JP2021047082A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動分析装置において、複数の光度計を1つのセルディスク上に配置した場合に、一の光度計光源からセルに照射した光がセル内で散乱し、隣接したセル(互いに近くに配置したセル)や隣接した光度計(互いに近くに配置した光度計)の受光器へ入射することを防ぐ技術を提供する。【解決手段】試料と試薬とを反応させる複数のセル8を円環状に載置するセルディスク9と、セル8に光を照射する第1光源18および第2光源20と、第1光源18から照射された光を検知する第1受光器19と、第2光源20から照射された光を検知する第2受光器21と、複数のセル8のそれぞれの間に配置され、セル8の側面の幅寸法より広い幅を有する複数の遮光板17と、を備え、複数の遮光板17は、第1光源18から出た光が第2受光器21に入射したり、第2光源20から出た光が第1受光器19に入射したりするのを防ぐように構成される、自動分析装置。【選択図】図4

Description

本開示は、例えば、臨床検査用の自動分析装置に関する。
自動分析装置においては、近年作業効率が高く、信頼性の高い装置が求められており、多機能化、小型化が進んでいる。それを実現させる手段の一つとして、1つのセルディスクに感度や、測定項目が異なる複数の光度計を配置する方法がある。複数の光度計を配置する場合、互いをなるべく近い位置に配置することで、ほぼ同時点での反応を測定可能となる。この状態で複数の光度計でのデータを比較、検証することにより、信頼性がより高められる。
しかし、現在主に使用されている自動分析装置のセルは小さいため、周囲に光度計を複数配置するのは困難である場合が多い。そこで、現実的には、なるべく近い距離、可能であれば隣あったセルに対して複数の光度計を配置することが望まれる。ただし、この場合、光度計同士をあまり近づけてしまうと各々の光源からセルに入射した光が隣接する受光器への迷光になってしまう可能性がある。セルに入射した光は、セル内の反応液で散乱して直接隣接した受光器に入射するだけでなく、隣接したセルに入射し、その後散乱により隣接した受光器に入射する可能性も考えられる。
隣接した光源からの迷光を避ける方法として、セルの側面を遮光する方法が考えられる。セルの側面を遮光する方法としては、黒色石英ガラスと透明石英ガラスを組み合わせた光学分析用セルの作製方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。他にもコーティングや塗装により側面を遮光する方法が考えられる。
特開2006−27930号公報
上述した従来の方法を用いればセル側面から隣接したセルに入射する光の遮光は可能であるが、散乱した光が透光面を通過して隣接したセルや隣接した光度計の受光器へ迷光として入る危険性が依然としてある。
臨床検査用の自動分析装置では、光度計で透過光量を測定するのではなく、散乱光量を測定することによる高感度化も試みられている。例えば、抗原抗体反応を利用した試薬では、サンプル中に含まれる抗原と試薬中に含まれる抗体を反応させる。抗原抗体反応物を作り、その粒子に光を照射させて、その散乱した光または透過した光の大きさを計測する。このような散乱光度計では微小な散乱光の変化を計測することで高感度化を測っている。このため、透光面を通過して入る迷光は、高感度化に対して大きな影響を与える可能性がある。
本開示は、このような状況に鑑み、自動分析装置において、複数の光度計を1つのセルディスク上に配置した場合に、一の光度計光源からセルに照射した光がセル内で散乱し、隣接したセル(互いに近くに配置したセル)や隣接した光度計(互いに近くに配置した光度計)の受光器へ入射することを防ぐ技術を提供する。
上記課題を解決するために、本開示は、試料と試薬とを反応させる複数のセルを円環状に載置するセルディスクと、セルに光を照射する第1光源および第2光源と、第1光源から照射された光を検知する第1受光器と、第2光源から照射された光を検知する第2受光器と、複数のセルのそれぞれの間に配置され、セルの側面の幅寸法より広い幅を有する複数の遮光板と、を備え、複数の遮光板は、第1光源から出た光が第2受光器に入射し、第2光源から出た光が第1受光器に入射するのを防ぐように構成される、自動分析装置を提案する。
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではないことを理解する必要がある。
本開示の技術によれば、複数の光度計を1つのセルディスクに備え、各光度計を近接した位置に配置しながら、各光度計が迷光の影響を受けない自動分析装置を実現することが可能となる。
各実施形態で共通に用いられる自動分析装置100の全体概略構成例を示す図である。 第1の実施形態における、遮光板17とセル8との配置関係を示す概略図である。 一般的な複数の光度計の配置例の平面図である。 第1の実施形態における複数の測定部の配置例を示す平面図である。 第2の実施形態における、遮光板17とセル8との配置関係例を示す概略図である。 散乱光受光器21をセル8に近づけることにより得られる技術的効果を説明するための図である。 第3の実施形態における、遮光板17とセル8との配置関係例を示す概略図である。 光源18をセル8に近づけることにより得られる技術的効果を説明するための図である。 遮光板17を斜めに配置した場合のセルディスク9内の様子を示す平面図である。 第5の実施形態による連セル108と遮光板ユニット117の概略構成例を示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本開示の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本開示の理解のためのものであり、決して本開示を限定的に解釈するために用いられるものではない。
本実施形態では、当業者が本開示を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本開示の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
(1)第1の実施形態
<自動分析装置の全体構成例>
図1は、各実施形態で共通に用いられる自動分析装置100の全体概略構成例を示す図である。
自動分析装置100は主に、(i)サンプルディスク3、試薬ディスク6、およびセルディスク9の3種類のディスクと、(ii)これらのディスク間でサンプルや試薬を移動させるサンプル分注機構10および試薬分注機構11と、(iii)サンプル分注機構10および試薬分注機構11の動作を制御する制御回路101と、(iv)透過光を測定する透過光測定回路102と、(v)散乱光を測定する散乱光測定回路103と、(vi)透過光測定回路102や散乱光測定回路103による測定データを解析する解析部1041と、(vii)制御データ、測定データ、および解析データを格納するデータ格納部1042を含むコンピュータ(PC)104と、(viii)データ格納部1042にデータを入力する入力部(入力デバイス:キーボード、マウス、各種スイッチ、マイク、スキャナなど)105と、(ix)データ格納部1042からデータを取得して出力する出力部(出力デバイス:ディスプレイ、プリンタ、スピーカなど)106と、を備えている。
サンプルディスク3には、サンプル1を収めたサンプルカップ2が円周上に複数配置される。試薬ディスク6には、試薬4を収めた試薬ボトル5が複数配置される。セルディスク9には、内部でサンプル1と試薬4とを混合させ反応液7とするセル8が円周上に複数配置される。
サンプル分注機構10は、サンプルカップ2からセル8にサンプル1を一定量移動させる。試薬分注機構11は、試薬ボトル5からセル8に試薬4を一定量移動させる。攪拌部12は、セル8内で、サンプル1と試薬4を攪拌し混合させる。洗浄部(洗浄機構)14は、分析の終了したセル8から反応液7を排出して洗浄する。洗浄されたセル8には再びサンプル分注機構10から次のサンプル1が分注され、試薬分注機構11から新しい試薬4が分注され、別の反応に使用される。
セル8は、温度・流量が制御された恒温槽内の恒温流体15に浸漬されており、セル8及びその中の反応液7が一定温度に保たれた状態で移動される。恒温流体15には水を用い、恒温流体の温度と流量を恒温流体制御部(図示せず)によって制御する。恒温流体15の温度は反応温度である37±0.1℃に温調される。
セルディスク円周上の一部に透過光測定部13および散乱光測定部16が備え付けられる。透過光測定部13および散乱光測定部16は、セル中の反応液に光源からの光を照射し、反応液と相互作用した後の光を測定する。
透過光測定部13は、ハロゲンランプ光源からの光を移動中のセル8に照射し、透過した光を、回折格子で分光後、フォトダイオードをアレイ上に並べたフォトダイオードアレイで受光する。受光する波長は、例えば340nm,405nm,450nm,480nm,505nm,546nm,570nm,600nm,660nm,700nm,750nm,800nmである。透過光測定部13は、受光器で受光した透過光量データ(電流量や電圧量に換算される)を、透過光測定回路102を通じてPC内のデータ格納部1042に送る。
散乱光測定部16は、光源としては例えばLED光源等を用いることができ、LED光源からの照射光を移動中のセル8に照射し、透過光を透過光受光器で受光する。LED光源では照射光波長として、例えば700nmを用いることができる。各実施形態では光源としてLEDを用いたが、レーザやキセノンランプ、ハロゲンランプでもよい。散乱光測定部16は、光軸に対して空気中において角度20°、30°だけ離れた方向の散乱光をそれぞれ散乱光受光器で測定し、当該受光器に入射した散乱光量データ(電流量や電圧量に換算される)を、散乱光測定回路103を通じてPC内のデータ格納部1042に送る。
サンプル1中のある測定物質の濃度定量は、次の手順で行われる。すなわち、まず、サンプル分注機構10によりサンプルカップ2内のサンプル1をセル内に一定量分注する。次に、試薬分注機構11により試薬ボトル5内の試薬4をセル内に一定量分注する。これら分注の際は、サンプルディスク3、試薬ディスク6、およびセルディスク9は、制御回路101の制御下にそれぞれの駆動部(図示せず)によって回転駆動される。そして、サンプルカップ2、試薬ボトル5、およびセル8は、サンプル分注機構10あるいは試薬分注機構11のタイミングに合わせて移動する。続いて、攪拌部12は、セル8内のサンプル1と試薬4とを攪拌し、反応液7とする。反応液7からの透過光及び散乱光は、セルディスク9の回転中に、透過光測定部13及び散乱光測定部16の測定位置を通過するたびに測定される。各測定データは、透過光測定回路102あるいは散乱光測定回路103を介して順次データ格納部1042に反応過程データとして蓄積される。一定時間、例えば約10分間測定後、洗浄部(洗浄機構)14はセル8内を洗浄し、次の検査項目の分析が行われる。その間、必要であれば別の試薬4を試薬分注機構11によりセル内に追加して分注し、攪拌部12により攪拌し、さらに一定時間測定する。これにより、一定の時間間隔を持った反応液7の反応過程データがデータ格納部1042に格納される。格納された散乱光測定部16の受光角度別の反応過程データから、解析部1041において一定時間の反応による光量の変化が求められる。そして、あらかじめデータ格納部1042に保持された検量線データに基づき、定量結果が算出され、出力部106より出力(表示)される。各部の制御・分析に必要なデータは、入力部105からデータ格納部1042に入力される。また、各種格納部のデータや結果、およびアラームなどは、出力部106により出力(表示等)される。
<遮光板とセルとの配置関係>
図2は、第1の実施形態における、遮光板17とセル8との配置関係を示す概略図である。各セル8の間は遮光板17で隔てられる。遮光板17は、高さ寸法に関してセル8内に保持される反応液7の高さよりも高く、幅寸法に関してセル8の側面の幅寸法と比べて大きく構成される。これにより、1つのセル8内で散乱した光が当該セル8の側面及び透光面を通過して隣接(近くに配置)した別のセル8や受光器に入り、迷光となるのを防ぐことが可能となる。
<技術的効果>
遮光板17の幅寸法をセル8の側面幅寸法と比べて大きく構成することにより得られる技術的効果について、図3および図4を用いて説明する。図3は、一般的な複数の光度計の配置例の平面図である。図4は、第1の実施形態における複数の測定部の配置例を示す平面図である。
光源18および20からセル8に照射された光のうち、一部が前方・後方に散乱する。遮光板17の幅がセル8の側面の幅と同じかそれ以下の寸法の場合、散乱光は、図3に示すように、前方散乱光24として隣接した透過光受光器19および散乱光受光器21のそれぞれに入射し、後方散乱光25として隣接したセル8に入射する。これら前方散乱光24および後方散乱光25が迷光となる恐れがある。
そこで、図4に示すように、セル8の側面の幅よりも幅の広い遮光板17(例えば、セル8の側面の幅の3倍の幅を有するようにすることができる)を配置することで、隣接した透過光受光器19および散乱光受光器21、セル8への迷光を防ぐことができる。図4では、遮光板17は光源18および20側および透過光受光器19および散乱光受光器21側の両側において、セル8の側面の寸法よりも大きく構成されている(光源18および20側および透過光受光器19および散乱光受光器21側の両側に突出させた構成)。しかし、検出上問題なければ、光源18および20側あるいは透過光受光器19および散乱光受光器21側のいずれかにおいてセル8の側面の寸法よりも大きくするように遮光板17を構成(透過光受光器19および散乱光受光器21側のいずれかに突出させた構成)してもよい。光源18および20側において寸法が大きく構成される場合は、前方散乱光24が迷光となる。透過光受光器19および散乱光受光器21側において寸法が大きく構成される場合は、後方散乱光25が迷光となる。
なお、遮光板17のセル8の両端部からの突出サイズであるが、光源18および20側への突出サイズと透過光受光器19および散乱光受光器21側への突出サイズを略同一にしてもよいし、何れかの突出サイズをもう一方の突出サイズよりも大きくしてもよい。
(2)第2の実施形態
第2の実施形態は、セル8に対して遮光板17を光源側に飛び出した(突出させた)配置とし、反対側の透過光受光器19および散乱光受光器21をセル8に近づけた配置とすることで、遮光性能を向上させながら透過光測定部13および散乱光測定部16の性能を向上する方法について説明する。他の装置構成は第1の実施形態と同様である。
<遮光板とセルとの配置関係>
図5は、第2の実施形態における、遮光板17とセル8との配置関係例を示す概略図である。図5に示されるように、遮光板17は、光源18および20側にのみ飛び出す(突出する)構成となっている。この場合、遮光板17は、セル8の透過光受光器19および散乱光受光器21側には飛び出さない(突出しない)。このため、セルディスク9に切欠き部41を設けることにより、透過光受光器19および散乱光受光器21をセル8に近づけることができる。つまり、透過光受光器19および散乱光受光器21を当該切欠き部41に配置する。これにより、透過光受光器19および散乱光受光器21からセル8の一方の端部までの距離が、光源18および20からセル8のもう一方の端部までの距離よりも短くなるように構成することができる。
<散乱光受光器をセルに近づけた場合の技術的効果>
図6は、散乱光受光器21をセル8に近づけることにより得られる技術的効果を説明するための図であり、散乱光測定部16の概略内部構成例を示している。
散乱光測定部16では、光源20からセル8への照射光のうち、透過光を透過光受光器211で受光し、散乱光を20°および30°の方向にそれぞれ設けられた散乱光受光器212および213で受光する。この時、セル8に近い位置に配置された場合(図5の構成の場合)の散乱光受光器21の形状が参照番号26で表現される。また、セル8から遠い位置に配置された場合の散乱光受光器21の形状が参照番号27で表現される。図6からも分かるように、セル8に近い位置に散乱光受光器21を配置することにより、散乱光受光器21の全体形状(サイズ)を小さくすることができ、装置(自動分析装置100)の処理能力を変えずに装置サイズを小型化することが可能となる。
(3)第3の実施形態
第3の実施形態は、セル8に対して遮光板17を受光器側に飛び出した(突出させた)配置とし、反対側の光源18および20をセルに近づけた配置とすることで、遮光性能を向上させながら透過光測定部13および散乱光測定部16の性能を向上する方法について説明する。他の装置構成は第1の実施形態と同様である。
<遮光板とセルとの配置関係>
図7は、第3の実施形態における、遮光板17とセル8との配置関係例を示す概略図である。図7に示されるように、遮光板17は、透過光受光器19および散乱光受光器21側に飛び出す(突出させた)構成となっている。この場合、遮光板17は、セル8の光源18および20側には飛び出さない。このため、セルディスク9に切欠き部42を設けることにより、光源18および20をセル8に近づけることができる。つまり、光源18および20を当該切欠き部42に配置する。これにより、光源18および20からセル8の一方の端部までの距離が、透過光受光器19および散乱光受光器21からセル8のもう一方の端部までの距離よりも短くなるように構成することができる。
<光源をセルに近づけた場合の技術的効果>
図8は、光源18をセル8に近づけることにより得られる技術的効果を説明するための図であり、透過光測定部13の内部概略構成例を示している。
透過光測定部13の光学系では、光源18から出た光が入射スリット28を通過してセル8に照射される。セル8および受光スリット29を通過した透過光23は、透過光受光器19によって受光(検出)される。
図8(a)は入射スリット28がセル8の近くに配置される場合(本実施形態)の図であり、図8(b)は入射スリット28がセル8の遠くに配置される場合の図である。図8(b)では入射スリット28を通過した光がセル底や反応液面に当たっているため、これらの面で反射した光が受光スリット29を通過して検出部(透過光受光器19)に入射する危険性がある。図8(b)の場合に当該危険性を回避するには光軸30及び反応液面31を高くする必要があり、測定に必要な反応液量が増加してしまう。
一方、図8(a)のように入射スリット28をセル8の近くに配置することにより、セル底および反応液面31での反射による迷光を防ぎながら、より少ない反応液量で測定を行うことが可能となる。
(4)第4の実施形態
第4の実施形態は、セル8よりも幅の寸法が大きい遮光板17をセル8に対して斜めに配置することで、セルディスク9が収容する恒温流体15によってセル8および反応液の温調性能を向上する方法について開示する。
図9は、遮光板17を斜めに配置した場合のセルディスク9内の様子を示す平面図である。恒温流体15として、例えば水が用いられる。また、セルディスク9、セル8、および遮光板17は、測定中反時計回りに回転することを想定する。さらに、遮光板17がセル8の外側に飛び出した(突出した構成)場合を想定する。他の装置構成は他の実施形態と同様である。
セルディスク9が反時計回りに回転すると、セル8の外側を流れる恒温流体15の流れ32は遮光板17に衝突し、セル間を通過して内側へ向かう。この時に遮光板17を回転方向に対して傾けることで、恒温流体15をセル8とセル8の間に向かいやすくなるように誘導することができ、セル8および反応液の温調性能を向上する(反応液の温度を均一化する)ことが可能となる。
なお、第4の実施形態においても、遮光板17の幅の寸法はセル8の側面の幅寸法よりも大きく構成されるので、第1の実施形態で述べた技術的効果を期待することが可能である。
(5)第5の実施形態
第5の実施形態は、複数の遮光板17を連セルに対して着脱可能にし、作業性を向上させた形の連セル108と遮光板ユニット(連遮光板)117の構成について開示する。図10は、第5の実施形態による連セル108と遮光板ユニット117の概略構成例を示す図である。
図10に示されるように、連セル108は、複数のセル8を上部で連結した構造を有している。同様に、遮光板ユニット117も、複数の遮光板17を連結させた連遮光板形状をなしている。遮光板ユニット117と連セル108は、各遮光板17の間に各セル8を差し込むことで着脱可能な構造をなしている。また、遮光板ユニット117の各遮光板17の幅寸法と連セル108の各セル8の側面の幅寸法との関係は、第1から第3の実施形態で説明した関係を採用することができる。
このように、遮光板ユニット117と連セル108とを一体化させることで、連セル108をセルディスク9から取り外した際に遮光板ユニット117も取り外すことが可能となる。恒温槽内の清掃等のメンテナンス作業は、セルディスク9からセル8を取り外して行うのが一般的であり、その際に連セル108と遮光板ユニット117を一度にセルディスク9から取り外すことが可能となる。このため、自動分析装置100の操作の利便性を向上させることができる。また、長期間使用したセル8を交換する際に、遮光板ユニット117を連セル108から取り外すことにより、連セル108のみを交換することができ、よって定期交換が必要な部品数を減らすことが可能となる。
(6)まとめ
(i)各実施形態によれば、セル8の側面の幅寸法より広い幅を有する複数の遮光板17が、各セルの間に配置される。これら複数の遮光板17は、光源18から出た光が散乱光受光器21に入射し、光源20から出た光が透過光受光器19に入射するのを防ぐように構成されている。このような遮光板を配置することにより、迷光が各受光器に入射することを防止することができるようになる。なお、例えば、光源18から出た光がセル8の側面および透光面を通過して隣接したセル8や散乱光受光器21に入射する光や、光源20から出た光がセル8の側面および透光面を通過して隣接したセル8や透過光受光器19に入射する光が迷光として定義される。つまり、複数の遮光板17は、光源18から出た光がセル8の側面および透光面を通過して隣接したセル8や散乱光受光器21に入射するのを防ぎ、光源20から出た光がセル8の側面および透光面を通過して隣接したセル8や透過光受光器19に入射するのを防ぐものである。
(ii)第2の実施形態によれば、複数の遮光板17は、セル8の端部から光源18および20側に突出している。このとき、セルディスク9の外周部(一部)に切欠き部41を設け、ここに透過光受光器19および散乱光受光器21を配置する。これにより、透過光受光器19および散乱光受光器21からセル8の一方の端部までの距離を光源18および20からセル8のもう一方の端部までの距離よりも短く構成することができ、よって、受光器の形状を小さくすることが可能となる。
(iii)第3の実施形態によれば、複数の遮光板17は、セル8の端部から透過光受光器19および散乱光受光器21側に突出している。このとき、セルディスク9の内周部(一部)に切欠き部42を設け、ここに光源18および20を配置する。これにより、光源18および20からセル8の一方の端部までの距離を透過光受光器19および散乱光受光器21からセル8のもう一方の端部までの距離よりも短く構成することができ、よって、セル8の底面および反応液面31での反射による迷光を防ぐと共に、より少ない反応液量で測定することが可能となる。
(iv)第4の実施形態によれば、複数の遮光板17は、セルディスク9の回転方向に対して傾斜を有して配置される。これにより、セルディスク9の回転によって恒温流体15の流れをセル8間に誘導することができ、セル8および反応液の温調性能を向上させることが可能となる。
(v)第5の実施形態によれば、複数のセル8は、個々のセルが結合して構成され(連セル108)、複数の遮光板17は、個々の遮光板が結合して構成される(連遮光板117)。そして、連セル108内の各セル8を連遮光板117の各遮光板17間の空隙に差し込むことで連セル108と連遮光板117とが一体化するように構成される。これにより、セル8のみを交換することができるので、定期交換が必要な部品数を減らすことが可能となる。
1 サンプル
2 サンプルカップ
3 サンプルディスク
4 試薬
5 試薬ボトル
6 試薬ディスク
7 反応液
8 セル
9 セルディスク
10 サンプル分注機構
11 試薬分注機構
12 攪拌部
13 透過光測定部
14 洗浄部(洗浄機構)
15 恒温流体
16 散乱光測定部
17 遮光板
18,20 光源
19 透過光受光器
21、26、27 散乱光受光器
22 照射光
23 透過光
24 前方散乱光
25 後方散乱光
28 入射スリット
29 受光スリット
30 光軸
31 反応液面
32 恒温流体の流れ

Claims (6)

  1. 試料と試薬とを反応させる複数のセルを円環状に載置するセルディスクと、
    前記セルに光を照射する第1光源および第2光源と、
    前記第1光源から照射された光を検知する第1受光器と、
    前記第2光源から照射された光を検知する第2受光器と、
    前記複数のセルのそれぞれの間に配置され、前記セルの側面の幅寸法より広い幅を有する複数の遮光板と、を備え、
    前記複数の遮光板は、前記第1光源から出た光が前記第2受光器に入射し、前記第2光源から出た光が前記第1受光器に入射するのを防ぐように構成される、自動分析装置。
  2. 請求項1において、
    前記複数の遮光板は、前記セルの端部から前記第1および第2光源側あるいは前記第1および第2受光器側の少なくとも一方の方向に突出している、自動分析装置。
  3. 請求項1において、
    前記複数の遮光板は、前記セルの端部から前記第1および第2光源側の方向に突出しており、
    前記セルディスクの外周の一部に切欠き部が設けられ、
    前記第1および第2受光器は、前記切欠き部に配置され、前記第1および第2受光器から前記セルの一方の端部までの距離が、前記第1および第2光源から前記セルのもう一方の端部までの距離よりも短い、自動分析装置。
  4. 請求項1において、
    前記複数の遮光板は、前記セルの端部から前記第1および第2受光器側の方向に突出しており、
    前記セルディスクの内周の一部に切欠き部が設けられ、
    前記第1および第2光源は、前記切欠き部に配置され、前記第1および第2光源から前記セルの一方の端部までの距離が、前記第1および第2受光器から前記セルのもう一方の端部までの距離よりも短い、自動分析装置。
  5. 請求項1において、
    前記複数の遮光板は、前記セルディスクの回転によって前記セルディスクに収容される恒温流体の流れを前記セル間に誘導するように、前記セルディスクの回転方向に対して傾斜を有して配置される、自動分析装置。
  6. 請求項1において、
    前記複数のセルは、個々のセルが結合して構成される連セルであり、
    前記複数の遮光板は、個々の遮光板が結合して構成される連遮光板であり、
    前記連セル内の各セルを前記連遮光板の各遮光板間の空隙に差し込むことで前記連セルと前記連遮光板とが一体化するように構成されている、自動分析装置。
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