JP2021050528A - 水底堆積物回収設備及び水底堆積物回収方法 - Google Patents

水底堆積物回収設備及び水底堆積物回収方法 Download PDF

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啓輔 小島
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Abstract

【課題】水底堆積物からの金属溶出量を抑制できるとともに設備を小型化できる、水底堆積物回収設備及び水底堆積物回収方法を提供する。【解決手段】吸引管(21)と、沈殿分離槽(11)と、固液分離槽(44)と、第一の連結管(23A)と、第二の連結管(23B)と、第三の連結管(23C)と、第四の連結管(23D)と、第五の連結管(23E)と、第一の三方バルブ(50)と、第二の三方バルブ(51)と、開閉バルブ(52)と、を備える水底堆積物回収設備、並びにこれを用いる水底堆積物回収方法。【選択図】図1

Description

本発明は、水底堆積物回収設備及び水底堆積物回収方法に関する。
海底、湖底又は川底から土砂、汚泥等の堆積物を回収する場合、堆積物とともに水も吸引して、船上又は陸上に回収する。その場合、ほとんどが水となっているため、堆積物と水とを分離する必要がある。特に、堆積物を船上に回収する場合は、出来る限り水を除去し、堆積物のみとしたいため、船上で堆積物と水とを分離することが必須となる。
特許文献1には、漁港や養殖場などの海底を覆う汚泥を海水と共に浚渫装置によって浚渫して除去泥水運搬船に投入し、除去泥水運搬船に回収した泥水を、凝集沈降プラント船又は陸上に設置した陸上鋼製枠若しくは陸地掘削囲繞堤仮設に搬送投入し、搬送する泥水に対して凝集沈降剤を添加し、沈降物と海水との固液分離を行い、分離した海水を不織布により濾過して放流する、海底汚泥の除去処理方法が記載されている(特許請求の範囲、実施例)。この処理方法によれば、沈降凝集剤によって、放流する海水中の硫化物、有機物、ダイオキシン及びトリブチルスズの濃度を低減できる。
特開2011−125796号公報
汽水域の港湾や運河等の水底環境において貧酸素雰囲気となり海水由来の硫酸イオンが還元され堆積物中にパイライトが形成されることがある。そうすると、船上又は陸上に堆積物を回収した時点で好気的雰囲気によってパイライトが酸化されて水酸化鉄と硫酸を生成し、強酸性を呈することとなる。pHの低下に伴い、堆積物から鉄、亜鉛、鉛等の金属が溶出する。このような場合、堆積物と同時に回収した水には多量の金属が溶解していることが予想され、金属を処理した後に放流する必要がある。堆積物を吸引して回収するシステムでは、吸引されるもののほとんどが水であるから、堆積物と同時に回収した水を適切に処理するためには大規模な処理施設が必要となる。船上は、施設の設置可能面積に限りがあるため、大規模な処理施設を設置することは困難である。また、一度好気的な雰囲気下になっていることから、堆積物を脱水した水には相当量の金属が溶出していると考えられ、そのような水を放水することは、環境負荷的に問題がある。
また、特許文献1に記載された処理方法は、処理設備が大規模であり、船上に配置することができない。
本発明は、水底堆積物からの金属溶出量を抑制できるとともに設備を小型化できる、水底堆積物回収設備及び水底堆積物回収方法を提供することを課題とする。
上記課題は以下の構成によって解決される。
[1] 吸引管と、沈殿分離槽と、固液分離槽と、膜ろ過装置と、第一の連結管と、第二の連結管と、第三の連結管と、第四の連結管と、第五の連結管と、第一の三方バルブと、第二の三方バルブと、開閉バルブと、ポンプと、を備える水底堆積物回収設備であって、
前記吸引管、前記沈殿分離槽、前記固液分離槽、前記膜ろ過装置、前記第一の連結管、前記第二の連結管、前記第三の連結管、前記第四の連結管、前記第五の連結管、前記第一の三方バルブ、前記第二の三方バルブ、及び前記開閉バルブは液密構造であり、
前記沈殿分離槽は、ろ材を備えるろ過部を内部に有し、
前記ろ過部は、前記沈殿分離槽の内部を、前記ろ過部の下方に位置する沈殿部と、前記ろ過部の上方に位置するろ過水部と、に区分し、
前記膜ろ過装置は、前記固液分離槽の内部に設置され、前記固液分離槽の内部を、被処理水部と、前記膜ろ過装置のろ過水側と、に区分し、
前記吸引管は、一端が水底に接し、他端が前記沈殿分離槽の前記沈殿部に接続され、前記吸引管の途中には、前記開閉バルブが設置され、前記第一の連結管は、一端が前記第二の三方バルブに接続され、他端が前記吸引管の水底近傍部位に接続され、前記第一の連結管の途中には、前記ポンプが設置され、前記第二の連結管は、一端が前記第一の三方バルブに接続され、他端が前記固液分離槽に接続され、前記第三の連結管は、一端が前記第二の三方バルブに接続され、他端が前記膜ろ過装置に接続され、前記第四の連結管は、一端が前記第一の三方バルブに接続され、他端が前記第二の三方バルブに接続され、前記第五の連結管は、一端が前記沈殿分離槽の前記ろ過水部に接続され、他端が前記第一の三方バルブに接続された、
水底堆積物回収設備。
[2] さらに、不活性ガス源、前記不活性ガス源と前記ろ過水部とを接続する不活性ガス管及び前記不活性ガス管の途中に設けられた不活性ガスバルブ、並びに、前記沈殿分離槽の前記沈殿部と前記固液分離槽の底部とを接続する引抜管及び前記引抜管の途中に設けられた第二の開閉バルブ、のいずれか一方又は両方を備える、[1]に記載の水底堆積物回収設備。
[3] 船舶に設置されている、[1]又は[2]に記載の水底堆積物回収設備。
[4] 前記第一の三方バルブの開通方向を前記第五の連結管と前記第四の連結管とが開通する方向とし、前記第二の三方バルブの開通方向を前記第四の連結管と前記第一の連結管とが開通する方向とし、前記吸引管の途中に設けられた前記開閉バルブを開き、前記ポンプを作動させ、
前記吸引管で水底堆積物を水とともに吸引して、前記沈殿分離槽の前記沈殿部に導入し、
前記ろ過部によってろ過し、
前記ろ過水部の内容物を前記第五の連結管、前記第四の連結管及び前記第一の連結管を通して、前記吸引管の水底近傍部位に還流させ、
前記沈殿分離槽の前記沈殿部に沈殿した沈殿物を回収する、
[1]〜[3]のいずれか1つに記載の水底堆積物回収設備を用いた、水底堆積物回収方法。
[5] 次いで、前記第一の三方バルブの開通方向を前記第五の連結管23Eと前記第二の連結管とが開通する方向とし、前記第二の三方バルブの開通方向を前記第三の連結管と前記第一の連結管とが開通する方向とし、前記ポンプを作動させ、
前記沈殿分離槽の前記ろ過水部の内容物を、前記第五の連結管及び前記第二の連結管を通して、前記固液分離槽の前記被処理水部に導き、
前記被処理水部の内容物を、前記膜ろ過装置によってろ過し、ろ過水を、前記第三の連結管及び前記第一の連結管を通して、前記吸引管の前記水底近傍部位に還流させ、
前記固液分離槽の底部に沈殿した沈殿物を回収する、
[4]に記載の水底堆積物回収方法。
[6] 吸引管と、一体型分離槽と、膜ろ過装置と、第一の連結管と、第三の連結管と、第六の連結管と、第二の三方バルブと、開閉バルブと、ポンプと、を備える水底堆積物回収設備であって、
前記吸引管、前記一体型分離槽、前記膜ろ過装置、前記第一の連結管、前記第三の連結管、前記第六の連結管、前記第二の三方バルブ、及び前記開閉バルブは液密構造であり、
前記一体型分離槽は、沈殿分離部と、固液分離部と、を有し、
前記沈殿分離部は、ろ材を備えるろ過部を内部に有し、
前記ろ過部は、前記沈殿分離部の内部を、前記ろ過部の下方に位置する沈殿部と、前記ろ過部の上方に位置するろ過水部と、に区分し、
前記固液分離部の内部には、前記膜ろ過装置が配置され、前記固液分離部の内部を、被処理水部と、前記膜ろ過装置のろ過水側と、に区分し、
前記ろ過水部及び前記被処理水部は連通しており、一体となって、ろ過水・被処理水部を構成し、
前記吸引管は、一端が水底に接し、他端が前記沈殿分離部の前記沈殿部に接続され、前記吸引管の途中には、前記開閉バルブが設置され、前記第一の連結管は、一端が前記第二の三方バルブに接続され、他端が前記吸引管の水底近傍部位に接続され、前記第一の連結管の途中には、前記ポンプが設置され、前記第三の連結管は、一端が前記第二の三方バルブに接続され、他端が前記膜ろ過装置に接続され、前記第六の連結管は、一端が前記沈殿分離部の前記ろ過水部に接続され、他端が前記第二の三方バルブに接続された、
水底堆積物回収設備。
[7] さらに、不活性ガス源、前記不活性ガス源と前記ろ過水部とを接続する不活性ガス管及び前記不活性ガス管の途中に設けられた不活性ガスバルブ、並びに、前記沈殿分離部の前記沈殿部と前記固液分離部の底部とを接続する引抜管及び前記引抜管の途中に設けられた第二の開閉バルブ、のいずれか一方又は両方を備える、[6]に記載の水底堆積物回収設備。
[8] 船舶に設置されている、[6又は7に記載の水底堆積物回収設備。
[9] 前記第二の三方バルブの開通方向を前記第六の連結管と前記第一の連結管とが開通する方向とし、前記吸引管の途中に設けられた前記開閉バルブを開き、前記ポンプを作動させ、
前記吸引管で水底堆積物を水とともに吸引して、前記一体型分離槽の前記沈殿部に導入し、
前記ろ過部によってろ過し、
前記ろ過水・被処理水部の内容物を前記第六の連結管及び前記第一の連結管を通して、前記吸引管の水底近傍部位に還流させ、
前記沈殿部に沈殿した沈殿物を回収する、
[6]〜[8]のいずれか1つに記載の水底堆積物回収設備を用いた、水底堆積物回収方法。
[10] 次いで、前記第二の三方バルブの開通方向を前記第三の連結管と前記第一の連結管とが開通する方向とし、前記ポンプを作動させ、
前記ろ過水・被処理水部の内容物を、前記膜ろ過装置によってろ過し、ろ過水を、前記第三の連結管及び前記第一の連結管を通して、前記吸引管の前記水底近傍部位に還流させ、
前記固液分離部の底部に沈殿した沈殿物を回収する、
[9]に記載の水底堆積物回収方法。
本発明によれば、水底堆積物からの金属溶出量を抑制できるとともに回収設備を小型化できる、水底堆積物回収設備及び水底堆積物回収方法を提供できる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る水底堆積物回収設備の概略を表す模式図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る水底堆積物回収設備の変形例の概略を表す模式図である。 図3は、本発明の第2の実施形態に係る水底堆積物回収設備の概略を表す概略図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る水底堆積物回収設備の変形例の概略を表す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態を、適宜、図面を参酌しながら説明する。ただし、本発明は後述する本発明の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない限り、種々の変形が可能である。
[第1の実施形態]
図1に、本発明の第1の実施形態に係る水底堆積物回収設備の概略を示す。
図1に示す水底堆積物回収設備1は、吸引管21と、沈殿分離槽11と、固液分離槽44と、膜ろ過装置43と、第一の連結管23Aと、第二の連結管23Bと、第三の連結管23Cと、第四の連結管23Dと、第五の連結管23Eと、第一の三方バルブ50と、第二の三方バルブ51と、開閉バルブ52と、を備える。この水底堆積物回収設備1は、船体(図示省略)内に設置されている。
沈殿分離槽11は、ろ材14を備えるろ過部13を内部に有する。
ろ過部13は、沈殿分離槽11の内部を、ろ過部13の下方に位置する沈殿部12と、ろ過部13の上方に位置するろ過水部15と、に区分する。
沈殿分離槽11は、液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
ろ過部13は、例えば、上向流式ろ過である。
ろ材14は、例えば、繊維ろ材やウレタン樹脂などの浮上ろ材である。
沈殿分離槽11の容積は、回収する水底堆積物量に依存する。
ろ過部13の断面積は、吸引管21の断面積よりも大きく、沈降分離したい堆積物の粒径に依存する。
沈殿分離槽11の沈殿部12は、第一の沈殿物104を回収する際の利便性を考えて、上下に分割可能な構成であることが好ましい。
固液分離槽44の内部には、膜ろ過装置43が配置され、固液分離槽44の内部を、被処理水部16と、膜ろ過装置43のろ過水側とに区分している。
固液分離槽44及び膜ろ過装置43は、液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
固液分離槽44は、吸引管21、沈殿分離槽11、第一の連結管23A、及び第五の連結管23Eの容積分だけを処理できる能力があればよく、水底から堆積物の吸引した全量を処理する必要がないため設備を小型化できる。
吸引管21は船体外に垂下されている。吸引管21は、一端が水底に接し、他端が沈殿分離槽11の沈殿部12に接続されている。吸引管21の水底と接する一端は、柔軟な形状をしていてもよく、地上からの遠隔操作で周辺の堆積物を吸引できるようにしてもよい。
吸引管21の途中には、開閉バルブ52が設置されている。吸引管21は液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
第一の連結管23Aは、一端が第二の三方バルブ51に接続され、他端が吸引管21の水底近傍部位25に接続されている。第一の連結管23Aの途中には、ポンプ24が設置されている。第一の連結管23Aは、液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
第二の連結管23Bは、一端が第一の三方バルブ50に接続され、他端が固液分離槽44に接続されている。第二の連結管23Bは、液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
第三の連結管23Cは、一端が第二の三方バルブ51に接続され、他端が固液分離槽44内の膜ろ過装置43のろ過水側に接続されている。第三の連結管23Cは、液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
第四の連結管23Dは、一端が第一の三方バルブ50に接続され、他端が第二の三方バルブ51に接続されている。第四の連結管23Dは、液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
第五の連結管23Eは、一端が沈殿分離槽11のろ過水部15に接続され、他端が第一の三方バルブ50に接続されている。第五の連結管23Eは、液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
吸引管21の内径は、回収しようとする水底堆積物の粒径に依存する。例えば、回収対象の水底堆積物の粒径が50mmであれば、その2倍以上の100mmであれば、吸引管21が閉塞する可能性が小さい。
第一の連結管23A、第二の連結管23B、第三の連結管23C、第四の連結管23D、及び第五の連結管23Eの内径は、粒径の大きな堆積物が除去された後の水が通過するため、吸引管21の内径より細くても問題ない。
沈殿分離槽11のろ過水部15と、固液分離槽44の被処理水部16とは、第五の連結管23Eと、第一の三方バルブ50と、第二の連結管23Bと、を介して接続されている。
膜ろ過装置43は、第一の連結管23Aとは、第三の連結管23Cと、第二の三方バルブ51と、を介して接続されている。
沈殿分離槽11のろ過水部15と、第一の連結管23Aとは、第五の連結管23Eと、第一の三方バルブ50と、第四の連結管23Dと、第二の三方バルブ51と、を介して接続されている。
本実施形態に係る水底堆積物回収設備1は、船体内に設置してもよいし、地上に設置してもよいし、水上プラント上に設置してもよいし、陸上を走行可能な車両に設置してもよい。
水底堆積物回収設備1を船体内に設置する場合の船は、例えば、自力で航行できる船舶であってもよいし、自力で航行できない船舶であってもよい。自力で航行できない船舶としては、例えば、動力無し艀が挙げられる。
本実施形態に係る水底堆積物回収方法を、図1を参照しながら説明する。
吸引管21は、水底堆積物(以下、単に「堆積物」という場合がある。)とともに水を懸濁水102として吸い上げ、沈殿分離槽11の沈殿部12に流入させる。吸引管21は液密構造であり、懸濁水102は空気と接触しないため、懸濁水102中の堆積物中の金属の酸化による溶出が抑制される。
沈殿分離槽11の沈殿部12に流入した懸濁水102は、堆積物の粒子の沈降及びろ過によって分離が行われる。沈殿部12では、ろ過部13の断面積を吸引管21の断面積より大きくとることにより流速が落ちる。そのため、堆積物の粒子のうち、粒径が大きな粒子は沈降して沈殿部12に第一の沈殿物104として沈殿する。
懸濁水102に含まれる堆積物の粒子のうち、粒径が小さな粒子は、一部がろ過部13を通過してろ過水部15に移動し、残部がろ過部13を通過せず、ろ過面に堆積する。堆積した粒子は、ポンプ24の停止後に、沈殿部12の底部に、第一の沈殿物104として留まる。
第一の三方バルブ50の開通方向を第五の連結管23Eと第四の連結管23Dとが開通する方向に切り替え、第二の三方バルブ51の開通方向を第四の連結管23Dと第一の連結管23Aとが開通する方向に切り替え、ポンプ24を稼働させた場合には、ろ過水部15の内部の内容物は、第五の連結管23E、第一の三方バルブ50、第四の連結管23D、第二の三方バルブ51、及び第一の連結管23Aを通じて、吸引管21の水底近傍部位25に還流される。
水底からの堆積物の吸引終了後、吸引管21、沈殿分離槽11、第一の連結管23A、及び第五の連結管23Eには、沈殿分離槽11で沈降しなかった粒子が残存している。これらの残存している粒子を以下のとおり回収する。
吸引管21の一端を少し上昇させて、水底から離れさせる。また、第一の三方バルブ50の開通方向を第五の連結管23Eと第二の連結管23Bとが開通する方向に切り替え、第二の三方バルブ51の開通方向を第三の連結管23Cと第一の連結管23Aとが開通する方向に切り替え、ポンプ24を稼働させる。沈殿分離槽11のろ過水部15内部の内容物は、第五の連結管23E、第一の三方バルブ50、及び第二の連結管23Bを通じて、固液分離槽44の被処理水部16に導かれ、被処理水部16の内容物は、膜ろ過装置43によって固体が除去された後、液体が、第三の連結管23C、第二の三方バルブ、及び第一の連結管23Aを通じて、吸引管21の水底近傍部位25に還流される。固液分離槽44の底部には、吸引管21、沈殿分離槽11、第一の連結管23A及び第五の連結管23Eに残存していた粒子が固液分離され、ポンプ24の停止後に第二の沈殿物105として沈殿する。
吸引管21、沈殿分離槽11、第一の連結管23A、及び第五の連結管23Eに残存していた、沈殿部12で沈降しなかった粒子を固液分離槽44で処理した後、開閉バルブ52を閉じ、第二の三方バルブ51の開通方向を第三の連結管23Cと第四の連結管23Dとが開通する方向に切り替えて、沈殿分離槽11と固液分離槽44とを含む系を閉じる。この際、ろ過部13のろ過面に堆積していた堆積物粒子が沈降し、沈殿部12の底部に、第一の沈殿物104として留まる。
このまま、陸上まで運搬し、陸上で、残留している系内の水を系外に排出し、適切な金属排水処理をする。沈殿分離槽11内、固液分離槽44内、第二の連結管23B内、第三の連結管23C内、第四の連結管23D内、及び第五の連結管23E内の水の処理をすればよいので、水底堆積物とともに吸引した水を全量処理する場合に比べて、小規模な処理施設で十分となる。
系内の水をすべて排出した後に、沈殿分離槽11の沈殿部12の上部と下部とを分離して、第一の沈殿物104を回収する。この際には好気的な雰囲気になってもかまわない。また、固液分離槽44の内部の第二の沈殿物105も回収する。
本実施形態の水底堆積物回収設備及び水底堆積物回収方法によれば、水底堆積物からの金属溶出量を抑制できるとともに、設備を小型化できるので、水底堆積物回収設備を船舶に設置することも可能であり、地上設備を不要とすることができる。特に、膜ろ過装置による処理水量を少なくできるので、水底堆積物の回収コストが優れている。
[第1の実施形態の変形例]
図2に、本発明の第1の実施形態に係る水底堆積物回収設備の変形例の概略を示す。
図2に示す水底堆積物回収設備2は、図1に示す水底堆積物回収設備1に、不活性ガス源71、不活性ガス源71とろ過水部15とを接続する不活性ガス管72及び不活性ガス管72の途中に設けられた不活性ガスバルブ53、並びに、沈殿分離槽11の沈殿部12と固液分離槽44の底部とを接続する引抜管33、の一方又は両方を付加したものである。引抜管33の途中には、第二の開閉バルブ54が設けられている。
水底堆積物回収設備2のその他の構成は、水底堆積物回収設備1と同様である。
ここで、不活性ガスとしては、窒素ガス、水素ガス、アルゴンガス、ネオンガス、ネオンガス、クリプトンガス、キセノンガス等が挙げられる。また二酸化炭素ガスも、酸化防止の観点からすると、不活性ガスとして挙げられる。
第一の実施形態では、沈殿分離槽11と固液分離槽44とを含む系内に残留している水を排出する際、空気を用いたが、本変形例では、空気ではなく、沈殿分離槽11のろ過水部15に不活性ガス源71から不活性ガスを注入する。空気ではなく不活性ガスを注入することで、金属の酸化による溶出がさらに抑制され、排水処理がさらに容易となる。
また、船上でできるかぎり余計な水を排出しておく場合は、図2に示すとおり、沈殿部12と固液分離槽44とを、引抜管33で接続しておき、開閉バルブ52を閉じ、第二の開閉バルブ54を開け、第一の三方バルブ50の開通方向を第五の連結管23Eと第四の連結管23Dとが開通する方向に切り替え、第二の三方バルブ51の開通方向を第三の連結管23Cと第一の連結管23Aとが開通する方向に切り替える。この状態でポンプ24を稼働させて、沈殿分離槽11中の水分(懸濁水)を固液分離槽44に移し、固液分離処理することで水を排除する。この際、空気ではなく、不活性ガスを沈殿分離槽11のろ過水部15に注入すると、金属の酸化による溶出が抑制されているため、直接排水する。
[第2の実施形態]
図3に、本発明の第2の実施形態に係る水底堆積物回収設備の概略を示す。
図3に示す水底堆積物回収設備3は、図1に示す水底堆積物回収設備1の、ろ過水部15、被処理水部16、第五の連結管23E、及び第二の連結管23Bが一体化し、ろ過水・被処理水部17を構成したものである。図1に示す水底堆積物回収設備1に比べ、第一の三方バルブ50が不要となり、さらに設備が小型化される。図1に示す水底堆積物回収設備1における第四の連結管23Dは、図3に示す水底堆積物回収設備3では、第二の三方バルブ51とろ過水・被処理水部17とを連結する第六の連結管23Fとなっている。
図3に示す水底堆積物回収設備3における沈殿分離部11A、固液分離部44Aは、それぞれ、図1に示す水底堆積物回収設備1における沈殿分離槽11、固液分離槽44に相当する。沈殿分離部11A、固液分離部44Aで、一体型分離槽10を構成する。
以下、水底堆積物回収設備3を詳細に説明する。
図3に示す水底堆積物回収設備3は、吸引管21と、一体型分離槽10と、膜ろ過装置43と、第一の連結管23Aと、第三の連結管23Cと、第六の連結管23Fと、第二の三方バルブ51と、開閉バルブ52と、を備える。この水底堆積物回収設備3は、船体(図示省略)内に設置されている。
一体型分離槽10は、沈殿分離部11A(水底堆積物回収設備1における沈殿分離槽11に相当する。)と、固液分離部44A(水底堆積物回収設備1における固液分離槽44に相当する。)と、を有する。一体型分離槽10は、液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
沈殿分離部11Aは、ろ材14を備えるろ過部13を内部に有する。沈殿分離部11A及びろ過部13は液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
ろ過部13は、沈殿分離部11Aの内部を、ろ過部13の下方に位置する沈殿部12と、ろ過部13の上方に位置するろ過水部15と、に区分する。
ろ過部13は、例えば、上向流式ろ過である。
ろ材14は、例えば、繊維ろ材やウレタン樹脂などの浮上ろ材である。
ろ過部13の断面積は、吸引管21の断面積よりも大きく、沈降分離したい堆積物の粒径に依存する。
沈殿分離部11Aの沈殿部12の容積は、回収する水底堆積物量に依存する。
沈殿分離部11Aの沈殿部12は、第一の沈殿物104を回収する際の利便性を考えて、上下に分割可能な構成であることが好ましい。
固液分離部44Aの内部には、膜ろ過装置43が配置され、固液分離部44Aの内部を、被処理水部16と、膜ろ過装置43のろ過水側と、に区分する。固液分離部44A及び膜ろ過装置43は液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
ろ過水部15及び被処理水部16は連通しており、一体となって、ろ過水・被処理水部17を構成する。
固液分離部44Aは、吸引管21、沈殿部12、ろ過水・被処理水部17、第一の連結管23A、及び第六の連結管23Fの容積分だけを処理できる能力があればよく、水底から堆積物の吸引した全量を処理する必要がないため設備を小型化できる。
吸引管21は船体外に垂下されている。吸引管21は、一端が水底に接し、他端が一体型分離槽10の沈殿部12に接続されている。吸引管21の水底と接する一端は、柔軟な形状をしていてもよく、地上からの遠隔操作で周辺の堆積物を吸引できるようにしてもよい。
吸引管21の途中には、開閉バルブ52が設置されている。吸引管21は液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
第一の連結管23Aは、一端が第二の三方バルブ51に接続され、他端が吸引管21の水底近傍部位25に接続されている。第一の連結管23Aの途中には、ポンプ24が設置されている。第一の連結管23Aは、液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
第三の連結管23Cは、一端が第二の三方バルブ51に接続され、他端が固液分離部44A内の膜ろ過装置43のろ過水側に接続されている。第三の連結管23Cは、液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
第六の連結管23Fは、一端が一体型分離槽10のろ過水・被処理水部17に接続され、他端が第二の三方バルブ51に接続されている。第六の連結管23Fは、液密構造であり、内容物が空気と接触しない構造である。
吸引管21の内径は、回収しようとする水底堆積物の粒径に依存する。例えば、回収対象の水底堆積物の粒径が50mmであれば、その2倍以上の100mmであれば、吸引管21、第一の連結管23A、第三の連結管23C、及び第六の連結管23Fが閉塞する可能性が小さい。
第一の連結管23A、第三の連結管23C、及び第六の連結管23Fの内径は、粒径の大きな堆積物が除去された後の水が通過するため、吸引管21の内径より細くても問題ない。
膜ろ過装置43は、第一の連結管23Aとは、第三の連結管23Cと、第二の三方バルブ51と、を介して接続されている。
一体型分離槽10のろ過水・被処理水部17と、第一の連結管23Aとは、第六の連結管23Fと、第二の三方バルブ51と、を介して接続されている。
本実施形態に係る水底堆積物回収方法を、図3を参照しながら説明する。
吸引管21は、水底堆積物(以下、単に「堆積物」という場合がある。)とともに水を懸濁水102として吸い上げ、一体型分離槽10の沈殿部12に流入させる。吸引管21は液密構造であり、懸濁水102は空気と接触しないため、懸濁水102中の堆積物中の金属の酸化による溶出が抑制される。
一体型分離槽10の沈殿部12に流入した懸濁水102は、堆積物の粒子の沈降及びろ過によって分離が行われる。沈殿部12では、ろ過部13の断面積を吸引管21の断面積より大きくとることにより流速が落ちる。そのため、堆積物の粒子のうち、粒径が大きな粒子は沈降して沈殿部12に第一の沈殿物104として沈殿する。
懸濁水102に含まれる堆積物の粒子のうち、粒径が小さな粒子は、一部がろ過部13を通過してろ過水・被処理水部17に移動し、残部がろ過部13を通過せず、ろ過面に堆積する。堆積した粒子は、ポンプ24の停止後に、沈殿部12の底部に、第一の沈殿物104として留まる。
第二の三方バルブ51の開通方向を第六の連結管23Fと第一の連結管23Aとが開通する方向に切り替え、ポンプ24を稼働させた場合には、ろ過水・被処理水部17の内部の内容物は、第六の連結管23F、第二の三方バルブ51、及び第一の連結管23Aを通じて、吸引管21の水底近傍部位25に還流される。
水底からの堆積物の吸引終了後、吸引管21、一体型分離槽10、第一の連結管23A、及び第六の連結管23Fには、沈殿分離槽11で沈降しなかった粒子が残存している。これらの残存している粒子を以下のとおり回収する。
吸引管21の一端を少し上昇させて、水底から離れさせる。また、第二の三方バルブ51の開通方向を第三の連結管23Cと第一の連結管23Aとが開通する方向に切り替え、ポンプ24を稼働させる。一体型分離槽10のろ過水・被処理水部17の内容物は、膜ろ過装置43によって固体が除去された後、液体が、第三の連結管23C、第二の三方バルブ、及び第一の連結管23Aを通じて、吸引管21の水底近傍部位25に還流される。固液分離部44Aの底部には、吸引管21、一体型分離槽10、及び第六の連結管23Fに残存していた粒子が固液分離され、ポンプ24の停止後に第二の沈殿物105として沈殿する。
吸引管21、一体型分離槽10、第一の連結管23A、及び第六の連結管23Fに残存していた、沈殿部12で沈降しなかった粒子を固液分離部44Aで処理した後、開閉バルブ52を閉じ、第二の三方バルブ51の開通方向を第三の連結管23Cと第六の連結管23Fとが開通する方向に切り替えて、一体型分離槽10を含む系を閉じる。
このまま、陸上まで運搬し、陸上で、残留している系内の水を系外に排出し、適切な金属排水処理をする。沈殿分離部11A内、固液分離部44A内、第三の連結管23C内、及び第六の連結管23F内の水の処理をすればよいので、水底堆積物とともに吸引した水を全量処理する場合に比べて、小規模な処理施設で十分となる。
系内の水をすべて排出した後に、一体型分離槽10の沈殿分離部11Aの沈殿部12の上部と下部とを分離して、第一の沈殿物104を回収する。この際には好気的な雰囲気になってもかまわない。また、固液分離部44Aの内部の第二の沈殿物105も回収する。
本実施形態の水底堆積物回収設備及び水底堆積物回収方法によれば、水底堆積物からの金属溶出量を抑制できるとともに、設備を小型化できるので、水底堆積物回収設備を船舶に設置することも可能であり、地上設備を不要とすることができる。特に、膜ろ過装置による処理水量を少なくできるので、水底堆積物の回収コストが優れている。
[第2の実施形態の変形例]
図4に、本発明の第2の実施形態に係る水底堆積物回収設備の変形例の概略を示す。
図4に示す水底堆積物回収設備4は、図3に示す水底堆積物回収設備3に、不活性ガス源71、不活性ガス源71とろ過水部15とを接続する不活性ガス管72及び不活性ガス管72の途中に設けられた不活性ガスバルブ53、並びに、沈殿分離部11Aの沈殿部12と固液分離部44Aの底部とを接続する引抜管33、の一方又は両方を付加したものである。引抜管33の途中には、第二の開閉バルブ54が設けられている。
水底堆積物回収設備4のその他の構成は、水底堆積物回収設備3と同様である。
第二の実施形態では、一体型分離槽10を含む系内に残留している水を排出する際、空気を用いたが、本変形例では、空気ではなく、一体型分離槽10のろ過水・被処理水部17に不活性ガス源71から不活性ガスを注入する。空気ではなく不活性ガスを注入することで、金属の酸化による溶出がさらに抑制され、排水処理がさらに容易となる。
また、船上でできるかぎり余計な水を排出しておく場合は、図4に示すとおり、沈殿部12と固液分離部44Aとを、引抜管33で接続しておき、開閉バルブ52を閉じ、第二の開閉バルブ54を開け、第二の三方バルブ51の開通方向を第三の連結管23Cと第一の連結管23Aとが開通する方向に切り替える。この状態でポンプ24を稼働させて、沈殿分離部11A中の水分(懸濁水)を固液分離部44Aに移し、固液分離処理することで水を排除する。この際、排除できる水は、膜ろ過装置43の設置面までとなるので、図4に示すように膜ろ過装置43の設置位置をできる限り低位置とする。また、空気ではなく、不活性ガスを一体型分離槽10のろ過水・被処理水部17に注入すると、金属の酸化による溶出が抑制されているため、直接排水する。
回収する水底堆積物の最大対象粒径を50mmとすると、吸引管21の内径は100mmとなる。すなわち、吸引管21の断面積は、0.00785mとなる。このとき、対象粒径を球形と仮定すると、対象粒子の水中での最大沈降速度は1.581m/sと考えられる。よって対象粒子を吸引により回収するためには、流速1.581m/s以上で吸引する必要があり、すなわち、0.0124m/s以上の流量が必要となる。
今、ろ過部13の断面積を16m(例えば、4m×4m)とすると、ろ過部での流速は0.000776m/sとなる。この流速は、粒子の粒径が約30μmの沈降速度に相当するため、粒径が約30μm以上の粒子は沈殿分離槽11で沈降し、その多くが第一の沈殿物104となる(沈降するとはいえ、沈降速度が遅く懸濁している状態の粒子も存在する)。ろ過部13では、沈殿部12で沈降しなかった粒子や浮遊性のものをろ過し、沈殿部12に残存させる。
水底堆積物の回収に要する時間(稼働時間)を8時間とすると、総吸引量は約357mとなる。このとき吸引した水に含まれる堆積物の割合を1%とすると、堆積物は約3.6mとなる。沈殿部12での第一の沈殿物104の含水率を90%(実際の水底堆積時程度)とすると、見かけ上の容積は約36m、高さ2.25mとなる。ろ過部とろ過水側の高さなどの第一の沈殿物104以外の高さを合わせて2mとすると、沈殿分離槽11の高さは約4.25m必要であることがわかる。
本発明を使用すれば、沈殿分離槽11の第一の沈殿物104以外の容積32m(16m×2m)と吸引管の容積(深さ100mと仮定すると約0.79m)と各連結管の容積の合計値(内径100mm、延長10mと仮定すると約0.08m)を足し合わせた量が固液分離槽44で処理する量となる。すなわち、吸引した全量を処理するには、321m(総吸引量357m−第一の沈殿物104の見かけ上の容積36m)を処理できる設備が必要であるが、本発明では、32.87mだけでよく、約90%の処理量ダウンが可能となる。すなわち小型化できる。
本発明の水底堆積物回収設備は、小型化でき、地上の排水処理設備が必要ないので、船舶に搭載して効率的に水底堆積物を回収できる。
1,2,3,4 水底堆積物回収設備
10 一体型分離槽
11 沈殿分離槽
11A 沈殿分離部
13 ろ過部
14 ろ材
15 ろ過水部
16 被処理水部
17 ろ過水・被処理水部
21 吸引管
23A 第一の連結管
23B 第二の連結管
23C 第三の連結管
23D 第四の連結管
23E 第五の連結管
23F 第六の連結管
24 ポンプ
25 水底近傍部位
31 ろ過水輸送管
33 引抜管
43 膜ろ過装置
44 固液分離槽
44A 固液分離部
50 第一の三方バルブ
51 第二の三方バルブ
52 開閉バルブ
53 不活性ガスバルブ
54 第二の開閉バルブ
71 不活性ガス源
72 不活性ガス管
102 懸濁水
104 第一の沈殿物
105 第二の沈殿物

Claims (10)

  1. 吸引管と、沈殿分離槽と、固液分離槽と、膜ろ過装置と、第一の連結管と、第二の連結管と、第三の連結管と、第四の連結管と、第五の連結管と、第一の三方バルブと、第二の三方バルブと、開閉バルブと、ポンプと、を備える水底堆積物回収設備であって、
    前記吸引管、前記沈殿分離槽、前記固液分離槽、前記膜ろ過装置、前記第一の連結管、前記第二の連結管、前記第三の連結管、前記第四の連結管、前記第五の連結管、前記第一の三方バルブ、前記第二の三方バルブ、及び前記開閉バルブは液密構造であり、
    前記沈殿分離槽は、ろ材を備えるろ過部を内部に有し、
    前記ろ過部は、前記沈殿分離槽の内部を、前記ろ過部の下方に位置する沈殿部と、前記ろ過部の上方に位置するろ過水部と、に区分し、
    前記膜ろ過装置は、前記固液分離槽の内部に設置され、前記固液分離槽の内部を、被処理水部と、前記膜ろ過装置のろ過水側と、に区分し、
    前記吸引管は、一端が水底に接し、他端が前記沈殿分離槽の前記沈殿部に接続され、前記吸引管の途中には、前記開閉バルブが設置され、前記第一の連結管は、一端が前記第二の三方バルブに接続され、他端が前記吸引管の水底近傍部位に接続され、前記第一の連結管の途中には、前記ポンプが設置され、前記第二の連結管は、一端が前記第一の三方バルブに接続され、他端が前記固液分離槽に接続され、前記第三の連結管は、一端が前記第二の三方バルブに接続され、他端が前記膜ろ過装置に接続され、前記第四の連結管は、一端が前記第一の三方バルブに接続され、他端が前記第二の三方バルブに接続され、前記第五の連結管は、一端が前記沈殿分離槽の前記ろ過水部に接続され、他端が前記第一の三方バルブに接続された、
    水底堆積物回収設備。
  2. さらに、不活性ガス源、前記不活性ガス源と前記ろ過水部とを接続する不活性ガス管及び前記不活性ガス管の途中に設けられた不活性ガスバルブ、並びに、前記沈殿分離槽の前記沈殿部と前記固液分離槽の底部とを接続する引抜管及び前記引抜管の途中に設けられた第二の開閉バルブ、のいずれか一方又は両方を備える、請求項1に記載の水底堆積物回収設備。
  3. 船舶に設置されている、請求項1又は2に記載の水底堆積物回収設備。
  4. 前記第一の三方バルブの開通方向を前記第五の連結管と前記第四の連結管とが開通する方向とし、前記第二の三方バルブの開通方向を前記第四の連結管と前記第一の連結管とが開通する方向とし、前記吸引管の途中に設けられた前記開閉バルブを開き、前記ポンプを作動させ、
    前記吸引管で水底堆積物を水とともに吸引して、前記沈殿分離槽の前記沈殿部に導入し、
    前記ろ過部によってろ過し、
    前記ろ過水部の内容物を前記第五の連結管、前記第四の連結管及び前記第一の連結管を通して、前記吸引管の水底近傍部位に還流させ、
    前記沈殿分離槽の前記沈殿部に沈殿した沈殿物を回収する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の水底堆積物回収設備を用いた、水底堆積物回収方法。
  5. 次いで、前記第一の三方バルブの開通方向を前記第五の連結管23Eと前記第二の連結管とが開通する方向とし、前記第二の三方バルブの開通方向を前記第三の連結管と前記第一の連結管とが開通する方向とし、前記ポンプを作動させ、
    前記沈殿分離槽の前記ろ過水部の内容物を、前記第五の連結管及び前記第二の連結管を通して、前記固液分離槽の前記被処理水部に導き、
    前記被処理水部の内容物を、前記膜ろ過装置によってろ過し、ろ過水を、前記第三の連結管及び前記第一の連結管を通して、前記吸引管の前記水底近傍部位に還流させ、
    前記固液分離槽の底部に沈殿した沈殿物を回収する、
    請求項4に記載の水底堆積物回収方法。
  6. 吸引管と、一体型分離槽と、膜ろ過装置と、第一の連結管と、第三の連結管と、第六の連結管と、第二の三方バルブと、開閉バルブと、ポンプと、を備える水底堆積物回収設備であって、
    前記吸引管、前記一体型分離槽、前記膜ろ過装置、前記第一の連結管、前記第三の連結管、前記第六の連結管、前記第二の三方バルブ、及び前記開閉バルブは液密構造であり、
    前記一体型分離槽は、沈殿分離部と、固液分離部と、を有し、
    前記沈殿分離部は、ろ材を備えるろ過部を内部に有し、
    前記ろ過部は、前記沈殿分離部の内部を、前記ろ過部の下方に位置する沈殿部と、前記ろ過部の上方に位置するろ過水部と、に区分し、
    前記固液分離部の内部には、前記膜ろ過装置が配置され、前記固液分離部の内部を、被処理水部と、前記膜ろ過装置のろ過水側と、に区分し、
    前記ろ過水部及び前記被処理水部は連通しており、一体となって、ろ過水・被処理水部を構成し、
    前記吸引管は、一端が水底に接し、他端が前記沈殿分離部の前記沈殿部に接続され、前記吸引管の途中には、前記開閉バルブが設置され、前記第一の連結管は、一端が前記第二の三方バルブに接続され、他端が前記吸引管の水底近傍部位に接続され、前記第一の連結管の途中には、前記ポンプが設置され、前記第三の連結管は、一端が前記第二の三方バルブに接続され、他端が前記膜ろ過装置に接続され、前記第六の連結管は、一端が前記沈殿分離部の前記ろ過水部に接続され、他端が前記第二の三方バルブに接続された、
    水底堆積物回収設備。
  7. さらに、不活性ガス源、前記不活性ガス源と前記ろ過水部とを接続する不活性ガス管及び前記不活性ガス管の途中に設けられた不活性ガスバルブ、並びに、前記沈殿分離部の前記沈殿部と前記固液分離部の底部とを接続する引抜管及び前記引抜管の途中に設けられた第二の開閉バルブ、のいずれか一方又は両方を備える、請求項6に記載の水底堆積物回収設備。
  8. 船舶に設置されている、請求項6又は7に記載の水底堆積物回収設備。
  9. 前記第二の三方バルブの開通方向を前記第六の連結管と前記第一の連結管とが開通する方向とし、前記吸引管の途中に設けられた前記開閉バルブを開き、前記ポンプを作動させ、
    前記吸引管で水底堆積物を水とともに吸引して、前記一体型分離槽の前記沈殿部に導入し、
    前記ろ過部によってろ過し、
    前記ろ過水・被処理水部の内容物を前記第六の連結管及び前記第一の連結管を通して、前記吸引管の水底近傍部位に還流させ、
    前記沈殿部に沈殿した沈殿物を回収する、
    請求項6〜8のいずれか1項に記載の水底堆積物回収設備を用いた、水底堆積物回収方法。
  10. 次いで、前記第二の三方バルブの開通方向を前記第三の連結管と前記第一の連結管とが開通する方向とし、前記ポンプを作動させ、
    前記ろ過水・被処理水部の内容物を、前記膜ろ過装置によってろ過し、ろ過水を、前記第三の連結管及び前記第一の連結管を通して、前記吸引管の前記水底近傍部位に還流させ、
    前記固液分離部の底部に沈殿した沈殿物を回収する、
    請求項9に記載の水底堆積物回収方法。
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