JP2021051042A - 画像処理装置、電子機器、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、電子機器、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】背景光の影響を適切に取り除くこと。【解決手段】画像処理装置は、IR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成する画像生成部と、第2IR画像に基づいて、第1IR画像を補正する画像補正部と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、画像処理装置、電子機器、画像処理方法及びプログラムに関する。
光源から光が射出されてから、その光が被測定物に反射した反射光を受光部により受光するまでの時間に基づき被測定物までの距離を計測するTOF(Time of Flight)と呼ばれる測距方式が知られている。
また、TOFセンサにおいては、適切な輝度で光を受光するために、AE(Automatic Exposure)機能が搭載される場合がある。AE機能を利用することで、撮影シーンの明るさなどに応じて露光(輝度)が自動調整され、撮影シーンに依らず良好に測距精度を得ることが可能となる。
特開2018−117117号公報
ところで、TOFセンサを用いた顔認証では、4つのフェーズで画像の確度を計算したConfidence画像を用いることが一般的である。しかしながら、4つのフェーズの画像をマージしてIR(Infrared)画像を出力するため動きに弱く、例えばフェーズ間で被写体に動きがあった場合には、ぼけが起こりやすい。
そのため、1つのフェーズや2つのフェーズといった少ないphase数でIR画像を生成することが考えられる。しかしながら、例えば背景光の強い場合など特定のシーンで撮影した画像に対して事前に用意したダーク画像でFPN(Fixed Pattern Noise)補正を行うと、撮影した画像と、ダーク画像のミスマッチにより、所望の画質を得られない可能性がある。
そこで、本開示では、背景光の影響を適切に取り除くことのできる画像処理装置、電子機器、画像処理方法及びプログラム提案する。
本開示に係る一態様の画像処理装置は、IR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、前記パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成する画像生成部と、前記第2IR画像に基づいて、前記第1IR画像を補正する画像補正部と、を備える。
本開示の実施形態に適用可能な測距装置を用いた電子機器の構成の一例を示す図である。 フレーム構成を説明するための図である。 間接TOF方式の原理を説明するための図である。 本開示に係る技術を適用した間接TOF方式距離画像センサのシステム構成の一例を示すブロック図である。 本開示に係る技術を適用した間接TOF方式距離画像センサにおける画素の回路構成の一例を示す回路図である。 本開示の第1実施形態に係る画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 本開示の実施形態に係る画像処理方法を説明するための図である。 本開示の実施形態に係る画像処理方法を説明するための図である。 本開示の実施形態に係るFPN補正の効果を説明するための図である。 本開示の実施形態に係るFPN補正の効果を説明するための図である。 本開示の実施形態に係るFPN補正の効果を説明するための図である。 本開示の実施形態に係るフレーム構成を説明するための図である。 本開示の実施形態に係るフレーム構成を説明するための図である。 本開示の第2実施形態に係る画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 本開示の第2実施形態に係る補正選択方法を説明するための図である。 本開示の第2実施形態に係る補正選択方法を説明するための図である。 本開示の第2実施形態に係る補正選択方法で選択された補正の効果を説明するための図である。 本開示の第2実施形態に係る補正選択方法で選択された補正の効果を説明するための図である。 本開示の第2実施形態に係る補正選択方法で選択された補正の効果を説明するための図である。 本開示の第2実施形態に係る補正選択方法で選択された補正の効果を説明するための図である。 本開示の第2実施形態に係る補正選択方法で選択された補正の効果を説明するための図である。 本開示の第2実施形態に係る補正選択方法で選択された補正の効果を説明するための図である。 本開示の第2実施形態に係る補正選択方法で選択された補正の効果を説明するための図である。 本開示の第2実施形態に係る補正選択方法で選択された補正の効果を説明するための図である。 本開示の第2実施形態に係る補正選択方法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本開示の第2実施形態の変形例に係る補正選択方法を説明するための図である。 本開示の第2実施形態の変形例に係る補正選択方法を説明するための図である。
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.電子機器の構成
1−1.フレーム構成
1−2.間接TOF方式
1−3.間接TOF方式距離画像センサのシステム構成
1−4.間接TOF方式距離画像センサにおける画素の回路構成
2.第1実施形態
2−1.画像処理装置の構成
2−2.画像処理方法
2−3.フレーム構成
3.第2実施形態
3−1.画像処理装置
3−2.補正選択方法
3−3.補正選択方法の処理
4.第2実施形態の変形例
[1.電子機器の構成]
本開示は、TOFセンサを用いて対象物を撮影して得られたIR画像を補正する技術に対して好適に適用することができる。そこで、まず、本開示の理解を容易とするために、間接TOF方式について説明する。間接TOF方式は、例えばPWM(Pulse Width Modulation)により変調された光源光(例えば赤外領域のレーザ光)を対象物に照射してその反射光を受光素子にて受光し、受光された反射光における位相差に基づき、被測定物に対する測距を行う技術である。
図1を用いて、本開示の実施形態に係る電子機器の構成の一例について説明する。図1は、本開示の実施形態に係る電子機器の構成の一例を説明するための図である。
図1に示すように、電子機器1は、撮像装置10と、画像処理装置20とを含む。画像処理装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、図示しない記憶部に記憶されたプログラム(例えば、本発明に係るプログラム)がRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行されることにより実現される。また、画像処理装置20は、コントローラ(Controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。画像処理装置20は、撮像装置10に対して撮像(測距)の実行を要求し、撮像結果を撮像装置10から受ける。
撮像装置10は、光源部11と、受光部12と、撮像処理部13とを含む。
光源部11は、例えば、赤外領域の波長の光を発光する発光素子と、その発光素子を駆動して発光させる駆動回路とを含む。発光素子は、例えば、LED(Light Emitting Diode)で実現することができる。なお、発光素子はLEDに限らず、例えば、複数の発光素子がアレイ状に形成されたVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)で実現してもよい。
受光部12は、例えば、赤外領域の波長の光を検出可能な受光素子と、その受光素子に検出された光に応じた画素信号を出力する信号処理回路とを含む。受光素子は、例えば、フォトダイオードで実現することができる。なお、受光素子はフォトダイオードに限らず、その他の素子で実現してもよい。
撮像処理部13は、例えば、画像処理装置20からの撮像指示に応じて、各種の撮像処理を実行する。撮像処理部13は、例えば、光源部11を駆動するための光源制御信号を生成し、光源部11に出力する。
撮像処理部13は、光源部11に供給する光源制御信号と同期して受光部12による受光を制御する。撮像処理部13は、例えば、受光部12の露光時間を制御するための露光制御信号を光源制御信号と同期させて生成し、受光部12に出力する。受光部12は、露光制御信号に示される露光期間の間露光して、画素信号を撮像処理部13に出力する。
撮像処理部13は、受光部12から出力された画素信号に基づき距離情報を算出する。撮像処理部13は、この画素信号に基づき所定の画像情報を生成してもよい。撮像処理部13は、生成した距離情報および画像情報を画像処理装置20に出力する。
撮像処理部13は、例えば、画像処理装置20からの撮像を実行する旨の指示に従い、光源部11を駆動するための光源制御信号を生成し、光源部11に供給する。ここでは、撮像処理部13は、PWMにより所定のデューティの矩形波に変調された光源制御信号を生成し、光源部11に供給する。それと共に、撮像処理部13は、受光部12による受光を、光源制御信号に同期した露光制御信号に基づき制御する。
撮像装置10において、光源部11は、撮像処理部13が生成した光源制御信号に応じて所定のデューティに従い明滅して発光する。光源部11において発光した光は、射出光30として光源部11から射出される。射出光30は、例えば、対象物31に反射され、反射光32として受光部12に受光される。受光部12は、反射光32の受光に応じた画素信号生成し、撮像処理部13に出力する。なお、実際には、受光部12には、反射光32以外に、周囲の背景光(環境光)も受光され、画素信号は、反射光32の成分と共に、この背景光と、受光部12に起因するダーク成分が含まれる。
また、本実施形態では、撮像装置10は、光源部11が発光していないオフの状態で対象物31を撮像する。そして、受光部12は、対象物31の周囲の背景光を受光する。この場合、受光部12が生成する画素信号には、背景光と、受光部12に起因するダーク成分のみが含まれる。
撮像処理部13は、異なる位相で複数回にわたって、受光部12による受光を実行する。撮像処理部13は、異なる位相での受光による画素信号の差分に基づき、対象物31までの距離Dを算出する。撮像処理部13は、画素信号の差分に基づき反射光32の成分を抽出した画像情報と、反射光32の成分と環境光の成分とを含む画像情報とを算出する。以下、画素信号の差分に基づき反射光32の成分を抽出した画像情報を直接反射光情報と呼び、反射光32の成分と環境光の成分とを含む画像情報をRAW画像情報と呼ぶ。
(1−1.フレーム構成)
図2を用いて、撮像装置10が撮像に使用するフレームの構成について説明する。図2は、撮像装置10が撮像に使用するフレームを説明するための図である。
図2に示すように、フレームは、第1マイクロフレーム、第2マイクロフレーム、・・・、第m(mは3以上の整数)マイクロフレームといったように複数のマイクロフレームを含む。1つのマイクロフレームの期間は、撮像の1フレームの期間(例えば1/30秒)よりも短い期間である。このため、1つのフレーム期間内に、複数のマイクロフレームの処理を実行することができる。また、各マイクロフレームの期間は、個別に設定することができる。
1つのマイクロフレームは、第1フェーズ、第2フェーズ、第3フェーズ、第4フェーズ、第5フェーズ、第6フェーズ、第7フェーズ、第8フェーズといったように複数のフェーズを含む。1つのマイクロフレームには、最大で8個のフェーズを含ませることができる。このため、1つのマイクロフレーム期間内に、複数のフェーズの処理を実行することができる。なお、マイクロフレームの末尾には、次のマイクロフレームの処理との干渉を防止するためにデッドタイムの期間が設けられている。
本実施形態は、1つのフェーズにおいて、対象物を撮像することができる。図2に示すように、1つのフェーズで、初期化処理と、露光処理と、読み出し処理とを実行することができる。言い換えれば、1つのフェーズでRAW画像情報を生成することができる。そのため、本実施形態は、1つのマイクロフレーム内で、複数のRAW画像情報を生成することができる。例えば、1つのマイクロフレーム内で、光源部11をオンの状態で対象物31を撮像したRAW画像情報と、光源部11をオフの状態で対象物31を撮像したRAW画像情報とを生成することができる。なお、フェーズの末尾には、フレームレートを調整するためのデッドタイムの期間が設けられている。
(1−2.間接TOF方式)
図3を用いて、間接TOF方式の原理について説明する。図3は、間接TOF方式の原理を説明するための図である。
図3において、光源部11が射出する射出光30として、正弦波により変調された光を用いている。反射光32は、理想的には、射出光30に対して、距離Dに応じた位相差phaseを持った正弦波となる。
撮像処理部13は、反射光32を受光した画素信号に対して、異なる位相で複数回のサンプリングを行い、サンプリングごとに、光量を示す光量値を取得する。図3の例では、射出光30に対して位相0°、位相90°、位相180°および位相270°の各位相において、光量値C0、C90、C180およびC270をそれぞれ取得している。間接TOF方式においては、各位相0°、90°、180°および270°のうち、位相が180°異なる組の光量値の差分に基づき、距離情報を算出する。
(1−3.間接TOF方式距離画像センサのシステム構成)
図4を用いて、本開示に係る間接TOF方式画像センサのシステム構成の一例について説明する。図4は、本開示に係る間接TOF方式距離画像センサのシステム構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、間接TOF方式距離画像センサ10000は、センサチップ10001、及び、当該センサチップ10001に対して積層された回路チップ10002を含む積層構造を有している。この積層構造において、センサチップ10001と回路チップ10002とは、ビア(VIA)やCu−Cu接続などの接続部(図示せず)を通して電気的に接続される。尚、図4では、センサチップ10001の配線と回路チップ10002の配線とが、上記の接続部を介して電気的に接続された状態を図示している。
センサチップ10001上には、画素アレイ部10020が形成されている。画素アレイ部10020は、センサチップ10001上に2次元のグリッドパターンで行列状(アレイ状)に配置された複数の画素10230を含んでいる。画素アレイ部10020において、複数の画素10230はそれぞれ、赤外光を受光し、光電変換を行ってアナログ画素信号を出力する。画素アレイ部10020には、画素列毎に2本の垂直信号線VSL1,VSL2が配線されている。画素アレイ部10020の画素列の数をM(Mは、整数)とすると、合計で2×M本の垂直信号線VSLが画素アレイ部10020に配線されている。
複数の画素10230はそれぞれ、2つのタップA,B(その詳細については後述する)を有している。2本の垂直信号線VSL1,VSL2のうち、垂直信号線VSL1には、対応する画素列の画素10230のタップAの電荷に基づく画素信号AINP1が出力され、垂直信号線VSL2には、対応する画素列の画素10230のタップBの電荷に基づく画素信号AINP2が出力される。画素信号AINP1,AINP2については後述する。
回路チップ10002上には、垂直駆動回路10010、カラム信号処理部10040、出力回路部10060、及び、タイミング制御部10050が配置されている。垂直駆動回路10010は、画素アレイ部10020の各画素10230を画素行の単位で駆動し、画素信号AINP1,AINP2を出力させる。垂直駆動回路10010による駆動の下に、選択行の画素10230から出力された画素信号AINP1,AINP2は、垂直信号線VSL1,VSL2を通してカラム信号処理部10040に供給される。
カラム信号処理部10040は、画素アレイ部10020の画素列に対応して、例えば、画素列毎に設けられた複数のADC(上述のカラムAD回路に相当)を有する構成となっている。各ADCは、垂直信号線VSL1,VSL2を通して供給される画素信号AINP1,AINP2に対して、AD変換処理を施し、出力回路部10060に出力する。出力回路部10060は、カラム信号処理部10040から出力されるデジタル化された画素信号AINP1,AINP2に対してCDS処理などを実行し、回路チップ10002外へ出力する。
タイミング制御部10050は、各種のタイミング信号、クロック信号、及び、制御信号等を生成し、これらの信号を基に、垂直駆動回路10010、カラム信号処理部10040、及び、出力回路部10060等の駆動制御を行う。
(1−4.間接TOF方式距離画像センサにおける画素の回路構成)
図5は、本開示に係る技術を適用した間接TOF方式距離画像センサにおける画素の回路構成の一例を示す回路図である。
本例に係る画素10230は、光電変換部として、例えば、フォトダイオード10231を有している。画素10230は、フォトダイオード10231に加えて、オーバーフロートランジスタ10242、2つの転送トランジスタ10232,10237、2つのリセットトランジスタ10233,10238、2つの浮遊拡散層10234,10239、2つの増幅トランジスタ10235、10240、及び、2つの選択トランジスタ10236,10241を有する構成となっている。2つの浮遊拡散層10234,10239は、図4に示すタップA,Bに相当する。
フォトダイオード10231は、受光した光を光電変換して電荷を生成する。フォトダイオード10231については、裏面照射型の画素構造とすることができる。裏面照射型の構造については、CMOSイメージセンサの画素構造で述べた通りである。但し、裏面照射型の構造に限られるものではなく、基板表面側から照射される光を取り込む表面照射型の構造とすることもできる。
オーバーフロートランジスタ10242は、フォトダイオード10231のカソード電極と電源電圧VDDの電源ラインとの間に接続されており、フォトダイオード10231をリセットする機能を持つ。具体的には、オーバーフロートランジスタ10242は、垂直駆動回路10010から供給されるオーバーフローゲート信号OFGに応答して導通状態になることで、フォトダイオード10231の電荷をシーケンシャルに電源ラインに排出する。
2つの転送トランジスタ10232,10237は、フォトダイオード10231のカソード電極と2つの浮遊拡散層10234,10239のそれぞれとの間に接続されている。そして、転送トランジスタ10232,10237は、垂直駆動回路10010から供給される転送信号TRGに応答して導通状態になることで、フォトダイオード10231で生成された電荷を、浮遊拡散層10234,10239にそれぞれシーケンシャルに転送する。
タップA,Bに相当する浮遊拡散層10234,10239は、フォトダイオード10231から転送された電荷を蓄積し、その電荷量に応じた電圧値の電圧信号に変換し、画素信号AINP1,AINP2を生成する。
2つのリセットトランジスタ10233,10238は、2つの浮遊拡散層10234,10239のそれぞれと電源電圧VDDの電源ラインとの間に接続されている。そして、リセットトランジスタ10233,10238は、垂直駆動回路10010から供給されるリセット信号RSTに応答して導通状態になることで、浮遊拡散層10234,10239のそれぞれから電荷を引き抜いて、電荷量を初期化する。
2つの増幅トランジスタ10235、10240は、電源電圧VDDの電源ラインと2つの選択トランジスタ10236,10241のそれぞれとの間に接続されており、浮遊拡散層10234,10239のそれぞれで電荷電圧変換された電圧信号をそれぞれ増幅する。
2つの選択トランジスタ10236,10241は、2つの増幅トランジスタ10235、10240のそれぞれと垂直信号線VSL1,VSL2のそれぞれとの間に接続されている。そして、選択トランジスタ10236,10241は、垂直駆動回路10010から供給される選択信号SELに応答して導通状態になることで、増幅トランジスタ10235、10240のそれぞれで増幅された電圧信号を画素信号AINP1,AINP2として2の垂直信号線VSL1,VSL2に出力する。
2の垂直信号線VSL1,VSL2は、画素列毎に、カラム信号処理部10040内の1つのADCの入力端に接続されており、画素列毎に画素10230から出力される画素信号AINP1,AINP2をADCに伝送する。
尚、画素10230の回路構成については、光電変換によって画素信号AINP1,AINP2を生成することができる回路構成であれば、図4に例示した回路構成に限定されるものではない。
[2.第1実施形態]
(2−1.画像処理装置)
図6を用いて、本開示の第1実施形態に係る画像処理装置20の構成について説明する。図6は、本開示の第1実施形態に係る画像処理装置20の構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、画像処理装置20は、IR画像処理装置210と、デプス画像処理装置220と、記憶部230とを備える。
IR画像処理装置210は、IR画像を補正する処理等を実行する。デプス画像処理装置220は、デプスを算出処理する等を実行する。IR画像処理装置210と、デプス画像処理装置220とは、並行して処理を実行する。
記憶部230は、各種の情報を記憶している。記憶部230は、例えば、IR画像を補正するためのダーク画像を記憶している。記憶部230は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
IR画像処理装置210は、取得部211と、IR画像生成部212と、画像補正部213と、正規化部214と、参照部215と、第1露光時間算出部216と、第2露光時間算出部2167を備える。
取得部211は、撮像装置10から各種の情報を取得する。取得部211は、例えば、撮像装置10が撮像した対象物に関するRAW画像情報を取得する。取得部211は、例えば、マイクロフレームに含まれる各フェーズのRAW画像情報を選択的に取得する。取得部211は、例えば、IR画像を補正するために、光源部11がオンの状態で撮像された対象物に関するRAW画像情報と、光源部11がオフの状態で撮像された対象部に関するRAW画像情報とを取得する。取得部211は、取得したRAW画像情報をIR画像生成部212に出力する。
IR画像生成部212は、取得部211から受けたRAW画像情報に基づいてIR画像を生成する。IR画像生成部212は、例えば、顔認証に適した解像度に変換したIR画像を生成してもよい。IR画像生成部212は、生成したIR画像を画像補正部213に出力する。
画像補正部213は、IR画像生成部212から受けたIR画像に対して各種の補正処理を実行する。画像補正部213は、IR画像に含まれる人物の顔認証に適するように補正処理を実行する。画像補正部213は、例えば、記憶部230に記憶されたダーク画像に基づいて、IR画像生成部212から受けたIR画像に対してFPN補正を実行する。画像処理装置231は、例えば、光源部11がオフの状態で撮像された対象物に関するIR画像(以下、光源オフ画像とも呼ぶ)に基づいて、光源部11がオンの状態で撮像された対象物に関するIR画像をFPN補正する。
(2−2.画像処理方法)
図7Aと、図7Bとを用いて、光源がオンの状態と光源がオフの状態とで撮像されたRAW画像情報に基づいてFPN補正を実行する方法の原理について説明する。図7Aは、光源がオンの状態で対象物を撮像した場合に受光部が受光する光量と、タップAが出力する画素信号の出力値と、タップBが出力する画素信号の出力値を示している。図7Bは、光源がオフの状態で対象物を撮像した場合に受光部が受光する光量と、タップAが出力する画素信号の出力値と、タップBが出力する画素信号の出力値を示している。
図7A(a)は受光部12が受光する光量、図7A(b)はタップAからの画素信号の出力値、図7A(c)はタップBからの画素信号の出力値を示している。
図7A(a)〜図7A(c)に示す例では、t1の時点で撮像が開始され、t2の時点で受光部12の受光およびタップAからの出力が開始され、t3の時点でタップAから出力が終わるとともにタップBの出力が開始されたことが示されている。また、t4の時点で受光部12の受光が終わり、t5の時点でタップBの出力が終わったことが示されている。図7A(a)〜図7A(c)においては、反射光の成分はハッチングで示している。
図7A(a)〜図7(c)に示す例において、タップAから出力される画素信号Aと、タップBから出力される画素信号Bの値は以下のように表すことができる。
A=G(S+Amb)+D …(1)
B=G(P−S+Amb)+D …(2)
式(1)、式(2)において、GはタップAのゲイン値、GはタップBのゲイン値、Pは反射光、Sは反射光のうちタップAで受光した光量、Ambは背景光、DはタップAのダーク成分、DはタップBのダーク成分を示している。
すなわち、タップAからの出力値には、対象物からの反射光に加えて、背景光と、タップAのダーク成分が含まれる。同様に、タップBからの出力値には、対象物からの反射光に加えて、背景光と、タップBのダーク成分が含まれる。撮像装置10は、画素信号Aと画素信号Bとの和をRAW画像情報として、画像処理装置20に出力する。そのため、撮像装置10が画像処理装置20に出力するRAW画像情報には、背景光と、タップAのダーク成分と、タップBのダーク成分との影響が含まれる。そのため、顔認証などの認識処理を精度よく行うためには、背景光と、タップAのダーク成分と、タップBのダーク成分との影響を取り除くことが望ましい。
図7B(a)は受光部12が受光する光量、図7B(b)はタップAからの画素信号の出力値、図7B(c)はタップBからの画素信号の出力値を示している。
図7B(a)に示すように、光源部11がオフの状態であるので、受光部12は、背景光のみを受光する。このような状況で撮像装置10が対象物を撮像すると、タップAは、背景光と、ダーク成分とのみを含む画素信号AOffを出力する。同様に、タップBは、背景光と、ダーク成分とのみを含む画素信号BOffを出力する。このときの、画素信号AOffと、画素信号BOffの値は以下のように表すことができる。
Off=G(AmbOff)+DAOff …(3)
Off=G(AmbOff)+DBOff …(4)
式(3)、式(4)において、AmbOffは光源部11がオフ状態の時の背景光、DAOffは光源部11がオフ状態の時のタップAのダーク成分、DBOffは光源部11がオフ状態の時のタップBのダーク成分である。背景光と、ダーク成分は、光源部11の状態がオン状態であっても、オフ状態であっても変化しないので、以下の関係が成り立つ。
AmbOff=Amb …(5)
AOff=D …(6)
BOff=D …(7)
式(5)〜式(7)を式(3)に代入し、式(1)から式(3)を引くと以下の関係が得られる。
A−AOff=SG …(8)
式(5)〜式(7)を式(4)に代入し、式(2)から式(4)を引くと以下の関係が得られる。
B−BOFF=SG …(9)
そして、式(8)と式(9)を計算すると、以下の関係が得られる。
(A−AOff)+(B−BOff)=S(G+G) …(10)
このように、画像補正部213は、光源がオンの状態と光源がオフの状態とで撮像されたRAW画像情報に基づいて背景光と、ダーク成分との影響を取り除くことができる。
図8Aと、図8Bと、図8Cとを用いて、本開示の実施形態に係るFPN補正の効果について説明する。図8A〜図8Cは、本開示の実施形態に係るFPN補正の効果を説明するための図である。
図8Aは、タップAからの画素信号と、タップBからの画素信号とに基づいて生成された補正前のIR画像IM1を示している。IR画像IM1には、人物M1と、太陽Sとが含まれている。IR画像IM1では、太陽光の影響で人物M1の顔全体がぼやけてしまっている。そのため、IR画像IM1に基づいて人物Mの顔認証処理を実行したとしても、所望の認識精度を得ることができない。なお、IR画像IM1は、光源部11がオンの状態で撮像されたIR画像である。
図8Bは、図8Aに示すIR画像IM1に対して従来のFPM補正が施された、IR画像IM1Aを示している。例えば、画像補正部213は、記憶部230に予め記憶されたダーク画像に基づいて、IR画像IM1に対してFPN補正を実行することで、IR画像IM1Aを得ることができる。しかしながら、IR画像IM1Aにおいても、太陽Sの影響により人物M1の顔が認識し難くなっている。このように、例えば、太陽光などの強い光がある環境下では、ダーク画像とのミスマッチが発生し、FPN補正を行ったとしても所望のIR画像を得ることができないことがある。
図8Cは、図8Aに示すIR画像IM1に対して本開示の実施形態に係るFPN補正が施された、IR画像IM1Bを示している。すなわち、画像補正部213は、光源部11がオンの状態で撮像されたIR画像IM1に対して、IR画像IM1に対応する光源オフ画像に基づいて、FPN補正を実行する。IR画像IM1と、IR画像IM1に対応する光源オフ画像とは、同一のマイクロフレーム内の連続したフェーズのそれぞれで撮像される。IR画像IM1に対応する光源オフ画像は、反射光の影響が含まれていないので、太陽Sのみが含まれたIR画像となる。そのため、IR画像IM1に対応する光源オフ画像を用いることで、IR画像IM1から太陽Sの影響を取り除くことができる。そのため、IR画像IM1Bでは、人物M1の顔を明確に認識することができる。これにより、人物Mの顔認証における認識率が向上する。
再び図6を参照する。画像補正部213は、補正したIR画像を正規化部214と、第1露光時間算出部216とに出力する。具体的には、画像補正部213は、ダーク画像に基づく補正結果と、IR画像IM1に対応する光源オフ画像に基づく補正結果との少なくとも一方を正規化部214と、第1露光時間算出部216とに出力する。
正規化部214は、画像補正部213から受けたIR画像を正規化する。正規化部214は、正規化したIR画像を外部に出力する。これにより、顔認識処理に適したIR画像が、ユーザに提供される。
参照部215は、例えば、デプス算出部222によって算出されたデプスを受ける。参照部215は、例えば、デプスの確度を受ける。参照部215は、デプスと、デプスの確度とに基づいて、マスク画像を生成する。ここで、マスク画像は、例えば、デプス画像に含まれる対象物以外の被写体にマスキングが施された画像である。参照部215は、生成したマスク画像を第1露光時間算出部216と、第2露光時間算出部217とに出力する。
第1露光時間算出部216は、画像補正部213から受けた補正されたIR画像と、参照部215から受けたマスク画像とに基づいて、IR画像を生成するための撮像の露光時間を算出する。これにより、IR画像を生成するための最適な露光時間が算出される。
第2露光時間算出部217は、参照部215から受けたマスク画像と、デプス算出部222から受けたデプスの確度とに基づいて、デプスを算出するための撮像の露光時間を算出する。
デプス画像処理装置220は、取得部221と、デプス算出部222とを備える。
取得部221は、撮像装置10から各種の情報を取得する。取得部221は、例えば、撮像装置10が撮像した対象物に関するRAW画像情報を取得する。取得部221は、例えば、マイクロフレームに含まれる各フェーズのRAW画像情報を選択的に取得する。取得部221は、例えば、デプス画像を生成するために位相が0°、90°、180°、270°で撮像された4フェーズ分のRAW画像情報を取得する。取得部221は、取得したRAW画像情報をデプス算出部222に出力する。
デプス算出部222は、例えば、取得部221から受けた4フェーズ分のRAW画像情報に基づいて、デプスを算出する。デプス算出部222は、例えば、算出したデプスに基づいて確度を算出する。デプス算出部222は、例えば、算出したデプスに基づいてデプス画像を生成してもよい。デプス算出部222は、算出したデプスを外部に出力する。これにより、対象物までの距離情報を得ることができる。また、デプス算出部222は、算出したデプスと、確度とを参照部215に出力する。
(2−3.フレーム構成)
図9Aと、図9Bとを用いて、本開示の実施形態に係る撮像に使用するフレーム構成について説明する。図9Aと、図9Bとは、本開示の実施形態に係る撮像に使用するフレーム構成を説明するための図である。
図9Aに示すように、本開示の実施形態に係るフレームF1は、IR画像用マイクロフレームと、デプス画像用マイクロフレームとを含む。
IR画像用マイクロフレームは、例えば、フェーズA0と、フェーズA1との2つのフェーズを含む。フェーズA0は、例えば、光源部11をオフの状態で対象物を撮像するフェーズである。フェーズA1は、例えば、光源部11をオンの状態で対象物を撮像するフェーズである。
デプス画像用マイクロフレームは、例えば、フェーズB0と、フェーズB1と、フェーズB2と、フェーズB3との4つのフェーズを含む。フェーズB0は、例えば、対象物に対する射出光と、対象物からの反射光の位相差が0°の時に対象物を撮像するフェーズである。フェーズB1は、例えば、対象物に対する射出光と、対象物からの反射光の位相差が90°の時に対象物を撮像するフェーズである。フェーズB2は、例えば、対象物に対する射出光と、対象物からの反射光の位相差が180°の時に対象物を撮像するフェーズである。フェーズB3は、例えば、対象物に対する射出光と、対象物からの反射光の位相差が270°の時に対象物を撮像するフェーズである。
フレームF1では、IR画像用マイクロフレームと、デプス画像用マイクロフレームとの露光時間をそれぞれ個別に調整(AE : Automatic Exposure)することができる。例えば、IR画像用マイクロフレームでは、明るさを確保するために露光時間を長めに調整し、デプス画像用マイクロフレームでは、消費電力を抑えるために露光時間を短めに調整してよい。この場合、IR画像用マイクロフレームのフェーズA0と、フェーズA1との露光時間は、例えば、1msに調整すればよい。また、デプス画像用マイクロフレームのフェーズB0と、フェーズB1と、フェーズB2と、フェーズB3との露光時間は、例えば、500μsに調整すればよい。なお、各フェーズの露光時間は、これらに限定されない。
図9Bに示すように、本開示の実施形態に係るフレームF2は、IR画像用マイクロフレームと、デプス画像用マイクロフレームに加えて、視線検出用マイクロフレームを含んでもよい。以下では、R画像用マイクロフレームと、デプス画像用マイクロフレームとの条件は、図9Aに示した条件と同様なので、説明を省略する。
視線検出用マイクロフレームは、例えば、フェーズC0と、フェーズC1との2つのフェーズを含む。フェーズA0は、例えば、光源部11をオフの状態で対象物を撮像するフェーズである。フェーズA1は、例えば、光源部11をオンの状態で対象物を撮像するフェーズである。
フレームF2では、IR画像用マイクロフレームと、デプス画像用マイクロフレームと、視線検出用マイクロフレームとの露光時間をそれぞれ個別に調整することができる。例えば、撮影対象者が眼鏡をかけている場合、顔認証に必要な視線検出を行う際に、光が眼鏡に反射してしまい視線を検出することができない場合がある。そのため、光が眼鏡に反射しないように、視線検出用マイクロフレームでは、露光時間をIR画像用マイクロフレームおよびデプス画像用マイクロフレームよりも短めに調整してよい。例えば、視線検出用マイクロフレームのフェーズC0と、フェーズC1との露光時間は、例えば、200μsに調整すればよい。なお、フェーズC0と、フェーズC1との露光時間は、これに限定されない。
上述のとおり、第1実施形態では、太陽等の背景光の強い環境下で撮像されたIR画像を、光源をオフの状態で撮像したIR画像に基づいて補正をすることで、太陽の影響を除去することができる。これにより、TOFで撮像されたIR画像を用いた顔認証などの認識精度を向上させることができる。
[3.第2実施形態]
本開示の第2実施形態に係る補正方法の選択処理について説明する。
上述したように、太陽光などの強い光が含まれるIR画像を用いて顔認証を行う際にはダーク画像に代えて光源オフ画像を用いることで、太陽光の影響を取り除くことができるので、認識率を向上させることができる。しかしながら、例えば、屋内などの環境光の少ない状況で光源オフ画像を用いてIR画像を補正すると、コントラストの小さい画像となり認識率が低下する可能性ある。したがって、背景光の強さに応じて、ダーク画像を用いた補正と、光源オフ画像を用いた補正とを切り替えることが好ましい。
(3−1.画像処理装置)
図10を用いて、本開示の第2実施形態に係る画像処理装置の構成について説明する。図10は、本開示の第2実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、画像処理装置20Aは、IR画像処理装置210Aが補正選択部218を備えている点で、図6に図示の画像処理装置20と異なっている。
補正選択部218は、IR画像に対する補正の方法を選択する。補正選択部218は、例えば、参照部215からデプスに関する情報を受け付ける。補正選択部218は、例えば、画像補正部213から光源オフ画像に基づいて補正されたIR画像を受け付ける。補正選択部218は、画像補正部213から受けつけたIR画像と、参照部215から受け付けたデプスに関する情報に基づいて補正方法を選択する。
(3−2.補正選択方法)
図11を用いて、補正選択方法について説明する。図11は、補正選択方法を説明するための図である。図11では、人物Mの頭上に太陽Sが位置している状況を想定している。
補正選択部218は、例えば、参照部215から受けたデプスに関する情報に基づいて、人物Mの頭部Hおよび胴体部Bの外形を抽出する。補正選択部218は、例えば、抽出した外形に基づいて、人物Mの重心Gを算出する。
補正選択部218は、例えば、画像補正部213から受け付けたIR画像に基づいて、光量が飽和している領域を太陽であると太陽Sとみなして、外形を抽出する。補正選択部218は、例えば、抽出した外形に基づいて太陽Sの重心Gを算出する。
補正選択部218は、重心Gと重心Gとを結ぶ直線L1を引く。補正選択部218は、重心Gを通過し、かつ直線Lと直交する直交線Oを引く。補正選択部218は、例えば、重心Gを原点として、直線L1から角度θ傾けて人物Mに向かって引いた直線L2および直線L3といったような直線を、直線L1から±90度の範囲でN本(Nは2以上の整数)引く。
補正選択部218は、人物Mに向かって引いた直線と、人物Mの外形との接点を抽出する。補正選択部218は、例えば、直線L1と人物Mの外形との接点I1と、直線L2と人物Mの外形との接点I2と、直線L3と人物Mの外形との接点I3を抽出する。
補正選択部218は、重心Gから人物の外形までの距離を算出する。補正選択部218は、例えば、重心Gから接点I1までの距離を算出する。補正選択部218は、例えば、重心Gから接点I2までの距離を算出する。補正選択部218は、例えば、重心Gから接点I3までの距離を算出する。補正選択部218は、算出した距離のうち、最も短いものを最短距離とする。図11に示す例では、補正選択部218は、重心Gから接点I1までの距離を最短距離とする。
補正選択部218は、例えば、最短距離が予め定められた所定値以下であれば太陽が近いと判断し、光源オフ画像を用いた補正を選択する。補正選択部218は、例えば、最短距離が予め定められた所定値を超えていたり、太陽がないと判断されたりした場合には予め記憶部230に記憶されているダーク画像を用いた補正を選択する。
なお、図12に示すように、補正選択部218は、太陽Sが人物Mの斜め情報に位置していた場合であっても、図11で示した方法と同様の方法で、補正を選択することができる。具体的には、補正選択部218は、重心Gと重心Gとを結ぶ直線L11を引き、その直線から角度θ傾けた直線L12、直線L13といった直線を±90度の範囲で複数引けばよい。この場合、補正選択部218は、直線L11と人物Mの外形との接点I11と、直線L12と人物Mの外形との接点I12と、直線L13と人物Mの外形との接点I13を抽出し、それぞれの距離を算出すればよい。そして、補正選択部218は、算出した距離のうち、最も短いものを最短距離とすればよい。
図13Aと、図13Bと、図14Aと、図14Bと、図15Aと、図15Bと、図16Aと、図16Bとを用いて、本開示の第2実施形態に係る補正選択方法で選択された補正の効果を説明する。図13A〜図16Bは、本開示の第2実施形態に係る補正選択方法で選択された補正の効果を説明するための図である。
図13Aに示すIR画像IM2は、人物M2の頭の真上の比較的近い位置に太陽Sが位置している補正前のIR画像である。IR画像IM2では、太陽Sの太陽光の影響で、人物M2の顔が認識しづらくなっている。このような、IR画像IM2の場合を補正する場合、補正選択部218によって、光源オフ画像を用いた補正が選択される。
図13Bに示すIR画像IM2Aは、IR画像IM2に対して光源オフ画像に基づいて補正が実行されたIR画像である。IR画像IM2Aでは、光源オフ画像に基づく補正により、太陽光の影響が除去されている。そのため、IR画像IM2Aでは、人物M2の顔を明確に認識することができる。これにより、人物M2の顔認証における認識率が向上する。
図14Aに示すIR画像IM3は、人物M3の頭の斜め上の比較的近い位置に太陽Sが位置している補正前のIR画像である。IR画像IM3では、太陽Sの太陽光の影響で、人物M3の顔が認識しづらくなっている。このような、IR画像IM3の場合を補正する場合、補正選択部218によって、光源オフ画像を用いた補正が選択される。
図14Bに示すIR画像IM3Aは、IR画像IM3に対して光源オフ画像に基づいて補正が実行されたIR画像である。IR画像IM3Aでは、光源オフ画像に基づく補正により、太陽光の影響が除去されている。そのため、IR画像IM3Aでは、人物M3の顔を明確に認識することができる。これにより、人物M3の顔認証における認識率が向上する。
図15Aに示すIR画像IM4は、人物M4の頭の斜め上の比較的遠い位置に太陽Sが位置している補正前のIR画像である。IR画像IM4では、太陽Sが比較的遠い位置に位置しているので、人物M4の顔が比較的認識しやすくなっている。このような、IR画像IM4の場合を補正する場合、補正選択部218によって、ダーク画像を用いた補正が選択される。
図15Bに示すIR画像IM4Aは、IR画像IM4に対してダーク画像に基づいて補正が実行されたIR画像である。IR画像IM4Aでは、ダーク画像に基づく補正により、背景の影響が除去されたため人物M4の顔がより明確に認識できるようになっている。これにより、人物M4の顔認証における認識率が向上する。
図16Aに示すIR画像IM5は、太陽が含まれていない補正前のIR画像である。IR画像IM4では、太陽が含まれていないので、人物M5の顔が比較的認識しやすくなっている。このような、IR画像IM5の場合を補正する場合、補正選択部218によって、ダーク画像を用いた補正が選択される。
図16Bに示すIR画像IM5Aは、IR画像IM5に対してダーク画像に基づいて補正が実行されたIR画像である。IR画像IM5Aでは、ダーク画像に基づく補正により、背景の影響が除去されたため人物M4の顔がより明確に認識できるようになっている。これにより、人物M5の顔認証における認識率が向上する。
(3−3.補正選択方法の処理)
図17を用いて、本開示の第2実施形態に係る補正選択方法の処理の流れについて説明する。図17は、本開示の第2実施形形態に係る補正選択方法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、補正選択部218は、補正対象であるIR画像に含まれる人物の外形を、デプスに関する情報に基づいて抽出する(ステップS101)。そして、ステップS102に進む。
補正選択部218は、ステップS101で抽出した人物の外形に基づいて、人物の重心を算出する(ステップS102)。そして、ステップS103に進む。
補正選択部218は、補正対象であるIR画像の光量が飽和している領域に基づいて、太陽の外形を抽出する(ステップS103)。そして、ステップS104に進む。
補正選択部218は、ステップS103で抽出した太陽の外形に基づいて、太陽の重心を算出する(ステップS104)。そして、ステップS105に進む。
補正選択部218は、ステップS102で算出した人物の重心と、ステップS104で算出した太陽の重心とを結ぶ直線を引く(ステップS105)。そして、ステップS106に進む。
補正選択部218は、太陽の重心から人物に対して複数の直線を引く(ステップS106)。具体的には、補正選択部218は、太陽の重心から、ステップS105で引いた直線に対して、±90度の範囲で複数の直線を引く。そして、ステップS107に進む。
補正選択部218は、ステップS106で太陽の重心から引いた各直線と人物の外形の交点までの距離を計算する(ステップS107)。そして、ステップS108に進む。
補正選択部218は、太陽の重心から人物の外形に引いた直線の最短距離が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS108)。最短距離が所定値以下であると判定された場合(ステップS108のYes)、ステップS109に進む。最短距離が所定値以下でないと判定された場合(ステップS108のNo)、ステップS110に進む。
ステップS108でYesと判定された場合、補正選択部218は、光源オフ画像を用いた補正を選択する(ステップS109)。そして、図17の処理を終了する。
一方、ステップS108でNoと判定された場合、補正選択部218は、ダーク画像を用いた補正を選択する(ステップS110)。そして、図17の処理を終了する。
上述のとおり、第2実施形態では、人物と太陽までの距離に応じて、IR画像に対する補正の適切に選択することができる。これにより、顔認証などの認識率を向上させることができる。
[4.第2実施形態の変形例]
図18Aと、図18Bとを用いて、本開示の第2実施形態の変形例について説明する。図18Aと、図18Bとは、本開示の第2実施形態の変形例を説明するための図である。
上述の通り、第2実施形態では、太陽の重心から人物の外形までの最短距離に基づいて、補正方法を選択していた。例えば、顔認証では必要な情報は顔の情報なので、第2実施形態の変形例では、太陽の重心から人物の顔の外形までの最短距離に基づいて、補正方法を選択してもよい。
図18Aに示すように、人物Mの横に太陽Sがある状況を考える。この場合、補正選択部218は、太陽の重心Gから人物Mの重心Gに直線L21を引く。そして、補正選択部218は、重心Gから人物Mの外形に向かって直線L22、直線L23、直線L24などの複数の直線を引く。そして、補正選択部218は、直線L21と人物Mの外形との接点I21と、直線L22と人物Mの外形との接点I22と、直線L23と人物Mの外形との接点I23と、直線L24と人物Mの外形との接点I24とを抽出する。この場合、補正選択部218は、太陽の重心GSから接点I22までの距離を最短距離と判定する。太陽の重心GSと接点I22は比較的近いので、補正選択部218は、光源オフ画像を用いた補正を選択する。しかしながら、太陽の重心GSから人物Mの顔までの距離(太陽の重心GSから接点I23までの距離)は比較的遠いので、光源オフ画像を用いた補正では、顔認証を行った際に所望の認識精度を得られない可能性がある。
第2実施形態の変形例では、図18Bに示すように、補正選択部218は、人物Mの顔の重心Gを算出する。具体的には、補正選択部218は、デプスに関する情報に基づいて、人物Mの外形を抽出して、人物Mの顔の重心Gを算出する。
図18Bに示す例では、補正選択部218は、太陽の重心Gから人物Mの顔の重心Gに直線L31を引く。そして、補正選択部218は、重心Gから人物Mの顔の外形に向かって直線L32、直線L33などの複数の直線を引く。そして、補正選択部218は、直線L31と人物Mの顔の外形との接点I31と、直線L32と人物Mの顔の外形との接点I32と、直線L33と人物Mの外形との接点I33とを抽出する。この場合、補正選択部218は、太陽の重心Gから接点I31までの距離を最短距離と判定する。太陽の重心GSと接点I31は比較的遠いので、補正選択部218は、ダーク画像を用いた補正を選択する。これにより、顔認証を行った際の認識率を向上させることができる。
上述のとおり、第2実施形態の変形例では、人物の顔と太陽までの距離に応じて、IR画像に対する補正の適切に選択することができる。これにより、顔認証などの認識率をより向上させることができる。
(効果)
本開示の一態様の画像処理装置20は、IR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成するIR画像生成部212と、第2IR画像に基づいて、第1IR画像を補正する画像補正部213と、を備える。
これにより、パルス波がオンの状態で撮像されたIR画像を、パルス派がオフの状態で撮像されたIR画像に基づいて、補正することができる。これにより、太陽などの強い光の影響を除去することができるので、認識率を向上させることができる。
また、IR画像用フレームは、第1IR画像を生成するフェーズと、第2IR画像を生成するフェーズとから構成されてよい。
これにより、1つのマイクロフレーム内で、パルス波がオンの状態のIR画像と、おアルス波がオフの状態のIR画像とを生成することができる。
また、画像補正部213は、前記第2IR画像に基づいて前記第1IR画像に含まれる背景光とダーク成分を除去してよい。
これにより、反射光の成分のみを抽出することができる。
また、画像補正部213は、TOFセンサの露光時間をフレームごとに個別に調整してよい。
これにより、各処理の露光時間を適切に調整することができる。
また、画像補正部213は、TOFセンサの露光時間をIR画像用フレームおよびデプス画像用フレームごとに個別に調整してよい。
これにより、IR画像と、デプス画像とを適切に生成することができる。
また、画像補正部213は、IR画像用フレームを構成するフェーズの露光時間をデプス画像用フレームを構成するフェーズの露光時間よりも長くなるように制御してよい。
これにより、IR画像と、デプス画像とを適切に生成するとともに、消費電力を抑制することができる。
また、画像補正部213は、TOFセンサの露光時間をIR画像用フレーム、デプス画像用フレーム、および視線検出用フレームごとに個別に調整してよい。
これにより、IR画像と、デプス画像とを適切に生成するとともに、適切に視線を検出することができる。
また、画像補正部213は、IR画像用フレームを構成するフェーズの露光時間、視線検出用フレームを構成するフェーズの露光時間、およびデプス画像用フレームを構成するフェーズの露光時間の順に長くなるように制御してよい。
これにより、IR画像と、デプス画像とをより適切に生成するとともに、適切に視線をより適切に検出することができる。また、消費電力を抑制することができる。
第1IR画像に含まれる被写体と、光源の位置関係に応じて補正の方法を選択する補正選択部218を更に備えてよい。
これにより、被写体と、光源の位置関係に応じて適切な補正方法を選択することができるので、認識精度が向上する。
補正選択部218は、被写体と、光源との距離に応じて補正の方法を選択してよい。
これにより、被写体と、光源との距離に応じてより補正方法を選択することができるので、認識精度がより向上する。
補正選択部218は、第1IR画像に対して、第2IR画像に基づいた補正と、予め記憶部230に記憶されたダーク画像に基づいた補正とのいずれかを、被写体と光源との距離に応じて選択してよい。
これにより、被写体と、光源との距離に応じてより適切な補正方法を選択することができるので、認識精度がより向上する。
補正選択部218は、第1IR画像に対して、被写体と光源との距離が閾値以下である場合には第2IR画像に基づいた補正を選択し、被写体と光源との距離が閾値を超えている場合にはダーク画像に基づいた補正を選択してよい。
これにより、被写体と、光源との距離が閾値を超えているかに応じて、より適切な法制方法を選択することができるので、認識精度が向上する。
被写体は人物の顔であり、光源は太陽であってよい。
これにより、太陽光の影響が強い屋外における、顔認証の精度を向上させることができる。
本開示の一態様の電子機器1は、TOFセンサと、TOFセンサからの出力に基づいてIR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成するIR画像生成部212と、第2IR画像に基づいて、第1IR画像を補正する画像補正部213と、を備える。
これにより、パルス波がオンの状態で撮像されたIR画像を、パルス派がオフの状態で撮像されたIR画像に基づいて、補正することができる。これにより、太陽などの強い光の影響を除去することができるので、認識率を向上させることができる。
本開示の一態様の画像処理方法は、IR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成し、第2IR画像に基づいて、第1IR画像を補正する。
これにより、パルス波がオンの状態で撮像されたIR画像を、パルス派がオフの状態で撮像されたIR画像に基づいて、補正することができる。これにより、太陽などの強い光の影響を除去することができるので、認識率を向上させることができる。
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータを、IR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、前記パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成する画像生成部と、前記第2IR画像に基づいて、前記第1IR画像を補正する画像補正部と、として機能させる。
これにより、パルス波がオンの状態で撮像されたIR画像を、パルス派がオフの状態で撮像されたIR画像に基づいて、補正することができる。これにより、太陽などの強い光の影響を除去することができるので、認識率を向上させることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
IR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、前記パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成する画像生成部と、
前記第2IR画像に基づいて、前記第1IR画像を補正する画像補正部と、
を備える、画像処理装置。
(2)
前記IR画像用フレームは、前記第1IR画像を生成するフェーズと、前記第2IR画像を生成するフェーズとから構成される、
前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記画像補正部は、前記第2IR画像に基づいて前記第1IR画像に含まれる背景光とダーク成分を除去する、
前記(1)または(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記画像補正部は、TOFセンサの露光時間をフレームごとに個別に調整する、
前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(5)
前記画像補正部は、前記TOFセンサの露光時間をIR画像用フレームおよびデプス画像用フレームごとに個別に調整する、
前記(4)に記載の画像処理装置。
(6)
前記画像補正部は、前記IR画像用フレームを構成するフェーズの露光時間を前記デプス画像用フレームを構成するフェーズの露光時間よりも長くなるように制御する、
前記(5)に記載の画像処理装置。
(7)
前記画像補正部は、前記TOFセンサの露光時間をIR画像用フレーム、デプス画像用フレーム、および視線検出用フレームごとに個別に調整する、
前記(4)に記載の画像処理装置。
(8)
前記画像補正部は、前記IR画像用フレームを構成するフェーズの露光時間、前記視線検出用フレームを構成するフェーズの露光時間、および前記デプス画像用フレームを構成するフェーズの露光時間の順に長くなるように制御する、
前記(7)に記載の画像処理装置。
(9)
前記第1IR画像に含まれる被写体と、光源の位置関係に応じて補正の方法を選択する補正選択部を更に備える、
前記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(10)
前記補正選択部は、前記被写体と、前記光源との距離に応じて補正の方法を選択する、
前記(9)に記載の画像処理装置。
(11)
前記補正選択部は、前記第1IR画像に対して、前記第2IR画像に基づいた補正と、予め記憶部に記憶されたダーク画像に基づいた補正とのいずれかを、前記被写体と前記光源との距離に応じて選択する、
前記(9)または(10)に記載の画像処理装置。
(12)
前記補正選択部は、前記第1IR画像に対して、前記被写体と前記光源との距離が閾値以下である場合には前記第2IR画像に基づいた補正を選択し、前記被写体と前記光源との距離が閾値を超えている場合には前記ダーク画像に基づいた補正を選択する、
前記(9)〜(11)のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(13)
前記被写体は人物の顔であり、
前記光源は太陽である、
前記(9)〜(12)のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(14)
TOFセンサと、
前記TOFセンサからの出力に基づいてIR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、前記パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成する画像生成部と、
前記第2IR画像に基づいて、前記第1IR画像を補正する画像補正部と、
を備える、
電子機器。
(15)
IR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、前記パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成し、
前記第2IR画像に基づいて、前記第1IR画像を補正する、
画像処理方法。
(16)
コンピュータを、
IR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、前記パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成する画像生成部と、
前記第2IR画像に基づいて、前記第1IR画像を補正する画像補正部と、
として機能させるプログラム。
1 電子機器
10 撮像装置
11 光源部
12 受光部
13 撮像処理部
20 画像処理装置
30 射出光
31 対象物
32 反射光
210 IR画像処理装置
211,221 取得部
212 IR画像生成部
213 画像補正部
214 正規化部
215 参照部
216 第1露光時間算出部
217 第2露光時間算出部
218 補正選択部
220 デプス画像処理装置
222 デプス算出部
230 記憶部

Claims (16)

  1. IR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、前記パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成する画像生成部と、
    前記第2IR画像に基づいて、前記第1IR画像を補正する画像補正部と、
    を備える、画像処理装置。
  2. 前記IR画像用フレームは、前記第1IR画像を生成するフェーズと、前記第2IR画像を生成するフェーズとから構成される、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像補正部は、前記第2IR画像に基づいて前記第1IR画像に含まれる背景光とダーク成分を除去する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像補正部は、TOFセンサの露光時間をフレームごとに個別に調整する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像補正部は、前記TOFセンサの露光時間をIR画像用フレームおよびデプス画像用フレームごとに個別に調整する、
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像補正部は、前記IR画像用フレームを構成するフェーズの露光時間を前記デプス画像用フレームを構成するフェーズの露光時間よりも長くなるように制御する、
    請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像補正部は、前記TOFセンサの露光時間をIR画像用フレーム、デプス画像用フレーム、および視線検出用フレームごとに個別に調整する、
    請求項4に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像補正部は、前記IR画像用フレームを構成するフェーズの露光時間、前記視線検出用フレームを構成するフェーズの露光時間、および前記デプス画像用フレームを構成するフェーズの露光時間の順に長くなるように制御する、
    請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1IR画像に含まれる被写体と、光源の位置関係に応じて補正の方法を選択する補正選択部を更に備える、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記補正選択部は、前記被写体と、前記光源との距離に応じて補正の方法を選択する、
    請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記補正選択部は、前記第1IR画像に対して、前記第2IR画像に基づいた補正と、予め記憶部に記憶されたダーク画像に基づいた補正とのいずれかを、前記被写体と前記光源との距離に応じて選択する、
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記補正選択部は、前記第1IR画像に対して、前記被写体と前記光源との距離が閾値以下である場合には前記第2IR画像に基づいた補正を選択し、前記被写体と前記光源との距離が閾値を超えている場合には前記ダーク画像に基づいた補正を選択する、
    請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記被写体は人物の顔であり、
    前記光源は太陽である、
    請求項12に記載の画像処理装置。
  14. TOFセンサと、
    前記TOFセンサからの出力に基づいてIR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、前記パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成する画像生成部と、
    前記第2IR画像に基づいて、前記第1IR画像を補正する画像補正部と、
    を備える、
    電子機器。
  15. IR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、前記パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成し、
    前記第2IR画像に基づいて、前記第1IR画像を補正する、
    画像処理方法。
  16. コンピュータを、
    IR画像用フレーム内でパルス波がオンの状態で撮影された第1IR画像と、前記パルス波がオフの状態で撮影された第2IR画像とを生成する画像生成部と、
    前記第2IR画像に基づいて、前記第1IR画像を補正する画像補正部と、
    として機能させるプログラム。
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