JP2021055768A - バルブ装置及びバルブ装置を用いたマスフローコントローラ - Google Patents
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Abstract
【課題】二つの圧電アクチュエータを用いたバルブ装置を小型化する。【解決手段】バルブ装置30は、流路が形成されたボディ10と、流路を流れる流体の流れを制御する弁体部37と、一端がボディ10の外面に設けられた底面部32aに保持される第1圧電アクチュエータ35aと、第1圧電アクチュエータ35aの内側に配置され、一端が弁体部37と当接する第2圧電アクチュエータ35bと、弁体部37に設けられ第2圧電アクチュエータ35bを開弁方向に付勢するベローズ37aと、第1圧電アクチュエータ35aの他端と第2圧電アクチュエータ35bの他端との間に亘って設けられるシリンダ機構36と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、バルブ装置及びバルブ装置を用いたマスフローコントローラに関する。
特許文献1には、圧電アクチュエータを備えたバルブ装置が開示されている。
特許文献1に記載されたバルブ装置では、二つの圧電アクチュエータを一直線上に配置している。これにより、一つの圧電アクチュエータを用いた場合に比べて弁体のストローク量を大きくすることができる。
しかしながら、特許文献1に記載されたバルブ装置では、二つの圧電アクチュエータを一直線上に配置しているので、その分バルブ装置が大きくなってしまう。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、二つの圧電アクチュエータを用いたバルブ装置を小型化することを目的とする。
本発明のある態様に係るバルブ装置は、流路が形成されたボディと、流路を流れる流体の流れを制御する弁体部と、一端がボディの外面に設けられた載置部に保持される第1圧電アクチュエータと、第1圧電アクチュエータの内側に配置され、一端が弁体部と当接する第2圧電アクチュエータと、弁体部に設けられ第2圧電アクチュエータを開弁方向に付勢する付勢部材と、前記第1圧電アクチュエータの他端と前記第2圧電アクチュエータの他端との間に亘って設けられる伸縮量増幅機構であって、第1圧電アクチュエータが伸長したとき、伸長量を増幅して第2圧電アクチュエータを介して弁体部を閉弁方向に移動させ、または第1圧電アクチュエータが収縮したとき、収縮量を増幅して第2圧電アクチュエータを介して弁体部を開弁方向に移動させる伸縮量増幅機構と、を備えることを特徴とする。
この態様によれば、第2圧電アクチュエータが第1圧電アクチュエータの内側に配置されているので、バルブ装置を小型化することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のバルブ装置30は、例えば、マスフローコントローラ100に搭載される。マスフローコントローラ100は、例えば、半導体製造装置(CVD装置、スパッタリング装置、エッチング装置など)における流体としてのプロセスガス及びパージガスの流量を制御する流量制御装置として用いられる。
マスフローコントローラ100は、内部に流路が形成されるボディ10と、流量を検出する流量センサ20と、流量を制御するためのバルブ装置30と、バルブ装置30の動作を制御する制御部40と、ボディ10に取り付けられ流量センサ20、バルブ装置30、及び制御部40を覆うカバー50と、を備える。
ボディ10は、流量センサ20及びバルブ装置30が取り付けられる本体部11と、本体部11の側面11aに接続され、流路形成ブロック(図示せず)に接続される第1継手部12と、本体部11の側面11aと反対側の側面11bに接続され、流路形成ブロック(図示せず)に接続される第2継手部13と、を有する。本体部11、第1継手部12、及び第2継手部13は、それぞれステンレス(例えば、SUS316L)などの金属材料などによって形成される。本体部11と第1継手部12、及び、本体部11と第2継手部13とは、それぞれ図示しないボルトなどによって接続される。
本体部11は、複数枚のバイパスシート60を収容し、側面11aに開口し、円筒状に形成された収容凹部11dと、バルブ装置30の後述する弁体部37を収容し、流量センサ20及びバルブ装置30が取り付けられる端面11cに開口する凹部11eと、収容凹部11dと凹部11eを連通する連通部11fと、収容凹部11d内のガスを流量センサ20に導くためのセンサ流入路11gと、流量センサ20から流出したガスを連通部11fに導くためのセンサ流出路11hと、一端が凹部11eに開口し他端が側面11bに開口する流路11iと、を備える。
収容凹部11dから連通部11fに直接ガスを導く流路は、バイパス流路を構成する。センサ流入路11gは、バイパス流路から分岐する、具体的には、収容凹部11dから分岐するように形成され、センサ流出路11hは、バイパス流路に合流する、具体的には、連通部11fに合流するように形成される。
流路11iの凹部11e側開口部分には、弁体部37の弁部37cが着座可能な弁座部材14が開口部分を覆うようにして設けられる。弁座部材14の中央付近には、弁座部材14を貫通するオリフィス14aが設けられる。凹部11eと流路11iとはオリフィス14aを通じて連通する。
第1継手部12には、一端が収容凹部11dの開口に連通し、他端が流路形成ブロック(図示せず)に形成された流路に連通する連通路12aが形成される。第2継手部13には、一端が流路11iに連通し、他端が流路形成ブロック(図示せず)に形成された流路に連通する連通路13aが形成される。
バイパスシート60は、収容凹部11dから連通部11fに直接流れるガスの流量(バイパス流路のガスの流量)を制限する。バイパスシート60は、収容凹部11dから連通部11fに直接流れるガスの流量Q1と、収容凹部11dからセンサ流入路11g、流量センサ20内に設けられた細管22、及びセンサ流出路11hを通じて連通部11fに導かれる流量Q2と、の比が、例えば、1:2〜1:1000の範囲で適宜設定された比になるような、特性や枚数をもって設けられる。
流量センサ20は、所謂サーマル式流量センサである。流量センサ20は、本体21と、細管22と、一対の発熱コイル23と、を有する。流量センサ20は、細管22を通過するガスの流量を計測する。
制御部40は、流量センサ20により計測された流量に基づき、マスフローコントローラ100を通過するガスの流量が所定の流量となるようにバルブ装置30を制御する。
次に、図1から図4を参照しながら、バルブ装置30の具体的な構成について説明する。
バルブ装置30は、ボンネット31と、ケース32と、キャップ33と、保持部材34と、アクチュエータ部35と、伸縮量増幅機構としてのシリンダ機構36と、弁体部37と、を備える。
ボンネット31は、凹部11eの開口を覆うように本体部11に取り付けられる。ボンネット31と本体部11との間には、外部へのガスの流出を防止するガスケット38が設けられる。ボンネット31の本体部11への取付面と反対側の端面には、凹部31aが設けられる。凹部31aの底面31bにはボンネット31を貫通する貫通孔31cが形成される。
ケース32は、略有底円筒状に形成され、内部にアクチュエータ部35(具体的には、アクチュエータ部35の一部)を収容する。ケース32の底面部32aには、底面部32aを貫通する貫通孔32bが形成される。ケース32は、例えばねじ締めなどによって、ボンネット31に取り付けられる。
キャップ33は、略有底円筒状に形成され、ケース32の開口32fを閉塞する。キャップ33には、凹部33aが設けられる。キャップ33は、例えばねじ締めなどによって、ケース32に取り付けられる。キャップ33の凹部33aには、保持部材34及びシリンダ機構36が収容される。
保持部材34は、環状に形成され(図3参照)、アクチュエータ部35の後述する第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bの他端(図1及び図2の上側)を保持する。保持部材34には、アクチュエータ部35に対向する一方端面(図1及び図2の下側)から突出する環状の突起34aが設けられる。図3に示すように、保持部材34の中心を円心とする同一円周上には複数(ここでは、四つ)の第1貫通孔34bが所定間隔を空けて形成され、保持部材34の中心には第2貫通孔34cが形成される。
アクチュエータ部35は、円筒状の第1圧電アクチュエータ35aと、第1圧電アクチュエータ35aの内部に配置される円柱状の第2圧電アクチュエータ35bと、を備える。第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bは、同軸上に配置され、ケース32内に収容される。第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bは、それぞれピエゾ素子を複数枚積層して形成される。第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bのリード線(図示せず)は、制御部40に接続される。第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bは、制御部40から印加される電圧に応じて伸長または収縮する。なお、本実施形態では、印加電圧として、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bを伸張させる電圧を「正の電圧」といい、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bを収縮させる電圧を「負の電圧」という。正の電圧と負の電圧とは、互いに極性が異なる電圧である。
第1圧電アクチュエータ35aの一端(図1及び図2の下側)は、載置部としてのケース32の底面部32aに形成された段差部32cの内周面に微小な移動が許容されるようにして保持される。第1圧電アクチュエータ35aの他端(図1及び図2の上側)は、保持部材34に形成された突起34aの外周面に嵌るようにして保持される。また、第1圧電アクチュエータ35aの他端側の端面は、シリンダ機構36の後述する第1ピストン362の先端面(図1及び図2の下側)及び保持部材34の一方端面の両方と当接する。
第2圧電アクチュエータ35bの一端(図1及び図2の下側)は、弁体部37の後述するロッド37bと当接する。第2圧電アクチュエータ35bの他端(図1及び図2の上側)は、保持部材34の第2貫通孔34cの内周面に摺動可能に保持される。また、第2圧電アクチュエータ35bの他端側の端面は、シリンダ機構36の後述する第2ピストン363の先端面(図1及び図2の下側)と当接する。
シリンダ機構36は、第1圧電アクチュエータ35aの他端(図1及び図2の上側)と第2圧電アクチュエータ35b(図1及び図2の上側)の他端との間に亘って設けられる。シリンダ機構36は、第1圧電アクチュエータ35aが伸長したとき、伸長量を増幅して第2圧電アクチュエータ35bを介して弁体部37を閉弁方向に移動させ、または第1圧電アクチュエータ35aが収縮したとき、収縮量を増幅して第2圧電アクチュエータ35bを介して弁体部37を開弁方向に移動させる。シリンダ機構36は、凹部33aに収容されるようにキャップ33に取り付けられているが、これに限らず、凹部33aに収容されるようにケース32に取り付けられてもよい。
シリンダ機構36は、シリンダチューブ部材361と、複数(ここでは、四つ)の第1ピストン362と、第2ピストン363と、を有する。シリンダチューブ部材361は、略中空円柱状のシリンダチューブ364と、略円板のシール材位置決め部365と、から構成される。
シリンダチューブ364は、キャップ33の頂壁と当接するように設けられ、その内部に流体収容部364aが形成される。流体収容部364aには、オイル等の液体が収容される。シリンダチューブ364のシール材位置決め部365に対向する端壁364b(図1及び図2の下側)には、複数(ここでは、四つ)の第3貫通孔364c及び第4貫通孔364dが形成される。具体的には、図4に示すように、複数の第3貫通孔364cは、シリンダチューブ364の端壁364bの中心を円心とする同一円周上に所定間隔を空けて形成され、第4貫通孔364dは、シリンダチューブ364の端壁364bの中心に形成される。
シール材位置決め部365は、例えば、ねじ締めによってシリンダチューブ364の端壁に取り付けられる。シール材位置決め部365の中心を円心とする同一円周上には複数(ここでは、四つ)の第5貫通孔365aが所定間隔を空けて形成され、シール材位置決め部365の中心には第6貫通孔365bが形成される。なお、複数の第5貫通孔365aの位置及び第6貫通孔365bの位置は、それぞれ複数の第3貫通孔364cの位置及び第4貫通孔364dの位置に対応する。複数の第3貫通孔364c及び複数の第5貫通孔365aは、複数(ここでは、四つ)の第1開口部366を構成する。第1開口部366の数は、第1貫通孔34bの数及び第1ピストン362の数と同じである。第4貫通孔364d及び第6貫通孔365bは、第2開口部367を構成する。
シリンダチューブ364とシール材位置決め部365との接合箇所には、複数(ここでは、四つ)の第1シール材368及び第2シール材369が配置される。具体的には、複数の第1シール材368は、それぞれ複数の第3貫通孔364cの外周側に配置される円環状のOリングである。なお、第1シール材368の数は、第1開口部366の数と同じである。第2シール材369は、第4貫通孔364dの外周側に配置される円環状のOリングである。複数の第1シール材368及び第2シール材369は、シリンダチューブ364とシール材位置決め部365との間に挟持されることによって位置決めされる。
複数の第1ピストン362は、それぞれ第1開口部366の内周面を摺動可能に設けられ、その先端(図1及び図2の下側)が保持部材34の第1貫通孔34bを貫通して第1圧電アクチュエータ35aの他端と当接する。第2ピストン363は、第2開口部367の内周面を摺動可能に設けられ、その先端(図1及び図2の下側)が保持部材34の第2貫通孔34cを挿入して第2圧電アクチュエータ35bの他端と当接する。なお、複数の第1ピストン362は、第2ピストン363に対し対称的に配置される。これにより、第1圧電アクチュエータ35aとシリンダ機構36との間の力の伝達を均一にすることができるので、第1圧電アクチュエータ35aが傾くことが防止される。
複数の第1ピストン362の断面積の合計A1(以下、単に第1ピストン362の断面積A1と称する。)は、第2ピストン363の断面積A2よりも大きい。したがって、第1ピストン362の変位量をS1、第2ピストン363の変位量をS2としたとき、パスカルの原理によって、A1×S1=A2×S2という関係が成立する。これにより、第1ピストン362が変位したときは、第1ピストン362の変位量を増幅して第2圧電アクチュエータ35bに伝達する。これに対し、第2ピストン363が変位したときは、第2ピストン363の変位量を増減衰して第1圧電アクチュエータ35aに伝達する。
弁体部37は、バルブ装置30内の流路、具体的には、凹部11eからオリフィス14aに向かうガスの流量を制御する。弁体部37は、付勢部材としてのベローズ37aと、ベローズ37a内に設けられるロッド37bと、を備える。ベローズ37aは、金属材料により形成される。ベローズ37aは、弾性を有するように蛇腹状に形成される。ベローズ37aの開口側外縁部は、ボンネット31の底面31bに溶接などによって固定される。これにより、ベローズ37aは、流路(凹部11e及びオリフィス14a)が設けられる空間と第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bが設けられる空間とを仕切る仕切り部として機能する。
ベローズ37aは、弁座部材14に着座した場合にオリフィス14aを閉塞する弁としての機能する弁部37cをさらに有する。バルブ装置30では、弁部37cとオリフィス14aとの距離を調整することで、凹部11eからオリフィス14aに向かうガスの流量を制御することができる。
ロッド37bは、第2圧電アクチュエータ35bとベローズ37aとの間に設けられる。ロッド37bは、円柱状に形成され、ボンネット31の貫通孔31cに挿通される。ロッド37bは、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bの非通電状態において、ベローズ37aを自然長から若干伸長させるような長さであって、弁部37cと弁座部材14とが所定間隔をもって離間するような長さに形成される。さらに、ロッド37bがこのような長さで形成されることにより、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bの非通電状態においては、弁部37cは半開状態に維持される。なお、半開状態とは、全開状態と全閉状態の中間の状態をいう。半開状態における弁部37cの位置(開度)は、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bの非通電状態において求められるガス流量に応じて設定される。
次に、バルブ装置30の具体的な制御方法について説明する。以下では、弁部37cや保持部材34が弁座部材14から離間する方向、具体的には、図1及び図2における上方向を、開弁方向または単に上方向とし、弁部37cや保持部材34が弁座部材14に接近する方向、具体的には、図1及び図2における下方向を、閉弁方向とまたは下方向とする。なお、上下方向は、説明のために設定した方向であって天地方向を意味するものではない。
バルブ装置30は、マスフローコントローラ100から流出するガスの流量が設定された流量となるように、制御部40からの制御信号に基づいて流量を制御する。具体的には、制御部40は、流量センサ20により計測された流量に基づき、バルブ装置30から流出するガスの流量が設定された流量となるようにバルブ装置30の弁部37cの開度を制御する。
バルブ装置30は、上述のように、中立状態(第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bの非通電状態)では弁部37cが半開状態になっている。半開状態では、ベローズ37aの収縮力によって、ロッド37b及び第2圧電アクチュエータ35bが開弁方向へ付勢される。
次に、バルブ装置30において、バルブ装置30から流出するガスの流量を減少させる場合の制御について説明する。
バルブ装置30から流出するガスの流量を減少させるには、第1圧電アクチュエータ35aに正の電圧を印加するとともに、第2圧電アクチュエータ35bに正の電圧を印加する。
第1圧電アクチュエータ35aは、正の電圧が印加されると伸長する。これにより、シリンダ機構36は、第1圧電アクチュエータ35aの伸長量を増幅して、第2圧電アクチュエータ35b及びロッド37bを介して弁部37cを閉弁方向に移動させる。
具体的には、第1圧電アクチュエータ35aの伸長量によって、複数の第1ピストン362及び保持部材34が開弁方向に押し上げられる。そして、第2ピストン363は、第1ピストン262の上昇によるオイルの流動によって、閉弁方向に押し下げられ、当該伸長量を増幅した距離分下降する。結果的に、第2ピストン363の下降によって第2圧電アクチュエータ35b及びロッド37bを介して弁部37cが押し下げられる。
また、このとき、第2圧電アクチュエータ35bは、正の電圧が印加されるので伸長する。これにより、弁部37cはさらに押し下げられる。
このように、バルブ装置30では、第1圧電アクチュエータ35aに正の電圧を印加するとともに、第2圧電アクチュエータ35bに正の電圧を印加することによって、弁部37cを弁座部材14に近づける。これにより、弁部37cと弁座部材14との間の流路が狭まり、オリフィス14aを通過するガスの流量(バルブ装置30から流出するガスの流量)を減少させることができる。
なお、この状態から、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bを非通電状態にすると、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bは、それぞれ元の状態に戻る。具体的には、第1圧電アクチュエータ35aが元の状態まで収縮することにより、ベローズ37aの収縮力による開弁方向への付勢力によって、ロッド37b及び第2圧電アクチュエータ35bが押し上げられる。さらに、第2圧電アクチュエータ35bが元の状態まで収縮するこれにより、ロッド37b及び第2圧電アクチュエータ35bが元の位置まで押し上げられる。弁部37cが中立位置(半開状態)に戻る。
さらに、本実施形態では、バルブ装置30から流出するガスの流量を減少させるには、第1圧電アクチュエータ35aに正の電圧を印加するとともに、第2圧電アクチュエータ35bに正の電圧を印加しているが、これに限らず、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bのうちのいずれか一方に正の電圧を印加してもよい。そして、第2圧電アクチュエータ35bのみに正の電圧を印加すると、第2圧電アクチュエータ35bの伸長量が増幅されないので、バルブ装置30によるガスの流量の微調整が可能となる。
次に、バルブ装置30において、バルブ装置30から流出するガスの流量を増加させる場合の制御について説明する。
バルブ装置30から流出するガスの流量を増加させるには、第1圧電アクチュエータ35aに負の電圧を印加するとともに、第2圧電アクチュエータ35bに負の電圧を印加する。
第1圧電アクチュエータ35aは、負の電圧が印加されると収縮する。これにより、シリンダ機構36は、第1圧電アクチュエータ35aの収縮量を増幅して、第2圧電アクチュエータ35b及びロッド37bを介して弁部37cを開弁方向に移動させる。具体的には、第1圧電アクチュエータ35aの収縮量によって、複数の第1ピストン362が閉弁方向に当該収縮量分移動することができる。そして、第2ピストン363は、ベローズ37aの収縮力によって開弁方向に押し上げられ、当該収縮量を増幅した距離分上昇する。結果的に、第2ピストン363の上昇によって第2圧電アクチュエータ35b及びロッド37bを介して弁部37cが押し上げられる。
また、このとき、第2圧電アクチュエータ35bは、負の電圧が印加されるので収縮する。これにより、ベローズ37aの収縮力によってロッド37b及び第2圧電アクチュエータ35bが押し上げられる。さらに、ベローズ37aが収縮することに伴って弁部37cが開弁方向に移動する。
このように、バルブ装置30では、第1圧電アクチュエータ35aに負の電圧を印加するとともに、第2圧電アクチュエータ35bに負の電圧を印加することによって、弁部37cを弁座部材14から離間させる。これにより、弁部37cと弁座部材14との間の流路が広がり、オリフィス14aを通過するガスの流量(バルブ装置30から流出するガスの流量)を増加させることができる。
なお、この状態から、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bを非通電状態にすると、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bは、それぞれ元の状態に戻る。具体的には、第1圧電アクチュエータ35aが元の状態まで伸長することにより、シリンダ機構36、第2圧電アクチュエータ35b、及びロッド37bを介して弁部37cが押し下げられる。
また、このとき、第2圧電アクチュエータ35bは、元の状態まで伸長するので、弁部37cはさらに押し下げられる。これにより、弁部37cが中立位置(半開状態)に戻る。
さらに、本実施形態では、バルブ装置30から流出するガスの流量を増加させるには、第1圧電アクチュエータ35aに負の電圧を印加するとともに、第2圧電アクチュエータ35bに負の電圧を印加しているが、これに限らず、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bのうちのいずれか一方に負の電圧を印加してもよい。そして、第2圧電アクチュエータ35bのみに負の電圧を印加すると、第2圧電アクチュエータ35bの収縮量が増幅されないので、バルブ装置30によるガスの流量の微調整が可能となる。
このように、バルブ装置30では、第1圧電アクチュエータ35aの伸長量に基づく弁部37cの変位量と第2圧電アクチュエータ35bの伸長量に基づく弁部37cの変位量との合計分、または第1圧電アクチュエータ35aの収縮量に基づく弁部37cの変位量と第2圧電アクチュエータ35bの収縮量に基づく弁部37cの変位量との合計分が弁部37cの変位量となるので、圧電アクチュエータが一つの場合に比べて、弁部37cの変位量が大きくなる。これにより、バルブ装置30の最大流量を大きくすることができる。さらに、マスフローコントローラ100の流量の設定範囲を大きくできる。
さらに、バルブ装置30では、第2圧電アクチュエータ35bが第1圧電アクチュエータ35aの内側に配置されるので、例えば、第1圧電アクチュエータ35a及び第2圧電アクチュエータ35bを一直線上に並べた構成に比べて、高さを低くすることができる。また、第1圧電アクチュエータ35a及び第2圧電アクチュエータ35bを並列に並べた構成に比べて、幅方向(径方向)の大きさを小さくできる。よって、バルブ装置30を小型化することができる。
上記実施形態では、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bの形状が、円筒状及び円柱状の場合を例に説明したが、第1圧電アクチュエータ35aは、多角筒形状であってもよい。さらに、第1圧電アクチュエータ35aは、周方向の一部分が欠落した断面C字形状や断面U字形状であってもよい。また、第2圧電アクチュエータ35bは、多角柱形状や筒状であってもよい。さらに、第1圧電アクチュエータ35aを複数のアクチュエータで構成し、複数の第1圧電アクチュエータ35aの間に第2圧電アクチュエータ35bを設けるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、第1圧電アクチュエータ35aは、保持部材34に微小な移動が許容されるようにして保持されているが、第1圧電アクチュエータ35aを保持部材34に連結するようにしてもよい。さらに、第1圧電アクチュエータ35aを底面部32aに固定するようにしてもよい。
第2圧電アクチュエータ35b、ロッド37b、及び弁部37cを連結した構成としてもよい。
第2圧電アクチュエータ35bが直接弁部37cと当接できる長さを有していれば、ロッド37bは設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、バルブ装置30をマスフローコントローラ100に適用した場合を例に説明したが、バルブ装置30は、単体で使用してもよいし、他の装置(例えば圧力式マスフローコントローラ)に適用してもよい。さらに、上記実施形態では、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bの非通電時に、弁体部37が半開状態になる構成(非通電時に弁部37cと弁座部材14とが離間する構成)を例に説明したが、バルブ装置30は、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bの非通電時に、弁体部37が全閉状態になる、所謂ノーマルクローズタイプのバルブであってもよい。また、バルブ装置30は、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bの非通電時に、弁体部37が全開状態になる、所謂ノーマルオープンタイプのバルブであってもよい。
以上のように構成された本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
バルブ装置30は、流路が形成されたボディ10と、流路を流れる流体の流れを制御する弁体部37と、一端がボディ10の外面に設けられた載置部(底面部32a)に保持される第1圧電アクチュエータ35aと、第1圧電アクチュエータ35aの内側に配置され、一端が弁体部37と当接する第2圧電アクチュエータ35bと、弁体部37に設けられ第2圧電アクチュエータ35bを開弁方向に付勢する付勢部材(ベローズ37a)と、第1圧電アクチュエータ35aの他端と第2圧電アクチュエータ35bの他端との間に亘って設けられるものであって、第1圧電アクチュエータ35aが伸長したとき、伸長量を増幅して第2圧電アクチュエータ35bを介して弁体部37を閉弁方向に移動させ、または第1圧電アクチュエータ35aが収縮したとき、収縮量を増幅して第2圧電アクチュエータ35bを介して弁体部37を開弁方向に移動させる伸縮量増幅機構(シリンダ機構36)と、を備える。
この構成では、第2圧電アクチュエータ35bが第1圧電アクチュエータ35aの内側に配置されるので、例えば、第1圧電アクチュエータ35a及び第2圧電アクチュエータ35bを一直線上に並べた構成に比べて、高さを低くすることができる。また、第1圧電アクチュエータ35a及び第2圧電アクチュエータ35bを並列に並べた構成に比べて、幅方向(径方向)の大きさを小さくできる。よって、バルブ装置を小型化することができる。また、第1圧電アクチュエータ35aの伸縮量を、第1圧電アクチュエータ35aの他端と第2圧電アクチュエータ35bの他端との間に亘って設けられるシリンダ機構36によって増幅することができるので、弁部37cのストローク量を大きくすることができる。
バルブ装置30では、弁体部37は、第1圧電アクチュエータ35aに第1圧電アクチュエータ35aを伸長させる電圧が印加されるとともに、第2圧電アクチュエータ35bに第2圧電アクチュエータ35bを伸長させる電圧が印加されると、付勢部材(ベローズ37a)の付勢力に抗して閉弁方向に移動する。
バルブ装置30では、弁体部37は、第1圧電アクチュエータ35aに第1圧電アクチュエータ35aを収縮させる電圧が印加されるとともに、第2圧電アクチュエータ35bに第2圧電アクチュエータ35bを収縮させる電圧が印加されると、付勢部材(ベローズ37a)の付勢力によって開弁方向に移動する。
これらの構成では、第1圧電アクチュエータ35aの伸長量に基づく弁部37cの許容変位量と第2圧電アクチュエータ35bの伸長量に基づく弁部37cの許容変位量との合計分、または第1圧電アクチュエータ35aの収縮量に基づく弁部37cの許容変位量と第2圧電アクチュエータ35bの収縮量に基づく弁部37cの許容変位量との合計分が弁部37cの変位量となるので、圧電アクチュエータが一つの場合に比べて、弁部37cの変位量が大きくなる。これにより、バルブ装置30の最大流量を大きくすることができる。さらに、バルブ装置30をマスフローコントローラ100に搭載した場合には、マスフローコントローラ100の流量の設定範囲を大きくできる。また、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bは、制御部40から印加される電圧に応じて伸長または収縮するが、印加される電圧が、第1、第2圧電アクチュエータ35a,35bともに同極性の電圧を印加するので、制御の簡素化を図ることができる。
伸縮量増幅機構(シリンダ機構36)は、第1開口部366及び第2開口部367が形成されるシリンダチューブ部材361と、先端が第1圧電アクチュエータ35aの他端と当接し、第1開口部366の内周面を摺動可能に設けられる複数の第1ピストン362と、先端が第2圧電アクチュエータ35bの他端と当接し、第2開口部367の内周面を摺動可能に設けられる第2ピストン363と、を有し、第1ピストン362の断面積は、第2ピストン363の断面積よりも大きい。
この構成では、伸縮量増幅機構は、シリンダ機構36によって容易に実現される。
バルブ装置30は、第1ピストン362が挿入可能な第1貫通孔34bと、第2ピストン363が挿入可能な第2貫通孔34cと、を有する保持部材34をさらに備え、第2圧電アクチュエータ35bの他端は、第2貫通孔34cの内周面に保持される。
この構成では、第2ピストン363が挿入可能な第2貫通孔34cを、第2圧電アクチュエータ35bの他端を保持する保持手段として活用するので、保持部材34に第2圧電アクチュエータ35bの他端を保持する保持手段を別途設ける必要がなく、保持部材34の構造の簡素化を図ることができる。
複数の第1ピストン362は、第2ピストン363に対し対称的に配置される。
この構成では、第1圧電アクチュエータ35aとシリンダ機構36との間の力の伝達を均一にすることができるので、第1圧電アクチュエータ35aが傾くことが防止される。
第1圧電アクチュエータ35aは、筒状に形成され、第1圧電アクチュエータ35aと第2圧電アクチュエータ35bとは、同軸上に配置される。
この構成では、第1圧電アクチュエータ35aと保持部材34との間の力の伝達を均一にすることができるので、第1圧電アクチュエータ35aあるいは保持部材34が傾くことが防止される。
弁体部37は、流路が設けられる空間と第1圧電アクチュエータ35a及び第2圧電アクチュエータ35bが設けられる空間とを仕切る仕切り部(ベローズ37a)と、仕切り部(ベローズ37a)に設けられた弁部37cと、を有する。
仕切り部(ベローズ37a)によって、第1圧電アクチュエータ35a及び第2圧電アクチュエータ35bが流体に接触することを防止できる。これにより、流体として腐食性のガスなどを用いた場合に、第1圧電アクチュエータ35a及び第2圧電アクチュエータ35bを確実に保護することができる。
付勢部材は、第2圧電アクチュエータ35bを弁部37cを介して開弁方向に付勢する仕切り部(ベローズ37a)から構成される。
この構成では、付勢部材と仕切り部(ベローズ37a)とを一つの部材に統合することにより、弁体部37の構造の簡素化を図ることができる。
仕切り部(ベローズ37a)は、第1圧電アクチュエータ35a及び第2圧電アクチュエータ35bに電圧が印加されていない状態において、弁部37cを所望の流量が確保できる開度に維持する。
バルブ装置30を流量制御弁として用いる場合には、第1圧電アクチュエータ35a及び第2圧電アクチュエータ35bに電圧が印加されていない状態での弁部37cの位置を、所望の流量を確保できる開度に維持することにより、流量を所望流量に制御するための第1圧電アクチュエータ35a及び第2圧電アクチュエータ35bの動作範囲を小さくすることができる。よって、電力消費量を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
また、上記実施形態では、仕切り部としてベローズ37aを例に説明したが、仕切り部は、金属製のダイヤフラムなどであってもよい。
上記実施形態では、弁部37cはベローズ37aの一部として説明したが、弁部37cは、ベローズ37aと別体のものであってもよい。
上記実施形態では、流量センサ20として、サーマル式流量センサを用いた場合を説明したが、流量センサ20は、差圧式、コリオリ式、超音波式などどのような形式のものであってもよい。また、上記実施形態では、流体としてガスを例に説明しが、流体は、ガスに限らず、液体、さらに空気であってもよい。
上記実施形態では、ボンネット31と本体部11(ボディ10)とが別体である構成を例に説明したが、これに限らず、ボンネット31と本体部11(ボディ10)とが一体の構成であってもよい。さらに、上記実施形態では、第1圧電アクチュエータ35aの一端がケース32の底面部32aに保持される構成を例に説明したが、ボンネット31に保持させる構成であってもよく、ボンネット31と本体部11(ボディ10)とが一体の構成であれば、第1圧電アクチュエータ35aの一端をボディ10の外面に直接保持させる、つまり、載置部をボディ10の外面に直接設けてもよい。
100 マスフローコントローラ
10 ボディ
11 本体部
12 第1継手部
13 第2継手部
14 弁座部材
14a オリフィス
20 流量センサ
30 バルブ装置
31 ボンネット
32 ケース
32a 底面部(載置部)
33 キャップ
34 保持部材
34b 第1貫通孔
34c 第2貫通孔
35 アクチュエータ部
35a 第1圧電アクチュエータ
35b 第2圧電アクチュエータ
36 シリンダ機構(伸縮量増幅機構)
37 弁体部
37a ベローズ(仕切り部)
37b ロッド
37c 弁部
40 制御部
50 カバー
60 バイパスシート
362 第1ピストン
363 第2ピストン
366 第1開口部
367 第2開口部
10 ボディ
11 本体部
12 第1継手部
13 第2継手部
14 弁座部材
14a オリフィス
20 流量センサ
30 バルブ装置
31 ボンネット
32 ケース
32a 底面部(載置部)
33 キャップ
34 保持部材
34b 第1貫通孔
34c 第2貫通孔
35 アクチュエータ部
35a 第1圧電アクチュエータ
35b 第2圧電アクチュエータ
36 シリンダ機構(伸縮量増幅機構)
37 弁体部
37a ベローズ(仕切り部)
37b ロッド
37c 弁部
40 制御部
50 カバー
60 バイパスシート
362 第1ピストン
363 第2ピストン
366 第1開口部
367 第2開口部
Claims (11)
- 流路が形成されたボディと、
前記流路を流れる流体の流れを制御する弁体部と、
一端が前記ボディの外面に設けられた載置部に保持される第1圧電アクチュエータと、
前記第1圧電アクチュエータの内側に配置され、一端が前記弁体部と当接する第2圧電アクチュエータと、
前記弁体部に設けられ前記第2圧電アクチュエータを開弁方向に付勢する付勢部材と、
前記第1圧電アクチュエータの他端と前記第2圧電アクチュエータの他端との間に亘って設けられる伸縮量増幅機構であって、前記第1圧電アクチュエータが伸長したとき、伸長量を増幅して前記第2圧電アクチュエータを介して前記弁体部を閉弁方向に移動させ、または前記第1圧電アクチュエータが収縮したとき、収縮量を増幅して前記第2圧電アクチュエータを介して前記弁体部を開弁方向に移動させる伸縮量増幅機構と、を備えることを特徴とするバルブ装置。 - 請求項1に記載されたバルブ装置において、
前記弁体部は、前記第1圧電アクチュエータに前記第1圧電アクチュエータを伸長させる電圧が印加されるとともに、前記第2圧電アクチュエータに前記第2圧電アクチュエータを伸長させる電圧が印加されると、前記付勢部材の付勢力に抗して閉弁方向に移動することを特徴とするバルブ装置。 - 請求項1または2に記載されたバルブ装置において、
前記弁体部は、前記第1圧電アクチュエータに前記第1圧電アクチュエータを収縮させる電圧が印加されるとともに、前記第2圧電アクチュエータに前記第2圧電アクチュエータを収縮させる電圧が印加されると、前記付勢部材の付勢力によって開弁方向に移動することを特徴とするバルブ装置。 - 請求項1から3のいずれか一つに記載されたバルブ装置において、
前記伸縮量増幅機構は、
第1開口部及び第2開口部が形成されるシリンダチューブ部材と、
先端が前記第1圧電アクチュエータの他端と当接し、前記第1開口部の内周面を摺動可能に設けられる第1ピストンと、
先端が前記第2圧電アクチュエータの他端と当接し、前記第2開口部の内周面を摺動可能に設けられる第2ピストンと、を有し、
前記第1ピストンの断面積は、前記第2ピストンの断面積よりも大きいことを特徴とするバルブ装置。 - 請求項4に記載されたバルブ装置において、
前記第1ピストンが挿入可能な第1貫通孔と、前記第2ピストンが挿入可能な第2貫通孔と、を有する保持部材をさらに備え、
前記第2圧電アクチュエータの他端は、前記第2貫通孔の内周面に保持されることを特徴とするバルブ装置。 - 請求項4または5に記載されたバルブ装置において、
前記第1ピストンは、複数によって形成され、
複数の前記第1ピストンは、前記第2ピストンに対し対称的に配置されることを特徴とするバルブ装置。 - 請求項1から6のいずれか一つに記載されたバルブ装置において、
前記第1圧電アクチュエータは、筒状であり、
前記第1圧電アクチュエータと前記第2圧電アクチュエータとは、同軸上に配置されることを特徴とするバルブ装置。 - 請求項1から7のいずれか一つに記載されたバルブ装置において、
前記弁体部は、
前記流路が設けられる空間と前記第1圧電アクチュエータ及び前記第2圧電アクチュエータが設けられる空間とを仕切る仕切り部と、
前記仕切り部に設けられた弁部と、を有することを特徴とするバルブ装置。 - 請求項8に記載されたバルブ装置において、
前記付勢部材は、前記第2圧電アクチュエータを前記弁部を介して開弁方向に付勢する前記仕切り部から構成されることを特徴とするバルブ装置。 - 請求項8または9に記載されたバルブ装置において、
前記仕切り部は、前記第1圧電アクチュエータ及び前記第2圧電アクチュエータに電圧が印加されていない状態において、前記弁部を所望の流量が確保できる開度に維持することを特徴とするバルブ装置。 - 請求項1から10のいずれか一つに記載されたバルブ装置を備えることを特徴とするマスフローコントローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019180073A JP2021055768A (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | バルブ装置及びバルブ装置を用いたマスフローコントローラ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019180073A JP2021055768A (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | バルブ装置及びバルブ装置を用いたマスフローコントローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021055768A true JP2021055768A (ja) | 2021-04-08 |
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ID=75270305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019180073A Pending JP2021055768A (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | バルブ装置及びバルブ装置を用いたマスフローコントローラ |
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