JP2021059131A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Kengo Asami
研悟 浅海
久史 土井
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Abstract

【課題】前方車両の影響を受けずに、車両(自車)が空気抵抗低減範囲に入る車間距離Wiを維持可能な車両Cの制御装置1を提供する。【解決手段】車両Cの制御装置1は、隊列走行判断部10と、実トルク算出部4と、基準トルク算出部6と、空気抵抗増減率算出部8と、車間距離制御部2と、を備える。隊列走行判断部10は、車両が隊列走行中か否かを判断する。実トルク算出部4は、隊列走行中の車両の動力装置12の状態を検知し、動力装置12の実トルクを算出する。基準トルク算出部6は、隊列走行中の車両Cの走行状態を検知し、走行状態から動力装置12の基準トルクを算出する。空気抵抗増減率算出部8は、実トルクTrおよび基準トルクTtに基づいて、隊列走行中の車両の空気抵抗の増減率Rを算出する。車間距離制御部2は、空気抵抗増減率Rが目標値Rtとなるまで、車両Cと車両Cの前方の車両との車間距離Wiを制御する。【選択図】 図1

Description

本発明は、動力装置を有する車両の制御装置に関する。
従来、モータやエンジンなどの動力装置を有し、動力装置のトルクを制御しながら隊列走行を行う車両の制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の車両の制御装置では、予め定められた車間距離を維持するように動力装置のトルクを制御して加速および惰性走行を繰り返しながら隊列走行を行う。このように、車両を隊列走行させることによって、自らの車両(以下自車と記す)の前方を走行する車両(以下前方車両と記す)の空気抵抗低減範囲を利用して、自車が受ける空気抵抗を低減する。また、特許文献1の制御装置は、車車間通信装置を有し、前方車両の走行状態の情報を、車車間通信装置を介して受けとることで自車を制御する。
特開2010−258207号公報
しかし、前方車両の空気抵抗低減範囲は、前方車両の形状などによって異なる。特許文献1の車両の制御装置は、予め定められた車間距離を維持するように動力装置を制御する。このため、前方車両の形状などの影響を受けて、予め定められた車間距離と異なる位置に空気抵抗低減範囲がある場合もある。このような場合、自車の受ける空気抵抗が十分に低減されない場合もある。この結果、隊列走行をしているにもかかわらず、自車の燃費が十分に低減されないおそれがある。
さらに、特許文献1の車両の制御装置は、前方車両の走行状態の情報を、車車間通信装置を介して受けとることで、車間距離を制御している。このため、前方車両の車車間通信装置の故障などによって前方車両から前方車両の走行状態の情報を受け取れない場合、自車は車間距離を維持できない。
本発明の課題は、前方車両の影響を受けることなく、自車が空気抵抗低減範囲に入る車間距離を維持可能な車両の制御装置を提供することにある。
本発明に係る車両の制御装置は、動力装置を有する車両の制御装置である。車両の制御装置は、隊列走行判断部と、実トルク算出部と、基準トルク算出部と、空気抵抗増減率算出部と、車間距離制御部と、を備える。隊列走行判断部は、車両が隊列走行中か否かを判断する。実トルク算出部は、隊列走行中の車両の動力装置の状態を検知し、動力装置の実トルクを算出する。基準トルク算出部は、隊列走行中の車両の走行状態を検知し、走行状態から動力装置の基準トルクを算出する。空気抵抗増減率算出部は、実トルクおよび基準トルクに基づいて、隊列走行中の車両の空気抵抗の増減率を算出する。車間距離制御部は、空気抵抗増減率が目標値となるまで、車両と車両の前方の車両との車間距離を制御する。この目標値は、車両が空気抵抗低減範囲にある場合に得られる値である。
この車両の制御装置によれば、動力装置の状態を検知することで算出される実トルクと、車両の走行状態を検知することで算出される基準トルクと、に基づいて空気抵抗増減率を算出する。この空気抵抗増減率が目標値であれば、前方車両の形状に影響されることなく、自車が前方車両の空気抵抗低減範囲に入っているということになる。車間距離制御部は、空気抵抗増減率が目標値となるように車間距離を制御することで、自車が前方車両の空気抵抗低減範囲に入るように自車を制御できる。さらに、実トルクと、基準トルクは、自車の動力装置の状態および走行状態を検知することで算出される。これによって、前方車両の走行状態の情報は不要である。この結果、車車間通信装置を用いる必要もない。このため、この車両の制御装置によれば、前方車両の影響を受けることなく、空気抵抗低減範囲に入る車間距離を維持可能な車両の制御装置を提供することができる。
目標値は、車両の速度が高いほど大きくてもよい。
この構成によれば、自車の速度に応じて、適切な空気抵抗低減範囲に入る車間距離を維持することができる。
空気抵抗増減率は、実トルクを基準トルクで除算した値であってもよい。
この構成によれば、動力装置が実際に発生している実トルクと、自車の走行状態から算出される基準トルクとの比率を算出できる。このトルクの比率は、自車が前方車両の空気抵抗低減範囲にあることによって発生する。車両の制御装置は、この比率から空気抵抗増減率を算出できる。
車間距離制御部は、目標値となるまで、車間距離を詰める制御を行ってもよい。
この構成によれば、車間距離制御部によって、前方車両の空気抵抗低減範囲に入るように自車を制御できる。
車間距離制御部は、実トルクの所定期間の平均値を取得してもよい。車間距離制御部は、平均値が変化した場合は、平均値の変化を抑制するように車両を制御しながら、車間距離を制御してもよい。
この構成によれば、実トルクが急激に変化するような車両の制御を防止できる。すなわち、自車の急激な加減速を防止できる。また、急激な加減速による燃費の悪化を抑制できる。
隊列走行判断部は、車両が前方の車両の空気抵抗低減範囲から外れたか否か判断してもよい。車間距離制御部は、車両が空気抵抗低減範囲から外れた場合、車両の速度を所定時間維持してもよい。
この構成によれば、自車が安全に走行できる。
本発明によれば、前方車両の影響を受けることなく、自車が空気抵抗低減範囲に入る車間距離を維持可能な車両の制御装置を提供することができる。
本発明の一実施形態による車両の制御装置の構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態による車両の制御装置の制御手順を示すフローチャート。 本発明の一実施形態による車間距離制御部が行うサブルーチンの制御手順を示すフローチャート。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、車両Cの制御装置1は、車間距離制御部2と、基準トルク算出部4と、実トルク算出部6と、空気抵抗増減率算出部8と、隊列走行判断部10と、を備える。制御装置1は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央演算処理装置(CPU)を含んで構成される。車間距離制御部2、基準トルク算出部4、実トルク算出部6、空気抵抗増減率算出部8、および隊列走行判断部10は、制御装置1に記憶されるソフトウェアによって実現される機能構成である。
車両Cは、動力装置12と、車間距離計測センサ14と、傾斜検知センサ16と、速度センサ18と、舵角センサ20と、アクセルポジションセンサ22と、ブレーキストロークセンサ24と、コラムスイッチ26と、を有する。
動力装置12は、車両Cの駆動輪を駆動する動力源である。本実施形態では、動力装置12は、ガソリンや軽油を燃料とする内燃機関と、変速機と、で構成される。しかし、動力装置12は、モータや発電機と内燃機関を組み合わせて構成されるハイブリッド型の動力装置12や、モータのみによって構成される電気型の動力装置12であってもよい。動力装置12は、動力装置12が実際に発生するトルクを検知可能なセンサ(図示せず)を含む。このセンサは、内燃機関の場合は、例えばエアフローセンサ(ガソリンエンジンの場合)または燃料噴射量センサ(ディーゼルエンジンの場合)である。また、動力装置12が、モータの場合は、電流量センサである。動力装置12がハイブリッドの場合は、これらセンサの組み合わせである。
車間距離計測センサ14は、車両Cの前方に設けられたミリ波装置やレーザ装置によって、自車と前方車両の車間距離Wiを計測する。傾斜検知センサ16は、車両Cが傾斜状態にあるか否かを検知する。速度センサ18は、車両Cの車輪の回転を検知することで、車両Cの速度を検知する。舵角センサ20は、車両Cの操舵(ハンドル)角を検知する。アクセルポジションセンサ22は、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量を検知する。ブレーキストロークセンサ24は、ブレーキペダル(図示せず)の踏み込み量を検知する。コラムスイッチ26は、ハンドル付近に設けられたスイッチであり、方向指示器の操作が可能である。動力装置12の各センサ、車両Cの各センサ、およびコラムスイッチ26は、制御装置1と電気的に接続され、制御装置1に、各センサの出力値を送信する。
車間距離制御部2は、上記各センサからの値を取得し、車両Cの走行状態を検知する。また、車間距離制御部2は、車間距離計測センサ14から前方車両との車間距離Wiを検知する。ここで車両Cの走行状態とは、車両Cの速度、加減速の状態、舵角などの値から車両Cがカーブ走行中か否か、および車線変更などを行っているか否かの状態を示す。
車間距離制御部2は、前方車両との車間距離Wiを制御する。より具体的には。車間距離制御部2は、動力装置12の制御機器を制御することで、車両Cを加減速させて車間距離Wiを制御する。動力装置12の制御機器は、動力装置12が内燃機関の場合はスロットルバルブや燃料噴射装置である。動力装置12がモータおよびハイブリッドの場合は、インバータおよびハイブリッドECU(Electronic Control Unit)である。
より具体的には、車間距離制御部2は、車両Cの制動力を考慮した複数の設定車間距離W(例えば、W1=10m、W2=12m、W3=14m、W4=16mの4つ)に向けて、動力装置12を制御する。具体的には、車間距離制御部2は、動力装置12の出力(トルク)を制御し、車両Cを加減速させることで、車間距離Wiを制御する。車間距離制御部2は、空気抵抗増減率Rが目標値Rtとなるまで、車間距離Wiを制御する。
基準トルク算出部4は、車両Cの各センサから取得した出力値から車両Cの走行状態を検知して、動力装置12が発生すべき基準トルクTtを算出する。すなわち、基準トルク算出部4は、車両Cの速度、変速機のギヤ段数、車両Cの重量、車両Cの走行抵抗および前方車両が無い状態の空気抵抗、並びに車両Cの傾斜状態などから、予め記憶された算出式を用いて、動力装置12が理論的に発生している基準トルクTtを算出する。
実トルク算出部6は、動力装置12の各センサから取得した出力値から動力装置12の状態を検知して、動力装置12が実際に発生している実トルクTrを算出する。すなわち、実トルク算出部6は、動力装置12が内燃機関であれば、エアフローセンサまたは燃料噴射量センサの出力値から内燃機関が実際に発生している実トルクTrを算出する。動力装置12がモータの場合は、電流量センサの出力値からモータが実際に発生している実トルクTrを算出する。動力装置12がハイブリッドの場合は、これらトルクを組み合わせて、ハイブリッド型の動力装置12が実際に発生している実トルクTrを算出する。
空気抵抗増減率算出部8は、実トルク算出部6で算出した実トルクTrおよび基準トルク算出部4で算出した基準トルクTtに基づいて、車両Cの空気抵抗増減率Rを算出する。より具体的には、空気抵抗増減率算出部8は、実トルクTrを基準トルクTtで除算することで空気抵抗増減率Rを算出する。すなわち、基準トルクTtは、車両Cの走行状態から算出したトルクであり、実際に動力装置12が発生するトルクである。この実トルクTrと基準トルクTtとの差は、車両Cが受ける空気抵抗の差によって発生する。このため、空気抵抗増減率算出部8は、実トルクTrを基準トルクTtで除算することで、基準トルクTtに対する実トルクTrの比率を算出する。空気抵抗増減率算出部8は、この比率から1から減算することで、空気抵抗増減率Rを算出する。すなわち、空気抵抗増減率Rは、車両Cが受ける空気抵抗の差によって、実トルクTrが基準トルクTtに対してどの割合増減したかを示す値である。例えば、比率が0.8であった場合、車両Cが受ける空気抵抗の差によって実トルクTrは、基準トルクTtに対して20%減少したことになる。この20%が空気抵抗増減率Rである。
隊列走行判断部10は、車両Cが隊列走行中か否かを判断する。より具体的には、隊列走行判断部10は、アクセルポジションセンサ22およびブレーキストロークセンサ24の出力値を取得し、車両Cのユーザによって加減速が制御されていないこと検知する。また、図示しないスイッチなどによって、車両Cがクルーズ走行中であることを検知する。隊列走行判断部10は、これに加えて、車間距離計測センサ14によって、前方車両との車間距離Wiを検知し、車間距離Wiが設定車間距離Wにある場合に、車両Cが隊列走行中と判断する。
また、隊列走行判断部10は、舵角センサ20の出力値から、車両Cが隊列走行から外れ、空気抵抗低減範囲外にあるか否か判断する。すなわち、隊列走行判断部10は、舵角センサ20の出力値のみが変化した場合、車両Cがカーブを走行していると判断し、空気抵抗低減範囲外にあると判断する。また、隊列走行判断部10は、舵角センサ20、アクセルポジションセンサ22、およびブレーキストロークセンサ24の出力値から、ハンドル、アクセルペダル、およびブレーキペダルのうちいずれかが操作されたと判断した場合、車両Cが隊列走行から外れたと判断する。さらに、隊列走行判断部10は、コラムスイッチ26が操作された場合、車両Cが隊列走行から外れたと判断する。
次に、図3のフローチャートを用いて、制御装置1が行うメインルーチンの制御手順について説明する。なお、制御装置1は、車両Cがクルーズ走行中となると本制御を開始する。
S1では、隊列走行判断部10が、車両Cが隊列走行中か否か判断する。隊列走行判断部10は車両Cが隊列走行中と判断した場合(S1 Yes)、S2に処理を進める。一方、隊列走行判断部10は車両Cが隊列走行中でないと判断した場合(S1 No)、隊列走行中となるまでS1に戻る。
S2では、基準トルク算出部4が車両Cの走行状態を検知し、基準トルクTtを算出し、S3に処理を進める。S3では、実トルク算出部6が動力装置12の状態を検知し、実トルクTrを算出し、S4に処理を進める。S4では、空気抵抗増減率算出部8が実トルクTrを基準トルクTtで除算して空気抵抗増減率Rを算出し、S5に処理を進める。
S5では、車間距離制御部2が前方車両との車間距離Wiを取得し、車間距離Wiが安全車間距離Wmin以下か否か判断する。ここで安全車間距離Wminは、車両Cの制動能力に基づいて定められ、複数の設定車間距離W以下の値(例えばW1=10m以下の値)である。
S5において、車間距離制御部2が、車間距離Wiが安全車間距離Wminよりも大きいと判断した場合(S5 No)、S6に処理を進める。S6では、車間距離制御部2は空気抵抗増減率Rが目標値Rtか否かを判断する。S6において、車間距離制御部2は空気抵抗増減率Rが目標値Rtであると判断した場合(S6 Yes)、車間距離制御部2がS7に処理を進める。S7では、車間距離制御部2は、車間距離Wiを維持してS8に処理を進める。ここで目標値Rtは、車両C(自車)が前方車両の空気抵抗低減範囲にある場合に得られる数値であればよい。すなわち、目標値Rtは、前方車両の形状によらず、空気抵抗低減範囲(スリップストリーム)にある場合に期待される空気抵抗増減率Rを目標値Rtとすればよい。さらに、目標値Rtは、車両Cの速度が高いほど大きい値としてもよい。例えば、車両Cの速度が高いほど、空気抵抗は高くなる。一方、車両Cが前方車両の空気抵抗低減範囲にあれば、空気抵抗の減少によって低減できる実トルクTrは大きい。すなわち、空気抵抗増減率Rは大きくなる。目標値Rtは、予め実験などによって車両Cの速度毎に求め、制御装置1の記憶装置に記憶させておけばよい。また、目標値Rtは、例えば目標値Rtを中心として所定範囲値の幅をもたせてもよい。車間距離制御部2は、空気抵抗増減率Rが目標値Rtを中心とする所定範囲値となった場合に、空気抵抗増減率Rが目標値Rtとなったと判断してよい。
一方、S5において、車間距離制御部2が、車間距離Wiが安全車間距離Wmin以下であると判断した場合(S5 Yes)、S9に処理を進める。S9では、車間距離制御部2は、車速を所定時間維持し、S10に処理を進める。これによって、車両Cの後方車両からの衝突などを回避しながら、車両Cが安全に走行できる。
また、S6において、車間距離制御部2が、空気抵抗増減率Rが目標値Rtよりも大きいと判断した場合(S6 No)、S11に処理を進める。S11では、車間距離制御部2は、後述するサブルーチンの車間距離Wiを詰める制御(以下車間距離詰め制御と記す)を行い、処理をS2に戻す。
S8では、隊列走行判断部10が空気抵抗低減範囲外か否か判断する(S8)。ここでは、隊列走行判断部10は、車両Cが車間距離Wiを維持したクルーズ走行をしているにも関わらず、車両Cがカーブなどに差し掛かった場合は、空気抵抗低減範囲外と判断する。すなわち、車両Cがカーブなどに差し掛かった場合、前方車両が車間距離計測センサ14の検知範囲内でありながらも、前方車両の空気抵抗範囲外となる場合がある。本実施形態では、隊列走行判断部10は、舵角センサ20の出力値のみが変化した場合、車両Cがカーブを走行している判断し、前方車両の空気抵抗低減範囲外と判断する。
車間距離制御部2が空気抵抗低減範囲外であると判断した場合(S8 Yes)、処理をS9に進める。S9では、車間距離制御部2は、車両Cの速度(車速)を所定時間維持する。これによって、車両Cの後方車両からの衝突などを回避しながら、車両Cが安全に走行できる。一方、車間距離制御部2が空気抵抗低減範囲内であると判断した場合(S8 No)、処理を前述したS7に戻し,車間距離Wiを維持する。
S10では、隊列走行判断部10が、車両Cのユーザによって意図的に隊列走行から外れたか否かを判断する(S10)。隊列走行判断部10は、ハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダル、コラムスイッチ26が、ユーザによって操作された場合、意図的に隊列走行から外れたと判断する。隊列走行判断部10が、車両Cが隊列走行から外れたと判断した場合(S10 Yes)、本制御を終了し、車両Cに隊列走行ではない通常のクルーズ走行をさせる。
次に、図3を用いて、車間距離制御部2が行うサブルーチンである車間距離詰め制御について説明する。
車間距離詰め制御では、S21で、車間距離制御部2が車間距離Wiを1ステップ詰めてS22に処理を進める。ここで、車間距離Wiは、安全車間距離Wminより大きい値である(S5 No)から、車間距離制御部2は、車間距離Wiを詰めることができる。そこで、車間距離制御部2は、車間距離Wiを複数の設定車間距離Wのうち、車間距離Wiに最も近い値にする。車間距離制御部2は、車間距離Wiの値を現在の設定車間距離Wから、車間距離Wiが一つ分小さい設定車間距離Wに変更する。例えば、現在の設定車間距離WがW4の16mだった場合、車間距離制御部2は、車間距離Wiを車間距離Wiが一つ分小さい設定車間距離WであるW3の14mにする。車間距離制御部2は、車間距離WiがW3となるように、動力装置12を制御して車間距離Wiを詰める。車間距離制御部2は、このようにして、車間距離Wiを1ステップ詰める。
S22では、車間距離制御部2は、車間距離Wiを1ステップ詰める際の、実トルクTrの所定期間の平均値TrAを取得し、平均値TrAが変化したか否か判断する(以下明細書および図面において最初に取得した平均値TrAを平均値TrA1と記す)。すなわち、車間距離Wiを1ステップ詰める際、実トルクTrの所定期間の平均値TrAが変化する場合、所定期間に車両Cの速度が急激に変化したこととなる。この場合、車両Cは動力装置12によって、急激な加減速が発生したこととなる。このような場合、車両Cは急激な加速によって、車両Cの速度が上昇した結果オーバーシュートし、その結果、オーバーシュート分を減速して取り戻すハンチングが発生し得る。車間距離制御部2は、このようなハンチングが発生しないように、平均値TrAが変化したか否か判断しながら、動力装置12を制御して車間距離Wiを制御する。
車間距離制御部2は、取得した平均値TrA1が変化したと判断した場合(S22 Yes)、S23に処理を進める。S23では、車間距離制御部2は、実トルクTrの平均値TrAの変化を抑制するように車両Cの動力装置12を制御し、S24に処理を進める。具体的には、車間距離制御部2は、平均値TrA1が上昇した場合、平均値TrAのこれ以上の上昇を抑制するように動力装置12の実トルクTrを低下させる。これにより、車両Cが緩やかに減速し実トルクTrが緩やかに下がる。この結果、平均値TrAがこれ以上上昇することを抑制できる。一方、車間距離制御部2は、平均値TrA1が下降した場合は、平均値TrAのこれ以上の下降を抑制するように動力装置12の実トルクTrを上昇させる。これにより、車両Cが緩やかに増速し実トルクTrが緩やかに上がる。この結果、平均値TrAがこれ以上下降し変化することを抑制できる。
S24では、車間距離制御部2は、実トルクTrの所定期間の平均値TrAを再度取得し(以下明細書および図面において再度取得した平均値TrAを平均値TrA2と記す)、再度取得し平均値TrA2が変化したか否か判断する。車間距離制御部2は、S22で最初に取得した平均値TrA1が変化してない場合(S22 No)および、S24で再度取得した平均値TrA2が変化してない場合(S24 Yes)、処理をメインルーチンに戻す。
一方、車間距離制御部2は、再度取得した平均値TrA2が変化した場合(S24 No)、処理をS23に戻して再び実トルクTrが低下、または、上昇するように、動力装置12を制御する。
以上説明した通り、本発明によれば、前方車両の影響を受けずに、車両C(自車)が空気抵抗低減範囲に入る車間距離Wiを維持可能な車両Cの制御装置1を提供できる。さらに本発明によれば、実トルクTrと、基準トルクTtは、車両C(自車)の動力装置12の状態および走行状態を検知することで算出される。これによって、前方車両の走行状態の情報は不要である。この結果、車車間通信装置を用いる必要もない。これにより、前方車両の車車間通信の故障などの影響を受けない。さらに、車両C(自車)に車車間通信を搭載する必要もないため、車両Cのコストを低減できる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)上記実施形態では、空気抵抗増減率Rは、実トルクTrを基準トルクTtで除算することで算出したが、本発明はこれに限定されない。空気抵抗増減率Rは、例えば、基準トルクTtと実トルクTrの差分を算出し、この算出結果に所定係数などを掛け合わせて空気抵抗増減率Rを算出してもよい。いずれにせよ、実トルクTrおよび基準トルクTtに基づいて、空気抵抗増減率Rを算出すれば、いかなる方法であってもよい。
(b)上記実施形態では、空気抵抗増減率算出部8は、実トルクTrを基準トルクTtで除算した値を1から減算して空気抵抗増減率Rを算出したが、実トルクTrを基準トルクTtで除算した値そのものを空気抵抗増減率Rとしてもよい。この場合、目標値Rtは、車両Cの速度が高いほど小さくしてもよい。
(c)上記実施形態では、車間距離計測センサ14を用いて、車間距離Wiを検知したが、本発明はこれに限定されない。車両Cがカメラを搭載する場合、カメラで取得した映像または画像を処理することで、車間距離Wiを検知してもよい。
(d)上記実施形態では、隊列走行判断部10は、空気抵抗低減範囲外か否か判断する場合、舵角センサ20の出力値を用いて判断したが、本発明はこれに限定されない。車両Cがカメラを搭載している場合は、カメラによって空気抵抗低減範囲外か否か判断してもよい。
1:制御装置,2:車間距離制御部,4:基準トルク算出部
6:実トルク算出部,8:空気抵抗増減率算出部
10:隊列走行判断部,12:動力装置
C:車両,R:空気抵抗増減率,Rt:目標値
Tr:実トルク,Tt:基準トルク
TtA:平均値,Wi:車間距離

Claims (6)

  1. 動力装置を有する車両の制御装置であって、
    前記車両が隊列走行中か否かを判断する隊列走行判断部と、
    前記隊列走行中の前記車両の前記動力装置の状態を検知し、前記動力装置の実トルクを算出する実トルク算出部と、
    前記隊列走行中の前記車両の走行状態を検知し、前記走行状態から前記動力装置の基準トルクを算出する基準トルク算出部と、
    前記実トルクおよび前記基準トルクに基づいて、前記隊列走行中の前記車両の空気抵抗の増減率を算出する空気抵抗増減率算出部と、
    前記空気抵抗増減率が目標値となるまで、前記車両と前記車両の前方の車両との車間距離を制御する車間距離制御部と、
    を備え、
    前記目標値は、前記車両が空気抵抗低減範囲にある場合に得られる値である、
    車両の制御装置。
  2. 前記目標値は、前記車両の速度が高いほど大きい、
    請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記空気抵抗増減率は、前記実トルクを前記基準トルクで除算した値である、
    請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記車間距離制御部は、前記目標値となるまで、前記車間距離を詰める制御を行う、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
  5. 前記車間距離制御部は、前記実トルクの所定期間の平均値を取得し、
    前記平均値が変化した場合は、前記平均値の変化を抑制するように前記車両を制御しながら、前記車間距離を制御する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
  6. 前記隊列走行判断部は、前記車両が前記前方の車両の空気抵抗低減範囲から外れたか否か判断し、
    前記車間距離制御部は、前記車両が前記空気抵抗低減範囲から外れた場合、前記車両の速度を所定時間維持する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
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