JP2021056153A - 余寿命予測装置、余寿命予測システム、および余寿命予測プログラム - Google Patents

余寿命予測装置、余寿命予測システム、および余寿命予測プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】余寿命を適切に推定する。【解決手段】各時刻における第一部材、第二部材の一方における学習劣化量情報、学習特徴ベクトル、情報を取得した時刻から動作限界までの時間である学習余寿命に基づき育成された第一人工知能により第一余寿命を推定する第一人工知能と、第一人工知能よりも長時間を要し、かつ第一人工知能よりも高精度の余寿命を推定する第二人工知能を有する第二人工知能部142と、評価用動作機構から得られる評価特徴ベクトル、評価劣化量情報の一方を取得する評価情報取得部130と、評価特徴ベクトル、評価劣化量情報の一方を入力とし、第一人工知能部により余寿命を推定し、劣化判別指標が所定の条件を満たした場合、評価特徴ベクトル、評価劣化量情報の一方を入力とし、第二人工知能部により余寿命を導出する余寿命導出定部と、を備える余寿命予測装置109。【選択図】図2

Description

本発明は、2つの部材が相対的に動作する動作機構の動作限界までの時間を予測する余寿命予測装置、余寿命予測システム、および余寿命予測プログラムに関する。
転がり軸受の外輪と転動体、内輪と転動体のように、第一部材と第二部材が相対的に動作する動作機構について、使用限界までの時間、いわゆる余寿命の推定が行われている。
例えば、特許文献1には、振動センサから得られる特徴量をもとに軸受の欠損レベル、残存寿命を推定する手法が記載されている。また特許文献2には、センサの出力データから算出される状態変数を故障度合いと関連付けて機械学習による訓練を行い、故障予知を行う手法が記載されている。
特開2017−219469号公報 特許第6148316号公報
動作機構の使用の初期段階においては寿命に余裕があるためある程度荒く余寿命を推定してもよいが、後期段階において動作限界を見極めるためには計算コストを多く費やし正確に余寿命を推定する必要がある。ところが、荒い推定から正確な推定に切り替えるタイミングを見極めるのは困難であり、早くに切り替えると計算コストが多くなり、遅くに切り替えると、動作限界に近づきすぎる場合がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、動作機構の劣化状態に応じて動作限界までの寿命を適切に推定することができる余寿命予測装置、余寿命予測システム、および余寿命予測プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の1つである余寿命予測装置は、第一部材、および第二部材が相対的に動作する動作機構の動作限界までの時間である余寿命を予測する余寿命予測装置であって、学習用動作機構を動作限界まで動作させ、動作限界までの各時刻における前記第一部材、および前記第二部材の少なくとも一方における動作により生じる劣化の量を示す学習劣化量情報、前記学習用動作機構の動作から得られる学習特徴ベクトル、および情報を取得した時刻から動作限界までの時間である学習余寿命に基づき育成された第一人工知能により第一余寿命を推定する第一人工知能部と、前記学習劣化量情報、および前記学習特徴ベクトルの少なくとも一方、および前記学習余寿命に基づき前記第一人工知能よりも長時間を要し、かつ前記第一余寿命よりも高精度の第二余寿命を推定する第二人工知能を有する第二人工知能部と、前記学習用動作機構と同種の評価用動作機構の動作から得られる評価特徴ベクトル、および動作により生じる劣化の量を示す評価劣化量情報の少なくとも一方を取得する評価情報取得部と、前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第一人工知能部により余寿命を推定し、劣化に関連する情報である劣化判別指標が所定の条件を満たした場合、前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第二人工知能部により余寿命を導出する余寿命導出定部と、を備える。
また上記目的を達成するために、本発明の1つである余寿命予測システムは、第一部材、および第二部材が相対的に動作する動作機構の動作限界までの時間である余寿命を予測する余寿命予測システムであって、学習用動作機構を動作限界まで動作させ、動作限界までの各時刻における前記第一部材、および前記第二部材の少なくとも一方における動作により生じる劣化の量を示す学習劣化量情報、前記学習用動作機構の動作から得られる学習特徴ベクトル、および情報を取得した時刻から動作限界までの時間である学習余寿命を取得する学習情報取得部と、前記学習劣化量情報、および前記学習特徴ベクトルの少なくとも一方、および前記学習余寿命に基づき第一余寿命を推定する第一人工知能を育成する第一人工知能育成部と、前記学習劣化量情報、および前記学習特徴ベクトルの少なくとも一方、および前記学習余寿命に基づき前記第一人工知能よりも長時間を要し、かつ前記第一余寿命よりも高精度の第二余寿命を推定する第二人工知能を育成する第二人工知能育成部と、前記学習用動作機構と同種の評価用動作機構の動作から得られる評価特徴ベクトル、および動作により生じる劣化の量を示す評価劣化量情報の少なくとも一方を取得する評価情報取得部と、前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第一人工知能により第一余寿命を推定し、劣化に関連する情報である劣化判別指標が所定の条件を満たした場合、前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第二人工知能により余寿命を導出する余寿命導出定部と、を備える。
また上記目的を達成するために、本発明の1つである余寿命予測プログラムは、第一部材、および第二部材が相対的に動作する動作機構の動作限界までの時間である余寿命を予測する余寿命予測プログラムであって、学習用動作機構を動作限界まで動作させ、動作限界までの各時刻における前記第一部材、および前記第二部材の少なくとも一方における動作により生じる劣化の量を示す学習劣化量情報、前記学習用動作機構の動作から得られる学習特徴ベクトル、および情報を取得した時刻から動作限界までの時間である学習余寿命に基づき育成された第一人工知能により第一余寿命を推定する第一人工知能部と、前記学習劣化量情報、および前記学習特徴ベクトルの少なくとも一方、および前記学習余寿命に基づき育成され、前記第一人工知能よりも長時間を要し、かつ前記第一余寿命よりも高精度の第二余寿命を推定する第二人工知能を有する第二人工知能部と、を備え、前記学習用動作機構と同種の評価用動作機構の動作から得られる評価特徴ベクトル、および動作により生じる劣化の量を示す評価劣化量情報の少なくとも一方を取得する評価情報取得部と、前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第一人工知能部により余寿命を推定し、劣化に関連する情報である劣化判別指標が所定の条件を満たした場合、前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第二人工知能部により余寿命を導出する余寿命導出定部と、を機能させる。
本発明によれば、劣化判別指標に基づき動作機構の状態に応じた精度で余寿命を適切に推定することが可能となる。
図1は、実施の形態において用いられる学習情報生成装置の主要部を示す図であり、(a)部に示す図は学習情報生成装置の正面図、(b)部に示す図は(a)部に対応する断面側面図である。 図2は、実施の形態に係る余寿命予測システムの構成を示すブロック図である。 図3は、余寿命予測装置の動作の流れを示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る余寿命予測装置、余寿命予測システム、および余寿命予測プログラムの実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の位置関係、および接続状態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下では複数の発明を一つの実施の形態として説明する場合があるが、請求項に記載されていない構成要素については、その請求項に係る発明に関しては任意の構成要素であるとして説明している。また、図面は、本発明を説明するために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
余寿命予測システム100は、余寿命予測装置109、および学習装置101を備えるシステムであって、動作機構が機械要素としての所定の機能が発揮できなくなる動作限界までの時間である余寿命を動作機構の状態に応じて予測するシステムである。動作機構の種類は、第一部材、および第二部材が相対的に動作する機構であれば特に限定されるものではない。本実施の形態の場合、動作機構として転がり軸受を例示している。また、第一部材として転がり軸受の転動体を、第二部材として転がり軸受の内輪を例示している。なお、転がり軸受は、転動体、および内輪の他に外輪、および保持器など複数の部材を備えており、第一部材、および第二部材として採用する部材の組み合わせは任意であるが、動作機構の動作によって欠損が顕著に現れ、欠損の量の測定が容易な部材の組み合わせを採用することが好ましい。この点において、転がり軸受の内輪は、外周面に欠損が発生し欠損の量の測定が容易であるため、第二部材として好適である。
本明細書、および特許請求の範囲において「劣化」とは、動作機構を使用したことにより発生し、動作機構の余寿命に関連する事象を意味するものとして用いており、「欠損」は「劣化」の1つであるとして記載している。具体的に劣化とは、例えば疲労はく離、疲労損傷、潤滑油劣化、シール不具合による面荒れなどを挙示することができる。
また、「劣化量」とは、剥離、摩耗、圧痕、フレーキング、焼き付きなど、第一部材と第二部材との摺動、転がり摺動などにより第一部材表面、または第二部材表面に発生する不具合を定量的に示すものである。具体的には欠損が発生している領域の長さ、幅などの一次元の情報、面積などの二次元の情報、大きさなどの三次元の情報、またはこれらと関連する情報である。また、第一部材と第二部材との摺動に基づき劣化していくグリースなどの動作機構以外の部材の劣化も、劣化度合いが定量化でき、動作機構の劣化と相関があるものは「劣化量」の文言に含まれるものとしている。
余寿命予測装置109は、人工知能を用いて余寿命を予測するものであるため、モデルを育成する学習段階と、学習済みのモデルを用いて余寿命を予測する予測段階が存在する。そこで、学習に用いる動作機構を学習用動作機構200、学習用動作機構200が備える第一部材を学習用第一部材201、第二部材を学習用第二部材202と記載する。また、予測対象の動作機構を評価用動作機構(不図示)、評価用動作機構が備える第一部材を評価用第一部材、第二部材を評価用第二部材と記載する。
まず、学習段階においてモデルを育成するための学習劣化量情報、学習余寿命を取得する学習情報生成装置300を説明する。図1は、実施の形態に係る学習情報生成装置の主要部を示す図であり、(a)部に示す図は学習情報生成装置の正面図、(b)部に示す図は(a)部に対応する断面側面図である。
同図に示すように、学習情報生成装置300は、学習用第二部材202を保持、固定する固定部材305と、軸体301からなる。軸体301は駆動装置302および駆動制御装置330と、を備える。
固定部材305は、学習用第二部材202を支持する構造であり、軸体301とは独立している。
軸体301は、学習用動作機構200の内輪に適合する形状であれば、材質や長さなど特に限定されるものでは無いが、評価用動作機構の実際の使用態様にできる限り合致させることが好ましい。
学習用動作機構200は、測定対象の転がり軸受である。学習用動作機構200は、前述の通り限定されるものでは無いが、本実施の形態の場合、学習用動作機構200は、ころ軸受である。
駆動装置302は、軸体301を回転駆動させる装置である。駆動装置302の種類などは特に限定されるものでは無いが、本実施の形態の場合、駆動装置302は、サーボモータであり、サーボモータの回転軸体は継手を介して軸体301に接続されている。駆動装置302は、駆動制御装置330により制御されている。
学習用動作機構200は、固定部材305を介して外部から負荷を与えられる。負荷は評価用動作機構の使用態様に近づけることが好ましい。
センサは、特に限定されるものではなく、音を測定するセンサなどでもかまわないが、本実施の形態の場合、センサは、軸体301の回転により学習用動作機構200に起因する振動(振動加速度)を測定するセンサである。ただし、学習用動作機構200にセンサを直接取り付けることは、一般的に困難であると考えられるため、本実施の形態の場合、振動センサは固定部材305に取り付けられており、学習用動作機構200の振動ばかりでなく、他の要因により発生する振動も測定する。
センサの種類は、特に限定されるものでは無く、実機400に取り付けられるセンサと同種のセンサを採用することが好ましい。本実施の形態の場合、センサは一軸方向の振動加速度を測定するセンサが採用されている。また、センサを学習情報生成装置300に取り付ける個数、場所も限定されるものではないが、本実施の形態の場合、軸体301の軸方向に対する放射方向であって学習用動作機構200に加えられる負荷の方向(図中Z軸方向)の振動を測定する第一センサ321と、放射方向であって第一センサ321が測定する振動の方向と直交する方向であって、水平面内であり装置外部からの拘束力が弱い方向(図中Y軸方向)の振動を測定する第二センサ322とを備えている。
本実施の形態の場合、評価用動作機構を含む動作機構がころ軸受であるため、軸方向(図中Z軸方向)の振動と余寿命とに強い相関がないと考え、軸体301の軸方向の振動を取得するセンサを配置していないが、例えば動作機構が球軸受、クロスローラーベアリング等の場合、軸方向の振動を取得する第三センサを設置してもかまわない。
記録装置306は、センサからの信号を記録する装置である。本実施の形態の場合、第一センサ321、第二センサ322からの信号を個別に記録している。具体的に例えば、記録装置306は、センサからのアナログ信号をサンプリング周波数50kHzでデジタル化し記録している。また、記録装置306は、駆動制御装置330が駆動装置302を制御するための指令値など駆動装置302の出力トルクを示す値なども記録している。
図2は、実施の形態に係る余寿命予測システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、余寿命予測システム100は、学習装置101と、余寿命予測装置109とを備えている。
学習装置101は、複数の回帰モデルを育成する装置であって、学習情報取得部110と、第一人工知能育成部150と、第二人工知能育成部120と、を備えている。
学習情報取得部110は、学習情報生成装置300を用いて例えば新品の学習用動作機構200を動作限界まで動作させ、動作限界までの各時刻における学習用第一部材201、および学習用第二部材202の少なくとも一方における動作により生じる劣化の量を示す学習劣化量情報、学習用動作機構200の動作から得られる学習特徴量ベクトル、および情報を取得した時刻から動作限界までの時間である学習余寿命を取得する。
学習劣化量情報、学習特徴量ベクトル、および学習余寿命の取得方法は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、以下のようにして学習劣化量情報、学習特徴量ベクトル、および学習余寿命を取得している。
学習劣化量情報は、学習情報生成装置300を用いて新品の学習用動作機構200を所定の時間動作させた後、学習用第二部材202である内輪を取り出して、作業者が測定した欠損量を劣化量として入力することにより学習情報取得部110が取得する。本実施の形態の場合、欠損の周方向の長さを学習劣化量情報としている。また、学習余寿命を算出させるために、学習情報生成装置300を動作させた時間を時刻として学習劣化量情報と対応付けて学習情報取得部110に入力する。
次に学習用動作機構200を学習情報生成装置300に戻して所定の時間動作させ、学習劣化量情報と時刻を同様に学習情報取得部110に入力する。このような所定時間の動作と入力とを動作限界まで繰り返すことにより、学習情報取得部110は、各時刻の学習劣化量情報を取得する。なお、動作限界に達した時刻も学習情報取得部110に入力しておく。
明細書、および特許請求の範囲で用いる「時刻」とは、実際の時の流れの中の各瞬間を意味するのではなく、動作機構が実際に動作している時間の累積の中の各瞬間(例えば動作中断直前の瞬間)を意味している。
学習余寿命は、作業者により入力された動作限界に達した時刻と学習劣化量情報の入力と対応して入力された時刻との差分を学習余寿命として学習情報取得部110が算出することにより取得する。
学習特徴量ベクトルは、学習情報生成装置300に取り付けられたセンサの値などに基づき学習情報取得部110が生成することにより取得する。本実施の形態の場合、学習情報取得部110は、記録装置306に記録されている第一センサ321、第二センサ322などから得られる特徴量に基づき学習特徴量ベクトルを生成する。具体的には、劣化量を測定するために学習情報生成装置300を停止させる直前の所定時間(例えば20秒間)における第一センサ321、および第二センサ322から得られる振動を示す波形に基づき、測定値である時間領域情報、エンベロープ処理された時間領域情報を高速フーリエ変換して得られる周波数領域情報、エンベロープ処理された周波数領域情報をそれぞれ高速フーリエ変換して得られるケフレンシ領域情報の3種類の情報に基づき学習情報取得部110は特徴量を生成している。
具体的な特徴量の種類、および生成する個数は、特に限定されるものでは無い。例えば
各種統計量などを選定して用いることができる。統計量の具体的な特徴量としては、実効値、最大値、波高率、尖度、歪度などである。また、時間領域情報をバンドパスフィルタなどを用いて複数の周波数帯域に区分し、それぞれの区分について周波数領域情報、ケフレンシ領域情報を生成し、これらそれぞれについて算出された統計量を特徴量としてもかまわない。
なお、第一センサ321、および第二センサ322から得られる情報ばかりでなく、駆動制御装置330から得られるトルクを示す電流値など、動作機構の動作に関連する情報を特徴量として採用してもかまわない。
第一人工知能育成部150は、学習情報取得部110から得られる学習劣化量情報、および学習特徴ベクトルの少なくとも一方、および学習余寿命に基づき余寿命を予測するための第一人工知能を育成する。第一人工知能は、単数、または複数の回帰モデルを備えてもかまわないが、本実施の形態の場合、第一回帰モデルを備えている。
第一回帰モデルは、特に限定されるものではないが、例えば、k近傍法(KNN)、ランダムフォレスト(Random Forest)を例示することができる。
第一回帰モデルの育成方法は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、学習特徴ベクトルを特徴量とし、学習余寿命を教師情報として第一回帰モデルを教師あり学習により育成している。
第二人工知能育成部120は、学習情報取得部110から得られる学習劣化量情報、および学習特徴ベクトルの少なくとも一方、および学習余寿命に基づき前記第一人工知能よりも長時間を要し、かつ第一人工知能育成部150が育成する第一人工知能よりも高精度の余寿命を推定する第二人工知能を育成する。第二人工知能は、単数、または複数の回帰モデルを備えてもかまわない。本実施の形態の場合、第二人工知能育成部120は、第二回帰モデル、および第三回帰モデルを備えており、それぞれを育成する。
第二人工知能育成部120は、学習情報生成装置300によって各時刻において学習用動作機構200の動作から得られる特徴量ベクトルである学習特徴量ベクトル、および学習劣化量情報に基づき第二回帰モデルを育成する。
第二回帰モデルは、特に限定されるものではないが、例えば、Random Forest、Support Vector Machine、Kernel Ridge、およびDeepNeural Networkなどを例示することができる。またこれらを組み合わせてもかまわない。第二回帰モデルの種類は、第一回帰モデルの種類と同じでも良く、異なってもかまわない。
第二回帰モデルの育成方法は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、学習特徴ベクトルを特徴量とし、学習劣化量情報を教師情報として第二回帰モデルを教師あり学習により育成している。
第二人工知能育成部120は、学習情報生成装置300によって各時刻において学習用動作機構200の動作から得られる特徴量ベクトルである学習特徴量ベクトル、および学習余寿命に基づき第三回帰モデルを育成する。
第二回帰モデルは、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、階層ベイズモデルが採用されている。なお、第三回帰モデルの種類は、第一回帰モデル、第二回帰モデルの種類と同じでも良い。
本実施の形態において用いた階層ベイズの回帰式は、下記式1である。
y=δi(α+β/x)+ε・・・式1
y:余寿命情報
x:劣化量情報
δi:動作機構の個体差のバラツキを示す事前分布
α、β:動作機構に共通する共通パラメータの事後分布
ε:誤差パラメータの事後分布
δiはすべての学習用動作機構に共通する超パラメータσδにもとづいて、学習用動作機構ごとに個別に算出されるものであり、学用動作機構ごとに固有の分布を持つ。
なお、式1は、動作機構の余寿命を推定するために、発明者が見出した最適な階層ベイズの回帰式である。
第三回帰モデルは、複数の学習用動作機構200に対し学習情報生成装置300を用いて生成し、学習情報取得部110が取得した学習劣化量情報、および学習余寿命を用いて学習用動作機構200に共通する共通パラメータ、個体差パラメータ、超パラメータ、および誤差パラメータのそれぞれの事前分布に基づき、階層ベイズ回帰により共通パラメータ、超パラメータ、各学習用動作機構200の個体差パラメータ、および誤差パラメータの事後分布を含む階層ベイズによる第三回帰モデルを育成する。
次に余寿命予測装置109について説明する。余寿命予測装置109は、実機400に取り付けられた動作機構である評価用動作機構の余寿命を予測する装置であって、評価情報取得部130と、余寿命導出部140と、を備えている。
評価情報取得部130は、学習用動作機構200と同種の評価用動作機構の動作から得られる評価特徴量ベクトル、および動作により生じる劣化の量を示す評価劣化量情報の少なくとも一方を取得する。
評価特徴量ベクトルは、実機400に搭載された評価用動作機構を動作させることにより取得する。具体的には、学習情報生成装置300に取り付けられた第一センサ321、および第二センサ322と同じ種類のセンサを実機400の対応する位置に取り付けて測定値を得る。評価情報取得部130は、取得した測定値に基づき評価特徴量ベクトルを生成する。評価特徴量ベクトルを構成する特徴量の種類は、第一回帰モデル、第二回帰モデル、および第三回帰モデルの育成に用いたそれぞれの特徴量の種類と同じである。
評価劣化量情報の取得方法は特に限定されるものではないが、定期的にメンテナンスされる実機400の場合、メンテナンスの際に評価用動作機構の欠損などの劣化量を測定し、測定値を入力することにより評価情報取得部130は評価劣化量情報を取得してもよい。また、評価用動作機構に用いられる潤滑油をサンプリングし、潤滑油に含まれる金属粉の量を評価劣化量情報として取得してもよい。また、評価用動作機構が何らかのセンサにより劣化量を定量的に計測できるものの場合、センサからの出力を評価情報取得部130は評価劣化量情報として取得してもかまわない。
余寿命導出部140は、学習装置101の第一人工知能育成部150により育成された回帰モデルを取得し、機能させる第一人工知能部141と、第二人工知能育成部120により育成された回帰モデルを取得し、機能させる第二人工知能部142と、第一人工知能部141により余寿命を導出させるか、第二人工知能部142により余寿命を導出されるかを劣化判別指標に基づいて決定する推定切替部143とを備えている。
第一人工知能部141は、学習装置101において学習による育成済みの第一回帰モデルを用い、実機400に基づき評価情報取得部130が取得し生成した評価特徴量ベクトル、および評価劣化量情報の少なくとも一方を入力として評価用動作機構の余寿命である第一余寿命を推定する。
本実施の形態の場合、第一人工知能部141は、学習特徴ベクトルを特徴量とし、学習余寿命を教師情報として育成された第一回帰モデルを利用しているため、評価情報取得部130から取得した評価特徴ベクトルに基づき第一回帰モデルは第一余寿命を出力する。
第二人工知能部142は、学習装置101において学習による育成済みの第二回帰モデル、および第三回帰モデルを用い、実機400に基づき評価情報取得部130が取得し生成した評価特徴量ベクトル、および評価劣化量情報の少なくとも一方を入力として評価用動作機構の余寿命である第二余寿命を推定する。第二人工知能部142は、第二余寿命を出力するまでの時間が第一人工知能部141よりも長時間であり、かつ第一人工知能部141に出力された第一余寿命よりも第二余寿命は高精度である。
本実施の形態の場合、第二人工知能部142は、次のように2つの回帰モデルを用いて第二余寿命を出力する。
第二回帰モデルは、学習特徴ベクトルを特徴量とし、学習劣化量情報を教師情報として育成されている。評価特徴量ベクトルは、実機400に搭載された評価用動作機構を動作させることにより取得する。具体的には、学習情報生成装置300に取り付けられた第一センサ321、および第二センサ322と同じ種類のセンサを実機400の対応する位置に取り付けて測定値を得る。取得した測定値に基づき評価特徴量ベクトルを取得する。評価特徴量ベクトルを構成する特徴量の種類は、第二回帰モデルの育成に用いた特徴量の種類と同じである。第二回帰モデルは、評価特徴ベクトルを入力として評価劣化量情報を出力する。
第三回帰モデルは、第二回帰モデルを用いて推定した評価劣化量情報を入力として評価用動作機構の余寿命である第二余寿命を導出する。
動作機構の動作に基づく特徴量ベクトルを入力として第二回帰モデルにより動作機構の劣化量を推定し、推定された劣化量を入力として第三回帰モデルにより余寿命を推定することで、第一回帰モデルによる第一余寿命より高い精度で動作機構の第二余寿命を推定できる。また、評価用動作機構の劣化量を直接測定することなく特徴量ベクトルにより簡単に第二余寿命を推定することができる。
具体的に第三回帰モデルは、第二回帰モデルが推定した評価劣化量情報、および第一回帰モデルが推定した第一余寿命、第二人工知能育成部120が生成した共通パラメータ、および超パラメータの事後分布を用いて第一回帰モデルにより評価用動作機構に固有の個体差パラメータ、誤差パラメータの事後分布を推定する。以上により下記式2が形成される。
y=δi(α+β/x)+ε・・・式2
そして、共通パラメータの事後分布(α、β)、および個体差パラメータの事後分布(δi)からそれぞれ得られる値を第三回帰モデル(式2)に適用し、第二回帰モデルが推定した評価劣化量情報を入力として評価用動作機構の余寿命を示す第二余寿命を導出する。
なお、本実施の形態では第二余寿命を推定するために、第三回帰モデルは第一回帰モデルの推定値を利用したが、異なる種類の第三回帰モデルの場合、第一回帰モデルの推定値を利用せずに第二余寿命を推定する場合もある。
推定切替部143は、評価用動作機構の劣化に関連する情報である劣化判別指標が所定の条件を満たした場合、第一人工知能部141を動作させて第一余寿命を推定する状態から、第二人工知能部142を動作させて第一余寿命を推定する状態に切り替える。
劣化判別指標は、特に限定されるものではないが、評価情報取得部130から得られる評価特徴ベクトル、評価劣化量情報、および第一人工知能部141により得られた余寿命の少なくとも1つであることが好ましい。これによれば、余寿命予測装置109内から劣化判別指標を容易に調達できる。本実施の形態の場合、推定切替部143は、第一回帰モデルが推定した第一余寿命が所定の劣化閾値を超えた場合、第一人工知能部141から第二人工知能部142に切り替える。
次に余寿命予測装置109の動作を説明する。図3は、余寿命予測装置の動作の流れを示すフローチャートである。なお、余寿命予測装置109は、学習装置101により育成済みの第一回帰モデル、第二回帰モデル、および第三回帰モデルを既に備えている。
余寿命予測装置109の評価情報取得部130は、実機400から評価用動作機構の劣化に関係する情報を取得し、特徴ベクトルを生成する(S101)。
第一人工知能部141は、評価情報取得部130から取得した特徴ベクトルに基づき第一余寿命を推定する(S102)。
余寿命予測装置109は、第一人工知能部141において推定された第一余寿命を作業者などに報知する(S103)。第一余寿命の報知方法は特に限定されるものではないが、例えば、余寿命予測装置109が表示装置を備えている場合、表示装置を用いて第一余寿命を報知してもかまわない。また、余寿命予測装置109がネットワークに接続されている場合、ネットワークを介して第一余寿命を報知してもかまわない。
推定切替部143は、出力された第一余寿命を劣化判別指標として取得し、第一余寿命を劣化閾値と比較する(S104)。第一人工知能部141が出力した第一余寿命が劣化閾値以下の場合(S104:No)、特徴ベクトル生成(S101)に戻り再び第一余寿命を推定する。
一方、第一余寿命が劣化閾値を超えた場合(S104:Yes)、推定切替部143は、第二人工知能部142を起動する(S105)。
余寿命予測装置109の評価情報取得部130は、実機400から評価用動作機構の劣化に関係する情報を引き続き取得し、特徴ベクトルを生成する(S106)。
第二人工知能部142は、評価情報取得部130から取得した特徴ベクトルに基づき第二余寿命を推定する(S107)。
余寿命予測装置109は、第二人工知能部142において推定された第二余寿命を作業者などに報知する(S108)。第二余寿命の報知方法は特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、第一余寿命の報知方法と同じである。
出力された第二余寿命が所定値を超えていない場合(S109:No)、特徴ベクトルの生成ステップ(S106)に戻り、第二余寿命の推定を繰り返す。
一方、第二余寿命が所定値を超えた場合(S109:Yes)、動作限界を報知し(S110)、動作を終了する。
上記実施の形態に係る余寿命予測装置109によれば、動作機構の使用の初期段階、つまり余寿命に余裕がある場合は、比較的精度は低くいが高速に余寿命を推定することができる第一人工知能部141を用いて第一余寿命を推定することができる。また、第一余寿命を劣化判別指標として用い第二人工知能部142に切り替えることで、比較的精度は高いが余寿命の推定に時間を要する第二人工知能部142を用いて第二余寿命を推定することができる。
従って、全体として計算コストを抑制しつつ動作限界ぎりぎりまで余寿命を適切に推定することができ、実機400において動作機構の使用効率を高めることができる。
また、動作機構の使用の初期段階においては、簡単に余寿命が報知されるため、熟練者でなくとも作業者がメンテナンスの時期などを容易に把握することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本発明に含まれる。
例えば、第二人工知能は、第二回帰モデル、および第三回帰モデルを備えていたが、第二人工知能は単数の回帰モデルのみを備えていてもかまわない。
また、余寿命を推定する度に報知するものとして動作を説明したが、第一余寿命、および第二余寿命が所定の条件を満たした場合のみ余寿命を報知してもかまわない。
軸受、ボールねじ、直動機構、減速機など第一部材、および第二部材が相対的に動作するあらゆる種類の動作機構の余寿命推定に利用可能である。
100 余寿命予測システム
101 学習装置
109 余寿命予測装置
110 学習情報取得部
120 第二人工知能育成部
130 評価情報取得部
140 余寿命導出部
141 第一人工知能部
142 第二人工知能部
143 推定切替部
150 第一人工知能育成部
200 学習用動作機構
201 学習用第一部材
202 学習用第二部材
300 学習情報生成装置
301 軸体
302 駆動装置
305 固定部材
306 記録装置
321 第一センサ
322 第二センサ
330 駆動制御装置
400 実機

Claims (6)

  1. 第一部材、および第二部材が相対的に動作する動作機構の動作限界までの時間である余寿命を予測する余寿命予測装置であって、
    学習用動作機構を動作限界まで動作させ、動作限界までの各時刻における前記第一部材、および前記第二部材の少なくとも一方における動作により生じる劣化の量を示す学習劣化量情報、前記学習用動作機構の動作から得られる学習特徴ベクトル、および情報を取得した時刻から動作限界までの時間である学習余寿命に基づき育成された第一人工知能により第一余寿命を推定する第一人工知能部と、
    前記学習劣化量情報、および前記学習特徴ベクトルの少なくとも一方、および前記学習余寿命に基づき前記第一人工知能よりも長時間を要し、かつ前記第一余寿命よりも高精度の第二余寿命を推定する第二人工知能を有する第二人工知能部と、
    前記学習用動作機構と同種の評価用動作機構の動作から得られる評価特徴ベクトル、および動作により生じる劣化の量を示す評価劣化量情報の少なくとも一方を取得する評価情報取得部と、
    前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第一人工知能部により余寿命を推定し、劣化に関連する情報である劣化判別指標が所定の条件を満たした場合、前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第二人工知能部により余寿命を導出する余寿命導出定部と、
    を備える余寿命予測装置。
  2. 前記劣化判別指標は、
    前記評価特徴ベクトル、前記評価劣化量情報、および前記第一人工知能により得られた余寿命の少なくとも1つである
    請求項1に記載の余寿命予測装置。
  3. 前記第二人工知能は、複数の回帰モデルを含み、前記第一人工知能が含む回帰モデルの数よりも多い
    請求項1または2に記載の余寿命予測装置。
  4. 前記第二人工知能は、
    一の回帰モデルにより得られる値を入力として、他の回帰モデルにより余寿命を推定する
    請求項3に記載の余寿命予測装置。
  5. 第一部材、および第二部材が相対的に動作する動作機構の動作限界までの時間である余寿命を予測する余寿命予測システムであって、
    学習用動作機構を動作限界まで動作させ、動作限界までの各時刻における前記第一部材、および前記第二部材の少なくとも一方における動作により生じる劣化の量を示す学習劣化量情報、前記学習用動作機構の動作から得られる学習特徴ベクトル、および情報を取得した時刻から動作限界までの時間である学習余寿命を取得する学習情報取得部と、
    前記学習劣化量情報、および前記学習特徴ベクトルの少なくとも一方、および前記学習余寿命に基づき第一余寿命を推定する第一人工知能を育成する第一人工知能育成部と、
    前記学習劣化量情報、および前記学習特徴ベクトルの少なくとも一方、および前記学習余寿命に基づき前記第一人工知能よりも長時間を要し、かつ前記第一余寿命よりも高精度の第二余寿命を推定する第二人工知能を育成する第二人工知能育成部と、
    前記学習用動作機構と同種の評価用動作機構の動作から得られる評価特徴ベクトル、および動作により生じる劣化の量を示す評価劣化量情報の少なくとも一方を取得する評価情報取得部と、
    前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第一人工知能により第一余寿命を推定し、劣化に関連する情報である劣化判別指標が所定の条件を満たした場合、前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第二人工知能により余寿命を導出する余寿命導出定部と、
    を備える余寿命予測システム。
  6. 第一部材、および第二部材が相対的に動作する動作機構の動作限界までの時間である余寿命を予測する余寿命予測プログラムであって、
    学習用動作機構を動作限界まで動作させ、動作限界までの各時刻における前記第一部材、および前記第二部材の少なくとも一方における動作により生じる劣化の量を示す学習劣化量情報、前記学習用動作機構の動作から得られる学習特徴ベクトル、および情報を取得した時刻から動作限界までの時間である学習余寿命に基づき育成された第一人工知能により第一余寿命を推定する第一人工知能部と、
    前記学習劣化量情報、および前記学習特徴ベクトルの少なくとも一方、および前記学習余寿命に基づき育成され、前記第一人工知能よりも長時間を要し、かつ前記第一余寿命よりも高精度の第二余寿命を推定する第二人工知能を有する第二人工知能部と、を備え、
    前記学習用動作機構と同種の評価用動作機構の動作から得られる評価特徴ベクトル、および動作により生じる劣化の量を示す評価劣化量情報の少なくとも一方を取得する評価情報取得部と、
    前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第一人工知能部により余寿命を推定し、劣化に関連する情報である劣化判別指標が所定の条件を満たした場合、前記評価特徴ベクトル、および前記評価劣化量情報の少なくとも一方を入力とし、前記第二人工知能部により余寿命を導出する余寿命導出定部と、
    を機能させる余寿命予測プログラム。
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