JP2021054835A - 新規なアルキニル置換された3−フェニルピロリジン−2,4−ジオン類および除草剤としてのそれらの使用 - Google Patents
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Abstract
Description
ルピロリジン−2,4−ジオン類またはそれの農薬として許容される塩、ならびに有用植
物の作物における雑草およびイネ科雑草の防除のためのそれらの使用に関するものである
。
除草剤としての使用は、先行技術から公知である。さらに、除草効果、殺虫効果または殺
菌効果を有する二環式3−アリールピロリジン−2,4−ジオン誘導体(EP−A−35
5599、EP−A−415211およびJP−A12−053670など)および置換
された単環式3−アリールピロリジン−2,4−ジオン誘導体(EP−A−377893
およびEP−A−442077など)も報告されている。
、WO96/82395、WO98/05638、WO01/74770、WO14/0
32702またはWO15/040114から公知である。
量、調製形態(製剤)、各場合で防除される有害植物、有害植物のスペクトル、気候およ
び土壌の割合、ならびに作用時間および/または除草剤の分解速度によって決まる。十分
な除草効果を発揮するためには、3−アリールピロリジン−2,4−ジオン類の群からの
多くの除草剤で、施用量を高くし、および/または有害植物のスペクトルを狭める必要が
あり、そのためにそれら薬剤の施用は経済的に魅力のないものとなっている。従って、特
性が改善された、経済的に魅力があり、同時に有効である別の除草剤が必要とされている
。
。
Xは、C1−C4−アルキル、C1−C4−ハロアルキルまたはC3−C6−シクロア
ルキルであり、
Yは、C1−C4−アルキルまたはC3−C6−シクロアルキルであり、
R1は、水素、C1−C6−アルキル、またはC3−C6−シクロアルキルであり、
R2は、水素またはメチルであり、
R3は、C1−C6−アルキルまたはC1−C6−アルコキシ−C2−C6−アルキル
であり、
Gは、水素、開裂性基LまたはカチオンEであり;ここで、
Lは、下記の基のうちの一つであり、
R4は、C1−C4−アルキルまたはC1−C3−アルコキシ−C1−C4−アルキル
であり、
R5は、C1−C4−アルキルであり、
R6は、C1−C4−アルキル、置換されていないフェニルまたはハロゲン、C1−C
4−アルキル、C1−C4−ハロアルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−ハロ
アルコキシ、ニトロもしくはシアノで1回以上置換されたフェニルであり、
R7、R7′は、互いに独立にメトキシまたはエトキシであり,
R8およびR9は、各場合で、互いに独立にメチル、エチル、フェニルであり、または
一緒に飽和5員、6員もしくは7員環を形成しており、または一緒に酸素もしくは硫黄原
子とともに飽和5員、6員もしくは7員複素環を形成しており、
Eは、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属の等価物、アルミニウムのイオン等価物
または遷移金属のイオン等価物、マグネシウムハロゲンカチオン、または
1個、2個、3個もしくは4個全ての水素原子が、水素、C1−C5−アルキル、C
1−C5−アルコキシまたはC3−C7−シクロアルキル(各場合で、フッ素、塩素、臭
素、シアノ、ヒドロキシで1回以上置換されていることができるか、1以上の酸素もしく
は硫黄原子が途中に介在していても良い。)の基からの同一もしくは異なる基によって表
されても良いアンモニウムイオン、または
環状二級もしくは三級脂肪族もしくはヘテロ脂肪族アンモニウムイオン、例えばモル
ホリニウム、チオモルホリニウム、ピペリジニウム、ピロリジニウム、または各場合でプ
ロトン化された1,4−ジアザビシクロ[1.1.2]オクタン類(DABCO)または
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、または
複素環アンモニウムカチオン、例えば各場合でプロトン化されたピリジン、2−メチ
ルピリジン、3−メチルピリジン、4−メチルピリジン、2,4−ジメチルピリジン、2
,5−ジ−メチルピリジン、2,6−ジメチルピリジン、5−エチル−2−メチルピリジ
ン、ピロール、イミダゾール、キノリン、キノキザリン、1,2−ジメチルイミダゾール
、1,3−ジメチルイミダゾリウムメチルサルフェート、またはさらにはスルホニウムイ
オンである。
の式で提供の基の好ましい置換基または範囲について、以下で説明する。
、直鎖または分岐であることができる。アルキル基は、例えばメチル、エチル、n−また
はイソプロピル、n−、イソ、t−もしくは2−ブチル、ペンチル類、例えばn−ペンチ
ル、2,2−ジメチルプロピルおよび3−メチルブチルである。シクロアルキルは、3か
ら6個の炭素原子を有する炭素環式飽和環系、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチルまたはシクロヘキシルである。
たは組成が異なる異性体混合物として、例えば下記のように定義されるシスまたはトラン
ス型でのようでも存在することができる。
る。
、そしてそれらを含む組成物が本発明によって提供される。しかしながら、簡潔を期して
、下記において使用される用語は式(I)の化合物についてであるが、ただし、純粋な化
合物と適宜に異なる割合の異性体および互変異体化合物を有する混合物の両方を意図する
ものである。
Xが、C1−C4−アルキルまたはC3−C6−シクロアルキルであり、
Yが、C1−C4−アルキルまたはC3−C6−シクロアルキルであり、
R1が、水素、メチル、エチル、イソプロピルまたはシクロプロピルであり、
R2が、水素またはメチルであり、
R3が、C1−C6−アルキルまたはC1−C4−アルコキシ−C2−C4−アルキル
であり、
Gが、水素、開裂性基LまたはカチオンEであり、
Lが、下記の基:
ここで、
R4が、C1−C4−アルキルであり、
R5が、C1−C4−アルキルであり、
R6が、C1−C4−アルキル、置換されていないフェニルまたはハロゲン、C1−
C4−アルキルもしくはC1−C4−アルコキシで置換されたフェニルであり、
R7、R7′が、互いに独立にメトキシまたはエトキシであり、
Eが、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属の等価物、アルミニウムのイオン等価物
または遷移金属のイオン等価物、または
1個、2個、3個もしくは4個全ての水素原子が水素またはC1−C5−アルキルの
基からの同一もしくは異なる基によって表されていても良いアンモニウムイオン、または
三級脂肪族もしくはヘテロ脂肪族アンモニウムイオン、または複素環アンモニウムカチオ
ン、例えば各場合でプロトン化されたピリジン、キノリン、キノキザリン、1,2−ジメ
チルイミダゾール、1,3−ジメチルイミダゾリウムメチルサルフェート、またはさらに
はスルホニウムイオンである化合物である。
Xが、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり、
Yが、メチルまたはエチルであり、
R1が、水素、メチル、エチル、イソプロピルまたはシクロプロピルであり、
R2が、水素であり、
R3が、C1−C4−アルキルまたはC1−C3−アルコキシ−C2−C4−アルキル
であり、
Gが、水素、開裂性基LまたはカチオンEであり、ここで、
Lが、下記の基:
ここで、
R4が、C1−C4−アルキルであり、
R5が、C1−C4−アルキルであり、
Eが、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属の等価物、アルミニウムのイオン等価
物、遷移金属のイオン等価物であり、またはマグネシウムハロゲンカチオン、テトラ−C
1−C5−アルキルアンモニウムカチオンまたは複素環アンモニウムカチオン、例えば各
場合でプロトン化されたピリジンまたはキノリンである、一般式(I)の化合物である。
Xが、メチルまたはエチルであり、
Yが、メチルまたはエチルであり、
R1が、水素、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり、
R2が、水素であり、
R3が、C1−C4−アルキルまたはC1−C3−アルコキシ−C2−C4−アルキル
であり、
Gが、水素、開裂性基LまたはカチオンEであり、ここで、
Lが、下記の基:
ここで、
R4が、メチル、エチルまたはイソプロピルであり、
R5が、メチル、エチルまたはイソプロピルであり、
Eが、ナトリウム、カリウム、トリメチルアンモニウム、ピリジニウム、キノリニウム
またはトリメチルスルホニウムカチオンまたはカルシウムもしくはマグネシウムのイオン
等価物である、式(I)の化合物である。
。)
一般式(I)の本発明による化合物の製造は、文献で公知の方法に従って行うことがで
き、例えば
a)下記一般式(II)の化合物:
くはメチルまたはエチルである。)を、適宜に好適な溶媒または希釈剤の存在下、好適な
塩基で環化させ、基R10OHのホルマール開裂除去を伴うことで、または
b)下記一般式(Ia)の化合物:
I)の化合物:
Hal−L(III)
(Lは、上記で提供の意味を有し、Halはハロゲン、好ましくは塩素または臭素である
か、スルホン酸基であることができる。)、適宜に好適な溶媒または希釈剤、さらには好
適な塩基の存在下に反応させることで、
(c)下記一般式(IV)の化合物:
ば、臭素、ヨウ素、トリフレートまたはノナフレートである。)を、適宜に好適な触媒お
よび好適な塩基の存在下に、下記一般式(V)の好適なアルキニル試薬:
ることで行うことができる。好適な脱離基Wは、例えば、ハロゲン原子、例えば塩素、臭
素またはヨウ素、アルキルスルホン酸エステル基、例えば、トリフレート、メシレートま
たはノナフレート、マグネシウムクロライド、亜鉛クロライド、トリアルキルスズ基、カ
ルボキシルおよびホウ酸基、例えば−B(OH)2または−B(Oアルキル)2である。
特に、Pd0錯体が、触媒として非常に簡便に好適であり、多くの場合、Cu(I)塩の
添加も非常に有利であり得る。
「パラジウム触媒交差カップリング」、「ソノガシラ−、ネギシ−、スズキ−、スティル
−またはクマダカップリング」下でも公知である。
VI)のアルキニル試薬と反応させ、次に開裂させて一般式(VIII)のエチニル化合
物とすることもでき、それを最終的に好適なアルキル化試薬で本発明による化合物(I)
(各場合でX、Y、R1、R2、R3、G、UおよびWは上記の意味を有し、開裂性基R
11は、例えば(C1−C4−アルキル)2C−OHまたはトリメチルシリルであること
ができる。)に変換される。
of Organic Chemistry 2011, 7(55), 426−43
1およびCatalysis Communications 2015, 60, 8
2−87でより詳細に説明されている。
Wがさらに上記で記載の意味を有する場合、さらなる選択肢は、一般式(IV)の化合物
を上記のカップリング法の類似の使用で一般式(IX)のアルキニル試薬(R12は例え
ば、C1−C4−トリアルキルシリル基であり、Wは上記で提供の意味を有する。)と反
応させて、一般式(X)の化合物を得ることに存する。次に、好適な条件下で、基R12
を開裂除去して、式(I)の本発明による化合物(R3=Me)を得ることができる。
nal Chemistry 2007, 50(7), 1627−1634に記載され
ている。
な溶媒または希釈剤の存在下に、一般式(XI)のアミノ酸エステルを一般式(XII)
のフェニル酢酸(X、Y、R1、R2およびR3およびR10は上記の意味を有する。)
と反応させることで製造することができる。
物(X、Y、R2 、R3 、R10およびUは上記で提供の意味を有する。)を、既述の交
差カップリング法によって、一般式(V)または(VI)の化合物(W、R3およびR1
1は上記の意味を有する。)と反応させることに存する。
ニル酢酸−は、基本的にWO2015/040114で言及されているが、これらの化合
物を得る経路については記載されていない。
(X、Y、Uは上記で定義の通りであり、R=C1−C4−アルキルである。)を、やは
り既述の技術で、一般式(V)または(V)の試薬(W、R1およびR11は上記で定義
の通りである。)と反応させることで製造することができる。
化合物」と称される)は、広いスペクトラムの経済的に重要な単子葉および双子葉一年生
雑草に対して優れた除草有効性を有する。その有効成分は、根茎、根株および他の多年生
の器官から苗条を生じ、防除が困難な多年生の雑草に対しても効率的に作用する。
おいて植物の成長を調節する方法であって、1以上の本発明による化合物を、植物(例え
ば有害植物、例えば単子葉または双子葉の雑草または望ましくない作物)、種子(例えば
穀類、種子または塊茎のような栄養繁殖体(vegetative propagule
s)または芽が出た苗条部分)または植物が成長する区画(例えば栽培下の区画)に施用
する方法を提供する。本発明の化合物は、例えば植え付け前(適切な場合、土壌中に組み
込むことによっても)、発芽前または発芽後に施用することができる。具体的には、例え
ば、本発明による化合物によって防除することができる多くの単子葉および双子葉雑草相
を挙げることができるが、名前を挙げることで一定の種類に制限するものではない。
yron)、コヌカグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecu
rus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ニクキビ属
(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、クリノイガ属(Ce
nchrus)、ツユクサ属(Commelina)、ギョウギシバ属(Cynodon
)、カヤツリグサ属(Cyperus)、タツノツメガヤ属(Dactylocteni
um)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、ハリ
イ属(Eleocharis)、オヒシバ属(Eleusine)、カゼクサ属(Era
grostis)、ナルコビエ属(Eriochloa)、ウシノケグサ属(Festu
ca)、テンツキ属(Fimbristylis)、アメリカコナギ属(Heteran
thera)、チガヤ属(Imperata)、カモノハシ属(Ischaemum)、
アゼガヤ属(Leptochloa)、ドクムギ属(Lolium)、ミズアオイ属(M
onochoria)、キビ属(Panicum)、スズメノヒエ属(Paspalum
)、クサヨシ属(Phalaris)、アワガエリ属(Phleum)、イチゴツナギ属
(Poa)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、オモダカ属(Sagitta
ria)、アブラガヤ属(Scirpus)、エノコログサ属(Setaria)、モロ
コシ属(Sorghum)。
ブタクサ属(Ambrosia)、アノダ属(Anoda)、カミツレモドキ属(Ant
hemis)、アファネス(Aphanes)、ヨモギ属(Artemisia)、アト
リプレックス属(Atriplex)、ヒナギク属(Bellis)、センダングサ属(
Bidens)、ナズナ属(Capsella)、ヒレアザミ属(Carduus)、ナ
ンバンサイカチ属(Cassia)、ヤグルマギク属(Centaurea)、アカザ属
(Chenopodium)、アザミ属(Cirsium)、セイヨウヒルガオ属(Co
nvolvulus)、チョウセンアサガオ属(Datura)、ヌスビトハギ属(De
smodium)、エメックス(Emex)、エゾスズシロ属(Erysimum)、ト
ウダイグサ属(Euphorbia)、チシマオドリコソウ属(Galeopsis)、
コゴメギク属(Galinsoga)、ヤエムグラ属(Galium)、フヨウ属(Hi
biscus)、サツマイモ属(Ipomoea)、ホウキギ属(Kochia)、オド
リコソウ属(Lamium)、マメグンバイナズナ属(Lepidium)、アゼナ属(
Lindernia)、シカレギク属(Matricaria)、ハッカ属(Menth
a)、ヤマアイ属(Mercurialis)、ムルゴ(Mullugo)、ワスレナグ
サ属(Myosotis)、ケシ属(Papaver)、アサガオ属(Pharbiti
s)、オオバコ属(Plantago)、タデ属(Polygonum)、スベリヒユ属
(Portulaca)、キンポウゲ属(Ranunculus)、ダイコン属(Rap
hanus)、イヌガラシ属(Rorippa)、キカシグサ属(Rotala)、スイ
バ属(Rumex)、オカヒジキ属(Salsola)、キオン属(Senecio)、
ツノクサネム属(Sesbania)、キンゴジカ属(Sida)、シロガラシ属(Si
napis)、ナス属(Solanum)、ハチジョウナ属(Sonchus)、ナガボ
ノウルシ属(Sphenoclea)、ハコベ属(Stellaria)、タンポポ属(
Taraxacum)、グンバイナズナ属(Thlaspi)、ジャジクソウ属(Tri
folium)、イラクサ属(Urtica)、クワガタソウ属(Veronica)、
スミレ属(Viola)、オナモミ属(Xanthium)。
れるか、雑草はそれらが子葉期に到達するまで成長するが、それらの成長が停止し、最終
的に3から4週間経過した後、完全に枯死する。
て有害植物は、施用時の成長段階にとどまるか、または一定期間の後、完全に枯死するた
めに、作物植物にとって有害である雑草による競合が、非常に早期にかつ持続的になくな
る。
経済的に重要な作物の作物、例えばラッカセイ属(Arachis)、フダンソウ属(B
eta)、アブラナ属(Brassica)、キュウリ属(Cucumis)、カボチャ
属(Cucurbita)、ヒマワリ属(Helianthus)、ニンジン属(Dau
cus)、ダイズ属(Glycine)、ワタ属(Gossypium)、サツマイモ属
(Ipomoea)、アキノノゲシ属(Lactuca)、アマ属(Linum)、トマ
ト属(Lycopersicon)、タバコ属(Nicotiana)、インゲンマメ属
(Phaseolus)、エンドウ属(Pisum)、ナス属(Solanum)、ソラ
マメ属(Vicia)の双子葉作物、またはネギ属(Allium)、アナナス属(An
anas)、アスパラガス属(Asparagus)、カラスムギ属(Avena)、オ
オムギ属(Hordeum)、イネ属(Oryza)、キビ属(Panicum)、サト
ウキビ属(Saccharum)、ライムギ属(Secale)、モロコシ属(Sorg
hum)、ライコムギ属(Triticale)、コムギ属(Triticum)、トウ
モロコシ属(Zea)、特にはトウモロコシ属およびコムギ属の単子葉作物は、本発明に
よる特定の化合物の構造およびそれの施用量に応じて、ごくわずかな損傷しか受けないか
、全く損傷されない。そのため、本化合物が、農業上有用な植物または観賞植物などの植
物作物における望ましくない植物成長を選択的に防除する上で非常に適している。
じて)、作物において優れた成長調節性を有する。それは、調節的効果で植物自体の代謝
に関与するので、植物成分の制御された影響のために、そして、例えば乾燥および成長阻
害を誘発する等による収穫向上に使用することができる。さらに、それは、過程において
植物を枯死させることなく望ましくない植物成長を抑制および阻害するのにも適している
。植物成長の阻害は、例えば結果的に貯蔵形成(storage formation)
が減るか完全に防止することができることから、多くの単子葉作物および双子葉作物にお
いて大きな役割を果たす。
作物または従来の突然変異誘発によって改変された植物において有害植物を防除するのに
使用することもできる。概して、トランスジェニック植物は、特定の有利な性質によって
、例えばある種の農薬、特にはある種の除草剤に対する抵抗性、植物病害または植物病害
の病原体、例えばある種の昆虫もしくは微生物、例えば真菌、細菌もしくはウイルスに対
する抵抗性を特徴とする。他の特定の特性は、例えば収穫物の量、品質、貯蔵性、組成お
よび具体的な成分に関係する。例えば、デンプン含量が増加したもしくはデンプン品質が
変わった公知のトランスジェニック植物または収穫物において異なる脂肪酸組成を有する
ものがある。
ムギ、ライムギ、カラスムギ、キビ、イネ、マニオクおよびトウモロコシのような穀物ま
たは他にサトウキビ、ワタ、ダイズ、アブラナ、ジャガイモ、トマト、エンドウおよび他
の野菜種の経済的に重要なトランスジェニック作物において本発明による化合物を使用す
ることが好ましい。好ましくは、除草剤の植物毒性効果に対して抵抗性であるか遺伝子工
学によって抵抗性となった有用植物の作物において除草剤として、本発明の化合物を使用
することができる。
ば、従来の育種法および突然変異体の生成にある。別法として、改変された性質を有する
新規植物は、組換え法を用いて形成することができる(例えば、EP−A−022104
4、EP−A−0131624参照)。例えば、下記のいくつかの場合に記載がある。
例えばWO 92/11376、WO 92/14827、WO 91/19806)、
−グルホシネート型(例えば、EP−A−0242236、EP−A−242246参
照)またはグリホセート型(WO 92/00377)またはスルホニル尿素型(EP−
A−0257993、US−A−5013659)のある種の除草剤に対して抵抗性であ
るトランスジェニック作物、
−植物を特定の有害生物に対して抵抗性とするバチルス・チューリンゲンシス毒素(B
t毒素)を産生する能力を有するトランスジェニック作物(例えばワタ)(EP−A−0
142924、EP−A−0193259)、
−改変された脂肪酸組成を有するトランスジェニック作物(WO 91/13972)
、
−新規の成分または二次代謝産物で遺伝子操作された作物、例えば耐病性が高められた
新規のフィトアレキシン(EPA 309862、EPA0464461)、
−より多い収穫量およびより高いストレス耐性を有する光呼吸が低下した遺伝子組換え
植物(EPA 0305398)、
−医薬的または診断的に重要なタンパク質を産生するトランスジェニック作物(「分子
ファーミング(molecular pharming)」)、
−より高い収率またはより良好な品質を特徴とするトランスジェニック作物、
−例えば前記の新規性質の組み合わせを特徴とするトランスジェニック作物(「遺伝子
スタッキング」)。
多くの分子生物学的技術が基本的に知られており、例えばI.Potrykus and
G.Spangenberg (編) Gene Transfer to Plan
ts, Springer Lab Manual (1995), Springer
Verlag Berlin, Heidelberg.またはChristou,
″Trends in Plant Science″ 1 (1996) 423−4
31)を参照する。
可能にする核酸分子を、プラスミド中に導入することができる。標準的な方法を用い、例
えば、塩基交換を行うことができ、配列の一部を除去することができ、または天然もしく
は合成配列を付加することができる。DNA断片を互いに連結するために、断片にアダプ
ターまたはリンカーを付加させることができる。例えば、Sambrook et al
., 1989, Molecular Cloning, A Laboratory
Manual, 1st edition, Cold Spring Harbor
Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N
Y、または Winnacker ″Gene und Klone[Genes an
d clones]″, VCH Weinheim 1st edition 199
6を参照する。
ンチセンスRNA、または共抑制効果を達成するためのセンスRNAの発現によって、ま
たは具体的には前記の遺伝子産物の転写産物を切断する少なくとも一つの好適に構築され
たリボザイムの発現によって達成することができる。そのためには、第1に、存在する可
能性のあるあらゆる隣接配列を含む遺伝子産物の全コード配列を含むDNA分子、そして
コード配列の一部のみを含むDNA分子も使用することができ、その場合には、これらの
部分が、細胞にアンチセンス効果を有するのに十分長い必要がある。また、遺伝子産物の
コード配列と高度に相同性を有するが、それと完全に同一なわけではないDNA配列を用
いることもできる。
の区画に局在化してもよい。しかしながら、特定の区画での局在化を行うには、例えば、
ある特定の区画での局在化を確保するDNA配列にコード領域を連結させることが可能で
ある。そのような配列は、当業者には公知である(例えば、Braun et al.,
EMBO J. 11 (1992), 3219−3227; Wolter et
al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85 (198
8), 846−850; Sonnewald et al., Plant J.
1 (1991), 95−106参照)。また、核酸分子は、植物細胞の細胞小器官で
発現させることもできる。
できる。基本的に、トランスジェニック植物は、あらゆる所望の植物種、すなわち単子葉
だけでなく双子葉の植物でもあることもできる。
または非相同性(=外来の)遺伝子もしくは遺伝子配列の発現によって、特性が改変され
たトランスジェニック植物を得ることができる。
ばアセト乳酸シンターゼ(ALS)、EPSPシンターゼ、グルタミンシンターゼ(GS
)もしくはヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草
剤に対して、またはスルホニル尿素、グリホセート、グルホシネートまたはベンゾイルイ
ソオキサゾール類および類似の有効成分の群からの除草剤に対して抵抗性であるトランス
ジェニック作物において、本発明の化合物を使用する。
害植物に対する効果だけでなく、特定のトランスジェニック作物での施用に特有である効
果も認められる場合が多く、例えば防除可能な雑草スペクトルの変更もしくは具体的には
拡大、施用に用いることができる施用量の変更、好ましくはトランスジェニック作物が抵
抗性である除草剤との良好な併用性(combinability)、ならびにトランス
ジェニック作物の成長および収穫量への影響である。
草剤としての本発明の化合物の使用を提供する。
カグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨ
ウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ニクキビ属(Brachia
ria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、クリノイガ属(Cenchrus)、
メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、オヒシバ属(
Eleusine)、ナルコビエ属(Eriochloa)、アゼガヤ属(Leptoc
hloa)、ドクムギ属(Lolium)、オットクロア属(Ottochloa)、キ
ビ属(Panicum)、チカラシバ属(Pennisetum)、クサヨシ属(Pha
laris)、イチゴツナギ属(Poa)、ツノアイアシ属(Rottboellia)
、エノコログサ属(Setaria)および/またはモロコシ属(Sorghum)雑草
;特にはスズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera
)、カラスムギ属(Avena)、ニクキビ属(Brachiaria)、スズメノチャ
ヒキ属(Bromus)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinoc
hloa)、ナルコビエ属(Eriochloa)、ドクムギ属(Lolium)、キビ
属(Panicum)、クサヨシ属(Phalaris)、イチゴツナギ属(Poa)、
エノコログサ属(Setaria)および/またはモロコシ属(Sorghum)雑草で
あって、
−酵素アセチル−CoA−カルボキシラーゼ(ACCase)を阻害する1以上の除草
剤に対して抵抗性のもの(ACCase阻害性除草剤は特には、ピノキサデン、クロジナ
ホップ(clodinafop)−プロパルギル、フェノキサプロップ−P−エチル、ジ
クロホップ−メチル、フルアジホップ−P−ブチル、ハロキシホップ−P−メチル、キザ
ロホップ−P−エチル、プロパキザホップ、シハロホップ−ブチル、クレトジム、セトキ
シジム、シクロキシジム、トラルコキシジムまたはブトロキシジムである。);
−および/またはグリホセートに対して抵抗性のもの、
−および/またはアセト乳酸合成酵素(ALS)を阻害する1以上の除草剤、例えば、
1以上のスルホニル尿素系除草剤(例えば、ヨードスルフロン−メチル、メソスルフロン
−メチル、トリベヌロン−メチル、トリアスルフロン、プロスルフロン、スルホスルフロ
ン、ピラゾスルフロン−エチル、ベンスルフロン−メチル、ニコスルフロン、フラザスル
フロン、ヨーフェンスルフロン、メトスルフロン−メチル、または″The Pesti
cide Manual″, 15th edition (2009) or 16t
h edition (2012), C.D.S. Tomlin、British
Crop Protection Councilに開示のいずれか他のスルホニル尿素
、および/または1以上のトリアゾロピリミジン系除草剤(例えば、フロラスラム、ピロ
キシスラムまたはペノキススラム)および/または1以上のピリミジル(チオまたはオキ
シ)ベンゾエート系除草剤(例えば、ビスピリバック−ナトリウムまたはピリフタリド)
および/または1以上のスルホニルアミノ−カルボニルトリアゾリノン系除草剤(例えば
チエンカルバゾン−メチル、プロポキシカルバゾン−ナトリウムまたはフルカルバゾン−
ナトリウム)および/またはイミダゾリノン系除草剤(例えば、イマザモックス)に対し
て抵抗性のもの
からの有害植物を防除することもできる。
して抵抗性の有害イネ科植物の具体例は、特には、アロペクルス・ミオスロイデス(Al
opecurus myosuroides)、アペラ・スピカ−ベンチ(Apera
spica−venti)、アベナ・ファツア(Avena fatua)、アベナ・ス
テリリス(Avena sterilis)、ブラチアリア・デクムベンス(Brach
iaria decumbens)、ブラチアリア・プランタギネア(Brachiar
ia plantaginea)、ジギタチア・ホリゾンタリス(Digitatia
horizontalis)、ジギタリア・インスラリス(Digitaria ins
ularis)、ジギタリア・サングイナリス(Digitaria sanguina
lis)、エチノクロア・コロナ(Echinochloa colona)、エチノク
ロア・クルス−ガリ(Echinochloa crus−galli)、エレウシネ・
インディカ(Eleusine indica)、ロリウム・ムルチフロルム(Loli
um multiflorum)、ロリウム・リジズム(Lolium rigidum
)、ロリウム・ペレンネ(Lolium perenne)、ファラリス・ミノル(Ph
alaris minor)、ファラリス・パラドキサ(Phalaris parad
oxa)、セタリア・ビリジス(Setaria viridis)、セタリア・ファベ
リ(Setaria faberi)またはセタリア・グラウカ(Setaria gl
auca)である。
−1以上のACCase阻害性除草剤(例えば、上記リストから選択される)に対して
抵抗性であるか、実際に少なくとも部分的に有害植物のACCase標的部位における1
以上のアミノ酸の突然変異(例えば、置換)のためである有害植物(例えば、S.B.
Powles and Qin Yu, ″Evolution in Action:
Plants Resistant to Herbicides″, Annu.
Rev. Plant Biol., 2010, 61, p. 317−347参照
);および/または
−グリホセートに対して抵抗性であり、少なくとも部分的にグリホセートが作用する対
象の雑草におけるEPSPS標的部位で1以上のアミノ酸の突然変異(例えば、置換)の
ためである有害植物;および/または
−1以上のALS阻害性除草剤(例えば、ALS阻害性除草剤の上記リストから選択さ
れる)に対して抵抗性であり、実際に少なくとも部分的に、対象の雑草におけるALS標
的部位での1以上のアミノ酸の突然変異(例えば、置換)のためである有害植物(例えば
、S.B. Powles and Qin Yu, ″Evolution in A
ction: Plants Resistant to Herbicides″,
Annu. Rev. Plant Biol., 2010, 61, p. 317
−347参照);および/または
−1以上のACCase阻害性除草剤(例えば、上記リストから選択される)に対して
、および/またはグリホセートに対して、および/または1以上のALS阻害性除草剤(
例えば、上記リストから選択される)に対して抵抗性であり、実際に少なくとも部分的に
代謝的に誘発された除草剤抵抗性により、例えば、少なくとも部分的にシトクロムP45
0介在代謝のためのものである有害植物(例えば、S.B. Powles and Q
in Yu, ″Evolution in Action: Plants Resi
stant to Herbicides″, Annu. Rev. Plant B
iol., 2010, 61, p. 317−347参照)
に対して用いることができる。
化合物41.03と比較して優れた特性を示す(表9および10における比較データも参
照する。)。
することができる。従って、本発明は、本発明の化合物を含む除草および植物成長調節組
成物を提供する。
れているかに応じて、各種形態で製剤することができる。可能な製剤には、例えば、水和
剤(WP)、水溶剤(SP)、水溶性濃縮物、乳剤(EC)、乳濁液(EW)、例えば水
中油および油中水型乳濁液、噴霧液、懸濁液の濃縮物(SC)、油系もしくは水系の分散
液、油剤、カプセル懸濁液(CS)、粉剤(DP)、粉衣剤、散布および土壌施用のため
の粒剤、微粒剤の形態の粒剤(GR)、噴霧粒剤、吸収粒剤および吸着粒剤、水分散性粒
剤(WG)、水溶性粒剤(SG)、ULV製剤、マイクロカプセルならびにロウなどがあ
る。
echler, ″Chemische Technologie″[Chemical
Technology], 第7巻, C. Hanser Verlag Muni
ch, 第4版 1986, Wade van Valkenburg, ″Pest
icide Formulations″, Marcel Dekker, N.Y.
, 1973; K. Martens, ″Spray Drying″ Handb
ook, 第3版 1979, G. Goodwin Ltd. Londonに記載
されている。
に知られており、例えばWatkins, ″Handbook of Insecti
cide Dust Diluents and Carriers″, 第2版, D
arland Books, Caldwell N. J.;H.v.Olphen,
″Introduction to Clay Colloid Chemistry
″; 第2版, J. Wiley & Sons, N.Y.; C. Marsde
n, ″Solvents Guide″; 第2版, Interscience,
N.Y. 1963; McCutcheon′s ″Detergents and
Emulsifiers Annual″, MC Publ.Corp., Ridg
ewood N.J.; Sisley and Wood, ″Encycloped
ia of Surface Active Agents″, Chem. Publ
. Co. Inc., N.Y. 1964; Schoenfeldt, ″Gre
nzflaechenaktive Aethylenoxidaddukte″ [I
nterface−active ethylene oxide adducts],
Wiss. Verlagsgesell., Stuttgart 1976; W
innacker−Kuechler, ″Chemische Technologi
e″[Chemical Technology]″, 第7巻, C.Hanser
Verlag Munich, 第4版 1986.に記載されている。
剤、殺ダニ剤、除草剤、殺菌剤などの他の農薬活性物質と、そして薬害軽減剤、肥料およ
び/または成長調節剤との組み合わせ剤を調製することも可能である。好適な薬害軽減剤
は、例えばメフェンピル−ジエチル、シプロスルファミド(cyprosulfamid
e)、イソキサジフェン−エチル、クロキントセット−メキシルおよびジクロルミドであ
る。
はノニオン型の界面活性剤(湿展剤、分散剤)、例えばポリエトキシル化アルキルフェノ
ール、ポリエトキシル化脂肪族アルコール、ポリエトキシル化脂肪族アミン、脂肪族アル
コールポリグリコールエーテルサルフェート、アルカンスルホン酸エステル、アルキルベ
ンゼンスルホン酸エステル、リグノスルホン酸ナトリウム、2,2′−ジナフチルメタン
−6,6′−ジスルホン酸ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムまたは
他にオレオイルメチルタウリン酸ナトリウムも含む、水中に均一に分散可能な製剤である
。水和剤を製造するには、除草有効成分を、例えばハンマーミル、ブロワミルおよびエア
ジェットミルのような慣用の装置中で微粉砕し、そして同時にまたはその後で製剤補助剤
と混合する。
アミド、キシレンまたは他に相対的に高い沸点の芳香族もしくは炭化水素または有機溶媒
の混合物中に溶解し、1以上のイオン系および/またはノニオン系界面活性剤(乳化剤)
を添加することによって製造される。使用可能な乳化剤の例は、アルキルアリールスルホ
ン酸カルシウム塩、例えばドデシルベンゼンスルホン酸Ca、またはノニオン系乳化剤、
例えば脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、脂肪
族アルコールポリグリコールエーテル、プロピレンオキサイド−エチレンオキシド縮合物
、アルキルポリエーテル、ソルビタンエステル、例えばソルビタン脂肪酸エステルまたは
ポリオキシエチレンソルビタンエステル、例えばポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステルである。
イトおよびピロフィライトまたは珪藻土と共に有効成分を粉砕することによって得られる
。
な市販のビーズミルによる湿式粉砕によって、そして適宜に、例えば他の種類の製剤につ
いてすでに上記で挙げた界面活性剤を添加して製造することができる。
の製剤型について既に挙げた界面活性剤を用いて撹拌機、コロイドミルおよび/またはス
タティックミキサーによって製造することができる。
剤、例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウムもしくは他に鉱油を用いて
、担体物質、例えば砂土、カオリナイトもしくは顆粒状不活性材料の表面に有効成分濃縮
液を塗布することによって調製することができる。また、好適な有効成分を、所望の場合
に肥料との混合物で、肥料顆粒の製造に慣用のやり方で造粒することもできる。
び固形不活性材料なしの押出といったような慣用の方法によって製造される。
−Drying Handbook″ 第3版 1979, G.Goodwin Lt
d., London; J.E. Browning, ″Agglomeratio
n″, Chemical and Engineering 1967, 第147頁
以下; ″Perry′s Chemical Engineer′s Handboo
k″, 第5版, McGraw−Hill, New York 1973, 第85
7頁における方法を参照する。
man, ″Weed Control as a Science″, John W
iley and Sons, Inc., New York, 1961, 第81
−96頁およびJ.D.Freyer, S.A.Evans, ″Weed Cont
rol Handbook″, 第5版, Blackwell Scientific
Publications, Oxford, 1968, 第101−103頁を参
照する。
よる化合物を含む。
までの残りは、慣用の製剤成分からなる。乳剤の場合、有効成分の濃度は、約1%から9
0重量%、好ましくは5%から80重量%であることができる。粉剤タイプの製剤は、1
%から30重量%の有効成分、好ましくは通常は5%から20重量%の有効成分を含み;
噴霧液は、約0.05%から80重量%、好ましくは2%から50重量%の有効成分を含
む。顆粒水和剤の場合、有効成分含有量は、活性化合物が液体で存在するか固体で存在す
るかによって、そして使用される造粒助剤、充填剤などによって部分的に決まる。水分散
性粒剤では、例えば、有効成分の含有量は、1%から95重量%、好ましくは10%から
80重量%である。
、浸透剤、保存剤、不凍剤および溶媒、充填剤、担体および色素、消泡剤、蒸発抑制剤な
らびにpHおよび粘度に影響する薬剤を含んでいても良い。
殺虫活性物質、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、殺菌剤との組み合わせ、さらには薬害
軽減剤、肥料および/または成長調節剤との組み合わせを製造することも可能である。
、乳剤、分散剤および顆粒水和剤の場合には水で希釈する。ダスト型製剤、土壌施用用粒
剤または散布用粒剤および噴霧液剤は通常、施用前に他の不活性物質でそれ以上希釈しな
い。
外部条件に応じて変わる。それは、広い範囲内で変動し得るものであり、例えば活性物質
0.001から1.0kg/ha以上であるが、しかしながら好ましくは、それは0.0
05から750g/haである。
1−イル)フェニル]アセチル}アミノ)−3−プロポキシシクロヘキサンカルボキシレ
ート1.50g(3.75mmol)を、カリウムt−ブトキシド1.05g(9.2m
mol)のDMF(5mL)中溶液に室温で30分かけて滴下し、この温度で終夜攪拌し
た。混合物を氷水に加え、2N塩酸でpH1の酸性とし、沈殿を吸引下に濾過した。乾燥
後、これによって、標題化合物1.18g(86%)を融点219℃の無色結晶の形態で
得た。
1−アザ−スピロ[4.5]デカ−3−エン−2−オン176mg(0.44mmol)
に最初に、ジクロロメタン8mL中のトリエチルアミン0.5mLを入れ、混合物を40
℃で10分間攪拌した。ジクロロメタン3mL中のクロルギ酸エチル58mg(0.53
mmol)をゆっくり滴下し、混合物を室温で3時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム溶液
10mLおよび水10mLでの洗浄、脱水(硫酸マグネシウム)、溶媒留去後に、粗生成
物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン)によって精
製した。そうして、標題化合物70mg(33%)を無色固体として得た。
をジクロロメタン25mLに溶かし、DMF 1滴と混合した。オキサリルクロライド1
.25g(9.88mmol)を加え、ガス発生が停止するまで混合物を沸点で加熱還流
した。次に、反応溶液を濃縮し、各場合でジクロロメタン30mLとさらに2回混合し、
再度濃縮して、最後にジクロロメタン4mLに残留物を取った(溶液1)。シス−3−メ
トキシエトキシ−1−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンアミニウムクロライド1.
33g(5mmol)およびトリエチルアミン1gをジクロロメタン20mLに溶か、溶
液1を90分かけて滴下した。18時間攪拌後、混合物を水50mLと混合し、有機相を
分離し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製した(シリカゲル、勾配酢酸エ
チル/n−ヘプタン)。これによって、所望の前駆体1.71g(87%)を得た。
a)粉剤は式(I)の化合物および/またはそれの塩10重量部および不活性物質とし
てのタルク90重量部を混合し、その混合物を衝撃式ミルで粉砕することにより得られる
。
重量部、不活性物質としてのカオリン含有石英64重量部、リグノスルホン酸カリウム1
0重量部ならびに湿展剤および分散剤としてのオレオイルメチルタウリン酸ナトリウム1
重量部を混合し、ピン付きディスクミルで粉砕することにより得られる。
塩20重量部をアルキルフェノールポリグリコールエーテル(Triton(登録商標)
X207)6重量部、イソトリデカノールポリグリコールエーテル(8EO)3重量部お
よびパラフィン系鉱油(沸点範囲:例えば約255から277℃超まで)71重量部と混
合し、摩擦ボールミルで5ミクロン以下の粉末度まで粉砕することにより得られる。
ヘキサノン75重量部および乳化剤としてのエトキシル化(oxethylated)ノ
ニルフェノール10重量部から得られる。
式(I)の化合物および/またはそれの塩75重量部、
リグノスルホン酸カルシウム10重量部、
ラウリル硫酸ナトリウム5重量部、
ポリビニルアルコール3重量部および
カオリン7重量部
を混合し、その混合物をピン付きディスクミルで粉砕し、造粒液としての水を噴霧してそ
の粉末を流動床で造粒することにより得られる。
式(I)の化合物および/またはそれの塩25重量部、
2,2′−ジナフチルメタン−6,6′−ジスルホン酸ナトリウム5重量部、
オレオイルメチルタウリン酸ナトリウム2重量部、
ポリビニルアルコール1重量部、
炭酸カルシウム17重量部および
水50重量部
をコロイドミルで均質化および予備粉砕し、次にその混合物をビーズミルで粉砕し、得ら
れた懸濁液を噴霧塔で1相ノズルにより噴霧および乾燥することにより得られる。
1.発芽前除草効果
単子葉および双子葉の雑草および作物植物の種子を木質繊維ポット中の砂壌土に入れ、
土で覆う。次に、水和剤(WP)の形態でのまたは濃縮エマルション(EC)として製剤
された本発明による化合物を、0.2%湿展剤を加えて600から800L/ha(換算
値)の水施用量で水系懸濁液または乳濁液の形態で覆土の表面に施用する。
期間後に、未処理対照と比較して、試験植物に対する損傷を肉眼で評点する(パーセント
(%)での除草活性:100%活性=植物が枯死、0%活性=対照植物と同様)。
ALOMY:ノスズメノテッポウ(アロペクルス・ミオスロイデス(Alopecur
us myosuroides))
AMARE:アオゲイトウ(アマランツス・レトロフレクス(Amaranthus
retroflexus))
CYPES:ショクヨウガヤツリ(シペルス・エスクレンツス(Cyperus es
culentus))
LOLMU:ネズミムギ(ロリウム・ムルチフロルム(Lolium multifl
orum))
VERPE:オオイヌノフグリ(ベロニカ・ペルシカ(Veronica persi
ca))
POLCO:ソバカズラ(ポリゴヌム・コンボルブルス(Polygonum con
volvulus))
SETVI:エノコログサ(セタリア・ビリジス(Setaria viridis)
)
AVEFA:カラスムギ(アベナ・ファツア(Avena fatua))
ECHCG:イヌビエ(エチノクロア・クルス−ガリ(Echinochloa cr
us−galli))
STEME:コハコベ(ステラリア・メジア(Stellaria media))
VIOTR:サンシキスミレ(ビオラ・トリコロール(Viola tricolor
))
表10:発芽前効果
科雑草および雑草に対して良好な発芽前除草有効性を有する。例えば、施用量320ga
.i./haでの化合物D1−D8、D10、P1−P6およびP12−P16は各場合
で、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、カラスム
ギ(Avena fatua)、イヌビエ(Echinochloa crus−gal
li)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)およびエノコログサ(S
etaria viridis)に対して80%から100%効果を示す。従って、本発
明による化合物は、発芽前法によって望ましくない植物成長を防除する上で好適である。
単子葉および双子葉の雑草および作物植物の種子を木質繊維ポット中の砂壌土に入れ、
土で覆い、良好な成長条件下に温室で栽培する。播種から2から3週間後、試験植物を1
葉期で処理する。次に、水和剤(WP)の形態でまたは濃縮エマルション(EC)として
製剤された本発明による化合物を、植物の緑色部分上に0.2%の湿展剤を加えて600
から800L/ha(換算)の水施用量で水系懸濁液または乳濁液として噴霧する。約3
週間にわたって至適な成長条件下で試験植物を温室に放置しておいた後、未処理対照と比
較して、製剤の作用を肉眼で評価する(パーセント(%)での除草作用:100%活性=
植物が枯死、0%活性=対照植物と同様)。
および雑草に対して良好な発芽後除草有効性を有する。例えば、化合物D1−D8、D1
0、P1−P4およびP12−P16は、各場合で80g/haの施用量で、ノスズメノ
テッポウ(Alopecurus myosuroides)、カラスムギ(Avena
fatua)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、ネズミ
ムギ(Lolium multiflorum)およびエノコログサ(Setaria
viridis)に対して80%から100%効果を示す。従って、本発明による化合物
は、発芽後法による望ましくない植物成長の防除に好適である。
Claims (19)
- 下記一般式(I)のアルキニル置換されたN−フェニルピロリジン−2,4−ジオン類
またはそれの農薬として許容される塩。
Xは、C1−C4−アルキル、C1−C4−ハロアルキルまたはC3−C6−シクロア
ルキルであり、
Yは、C1−C4−アルキルまたはC3−C6−シクロアルキルであり、
R1は、水素、C1−C6−アルキル、またはC3−C6−シクロアルキルであり、
R2は、水素またはメチルであり、
R3は、C1−C6−アルキルまたはC1−C6−アルコキシ−C2−C6−アルキル
であり、
Gは、水素、開裂性基LまたはカチオンEであり;ここで、
Lは、下記の基のうちの一つであり、
R4は、C1−C4−アルキルまたはC1−C3−アルコキシ−C1−C4−アルキル
であり、
R5は、C1−C4−アルキルであり、
R6は、C1−C4−アルキル、置換されていないフェニルまたはハロゲン、C1−C
4−アルキル、C1−C4−ハロアルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−ハロ
アルコキシ、ニトロもしくはシアノで1回以上置換されたフェニルであり、
R7、R7′は、互いに独立にメトキシまたはエトキシであり,
R8およびR9は、各場合で、互いに独立にメチル、エチル、フェニルであり、または
一緒に飽和5員、6員もしくは7員環を形成しており、または一緒に酸素もしくは硫黄原
子とともに飽和5員、6員もしくは7員複素環を形成しており、
Eは、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属の等価物、アルミニウムのイオン等価物
または遷移金属のイオン等価物、マグネシウムハロゲンカチオン、または
1個、2個、3個もしくは4個全ての水素原子が、水素、C1−C5−アルキル、C
1−C5−アルコキシまたはC3−C7−シクロアルキル(各場合で、フッ素、塩素、臭
素、シアノ、ヒドロキシで1回以上置換されていることができるか、1以上の酸素もしく
は硫黄原子が途中に介在していても良い。)の基からの同一もしくは異なる基によって表
されていても良いアンモニウムイオン、または
環状二級もしくは三級脂肪族もしくはヘテロ脂肪族アンモニウムイオン、例えばモル
ホリニウム、チオモルホリニウム、ピペリジニウム、ピロリジニウム、または各場合でプ
ロトン化された1,4−ジアザビシクロ[1.1.2]オクタン類(DABCO)または
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、または
複素環アンモニウムカチオン、例えば各場合でプロトン化されたピリジン、2−メチ
ルピリジン、3−メチルピリジン、4−メチルピリジン、2,4−ジメチルピリジン、2
,5−ジ−メチルピリジン、2,6−ジメチルピリジン、5−エチル−2−メチルピリジ
ン、ピロール、イミダゾール、キノリン、キノキザリン、1,2−ジメチルイミダゾール
、1,3−ジメチルイミダゾリウムメチルサルフェート、またはスルホニウムイオンであ
る。] - Xが、C1−C4−アルキルまたはC3−C6−シクロアルキルであり、
Yが、C1−C4−アルキルまたはC3−C6−シクロアルキルであり、
R1が、水素、メチル、エチル、イソプロピルまたはシクロプロピルであり、
R2が、水素またはメチルであり、
R3が、C1−C6−アルキルまたはC1−C4−アルコキシ−C2−C4−アルキル
であり、
Gが、水素、開裂性基LまたはカチオンEであり、ここで、
Lが、下記の基:
ここで、
R4が、C1−C4−アルキルであり、
R5が、C1−C4−アルキルであり、
R6が、C1−C4−アルキル、置換されていないフェニルまたはハロゲン、C1−
C4−アルキルもしくはC1−C4−アルコキシで置換されたフェニルであり、
R7、R7′が、互いに独立にメトキシまたはエトキシであり、
Eが、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属の等価物、アルミニウムのイオン等価物
または遷移金属のイオン等価物、または
1個、2個、3個もしくは4個全ての水素原子が水素またはC1−C5−アルキルの
基からの同一もしくは異なる基によって表されていても良いアンモニウムイオン、または
三級脂肪族もしくはヘテロ脂肪族アンモニウムイオン、または複素環アンモニウムカチオ
ン、例えば各場合でプロトン化されたピリジン、キノリン、キノキザリン、1,2−ジメ
チルイミダゾール、1,3−ジメチルイミダゾリウムメチルサルフェート、またはスルホ
ニウムイオンである、請求項1に記載の化合物。 - R1がメチル、エチル、イソプロピルまたはシクロプロピルである請求項1および2の
いずれか1項に記載の化合物。 - R2が水素である請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
- R3がC1−C4−アルキルまたはC1−C3−アルコキシ−C2−C4−アルキルで
ある請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物。 - Xがメチル、エチルまたはシクロプロピルであり、Yがメチルまたはエチルである請求
項1から5のいずれか1項に記載の化合物。 - Xがメチル、エチルまたはシクロプロピルであり、Yがメチルまたはエチルであり、R
2が水素である請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物またはそれの農薬として
許容される塩、および適宜に農薬として許容される担体、希釈剤および/または溶媒を含
む除草剤組成物。 - 殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、殺菌剤、薬剤軽減剤および成長調節剤の群からの少なくと
も一つのさらに別の農薬活性物質を含む、請求項9に記載の除草剤組成物。 - 薬剤軽減剤を含む、請求項10に記載の除草剤組成物。
- さらに別の除草剤を含む、請求項9から11のいずれか1項に記載の除草剤組成物。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物を、防除されるべき植物、植物部分、植
物種子または望ましくない植物成長が起こる区域に施用する、望ましくない植物成長の防
除方法。 - 前記望ましくない植物成長が、イネ科様単子葉雑草から選択される、請求項13に記載
の方法。 - 有用植物における抵抗性イネ科草の植物成長を防除し、請求項1から8に記載の除草組
成物を防除されるべき雑草に施用する、請求項13または14に記載の方法。 - 前記有用植物がコムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ、イネ、サトウキビ、ダイズ
、アブラナ、ヒマワリおよびトウモロコシから選択される、請求項15に記載の方法。 - 有害植物を防除するための、請求項1から8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物
またはそれの農薬として許容される塩の使用。 - 式(I)の化合物またはそれの農薬として許容される塩を、有用植物の作物における有
害植物の防除に使用する請求項17に記載の使用。 - 前記有用植物がトランスジェニック有用植物である請求項18に記載の使用。
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