JP2021059239A - Electric brake - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電動アクチュエータを備えた電動ブレーキに関するものである。 The present invention relates to an electric brake provided with an electric actuator.
特許文献1に記載の電動ブレーキにおいて、車両が停止状態にある場合、または、外気温度が設定温度より低い場合には、電動アクチュエータを駆動して、摩擦パッドとディスクロータとの間のクリアランスが0にされる。それにより、摩擦パッドとディスクロータとの間に雪が入ったり、摩擦パッドとディスクロータとの間に存在する水分が氷結したりすることを回避し、ディスクロータの錆びを抑制することができる。その結果、電動ブレーキの効きの低下を抑制することができる。 In the electric brake described in Patent Document 1, when the vehicle is stopped or the outside air temperature is lower than the set temperature, the electric actuator is driven and the clearance between the friction pad and the disc rotor is 0. Be made. As a result, it is possible to prevent snow from entering between the friction pad and the disc rotor, and to prevent the water existing between the friction pad and the disc rotor from freezing, and to suppress rust on the disc rotor. As a result, it is possible to suppress a decrease in the effectiveness of the electric brake.
本発明の課題は、引き摺りを抑制しつつ、少なくとも摩擦パッドと電動アクチュエータの押圧部材との間に異物が入り難くすることである。 An object of the present invention is to prevent foreign matter from entering at least between the friction pad and the pressing member of the electric actuator while suppressing dragging.
本発明に係る電動ブレーキにおいては、摩擦パッドと電動アクチュエータの出力部材との間に少なくとも1つの後退許容部が設けられる。後退許容部は、摩擦パッドと出力部材との間の互いに隣接する2つの部材の間に設けることができるが、摩擦パッドと出力部材との間に位置する複数の部材のうちの少なくとも1つを後退許容部とすることもできる。後退許容部は、例えば、摩擦パッドと押圧部材との間、押圧部材と出力部材との間等のうちの1つ以上に、それぞれ、設けることができる。 In the electric brake according to the present invention, at least one retreat allowance portion is provided between the friction pad and the output member of the electric actuator. The retreat allowance can be provided between two adjacent members between the friction pad and the output member, but at least one of a plurality of members located between the friction pad and the output member. It can also be a setback allowance. The retreat allowance portion can be provided, for example, in one or more of the space between the friction pad and the pressing member, the space between the pressing member and the output member, and the like.
例えば、摩擦パッドと押圧部材との間に後退許容部を設けた場合には、摩擦パッドと押圧部材との間の隙間に異物等が入り難くすることができる。また、走行中にディスクロータの振れ等に起因して摩擦パッドに後退方向の力が加えられても、後退許容部により、摩擦パッドの押圧部材に対する相対的な後退が許容される。その結果、軸力の発生が抑制され、引き摺りを抑制することができる。さらに、摩擦パッドと押圧部材との間に後退許容部が設けられるため、摩擦パッドとディスクロータとの間の隙間を0にすることができる。その場合には、摩擦パッドとディスクロータとの間への異物等の侵入も抑制することができる。 For example, when a retreat allowable portion is provided between the friction pad and the pressing member, it is possible to prevent foreign matter or the like from entering the gap between the friction pad and the pressing member. Further, even if a force in the retreating direction is applied to the friction pad due to the runout of the disc rotor during traveling, the retreating allowance portion allows the friction pad to retreat relative to the pressing member. As a result, the generation of axial force is suppressed, and dragging can be suppressed. Further, since the retreat allowance portion is provided between the friction pad and the pressing member, the gap between the friction pad and the disc rotor can be made zero. In that case, it is possible to suppress the intrusion of foreign matter or the like between the friction pad and the disc rotor.
本発明の一実施形態である電動ブレーキについて、以下、図面に基づいて詳細に説明する。 An electric brake according to an embodiment of the present invention will be described in detail below with reference to the drawings.
電動ブレーキ8は、図1に示すように電動のディスクブレーキであり、(a)車輪と一体的に回転可能なブレーキ回転体としてのディスクロータ(以下、単にロータと略称する)30、(b)図示しないマウンティングブラケットに保持され、ロータ30の両側に位置する一対の摩擦パッド32,34、(c)押付装置36等を含む。押付装置36は (i)ロータ30を跨ぎ、マウンティングブラケットに、ロータ30の回転軸線と平行な方向に移動可能に保持されたキャリパ40、(ii)キャリパ40に保持された電動アクチュエータ42、(iii)摩擦パッド32に対向する押圧部材46等を含む。
As shown in FIG. 1, the electric brake 8 is an electric disc brake, and (a) a disc rotor (hereinafter, simply abbreviated as a rotor) 30 as a brake rotating body that can rotate integrally with a wheel, (b). It includes a pair of
摩擦パッド32,34は、それぞれ、ロータ30に係合可能な摩擦係合部材32a,34aと、摩擦係合部材32a,34aを保持する保持体としてのバックアッププレート32r,34rとを含む。
The
電動アクチュエータ42は、図2に示すように、(a)ハウジング44、(b)電動モータ48および減速機50を有する駆動源、(c)駆動源の出力軸70の回転を出力部材54の軸線方向(符号Lが軸線を示す。軸線Lは、電動アクチュエータ42の軸線であり、ロータ10の回転軸線と平行である)の直線移動に変換する運動変換機構52等を含み、電動アクチュエータ42の出力部材54の軸線方向の直線移動により押圧部材46を軸線方向に移動させる。
As shown in FIG. 2, the
押圧部材46は、ハウジング44に、軸線方向に移動可能、かつ、回転不能に保持され、前面が摩擦パッド32に対向して位置する。
The
電動モータ48は、ステータを構成する複数のコイル60、概して中空の円筒状を成す回転駆動軸62等を含む。回転駆動軸62は、ハウジング44に軸受け63を介して軸線Lの周りに回転可能、かつ、軸線方向に移動不能に保持される。また、回転駆動軸62の回転は、減速機50に入力される。
The
減速機50は、遊星ギヤ式のものであり、回転駆動軸62と一体的に回転可能なサンギヤ64と、ハウジング44に固定されたリングギヤ66と、それらサンギヤ64とリングギヤ66との両方に噛合してサンギヤ64の周りを公転する複数のプラネタリギヤ68(図3には、複数のプラネタリギヤ68のうちの1つを示す)とを含む。複数のプラネタリギヤ68を保持するキャリア72が減速機50の出力軸70、換言すると、駆動源の出力軸70に連結される。具体的には、出力軸70にはキャリア72が一体的に回転可能に設けられ、キャリア72に、プラネタリギヤ68が自転可能に取り付けられるのであり、プラネタリギヤ68の公転に伴って出力軸70が軸線Lの周りに回転させられる。出力軸70には、減速機50によって、回転駆動軸62の回転速度が減速されて出力されるとともに、回転駆動軸62の回転駆動力が倍力されて出力される。
The
出力軸70は、軸線方向に伸びたものであり、ハウジング44に回転可能かつ軸線方向に移動不能に保持される。また、出力部材54は、回転駆動軸62の内周側に、軸線方向に相対移動可能かつ相対回転可能に位置するとともに、ハウジング44に、相対回転不能かつ軸線方向に相対移動可能に保持される。出力部材54の中央部には軸線方向に伸びた雌ねじ部54sが形成される。
出力軸70の後部には、キャリア72が取り付けられ、前部の外周部には雄ねじ部70sが形成される。この雄ねじ部70sは、出力部材54の雌ねじ部54sに螺合させられる。それにより、出力軸70の回転が出力部材54の軸線方向の直線移動に変換される。本実施例において、出力軸70の雄ねじ部70sおよび出力部材54の雌ねじ部46s等によりねじ機構である運動変換機構52が構成される。
The
A
電動モータ48の正方向の回転により、出力部材54が前進させられ、押圧部材46が前進させられる。押圧部材46、キャリパ40により、一対の摩擦パッド32,34がロータ30に押し付けられ、車輪6の回転が抑制される。電動ブレーキ8が作動させられるのであり、ロータ30に加えられた押付力に応じた制動力が車輪6に加えられる。
また、電動モータ48の逆方向の回転により、出力部材54が後退させられ、押圧部材46が後退させられる。
The forward rotation of the
Further, the rotation of the
リターンスプリング90は、出力軸70の後部とハウジング44との間に設けられる。リターンスプリング90は、出力軸70に、出力軸70を出力部材54の後退方向に回転させる向きのばね力(以下、後退回転方向のばね力と称する)を付与するものである。リターンスプリング90により、出力軸70を後退方向に回転させることができ、出力部材54を後退させることができる。
The
本電動ブレーキ8は、電動モータ48を制御するモータECU100を含む。モータECU100は、コンピュータを主体とするものであり、図示を省略する実行部、記憶部、入出力部等を含む。
The electric brake 8 includes a motor ECU 100 that controls an
モータECU100の入出力部には、電動モータ48の回転角を検出するレゾルバ110、出力部材54に加えられる軸線方向の力である軸力を検出する軸力センサ112等が接続されるとともに、電動モータ48の図示しない駆動回路が接続される。
軸力センサ112は、出力軸70とハウジング44の支持板120との間に設けられたスラスト軸受け122が、支持板120に加える軸線方向の力を検出するものである。そのため、軸力センサ122によって、出力部材54に押圧部材46を介して加えられる軸力、すなわち、摩擦パッド32,34がロータ30を押す力である押付力の反力が検出され得る。
A
The
モータECU100は、電動ブレーキ8を作動させる場合には、軸力センサ112によって検出される実際の軸力が、図示しないブレーキECUから供給された目標軸力に近づくように電動モータ48を制御したり、レゾルバ110によって検出された実際の回転角で決まる出力部材54または押圧部材46のストロークがブレーキECUから供給された目標ストロークに近づくように電動モータ48を制御したりする。
また、電動ブレーキ8を解除する場合には、軸力センサ112によって検出される実際の軸力が0になるまで出力部材54を後退させる。
When the electric brake 8 is operated, the
When the electric brake 8 is released, the
従来の電動ブレーキ8において、電動ブレーキ8の非作動状態において、摩擦係合部材32aとロータ30との間と、押圧部材46とバックアッププレート32rとの間との少なくとも一方に隙間が設けられるのが普通である。
押付装置36が液圧シリンダを含む場合には、走行中のロータ30の振れ等に起因して、摩擦パッド32に後退方向の力が加えられても、液圧シリンダのピストンが後退させられるため、ロータ30の振れに起因する軸力が発生し難く、引き摺りが生じ難い。
それに対して、本実施例に係る電動ブレーキ8においては、押付装置36が電動アクチュエータ42を含み、運動変換機構52に含まれる雄ねじ部46s、雌ねじ部70sは台形ねじ部とされる。正効率(出力軸70の回転によって出力部材46を移動させるときの効率)に比べて、逆効率{押圧部材46(出力部材54)の後退によって出力軸70を回転させるときの効率}が小さくなる。そのため、摩擦パッド32に後退方向の力が加えられ、押圧部材46に後退方向の力が加えられても、出力軸70を後退方向に回転させることが困難となり、出力部材54を後退させることが困難となるのであり、引き摺りが生じる等の問題がある。この問題を解消するために、摩擦係合部材32aとロータ30との間と、バックアッププレート32rと押圧部材46との間との少なくとも一方に隙間が設けられるのである。
In the conventional electric brake 8, a gap is provided between the
When the
On the other hand, in the electric brake 8 according to the present embodiment, the
しかし、摩擦係合部材32aとロータ30との間の隙間や、バックアッププレート32rと押圧部材46との間の隙間に異物等が入ったり、隙間に入った雪が氷結したりして、電動ブレーキ8の性能が低下する場合がある。
However, the electric brake 8 is caused by foreign matter entering the gap between the
そこで、本実施例に係る電動ブレーキ8において、図1に示すように、バックアッププレート32rと押圧部材46との間に後退許容部130が設けられる。後退許容部130は、摩擦パッド側の部材としてのバックアッププレート32rの出力部材側の部材としての押圧部材46に対する相対的な後退を許容するものであり、バックアッププレート32rの後面に設けられ、後方に向かって突出する環状の凸部132と、押圧部材46の前面に設けられた環状の溝部134と、バックアッププレート32rと押圧部材46との間に設けられたスプリング136とを含む。
Therefore, in the electric brake 8 according to the present embodiment, as shown in FIG. 1, a retreat
環状の凸部132と、環状の溝部134とは、ほぼ同じ大きさであり、かつ、溝部134の半径方向の幅は、凸部132の半径方向の幅より大きい。そのため、環状の凸部132は、環状の溝部134に隙間を有して挿入可能とされる。スプリング136は、軸線方向に伸びたものであり、一端部が溝部134の底部に取り付けられ、他端部が凸部132の後面132fに取り付けられる。
The annular
このように、バックアッププレート32rと押圧部材46との間に環状凸部132等を含む後退許容部130が設けられる。その結果、バックアッププレート32r(摩擦パッド)と押圧部材46との間に異物等が入り難くすることができる。
また、電動ブレーキ8の非作動状態において、走行中のロータ30の振れ等により摩擦係合部材32aに後退方向の力が作用すると、スプリング136の弾性変形により、摩擦パッド32の押圧部材46に対する相対的な後退が許容される。その結果、発生する軸力を抑制し、引き摺りが生じ難くすることができる。
さらに、前述のように、電動ブレーキ8を解除する場合には、出力部材54は、軸力センサ112によって検出される軸力が0になるまで後退させられるため、電動ブレーキ8の非作動状態において、スプリング136は弾性力を発生しない状態にある。そのため、図3に示すように、摩擦パッド32に作用する後退方向の力Fbに起因して、摩擦パッド32には、スプリング136の復元力(前進方向の力)Ffが加えられるが、復元力Ffにより、摩擦パッド32は、軸力が0となる位置(力Fbが加えられる以前の位置)に前進させられるだけである。その結果、摩擦パッド32に加えられる軸力をより一層抑制することが可能となり、引き摺りをより一層生じ難くすることができる。
In this way, the retreat
Further, when a force in the backward direction acts on the
Further, as described above, when the electric brake 8 is released, the
また、バックアッププレート32rと押圧部材46との間に後退許容部130が設けられるため、電動ブレーキ8の非作動状態において、摩擦係合部材32aとロータ30との間の隙間を0とすることができる。その場合には、摩擦係合部材32a(摩擦パッド32)とロータ30との間への異物等の侵入を抑制することができる。以下の実施例についても同様である。
Further, since the retreat
図4に示すように、本電動ブレーキ148においては、押圧部材46と本体44との間に、伸縮可能なカバー150が設けられる。カバー150は、ゴム等の弾性を有する材料により製造されたものであり、押圧部材46と本体44とにおいて保持される。カバー150によれば、押圧部材46の本体44に対する相対移動が許容されつつ、これらの間に異物等が入り難くすることができる。
本実施例に係る電動ブレーキ148においては、カバー150の筒部152が軸線方向に伸ばされて、バックアッププレート32rの後面に当接可能とされる。換言すると、筒部152の軸線方向の長さが、電動ブレーキ148の非作動状態におけるバックアッププレート32rの後面と押圧部材46の前面との間の隙間に対応する長さとされるのであり、筒部152は、電動ブレーキ148の非作動状態において、弾性力を発生しない状態にある。そして、カバー150の筒部152が、バックアッププレート32rの押圧部材46に対する相対的な後退を許容する後退許容部に対応する。
As shown in FIG. 4, in the
In the
このように、カバー150の筒部の弾性変形により、電動ブレーキ148の非作動状態におけるロータ30の振れ等に起因して、摩擦係合部材32aに後退方向の力が作用しても、バックアッププレート32rの押圧部材46に対する相対的な後退が許容されるため、引き摺りを良好に抑制することができる。また、軸部152により、バックアッププレート32r(摩擦パッド32)と押圧部材46との間に異物等が入り難くすることができる。
In this way, even if a force in the backward direction acts on the
本実施例に係る電動ブレーキ178において、図5に示すように、摩擦係合部材32aとバックアッププレート32rとの間に筒状を成す弾性部材180が設けられる。弾性部材180は、軸方向の一端部が、摩擦係合部材32aの後面に形成された環状の溝部182に嵌合され、他端部が、溝部182から突出して、バックアッププレート32rの前面に当接可能とされる。電動ブレーキ178の非作動状態において、弾性部材180の他端部はバックアッププレート32rに当接した状態にあるが、この状態で、弾性部材180は弾性力を発生しない状態にある。そして、本電動ブレーキ178において、弾性部材180が、摩擦パッド側の部材としての摩擦係合部材32aの出力部材側の部材としてのバックアッププレート32rに対する相対的な後退を許容する後退許容部に対応する。
In the
このように、電動ブレーキ178の非作動状態において、ロータ30の振れ等に起因して摩擦係合部材32aに後退方向の力が作用しても、弾性部材180の弾性変形により、摩擦係合部材32aのバックアッププレート32rに対する相対的な後退が許容されるため、軸力を抑制し、引き摺りを良好に抑制することができる。
また、後退許容部180が摩擦係合部材32aとバックアッププレート32rとの間に設けられるため、電動ブレーキ178の非作動状態において、バックアッププレート32rと押圧部材46との間の隙間を0とすることができる。その結果、バックアッププレート32r(摩擦パッド)と押圧部材46との間に異物等が入り難くすることができる。
なお、バックアッププレート32rの前面に環状の溝部を設けて弾性部材180が嵌合されるようにすることもできる。
As described above, even if a force in the backward direction acts on the
Further, since the
An annular groove may be provided on the front surface of the
本実施例に係る電動ブレーキ198において、図6に示すように、バックアッププレート200が弾性部材によって製造されたものとされる。バックアッププレート200は、電動ブレーキ198の非作動状態において、弾性力を発生しない状態にある。
バックアッププレート200が、摩擦パッド側の部材としての摩擦係合部材32aの出力部材側の部材としての押圧部材46に対する相対的な後退を許容する後退許容部に対応する。
In the
The
本実施例において、バックアッププレート200の弾性変形により、電動ブレーキ198の非作動状態におけるロータ30の振れに起因して、摩擦係合部材32aに後退方向の力が加えられても、摩擦係合部材32aの押圧部材46に対する相対的な後退が許容されるため、引き摺りが生じ難くすることができる。また、電動ブレーキ198の非作動状態において、バックアッププレート200と押圧部材46との間の隙間を0とすることができる。その結果、バックアッププレート200(摩擦パッド)と押圧部材46との間に異物等が侵入し難くすることができる。
In this embodiment, even if a force in the backward direction is applied to the
本実施例に係る電動ブレーキ248においては、図7に示すように、出力部材250と押圧部材252との間に軸線方向に弾性変形可能なスプリング254が設けられる。また、出力部材250と押圧部材252とは、出力部材250の後退に伴って押圧部材252を後退させ得る状態で係合させられる。換言すると、押圧部材252には半径方向内方に突出するリング状部材260が設けられるとともに、出力部材250には半径方向外方に突出するフランジ262が設けられ、フランジ262はリング状部材260の前方に位置する。スプリング254は、摩擦パッド側の部材としての押圧部材252の出力部材側の部材としての出力部材250に対する相対的な後退を許容する後退許容部に対応する。また、本実施例に係る電動ブレーキ248において、図示する状態、すなわち、出力部材250のフランジ262が押圧部材252のリング状部材260に当接した状態において、スプリング254が弾性力を発生しない状態とされる。
In the
電動ブレーキ248の作動時には、出力部材250がスプリング254の弾性力に抗して前進させられる。出力部材250が押圧部材252に当接すると、その後、出力部材250の前進に伴って押圧部材252が前進させられる。一対の摩擦パッド32,34がロータ30に押し付けられて、電動ブレーキ248が作動させられる。
When the
電動ブレーキ248の解除時には、出力部材250が後退させられるとともに、押圧部材252が摩擦係合部材32aの復元力、リターンスプリング90の復元力等により後退させられる。この間、図8に示すように、出力部材250の後退ストロークの増加に対する軸力の減少勾配は大きい。そして、押圧部材252に加えられる摩擦係合部材32aの復元力等が小さくなった場合には、出力部材250には主としてスプリング254の弾性力が加えられる。出力部材250は、押圧部材252に対して相対的に後退させられる。この間、出力部材250の後退ストロークの増加に対する軸力の減少勾配が小さくなる。出力部材250は、軸力センサ112によって検出された軸力が0になるまで後退させられる。出力部材250の押圧部材252に対する相対的な後退により、フランジ262がリング状部材260に当接し、軸力が0になることが多いが、フランジ262がリング状部材260に当接した状態で軸力が0より大きい場合には、軸力が0になるまで出力部材250の後退に伴って押圧部材252が後退させられる。
When the
そして、電動ブレーキ248の非作動状態において、ロータ30の振れ等に起因して摩擦係合部材32aに後退方向の力が加えられても、押圧部材252の出力部材250に対する相対的な後退がスプリング254により許容される。そのため、電動ブレーキ248の非作動状態におけるロータ30の振れ等に起因する引き摺りを抑制することができる。また、本実施例に係る電動ブレーキ248においては、押圧部材252と出力部材250との間にスプリング254が設けられるため、電動ブレーキ248の非作動状態において、バックアッププレート32rと押圧部材252との間の隙間を0とすることができる。そのため、バックアッププレート32r(摩擦パッド)と押圧部材252との間に異物等が入り難くすることができる。
Then, in the non-operating state of the
なお、本発明は、上述に記載の態様の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。 In addition to the above-described embodiments, the present invention can be implemented in various modifications and improvements based on the knowledge of those skilled in the art.
8,148,178,198,248:電動ブレーキ 32a:摩擦係合部材 32r:バックアッププレート 46:押圧部材 130:後退許容部 136:スプリング 150:カバー 152:筒部 180:弾性部材 200:バックアッププレート 252:押圧部材 250:出力部材 254:スプリング
8,148,178,198,248:
(1)車輪と一体的に回転可能なブレーキ回転体の両側に位置する一対の摩擦パッドと、
電動アクチュエータを備えた押付装置と
を含み、前記電動アクチュエータの出力部材の前進により、押圧部材を前進させ、前記一対の摩擦パッドを前記ブレーキ回転体に押し付けて、前記車輪の回転を抑制する電動ブレーキであって、
当該電動ブレーキが、前記摩擦パッドと前記出力部材との間に設けられ、前記摩擦パッド側の部材の前記出力部材側の部材に対する相対的な後退を許容する少なくとも1つの後退許容部を含む電動ブレーキ。
(2)前記一対の摩擦パッドの各々が、それぞれ、前記ブレーキ回転体に摩擦係合可能な摩擦係合部材と、前記摩擦係合部材を保持する保持体とを備え、
前記少なくとも1つの後退許容部のうちの1つが、前記摩擦係合部材と前記保持体との間に設けられた(1)項に記載の電動ブレーキ。
(3)前記少なくとも1つの後退許容部のうちの1つが、前記摩擦パッドと前記押圧部材との間に設けられた(1)項または(2)項に記載の電動ブレーキ。
例えば、保持体と押圧部材との間に後退許容部を設けることができる。
(4)前記少なくとも1つの後退許容部のうちの1つが、前記押圧部材と前記出力部材との間に設けられた(1)項ないし(3)項のいずれか1つに記載の電動ブレーキ。
(5)前記一対の摩擦パッドの各々が、それぞれ、前記ブレーキ回転体に摩擦係合可能な摩擦係合部材と、前記摩擦係合部材を保持する保持体とを備え、
前記保持体が、前記少なくとも1つの後退許容部のうちの1つとされた(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載の電動ブレーキ。
本項に記載の電動ブレーキにおいては、保持体により、摩擦係合部材の押圧部材に対する後方への相対移動が許容される。
(6)前記少なくとも1つの後退許容部のうちの1つが、弾性部材を含む(1)項ないし(5)項のいずれか1つに記載の電動ブレーキ。
弾性部材には、スプリング、ゴム等が該当する。
(7)当該電動ブレーキの非作動状態において、前記摩擦パッドと前記押圧部材の前面との間の隙間が0とされた(1)項、(2)項、(4)項ないし(6)項のいずれか1つに記載の電動ブレーキ。
(8)当該電動ブレーキの非作動状態において、前記摩擦パッドと前記ブレーキ回転体の摩擦面との間の隙間が0とされた(1)項ないし(7)項のいずれか1つに記載の電動ブレーキ。
(9)当該電動ブレーキが、前記電動アクチュエータを制御することにより、前記出力部材を後退させるアクチュエータ制御部を含み、
前記アクチュエータ制御部が、前記出力部材を、前記出力部材に加えられる軸力が0になるまで後退させる(1)項ないし(8)項のいずれか1つに記載の電動ブレーキ。
上記実施例において、モータECU100、軸力センサ112等によりアクチュエータ制御部が構成される。
(1) A pair of friction pads located on both sides of a brake rotating body that can rotate integrally with the wheel,
An electric brake including a pressing device including an electric actuator, in which the pressing member is advanced by advancing the output member of the electric actuator, and the pair of friction pads are pressed against the brake rotating body to suppress the rotation of the wheels. And
The electric brake is provided between the friction pad and the output member, and includes at least one retreat permitting portion that allows the member on the friction pad side to retreat relative to the member on the output member side. ..
(2) Each of the pair of friction pads includes a friction engaging member capable of frictionally engaging with the brake rotating body and a holding body holding the friction engaging member.
The electric brake according to item (1), wherein one of the at least one retreat allowable portion is provided between the friction engaging member and the holding body.
(3) The electric brake according to item (1) or (2), wherein one of the at least one retreat allowable part is provided between the friction pad and the pressing member.
For example, a retreat allowance portion can be provided between the holding body and the pressing member.
(4) The electric brake according to any one of items (1) to (3), wherein one of the at least one retreat allowable part is provided between the pressing member and the output member.
(5) Each of the pair of friction pads includes a friction engaging member capable of frictionally engaging with the brake rotating body and a holding body holding the friction engaging member.
The electric brake according to any one of items (1) to (4), wherein the holding body is one of the at least one retreat allowable part.
In the electric brake described in this section, the holding body allows the friction engaging member to move backward relative to the pressing member.
(6) The electric brake according to any one of items (1) to (5), wherein one of the at least one retreat allowable part includes an elastic member.
The elastic member corresponds to a spring, rubber, or the like.
(7) Items (1), (2), (4) to (6), wherein the gap between the friction pad and the front surface of the pressing member is 0 in the non-operating state of the electric brake. The electric brake described in any one of.
(8) The item according to any one of (1) to (7), wherein the gap between the friction pad and the friction surface of the rotating brake body is 0 in the non-operating state of the electric brake. Electric brake.
(9) The electric brake includes an actuator control unit that retracts the output member by controlling the electric actuator.
The electric brake according to any one of items (1) to (8), wherein the actuator control unit retracts the output member until the axial force applied to the output member becomes zero.
In the above embodiment, the actuator control unit is configured by the
Claims (1)
電動アクチュエータを備えた押付装置と
を含み、前記電動アクチュエータの出力部材の前進により、押圧部材を前進させ、前記一対の摩擦パッドを前記ブレーキ回転体に押し付けて、前記車輪の回転を抑制する電動ブレーキであって、
当該電動ブレーキが、前記摩擦パッドと前記出力部材との間に設けられ、前記摩擦パッド側の部材の前記出力部材側の部材に対する相対的な後退を許容する少なくとも1つの後退許容部を含む電動ブレーキ。 A pair of friction pads located on both sides of the brake rotating body that can rotate integrally with the wheel,
An electric brake including a pressing device including an electric actuator, in which the pressing member is advanced by advancing the output member of the electric actuator, and the pair of friction pads are pressed against the brake rotating body to suppress the rotation of the wheels. And
The electric brake is provided between the friction pad and the output member, and includes at least one retreat permitting portion that allows the member on the friction pad side to retreat relative to the member on the output member side. ..
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2019
- 2019-10-08 JP JP2019184966A patent/JP2021059239A/en active Pending
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