JP2021060024A - 内燃機関の吸気通路構造 - Google Patents

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Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
冨永 忠良
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Abstract

【課題】内燃機関の燃焼温度をインテークバルブのバルブヘッドに受熱した蓄熱が、バルブヘッドから他の部材に逃げるのを簡単な伝熱遮断構成により抑制して、吸気通路の燃料気化の促進を図る。【解決手段】バルブステム20、円盤傘形状のバルブヘッド22とを有するインテークバルブ18を備え、インテークバルブ18の軸方向移動によりバルブヘッド22における円盤傘形状の外周面24がバルブシートのバルブ座面26と着座離反して燃焼室16への吸気通路12の開閉を行う内燃機関の吸気通路構造であって、内燃機関10の吸気通路12のバルブ座面26と着座離反するインテークバルブ18のバルブヘッド22における円盤傘形状の外周面24を形成する径方向外方位置の外周側部位32の内部にヘッド中空部30が形成されている。【選択図】図1

Description

本明細書に開示の技術は、内燃機関の吸気通路構造に関する。詳細には、インテークバルブやそのバルブ座面個所に伝熱遮断構成としての中空部を設ける、内燃機関の吸気通路構造に関する。
自動車等車両には、動力源として内燃機関(エンジン)を備える。内燃機関は霧化した燃料を吸気通路を介して燃焼室に供給して、燃焼させることにより、動力を発生させる。
内燃機関の吸気通路と燃焼室の間にはインテークバルブが配設されており、インテークバルブにより吸気通路と燃焼室の間を開閉する構成としている。
インテークバルブは、棒軸形状のバルブステムと、バルブステムの軸方向の一端に一体的に形成される円盤傘形状のバルブヘッドとを備えて形成される。そして、インテークバルブのバルブステムの軸方向移動により、インテークバルブのバルブヘッドにおける円盤傘形状の外周面が内燃機関の吸気通路のバルブ座面と着座離反して、燃焼室への吸気通路の開閉を行う構成となっている。
ところで、内燃機関の低温状態におけるエミッションの改善や燃費の向上を図ることが、従来から内燃機関の課題とされている。このため、低温状態、特に低温始動状態においてインテークバルブのバルブヘッドや吸気通路のバルブ座面に燃料が付着するのを防ぐための各種提案がなされている。例えば、下記特許文献1に示す特開平8−240107号公報に開示される技術がある。
その内容は、内燃機関の吸気通路と燃焼室との間の開閉を行うインテークバルブに関する。インテークバルブはバルブステムとバルブヘッドとを備え、バルブステムに中空室が形成されて、この中空室を通じてガス状の媒体がバルブヘッド部分に供給される構成となっている。詳細には、ガス状の媒体がバルブステムに設けられた流入開口を介して中空室に流入し、バルブヘッドの流出開口から流出する構成となっている。そして、流出開口はバルブヘッドにおける、内燃機関の燃焼室と逆の側の裏面に設けられている。これにより、低温状態においてバルブヘッドにガス状の媒体が供給されて、燃料が付着するのが防がれる。その結果、バルブヘッド近傍の吸気通路の燃料気化の促進が図られる。
特開平8−240107号公報
上述した提案の技術においては、特に、低温状態時において、インテークバルブのバルブヘッドや吸気通路のバルブ座面に燃料が付着するのを防ぐことができ、燃料気化の促進を図ることはできる。しかし、そのための構造が、ガス状の媒体を用いるなどのため、複雑で大掛かりとなってしまう不都合がある。
而して、本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、上述した点に鑑みて創案されたものであって、内燃機関の低温始動後において、内燃機関の燃焼温度をインテークバルブのバルブヘッドに受熱した蓄熱が、バルブヘッドから当該バルブヘッドと接触状態となるバルブ座面を通じてシリンダヘッドに伝熱して逃げるのを、簡単な伝熱遮断構成により抑制することにより、バルブヘッドにおける燃焼室側とは反対側の裏側温度を高め、吸気通路の燃料気化の促進を図ることにある。
上記課題を解決するために、本明細書に開示の内燃機関の吸気通路構造は、次の手段をとる。
第1の手段は、棒軸形状のバルブステムと、前記バルブステムの軸方向の一端に一体的に形成される円盤傘形状のバルブヘッドとを有するインテークバルブを備え、前記インテークバルブの軸方向移動により前記バルブヘッドにおける円盤傘形状の外周面が内燃機関の吸気通路のバルブ座面と着座離反して燃焼室への吸気通路の開閉を行う内燃機関の吸気通路構造であって、前記内燃機関の吸気通路のバルブ座面と着座離反する前記インテークバルブの前記バルブヘッドにおける円盤傘形状の外周面を形成する径方向外方位置の外周側部位の内部にヘッド中空部が形成されている、内燃機関の吸気通路構造である。
上記第1の手段によれば、伝熱遮断構成として、インテークバルブのバルブヘッドにおける円盤傘形状の径方向外方位置の外周側部位の内部にヘッド中空部が形成される。これにより、内燃機関の燃焼室の燃焼温度を受熱したバルブヘッドの熱は、径方向外方位置に形成されたヘッド中空部により、吸気通路のバルブ座面に伝熱されるのが遮断されて、バルブ座面を通じてシリンダヘッドへの伝熱放熱が抑制される。その結果、バルブヘッドの昇温の促進が図られて、当該バルブヘッドの昇温された熱により、燃料が付着するのが抑制される。その結果、吸気通路の燃料気化を促進させることができて、低温状態、特に低温始動時のエミッションの改善や燃費の向上を図ることができる。
第2の手段は、棒軸形状のバルブステムと、前記バルブステムの軸方向の一端に一体的に形成される円盤傘形状のバルブヘッドとを有するインテークバルブを備え、前記インテークバルブの軸方向移動により前記バルブヘッドにおける円盤傘形状の外周面が内燃機関の吸気通路のバルブ座面と着座離反して燃焼室への吸気通路の開閉を行う内燃機関の吸気通路構造であって、前記内燃機関の吸気通路のバルブ座面は、吸気通路を形成する本体部材とは別体のバルブシートで形成されており、前記バルブシートに形成されるバルブ座面より内部にシート中空部が形成されている、内燃機関の吸気通路構造である。
上記第2の手段によれば、バルブ座面が形成されるバルブシートの内部にシート中空部が形成される。これにより、内燃機関の燃焼室の燃焼温度を受熱したバルブヘッドの熱は、バルブシートに形成されたシート中空部により、バルブシートに伝播されるのが遮蔽されて、バルブヘッドからバルブシートへの放熱伝播が抑制される。その結果、上述した第1の手段と実質的に同様の作用効果をなす。
第3の手段は、第1の手段における前記バルブヘッドの外周側部位の内部に形成されるヘッド中空部、又は第2の手段における前記バルブシートに形成される前記シート中空部は、無端円環状の空間部形状である、内燃機関の吸気通路構造である。。
上記第3の手段によれば、バルブヘッドの外周側部位に形成されるヘッド中空部、およびバルブシートに形成されるシート中空部は、無端円環状の空間部形状に形成される。この無端円環状の空間部形状により、円形状の全周に亘って伝熱されるのが確実に遮断される。その結果、上述した第1の手段及び第2の手段の作用効果が、一層顕著に行われる。
第4の手段は、上述した第1の手段又は第1の手段を引用する第3の手段の内燃機関の吸気通路構造であって、前記バルブヘッドにおける前記燃焼室に面する側を当該バルブヘッドの傘表側とし、反対側の面を傘裏側として、前記ヘッド中空部が形成される位置のバルブヘッドの肉厚は、傘表側の肉厚(t1)が傘裏側の肉厚(t2)よりも薄く(t1<t2)形成されている、内燃機関の吸気通路構造である。
上記第4の手段によれば、バルブヘッドのヘッド中空部が形成される位置における肉厚は、傘裏側より傘表側の方が薄く形成される。これにより、内燃機関の燃焼室からバルブヘッドの傘表側に受熱された熱のバルブヘッドからバルブ座面への伝熱が効果的に抑制される。したがって、傘表側に受熱した熱は傘裏側に伝熱されて、傘裏側から吸気通路の吸気燃料を加熱し、気化の促進が図られる。
第5の手段は、上述した第1の手段、第1の手段を引用する第3の手段、又は第4の手段の内燃機関の吸気通路構造であって、前記バルブヘッドにおける前記燃焼室に面する側の面形状は、前記ヘッド中空部より径方向内周側の位置において中央部が凹んだ円形の凹形状に形成されている、内燃機関の吸気通路構造である。
上記第5の手段によれば、バルブヘッドにおける燃焼室に面する側の面形状が中央部が凹んだ円形の凹形状に形成される。これにより、バルブヘッドの熱容量の低減を図ることができると共に、受熱面積の拡大が図られる。その結果、傘表側から傘裏側への伝熱の効率が上がる。
第6の手段は、上述した第1の手段〜第5の手段のいずれかの手段の内燃機関の吸気通路構造であって、前記インテークバルブにおける前記バルブステムの内部に、ステム中空部が軸状に形成されている、内燃機関の吸気通路構造である。
上記第6の手段によれば、インテークバルブのバルブステムの内部にステム中空部が形成される。これにより、バルブステムにおけるステム中空部が形成された部位よりバルブヘッドから離反する方向の部位への熱の伝熱が遮断される。その結果、バルブヘッドの昇温が促進される。
第7の手段は、上述した第6の手段の内燃機関の吸気通路構造であって、前記バルブステムの内部に形成される軸状のステム中空部の前記バルブヘッド側の端部のステム中空部形状は、前記バルブヘッド側の中心に向けてステム中空部の断面容積が減少する形状とされている、内燃機関の吸気通路構造である。
上記第7の手段によれば、前記バルブステムに形成されるステム中空部のバルブヘッド側の端部形状は、バルブヘッド側の中心に向けて中空部の断面容積が減少する形状とされる。これにより、バルブヘッドの熱容量を低減することができて、傘表側から傘裏側への伝熱の早期化、及び均一化を図ることができる。
第8の手段は、上述した第6の手段又は第7の手段の内燃機関の吸気通路構造であって、前記インテークバルブにおける前記バルブステムは、前記吸気通路に配設されるステムガイドにより軸方向に移動可能に保持される構成とされており、前記バルブステムの内部に形成されるステム中空部の形成位置は、前記ステムガイドにより保持される位置より前記バルブヘッド寄りの位置とされている、内燃機関の吸気通路構造である。
上記第8の手段によれば、バルブステムに形成されるステム中空部の形成位置は、ステムガイドにより保持される位置よりバルブヘッド寄りの位置とされる。これにより、バルブステムからステムガイドへの伝熱を確実に遮蔽することができる。また、当該構成においては、バルブステムのステム中空部が形成される部位は比較的高温となる。しかし、高温となる中空部の箇所とステムガイドとの摺動が避けられる構成となっているので、焼き付きが防止される。
第9の手段は、上述した第1の手段〜第8の手段のいずれかの手段の内燃機関の吸気通路構造であって、前記ヘッド中空部、シート中空部、ステム中空部には外部に通じる呼吸孔が形成されている、内燃機関の吸気通路構造である。
上記第9の手段によれば、ヘッド中空部、シート中空部、ステム中空部には外部に通じる呼吸孔が形成される。これにより、各中空部が閉鎖構造で形成される場合における、各中空部内の気体の熱膨張による圧力弊害を抑制することができる。
本明細書に開示の内燃機関の吸気通路構造によれば、内燃機関の燃焼温度をインテークバルブのバルブヘッドに受熱した蓄熱が、バルブヘッドから当該バルブヘッドと接触状態となるバルブ座面を通じてシリンダヘッドに伝熱して逃げるのを、簡単な伝熱遮断構成により抑制して、バルブヘッドにおける燃焼室側とは反対側の裏側温度を高め、吸気通路の燃料気化の促進を図ることができる。
内燃機関の吸気通路構造の第1実施形態を示す断面図である。 図1のII―II線断面図である。 図2に示すバルブヘッドに形成されるヘッド中空部の配設形状の変形例を、図2に対応させて示す断面図である。 バルブヘッドの外周側部位の内部に形成されるヘッド中空部個所を拡大図示して示す断面図である。 図4に示すヘッド中空部形状の変形例を示す断面図である。 インテークバルブの変形例を示す断面図である。 内燃機関の吸気通路構造の第2実施形態を示す断面図である。 第2実施形態におけるシート中空部の第1変形例を示す断面図である。 第2実施形態におけるシート中空部の第2変形例を示す断面図である。 第2実施形態の変形例を示し、図7の第2実施形態の基本構成に対比して示す実搭載状態の断面図である。 図10に示す第2実施形態の変形例におけるシート中空部の配設形態を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態にかかる吸気通路構造を有する内燃機関は、自動車等車両に備えられる。なお、各図の説明において、上下方向、左右方向等の方向表示説明は、特に指定しない限り、当該図示状態における方向を示す。したがって、自動車等車両への搭載状態の方向を示すものではない。
<第1実施形態>(内燃機関10の吸気通路12の基本的構成)
先ず、第1実施形態について説明する。第1実施形態の基本構成は図1に示される。図1に示すように、内燃機関10の吸気通路12は、内燃機関10を構成するシリンダヘッド14に、吸入空気及び気化燃料を供給する通路として形成される。通常、吸気通路12の上流部には、シリンダヘッド14に接続して配管される吸気管(不図示)が接続されて配設されており、この吸気管経路に吸気弁が備えられて、吸気弁の開閉により吸入空気量及び燃料を制御して、内燃機関の発生動力を制御する構成となっている。
シリンダヘッド14に形成される吸気通路12は、内燃機関10の燃焼室16に開口して配置される構成となっている。図1には燃焼室16のみが示されているが、この燃焼室16は、内燃機関10のシリンダ本体ブロックに形成されるシリンダの上部に配置される構成となっている。そして、吸気通路12が燃焼室16に開口する境界部にはインテークバルブ18が設置される。
(インテークバルブ18)
図1に示すように、インテークバルブ18は、バルブステム20とバルブヘッド22とから成る。バルブステム20は棒軸形状であり、その軸の一端、図1ではバルブステム20の下端にバルブヘッド22が一体的に形成されている。バルブヘッド22は所定の肉厚を有する円盤傘形状に形成されている。所定の肉厚とは、バルブヘッド22の外周面24が吸気通路12の開口端部に形成されるバルブ座面26と接触して、インテークバルブ18の着座離反作用をなすことができる厚みである。
(バルブステム20)
図1に示すように、バルブステム20はステムガイド28に支持されて、シリンダヘッド14に配置される。ステムガイド28は円筒体形状として配置されており、バルブステム20を軸方向に摺動移動可能に支持する。なお、ステムガイド28とバルブステム20との配置関係は、図1で見て、バルブステム20の軸方向中央部位置より上方位置にステムガイド28が配置されており、ステムガイド28が吸気通路12の通路を阻害しない配置構成とされている。すなわち、ステムガイド28はインテークバルブ18のバルブヘッド22と離反した配置関係とされている。
図1に示すように、吸気通路12の燃焼室16への開口端部はバルブ座面26が形成されており、このバルブ座面26にバルブヘッド22の外周面24が接触離反する。接触離反はバルブステム20のステムガイド28に対する軸方向移動により行われる。図1で見て、バルブステム20の下降移動によりバルブヘッド22も下降し、バルブヘッド22はバルブ座面26から離反し、開弁状態となる。バルブステム20の上昇移動によりバルブヘッド22も上昇し、バルブヘッド22はバルブ座面26に接触し、閉弁状態となる。なお、インテークバルブ18の下降上昇移動は、内燃機関に備えられる周知のカム機構により行われる。
(バルブヘッド22)
円盤傘形状に形成されたバルブヘッド22は、燃焼室16に面する側の傘表側22Aと、傘表側22Aと反対側の傘裏側22Bとを有して構成される。図1の実施形態では、傘表側22Aの面形状は平面形状とされている。傘裏側22Bの形状は円盤形状の外周側部位32の外周面24から中心部に位置するバルブステム20に向けて、図1に示す断面形状で見て、上昇する湾曲形状の傘形状に形成されている。
バルブヘッド22の外周面24は、傘表側22Aの面と傘裏側22Bの面との外周側部位32を連結する面として形成されており、前述もしたように、吸気通路12のバルブ座面26に接触離反することができる形状として、バルブ座面26に対向して配置されている。図1の実施形態では、外周面24の形状は、図1の断面形状で見て、上方に向けて径が縮小する傾斜面形状として形成されている。
(ヘッド中空部30)
以上、内燃機関の吸気通路構造の基本構成について説明したが、次に、第1実施形態が特徴とする構成のヘッド中空部30について説明する。ヘッド中空部30はバルブヘッド22から他の部材への伝熱を遮断する伝熱遮断構成として配設される。本実施形態では、バルブヘッド22からバルブ座面26が形成されるシリンダヘッド14への伝熱を遮断する伝熱遮断構成として配設される。図1に示すように、ヘッド中空部30は円盤傘形状のバルブヘッド22の径方向外方位置の外周側部位32の内部に埋設された形態として配設される。なお、外周側部位32の径方向外面が前述したバルブヘッド22の外周面24となっており、シリンダヘッド14の吸気通路12に形成されるバルブ座面26に対向した形態の配置となっている。
図2は図1のII―II線断面図を示し、円盤形状のバルブヘッド22に対するヘッド中空部30の配設形態を示す。第1実施形態のヘッド中空部30は、図2に示すように、バルブヘッド22の円盤形状に対して無端円環状に配設されて形成されている。なお、図3はヘッド中空部30の配設形態の変形例を示す。図3に示す変形例は、ヘッド中空部30を複数の中空部30Aを円環状に配列した形態である。このように複数の中空部30Aを断続的に配設する場合には、バルブヘッド22の強度上の点からは有利であるが、後述する伝熱遮断構成の点からは不利となる。したがって、どのような構成をとるかは諸条件によって決められる。
図4は図1のヘッド中空部30が形成されたバルブヘッド22の外周側部位32箇所を拡大図示したものである。図4に良く示されるように、ヘッド中空部30の縦断面形状は変形の台形形状に形成されている。この変形の台形形状を、図4の図示状態に基づいて、以下に説明する。台形の下辺30aの幅をt4とし、上辺30bの幅をt3とすると、t4>t3となっている。下辺30aと上辺30bを接続する右辺30cは略垂直に形成されており、左辺30dは下辺30aから上辺30bに向けて右方向に傾斜する形状として形成されている。そして、左辺30dの傾斜形状は、バルブヘッド22の外周側部位32の外周面24の傾斜形状と平行な傾斜形状として形成されている。したがって、図4に示される形態においては、ヘッド中空部30の左辺30dと外周面24との間の容積は比較的小容積となっている。なお、図4では、下辺30aの左端から外周面24までの長さはt7で示されている。
図5は図4に対比して示すヘッド中空部30の変形例である。図5のヘッド中空部30の形状は、図5で見て、長方形状が上下方向に配設されたものである。その下辺30aの幅、上辺30bの幅は、図4に示す変形の台形における上辺30bの幅t3と同じとされている。したがって、図5に示す形態においては、ヘッド中空部30の左辺30dと外周面24との間の容積は図4に比べ大きな容積となっている。なお、図5では、下辺30aの左端から外周面24の下端までの長さはt6で示されている。
なお、本実施形態では、バルブヘッド22の外周側部位32におけるヘッド中空部30が形成した箇所における肉厚は次のようになっている。図1において、当該箇所における傘表側22Aの肉厚をt1とし、傘裏側22Bの肉厚をt2とすると、t1<t2として形成されている。すなわち、ヘッド中空部30が形成された位置におけるバルブヘッド22の肉厚は、傘表側22Aの肉厚が傘裏側22Bの肉厚よりも薄く形成されている。このt1とt2の比は、t1:t2=1:2とすることが好ましい。例えば、t1は0.5mm、t2は1.0mmで形成される。
なお、本実施形態では、傘裏側22Bの厚みt2と、図4に示すヘッド中空部30の左辺30dと外周面24との間の厚みは略同じとされている。
(ステム中空部34)
次に、インテークバルブ18のバルブステム20に形成されるステム中空部34について説明する。図1に示すように、ステム中空部34はバルブステム20の内部に軸状の空間部形状として配設されている。本実施形態では、バルブステム20におけるステム中空部34の形成位置は、図1で見て、バルブステム20の長手方向の下方位置とされている。詳細には、バルブヘッド22の傘裏側22Bの位置とステムガイド28の下端部位置との間に配設されている。すなわち、ステム中空部34の上端部34A位置は、バルブステム20がステムガイド28により保持される位置よりバルブヘッド22寄りの位置とされている。
本実施形態では、バルブステム20は、軸方向の中間位置Yで分割されて形成されており、溶接により一体的に接合されて構成されている。そして、ステム中空部34はこの中間位置Yから下方位置に配設されている。これにより、ステム中空部34の軸方向空間部の形成を容易としている。
本実施形態では、ステム中空部34のバルブヘッド22寄りの下端部34B形状は、バルブヘッド22側の中心に向けてステム中空部34の断面容積が減少する形状として形成されている。図1に示す形態ではテーパ形状空間34Cとして形成されている。
(呼吸孔36)
本実施形態では、バルブヘッド22に形成されるヘッド中空部30、及びバルブステム20に形成されるステム中空部34には、外部に通じる呼吸孔36が形成される。バルブヘッド22に形成されるヘッド中空部30に形成される呼吸孔36は、バルブヘッド22の傘裏側22Bに向けた開口として形成されている。バルブステム20に形成されるステム中空部34に形成される呼吸孔36は、図1で見て、ステム中空部34の上端部34Aの位置に形成されており、吸気通路12に開口して形成されている。
なお、図3に示されるヘッド中空部30の中空部30Aへの呼吸孔36の形成は、個々の中空部30Aの空間部容積が大きい場合には設けるのが好ましいが、空間部容積が小さい場合には、設ける必要性は乏しい。これは、空間部容積による熱膨張の大きさの違いによる。
(第1実施形態の作用効果)
次に、上述の構成よりなる第1実施形態の作用効果を、図1に基づいて説明する。内燃機関10が始動されると、シリンダ本体ブロックの燃焼室16の燃焼熱によりインテークバルブ18のバルブヘッド22は加熱されて蓄熱される。詳細には、バルブヘッド22の傘表側22Aから加熱される。
バルブヘッド22の傘表側22Aの熱は、図1のバルブヘッド22の個所に矢印で示すように、傘裏側22Bに伝熱される。このとき、従来の構成(ヘッド中空部30のない構成)によれば、バルブヘッド22の外周側部位32の外周面24から、吸気通路12を形成するシリンダヘッド14に形成されるバルブ座面26を通じて伝熱される作用が行われる。しかし、本実施形態においては、バルブヘッド22の外周側部位32にはヘッド中空部30が伝熱遮断構成として配置されているので、バルブヘッド22からシリンダヘッド14への伝熱が遮断されて抑制される。
その結果、バルブヘッド22における傘表側22Aから傘裏側22Bへの伝熱が、矢印で示すように効率的に行われる。これにより、バルブヘッド22が全体として蓄熱されて昇温が図られると共に、この昇温された蓄熱により傘裏側22Bから吸気通路12への放熱作用が行われる。これにより、低温状態、特に、低温始動時の吸気通路12に供給されてくる吸気燃料の付着が防がれて、燃料気化の促進が図られる。その結果、エミッションの改善や燃費の向上を図ることができる。
(ステム中空部34の作用効果)
上記の本実施形態の作用効果は、上記した本実施形態においては、次の構成としていることにより顕著に行われる。先ず、バルブステム20にステム中空部34が形成されていることにより、バルブヘッド22からバルブステム20を通じて行われる伝熱が遮断されて抑制される構成となっている。これにより、図1のバルブヘッド22の傘裏側22Bに破線枠Mで示す個所の昇温の促進が図られる。
(ステム中空部34のテーパ形状空間34Cの作用効果)
特に、本実施形態においては、ステム中空部34のバルブヘッド22側の下端部34Bの形状が、テーパ形状空間34Cとされており、ステム中空部34の断面容積が減少する形状とされている。これにより、バルブヘッド22の熱容量を低減することができて、傘表側22Aから傘裏側22Bへの伝熱の早期化、及び均一化を図ることができる。
(無端円環状のヘッド中空部30の作用効果)
本実施形態のヘッド中空部30は、図2に示されるように、無端円環状の空間部形状に形成される。これにより、バルブヘッド22からバルブ座面26を通じてシリンダヘッド14への伝熱の遮断が、円盤傘形状のバルブヘッド22の外周側部位32の全周に亘って行われる。このため、図3に示すヘッド中空部30が断続的に形成される場合に比べ、熱伝達の遮断が確実に行われる。その結果、バルブヘッド22の昇温作用がより効果的に行われる。
(変形台形形状のヘッド中空部30の作用効果)
次に、本実施形態のヘッド中空部30の縦断面形状は、図4に示す上述した変形台形形状とされている。この図4に示す作用効果を図5に示す長方形状のヘッド中空部30の場合に対比して説明する。図4の変形台形形状の下辺30aの長さt4は、図5に示す長方形状の下辺30aの長さt3より長く形成されている。t4>t3とされている。熱は長い経路の方が逃げにくいので、t4>t3であることによりバルブヘッド22の傘表側22Aにおける中心部から外周面24方向への熱の逃げ作用が抑制される。
(ヘッド中空部30が形成される位置の傘表側22Aと傘裏側22Bの肉厚の相違による作用効果)
更に、図1に示すように、本実施形態においては、ヘッド中空部30が形成される個所のバルブヘッド22の肉厚は、傘表側22Aの肉厚t1が傘裏側22Bの肉厚t2より薄く形成されている。t1<t2とされている。この構成によれば、燃焼室16の燃焼熱により高温とされるバルブヘッド22における傘表側22Aの熱の外周面24方向への熱の逃げ通路が狭く、熱の逃げが抑制される。その結果、傘裏側22Bへの熱の伝熱が良好に行われ、バルブヘッド22の昇温が効率よく行われる。
また、傘表側22Aの厚みt1が薄くされることにより、この傘表側22Aを傘裏側22Bとは別部材で形成して、その間にヘッド中空部30の空間部を形成する場合に、傘表側22Aの部材を傘裏側22Bの部材に、レーザ溶接により容易に一体化して構成することができる。
なお、傘表側22Aを別部材で形成するのは、ヘッド中空部30を円環状に形成する円環状の径方向の幅をわずか広くした幅範囲とするのが良い。傘表側22A全面を別部材形成とすると、傘表側22Aと傘裏側22Bとの間に形成される微妙な隙間により、傘表側22Aから傘裏側22Bへの熱伝達が悪くなるためである。
(呼吸孔36の作用効果)
本実施形態においては、ヘッド中空部30及びステム中空部34に呼吸孔36が形成されている。これにより、呼吸孔36が形成されない閉鎖空間の空間部で形成された場合に生じる空間部内の気体の熱膨張による弊害を防止することができる。
(インテークバルブ18の変形例)
次に、第1実施形態におけるインテークバルブ18の変形例について説明する。インテークバルブ18の変形例は図6に示される。なお、当該変形例の説明において、図1に示す実施形態のインテークバルブ18と実質的に同じ部位には、同じ符号を付して示し、その詳細説明を省略する。図6に示す変形例のインテークバルブ18は、バルブヘッド22における傘表側22Aの形状と、バルブステム20の内部に形成されるステム中空部34の下端部34Bの形状が異なっている。
先ず、この変形例におけるバルブヘッド22における傘表側22Aの形状は、傘形状の外周側部位32に形成されるヘッド中空部30より径方向内周側の位置において、中央部が凹んだ円形の凹形状38に形成されている。凹形状38の円形の中心位置は、バルブステム20の軸中心位置と一致している。この傘表側22Aの凹形状38により、バルブヘッド22の熱容量の低減が図られると共に、燃焼室16からの受熱面積の拡大が図られて、傘表側22Aから傘裏側22Bへの伝熱の効率が上がり、バルブヘッド22の昇温作用が効果的に行われる。
次に、この変形例におけるバルブステム20の内部に形成されるステム中空部34の下端部34Bの、断面容積を減少させる空間形状は、円弧形状空間34Dで形成されている。この円弧形状空間34Dの場合も、図1に示すテーパ形状空間34Cと空間形状は異なるが、同様の作用効果をなす。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は図7に示される。図7は第1実施形態の図1に対比して図示したものである。したがって、図1に示す第1実施形態と実質的に同じ部位個所には、同じ符号を付して示し、その詳細説明を省略する。第2実施形態の特徴とする構成は、伝熱遮断構成をバルブ座面26を形成するバルブシート40に設定した点である。
図7に示すように、バルブシート40は吸気通路12におけるバルブ座面26が形成される位置において、シリンダヘッド14の本体部材とは別体として形成されており、シリンダヘッド14の一部を構成している。したがって、バルブシート40は吸気通路12の燃焼室16への開口端部に、円環状に配設されて形成される。
図7に示す実施形態では、バルブシート40は、図7に示す断面で見て、バルブ座面26の形成個所を除き、四角形状に形成されている。そして、このバルブシート40におけるバルブ座面26より内部にシート中空部42が形成されている。シート中空部42は、図7で見て、四角形状のバルブシート40の上辺から縦方向(上下方向)に空間部(スリット)が形成された縦型配置の形態として配置されている。そして、シート中空部42の空間部の上端はシリンダヘッド14により閉鎖された形態、すなわち埋設された形態として配設されている。したがって、シート中空部42はバルブヘッド22の外周面24の近傍位置に配設される。
本実施形態においても、シート中空部42は無端円環形状に形成されている。したがって、シート中空部42が形成されるバルブシート40も無端円環形状のブロック体として形成されている。なお、シート中空部42は第1実施形態における図2に示すヘッド中空部の場合と同様に、断続的に配置された円環状に形成してもよい。また、呼吸孔36も必要に応じて設定してもよい。
(シート中空部42の変形例)
次に、本実施形態におけるバルブシート40に形成されるシート中空部42の変形例を、図8及び図9により説明する。図8は第1変形例を示す。図8に示す第1変形例は、シート中空部42の配置形態を、図8で見て、横型配置としたものである。この横型配置のシート中空部42は、シリンダヘッド14の燃焼室16に面する側に沿った配置とされている。
図9は第2変形例を示す。図9に示す第2変形例は、シート中空部42の配置形態を、図7に示す縦側配置と図8に示す横型配置とを組み合わせた形態である。そして、第1変形例及び第2変形例の形態においても、図7に示す形態と同様の作用効果をなす。
(第2実施形態の変形例)
図10及び図11は第2実施形態の変形例を示す。第2実施形態の変形例は、内燃機関の吸気通路構造の実搭載状態における、バルブシート40に形成されるシート中空部42の配置構成に関する。図10は図7の第2実施形態の基本構成に対比して図示したものである。したがって、図7に示す基本構成と同じ部位個所には、同じ符号を付して示し、その詳細説明を省略する。当該変形例の特徴とする構成は、バルブシート40に形成されるシート中空部42の配設形態である。
図10に示すように、通常の実搭載状態では、インテークバルブ18のバルブヘッド22は水平方向に対して所定の角度を以て、すなわち傾斜して配置される。この変形例では、図10で見て、バルブヘッド22が右上がり傾斜に配置されている。したがって、バルブヘッド22に対応して配設されるバルブシート40も傾斜して配設され、この変形例では、図10で見て、バルブシート40も右上がり傾斜に配置されている。
図11は、バルブシート40に形成されるシート中空部42の配設形態を示す。この変形例のシート中空部42は、円環形状に形成されたバルブシート40の内部に円環状に配設されて形成されており、複数個のシート中空部42Aにより形成されている。図11に示す変形例では等間隔に配設された4個のシート中空部42Aにより形成されている。そして、4個のシート中空部42Aの周方向の端部間は、内周側40Aと外周側40Bとが補強リブ44が形成されて連結される構成となっている。したがって、本変形例では、補強リブ44は周方向の4カ所に等間隔に配置されて構成されている。
そして、本変形例における補強リブ44の配設位置は、図10におけるバルブシート40の実搭載状態における最下端位置には配設されない配置構成とされている。図10においてインテークバルブ18の傾斜した配設状態が中心軸線Y1で示されており、図11における中心軸線X1は、図10の図示状態の中心軸線Y1に対して直交して配設されるバルブシート40の軸線である。したがって、図11における左側位置X1Lが実搭載状態ではバルブシート40の最下方位置となり、右側位置X1Hがバルブシート40の最上方位置となる。そして、本変形例では、実搭載におけるバルブシート40の最下方部位置には補強リブ44が配置されない構成となっている。すなわち、補強リブ44はバルブシート40の最下方部位置以外に配設される構成となっている。
本変形例において、バルブシート40の最下部位置に補強リブ44を配設しない構成とするのは、次の理由による。内燃機関の低温始動直後は、燃料霧化が悪く、ウエット状態の燃料が吸気通路12に存在する。すると、インテークバルブ18の閉弁時に、吸気通路12の燃焼室16への開口端部の最下部、すなわちバルブシート40の最下方部位置に燃料が溜まる。したがって、燃料が溜まる位置に補強リブ44があると、バルブヘッド22及びバルブシート40の熱が、補強リブ44を介して熱が逃げやすくなり、温度が下がるためである。
(第2実施形態の作用効果)
上記の第2実施形態の構成においても、上述した第1実施形態と同様の作用効果がなされる。すなわち、バルブヘッド22の外周面24からのバルブ座面26及びシリンダヘッド14への伝熱作用は、バルブ座面26の内部に形成されたシート中空部42により遮断されて抑制される。その結果、第2実施形態においても、バルブヘッド22における傘表側22Aから傘裏側22Bへの伝熱が効率よく行われて、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、この第2実施形態におけるバルブヘッド22の傘裏側22Bの昇熱範囲は、図7の傘裏側に破線で示す範囲Nであり、第1実施形態よりも広範囲となっている。すなわち、第1実施形態におけるヘッド中空部30の位置も効果的に昇熱させることができる。
[他の実施形態]
本明細書に開示の技術は、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、第1実施形態のバルブヘッド22に形成するヘッド中空部30と、第2実施形態のバルブシート40に形成するシート中空部42は、併設する構成であってもよい。
また、各実施形態においてバルブステム20に形成したステム中空部34は、必ずしも形成する必要はないが、形成することによりバルブヘッド22の昇温効果を高めることができる。
また、各実施形態おけるヘッド中空部30、ステム中空部34、シート中空部42に形成される呼吸孔36は、必要に応じて設定すればよい。呼吸孔36は、各中空部30、34、42の空間部の閉鎖容積が大きい場合に形成するのがよい。空間部の閉鎖容積が小さい場合には、熱膨張も影響は少ないことから、設ける必要性が少ない。また、各中空部30,34、42の空間部が真空で形成される場合には、熱膨張が無いことから、設ける必要がない。
また、第1実施形態では、ヘッド中空部30が形成される位置における傘表側22Aの厚みを傘裏側22Bの厚みより薄く形成した。かかる構成を採ることにより上掲で示した効果を得ることができるが、同じ厚みや、逆の厚み形態であっても、所定の作用効果は達成できる。
10 内燃機関
12 吸気通路
14 シリンダヘッド
16 燃焼室
18 インテークバルブ
20 バルブステム
22 バルブヘッド
22A 傘表側
22B 傘裏側
24 外周面
26 バルブ座面
28 ステムガイド
30 ヘッド中空部
32 外周側部位
34 ステム中空部
34A 上端部
34B 下端部
34C テーパ形状空間
34D 円弧形状空間
36 呼吸孔
38 凹形状
40 バルブシート
40A 内周側
40B 外周側
42 シート中空部
44 補強リブ

Claims (9)

  1. 棒軸形状のバルブステムと、前記バルブステムの軸方向の一端に一体的に形成される円盤傘形状のバルブヘッドとを有するインテークバルブを備え、前記インテークバルブの軸方向移動により前記バルブヘッドにおける円盤傘形状の外周面が内燃機関の吸気通路のバルブ座面と着座離反して燃焼室への吸気通路の開閉を行う内燃機関の吸気通路構造であって、
    前記内燃機関の吸気通路のバルブ座面と着座離反する前記インテークバルブの前記バルブヘッドにおける円盤傘形状の外周面を形成する径方向外方位置の外周側部位の内部にヘッド中空部が形成されている、内燃機関の吸気通路構造。
  2. 棒軸形状のバルブステムと、前記バルブステムの軸方向の一端に一体的に形成される円盤傘形状のバルブヘッドとを有するインテークバルブを備え、前記インテークバルブの軸方向移動により前記バルブヘッドにおける円盤傘形状の外周面が内燃機関の吸気通路のバルブ座面と着座離反して燃焼室への吸気通路の開閉を行う内燃機関の吸気通路構造であって、
    前記内燃機関の吸気通路のバルブ座面は、吸気通路に配設されるバルブシートに形成されており、
    前記バルブシートに形成されるバルブ座面より内部にシート中空部が形成されている、内燃機関の吸気通路構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の吸気通路構造であって、
    請求項1における前記バルブヘッドの外周側部位の内部に形成される前記ヘッド中空部、又は請求項2における前記バルブシートに形成される前記シート中空部は、無端円環状の空間部形状である、内燃機関の吸気通路構造。
  4. 請求項1又は請求項1を引用する請求項3に記載の内燃機関の吸気通路構造であって、
    前記バルブヘッドにおける前記燃焼室に面する側を当該バルブヘッドの傘表側とし、反対側の面を傘裏側として、前記ヘッド中空部が形成される位置のバルブヘッドの肉厚は、傘表側の肉厚(t1)が傘裏側の肉厚(t2)よりも薄く(t1<t2)形成されている、内燃機関の吸気通路構造。
  5. 請求項1、請求項1を引用する請求項3、又は請求項4に記載の内燃機関の吸気通路構造であって、
    前記バルブヘッドにおける前記燃焼室に面する側の面形状は、前記ヘッド中空部より径方向内周側の位置において中央部が凹んだ円形の凹形状に形成されている、内燃機関の吸気通路構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかの請求項に記載の内燃機関の吸気通路構造であって、
    前記インテークバルブにおける前記バルブステムの内部に、ステム中空部が軸状に形成されている、内燃機関の吸気通路構造。
  7. 請求項6に記載の内燃機関の吸気通路構造であって、
    前記バルブステムの内部に形成される軸状のステム中空部の前記バルブヘッド側の端部のステム中空部形状は、前記バルブヘッド側の中心に向けてステム中空部の断面容積が減少する形状とされている、内燃機関の吸気通路構造。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の内燃機関の吸気通路構造であって、
    前記インテークバルブにおける前記バルブステムは、前記吸気通路に配設されるステムガイドにより軸方向に移動可能に保持される構成とされており、
    前記バルブステムの内部に形成されるステム中空部の形成位置は、前記ステムガイドにより保持される位置より前記バルブヘッド寄りの位置とされている、内燃機関の吸気通路構造。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかの請求項に記載の内燃機関の吸気通路構造であって、
    前記ヘッド中空部、シート中空部、ステム中空部には外部に通じる呼吸孔が形成されている、内燃機関の吸気通路構造。
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