを判定する。

ログイン中のユーザがダウンロード対象のクライアントプログラムの利用に必要なライセンスを持っていれば、ダウンロード制御部５６はステップＳ４２に進み、ステップＳ２２で取得したテナント情報の国情報を取得する。ステップＳ４４に進み、ダウンロード制御部５６はステップＳ２２で取得したテナント情報のログイン方式を取得する。

そして、ステップＳ４６に進み、ダウンロード制御部５６は取得した国情報及びログイン方式に応じたダウンロード対象のクライアントプログラムを選択する。例えば国情報に応じたクライアントプログラムの選択は、国によってプリンタドライバ１０２の種類が異なる場合に、その国向けのプリンタドライバ１０２を選択するために実行される。

ステップＳ４６からステップＳ５０に進み、ダウンロード制御部５６は選択したダウンロード対象のクライアントプログラムを、ダウンロード画面１００２に表示する表示対象のクライアントプログラムを判断する。そして、ダウンロード制御部５６は表示対象のクライアントプログラムを含む、テナントの設定にあったダウンロード画面１００２の画像データを作成してクライアント端末１０に送信することで、ダウンロード対象のクライアントプログラムをクライアント端末１０のダウンロード画面１００２に表示させることができる。

なお、ログイン中のユーザがダウンロード対象のクライアントプログラムの利用に必要なライセンスを持っていなければ、ダウンロード制御部５６はステップＳ４８に進み、ダウンロード対象のクライアントプログラムを選択しない。

そして、ステップＳ４８からステップＳ５０に進み、ダウンロード制御部５６は選択したダウンロード対象のクライアントプログラムが無いため、ダウンロード対象のクライアントプログラムが表示されていないダウンロード画面１００２をクライアント端末１０に表示させるように制御してもよいし、クライアント端末１０にダウンロード画面１００２を表示させないように制御してもよい。

［第３の実施形態］
第１及び第２の実施形態は、ダウンロード対象のパッケージプログラムを予め作成しておき、ストレージ５４に保管していた。第３の実施形態はダウンロード画面１００２に表示する表示対象のクライアントプログラムを判断した後、ダウンロード画面１００２に表示する表示対象のクライアントプログラムに応じて、図１０又は図１１に示したような構成のダウンロード対象のパッケージプログラム１１００を作成する。また、第３の実施形態はダウンロード画面１００２からダウンロードするクライアントプログラムが選択された後、選択されたクライアントプログラムに応じて、図１０又は図１１に示したような構成のダウンロード対象のパッケージプログラム１１００を作成する。なお、第３の実施形態は一部を除いて第１又は第２の実施形態と同様であるため、同一部分について適宜説明を省略する。

図２１は第３の実施形態に係るサービス提供システムの一例の構成図である。図２１のサービス提供システム２０は図１５のサービス提供システム２０の構成に、パッケージ構成サービス３４が追加された構成である。パッケージ構成サービス３４のパッケージ構成部６４は、図１０又は図１１に示した構成のパッケージプログラム１１００を作成する。

図２２は、第３の実施形態に係る情報処理システムの処理を示した一例のシーケンス図である。テナントに所属するユーザは、クライアント端末１０のブラウザ１００にダウンロード画面１００２を表示させるための操作を行う。なお、図２２ではサービス提供システム２０に対するログイン処理等を省略している。

ステップＳ６０においてブラウザ１００はサービス提供システム２０のダウンロード制御部５６にダウンロード画面１００２の表示を依頼する。ステップＳ６２においてダウンロード制御部５６はテナント管理部６０が持つ図５のテナント情報から、ログイン中のユーザのテナント情報を取得する。

ステップＳ６４においてダウンロード制御部５６はライセンス管理部６２が持つ図１６及び図１７のライセンス情報を参照して、ログイン中のユーザが所属しているテナントが持つライセンスの情報を取得する。

ステップＳ６６においてダウンロード制御部５６はステップＳ６２で取得したテナント情報のログイン方式と、ステップＳ６４で取得したライセンスの情報と、自身が持つダウンロード対象のクライアントプログラムの利用に必要なライセンスの情報とに応じて、ダウンロード画面１００２に表示する表示対象のクライアントプログラムを判断する。

そして、ダウンロード制御部５６は判断したダウンロード画面１００２に表示する表示対象のクライアントプログラムを含む、テナントの設定にあったダウンロード画面１００２の画像データを作成する。

また、ダウンロード制御部５６はステップＳ６８において、パッケージ構成サービス３４のパッケージ構成部６４に、ダウンロード対象のパッケージプログラム１１００の作成を依頼する。パッケージ構成部６４は、図１０又は図１１に示した構成のパッケージプログラム１１００を作成する。なお、パッケージプログラム１１００の実態は、実行可能な圧縮ファイルなど、独自の形式であってもよい。

そして、ステップＳ７０においてダウンロード制御部５６は、テナントの設定にあったダウンロード画面１００２の画像データをクライアント端末１０のブラウザ１００に送信して、例えば図８又は図９のようなダウンロード画面１００２を表示させる。

［他の実施形態］
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。例えば本実施形態に係る情報共用システムは以下のような利用シーンが考えられる。

例えばサービス提供システム２０で実行していた図７のステップＳ１４の処理、図１９のステップＳ２４及びＳ２６の処理、図２２のステップＳ６６及びＳ６８の処理は、必要な情報をクライアント端末１０に送信して、クライアント端末１０に実行させるようにしてもよい。

また、本実施形態ではポートモニタ１０４をログイン方式に応じたクライアントプログラムの一例として説明したが、ポートモニタ１０４に限定するものではない。

上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP（digital signal processor）、FPGA（field programmable gate array）や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。

１ 情報処理システム
１０ クライアント端末
１２ ＭＦＰ
１４ 外部サービス提供システム
２０ サービス提供システム
２２ 認証サービス
２４ 印刷ジョブ管理サービス
２６ ＷｅｂＵＩ
２８ ユーザ管理サービス
３０ アクセス制御装置
３２ ライセンス管理サービス
３４ パッケージ構成サービス
５０ 認証部
５２ ジョブ保管部
５４ ストレージ
５６ ダウンロード制御部
５８ ユーザ管理部
６０ テナント管理部
６２ ライセンス管理部
６４ パッケージ構成部
１００ ブラウザ
１０２ プリンタドライバ
１０４ ポートモニタ
１０６ 設定ファイル
１１０ 表示制御部
１１２ 操作受付部
１１４、１１４ａ 認証部
１１６ 送信部
１０００ テナント情報設定画面
１００２ ダウンロード画面
１１００ パッケージプログラム
１２００ ログイン画面
ＦＷ ファイアウォール
Ｎ１〜Ｎ３ ネットワーク

特開２０１９−７４９９５号公報

Claims (9)

1. １台以上のクライアント端末と、ログイン方式に応じた１つ以上のクライアントプログラムを前記クライアント端末にダウンロードさせるサービス提供装置と、を有する情報処理システムであって、
   前記クライアント端末にダウンロードするための要求を前記クライアント端末を操作するユーザから受け付けるダウンロード制御手段、
   を有し、
   前記ダウンロード制御手段は、前記ユーザのログイン方式に応じた前記クライアントプログラムをダウンロード可能に制御すること
   を特徴とする情報処理システム。
2. １台以上のクライアント端末と、ログイン方式に応じた１つ以上のクライアントプログラムを前記クライアント端末にダウンロードさせるサービス提供装置と、を有する情報処理システムであって、
   前記サービス提供装置は、
   前記クライアント端末にダウンロードするための要求を前記クライアント端末を操作するユーザから受け付けるダウンロード制御手段、
   を有し、
   前記クライアント端末は、
   前記ユーザのログイン方式に応じた前記クライアントプログラムをダウンロード可能に表示する表示制御手段と、
   前記ユーザから前記クライアント端末にダウンロードする前記クライアントプログラムの選択操作を受け付ける操作受付手段と、
   を有し、
   前記ダウンロード制御手段は、前記ユーザのログイン方式に応じた前記クライアントプログラムをダウンロード可能に制御すること
   を特徴とする情報処理システム。
3. 前記クライアント端末を操作するユーザの所属するグループと、前記グループごとに設定されているログイン方式と、を管理するユーザ管理サービス手段、を更に有し、
   前記ダウンロード制御手段は、前記ユーザの所属するグループに設定されているログイン方式に応じた前記クライアントプログラムをダウンロード可能に制御すること
   を特徴とする請求項１又は２記載の情報処理システム。
4. 前記ダウンロード制御手段は、前記ユーザのログイン方式に応じた前記クライアントプログラムを、ダウンロード可能な前記クライアントプログラムとして表示すること
   を特徴とする請求項１乃至３の何れか一項に記載の情報処理システム。
5. 前記ダウンロード制御手段は、前記ユーザのログイン方式に応じたポートモニタと前記ユーザの国向けのプリンタドライバとを含むパッケージプログラムを、ダウンロード可能な前記クライアントプログラムとして制御すること
   を特徴とする請求項１乃至４の何れか一項に記載の情報処理システム。
6. 前記ユーザの所属するグループのライセンスを管理するライセンス管理手段、
   を更に有し、
   前記ダウンロード管理手段は、前記ユーザの所属するグループに設定されているログイン方式に応じた前記クライアントプログラムであっても、前記ユーザの所属するグループにライセンスのない前記クライアントプログラムであれば、ダウンロード可能な前記クライアントプログラムとして表示しないこと
   を特徴とする請求項４記載の情報処理システム。
7. ログイン方式に応じた１つ以上のクライアントプログラムを１台以上のクライアント端末にダウンロードさせるサービス提供装置であって、
   前記クライアント端末にダウンロードするための要求を前記クライアント端末を操作するユーザから受け付けるダウンロード制御手段、
   を有し、
   前記ダウンロード制御手段は、前記ユーザのログイン方式に応じた前記クライアントプログラムをダウンロード可能に制御すること
   を特徴とするサービス提供装置。
8. １台以上のクライアント端末と、ログイン方式に応じた１つ以上のクライアントプログラムを前記クライアント端末にダウンロードさせるサービス提供装置と、を有する情報処理システムにより実行される情報処理方法であって、
   前記クライアント端末にダウンロードするための要求を前記クライアント端末を操作するユーザから受け付けるダウンロード制御ステップ、
   を実行し、
   前記ダウンロード制御ステップは、前記ユーザのログイン方式に応じた前記クライアントプログラムをダウンロード可能に制御すること
   を特徴とする情報処理方法。
9. ログイン方式に応じた１つ以上のクライアントプログラムを１台以上のクライアント端末にダウンロードさせるサービス提供装置を、
   前記クライアント端末にダウンロードするための要求を前記クライアント端末を操作するユーザから受け付けるダウンロード制御手段、
   として機能させ、
   前記ダウンロード制御手段は、前記ユーザのログイン方式に応じた前記クライアントプログラムをダウンロード可能に制御すること
   を特徴とするプログラム。

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