JP2021061675A - モータユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータが一体化され小型化を図ることができるモータユニットを提供する。【解決手段】車両を駆動させるモータユニット10は、ロータ31を囲むステータ32と、ステータの径方向外側に設けられたウォータジャケット33と、を有するモータ1と、モータの動力を伝達し出力シャフトから出力する伝達機構5と、モータおよび伝達機構を収容するハウジング6と、モータに電力を供給するインバータユニット8と、を備える。インバータユニットは、モータの直上に位置し、インバータユニットを冷却する冷媒用配管97iはウォータジャケットの冷媒水路と接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、モータユニットに関する。
近年、電気自動車に搭載される駆動装置の開発が盛んに行われている。特許文献1には、インバータを収容するPDU(パワードライブユニット)に接続されるモータユニットが記載されている。近年では、インバータを一体化したモータユニットの開発が進められている。
特開2010−268633号公報
ウォータジャケットに冷媒となる冷却水を流すことにより、モータからの発熱を吸熱することができるとともに、潤滑油供給通路および潤滑油戻し通路を通過する潤滑油と熱交換して、潤滑油を冷却することができるように構成が開示されている。ウォータジャケットにより冷却水を流す構成では、補器類を不要とすることができ、モータユニットを小型化し易い。しかしながら、本構造では、モータは冷却することができるが、インバータは冷却することができず、各々別の冷却構造が必要であった。冷却構造を別にした場合には、モータユニット全体が大型する虞がある。
本発明の一つの態様は、インバータが一体化され小型化を図ることができるモータユニットの提供を目的の一つとする。
本発明のモータユニットの一つの態様は、本発明のモータユニットの一つの態様は、車両に搭載され前記車両を駆動させるモータユニットであって、ロータと、前記ロータを囲むステータと、前記ステータの径方向外側に設けられたウォータジャケットと、を有するモータと、前記モータの動力を伝達し出力シャフトから出力する伝達機構と、前記モータおよび前記伝達機構を収容するハウジングと、前記モータに電力を供給するインバータユニットと、を備え、 前記伝達機構は、モータ軸に沿って延び前記ロータにより回転させられるモータドライブシャフトと、前記モータドライブシャフトに固定され前記モータ軸周りを回転するモータドライブギヤと、 カウンタ軸に沿って延びるカウンタシャフトと、前記カウンタシャフトに固定され前記モータドライブギヤと噛み合い前記カウンタ軸周りを回転する第1ギヤと、前記カウンタシャフトに固定され前記カウンタ軸周りを回転する第2ギヤと、前記第2ギヤと噛み合い出力軸周りを回転するリングギヤと、前記リングギヤに接続され前記出力軸周りを回転する前記出力シャフトと、を有し、前記モータ軸、前記カウンタ軸および前記出力軸は、互いに平行に延び、前記モータドライブシャフトは、前記モータ軸の軸方向両側に開口する中空のシャフトであり、前記モータドライブシャフトの内部には、前記出力シャフトが通され、前記カウンタ軸は、重力方向に対して前記モータ軸より上側に位置し、前記インバータユニットは、前記モータの直上に位置し、前記インバータユニットを冷却する冷媒用配管は前記ウォータジャケットの冷媒水路と接続される
本発明の一つの態様によれば、インバータが一体化され小型化を図ることができるモータユニットが提供される。
図1は、一実施形態のモータユニットの概念図である。 図2は、一実施形態のモータユニットの斜視図である。 図3は、一実施形態のオイルポンプを示す概念図である。 図4は、一実施形態のモータユニットの分解斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るモータユニットについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数などを異ならせる場合がある。
以下の説明では、モータユニット10が水平な路面上に位置する車両に搭載された場合の位置関係を基に、重力方向を規定して説明する。また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、鉛直方向(すなわち上下方向)を示し、+Z方向が上側(重力方向の反対側)であり、−Z方向が下側(重力方向)である。したがって、本明細書において、単に上側という場合、重力方向に対して上側であることを意味する。また、X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であってモータユニット10が搭載される車両の前後方向を示し、+X方向が車両前方であり、−X方向が車両後方である。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向であって、車両の幅方向(左右方向)を示し、+Y方向が車両左方であり、−Y方向が車両右方である。
図1は、一実施形態のモータユニット10の概念図である。図2は、モータユニット10の斜視図である。
なお、後述するモータ軸J1、カウンタ軸J3、出力軸J4は、実際には存在しない仮想軸である。
モータユニット10は、車両に搭載され車輪Hを回転させることで車両を駆動させる。モータユニット10は、例えば、電気自動車(EV)に搭載される。なお、モータユニット10は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、等、モータを動力源とする車両に搭載されていればよい。
図1に示すように、モータユニット10は、モータ1と、伝達機構(トランスアクスル)5と、モータ1および伝達機構5を収容するハウジング6と、オイルポンプ96と、クラッチ機構7と、オイルOと、インバータユニット8と、を備える。
(ハウジング)
ハウジング6は、例えばアルミダイカスト製である。ハウジング6は、車幅方向に沿って並ぶ複数部材を連結させることで構成される。ハウジング6の内部は、モータ1および伝達機構5を収容する収容空間6Sが設けられる。ハウジング6は、収容空間6Sにおいてモータ1および伝達機構5を保持する。収容空間6Sは、モータ1を収容するモータ室6Aと、伝達機構5を収容するギヤ室6Bと、に区画される。
ハウジング6は、内部にモータ室6Aが設けられモータ1を収容するモータ収容部62と、内部にギヤ室6Bが設けられ伝達機構5を収容するギヤ収容部63と、モータ室6Aとギヤ室6Bとを区画する隔壁部61と、を有する。隔壁部61は、軸方向においてモータ収容部62とギヤ収容部63との間に位置する。
収容空間6S内の下部領域には、オイルOが溜るオイル溜りPが設けられる。モータ室6Aとギヤ室6Bとを区画する隔壁部61には、開口61aが設けられる。開口61aは、モータ室6Aとギヤ室6Bとを連通させる。収容空間6S内のオイルOは、開口61aを介して、モータ室6Aとギヤ室6Bとの間を移動する。
収容空間6Sには、オイルOを循環させる油路90が設けられる。オイルOは、油路90において、オイル溜りPからモータユニット10の各部に供給される。油路90については、後段において詳細に説明する。
(オイル)
オイルOは、ハウジング6の内部に溜る。また、オイルOは、ハウジング6に設けられた油路90を循環する。オイルOは、伝達機構5の潤滑用として使用されるとともに、モータ1の冷却用として使用される。オイルOは、収容空間6Sの下部領域(すなわちオイル溜りP)に溜る。オイルOは、潤滑油および冷却油の機能を奏するため、粘度の低いオートマチックトランスミッション用潤滑油(ATF:Automatic Transmission Fluid)と同等のものを用いることが好ましい。
本実施形態においては、モータ室6Aのオイル溜りPは後述するウォータジャケットの下に設けられる。しかし、例えば、オイル溜りPに溜るオイルOには、モータ1の一部が浸ってもよい。より具体的には、オイル溜りPのオイルOには、モータ1のステータ32の一部が浸かる。その場合は、オイルOは、ステータ32を冷却する。
また、オイル溜りPのオイルOには、伝達機構5の一部が浸かる。より具体的には、オイル溜りPのオイルOには、伝達機構5のリングギヤ51の一部が浸かる。オイル溜りPに溜るオイルOは、リングギヤ51の動作によってかき上げられて、ギヤ室6B内に拡散される。ギヤ室6Bに拡散されたオイルOは、ギヤ室6B内の伝達機構5の各ギヤおよび各ベアリングに供給されてギヤの歯面およびギヤ室6B内部のベアリングにオイルOを行き渡らせる。伝達機構5に供給され潤滑に使用されたオイルOは、滴下してオイル溜りPに回収される。
(油路)
油路90は、ハウジング6に設けられる。油路90は、収容空間6Sのモータ室6Aとギヤ室6Bとに跨って構成される。油路90は、オイル溜りPからオイルOをモータ1およびベアリングに供給し、再びオイル溜りPに導くオイルOの経路である。
なお、本明細書において、「油路」とは、収容空間6Sを循環するオイルOの経路を意味する。したがって、「油路」とは、定常的に一方向に向かう定常的なオイルの流動を形成する「流路」のみならず、オイルを一時的に滞留させる経路(例えばオイル溜りP)およびオイルが滴り落ちる経路をも含む概念である。
油路90には、オイルポンプ96が設けられる。油路90において、オイルOは、オイル溜りP、オイルポンプ96、モータ1、の順で循環し、オイル溜りPに戻る。
オイルポンプ96は、オイル溜りPから吸い上げられ、油路90の経路中にあるオイルOを圧送する。オイルポンプ96は、後述する出力シャフト(車軸)55の回転により駆動する機械式ポンプである。
オイルポンプ96について図3を用いて説明する。ポンプ室96c内には、出力シャフト(車軸)55に連結された外歯歯車92と、内歯歯車93とが位置する。内歯歯車93は、外歯歯車92の径方向外側を囲み、外歯歯車92と噛み合う。出力シャフト(車軸)55が回転すると、外歯歯車92が回転する。内歯歯車93は、内周面に複数の歯部93aを有する。内歯歯車93の歯部の歯形は、トロコイド歯形である。このように、外歯歯車92の歯部の歯形および内歯歯車93の歯部の歯形がトロコイド歯形であるため、トロコイドポンプを構成することができる。したがって、オイルポンプ96から生じる騒音を低減でき、オイルポンプ96から吐出されるオイルOの圧力および量を安定させやすい。
吸入口94は、油路90と繋がる。吸入口94側の油路90はオイル溜りPからオイルOを吸入する。吸入口94は、ポンプ室の96c軸方向一方側に開口する。吸入口94は、外歯歯車92と内歯歯車93との隙間と繋がる。吸入口94は、油路90を介して、オイル溜りPに貯留されるオイルOを、ポンプ室96c内、より詳細には外歯歯車92と内歯歯車93との隙間内に吸入可能である。
吐出口95は、油路90と繋がる。吐出口95は、ポンプ室96cの軸方向他方側に開口する。吐出口95は、外歯歯車92と内歯歯車93との隙間と繋がる。吐出口95は、ポンプ室96c内、より詳細には外歯歯車92と内歯歯車93との隙間内からオイルOを吐出可能である。吐出口95は油路90とつながり、オイルOは上方に吐出する。
オイルポンプ96より突出されたオイルOは、油路90からモータドライブシャフト11の両端を支持するベアリングに供給される。供給方法としては、例えばパイプ状の油路90内部をオイルポンプ96により圧送することによりオイルOを噴射してもよいし、油路90から直接オイルOを滴下してもよい。
また、油路90のオイルOは後述するステータ32のステータコアと、コイルにオイル
Oを噴射または滴下することにより、モータ1を冷却する。供給方法としては、例えばパイプ状の油路90内部をオイルポンプ96により圧送することによりオイルOを噴射してもよいし、油路90から直接オイルOを滴下してもよい。
モータユニット10は、オイルポンプ96(機械式オイルポンプ)が出力シャフト(車軸)55に設けられる。すなわち、出力シャフト(車軸)55の回転により、オイル溜りPからオイルOを吸い上げ、モータ室6A内のベアリングに供給することが可能である。また、ステータ32のステータコアやコイルを冷却することが可能となる。すなわち、出力シャフト(車軸)55が回転していれば、オイルOをベアリングやステータ32に供給することができる。
(モータ)
モータ1は、電動機としての機能と発電機としての機能とを兼ね備えた電動発電機である。モータ1は、おもに電動機として機能して車両を駆動し、回生時には発電機として機能する。
図1に示すように、モータ1は、ロータ31と、ロータ31を囲むステータ32と、を有する。ロータ31は、モータ軸J1を中心に回転可能である。ステータ32は、環状である。ステータ32は、ロータ31をモータ軸J1の径方向外側から囲む。
ロータ31は、後述するモータドライブシャフト11に固定される。ロータ31は、モータ軸J1周りを回転する。ロータ31は、ロータコアと、ロータコアに保持されるロータマグネットと、を有する。
ステータ32は、ステータコアと、コイルと、を有する。ステータコアは、モータ軸J1の径方向内側に突出する複数のティースを有する。コイルは、ステータコアのティースに巻き付けられる。また、ステータ32の径方向外側には、ウォータジャケット33が設けられている。ウォータジャケット33は円環形状であり、内部に冷媒が流通する冷媒水路を有している。ウォータジャケット33の内径側は、ステータコア外径側が全周にわたって接触する。これにより、ウォータジャケット33内部を流通する冷媒とステータ32とで熱交換することができる。すなわち、ウォータジャケット33はステータ32の熱を吸熱する。ウォータジャケット33とステータ32は、圧入またはキー溝を使用した挿入により、互いに回転しないように固定される。また、ウォータジャケット33は径方向外側において、油路90およびオイル溜りPと接触する。これにより、オイルOの熱も吸熱することができる。
モータ1は、インバータ8aに接続される。インバータ8aは、図示略のバッテリから供給される直流電流を交流電流に変換しモータ1に供給する。モータ1の各回転速度は、インバータ8aを制御することで制御される。
(伝達機構)
伝達機構5は、モータ1の動力を伝達し出力シャフト55から出力する。伝達機構5は、駆動源と被駆動装置との間の動力伝達を担う複数の機構を内蔵する。
伝達機構5は、モータドライブシャフト11と、モータドライブギヤ21と、第1ギヤ23と、第2ギヤ24と、リングギヤ51と、出力シャフト(車軸)55と、差動装置(デファレンシャルギヤ)50と、を有する。
伝達機構5の各ギヤおよび各シャフトは、それぞれモータ軸J1、カウンタ軸J3および出力軸J4の何れかを中心として回転可能である。本実施形態において、モータ軸J1、カウンタ軸J3および出力軸J4は、互いに平行に延びる。また、モータ軸J1、カウンタ軸J3および出力軸J4は、車両の幅方向と平行である。以下の説明において、軸方向とは、モータ軸J1の軸方向を意味する。すなわち、軸方向とは、モータ軸J1に平行な方向であって車幅方向を意味する。
モータドライブシャフト11は、モータ軸J1に沿って延びる。モータドライブシャフト11は、ロータ31に固定される。モータドライブシャフト11は、モータ1に回転させられる。モータドライブシャフト11には、モータドライブギヤ21が固定される。なお、本実施形態においてはモータドライブシャフト11は、複数の部材に分割されスプライン嵌合により部材通しが接続される。
モータドライブシャフト11は、モータ軸J1を中心として軸方向に延びる。モータドライブシャフト11は、モータ軸J1の軸方向両側に開口する中空のシャフトである。モータドライブシャフト11の軸方向に沿って視た外形は、モータ軸J1を中心とする円柱形状である。モータドライブシャフト11は、ベアリングによってモータ軸J1回りに回転可能に支持される。モータドライブシャフト11の内部には、出力シャフト55が通される。
モータドライブギヤ21は、モータドライブシャフト11に固定される。モータドライブギヤ21は、モータドライブシャフト11とともに、モータ軸J1周りを回転する。
第1ギヤ23は第1カウンタシャフト23cと、第1大径歯車部23aと、第1小径歯車部23bとを有する。第1カウンタシャフト23cは、カウンタ軸J3に沿って延びる。第1カウンタシャフト23cは、カウンタ軸J3周りを回転する。第1カウンタシャフト23cは、例えば、伝達機構5を収容するケース(図示略)に軸受(図示略)を介して回転可能に保持される。第1大径歯車部23aと、第1小径歯車部23bとは、第1カウンタシャフト23cに固定される。第1ギヤ23は、第1カウンタシャフト23cを中心に、カウンタ軸J3周りを回転する。第1ギヤ23の第1大径歯車部23aは、モータドライブギヤ21と噛み合う。
第2ギヤ24は第2カウンタシャフト24cと、第2大径歯車部24aと、第2小径歯車部24bとを有する。第2カウンタシャフト24cは、カウンタ軸J3に沿って延びる。第2カウンタシャフト24cは、カウンタ軸J3周りを回転する。第2カウンタシャフト24cは、例えば、伝達機構5を収容するケース(図示略)に軸受(図示略)を介して回転可能に保持される。第2大径歯車部24aと、第2小径歯車部24bと、は第2カウンタシャフト24cに固定される。第2ギヤ24は、第2カウンタシャフト24cを中心に、カウンタ軸J3周りを回転する。第2ギヤ24の第2小径歯車部24bは、後述するリングギヤ51と噛み合う。
なお、本実施形態では伝達機構5はカウンタ軸J3に沿って延びる、第1ギヤ23と、第2ギヤ24を有しているが、1つのカウンタギヤのみでもよい。その場合は、カウンタシャフトは1本である。すなわち、本発明では第1ギヤ23の第1カウンタシャフト23cと、第2ギヤ24の第2カウンタシャフト24cがカウンタシャフトにあたる。
クラッチ機構7について説明する。クラッチ機構7はスリーブ7aと、アクチュエータ7bとを有する。
第1ギヤ23の第1小径歯車部23bの外周には、外歯スプラインが設けられる。
スリーブ7aは、軸方向に沿って移動可能である。スリーブ7aは、第1ギヤ23の第1小径歯車部23bの外歯スプラインと噛み合っており、第1ギヤ23とともに一体的に回転する。また、スリーブ7aの内周面には、スプラインが設けられる。スリーブ7aのスプラインは、第2ギヤ24の第2大径歯車部24aの外周面に設けられたスプラインに嵌る。これにより、第1ギヤ23と第2ギヤ24の第1カウンタシャフト23cと第2カウンタシャフト24cとを連結させる。
図示しないキーは、スリーブ7aに保持される。図示しないキーは、スリーブ7aとともに軸方向に移動する。図示しないキーは、スリーブ7aおよび第1ギヤ23にそれぞれ設けられたスプラインの位相を一致させる。
なお、シンクロナイザーリングを設けてもよい。
クラッチ機構7に関する制御について説明する。クラッチ機構7が、切り離し状態から接続状態に切り替える際はモータ1の回転速度が所定値以下の場合にのみ動作する。クラッチ機構7はアクチュエータ7bを駆動させることにより、スリーブ7aを移動させ第1ギヤ23と第2ギヤ24の切り離しを行うことができる。
リングギヤ51は、差動装置50に固定される。リングギヤ51は、出力軸J4周りを回転する。第2ギヤ24の第2小径歯車部24bは、後述するリングギヤ51と噛み合う。リングギヤ51は、第2ギヤ24の第2小径歯車部24bを介して伝達されるモータ1の動力を差動装置50に伝達する。
差動装置50は、モータ1から出力されるトルクを車両の車輪Hに伝達するための装置である。差動装置50は、車両の旋回時に、左右の車輪Hの速度差を吸収しつつ、左右両輪の出力シャフト55に同トルクを伝える機能を有する。
差動装置50は、リングギヤ51に固定されるギヤハウジング(不図示)と、一対のピニオンギヤ(不図示)と、ピニオンシャフト(不図示)と、一対のサイドギヤ(不図示)と、を有する。ギヤハウジングは、リングギヤ51とともに出力軸J4を中心として回転する。ギヤハウジングは、一対のピニオンギヤ、ピニオンシャフトおよび一対のサイドギヤを収容する。一対のピニオンギヤは、互いに向かい合う傘歯車である。一対のピニオンギヤは、ピニオンシャフトに支持される。一対のサイドギヤは、一対のピニオンギヤに直角に噛み合う傘歯車である。一対のサイドギヤは、それぞれ出力シャフト55に固定される。
出力シャフト55は、出力軸J4周りを回転する。モータユニット10には、一対の出力シャフト55が設けられる。一対の出力シャフト55は、それぞれ一方の端部において差動装置50のサイドギヤに接続される。すなわち、出力シャフト55は、差動装置50を介してリングギヤ51に接続される。出力シャフト55には、各ギヤを介して、モータ1の動力が伝達される。また、一対の出力シャフト55は、それぞれ他方の端部において、ハウジング6の外部に突出する。出力シャフト55の他方の端部には、車輪Hが取り付けられる。出力シャフト55は、動力を外部(車輪Hを介して路面)に出力する。
本実施形態において、出力軸J4は、モータ軸J1と一致する。また、一対の出力シャフト55のうち一方は、中空シャフトであるモータドライブシャフト11の内部を通される。そのため、本実施形態のモータユニット10は、モータ軸J1と出力軸J4とが同軸に配置されない構造のモータユニットと比較して、モータ軸J1の径方向に小型化することができる。なお、例えばモータJ1の回転に対して出力軸J4は1/10程度の回転数に減速される。
(インバータユニット)
図2に示すように、インバータユニット8は、インバータ8aとインバータ8aを収容するインバータケース8bとを有する。また、図示を省略するが、インバータユニット8は、さらに、回路基板およびコンデンサを有する。
インバータユニット8は、上下方向から見て略矩形状である。インバータユニット8は、ハウジング6の外側面に固定される。より具体的には、インバータユニット8は、インバータケース8bにおいて、ハウジング6のモータ収容部62の外側面に固定される。インバータユニット8は、モータ1の上側において、モータ1のバスバーに接続される。インバータユニット8は、バスバーを介してモータ1に交流電流を供給する。これにより、インバータユニット8は、モータ1に電力を供給する。
インバータユニット8は、モータ1の直上に位置する。すなわち、インバータユニット8は、モータ1の上側に位置し、上下方向から見てモータ1に重なる。これにより、インバータユニット8をモータ1に対して車両前後方向に配置する場合と比較して、モータユニット10の車両前後方向の寸法を小型化できる。結果的に、車両内のクラッシャブルゾーンを広く確保することが可能となる。
一般的に、モータ収容部62の軸方向への投影面積は、ギヤ収容部63の軸方向への投影面積より小さい。本実施形態によれば、インバータユニット8がモータ収容部62の径方向外側に配置されため、軸方向から見て、インバータユニット8をギヤ収容部63に重ねて配置しやすい。これにより、モータユニット10全体の軸方向への投影面積を小さくすることができ、モータユニット10の小型化を図ることができる。
図2に示すように、軸方向から見て、インバータユニット8の少なくとも一部は、カウンタ軸J3に重なる。インバータユニット8をカウンタ軸J3に重ねて配置することで、モータユニット10の軸方向への投影面積を小さくして、モータユニット10の小型化を図ることができる。
図4は、モータユニット10の分解斜視図であり、ハウジング6からインバータユニット8を離間させた図である。
図4に示すように、インバータユニット8は、複数の固定部40においてモータユニット10のハウジング6に固定される
図4に示すように、第1の固定部40は、インバータユニット8に設けられた庇部42と、ハウジング6に設けられた対向面43と、固定ボルト41と、を有する。
第1の固定部40の庇部42は、インバータユニット8のインバータケース8bの外側面において水平方向に張り出す。庇部42には、上下方向に貫通する貫通孔42aが設けられる。
第1の固定部40の対向面43は、庇部42と上下方向に対向する。本実施形態において、対向面43は、インバータユニット8の下側に位置するハウジング6に設けられる。したがって、本実施形態において、第1の固定部40の対向面43は、上側を向く。対向面43には、上下方向に沿って延び庇部42側(すなわち上側)に開口するネジ穴43aが設けられる。
第1の固定部40の固定ボルト41は、庇部42の貫通孔42aを介して対向面43のネジ穴43aにねじ止めされる。これにより、庇部42の下面と対向面43とが接触し、インバータユニット8とハウジング6とが互いに固定される。
また、インバータユニット8の下方には後述する冷媒用配管97iの一部がモータ1側に突出する。具体的には突出部97i1とする。モータ1のハウジング6には、突出部31i1に対応する位置に、突出部31i1が挿通される穴331があけられており、穴331はウォータジャケット33内部の冷媒水路に繋がっている。すなわち、モータユニット10にインバータユニット8を固定するだけで、インバータユニット8内の冷媒用配管97iとウォータジャケット33内部の冷媒水路を接続することができる。
(ユニットの冷却)
モータユニット10は、インバータユニット8のインバータ8aやモータ1のステータ32など発熱源を有する。冷却水路97には、ラジエータ(図示略)で冷却された冷媒を通過させる冷媒用配管97iが接続される。冷媒用配管97iの経路中には、インバータユニット8が設けられる。すなわち、冷却水路97内の冷媒は、インバータユニット8のインバータ8aのIGBT(図示略)が設けられた電気基板やコンデンサ等を冷却する。
インバータユニット8を冷却した冷却水路97内の冷媒は、ステータ32の径方向外側に設けられたウォータジャケット33の冷媒水路に供給される。ステータ32のステータコアとウォータジャケット33は接触しているため、ウォータジャケット33内部に冷媒を供給することで、ステータ32とウォータジャケット33内部の冷媒とで熱交換を行い、ステータ32を冷却することができる。また、ウォータジャケット33は径方向外側において、油路90およびオイル溜りPと接触する。すなわち、油路90およびオイル溜りP内部のオイルOとも熱交換を行うことでオイルOを冷却することができる。
インバータユニット8およびモータ1を冷却した冷媒は、冷媒用配管97mを通り、ウォータポンプ(図示略)でラジエータ(図示略)に戻されることにより、再び冷却される。
本実施形態では、インバータユニット8とモータ1とを1つの水路によって冷却でき、且つ、その水路はウォータジャケット33を有している為、インバータ8とモータ1との別の冷媒流路によって冷却する構成に比べて、モータユニットの大型化を抑制できる。また、本実施形態では、モータ1に設けられた油路90を冷却水路97により冷却している。すなわち、モータユニット10は、冷却水路97と油路90の2つの冷却方法を有している。これにより、油路90が設けられない構成に比べ、より効率的にモータ1を冷却することができる。
以上に、本発明の実施形態および変形例を説明したが、実施形態および変形例における各構成およびそれらの組み合わせなどは一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。本実施形態では、モータユニット10がオイルポンプ等の補器類を備えない例を示したが、これに限定するものではない。モータユニット10はオイルポンプを備えていてもよい。また、モータ1に油路90が設けられた例を示したが、これに限定するものではない。モータ1に油路90が設けられず、ウォータジャケット33のみでモータユニット10を冷却する構成を採用することもできる。
以上に、本発明の実施形態および変形例を説明したが、実施形態および変形例における各構成およびそれらの組み合わせなどは一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1…モータ、5…伝達機構、6…ハウジング、10…モータユニット、90…油路、96…オイルポンプ

Claims (1)

  1. 車両に搭載され前記車両を駆動させるモータユニットであって、
    ロータと、
    前記ロータ31を囲むステータと、
    前記ステータの径方向外側に設けられたウォータジャケットと、を有するモータと、
    前記モータの動力を伝達し出力シャフトから出力する伝達機構と、
    前記モータおよび前記伝達機構を収容するハウジングと、
    前記モータに電力を供給するインバータユニットと、を備え、
    前記伝達機構は、
    モータ軸に沿って延び前記ロータにより回転させられるモータドライブシャフトと、
    前記モータドライブシャフトに固定され前記モータ軸周りを回転するモータドライブギヤと、
    カウンタ軸に沿って延びるカウンタシャフトと、
    前記カウンタシャフトに固定され前記モータドライブギヤと噛み合い前記カウンタ軸周りを回転する第1ギヤと、
    前記カウンタシャフトに固定され前記カウンタ軸周りを回転する第2ギヤと、
    前記第2ギヤと噛み合い出力軸周りを回転するリングギヤと、
    前記リングギヤに接続され前記出力軸周りを回転する前記出力シャフトと、を有し、
    前記モータ軸、前記カウンタ軸および前記出力軸は、互いに平行に延び、
    前記モータドライブシャフトは、前記モータ軸の軸方向両側に開口する中空のシャフトであり、
    前記モータドライブシャフトの内部には、前記出力シャフトが通され、
    前記カウンタ軸は、重力方向に対して前記モータ軸より上側に位置し、
    前記インバータユニットは、前記モータの直上に位置し、
    前記インバータユニットを冷却する冷媒用配管は前記ウォータジャケットの冷媒水路と
    接続されるモータユニット。
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