JP2021045501A - 液体注入ポートシステム、及び、液体注入ポート - Google Patents

液体注入ポートシステム、及び、液体注入ポート Download PDF

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【課題】体外から液体注入ポートの位置を認識することが可能な液体注入ポートシステムを提供する。【解決手段】液体注入ポートシステムは、体内に埋め込まれた状態で留置される液体注入ポート100と、液体注入ポート100の位置を検出するためのポート検出デバイスと、を備え、液体注入ポート100は、体外から供給された液体を一時的に貯留する液溜り部50を構成する凹部を有するハウジング部10と、凹部の上部開口(開口56)を塞いでいる栓体20と、液溜り部50と連通しておりカテーテルと接続される液体導入コネクタ(コネクタ部36)と、を備えている。ハウジング部10は、金属部材90を備えており、ポート検出デバイスは、液体注入ポート100の金属部材90に渦電流が発生したことを検出する検出部を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、液体注入ポートシステム、及び、液体注入ポートに関する。
体内に埋め込まれた状態で留置される液体注入ポートが知られている。液体注入ポートは、体外から供給された液体を一時的に貯留する液溜り部を内部に有している。体外から液体供給用の針を液溜り部に刺して、液溜り部に液体を供給すると、液体は液体導入コネクタを介してカテーテルに導かれ、カテーテルから体内の所望の箇所に供給される。
そのような液体注入ポートとしては、例えば特許文献1に記載のものがある。
特開2016−10563号公報
本願発明者等は、体外から液体注入ポートの位置を認識することについて、ニーズがあると考えた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、体外から液体注入ポートの位置を認識することが可能な液体注入ポートシステム、及び、液体注入ポートを提供するものである。
本発明は、体内に埋め込まれた状態で留置される液体注入ポートと、
前記液体注入ポートの位置を検出するためのポート検出デバイスと、
を備える液体注入ポートシステムであって、
前記液体注入ポートは、
体外から供給された液体を一時的に貯留する液溜り部を構成する凹部を有するハウジング部と、
前記凹部の上部開口を塞いでいる栓体と、
前記液溜り部と連通しておりカテーテルと接続される液体導入コネクタと、
を備え、
前記ハウジング部は、金属部材を備えており、
前記ポート検出デバイスは、前記液体注入ポートの前記金属部材に渦電流が発生したことを検出する検出部を備える液体注入ポートシステムを提供するものである。
また、本発明は、本発明の液体注入ポートシステムにおける前記液体注入ポートであって、
体外から供給された液体を一時的に貯留する液溜り部を構成する凹部を有するハウジング部と、
前記凹部の上部開口を塞いでいる栓体と、
前記液溜り部と連通しておりカテーテルと接続される液体導入コネクタと、
を備え、
前記ハウジング部は、金属部材を備えている液体注入ポートを提供するものである。
本発明によれば、体外から液体注入ポートの位置を認識することが可能となる。
第1実施形態に係る液体注入ポートの斜視図である。 第1実施形態に係る液体注入ポートの平面図である。 第1実施形態に係る液体注入ポートの側断面図である。 第1実施形態に係る液体注入ポートシステムのブロック構成を示す図である。 第2実施形態に係る液体注入ポートの平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1実施形態〕
先ず、図1から図4を用いて第1実施形態を説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る液体注入ポートシステム300は、体内に埋め込まれた状態で留置される液体注入ポート100と、液体注入ポート100の位置を検出するためのポート検出デバイス200と、を備える液体注入ポートシステム300である。
図1から図3のいずれかに示すように、液体注入ポート100は、体外から供給された液体を一時的に貯留する液溜り部50を構成する凹部を有するハウジング部10と、凹部の上部開口(開口56)を塞いでいる栓体20と、液溜り部50と連通しておりカテーテルと接続される液体導入コネクタ(コネクタ部36)と、を備えている。ハウジング部10は、金属部材90を備えており、ポート検出デバイス200は、液体注入ポート100の金属部材90に渦電流が発生したことを検出する検出部230を備えている。
ポート検出デバイス200は、周知の金属探知機であり、電磁誘導を利用して金属の検知を行う。本実施形態によれば、ポート検出デバイス200により金属部材90を検知することによって、液体注入ポート100の位置を検出することができる。よって、体外から液体注入ポート100の位置を認識することが可能となる。
また、図1から図3のいずれかに示すように、本実施形態に係る液体注入ポート100は、本実施形態の液体注入ポートシステム300における液体注入ポート100であって、体外から供給された液体を一時的に貯留する液溜り部50を構成する凹部を有するハウジング部10と、凹部の上部開口(開口56)を塞いでいる栓体20と、液溜り部50と連通しておりカテーテルと接続される液体導入コネクタ(コネクタ部36)と、を備え、ハウジング部10は、金属部材90を備えている。
液体注入ポート100は、被験者の皮下に埋め込まれた状態で留置される。液体注入ポート100は、ハウジング部10と、液溜り部50と、コネクタ部36と、複数の剛性フレーム(上方フレーム60および下方フレーム70)と、栓体20と、を備えている。
液溜り部50は、ハウジング部10に内包されている。液溜り部50は、開口56を有しており、液体を貯留する。
コネクタ部36は、液溜り部50からハウジング部10の外方に連通している。
上方フレーム60および下方フレーム70は、ハウジング部10より高い剛性を有しており、互いに組み合わされて環状の枠体を構成している。
栓体20は、隔膜部とも称されるものであり、弾性体によって構成されている。栓体20は、枠体の中に押し込められており、開口56を覆っている。
複数の剛性フレームは、上方に位置する環状の上方フレーム60と、下方に位置する環状の下方フレーム70と、を含んでいる。
ここで上方および下方とは、液体注入ポート100の天面側(図3における上側)および底面側(図3における下側)をいう。また、環状とは、上方または下方から視たとき、一定領域を包囲している形状(円形や方形等)、又は、一定領域を包囲している輪郭が一部欠落している形状(C形やコの字形等)をいう。
上方フレーム60は、軸方向における寸法(上下寸法)が小さい筒状に形成されている筒状部と、筒状部の上端部から内方に張り出している内フランジ部と、を有する。
下方フレーム70は、軸方向における寸法(上下寸法)が小さい筒状に形成されている筒状部と、筒状部の下端部から内方に張り出している内フランジ部と、を有する。
例えば、上方フレーム60の筒状部の内径と下方フレーム70の筒状部の外径とは互いに同等の寸法に設定されており、上方フレーム60の筒状部内に下方フレーム70の筒状部が嵌入している。
上方フレーム60の内フランジ部と下方フレーム70の内フランジ部とは互いに対向している。上方フレーム60の内フランジ部と下方フレーム70の内フランジ部とが栓体20を上下から挟み込むことによって栓体20に押圧力を与えている。
上方フレーム60および下方フレーム70は、高剛性の材料で形成されることが好ましい。その材料としては、一例として、チタニウムやステンレス等の金属が挙げられる。なお、上方フレーム60および下方フレーム70は、単一の材料で形成される態様に限らず、複数種の材料で形成されていてもよい。
なお、本実施形態において、栓体20が圧入される環状の枠体は、上方フレーム60および下方フレーム70の2つの剛性フレームにより構成され、栓体20の上下方向から押圧力を与えているが、この態様は一例であり、必ずしもこの態様に限られない。例えば、3つ以上の剛性フレームにより環状の枠体を構成してもよいし、複数の円弧状の剛性フレームを組み合わせて側方から押圧力を与えてもよい。
例えば、上方フレーム60の内フランジ部の内径は、下方フレーム70の内フランジ部の内径と等しくなっている。これにより、栓体20に穿刺針(図示せず)を刺すときに、下方フレーム70の内フランジ部に対する穿刺針の衝突を抑制することができる。ただし、この態様は一例であって、上方フレーム60の内フランジ部の内径が、下方フレーム70の内フランジ部の内径より小さい態様であっても、同様の効果を奏する。
栓体20は、液溜り部50の開口56を覆う部材であり、穿刺針(図示せず)で突き刺し可能な弾性体で形成される。また、栓体20には上方フレーム60および下方フレーム70により強い押圧力が与えられており、穿刺針を抜いて生じる孔が自然と塞がるようになっている。栓体20を形成する材料としては、例えば、シリコーン、イソプレーン、ラテックス等のゴムが挙げられる。
栓体20は上方フレーム60または下方フレーム70と一体成形されていることが好ましい。これにより、強い押圧力が作用した場合にも、栓体20が枠体から剥離し難いようにできる。
一例として、栓体20は下方フレーム70と一体成形されている。より詳細には、下方フレーム70の内フランジ部には、当該内フランジ部の幅寸法よりも小径の小孔が複数設けられており、栓体20は、これら小孔を通じて当該内フランジ部の上方および下方で相互に繋がっており、これにより、下方フレーム70と共に一体化されている。
栓体20を下方フレーム70と一体成形する際に、栓体20の一部分である環状の凸部28や環状の凹部26が内フランジ部の下面よりも下方に形成されている。
栓体20は、穿刺部上面22および穿刺部下面24を有する。穿刺部下面24は、例えば、凹部26や凸部28よりも下方に突出している。
環状の凸部28は、栓体20の下面に栓体20と一材で形成されており、液溜り部50の開口56の周囲に当接している。環状の凸部28は、いわゆるOリングのように作用し、開口56から液溜り部50に貯留される液体が漏れることを抑制する。環状の凸部28は、下方フレーム70の中心軸周りの視て全方位にわたって延在し、欠落部分が存在しない閉じた環状に形成されていることが望ましい。
なお、本発明は、栓体20と環状の凸部28とが一体成形されている態様に限らず、凸部28の代わりに、栓体20とは別部材で形成されたOリングが栓体20の下面に設けられている態様であってもよい。
ハウジング部10は、上方に位置する蓋部12と、下方に位置する底部14と、を含んでいる。蓋部12及び底部14は、例えば、樹脂材料により構成されている。蓋部12と底部14とが相互に組み付けられて、ハウジング部10が構成されている。
液溜り部50は、ハウジング部10に内包され、開口56を有しており、液体を貯留する。穿刺針が栓体20を介して液溜り部50に到達した状態で、穿刺針を介して液溜り部50に薬液等の液体が供給される。なお、薬液としては、抗がん剤や栄養剤が挙げられる。コネクタ部36は、液溜り部50からハウジング部10の外方に連通している。
蓋部12には、外部から栓体20に穿刺針を刺すための開口12aが形成されている。
図3に示すように、例えば、開口12aの内径は、上方フレーム60の内フランジ部の内径と同等の寸法に設定されている。以下、開口12aの内径、又は、上方フレーム60の内フランジ部の内径を、穿刺開口径D1(図2、図3)と称する。栓体20の上部は、上方フレーム60の内フランジ部の内側領域と蓋部12の開口12aの内側領域とに亘って配置されている。
液溜り部50は、栓体20に刺した穿刺針(図示せず)を介して注液された薬液等の液体を貯留する部位である。
液溜り部50は、底部14に形成された凹部により構成されている。従って、液溜り部50の底面52は樹脂材料で形成されており、その側面54も樹脂材料で形成されている。すなわち、液溜り部50を囲っている壁面(底面52及び側面54)が樹脂材料で形成されている。
なお、本発明は、この例に限らず、液溜り部50は、底部14とは別個の部材により構成されていてもよい。この場合に、液溜り部50は、樹脂材料により構成されていてもよいし、その他の材料により構成されていてもよい。また、液溜り部50は、下方フレーム70の一部分により構成されていてもよい。
例えば、底部14において、液溜り部50の開口56の周囲の部分は、上方に突出した環状の凸部となっている。また、上述のように、栓体20の下面において、環状の凹部26が環状の凸部28に隣接している。そして、底部14における開口56の周囲の環状の凸部は、環状の凹部26に嵌合している。これにより、環状の凸部28とともに開口56の周縁もいわゆるOリングとして機能し、開口56からの液漏れをより確実に抑制することができる。
なお、本実施形態においては、環状の凹部26が環状の凸部28よりも内径側に形成されている態様を例示するが、環状の凹部26が環状の凸部28よりも外径側に形成される態様であっても同様の効果を奏する。
ハウジング部10は、他の構成要素を収容して保護する部位である。
ハウジング部10は、例えば樹脂材料により構成されている。上述のように、ハウジング部10は、上方に位置する蓋部12と下方に位置する底部14とを含んでいる。
図3に示すように、上方フレーム60および下方フレーム70は、蓋部12と底部14とにより上下から挟み込まれている。なお、蓋部12と底部14とが上方フレーム60および下方フレーム70に与えている押圧力が、上方フレーム60の内フランジ部と下方フレーム70の内フランジ部とが栓体20に与えている押圧力よりも小さくなっている。
蓋部12と底部14とが上方フレーム60および下方フレーム70に与えている押圧力は、環状の凸部28や環状の凹部26が当接する箇所にも伝達される。このため、当該箇所における液密性が向上する。
ハウジング部10は生体組織に接触するので生体適合性を有することが好ましい。また、液体注入ポート100は長期間にわたって皮膚下に埋設されるので、ハウジング部10は一定の強度を有しており体熱で変形しないことが好ましい。さらに、ハウジング部10は加工が容易な材料で形成されることが好ましい。
以上の条件を満たす材料として、例えば、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等が挙げられる。
コネクタ部36は、液溜り部50に貯留される液体を液体注入ポート100の外方、より詳細にはコネクタ部36の先端に接続されるカテーテル(図示せず)に排出する流路として機能する部材である。
コネクタ部36の基端は、図3に示すように、液溜り部50の側面54に設けられている連通孔58に嵌合されている。そして、コネクタ部36の内径と連通孔58の内径は略等しくなっており、液溜り部50に貯留される液体が連通孔58を介してコネクタ部36へと円滑に流動するようになっている。
コネクタ部36は液体の流路となるので、耐薬品性の材料で形成されることが好ましい。また、長尺のカテーテル(図示せず)が接続され、カテーテルに付与される負荷がコネクタ部36にも与えられるので、一定の強度(剛性)を有することが望ましい。
コネクタ部36を構成する材料としては、例えばチタニウムやステンレス等の金属や硬質の樹脂材料、セラミックス等が挙げられる。
コネクタ部36の外周面の形状は、先端から基端にかけて拡大するテーパー状の部分を含む形状になっており、テーパー状の部分の基端において、不連続に(急峻に)外径が縮小している。このため、コネクタ部36に嵌め込まれた(外嵌された)カテーテル(図示せず)がコネクタ部36から脱落することが抑制されるようになっている。
液体注入ポート100は、更に、ロック基部34と、ロックトップ32と、を備えている。
ロック基部34は、コネクタ部36の周囲を囲むように設けられている。コネクタ部36の先端に接続されるカテーテル(図示せず)は、ロック基部34とコネクタ部36とで形成される溝に嵌め込まれる。
ロック基部34は、コネクタ部36と同程度の強度(剛性)を有することが望ましい。従って、ロック基部34を形成する材料には、例えばチタニウムやステンレス等の金属や硬質の樹脂材料、セラミックス等が挙げられる。
ロックトップ32は、コネクタ部36およびロック基部34を内包するように設けられ、コネクタ部36およびロック基部34に取り付けられるカテーテル(図示せず)を保護する。ロックトップ32の内壁面は、カテーテルが屈曲した際にカテーテルに当接するので、適度の可撓性を有していることが好ましい。従って、ロックトップ32を形成する材料としては、例えば、シリコーン、イソプレーン、ラテックス等のゴムが挙げられる。
ポート検出デバイス200は、当該ポート検出デバイス200の周囲に電磁界を形成する。検出部230は、液体注入ポート100の金属部材90に渦電流が発生したことに基づいて当該電磁界が歪められるか否かを判定し、金属部材90が近距離に存在するか否かを検出する。
ポート検出デバイス200は、例えば、電磁界を形成する1次コイルと、金属部材90に渦電流が発生したことに基づいて誘導電流が生じる2次コイルと、を備えている。ポート検出デバイス200は、例えば、2次コイルに生じた誘導電流を検出する電流検出部を更に備えている。
金属部材90を構成する金属材料は、金属であれば特に限定されない。一例として、金属部材90は、チタニウムやステンレス等により構成されている。
金属部材90の形状は、特に限定されないが、一例として、図2に示すように、開口12aの周囲を囲む環状に形成されていることが挙げられる。この場合、金属部材90の内径D2(図2、図3)は、なるべく穿刺開口径D1に近い寸法であることが好ましい。内径D2は、穿刺開口径D1に対して+30%以下であることが好ましく、穿刺開口径D1に対して+20%以下であることがより好ましく、穿刺開口径D1に対して+10%以下であることが一層好ましい。
一例として、金属部材90は、厚み寸法(上下寸法)が薄い扁平形状となっている。
本実施形態の場合、図2及び図3に示すように、金属部材90において、平面視にて栓体20の中心を囲むように分散して配置されている複数部分の各々が、他部と比べて厚肉に形成された厚肉部91となっている。
ポート検出デバイス200が生じる電磁界により金属部材90の各部において生じる渦電流の大きさは、各部の肉厚に応じて増大するため、ポート検出デバイス200を被験者の体表に沿って走査し、検出される渦電流が大きくなる複数箇所(厚肉部91と対応する箇所)を判定することによって、栓体20の中心位置を認識することができる。また、液体注入ポート100の平面寸法の増大を抑制しつつ、ポート検出デバイス200による検出精度を向上させることができる。
本実施形態の場合、厚肉部91は、金属部材90の周方向における3箇所以上(例えば、図2に示すように3箇所)に配置されている。また、複数の厚肉部91は、金属部材90の周方向において等角度間隔で配置されていることが好ましい。
厚肉部91は、金属部材90が部分的に(下方に向けてではなく)上方に向けて突出している部分であることが好ましい。厚肉部91が上方に向けて、すなわち、体表側に向けて突出していることによって、ポート検出デバイス200による厚肉部91の検出精度がより向上する。
なお、本発明は、この例に限らず、金属部材90において、平面視にて栓体20の中心を囲むように分散して配置されている複数部分の各々が、他部と比べて幅広(例えば、栓体20の径方向に幅広)に形成された幅広部となっていることも好ましい。
ポート検出デバイス200が生じる電磁界により金属部材90の各部において生じる渦電流の大きさは、各部の面積に応じて増大するため、ポート検出デバイス200を被験者の体表に沿って走査し、検出される渦電流が大きく複数箇所(幅広部と対応する箇所)を判定することによって、栓体20の中心位置を認識することができる。
金属部材90が、栓体20よりも上方に配置されていることが好ましい。本実施形態の場合、栓体20において、平面視において開口12aの外側に位置する部分の上側に、金属部材90が配置されている。
これにより、金属部材90がより体表の近傍に位置するようできるため、ポート検出デバイス200による金属部材90の検出精度が向上する。
金属部材90は、例えば、蓋部12に埋設されている。
上述のように、本実施形態の場合、液体注入ポート100は、栓体20を保持している金属製の枠体(例えば、上方フレーム60及び下方フレーム70により構成されている)を更に備えている。そして、図3に示すように、枠体の肉厚寸法よりも金属部材90の厚み寸法が大きい。
好ましくは、金属部材90の厚み寸法の最小値が、枠体の肉厚寸法の最大値よりも大きい。これにより、ポート検出デバイス200は、主として金属部材90に生じた渦電流に基づく検出動作を行うこととなるため、ポート検出デバイス200による金属部材90の検出精度が更に向上する。
ここで、金属は、その種類に応じて、誘導電流に特有の位相角を呈する。このため、探知する必要がない種類の金属の位相角を除去することにより、特定の金属を選択的に検出することも可能である。よって、枠体(上方フレーム60、下方フレーム70)を構成する金属材料と、金属部材90を構成する金属部材とを、異種材料とすることによって、金属部材90を選択的に検出することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、図5を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係る液体注入ポート100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る液体注入ポート100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る液体注入ポート100と同様に構成されている。
図5に示すように、本実施形態の場合、ハウジング部10は、複数の金属部材90を備え、これら金属部材90が、平面視にて栓体20の中心を囲むように分散して配置されている。
本実施形態によれば、ポート検出デバイス200を被験者の体表に沿って走査し、検出される渦電流が大きくなる複数箇所(各金属部材90と対応する箇所)を判定することによって、栓体20の中心位置を認識することができる。
本実施形態の場合、金属部材90は、栓体20の周方向における3箇所以上(例えば、図2に示すように5箇所)に配置されている。また、複数の金属部材90は、栓体20の周方向において等角度間隔で配置されていることが好ましい。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
また、上記の各実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適宜に組み合わせることができる。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)体内に埋め込まれた状態で留置される液体注入ポートと、
前記液体注入ポートの位置を検出するためのポート検出デバイスと、
を備える液体注入ポートシステムであって、
前記液体注入ポートは、
体外から供給された液体を一時的に貯留する液溜り部を構成する凹部を有するハウジング部と、
前記凹部の上部開口を塞いでいる栓体と、
前記液溜り部と連通しておりカテーテルと接続される液体導入コネクタと、
を備え、
前記ハウジング部は、金属部材を備えており、
前記ポート検出デバイスは、前記液体注入ポートの前記金属部材に渦電流が発生したことを検出する検出部を備える液体注入ポートシステム。
(2)(1)に記載の液体注入ポートシステムにおける前記液体注入ポートであって、
体外から供給された液体を一時的に貯留する液溜り部を構成する凹部を有するハウジング部と、
前記凹部の上部開口を塞いでいる栓体と、
前記液溜り部と連通しておりカテーテルと接続される液体導入コネクタと、
を備え、
前記ハウジング部は、金属部材を備えている液体注入ポート。
(3)前記金属部材において、平面視にて前記栓体の中心を囲むように分散して配置されている複数部分の各々が、他部と比べて厚肉に形成された厚肉部となっている(2)に記載の液体注入ポート。
(4)前記ハウジング部は、複数の前記金属部材を備え、これら金属部材が、平面視にて前記栓体の中心を囲むように分散して配置されている(2)に記載の液体注入ポート。
(5)前記金属部材が、前記栓体よりも上方に配置されている(2)から(4)のいずれか一項に記載の液体注入ポート。
(6)前記栓体を保持している金属製の枠体を更に備え、
前記枠体の肉厚寸法よりも前記金属部材の厚み寸法が大きい(2)から(5)のいずれか一項に記載の液体注入ポート。
10 ハウジング部
12 蓋部
12a 開口
14 底部
20 栓体
22 穿刺部上面
24 穿刺部下面
26 凹部
28 凸部
32 ロックトップ
34 ロック基部
36 コネクタ部
50 液溜り部
52 底面
54 側面
56 開口
58 連通孔
60 上方フレーム
70 下方フレーム
90 金属部材
91 厚肉部
100 液体注入ポート
200 ポート検出デバイス
230 検出部
300 液体注入ポートシステム

Claims (6)

  1. 体内に埋め込まれた状態で留置される液体注入ポートと、
    前記液体注入ポートの位置を検出するためのポート検出デバイスと、
    を備える液体注入ポートシステムであって、
    前記液体注入ポートは、
    体外から供給された液体を一時的に貯留する液溜り部を構成する凹部を有するハウジング部と、
    前記凹部の上部開口を塞いでいる栓体と、
    前記液溜り部と連通しておりカテーテルと接続される液体導入コネクタと、
    を備え、
    前記ハウジング部は、金属部材を備えており、
    前記ポート検出デバイスは、前記液体注入ポートの前記金属部材に渦電流が発生したことを検出する検出部を備える液体注入ポートシステム。
  2. 請求項1に記載の液体注入ポートシステムにおける前記液体注入ポートであって、
    体外から供給された液体を一時的に貯留する液溜り部を構成する凹部を有するハウジング部と、
    前記凹部の上部開口を塞いでいる栓体と、
    前記液溜り部と連通しておりカテーテルと接続される液体導入コネクタと、
    を備え、
    前記ハウジング部は、金属部材を備えている液体注入ポート。
  3. 前記金属部材において、平面視にて前記栓体の中心を囲むように分散して配置されている複数部分の各々が、他部と比べて厚肉に形成された厚肉部となっている請求項2に記載の液体注入ポート。
  4. 前記ハウジング部は、複数の前記金属部材を備え、これら金属部材が、平面視にて前記栓体の中心を囲むように分散して配置されている請求項2に記載の液体注入ポート。
  5. 前記金属部材が、前記栓体よりも上方に配置されている請求項2から4のいずれか一項に記載の液体注入ポート。
  6. 前記栓体を保持している金属製の枠体を更に備え、
    前記枠体の肉厚寸法よりも前記金属部材の厚み寸法が大きい請求項2から5のいずれか一項に記載の液体注入ポート。
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