JP2021044211A - 電磁継電器 - Google Patents

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航平 大塚
亮太 箕輪
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亮太 箕輪
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Hiroyuki Iwasaka
博之 岩坂
裕之 針持
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裕之 針持
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Abstract

【課題】板状の固定端子を備える電磁継電器において、可動接触片が収容される空間に磁束密度が均一に生じ易い電磁継電器を簡単な構成で提供できるようにすることにある。【解決手段】1対の固定端子は、第1板部と、第1板部に配置される固定接点をそれぞれ含む。可動接触片は、固定接点に対向して配置された1対の可動接点を含む。可動接触片は、可動接点が固定接点に接触する接触方向および開離する開離方向に移動可能に設けられる。収容部は、可動接触片の移動方向に延びる複数の壁部と、複数の壁部によって囲まれ固定接点および可動接触片が収容される収容空間と、を含む。第1板部は、複数の壁部のいずれかの壁部から収容空間の外側に突出する。1以上の磁石は、複数の壁部のうち、第1板部が突出する壁部とは異なる壁部に面して配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、電磁継電器に関する。
従来、電気回路を開閉する電磁継電器が知られている。特許文献1に記載された電磁継電器は、プランジャ型の電磁継電器であり、固定接点を含む固定端子が板状の端子で構成されている。固定端子は、ハウジングから可動接触片の長手方向に突出している。また、可動接触片が収容される収容部には、1対の永久磁石が長手方向において可動接触片を挟むように配置されている。これにより、接点に生じるアークにローレンツ力が作用して収容部内でアークが伸長される。
特開2019−083175号公報
ここで、アークを伸長させるために必要なローレンツ力を確保するには、収容部内において、磁束密度が均一であることが好ましい。例えば、1対の磁石から離れた位置では、1対の磁石に近い位置と比べて磁束密度が小さくなるので、アークを伸長させるための十分なローレンツ力を確保することが難しい。特に、可動接触片の長手方向に板状の固定端子が延びており、1対の永久磁石が長手方向に対向して配置される場合、固定端子によって1対の永久磁石の配置スペースが限定されるおそれがあり、十分なローレンツ力を確保できないおそれがある。この場合、特許文献1のように固定端子をL字形状にすることで、1対の磁石の配置スペースを確保することが考えられるが、電磁継電器の構成が複雑化するおそれがある。
本発明の課題は、板状の固定端子を備える電磁継電器において、可動接触片が収容される空間に磁束密度が均一に生じ易い電磁継電器を簡単な構成で提供できるようにすることにある。
(1)本発明の一態様に係る電磁継電器は、板状の1対の固定端子と、可動接触片と、駆動軸と、駆動装置と、収容部と、1以上の磁石と、を備える。1対の固定端子は、第1板部と、固定接点とをそれぞれ含む。可動接触片は、固定接点に対向して配置された1対の可動接点を含み。可動接触片は、可動接点が固定接点に接触する接触方向および開離する開離方向に移動可能に設けられる。駆動軸は、可動接触片に連結される。駆動装置は、駆動軸を介して可動接触片を移動させる。収容部は、可動接触片の移動方向に延びる複数の壁部と、複数の壁部によって囲まれ固定接点および可動接触片が収容される収容空間と、を含む。1以上の磁石は、収容空間に磁界を発生させる。第1板部は、複数の壁部のいずれかの壁部から収容空間の外側に突出する。1以上の磁石は、複数の壁部のうち、第1板部が突出する壁部とは異なる壁部に面して配置されている。
この電磁継電器では、1以上の磁石が1対の固定端子の第1板部が突出する壁部とは異なる壁部に面して配置される。このため、このため、1以上の磁石の配置スペースが1対の固定端子によって制限されにくい。これにより、収容空間に対して磁束密度が均一に生じ易くなるように磁石を容易に配置することが可能になるので、収容空間に磁束密度が均一に生じ易い電磁継電器を簡単な構成で提供することができる。
(2)第1板部は、複数の壁部のうち可動接触片の長手方向に位置する壁部から収容空間の外側に突出してみよい。1以上の磁石は、複数の壁部のうち可動接触片の短手方向に位置する壁部に面して配置され、可動接触片の短手方向から見たときに少なくとも可動接点の移動範囲に重なるように配置されてもよい。この場合においても、1以上の磁石の配置スペースが1対の固定端子によって制限されにくい。
(3)第1板部は、収容空間内に配置される内側部を含んでもよい。内側部は、可動接触片の短手方向から見たときに内側部の全体が1以上の磁石に重なってもよい。この場合は、収容空間に磁束密度が均一に生じ易くなる。
(4)1以上の磁石は、第1磁石と、第2磁石と、を含んでもよい。第1磁石及び第2磁石は、可動接触片の短手方向において可動接触片を挟むように配置されていてもよい。この場合は、収容空間に磁束密度が均一に生じ易い電磁継電器を簡単な構成で提供することができる。
(5)第1板部は、複数の壁部のうち可動接触片の短手方向に位置する壁部から収容空間の外側に突出してもよい。1以上の磁石は、複数の壁部のうち可動接触片の長手方向に位置する壁部に面して配置され、可動接触片の長手方向から見たときに少なくとも可動接点の移動範囲に重なるように配置されてもよい。この場合においても、1以上の磁石の配置スペースが1対の固定端子によって制限されにくい。
(6)第1板部は、収容空間内に配置される内側部を含んでもよい。内側部は、可動接触片の長手方向から見たときに内側部の全体が1以上の磁石に重なってもよい。この場合は、収容空間に磁束密度が均一に生じ易くなる。
(7)1以上の磁石は、第1磁石と、第2磁石と、を含んでもよい。第1磁石及び第2磁石は、可動接触片の長手方向において可動接触片を挟むように配置されていてもよい。この場合は、収容空間に磁束密度が均一に生じ易い電磁継電器を簡単な構成で提供することができる。
(8)1対の固定端子のそれぞれは、第1板部に接続され、収容空間の外側で可動接触片の移動方向に延びる第2板部をさらに含んでもよい。この場合は、1対の固定端子が移動方向に延びる端子を用いた電磁継電器において、収容空間に磁束密度が均一に生じ易くなる。
(9)1対の固定端子のそれぞれは、第1板部の突出方向に延び第2板部に接続される第3板部をさらに含んでもよい。
(10)可動接触片は、可動接点が配置される第1面と、第1面と反対側の第2面とを、さらに含んでもよい。1以上の磁石は、可動接触片の第2面よりも開離方向に延びていてもよい。この場合は、さらに収容空間に磁束密度が均一に生じ易くなる。
(11)第1板部は、固定接点が配置される第1面と、第1板部の第1面と反対側の第2面とを含んでもよい。1以上の磁石は、第1板部の第2面よりも接触方向に延びていてもよい。この場合は、さらに収容空間に磁束密度が均一に生じ易くなる。
(12)電磁継電器は、1以上の前記磁石に接続されるヨークをさらに備えていてもよい。この場合は、磁束の調整が容易になるともに、外部に磁束が漏れることを抑制することができる。
本発明によれば、板状の固定端子を備える電磁継電器において、可動接触片が収容される空間に磁束密度が均一に生じ易い電磁継電器を簡単な構成で提供できるようにすることができる。
電磁継電器が開状態のときの電磁継電器の断面模式図である。 電磁継電器が閉状態のときの電磁継電器の断面模式図である。 収容空間を上方から見た模式図である。 収容空間を前方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を上方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を上方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を前方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を上方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を上方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を上方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を前方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を前方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を上方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を前方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を前方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を前方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を前方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を前方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を上方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を前方から見た模式図である。 変形例に係る電磁継電器において収容空間を上方から見た模式図である。
以下、本発明の一態様に係る電磁継電器100の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図面を参照するときにおいて、説明を分かり易くするために図1における上側を「上」、下側を「下」、左側を「左」、右側を「右」として説明する。また、図1の紙面の手前側を「前」、図1の紙面の奥側を「後」として説明する。これらの方向は、説明の便宜上、定義されるものであって、電磁継電器100の配置方向を限定するものではない。
図1は電磁継電器100の断面模式図である。図1に示すように、電磁継電器100は、ハウジング2と、接点装置3と、駆動装置4と、1以上の磁石5と、を備えている。
ハウジング2は、略四角形の箱型であり、絶縁性を有する材料で形成されている。ハウジング2の内部には、接点ケース15が配置されている。接点ケース15は、収容部の一例である。接点ケース15は、複数の壁部15a〜15dと、収容空間Sと、を含む。
図3は、収容空間Sを上方から見た模式図である。図3では、ハウジング2を省略して示している。図4は、収容空間Sを前方から見た模式図である。複数の壁部15a〜15dは、後述する可動接触片10の移動方向に延びている。ここでは、複数の壁部15a〜15dは、上下方向に延びている。壁部15aと壁部15bは、左右方向に対向して配置されている。壁部15cと壁部15dは、前後方向に対向して配置されている。収容空間Sには、接点装置3が収容されている。
接点装置3は、第1固定端子6と、第2固定端子7と、可動接触片10と、可動機構11と、を含む。第1固定端子6及び第2固定端子7は、1対の固定端子の一例である。
第1固定端子6及び第2固定端子7は、板状の端子であり、左右方向に延びている。第1固定端子6及び第2固定端子7は、左右方向に互いに間隔を隔てて配置されている。第1固定端子6及び第2固定端子7は、導電性を有する材料で形成されている。
第1固定端子6は、第1板部61と、固定接点62と、外部接続部63と、を含む。第1板部61は、複数の壁部15a〜15dのいずれかの壁部から収容空間Sの外側に突出する。第1板部61は、可動接触片10の短手方向(ここでは前後方向)から見たとき、収容空間Sから可動接触片10の長手方向外側(ここでは左方)に壁部15aを突出する。長手方向外側とは、可動接触片10の長手方向において、駆動軸21から離れる方向を意味する。
第1板部61は、収容空間Sの内側に配置された内側部61aと、収容空間Sの外側に配置された外側部61bと、を含む。内側部61aは、収容空間S内に配置されている。外側部61bは、内側部61aに接続されており、内側部61aと一体である。外側部61bは、可動接触片10の短手方向から見たとき、収容空間Sから可動接触片10の長手方向外側に突出する。本実施形態では、外側部61bは、可動接触片10の長手方向に位置する壁部15aから収容空間Sの外側に突出する。外側部61bは、壁部15aを左右方向に貫通するとともに、ハウジング2から左方に突出して外部に露出している。
第1板部61は、第1面61cと、第2面61dと、を含む。第1面61cは、第1板部61において下方を向く面である。第2面61dは、第1面61cと反対側の面であり、第1板部61において上方を向く面である。
固定接点62は、第1板部61に配置される。詳細には、固定接点62は、第1板部61の内側部61aの第1面61cに配置される。固定接点62は、導電性を有する材料で形成されている。固定接点62は、第1固定端子6と別体である。なお、固定接点62は、第1固定端子6と一体であってもよい。
外部接続部63は、ハウジング2から左方に突出して外部に露出している。本実施形態における外部接続部63は、第1板部61の外側部61bによって構成されている。
第2固定端子7は、第1板部71と、固定接点72と、外部接続部73と、を含む。第1板部71は、内側部71aと、外側部71bと、を含む。外側部71bは、可動接触片10の長手方向に位置する壁部15bから収容空間Sの外側に突出する。外側部71bは、壁部15bを左右方向に貫通するとともに、ハウジング2から右方に突出して外部に露出している。第1板部71は、第1面71cと、第2面71dと、を含む。第2固定端子7は、後述する駆動軸21を挟んで第1固定端子6と左右対称形状であるため、これらの各構成の詳細な説明は省略する。
可動接触片10は、一方向に長い板状部材であり、ハウジング2内で左右方向に延びている。本実施形態では、可動接触片10の長手方向は、左右方向と一致する。また、可動接触片10の短手方向は、前後方向と一致する。可動接触片10は、導電性を有する材料で形成されている。
可動接触片10は、可動接点10a,10bを含む。可動接点10a,10bは、1対の可動接点の一例である。可動接点10a,10bは、1対の可動接点の一例である。可動接点10aは、固定接点62と対向する位置に配置されており、固定接点62に接触可能である。可動接点10bは、可動接点10aと左右方向に間隔を隔てて配置されている。可動接点10bは、固定接点72と対向する位置に配置されており、固定接点72に接触可能である。可動接点10a,10bは、導電性を有する材料で形成されている。可動接点10a,10bは、可動接触片10と別体である。なお、可動接点10a,10bは、可動接触片10と一体であってもよい。
可動接触片10は、可動接点10a,10bが固定接点62,72に接触する接触方向Z1および開離する開離方向Z2に移動可能に設けられる。接触方向Z1は、図1における上方である。開離方向Z2は、図1における下方である。したがって、接触方向Z1および開離方向Z2は、上下方向に対して平行である。接触方向Z1および開離方向Z2は、可動接触片10の移動方向の一例である。
可動機構11は、可動接触片10を支持する。可動機構11は、固定接点62,72と可動接点10a,10bとが接触する閉位置と、固定接点62,72と可動接点10a,10bとが開離する開位置とに移動可能に設けられる。すなわち、すなわち、可動機構11は、接触方向Z1と開離方向Z2とに移動可能に設けられる。
可動機構11は、駆動軸21と、第1保持部材22と、第2保持部材23と、接点バネ24と、を含む。駆動軸21は、可動接触片10に連結される。駆動軸21は、上下方向に延びており、可動接触片10を上下方向に貫通している。駆動軸21は、接触方向Z1と開離方向Z2とに移動可能に設けられる。
第1保持部材22は、可動接触片10よりも接触方向Z1側で駆動軸21に固定されている。第1保持部材22は、可動接触片10と接触可能である。第2保持部材23は、可動接触片10よりも開離方向Z2側で駆動軸21に固定されている。接点バネ24は、可動接触片10と第2保持部材23の間に配置されている。接点バネ24は、第2保持部材23を介して可動接触片10を接触方向Z1に付勢する。
駆動装置4は、電磁力によって可動機構11を閉位置と開位置とに移動させる。駆動装置4は、駆動軸21を介して可動接触片10を接触方向Z1および開離方向Z2に移動させる。駆動装置4は、コイル31と、可動鉄心32と、固定鉄心33と、ヨーク34と、復帰バネ35と、を含む。
コイル31は、電圧が印加されて励磁されると、可動鉄心32を接触方向Z1に移動させる電磁力を発生させる。可動鉄心32は、駆動軸21に一体移動可能に連結されている。固定鉄心33は、可動鉄心32と対向する位置に配置されている。ヨーク34は、コイル31を囲むように配置されている。復帰バネ35は、可動鉄心32と固定鉄心33の間に配置されている。復帰バネ35は、可動鉄心32を開離方向Z2に付勢する。
図1は、駆動装置4が励磁されていない状態を示している。駆動装置4が励磁されていないときは、可動機構11が開位置にある。このため、可動接点10a,10bは、固定接点62,72から開離している。駆動装置4が励磁されていないときは、可動接触片10が可動機構11を介して開離方向Z2に押圧されている。
図2は、駆動装置4が励磁されて、可動機構11が閉位置に移動したときの状態を示している。駆動装置4が励磁されると、可動鉄心32が駆動軸21とともに接触方向Z1に移動する。駆動軸21の接触方向Z1の移動に伴い、第2保持部材23によって接点バネ24が圧縮される。これにより、可動接触片10を接触方向Z1に押圧する力が大きくなり、可動接触片10が接触方向Z1に移動して、可動接点10a,10bが固定接点62,72に接触する。
1以上の磁石5は、図3及び図4に示すように、接点ケース15の周囲に配置され、収容空間Sに磁界を発生させる。1以上の磁石5は、例えば接点ケース15によって支持されている。1以上の磁石5は、複数の壁部15a〜15dのうち第1板部61,71が突出する壁部15a,15bとは異なる壁部15c,15dに面して配置されている。1以上の磁石5は、第1板部61,71,よりも可動接触片10の短手方向外側に配置される。1以上の磁石5は、可動接触片10の短手方向から見たとき、少なくとも可動接点10a,10bの移動範囲Rに重なるように配置される。可動接触片10の移動範囲Rとは、可動接点10a,10bが固定接点62,72に接触するまでの移動範囲であり、可動機構11が開状態のときにおける可動接点10a,10bと固定接点62,72との接点間の領域である。
1以上の磁石5は、磁石51と、磁石52と、を含む。磁石51は、第1磁石の一例であり、磁石52は第2磁石の一例である。磁石51,52は、直方体形状の永久磁石である。磁石51,52は、可動接触片10の短手方向において可動接触片10を挟むように配置されている。詳細には、磁石51は、接点ケース15の前方に配置されている。磁石52は、接点ケース15の後方に配置され、磁石51と前後方向に互いに異極が対向するように配置されている。なお、磁石51及び磁石52は、同極が対向するように配置されてもよい。
磁石51,52の左右方向における両端は、収容空間Sよりも可動接触片10の長手方向外側に延びている。ここで、図3に示すように、可動接触片10は、第1面10cと、第2面10dと、をさらに含む。第1面10cは、可動接触片10の接触方向Z1側の面であり、上方を向く面である。第2面10dは、第1面10cと反対側の面である。すなわち、第2面10dは、可動接触片10の開離方向Z2側の面であり、下方を向く面である。磁石51,52は、可動接触片10の第2面10dよりも開離方向Z2に延びている。
磁石51,52は、第1板部61,71の第2面61d,71dよりも接触方向Z1に延びている。可動接触片10の短手方向から見たとき、可動接触片10の全体および第1板部61,71の内側部61a,71aの全体が磁石51,52に重なる。このように磁石51,52を配置することによって、収容空間Sに磁束密度が均一に生じ易くなる。
上記構成の電磁継電器100では、1以上の磁石5が第1固定端子6及び第2固定端子7の第1板部61,71が突出する壁部15a,15bとは異なる壁部15c,15dに面して配置される。このため、1以上の磁石5の配置スペースが第1固定端子6及び第2固定端子7によって制限されにくい。これにより、収容空間Sに対して磁束密度が均一に生じ易くなるように1以上の磁石5を容易に配置することが可能になるので、収容空間Sに磁束密度が均一に生じ易い電磁継電器を簡単な構成で提供することができる。また、1以上の磁石5が可動接触片10の短手方向から見たときに少なくとも可動接点10a,10bの移動範囲Rに重なるように配置されるので、アークの伸長方向を制御しやすい。
以上、本発明の一態様に係る電磁継電器の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1以上の磁石5の構成は、前記実施形態に限定されるものではない。すなわち、1以上の磁石5の配置、或いは形状は、前記実施形態に限定されるものでない。1以上の磁石5の配置は、電磁継電器の構成や形状等に応じて適宜変更してもよい。例えば、収容空間S、第1固定端子6、第2固定端子7、或いは可動接触片10などの形状に応じて、適宜変更してもよい。
例えば、図5に示すように、1以上の磁石5は、1つの永久磁石で構成されていてもよい。例えば、1以上の磁石5が磁石51,52の一方のみを含んでいてもよい。図5では、1以上の磁石5が磁石52のみを含む構成を示している。また、1以上の磁石は、2つの永久磁石が互いに左右方向或いは上下方向に間隔を隔てて壁部15c,15dのいずれか一方の壁部に面して配置されてもよい。
1以上の磁石5は、3以上の永久磁石を含んでもよい。詳細には、図6及び図7に示すように、1以上の磁石5は、磁石53−56を含んでもよい。磁石53および磁石54は、接点ケース15の前方側で左右方向に互いに間隔を隔てて配置されている。磁石55および磁石56は、接点ケース15の後方側で左右方向に互いに間隔を隔てて配置されている。磁石53および磁石55は、駆動軸21よりも左側で短手方向に対向して配置されている。磁石54および磁石56は、駆動軸21よりも右側で短手方向に対向して配置されている。磁石53−56は、可動接触片10の第2面10dよりも開離方向Z2に延びている。磁石53,55は、第1板部61,71の第2面61d,71dよりも接触方向Z1に延びている。
図8に示すように、1以上の磁石5は、例えば、磁石52−54の3つの永久磁石で構成されていてもよい。すなわち、対向して配置される1以上の磁石5の数は、必ずしも同数でなくてもよい。
図9及び図10に示すように、電磁継電器100は、1以上の磁石5に接続されるヨーク58をさらに備えていてもよい。図9は、磁石51,52にヨーク58が接続された構成を示している。ヨーク58は、第1ヨーク58aと第2ヨーク58bを含む。第1ヨーク58aは、磁石51を外側から囲むように配置されている。第2ヨーク58bは、磁石52を外側から囲むように配置されている。また、図10は、磁石53−56にヨーク58が接続された構成を示している。ヨーク58の配置や形状は、1以上の磁石5の形状や配置に応じて適宜変更してもよい。
図11及び図12に示すように、電磁継電器100は、収容空間S内の磁束を調整するための磁束調整部材70をさらに備えていてもよい。磁束調整部材70は、収容空間S内に配置される。磁束調整部材70は、磁性材で形成されている。磁束調整部材70は、収容空間Sを形成する部材及び/又は収容空間Sの内部に配置された部材の一部に配置されてもよい。磁束調整部材70は、図11に示すように、収容空間S内の駆動軸21付近において可動接触片10を挟むように配置されてもよい。磁束調整部材70は、収容空間Sを形成する部材及び/又は収容空間Sの内部に配置された部材の一部に支持されてもよい。磁束調整部材70は、可動機構11の一部に支持されていてもよい。例えば、図12に示すように、磁石調整部材70は接点ケース15に支持されていてもよい。
また、図13及び図14に示すように、1以上の磁石5は、可動接触片10の長手方向に対向して配置される1対の磁石57を含んでいてもよい。1対の磁石57は、可動接触片10の長手方向において、可動接触片10を挟むように配置されている。1対の磁石57は、第1固定端子6および第2固定端子7の下方に配置されている。
第1固定端子6および第2固定端子7の形状は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、図15に示すように、第1固定端子6および第2固定端子7は、可動接触片10の移動方向に延びる第2板部64,74をさらに含んでもよい。ここでは、第2板部64は、第1板部61の左端から上方に延びている。この場合、第1板部61を、ハウジング2内に配置し、第2板部64をハウジング2から上方に突出させて、第2板部64に外部接続部63を設けてもよい。第2板部74は、第1板部61と同様の形状である。
また、図16に示すように、第1固定端子6および第2固定端子7は、可動接触片10の長手方向に延びる第3板部65,75をさらに含んでもよい。第3板部65は、第2板部64に接続される。第3板部65は、第1板部61の突出方向に延びている。第3板部65は、第2板部64の上端から長手方向外側に延びている。この場合、第3板部65をハウジング2から左方に突出させて、第3板部65に外部接続部63を設けてもよい。なお、図17に示すように、第2板部64,74は、第1板部61,71から下方に延びていてもよい。第3板部65,75は、第2板部64,74の下端から可動接触片10の長手方向に延びてもよい。
また、図18に示すように、第3板部65,75は、第2板部64,74の上端から長手方向内側(駆動軸21に近づく方向)に延びていてもよい。この場合、第1固定端子6および第2固定端子7は、可動接触片10の短手方向から見たとき、略C字状に構成される。
また、前記実施形態は、第1固定端子6及び第2固定端子7が左右方向に延びていたが、第1固定端子6及び第2固定端子7は、前後方向に延びていてもよい。すなわち、第1板部61,71は、図19に示すように、可動接触片10の短手方向に位置する壁部15c,15dから収容空間Sの外側に突出してもよい。この場合は、1以上の磁石5は、図19及び図20に示すように、可動接触片10の長手方向に位置する壁部15a,15bに面して配置される。なお、第1板部61と第1板部71が突出する壁部は、図19に示すように互いに異なっていてもよいし、図21に示すように同じ壁部から突出していてもよい。例えば、図19に示すように、第1板部61が壁部15dから突出し、第1板部71が壁部15cから突出していてもよい。例えば、図21に示すように、第1板部61と第1板部71とが壁部15dから突出していてもよい。
前記実施形態では、可動接点10a,10bを固定接点62,72に向けて押し込む構成の電磁継電器であったが、可動接点10a,10bを固定接点62,72に引き込む構成の電磁継電器に本発明を適用してもよい。
本発明によれば、板状の固定端子を備える電磁継電器において、可動接触片が収容される空間に磁束密度が均一に生じ易い電磁継電器を簡単な構成で提供できるようにすることができる。
4 駆動装置
5 1以上の磁石
6,7 1対の固定端子
7 第2固定端子
10 可動接触片
10a,10b 可動接点
10c 第1面
10d 第2面
15 接点ケース(収容部の一例)
21 駆動軸
61,71 第1板部
61a,71a 内側部
61b,71b 外側部
61c,71c 第1面
61d,71d 第2面
64,74 第2板部
65,75 第3板部
62,72 固定接点
S 収容空間
R 移動範囲
Z1 接触方向
Z2 開離方向

Claims (12)

  1. 第1板部と、前記第1板部に配置される固定接点とをそれぞれ含む板状の1対の固定端子と、
    前記固定接点に対向して配置された1対の可動接点を含み、前記可動接点が前記固定接点に接触する接触方向および開離する開離方向に移動可能に設けられる可動接触片と、
    前記可動接触片に連結される駆動軸と、
    前記駆動軸を介して前記可動接触片を移動させる駆動装置と、
    前記可動接触片の移動方向に延びる複数の壁部と、前記複数の壁部によって囲まれ前記固定接点および前記可動接触片が収容される収容空間と、を含む収容部と、
    前記収容空間に磁界を発生させる1以上の磁石と、
    を備え、
    前記第1板部は、複数の前記壁部のいずれかの壁部から前記収容空間の外側に突出し、
    1以上の前記磁石は、複数の前記壁部のうち、前記第1板部が突出する壁部とは異なる壁部に面して配置されている、
    電磁継電器。
  2. 前記第1板部は、複数の前記壁部のうち前記可動接触片の長手方向に位置する壁部から前記収容空間の外側に突出し、
    1以上の前記磁石は、複数の前記壁部のうち前記可動接触片の短手方向に位置する壁部に面して配置され、前記可動接触片の短手方向から見たときに少なくとも前記可動接点の移動範囲に重なるように配置されている、
    請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 前記第1板部は、前記収容空間内に配置される内側部を含み、
    前記内側部は、前記短手方向から見たときに前記内側部の全体が前記1以上の磁石に重なる、
    請求項2に記載の電磁継電器。
  4. 前記磁石は、第1磁石と、第2磁石と、を含み、
    前記第1磁石及び前記第2磁石は、前記短手方向において前記可動接触片を挟むように配置されている、
    請求項2又は3に記載の電磁継電器。
  5. 前記第1板部は、複数の前記壁部のうち前記可動接触片の短手方向に位置する壁部から前記収容空間の外側に突出し、
    1以上の前記磁石は、複数の前記壁部のうち前記可動接触片の長手方向に位置する壁部に面して配置され、前記可動接触片の長手方向から見たときに少なくとも前記可動接点の移動範囲に重なるように配置されている、
    請求項1に記載の電磁継電器。
  6. 前記第1板部は、前記収容空間内に配置される内側部を含み、
    前記内側部は、前記長手方向から見たときに前記内側部の全体が1以上の前記磁石に重なる、
    請求項5に記載の電磁継電器。
  7. 前記磁石は、第1磁石と、第2磁石と、を含み、
    前記第1磁石及び前記第2磁石は、前記長手方向において前記可動接触片を挟むように配置されている、
    請求項5又は6に記載の電磁継電器。
  8. 前記1対の固定端子のそれぞれは、前記第1板部に接続され、前記収容空間の外側で前記可動接触片の前記移動方向に延びる第2板部をさらに含む、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  9. 前記1対の固定端子のそれぞれは、前記第1板部の突出方向に延び前記第2板部に接続される第3板部をさらに含む、
    請求項8に記載の電磁継電器。
  10. 前記可動接触片は、前記可動接点が配置される第1面と、前記第1面と反対側の第2面とを、さらに含み、
    1以上の前記磁石は、前記可動接触片の前記第2面よりも前記開離方向に延びている、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  11. 前記第1板部は、前記固定接点が配置される第1面と、前記第1板部の前記第1面と反対側の第2面とを含み、
    1以上の前記磁石は、前記第1板部の前記第2面よりも前記接触方向に延びている、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  12. 1以上の前記磁石に接続されるヨークをさらに備える、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の電磁継電器。
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