JP2021058481A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の一態様に係る洗濯機は、洗濯物を収容するドラムと、ドラムを回転駆動するモータと、モータの回転制御を実行する制御部と、回転するドラム内での洗濯物の偏在によるアンバランス量を検知し、当該アンバランス量を制御部に送るアンバランス検知部と、を備える。
1.概略構造
本実施形態に係る洗濯機1の概略構造について、図1および図2を用いて説明する。図1は、洗濯機1の外観構成を示す模式斜視図であり、図2は、洗濯機1の内部構成を示す模式断面図である。
洗濯機1の制御に係る構成について、図3を用いて説明する。なお、図3では、洗濯機1の制御に係る構成の一部だけを図示している。
洗濯機1にて実行される脱水処理の制御について、図4から図6を用いて説明する。図4および図5は、洗濯機1の制御部171が実行する脱水処理の制御フローを示すフローチャートであり、図6は、洗濯機1の脱水処理実行に係る経過時間とドラム15の回転数との関係を示すタイムチャートである。
なお、ステップS1〜S5までの処理は所謂、脱水起動処理であり、アンバランス状態がひどい場合を除いて、脱水工程の定常処理へと移行する。脱水起動処理におけるドラム15の回転数を脱水起動域とし、定常処理におけるドラム15の回転数を定常域とする。脱水起動域(の回転数)は、定常域(の回転数)よりも低い。例えば、ドラム15の回転数が0(rpm)〜R2の場合が脱水起動域であり、アンバランス状態によっては脱水工程初期まで戻ってアンバランス状態を改善する場合を含む。また、R3、R4、R5の場合が定常域である。
一方、ステップS6で所定のアンバンス状態が生じていないと判定した場合には(ステップS6:No)、図6に示すように、ドラム15の回転数を定常域内の回転数R3まで経過時間t2に増速するようにモータ16への電流を制御する(ステップS7)。そして、制御部171は、経過時間がt3になるまでドラム15の回転数がR3で維持されるように、モータ16への電流を制御する(ステップS8:No)。
制御部171は、アンバランス量に基づき所定のアンバランス状態になっていないと判定した場合には(ステップS18:No)、カウンタをリセットした上で(ステップS19)、経過時間が脱水処理に割り当てられた時間であるt12に達するまで(ステップS20:No)、ドラム15の回転数がR4を維持するようにモータ16への電流を制御する。そして、制御部171は、経過時間がt12に達したと判定した場合には(ステップS20:Yes)、図4に示すように、モータ16の回転数を漸減させて停止させ(ステップS14)、タイマ173での計時を終了して(ステップS12)、図6に示す経過時間t13でドラム15の回転数が0rpmとなり脱水処理を終了する。なお、ステップS18での判定でアンバランス状態になっていない場合のタイムチャートは、経過時間がt5からt13までの一点鎖線L1で示す線分である。
そして、制御部171は、時間△tが経過した(経過時間t8に達した)と判定した場合には(ステップS24:Yes)、図6の符号CP4で示すように、ドラム15の内部の洗濯物が偏在することで所定のアンバランス状態になっているか否かを判定する(ステップS25)。ここでの所定のアンバランス状態は、回転数R3で回転させると危険な状態であり、所定のアンバランス状態になっていないとは、回転数R3で回転可能な状態である。
なお、図6では、回転数R4のCP5以降の判定、回転数R3でのCP4よりも後の判定において、回転数を維持していないが、実際は回転数を所定時間維持して行われている。
本実施形態に係る洗濯機1では、ドラム15が回転数R4で回転している状態でのアンバランス判定CP2,CP5において、制御部171が所定のアンバランス状態にあると判定した場合にもドラム15の回転を停止(0rpm)にするのではなく、0rpmよりも高い回転数R5又は回転数R3でドラム15を回転させることとしているので、上記特許文献1に開示の技術よりも脱水処理のために割り当てられた時間内に可能な限りの脱水率を得ることができる。
変形例1に係る洗濯機について、図7を用いて説明する。図7は、変形例1に係る洗濯機での、脱水処理実行に係る経過時間とドラム回転数との関係を示すタイムチャートである。なお、以下では、上記実施形態との差異部分だけを説明する。
なお、図7では、回転数R4のCP7よりも後の判定、回転数R3のCP9よりも後の判定、回転数R5のCP8以降の判定において、回転数を維持していないが、実際は回転数を所定時間維持して行われている。
変形例2に係る洗濯機について、図8を用いて説明する。図8は、変形例2に係る洗濯機での、脱水処理実行に係る経過時間とドラム回転数との関係を示すタイムチャートである。なお、以下では、上記実施形態との差異部分だけを説明する。
なお、図8では、回転数R4のCP5以降の判定、回転数R3のCP4よりも後の判定において、回転数を維持していないが、実際は回転数を所定時間維持して行われている。
変形例3に係る洗濯機について、図9を用いて説明する。図9は、変形例3に係る洗濯機での、脱水処理実行に係る経過時間とドラム回転数との関係を示すタイムチャートである。なお、以下では、上記実施形態との差異部分だけを説明する。
また、回転数がR6からR3に減速した後に所定時間(ここでは、回転数がR3に到達した経過時間t25からt26までの差分である)経過すると、アンバランス判定なしで、回転数をR6に増速させている。
なお、図9では、回転数R6のCP12以降の判定において、回転数を維持していないが、実際は回転数を所定時間維持して行われている。
上記したように、上記実施形態ならびに上記変形例1,2,3では、所謂、ドラム式の洗濯機を一例として採用したが、縦型洗濯機や、脱水用のドラムと洗いようのドラムとが別体となった二槽式洗濯機を採用することも勿論可能である。
また、電流計測部で電流値と電流位相値とモータ回転数とをセンサレスで判定することによりアンバランス検知部としての機能を果たすこととしてもよい。ただし、製造コストの観点から、Gセンサ(加速度センサ)を用いる場合よりも、上記実施形態ならびに上記変形例1,2,3のように電流計測部19と回転数計測部20とによりアンバランス検知部としての機能を果たすこととしたほうが優れる。
また、上記実施形態ならびに上記変形例1,2,3では、第2回転数と第3回転数とが同じ(回転数R3)であったが、第2回転数と第3回転数とが異なってもよい。この場合、第2回転数が、第3回転数よりも高くてもよいし、低くてもよい。
しかしながら、第1回転数の到達前後の各判定に着目した場合、着目した判定以外の他方の判定は、行ってもよいし、行わなくてもよい。
つまり、第1回転数の到達前の判定に着目した場合、到達後の判定の有無に関係なく、当該到達前の判定のみにより、ドラムを第1回転数まで安全に増速することができ、定常域での回転に対する安全の信頼性をより一層高めることができるという効果が得られる。なお、従来では、脱水起動処理で第1回転数まで増速できるか否かを判定しており、それ以降で判定は行っておらず、安全に対する信頼性が不十分である。
一方、第1回転数の到達後の判定に着目した場合、到達前の判定の有無に関係なく、当該到達後の判定のみにより、脱水率を高めることができるという効果が得られる。
10 筐体
14 洗濯槽
15 ドラム
16 モータ
17 制御ユニット
18 脱水負荷検知部
19 電流計測部
20 回転数計測部
171 制御部
172 記憶部
173 タイマ
Claims (6)
- 洗濯物を収容するドラムと、
前記ドラムを回転駆動するモータと、
前記モータの回転制御を実行する制御部と、
回転する前記ドラム内での前記洗濯物の偏在によるアンバランス量を検知し、当該アンバランス量を前記制御部に送るアンバランス検知部と、
を備え、
前記制御部は、脱水処理の実行中において、
第1回転数で前記ドラムが回転するように前記モータに指令し、
前記ドラムが前記第1回転数で回転している状態で、前記アンバランス量に基づいて所定のアンバランス状態にあるか否かを判定し、
前記所定のアンバランス状態にあると判定した場合に、前記第1回転数よりも低く0rpmよりも高い回転数である第2回転数まで前記ドラムが減速するように前記モータに指令する、
洗濯機。 - 前記制御部は、前記ドラムの回転数が減速により前記第2回転数に到達した場合に、再び前記第1回転数まで前記ドラムが増速するように前記モータに指令する、
請求項1に記載の洗濯機。 - 前記制御部は、前記ドラムの回転数が増速により再び前記第1回転数に到達した場合に、前記所定のアンバランス状態にあるか否かの判定を実行する、
請求項2に記載の洗濯機。 - 前記制御部は、前記ドラムの回転数が前記第2回転数を維持するように前記モータに指令する、
請求項1に記載の洗濯機。 - 前記制御部は、前記脱水処理の実行開始から前記ドラムが最初に前記第1回転数に至るまでの間に、前記ドラムの回転数が前記第1回転数よりも低く0rpmよりも高い第3回転数に到達した場合に、所定のアンバランス状態にあるか否かの判定を実行する、
請求項1から請求項4の何れかに記載の洗濯機。 - 前記制御部は、前記ドラムの回転数が前記第3回転数に到達した場合に、前記アンバランス量に基づいて前記第1回転数の値を設定する、
請求項5に記載の洗濯機。
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