JP2021060897A - 貨幣収納器および貨幣処理システム - Google Patents

貨幣収納器および貨幣処理システム Download PDF

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【課題】貨幣処理機に装着されていない状態でも使用履歴情報を外部装置に送信することができる貨幣収納器および貨幣処理システムを提供する。【解決手段】貨幣収納器(例えば、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72)は、貨幣を収納する収納部78と、貨幣収納器の使用履歴情報を記憶する記憶部76と、外部装置(例えば、管理装置62)に対して通信を行うための通信部(例えば、第1通信部75)と、記憶部76に記憶されている使用履歴情報を外部装置に送信するよう通信部を制御する制御部74とを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、貨幣処理機に対して装着可能となっており、貨幣処理機に装着されたときに当該貨幣処理機から送られた貨幣を収納する貨幣収納器、およびこのような貨幣収納器を備えた貨幣処理システムに関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の商業施設の店舗において、商品棚が設置されるフロント領域の精算所には貨幣釣銭機が設置され、また、顧客が立ち入ることができないバックオフィス領域には貨幣入出金機が設置されるようになっている。ここで、フロント領域の精算所に設置される貨幣釣銭機は、商品と引き換えに顧客から店員に手渡された貨幣の入金処理を行うとともに、釣銭としての貨幣の出金処理を行うことができるようになっている。また、バックオフィス領域に設置される貨幣入出金機は、貨幣釣銭機から回収された売上金としての貨幣を入金処理を行うとともに、貨幣釣銭機に補充されるべき釣銭補充金としての貨幣の出金処理を行うことができるようになっている。貨幣入出金機には、貨幣を収納可能なカセットが装着されるようになっている。そして、警送会社の警備員等が貨幣入出金機から貨幣を回収する際に、貨幣入出金機に空状態のカセットを装着すると、貨幣入出金機に収納されている貨幣や貨幣入出金機に入金された貨幣がカセットに送られる。このことにより、警送会社の警備員等はカセットごと貨幣を回収することができるようになる。
また、特許文献1には、現金カセットと、自動取引装置等の貨幣処理機と、制御装置と、上位システムとを有する現金カセット管理システムが開示されている。現金カセットは、当該現金カセットの固有識別情報を保持可能な識別情報保持部、および識別情報の通信が可能な送受信部を有している。貨幣処理機は、現金カセットが装着されたときにこの現金カセットの固有識別情報を識別可能な識別情報読取部、および制御装置と通信が可能な送受信部とを有している。制御装置は、貨幣処理機と通信が可能な送受信部、上位システムからの装填計画情報および貨幣処理機からの情報を記録可能な記録部、および記録された情報の管理が可能な制御部を有している。上位システムは、装填計画情報を制御装置に送信可能な送受信部を有している。このようなカセット管理システムによれば、現金カセットの状態を可視化し、現金装填ミスや行方不明などによる装填作業遅延を防止することができる。
特開2016−48545号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の現金カセットでは、貨幣処理機に装着された状態でないと上位システムと通信することができない。このため、現金カセットが貨幣処理機に装着されていないときには、現金カセットの状態を可視化することができないという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、貨幣処理機に装着されていない状態でも使用履歴情報を外部装置に送信することができる貨幣収納器および貨幣処理システムを提供することを目的とする。
本発明の貨幣収納器は、貨幣処理機に対して装着可能となっており、前記貨幣処理機に装着されたときに当該貨幣処理機から送られた貨幣を収納する貨幣収納器であって、貨幣を収納する収納部と、前記貨幣収納器の使用履歴情報を記憶する記憶部と、外部装置に対して通信を行うための通信部と、前記記憶部に記憶されている前記使用履歴情報を前記外部装置に送信するよう前記通信部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
このような貨幣収納器によれば、記憶部に記憶されている使用履歴情報を通信部によって外部装置に送信することにより、貨幣処理機から貨幣収納器が取り外されている場合でも貨幣収納器の使用履歴情報を知ることができる。
本発明の貨幣収納器においては、前記使用履歴情報は、前記収納部に収納されている貨幣の在高情報、前記貨幣収納器を前記貨幣処理機に装着した回数に係る情報、および前記貨幣収納器が前記貨幣処理機に装着された状態で回収処理が行われた回数に係る情報のうち少なくともいずれかの情報を含んでいてもよい。
本発明の貨幣収納器は、前記貨幣収納器の位置情報を検出する位置情報検出部を更に備え、前記制御部は、前記位置情報検出部により検出された前記位置情報を前記外部装置に送信するよう前記通信部を制御してもよい。
この場合、前記位置情報検出部により検出された前記位置情報が前記記憶部に記憶されてもよい。
本発明の貨幣収納器においては、前記貨幣収納器が前記貨幣処理機に装着された状態で前記貨幣処理機と前記制御部との間で通信が行われてもよい。
この場合、前記貨幣収納器が前記貨幣処理機に装着された状態で前記貨幣処理機から前記貨幣収納器に貨幣が送られる際にエラーが発生した場合にエラー情報が前記貨幣処理機から前記制御部に送られてもよい。
また、前記制御部は、前記エラー情報を前記外部装置に送信するよう前記通信部を制御してもよい。
本発明の貨幣処理システムは、貨幣処理機に対して装着可能となっている貨幣収納器と、管理装置とを備えた貨幣処理システムであって、前記貨幣収納器は、前記貨幣処理機に装着されたときに当該貨幣処理機から送られた貨幣を収納するものであり、前記貨幣収納器は、貨幣を収納する収納部と、前記貨幣収納器の使用履歴情報を記憶する記憶部と、前記管理装置に対して通信を行うための第1通信部と、前記第1通信部を制御する制御部と、を有しており、前記管理装置は、前記貨幣収納器に対して通信を行うための第2通信部を有しており、前記貨幣収納器の前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記使用履歴情報を前記管理装置の前記第2通信部に送信するよう前記第1通信部を制御することを特徴とする。
このような貨幣処理システムによれば、貨幣収納器の記憶部に記憶されている使用履歴情報を第1通信部によって管理装置の第2通信部に送信することにより、貨幣処理機から貨幣収納器が取り外されている場合でも貨幣収納器の使用履歴情報を知ることができる。
本発明の貨幣収納器によれば、貨幣処理機に装着されていない状態でも使用履歴情報を外部装置に送信することができる。また、本発明の貨幣処理システムによれば、貨幣収納器が貨幣処理機に装着されていない状態でも使用履歴情報を管理装置に送信することができる。
本発明の実施の形態による貨幣処理システムの構成を概略的に示す図である。 図1に示す貨幣処理システムにおける硬貨入出金機の内部構成を概略的に示す構成図である。 図1に示す貨幣処理システムにおける紙幣入出金機の内部構成を概略的に示す構成図である。 図1に示す貨幣処理システムにおける貨幣収納器および管理装置の制御系の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す貨幣処理システムにおける管理装置の表示部に表示される画面を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図5は、本実施の形態による貨幣収納器およびこのような貨幣収納器を備えた貨幣処理システムを示す図である。
まず、本実施の形態に係る貨幣処理システムの全体の概要について図1を参照して説明する。図1に示すように、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の商業施設の店舗10において、顧客が立ち入ることができるフロント領域12には様々な商品が陳列された商品棚が設置されている。また、フロント領域12の精算所にはPOSレジスタ20および貨幣釣銭機22が設置されている。顧客がこのような精算所で精算処理を行う際に、店員は、顧客から受け取った商品の代金としての貨幣を貨幣釣銭機22に入金したり、釣銭としての貨幣を貨幣釣銭機22から出金して顧客に返却したりするようになっている。また、POSレジスタ20により、顧客が購入した商品に係る情報や貨幣釣銭機22に収納されている貨幣に係る情報等の管理が行われるようになっている。また、フロント領域12にはチャージ機24が設置されている。顧客はチャージ機24に貨幣を入金するとともに電子マネーに係るICカードを所定のリーダ/ライタにより読み取らせることによって、ICカードに記録されている残高を、入金された貨幣の金額分だけ増やすことができるようになっている。
また、このような店舗10における顧客の立ち入りが禁止されたバックオフィス領域14(具体的には、例えば入金室)には、貨幣釣銭機22から回収された売上金としての貨幣を入金する出納機等の貨幣入出金機30(貨幣処理機)が設置されている。また、チャージ機24から回収された貨幣も貨幣入出金機30に入金することができるようになっている。また、貨幣釣銭機22において釣銭としての貨幣が不足する場合には、貨幣入出金機30から釣銭補充金としての貨幣を出金することができるようになっている。そして、貨幣入出金機30から出金された釣銭補充金としての貨幣は貨幣釣銭機22に補充されるようになっている。図1に示すように、貨幣入出金機30は、正面側から見て左右に並ぶよう配置された硬貨入出金機40および紙幣入出金機50を有している。このような貨幣入出金機30の構成の詳細については後述する。
また、店舗10とは別の場所には警送会社の管理センター60が設置されている。この管理センター60では貨幣入出金機30から回収された貨幣の管理や、貨幣入出金機30に収納されている貨幣の在高等の管理が行われるようになっている。具体的には、管理センター60にはパーソナルコンピュータ等の管理装置62が設けられており、この管理装置62により様々な情報の管理が行われるようになっている。警送会社の警備員は、貨幣入出金機30から回収された硬貨や紙幣が硬貨収納カセット70や紙幣収納カセット72に収納された状態で管理センター60まで運搬するようになっている。また、警送会社の警備員は、空状態の硬貨収納カセット70や紙幣収納カセット72を管理センター60から店舗10に運搬するようになっている。このような動作の詳細については後述する。
また、図1に示すように、貨幣入出金機30は無線通信により通信アンテナ80を介してネットワークシステム90に様々な情報を送信したりネットワークシステム90から様々な情報を受信したりすることができるようになっている。また、管理装置62も無線通信により通信アンテナ80を介してネットワークシステム90に様々な情報を送信したりネットワークシステム90から様々な情報を受信したりすることができるようになっている。このことにより、貨幣入出金機30および管理装置62は無線通信により互いに対して情報を送受信することができるようになっている。
なお、図1では図示していないが、チャージ機24にも硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72がそれぞれ着脱自在に装着されるようになっていてもよい。この場合には、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72がチャージ機24に装着されている状態で、チャージ機24において貨幣の回収処理が行われると、チャージ機24に収納されていた貨幣が硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72に送られる。そして、チャージ機24において貨幣の回収処理が完了すると、回収された硬貨および紙幣がそれぞれ硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72に収納された状態で、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72が警送会社の警備員によって管理センター60まで運搬される。
次に、貨幣入出金機30の構成の詳細について図2および図3を用いて説明する。上述したように、貨幣入出金機30は、正面側から見て左右に並ぶよう配置された硬貨入出金機40および紙幣入出金機50を有している。硬貨入出金機40は、略直方体形状の筐体40aを有しており、この筐体40aの上面には硬貨投入部41が設けられている。また、硬貨投入部41には、硬貨を1枚ずつ搬送する第1搬送部42が接続されている。操作者によって硬貨投入部41に投入された硬貨は、当該硬貨投入部41に設けられた硬貨繰出部(図示せず)により第1搬送部42に1枚ずつ繰り出されるようになっている。また、第1搬送部42には硬貨識別部43が設けられている。硬貨投入部41から第1搬送部42に繰り出された硬貨は、第1搬送部42によって搬送されるが、その際に硬貨識別部43により金種、真偽、正損、搬送状態等が識別されるようになっている。また、第1搬送部42には硬貨振分部44が設けられている。また、硬貨振分部44の下方には、硬貨を一時的に保留するための一時保留部45が設けられている。一時保留部45は、硬貨の各々の金種に対応する複数の一時保留領域に区画されている。硬貨識別部43により識別された硬貨は、硬貨振分部44によって、一時保留部45の各一時保留領域に金種毎に振り分けられるようになっている。
一時保留部45の下方には収納繰出部46が設けられている。また、収納繰出部46の更に下方には第2搬送部47が設けられている。収納繰出部46は、一時保留部45から送られた硬貨を収納するとともに、収納されている硬貨を第2搬送部47に繰り出すようになっている。より詳細には、収納繰出部46は、硬貨の各々の金種に対応する複数の収納領域に区画されている。ここで、収納繰出部46の各収納領域は、一時保留部45の各一時保留領域に対応している。そして、一時保留部45で各一時保留領域に金種毎に保留されている硬貨は、この一時保留領域に対応する収納繰出部46の各収納領域に送られるようになっている。第2搬送部47は、収納繰出部46の各収納領域から送られた硬貨を図2における左方向および右方向のうち何れかの方向に搬送することができるようになっている。また、硬貨入出金機40の筐体40aの前面(図2における筐体40aの左側の面)には硬貨投出部48が設けられている。収納繰出部46の各収納領域から第2搬送部47に硬貨が送られた後、この第2搬送部47により硬貨が図2における左方向に搬送されると、当該硬貨は硬貨投出部48に送られる。硬貨投出部48は筐体40aの前面から操作者がアクセス可能となっている。このため、操作者は硬貨投出部48に送られた硬貨を当該硬貨投出部48から取り出すことができるようになる。
また、筐体40aの内部には、硬貨収納カセット70が着脱自在に装着されるカセット装着部49が設けられている。硬貨収納カセット70がカセット装着部49に装着されているときに、収納繰出部46の各収納領域から第2搬送部47に硬貨が送られた後、この第2搬送部47により硬貨が図2における右方向に搬送されると、当該硬貨は硬貨収納カセット70に送られる。このことにより、収納繰出部46から繰り出された硬貨が硬貨収納カセット70に収納される。カセット装着部49には、硬貨収納カセット70に設けられている記憶部76(後述)から情報を読み取ったり記憶部76に情報を書き込んだりするリーダ/ライタ(図示せず)が設けられている。
紙幣入出金機50は、略直方体形状の筐体50aを有しており、この筐体50aの上面には紙幣投入部51が設けられている。また、紙幣投入部51には、紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部52が接続されている。操作者によって紙幣投入部51に投入された紙幣は、当該紙幣投入部51に設けられた紙幣繰出部(図示せず)により搬送部52に1枚ずつ繰り出されるようになっている。また、搬送部52には紙幣識別部53が設けられている。紙幣投入部51から搬送部52に繰り出された紙幣は、搬送部52によって搬送されるが、その際に紙幣識別部53により金種、真偽、正損、搬送状態等が識別されるようになっている。また、搬送部52には複数(具体的には、3つ)の収納繰出部54が接続されている。各収納繰出部54は、搬送部52から送られた紙幣を金種毎に収納するとともに、収納されている紙幣を1枚ずつ搬送部52に繰り出すようになっている。
紙幣入出金機50の筐体50aの前面(図3における筐体50aの左側の面)には紙幣投出部55および紙幣返却部56が設けられている。紙幣投出部55および紙幣返却部56はそれぞれ搬送部52に接続されている。紙幣の出金処理において、各収納繰出部54から搬送部52に繰り出された紙幣が当該搬送部52により紙幣投出部55に送られるようになっている。また、紙幣投出部55は筐体50aの前面から操作者がアクセス可能となっている。このため、操作者は紙幣投出部55に送られた紙幣を当該紙幣投出部55から取り出すことができるようになる。また、紙幣入出金機50から紙幣が操作者に返却される場合には、搬送部52により紙幣返却部56に紙幣が送られるようになっている。そして、紙幣返却部56に設けられているシャッタ(図示せず)が開くと、操作者は紙幣返却部56から紙幣を取り出すことができるようになる。
また、筐体50aの内部には、紙幣収納カセット72が着脱自在に装着されるカセット装着部57が設けられている。紙幣収納カセット72がカセット装着部57に装着されているときに、紙幣返却部56から紙幣収納カセット72に紙幣を送ることができるようになっている。このため、各収納繰出部54から搬送部52に繰り出された紙幣が当該搬送部52により紙幣返却部56に送られた後、紙幣返却部56から紙幣収納カセット72に紙幣が送られることにより、各収納繰出部54から繰り出された紙幣が紙幣収納カセット72に収納される。また、カセット装着部57には、紙幣収納カセット72に設けられている記憶部76(後述)から情報を読み取ったり記憶部76に情報を書き込んだりするリーダ/ライタ(図示せず)が設けられている。
次に、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の構成の詳細について図4等を用いて説明する。硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の各々は、制御部74、第1通信部75、記憶部76および位置情報検出部77を有している。また、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の各々は、貨幣を収納する収納部78を有している。具体的には、硬貨収納カセット70は、収納部78として、硬貨を収納する硬貨収納部を有している。また、紙幣収納カセット72は、収納部78として、紙幣を収納する紙幣収納部を有している。
制御部74は例えば中央演算処理装置(CPU)であり、この制御部74には第1通信部75、記憶部76および位置情報検出部77がそれぞれ接続されている。第1通信部75は、無線通信により通信アンテナ80を介してネットワークシステム90に様々な情報を送信したりネットワークシステム90から様々な情報を受信したりすることができるようになっている。このことにより、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の各々の制御部74と、管理装置62とは無線通信により互いに対して情報を送受信することができるようになっている。
また、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着された状態で、硬貨入出金機40または紙幣入出金機50と制御部74との間で通信が行われるようになっている。ここで、硬貨入出金機40または紙幣入出金機50と制御部74との間で通信が行われるとは、第1通信部75または第1通信部75とは別の通信部を介して、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の制御部74と、硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に設けられた制御部(図示せず)との間で信号の送受信が行われることをいう。なお、硬貨入出金機40または紙幣入出金機50と制御部74との間で通信が行われる他の態様として、カセット装着部49、57に設けられたリーダ/ライタによって、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72に設けられている記憶部76から情報が読み取られたり記憶部76に情報が書き込まれたりすることが含まれてもよい。本実施の形態では、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着された状態で、硬貨入出金機40または紙幣入出金機50から硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72に硬貨または紙幣が送られる際にエラーが発生した場合には、エラー情報が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50から制御部74に送られる。また、この場合には、エラー情報が記憶部76に書き込まれるようになる。
また、記憶部76には、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の識別情報、ならびに硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の使用履歴情報等の様々な情報が記憶されるようになっている。ここで、使用履歴情報は、収納部78に収納されている貨幣の在高情報、および硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72を硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着した回数に係る情報を含む。また、使用履歴情報は、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着された状態で回収処理が行われた回数に係る情報を更に含む。また、位置情報検出部77は、受信したGPS信号等に基づいて、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の現在の位置を検出するようになっている。
次に、警送会社の管理センター60に設置されている管理装置62の構成の詳細について図4等を用いて説明する。管理装置62は、制御部64、第2通信部65、記憶部66、操作部67および表示部68を有している。上述したように、管理装置62はパーソナルコンピュータ等から構成されており、操作部67は例えばキーボードやマウスであり、表示部68は例えばモニタである。なお、管理装置62において、操作部67および表示部68の機能が一体化したタッチパネル等が用いられてもよい。
制御部64は例えば中央演算処理装置(CPU)であり、この制御部64には第2通信部65、記憶部66、操作部67および表示部68がそれぞれ接続されている。第2通信部65は、無線通信により通信アンテナ80を介してネットワークシステム90に様々な情報を送信したりネットワークシステム90から様々な情報を受信したりすることができるようになっている。このことにより、管理装置62は、店舗10に設置されている貨幣入出金機30に対して無線通信により情報を送受信することができるようになっている。また、管理装置62は、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の各々の制御部74に対して無線通信により情報を送受信することができるようになっている。また、記憶部66には、店舗10に設置されている貨幣入出金機30に収納されている貨幣の在高や、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72に収納されている貨幣の在高等の様々な情報が記憶されるようになっている。
本実施の形態の硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の各々において、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の使用履歴情報が記憶部76に記憶されるとともに、この記憶部76に記憶されている使用履歴情報が第1通信部75により外部装置(具体的には、管理装置62)に送信されるようになっている。このような技術的事項の詳細について以下に説明する。
警送会社の警備員は、空状態の硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72を管理センター60から店舗10に運搬する。なお、空状態の硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の代わりに、貨幣釣銭機22に釣銭として補充されるべき硬貨および紙幣が収納されている硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72が、管理センター60から店舗10に運搬されてもよい。そして、店舗10のバックオフィス領域14において、警送会社の警備員は、貨幣入出金機30の硬貨入出金機40のカセット装着部49から、硬貨が収納されている硬貨収納カセット70を取り外し、この硬貨収納カセット70を筐体40aの外部に引き出す。なお、硬貨入出金機40において回収処理が行われると、収納繰出部46から繰り出された硬貨が、カセット装着部49に装着されている硬貨収納カセット70に収納される。そして、警備員は、回収された硬貨が収納されている硬貨収納カセット70を筐体40aの外部に引き出した後、管理センター60から運搬した空状態の硬貨収納カセット70をカセット装着部49に装着する。また、警送会社の警備員は、貨幣入出金機30の紙幣入出金機50のカセット装着部57から、紙幣が収納されている紙幣収納カセット72を取り外し、この紙幣収納カセット72を筐体50aの外部に引き出す。なお、紙幣入出金機50において回収処理が行われると、各収納繰出部54から繰り出された紙幣が、カセット装着部57に装着されている紙幣収納カセット72に収納される。そして、警備員は、回収された紙幣が収納されている紙幣収納カセット72を筐体50aの外部に引き出した後、管理センター60から店舗10に運搬した空状態の紙幣収納カセット72をカセット装着部57に装着する。
その後、警送会社の警備員は、硬貨が収納されている硬貨収納カセット70および紙幣が収納されている紙幣収納カセット72を店舗10から警送会社の管理センター60に運搬する。管理センター60では、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72からそれぞれ硬貨および紙幣が取り出され、取り出された硬貨および紙幣の計数が行われる。硬貨および紙幣の計数結果に係る情報は管理装置62により管理される。
本実施の形態では、硬貨収納カセット70がカセット装着部49に装着されると、硬貨収納カセット70がカセット装着部49に装着されたという情報がカセット装着部49のリーダ/ライタにより硬貨収納カセット70の記憶部76に書き込まれる。このことにより、記憶部76に記憶されている、硬貨収納カセット70を硬貨入出金機40に装着した回数が1つ増加する。また、硬貨収納カセット70がカセット装着部49に装着されている状態で、硬貨入出金機40において回収処理が行われると、回収処理が行われたという情報がカセット装着部49のリーダ/ライタにより硬貨収納カセット70の記憶部76に書き込まれる。このことにより、記憶部76に記憶されている、回収処理が行われた回数が1つ増加する。また、硬貨収納カセット70がカセット装着部49に装着されている状態で、硬貨入出金機40において回収処理が行われると、収納繰出部46から繰り出されて硬貨収納カセット70に送られた硬貨の金種毎の枚数に係る情報が、カセット装着部49のリーダ/ライタにより硬貨収納カセット70の記憶部76に書き込まれる。このことにより、記憶部76に記憶されている、収納部78に収納されている貨幣の在高情報が更新される。また、硬貨収納カセット70がカセット装着部49に装着されている状態で、硬貨入出金機40から硬貨収納カセット70に硬貨が送られる際にエラーが発生した場合には、エラー情報がカセット装着部49のリーダ/ライタにより硬貨収納カセット70の記憶部76に書き込まれる。
同様に、紙幣収納カセット72がカセット装着部57に装着されると、紙幣収納カセット72がカセット装着部57に装着されたという情報がカセット装着部57のリーダ/ライタにより紙幣収納カセット72の記憶部76に書き込まれる。このことにより、記憶部76に記憶されている、紙幣収納カセット72を紙幣入出金機50に装着した回数が1つ増加する。また、紙幣収納カセット72がカセット装着部57に装着されている状態で、紙幣入出金機50において回収処理が行われると、回収処理が行われたという情報がカセット装着部57のリーダ/ライタにより紙幣収納カセット72の記憶部76に書き込まれる。このことにより、記憶部76に記憶されている、回収処理が行われた回数が1つ増加する。また、紙幣収納カセット72がカセット装着部57に装着されている状態で、紙幣入出金機50において回収処理が行われると、各収納繰出部54から繰り出されて紙幣収納カセット72に送られた紙幣の金種毎の枚数に係る情報が、カセット装着部57のリーダ/ライタにより紙幣収納カセット72の記憶部76に書き込まれる。このことにより、記憶部76に記憶されている、収納部78に収納されている貨幣の在高情報が更新される。また、紙幣収納カセット72がカセット装着部57に装着されている状態で、紙幣入出金機50から紙幣収納カセット72に紙幣が送られる際にエラーが発生した場合には、エラー情報がカセット装着部57のリーダ/ライタにより紙幣収納カセット72の記憶部76に書き込まれる。
本実施の形態では、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の各々において、記憶部76に記憶されている硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の識別情報が第1通信部75により管理装置62に送信されるようになっている。また、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の各々において、記憶部76に記憶されている使用履歴情報を第1通信部75により管理装置62に送信することができるようになっている。このことにより、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50から取り外されている場合でも、管理装置62は硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の使用履歴情報を管理することができるようになる。具体的には、管理装置62は、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の各々の収納部78に収納されている貨幣の在高情報を管理することができる。また、管理装置62は、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着された回数に係る情報を管理することができる。また、管理装置62は、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着されているときに回収処理が行われた回数に係る情報を管理することができる。
このように、管理装置62が、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着された回数に係る情報を管理することにより、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の経年劣化の状況を管理装置62は認識することができるようになる。このことにより、例えば硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着された回数が所定の回数を超えると、制御部64は、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の交換を促す旨のメッセージを表示部68に表示させる。これによって、経年劣化した硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着されることによりエラー等のトラブルが発生することを抑制することができる。また、管理装置62は、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着されているときに回収処理が行われた回数に係る情報を管理する場合でも、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の経年劣化の状況を管理装置62は認識することができるようになる。このことにより、例えば硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着されているときに回収処理が行われた回数が所定の回数を超えると、制御部64は、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の交換を促す旨のメッセージを表示部68に表示させる。この場合でも、経年劣化した硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着されることによりエラー等のトラブルが発生することを抑制することができる。
また、硬貨収納カセット70がカセット装着部49に装着されている状態で、硬貨入出金機40から硬貨収納カセット70に硬貨が送られる際にエラーが発生した場合には、エラー情報がカセット装着部49のリーダ/ライタにより硬貨収納カセット70の記憶部76に書き込まれる。そして、記憶部76に記憶されたエラー情報は第1通信部75により管理装置62に送信される。このことにより、管理装置62は、硬貨入出金機40から硬貨収納カセット70に硬貨が送られる際にエラーが発生したことを認識することができる。同様に、紙幣収納カセット72がカセット装着部57に装着されている状態で、紙幣入出金機50から紙幣収納カセット72に紙幣が送られる際にエラーが発生した場合には、エラー情報がカセット装着部57のリーダ/ライタにより紙幣収納カセット72の記憶部76に書き込まれる。そして、記憶部76に記憶されたエラー情報は第1通信部75により管理装置62に送信される。このことにより、管理装置62は、紙幣入出金機50から紙幣収納カセット72に紙幣が送られる際にエラーが発生したことを認識することができる。このことにより、店舗10から警送会社の管理センター60に硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72が運搬されたときに、全ての硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72を点検するのではなく、エラーが発生した硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72のみを点検することにより、作業者が点検に要する労力を低減することができる。
また、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の各々において、位置情報検出部77により、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の現在の位置が常に検出されるようになっている。具体的には、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50に装着されているときには、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の現在の位置として、貨幣入出金機30の位置が検出される。また、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の各々が店舗10と警送会社の管理センター60との間で運搬されているときにも、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の位置がそれぞれ位置情報検出部77により検出される。位置情報検出部77により検出された硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の位置情報は、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の記憶部76に記憶される。また、本実施の形態では、位置情報検出部77により検出された硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の位置情報も、第1通信部75により管理装置62に送信されるようになっている。このことにより、管理装置62は、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が硬貨入出金機40または紙幣入出金機50から取り外されている場合でも、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72の位置情報を管理することができるようになる。具体的には、図5に示すように、表示部68において、全ての硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の位置情報を地図上で表示させることができるようになる。このことにより、警送会社の管理センター60において、硬貨収納カセット70および紙幣収納カセット72の各々の位置情報を認識することができるようになるため、例えば硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72が第三者により盗難された場合でも硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72を追跡することができるようになる。
以上のような構成からなる本実施の形態の貨幣収納器(具体的には、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72)によれば、外部装置(具体的には、例えば管理装置62)に対して通信を行うための第1通信部75が設けられており、制御部74は、記憶部76に記憶されている貨幣収納器の使用履歴情報を外部装置に送信するよう第1通信部75を制御するようになっている。このような貨幣収納器によれば、貨幣入出金機30(具体的には、硬貨入出金機40または紙幣入出金機50)に貨幣収納器が装着されていない状態でも、使用履歴情報を外部装置に送信することができる。このため、複数の貨幣収納器が用いられる場合に、外部装置に送信された使用履歴情報に基づいて、どの貨幣収納器を優先して使用するかを決めることができるようになる。また、長期間にわたって使用することにより経年劣化が予想される貨幣収納器を新品の貨幣収納器と交換する際に、外部装置に送信された使用履歴情報を参照することができる。
また、本実施の形態の貨幣収納器においては、上述したように、使用履歴情報は、収納部78に収納されている貨幣の在高情報、貨幣収納器を貨幣入出金機30に装着した回数に係る情報、および貨幣収納器が貨幣入出金機30に装着された状態で回収処理が行われた回数に係る情報のうち少なくともいずれかの情報を含んでいる。なお、使用履歴情報は、上記の3つの情報全てを含む必要はない。使用履歴情報として、上記の3つの情報のうち1つの情報または2つの情報が用いられてもよい。
また、本実施の形態の貨幣収納器においては、上述したように、貨幣収納器の位置情報を検出する位置情報検出部77が設けられており、制御部74は、位置情報検出部77により検出された位置情報を管理装置62等の外部装置に送信するよう第1通信部75を制御するようになっている。この場合には、貨幣収納器が貨幣入出金機30から取り外されている場合でも、外部装置に送信された位置情報に基づいて、貨幣収納器の位置を認識することができるようになる。このことにより、貨幣収納器が貨幣入出金機30から取り外された後、この貨幣収納器が第三者により盗難された場合でも、貨幣収納器を追跡することができるようになる。また、位置情報検出部77により検出された位置情報が記憶部76に記憶されるようになっていてもよい。この場合には、記憶部76に記憶されている位置情報を当該記憶部76から読み出すことにより、貨幣収納器の搬送経路や、貨幣収納器がどの店舗10の貨幣入出金機30で用いられているか等の情報を管理装置62は認識することができるようになる。
また、本実施の形態の貨幣収納器においては、上述したように、貨幣収納器が貨幣入出金機30に装着された状態で、貨幣入出金機30と制御部74との間で通信が行われるようになっている。このことにより、貨幣入出金機30に収納されている貨幣の在高情報や、貨幣入出金機30で行われた貨幣の処理履歴の情報等を貨幣入出金機30から貨幣収納器の制御部74に送信することができるようになる。また、貨幣収納器が貨幣入出金機30に装着された状態で貨幣入出金機30から貨幣収納器に貨幣が送られる際にエラーが発生した場合に、エラー情報が貨幣入出金機30から制御部74に送られるようになっている。このことにより、貨幣収納器もエラー情報を認識することができるようになる。具体的には、エラー情報が貨幣収納器の記憶部76に記憶されるようになる。また、制御部74は、エラー情報を管理装置62等の外部装置に送信するよう第1通信部75を制御する。このことにより、貨幣収納器が貨幣入出金機30に装着された状態で貨幣入出金機30から貨幣収納器に貨幣が送られる際にエラーが発生したことを管理装置62等の外部装置が認識できるようになる。
なお、本実施の形態による貨幣収納器(具体的には、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72)および貨幣処理システムは、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
上記の説明では、本実施の形態に係る貨幣処理機として、硬貨の入金処理および出金処理を行う硬貨入出金機40および紙幣の入金処理および出金処理を行う紙幣入出金機50が用いられるような態様について述べた。しかしながら、本実施の形態はこのような態様に限定されることはない。本実施の形態に係る他の種類の貨幣処理機として、貨幣の入金処理のみが行われるような貨幣入金機(具体的には、硬貨入金機または紙幣入金機)が用いられてもよい。
また、硬貨収納カセット70が硬貨入出金機40に装着されているときに、このような装着状態を検知する装着検知部が硬貨収納カセット70に設けられていてもよい。同様に、紙幣収納カセット72が紙幣入出金機50に装着されているときに、このような装着状態を検知する装着検知部が紙幣収納カセット72に設けられていてもよい。また、硬貨収納カセット70がカセット装着部49に装着されている状態で、硬貨入出金機40から硬貨収納カセット70に硬貨が送られる際にエラーが発生した場合には、このようなエラーを検知するエラー検知部が硬貨収納カセット70に設けられていてもよい。同様に、紙幣収納カセット72がカセット装着部57に装着されている状態で、紙幣入出金機50から紙幣収納カセット72に紙幣が送られる際にエラーが発生した場合には、このようなエラーを検知するエラー検知部が紙幣収納カセット72に設けられていてもよい。また、硬貨収納カセット70に設けられた収納部78の扉(図示せず)が第三者により無理やりこじ開けられたときにこのような収納部78の扉のこじ開けを検知する検知部が硬貨収納カセット70に設けられていてもよい。同様に、紙幣収納カセット72に設けられた収納部78の扉(図示せず)が第三者により無理やりこじ開けられたときにこのような収納部78の扉のこじ開けを検知する検知部が紙幣収納カセット72に設けられていてもよい。
また、警送会社の警備員は、貨幣入出金機30だけではなく、貨幣釣銭機22やチャージ機24から回収された貨幣も硬貨収納カセット70や紙幣収納カセット72等の貨幣収納器により店舗10から警送会社の管理センター60に運搬するようになっていてもよい。この場合には、店舗10の店員が貨幣釣銭機22やチャージ機24から回収された貨幣に手を触れることがなくなるため、悪意ある店員によって貨幣釣銭機22やチャージ機24から貨幣が持ち去られてしまうことを防止することができる。また、貨幣釣銭機22やチャージ機24から回収された貨幣を貨幣入出金機30に入金するという手間を省くすることができる。このため、店舗10の店員の負荷を軽減することができ、よって店員の人手不足にも対応することができるようになる。
また、このような変形例に係る貨幣処理システムでは、店舗10において貨幣入出金機30以外にも貨幣を回収可能な装置(具体的には、例えば貨幣釣銭機22またはチャージ機24)が存在する場合には、貨幣入出金機30以外の装置からも貨幣を回収することを操作者に促す旨のメッセージが貨幣入出金機30の表示部(図示せず)に表示される。このことにより、警送会社の警備員は、貨幣入出金機30だけではなく、貨幣釣銭機22またはチャージ機24からも貨幣を回収する必要があることに気づくことができる。なお、貨幣釣銭機22またはチャージ機24においてエラーが発生しており収納されている貨幣の在高が確定していない場合には、貨幣入出金機30以外の装置からも貨幣を回収することを操作者に促す旨のメッセージが貨幣入出金機30の表示部に表示されない。すなわち、貨幣釣銭機22またはチャージ機24において収納されている貨幣の在高が確定している場合においてのみ、貨幣入出金機30以外の装置からも貨幣を回収することを操作者に促す旨のメッセージが貨幣入出金機30の表示部に表示される。
また、貨幣入出金機30等の貨幣処理機に対して装着可能となっており、貨幣処理機に装着されたときに当該貨幣処理機から送られた貨幣を収納する貨幣収納器は、硬貨収納カセット70または紙幣収納カセット72のようなカセットに限定されることはない。貨幣処理機に対して装着可能となっており、貨幣を収納することができるものであれば、貨幣収納器としてカセット以外のものが用いられてもよい。
また、本発明に係る貨幣収納器は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の商業施設の店舗10に設置される貨幣入出金機30や貨幣釣銭機22等に装着されるものに限定されることはない。本発明に係る貨幣収納器として、銀行等の金融機関の出納機、両替機または自動精算機等に対して装着可能となっているものが用いられてもよい。
10 店舗
12 フロント領域
14 バックオフィス領域
20 POSレジスタ
22 貨幣釣銭機
24 チャージ機
30 貨幣入出金機
40 硬貨入出金機
40a 筐体
41 硬貨投入部
42 第1搬送部
43 硬貨識別部
44 硬貨振分部
45 一時保留部
46 収納繰出部
47 第2搬送部
48 硬貨投出部
49 カセット装着部
50 紙幣入出金機
50a 筐体
51 紙幣投入部
52 搬送部
53 紙幣識別部
54 収納繰出部
55 紙幣投出部
56 紙幣返却部
57 カセット装着部
60 管理センター
62 管理装置
64 制御部
65 第2通信部
66 記憶部
67 操作部
68 表示部
70 硬貨収納カセット
72 紙幣収納カセット
74 制御部
75 第1通信部
76 記憶部
77 位置情報検出部
78 収納部
80 通信アンテナ
90 ネットワークシステム

Claims (8)

  1. 貨幣処理機に対して装着可能となっており、前記貨幣処理機に装着されたときに当該貨幣処理機から送られた貨幣を収納する貨幣収納器であって、
    貨幣を収納する収納部と、
    前記貨幣収納器の使用履歴情報を記憶する記憶部と、
    外部装置に対して通信を行うための通信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記使用履歴情報を前記外部装置に送信するよう前記通信部を制御する制御部と、
    を備えた、貨幣収納器。
  2. 前記使用履歴情報は、前記収納部に収納されている貨幣の在高情報、前記貨幣収納器を前記貨幣処理機に装着した回数に係る情報、および前記貨幣収納器が前記貨幣処理機に装着された状態で回収処理が行われた回数に係る情報のうち少なくともいずれかの情報を含む、請求項1記載の貨幣収納器。
  3. 前記貨幣収納器の位置情報を検出する位置情報検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記位置情報検出部により検出された前記位置情報を前記外部装置に送信するよう前記通信部を制御する、請求項1または2記載の貨幣収納器。
  4. 前記位置情報検出部により検出された前記位置情報が前記記憶部に記憶される、請求項3記載の貨幣収納器。
  5. 前記貨幣収納器が前記貨幣処理機に装着された状態で前記貨幣処理機と前記制御部との間で通信が行われる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の貨幣収納器。
  6. 前記貨幣収納器が前記貨幣処理機に装着された状態で前記貨幣処理機から前記貨幣収納器に貨幣が送られる際にエラーが発生した場合にエラー情報が前記貨幣処理機から前記制御部に送られる、請求項5記載の貨幣収納器。
  7. 前記制御部は、前記エラー情報を前記外部装置に送信するよう前記通信部を制御する、請求項6記載の貨幣収納器。
  8. 貨幣処理機に対して装着可能となっている貨幣収納器と、管理装置とを備えた貨幣処理システムであって、
    前記貨幣収納器は、前記貨幣処理機に装着されたときに当該貨幣処理機から送られた貨幣を収納するものであり、
    前記貨幣収納器は、貨幣を収納する収納部と、前記貨幣収納器の使用履歴情報を記憶する記憶部と、前記管理装置に対して通信を行うための第1通信部と、前記第1通信部を制御する制御部と、を有しており、
    前記管理装置は、前記貨幣収納器に対して通信を行うための第2通信部を有しており、
    前記貨幣収納器の前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記使用履歴情報を前記管理装置の前記第2通信部に送信するよう前記第1通信部を制御する、貨幣処理システム。
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