JP2021059027A - カード - Google Patents

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Abstract

【課題】ISO,JISなどの規格に準拠したカードにおいて、蛍光材料または蓄光材料による装飾効果および偽造防止効果の向上を、カードの側面(端面)で実現される構成のカードを提供する。【解決手段】2層以上の樹脂層を含む積層体からなる矩形のカードの少なくとも一辺の側面部に、保護層と接着層を含む積層体からなる装飾層が、カードの厚さに相当する接合幅の接着層で接合して設けられてなるカードであって、装飾層には、少なくとも何れかの層に蛍光材料または蓄光材料の何れかが含まれることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、定期券,乗車券,入場券,プリペイドカード,クレジットカード,キャッシュカード,ポイントカード,各種有価証券,身分証明書等の情報記録媒体のうち、プラスチックシートを主材料とするカード型媒体に関し、カードの端面の装飾効果および偽造防止効果を向上させたカードに関する。
JIS X 6301(2005)において、カードの材質,構成,特性,寸法など,識別カード(以下、単にカードという)に要求される物理的特性について規定されており、JIS X 6305−1(2010)では、カードの特性試験方法について規定されている。JIS X 6305−1(2010)におけるカードの特性試験方法では、機械可読カードの光透過濃度(OD)では、光学的に透明でも良いとされる特定領域以外のカード上の領域全てにおいては、要求される不透過度が規定されており、波長450〜950nmでは光透過濃度が1.3より大きく、950〜1000nmでは光透過濃度が1.1より大きいものとされている。
従来のカードは、白色顔料を練り込んでシート成形された白色シートや、白色以外の着色剤を樹脂に練り込んでシート成形された着色シートがコアシートとして用いられ、その表裏に透明なオーバーシートが積層されてなる構成が一般的である。カードに装飾を施す手法として、絵柄などの印刷をコアシート表面に形成して、オーバーシートで覆う方法や、オーバーシート上に、隠蔽層などを形成した後に印刷を施すオーバープリント方式などが採用されてきた。しかし、これらはいずれもカードを平面視した際の券面への加飾であり、カードを複数枚重ねて持ち歩く場合など、カードを確認するために、1枚毎の券面を確認する必要があった。
一方、カードの周囲の側面の少なくとも一部に着色部を有しているカードが開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。更には、特許文献1,2におけるカードの周囲の側面を別途着色する工程を省略し、生産性の向上,コストアップの抑制を図った改良案として、コア層およびオーバーシート層に白色シートや着色シートを用いることなく、カード端面が着色したように見えるカードを提供することを実現した提案が公知である(特許文献3参照)。
特許文献3によるカードは、透明な樹脂材料からなる表用カバーシート、少なくとも1枚の透明な樹脂材料からなるコアシート、裏用カバーシートが順に積層された積層体をカード基体とし、前記カード基体の表面から入射する光を前記カード基体の側面から放出させるカードにおいて、前記コアシートと前記裏用カバーシートの間に集光性蛍光染料を含有する印刷インキによる集光性蛍光染料印刷部が形成されたことを特徴とする。特許文献3により、蛍光染料を用いたカードの装飾で、所定のエリアだけに集光性蛍光染料を含有する印刷インキによって印刷すればよく、一連の成形装置が蛍光染料で汚染されることが回避され、安価に、短納期でカードを納入することが出来る、とされている。
特開平11−34546号公報 特開2000−301871号公報 特許第5353400号公報
特許文献3は、表用カバーシートおよびコアシートが透明な樹脂材料であり、表用カバーシートから入射する光を集光性蛍光染料印刷部で吸収した後、波長を変換してコアシートの側面から放出させる構成であり、表用カバーシート,コアシートに形成される図柄印刷部となる透明(透光性)インキの処方,色相によっては、JIS X 6301で要求される光透過濃度(OD>1.1あるいは1.3)を満たさない場合も多くなる。特許文献3ではISO,JISなどの規格には準拠する必要のない商店街などの独自仕様のカードでの装飾性を向上することを目的としている。
本発明では、ISO,JISなどの規格に準拠した光透過濃度(不透過度)が十分な適正を有するカードにおいて、これまでに提案されていない蛍光材料または蓄光材料による装飾効果および偽造防止効果の向上を、カードの側面(端面)で実現される構成のカードを提案することを目的とする。
本発明によるカードは、
2層以上の樹脂層を含む積層体からなる矩形のカードの少なくとも一辺の側面部に、保護層と接着層を含む積層体からなる装飾層が、カードの厚さに相当する接合幅の接着層で接合して設けられてなるカードであって、
前記装飾層には、少なくとも何れかの層に蛍光材料または蓄光材料の何れかが含まれることを特徴とする。
前記装飾層は、保護層,中間層,接着層がこの順に積層された構成であり、前記中間層に占める蛍光材料の含有率が0.5〜50%であることが好ましい。
蛍光材料の平均粒径は3〜5μmであることが好ましい。
前記装飾層は、保護層,中間層,接着層がこの順に積層された構成であり、前記中間層に占める蓄光材料の含有率が0.5〜30%であることが好ましい。
蓄光材料の平均粒径は10〜20μmであることが好ましい。
ISO,JISなどの規格に準拠したカードにおいて、蛍光材料または蓄光材料による装飾効果および偽造防止効果の向上を、カードの側面(端面)で実現される構成のカードが提供される。
本発明のカードの一例を示す平面図。 本発明のカードの構成例を示す断面図。 装飾層を転写フィルムの形態とした構成例を示す断面図。 カード側面に装飾層を形成した形態の一例を示す斜視図。 転写フィルムを用いて、カード基材の側面部に装飾層を形成する方法を模式的に示す概念図。 カード側面に装飾層を形成した箇所を示す拡大図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ここで、図面は模式的なものであり、説明の便宜上、平面寸法との関係や各層の厚みの比率等は実際の縮尺とは
異なるサイズで誇張して図示する場合もある。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質,形状,構造等が下記のものに特定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
<カード>
図1は、本発明のカードの一例を示す平面図である。矩形のカード10の外周に沿って、カード10の側面部全体に装飾層20が設けられている。
装飾層20は、必ずしもカード10側面部全体(四辺の全周)に設けられている必要はなく、例えばカード10の平面視における天側や底側の側面部や、左右横側の側面部に設けるなどのように、カード10側面部に部分的に設ける手法が取られても良い。図4では、カード基材の底側の側面部にのみ装飾層40を形成してなる構成のカード10の斜視図を示している。
<カード基材>
図2は、本発明のカード10の構成例を示す断面図である。カード基材14は2層以上の樹脂層を含む積層体からなる。カード基材14はコアシート12の両面にオーバーシート13がラミネートされた構成であり、コアシート12とオーバーシートとの間に印刷部11が設けられた例を示している。
カード基材14の側面部には、接着層21,中間層22,保護層23からなる装飾層20が設けられている。装飾層20には、少なくとも何れかの層に蛍光材料または蓄光材料の何れかが含まれる。
コアシート12は1層の構成で図示されているが、コアシート12は、必ずしも単一の層である必要はなく、2層以上の複数層から構成されてあっても良い。また、ICチップやアンテナなどを含むICインレットが内包されてあっても良い。
ICインレットを内包する場合には、ICインレットとして公知のものを任意に使用することができるが、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリエチレンナフタレート(PEN),ポリイミド(PI),紙,合成紙などからなるICインレット用支持体上に、互いに電気的に接続されたICチップとアンテナが設けられたものなどを、使用することができる。
ここで、アンテナはアルミニウムや銅などに代表される金属箔をパターン状にエッチングまたは抜き加工したものや、導電性インキをスクリーン印刷法,フレキソ印刷法,グラビア印刷法,インクジェット方式などの公知手段によってパターン状に設けたもの、あるいは巻線溶着加工によるものなどを例示することができる。
コアシート12は、従来公知の材料をいずれも用いることができ、例えば、紙類を始め、ポリエチレンテレフタレート(PET)やPET−Gなどのポリエチレンテレフタレート樹脂類,ポリ塩化ビニル樹脂,アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体,ポリカーボネート樹脂,ポリアクリル酸エステル樹脂,ポリメタクリル酸エステル樹脂,スチレン−メチルメタクリレート共重合体,ポリ乳酸樹脂類,ポリオレフィン樹脂類,など任意の樹脂を単独あるいは複合体,アロイ体,ブレンド体などとして用いることができる。
これらの樹脂には、酸化チタン,炭酸カルシウム,硫酸バリウム,白鉛華など従来公知の顔料や体質顔料を始め、熱安定剤,紫外線吸収剤などを各種添加剤が添加されてあっても何ら問題ない。
オーバーシート13は、本質的に光透過性を有する樹脂からなり、具体的には、ポリエチレンテレフタレート樹脂類,ポリエチレンナフタレート樹脂,ポリ塩化ビニル樹脂,ポリエステル樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリアクリル酸エステル樹脂,ポリメタクリル酸エステル樹脂,ポリスチレン樹脂,アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体,スチレン−メチルメタクリレート共重合体,ポリ乳酸樹脂,ポリビニルアルコール樹脂,トリアセチルセルロース樹脂などの合成樹脂、天然樹脂類、あるいはその樹脂の変性樹脂などを単独あるいは組合せた複合体,アロイ体,ブレンド体などを用いることができる。
オーバーシート13には、熱安定剤や紫外線吸収剤,可塑剤,帯電防止剤など従来公知の各種添加剤の添加やマット処理などの特殊処理等を施すことができる。
また、コアシート12とオーバーシート13との間には、例えばレーザー印字特性などを有する層や接着性付与層のような機能層などが、別途設けられてあっても何ら問題ない。
このような機能層は、シート状のものとして設置されてあっても良く、またコーティング層あるいは印刷層として設けられてあっても良い。
印刷部11は、コアシート12とオーバーシート13の間に設けられているが、印刷部11は、これに限定されるものではなく、積層体10のいずれの層に設けられていても良く、例えば、カード10の最表面に隠蔽層などを介して印刷部を形成するオーバープリント方式などが用いられてあっても良い。
印刷部11は、オフセット印刷法,スクリーン印刷法,フレキソ印刷法,グラビア印刷法など公知印刷技術やインクジェット法,湿式あるいは乾式の静電写真法などのオンデマンド印刷技術などを用いて形成することができる。
上述のようにして形成されるカード基材14には、少なくともその表裏の何れかの両面に磁気記録層などが設けられてあっても良い。
<装飾層>
装飾層20は、少なくとも接着層21,保護層23を含む層からなる構成であり、少なくとも何れかの層に蛍光材料または蓄光材料の何れかが含まれる。図2に示すように、接着層21と保護層23の間に中間層22が設けられても良い。
本実施形態では、中間層22内に蛍光材料,蓄光材料の少なくとも何れかを分散配合する。あるいは、印刷層(後述)となるインキ内にも蛍光材料,蓄光材料の少なくとも何れかを分散混合しても良い。蛍光材料は、紫外線や可視光など、外部からの光エネルギーを吸収し、光に変換する材料であり、黄,赤,緑,青の各色(波長)別にYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系,TAG(テルビウム・アルミニウム・ガーネット)系,サイアロン系,BOS(バリウム・オルソシリケート)系などの材料ラインアップを揃えている。蓄光材料は、アルミン酸ストロンチウムやアルミン酸カルシウムの母結晶に、ユウロピウムやジスプロシウムなど少量のレアアースを添加した無機材料で構成されているものが多い。
装飾層20内に蛍光材料,蓄光材料が含まれることにより、通常の染料,顔料が添加された印刷インキや反射性を有する高輝度インキを用いた印刷画像による装飾性と比較してアイキャッチ効果および偽造防止効果が向上する。特に、暗所での視覚の際、蓄光材料が発光することによるアイキャッチ効果や、ブラックライト(紫外光)を当てた場合の蛍光
材料の発色・発光によるアイキャッチ効果の向上は著しいものとなる。
中間層22を設けて、中間層22内に蛍光材料または蓄光材料を添加することにより、厚さが1mm以下のカード基材14の側面に装飾層20を接合させるための接着層21に蛍光材料または蓄光材料を添加することによる接着力の低下を回避し、接着層21に本来の接着機能を発揮させることが出来る。このことは、カード10の使用に伴う耐擦強度の付与を受け持つ保護層23内に蛍光材料または蓄光材料を添加することを回避して、保護層23の耐擦強度を維持することとも共通する。
蛍光材料または蓄光材料を中間層22のみに添加する場合、中間層22内に占める蛍光材料の含有率は0.5〜50%が妥当である。0.5%以下であると蛍光材料の採用による装飾性,偽造防止性の効果が低減し、50%以上では中間層22の接着層21および保護層23との密着性が低下するためである。同様の理由で、中間層22内に占める蓄光材料の含有率は0.5〜30%が妥当である。
添加する蛍光材料の平均粒径は3〜5μmが好ましい。また、添加する蓄光材料の平均粒径は10〜20μmが好ましい。
装飾層20は、図3に示すような転写フィルム30の形態として作製され、カード基材14の側面部に熱転写することにより形成される。装飾層20は、転写フィルム30から転移する転写層の形態には限られるものではなく、例えば感圧接着層を有するステッカーの形態でも良いが、厚さが1mm以下のカード基材14の側面に狭い幅で形成する場合、微細なパターン状の転写層をカード基材14の側面に転移させる上では感熱転写箔の形態が望ましい。
感熱転写では、熱ロールやサーマルヘッドで転写フィルムをパターン状に加熱した場合、加熱パターンに応じた箇所の転写層(保護層,中間層,接着層)が局所的に活性化して被転写体(カード基材)に転移する。ステッカーの形態では、装飾層を狭い幅で断裁加工する処理が困難であり、カード基材の側面を含めた端部を挟み込む形で装飾層が形成される。
転写フィルム30の形態とする場合の層構成の一例について説明する。転写フィルム30に用いられる支持体26としては、コンデンサ紙などの紙類を始め、ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリエチレンナフタレート(PEN),ポリプロピレン(PP),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリカーボネート(PC),トリアセチルセルロース(TAC),ポリイミド(PI)などの樹脂フィルムを用いることができ、中でも取扱いの容易性やコスト面を考慮するとポリエチレンテレフタレート(PET)を好適に用いることができる。
支持体26には、帯電防止処理,易接着処理,離型処理などの各種処理が施されてあっても良い。
支持体26の厚みは、1μm〜100μmが好適であり、取扱いの容易性を考慮すると、3μm〜50μm程度とすることが一層好適である。
保護層23は、最終的に得られたカード10を実際に用いる時に、各種リーダライタに偽造防止カード10を挿入〜摺動して用いる場合であっても、装飾層20を損傷から保護できるハードコート機能を有することが好ましく、耐摩性,耐傷性,滑り性などが求められると共に、装飾層20をカード基材14の側面部に転写する際に、支持体26との界面で容易に剥離できることが求められる。
保護層23に用いられる材料としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂あるいは放射線硬化性樹脂などを用いることができる。
保護層23として、熱可塑性樹脂を用いる場合には、例えば(メタ)アクリル系樹脂,ポリエステル系樹脂,ポリ塩化ビニル系樹脂,ポリカーボネート樹脂,セルロース系樹脂などを例示することができるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
保護層23として、熱硬化性樹脂を用いる場合には、例えば各種ポリオール樹脂,エポキシ樹脂,フェノール樹脂,メラミン樹脂などの各種樹脂類と、これら樹脂類に対応した硬化剤とを組み合わせたものを例示することができる。
保護層23として、放射線硬化性樹脂を用いる場合には、例えばラジカル重合可能なエチレン基などの官能基を有するモノマー類,オリゴマー類や樹脂類,あるいはカチオン重合可能なエポキシ基などの官能基を有するモノマー類,オリゴマー類や樹脂類と、重合開始剤とを組み合わせたものなどを例示することができる。
これらの各種樹脂は、それぞれ単独で用いられても良いし、2種類以上の材料を積層・混合などして複合的な構成として用いられても良い。
保護層23には、フィラーが添加されていることが望ましく、フィラーとしては例えば、シリカ,タルク,珪藻土,炭酸カルシウム,樹脂微粒子などを例示することができるが、シリカを好適に用いることができる。
保護層23に対して、フィラーを添加することにより、保護層膜の機械的強度を増すことができると共に、装飾層20の転写時における保護層23の切れ性を向上させることができる。
フィラーの添加量は、保護層の樹脂分に対して、質量比で、0.5%〜40%の範囲であることが望ましい。これは、0.5%未満では十分な膜強度を得ることができず、また40%を超えると保護層23が脆くなり、クラック等が発生しやすくなるためである。
また、保護層23には、動物ワックスや植物ワックス、モンタンワックスなどの鉱物ワックス,パラフィンワックスなどの石油ワックスといった天然ワックス,ポリエチレンワックスなどの合成ワックスや変性ワックスといった各種ワックス類,ステアリン酸亜鉛などの脂肪酸金属塩類,高級脂肪酸,フッ素系樹脂やシリコン系樹脂からなるフィラー類,シリコーンオイルなどの滑剤,重合禁止剤,重合促進剤,光増感剤,熱安定剤,光安定剤などの各種添加剤が添加されてあっても良い。
この様な保護層23の膜厚は、1μm〜10μm以下であることが望ましい。これは、膜厚が1μm未満とした場合には十分な耐摩性や耐傷性が発揮できず、また10μmを超える場合には、装飾転写フィルム30から装飾層20を熱転写する際に、装飾層20の切れ性が低下し、バリなどが発生しやすくなるためである。
中間層22は、装飾効果,偽造防止効果の付与や装飾層20の膜強度の向上などを目的として設けることができ、具体的には熱可塑性樹脂,熱硬化性樹脂,放射線硬化性樹脂など任意の材料を用いることができる。
中間層22として熱可塑性樹脂を用いる場合には、例えばポリエステル系樹脂,(メタ)アクリル系樹脂,ウレタン系樹脂,ポリカーボネート系樹脂,塩化ビニルなどのビニル系樹脂,ポリアミド系樹脂,エポキシ系樹脂,セルロース系樹脂などの各種樹脂を任意に選定することができる。
中間層22として熱硬化性樹脂を用いる場合には、例えば各種ポリオール樹脂,エポキシ系樹脂,フェノール系樹脂,メラミン系樹脂などと、各種樹脂に対応する硬化剤を添加したものなどを例示することができるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
中間層22として放射線硬化性樹脂を用いる場合には、ラジカル重合型のモノマー類,オリゴマー類や樹脂類,あるいはカチオン重合型のモノマー類,オリゴマー類や樹脂類と、重合開始剤の混合物を例示することができる。
この様な中間層22には、色材を添加することができ、色材としては例えばパール顔料やコレステリック液晶硬化膜の微粉末,粒状あるいは鱗片状の金属粉などの他に、カーボンブラックに代表される各種顔料類,染料類,各種蛍光材料などを例示することができるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
中間層22には、その表面すなわち接着層21と接する面側に真空蒸着法,スパッタリング法,化学蒸着法(CVD法)などの気相体積法によって形成されたアルミニウムや銀,金,銅,ニッケルなどの金属薄膜を設けても良い。
また、中間層22は概ね均一な膜として形成されてあっても良いが、任意の絵柄,文字の形成された印刷層として設けられてあっても良い。
印刷層を設ける場合には、従来公知の印刷方法を用いることができ、例えばグラビア印刷法,オフセット印刷法,スクリーン印刷法,フレキソ印刷法などの任意の印刷法を適宜選定して用いることができる。
接着層21は、カード基材14と装飾層20とを接着させるための層で、カード基材14との接着性を有する材料であれば、いずれも用いることができるが、熱可塑性樹脂を好適に用いることができる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂,ウレタン系樹脂,エポキシ系樹脂,酢酸ビニル樹脂,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂,各種(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂,エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂,アイオノマー樹脂,スチレン−ブタジエン共重合樹脂,アクリロニトリル−ブタジエン共重合樹脂などの各種樹脂や各種ゴム類などを、カード基材14の材料などに応じて、適宜任意に選定することができ、各種材料を単独あるいは組合せた複合体,アロイ体,ブレンド体などとして用いることができる。
接着層21には、色素が添加されてあって良く、色素としては例えば、カーボンブラックなどに代表される顔料や染料,蛍光材料などを例示することができ、これらの材料を必要に応じて、任意に選定して1つ以上の材料を添加することができる。
接着層21には、接着強度の低下を招かない範囲で必要に応じて、例えばシリカ,炭酸カルシウム,タルク,樹脂微粒子などの各種体質顔料が添加されてあっても良い。
接着層21の膜厚は、0.3μm〜3μm程度が好ましい。0.3μm以下では、十分な接着性を得ることができず、3μmを超えると装飾層20の切れ性が低下し、バリ等が発生し易くなるためである。
<カードへの装飾層の転写形成>
図5は、転写フィルム30を用いて、カード基材14の側面部に装飾層20を形成する方法を模式的に示す概念図である。
転写フィルム30は、巻出部31から巻き出され、被転写体であるカード基材14の装飾層20を設けるべき側面部と対向配置される。
JIS X 6301に準拠したカード10のサイズは、54.0mm(図5のW)×85.6mm(図5のL)×0.76mm(図5で紙面に垂直な方向)であり、図5ではカードを立てた状態で搬送し、転写フィルム30との接触位置で熱ロール51によりニップして、カード厚さに相当する0.76mmの幅で転写層を転移させる。
この時、カード基材14は、1枚毎に設置されて順次転写が実施される方法が取られても良いが、複数枚のカード基材14を重ねて設置し(図5で紙面に垂直な方向)、熱ロール51を用いてカード基材14側面部への装飾層20転写を実施することが望ましい。このような方法を取ることにより、生産性を向上させることが可能となる。
カード基材14の側面部への装飾層20を形成する方法として、熱転写方式を採用する利点としては、幅の狭い箇所へのパターン形成の点で有利であること以外に、以下の利点を挙げることができる。
カード基材14製造工程では、印刷部11を設けたコアシート12を2枚のオーバーシートで挟んでラミネート加工することにより、一体化されたカード基材シートを形成した後、抜き型を用いてカード形状に抜くことで、カード基材14が形成される。
この時、カード基材14の側面部には、抜き刃によって形成される細かい凹凸が生じているため、側面部の加飾方法として印刷方式を採用する場合には、印刷インキ中に含まれる蛍光材料または蓄光材料の粒子が側面部の凹凸に追従するため、カード基材14の側面への蛍光材料または蓄光材料を含むインキの付着が不均一になり、印刷パターンがムラを伴って見えることとなる。
これに対して、転写方式を採用した場合には、接着層21の部分のみがカード基材14の側面の細かい凹凸に追従し、中間層22等には凹凸の影響が出ることなく、中間層22をカード基材14の側面に均一に付着させることが可能となる。
図6に示すように、装飾層20を構成する中間層22内に分散混合される蛍光材料または蓄光材料の粒子径が大きく、中間層22および保護層23が、粒子形状を追随した凹凸を有する表面形状となる場合、保護層23の表面が非平坦であるため、機械的接触による損傷が発生する箇所は凸部に限定され、凹部での損傷は発生しない。従って、保護層23が平坦である場合に比べて、傷付きは減少する。また、蛍光材料または蓄光材料による発光・発色箇所の面積は増大して視覚されるため、装飾層20に損傷箇所があったとしても、隠蔽効果が高く目立ちにくい。
<転写フィルム30の作製>
転写フィルム30用の支持体26として、PETフィルム(ルミラー 25T60 ;
東レ株式会社製)を用意し、このPETフィルム上に保護層23用塗布液(下記)をグラビアコータによって、乾燥後の膜厚が5.0μmとなるように保護層23を形成した。
次いで、保護層23上に中間層22用塗布液(下記)をグラビアコータによって、乾燥後の膜厚が1.5μmとなるように中間層22を形成した。
その後、中間層22上に接着層21用塗布液(下記)をグラビアコータによって、乾燥後の膜厚が1.0μmとなるように接着層21を形成して、転写フィルム30を得た。
<保護層23用塗布液>
アクリル樹脂 30質量部
シリカフィラー 3質量部
トルエン 40質量部
メチルエチルケトン 40質量部
メチルイソブチルケトン 20質量部
<中間層22用塗布液>
アクリル樹脂 70質量部
蛍光顔料 FZ-2002 Green(シンロイヒ社製) 30質量部
メチルエチルケトン 70質量部
トルエン 30質量部
<接着層21用塗布液>
ポリエステル樹脂 5質量部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 20質量部
メチルエチルケトン 40質量部
トルエン 40質量部
<カードの作製>
厚さ600μmの白色塩化ビニルシートをコアシートとし、このコアシートの両面に厚さ80μmの透明塩化ビニルシートをオーバーシートとして、重ね合わせ、熱プレス機により、熱圧を加えてラミネート加工して、カード基材シートを得た。
その後、JIS X 6301に規定されるID−Iに適合する抜き型を用いて上記のカード基材シートをカード形状に抜いて、カード基材14を得た。
得られたカード基材14の側面部に対し、先に作製した転写フィルムを試験用熱ロール転写機(ナビタス株式会社製)により、保護層23,中間層22,接着層21からなる装飾層20を、厚さ(転写幅)0.76mmのカード基材14の側面に転写し、カードサンプルを得た。カードサンプルは、JIS X 6301で要求される光透過濃度(OD>1.1あるいは1.3)を十分に満たしていた(2.0以上)。
<評価方法>
上述のようにして得られたカードサンプルを、磁気リーダ(ウェルコムデザイン株式会社製 MJR−350−VCOM)に2000回スワイプ(接触して滑らせる動作)させ、その後、側面部に設けられた装飾層の状況を目視により観察した。
<評価結果>
2000回のスワイプを実施した後であっても、装飾層20が損傷,摩耗してカードの白色コアシートの色が露出してくることは無かった。
以上の結果より、極めて意匠性が高く、高い偽造防止効果を有する装飾層20を、簡便にカード基材14の側面部に設けることが可能となり、得られたカードの耐久性の面においても、2000回のスワイプ(5年間の使用を想定したもの)に十分に耐える耐久性を有するカードを提供できた。
<比較例>
転写フィルム30における中間層22用塗布液の処方を各種変更して、上記と同様にカード基材14の側面に転写形成し、得られたカードサンプルを上記と同様に評価した。表1は、蛍光材料の配合量,粒径を各種変更した場合の評価結果であり、表2は、蓄光材料の配合量,粒径を各種変更した場合の評価結果である。尚、蛍光材料,蓄光材料の配合量は溶剤分を除いた固形分比率である。
Figure 2021059027
Figure 2021059027
蛍光材料の配合量が指標の0.5〜50%の範囲を逸脱した場合、少ないとスワイプ耐久性の低下が確認され、アイキャッチ効果でも欠ける印象であった。(比較例2,3)蛍光材料の粒径が指標の3〜5μmより下に逸脱した場合も同様であった。(比較例1,3)蛍光材料の配合量が指標よりも多い場合には、中間層の上下の保護層,接着層との密着性が乏しく、転写フィルム30が構成されず、カード基材14に装飾層を転写形成するまでには至らなかった。(比較例4)
蓄光材料の配合量が指標の0.5〜30%の範囲より少ないとスワイプ耐久性の低下が確認され、アイキャッチ効果でも欠ける印象であった。(比較例5)指標の範囲より多い場合、および蓄光材料の粒径が指標の10〜20μmより大きい場合には、中間層の上下の保護層,接着層との密着性が乏しく、転写フィルム30が構成されず、カード基材14に装飾層を転写形成するまでには至らなかった。(比較例6,7)
10 … カード
11 … 印刷部
12 … コアシート
13 … オーバーシート
14 … カード基材
20 … 装飾層
21 … 接着層
22 … 中間層
23 … 保護層
26 … 支持体
30 … 転写フィルム
31 … 巻出部
32 … 巻取部
40 … 装飾層
51 … 熱ロール

Claims (6)

  1. 2層以上の樹脂層を含む積層体からなる矩形のカードの少なくとも一辺の側面部に、保護層と接着層を含む積層体からなる装飾層が、カードの厚さに相当する接合幅の接着層で接合して設けられてなるカードであって、
    前記装飾層には、少なくとも何れかの層に蛍光材料または蓄光材料の何れかが含まれることを特徴とするカード。
  2. 前記装飾層は、保護層,中間層,接着層がこの順に積層された構成であり、前記中間層に占める蛍光材料の含有率が0.5〜50%であることを特徴とする請求項1記載のカード。
  3. 蛍光材料の平均粒径が3〜5μmであることを特徴とする請求項1または2に記載のカード。
  4. 前記装飾層は、保護層,中間層,接着層がこの順に積層された構成であり、前記中間層に占める蓄光材料の含有率が0.5〜30%であることを特徴とする請求項1記載のカード。
  5. 蓄光材料の平均粒径が10〜20μmであることを特徴とする請求項1または4に記載のカード。
  6. JIS X 6301で要求される光透過濃度(OD:不透過度)を満たすことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のカード。
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