JP2021053199A - 表示装置及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、複数のパターンのうちの表示しようとするパターン以外のパターンが視認可能となることを防止可能な表示装置を提供する。【解決手段】表示装置は、複数のパターンを表示可能な導光板と、複数のパターンのうちの互いに異なるパターンを照明する複数の光源とを有する。そして第1のパターン(21−1)を照明する第1の光源(3−1)は、導光板の入射面に沿って並べて配置される複数の発光素子31を有する。導光板の一方の面に形成され、第1のパターンに沿って配列される、第1の光源から発して導光板内に入射した光を出射面から出射させる複数の第1のプリズム11のそれぞれは、その反射面が複数の発光素子のうちの対応する発光素子に対して正対するとともに、複数の発光素子の並び順と、対応する第1のプリズムの並び順とが互いに逆向きとなるように形成される。【選択図】図4
Description
本発明は、導光板を用いてパターンを表示可能な表示装置、及び、そのような表示装置を有する遊技機に関する。
従来より、導光板内に、所定のパターンに沿って複数のプリズムを配列し、光源から発して導光板内を伝搬する光をその複数のプリズムにて観察者の方へ向けて反射することで、その所定のパターンを表示する表示装置が提案されている。このような表示装置において、表示させるパターンを動的に切り替えることを可能とする技術が提案されている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
例えば、特許文献1に開示された表示装置は、複数のパターンを表示可能な導光板と、導光板の側壁の一辺に沿って並べて配置される複数の光源と、点灯順序情報に従って複数の光源の点灯及び消灯を制御する制御部とを有する。導光板は、その一方の面において、パターンごとに、そのパターンに沿って配列され、複数の光源のうち、そのパターンに対応する光源から発して導光板の入射面から導光板内に入射した可視光を導光板の他方の面へ向けて反射する複数のプリズムを有する。
また、特許文献2に開示された遊技機では、端面より入射される光を前方へ反射することで表示情報を発光表示する異方性反射パターンがそれぞれ形成された平面部を有する複数の導光板が、表示装置の前面側に、各平面部が表示装置の表示面と略平行となるように配置される。そして複数の導光板の各端面より、平面部に沿って出射光をそれぞれ入光させ、その入光を異方性反射パターンで前方へ反射させて表示情報を遊技者に視認可能とする照射手段が設けられる。
特許文献1に開示された技術では、隣接する二つのパターン間の距離が近い場合、表示しようとするパターンに対応する光源からの光がそのパターンに隣接するパターンに沿って配列されたプリズムにも達してしまうことがある。このような場合、表示しようとするパターンだけでなく、そのパターンに隣接するパターンの一部も観察者から視認可能となるおそれがある。
また、特許文献2に開示された技術では、表示するパターンを切り替えるために複数の導光板が必要となるので、装置の構造が複雑化する。
そこで、本発明は、簡単な構成で、複数のパターンのうちの表示しようとするパターン以外のパターンが視認可能となることを防止可能な表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの形態として、表示装置が提供される。この表示装置は、透明な部材で形成され、複数のパターンを表示可能であり、かつ、少なくとも一つの入射面を有する導光板と、入射面と対向するように配置され、かつ、複数のパターンのうちの互いに異なるパターンを照明する複数の光源とを有する。そして複数の光源のうちの第1の光源は、複数のパターンのうちの第1のパターンを照明し、かつ、入射面に沿って並べて配置される複数の発光素子を有する。導光板は、その一方の面に、複数のパターンのそれぞれについて、そのパターンに沿って配列され、複数の光源のうちのそのパターンに対応する光源から発して入射面から導光板内に入射した光を導光板の他方の出射面から出射させるように反射する複数のプリズムを有する。そして、複数のパターンのうちの第1のパターンに沿って配列される複数の第1のプリズムのそれぞれは、その反射面が第1の光源が有する複数の発光素子のうちの対応する発光素子に対して正対するとともに、複数の発光素子の並び順と、それら発光素子のそれぞれに対応する第1のプリズムの並び順とが互いに逆向きとなるように形成される。
係る構成を有することにより、この表示装置は、簡単な構成で、複数のパターンのうちの表示しようとするパターン以外のパターンが視認可能となることを防止することができる。
係る構成を有することにより、この表示装置は、簡単な構成で、複数のパターンのうちの表示しようとするパターン以外のパターンが視認可能となることを防止することができる。
この表示装置は、第1の光源が有する複数の発光素子の点灯順序を指定する点灯制御情報に従って第1の光源が有する複数の発光素子の点灯及び消灯を制御する制御部をさらに有することが好ましい。
これにより、この表示装置は、導光板に設けられる複数のパターンの一つについて、そのパターンの部分ごとに順次光って見えるようにすることができる。
これにより、この表示装置は、導光板に設けられる複数のパターンの一つについて、そのパターンの部分ごとに順次光って見えるようにすることができる。
また、本発明の他の形態によれば、遊技機本体と、遊技機本体の遊技者と対向する側の面に設けられた表示装置とを有する遊技機が提供される。この遊技機において、表示装置は、透明な部材で形成され、複数のパターンを表示可能であり、かつ、少なくとも一つの入射面を有する導光板と、入射面と対向するように配置され、かつ、複数のパターンのうちの互いに異なるパターンを照明する複数の光源とを有する。そして複数の光源のうちの第1の光源は、複数のパターンのうちの第1のパターンを照明し、かつ、入射面に沿って並べて配置される複数の発光素子を有する。導光板は、その一方の面に、複数のパターンのそれぞれについて、そのパターンに沿って配列され、複数の光源のうちのそのパターンに対応する光源から発して入射面から導光板内に入射した光を導光板の他方の出射面から出射させるように反射する複数のプリズムを有する。そして、複数のパターンのうちの第1のパターンに沿って配列される複数の第1のプリズムのそれぞれは、その反射面が第1の光源が有する複数の発光素子のうちの対応する発光素子に対して正対するとともに、複数の発光素子の並び順と、それら発光素子のそれぞれに対応する第1のプリズムの並び順とが互いに逆向きとなるように形成される。
係る構成を有することにより、この遊技機は、簡単な構成で、複数のパターンのうちの表示しようとするパターン以外のパターンが視認可能となることを防止することができる。
係る構成を有することにより、この遊技機は、簡単な構成で、複数のパターンのうちの表示しようとするパターン以外のパターンが視認可能となることを防止することができる。
以下、本発明の実施形態による表示装置を、図を参照しつつ説明する。この表示装置は、複数の光源が発する光に対して透明な材料を板状に形成した導光板を有し、その導光板の一方の面が観察者に面する出射面として形成される。さらに、導光板の出射面を囲う周囲の側面のうちの少なくとも一つが、複数の光源と対向する入射面として形成される。出射面と対向する導光板の他方の面(以下、背面と呼ぶ)には、表示装置が表示させる複数のパターンのそれぞれについて、そのパターンに沿って配列される複数のプリズムが形成される。そしてパターンごとに、そのパターンに沿って配列される複数のプリズムは、対応する光源から発し、導光板内に入射した光を出射面から導光板外へ出射させるように反射する。そしてこの表示装置では、複数のパターンのうちの少なくとも何れかのパターン(以下、便宜上、第1のパターンと呼ぶことがある)を照明する光源(以下、便宜上、第1の光源と呼ぶことがある)は、入射面に沿って並べて配置される複数の発光素子を有する。そして、第1のパターンに沿って配列される複数のプリズムのそれぞれは、その反射面が第1の光源が有する複数の発光素子のうちの対応する発光素子に対して正対するとともに、出射面側から見て、複数の発光素子の並び順と、対応するプリズムの並び順とが互いに逆向きとなる。これにより、第1のパターン内に配列される個々のプリズムの反射面に対する、第1のパターンと隣接するパターンを照明する光源から発して導光板内を伝搬する光の入射角が大きくなる。そのため、隣接するパターンを照明する光源から発して第1のパターン内に配列される個々のプリズムにより反射された光は、出射面に対して大きな角度で入射するので、その出射面において全反射され、あるいは、大きな出射角を持って出射面から導光板外へ出射することになり、観察者へ向かわない。そのため、第1のパターンが隣接するパターンを照明する光源からの光により視認可能となることが防止される。
なお、以下では、説明の便宜上、観察者と対向する側を正面とし、その反対側を背面とする。
なお、以下では、説明の便宜上、観察者と対向する側を正面とし、その反対側を背面とする。
図1は、本発明の一つの実施形態に係る表示装置の概略構成図である。表示装置1は、導光板2と、複数の光源3−1〜3−n(nは2以上の整数)と、記憶部4と、制御部5とを有する。
導光板2は、複数の光源3−1〜3−nのそれぞれから発する光に対して透明な板状に形成された部材である。導光板2は、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマーといった、可視光に対して透明な樹脂を成型することで形成される。そして導光板2には、複数の光源3−1〜3−nの何れかと対応し、かつ対応する光源が点灯することによって表示可能な複数のパターン21−1〜21−nが設けられる。本実施形態では、同一の中心に対する円弧状の4個のパターン21−1〜21−4が設けられる(すなわち、n=4)。そして、各パターンを照明するために、4個の光源3−1〜3−4が設けられる。ただし、導光板2に設けられる表示可能なパターンの数は4個に限られず、また、パターンの配列及び各パターンの形状も図1に示される例に限られない。
導光板2は、複数の光源3−1〜3−4の何れかが点灯している間、その点灯中の光源からの光をその内部で伝搬させるとともに、背面側に形成された、パターン21−1〜21−4を形成するように配列された複数のプリズム(詳細は後述)のうち、点灯中の光源により照明されるパターンに沿って配列されるプリズムによりその光を正面側に位置する観察者へ向けて反射させる。これにより、観察者は、パターン21−1〜21−4のうち、点灯する光源により照明されるパターンが発光して見えるようになる。本実施形態では、光源3−1によりパターン21−1が照明される。同様に、光源3−2によりパターン21−2が照明され、光源3−3によりパターン21−3が照明され、光源3−4によりパターン21−4が照明される。
なお、導光板2の詳細については後述する。
なお、導光板2の詳細については後述する。
複数の光源3−1〜3−4は、それぞれ、可視光を発する複数の発光素子31を有する。本実施形態では、複数の光源3−1〜3−4は、それぞれ、導光板2の一つの側面に形成される入射面2aと対向するように配置される。本実施形態では、左から順に、光源3−1、光源3−2、光源3−3、光源3−4の順に配置される。また、各光源の複数の発光素子31は、入射面2aの長手方向に沿って一列に並ぶように配置される。なお、各発光素子31と入射面2aとの間に、各発光素子31から発した光を平行光化するためのコリメートレンズが設けられてもよい。
制御部5が複数の光源3−1〜3−4の何れかを点灯させている間、点灯中の光源から発した光は、入射面2aを介して導光板2内に入射する。入射した光は、導光板2内を伝搬した後に導光板2の背面2bに設けられた、パターン21−1〜21−4のうち、点灯中の光源により照明されるパターンに沿って配列される複数のプリズムで反射されて正面側の出射面2cから出射する。そのため、導光板2の正面側に位置する観察者から、点灯中の光源にて照明されるパターンが光って見える。
各発光素子31は、例えば、発光ダイオードである。なお、複数の光源3−1〜3−4のそれぞれが有する各発光素子31の発光輝度は同じでもよく、あるいは、互いに異なっていてもよい。また、各発光素子31の発光色は、同じでもよく、あるいは、光源間で互いに異なっていてもよい。さらに、複数の光源3−1〜3−4のうちの何れかの光源について、その光源が有する複数の発光素子31の発光色は互いに異なっていてもよい。
記憶部4は、例えば、揮発性あるいは不揮発性のメモリ回路を有する。そして記憶部4は、複数の光源3−1〜3−4のそれぞれの点灯順序、すなわち、それらの光源の点灯及び消灯のタイミングを表す点灯制御情報などを記憶する。さらに、点灯制御情報は、複数の光源3−1〜3−4のそれぞれについて、その光源が有する複数の発光素子31のそれぞれの点灯順序を含んでもよい。
制御部5は、例えば、プロセッサと、複数の光源3−1〜3−4を駆動するための駆動回路とを有する。そして制御部5は、点灯制御情報に従って、複数の光源3−1〜3−4のそれぞれが有する各発光素子31の点灯及び消灯を制御する。
制御部5は、例えば、導光板2の出射面側に位置する観察者からパターン21−1〜21−4のうちの何れかのパターンが見えるようにする場合には、複数の光源3−1〜3−4のうちのその視認可能にするパターンに対応する光源を点灯させる。また、観察者からパターン21−1〜21−4の全てが見えないようにする場合には、制御部5は、複数の光源3−1〜3−4の全てを消灯させる。また、制御部5は、複数の光源3−1〜3−4のうちの何れかの光源について、その光源が有する複数の発光素子のうちの一部だけを点灯させることで、その光源により照明されるパターンの一部だけが視認されるようにしてもよい。さらに、制御部5は、点灯制御情報に従って、複数の光源3−1〜3−4のうちの点灯する光源の組み合わせ、または、各光源について、その光源が有する複数の発光素子31のうちの点灯する発光素子の組み合わせを順次変更してもよい。
複数の光源3−1〜3−4、または、各光源が有する複数の発光素子31のそれぞれを点灯または消灯させるタイミングは、点灯制御情報により指定される。すなわち、制御部5は、各光源について、上記のように、点灯制御情報で示されたその光源の点灯タイミングになると、その光源を点灯させ、パターン21−1〜21−4のうち、その光源にて照明されるパターンが表示されるようにする。一方、制御部5は、各光源について、点灯制御情報で示されたその光源の消灯タイミングになると、その光源を消灯させ、その光源にて照明されるパターンが視認されないようにする。同様に、制御部5は、何れかの光源の複数の発光素子31のそれぞれについて、点灯制御情報で示されたその発光素子の点灯タイミングになると、その発光素子を点灯させ、パターン21−1〜21−4のうち、その光源にて照明されるパターンのうちのその発光素子に対応する部分が表示されるようにする。一方、制御部5は、何れかの光源の複数の発光素子31のそれぞれについて、点灯制御情報で示されたその発光素子の消灯タイミングになると、その発光素子を消灯させ、その光源にて照明されるパターンのうちのその発光素子にて照明される部分が視認されないようにする。
以下、導光板2の詳細について説明する。
図2は、導光板2の概略正面図である。また図3は、図2の矢印AA’で示される線における、導光板2の概略側面断面図である。図2及び図3に示されるように、導光板2の側面の一つは、複数の光源3−1〜3−4と対向する入射面2aとして形成される。上記のように、複数の光源3−1〜3−4のそれぞれから発した光は入射面2aから導光板2の内部に入射する。そして導光板2の内部を伝搬した、複数の光源3−1〜3−4のそれぞれからの光は、パターン21−1〜21−4のうち、導光板2の背面2bに形成された、その光源により照明されるパターンに沿って配列される複数のプリズム11のそれぞれにて全反射された後、導光板2の正面側に位置し、かつ、背面2bと対向する出射面2cから出射する。
複数のプリズム11のそれぞれは、例えば、背面2bにおいて所定の長さを持つ略三角形状の溝として形成される。そして複数のプリズム11のそれぞれは、背面2bに対して所定の角度をなす反射面を有する。なお、所定の角度は、導光板2へ入射した、対応する発光素子からの光を全反射させて、出射面2cへ向ける角度、例えば、背面2bに対して40°〜50°をなすように設定される。また所定の長さは、パターン21−1〜21−4内に複数のプリズムが配置できる程度の長さ、例えば、100μm〜数mm程度に設定される。
複数のプリズム11は、パターン21−1〜21−4を形成するように、パターン21−1〜21−4に沿って配列される。さらに、複数のプリズム11のそれぞれは、そのプリズムが配置されるパターンを照明する光源の対応する発光素子に対して反射面が正対するように形成される。したがって、各プリズム11は、対応する発光素子から発して導光板2内を伝搬する光を正面側へ向けて反射するので、複数の光源3−1〜3−4の何れかが点灯している間、観察者は、パターン21−1〜21−4のうち、点灯している光源に対応するパターンを視認できる。なお、図2及び図3において、図の見易さの向上のために、各プリズムのサイズ及び導光板2の厚さは誇張されている点に留意されたい。
図4は、パターン内に配置される各プリズムの向きと対応する光源の各発光素子の配置との対応関係を説明するための模式図である。なお、図4では、一例として、パターン21−1に沿って配列されるプリズム11と、パターン21−1を照明する光源3−1の各発光素子31について図示される。すなわち、パターン21−1が第1のパターンに相当し、光源3−1が第1の光源に相当する。
図4に示されるように、パターン21−1に沿って配列される各プリズム11は、背面2bに平行な面において、その反射面が光源3−1の複数の発光素子31のうちの対応する発光素子に対して正対するように向けられる。また、正面側から見た各プリズム11の並び順が、対応する発光素子31の並び順に対して互いに逆向きとなるように、各プリズム11は形成される。すなわち、複数のプリズム11のうち、パターン21−1の左端に位置するプリズム11aは、その反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も右側に位置する発光素子31aと正対するように形成される。逆に、複数のプリズム11のうち、パターン21−1の右端に位置するプリズム11bは、その反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も左側に位置する発光素子31bと正対するように形成される。これにより、パターン21−1内に配列される個々のプリズム11の反射面に対する、パターン21−1と隣接するパターン21−2及びパターン21−4のそれぞれを照明する光源3−2及び光源3−4のそれぞれから発して導光板2内を伝搬する光の入射角が大きくなる。そのため、光源3−2及び光源3−4のそれぞれから発してパターン21−1内に配列される個々のプリズム11により反射された光は、出射面2cに対して大きな角度で入射するので、その出射面2cにおいて全反射され、あるいは、大きな出射角を持って出射面2cから導光板2外へ出射することになり、観察者へ向かわない。そのため、パターン21−1が隣接するパターン21−2、21−4を照明する光源3−2、3−4からの光により視認可能となることが防止される。
パターン21−2〜21−4についても、パターン21−1と同様に、パターン内に配置される各プリズム11は、背面2bに平行な面において、その反射面が対応する光源の複数の発光素子31のうちの対応する発光素子に対して正対するように向けられてもよい。さらに、パターン21−2〜21−4についても、正面側から見た各プリズム11の並び順は、対応する発光素子31の並び順に対して互いに逆向きとなるように、各プリズム11は形成されてもよい。したがって、パターン21−2〜21−4についても、隣接するパターンを照明する光源からの光により視認可能となることが防止される。
以上に説明してきたように、この表示装置では、導光板に表示される複数のパターンのそれぞれについて、そのパターンに沿って複数のプリズムが配列される。そしてそのパターンを照明する光源が有する複数の発光素子のそれぞれから発して導光板内に入射した光がそれらのプリズムにより正面側へ向けて反射されることで、そのパターンが表示される。そしてこの表示装置では、何れかのパターンについて、そのパターンに沿って配列される複数のプリズムのそれぞれは、その反射面がそのパターンを照明する光源が有する複数の発光素子のうちの対応する発光素子に対して正対するとともに、複数の発光素子の並び順と、対応するプリズムの並び順とが互いに逆向きとなるように各プリズムが形成される。そのため、そのパターンが隣接するパターンを照明する光源からの光により視認可能となることが防止される。したがって、この表示装置は、簡単な構成で、複数のパターンのうちの表示しようとするパターン以外のパターンが、表示しようとするパターンを照明する光源からの光によって視認可能となることを防止することができる。
変形例によれば、一つのパターン内に、対応する発光素子の並び順と逆順に並べられる複数のプリズムと、対応する発光素子の並び順と逆順以外の順序に並べられる複数のプリズム、例えば同順に並べられる複数のプリズムとが含まれてもよい。
図5は、この変形例による、パターン内に配置される各プリズムの向きと対応する光源の各発光素子の配置との対応関係を説明するための模式図である。なお、図5では、一例として、パターン21−1に沿って配列される複数のプリズム11−1及び複数のプリズム11−2と、パターン21−1を照明する光源3−1の各発光素子31について図示される。
図5に示されるように、この変形例では、円弧状に形成されるパターン21−1は、その放射方向に沿って外側部分21aと内側部分21bとに区分される。そして外側部分21aに沿って複数のプリズム11−1が配列され、一方、内側部分21bに沿って複数のプリズム11−2が配列される。なお、各プリズム11−1の形状及び各プリズム11−2の形状は、上記の実施形態におけるプリズム11の形状と同じであればよい。
この変形例においても、各プリズム11−1は、背面2bに平行な面において、その反射面が光源3−1の複数の発光素子31のうちの対応する発光素子に対して正対するように向けられる。同様に、各プリズム11−2は、背面2bに平行な面において、その反射面が光源3−1の複数の発光素子31のうちの対応する発光素子に対して正対するように向けられる。また、この変形例では、各発光素子31との関係において、外側部分21a内に配置されるプリズム11−1の並び順と、内側部分21b内に配置されるプリズム11−2の並び順とは、互いに対して逆順となる。すなわち、複数のプリズム11−1のうち、外側部分21aの左端に位置するプリズム11−1aは、その反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も右側に位置する発光素子31aと正対するように形成される。逆に、複数のプリズム11−1のうち、外側部分21aの右端に位置するプリズム11−1bは、その反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も左側に位置する発光素子31bと正対するように形成される。すなわち、正面側から見た、外側部分21aに沿って配列される各プリズム11−1の並び順は、対応する発光素子31の並び順に対して逆順となる。一方、複数のプリズム11−2のうち、内側部分21bの左端に位置するプリズム11−2aは、その反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も左側に位置する発光素子31bと正対するように形成される。逆に、複数のプリズム11−2のうち、内側部分21bの右端に位置するプリズム11−2bは、その反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も右側に位置する発光素子31aと正対するように形成される。すなわち、正面側から見た、内側部分21bに沿って配列される各プリズム11−2の並び順は、対応する発光素子31の並び順と同順となる。
したがって、光源3−1が有する各発光素子31が左から順に点灯されると、外側部分21aについては、右から左へ、すなわち、反時計回りに順次光って見えるようになり、逆に、内側部分21bについては、左から右へ、すなわち、時計回りに順次光って見えるようになる。また逆に、光源3−1が有する各発光素子31が右から順に点灯されると、外側部分21aについては時計回りに順次光って見えるようになり、逆に、内側部分21bについては反時計回りに順次光って見えるようになる。
このように、この変形例によれば、パターンを照明する光源の複数の発光素子が順次発光することで、そのパターン内の異なる部分が互いに異なる方向に沿って順次見えるようになる。そのため、この変形例によれば、表示装置は、パターンがより複雑な動きをしているように観察者に見せることができる。
他の変形例によれば、一つの光源が複数のパターンを照明してもよい。この場合には、その光源が有する複数の発光素子の並び順に対して、各発光素子に対応するプリズムの並び順は、パターンごとに異なっていてもよい。
図6は、他の変形例による、パターン内に配置される各プリズムの向きと対応する光源の各発光素子の配置との対応関係を説明するための模式図である。この変形例では、導光板2に6個の円弧状のパターン21−1〜21−6が設けられ、これらのパターンのうち、3個のパターン21−1、21−5及び21−6が一つの光源3−1により照明される。また他のパターン21−2〜21−4は、一つ以上の他の光源(図示せず)により照明される。そしてこの例では、パターン21−1に沿って配列される複数のプリズムは、対応する発光素子の並び順に対してパターン21−1の放射方向に沿って並べられる。すなわち、パターン21−1内の最も内側の部分領域21−1a内に配列される各プリズムの反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も左側に位置する発光素子31aに対して正対するように、部分領域21−1a内の各プリズムが形成される。一方、パターン21−1内の最も外側の部分領域21−1b内に配列される各プリズムの反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も右側に位置する発光素子31bに対して正対するように、部分領域21−1b内の各プリズムが形成される。また、パターン21−5に沿って配列される複数のプリズムは、対応する発光素子の並び順に対して円周方向に沿って並べられる。すなわち、パターン21−5内の最も上側(すなわち、反時計回りの始点側)の部分領域21−5a内に配列される各プリズムの反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も左側に位置する発光素子31aに対して正対するように、部分領域21−5a内の各プリズムが形成される。一方、パターン21−5内の最も下側(すなわち、反時計回りの終点側)の部分領域21−5b内に配列される各プリズムの反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も右側に位置する発光素子31bに対して正対するように、部分領域21−5b内の各プリズムが形成される。さらに、パターン21−6に沿って配列される複数のプリズムも、対応する発光素子の並び順に対して円周方向に沿って並べられる。ただし、パターン21−5の各プリズムの並び順と異なり、パターン21−6に沿って配列される複数のプリズムは、対応する発光素子の並び順に対して逆順に並べられる。すなわち、パターン21−6内の最も右側(すなわち、時計回りの始点側)の部分領域内21−6a内に配列される各プリズムの反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も左側に位置する発光素子31aに対して正対するように、部分領域内21−6a内の各プリズムが形成される。一方、パターン21−6内の最も左側(すなわち、時計回りの終点側)の部分領域内21−6b内に配列される各プリズムの反射面が、光源3−1が有する複数の発光素子31のうちの最も右側に位置する発光素子31bに対して正対するように、部分領域内21−6b内の各プリズムが形成される。
したがって、光源3−1が有する各発光素子31が左から順に点灯されると、パターン21−1については、内側から外側へ順次光って見えるようになり、パターン21−5については反時計回りに順次光って見えるようになり、パターン21−6については時計回りに順次光って見えるようになる。また逆に、光源3−1が有する各発光素子31が右から順に点灯されると、パターン21−1については、外側から内側へ順次光って見えるようになり、パターン21−5については時計回りに順次光って見えるようになり、パターン21−6については反時計回りに順次光って見えるようになる。
このように、この変形例によれば、複数のパターンを照明する光源の複数の発光素子が順次発光することで、複数のパターンが互いに異なる方向に沿って順次見えるようになる。そのため、この変形例によれば、表示装置は、複数のパターンがより複雑な動きをしているように観察者に見せることができる。
また、上記の実施形態またはその変形例において、導光板2には複数の入射面が形成されてもよい。そして複数の光源は、互いに異なる入射面と対向するように配置されてもよい。
さらに、正面側から見た導光板の外形形状は矩形形状に限られない。導光板の外形形状が5角形以上の多角形形状となるように導光板は形成されてもよい。そして正面側から見た導光板の複数の辺のうちの何れか一つまたは二つ以上について、その辺に対応する側面が入射面として形成されてもよい。そして複数の光源は、互いに異なる入射面と対向するように配置されてもよい。
上記の実施形態または変形例による表示装置は、弾球遊技機または回胴遊技機といった遊技機に搭載されてもよい。
図7は、上記の実施形態または変形例による表示装置を有する弾球遊技機を遊技者側から見た、その弾球遊技機の概略斜視図である。図7に示すように、弾球遊技機100は、上部から中央部の大部分の領域に設けられ、遊技機本体である遊技盤101と、遊技盤101の下方に配設された球受け部102と、ハンドルを備えた操作部103と、遊技盤101の略中央に設けられた液晶ディスプレイ104と、液晶ディスプレイ104の前面に配置された、表示装置105とを有する。
図7は、上記の実施形態または変形例による表示装置を有する弾球遊技機を遊技者側から見た、その弾球遊技機の概略斜視図である。図7に示すように、弾球遊技機100は、上部から中央部の大部分の領域に設けられ、遊技機本体である遊技盤101と、遊技盤101の下方に配設された球受け部102と、ハンドルを備えた操作部103と、遊技盤101の略中央に設けられた液晶ディスプレイ104と、液晶ディスプレイ104の前面に配置された、表示装置105とを有する。
また弾球遊技機100は、遊技の演出のために、遊技盤101の前面において遊技盤101の下方または表示装置105の周囲に配置された役物106を有する。また遊技盤101の側方にはレール107が配設されている。また遊技盤101上には多数の障害釘(図示せず)及び少なくとも一つの入賞装置108が設けられている。
操作部103は、遊技者の操作によるハンドルの回動量に応じて図示しない発射装置より所定の力で遊技球を発射する。発射された遊技球は、レール107に沿って上方へ移動し、多数の障害釘の間を落下する。そして遊技球が何れかの入賞装置108に入ったことを、図示しないセンサにより検知すると、遊技盤101の背面に設けられた主制御回路(図示せず)は、遊技球が入った入賞装置108に応じた所定個の遊技球を、玉払い出し装置(図示せず)を介して球受け部102へ払い出す。さらに主制御回路は、遊技盤101の背面に設けられた演出用CPU(図示せず)を介して液晶ディスプレイ104及び表示装置105を駆動する。そして演出用CPUは、遊技の状態に応じた点灯制御情報を含む制御信号を表示装置105へ送信する。
表示装置105は、上記の実施形態または変形例による表示装置の一例であり、導光板の出射面が遊技者へ向くように遊技盤101に取り付けられる。そして表示装置105の制御部は、演出用CPUからの制御信号に含まれる点灯制御情報に従って、各光源を点灯させることで、遊技者が、液晶ディスプレイ104に表示された映像とともに、パターンを視認できるようにする。あるいは、制御部は、点灯制御情報に従って、全ての光源を消灯して、遊技者が、導光板を介して液晶ディスプレイ104に表示された映像のみを観察できるようにしてもよい。
このように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
1 表示装置
2 導光板
2a 入射面
2b 背面
2c 出射面
3−1〜3−4 光源
31 発光素子
11、11−1〜11−3 プリズム
21−1〜21−6 パターン
21a 外側部分
21b 内側部分
4 記憶部
5 制御部
100 弾球遊技機
101 遊技盤
102 球受け部
103 操作部
104 液晶ディスプレイ
105 表示装置
106 役物
107 レール
108 入賞装置
2 導光板
2a 入射面
2b 背面
2c 出射面
3−1〜3−4 光源
31 発光素子
11、11−1〜11−3 プリズム
21−1〜21−6 パターン
21a 外側部分
21b 内側部分
4 記憶部
5 制御部
100 弾球遊技機
101 遊技盤
102 球受け部
103 操作部
104 液晶ディスプレイ
105 表示装置
106 役物
107 レール
108 入賞装置
Claims (3)
- 透明な部材で形成され、複数のパターンを表示可能であり、かつ、少なくとも一つの入射面を有する導光板と、
前記入射面と対向するように配置され、かつ、前記複数のパターンのうちの互いに異なるパターンを照明する複数の光源とを有し、
前記複数の光源のうちの第1の光源は、前記複数のパターンのうちの第1のパターンを照明し、かつ、前記入射面に沿って並べて配置される複数の発光素子を有し、
前記導光板は、前記導光板の一方の面に、前記複数のパターンのそれぞれについて、当該パターンに沿って配列され、前記複数の光源のうちの当該パターンに対応する光源から発して前記入射面から前記導光板内に入射した光を前記導光板の他方の出射面から出射させるように反射する複数のプリズムを有し、
前記第1のパターンに沿って配列される前記複数の第1のプリズムのそれぞれは、当該第1のプリズムの反射面が前記第1の光源が有する前記複数の発光素子のうちの対応する発光素子に対して正対するとともに、前記第1の光源が有する前記複数の発光素子の並び順と、対応する前記第1のプリズムの並び順とが互いに逆向きとなるように形成される、
表示装置。 - 前記第1の光源が有する前記複数の発光素子の点灯順序を指定する点灯制御情報に従って前記第1の光源が有する前記複数の発光素子の点灯及び消灯を制御する制御部をさらに有する、請求項1に記載の表示装置。
- 遊技機本体と、
前記遊技機本体の遊技者と対向する側の面に設けられた表示装置とを有し、
前記表示装置は、
透明な部材で形成され、複数のパターンを表示可能であり、かつ、少なくとも一つの入射面を有する導光板と、
前記入射面と対向するように配置され、かつ、前記複数のパターンのうちの互いに異なるパターンを照明する複数の光源とを有し、
前記複数の光源のうちの第1の光源は、前記複数のパターンのうちの第1のパターンを照明し、かつ、前記入射面に沿って並べて配置される複数の発光素子を有し、
前記導光板は、前記導光板の一方の面に、前記複数のパターンのそれぞれについて、当該パターンに沿って配列され、前記複数の光源のうちの当該パターンに対応する光源から発して前記入射面から前記導光板内に入射した光を前記導光板の他方の出射面から出射させるように反射する複数のプリズムを有し、
前記第1のパターンに沿って配列される前記複数の第1のプリズムのそれぞれは、当該第1のプリズムの反射面が前記第1の光源が有する前記複数の発光素子のうちの対応する発光素子に対して正対するとともに、前記第1の光源が有する前記複数の発光素子の並び順と、対応する前記第1のプリズムの並び順とが互いに逆向きとなるように形成される、
遊技機。
Priority Applications (2)
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JP2019180094A JP2021053199A (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | 表示装置及び遊技機 |
PCT/JP2020/009832 WO2021065035A1 (ja) | 2019-09-30 | 2020-03-06 | 表示装置及び遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019180094A JP2021053199A (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | 表示装置及び遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021053199A true JP2021053199A (ja) | 2021-04-08 |
Family
ID=75271717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019180094A Pending JP2021053199A (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | 表示装置及び遊技機 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021053199A (ja) |
WO (1) | WO2021065035A1 (ja) |
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AU2014216009B2 (en) * | 2013-09-27 | 2018-06-07 | Omron Corporation | Light Guide and Light Emitting Device |
JP2017107048A (ja) * | 2015-12-09 | 2017-06-15 | オムロン株式会社 | 表示装置及び遊技機 |
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- 2019-09-30 JP JP2019180094A patent/JP2021053199A/ja active Pending
-
2020
- 2020-03-06 WO PCT/JP2020/009832 patent/WO2021065035A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
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