JP2021046628A - 母乳パッド - Google Patents

母乳パッド Download PDF

Info

Publication number
JP2021046628A
JP2021046628A JP2019169802A JP2019169802A JP2021046628A JP 2021046628 A JP2021046628 A JP 2021046628A JP 2019169802 A JP2019169802 A JP 2019169802A JP 2019169802 A JP2019169802 A JP 2019169802A JP 2021046628 A JP2021046628 A JP 2021046628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
breast
milk pad
breast milk
slip
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019169802A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7285181B2 (ja
JP2021046628A5 (ja
Inventor
由美 則元
Yumi Norimoto
由美 則元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2019169802A priority Critical patent/JP7285181B2/ja
Publication of JP2021046628A publication Critical patent/JP2021046628A/ja
Publication of JP2021046628A5 publication Critical patent/JP2021046628A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7285181B2 publication Critical patent/JP7285181B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Corsets Or Brassieres (AREA)

Abstract

【課題】弾性部材によりカップ状に成形しつつ、縁寄りの部分の捲れ等を抑制する。【解決手段】上記課題は、乳房を包み込む乳房カバー領域20と、乳房カバー領域20における、横方向WDの両側にそれぞれ取り付けられた、一対の弾性部材30とを有し、弾性部材30の取付け部分が、弾性部材30の収縮力により、縦方向LDに伸長可能に収縮され、それによって乳房カバー領域20がカップ状に成形されており、一対の弾性部材30及びそれらの間の範囲として定まる主成形領域17の、横方向WDの両外側に、下着又は装着者の肌に粘着するためのズレ止め粘着剤40がそれぞれ設けられており、主成形領域17の縦方向LDの両外側に、ズレ止め粘着剤40が設けられておらず、横方向WDにおいてズレ止め粘着剤40の間に位置する部分は、横方向WDの伸長率が5%以下である、ことを特徴とする母乳パッド10により解決される。【選択図】図1

Description

本発明は、母乳パッドに関するものである。
母乳パッドは、授乳期の母親が母乳の漏出により下着等が濡れるのを防止する目的で使用するものであり、ブラジャー等の下着の内側に乳房を包み込むようにして着用されるものである。
母乳パッドとしては、乳房を包み込む乳房カバー領域を一つのみ有し、片方の乳房(下着のカップ部)ごとに個別に取り付けられる独立型(例えば特許文献1参照)のほか、乳房カバー領域を左右一対有し、両方の乳房(両方のカップ部)にわたり取り付けられる左右一体型(例えば特許文献2参照)のものも提案されている。
母乳パッドは、下着及び乳房に対するフィット性を高めるために、乳房カバー領域は立体的なカップ状をなしていることが好ましい。このため、特許文献1記載のものでは、乳房カバー領域における横方向の一方側及び他方側の縁部に縦方向に沿う弾性部材を取付け、この弾性部材の収縮力により横方向の一方側の縁部及び他方側の縁部を縦方向に収縮させ、カップ状に成形することが提案されている。
また、特許文献2記載のものでは、乳房カバー領域における縦方向の一方側及び他方側の縁部に横方向に沿う弾性部材を取付け、この弾性部材の収縮力により縦方向の一方側の縁部及び他方側の縁部を横方向に収縮させ、乳房カバー領域をカップ状に成形することが提案されている。
しかし、これら弾性部材を有する従来の母乳パッドは、装着位置の固定のためのズレ止め粘着剤が、乳房カバー領域における弾性部材の間の狭い領域にしか設けられていないため、下着のカップ部をめくって授乳して元に戻す授乳動作を繰り返すと、ズレ止め粘着剤を有しない縁寄り(外周寄り)の非固定部が、捲れたり、くしゃくしゃに折れたりすることがあり、これを直すために下着のカップ部を再び捲り、非固定部の状態を直すという煩雑な作業が必要であった。
特開2008−174851号公報 特開2008−202167号公報 特開2006−77368号公報
そこで、本発明の主たる課題は、乳房カバー領域を弾性部材によりカップ状に成形しつつ、縁寄りの部分の捲れや折れを抑制することにある。
上記課題を解決した母乳パッドは次記のとおりである。
<第1の態様>
乳房を包み込む乳房カバー領域と、
前記乳房カバー領域における、厚み方向と直交する第1方向の両側にそれぞれ取り付けられた、一対の弾性部材とを有し、
前記弾性部材の取付け部分が、前記弾性部材の収縮力により、前記厚み方向と直交しかつ前記第1方向と直交する第2方向に伸長可能に収縮され、それによって前記乳房カバー領域がカップ状に成形されており、
前記一対の弾性部材を有する部分及びそれらの間の範囲として定まる主成形領域の、前記第1方向の両外側に、下着又は装着者の肌に粘着するためのズレ止め粘着剤がそれぞれ設けられており、
前記主成形領域の前記第2方向の両外側に、前記ズレ止め粘着剤が設けられておらず、
前記第1方向においてズレ止め粘着剤の間に位置する部分は、前記第1方向の伸長率が5%以下である、
ことを特徴とする母乳パッド。
(作用効果)
本母乳パッドによれば、一対の弾性部材よりも縁寄りの部分をズレ止め粘着剤により下着又は装着者の肌に固定することができ、それによって母乳パッドの第1方向における縁寄りの部分の捲れや折れを効果的に抑制することができる。特に、装着の際、ズレ止め粘着剤を有する部分又はその近傍を摘まんで第1方向に引っ張りながら固定しても、弾性部材の伸縮方向が実質的に第2方向のみであるため、弾性部材により収縮した部分が伸びることがなく、当初のカップ状を維持したまま、しっかりと母乳パッドを広げて装着することができる。
これに対して、主成形領域の第2方向(伸縮方向)の両側にズレ止め粘着剤を設けた場合、ズレ止め粘着剤を有する部分又はその近傍を摘まんで第2方向に引っ張りながら固定すると、弾性部材により収縮した部分が伸びてしまい、当初のカップ状で固定することができない。それだけでなく、手を離すと弾性部材の収縮力により当初のカップ状に戻ろうとする力が、固定対象である下着や装着者の肌に作用し、下着のカップ部が変形したり、肌がつれたりするおそれがある。また、主成形領域の第2方向(伸縮方向)の両側にズレ止め粘着剤を設けたとしても、第1方向においてズレ止め粘着剤の間に位置する部分が第1方向に弾性伸縮してしまうと、同様の問題が発生する。したがって、本母乳パッドでは、主成形領域の第2方向の両外側に、ズレ止め粘着剤が設けられておらず、かつ第1方向においてズレ止め粘着剤の間に位置する部分は、第1方向の伸長率が5%以下(実質的に弾性伸縮しない)となっている。
<第2の態様>
前記乳房カバー領域を一つのみ有し、
前記第1方向は、横方向又は斜め方向である、
第1の態様の母乳パッド。
(作用効果)
乳房カバー領域を一つのみ有する独立型の母乳パッドの場合、ズレ止め粘着剤が主成形領域の横方向又は斜め方向の両外側に設けられていると、装着の際、ズレ止め粘着剤を有する部分を摘まんで引っ張る方向が横方向又は斜め方向となり、手が動かしやすく、装着作業が容易となる。特にズレ止め粘着剤をブラジャーに固定するタイプの場合、ブラジャーの寸法、形状によっては、母乳パッドがブラジャーのカップ部の上側にはみ出るため、ズレ止め粘着剤が縦方向の両側に設けられていると、一方のズレ止め粘着剤の固定が不十分になるおそれがある。これに対し、ズレ止め粘着剤が横方向又は斜め方向の両側に設けられていると、このような問題が起こりにくい。
<第3の態様>
一体化された、左右一対の前記乳房カバー領域を有しており、
前記第1方向は横方向である、
第1の態様の母乳パッド。
(作用効果)
左右一対の乳房カバー領域が一体化された一体型の母乳パッドの場合、ズレ止め粘着剤が主成形領域の横方向の両外側に設けられていると、装着の際、ズレ止め粘着剤を有する部分を摘まんで引っ張る方向は横方向であると、手が動かしやすく、装着作業が容易となる。特にズレ止め粘着剤をブラジャーに固定するタイプの場合、ブラジャーの寸法、形状によっては、母乳パッドがブラジャーのカップ部の上側にはみ出るため、ズレ止め粘着剤が主成形領域の縦方向の両外側に設けられていると、一方のズレ止め粘着剤の固定が不十分になるおそれがある。これに対し、ズレ止め粘着剤が横方向の両側に設けられていると、このような問題が起こりにくい。
<第4の態様>
左右一対の前記乳房カバー領域をつなぐ中央領域と、各前記乳房カバー領域の側方に突出するサイドウイングとを有し、
前記ズレ止め粘着剤が、前記中央領域の内面及び前記サイドウイングの内面にそれぞれ設けられている、
第3の態様の母乳パッド。
(作用効果)
授乳中の就寝時に?乳パッドが必要な?性は、ブラジャーに?乳パッドを貼り付けて使っている?が多い。しかし、就寝中にブラジャーを着けることは、締めつけや蒸れによる不快感をもたらすため好ましいものではない。これに対して本態様のように、母乳パッドをブラジャーのような形状とし、その中央領域及びサイドウイングの内面(肌側面)にズレ止め粘着剤を設けると、母乳パッド単独で装着者の肌に粘着固定することができる。よって、本母乳パッドによれば、ブラジャーを不要とし、締めつけや蒸れによる不快感を軽減することができる。
<第5の態様>
前記サイドウイングは、乳房カバー領域から側方に離間した位置にズレ止め粘着剤を有するとともに、ズレ止め粘着剤と乳房カバー領域との間に設けられた横方向に弾性伸縮する伸縮部を有する、
第4の態様の母乳パッド。
(作用効果)
このようにサイドウイングに伸縮部を設けることにより、呼吸等による乳房の動きに母乳パッドが追従して変形することができ、装着感が良好となる。
<第6の態様>
前記中央領域は、内面に接する液体を吸収する吸収体を内蔵しており、
前記中央領域では、前記吸収体が前記ズレ止め粘着剤よりも縦方向両側にはみ出している、
第4又は5の態様の母乳パッド。
(作用効果)
本態様のように、一体型母乳パッドの中央領域にも吸収体を内蔵させ、胸の谷間にかいた汗を吸収できるようにするとより好ましい。
<第7の態様>
前記中央領域に設けられた前記ズレ止め粘着剤の最大幅が、一方の乳房カバー領域における縦方向寸法が最大の部分と、他方の乳房カバー領域における縦方向寸法が最大の部分との横方向間隔の5〜10倍である、
第4〜6のいずれか1つの態様の母乳パッド。
(作用効果)
一体型母乳パッドの中央領域にズレ止め粘着剤を設ける場合、ズレ止め粘着剤の幅が広すぎると乳房に対するフィット性が低下するおそれがあり、ズレ止め粘着剤の幅が狭すぎると固定が不十分になるおそれがあるため、本態様の範囲内とすることが好ましい。
<第8の態様>
前記中央領域に設けられた前記ズレ止め粘着剤の幅が、縦方向両側に向かうにつれて拡大している、
第4〜7のいずれか1つの態様の母乳パッド。
(作用効果)
一体型母乳パッドの中央領域にズレ止め粘着剤を設ける場合、ズレ止め粘着剤の幅が縦方向に一定であってもよいが、本態様のように縦方向両側に向かうにつれて拡大していると、乳房に対するフィット性が良好となるため好ましい。
<第9の態様>
前記乳房カバー領域は吸収体を内蔵しており、
前記弾性部材は、前記第2方向の少なくとも一部が前記吸収体と重なるように配置されている、
第1〜8のいずれか1つの態様の母乳パッド。
(作用効果)
本態様のように、吸収体に対して直接的に弾性部材の収縮力を作用させ、吸収体も含めてカップ状に成形することにより、乳房に対するフィット性がより一層良好となる。
<第10の態様>
前記一対の弾性部材は、前記第2方向の両側に向かうにつれて互いの間隔が狭くなるように曲線状に配置された細長状の弾性部材である、
第1〜9のいずれか1つの態様の母乳パッド。
(作用効果)
本態様のように曲線状に細長状の弾性部材を配置すると、乳房カバー領域がより丸みを帯びたカップ状に成形されるため好ましい。
本発明によれば、乳房カバー領域を弾性部材によりカップ状に成形しつつ、縁寄りの部分の捲れや折れを抑制することができる、等の利点がもたらされる。
独立型母乳パッドの外面を示す平面図である。 図1のA−A線断面図である。 独立型母乳パッドの装着状態を示す斜視図である。 一体型母乳パッドの内面を示す平面図である。 図4のB−B線断面図である。 一体型母乳パッドの装着状態を示す斜視図である。 他の独立型母乳パッドの外面を示す平面図である。 他の一体型母乳パッドの内面を示す平面図である。 他の独立型母乳パッドの外面を示す平面図である。 他の一体型母乳パッドの内面を示す平面図である。 図10のC−C線断面図である。 他の一体型母乳パッドの内面を示す平面図である。 図12のD−D線断面図である。
以下、母乳パッドの例について添付図面を参照しながら詳説する。断面図における点模様部分はその表側及び裏側に位置する各構成部材を接合する接合手段としての接着剤を示しており、ホットメルト接着剤のベタ、ビード、カーテン、サミット若しくはスパイラル塗布、又はパターンコート(凸版方式でのホットメルト接着剤の転写)などにより、あるいは弾性部材の固定部分はこれに代えて又はこれとともにコームガンやシュアラップ塗布などの弾性部材の外周面への塗布により形成されるものである。ホットメルト接着剤としては、例えばEVA系、粘着ゴム系(エラストマー系)、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などの種類のものが存在するが、特に限定無く使用できる。各構成部材を接合する接合手段としてはヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段を用いることもできる。
また、以下の説明における不織布としては、部位や目的に応じて公知の不織布を適宜使用することができる。不織布の構成繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維(単成分繊維の他、芯鞘等の複合繊維も含む)の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維等、特に限定なく選択することができ、これらを混合して用いることもできる。不織布の柔軟性を高めるために、構成繊維を捲縮繊維とするのは好ましい。また、不織布の構成繊維は、親水性繊維(親水化剤により親水性となった疎水性繊維を含む)であっても、疎水性繊維若しくは撥水性繊維(撥水剤により撥水性となった撥水性繊維を含む)であってもよい。また、不織布は一般に繊維の長さや、シート形成方法、繊維結合方法、積層構造により、短繊維不織布、長繊維不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド(エアスルー)不織布、ニードルパンチ不織布、ポイントボンド不織布、積層不織布(スパンボンド層間にメルトブローン層を挟んだSMS不織布、SMMS不織布等)等に分類されるが、これらのどの不織布も用いることができる。
図1及び図2は母乳パッド10の例を示している。この母乳パッド10は、その全体が乳房カバー領域20となる独立型のものであり、図3に示すように片方の乳房(下着のカップ部)ごとに個別に取り付けられるものである。一方、図4及び図5に示される母乳パッド10は、乳房カバー領域20を左右一対有し、図6に示すように両方の乳房(両方のカップ部)にわたり取り付けられるものである。
母乳パッド10の形状は特に限定されるものではなく、適宜定めるこができる。例えば、全体が乳房カバー領域20となる独立型の母乳パッド10では、乳房を包み込むのに適した丸みを帯びた形状、より具体的には円形(図示例)、楕円形、小判形、角丸三角形等の適宜の形状するこがでる。一方、一体型の母乳パッド10では、両方の乳房カバー領域20を一体化するため、例えばひょうたん型(特許文献2参照)、眼鏡型(図4に示す例)等するこができる。また、母乳パッド10の周縁の一部又は全部は図12に示すようなフリル状になっていてもよい。一体型の母乳パッド10では、両方の乳房カバー領域20を繋ぐ中央領域21を有する。また、後述の例では、各乳房カバー領域20の側方にサイドウイング22が突出する。これら中央領域21やサイドウイング22乳房カバー領域20の境界は、外周縁の変曲点を通る縦方向LDの仮想直線なる。
母乳パッド10の各部の寸法は適宜定めることができ、例えば母乳パッド10の縦方向寸法10yは120〜140mm程度とすることができる。母乳パッド10の横方向の寸法10xは、独立型の母乳パッド10の場合には縦方向寸法10yの0.9〜1.1倍とすることができ、一体型の母乳パッド10の場合には120〜140mm程度とすることができる。乳房カバー領域20の縦方向寸法20yは、独立型であるか一体型であるかを問わず、独立型の母乳パッド10の縦方向寸法10yと同様とすることができる。一体型の母乳パッド10における、中央領域21の横方向寸法21xは55〜75mm程度とすることができ、中央領域21の縦方向LDの最小寸法21yは、乳房カバー領域20の縦方向寸法20yの0.5〜0.8倍程度とすることができる。また、後述する例のサイドウイング22の縦方向寸法22yは乳房カバー領域20の縦方向寸法20yの1〜1.5倍程度とすることができ、横方向寸法22xは60〜90mm程度とすることができる。
これら母乳パッド10は、いずれも、装着者の肌に接する表面をなす液透過性のトップシート11と、裏面をなす液不透過性シート12と、これらの間に介在された吸収体13とを備えている。母乳パッド10は、トップシート11又は液不透過性シート12を省略したり、液体を吸収し、保持できる一枚のシートだけで構成したりする等、適宜の変更が可能である。
吸収体13としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。吸収体13における繊維目付け及び高吸収性ポリマーの目付けは適宜定めることができるが、繊維目付けは例えば100〜400g/m2程度とすることができ、また高吸収性ポリマーの目付けは例えば0〜200g/m2程度とすることができる。必要に応じて、吸収体13はクレープ紙や液透過性の不織布等からなる包装シート15により包むことができる。
吸収体13の形状は、母乳パッド10の外形に沿う形状とすることが一般的であり、独立型の母乳パッド10では例えば円形(図示例)、楕円形、小判形、角丸三角形等の適宜の形状とすることができ、一体型の母乳パッド10では例えば両方の乳房カバー領域20にわたるひょうたん型(図示例)、眼鏡型、長方形等とすることができるが、これに限定されず、適宜の形状とすることができる。例えば図10及び図11に示すように、一体型の母乳パッド10において、両方の乳房カバー領域20に個別に吸収体13を配置することもできる。吸収体13は、乳房カバー領域20の大部分(面積にして65%以上)を占めることが望ましいが、乳首と対応する部分を含むより狭い範囲にのみ設けることもできる。
吸収体13の寸法は適宜定めることができる。例えば、吸収体13の縦方向寸法13yは、母乳パッド10の縦方向寸法10yの0.65〜0.95倍程度とすることができる。また、吸収体13の横方向寸法13xは、独立型の母乳パッド10の場合、及び一体型の母乳パッド10であっても左右独立の吸収体13を有する場合、母乳パッド10の横方向寸法10xの0.5〜0.7倍程度とすることができる。一体型の母乳パッド10であって、左右の乳房カバー領域20にわたる吸収体13の場合、吸収体13の横方向寸法13xは、一方の乳房カバー領域20の側縁から他方の乳房カバー領域20の側縁までの横方向寸法(20x+21x+20x)の0.90〜0.95倍程度とすることができる。
液不透過性シート12としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。例えば、液不透過性シート12として、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸又は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。また、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくして防漏性を強化した不織布、撥水剤を塗工した撥水性不織布も、液不透過性シート12として用いることができる。液不透過性シート12は、吸収体13の全体を被覆していると好ましいが、一部のみ被覆するだけでもよい。液不透過性シート12として樹脂フィルムを用いる場合には、さらにその裏面を不織布により覆うこともできる。
トップシート11としては、有孔又は無孔の不織布や有孔プラスチックシートなどが用いられる。トップシート11は、吸収体13の全体を被覆していると好ましいが、一部のみ被覆するだけでもよい。
図示例のように、母乳パッド10の周縁部には、トップシート11及び液不透過性シート12の少なくとも一方がはみ出した、吸収体13を有しないフラップ16を有していてもよい。特に、フラップ16の全体が、吸収体13の外周よりはみ出したトップシート11及び液不透過性シート12を貼り合わせたものであると好ましい。
(弾性部材)
乳房カバー領域20における横方向WD(第1方向)の両側に一対の弾性部材30が取り付けられ、弾性部材30の取付け部分が、弾性部材30の収縮力により縦方向LD(第2方向)に伸長可能に収縮され、それによって乳房カバー領域20がカップ状に成形されていると、乳房カバー領域20のフィット性が良好となるため好ましい。
弾性部材30は、肌に直接に接しないように、トップシート11と液不透過性シート12との間に設けることが好ましく、トップシート11と吸収体13との間に設けることがより好ましく、図示例のようにトップシート11の裏側にセカンドシート14を設け、これらの間に設けるとさらに好ましいが、トップシート11上等の他の部位に設けてもよい。弾性部材30としては、糸状や紐状、帯状等の細長状の弾性部材30が好適である、網状等であってもよい。弾性部材30として、スパンデックス糸ゴムを用いる場合、太さは470〜1240dtexが好ましい。また、弾性部材30の取付け部分の伸長率は、150〜250%が好ましい。弾性部材30として、細長状の弾性部材30を用いる場合、伸縮方向と直交する方向に間隔空けて複数本設けることができる。セカンドシート14としては、トップシート11と同様の素材から選択することができ、トップシート11と同じ素材を用いてもよいし、トップシート11よりも高密度の素材や、トップシート11よりも親水性の高い素材等、トップシート11と異なる素材を用いてもよい。
図示例のようなフラップ16を有する母乳パッド10では、弾性部材30は、母乳パッド10の周縁のフラップ16にのみ取り付けられていてもよいが、図示例のように縦方向LDの少なくとも一部(中間部)が吸収体13と重なるように配置されていると、吸収体13に対して直接的に弾性部材30の収縮力が作用し、全体的に緩やかなカップ状に成形され、乳房に対するフィット性がより一層良好となるため好ましい。
図1に示す例及び図4に示す例のように、弾性部材30の収縮方向は第2方向に直線的であってもよいが、図7〜図10に示す各例のように、乳房の周囲に沿うような曲線状(直線を含まない)であってもよい。すなわち、図示例のような細長状の弾性部材30を採用する場合、乳房カバー領域20の一対の弾性部材30は、縦方向LDの両側に向かうにつれて互いの間隔が狭くなるように曲線状に配置された細長状の弾性部材30であると、乳房カバー領域20がより丸みを帯びたカップ状に成形されるため好ましい。また、図9に示す例及び図10に示す例のように、細長状の弾性部材30を伸縮方向に間欠的に取り付けてもよい。
(ズレ止め粘着剤)
母乳パッド10を下着に粘着させる場合には、図1及び図2に示すように、母乳パッド10の裏面の適所にズレ止め粘着剤40を設けることができ、また、母乳パッド10を装着者の肌に貼り付ける場合には、図4及び図5に示すように、母乳パッド10の表面における適所にズレ止め粘着剤40を設けることができる。図示しないが、ズレ止め粘着剤40を母乳パッド10の表裏両面に設けてもよい。製品状態では、ズレ止め粘着剤40を剥離シート41で被覆しておき、この剥離シート41を剥がして使用するのは好ましい。
ズレ止め粘着剤40は、その全体が吸収体13と重なる部分に設けられていても、フラップ16(吸収体13を有しない部分)に設けられていても、また図1に示す例のように吸収体13と重なる部分及びフラップ16にわたり設けられていてもよい。
ズレ止め粘着剤40の種類は特に限定されないが、装着者の肌に貼り付ける場合には、粘着?が十分にあり、?体及び?膚への影響が少なく取り外しが容易な、公知のシリコーンゲル等を用いることができる(例えば特許?献3参照)。
(ズレ止め粘着剤と弾性部材との関係等)
図1及び図4等に示すように、独立型及び一体型のいずれの場合においても、ズレ止め粘着剤40は、一対の弾性部材30を有する部分及びそれらの間の範囲として定まる主成形領域17(図4斜線部分参照)の、横方向WDの両外側にそれぞれ設けられている。また、主成形領域17の縦方向LDの両外側には、ズレ止め粘着剤40が設けられておらず、横方向WDにおいてズレ止め粘着剤40の間に位置する部分は横方向WDに弾性伸縮しない(横方向WDの伸長率が0%)。本母乳パッド10によれば、一対の弾性部材30よりも縁寄りの部分をズレ止め粘着剤40により下着又は装着者の肌に固定することができ、それによって母乳パッド10の横方向WDにおける縁寄りの部分の捲れや折れを効果的に抑制することができる。特に、装着の際、ズレ止め粘着剤40を有する部分又はその近傍を摘まんで横方向WDに引っ張りながら固定しても、弾性部材30の伸縮方向が実質的に縦方向LDのみであるため、弾性部材30により収縮した部分が伸びることがなく、当初のカップ状を維持したまま、しっかりと母乳パッド10を広げて装着することができる。
これに対して、主成形領域17の縦方向LD(伸縮方向)の両側にズレ止め粘着剤40を設けた場合、ズレ止め粘着剤40を有する部分又はその近傍を摘まんで縦方向LDに引っ張りながら固定すると、弾性部材30により収縮した部分が伸びてしまい、当初のカップ状で固定することができない。それだけでなく、手を離すと弾性部材30の収縮力により当初のカップ状に戻ろうとする力が、固定対象である下着や装着者の肌に作用し、下着のカップ部が変形したり、肌がつれたりするおそれがある。また、主成形領域17の縦方向LD(伸縮方向)の両側にズレ止め粘着剤40を設けたとしても、横方向WDにおいてズレ止め粘着剤40の間に位置する部分が横方向WDに弾性伸縮してしまうと、同様の問題が発生する。したがって、本母乳パッド10では、主成形領域17の縦方向LDの両外側に、ズレ止め粘着剤40が設けられておらず、かつ横方向WDにおいてズレ止め粘着剤40の間に位置する部分は、横方向WDの伸長率が5%以下(実質的に弾性伸縮しない)となっている。
横方向WDの伸長率が5%以下の部分の縦方向範囲は、ズレ止め粘着剤40を有する縦方向範囲よりも広ければよいが、主成形領域17の縦方向範囲よりも広いことが好ましく、母乳パッド10の縦方向LDの全体にわたっているとより好ましい。また、ズレ止め粘着剤40の間に位置する部分の横方向WDの伸長率は、5%以下であると好ましく、0%(弾性伸縮しない)であるとより好ましい。例えば図1に示す例及び図4に示す例では、縦方向LDに沿って直線的に細長状の弾性部材30が設けられているだけであり、他の弾性部材30を有しないため、母乳パッド10の縦方向LDの全体にわたり横方向WDの伸長率は0%である。また、図7に示す例及び図8に示す例では、曲線状に細長状の弾性部材30が設けられているため、横方向WDにわずかに弾性伸縮するものの、少なくともズレ止め粘着剤40の間に位置する部分の横方向WDの伸長率は5%以下とすることが十分に可能である。さらにた、図9に示す例及び図10に示す例では、横方向WDに沿う弾性部材31が設けられているが、これらは、ズレ止め粘着剤40の間に位置する部分よりも縦方向外側に位置し、かつ主成形領域17よりも縦方向外側に位置しているため、少なくともズレ止め粘着剤40の間に位置する部分の横方向WDの伸長率は5%以下とすることが十分に可能である。
ズレ止め粘着剤40の寸法は適宜定めることができる。例えば通常の場合、縦方向寸法40yは、乳房カバー領域20の縦方向寸法20yの0.25〜0.55%程度とすることができる。また、ズレ止め粘着剤40の横方向寸法40xは、20〜30mm程度とすることができる。
主成形領域17には、ズレ止め粘着剤40を設けなくてもよいが、設けることもできる。
(一体型母乳パッドの例)
授乳中の就寝時に?乳パッドが必要な?性は、ブラジャーに?乳パッドを貼り付けて使っている?が多い。しかし、就寝中にブラジャーを着けることは、締めつけや蒸れによる不快感をもたらすため好ましいものではない。この問題を解決するものとして、図4及び図5に示すように、左右一対の乳房カバー領域20をつなぐ中央領域21と、各乳房カバー領域20の側方に突出するサイドウイング22とを有し、ズレ止め粘着剤40が、中央領域21の内面及びサイドウイング22の内面にそれぞれ設けられている一体型母乳パッド10が提案される。このように、母乳パッド10をブラジャーのような形状とし、その中央領域21及びサイドウイング22の内面(肌側面)にズレ止め粘着剤40を設けると、図6に示すように、母乳パッド10単独で装着者の肌に粘着固定することができる。よって、本母乳パッド10によれば、ブラジャーを不要とし、締めつけや蒸れによる不快感を軽減することができる。図示例では、サイドウイング22を構成する部材を、乳房カバー領域20の側部に連結しているが、乳房カバー領域20からサイドウイング22まで連続する部材を用いて、サイドウイング22を形成することもできる。
サイドウイング22は、乳房カバー領域20から側方に離間した位置にズレ止め粘着剤40を有するとともに、ズレ止め粘着剤40と乳房カバー領域20との間に設けられた横方向WDに弾性伸縮する伸縮部23を有すると、呼吸等による乳房の動きに母乳パッド10が追従して変形することができ、装着感が良好となるため好ましい。図4及び図5に示す例のように、サイドウイング22を構成する専用部材を乳房カバー領域20に連結する場合には、その専用部材として弾性伸縮する伸縮不織布を用いれば、サイドウイング22のほぼ全体を伸縮部23とすることもできる。もちろん、図12及び図13に示す例のように、サイドウイング22に弾性部材32を取り付けて、横方向WDに伸長可能に収縮させることにより、伸縮部23を形成してもよい。伸縮部23の伸長率は1.2〜1.5%程度とすることができ、また伸縮部23の横方向WDの寸法は60〜80mm程度とすることができる。また、サイドウイング22におけるズレ止め粘着剤40の横方向寸法40xは20〜30mm程度とすることができる。
中央領域21に、内面に接する液体を吸収する吸収体13を内蔵している場合(図示例では一方の乳房カバー領域20から中央領域21を経て他方の乳房カバー領域20に至る吸収体13を有している)、中央領域21では、吸収体13がズレ止め粘着剤40よりも縦方向LD両側にはみ出していると、胸の谷間にかいた汗を吸収しやすくなるため好ましい。
一体型母乳パッド10の中央領域21にズレ止め粘着剤40を設ける場合、ズレ止め粘着剤40の幅が広すぎると乳房に対するフィット性が低下するおそれがあり、ズレ止め粘着剤40の幅が狭すぎると固定が不十分になるおそれがある。よって、中央領域21に設けられたズレ止め粘着剤40の最大幅(横方向寸法40x)は、一方の乳房カバー領域20における縦方向寸法20yが最大の部分と、他方の乳房カバー領域20における縦方向寸法20yが最大の部分との横方向間隔CCの0.15〜0.20倍であると好ましい。
また、一体型母乳パッド10の中央領域21にズレ止め粘着剤40を設ける場合、図4に示すようにズレ止め粘着剤40の幅が縦方向LDに一定であってもよいが、図10に示すように縦方向LD両側に向かうにつれて拡大していると、乳房に対するフィット性が良好となるため好ましい。
ズレ止め粘着剤40の縦方向LDの寸法は適宜定めることができるが、中央領域21に設けられるズレ止め粘着剤40の縦方向寸法40yは、中央領域21の縦方向LDの最小寸法21yの40〜50%程度であることが好ましく、サイドウイング22に設けられるズレ止め粘着剤40の縦方向寸法40yは、サイドウイング22の縦方向寸法22yの50〜85%程度であることが好ましい。
(その他)
図示例では、乳房カバー領域20の横方向WDの両側に弾性部材30を設け、この弾性部材30による伸縮方向を縦方向LDとし、主成形領域17の横方向WDの両外側にズレ止め粘着剤40を設けているが、これに限定されない。つまり、弾性部材30が乳房カバー領域20における伸縮方向(第2方向)と直交する方向(第1方向)の両側に設けられ、ズレ止め粘着剤40が伸縮方向と直交する方向の両側に設けられるのであれば、伸縮方向は縦方向LD以外(例えば横方向WDや斜め方向)の方向でもよい。
しかし、乳房カバー領域20を一つのみ有する独立型の母乳パッド10の場合、ズレ止め粘着剤40が主成形領域17の横方向WD又は斜め方向の両外側に設けられていると、装着の際、ズレ止め粘着剤40を有する部分を摘まんで引っ張る方向が横方向WD又は斜め方向となり、手が動かしやすく、装着作業が容易となる。特にズレ止め粘着剤40をブラジャーに固定するタイプの場合、ブラジャーの寸法、形状によっては、母乳パッド10がブラジャーのカップ部の上側にはみ出るため、ズレ止め粘着剤40が主成形領域17の縦方向LDの両外側に設けられていると、一方のズレ止め粘着剤40の固定が不十分になるおそれがある。これに対し、これに対し、ズレ止め粘着剤40が横方向WD又は斜め方向の両側に設けられていると、このような問題が起こりにくい。
同様の理由により、左右一対の乳房カバー領域20が一体化された一体型の母乳パッド10の場合には、ズレ止め粘着剤40が主成形領域17の横方向WD又は斜め方向の両外側に設けられていると好ましい。
<明細書中の用語の説明>
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載がない限り、以下の意味を有するものである。
・下着は、ブラジャーに限られるものではなく、カップ部を有する又は有しないタンクトップやシャツを含む。
・縦方向LDとは着用時に上下方向となる方向を意味する。横方向WDとは着用時に左右方向となる方向を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。例えば、伸長率が200%とは、伸長倍率が2倍であることと同義である。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を温度100℃の環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から、試料採取用の型板(100mm×100mm)を使用し、100mm×100mmの寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、100倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES−G5 ハンディ圧縮計測プログラム)を用い、荷重:0.098N/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
・「展開状態」とは、収縮や弛み無く平坦に展開した状態を意味する。
・各部の寸法は、特に記載が無い限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味する。
・試験や測定における環境条件についての記載が無い場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内で行うものとする。
本発明は、母乳パッドに適用できるものである。
10…母乳パッド、11…トップシート、12…液不透過性シート、13…吸収体、14…セカンドシート、15…包装シート、20…乳房カバー領域、21…中央領域、22…サイドウイング、16…フラップ、30…弾性部材、40…ズレ止め粘着剤、LD…縦方向、WD…横方向、41…剥離シート、17…主成形領域、23…伸縮部。

Claims (10)

  1. 乳房を包み込む乳房カバー領域と、
    前記乳房カバー領域における、厚み方向と直交する第1方向の両側にそれぞれ取り付けられた、一対の弾性部材とを有し、
    前記弾性部材の取付け部分が、前記弾性部材の収縮力により、前記厚み方向と直交しかつ前記第1方向と直交する第2方向に伸長可能に収縮され、それによって前記乳房カバー領域がカップ状に成形されており、
    前記一対の弾性部材を有する部分及びそれらの間の範囲として定まる主成形領域の、前記第1方向の両外側に、下着又は装着者の肌に粘着するためのズレ止め粘着剤がそれぞれ設けられており、
    前記主成形領域の前記第2方向の両外側に、前記ズレ止め粘着剤が設けられておらず、
    前記第1方向においてズレ止め粘着剤の間に位置する部分は、前記第1方向の伸長率が5%以下である、
    ことを特徴とする母乳パッド。
  2. 前記乳房カバー領域を一つのみ有し、
    前記第1方向は、横方向又は斜め方向である、
    請求項1記載の母乳パッド。
  3. 一体化された、左右一対の前記乳房カバー領域を有しており、
    前記第1方向は横方向である、
    請求項1記載の母乳パッド。
  4. 左右一対の前記乳房カバー領域をつなぐ中央領域と、各前記乳房カバー領域の側方に突出するサイドウイングとを有し、
    前記ズレ止め粘着剤が、前記中央領域の内面及び前記サイドウイングの内面にそれぞれ設けられている、
    請求項3記載の母乳パッド。
  5. 前記サイドウイングは、乳房カバー領域から側方に離間した位置にズレ止め粘着剤を有するとともに、ズレ止め粘着剤と乳房カバー領域との間に設けられた横方向に弾性伸縮する伸縮部を有する、
    請求項4記載の母乳パッド。
  6. 前記中央領域は、内面に接する液体を吸収する吸収体を内蔵しており、
    前記中央領域では、前記吸収体が前記ズレ止め粘着剤よりも縦方向両側にはみ出している、
    請求項4又は5記載の母乳パッド。
  7. 前記中央領域に設けられた前記ズレ止め粘着剤の最大幅が、一方の乳房カバー領域における縦方向寸法が最大の部分と、他方の乳房カバー領域における縦方向寸法が最大の部分との横方向間隔の0.15〜0.20倍である、
    請求項4〜6のいずれか1項に記載の母乳パッド。
  8. 前記中央領域に設けられた前記ズレ止め粘着剤の幅が、縦方向両側に向かうにつれて拡大している、
    請求項4〜7のいずれか1項に記載の母乳パッド。
  9. 前記乳房カバー領域は吸収体を内蔵しており、
    前記弾性部材は、前記第2方向の少なくとも一部が前記吸収体と重なるように配置されている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の母乳パッド。
  10. 前記一対の弾性部材は、前記第2方向の両側に向かうにつれて互いの間隔が狭くなるように曲線状に配置された細長状の弾性部材である、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の母乳パッド。
JP2019169802A 2019-09-18 2019-09-18 母乳パッド Active JP7285181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019169802A JP7285181B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 母乳パッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019169802A JP7285181B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 母乳パッド

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021046628A true JP2021046628A (ja) 2021-03-25
JP2021046628A5 JP2021046628A5 (ja) 2022-05-24
JP7285181B2 JP7285181B2 (ja) 2023-06-01

Family

ID=74877905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019169802A Active JP7285181B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 母乳パッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7285181B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001146605A (ja) * 1999-11-12 2001-05-29 Pigeon Corp 母乳パットおよびその製造方法
US20040154068A1 (en) * 2002-11-06 2004-08-12 Heather Gorringe Dual breast pad and bib apparatus
JP2008174851A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Osaki Medical Co Ltd 母乳パッドおよびその製造方法
JP2008202167A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Uni Charm Corp 母乳パッド

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001146605A (ja) * 1999-11-12 2001-05-29 Pigeon Corp 母乳パットおよびその製造方法
US20040154068A1 (en) * 2002-11-06 2004-08-12 Heather Gorringe Dual breast pad and bib apparatus
JP2008174851A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Osaki Medical Co Ltd 母乳パッドおよびその製造方法
JP2008202167A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Uni Charm Corp 母乳パッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP7285181B2 (ja) 2023-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10022279B2 (en) Disposable urine-absorption pad with bedsore-inhibition function
JP5602523B2 (ja) 使い捨ておむつ
US7776019B2 (en) Breast milk absorbent pad
JP2018061813A (ja) 使い捨ておむつ、および、使い捨ておむつの製造方法
KR20130029068A (ko) 일회용 기저귀
JP5558616B2 (ja) 吸収性パッド
JP2021102163A (ja) テープ型使い捨ておむつ
SG188727A1 (en) Absorbent article
JP6112981B2 (ja) 吸収性物品
JP4778820B2 (ja) 吸収性物品
JP6089807B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6332752B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ
JP6351354B2 (ja) 吸収性物品
JP2013013430A (ja) 吸収性物品
JP2016067501A5 (ja)
AU2014276039A1 (en) Disposable diaper
TWI619479B (zh) Absorbent article
JP5722973B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法
JP2021046628A (ja) 母乳パッド
JP6099130B2 (ja) パッドタイプ使い捨ておむつ
JP2017046734A (ja) 尿パッド
JP2012161557A (ja) 使い捨ておむつ
JP2020049017A (ja) 吸収性物品
JP5515536B2 (ja) 吸収性物品
JP2017176220A (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220516

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7285181

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150