JP2021056284A - プロジェクター - Google Patents

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【課題】明るい画像が得られるプロジェクターを提供する。【解決手段】本発明のプロジェクターは、第1の光を射出する第1光源と、第2の光を射出する第2光源と、を有し、少なくとも第2の光の光量を調整可能とされた照明装置と、照明装置からの光を変調する液晶パネルを有する光変調装置と、投射光学装置と、制御装置と、を備え、液晶パネルは、第1の光を変調する第1サブ画素と、第1サブ画素に隣接し、第2の光を変調する第2サブ画素と、を有し、制御装置は、画像情報に基づく第1サブ画素への第1供給電位と画像情報に基づく第2サブ画素への第2供給電位との間に電位差がある場合、電位差を小さくするように第2供給電位を第3供給電位に補正し、第2供給電位から第3供給電位への補正に伴う第2サブ画素の透過率変化を補償するように、第2光源から射出される第2の光の光量を調整する。【選択図】図5

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来から、光変調素子として1枚の液晶パネルを備えたプロジェクター、いわゆる単板式のプロジェクターが知られている。例えば下記の特許文献1に、マイクロレンズアレイを用いて液晶パネルの互いに異なる色のサブ画素に対して異なる色の色光を振り分け、各サブ画素で変調を行うことによりカラー画像を生成する投射型カラー液晶表示装置が開示されている。
特開平4−60538号公報
特許文献1に記載されたように、カラーフィルターを備えていない、空間分離方式のカラー液晶パネルをプロジェクターに適用することが検討されている。ところが、液晶パネルを用いた光変調装置においては、ディスクリネーションに起因して各サブ画素の一部の領域で光透過率が低下し、画像の明るさが低下するという課題がある。ディスクリネーションは、液晶パネルにおいて隣り合うサブ画素間の電位差によって電界の乱れが生じ、電界の乱れに伴って液晶分子の配向状態も乱れ、本来意図した配向状態からのずれが生じることである。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様のプロジェクターは、第1の色を有する第1の光を射出する第1光源と、第2の色を有する第2の光を射出する第2光源と、を有し、少なくとも前記第2の光の光量を調整可能とされた照明装置と、前記照明装置から射出された前記第1の光および前記第2の光のそれぞれを画像情報に応じて変調する液晶パネルを有する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、前記照明装置と前記液晶パネルとを制御する制御装置と、を備える。前記液晶パネルは、前記第1の光を変調する第1サブ画素と、前記第1サブ画素に隣接して配置され、前記第2の光を変調する第2サブ画素と、を有する。前記制御装置は、前記画像情報に基づく前記第1サブ画素への第1供給電位と前記画像情報に基づく前記第2サブ画素への第2供給電位との間の電位差が所定の閾値を超えた場合、前記第2供給電位を、前記第1供給電位との電位差が前記第1供給電位と前記第2供給電位との電位差よりも小さい第3供給電位に補正するとともに、前記第2供給電位から前記第3供給電位への補正に伴う前記第2サブ画素の透過率の変化を補償するように、前記第2光源から射出される前記第2の光の光量を調整する。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記制御装置は、前記第2供給電位を前記第3供給電位に補正することによって前記第2サブ画素の透過率を増加させるとともに、前記第2光源から射出される前記第2の光の光量を低下させてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記制御装置は、前記第1の色による単色表示を行う場合に、前記第2供給電位を、前記第2サブ画素が最大透過率を示す前記第3供給電位に補正するとともに、前記第2光源からの前記第2の光の光量をゼロに調整してもよい。
実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 照明装置の斜視図である。 重畳レンズにおける光の入射位置を示す斜視図である。 液晶パネルのサブ画素の配置を示す模式図である。 図4のV−V線に沿う液晶パネルの断面図である。 第1電位印加パターンにおける透過率シミュレーション結果を示す図である。 第2電位印加パターンにおける透過率シミュレーション結果を示す図である。 第3電位印加パターンにおける透過率シミュレーション結果を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図8を用いて説明する。
図1は、本実施形態のプロジェクターの概略構成図である。
以下の各図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1に示すように、プロジェクター1は、照明装置100と、光変調装置200と、投射光学装置300と、制御装置400と、を備える。制御装置400は、照明装置100と、光変調装置200を構成する液晶パネル201と、を制御する。
プロジェクター1において、照明装置100から射出される照明光L0の主光線が通る軸を光軸AXと定義する。なお、以下の説明において、必要に応じてXYZ直交座標系を用いて説明する。Z軸は、プロジェクターの上下方向に沿う軸である。X軸は、光軸AXと平行な軸である。Y軸は、プロジェクターの水平方向に沿う軸であってX軸およびZ軸に直交する。
光変調装置200は、1枚のカラー液晶表示パネルを用いた単板式の液晶光変調装置である。すなわち、光変調装置200は、照明装置100からの光を画像情報に応じて変調する液晶パネル201と、入射側偏光板202と、射出側偏光板203と、を有している。このように、単板式の液晶光変調装置を採用することによって、プロジェクター1の小型化が図れる。光変調装置200は、照明装置100からの照明光L0を画像情報に応じて変調して画像光L1を形成する。
照明装置100と液晶パネル201との間の照明光L0の光路上に、入射側偏光板202が設けられている。液晶パネル201と投射光学装置300との間の画像光L1の光路上に、射出側偏光板203が設けられている。入射側偏光板202と射出側偏光板203とは、入射側偏光板202の偏光軸と射出側偏光板203の偏光軸とが直交して配置されている。
投射光学装置300は、投射レンズから構成されている。投射光学装置300は、光変調装置200によって変調された画像光L1をスクリーンSCRに向かって拡大投射する。なお、投射光学装置300を構成する投射レンズの枚数については、特に限定されず、1枚であってもよいし、複数枚であってもよい。
以下、照明装置100の構成について説明する。
図2は、照明装置100の概略構成を示す斜視図である。
図2に示すように、照明装置100は、光源装置110と、レンズインテグレーターユニット70と、偏光変換素子73と、重畳レンズ74と、を備えている。
光源装置110は、第1光源ユニット111(第1光源)と、第2光源ユニット112(第2光源)と、第3光源ユニット113と、第4光源ユニット114と、を有している。第1光源ユニット111と第2光源ユニット112とは、Z軸に沿う方向において同じ位置に配置されている。第3光源ユニット113と第4光源ユニット114とは、Z軸に沿う方向において同じ位置に配置されている。第1光源ユニット111は、Z軸に沿う方向において第3光源ユニット113の上方に位置する。第2光源ユニット112は、Z軸に沿う方向において第4光源ユニット114の上方に位置する。すなわち、光源装置110は、光軸AXの方向から見て、2行2列に配置された4個の光源ユニット111,112,113,114から構成されている。4個の光源ユニット111,112,113,114は、例えば共通の基板(図示略)上に実装されていてもよい。
第1光源ユニット111は、赤色発光ダイオード(LED)光源(図示略)と、コリメーターレンズ(図示略)と、を有している。赤色LED光源は、例えば610〜780nmの波長帯を有する赤色光RL(第1の色を有する第1の光)を射出する。コリメーターレンズは、赤色LED光源から射出された赤色光RLを平行化する。
第2光源ユニット112は、緑色LED光源(図示略)と、コリメーターレンズ(図示略)と、を有している。緑色LED光源は、例えば500〜570nmの波長帯を有する緑色光GL1(第2の色を有する第2の光)を射出する。コリメーターレンズは、緑色LED光源から射出された緑色光GL1を平行化する。
第3光源ユニット113は、緑色LED光源(図示略)と、コリメーターレンズ(図示略)と、を有している。緑色LED光源は、例えば500〜570nmの波長帯を有する緑色光GL2を射出する。コリメーターレンズは、緑色LED光源から射出された緑色光GL2を平行化する。
第4光源ユニット114は、青色LED光源(図示略)と、コリメーターレンズ(図示略)と、を有している。青色LED光源は、例えば460〜500nmの波長帯を有する青色光BLを射出する。コリメーターレンズは、青色LED光源から射出された青色光BLを平行化する。
照明装置100において、第1光源ユニット111から射出される赤色光RLの光量、第2光源ユニット112から射出される緑色光GL1の光量、第3光源ユニット113から射出される緑色光GL2の光量、および第4光源ユニット114から射出される青色光BLの光量は、制御装置400によって個別に調整可能となっている。
レンズインテグレーターユニット70は、第1レンズアレイ71と、第2レンズアレイ72と、を有している。第2レンズアレイ72には、第1レンズアレイ71から射出された光が入射する。第1レンズアレイ71は、複数の第1レンズ71aがマトリクス状に配列された構成を有する。第1レンズアレイ71は、各光源ユニット111,112,113,114から射出された光線束WAを各第1レンズ71aによって複数の光束に分割し、分割した各光束を第2レンズアレイ72に入射させる。なお、光線束WAは、赤色光RL、緑色光GL1,GL2、および青色光BLをまとめた光線束である。
第2レンズアレイ72は、第1レンズアレイ71の各第1レンズ71aに対応してマトリクス状に配列された複数の第2レンズ72aを有する。本実施形態において、第2レンズアレイ72は、後述する重畳レンズ74とともに、第1レンズアレイ71の各第1レンズ71aの像を重畳して光変調装置200に入射させる。
偏光変換素子73は、偏光分離膜と、位相差板としての1/2波長板と、がアレイ状に並んだ構成を有する。偏光変換素子73は、レンズインテグレーターユニット70から射出された光を例えばZ軸に平行な偏光方向を有する光に変換する。これにより、光変調装置200に入射する光の偏光方向を、光変調装置200の光入射側に配置された入射側偏光板202の透過軸方向に一致させることができる。偏光変換素子73が設けられたことによって、入射側偏光板202では、入射光がほとんど吸収されないため、光利用効率が向上する。
重畳レンズ74は、例えば凸レンズから構成されている。重畳レンズ74は、レンズインテグレーターユニット70および偏光変換素子73を通過した光を光変調装置200に対して重畳して入射させる。
本実施形態において、光線束WAにおける各色光RL,GL1,GL2,BLは互いにオーバーラップしない状態となっている。そのため、各色光RL,GL1,GL2,BLはレンズインテグレーターユニット70の異なる領域にそれぞれ入射する。各色光RL,GL1,GL2,BLは、レンズインテグレーターユニット70および偏光変換素子73を透過した後も、互いが重ならない状態のままで重畳レンズ74に入射する。
以下、レンズインテグレーターユニット70および偏光変換素子73を通過した後の光線束WAを照明光束Wと称する。照明光束Wは、赤色照明光WR、第1緑色照明光WG1、第2緑色照明光WG2、および青色照明光WBの4つの照明光を含んでいる。したがって、赤色照明光WRは、レンズインテグレーターユニット70および偏光変換素子73を通過した赤色光RLに相当する。第1緑色照明光WG1は、レンズインテグレーターユニット70および偏光変換素子73を通過した第1緑色光GL1に相当する。第2緑色照明光WG2は、レンズインテグレーターユニット70および偏光変換素子73を通過した第2緑色光GL2に相当する。青色照明光WBは、レンズインテグレーターユニット70および偏光変換素子73を通過した青色光BLに相当する。
図3は、重畳レンズ74における光入射面74fの状態を示す斜視図である。
図3において、赤色照明光WR、第1緑色照明光WG1、第2緑色照明光WG2および青色照明光WBの入射領域を模式的に2点鎖線の円で示している。
照明光束Wにおいても、赤色照明光WR、第1緑色照明光WG1、第2緑色照明光WG2および青色照明光WBは互いにオーバーラップしない状態となっている。そのため、図3に示すように、赤色照明光WR、第1緑色照明光WG1、第2緑色照明光WG2、および青色照明光WBは、重畳レンズ74の光入射面74fの異なる場所に入射する。
重畳レンズ74は、重畳レンズ74の光入射面74fに対する各照明光WR,WG1,WG2,WBの入射位置に応じて、光変調装置200に対する各照明光WR,WG1,WG2,WBの入射方向、換言すると、光変調装置200に対する各照明光WR,WG1,WG2,WBの入射角度を異ならせる。すなわち、重畳レンズ74は、各照明光WR,WG1,WG2,WBを光変調装置200に対して互いに異なる4つの方向から入射させる。
以下、液晶パネル201の画素構造について説明する。
図4は、液晶パネル201の画素構造を示す平面図である。
図4に示すように、液晶パネル201は、複数の画素201Pを有している。複数の画素201Pは、表示画面の水平方向、すなわち左右方向にあたるY方向と、表示画面の垂直方向、すなわち上下方向にあたるZ方向と、にマトリクス状に配列されている。
画素201Pは、第1サブ画素201Rと、第2サブ画素201G1と、第3サブ画素201G2と、第4サブ画素201Bと、から構成されている。第1サブ画素201Rには、赤色照明光WRが入射する。第2サブ画素201G1には、第1緑色照明光WG1が入射する。第3サブ画素201G2には、第2緑色照明光WG2が入射する。第4サブ画素201Bには、青色照明光WBが入射する。
以下、第1サブ画素201R、第2サブ画素201G1、第3サブ画素201G2、および第4サブ画素201Bを、単にサブ画素201R、201G1、201G2、201Bと略記することもある。また、本実施形態におけるサブ画素201R、201G1、201G2、201Bは、表示画像を構成する最小の構成単位である。
画素201Pにおいては、第1サブ画素201Rおよび第2サブ画素201G1が+Y方向に向かってこの順に配置され、第1サブ画素201Rに対する+Z方向に第3サブ画素201G2が配置され、第2サブ画素201G1に対する+Z方向に第4サブ画素201Bが配置されている。すなわち、液晶パネル201は、表示単位として、赤色照明光WRが入射する第1サブ画素201Rと、第1サブ画素201Rに隣り合って配置され、第1緑色照明光WG1が入射する第2サブ画素201G1と、を少なくとも有している。
液晶パネル201は、後述するブラックマトリクスBM(遮光膜)を有する。ブラックマトリクスBMは、サブ画素201R、201G1、201G2、201Bのそれぞれに対応して設けられた光透過領域を有する。すなわち、各サブ画素201R、201G1、201G2、201Bは、ブラックマトリクスBMにより区画されている。重畳レンズ74の光入射面74fと液晶パネル201のブラックマトリクスBMとは、光学的に共役の関係となっている。
図5は、図4のV−V線に沿う液晶パネル201の断面図である。なお、4個のサブ画素201R、201G1、201G2、201Bは同一の構成を有しているため、図5では、サブ画素201R、201G1、201G2、201Bをサブ画素201SPと記載する。
図5に示すように、液晶パネル201は、素子基板51と、対向基板52と、液晶層53と、マイクロレンズアレイ54と、を備えている。素子基板51は、透光性基板56と、ブラックマトリクスBMと、第1電極57と、を有する。ブラックマトリクスBMは、各サブ画素201SPに対応して光透過領域205を有している。すなわち、液晶パネル201は、照明装置100からの光が入射するサブ画素201SPを有している。第1電極57は、サブ画素201SP毎に設けられている。また、図示を省略するが、素子基板51は、第1電極57に電位を供給するための薄膜トランジスター、データ線および走査線等を含む回路層を有する。第1電極57には、液晶層53の配向状態を制御する駆動電位が回路層を介してサブ画素201SP毎に供給される。
対向基板52は、透光性基板59と、第2電極60と、を有している。第2電極60は、全てのサブ画素201SPにわたって設けられている。第2電極60には、共通電位が供給される。
対向基板52の光入射側には、マイクロレンズアレイ54が設けられている。マイクロレンズアレイ54は、4個のサブ画素201R、201G1、201G2、201Bに対応して設けられ、光透過領域205に光を集光するレンズ541から構成されている。マイクロレンズアレイ54は、対向基板52と一体化されていてもよい。
液晶層53は、素子基板51と対向基板52との間に挟持されている。液晶層53は、所定のプレチルト角をもって垂直配向された液晶分子で構成されている。
ここで、本発明者は、種々の駆動電位の印加パターンにおける各サブ画素の透過率のシミュレーションを行った。図6〜図8にシミュレーション結果を示す。
図6は、第1電位印加パターンにおける透過率シミュレーション結果を示す図である。図7は、第2電位印加パターンにおける透過率シミュレーション結果を示す図である。図8は、第3電位印加パターンにおける透過率シミュレーション結果を示す図である。図6〜図8において、サブ画素201SPの光透過領域205内で白く表示された領域は、透過率が相対的に高い高透過率領域T2である。サブ画素201SP内で黒く表示された領域は、透過率が相対的に低い低透過率領域T1である。
図6に示す第1電位印加パターンとは、画素201Pを構成する2行2列に配列された4個のサブ画素201R、201G1、201G2、201B(図4参照)のうち、左上に位置する第4サブ画素201B(赤色サブ画素)のみにオン電位を供給し、残りのサブ画素201R、201G1、201G2にオフ電位を供給し、赤色の単色表示を行う場合である。
図7に示す第2電位印加パターンとは、画素201Pを構成する2行2列に配列された4個のサブ画素201R、201G1、201G2、201B(図4参照)のうち、左下に位置する第2サブ画素201G1と右上に位置する第3サブ画素201G2とにオン電位を供給し、残りのサブ画素201R、201Bにオフ電位を供給し、緑色の単色表示を行う場合である。
図8に示す第3電位印加パターンとは、画素201Pを構成する2行2列に配列された4個のサブ画素201R、201G1、201G2、201Bのうち、図4の配列とは異なり、緑色光を変調する2個のサブ画素201G1,201G2を縦方向に並べ、これらの第2サブ画素201G1と第3サブ画素201G2とにオン電位を供給し、残りのサブ画素201R、201Bにオフ電位を供給し、緑色の単色表示を行う場合である。
図6〜図8に示すシミュレーションに共通の条件として、光変調装置は、オフ電位が供給されたサブ画素201SPが黒表示となり、オン電位が供給されたサブ画素201SPが白表示となるノーマリーブラックモードを有する、垂直配向型の液晶パネルを備える。また、サブ画素201SPの形状は正方形であり、液晶パネルの正面視における液晶分子のプレチルト方向は、サブ画素の輪郭をなす正方形の右上から左下に延びる対角線に沿う方向とした。オフ電位は0Vとし、オン電位は5Vとした。
図6に示すように、第1電位印加パターンの場合、オン状態のサブ画素201SPは、理想的には、領域全体が白い高透過率領域となるはずであるが、サブ画素201SPの中心から少し右上にずれた位置を中心としてねじれた筋状の黒い低透過率領域T1が生じている。
図7に示すように、第2電位印加パターンの場合、オン状態のサブ画素201SPにおいて、サブ画素201SPの右上の角部から筋状の黒い低透過率領域T1が延びている。
図8に示すように、第3電位印加パターンの場合、オン状態のサブ画素201SPにおいて、帯状の黒い低透過率領域T1が縦方向に延びている。
このように、いずれの電位印加パターンにおいても、理想的には領域全体が白い高透過率領域となるはずのオン状態のサブ画素201SPにディスクリネーションが発生し、透過率が低下していることが判った。さらに、ディスクリネーションは、当該サブ画素201SPに隣り合うサブ画素201SPの電位に強く影響を受け、隣り合うサブ画素201SPの電位に応じて、サブ画素内の高透過率領域および低透過率領域の形状および位置が著しく変化することが判った。なお、本明細書における「透過率」は、液晶パネル単体としての透過率ではなく、入射側偏光板、液晶パネルおよび射出側偏光板を含む光変調装置全体としての透過率を意味する。
そこで、本発明者は、本実施形態のプロジェクター1において、例えば赤色による単色表示を行う際に、第2サブ画素201G1に入射する第1緑色光GL1の光量を、第2光源ユニット112から射出される第1緑色光GL1の光量として調整し、オフ状態の第2サブ画素201G1において、液晶パネルにおける液晶分子の配向状態を第1サブ画素201Rと同様のオン状態(高透過率状態)としても、第2サブ画素201G1に入射させる第1緑色光GL1の光量をゼロとすれば、結果的に第2サブ画素201G1からは光が射出されず、オフ状態とできることに想到した。これにより、第1サブ画素201Rと第2サブ画素201G1との間の電位差を小さくすることができる。
すなわち、本実施形態のプロジェクター1において、例えば赤色による単色表示を行う場合、制御装置400は、最初に、画像信号(画像情報)に基づいて、赤色光RLを変調する第1サブ画素201Rにオン電位として5V(第1供給電位)を設定する一方、第1サブ画素201Rに隣接して配置され、赤色以外の色光を変調するサブ画素201G1,201G2,201Bに対してオフ電位として0V(第2供給電位)を設定する。
このように、隣接するサブ画素間に供給される画像信号に基づいて設定される電位に電位差がある場合、制御装置400は、電位差を小さくするように、赤色以外の色光を変調するサブ画素201G1,201G2,201Bに設定された0Vを0V以外の電位(第3供給電位)に補正するとともに、0Vを0V以外の電位に補正したことに伴うサブ画素201G1,201G2,201Bの透過率の変化を補償するように、対応する光源ユニット112,113,114から射出される光の光量を調整する。
具体的には、制御装置400は、サブ画素201G1,201G2,201Bに供給する電位を0Vから0Vよりも大きく、5V以下の電位に補正することによって、サブ画素201G1,201G2,201Bの透過率を増加させるとともに、光源ユニット112,113,114から射出される色光の光量を低下させる。赤色による単色表示の例で言えば、制御装置400は、赤色による単色表示を行う場合に、サブ画素201G1,201G2,201Bに供給する電位を0Vから最大透過率を示す5Vに補正するとともに、光源ユニット112,113,114から射出される光の光量をゼロに調整する。
または、制御装置400が上記の処理を行うのは、必ずしも単色表示を行う場合だけでなくてもよい。例えばフルカラー表示を行う場合であっても、例えば隣接するサブ画素間の電位差に閾値を設けておき、制御装置400は、隣接するサブ画素間の電位差が閾値を超えた場合に、透過率が相対的に低い側のサブ画素に供給する電位を大きくする方向に補正することで電位差を閾値未満に下げるとともに、電位を補正したサブ画素に対応する光源ユニットの光量を低下させてもよい。この場合、補正する電位を、必ずしも最大透過率を示す電位、例えば5Vに補正する必要はなく、例えば4.5V程度としてもよい。また、光源ユニットの光量についても、必ずしもゼロにしなくてもよい。
以上の構成により、隣接するサブ画素間の電位差を小さくし、理想的には電位差をなくすことができる。このとき、実際にはオフ状態となるべきサブ画素201G1,201G2,201Bが最大透過率となっても、光源ユニット112,113,114から光が射出されないため、結果的にはサブ画素201G1,201G2,201Bがオフ状態となり、所望のカラー表示が得られる。このようにして、本実施形態のプロジェクター1によれば、隣接するサブ画素間の電位差を小さくすることでディスクリネーションを抑制できるため、明るい画像を得ることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、4個の光源ユニットの光量の全てが個別に調整可能となっている例を挙げたが、必ずしも全ての光源ユニットの光量が個別に調整可能となっていなくてもよく、一部の光源ユニットのみ光量が個別に調整可能となっていてもよい。また、光変調装置は、オフ電位が供給されたサブ画素が白表示、オン電位が供給されたサブ画素が黒表示を示すノーマリーホワイトモードを有する液晶パネルを備えていてもよい。
その他、プロジェクターの各構成要素の形状、数、配置、材料等の具体的な記載については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
1…プロジェクター、100…照明装置、111…第1光源ユニット(第1光源)、112…第2光源ユニット(第2光源)、113…第3光源ユニット、114…第4光源ユニット、200…光変調装置、201R…第1サブ画素、201G1…第2サブ画素、201G2…第3サブ画素、201B…第4サブ画素、300…投射光学装置、400…制御装置、RL…赤色光(第1の光)、GL1…第1緑色光(第2の光)、GL2…第2緑色光、BL…青色光。

Claims (3)

  1. 第1の色を有する第1の光を射出する第1光源と、第2の色を有する第2の光を射出する第2光源と、を有し、少なくとも前記第2の光の光量を調整可能とされた照明装置と、
    前記照明装置から射出された前記第1の光および前記第2の光のそれぞれを画像情報に応じて変調する液晶パネルを有する光変調装置と、
    前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、
    前記照明装置と前記液晶パネルとを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記液晶パネルは、前記第1の光を変調する第1サブ画素と、前記第1サブ画素に隣接して配置され、前記第2の光を変調する第2サブ画素と、を有し、
    前記制御装置は、前記画像情報に基づく前記第1サブ画素への第1供給電位と前記画像情報に基づく前記第2サブ画素への第2供給電位との間の電位差が所定の閾値を超えた場合、前記第2供給電位を、前記第1供給電位との電位差が前記第1供給電位と前記第2供給電位との電位差よりも小さい第3供給電位に補正するとともに、
    前記第2供給電位から前記第3供給電位への補正に伴う前記第2サブ画素の透過率の変化を補償するように、前記第2光源から射出される前記第2の光の光量を調整する、プロジェクター。
  2. 前記制御装置は、前記第2供給電位を前記第3供給電位に補正することによって前記第2サブ画素の透過率を増加させるとともに、前記第2光源から射出される前記第2の光の光量を低下させる、請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記制御装置は、前記第1の色による単色表示を行う場合に、前記第2供給電位を、前記第2サブ画素が最大透過率を示す前記第3供給電位に補正するとともに、前記第2光源からの前記第2の光の光量をゼロに調整する、請求項2に記載のプロジェクター。
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