JP2021062652A - 水中測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無人飛行体の墜落を防止する。【解決手段】3次元形状測定部24を水中に位置させて水底46の3次元形状を測定し3次元形状情報を生成すると共に、3次元形状情報および測位情報に基づいて水底形状情報生成部12Fにより水底46の形状を地球上の座標位置で示される水底形状情報として生成する。3次元形状測定部24を収容する筐体22に浮力を与える浮体32を設けると共に、浮体32の浮力を制御する。そして、無人飛行体14の動力源であるバッテリBの容量が所定の閾値以下である場合、浮体32に浮力を与えて水中部16を水面に移動させ、筐体22の上面である着地面に無人飛行体14を着地させる。【選択図】図5

Description

本発明は、水中測定装置に関する。
例えば、海底、湖底、河床などに対する浚渫作業や構造物の構築作業に際しては、海底、湖底、河床の底の水底形状を正確に測定することが必要である。
水底形状の測定装置として、観測船から支持フレームを介してソナーを水中に配置し、ソナーによって測定した水底の3次元形状情報と、観測船に搭載したGPS測位装置で測位された測位情報に基づいて水底の形状を地球上の座標位置で示される水底形状情報として生成する技術が提案されている(特許文献1参照)。
上記従来技術では、波浪による観測船の揺れによって生じる測定誤差を補正するために、観測船側に3次元位置センサを設けて観測船の3次元位置を取得すると共に、地上側にトータルステーションを設け、トータルステーションによって観測船の位置を測定して測位データを求め、これら観測船の3次元位置と測位データを用いて水底形状情報を補正するようにしている。
しかしながら、上記従来技術では、そもそも水底形状情報を得るために観測船と観測船を運行するための船舶免許資格者が必要となり、設備コスト、運用コストが高いものとなっている。
また、波浪による観測船の揺れによって生じる測定誤差を補正するために3次元位置センサ、トータルステーションといった装置が必要となり、また、測定誤差の補正を行なうための演算処理が必要となり、構成の簡素化、コストの低減を図る上で不利となる。
そこで、本出願人は、無人飛行体に吊り下げた3次元形状測定部を水中に位置させることで水底形状の3次元形状である水底形状情報を生成し、観測船を用いることに伴う様々なコストを低減し、構成を簡素化する上で有利な水底形状の測定装置を既に提案している。
特開2010−30340号公報
ところで、上述のような水中で測定を行う水中測定装置では、無人飛行体がそれに搭載されたバッテリの電力によってロータを回転させて飛行するものや、無人飛行体がそれに搭載された化石燃料によって動作する内燃機関(エンジン)によってロータを回転させて飛行するものがあるが、測定中にバッテリや化石燃料などの動力源がなくなってしまうと無人飛行体が墜落して測定ができなくなってしまう。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、無人飛行体の墜落を防止する上で有利な水中測定装置を提供することにある。
上述した目的を達成するため本発明は、遠隔制御される無人飛行体と、前記無人飛行体を飛行させる飛行制御部と、前記無人飛行体に支持部材を介して吊り下げられ、水中に位置した状態で測定する測定部と、前記無人飛行体が着地可能な着地面を有する着地部と、前記着地部に浮力を与える浮体と、前記浮体の浮力を制御する浮力制御部と、前記無人飛行体を飛行させる動力源の容量が所定の閾値以下であるか否かを判断する動力源管理部と、を備え、前記浮力制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記浮体に浮力を与えて前記着地面が水面より上に位置するように前記着地部を水面に移動させ、前記飛行制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断されて水面に移動した前記着地部の前記着地面に前記無人飛行体を着地させることを特徴とする。
また、本発明は、前記測定部は、水底の3次元形状を測定し3次元形状情報を生成する3次元形状測定部であって、前記無人飛行体に搭載され測位衛星から受信した測位信号に基づいて前記無人飛行体の位置を測位し測位情報として生成する測位部と、前記3次元形状情報および前記測位情報に基づいて前記水底の形状を地球上の座標位置で示される水底形状情報を生成する水底形状情報生成部と、をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記3次元形状測定部は、前記無人飛行体に前記支持部材を介して吊り下げられた筐体に収容され、前記着地部は、前記筐体であって、前記着地面は、前記筐体の上面であって、前記浮体は、前記筐体に浮力を与えることを特徴とする。
また、本発明は、前記着地部は、前記3次元形状測定部であって、前記着地面は、前記3次元形状測定部の上面であって、前記浮体は、前記3次元形状測定部に浮力を与えることを特徴とする。
また、本発明は、前記着地部は、前記浮体であって、前記着地面は、前記浮体の上面であることを特徴とする。
また、本発明は、前記浮体は、前記筐体に取り付けられ、気体が給排されることで膨張収縮する袋体であって、前記浮力制御部は、前記袋体への気体の給排を制御する水中部側制御部であって、前記水中部側制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記袋体に気体を充填して前記筐体を水面に移動させ、さらに、前記筐体を水面に浮かべて移動させる場合に前記袋体に気体を充填し、前記3次元形状測定部による測定が行われる場合に前記袋体から気体を排出させることを特徴とする。
また、本発明は、前記浮体は、前記筐体に取り付けられ、気体が給排されるバラストタンクであって、前記浮力制御部は、前記バラストタンクへの気体の給排を制御する水中部側制御部であって、前記水中部側制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記バラストタンクに気体を満たして前記筐体を水面に移動させ、さらに、前記筐体を水面に浮かべて移動させる場合に前記バラストタンクに気体を満たし、前記3次元形状測定部による測定を行う場合に前記バラストタンクから気体を排出させることを特徴とする。
また、本発明は、前記浮体は、前記3次元形状測定部に接続され、空気より比重が小さいガスが封入されるバルーンであって、前記浮力制御部は、前記バルーンへの前記ガスの封入および排出を制御するガス制御部であって、前記ガス制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記バルーン内に前記ガスを封入して前記3次元形状測定部を水面に移動させ、さらに、前記無人飛行体が移動開始地点から所定の目標地点に移動するまでは前記バルーン内に前記ガスを封入した状態とし、前記無人飛行体が前記目標地点に移動すると前記バルーンから前記ガスを排出させることを特徴とする。
また、本発明は、前記浮体は、前記3次元形状測定部に接続され、水より比重が小さいガスが封入されるバルーンであって、前記浮力制御部は、前記バルーンへの前記ガスの封入を制御するガス制御部であって、前記ガス制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記バルーン内に前記ガスを封入して前記3次元形状測定部を水面に移動させ、前記3次元形状測定部に接続された荷重部材と、前記荷重部材と前記3次元形状測定部との接続を解除する接続解除部と、をさらに備え、前記接続解除部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、および前記3次元形状測定部による前記水底の前記3次元形状の測定が終了した際に、前記荷重部材と前記3次元形状測定部との接続を解除することを特徴とする。
また、本発明は、前記浮体である前記着地部は、前記3次元形状測定部に接続され、水より比重が小さいガスが封入される浮き部材であって、前記浮力制御部は、前記浮き部材への前記ガスの封入を制御するガス制御部であって、前記ガス制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記浮き部材内に前記ガスを封入して前記浮き部材を水面に移動させ、前記3次元形状測定部に接続された荷重部材と、前記荷重部材と前記3次元形状測定部との接続を解除する接続解除部と、をさらに備え、前記接続解除部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、および前記3次元形状測定部による前記水底の前記3次元形状の測定が終了した際に、前記荷重部材と前記3次元形状測定部との接続を解除することを特徴とする。
本発明によれば、無人飛行体を飛行させる動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、浮体に浮力を与えることで着地面が水面より上に位置するように着地部を水面に移動させ、水面に移動した着地部の着地面に無人飛行体を着地させるため、動力源がなくなってしまうことによる無人飛行体の墜落を防止する上で有利となる。
また、本発明によれば、無人飛行体から吊り下げた3次元形状測定部を水中に位置させて水底の3次元形状を測定し3次元形状情報を生成すると共に、測位部により無人飛行体の位置を測位し測位情報として生成し、それら3次元形状情報および測位情報に基づいて水底の形状を地球上の座標位置で示される水底形状情報を生成する。
したがって、ソナーを設けた観測船が不要となるため、観測船と観測船を運行するための船舶免許資格者が必要となり、設備コスト、運用コストを低減する上で有利となる。
また、3次元形状測定部を支持する無人飛行体は、波浪の影響を受けることがなく、従来のように観測船の揺れを補正するための設備が不要となり、構成の簡素化、コストの低減を図る上で有利となる。
また、本発明によれば、筐体を着地部とすることで、別途着地部を設ける必要がなく、構成の簡素化を図り、設備コストを低減する上で有利となる。
また、本発明によれば、3次元形状測定部を着地部とすることで、別途着地部を設ける必要がなく、構成の簡素化を図り、設備コストを低減する上で有利となる。
また、本発明によれば、浮体を着地部とすることで、無人飛行体を着地させる際に3次元形状測定部を水面に移動させるための動力源が不要となり、運用コストを低減する上で有利となる。
第1の実施の形態の水底形状測定装置の構成を示すブロック図である。 無人飛行体によって水中部が水中に配置された測定状態を示す説明図である。 第1の実施の形態の水底形状測定装置の水中部の構成を示す縦断面図である。 図3のA−A線矢視図である。 無人飛行体が着地部である筐体の上面に着地した状態を示す説明図である。 第1の実施の形態の水底形状測定装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の水底形状測定装置の動作を示すフローチャートである(続き)。 第2の実施の形態の水底形状測定装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態の水底形状測定装置の水中部の構成を示す縦断面図である。 図7のA−A線矢視図である。 無人飛行体が着地部である筐体の上面に着地した状態を示す説明図である。 第2実施の形態の水底形状測定装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施の形態の水底形状測定装置の動作を示すフローチャートである(続き)。 第3の実施の形態の水底形状測定装置の構成を示すブロック図である。 無人飛行体によって3次元形状測定部が移動する状態を示す説明図である。 無人飛行体によって3次元形状測定部が水中に配置された測定状態を示す説明図である。 荷重軽減機構の構成を示す説明図である。 無人飛行体が着地部である3次元形状測定部の上面に着地した状態を示す説明図である。 第3の実施の形態の水底形状測定装置の動作を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の水底形状測定装置の構成を示すブロック図である。 無人飛行体によって3次元形状測定部が水中に配置された測定状態を示す説明図である。 無人飛行体によって3次元形状測定部が移動する状態を示す説明図である。 荷重部材の3次元形状測定部への接続例を示す説明図である。 無人飛行体が着地部である3次元形状測定部の上面に着地した状態を示す説明図である。 第4の実施の形態の水底形状測定装置の動作を示すフローチャートである。 無人飛行体によって3次元形状測定部が水中に配置された測定状態を示す説明図である。 無人飛行体が着地部である浮き部材の上面に着地した状態を示す説明図である。 第5の実施の形態の水底形状測定装置の動作を示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。以下の実施の形態では、本発明の水中測定装置を、水底形状を測定する水底測定装置に適用した例を示す。
図1に示すように、本実施の形態の水底形状測定装置10Aは、管理装置12と、管理装置12に遠隔制御される無人飛行体14および水中部16とを含んで構成されている。
管理装置12は、水底46(図2参照)の形状を測定する海、河川、湖などの近傍の地上に設けられている。
管理装置12は、遠隔操作司令部12Aと、管理装置側通信部12Bと、地図データベース部12Cと、表示部12Dと、管理装置側飛行制御部12Eと、水底形状情報生成部12Fと、情報処理部12Gと、記憶部12Hと、出力部12Iとを含んで構成されている。
遠隔操作司令部12Aは、ジョイスティックなどの操作部材を作業者が操作することで、無人飛行体14を遠隔操作するための飛行体操作指令情報を生成する。
また、遠隔操作司令部12Aは、操作ボタンなどの操作部材を作業者が操作することで、無人飛行体14に搭載された測位部14Dの動作を開始させ、あるいは、停止させるための測位部14Dの操作指令情報を生成する。
また、遠隔操作司令部12Aは、ジョイスティックなどの操作部材を作業者が操作することで、水中部16を遠隔操作するための水中部操作指令情報を生成する。
管理装置側通信部12Bは、無線回線Nを介して無人飛行体14と通信を行なうものであり、無人飛行体14に飛行体操作指令情報、測位部14Dの操作指令情報を送信し、無人飛行体14から送信される画像情報、測位情報、3次元形状情報を受信する。図中符号1202は、管理装置側通信部12Bのアンテナを示す。
なお、画像情報、測位情報、3次元形状情報については後で詳述する。
また、管理装置側通信部12Bは、無線回線Nを介して無人飛行体14を経由して後述する水中部16の水中部側制御部26と通信を行なうものであり、水中部側制御部26に対して水中部操作指令情報を送信する。
地図データベース部12Cは、水底46の形状を測定しようとする海、河川、湖などを含む地図情報を格納している。
表示部12Dは、管理装置側通信部12Bで受信された画像情報、3次元形状情報を表示するものである。
したがって、作業者は、表示部12Dによって表示された画像情報、3次元形状情報に基づいて無人飛行体14の遠隔操作を行なうことが可能となっている。
また、表示部12Dは、管理装置側通信部12Bで受信された測位情報に基づいて、地図データベース部12Cに格納されている地図情報を読み出して表示すると共に、無人飛行体14の現在位置を表示部12Dの表示画面上に表示された地図の上に表示するように構成されている。
したがって、作業者は、表示部12Dによって表示された地図と無人飛行体14の現在位置とに基づいて無人飛行体14の遠隔操作を行なうことが可能となっている。
管理装置側飛行制御部12Eは、作業者の遠隔操作に代えて、管理装置側通信部12Bで受信された測位情報と、予め定められた飛行ルートとに基づいて無人飛行体14を上記飛行ルートに沿って自動制御により飛行させる。
すなわち、地図データベース部12Cの地図情報に基づいて、無人飛行体14を測定すべき水底46に沿って飛行するような飛行コースを設定しておき、管理装置側飛行制御部12Eによって測位情報と飛行コースに基づいて飛行体操作指令情報を生成し、飛行体操作指令情報を管理装置側通信部12Bから無線回線Nを介して飛行体側通信部14Aに送信し、飛行体操作指令情報を飛行体側飛行制御部14Cに与えることで、無人飛行体14を自動制御することができる。
水底形状情報生成部12Fは、管理装置側通信部12Bで受信された3次元形状情報および測位情報に基づいて水底46の形状を地球上の座標位置で示される、言い換えると、3次元座標で示される水底形状情報として生成する。
情報処理部12Gは、水底形状情報を演算処理することで、水底46の形状を示す断面図、斜視図、等深線図などを生成する。
本実施の形態では、表示部12Dによる水底形状情報の表示は、情報処理部12Gによって生成された水底46の形状を示す断面図、斜視図、等深線図などを表示することでなされる。
記憶部12Hは、水底形状情報生成部12Fで生成された水底形状情報、情報処理部12Gで生成された水底46の形状を示す断面図、斜視図、等深線図などを格納するものである。
出力部12Iは、記憶部12Hに記憶された水底形状情報や断面図、斜視図、等深線図などを出力するものであり、例えば、メモリカードなどの半導体記録媒体にそれら水底形状情報や図を記録し、あるいは、ネットワークを介して端末装置にそれら水底形状情報や図を送信したり、あるいは、プリンタを用いて紙媒体にそれら水底形状情報や図を印刷する。
無人飛行体14は、図1、図2に示すように、飛行体本体18と、飛行体本体18に設けられた複数のロータ20と、ロータ20毎に設けられロータ20を回転駆動する複数のモータ(不図示)と、モータに電力を供給するバッテリBと、飛行体本体18の下部に設けられたスキッド18Aとを備えている。
なお、以下の実施の形態では、無人飛行体14がバッテリBの電力によってロータ20を回転させる場合について説明するが、本発明は、無人飛行体14が化石燃料で動作するエンジンによってロータ20を回転させるものであっても無論適用可能である。
スキッド18Aは、無人飛行体14が着陸する際に使用する脚部であって、固定式のもの、飛行時は上に上げておき着陸時のみ下に降ろして使用するもの等いずれでもよいが、本実施の形態では固定式のものを備えた構成とする。
また、無人飛行体14は、図1に示すように、飛行体側通信部14A、撮像部14B、飛行体側飛行制御部14C、測位部14D、バッテリ管理部14E、バッテリBを含んで構成されている。
飛行体側通信部14Aは、管理装置12の管理装置側通信部12Bと無線回線Nを介して通信を行なうものであり、撮像部14Bで撮像された画像情報、測位部14Dで生成された測位情報、後述する水中部16に搭載された3次元形状測定部24で生成された3次元形状情報を、管理装置側通信部12Bに送信すると共に、管理装置側通信部12Bから無人飛行体操作指令情報、測位部14Dの操作指令情報、および水中部操作指令情報を受信する。図中符号1402は、飛行体側通信部14Aのアンテナを示す。
撮像部14Bは、無人飛行体14の周囲を撮像して画像情報を生成する。
飛行体側飛行制御部14Cは、管理装置側通信部12Bから無線回線Nを介して飛行体側通信部14Aに送信された飛行体操作指令情報に基づいて各ロータ20を回転制御することで、無人飛行体14を飛行させる。
測位部14Dは、飛行体本体18に搭載され測位衛星から受信した測位信号に基づいて無人飛行体14の位置を測位し測位情報として生成する。
このような測位衛星は、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等のGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)で用いられるものであり、それら測量システムで使用される測位衛星の1つを用いてもよく、あるいは、2つ以上の測位衛星を組み合わせて用いてもよい。
バッテリ管理部14Eは、無人飛行体14を飛行させる動力源であるバッテリBの容量を管理する動力源管理部を構成するものであり、バッテリBの容量が予め定めた所定の閾値以下であるか否かを判断する。
バッテリ管理部14Eは、バッテリBの容量が所定の閾値以下であった場合、例えば、その旨を画像情報に含めて管理装置12に送信し、表示部12Dに画像情報と共に表示することで作業者に知らせることができる。
所定の閾値については後に詳述する。
なお、水底形状情報生成部12Fを無人飛行体14に設け、水底形状情報生成部12Fで生成された水底形状情報を無線回線Nを介して無人飛行体14から離れた管理装置12へ送信するようにしてもよい。
しかしながら、本実施の形態のように、無人飛行体14から離れた管理装置12に水底形状情報生成部12Fを設け、水底形状情報生成部12Fによる水底形状情報の生成を、無線回線Nを介して供給される3次元形状情報および測位情報に基づいて行なうようにすると、無人飛行体14に水底形状情報生成部12Fを設ける場合に比較して、無人飛行体14の省電力化、軽量化を図れることから、無人飛行体14の飛行継続時間を確保でき、したがって、無人飛行体14の一回の飛行によってより広い範囲の水底46の3次元形状の測定を行なうことができ、測定の効率化を図る上で有利となる。
図1から図4に示すように、水中部16は、筐体22と、3次元形状測定部24と、水中部側制御部26と、ポンプ28と、気体排出弁30と、浮体32とを含んで構成されている。3次元形状測定部24、水中部側制御部26、ポンプ28、気体排出弁30は、バッテリBから供給された電力により駆動する。
筐体22は、水密に構成され、筐体22の内部に、3次元形状測定部24、水中部側制御部26、ポンプ28、気体排出弁30が収容され、筐体22の外部に浮体32が設けられている。
筐体22は、飛行体本体18にワイヤ34(支持部材)を介して吊り下げられ、飛行体本体18の飛行により飛行体本体18と共に移動するものであり、空中あるいは水中に位置した状態とされる。
図3、図4に示すように、本実施の形態では、筐体22は円柱状を呈し、円板状の底壁2202と、底壁2202の周囲から起立する円筒状の側壁2204と、側壁2204の上端を接続する円板状の上壁2206とを備えている。
上壁2206の外周寄りの箇所には周方向に等間隔をおいて4つの吊り下げ用フック2210が設けられている。
本実施の形態では、飛行体本体18から1本のワイヤ34が吊り下げられており、ワイヤ34の下部は4本の分岐部3402に分岐しており、それら分岐部3402が各吊り下げ用フック2210に結合されている。
また、筐体22は、バッテリBの容量が所定の閾値以下になった際に無人飛行体14が着地する着地部であって、筐体22の上面、すなわち上壁2206の上面は無人飛行体14が着地可能な着地面となっている。
なお、筐体22の形状は、円柱状に限定されるものではなく、四角柱状、多角形柱状、球状など任意である。
浮体32は、筐体22(着地部)に浮力を与える。
本実施の形態では、浮体32は、その内部に気体としての空気が給排されることで膨張収縮し、その内部の気体(空気)の容積によって浮力が調整される袋体36で構成され、筐体22に取り付けられている。
袋体36は、伸縮するゴム膜で形成され、本実施の形態では、筐体22の側壁2204の外周に沿って円環状に形成され、断面が均一な円形を呈している。
袋体36は、その内周部の複数箇所が取り付け部材38を介して筐体22の側壁2204に固定されている。
袋体36の内周部の箇所には、ポンプ28によって空気が供給される気体供給口3602と、気体排出弁30を介して空気が排出される気体排出口3604とが設けられている。
また、本実施の形態では、図3、図4に示すように、膨張した状態の袋体36の全体を覆うと共に、水の出入りが可能に形成された袋体保護ケース40が設けられ、袋体保護ケース40は筐体22の側壁2204に取り付けられている。
袋体保護ケース40は、例えば、金網や多数の孔が形成された板金などで構成されている。
このような袋体保護ケース40を設けることで、袋体36が岩や構造物などに干渉して損傷することが防止され、袋体36の保護が図られている。
3次元形状測定部24(測定部)は、筐体22内部で底壁2202上に取り付けられ、筐体22が水中に位置した状態で水底46の3次元形状を測定し3次元形状情報を生成する。
3次元形状測定部24として、超音波50を用いるソナー、あるいは、レーザー光52を用いるレーザー測定機を用いることができる。
この場合、底壁2202には、超音波50あるいはレーザー光52を透過させる窓部が形成されている。
ソナーは、超音波50を水底46に照射すると共に、水底46からの反射波を受信し、受信波に基づいて3次元形状情報を生成するものである。
ソナーとして、単一のビーム状の超音波50を水底46に向かってスキャン(走査)するもの、あるいは、広がりを持った複数のビーム状の超音波50(マルチビーム)を同時に水底46に向かって照射するものの何れを用いてもよく、このようなソナーとして従来公知の様々なソナーが使用可能である。
このように3次元形状測定部24を、超音波50を水底46に照射すると共に、水底46からの反射波を受信し、受信波に基づいて3次元形状情報を生成するソナーを含んで構成すると、海、湖、河川などの水中の透明度の影響を受けることなく、正確な3次元形状情報を得る上で有利となり、水底形状情報生成部12Fにより得られる水底形状情報の精度を確保する上で有利となる。
レーザー測定機は、レーザー光を水底46に照射すると共に、水底46から反射された反射光を受信し、受信した反射光に基づいて3次元形状情報を生成するものである。
レーザー測定機として、従来公知の単一のレーザー光52を水底46に向かってスキャン(走査)するものを使用することができる。
なお、形状測定に使用するレーザー光52としてはグリーンレーザーが用いられることが多く、これは、グリーンレーザーが水によって吸収されにくく水底46まで確実に届き、水底46からの反射光の強度を確保できるためである。
このように3次元形状測定部24を、レーザー光52を水底46に照射すると共に、水底46から反射された反射光を受信し、受信した反射光に基づいて3次元形状情報を生成するレーザー測定機を含んで構成すると、レーザー光52が空中から水中に照射される場合に比較して、レーザー光52が空気(大気)と水面48との界面を通らないため、界面でレーザー光52が散乱して光量が低下することが抑制されるので、より深度の大きな水底46の水底形状情報を得る上で有利となる。
水中部側制御部26は、飛行体側通信部14Aに対して、不図示の有線回線あるいは無線回線を介して接続されている。
水中部側制御部26は、3次元形状測定部24で測定された3次元形状情報を飛行体側通信部14Aに供給すると共に、遠隔操作司令部12Aから管理装置側通信部12B、無線回線N、飛行体側通信部14Aを介して送信された水中部操作指令情報に基づいて、3次元形状測定部24、ポンプ28、気体排出弁30の制御を行なうものである。
水中部側制御部26は、ポンプ28および気体排出弁30を制御することで、筐体22に取り付けられた袋体36への空気(気体)の給排を制御するものであって、袋体36の浮力を制御する浮力制御部である。
ポンプ28は、袋体36に気体を供給する気体供給部を構成するものであり、気体吸入口2802と、気体吐出口2804とを備えている。
図3に示すように、気体吸入口2802は、空気取り入れ用のホース42の一端4202に接続されている。
ホース42は、一端4202からポンプ28の上方に延在し、筐体22の内部で側壁2204に向けて屈曲し、側壁2204を貫通して筐体22から離れた位置でさらに屈曲しワイヤ34に沿って上方に延在している。
また、図2に示すように、ホース42の他端4204は、筐体22が水中に位置した状態で空中に位置するよう設けられている。
図3に示すように、気体吐出口2804は、袋体36の気体供給口3602に連通されている。
したがって、水中部側制御部26の制御により、ポンプ28が動作することにより、空中の空気がホース42を介してポンプ28から袋体36に供給され、これにより、袋体36に空気が充填されることで袋体36が膨張し、袋体36(浮体32)による浮力が発生する。
このような浮力が筐体22に作用することにより、ワイヤ34を介して無人飛行体14に加わる筐体22の荷重を浮力の分だけ軽減することができる。
また、ポンプ28によって袋体36に充填される空気量(容積)を調整することで浮力を調整でき、これにより筐体22の少なくとも一部を水面48より上に位置させることができる。したがって、無人飛行体14の着地部の着地面、すなわち筐体22の上面を水面48より上に位置させることができる。
気体排出弁30は、袋体36に充填された気体を排出させる気体排出部を構成し、気体排出弁30の一端は袋体36の気体排出口3604に連通し、気体排出弁30の他端は筐体22の側壁2204を貫通して筐体22の外部に連通する気体排出管44に接続しており、気体排出弁30は、水中部側制御部26の制御により開閉が制御される。
また、ポンプ28により袋体36に空気が供給される際、気体排出弁30は閉弁され、袋体36の空気が漏れないように図られている。
また、空気が充填された袋体36が水中に位置した状態で気体排出弁30が開弁されると、袋体36の内部の空気は、袋体36に加わる水圧により気体排出口3604、気体排出弁30、気体排出管44を介して袋体36の外部に排出され、これにより袋体36が収縮し、したがって、袋体36によって筐体22に作用する浮力がほぼゼロとなる。
また、バッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作して、水中部側制御部26により袋体36に空気を充填させて袋体36に浮力を与え、水中部16の筐体22(着地部)を水面に向けて移動させ、筐体22の上面である着地面を水面48より上に位置させる。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作して、飛行体側飛行制御部14Cにより無人飛行体14を飛行させ、図5に示すように、水面48に移動した筐体22の上面である着地面にスキッド18Aを降ろして無人飛行体14を着地させる。
ここで、バッテリBの容量の所定の閾値は、水中部側制御部26が袋体36に空気を供給して筐体22を水面に移動させ、飛行体側制御部14Cが筐体22の上面に無人飛行体14を着地させることが可能な電力量が残っている値に設定する。
次に、図6−1、図6−2のフローチャートを参照して水底形状測定装置10Aの動作について説明する。
予め、無人飛行体14は、所定の待機場所に置かれているものとする。
まず、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、水中部側制御部26によりポンプ28を作動させ袋体36に空気を充填させた状態としておく(ステップS10)。
次いで、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を所定の待機場所から飛行させ、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認しつつ、水底形状を測定する海、湖、河川に向かって無人飛行体14を飛行させる(ステップS12)。
そして、無人飛行体14が海、湖、河川などの水面48の上方に到達したならば、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認しつつ、無人飛行体14を水面48に向けて降下させ、水中部16を空中から水面48に移動させた状態でホバリングさせその状態を維持する(ステップS14)。
ここで、水中部16は、袋体36(浮体32)による浮力が筐体22に作用することで、筐体22が水面48に浮かび、筐体22の一部が水面48上に位置した状態となる(ステップS16)。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、水底形状を測定する海、湖、河川の測定箇所に向かって無人飛行体14を飛行させ、水中部16を筐体22が水面48に浮かんだ状態で測定箇所に向かって曳行する(ステップS18)。
ここで、水中部16は、筐体22の一部が水面48上に位置した状態で、ワイヤ34を介して無人飛行体14によって測定箇所まで曳行されることになり、この際、無人飛行体14に加わる水中部16の重量はほぼゼロとなり、無人飛行体14に加わる水中部16の重量は無人飛行体14からワイヤ34で吊り下げられた水中部16が空中に位置している場合に比較して大幅に軽減されることになる。
厳密に言うと、筐体22が水面48に浮かんだ状態で無人飛行体14により水中部16を曳行するため、無人飛行体14にワイヤ34を介して水中部16に作用する水の抵抗が加わるものの、その抵抗は、無人飛行体14からワイヤ34で吊り下げられた水中部16が空中に位置している場合に無人飛行体14に加わる重量に比較して大幅に軽減されている。
次いで、作業者は、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認して筐体22が測定箇所の上方に到達したならば、その位置で無人飛行体14をホバリングさせその状態を維持する(ステップS20)。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで水中部側制御部26により気体排出弁30を開弁させ、これにより袋体36の内部の空気が水圧により袋体36の外部に排出されることで、筐体22に作用していた袋体36の浮力がほぼゼロとなる(ステップS22)。
そして、作業者は、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認しつつ、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を水面48に向けて降下させ、水中部16を水面48から所定の深さに位置させた状態で、言い換えると、3次元形状測定部24による水底46の測定が適切に行われるに足る深さまで水中部16を沈めた状態で、無人飛行体14をホバリングさせその状態を維持する(ステップS24)。
次いで、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、測位部14Dの操作指令情報を測位部14Dに与えると共に、水中部操作指令情報を3次元形状測定部24に与えることでそれら測位部14Dおよび3次元形状測定部24の動作を開始させる(ステップS26)。
これにより、測位部14Dで生成された測位情報および3次元形状測定部24で生成された3次元形状情報が無線回線Nを介して無人飛行体14から管理装置12の水底形状情報生成部12Fに送信され(ステップS28)、水底形状情報生成部12Fにより水底形状情報が生成される(ステップS30)。
次に、バッテリ管理部14Eは、バッテリBの容量が所定の閾値以下であるか否か判断する(ステップS32)。
ステップS32が否定ならば、すなわちバッテリBの容量が所定の閾値より多い場合には、作業者は、表示部12Dに表示される画像情報、水底46の形状を示す断面図、斜視図、等深線図などを視認しつつ、まだ、形状測定がなされてない水底46の形状測定ができるように、遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を水面48に沿って飛行させ、測定箇所を移動させる(ステップS34)。
そして、作業者は、表示部12Dに表示される画像情報、水底46の形状を示す断面図、斜視図、等深線図などを視認することで、形状測定すべき水底46の領域の全域にわたって測定が終了したか否かを判断する(ステップS36)。
ステップS36が否定ならばステップS28に戻り同様の動作を行なう。
ステップS36が肯定ならば、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで水中部側制御部26によりポンプ28を作動させ袋体36に空気を充填させ(ステップS38)、袋体36の浮力により水中部16を浮上させ筐体22の少なくとも一部が水面48上に位置するようにする(ステップS40)。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、待機場所に近い海、湖、河川の水面48に向かって無人飛行体14を飛行させ水中部16を曳行する(ステップS42)。
ここで、ステップS18の場合と同様に、水中部16は、筐体22が水面48に浮かび、筐体22の一部が水面48上に位置した状態で、ワイヤ34を介して無人飛行体14によって曳行されるため、無人飛行体14に加わる水中部16の重量はほぼゼロとなることになり、また、無人飛行体14に加わる水中部16が受ける水の抵抗が軽減されることになる。
そして、水中部16が待機場所に近い水面48の箇所に到達したならば、作業者は遠隔制御により無人飛行体14を上昇させ、水中部16を水面48から空中に引き上げ、表示部12Dに表示される画像を視認しつつ、無人飛行体14を所定の待機場所に向かって飛行させ、待機場所に着陸させる(ステップS44)。
そして、記憶部12Hに格納されていた水底46の領域の全域の水底形状情報が出力部12Iから出力され(ステップS46)、一連の測定動作が終了する。
一方、ステップS32が肯定ならば、すなわちバッテリBの容量が所定の閾値以下である場合、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで水中部側制御部26によりポンプ28を作動させて袋体36に空気を充填させ(ステップS48)、袋体36の浮力により水中部16を水面に移動させて、筐体22の上面である着地面が水面48より上に位置するようにする(ステップS50)。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を飛行させ、筐体22の上面である着地面に着地させる(ステップS52)。
その後、作業者が測位情報および地図情報から無人飛行体14の着地位置を確認し、着地した無人飛行体14を回収する。
以上説明したように第1の実施の形態によれば、3次元形状測定部24を水中に位置させて水底46の3次元形状を測定し3次元形状情報を生成すると共に、測位部14Dにより無人飛行体14の位置を測位し測位情報として生成し、それら3次元形状情報および測位情報に基づいて水底形状情報生成部12Fにより水底46の形状を地球上の座標位置で示される水底形状情報として生成する。
そして、3次元形状測定部24を収容する筐体22を吊り下げる無人飛行体14の動力源であるバッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合、袋体36により浮力を与えて水中部16を水面に移動させ、筐体22の上面である着地面が水面48より上に位置するようにし、筐体22の上面である着地面に無人飛行体14を着地させるため、無人飛行体14のバッテリBがなくなることによる墜落を防止する上で有利となる。
また、3次元形状測定部24を収容する筐体22を着地部とすることで、別途着地部を設ける必要がなく、構成の簡素化を図り、設備コストを低減する上で有利となる。
また、本実施形態では、ソナーを設けた観測船が不要となるため、観測船と観測船を運行するための船舶免許資格者が不要となり、設備コスト、運用コストを低減する上で有利となる。
また、3次元形状測定部24を収容する筐体22をワイヤ34を介して吊り下げる無人飛行体14は、水面48から離れた水面48の上方に位置しているので、波浪の影響を受けることがなく、従来のように観測船の揺れを補正するための3次元位置センサやトータルステーションといった設備が不要となり、構成の簡素化、コストの低減を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、3次元形状測定部24を収容する筐体22に浮力を与える浮体32を設けると共に、浮体32の浮力を制御するようにした。
したがって、無人飛行体14によって筐体22を水面48に浮かべて水面48に沿って移動させるにあたって、浮体32の浮力の分だけ無人飛行体14に加わる筐体22の重量を軽減できるので、無人飛行体14によって筐体22を含む水中部16を空中に位置させた状態で移動させる場合に比較して無人飛行体14の負荷を軽減させることができる。
そのため、無人飛行体14が飛行に要するバッテリBの電力消費量を抑制する上で有利となり、無人飛行体14の飛行時間、飛行距離を確保する上で有利となり、広範囲にわたって水底46の水底形状情報を生成する上で有利となり、水底形状情報の生成を効率よく行なう上で有利となる。
また、本実施の形態では、浮体32を、その内部に気体が給排されることで膨張収縮し、その内部の気体の容積によって浮力が調整される袋体36で構成し、袋体36に気体を供給するポンプ28と、袋体36に充填された気体を排出させる気体排出弁30を備えて構成したので、構成の簡素化を図り、無人飛行体14の負荷を軽減する上で有利となる。
また、本実施の形態では、気体として空気を用いたので、特別なガスなどの気体を用意する必要がなく、水底形状測定装置10Aの運用コストを低減する上で有利となる。
また、本実施の形態において気体として空気以外の気体、例えば炭酸ガスなどを用いる場合は、気体を充填した気体タンクと、その気体タンクと袋体36の気体供給口3602との間に設けられた気体供給弁と、袋体36から気体を排出する気体排出弁とを設け、水中部側制御部26によって気体供給弁および気体排出弁の開閉を制御し、袋体36への気体の充填および袋体36から気体の排出を行なうようにすればよい。
その場合、気体供給弁が気体供給部を構成し、気体排出弁が気体排出部を構成することになる。
このような構成によっても本実施の形態と同様の効果が奏される。
なお、本実施の形態では、袋体36を筐体22の外部に設けた場合について説明したが、袋体36を筐体22の内部に設けてもよい。
その場合は、筐体22を構成する壁部に孔を設け、筐体22の内外に水が流通できるようにするとともに、筐体22内部において3次元形状測定部24、水中部側制御部26、ポンプ28をカバーで水密に覆い水に触れないようにしておく必要がある。
このようにしても第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、袋体保護ケース40を設けること無く、袋体36の保護を図る上で有利となる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態に係る水底形状測定装置10Bについて図7から図11−2を参照して説明する。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材については第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について重点的に説明する。
第1の実施の形態では、浮体32を、その内部に空気(気体)が給排されることで膨張収縮し、その内部の空気(気体)の容積によって浮力が調整される袋体36で構成したのに対し、第2の実施の形態では、浮体32をバラストタンク54で構成した点が異なっている。
図7に示すように、管理装置12および無人飛行体14の構成は第1の実施の形態と同様であるためその説明を省略し、水中部16について説明する。
水中部16は、筐体22と、3次元形状測定部24と、水中部側制御部26と、水流通弁56と、気体流通弁58、バラストタンク54(浮体32)とを含んで構成されている。3次元形状測定部24、水中部側制御部26、気体流通弁58、水流通弁56は、バッテリBより供給された電力により駆動する。
図8、図9に示すように、筐体22は、水密に構成され、筐体22の内部に、3次元形状測定部24、水中部側制御部26が収容され、筐体22の外部に水流通弁56、気体流通弁58、浮体32が設けられており、筐体22は第1の実施の形態と同様の構成となっている。
第2の実施の形態では、浮体32は、その内部に気体と水とが給排されることで浮力が調整されるバラストタンク54で構成されている。
バラストタンク54は、水中に位置したときに水圧で変形しない硬質な材料で構成され、このような硬質な材料として、金属材料、合成樹脂材料など従来公知の様々な材料が使用可能である。
バラストタンク54は、筐体22の側壁2204の外周全周にわたって円環状に形成され、断面が均一形状を呈している。
バラストタンク54は、筐体22の側壁2204に重ね合わされる内径で形成された円筒壁状の内周壁部5402と、内周壁部5402の上端からバラストタンク54の半径方向外側に延在する上壁部5404と、内周壁部5402の下端からバラストタンク54の半径方向外側に延在する下壁部5406と、それら上壁部5404および下壁部5406の先端を接続する外周壁部5408とを含んで構成され、バラストタンク54の中心軸を含む断面でバラストタンク54を破断したときに、外周壁部5408はバラストタンク54の半径方向外側に凸の湾曲面を形成している。
バラストタンク54は、その内周壁部5402が筐体22の側壁2204に重ね合わされて取り付けられている。
バラストタンク54の下壁部5406の箇所には、水が出入りする水流通口5410が設けられている。
バラストタンク54の外周壁部5408の箇所には、空気が出入りする気体流通口5412が設けられている。
第1の実施の形態と同様に、3次元形状測定部24は、筐体22内部で底壁2202上に取り付けられ、筐体22が水中に位置した状態で水底46の3次元形状を測定し3次元形状情報を生成するものである。
水中部側制御部26は、飛行体側通信部14Aと有線回線あるいは無線回線を介して接続され、3次元形状測定部24で測定された3次元形状情報を飛行体側通信部14Aに供給すると共に、遠隔操作司令部12Aから管理装置側通信部12B、無線回線N、飛行体側通信部14Aを介して送信された水中部操作指令情報に基づいて3次元形状測定部24、水流通弁56、気体流通弁58の制御を行なうものである。
また、水中部側制御部26は、水流通弁56および気体流通弁58を制御することで、筐体22に取り付けられたバラストタンク54への空気(気体)の給排を制御するものであって、バラストタンク54の浮力を制御する浮力制御部である。
水流通弁56は、バラストタンク54に水を供給することでバラストタンク54内部の気体を排出させる水供給部を構成し、水流通弁56の一方5602はバラストタンク54の水流通口5410に連通し、水流通弁56の他方5604はバラストタンク54の下部でバラストタンク54の外部に開放されている。
気体流通弁58は、バラストタンク54の内部に気体を供給することでバラストタンク54内部の水を排水する気体供給部を構成し、気体流通弁58の一方5802は端部がバラストタンク54の気体流通口5412に連通し気体流通口5412からバラストタンク54の半径方向外側に延在し上方に向けて屈曲し、気体流通弁58の他方5804はバラストタンク54の半径方向外側で上方に延在し上部でバラストタンク54の外部に開放されている。
水流通弁56および気体流通弁58は、水中部側制御部26の制御により開閉が制御される。
したがって、水中部16の下部が水中に位置した状態で、水中部側制御部26の制御により、水流通弁56および気体流通弁58が開弁されることにより、水が水流通弁56を介してバラストタンク54の内部に導入されると共に、空気が気体流通弁58を介して水中に排出される。
これにより、その内部が水で満たされることでバラストタンク54による浮力がほぼゼロとなる。
また、水中部16の全体が空中に位置した状態で、水中部側制御部26の制御により、水流通弁56および気体流通弁58が開弁されることにより、水が水流通弁56を介してバラストタンク54の内部から排出されると共に、空気が気体流通弁58を介してバラストタンク54の内部に導入される。
ここで、水流通弁56および気体流通弁58が閉弁されることにより、その内部が空気で満たされたバラストタンク54による浮力が発生する。
また、バラストタンク54の内部に導入される空気量(容積)を調整することで浮力を調整でき、これにより筐体22の少なくとも一部を水面48上に位置させることができる。したがって、無人飛行体14の着地部の着地面、すなわち筐体22の上面を水面48より上に位置させることができる。
また、バッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、飛行体側飛行制御部14Cにより無人飛行体14を上昇させ、水中部16の全体を空中に移動させる。
ここで、気体流通弁58および水流通弁56の双方は開弁された状態であるため、気体流通弁58からバラストタンク54の内部に空気が導入されると共に、水流通弁56から水がバラストタンク54の外部に排出される。
やがて、バラストタンク54の内部が空気で満たされたならば、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで水中部側制御部26により気体流通弁58および水流通弁56の双方を閉弁し、バラストタンク54の内部に空気が満たされた状態にする。
次に、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで飛行体側飛行制御部14Cにより、無人飛行体14を水面48に向けて降下させ、水中部16を空中から水面48に移動させる。そして、水中部16の筐体22(着地部)を水面48に浮かばせ、筐体22の上面である着地面を水面48より上に位置させる。
さらに、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、飛行体側飛行制御部14Cにより無人飛行体14を飛行させ、図10に示すように、水面48に移動した筐体22の上面である着地面にスキッド18Aを降ろして無人飛行体14を着地させる。
ここで、バッテリBの容量の所定の閾値は、飛行体側制御部14Cが無人飛行体14を一旦上昇させ、水中部側制御部26がバラストタンク54の内部に空気を満たし、飛行体側制御部14Cが無人飛行体14を降下させ、さらに筐体22の上面に無人飛行体14を着地させることが可能な電力量が残っている値に設定する。
次に、図11−1、図11−2のフローチャートを参照して水底形状測定装置10Bの動作について説明する。
予め、無人飛行体14は、所定の待機場所に置かれているものとする。
まず、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで水中部側制御部26により気体流通弁58および水流通弁56の双方を開弁しバラストタンク54の内部の水をバラストタンク54から排出したのち、気体流通弁58および水流通弁56の双方を閉弁し、バラストタンク54の内部に空気が満たされた状態としておく(ステップS100)。なお、予めバラストタンク54の内部に空気が満たされた状態であるならば、ステップS100は省略される。
次いで、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を所定の待機場所から飛行させ、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認しつつ、水底形状を測定する海、湖、河川に向かって無人飛行体14を飛行させる(ステップS102)。
そして、無人飛行体14が海、湖、河川などの水面48の上方に到達したならば、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認しつつ、無人飛行体14を水面48に向けて降下させ、水中部16を空中から水面48に移動させた状態でホバリングさせその状態を維持する(ステップS104)。
ここで、水中部16は、バラストタンク54(浮体32)による浮力が筐体22に作用することで、筐体22が水面48に浮かび筐体22の一部が水面48上に位置した状態となる(ステップS106)。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無水底形状を測定する海、湖、河川の測定箇所に向かって無人飛行体14を飛行させ水中部16を筐体22が水面48に浮かんだ状態で測定箇所に向かって曳行する(ステップS108)。
ここで、水中部16は、筐体22が水面48に浮かび筐体22の一部が水面48上に位置した状態で、ワイヤ34を介して無人飛行体14によって測定箇所まで曳行されることになり、この際、無人飛行体14に加わる水中部16の重量はほぼゼロとなり、無人飛行体14からワイヤ34で吊り下げられた水中部16が空中に位置している場合に無人飛行体14に加わる重量に比較して大幅に軽減されることになる。
次いで、作業者は、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認して筐体22が測定箇所の上方に到達したならば、その位置で無人飛行体14をホバリングさせその状態を維持する(ステップS110)。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで水中部側制御部26により気体流通弁58および水流通弁56の双方を開弁させ、これによりバラストタンク54の内部の空気が気体流通弁58からバラストタンク54の外部に排出されると共に、水流通弁56から水がバラストタンク54の内部に導入され、やがて、バラストタンク54の内部の空気が排出され、バラストタンク54の内部が水で満たされる。これにより筐体22に作用していたバラストタンク54の浮力がほぼゼロとなる(ステップS112)。
そして、作業者は、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認しつつ、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を水面48に向けて降下させ、水中部16を水面48から所定の深さに位置させた状態で、言い換えると、3次元形状測定部24による水底46の測定が適切に行われるに足る深さまで水中部16を沈めた状態で、無人飛行体14をホバリングさせその状態を維持する(ステップS114)。
次いで、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、測位部14Dの操作指令情報を測位部14Dに与えると共に、水中部操作指令情報を3次元形状測定部24に与えることでそれら測位部14Dおよび3次元形状測定部24の動作を開始させる(ステップS116)。
これにより、測位部14Dで生成された測位情報および3次元形状測定部24で生成された3次元形状情報が無線回線Nを介して無人飛行体14から管理装置12の水底形状情報生成部12Fに送信され(ステップS118)、水底形状情報生成部12Fにより水底形状情報が生成される(ステップS120)。
次に、バッテリ管理部14Eは、バッテリBの容量が所定の閾値以下であるか否か判断する(ステップS122)。
ステップS122が否定ならば、すなわちバッテリBの容量が所定の閾値より多い場合には、作業者は、表示部12Dに表示される画像情報、水底46の形状を示す断面図、斜視図、等深線図などを視認しつつ、まだ、形状測定がなされてない水底46の形状測定ができるように、遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を水面48に沿って飛行させ、測定箇所を移動させる(ステップS124)。
そして、作業者は、表示部12Dに表示される画像情報、水底46の形状を示す断面図、斜視図、等深線図などを視認することで、形状測定すべき水底46の領域の全域にわたって測定が終了したか否かを判断する(ステップS126)。
ステップS126が否定ならばステップS118に戻り同様の動作を行なう。
ステップS126が肯定ならば、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を上昇させ、水中部16の全体を空中に移動させる(ステップS128)。
ここで、気体流通弁58および水流通弁56の双方は開弁された状態であるため、気体流通弁58からバラストタンク54の内部に空気が導入されると共に、水流通弁56から水がバラストタンク54の外部に排出され、やがて、バラストタンク54の内部が空気で満たされたならば、気体流通弁58および水流通弁56の双方を閉弁し、バラストタンク54の内部に空気が満たされた状態とする(ステップS130)。
次いで、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を水面48に向けて降下させ、水中部16を空中から水面48に移動させた状態でホバリングさせその状態を維持する(ステップS132)。
ここで、水中部16は、バラストタンク54(浮体32)による浮力が筐体22に作用することで、筐体22が水面48に浮かび筐体22の一部が水面48上に位置した状態となる。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、待機場所に近い海、湖、河川の水面48に向かって無人飛行体14を飛行させ水中部16を筐体22が水面48に浮かんだ状態で曳行する(ステップS134)。
ここで、ステップS108の場合と同様に、水中部16は、筐体22が水面48に浮かび筐体22の一部が水面48上に位置した状態で、ワイヤ34を介して無人飛行体14によって曳行されるため、無人飛行体14に加わる水中部16の重量はほぼゼロとなることになり、また、無人飛行体14に加わる水中部16が受ける水の抵抗が軽減されることになる。
そして、水中部16が待機場所に近い水面48の箇所に到達したならば、作業者は遠隔制御により無人飛行体14を上昇させ、水中部16の全体を水面48から空中に引き上げ、表示部12Dに表示される画像を視認しつつ、無人飛行体14を所定の待機場所に向かって飛行させ、待機場所に着陸させる(ステップS136)。
そして、記憶部12Hに格納されていた水底46の領域の全域の水底形状情報が出力部12Iから出力され(ステップS138)、一連の測定動作が終了する。
一方、ステップS122が肯定ならば、すなわちバッテリBの容量が所定の閾値以下である場合、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を上昇させ、水中部16の全体を空中に移動させる(ステップS140)。
ここで、気体流通弁58および水流通弁56の双方は開弁された状態であるため、気体流通弁58からバラストタンク54の内部に空気が導入されると共に、水流通弁56から水がバラストタンク54の外部に排出され、やがて、バラストタンク54の内部が空気で満たされたならば、気体流通弁58および水流通弁56の双方を閉弁し、バラストタンク54の内部に空気が満たされた状態とする(ステップS142)。
次いで、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を水面48に向けて降下させることで水中部16を空中から水面48に移動させる(ステップS144)。
ここで、水中部16は、バラストタンク54(浮体32)による浮力が筐体22に作用することで、筐体22が水面48に浮かび筐体22の上面が水面48より上に位置した状態となる。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を飛行させ、筐体22の上面である着地面に着地させる(ステップS146)。
その後、作業者が測位情報および地図情報から無人飛行体14の着地位置を確認し、着地した無人飛行体14を回収する。
以上説明したように第2の実施の形態によれば、3次元形状測定部24を収容する筐体22を吊り下げる無人飛行体14の動力源であるバッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合、バラストタンク54に浮力を与えて水中部16を水面に移動させ、筐体22の上面である着地面が水面48より上に位置するようにし、筐体22の上面である着地面に無人飛行体14を着地させるため、無人飛行体14のバッテリBがなくなることによる墜落を防止する上で有利となる。
また、3次元形状測定部24を収容する筐体22を着地部とすることで、別途着地部を設ける必要がなく、構成の簡素化を図り、設備コストを低減する上で有利となる。
また、第1の実施の形態と同様に、設備コスト、運用コストを低減する上で有利となり、また、構成の簡素化、コストの低減を図る上で有利となる。
また、第1の実施の形態と同様に、3次元形状測定部24を収容する筐体22に浮力を与える浮体32を設けると共に、浮体32の浮力を制御するようにしたので、無人飛行体14の負荷を軽減させることができ、無人飛行体14が飛行に要するバッテリBの電力消費量を抑制する上で有利となり、無人飛行体14の飛行時間、飛行距離を確保する上で有利となり、広範囲にわたって水底46の水底形状情報を生成する上で有利となり、水底形状情報の生成を効率よく行なう上で有利となる。
また、本実施の形態では、浮体32を、その内部に気体と水とが給排されることで浮力が調整されるバラストタンク54で構成し、バラストタンク54に水を供給することでバラストタンク54内部の気体を排出させる水流通弁56と、バラストタンク54の内部に気体を供給することでバラストタンク54内部の水を排水する気体流通弁58とを備えて構成したので、構成の簡素化を図り、無人飛行体14の負荷を軽減する上で有利となる。
また、本実施の形態では、気体として空気を用いたので、特別なガスなどの気体を用意する必要がなく、水底形状測定装置10Bの運用コストを低減する上で有利となる。
なお、本実施の形態では、バラストタンク54を筐体22の外部に設けた場合について説明したが、バラストタンク54を筐体22で構成してもよい。
その場合は、筐体22内部において3次元形状測定部24、水中部側制御部26をカバーで水密に覆い水に触れないようにしておく必要がある。
このようにしても第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、バラストタンク54を筐体22で構成できるため、構成の簡素化、コスト低減を図る上で有利となる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態に係る水底形状測定装置10Cについて図12から図17を参照して説明する。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材については第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について重点的に説明する。
第1、2の実施の形態では、浮体32(袋体36、バラストタンク54)を用いて筐体22に浮力を与えるように構成したのに対し、第3の実施の形態では、バルーン60を用いて3次元形状測定部14Fに浮力を与えるように構成した点が異なっている。
図12に示すように、本実施の形態の水底形状測定装置10Cは、管理装置12と、管理装置12に遠隔制御される無人飛行体14とを含んで構成され、管理装置12は、第1の実施の形態と同様に、水底46(図14参照)の形状を測定する海、河川、湖などの近傍の地上に設けられている。
管理装置12は、第1の実施の形態と同様に、遠隔操作司令部12Aと、管理装置側通信部12Bと、地図データベース部12Cと、表示部12Dと、管理装置側飛行制御部12Eと、水底形状情報生成部12Fと、情報処理部12Gと、記憶部12Hと、出力部12Iとを含んで構成されている。
遠隔操作司令部12Aは、第1の実施の形態と同様に、飛行体操作指令情報、および測位部14Dの操作指令情報を生成する。
また、遠隔操作司令部12Aは、操作ボタンなどの操作部材を作業者が操作することで無人飛行体14に搭載された3次元形状測定部14Fの動作を開始させ、あるいは、停止させるための3次元形状測定部14Fの操作指令情報を生成する。
また、遠隔操作司令部12Aは、作業者の操作に従って、後述するガス制御部14Gに対するガスの封入指示および排出指示を示す指示情報を生成するものである。
管理装置側通信部12Bは、第1の実施の形態と同様に、無線回線Nを介して無人飛行体14と通信を行なうものであり、本実施の形態では、無人飛行体14に飛行体操作指令情報、測位部14Dおよび3次元形状測定部14Fの操作指令情報、ガスの指示情報を送信し、無人飛行体14から送信される画像情報、測位情報、3次元形状情報を受信する。
地図データベース部12C、表示部12D、管理装置側飛行制御部12E、水底形状情報生成部12F、情報処理部12G、および記憶部12Hは、第1の実施の形態と同様である。
無人飛行体14は、図12、図13、図14に示すように、飛行体本体18と、飛行体本体18に設けられた複数のロータ20と、ロータ20毎に設けられロータ20を回転駆動する複数のモータ(不図示)と、モータに電力を供給するバッテリBと、飛行体本体18の下部に設けられたスキッド18Aとを備えている。
さらに、無人飛行体14は、図12に示すように、飛行体側通信部14A、撮像部14B、飛行体側飛行制御部14C、測位部14D、3次元形状測定部14F、ガス制御部14G、バッテリ管理部14E、バッテリBを含んで構成されている。
飛行体側通信部14Aは、第1の実施の形態と同様に、管理装置12の管理装置側通信部12Bと無線回線Nを介して通信を行なうものであり、本実施の形態では、撮像部14Bで撮像された画像情報、測位部14Dで生成された測位情報、3次元形状測定部14Fで生成された3次元形状情報を、管理装置側通信部12Bに送信すると共に、管理装置側通信部12Bから無人飛行体操作指令情報、測位部14Dおよび3次元形状測定部14Fの操作指令情報、ガスの指示情報を受信する。
撮像部14B、飛行体側飛行制御部14C、測位部14D、バッテリ管理部14Eについては、第1の実施の形態と同様である。
3次元形状測定部14Fは、飛行体本体18にワイヤ34(支持部材)を介して吊り下げられ、水中に位置した状態で水底46の3次元形状を測定し3次元形状情報を生成する。
なお、本実施の形態では、3次元形状測定部14Fをワイヤ34により吊り下げているが、ローブなどの可撓可能な支持部材を用いてもよい。
3次元形状測定部14Fとしては、第1の実施の形態と同様に、超音波を用いるソナー、あるいは、レーザー光を用いるレーザー測定機を用いることができる。
また、3次元形状測定部14Fは、バッテリBが所定の閾値以下になった際に無人飛行体14が着地する着地部であって、3次元形状測定部14Fの上面は無人飛行体14が着地可能な着地面となっている。
ガス制御部14Gは、3次元形状測定部14Fに取り付けられたバルーン60へのガスの封入および排出を制御するものであって、バルーン60の浮力を制御する浮力制御部である。
本実施の形態の水底形状測定装置10Cは、無人飛行体14(飛行体本体18)に3次元形状測定部14Fを吊り下げた状態で移動する。特に3次元形状測定部14Fの重量が大きい場合、無人飛行体14の負荷が大きくなり、場合によっては飛行体本体18の強度を強くしたり、ロータ20を回転駆動するモータの出力を大きくする必要があり、コストが増大する。
そこで、本実施の形態では、バルーン60を用いた荷重軽減機構70を設け、無人飛行体14の負荷を軽減するようにしている。
図13、図14および図15に示すように、荷重軽減機構70は、バルーン60、ガス保持部62、ガス供給部64、ガス供給弁66、ガス排出弁68を備える。
バルーン60(浮体)は、後述するガス供給部64および接続部材65を介して3次元形状測定部14Fに接続されており、3次元形状測定部14Fである着地部に浮力を与える。
バルーン60には、例えばヘリウムガスなどの空気より比重が小さいガス(以下、単に「ガス」という)が封入される。本実施の形態では、バルーン60を2つ図示しているが、バルーン60の数はこれに限らず、1つでも3つ以上であってもよい。
バルーン60の材料は任意であるが、例えばゴム等の伸縮性を有する素材で形成されていれば、ガスの排出をスムーズに行うことができる。
ガス保持部62は、圧縮された状態(大気圧より高い圧力)のガスが封入されている。
ガス保持部62内のガス圧力は、例えばバルーン60を膨らませるのに十分な圧力とし、ガス保持部62に封入するガスの量は、各バルーン60を複数回(測定前と測定後、バッテリBが所定の閾値以下の場合など)膨らませることができる量とする。
ガス供給部64(ガス供給管)は、ガス保持部62とバルーン60とを接続する。
本実施の形態では、ガス供給部64は所定長さを有する管状の部材であり、その延在方向の略中央部にガス保持部62が取り付けられ、その延在方向の両端部にそれぞれバルーン60のガス封入口が取り付けられている。
また、ガス供給部64は、接続部材65と直交するように溶接や接着等で接続されており、無人飛行体14の飛行中には、その延在方向が水平方向となるように形成されている。
また、ガス供給部64は、例えばリジッドな金属製または樹脂製の管で形成されており、3次元形状測定部14Fに対するバルーン60の位置が固定されるようにしている。
ここで、接続部材65は、例えばリジッドな金属製または樹脂製のロッドあるいはフレームで構成され、バルーン60にガスを供給するガス供給部64を3次元形状測定部14Fに対して移動不能に支持している。
より詳細には、接続部材65は、3次元形状測定部14Fの側面から延在し、3次元形状測定部14Fから離れた位置で屈曲し、上方に向かってさらに延在してガス供給部64に接続されている。
接続部材65が3次元形状測定部14Fから離れた位置にあるのは、3次元形状測定部14Fの上面に無人飛行体14が着地する場合に接触しないためである。
ガス供給弁66は、ガス保持部62内のガスのガス供給部64内への流入の有無を切り替える。
ガス供給弁66が閉塞状態Cとなっている場合、ガス保持部62内のガスはガス保持部62内に留まる。
一方、ガス供給弁66が開放状態Oになった場合、ガス保持部62内のガスはガス供給部64へと流入可能となる。
ガス保持部62内のガス圧力は大気圧よりも高いので、ガス供給部64からバルーン60内に流入し、バルーン60を膨らませる。
ガス排出弁68は、ガス供給部64に設けられたガス排出孔69の開閉を制御する。
ガス排出孔69は、ガス供給部64の任意の位置に設けられており、ガス供給部64の内部空間と外部(外気)とを連通する。
ガス排出弁68が閉塞状態Cとなっている場合、ガス排出孔69は塞がれ、ガス供給部64内およびバルーン60内にガスが密封される。
一方、ガス排出弁68が開放状態Oになった場合、ガス排出孔69が開放され、ガス供給部64の内部空間と外部(外気)とが連通する。
ガス供給部64内およびバルーン60内にガスは大気圧よりも高圧なため、ガス排出孔69が開放されるとガスが外部へと排出される。
図15ではガス供給弁66およびガス排出弁68を模式的に示しているが、実際にはゲート弁等の従来公知の様々なバルブを用いることができる。
ガス供給弁66およびガス排出弁68は、後述するガス制御部14Gによりその開閉状態が制御される。
ガス制御部14Gは、ガス供給弁66およびガス排出弁68の開閉を行うことにより、バルーン60へのガスの封入および排出を実施する。
すなわち、バルーン60内にガスを封入する際には、ガス供給弁66を開(開放状態O)、ガス排出弁68を閉(閉塞状態C)とする。
バルーン60の膨張状態が所望の状態になった場合、ガス供給弁66を閉(閉塞状態C)、ガス排出弁68も閉(閉塞状態C)とする。
また、バルーン60内のガスを排出する際には、ガス供給弁66を閉(閉塞状態C)、ガス排出弁68を開(開放状態C)とする。
ガス制御部14Gは、無人飛行体14が移動開始地点から所定の目標地点に移動するまではバルーン60内にガスを封入した状態する。
移動開始地点から所定の目標地点まで、とは、例えば無人飛行体14の待機場所から水底形状の測定開始点まで(測定前の移動時)、水底形状の測定終了点から無人飛行体14の待機場所まで(測定後の移動時)、などである。
すなわち、ガス制御部14Gは、無人飛行体14の移動時(特に一定距離以上移動する場合)には、図13に示すようにバルーン60内にガスを封入した状態とする。
これにより、飛行体本体18にかかる3次元形状測定部14Fの荷重を軽減し、無人飛行体14の負荷を軽減することができる。
また、ガス制御部14Gは、無人飛行体14が目標地点に移動するとバルーン60からガスを排出させる。
目標地点に移動する、とは、例えば無人飛行体14が水底形状の測定開始点に到達した場合(測定前の移動時)や、無人飛行体14の待機場所に到達した場合(測定後の移動時)などである。
すなわち、ガス制御部14Gは、無人飛行体14が一定の位置に留まる際には、図14に示すようにバルーン60内のガスを排出した状態とする。
これにより、特に水底形状の測定開始中は、3次元形状測定部14F自体の荷重により、3次元形状測定部14Fの水中での位置を安定させることができる。
水底46の水底形状の測定を行う際のガス制御部14Gによるガスの封入および排出は、自動的に行ってもよいし、作業者の遠隔操作によって行ってもよい。
ガスの封入および排出を自動的に行う場合、例えばガス制御部14Gは、移動開始地点および目標地点の位置情報(緯度経度など)を予め保持し、測位部14Dで生成された測位情報が上記位置情報と一致した際に、ガスの封入および排出を実施する。
より詳細には、ガス制御部14Gは、移動開始地点ではガスの封入を、目標地点ではガスの排出を、それぞれ実施する。
この方法は、管理装置側飛行制御部12Eによる自動制御を行う場合に特に有効である。
また、水底46の水底形状の測定を行う際のガスの封入および排出を遠隔操作で行う場合、例えばガス制御部14Gは、管理装置12に対して作業者により入力されるガスの封入指示および排出指示に基づいて、ガスの封入および排出を実施する。
より詳細には、作業者は、移動開始地点ではガスの封入を、目標地点ではガスの排出を、それぞれ指示し、ガス制御部14Gは、それぞれの指示に従ってガスの封入および排出を実施する。
この方法は、作業者の遠隔制御により無人飛行体14を飛行させる場合に特に有効である。
また、バッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、ガス制御部14Gによりバルーン60内にガスを封入し、バルーン60の浮力により3次元形状測定部14Fを水面に向けて移動させ、3次元形状測定部14Fの上面である着地面を水面48より上に位置させる。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作して、飛行体側飛行制御部14Cにより無人飛行体14を飛行させ、図16に示すように、水面48に移動した3次元形状測定部14Fの上面である着地面にスキッド18Aを降ろして無人飛行体14を着地させる。
ここで、バッテリBの容量の所定の閾値は、ガス制御部14Gがバルーン60に空気を封入して3次元形状測定部14Fを水面に移動させ、飛行体側制御部14Cが3次元形状測定部14Fの上面に無人飛行体14を着地させることが可能な電力量が残っている値に設定する。
次に、図17のフローチャートを参照して水底形状測定装置10Cの動作について説明する。
図17のフローチャートでは、作業者の指示によりバルーン60内のガスの封入および排出を行う場合について説明する。初期状態では、バルーン60内にはガスが封入されていないものとする。
まず、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、バルーン60内にガスを封入させる(ステップS200)。
つぎに、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を所定の待機場所から飛行させ、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認しつつ、水底形状を測定する海、湖、河川の箇所に無人飛行体14を飛行させる(ステップS202)。
水底形状を測定する箇所に無人飛行体14が到達すると、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、バルーン60内のガスを排出させる(ステップS204)。
そして、作業者は、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認しつつ、無人飛行体14を水面48に向けて降下させ、3次元形状測定部14F空中から水中に移動させ、3次元形状測定部14Fが水面48から所定の深さに位置させた状態でホバリングさせその状態を維持する(ステップS206)。
なお、バルーン60からのガスの排出は、無人飛行体14を水面48に向けて降下させた後に行ってもよい。
次いで、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、測位部14Dおよび3次元形状測定部14Fの動作を開始させる(ステップS208)。
これにより、測位部14Dで生成された測位情報および3次元形状測定部14Fで生成された3次元形状情報が無線回線Nを介して無人飛行体14から管理装置12の水底形状情報生成部12Fに送信され(ステップS210)、水底形状情報生成部12Fにより水底形状情報が生成される(ステップS212)。
次に、バッテリ管理部14Eは、バッテリBの容量が所定の閾値以下であるか否か判断する(ステップS214)。
ステップS214が否定ならば、すなわちバッテリBの容量が所定の閾値より多い場合には、作業者は、表示部12Dに表示される画像情報、水底46の形状を示す断面図、斜視図、等深線図などを視認しつつ、まだ、形状測定がなされてない水底46の形状測定ができるように、遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を水面48に沿って飛行させ、測定箇所を移動させる(ステップS216)。
そして、作業者は、表示部12Dに表示される画像情報、水底46の形状を示す断面図、斜視図、等深線図などを視認することで、形状測定すべき水底46の領域の全域にわたって測定が終了したか否かを判断する(ステップS218)。
ステップS218が否定ならばステップS210に戻り同様の動作を行なう。
ステップS218が肯定ならば、作業者は、遠隔制御によりバルーン60内にガスを封入させた上で(ステップS220)、無人飛行体14を上昇させ、3次元形状測定部14Fを水中から空中に引き上げ、表示部12Dに表示される画像を視認しつつ、無人飛行体14を所定の待機場所に向かって飛行させる(ステップS222)。
待機場所に無人飛行体14が到達すると、作業者は、遠隔制御によりバルーン60内にガスを排出させた上で(ステップS224)、待機場所に着陸させる(ステップS226)。
そして、記憶部12Hに格納されていた水底46の領域の全域の水底形状情報が出力部12Iから出力され(ステップS228)、一連の測定動作が終了する。
一方、ステップS214が肯定ならば、すなわちバッテリBの容量が所定の閾値以下である場合、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、ガス制御部14Gによりバルーン60内にガスを封入させ(ステップS230)、バルーン60の浮力により3次元形状測定部14Fを水面に移動させ、3次元形状測定部14Fの上面である着地面が水面48上に位置するようにする(ステップS232)。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を飛行させ、3次元形状測定部14Fの上面である着地面に着地させる(ステップS234)。
その後、作業者が測位情報および地図情報から無人飛行体14の着地位置を確認し、着地した無人飛行体14を回収する。
以上説明したように第3の実施の形態によれば、3次元形状測定部14Fを吊り下げる無人飛行体14の動力源であるバッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合、バルーン60に浮力を与えて3次元形状測定部14Fを水面に移動させ、3次元形状測定部14Fの上面である着地面が水面48より上に位置するようにし、3次元形状測定部14Fの上面である着地面に無人飛行体14を着地させるため、無人飛行体14のバッテリBがなくなることによる墜落を防止する上で有利となる。
また、3次元形状測定部14Fを着地部とすることで、別途着地部を設ける必要がなく、構成の簡素化を図り、設備コストを低減する上で有利となる。
また、無人飛行体14の移動に用いるバルーン60を、バッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合にも用いて着地部である3次元形状測定部14Fを水面48に移動させるため、構成の簡素化を図り、設備コストを低減する上で有利となる。
また、第1の実施の形態と同様に、設備コスト、運用コストを低減する上で有利となり、また、構成の簡素化、コストの低減を図る上で有利となる。
また、3次元形状測定部14Fにバルーン60を接続し、無人飛行体14の移動中はバルーン60内にガスを封入するので、無人飛行体14にかかる3次元形状測定部14Fの荷重を軽減し、無人飛行体14の劣化を防止する上で有利となる。
また、バルーン60内のガスは目的地点に到達後排出されるので、水底形状測定中の3次元形状測定部14Fの姿勢を安定させる上で有利となる。
なお、本実施の形態では、同一のバルーン60を繰り返し使用するものとしたが、例えばガス供給部64に逆止弁等を介して複数のバルーン60を取り付けておき、最初の移動時には複数のバルーン60のうち一部にのみガスを封入し、移動完了後に当該バルーン60を割るなどによりバルーン60からガスを排出し、次の移動時やバッテリBの容量が所定の閾値以下になった場合には残りのバルーン60にガスを封入するなどしてもよい。これにより、ガス排出弁68が不要となり、荷重軽減機構70の構成を簡素化することができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態に係る水底形状測定装置10Dについて図18から図23を参照して説明する。
なお、本実施の形態では、第1、3の実施の形態と同様の部分、部材については第1、3の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について重点的に説明する。
第3の実施の形態では、バルーン60の浮力を用いて、無人飛行体14にかかる3次元形状測定部14Fの荷重を軽減するとともに、着地部としての3次元形状測定部14Fを水面48に移動するように構成したのに対し、第4の実施の形態では、荷重部材80を用いて3次元形状測定部14Fの姿勢を安定させ、バルーン60の浮力を用いて着地部である3次元形状測定部14Fを水面48に移動するように構成した点が異なっている。
図18に示すように、本実施の形態の水底形状測定装置10Dは、管理装置12と、管理装置12に遠隔制御される無人飛行体14とを含んで構成され、管理装置12は、第1の実施の形態と同様に、水底46(図19参照)の形状を測定する海、河川、湖などの近傍の地上に設けられている。
管理装置12は、第1の実施の形態と同様に、遠隔操作司令部12Aと、管理装置側通信部12Bと、地図データベース部12Cと、表示部12Dと、管理装置側飛行制御部12Eと、水底形状情報生成部12Fと、情報処理部12Gと、記憶部12Hと、出力部12Iとを含んで構成されている。
遠隔操作司令部12Aは、第3の実施の形態と同様に、飛行体操作指令情報、測位部14Dの操作指令情報、3次元形状測定部14Fの操作指令情報、およびガスの封入指示および排出指示を示す指示情報を生成する。
また、遠隔操作司令部12Aは、操作ボタンなどの操作部材を作業者が操作することで無人飛行体14に搭載された接続解除部14Hへの接続解除情報を生成する。
管理装置側通信部12Bは、第1の実施の形態と同様に、無線回線Nを介して無人飛行体14と通信を行なうものであり、本実施の形態では、無人飛行体14に飛行体操作指令情報、測位部14Dおよび3次元形状測定部14Fの操作指令情報、ガスの指示情報、接続解除情報を送信し、無人飛行体14から送信される画像情報、測位情報、3次元形状情報を受信する。
地図データベース部12C、表示部12D、管理装置側飛行制御部12E、水底形状情報生成部12F、情報処理部12G、および記憶部12Hは、第1の実施の形態と同様である。
無人飛行体14は、図18、図19に示すように、飛行体本体18と、飛行体本体18に設けられた複数のロータ20と、ロータ20毎に設けられロータ20を回転駆動する複数のモータ(不図示)と、モータに電力を供給するバッテリBと、飛行体本体18の下部に設けられたスキッド18Aとを備えている。
さらに、無人飛行体14は、図18に示すように、飛行体側通信部14A、撮像部14B、飛行体側飛行制御部14C、測位部14D、3次元形状測定部14F、接続解除部14H、バッテリ管理部14E、ガス制御部14G、バッテリBを含んで構成されている。
飛行体側通信部14Aは、第1の実施の形態と同様に、管理装置12の管理装置側通信部12Bと無線回線Nを介して通信を行なうものであり、本実施の形態では、撮像部14Bで撮像された画像情報、測位部14Dで生成された測位情報、3次元形状測定部14Fで生成された3次元形状情報を、管理装置側通信部12Bに送信すると共に、管理装置側通信部12Bから無人飛行体操作指令情報、測位部14Dおよび3次元形状測定部14Fの操作指令情報、ガスの指示情報、接続解除情報を受信する。
撮像部14B、飛行体側飛行制御部14C、測位部14D、バッテリ管理部14Eについては、第1の実施の形態と同様である。
また、3次元形状測定部14Fについては、第3の実施の形態と同様である。したがって、3次元形状測定部14Fは、バッテリBが所定の閾値以下になった際に無人飛行体14が着地する着地部であって、3次元形状測定部14Fの上面は無人飛行体14が着地可能な着地面となっている。
接続解除部14Hは、荷重部材80と3次元形状測定部14Fとの接続を解除する。
図19に示すように、3次元形状測定部14Fには、荷重部材80が接続されている。
荷重部材80は、例えば無人飛行体14が測定箇所に向かう前に3次元形状測定部14Fに接続される。
荷重部材80は、例えば3次元形状測定部14Fより密度が大きい素材(例えば鉄やステンレス等の金属)で形成されており、3次元形状測定部14Fに下方向の荷重をかけ、重り(バラスト)として機能する。
後述するように、荷重部材80は3次元形状測定部14Fによる測定終了後水中に残されるので、水中でも変質しにくい、または水質に影響を与えることなく分解される素材であることが好ましい。
3次元形状測定部14Fに荷重部材80を接続することにより、3次元形状測定部14Fの水中姿勢が安定し、水底形状の測定精度を向上させることができる。
図19の例では、荷重部材80の上部にチェーン82の一端が取り付けられ、チェーン82の他端は3次元形状測定部14Fの下部に設けられた把持部84に把持されている。
把持部84は、一端を回動軸84Aに接続された2つの半円状の円環部84Bを有する。
把持部84は、結合状態と分離状態とを取り得る。
結合状態では、図19に示すように、図示しないアクチュエータにより回動軸84Aを回転させることにより、2つの円環部84Bの他端同士を互いに圧接させる。
これにより、円環部84Bの内部が閉じた円となる。
円環部84Bにはチェーン82の他端が挿通されており、チェーン82および把持部84を介して荷重部材80と3次元形状測定部14Fとが接続される。
また、分離状態では、図20に示すように、図示しないアクチュエータにより回動軸84Aを回転させることにより、2つの円環部84Bの他端同士を離間させる。
これにより、円環部84Bの内部が開いた状態となり、チェーン82の他端が外れ、荷重部材80と3次元形状測定部14Fとの接続が解除される。
その結果、3次元形状測定部14Fは無人飛行体14に支持されているため一定の水深で維持されるが、荷重部材80は水底に沈むことになる。
ここで、接続解除部14Hは、3次元形状測定部14Fによる水底の3次元形状の測定が終了した際に、荷重部材80と3次元形状測定部14Fとの接続を解除する。
具体的には、接続解除部14Hは、回動軸84Aを回動させるアクチュエータの稼働を制御することにより、把持部84を結合状態から分離状態とすることにより荷重部材80と3次元形状測定部14Fとの接続を解除する。
接続解除部14Hは、例えば水底形状の測定終了後に、作業者により遠隔操作司令部12Aに対して入力される接続解除指示を受けて荷重部材80と3次元形状測定部14Fとの接続を解除する。
荷重部材80は、例えば無人飛行体14が測定箇所に向かう前に3次元形状測定部14Fに接続され、無人飛行体14により3次元形状測定部14Fとともに測定箇所に移動する。
このとき、無人飛行体14にかかる荷重を軽減するため、無人飛行体14は、少なくとも荷重部材80が水中に位置する高度、より好ましくは荷重部材80と3次元形状測定部14Fが水中に位置する高度で飛行してもよい。
すなわち、荷重部材80は、3次元形状測定部14Fの下部に接続部材(チェーン82および把持部84)を介して吊り下げられており、無人飛行体14は、3次元形状測定部14Fの測定開始位置まで3次元形状測定部14Fおよび荷重部材80が水中に位置する高度で飛行するようにしてもよい。
また、荷重部材80は、3次元形状測定部14Fによる測定中は、3次元形状測定部14Fの水中姿勢を安定させるための重りとして機能する。
3次元形状測定部14Fによる測定が終了すると、無人飛行体14は所定の待機場所に戻るが、この時には荷重部材80と3次元形状測定部14Fとの接続を解除し、3次元形状測定部14Fのみを支持して待機場所へと移動する。
このとき、無人飛行体14は、3次元形状測定部14Fが空中に位置する高度で飛行すれば、水による抵抗を受けずに、より迅速に待機場所への移動が可能となる。
このように荷重部材80を利用することにより、測定中の3次元形状測定部14Fの姿勢を安定させることができるとともに、測定終了後の移動時には無人飛行体14への荷重を低減させ、短時間で無人飛行体14を回収することができる。
また、バッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、接続解除部14Hにより荷重部材80と3次元形状測定部14Fとの接続を解除する。
なお、上述した荷重部材80と3次元形状測定部14Fとの接続方法および接続解除方法は一例であり、従来公知の様々な方法を適用可能である。
また、図19および図20では、3次元形状測定部14Fの下部に荷重部材80を接続する例を示したが、この場合、ソナーやレーザーでの水底形状の測定時に、荷重部材80が障害物となる可能性がある。
また、比較的水深が浅い箇所では、荷重部材80が水底に到達してしまい、重りとして機能しなくなる可能性がある。
よって、例えば図21に示すように、荷重部材80を3次元形状測定部14Fから水平方向に延びる接続部材を介して接続するようにしてもよい。
例えば図21の左図では、荷重部材80を接続する接続部材として、3次元形状測定部14Fから水平方向に延びるアーム86と、アーム86に取り付けられた把持部84とを用いている。
把持部84にはチェーン82に代えて、荷重部材80の上部に設けられた凸状孔部80Aが挿通されている。
また、図21の右図では、荷重部材80を接続する接続部材として、3次元形状測定部14Fから水平方向に延びるアーム86と、アーム86に取り付けられた把持部84と、把持部84に一端を挿通されたチェーン82とを用いている。
このように、荷重部材80の水深方向の位置を3次元形状測定部14Fと合わせることによって、荷重部材80が3次元形状測定部14Fによる水底形状の測定の障害となるのを防止することができる。
また、比較的水深が浅い箇所でも、荷重部材80を重りとして機能させることができる。
なお、図21に示すような構成とする場合、3次元形状測定部14Fの水中における姿勢に偏りが出ないように、3次元形状測定部14Fの水深方向の中心軸に対して対称な位置に荷重部材80を複数設けるのが好ましい。
また、図21の右図のような構成とする場合、水流により荷重部材80が3次元形状測定部14Fに衝突することのないようチェーン82やアーム86の寸法を設計するのが好ましい。
また、図19および図20では、チェーン82を用いているが、チェーン82に代えてリジッドな金属製のロッドあるいはフレームを用いてもよい。
ロッドあるいはフレームを用いて荷重部材80を3次元形状測定部14Fに接続すると、波浪により荷重部材80が3次元形状測定部14Fに対して相対的に揺れ動くのを抑制することができる。
一方で、チェーン82を用いると、例えば水中の一部に水深が浅い箇所があり荷重部材80が水底と接触するような場合でも破損することなく無人飛行体14の動きに追従することができる。
ガス制御部14Gは、第3の実施の形態と同様、3次元形状測定部14Fに接続部材65を介して取り付けられたバルーン60(浮体)へのガスの封入および排出を制御するものであって、バルーン60の浮力を制御する浮力制御部である。
ガス制御部14G、バルーン60、ガス保持部62、ガス供給部64、接続部材65、ガス供給弁66、ガス排出弁68の構成および機能は、第3の実施の形態と同様であるが、本実施の形態では、水底46の水底形状の測定を行う際の無人飛行体14が移動時にはバルーン60を用いていない。
すなわち、バッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、ガス制御部14Gによりバルーン60内にガスを封入し、バルーン60の浮力により3次元形状測定部14Fを水面に向けて移動させ、3次元形状測定部14Fの上面である着地面を水面48より上に位置させる。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作して、飛行体側飛行制御部14Cにより無人飛行体14を飛行させ、図22に示すように、水面48に移動した3次元形状測定部14Fの上面である着地面にスキッド18Aを降ろして無人飛行体14を着地させる。
ここで、バッテリBの容量の所定の閾値は、ガス制御部14Gがバルーン60に空気を封入して3次元形状測定部14Fを水面に移動させ、飛行体側制御部14Cが3次元形状測定部14Fの上面に無人飛行体14を着地させることが可能な電力量が残っている値に設定する。
次に、図23のフローチャートを参照して水底形状測定装置10Dの動作について説明する。
まず、作業者は、3次元形状測定部14Fに荷重部材80を接続(取り付け)する(ステップS300)。
つぎに、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を所定の待機場所から飛行させ、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認しつつ、水底形状を測定する海、湖、河川の箇所に無人飛行体14を飛行させる(ステップS302)。
このとき、無人飛行体14が水面上を飛行する際には、3次元形状測定部14Fと荷重部材80とが水中に位置する高度で飛行するのが好ましい。
そして、表示部12Dに表示される無人飛行体14周囲の画像情報を視認しつつ、3次元形状測定部14Fが水面48から所定の深さに位置させた状態でホバリングさせその状態を維持する(ステップS304)。
次いで、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、測位部14Dおよび3次元形状測定部14Fの動作を開始させる(ステップS306)。
これにより、測位部14Dで生成された測位情報および3次元形状測定部14Fで生成された3次元形状情報が無線回線Nを介して無人飛行体14から管理装置12の水底形状情報生成部12Fに送信され(ステップS308)、水底形状情報生成部12Fにより水底形状情報が生成される(ステップS310)。
次に、バッテリ管理部14Eは、バッテリBの容量が所定の閾値以下であるか否か判断する(ステップS312)。
ステップS312が否定ならば、すなわちバッテリBの容量が所定の閾値より多い場合には、作業者は、表示部12Dに表示される画像情報、水底46の形状を示す断面図、斜視図、等深線図などを視認しつつ、まだ、形状測定がなされてない水底46の形状測定ができるように、遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を水面48に沿って飛行させ、測定箇所を移動させる(ステップS314)。
そして、作業者は、表示部12Dに表示される画像情報、水底46の形状を示す断面図、斜視図、等深線図などを視認することで、形状測定すべき水底46の領域の全域にわたって測定が終了したか否かを判断する(ステップS316)。
ステップS316が否定ならばステップS308に戻り同様の動作を行なう。
ステップS316が肯定ならば、作業者は遠隔制御により荷重部材80の切り離し(接続の解除)を指示する。
接続解除部14Hは、回動軸84Aを回動させるアクチュエータの稼働を制御することにより、把持部84を結合状態から分離状態とすることにより荷重部材80と3次元形状測定部との接続を解除する(ステップS318)。
その後作業者は、無人飛行体14を上昇させ、3次元形状測定部14Fを水中から空中に引き上げ、表示部12Dに表示される画像を視認しつつ、無人飛行体14を所定の待機場所に向かって飛行させ、待機場所に着陸させる(ステップS320)。
そして、記憶部12Hに格納されていた水底46の領域の全域の水底形状情報が出力部12Iから出力され(ステップS322)、一連の測定動作が終了する。
一方、ステップS312が肯定ならば、すなわちバッテリBの容量が所定の閾値以下である場合、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、接続解除部14Hにより回動軸84Aを回動させるアクチュエータを稼働させ、把持部84を結合状態から分離状態とすることにより荷重部材80と3次元形状測定部14Fとの接続を解除する(ステップS324)。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、ガス制御部14Gによりバルーン60内にガスを封入させ(ステップS326)、バルーン60の浮力により3次元形状測定部14Fを水面に移動させ、3次元形状測定部14Fの上面である着地面が水面48上に位置するようにする(ステップS328)。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を飛行させ、3次元形状測定部14Fの上面である着地面に着地させる(ステップS330)。
その後、作業者が測位情報および地図情報から無人飛行体14の着地位置を確認し、着地した無人飛行体14を回収する。
以上説明したように第4の実施の形態によれば、3次元形状測定部14Fを吊り下げる無人飛行体14の動力源であるバッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合、バルーン60に浮力を与えて3次元形状測定部14Fを水面48に移動させ、3次元形状測定部14Fの上面である着地面が水面48より上に位置するようにし、3次元形状測定部14Fの上面である着地面に無人飛行体14を着地させるため、無人飛行体14のバッテリBがなくなることによる墜落を防止する上で有利となる。
また、3次元形状測定部14Fを着地部とすることで、別途着地部を設ける必要がなく、構成の簡素化を図り、設備コストを低減する上で有利となる。
また、第1の実施の形態と同様に、設備コスト、運用コストを低減する上で有利となり、また、構成の簡素化、コストの低減を図る上で有利となる。
また、3次元形状測定部14Fに荷重部材80を接続しているので、3次元形状測定部14Fにかかる重力(水底方向への力)が大きくなり、水中における3次元形状測定部14Fの姿勢を安定させ、水底形状の測定精度を向上させる上で有利となる。
また、3次元形状測定部14Fによる水底形状の測定が終了した際に、荷重部材80と3次元形状測定部14Fとの接続を解除するので、無人飛行体14にかかる荷重が小さくなり、測定後に無人飛行体14を迅速に回収する上で有利となる。
なお、本実施の形態では、第3の実施の形態と同様に、バルーン60にヘリウムガスなどの空気より比重が小さいガスを封入する例を示したが、3次元形状測定部14Fを水面に移動させられればよいため、水より比重が小さいガスを封入すればよく公知のエアブロワーなどを用いてもよい。
また、本実施の形態では、バッテリBの容量が所定の閾値以下になった場合にバルーン60を用いて3次元形状測定部14Fを水面48に移動させているが、第3の実施の形態と同様に、無人飛行体14を飛行させる際に3次元形状測定部14Fの荷重を軽減するために用いてもよい。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態に係る水底形状測定装置10Eについて図18、図24から図26を参照して説明する。
なお、本実施の形態では、第1、3、4の実施の形態と同様の部分、部材については第1、3、4の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について重点的に説明する。
第4の実施の形態では、バルーン60の浮力を用いて着地部である3次元形状測定部14Fを水面48に移動するように構成したのに対して、第5の実施の形態では、着地部である浮き部材90に浮力を与え水面48に移動するように構成した点が異なっている。
図18に示すように、本実施の形態の水底形状測定装置10Eは、管理装置12と、管理装置12に遠隔制御される無人飛行体14とを含んで構成され、管理装置12は、第1の実施の形態と同様に、水底46(図24参照)の形状を測定する海、河川、湖などの近傍の地上に設けられている。
管理装置12は、第4の実施の形態と同様である。
無人飛行体14は、第4の実施の形態と同様に、飛行体本体18と、複数のロータ20と、複数のモータ(不図示)と、バッテリBと、スキッド18Aとを備えている(図18、図24)。
さらに、無人飛行体14は、第4の実施の形態と同様に、飛行体側通信部14A、撮像部14B、飛行体側飛行制御部14C、測位部14D、3次元形状測定部14F、接続解除部14H、バッテリ管理部14E、ガス制御部14G、バッテリBを含んで構成されている(図18)。
飛行体側通信部14A、撮像部14B、飛行体側飛行制御部14C、測位部14D、接続解除部14H、バッテリ管理部14Eについては、第4の実施の形態と同様である。
3次元形状測定部14Fは、飛行体本体18にワイヤ34(支持部材)を介して吊り下げられ、水中に位置した状態で水底46の3次元形状を測定し3次元形状情報を生成する。
なお、本実施の形態では、3次元形状測定部14Fをワイヤ34により吊り下げているが、ローブなどの可撓可能な支持部材を用いてもよい。
3次元形状測定部14Fとしては、第1の実施の形態と同様に、超音波を用いるソナー、あるいは、レーザー光を用いるレーザー測定機を用いることができる。
ガス制御部14Gは、3次元形状測定部14Fに接続部材92およびガス供給部94を介して取り付けられた浮き部材90へのガスの封入を制御するものであって、浮き部材90の浮力を制御する浮力制御部である。
接続部材92は、例えば、リジッドな金属製または樹脂製のロッドあるいはフレームで構成され、浮き部材90を3次元形状測定部14fに対して移動不能に支持している。
すなわち、接続部材92は、3次元形状測定部14Fの上面と浮き部材90が取り付けられたガス供給部94部とを接続し、無人飛行体14の飛行中にはその延在方向が重力方向と一致する。
ガス供給部94(ガス供給管)は、ガス保持部62と浮き部材90とを接続するものであって、ガス保持部62については第3の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、ガス供給部94は、所定長さを有する管状の部材であり、一方の端部近傍にガス保持部62が取り付けられ、他方の端部に浮き部材90のガス封入口が取り付けられ、接続部材92の上端に溶接や接着等で接続されている。
また、ガス供給部94は、例えばリジッドな金属製または樹脂製の管で形成されており、接続部材92と共に3次元形状測定部14Fに対する浮き部材90の位置が固定されるようにしている。
また、ガス保持部62が取り付けられたガス供給部94の箇所には、第3の実施の形態のガス供給弁64と同様の機能を有するガス供給弁(不図示)が備えられており、ガス保持部62からガス供給部94内へのガスの流入の有無を切り替えている。
浮き部材90は、ガス保持部62から供給される例えばヘリウムガスなどの空気より比重が小さいガスが封入される。
浮き部材90の材料は任意であるが、本実施の形態では、例えばゴム等の伸縮性を有する素材や塩化ビニールで形成されている。
また、本実施の形態では、ガス供給部92および接続部材94を介して浮き部材90と3次元形状測定部14Fとが接続されているが、これに限らず、例えば浮き部材90を直接3次元形状測定部14Fに接続(取り付け)してもよい。
また、浮き部材90は、バッテリBが所定の閾値以下になった際に無人飛行体14が着地する着地部であって、ガスが封入された際の浮き部材90の上面は無人飛行体14が着地可能な着地面となっている。つまり、浮き部材90は着地部としての自身に浮力を与える浮体としての機能も備えている。
ガス制御部14Gは、ガス供給弁の開閉を行うことにより、浮き部材90へのガスの封入を実施する。
すなわち、浮き部材90内にガスを封入する際には、ガス供給弁を開放状態とし、浮き部材90の膨張状態が所望の状態になった場合、ガス供給弁を閉塞状態にする。
バッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、ガス制御部14Gにより浮き部材90内にガスを封入して浮力を与え、浮き部材90を水面に移動させ、浮き部材90の上面である着地面を水面48より上に位置させる。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作して、飛行体側飛行制御部14Cにより無人飛行体14を飛行させ、図25に示すように、水面48に移動した浮き部材90の上面である着地面にスキッド18Aを降ろして無人飛行体14を着地させる。
ここで、バッテリBの容量の所定の閾値は、ガス制御部14Gが浮き部材90に空気を封入して浮き部材90を水面に移動させ、飛行体側制御部14Cが浮き部材90の上面に無人飛行体14を着地させることが可能な電力量が残っている値に設定する。
次に、図26のフローチャートを参照して水底形状測定装置10Eの動作について説明する。
ここで、荷重部材80の接続から水底形状情報の出力までの処理(ステップS400〜ステップS422)は、第4の実施の形態の処理(ステップS300〜ステップS322)と同様であるため省略する。
一方、ステップS412が肯定ならば、すなわちバッテリBの容量が所定の閾値以下である場合、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、接続解除部14Hにより回動軸84Aを回動させるアクチュエータを稼働させ、把持部84を結合状態から分離状態とすることにより荷重部材80と3次元形状測定部14Fとの接続を解除する(ステップS424)。
そして、作業者は、理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することで、ガス制御部14Gにより浮き部材90内にガスを封入させて浮力を与え(ステップS426)、浮き部材90を水面に移動させ、浮き部材90の上面である着地面が水面48上に位置するようにする(ステップS428)。
そして、作業者は、管理装置12の遠隔操作司令部12Aを操作することにより、無人飛行体14を飛行させ、浮き部材90の上面である着地面に着地させる(ステップS430)。
その後、作業者が測位情報および地図情報から無人飛行体14の着地位置を確認し、着地した無人飛行体14を回収する。
以上説明したように第5の実施の形態によれば、3次元形状測定部14Fを吊り下げる無人飛行体14の動力源であるバッテリBの容量が所定の閾値以下であると判断された場合、浮き部材90にガスを封入して水面48に移動させ、浮き部材90の上面である着地面が水面48より上に位置するようにし、浮き部材90の上面である着地面に無人飛行体14を着地させるため、無人飛行体14のバッテリBがなくなることによる墜落を防止する上で有利となる。
また、本実施の形態では、3次元形状測定部14Fやそれを収容する筐体などではなく別途設けた浮き部材90を着地部とし、浮き部材90自体に浮力を与える構成したので、無人飛行体14を着地させる際に浮き部材90よりも重量がある3次元形状測定部14Fを水面48に移動させるための動力源(電力等)が不要となり、運用コストを低減する上で有利となる。
また、第1の実施の形態と同様に、設備コスト、運用コストを低減する上で有利となり、また、構成の簡素化、コストの低減を図る上で有利となる。
また、第4の実施の形態と同様に、水中における3次元形状測定部14Fの姿勢を安定させ、水底形状の測定精度を向上させる上で有利となる。
なお、本実施の形態では、第3の実施の形態のバルーン60と同様に、浮き部材90にヘリウムガスなどの空気より比重が小さいガスを封入する例を示したが、浮き部材90を水面に移動させられればよいため、水より比重が小さいガスを封入すればよく公知のエアブロワーなどを用いてもよい。
上述した第1〜第5の実施の形態では、水底形状情報を生成した後にバッテリBの容量を判断する構成としているが、別のタイミングで判断してもよく、例えば、水底形状の測定前などに判断する構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、水底形状の測定処理にバッテリBの容量不足による無人飛行体14の着地処理を含めているが、水底形状の測定処理に並行して無人飛行体14の着地処理を行う構成としてもよい。この場合、バッテリBの容量が所定の閾値以下と判断されたら、無人飛行体14の墜落を防止することを優先するため、水底形状の測定処理を中断して、無人飛行体14の着地処理を行う。
また、上述した実施の形態では、着地部を備えた水中測定装置を水底形状を測定する水底測定装置に適用した例を示したが、無人飛行体を用いて水中を測定する装置であれば着地部を備えて適用することが可能である。
また、上述した実施の形態では、作業者が無人飛行体14を遠隔制御する場合について説明したが、前述したように、自動制御により無人飛行体14を予め定められた飛行コースを飛行させ、飛行コースに沿った水底46の水底形状情報を得るようにしてもよく、その場合は、省人化を図りつつ水底形状の測定を効率的に行なう上で有利となる。
10A、10B、10C、10D、10E 水底形状測定装置
12 管理装置
12A 遠隔操作司令部
12B 管理装置側通信部
12C 地図データベース部
12D 表示部
12E 管理装置側飛行制御部
12F 水底形状情報生成部
12G 情報処理部
12H 記憶部
12I 出力部
14 無人飛行体
14A 飛行体側通信部
14B 撮像部
14C 飛行体側飛行制御部
14D 測位部
14E バッテリ管理部
14G ガス制御部
16A、16B 水中部
18 飛行体本体
20 ロータ
22 筐体
24、14F 3次元形状測定部
26 水中部側制御部
28 ポンプ
30 気体排出弁
32 浮体
34 ワイヤ
36 袋体
40 袋体保護ケース
42 ホース
44 気体排出管
46 水底
48 水面
50 超音波
52 レーザー光
54 バラストタンク
56 水流通弁
58 気体流通弁
60 バルーン
62 ガス保持部
64、94 ガス供給部
65、92 接続部材
68 ガス排出弁
69 ガス排出孔
70 荷重軽減機構
80 荷重部材
82 チェーン
84 把持部
84A 回動軸
84B 円環部
86 アーム
90 浮き部材
B バッテリ
N 無線回線

Claims (10)

  1. 遠隔制御される無人飛行体と、
    前記無人飛行体を飛行させる飛行制御部と、
    前記無人飛行体に支持部材を介して吊り下げられ、水中に位置した状態で測定する測定部と、
    前記無人飛行体が着地可能な着地面を有する着地部と、
    前記着地部に浮力を与える浮体と、
    前記浮体の浮力を制御する浮力制御部と、
    前記無人飛行体を飛行させる動力源の容量が所定の閾値以下であるか否かを判断する動力源管理部と、を備え、
    前記浮力制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記浮体に浮力を与えて前記着地面が水面より上に位置するように前記着地部を水面に移動させ、
    前記飛行制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断されて水面に移動した前記着地部の前記着地面に前記無人飛行体を着地させる、
    ことを特徴とする水中測定装置。
  2. 前記測定部は、水底の3次元形状を測定し3次元形状情報を生成する3次元形状測定部であって、
    前記無人飛行体に搭載され測位衛星から受信した測位信号に基づいて前記無人飛行体の位置を測位し測位情報として生成する測位部と、
    前記3次元形状情報および前記測位情報に基づいて前記水底の形状を地球上の座標位置で示される水底形状情報を生成する水底形状情報生成部と、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の水中測定装置。
  3. 前記3次元形状測定部は、前記無人飛行体に前記支持部材を介して吊り下げられた筐体に収容され、
    前記着地部は、前記筐体であって、
    前記着地面は、前記筐体の上面であって、
    前記浮体は、前記筐体に浮力を与える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の水中測定装置。
  4. 前記着地部は、前記3次元形状測定部であって、
    前記着地面は、前記3次元形状測定部の上面であって、
    前記浮体は、前記3次元形状測定部に浮力を与える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の水中測定装置。
  5. 前記着地部は、前記浮体であって、
    前記着地面は、前記浮体の上面である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の水中測定装置。
  6. 前記浮体は、前記筐体に取り付けられ、気体が給排されることで膨張収縮する袋体であって、
    前記浮力制御部は、前記袋体への気体の給排を制御する水中部側制御部であって、
    前記水中部側制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記袋体に気体を充填して前記筐体を水面に移動させ、さらに、前記筐体を水面に浮かべて移動させる場合に前記袋体に気体を充填し、前記3次元形状測定部による測定が行われる場合に前記袋体から気体を排出させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の水中測定装置。
  7. 前記浮体は、前記筐体に取り付けられ、気体が給排されるバラストタンクであって、
    前記浮力制御部は、前記バラストタンクへの気体の給排を制御する水中部側制御部であって、
    前記水中部側制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記バラストタンクに気体を満たして前記筐体を水面に移動させ、さらに、前記筐体を水面に浮かべて移動させる場合に前記バラストタンクに気体を満たし、前記3次元形状測定部による測定を行う場合に前記バラストタンクから気体を排出させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の水中測定装置。
  8. 前記浮体は、前記3次元形状測定部に接続され、空気より比重が小さいガスが封入されるバルーンであって、
    前記浮力制御部は、前記バルーンへの前記ガスの封入および排出を制御するガス制御部であって、
    前記ガス制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記バルーン内に前記ガスを封入して前記3次元形状測定部を水面に移動させ、さらに、前記無人飛行体が移動開始地点から所定の目標地点に移動するまでは前記バルーン内に前記ガスを封入した状態とし、前記無人飛行体が前記目標地点に移動すると前記バルーンから前記ガスを排出させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の水中測定装置。
  9. 前記浮体は、前記3次元形状測定部に接続され、水より比重が小さいガスが封入されるバルーンであって、
    前記浮力制御部は、前記バルーンへの前記ガスの封入を制御するガス制御部であって、
    前記ガス制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記バルーン内に前記ガスを封入して前記3次元形状測定部を水面に移動させ、
    前記3次元形状測定部に接続された荷重部材と、
    前記荷重部材と前記3次元形状測定部との接続を解除する接続解除部と、をさらに備え、
    前記接続解除部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、および前記3次元形状測定部による前記水底の前記3次元形状の測定が終了した際に、前記荷重部材と前記3次元形状測定部との接続を解除する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の水中測定装置。
  10. 前記浮体である前記着地部は、前記3次元形状測定部に接続され、水より比重が小さいガスが封入される浮き部材であって、
    前記浮力制御部は、前記浮き部材への前記ガスの封入を制御するガス制御部であって、
    前記ガス制御部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、前記浮き部材内に前記ガスを封入して前記浮き部材を水面に移動させ、
    前記3次元形状測定部に接続された荷重部材と、
    前記荷重部材と前記3次元形状測定部との接続を解除する接続解除部と、をさらに備え、
    前記接続解除部は、前記動力源の容量が所定の閾値以下であると判断された場合、および前記3次元形状測定部による前記水底の前記3次元形状の測定が終了した際に、前記荷重部材と前記3次元形状測定部との接続を解除する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の水中測定装置。
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