JP2021057254A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】 電池パックのアウターケース内に侵入した水の基板への接触を抑制することができる技術を提供する。【解決手段】 電池パックは、アウターケースと、アウターケースに収容されるセルケースと、アウターケースに収容され、アウターケースに保持されている基板と、を備え、アウターケースは、端子を露出させるための端子開口部が設けられている上面と、底面と、底面から上方に延びている側面と、側面に配置されるフックと、側面に配置される第1の開口と、を備え、基板は、側面に対向する位置に設けられており、基板は、フックよりも下方に設けられており、第1の開口は、基板よりも下方に設けられている。【選択図】図1A

Description

本明細書によって開示される技術は、電池パックに関する。
特許文献1に、電池パックが開示されている。特許文献1の電池パックは、アウターケースと、アウターケースに収容されるセルケースと、アウターケースに収容されている基板と、を備えている。
特開2014−203703号公報
アウターケースの隙間などから、アウターケース内に水が浸入する可能性がある。電池パック内に水が溜まって、水が基板に接触すると、電池パックが正常に動作しなくなる可能性がある。このため、アウターケース内に水が浸入しても、水が基板に接触しないようにする必要がある。
本明細書は、電池パックのアウターケース内に侵入した水の基板への接触を抑制することができる技術を提供する。
本明細書によって開示される電池パックは、アウターケースと、フックと、前記アウターケースに収容され、前記アウターケースに保持されている基板と、を備え、前記アウターケースは、端子を露出させるための端子開口部が設けられている上面と、底面と、前記底面から上方に延びている側面と、前記側面に配置される第1の開口と、を備え、前記フックは、前記アウターケースの前記側面に配置され、前記基板は、前記側面に対向する位置に設けられており、前記基板は、前記フックよりも下方に設けられており、前記第1の開口は、前記基板よりも下方に設けられている。
上記の電池パックでは、アウターケース内に侵入した水は、基板の下方に設けられている第1の開口から排水される。このため、アウターケース内に水が浸入しても、基板の近傍に水が溜まらない。従って、アウターケース内に侵入した水が基板に接触することを抑制することができる。
また、本明細書によって開示される別の電池パックは、アウターケースと、電池セルと、前記アウターケースに収容され、前記電池セルを収容するセルケースと、前記アウターケースに収容される基板と、を備え、前記アウターケースは、端子を露出させるための端子開口部が設けられている上面と、底面と、前記底面から上方に延びている側面と、を備え、前記基板は、前記セルケースと前記側面の間に設けられており、前記底面に直交する向きに沿って配置されており、前記アウターケースには、前記基板の下面と対向する面に開口が設けられている。
上記の電池パックでは、アウターケース内に侵入した水は、基板の下面と対向する開口から排水される。このため、アウターケース内に水が浸入しても、基板の近傍に水が溜まらない。従って、アウターケース内に侵入した水が基板に接触することを抑制することができる。
本明細書によって開示される別の電池パックは、アウターケースと、前記アウターケースに保持されている基板と、を備え、前記アウターケースは、端子を露出させるための端子開口部が設けられている上面と、底面と、前記底面から上方に延びている側面と、を備え、前記基板は、前記側面に対向する位置に設けられており、前記側面には、開口が設けられている。
上記の電池パックでは、アウターケース内に侵入した水は、開口から排水される。このため、アウターケース内に水が浸入しても、基板の近傍に水が溜まらない。従って、アウターケース内に侵入した水が基板に接触することを抑制することができる。
第1実施例の電池パック2を前方右方上方から見た斜視図である。 第1実施例の電池パック2を前方右方下方から見た斜視図である。 第1実施例の電池パック2を後方右方上方から見た斜視図である。 第1実施例の電池パック2を下方から見た下面図である。 第1実施例の電池パック2を右方から見た右側面図である。 第1実施例の上部ケース14を下方から見た下面図である。 第1実施例の上部ケース14を前方左方下方から見た斜視図である。 第1実施例の上部ケース14のスライドレール20を後方から見た断面図である。 図4Aの破線V部の拡大図である。 第1実施例の下部ケース15を上方から見た上面図である。 図6の破線VII部を後方右方上方から見た拡大斜視図である。 第1実施例の下部ケース15を左方後方上方から見た斜視図である。 第1実施例の電池モジュール10を前方右方上方から見た斜視図である。 第1実施例の電池モジュール10を後方左方上方から見た斜視図である。 図9AのX-X線に沿った断面図である。 第1実施例のセルケース80を前方右方上方から見た斜視図である。 第1実施例の右セルケース85を後方左方上方から見た斜視図である。 第1実施例のセルケース80を上方から見た上面図である。 第1実施例において、電池モジュール10と下部ケース15が固定されている状態の上面図である。 第1実施例の電池パック2を上面から見た上面図である。 図12Aの破線XIII部の拡大図である。 図13AのXIIIB-XIIIB線に沿った断面図である。 本実施に係る電池パック2の上方断面図である。 図14の破線XV部の拡大図である。 本実施に係る電池パック2の上方断面図である。 図16の破線XVII部の拡大図である。 第1実施例に係る電池パック2を右方から見た断面図である。 第1実施例に係る電池パック2を右方から見た断面図である。 第1実施例に係る電池パック2を後方から見た断面図である。 図12A、図12BのXXI-XXI線に沿った断面図である。 第1実施例に係る電池パック2を充電器300に取付けた状態を左方から見た断面図である。 第1実施例に係る電池パック2を充電器300に取付けた状態を左方から見た断面図である。 第1実施例に係る電池パック2を電動工具200に取付けた状態を右方上方前方から見た斜視図である。 第1実施例に係る電池パック2を電動工具200に取付けた状態において、後方から見た断面図である。 第1実施例に係る電池パック2を充電器300に取付けた状態を左方下方後方から見た斜視図である。 充電器300を左方後方下方から見た斜視図である。 第2実施例の電池パック602を前方右方下方から見た斜視図である。
本明細書によって開示される電池パックは、アウターケースと、フックと、前記アウターケースに収容され、前記アウターケースに保持されている基板と、を備え、前記アウターケースは、端子を露出させるための端子開口部が設けられている上面と、底面と、前記底面から上方に延びている側面と、前記側面に配置される第1の開口と、を備え、前記フックは、前記アウターケースの前記側面に配置され、前記基板は、前記側面に対向する位置に設けられており、前記基板は、前記フックよりも下方に設けられており、前記第1の開口は、前記基板よりも下方に設けられている。
1またはそれ以上の実施形態において、側面は、底面に対して傾斜する傾斜部分を備え、第1の開口は、傾斜部分に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、フック等からアウターケース内に侵入した水を傾斜部分の第1の開口から排水させることができる。従って、アウターケース内に侵入した水が基板に接触することをより抑制することができる。また、傾斜部分により、第1の開口から排水されなかった水を底面に導くことができる。
1またはそれ以上の実施形態において、電池パックは、さらに、電池セルと、アウターケースに収容され、電池セルを収容するセルケースと、を備えてもよい。電池セルは、アウターケースの底面に対して平行に設けられていてもよい。第1の開口は、電池セルの下端よりも上方に位置していてもよい。
アウターケース内に侵入した水はアウターケースの底面に溜まりやすい。このため、基板を、できるだけ上方に配置することが望ましい。上記の構成によれば、電池セルの下端よりも上方に第1の開口が設けられ、第1の開口よりも上方に基板が設けられる。このため、第1の開口が電池セルの下端よりも下方に設けられている場合と比較して、基板をより上方に配置することができる。従って、アウターケース内に侵入した水が基板に接触することをより抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、アウターケースの上面には、第2の開口が設けられており、第1の開口と第2の開口を空気が連通してもよい。
上記の構成によれば、例えば、電池パックが充電器に取付けられている状態において、第1の開口を吸気孔又は排気孔として機能させることもできる。
1またはそれ以上の実施形態において、側面には、基板側に突出する複数の突出部が設けられていてもよい。複数の突出部によって、基板とアウターケースとの間の空間が、2つ以上の空間に分けられており、アウターケースには2つ以上の空間のそれぞれに対応する第1の開口が設けられていてもよい。
2つ以上の空間において、対応する第1の開口が設けられていない空間がある場合、当該空間に水が溜まってしまう。この場合、当該空間に溜まった水が基板に接触し得る。上記の構成によれば、複数の突出部によって分けられた2つ以上の空間のそれぞれから排水される。従って、基板に、水が接触することを抑制することができる。
また、本明細書によって開示される別の電池パックは、アウターケースと、電池セルと、前記アウターケースに収容され、前記電池セルを収容するセルケースと、前記アウターケースに収容される基板と、を備え、前記アウターケースは、端子を露出させるための端子開口部が設けられている上面と、底面と、前記底面から上方に延びている側面と、を備え、前記基板は、前記セルケースと前記側面の間に設けられており、前記底面に直交する向きに沿って配置されており、前記アウターケースには、前記基板の下面と対向する面に開口が設けられている。
1またはそれ以上の実施形態において、アウターケースの基板の下面と対向する面は、底面に対して傾斜している傾斜面であってもよい。
上記の構成によれば、アウターケース内に侵入し、傾斜面に到達した水は、傾斜面を伝って底面側に導かれる。これにより、基板の近傍に水が溜まることを抑制することができる。
本明細書によって開示される別の電池パックは、アウターケースと、前記アウターケースに保持されている基板と、を備え、前記アウターケースは、端子を露出させるための端子開口部が設けられている上面と、底面と、前記底面から上方に延びている側面と、を備え、前記基板は、前記側面に対向する位置に設けられており、前記側面には、開口が設けられている。
1またはそれ以上の実施形態において、基板は、LEDが設けられている基板、スイッチが設けられている基板、又は、LED及びスイッチが設けられている基板であってもよい。
一般的に、LED、又は、スイッチ設けられている基板には、防水加工を施しにくい。このため、基板への水の接触を抑制することが必要となる。上記の構成によれば、防水加工を施しにくい基板を搭載しても、当該基板に、水が接触することを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、側面には、基板側に突出する複数の突出部が設けられていてもよい。複数の突出部によって、基板とアウターケースとの間の空間が、2つ以上の空間に分けられており、アウターケースには2つ以上の空間のそれぞれに対応する開口が設けられていてもよい。
2つ以上の空間において、対応する開口が設けられていない空間がある場合、当該空間に水が溜まってしまう。この場合、当該空間に溜まった水が基板に接触し得る。上記の構成によれば、複数の突出部によって分けられた2つ以上の空間のそれぞれから排水される従って、基板に、水が接触することを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、側面は、底面に対して傾斜する傾斜部分を備え、開口は、側面の傾斜部分に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、側面を伝ってきた水を傾斜部分の開口から排水させることができる。従って、アウターケース内に侵入した水が基板に接触することをより抑制することができる。また、傾斜部分により、開口から排水されなかった水を底面に導くことができる。
(第1実施例)
以下では図面を参照しながら、実施例の電池パック2について説明する。図24Aに示すように、電池パック2は、電動工具200に着脱可能に取付けることができる。図24Aでは、電動工具200が電動ドライバである場合を例示しているが、電動工具200は、例えば電動ドリル、電動グラインダ、電動マルノコ、電動チェーンソー、電動レシプロソー、電動芝刈り機、電動刈払機、電動ブロア等であってもよい。電動工具200に取付けられると、電池パック2は、電動工具200に電力を供給する。また、図25に示すように、電池パック2は、充電器300に着脱可能に取付けることができる。充電器300に取付けられると、電池パック2は、充電器300から電力を供給される。なお、以下の説明では、電池パック2に関して、電動工具200や充電器300に取付けられた時に、電池パック2から見て電動工具200や充電器300が位置する方向を上方といい、その反対方向を下方という。また、電池パック2に関して、電動工具200や充電器300に取付けられる時に、電池パック2をスライドさせる方向を後方といい、電動工具200や充電器300から取り外される時に、電池パック2をスライドさせる方向を前方という。すなわち、以下の説明において、前後方向は、電池パック2を電動工具200または充電器300に対してスライドさせるスライド方向に相当する。
図1〜図13Bに示すように、電池パック2は、電池モジュール10(図9参照)と、電池モジュール10を収容するアウターケース12(図1参照)を備えている。アウターケース12は、全体が略直方体形状に形成されており、上部ケース14と、下部ケース15に分割されている。図2に示すように、上部ケース14と下部ケース15は、4個のねじ18によって互いに固定されている。
(上部ケース14の構成)
図1Aに示すように、上部ケース14には、スライドレール20と、端子受入部22と、フック24と、通気孔26が形成されている。
スライドレール20は、前後方向に沿って伸びており、上部ケース14の上部の左右端部に配置されている。図1Aに示すように、スライドレール20は、基部20aと、上方延伸部20bと、第1右方延伸部20cと、第2右方延伸部20dを備えている。図4Cに示すように、上方延伸部20bは、基部20aの左端から上方に延伸している。第1右方延伸部20cは、上方延伸部20bから右方に延伸している。第1右方延伸部20cの下端は、基部20aの上端よりも上方に位置する。第1右方延伸部20cの右端は、基部20aの右端よりも左方に位置する。第2右方延伸部20dは、上方延伸部20bから右方に延伸している。第2右方延伸部20dの右端は、第1右方延伸部20cの右端の左右方向の位置と一致する。図1Aに示すように、第2右方延伸部20dは、基部20aに接続されている。第1右方延伸部20c及び第2右方延伸部20dには、前後方向に並ぶ複数のへこみ部20eが設けられている。スライドレール20は、電動工具200や充電器300に電池パック2を着脱する際に、電動工具200のスライドレール(図示省略)や、充電器300のスライドレール302(図25B参照)に対して、摺動可能に係合する。具体的には、基部20aと第1右方延伸部20cの間を、電動工具200のスライドレール(図示省略)や、充電器300のスライドレール302が摺動する。
端子受入部22は、上部ケース14の前方上面14b1に設けられている4個の端子開口部22a〜22dを備えている。端子開口部22a〜22dは、左右のスライドレール20の間に配置されており、電動工具200や充電器300に電池パック2を取付ける際に、電動工具200の端子208a、208b、210a、210c(図24B参照)や、充電器300の端子(図示省略)を受け入れる。端子開口部22a〜22dは、右側のスライドレール20から左側のスライドレール20に向かって、端子開口部22a、端子開口部22b、端子開口部22c、端子開口部22dの順に設けられている。図1C、図12B、図24Bに示すように、端子開口部22a〜22dを囲むように電池側へこみ部23a〜23dが設けられている。端子開口部22a〜22d及び電池側へこみ部23a〜23dは、電池パック2を上面視した時にU字形状を有している。電池側へこみ部23a〜23dは、アウターケース12の前方上面14b1よりもわずかに下方に設けられている。即ち、前方上面14b1と電池側へこみ部23a〜23dは段差形状を有している。
フック24は、上部ケース14の前上部に配置されている。フック24は、樹脂製の部材であって、操作部24aと、突出部24bを備えている。操作部24aは、上部ケース14の前面14aに設けられている。フック24は、上下方向に移動可能に上部ケース14に保持されている。フック24は、図示しない圧縮バネによって上方向に向けて付勢されており、操作部24aや突出部24bが下方に向けて押圧されると下方に移動する。突出部24bは、電動工具200や充電器300に電池パック2が取付けられた時に、電動工具200のハウジング(図示省略)や充電器300のハウジング304(図25B参照)に係合して、電動工具200や充電器300に電池パック2を固定する。電動工具200や充電器300から電池パック2を取り外す際には、ユーザが操作部24aを下方に押し下げることで、突出部24bが下方に移動する。この状態で、電池パック2をスライドさせることで、電動工具200や充電器300から電池パック2を取り外すことができる。操作部24aは、内側に窪んだ形状を有している。このため、ユーザが操作部24aに指をかけて操作部24aを下方に押し下げる際に、指が滑ることなく操作部24aを押し下げることができる。
通気孔26は、スライドレール20よりも後方に設けられている。通気孔26は、アウターケース12の後方上面14b2の後部に設けられている。後方上面14b2は、前方上面14b1よりも下方に位置しており、スライドレール20の基部20aよりも上方に位置している。通気孔26の右方の一部、左方の一部、及び、前方には、電池側へこみ部27が設けられている。電池側へこみ部27は、後方上面14b2よりもわずかに下方に設けられている。即ち、後方上面14b2と電池側へこみ部27は段差形状を有している。充電器300には、電池側へこみ部27に対応する形状を有する充電器側突条部306(図25B参照)が設けられている。このため、電池パック2を充電器300に取付けると、充電器側突条部306が電池側へこみ部27に挿入される。
図4Aに示すように、上部ケース14には、4個のねじ穴28と、5個の第1突条部30a〜30eが設けられている。4個のねじ穴28には、ねじ18(図2参照)が螺合される。図4Bに示すように、第1突条部30a〜30eは、上部ケース14の上面から下方(即ちセルケース80側)に突出している。図4Cに示すように、第1突条部30dは、スライドレール20(詳細には、基部20a)の下方、即ち、上部ケース14の内側に設けられている。第1突条部30a〜30c、30eについても、スライドレール20の下方に設けられている。図5に示すように、第1突条部30は、肉厚部32aと、肉薄部32bから構成されている。肉厚部32aの左右方向の厚みは、肉薄部32bの左右方向の厚みよりも大きい。第1突条部30では、肉厚部32aと肉薄部32bが交互に形成されている。図4Aに示すように、第1突条部30a〜30dは、4個の肉厚部32aと、3個の肉薄部32bから構成されている。第1突条部30eは、3個の肉厚部32aと、2個の肉薄部32bから構成されている。図5に示すように、第1突条部30a〜30dの前後方向の長さL1は、第1突条部30eの前後方向の長さL2よりも長い。
図4Aに示すように、上部ケース14には、上部ケース14と下部ケース15を位置合わせするための6個の第2突条部34a〜34fが設けられている。
(下部ケース15の構成)
図1B、図8に示すように、下部ケース15は、前面15aと、右側面15bと、後面15cと、左側面15dと、底面15eで構成されている。前面15aは、底面15eに対して垂直に延びる第1上方延伸面17aと、底面15eに対して傾斜している傾斜面17bと、底面15eに対して垂直に延びる第2上方延伸面17cで構成されている。図13Bに示すように、傾斜面17bは、後方が下方に傾くように傾斜している。図1Aに示すように、下部ケース15には、通気孔40と、表示部42が設けられている。表示部42は、下部ケース15の前面15aに設けられている。表示部42は、電池パック2の充電残量をユーザに提示する残量表示部42aと、充電残量の表示のオン・オフを切り替えるボタン42bを備えている。また、図1Bに示すように、下部ケース15の傾斜面17bには、通気孔58a〜58dが設けられている。また、下部ケース15の底面15eには、引っ掛け部19が設けられている。引っ掛け部19は、電動工具200や充電器300から電池パック2を取り外す際に使用される。具体的には、ユーザは、人差し指又は中指を引っ掛け部19に引っ掛けた状態で、親指で操作部24a(図1A参照)を下方に押し下げる。
図3に示すように、通気孔40は、下部ケース15の右側面15bの下部に設けられている。通気孔40は、10個の孔40a〜40jで構成されている。10個の孔40a〜40jは、上下2段に並んで配置されている。下段に設けられている5個の孔40a〜40eのうち、最も後方側に設けられている孔40a及び最も前方側に設けられている孔40eの前後方向の長さは、孔40b〜44dの前後方向の長さよりも短い。また、上段に設けられている5個の孔40f〜44jのうち、最も後方側に設けられている孔40f及び最も前方側に設けられている孔40jの前後方向の長さは、孔40g〜44iの前後方向の長さよりも短い。また、図8に示すように、下部ケース15の左側面15dの下部にも、通気孔40と同様の通気孔41が設けられている。通気孔41は、10個の孔41a〜41jで構成されている。
また、図6に示すように、下部ケース15には、4個のねじ穴46と、5個の前部リブ48、50、52、54、56と、4個の通気孔58a〜58dと、8個の側部リブ60a〜60hと、4個のねじ穴62と、6個の第2へこみ部64a〜64fが設けられている。4個のねじ穴46は、上部ケース14の4個のねじ穴28(図4A参照)に対応する位置に設けられている。4個のねじ穴62は、下部ケース15と電池モジュール10とを固定するためのねじ穴である。第2へこみ部64a〜64fは、それぞれ、上部ケース14の第2突条部34a〜34f(図4A参照)に対応する位置に設けられている。下部ケース15の底面15eは、平坦部16aと、突出部16bと、へこみ部16cと、段差部16dで構成されている。突出部16bは、平坦部16aから上方に突出している。図18に示すように、突出部16bは、後述するセルケース80の下面に沿った形状を有している。図6に示すように、へこみ部16cは、下部ケース15の底面15eの四隅の角部15fに設けられている。図19に示すように、段差部16dは、平坦部16aとへこみ部16cを接続している。段差部16dは、下部ケース15の内側から外側に向かって下方に下がっている。平坦部16aにおける下部ケース15の厚みt1と、へこみ部16cにおける下部ケース15の厚みt1は同じである。
図7に示すように、前部リブ48、50、52、54、56は、傾斜面17b上に設けられている。前部リブ48、50、52、54、56は、傾斜面17bから上方に延びるとともに、下部ケース15の前面15aから後方に延びている。前部リブ48の後端は、傾斜面17bの後端と略一致し、前部リブ48の上端は、傾斜面17bの最上端と略一致する。前部リブ48の上面は平坦面である。前部リブ50の後端は、傾斜面17bの後端と略一致し、前部リブ50の上端は、残量表示部42aの上端よりも上方に位置する。また、前部リブ50には、溝部50aが設けられている。溝部50a内を後述するLED基板84(図13A参照)が通過する。前部リブ52、54の後端は、傾斜面17bの後端よりも前方に位置する。また、前部リブ52、54の上端は、残量表示部42aの上端よりも上方に位置する。前部リブ56は、遮光壁部56aと、平坦部56bで構成されている。遮光壁部56aは、前部リブ52、54と同様の構造を有する。平坦部56bは、前部リブ48と同様の構造を有する。
傾斜面17bの上方の空間は、前部リブ48、50、56によって、4つの空間S1〜S4に区分けされている。具体的には、前部リブ48によって第1空間S1が画定され、前部リブ48、50によって第2空間S2が画定され、前部リブ50、56によって第3空間S3が画定され、前部リブ56によって第4空間S4が画定されている。各空間S1〜S4には、それぞれ、通気孔58a〜58dが設けられている。通気孔58a〜58dは、下部ケース15を上下方向に貫通する。このため、アウターケース12内に侵入した水のうち、空間S1〜S4に流れ込む水は、通気孔58a〜58dから排水される。
図6に示すように、側部リブ60a〜60dは、下部ケース15の右側面15bから左方に延びている。また、図8に示すように、側部リブ60a〜60dの下端は、下部ケース15の底面15eから上方に延びている。側部リブ60a〜60dの上端は、下部ケース15の上端よりもわずかに下方に位置する。側部リブ60a〜60dは、前後方向において、隣接する孔40の間に設けられている。具体的には、側部リブ60aは、孔40a、40fと孔40b、40gの間に設けられており、側部リブ60bは、孔40b、40gと孔40c、40hの間に設けられており、側部リブ60cは、孔40c、40hと孔40d、40iの間に設けられており、側部リブ60dは、孔40d、40iと孔40e、40jの間に設けられている。側部リブ60e〜60hは、下部ケース15の左側面15dから右方に延びている点を除いて、側部リブ60e〜60hと同様の構造を有する。
(電池モジュール10の構成)
図9Aに示すように、電池モジュール10は、セルケース80と、制御基板82と、LED基板84を備えている。セルケース80は、絶縁性の材料からなり、例えば、樹脂材料からなる。図11Aに示すように、セルケース80は、右セルケース85と、左セルケース86に分割されている。セルケース80の前部80aには、通気孔81aが設けられており、セルケース80の後部80bには、通気孔81bが設けられている。セルケース80の下部の四隅の角部には、肉厚部80cが設けられている。図19に示すように、肉厚部80cにおける厚みt11は、後述するセル保持部87における厚みt12よりも厚い。図11Aに示すように、セルケース80の上面80dは、後述する電池セル90(図10参照)の長手方向の側面に対応する形状を有している。セルケース80の上面80dにおいて、隣り合う2つの電池セル90の間には窪み部80gが設けられている。セルケース80の上面80dには、制御基板82とセルケース80を接続するために使用される4個のねじボス83が設けられている。図9Bに示すように、セルケース80の左側面80fの上部には、セルケース80の上面80dよりも上方に突出する突出部116a〜116cが設けられている。図11Cに示すように、突出部116a〜116cは、隣り合う2個の電池セル90に跨るように配置されている。突出部116a〜116cには、第1へこみ部110a〜110cが設けられている。第1へこみ部110a〜110cは、それぞれ、上部ケース14の第1突条部30a〜30c(図4A参照)に対応する位置に設けられている。図9Aに示すように、セルケース80の右側面80eの上部には、セルケース80の上面80dよりも上方に突出する突出部116d、116eが設けられている。図11Cに示すように、突出部116d、116eは、隣り合う2個の電池セル90に跨るように配置されている。突出部116d、116eには、第1へこみ部110d、110eが設けられている。第1へこみ部110d、110eは、それぞれ、上部ケース14の第1突条部30d、30e(図4A参照)に対応する位置に設けられている。図11Cに示すように、突出部116a〜116e、及び、第1へこみ部110a〜110eは、電池モジュール10を上面視した場合に、制御基板82よりも外側に設けられている。第1へこみ部110a〜110eは、後述する2個のリード板92の間に設けられている。図9Aに示すように、突出部116d及び第1へこみ部110dは、リード板92c、92dの間に設けられており、突出部116e及び第1へこみ部110eは、リード板92d、92eの間に設けられている。また、図9Bに示すように、突出部116a及び第1へこみ部110aは、リード板92j、92kの間に設けられており、突出部116b及び第1へこみ部110bは、リード板92i、92jの間に設けられており、突出部116c及び第1へこみ部110cは、リード板92h、92iの間に設けられている。
図11Bに示すように、右セルケース85には、10個のセル保持部87a〜87jが設けられている。10個のセル保持部87a〜87jは上下2段に並んで配置されている。左右方向の中心位置における電池パック2の断面図である図18に示すように、セル保持部87a〜87cは、後述する電池セル90の中央側を保持する中央側保持部89aを有している。また、下部ケース15の右側後方のへこみ部16cが設けられている位置における電池パック2の断面図である図19に示すように、セル保持部87a〜87cは、電池セル90の長手方向の右端面側を保持する端面側保持部89bを有している。図示省略しているが、セル保持部87d、87eも、中央側保持部と、端面側保持部を有している。図11Bに示すように、セル保持部87a、87b、87f、87gの間、及び、セル保持部87d、87e、87i、87jの間には、右セルケース85と左セルケース86を連結するための連結部88が設けられている。なお、図示省略しているが、左セルケース86には、右セルケース85の10個のセル保持部87a〜87jに対応する10個のセル保持部と、右セルケース85の2個の連結部88に対応する2個の連結部が設けられている。
図10に示すように、セルケース80には、10本の電池セル90a〜90jが上下2段に並んで配置されている。電池セル90は、一方の端部に正極が形成され、他方の端部に負極が形成された、円筒形状の二次電池セル、例えばリチウムイオン電池セルである。本実施例では、電池セル90は、18650型のリチウムイオン電池セルであり、定格電圧は、3.6[V]である。電池セル90は、上下方向に隣接する電池セル90において正極から負極への向きが互いに逆方向となるように配置されている。下段の電池セル90a〜90eにおいて、最も後方側の電池セル90aは、右端面側が負極となり、左端面側が正極となるように配置されている。また、電池セル90b〜90eは、右端面側が正極となり、左端面側が負極となるように配置されている。また、上段の電池セル90f〜90jにおいて、最も後方側の電池セル90fは、右端面側が正極となり、左端面側が負極となるように配置されている。また、電池セル90g〜90jは、右端面側が負極となり、左端面側が正極となるように配置されている。それぞれの電池セル90の正極を構成する金属部91(例えば図20参照)および負極を構成する金属部は電池セル90の端面に接続されている。電池セル90の一方の端部は、金属部を介して、セルケース80の右側面80e側に設けられた金属製のリード板92a〜92fに接続されており(図9A参照)、電池セル90の他方の端部は、金属部を介して、セルケース80の左側面80f側に設けられた金属製のリード板92g〜92kに接続されている(図9B参照)。なお、図20に示すように、電池セル90の正極を構成する金属部91には、防水リング95が設けられている。図9A、図9Bにおいて、リード板92の表面に太線の丸が記載されている部分は、その内側に防水リング95が配置されることを示している。従って、リード板92の表面に太線の丸が記載されている部分には、電池セル90の正極が接続されている。
図9Aに示すように、複数のリード板92a〜92fは、互いに間隔を空けて配置されている。従って、複数のリード板92a〜92fは、互いに絶縁されている。リード板92aは、電池セル90fの正極にのみ接続されている。リード板92fは、電池セル90jの負極にのみ接続されている。リード板92bは、前後方向において隣り合う2つの電池セル90a、90bを接続している。リード板92c〜92eは、斜め方向に隣り合う2つの電池セル90を接続している。具体的には、リード板92cは、電池セル90gの負極と電池セル90cの正極に接続されている。リード板92dは、電池セル90hの負極と電池セル90dの正極に接続されている。リード板92eは、電池セル90iの負極と電池セル90eの正極に接続されている。
また、図9Bに示すように、複数のリード板92g〜92kは、互いに間隔を空けて配置されている。従って、複数のリード板92g〜92kは、互いに絶縁されている。リード板92g〜92kは、上下方向に隣り合う電池セル90を接続している。具体的には、リード板92gは、電池セル90eの負極と電池セル90jの正極を接続している。また、リード板92hは、電池セル90dの負極と電池セル90iの正極を接続している。また、リード板92iは、電池セル90cの負極と電池セル90hの正極を接続している。また、リード板92jは、電池セル90bの負極と電池セル90gの正極を接続しているまた、リード板92kは、電池セル90aの正極と電池セル90fの負極を接続している。上記の構成によって、10個の電池セル90が電気的に直列に接続される。従って、電池パック2の定格電圧は36[V]である。なお、図示省略しているが、セルケース80の右側面80e及び左側面80fには、絶縁シートが貼着されている。
上記の構成によれば、電源ライン(図示省略)を介して制御基板82と接続されるリード板92a、92fを、上側の電池セル90f、90jに接続させることができる。制御基板82と接続されるリード板92a、92fには、他のリード板よりも大きな電流が流れる。このため、リード板92a、92fの幅が大きいことが望ましい。上記の構成によれば、リード板92a、92fの幅を十分に確保することができる。また、仮に、制御基板82と接続されるリード板92a、92fのうちの少なくとも一方が、下側の電池セルと接続されている場合、セルケース60の下部から電源ラインを配線する必要がある。セルケース60の下部において、セルケース60とアウターケース12の右側面の間のクリアランスが小さいために、電源ラインを配線することは困難である。上記の構成によれば、制御基板82と接続されるリード板92a、92fの両方が上側の電池セル90f、90jに接続されているため、リード板92a、92fと制御基板82を接続する電源ラインを容易に配線することができる。また、リード板92a、92fのうちの少なくとも一方が下段の電池セル90に接続されている場合と比較して、リード板92a、92fと制御基板82を接続する電流ラインの長さを短くすることができるために、リード板92a、92fと制御基板82を接続する電源ラインによる抵抗を小さくすることができる。
図10に示すように、セルケース80が10本の電池セル90a〜90jを保持している状態において、上段の電池セル90f〜90jと下段の電池セル90a〜90eは、上下方向に間隔を空けて配置されている。また、電池セル90a、90b、90f、90gと後方側の連結部88の間、及び、電池セル90d、90e、90i、90jと前方側の連結部88の間にはクリアランスが設けられている。このため、セルケース80の通気孔81a又は通気孔81bからセルケース80内に流れ込んだ空気は、上段の電池セル90f〜90jと下段の電池セル90a〜90eの間、電池セル90a、90b、90f、90gと後方側の連結部88の間、及び、電池セル90d、90e、90i、90jと前方側の連結部88の間を通過することができる。
図9Aに示すように、制御基板82は、セルケース80の上方に配置されている。制御基板82は、上下方向に直交する面に沿うように配置されている。制御基板82は、締結具100を介してセルケース80に固定されている。
制御基板82の上面には、複数の端子102が設けられている。複数の端子102は、電池パック2が電動工具200や充電器300に取付けられた際に、放電または充電のために使用される電池側負極端子104aと、放電または充電のために使用される電池側正極端子104bと、信号の送受信のために使用される複数の電池側信号端子106a〜106dが設けられている。電池側負極端子104a及び電池側正極端子104bは、左右方向において、電池側信号端子106a〜106dよりも外側に設けられている。電池側負極端子104aは、制御基板82上の右側に設けられており、電池側正極端子104bは、制御基板82上の左側に設けられている。電池側信号端子106a、106bは、前後に並んで設けられている。電池側信号端子106c、106dは、前後に並んで設けられている。図12Bに示すように、電池側負極端子104aは、上部ケース14の端子開口部22aに対応する位置に配置されており、電池側信号端子106a、106bは、端子開口部22bに対応する位置に配置されており、電池側信号端子106c、106dは、端子開口部22cに対応する位置に配置されており、電池側正極端子104bは、端子開口部22dに対応する位置に配置されている。
図9A、図9Bに示すように、セルケース80には、4個の固定部112が設けられている。各固定部112は、下部ケース15のねじ穴62に対応する位置に設けられている。図12Aに示すように、下部ケース15と電池モジュール10は、4個のねじ114によって互いに固定される。
図9Aに示すように、LED基板84は、信号線120を介して、制御基板82に接続されている。LED基板84は、4個のLED84aと、スイッチ84bを備えている。図13Aに示すように、電池モジュール10と下部ケース15が固定されている状態において、LED基板84は、下部ケース15の表示部42の裏面近傍に配置される。具体的には、LED84aは、残量表示部42aの裏面に配置され、スイッチ84bは、ボタン42bの裏面に配置される。即ち、LED基板84は、下部ケース15の内側において、前面14aに対向している。また、LED基板84は、下部ケース15の前部リブ50の溝部50aに挿入されており、前部リブ48、56上に載置されている。このため、LED基板84は、下部ケース15によって保持される。また、LED基板84の前面は、前部リブ52、54の後端、及び、前部リブ56の遮光壁部56aに接触している。また、LED基板84の下面84cに対向する面には、通気孔58a〜58dが設けられている。
以下では、図14〜図17を参照して、上部ケース14の第1突条部30と電池モジュール10の第1へこみ部110の間の係合クリアランスC1、及び、上部ケース14の第2突条部34と下部ケース15の第2へこみ部64の間の係合クリアランスC2について説明する。
図14に示すように、上部ケース14の第1突条部30a〜30eのそれぞれが、電池モジュール10の第1へこみ部110a〜110eのそれぞれに受容される。図15に示すように、第1突条部30dと第1へこみ部110dとの間には、係合クリアランスC1が設けられている。
また、図16に示すように、上部ケース14の第2突条部34a〜34fのそれぞれが、下部ケース15の第2へこみ部64a〜64fのそれぞれに受容される。図17に示すように、第2突条部34eと第2へこみ部64eとの間には、係合クリアランスC2が設けられている。係合クリアランスC2は、上部ケース14と下部ケース15の位置決めのために利用される。図14の係合クリアランスC1は、上部ケース14とセルケース80の位置ずれの抑制のために利用される。係合クリアランスC1は、上部ケース14とセルケース80の間の位置ずれを抑制し、上部ケース14と制御基板82の接触を防止することができるように設定されていればよい。このため、係合クリアランスC1は、係合クリアランスC2よりも大きい。なお、図16に示すように、第2突条部34a〜34fと第2へこみ部64a〜64fによってラビリンス構造が形成される。これにより、アウターケース12内への水の侵入が抑制される。
続いて、図18、図19を参照して、電池モジュール10のセルケース80の下面と下部ケース15との間のケースクリアランスC11〜C13について説明する。上述のように、図18は、左右方向の中心位置における電池パック2の断面図を示し、図19は、下部ケース15の右側後方のへこみ部16cが設けられている位置における電池パック2の断面図を示す。
図18に示すように、セルケース80の下面は、下部ケース15の底面15eに接触していない。具体的には、セル保持部87a〜87cの中央側保持部89aと下部ケース15の底面15eから上方(即ち内側)に突出している突出部16bの間には、ケースクリアランスC11が設けられている。また、中央側保持部89aと平坦部16aの間には、ケースクリアランスC12が設けられている。ケースクリアランスC12は、ケースクリアランスC11よりも大きい。
また、図19に示すように、下部ケース15の角部15fから最も近い位置に配置されている電池セル90aに対応する端面側保持部89bとへこみ部16cとの間には、ケースクリアランスC13が設けられている。下部ケース15の底面15eのうち、電池セル90aの側面93aに対向する面と電池セル90bの側面93bに対向する面の間には、段差部16dが設けられている。なお、下部ケース15の底面15eのうち、電池セル90bの側面93bに対向する面と電池セル90cの側面93cに対向する面の間には、段差部16dは設けられていない。このため、ケースクリアランスC13は、ケースクリアランスC12よりも大きい。
続いて、図20を参照して、複数の電池セル90のうち、下段の中央に位置する電池セル90cと、電池セル90cの右方に設けられている孔40c、40hの位置関係について説明する。なお、図20では、理解し易くするために、リード板92iを省略している。
図20に示すように、右側面15bにおいて、電池セル90cの長手方向の端面に向かい合う位置に孔40c、40hが設けられている。なお、右側面15bにおいて、電池セル90cの上方に位置する電池セル90hの長手方向の端面に向かい合う位置には、孔は設けられていない。孔40c、40hは、その一部が電池セル90hの長手方向の端面に向かい合っている。
電池セル90cの正極を構成する金属部91は、電池セル90cの右側の端面上に設けられている。上段の孔40hの下端43h及び下段の孔40cの下端43cは、電池セル90cの上端94a、及び、電池セル90cの長手方向軸A1よりも下方に設けられている。また、下段の孔40cの下端43cは、金属部91の下端91a、及び、電池セル90cの下端94bよりも下方に設けられている。
続いて、図21を参照して、電池パック2内の空気の流れを説明する。例えば、電池パック2が電動工具200に取付けられ、電動工具200がユーザによって使用され、電動工具200から電池パック2が取り外された状況を想定する。この場合、電池パック2は高温になっている。このような状況においては、図1A、図3、図8に示す下部ケース15の下部に設けられている通気孔40、41が、電池パック2の外部から内部へ空気が導入される吸気孔として機能する。具体的には、電池パック2の周りの空気が温められ、電池パック2の周りの空気が通気孔40、41を介して、電池パック2内に流れ込む。通気孔40から電池パック2内に導入された空気は、複数の電池セル90と下部ケース15の間の空間に流れ込む。上述のように、各孔40a〜40jの間に側部リブ60a〜60dが設けられている。このため、図20に示すように、孔40c、40hから導入された空気は、電池セル90c、90hと下部ケース15の右側面15bの間の空間に流れ込む。同様に、孔40a、40fから導入された空気は、電池セル90b、90gと下部ケース15の右側面15bの間の空間に流れ込み、孔40b、40gから導入された空気は、電池セル90b、90gと下部ケース15の右側面15bの間の空間に流れ込み、孔40d、40iから導入された空気は、電池セル90d、90iと下部ケース15の右側面15bの間の空間に流れ込み、孔40e、40jから導入された空気は、電池セル90e、90jと下部ケース15の右側面15bの間の空間に流れ込む。従って、複数の電池セル90が確実に冷却される。複数の電池セル90と下部ケース15の右側面15bの間の空間に流れ込んだ空気は、複数の電池セル90を冷却した後、上部ケース14の端子受入部22の端子開口部22a等を介して電池パック2の外部へ流出する。このように、電池パック2が高温である状況においては、自然対流が生じる。なお、通気孔41から電池パック2内に導入される空気も各電池セル90と下部ケース15の左側面15dの間の空間に流れ込み、電池セル90の冷却に利用される。
続いて、図22、図23を参照して、電池パック2が充電器300に取付けられている状態における電池パック2内の空気の流れについて説明する。充電器300には、送風ファン(図示省略)が搭載されており、電池パック2から空気を吸引するように構成されている。この状態において、電池パック2の通気孔40(図1参照)、58a〜58d(図6参照)は、電池パック2の外部から内部へ空気が導入される吸気孔として機能し、電池パック2の通気孔26(図1参照)は、電池パック2の内部から充電器300へ空気を排出する排気孔として機能する。
図22に示すように、充電器300の送風ファンが駆動されると、通気孔58(図1B参照)から電池パック2内に導入された空気は、セルケース80の前部80aと下部ケース15の前面15aの間の空間に流れ込む。セルケース80の前部80aと下部ケース15の前面15aの間には、LED基板84が設けられている。セルケース80の前部80aと下部ケース15の前面15aの間の空間に流れ込んだ空気は、セルケース80の前部80aとLED基板84の間、及び、セルケース80の通気孔81aを通って、セルケース80内に流れ込む。セルケース80内に導入された空気は、上段の電池セル90f〜90jと下段の電池セル90a〜90eの間、電池セル90a、90b、90f、90gと後方側の連結部88の間、及び、電池セル90d、90e、90i、90jと前方側の連結部88の間を通過する。セルケース80内を通過する空気は、複数の電池セル90を冷却する。そして、複数の電池セル90を冷却した空気は、セルケース80の後部80bの通気孔81b、上部ケース14の通気孔26、及び、通気孔26に対応する充電器300の通気孔308(図25B参照)を介して、充電器300へ導入される。上述のように、電池パック2が充電器300に取付けられている状態において、通気孔26の周りの電池側へこみ部27には、充電器300の充電器側突条部306が挿入される。このため、通気孔26の周りに電池側へこみ部27が設けられていない場合と比較して、電池パック2と充電器300の隙間から充電器300に吸い込まれる空気の量を少なくすることができる。これにより、電池パック2内を流れる空気の量を多くすることができる。従って、電池パック2内の電池セル90やリード板92を効率的に冷却することができる。
また、図23に示すように、通気孔40から電池パック2内に導入された空気は、複数の電池セル90(詳細にはリード板92)と下部ケース15の右側面15bの間の空間に流れ込む。電池セル90と下部ケース15の右側面15bの間の空間に流れ込んだ空気は、複数の側部リブ60a〜60dの上方において、前方側に流れ、セルケース80の前部80aと下部ケース15の前面15aの間の空間に流れ込む。その後の空気の流れは、図22の場合と同様である。このように、通気孔58、40から導入される空気が、複数の電池セル90を冷却するために利用される。なお、本実施例では、通気孔40が下部ケース15の下部に設けられているために、電池パック2が充電器300に取付けられている状態において、通気孔40が、充電器300よりも高さが高い位置にある。埃などは、高さが低い位置に溜まるこのため、電池パック2が充電器300に取付けられている状態において、埃などを吸い込みにくくなっている。
図24Bを参照して、電池パック2の上部ケース14の電池側へこみ部23a〜23dによる効果について説明する。なお、図24Bは、電池パック2が電動工具200に取付けられている状態における電池パック2の電池側信号端子106a(図12A参照)の前後方向の中心位置における断面図である。図24Bに示すように、電動工具200の端子保持部202を備え、端子保持部202には、下方側(即ち電池パック2側)に突出する工具側突条部206a〜206dが設けられている。工具側突条部206aには、電池側負極端子104aに対応する工具側負極端子208aが設けられており、工具側突条部206dには、電池側正極端子104bに対応する工具側正極端子208bが設けられている。工具側突条部206bには、電池側信号端子106aに対応する工具側信号端子210aが設けられている。なお、工具側突条部206bには、電池側信号端子106bに対応する工具側信号端子(図示省略)が工具側信号端子210aの前方に設けられている。工具側突条部206cには、電池側信号端子106cに対応する工具側信号端子210cが設けられている。なお、電池側信号端子106dは、電池パック2が充電器300に取付けられた場合にのみ使用される端子であるため、工具側突条部206cにおいて、工具側信号端子208cの前方に電池側信号端子106dに対応する工具側信号端子は設けられていない。電池パック2を電動工具200に取付けると、工具側突条部206a〜206dのそれぞれが、電池側へこみ部23a〜23d内に挿入される。このような構成によれば、電動工具200の端子保持部202に工具側突条部206a〜206dが設けられていない場合と比較して、電動工具200の複数の端子のうち、左右方向において隣り合う2つの端子間の沿面距離を長くすることができる。具体的には、工具側突条部206a〜206dの高さの分だけ沿面距離を長くすることができる。従って、電動工具200の複数の端子のうち、左右方向において隣り合う2つの端子が短絡することを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、図1〜図13Bに示すように、電池パック2は、アウターケース12と、フック24と、アウターケース12に収容され、アウターケース12に保持されているLED基板84と、を備えている。アウターケース12は、端子部102を露出させるための端子開口部22aが設けられている上面14bと、底面15eと、底面15eから上方に延びている前面14a、15aと、前面15aに配置される通気孔58a〜58d開口と、を備える。フック24は、アウターケース12の前面14aに配置される。LED基板84は、前面15aに対向する位置に設けられている。LED基板84は、フック24よりも下方に設けられており、通気孔58a〜58dは、LED基板84よりも下方に設けられている。上記の構成によれば、アウターケース12内に侵入した水は、LED基板84の下方に設けられている通気孔58〜58dから排水される。このため、アウターケース12内に水が浸入しても、LED基板84の近傍に水が溜まらない。従って、アウターケース12内に侵入した水がLED基板84に接触することを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、図1B、図13A、図13Bに示すように、アウターケース12の前面15aは、底面15eに対して傾斜する傾斜面17bを備え、通気孔58a〜58dは、傾斜面17bに設けられている。上記の構成によれば、フック24等からアウターケース12内に侵入した水を傾斜面17bの通気孔58a〜58dから排水させることができる。従って、アウターケース12内に侵入した水がLED基板84に接触することをより抑制することができる。また、傾斜面17bにより、通気孔58a〜58dから排水されなかった水を底面15eに導くことができる。
1またはそれ以上の実施形態において、図9A〜図11Bに示すように、電池パック2は、さらに、電池セル90と、アウターケース12に収容され、電池セル90を収容するセルケース80と、を備える。電池セル90a〜90eは、アウターケースス12の底面15eに対して平行に設けられている。アウターケース12内に侵入した水はアウターケース12の底面15eに溜まりやすい。このため、LED基板84は、できるだけ上方に配置することが望ましい。上記の構成によれば、電池セル90a〜90eの下端よりも上方に通気孔58a〜58dが設けられ、通気孔58a〜58dよりも上方にLED基板84が設けられる。このため、通気孔58a〜58dが電池セル90a〜90eの下端よりも下方に設けられている場合と比較して、LED基板84をより上方に配置することができる。従って、アウターケース12内に侵入した水がLED基板84に接触することをより抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、図1に示すように、アウターケース12の上面14bには、通気孔26が設けられており、通気孔58a〜58dと通気孔26を空気が連通してもよい。上記の構成によれば、例えば、電池パック2が充電器300に取付けられている状態において、通気孔58a〜58dを吸気孔又は排気孔として機能させることもできる。
1またはそれ以上の実施形態において、図12、図13に示すように、アウターケース12の前面15aには、LED基板84側に突出する前部リブ48〜56が設けられており、複数の前部リブ48〜56によって、LED基板84とアウターケース12との間の空間が、4個の空間S1〜S4に分けられている。そして、アウターケース12には4個の空間S1〜S4のそれぞれに対応する通気孔58a〜58dが設けられている。上記の構成によれば、前部リブ48〜56によって分けられた4個の空間S1〜S4のそれぞれから排水される。従って、アウターケース12内に侵入した水がLED基板84に接触することをより抑制することができる。
(対応関係)
LED基板84が、「基板」の一例である。上部ケース14の前面14a及び下部ケース15の前面15aが、「側面」の一例である。通気孔58a〜58d、通気孔26が、それぞれ、「第1の開口」、「第2の開口」の一例である。前部リブ48〜56が、「複数の突出部」の一例である。
1またはそれ以上の実施形態において、図1〜図13Bに示すように、電池パック2は、アウターケース12と、電池セル90と、アウターケース12に収容され、電池セル90を収容するセルケース80と、アウターケース12に収容されるLED基板84と、を備えている。アウターケース12は、端子部102を露出させるための端子開口部22aが設けられている上面14bと、底面15eと、底面15eから上方に延びている前面15aと、を備えている。LED基板84は、セルケース80と前面15aの間に設けられており、底面15eに直交する向きに沿って配置されている。アウターケース12には、LED基板84の下面84cと対向する面に通気孔58a〜58dが設けられている。上記の構成によれば、アウターケース12内に侵入した水は、LED基板84の下面84cと対向する通気孔58a〜58dから排水される。このため、アウターケース12内に水が浸入しても、LED基板84の近傍に水が溜まらない。従って、アウターケース12内に侵入した水がLED基板84に接触することを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、図13Bに示すように、アウターケース12のLED基板84の下面84cと対向する面は、底面15eに対して傾斜している傾斜面17bである。上記の構成によれば、アウターケース12内に侵入し、傾斜面17bに到達した水は、傾斜面17bを伝って底面15e側に導かれる。これにより、LED基板84の近傍に水が溜まることを抑制することができる。
(対応関係)
LED基板84が、「基板」の一例である。上部ケース14の前面14a及び下部ケース15の前面15aが、「側面」の一例である。通気孔58a〜58dが、「開口」の一例である。
1またはそれ以上の実施形態において、図1〜図13Bに示すように、電池パック2は、アウターケース12と、アウターケース12に保持されているLED基板84と、を備える。アウターケース12は、端子部102を露出させるための端子開口部22aが設けられている上面14bと、底面15eと、底面15eから上方に延びている前面14a、15aと、を備えている。LED基板84は、前面15aに対向する位置に設けられており、前面15aには、通気孔58a〜58dが設けられている。上記の構成によれば、アウターケース12内に侵入した水は、通気孔58a〜58dから排水される。このため、アウターケース12内に水が浸入しても、LED基板84の近傍に水が溜まらない。従って、アウターケース12内に侵入した水がLED基板84に接触することを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、図12A、図13Aに示すように、アウターケース12において、前面15aには、LED基板84側に突出する複数の前部リブ48〜56が設けられており、複数の前部リブ48〜56によって、LED基板84とアウターケース12との間の空間が、4個の空間S1〜S4に分けられている。そして、アウターケース12には4個の空間S1〜S4のそれぞれに対応する通気孔58a〜58dが設けられている。上記の構成によれば、前部リブ48〜56によって分けられた4個の空間S1〜S4のそれぞれから排水される。従って、アウターケース12内に侵入した水がLED基板84に接触することをより抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、図13Bに示すように、前面15aは、底面15eに対して傾斜する傾斜面17bを備える。通気孔58a〜58dは、前面15aの傾斜面17bに設けられている。上記の構成によれば、前面15aの第2上方延伸面17cの側面を伝ってきた水を傾斜面17bの通気孔58a〜58dから排水させることができる。従って、アウターケース12内に侵入した水がLED基板84に接触することをより抑制することができる。また、傾斜面17bにより、通気孔58a〜58dから排水されなかった水を底面15eに導くことができる。
(対応関係)
LED基板84が、「基板」の一例である。通気孔58a〜58dが、「開口」の一例である。上部ケース14の前面14a及び下部ケース15の前面15aが、「側面」の一例である。前部リブ48〜56が、「複数の突出部」の一例である。
(第2実施例)
図26を参照して、第2実施例の電池パック602について説明する。第2実施例の電池パック602は、アウターケース612の下部ケース615の構造が、第1実施例の電池パック2のアウターケース12の下部ケース15の構造と異なる。また、本実施例の電池パック602は、アウターケース612内に収容される電池セル(図示省略)のサイズなどが、第1実施例のアウターケース12内に収容される電池セル90とは異なる。具体的には、本実施例の電池セルは、21700型のリチウムイオン電池セルであり、定格電圧は、3.6[V]である。このため、アウターケース612は、第1実施例のアウターケース12よりもサイズが大きい。なお、アウターケース612内に10個の電池セルが収容される点、及び、各電池セルの接続方法は、第1実施例の電池パックと同様である。従って、本実施例の電池パック602の定格電圧も、36[V]である。
図26に示すように、下部ケース615の底面615eには、前後方向に並ぶ2個の引っ掛け部619a、619bが設けられている。このような構成によると、ユーザは、電動工具200や充電器300から電池パック2を取り外す際に、2個の引っ掛け部619a、619bのうち、当該ユーザの指の長さに適した引っ掛け部619を利用することができる。従って、電動工具200や充電器300から電池パック2を取り外しやすくすることができる。
本明細書によって開示される電池パックのさらなる特徴を以下に記す。
(特徴1)
スライドして電動工具に取付け可能な電池パックであって、
第1端子と、
第2端子と、
前記第1端子及び前記第2端子を収容するアウターケースと、を備え、
前記アウターケースの上面には、前記第1端子に対応する位置に設けられている第1の端子開口部と、前記第2端子に対応する位置に設けられている第2の端子開口部と、が設けられており、
前記第1端子開口部と前記上面の間、及び、前記第2端子開口部と前記上面の間には、電池側へこみ部が設けられている、電池パック。
(特徴2)
前記電池側へこみ部は、電動工具の工具側突条部に対応する形状を有する、特徴1に記載の電池パック。
(特徴3)
前記第1端子は、放電端子であり、
前記第2端子は、信号端子である、特徴1又は2に記載の電池パック。
(特徴4)
第1端子と、
第2端子と、
第3端子と、
第4端子と、
前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子、及び、前記第4端子を収容するアウターケースと、を備え、
前記アウターケースは、電動工具をスライドさせて受け入れる一対のスライドレールを備え、
前記アウターケースの前記一対のスライドレールの間の上面には、第1端子に対応する位置に設けられている第1端子開口部と、第2端子に対応する位置に設けられている第2端子開口部と、第3端子に対応する位置に設けられている第3端子開口部と、第4端子に対応する位置に設けられている第4端子開口部と、が設けられており、
前記第1端子開口部、第2端子開口部、第3端子開口部、及び、第4端子開口部は、前記一対のスライドレールのうちの一方のスライドレールから他方のスライドレールに向かって、第1端子開口部、第2端子開口部、第3端子開口部、第4端子開口部の順に配置されており、
前記第1端子開口部と前記上面の間、前記第2端子開口部と前記上面の間、前記第3端子開口部と前記上面の間、及び、前記第4端子開口部と前記上面の間には、電池側へこみ部が設けられている、電池パック。
(特徴5)
前記電池側へこみ部は、前記電動工具の工具側突条部に対応する形状を有する、特徴4に記載の電池パック。
(特徴6)
前記第1端子及び第4端子は、放電端子であり、
前記第2端子及び第3端子は、信号端子である、特徴4又は5に記載の電池パック。
(特徴7)
前方から後方にスライドして外部装置に取付け可能な電池パックであって、
アウターケースを備え、
前記アウターケースは、
前記外部装置をスライドさせて受け入れる一対のスライドレールと、
前記一対のスライドレールの間に設けられている端子開口部と、
前記一対のスライドレールの間であり、前記端子開口部よりも後方の面と、
通気孔と、
前記一対のスライドレールの間であり、前記端子開口部よりも後方の前記面と前記通気孔との間に設けられている電池側へこみ部と、を備える、電池パック。
(特徴8)
前記電池側へこみ部は、前記外部装置の装置側突条部に対応する形状を有する、特徴7に記載の電池パック。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(第1変形例)通気孔58a〜58dは、前面15aの第1上方延伸面17aに設けられていてもよい。この場合、通気孔58a〜58dは、底面15eに対して平行であってよいし、底面15eに対して傾斜していてもよい。
(第2変形例)通気孔58a〜58dは、LED基板84の下面84cと対向していなくてもよい。一般機に言うと、通気孔58a〜58dは、アウターケース12内に流れ込んだ水が溜まってLED基板84に接触することを防止することができる位置に設けられていればよい。
(第3変形例)セルケース80によって把持される基板は、LEDが設けられておらず、スイッチのみが設けられている基板であってもよい。また、別の変形例では、スイッチが設けられておらず、LEDのみが設けられている基板であってもよい。
(第4変形例)アウターケース12は、複数の前部リブ48〜56を有していなくてもよい。本変形例では、通気孔は1個でもよい。また、別の変形例では、全ての空間S1〜S4に対応する通気孔が設けられていなくてもよい。例えば、空間S1、S4にのみ対応する通気孔が設けられていてもよい。
(第5変形例)前面15aが、底面15eから上方に延びる上方延伸面のみで構成されていてもよい。また、別の変形例では、前面15aが、底面15eに対して傾斜する傾斜面のみで構成されていてもよい。
(第6変形例)前面15aの第1上方延伸面17aと第2上方延伸面17cが、底面15eに対して平行な面によって接続されていてもよい。
(第7変形例)LED基板84の下面84cが、下部ケース15の底面15eと対向していてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的な有用性を持つものである。
2:電池パック、10:電池モジュール、12:アウターケース、14:上部ケース、14a:前面、14b1:前方側上面、14b2:後方側上面、15:下部ケース、15a:前面、15b:右側面、15c:後面、15d:左側面、15e:底面、15f:角部、16a:平坦部、16b:突出部、16c:へこみ部、16d:段差部、17a:第1上方延伸面、17b:傾斜面、17c:第2上方延伸面、18:ねじ、19:引っ掛け部、20:スライドレール、20a:基部、20b:上方延伸部、20c:第1右方延伸部、20d:第2右方延伸部、20e:へこみ部、22:端子受入部、22a〜22d:端子開口部、23a〜23d:電池側へこみ部、24:フック、24a:操作部、24b:突出部、26:通気孔、27:電池側へこみ部、28:ねじ穴、30a〜30e:第1突条部、32a:肉厚部、32b:肉薄部、34a〜34f:第2突条部、40:通気孔、40a〜40j:孔、41:通気孔、41a〜41j:孔、42:表示部、42a:残量表示部、42b:ボタン、43c:下端、43h:下端、46:ねじ穴、48:前部リブ、50:前部リブ、50a:溝部、52:前部リブ、54:前部リブ、56:前部リブ、56a:遮光壁部、56b:平坦部、58a〜58d:通気孔、60a〜60h:側部リブ、62:ねじ穴、64a〜64f:第2へこみ部、80:セルケース、80a:前部、80b:後部、80c:肉厚部、80d:上面、80e:右側面、80f:左側面、80g:窪み部、81a:通気孔、81b:通気孔、82:制御基板、83:ねじボス、84:LED基板、84a:LED、84b:スイッチ、84c:下面、85:右セルケース、86:左セルケース、87a〜87j:セル保持部、88:連結部、89a:中央側保持部、89b:端面側保持部、90a〜90j:電池セル、91:金属部、91a:下端、92a〜92k:リード板、93a〜93c:側面、93b:側面、93c:側面、94:防水リング、94a:上端、94b:下端、100:締結具、102:端子、104a:電池側負極端子、104b:電池側正極端子、106a〜106d:電池側信号端子、110a〜110e:第1へこみ部、112:固定部、114:ねじ、116a〜116e:突出部、120:信号線、200:電動工具、202:端子保持部、206a〜206d:工具側突条部、208a:工具側負極端子、208b:工具側正極端子、210a、210c:工具側信号端子、300:充電器、302:スライドレール、304:ハウジング、306:充電器側突条部、308:通気孔、602:電池パック、612:アウターケース、615:下部ケース、615e:底面、619a、619b:引っ掛け部

Claims (11)

  1. アウターケースと、
    フックと、
    前記アウターケースに収容され、前記アウターケースに保持されている基板と、を備え、
    前記アウターケースは、
    端子を露出させるための端子開口部が設けられている上面と、
    底面と、
    前記底面から上方に延びている側面と、
    前記側面に配置される第1の開口と、を備え、
    前記フックは、前記アウターケースの前記側面に配置され、
    前記基板は、前記側面に対向する位置に設けられており、
    前記基板は、前記フックよりも下方に設けられており、
    前記第1の開口は、前記基板よりも下方に設けられている、電池パック。
  2. 前記側面は、前記底面に対して傾斜する傾斜部分を備え、
    前記第1の開口は、前記傾斜部分に設けられている、請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記電池パックは、さらに、
    電池セルと、
    前記アウターケースに収容され、前記電池セルを収容するセルケースと、を備え、
    前記電池セルは、前記アウターケースの前記底面に対して平行に設けられており、
    前記第1の開口は、前記電池セルの下端よりも上方に位置する、請求項1又は2に記載の電池パック。
  4. 前記アウターケースの前記上面には、第2の開口が設けられており、
    前記第1の開口と前記第2の開口を空気が連通する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電池パック。
  5. 前記側面には、前記基板側に突出する複数の突出部が設けられており、
    前記複数の突出部によって、前記基板と前記アウターケースとの間の空間が、2つ以上の空間に分けられており、
    前記アウターケースには前記2つ以上の空間のそれぞれに対応する前記第1の開口が設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電池パック。
  6. アウターケースと、
    電池セルと、
    前記アウターケースに収容され、前記電池セルを収容するセルケースと、
    前記アウターケースに収容される基板と、を備え、
    前記アウターケースは、
    端子を露出させるための端子開口部が設けられている上面と、
    底面と、
    前記底面から上方に延びている側面と、を備え、
    前記基板は、前記セルケースと前記側面の間に設けられており、前記底面に直交する向きに沿って配置されており、
    前記アウターケースには、前記基板の下面と対向する面に開口が設けられている、電池パック。
  7. 前記アウターケースの前記基板の下面と対向する面は、前記底面に対して傾斜している傾斜面である、請求項6に記載の電池パック。
  8. アウターケースと、
    前記アウターケースに保持されている基板と、を備え、
    前記アウターケースは、
    端子を露出させるための端子開口部が設けられている上面と、
    底面と、
    前記底面から上方に延びている側面と、を備え、
    前記基板は、前記側面に対向する位置に設けられており、
    前記側面には、開口が設けられている、電池パック。
  9. 前記基板は、LEDが設けられている基板、スイッチが設けられている基板、又は、LED及びスイッチが設けられている基板である、請求項8に記載の電池パック。
  10. 前記側面には、前記基板側に突出する複数の突出部が設けられており、
    前記複数の突出部によって、前記基板と前記アウターケースとの間の空間が、2つ以上の空間に分けられており、
    前記アウターケースには前記2つ以上の空間のそれぞれに対応する前記開口が設けられている、請求項8又は9に記載の電池パック。
  11. 前記側面は、前記底面に対して傾斜する傾斜部分を備え、
    前記開口は、前記傾斜部分に設けられている、請求項8〜10のいずれか一項に記載の電池パック。
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