上述した特許文献1に記載の技術のような技術を利用することにより、複数種類の音声を使い分けることが可能となる。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術のような技術では、少なくとも、以下に述べる二つの問題が生じていた。
一つめの問題は、同じ文章データであれば、常に同じキャラクターの音声により出力がされるという問題である。上述した特許文献1に記載の技術のような技術では、文章データの内容に応じて、文章データと対応するキャラクターとを一対一で対応付けていた。そのため、異なる文章データであれば異なるキャラクターの音声メッセージが出力されるが、同じ文章データであれば、常に同じキャラクターの音声メッセージが出力されることとなる。
結果として、音声メッセージが単調なものとなり、ユーザの興味を引けない、という問題を完全に解消することはできていなかった。
また、この問題を解決するために、例えば、文章データとキャラクターの対応付けをユーザに変更させ、ユーザが希望するキャラクターによる音声メッセージを出力するようにすることも考えられる。しかしこのような構成とした場合には、対応付けを変更したい場合に、その都度ユーザによる操作が必須となり、ユーザが設定画面にてポチポチ設定を変えることになる。つまり、ユーザにとってみれば使い勝手が悪かった。そのため、結果としてこのような設定変更が行われることなく、購入時の設定のまま使用され、複数キャラクターの音声メッセージが有効に活用されないような場合も想定される。
また、二つ目の問題は、音声メッセージを出力するキャラクターを変更したとしても、機器の外観に表わされる意匠は変化しないことである。この点、音声メッセージが異なるキャラクターのものになったとしても、カーナビゲーション装置等の機器の外観に表わされる意匠が変化しないままでは、機器の外観に表わされる意匠と音声メッセージに統一感が感じられない。この観点からも、ユーザの興味を引けない、という問題を完全に解消することはできていなかった。
更に、機器の電源がオフの状態ではその外観に表わされる意匠から機器がどのような内容を報知するのかが分からないという問題がある。
そこで、本発明は、ユーザによる煩雑な操作を要求することなく、機器が表す内容を変更することが可能な、装置及びプログラムを提供することを目的とする。
(1) 当該装置を装着する対象となる機器の意匠を異ならせるための意匠が施される部材と、
所定の情報を前記機器に対して出力する出力手段と、を備え、
前記所定の情報を使用して前記機器が行なう報知の出力内容と、当該装置が前記機器に装着された状態の前記機器の意匠とを知覚したユーザが、該報知の出力内容及び該意匠に統一感を覚えるように、前記部材と前記所定の情報とを組み合わせて構成したことを特徴とする装置。
このようにすれば、装置が備える部材と、装置が備える出力手段によって、ユーザによる煩雑な操作を要求することなく、機器が表す内容を変更することを可能となる。
また、このようにすれば、機器の意匠が表す内容及び機器による報知が表す内容が、これを知覚したユーザが統一感を覚えるものとなり、ユーザの興味を引くことができる。
「本装置」は、装着する対象の機器に装着された場合に、ユーザに視認可能な装置とするとよい。例えば、ユーザが機器を利用する際に、機器と同時にユーザの視野に入る装置とするとよい。このようにすれば、本装置が装着された状態の機器の意匠を、ユーザが機器を利用するたびに容易に知覚可能となるのでよい。
例えば、ユーザが機器の行なう報知の出力内容を知覚する際に、ユーザに視認可能な装置とするなおよい。このようにすれば、報知の出力内容と、本装置が装着された状態の機器の意匠を、ユーザが同時に認識でき、ユーザが報知の出力内容と、本装置が装着された状態の機器の意匠の統一感を、同時に知覚できるのでよい。この統一感により、報知の内容に対して、ユーザの興味を引くことができるのでよい。
「本装置を装着する対象となる機器」は、報知を行なう装置であって、その報知内容をユーザに確実に伝達する必要がある装置であるとよい。例えば、報知により、ユーザに対して、説明、指示、案内及び警告等を行なう装置であるとよい。本装置により、ユーザの報知に対しての興味を引けることから、これらの説明、指示、案内及び警告等をユーザに確実に伝達できるようになるのでよい。
本装置の「装着」は、機器に対して、本装置を取り付け、取り付けられた状態が保持されるようにするとよい。このようにすれば、振動等の要因により本装置が意図せずに外れてしまうようなことを防止できるのでよい。例えば、取り付けられた状態を保持するために、本装置及び前記機器の何れか又は双方が本装置を機器に装着するための機構を備える構成とすると特によい。例えば、本装置及び機器の、一方に爪を設け、他方にこの爪と嵌合するような窪みを設ける構成とするとよい。このようにすれば、爪と窪みが嵌合することにより、装置が容易に外れてしまうようなことを防止できるので特によい。
「部材」は、本装置を機器に装着した際に、部材に施された意匠がユーザに視認できる部分に配置するとよい。このようにすれば、部材に施された意匠により機器の意匠を異ならせることができるのでよい。例えば、ユーザが機器に対して正対して機器を利用するのであれば、機器の前面になるように部材を配置するとよい。
部材に施される「機器の意匠を異ならせるための意匠」は、部材の形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合により実現するとよい。また、機器の意匠を異ならせるための本意匠は、ユーザに視認可能とするとよい。更に、機器の意匠を異ならせるための本意匠は、機器に施された意匠とは異なる意匠とするとよい。このようにすれば、本装置を装着した場合にユーザが視認する機器の意匠を、本装置が装着されていない場合にユーザが視認する機器の意匠とは異ならせることができるのでよい。
機器の意匠を異ならせるための本意匠は、例えば、所定のキャラクター、所定の物品及び所定の世界観等を表すものとするとなおよい。このようにすれば、機器が行なう報知の内容もこれら所定のキャラクター、所定の物品及び所定の世界観等を表すものとすることで、統一感を覚えさせることができるのでよい。
「所定の情報」は、機器が報知に使用するデータそのものとするとよい。このようにすれば、機器は出力手段により出力される所定の情報を利用して報知を行なうことができるのでよい。報知に使用するデータそのものとは、例えば、報知に使用する音声データや画像データとするとよい。このようにすれば、機器が、音声データを用いた音声の出力や、画像データを用いた表示により報知を行なうことができるのでよい。また、これら音声データや画像データは、本装置の意匠と統一感を覚える画像データや音声データとするとよい。例えば、本装置の意匠が所定のキャラクター、所定の物品及び所定の世界観等を表すものなのであれば、これと同一の所定のキャラクター、所定の物品及び所定の世界観等を表す音声データとするとよい。このようにすれば、例えば本装置の意匠が表すキャラクターの音声や画像を用いた報知を行なうことができ、このキャラクターを好んでいるユーザの興味を引くことができるのでよい。
また、所定の情報は、機器が本装置の種類を特定するためのデータとするとよい。このようにすれば、所定の情報を入力された機器は、本装置の種類を特定することができ、特定した本装置の種類に応じた報知を行なうことができるのでよい。例えば、本装置を特定した機器が、本装置の意匠が表すキャラクターと対応する、音声データや画像データを機器が使用することにより、このキャラクターを好んでいるユーザの興味を引くことができるのでよい。本装置の種類を特定するためのデータは、本装置の種類を一意に表す識別情報とするとよい。このようにすれば、機器が、識別情報に基づいて本装置の種類を特定す
ることができるのでよい。
「出力手段」は、所定の情報を通信により機器に対して伝達する手段とするとよい。また、出力手段は本装置を機器に装着した場合に出力が可能であればよく、本装置を機器に装着していない場合には、出力ができない手段であってもよい。例えば、出力手段を所定の端子により実現し、本装置を機器に装着した場合に装置側の差し込み口に端子が接続されるようにするとよい。例えば、一般的に広く利用されているUSB(Universal Serial Bus)規格に準拠した端子とすると、汎用性があるのでなおよい。また、例えば無線通信を行なう機能により出力手段を実現するようにしてもよい。例えば、出力手段をICタグにより実現するとよい。更に、例えば機器からの電力供給を受けて所定の情報を出力するようにしてもよい。例えば、出力手段を実現するICタグをパッシブタグとするとよい。
「ユーザが統一感を覚える」ためには、例えば所定の情報を使用して機器が行なう報知の出力内容と、当該装置が機器に装着された状態の機器の意匠とを同じ雰囲気で統一するようにするとよい。例えば、上述したように、報知の出力内容を或るキャラクターの音声や画像とし、本装置が機器に装着された状態の機器の意匠を、この或るキャラクターを表す意匠とするとよい。
そして「前記部材と前記所定の情報とを組み合わせて構成」として、このように報知の出力内容と、装置が機器に装着された状態の機器の意匠とが同じ雰囲気のもので統一されるように組み合わせた構成とするとよい。例えば、第1のキャラクターを表す意匠が施された部材を備える本装置が、第1のキャラクターの音声や画像による報知を行なうための所定の情報を出力するようにするとよい。また、同様に、第2のキャラクターを表す意匠が施された部材を備える本装置なのであれば、第1のキャラクターではなく、第2のキャラクターの音声や画像による報知を行なうための所定の情報を出力するようにするとよい。こうすることにより、上述したユーザが統一感を覚えることが実現でき、報知に対するユーザの興味を引くことが可能とできるのでよい。この点、仮に、第1のキャラクターを表す意匠が施された部材を備える本装置が、第2のキャラクターの音声や画像による報知を行なうように構成してしまうと、ユーザが報知に対する興味を失い、報知を聞き逃すようなおそれがある。これを防止する観点から、このように、第1のキャラクターを表す意匠が施された部材を備える本装置が、第1のキャラクターの音声や画像による報知を行なうための所定の情報を出力するようにするとよい。
また、この組み合わせが装置ごとに異なるものであるようにしてもよい。つまり、或る本装置では、第1のキャラクターについて組み合わせた本装置と、第2のキャラクターについて組み合わせた本装置と・・・、というように装置毎にユーザが統一感を覚える組み合わせとなっていればよく、他の装置との関係ではユーザが統一感を覚えるようになっていなくてよい。このようにすれば、機器に装着する装置を別の装置に変更することにより、これに合わせて、報知の出力内容と、装置が機器に装着された状態の機器の意匠の組み合わせを変更できるのみならず、変更を行ったとしてもユーザが統一感を覚える組み合わせとできるのでよい。
これらの構成とした場合に、機器をカーナビゲーション装置とし、機器による報知が表す内容を運行案内の音声メッセージとすると特によい。なぜならば、カーナビゲーション装置による運行案内の音声メッセージをユーザの興味を引くことが好ましいものであり、報知が表す内容に対してユーザの興味を引くことができるという本装置の効果がより有益となるからである。また、このようにすれば、ユーザの興味を引くことができることから、ユーザの音声メッセージに対する注意力が低下し、聞き逃しが発生するという事態を防止できるのでよい。また、報知が表す内容に、画面上に表示される運行案内用の情報を含ませるのも特によい。このようにすれば、運行案内用の情報に対してもユーザの興味を引
くことができるのでよい。また、ユーザが、機器の意匠、音声メッセージ及び運行案内用の情報の全てにおいて同一のキャラクターを知覚することにより、このキャラクターの世界に浸れ、より一層の統一感を覚えることができるからである。
更に、機器をカーナビゲーション装置とするならば、本装置は、このカーナビゲーション装置に装着した場合に、ユーザに視認可能な装置とするとよい。例えば、ユーザがカーナビゲーション装置の表示画面を参照する場合に本装置の部材も視認されるように、表示画面と同一面に本装置の部材が装着されるようにするとよい。例えば、カーナビゲーション装置の表示部が、一般的な配置位置であるカーナビゲーション装置の前面に配置されているのであれば、このカーナビゲーション装置の前面に本装置の部材が装着されるようにすると、ユーザが表示部を参照する場合に、部材に施された意匠も参照されるのでよい。
例えば、表示部による表示を妨げず、表示部と共に視認できる位置であるカーナビゲーション装置のフロントベゼルに本装置の部材を装着するようにするとよい。なぜならば、カーナビゲーション装置のフロントベゼルは自動車等を運転中のユーザの視線に入る部分であり、ユーザがフロンベゼルの意匠が表す内容を知覚しやすいからである。
更に、フロンベゼルの意匠が表す内容は何らかの意匠とすると特によい。また、この意匠を、キャラクターを特定できるものとすると特によい。なぜならば、文字等ではなく、キャラクターを表す意匠とすることで、これを参照したユーザが、その内容を瞬時に把握しやすいからである。また、ユーザが好むキャラクターの意匠を見ることができるからである。具体的には、フロントベゼルにキャラクターの画像を印刷したり、或いは3Dのデコレーションをフロントベゼルに施すようにしたりするとよい。
(2) 当該装置は前記機器に直接又は間接的に着脱可能であり、前記出力手段は、前記機器に装着された場合に、ユーザの操作を要すること無く前記所定の情報を前記機器に対して出力することを特徴とする装置。
このようにすれば、ユーザは、装置を機器に直接又は間接的に装着することで、他の操作を要すること無く、機器の意匠及び機器による報知が表す内容が統一感を覚えるものとなるのでよい。つまり、ユーザが煩雑な操作を行なう必要が生じないのでよい。
また、このようにすれば、機器を装着する前後で、機器の意匠及び機器による報知が表す内容を異なるものとすることができるのでよい。
装着は、ユーザが任意のタイミングで行なうことができるようにすると特によい。なぜならば、ユーザが希望するタイミングで機器の意匠及び機器による報知の内容を変更することができるからである。また、このようにすれば、ユーザがプライベートの時間に個人的に車を使用する場合にはフロントベゼルを装着してキャラクターの音声データ等を出力し、知人等を乗車させるときはフロントベゼルを取り外すことによりカーナビゲーション装置として一般的な音声データを出力させるようなことができるのでよい。
(3) 当該装置は前記機器に直接又は間接的に着脱可能であり、当該装置が前記機器から取り外された場合に、ユーザの操作を要すること無く前記所定の情報の出力を取り止めることを特徴とする装置。
このようにすれば、ユーザは、装置を機器側から取り外せば、他の操作を要すること無く、機器の意匠と機器による報知が表す内容の双方を、本装置を機器に装着する前の状態に戻すことができる。
取り外しは、ユーザが任意のタイミングで行なうことができるようにすると特によい。なぜならば、ユーザが希望するタイミングで機器の意匠と機器による報知が表す内容の双方を、本装置を装着する前の状態に戻すことができるからである。
また、取り外し後は、再度本装置を装着しない限りは本装置が出力した所定の情報を使用した報知はできないようにすると特によい。なぜならば、取り外し後も、引き続き所定の情報を利用できる構成としてしまうと、1つの装置を使い回すことにより、複数の機器にて所定の情報を利用できることになり、このような利用方法を想定していない場合に、このような利用をされてしまうことを防止できるからである。
(4) 前記所定の情報を使用して前記機器が行なう報知の出力内容、及び当該装置が前記機器に装着された状態の前記機器の意匠は、少なくとも、同一又は関連するキャラクター、同一又は関連する物品、及び、同一又は関連する世界観の何れかを前記ユーザに想起させるものであることを特徴とする装置。
このようにすれば、ユーザは、同一又は関連するキャラクター、同一又は関連する物品、及び、同一又は関連する世界観の何れかを想起させる前記所定の情報を使用して前記機器が行なう報知の出力内容及び当該装置が前記機器に装着された状態の前記機器の意匠を知覚することができるのでよい。
このように、前記前記所定の情報を使用して前記機器が行なう報知の出力内容及び前記当該装置が前記機器に装着された状態の前記機器の意匠は少なくとも、同一又は関連するキャラクターを想起させるものであるという構成にするとよい。このようにすれば、キャラクターという現実に存在しないイメージに基づいてユーザに統一感を覚えさせることができるのでよい。
また、このように同一のキャラクターのみならず、関連するキャラクターを想起させるものとするとよい。なぜならば、例えば同じ作品に登場する別個のキャラクターを使用してユーザに統一感を覚えさせることができるのでよい。
また、このように、前記前記所定の情報を使用して前記機器が行なう報知の出力内容及び前記当該装置が前記機器に装着された状態の前記機器の意匠は少なくとも、同一又は関連する物品を想起させるものである場合のみならず、同一又は関連する物品、及び、同一又は関連する世界観の何れかを想起させるものである場合であってもよい構成にするとよい。このようにすれば、所定のキャラクターに基づいてユーザに統一感を覚えさせるのみならず、所定の物品や所定の世界観に基づいてユーザに統一感を覚えさせることができるのでよい。
(5) 本装置が装着されていない状態の前記機器には前記統一感を阻害する意匠が施されており、当該装置の形状は、当該装置が前記機器に装着された場合に前記統一感を阻害する意匠を前記ユーザに知覚できない状態とする形状であることを特徴とする装置。
このようにすれば、本装置が装着されていない状態の機器には統一感を阻害する意匠が表されている場合に、機器に装着された本装置は、統一感を阻害する意匠をユーザに知覚できない状態とすることができる。このようにすれば、統一感を阻害する内容をユーザに知覚させないことから、機器の意匠が表す内容及び機器による報知が表す内容に基づく統一感を阻害する原因を排除することができるのでよい。統一感を阻害する意匠を知覚できない状態とするためには、具体的には、本装置の形状を、本装置に機器に装着した場合に統一感を阻害する意匠を視認できないようにする形状とするとよい。
統一感を阻害する意匠は、例えば機器のメーカ名を表す文字やロゴ、機器の型番といったものとするとよい。なぜならば、これらの情報は、キャラクター等により表される統一感と関連がないことが多く、これらの情報は統一感を損なう可能性が高いことから、これらの情報をユーザに知覚させないことが好ましいからである。
(6) 前記機器は表示部及び音出力部の何れか又は双方を備えており、
本装置の形状は、前記機器に装着された状態で前記機器が前記表示部及び前記音出力部を使用して行なう前記所定の情報を使用した報知を阻害しない形状であることを特徴とする装置。
このようにすれば、機器に装着された本装置が、機器による報知を阻害しない。そのため、本装置が装着されたとしても、機器による報知の内容が阻害されずにユーザに知覚されるのでよい。
また、このように、本装置の形状を、報知の中でも特に表示部及び音出力部により行われる報知を阻害しない形状とするとよい。このようにすれば、表示部に表される運行案内の表示が見えにくくなったり、音出力部から出力される音声メッセージが聞き取りづらくなったりすることがないのでよい。具体的には、本装置の形状を、本装置を装着しても表示部であるディスプレイに重ならず、且つ、音出力部であるスピーカの出力部分を塞がない形状とするとよい。
(7) 前記所定の情報を使用して前記機器が行なう報知の出力内容、及び本装置が前記機器に装着された状態の前記機器の意匠は、前記ユーザが前記機器を使用中に、前記ユーザが知覚可能であることを特徴とする装置。
このようにすれば、ユーザが機器を操作中であっても、ユーザに統一感を覚える報知の内容及び本装置が機器に装着された状態の機器の意匠を知覚させることから、ユーザの報知に対する興味を引くことができる。
また、このように、所定の情報を使用して機器が行なう報知の出力内容及び本装置が機器に装着された状態の機器の意匠の何れかのみならず、双方を知覚可能とすると特によい。このようにすれば、ユーザは機器の意匠が表す内容及び報知が表す内容の何れかのみならず、双方について、機器を使用中であっても知覚できるのでよい。
更に、上述したように機器をカーナビゲーション装置により実現し、カーナビゲーション装置の操作中のみならず、車等の運転中もカーナビゲーション装置を使用中であるとして機器の意匠が表す内容及び報知が表す内容をユーザが知覚できるようにするとよい。なぜならば、運転中に出力される音声メッセージは、聞き逃すべきものではないため、この運転中に出力される音声メッセージをユーザの興味を引くものとするべきだからである。
(8) 本装置が前記機器に装着された状態の前記機器の意匠は、前記機器が動作していなくとも前記ユーザが知覚可能であることを特徴とする装置。
このようにすれば、機器が動作していなくとも、本装置が機器に装着された状態の機器の意匠を知覚させることから、機器が動作していなくともユーザに意匠を鑑賞させて、ユーザを楽しませることができる。
また、単に機器が動作を停止している状態のみならず、機器の電源が切られていたとしても機器の意匠が表す内容をユーザが知覚可能である構成とすると特によい。こうすると、機器がカーナビゲーション装置である場合に車が停止し、車からの電源の供給がされていない状態であったとしても本装置により変更された機器の意匠が表す内容が知覚できる
のでよい。
(9) 前記機器は前記ユーザの操作を受け付ける機器であり、前記所定の情報を使用して前記機器が行なう報知の出力内容は、前記ユーザの操作受付に関するものであることを特徴とする装置。
このようにすれば、機器の意匠が表す内容及び報知が表す内容をユーザの操作受付に関するものとすることができる。また、ユーザが操作時にも統一感がある内容を知覚することができ、ユーザの興味を引くことができる。
例えば、画面上に表示されるアイコン等のユーザインターフェースも統一感がある内容とすると特によい。このようにすれば、音声メッセージの内容のみが変更される場合に比べて、より一層の統一感が知覚されるのでよい。
(10) 前記機器は移動体にて使用される機器であり、所定の情報を使用して前記機器が行なう報知の出力内容は、前記ユーザによる前記移動体の移動に関する誘導に用いるものであることを特徴とする装置。
このようにすれば、移動体を誘導するに際して、ユーザの興味を引くことができるのでよい。
また、移動体は例えば自動車とし、機器はカーナビゲーション装置とすると特によい。このようにすれば、カーナビゲーション装置の誘導時の音声ガイダンスを所定のキャラクターの音声により出力したり、ナビ画面上にこの所定のキャラクターを表示させたりすることができるのでよい。そしてこのようにすれば、ガイダンスやナビ画面についてユーザの興味を引くことができ、カーナビゲーション装置として最も重要である、確実な運行案内を行なうことができるのでよい。
(11) 前記所定の情報として、前記機器が行なう報知に利用するための画像データ及び音声データの何れか又は双方を記憶する記憶手段を備え、
前記出力手段は、前記記憶手段が記憶する画像データ及び音声データの何れか又は双方を、前記所定の情報として、前記機器に対して出力することを特徴とする装置。
このようにすれば、本装置が記憶する画像データ及び音声データの何れか又は双方による報知を行なうことができるのでよい。
また、このようにすれば、機器が記憶していない画像データ及び音声データの何れか又は双方を使用して報知ができるのでよい。具体的には、本装置が出力する情報を記憶するための音源チップを内蔵したフロントベゼルにより本装置を実現するとよい。
更に、機器をカーナビゲーション装置とし、本装置が出力する情報をキャラクターの情報とするとよい。こうすることにより、カーナビゲーション装置を販売後に登場したキャラクターや、あるいはカーナビゲーション装置販売後に流行したキャラクターの情報を事後的に製造した装置に記憶させ、この記憶したキャラクターの情報を使用して運行案内をすることができるのでよい。
(12) 上記(1)乃至(10)の何れかに記載の装置と、前記装置を装着する前記機器とを備えたシステムであって、
前記機器は、報知に利用するための画像データ及び音声データの何れか又は双方を記憶する記憶手段を備え、
前記機器は、前記記憶手段が記憶している、該機器に装着された装置の種類に対応する前記画像データ及び音声データの何れか又は双方を利用して報知を行なうことを特徴とするシステム。
このようにすれば、本装置が機器に装着された場合に、本装置の部材に施された意匠に対応する画像データ及び音声データの何れか又は双方による報知を行なうことができるのでよい。
また、このように機器が報知に使用するデータを記憶する構成とすると特によい。これにより、装置が報知に使用する画像データ及び音声データの何れか又は双方を記憶する必要がなくなるのでよい。また、移動中の自動車に機器が搭載されており、外部の機器と通信を行なうことができなくても、本装置の部材に施された意匠に対応する画像データ及び音声データの何れか又は双方を使用した報知を行なうことができる。
更に、本装置が装着されていない場合には、機器が記憶する画像データ及び音声データを使用できないようにすると特によい。このようにすれば、装置を購入したユーザのみに、画像データ及び音声データを使用させることが可能となる。
(13) 前記装置が備える前記出力手段は、該装置自身の種類を特定するための情報を前記所定の情報として出力し、
前記機器は、出力手段が出力した前記所定の情報に基づいて前記装置の種類を特定し、特定した装置の種類に対応する画像データ及び音声データの何れか又は双方を前記記憶手段から読み出し、読み出した画像データ及び音声データの何れか又は双方を利用して報知を行なうことを特徴とするシステム。
このようにすれば、機器は識別した本装置の種類に応じて、報知に使用する内容を異ならせることができる。そのため、装着する本装置が異なれば、異なる内容の報知を行なうのでよい。例えば、機器の意匠を或るキャラクターの形状に変更する本装置が装着された場合には、この或るキャラクターの音声による報知を行なうようにできるのでよい。
また、このようにすることにより、ユーザが選択したキャラクターの形状に変更する装置を付け替えることにより、ユーザが選択したキャラクターの音声による報知を行なうようにできるのでよい。また、単に装置を付け替えるのみで、例えば日替わりでて異なるキャラクターを選択するようなことができるのでよい。
また、このようにすることにより、装置は報知に使用する画像データ及び音声データを記憶したり出力したりする必要が無くなる。そのため、装置は自身の種類を表す情報のみを持っていれば足りることとなり、装置の構成が簡略化できるのでよい。
(14) 前記機器と前記装置は相互に通信を行うためのインターフェースをそれぞれ備えており、前記機器に前記装置を装着することにより前記機器と前記装置が備える前記インターフェースが通信可能に接続されることを特徴とするシステム。
このようにすれば、機器に装置を装着するのみで、機器と装置が通信を行えるのでよい。つまり、機器と装置とを通信を行える状態にするための、他の接続作業が不要となるのでよい。このようにすれば、着脱式フロントベゼル(I/Oポート付き)として装置を実現できるのでよい。
例えば、機器と装置のそれぞれに所定の規格に準拠したインターフェースを設け、機器に装置を装着するとこの二つのインターフェースが嵌合するような構成とするとよい。ま
た、この所定の規格をUSB等の汎用の規格にすることにより、同一の規格に準拠しているパーソナルコンピュータ等の他の装置とも通信可能に接続できるのでよい。
(15) 前記装置及び前記機器の何れか又は双方は、前記機器に前記装置を着脱させるための機構を備えていることを特徴とするシステム。
このようにすれば、装置を着脱させるための機構を使用して装置を着脱することができるのでよい。
例えば、本装置及び機器の、一方に爪を設け、他方にこの爪と嵌合するような窪みを設ける構成とするとよい。このようにすれば、爪と窪みが嵌合し、装置が容易に外れてしまうようなことを防止できるのでよい。機器をカーナビゲーション装置とした場合には、自動車の移動に伴う振動などが発生するので、このように装置が容易に外れてしまうようなことを防止できる構成は特によい。
また、機器であるカーナビゲーション装置には装置を着脱させるための機構を設けず、本装置にカーナビゲーション装置に引っかかる為の爪を設けるような構成とすると特によい。このようにすれば、カーナビゲーション装置に特段の機構が設けられていなくても、装置をカーナビゲーション装置に装着できるのでよい。
(16) 前記機器に前記装置を装着した場合に、前記機器が前記装置に電力を供給し、前記機器は該供給された電力により動作することを特徴とするシステム。
このようにすれば、機器に装置を装着した場合に、機器が装置に電力を供給し、機器は該供給された電力により動作する。このようにすれば、装置にバッテリを設けたり、装置を外部電源に接続したりしなくても、装置を動作させることができるのでよい。例えば、機器に装置を装着した場合に、USB規格に準拠した接続が行われるようにするとよい。このようにすれば、情報の送受信と電源の供給が同時に実現できるのでよい。また、装置が供給された電源により駆動することによって情報を出力できるようになるのでよい。
機器をカーナビゲーション装置とした場合には、自動車から電力の供給を受けるが、電力を供給するためのカーチャージャが一つしかない場合が考えられる。しかし、このカーチャージャによりカーナビゲーション装置に電力を供給し、更に、カーナビゲーション装置により装置に電力を供給することにより、カーナビゲーション装置と装置の双方を、一つのカーチャージャにて動作させることができるのでよい。
(17) コンピュータを上記(1)乃至(11)の何れかに記載の装置として機能させることを特徴とするプログラム。
このようにすることで、上記(1)乃至(11)として記載の構成をコンピュータにより実現することが可能となるのでよい。
また、上記(1)乃至(11)の何れか1つに記載の構成をコンピュータにより実現するようにしてもよいが、上記(1)乃至(11)のそれぞれに記載の構成の一部又は全部を組み合わせてコンピュータにより実現するようにしてもよい。つまり、本発明の要旨を変更しない範囲で、上記(1)乃至(11)に記載の構成要素のそれぞれを任意に組み合わせた構成をコンピュータにより実現するとよい。
本発明によれば、ユーザによる煩雑な操作を要求することなく、機器が表す内容を変更
することが可能となる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。ここで、本発明の実施形態は、概略、ベゼルをカーナビゲーション装置に着脱可能とし、ベゼル装着時と、ベゼル取外時とで、カーナビゲーション装置の外観及びカーナビゲーション装置が出力する情報の双方を異ならせるというものである。
また、以下の説明では、第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態の3つの実施形態について説明をする。
ここで、第1の実施形態は、ベゼルとカーナビゲーション装置それぞれの機能が協働することにより、カーナビゲーション装置が出力する情報を変更するというものである。
また、第2の実施形態では、もっぱらカーナビゲーション装置の機能により、カーナビゲーション装置が出力する情報を変更するというものである。
更に、第3の実施形態は、複数台の装置が連携することにより、装置が出力する情報を変更するというものである。
[第1の実施形態]
<カーナビゲーション装置100への脱着ベゼル200の装着>
本実施形態には、カーナビゲーション装置100と、かかるカーナビゲーション装置100に装着される脱着ベゼル200が含まれる。ここで、カーナビゲーション装置100と脱着ベゼル200の詳細な構成について説明するのに先立って、まず、カーナビゲーション装置100への脱着ベゼル200の装着について説明する。
図1に、本実施形態であるカーナビゲーション装置100と脱着ベゼル200を模式化して示す。図1に示すように、脱着ベゼル200の装着する前は、カーナビゲーション装置100が備えるタッチパネル102の外周部分である、ベゼル部分が視認可能な状態となっている。
この状態で、脱着ベゼル200は、その内側が、ユーザによってカーナビゲーション装置100が備えるタッチパネル102の外周部分であるベゼルの表面部分と重なりあうように装着される。これにより、装着前には視認できたカーナビゲーション装置100自身が備えるベゼルの表面部分に施された意匠は視認できなくなり、代わりに脱着ベゼル200の表面の形状や色彩や模様や図柄等といった脱着ベゼル200に施された意匠が視認される状態となる。
このようにすれば、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200を装着する前と後とで、カーナビゲーション装置100の外観に接したユーザが、カーナビゲーション装置100の意匠から知覚する内容が異なるものとなる。例えば、脱着ベゼル200を装着する前のカーナビゲーション装置100の意匠からは特にキャラクターは知覚できないが、脱着ベゼル200を装着した後のカーナビゲーション装置100の意匠からは特定のキャラクターを知覚できるようになる。
一方で、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200が装着されることにより、カーナビゲーション装置接続部201とベゼル接続部101とが通信可能に接続される。具体的には、カーナビゲーション装置接続部201をUSB規格に準拠したオス端子で実現し、ベゼル接続部101をUSB規格に準拠したメス端子で実現する。そして、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200が装着されると両端子は嵌合し、これに伴い、USB規格に準拠した通信プロトコルによりカーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200が相互に通信可能な状態となる。
ベゼル接続部101を介してカーナビゲーション装置100の接続を検出した脱着ベゼル200は、カーナビゲーション装置100に対して、ベゼル接続部101及びカーナビゲーション装置接続部201を介して、運行案内用の音声を変更するための音声データや、運行案内用の画像を変更するための画像データを送信する。
カーナビゲーション装置100はこれらの音声データや画像データを受信し、受信したこれらの音声データや画像データを使用して運行案内を行なう。受信したこれらの音声データや画像データは、カーナビゲーション装置100が予め記憶している運行案内に使用する音声データや画像データとは異なるものである。そのため、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200を装着する前と後とで、出力される音声や表示される画像が異なるものとなる。これに伴い、カーナビゲーション装置100が行なう運行案内に接したユーザが知覚する内容が異なるものとなる。例えば、脱着ベゼル200を装着する前の運行案内からは特にキャラクターは知覚できないが、脱着ベゼル200を装着した後の運行案内からは特定のキャラクターを知覚できるようになる。
そして、本実施形態では、脱着ベゼル200を装着した後のカーナビゲーション装置1
00の外観から知覚される内容と、脱着ベゼル200を装着した後に行われる運行案内の内容を統一感のあるものとする。このようにすることにより、脱着ベゼル200を装着した後のカーナビゲーション装置100の意匠と、脱着ベゼル200を装着した後の運行案内を知覚したユーザはこれらに対して統一感を覚える。これにより、ユーザに運行案内に対して興味を引かせることができ、結果として、ユーザが運行案内の内容に集中することから、運行案内の内容についてユーザに確実に伝達することが可能となる、という効果を奏する。
また、装着に関連して、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200を装着した後は、脱着ベゼル200が装着されたカーナビゲーション装置100を車等で使用した場合に車の移動に伴って生じる振動によって脱着ベゼル200がカーナビゲーション装置100から外れないような機構を設ける。
具体的には、本実施形態では、脱着ベゼル200のカーナビゲーション装置100に取り付ける面の筐体の内周の形状を、カーナビゲーション装置100の筐体の外周の形状と同じ形状で僅かに大きなサイズとする。こうすることにより、脱着ベゼル200をカーナビゲーション装置100に取り付けると、脱着ベゼル200のカーナビゲーション装置100に取り付ける面の筐体の内周とカーナビゲーション装置100の筐体の外周が嵌合し、脱着ベゼル200が振動等により外れることを防止する。また、併せて、USB端子であるカーナビゲーション装置接続部201とベゼル接続部101が嵌合することによって、脱着ベゼル200がより外れにくくなる。
<脱着ベゼルを脱着した場合の外観及び表示の具体例>
次に、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200を装着していない状態でのカーナビゲーション装置100の外観及び画面表示や、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200を装着した場合の外観及び画面表示について、図2乃至図7を用いて説明を行なう。
まず、図2に、脱着ベゼル200を装着していない状態のカーナビゲーション装置100の外観を示す。図2に示すように、カーナビゲーション装置100の外観は、ベゼル接続部101、タッチパネル102、図柄103、操作ボタン104、報知用LED105及び記憶媒体挿入部101を備える。これら各部の詳細については、図8を用いて後述するので、ここでは、これら各部の機能の概略のみ説明する。
上述したように、ベゼル接続部101は、脱着ベゼル200を接続するための部分であり、USB規格に準拠したメス端子である。
タッチパネル102は、カーナビゲーション装置100が、運行案内用の情報を表示すると共に、ユーザの操作を受け付けるための、表示画面付きのタッチパネルである。
図柄103は、カーナビゲーション装置100に予め施されている図柄であり、本実施形態では、カーナビゲーション装置100を製造するメーカのロゴが記載されている。
操作ボタン104は、ユーザからの操作を受け付ける物理的なボタンである。
報知用LED105は、運行案内に伴う報知を行なうためのLED(Light emitting diode)である。
記憶媒体挿入部101は、記憶媒体を挿入するスロットであり、本実施形態では、SDカード(SD Memory Card)を挿入するスロットにより実現する。
次に、図2に示すようにカーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200が装着されていない場合に、カーナビゲーション装置100がタッチパネル102に表示する画面の表示例を図3に示す。
図3に示すように、本例では、表示301として、運行案内用の地図を表示すると共に、その地図上に、施設等の位置を表すアイコン及びカーナビゲーション装置100が搭載されている自動車の現在位置を表すアイコンを表示する。かかる表示301は、カーナビゲーション装置100が、カーナビゲーション装置100内部の記憶部に格納している地図情報及びGPS(Global Positioning System)センサによる測位結果に基づいて生成し、タッチパネル102上に表示する。
また、本実施形態では、表示302として、進行方向の道路や建物等の画像を三次元にて表示すると共に、更にアイコンを画像に重ねて表示する。また、運行案内用の音声は、特に所定のキャラクター等を想起させるものではない、カーナビゲーション装置で一般的に利用される音声である。かかる表示302や運行案内用の音声は、カーナビゲーション装置100が、カーナビゲーション装置100内部の記憶部に格納する運行案内用情報に基づいて生成し、タッチパネル102上に表示したり、スピーカにより出力したりする。
図2及び図3に示すように、脱着ベゼル200を装着していない状態でのカーナビゲーション装置100の外観及び画面表示は、特定のキャラクター等を特に知覚するものではない。
次に、脱着ベゼル200を装着した場合のカーナビゲーション装置100の外観及び画面表示について説明する。説明の前提として、本実施形態では、脱着ベゼル200が複数種類存在する。これら複数種類の脱着ベゼル200は、それぞれの基本的な機能は共通している。しかしながら、複数種類の脱着ベゼル200は、それぞれ異なる図柄が施されている。また、複数種類の脱着ベゼル200は、それぞれ異なる画像データや音声データを出力する。この違いについて説明するために、以下では、第1の脱着ベゼル200を装着した場合と、第2の脱着ベゼル200を装着した場合について説明する。
図4に、第1の脱着ベゼル200を装着したカーナビゲーション装置100である、カーナビゲーション装置100−1の外観を示す。図4に示すように、カーナビゲーション装置100−1の外観は、タッチパネル102、図柄103、操作ボタン104、報知用LED105及び記憶媒体挿入部101を備える。
図2に示すカーナビゲーション装置100との相違点であるが、ベゼル接続部101が、装着された第1の脱着ベゼル200の筐体によりユーザから視認できない状態となる点が相違する。また同様に、図柄103−1が、装着された第1の脱着ベゼル200の筐体によりユーザから視認できない状態となる点が相違する。
また、装着された第1の脱着ベゼル200の筐体には、女性のキャラクターを表す図柄である図柄103−1が施されている。そのため、図柄103ではなく、図柄103−1がユーザから視認できる状態となる。
更に、カーナビゲーション装置100の外観全体の模様及び色彩は、装着された第1の脱着ベゼル200の筐体に施された模様及び色彩となる。本実施形態では、図柄103−1により表わされる女性キャラクターに関連する模様及び色彩が第1の脱着ベゼル200の筐体に施されている。
これらの相違点があることから、カーナビゲーション装置100−1の外観は、外観を
視認したユーザが、図柄103−1により表わされる女性キャラクターを知覚するものとなる。
次に、図4に示すようにカーナビゲーション装置100に第1の脱着ベゼル200が装着されている場合に、カーナビゲーション装置100がタッチパネル102に表示する画面の表示例を図5に示す。
図5に表すように、表示301に関しては、図3と変わらず、同じ内容が表示されている。かかる表示301が、カーナビゲーション装置100が、カーナビゲーション装置100内部の記憶部に格納している地図情報及びGPSセンサによる測位結果に基づいて生成し、タッチパネル102上に表示するものである点も図3と同様である。
しかし、本例では、図3の表示302に代えて表示303として、図柄103−1により表わされる女性キャラクターの画像を表示する。また、運行案内用の音声は、かかる女性キャラクターの音声とする。
かかる表示302を行なうための画像データや、かかる女性キャラクターの音声を出力するための画像データは、脱着ベゼル200が出力する。そして、カーナビゲーション装置100は出力されたデータをベゼル接続部101及びカーナビゲーション装置接続部201を介して取得する。更に、カーナビゲーション装置100は取得したデータを用いて表示302を行ったり、かかる女性キャラクターの音声を出力したりする。
これにより、カーナビゲーション装置100−1の表示画面や出力される音声は、これを知覚したユーザが、図柄103−1により表わされる女性キャラクターを知覚するものとなる。
以上説明したように、カーナビゲーション装置100−1の外観が表す内容と、カーナビゲーション装置100が出力する内容である女性キャラクターの画像や音声とが、ユーザに同一の女性キャラクターを知覚させるものとなる。これにより、図3のような表示に比べて各内容が統一感のあるものとなり、ユーザの興味を引くことが可能となる。これにより、ユーザの意識を運行案内に集中させることが可能となる。これにより、ユーザの意識を運行案内や音声ガイダンスに集中させることが可能となる。また、これによりユーザによる運行案内や音声ガイダンスに対する注意力が低下し、聞き逃しが発生するという事態を防止できる。
次に、図6に、第2の脱着ベゼル200を装着したカーナビゲーション装置100である、カーナビゲーション装置100−2の外観を示す。図6に示すように、カーナビゲーション装置100−2の外観は、タッチパネル102、図柄103−2、操作ボタン104、報知用LED105及び記憶媒体挿入部101を備える。
このように外観に関しては、図4に示すカーナビゲーション装置100−1と、図6に示すカーナビゲーション装置100−2は概ね同じである。ただし、カーナビゲーション装置100−1に装着された第1の脱着ベゼル200には図柄103−1として女性キャラクターが施されていたが、これと異なり、カーナビゲーション装置100−2に装着された第2の脱着ベゼル200には図柄103−2として猫のキャラクターが施されている。
更に、全体の模様及び色彩が、装着された第2の脱着ベゼル200の筐体に施された模様及び色彩となる。本実施形態では、図柄103−2により表わされる猫のキャラクターに関連する模様及び色彩が第2の脱着ベゼル200の筐体に施されている。
これらの相違点があることから、カーナビゲーション装置100−2の外観は、外観を視認したユーザが、図柄103−2により表わされる猫のキャラクターを知覚するものとなる。
次に、図6に示すようにカーナビゲーション装置100に第2の脱着ベゼル200が装着されている場合に、カーナビゲーション装置100がタッチパネル102に表示する画面の表示例を図7に示す。
図7に表すように、表示301に関しては、図3及び図5と変わらず、同じ内容が表示されている。かかる表示301が、カーナビゲーション装置100が、カーナビゲーション装置100内部の記憶部に格納している地図情報及びGPSセンサによる測位結果に基づいて生成し、タッチパネル102上に表示するものである点も図3及び図5と同様である。
しかし、本例では、図3の表示302や図5の表示303に代えて表示304として、図柄103−2により表わされる猫のキャラクターの画像を表示する。また、運行案内用の音声は、かかる猫のキャラクターの音声とする。
かかる表示302を行なうための画像データや、かかる猫のキャラクターの音声を出力するための画像データは、脱着ベゼル200が出力する。そして、カーナビゲーション装置100は出力されたデータをベゼル接続部101及びカーナビゲーション装置接続部201を介して取得する。更に、カーナビゲーション装置100は取得したデータを用いて表示302を行ったり、かかる猫のキャラクターの音声を出力したりする。
これにより、カーナビゲーション装置100−2の表示画面や出力される音声は、これを知覚したユーザが、図柄103−2により表わされる猫のキャラクターを知覚するものとなる。
以上説明したように、カーナビゲーション装置100−2の外観が表す内容と、カーナビゲーション装置100が出力する内容である猫のキャラクターの画像や音声とが、ユーザに同一の猫のキャラクターを知覚させるものとなる。これにより、図4及び図5に基づいて説明した、女性キャラクターを知覚させる場合と同様に、ユーザの興味を引くことが可能となる等の効果を奏する。
更に、本実施形態では、第1の脱着ベゼル200と第2の脱着ベゼル200の2つの脱着ベゼルを使用した。このようにすれば、同じカーナビゲーション装置100であっても脱着ベゼル200の種類を異なるものとするのみで、カーナビゲーション装置100の外観及びカーナビゲーション装置100により出力する表示画像等の内容を、他の外観や他の表示画像に切り替えることができる。
これにより、ユーザが複数の脱着ベゼル200を使用することにより、ユーザは運行案内や音声ガイダンスの内容に飽きることが防止でき、より一層ユーザの興味を引くことが可能となる。また、ユーザはその時の自身の気分に合わせて、複数の脱着ベゼル200を使い分けることができる。
更に、ユーザは、煩雑な操作を行うことなく、脱着ベゼル200を装着するのみで、カーナビゲーション装置100の外観及びカーナビゲーション装置100により出力する表示画像等の内容を、他の外観や他の表示画像に切り替えることができる。
なお、第1の脱着ベゼル200や第2の脱着ベゼル200を含めた全てのベゼルの形状は、カーナビゲーション装置100に装着された場合であっても、タッチパネル102及び報知用LED105を、図2に示す場合と変わらずにユーザが視認できる形状とする。また、脱着ベゼル200の形状は、タッチパネル102及び操作ボタン104が、図2に示す場合と変わらずにユーザが操作可能な形状とする。更に、脱着ベゼル200の形状は、記憶媒体挿入部101に、図2に示す場合と変わらずにユーザが記憶媒体を挿入可能な形状とする。
これを実現するために、本実施形態では、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200を装着した場合に、タッチパネル102、操作ボタン104、報知用LED105及び記憶媒体挿入部101と干渉する部分について、脱着ベゼル200の筐体に穴を設ける。
<機能ブロック>
次に、カーナビゲーション装置100に含まれる機能ブロックについて説明し、その後、脱着ベゼル200に含まれる機能ブロックについて説明する。
図8に示すように、カーナビゲーション装置100は、ベゼル接続部101、表示画面付きのタッチパネル102、操作ボタン104、報知用LED105、記憶媒体挿入部106、テレビチューナ107、記憶部108、GPSセンサ109、制御部110及びスピーカ111を備える。なお、これらの部分の内、外観に現れる部分については図2を用いて説明した通りである。また、カーナビゲーション装置100は外観に図柄103を備える点も図2を用いて説明した通りである。
次に、これら各部の機能について、より詳細に説明する。前提として以下の説明においては、カーナビゲーション装置100を移動体である自動車のダッシュボード上に設置して使用するものとする。例えば自動車のダッシュボード上にブラケットを設置し、カーナビゲーション装置100の背面側下方に、このブラケットを取り付けて使用する。
ベゼル接続部101は、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200が装着された際に、カーナビゲーション装置100と脱着ベゼル200を通信可能に接続するための部分である。ベゼル接続部101は、上述したようにUSB規格に準拠したメス端子により実現する。
ベゼル接続部101は、例えば図2に示すようにカーナビゲーション装置100の前面であって、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200を装着する場合に、脱着ベゼル200のカーナビゲーション装置接続部201の位置に対向する位置に配置する。こうすると、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200を装着した場合に、ベゼル接続部101及びカーナビゲーション装置接続部201が通信可能に接続される。このようにすれば、ユーザが、カーナビゲーション装置100全体と脱着ベゼル200全体を装着するための動作を行なうことに伴って、同時にベゼル接続部101及びカーナビゲーション装置接続部201が通信可能に接続されるので、ユーザがベゼル接続部101及びカーナビゲーション装置接続部201を接続するためだけに何らかの動作を行なう必要が無くなる。
タッチパネル102は、表示画面付きのタッチパネルであり、ユーザから画面を押下されることにより操作を受け付け、受け付けた操作の内容を制御部110に出力する。ここで、操作の内容とは押下を受け付けた位置が、タッチパネル102の画面上のどの位置であるのかを特定する情報等である。また、タッチパネル102は、制御部110から入力される画像データを画面上に表示する。更に、タッチパネル102は、テレビチューナ1
07から入力される画像データを画面上に表示する。
操作ボタン104は、カーナビゲーション装置100の筐体に設けられた物理的な操作ボタン104であり、ユーザの操作を受け付ける。ここでの操作とは、例えば、操作ボタン104の押下である。
報知用LED105は、制御部110の制御に基づいて点灯や点滅をする。報知用LED105は、ユーザが視認可能な位置に配置する。
記憶媒体挿入部106は、ユーザにより着脱可能な記憶媒体が挿入される部分である。記憶媒体挿入部106には、例えば、MP3(MPEG-1AudioLayer-3)形式の音楽ファイルや、制御部110が書き込んだテレビ映像が格納された記憶媒体が挿入される。そして、制御部110の制御により、これら音楽ファイルや、テレビ映像は記憶媒体挿入部106に挿入された記憶媒体より読み込まれ、スピーカ111やタッチパネル102から出力される。記憶媒体挿入部106は、例えば図2に示すようにカーナビゲーション装置100の側面に配置し、ユーザが記憶媒体を挿入したり記憶媒体を取り出したりしやすいようにする。
テレビチューナ107は、アンテナ等によりテレビ信号を受信し、受信したテレビ信号を所定の形式の画像データに変換してタッチパネル102に出力する。
記憶部108は、各種の情報を記憶するフラッシュメモリである。
例えば記憶部108には、カーナビゲーション装置として運行案内を行うための情報である「運行案内用情報」が格納される。具体的には、地図情報、一定の目標物に関する情報、道路の種類を特定するための情報、施設の情報及び住所情報等が格納される。
また、記憶部108には、これらの情報をタッチパネル102やスピーカ111に出力する際に用いるデータである「標準出力データ」が格納される。標準出力用データには、運行案内用の画面表示を行なうためのアイコンやテキスト等の画像データや、運行案内用の音声、音楽及び警告音等からなる音声データが含まれる。標準出力データが表す内容は、これを知覚したユーザが特に所定のキャラクター等を想起するような内容である必要はない。つまり、標準出力データは、一般的なカーナビゲーション装置が備える汎用の画像データや音声データである。これらの、運行案内用情報及び標準出力データは、制御部110に利用される。
更に、記憶部108には、制御部110による制御を実現するためのソフトウェアが格納される。この点、本実施形態では、カーナビゲーション装置100の出荷後に更新されたソフトウェアの最新データや、最新の地図情報等が含まれた最新の運行案内用情報等を使用して、記憶部108のソフトウェアをアップデートすることもできる。例えば、最新の追加データが格納された記憶媒体を記憶媒体挿入部106に挿入し、記憶媒体挿入部106が、この記憶媒体から追加データを読み取って記憶部108のソフトウェアをアップデートする。あるいは、カーナビゲーション装置100にインターネット等の公衆網と接続するための通信機能を持たせ、公衆網を介して最新の追加データを取得し、この追加データを利用して記憶部108のソフトウェアをアップデートする。
また、上述したようにカーナビゲーション装置100を自動車に設置して使用している場合には、GPSセンサ109が測位した現在位置は自動車の現在位置を表す。そして、制御部110は、GPSセンサ109が測位した現在位置及び記憶部に格納されている地図情報等を照らし合わせることにより、自動車の現在位置を含んだ運行案内用の地図を作成し、タッチパネル102にこの運行案内用の地図を表示する。また、タッチパネル102、スピーカ111及び報知用LED105を使用して、所定の情報、警報及びメッセー
ジを出力する。制御部110がこれらの処理を行うことによりカーナビゲーション機能を実現する。
GPSセンサ109は、GPSを利用してカーナビゲーション装置100の現在位置を測位し、測位した位置情報を制御部110に出力する。ここで、位置情報とは例えば、GPSの規格に準拠した座標情報により実現する。
スピーカ111は、制御部110から入力される音楽や音声等の音を出力する。本実施形態では、脱着ベゼル200が装着されたとしてもスピーカ111によって出力される音が脱着ベゼル200によって遮られないようにする必要がある。そこで、カーナビゲーション装置100の筐体の内部にスピーカ111を実現するためのスピーカユニットを設けると共に、カーナビゲーション装置100の筐体の背面のスピーカユニットに対応する部分に、スピーカユニットの振動板が生成した音を筐体の外部に導出させるための放音孔を設ける。
制御部110は、カーナビゲーション装置100に含まれる各部を制御することにより、カーナビゲーション装置100によるカーナビゲーション機能を実現する部分である。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置や、RAM(Random Access Memory)やROM(Read only memory)等を含んだマイコンにより実現する。そして、ROMや記憶部108に記憶されているソフトウェアをCPUが読み込み、RAMに展開させながら演算処理を行うことにより制御部110による制御を行なう。以下の説明においてカーナビゲーション装置100が実行する各処理は、特に記載がない場合には、制御部110の制御により行われる。
制御部110は、カーナビゲーション装置100が備える各部を以下のように制御する。
まず、制御部110は、ベゼル接続部101に脱着ベゼル200が装着され、カーナビゲーション装置100と脱着ベゼル200とが接続されたことを、ベゼル接続部101を介して検出する。また、制御部110は、ベゼル接続部101に脱着ベゼル200が装着され、カーナビゲーション装置100と脱着ベゼル200が接続された場合に、ベゼル接続部101を介して脱着ベゼル200と情報を送受信する。更に、ベゼル接続部101から脱着ベゼル200が取り外され、カーナビゲーション装置100と脱着ベゼル200とが接続されていない状態となったことを、ベゼル接続部101を介して検出する。
また、制御部110は、タッチパネル102が受け付けた操作の内容を入力する。また、表示すべき画像データをタッチパネル102に出力する。更に、制御部110は、操作ボタン104が受け付けた操作の内容を入力する。更に、制御部110は、報知用LED105を点灯や点滅させることにより、ユーザに対する報知を行う。更に、制御部110は、記憶媒体挿入部106に挿入された記憶媒体に情報を書き込む。更に、制御部110は記憶媒体挿入部106に挿入された記憶媒体より情報を読み込む。更に、制御部110は、タッチパネル102が受け付けた操作に応じてテレビチューナ107の制御を行う。更に、制御部110は、記憶部108に情報を書き込む。更に制御部110は記憶部108より情報を読み込む。更に、制御部110は、GPSセンサ109が測位した位置情報を入力する。更に、制御部110は、出力すべき音楽や音声等の音をスピーカ111に出力する。
そして、制御部110はこれら各部を利用して運行案内を行なう。まず、制御部110は、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200が装着されていない場合には、記憶部108に格納されている地図情報等の運行案内用情報と、記憶部108に格納されて
いる標準出力データの双方を利用して運行案内を行なう。
具体的には、運行案内用情報に基づいて運行案内の内容を決定し、決定した運行案内の内容を標準出力データに含まれる画像データによってタッチパネル102に出力したり、標準出力データに含まれる音楽データや運行案内用音声データをスピーカ111から出力したりすることにより運行案内を行なう。運行案内用情報及び標準出力データの双方を使用した運行案内時の画面表示は図3に示すような、特定のキャラクター等を想起しない表示となる。
一方で、制御部110は、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200が装着されている場合には、記憶部108に格納されている地図情報等の運行案内用情報と、後述するベゼル出力データ記憶部203に格納されているベゼル出力データの双方を利用して運行案内を行なう。
具体的には、運行案内用情報に基づいて運行案内の内容を決定し、決定した運行案内の内容をベゼル出力データに含まれる画像データによってタッチパネル102に出力したり、ベゼル出力データに含まれる音楽データや運行案内用音声データをスピーカ111から出力したりすることにより運行案内を行なう。ここで、ベゼル出力データは特定のキャラクターを想起する画像データや、音声データである。そのため、運行案内用情報及び標準出力データの双方を使用した運行案内時の画面表示は図5や図7に示すような特定のキャラクターを想起する表示となる。
次に、図9を用いて脱着ベゼル200が備える機能ブロックについて説明をする。
図9に示すように、脱着ベゼル200は、カーナビゲーション装置接続部201、制御部202及びベゼル出力データ記憶部203を備える。
カーナビゲーション装置接続部201は、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200が装着された際に、カーナビゲーション装置100と脱着ベゼル200を通信可能に接続するための部分である。カーナビゲーション装置接続部201は、上述したようにUSB規格に準拠したオス端子により実現する。
更に、カーナビゲーション装置接続部201は、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200を装着する場合に、カーナビゲーション装置100のベゼル接続部101の位置に対向する位置に配置する。こうすると、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200を装着した場合に、カーナビゲーション装置接続部201及びベゼル接続部101が通信可能に接続される。カーナビゲーション装置接続部201と、脱着ベゼル200が備えるベゼル接続部101が接続することにより、カーナビゲーション装置100と脱着ベゼル200は相互に通信を行なうことができる。
また、カーナビゲーション装置接続部201とベゼル接続部101とが接続された場合に、脱着ベゼル200は、カーナビゲーション装置接続部201及びベゼル接続部101を介してカーナビゲーション装置100より電力の供給を受ける。これにより、脱着ベゼル200にバッテリを設ける必要がなくなる。
制御部202は、脱着ベゼル200全体を制御するための制御部である。制御部202は、カーナビゲーション装置100によるベゼル出力データ記憶部203への情報の読み込み及び書き込みを実現するために動作する。制御部202は汎用のUSBコントローラにより実現する。
ベゼル出力データ記憶部203は、情報を記憶するための記憶部である。ベゼル出力デ
ータ記憶部203には、カーナビゲーション装置100による運行案内用に用いられるデータである「ベゼル出力データ」が記憶される。ベゼル出力データは、カーナビゲーション装置100の記憶部108に格納されている標準出力データと同等のデータであり、運行案内用の画面表示を行なうためのアイコンやテキスト等の画像データや、運行案内用の音声、音楽及び警告音等からなる音声データが含まれる。ただし、標準出力データとベゼル出力データの具体的な内容は異なる。また、ベゼル出力データが表す内容は、これを知覚したユーザが所定のキャラクター等を想起する内容とする。例えば、図5や図7を用いて説明したように女性キャラクターや、猫のキャラクターを想起する内容とする。
以上、本実施形態の機能ブロックについて説明したが、以上説明した機能ブロックは、特に本実施形態の特徴に関連するもののみである。例えば、カーナビゲーション装置100は、以上説明した機能ブロック以外にも、カーナビゲーション装置に一般的に備えられている電源等の機能ブロックを備える。
<動作の説明>
次に、図10のフローチャートを用いて本実施形態の動作について説明する。
カーナビゲーション装置100が起動すると、制御部110は、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200の装着が装着されているか否かを判定する(ステップS11)。具体的には、ベゼル接続部101が、電荷を放出し、一定期間後の電圧値を測定する、というUSB3.0に準拠したレシーバ検出と呼ばれる方法にてカーナビゲーション装置接続部201がベゼル接続部101に接続されているか否かを確認する。そして、カーナビゲーション装置接続部201が接続されていることが確認できたならば、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200の装着が装着されていると判断できる。
ここで、脱着ベゼル200が装着されていることを検出した場合は(ステップS11においてYes)、ステップS12に進む。
一方、ステップS11において、カーナビゲーション装置接続部201が接続されていることが確認できなかった場合には、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200の装着が装着されていないと判断できる。そして、脱着ベゼル200が装着されていない場合は(ステップS11においてNo)、ステップS15に進む。
ステップS12では、制御部110が、ベゼル接続部101とカーナビゲーション装置接続部201を介して、脱着ベゼル200の制御部202に対してベゼル出力データの読み出しを要求する。制御部202は、この要求に応じてベゼル出力データ記憶部203からベゼル出力データを読み出し、読み出したベゼル出力データを制御部110へ出力する。
このようにして、制御部110は、新たに装着された脱着ベゼル200のベゼル出力データを取得する(ステップS12)。
そして、制御部110は、このようにして取得したベゼル出力データと、記憶部108に記憶している運行案内用情報を利用して運行案内を行なう(ステップS13)。具体的には、運行案内用情報に基づいて運行案内の内容を決定し、決定した運行案内の内容をベゼル出力データに含まれる或るキャラクターの画像データによってタッチパネル102に出力したり、ベゼル出力データに含まれる或るキャラクターの音楽データや運行案内用音声データをスピーカ111から出力したりすることにより運行案内を行なう。
この際の運行案内時の画面表示は図5や図7に示すような特定のキャラクターを想起す
る表示となる。これにより、新たに装着された脱着ベゼル200の外観の内容と、運行案内に使用される内容とが、これを知覚したユーザが統一感を覚えるものとなる。
その後、制御部110は、運行案内を継続しつつ、脱着ベゼル200が取り外されたか否かを確認する(ステップS14)。脱着ベゼル200が取り外されることなく装着されたままであれば(ステップS14においてNo)、ベゼル出力データと、運行案内用情報を利用した運行案内を継続すると共にステップS14における確認を繰り返す(ステップS13、ステップS14)。
この繰り返しの過程で、現在装着されている脱着ベゼル200が取り外された場合には(ステップS14においてYes)、ステップS15に進む。
脱着ベゼル200が装着されていない場合(ステップS11においてNo又はステップS14においてYes)に行われるステップS15では、制御部110が記憶部108から標準出力データを取得する(ステップS15)。
そして、制御部110は、取得した標準出力データと、記憶部108に記憶している運行案内用情報を利用して運行案内を行なう(ステップS16)。具体的には、運行案内用情報に基づいて運行案内の内容を決定し、決定した運行案内の内容を標準出力データに含まれる画像データによってタッチパネル102に出力したり、標準出力データに含まれる音楽データや運行案内用音声データをスピーカ111から出力したりすることにより運行案内を行なう。
この際の運行案内時の画面表示は図3に示すような特定のキャラクターを想起することのない表示となる。
その後、制御部110は、運行案内を継続しつつ、脱着ベゼル200が新たに装着されたか否かを確認する(ステップS17)。脱着ベゼル200が装着されないのであれば(ステップS17においてNo)、ベゼル出力データと、運行案内用情報を利用して運行案内を継続すると共にステップS17における確認を繰り返す(ステップS16、ステップS17)。
この繰り返しの過程で、脱着ベゼル200が新たに装着された場合には(ステップS17においてYes)、ステップS12に進み、それ以降の処理を継続する。なお、ステップS12以降の処理の内容は、ステップS11においてYesだった場合にステップS12に進んだ場合と同様であるので、説明を省略する。
このようにして処理を繰り返しながら、カーナビゲーション装置100の電源がオフとされるまで、運行案内が行われる。
以上説明した本実施形態では、脱着ベゼル200が装着又は取り外されることにより、カーナビゲーション装置100の外観や、運行案内に用いる画像データや音声データを変更するので、ユーザによる煩雑な操作を要求することなく、ベゼル出力データが表す内容を変更することが可能となる。
また、本実施形態では、現在装着されている脱着ベゼル200に対応したベゼル出力データ使用した運行案内を行なう。これにより、本実施形態では、ユーザが脱着ベゼル200の外観及び運行案内に統一感を覚え、ベゼル出力データが表す内容、すなわち、運行案内の内容にユーザの興味を惹きつけることが可能となる。また、脱着ベゼル200が装着又は取り付けられたならば、ベゼル出力データが表す内容を変更するので、ユーザによる
煩雑な操作を要求することなく、ベゼル出力データが表す内容を変更ことが可能となる。
また、本実施形態では、ベゼル出力データを脱着ベゼル200に記憶させる。そのため、カーナビゲーション装置100を販売後に登場したキャラクターや、あるいはカーナビゲーション装置販売後に流行したキャラクターの情報を事後的に製造した脱着ベゼル200に記憶させることができる。こうすることにより、カーナビゲーション装置100のデータを変更しなくても、この脱着ベゼル200が記憶したキャラクターの情報を使用して運行案内をすることができるのでよい。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、ベゼルの脱着があった場合に、カーナビゲーション装置100の外観や、運行案内に用いる画像データや音声データを変更する、という基本的な構成については第1の実施形態と変わらない。
ただし、第1の実施形態では、脱着ベゼル200装着時に使用する運行案内に用いる画像データや音声データをベゼル出力データとして、脱着ベゼル200がカーナビゲーション装置100に対して出力していたのに対し、本実施形態では、脱着ベゼル200装着時に使用する運行案内に用いる画像データや音声データをカーナビゲーション装置100の記憶部108に格納する点において相違する。
以下、本実施形態の機能ブロック及び本実施形態の動作について説明するが、第1の実施形態と重複する部分についての説明を省略し、かかる相違点についての説明を特に詳細に行なう。
<機能ブロック>
本実施形態には、カーナビゲーション装置400と、脱着ベゼル500が含まれる。ここで、カーナビゲーション装置400は第1の実施形態のカーナビゲーション装置100に相当するが、一部の機能が相違する。また、脱着ベゼル500は第1の実施形態の脱着ベゼル200に相当するが、これも一部の機能が相違する。
カーナビゲーション装置400に含まれる機能ブロックを表すブロック図である図11に示すように、カーナビゲーション装置400は、タッチパネル402、操作ボタン404、報知用LED405、記憶媒体挿入部406、テレビチューナ407、記憶部408、GPSセンサ409、制御部410、スピーカ411及びベゼル種類入力部421を備える。
ここで、記憶部408及びベゼル種類入力部421以外の、タッチパネル402、操作ボタン404、報知用LED405、記憶媒体挿入部406、テレビチューナ407、記憶部408、GPSセンサ409及び制御部410は、それぞれがカーナビゲーション装置100に含まれる同名の機能ブロックと同等の機能ブロックであるので、これらの機能ブロックについては説明を省略する。
次に、脱着ベゼル500に含まれる機能ブロックを表すブロック図である図12に示すように、脱着ベゼル500は、ベゼル種類出力部504を備える。図12から明らかなように、脱着ベゼル500は脱着ベゼル200が備える機能ブロックは含んでおらず、ベゼル種類出力部504を備える点で相違している。
次に、相違点である、記憶部408、ベゼル種類入力部421及びベゼル種類出力部504の3つの機能ブロックについて説明する。
第1の実施形態における記憶部108は、カーナビゲーション装置100全体を制御するためのソフトウェアに加えて、運行案内を行なうための運行案内用情報と、標準出力データを記憶していた。
これに対して、記憶部408は、カーナビゲーション装置400全体を制御するためのソフトウェア、運行案内用情報及び標準出力データといった第1の実施形態と同様のデータに加えて、更に複数のベゼル出力データを記憶する。また、記憶部408は、これら複数のベゼル出力データと脱着ベゼル500の種類を紐付けて記憶する。
また、第1の実施形態におけるベゼル接続部101とカーナビゲーション装置接続部201は、カーナビゲーション装置100に脱着ベゼル200が装着され、カーナビゲーション装置100と脱着ベゼル200の間の通信を実現していた。そして、かかる通信により脱着ベゼル200からカーナビゲーション装置100に対してベゼル出力データを送信していた。
これに対して、本実施形態におけるベゼル種類入力部421及びベゼル種類出力部504は、制御部410が脱着ベゼル500の種類を特定するための機能を有する。具体的には、カーナビゲーション装置400に脱着ベゼル500が装着された際に、ベゼル種類出力部504は脱着ベゼル500の種類を、ベゼル種類入力部421を介して制御部410に出力する。
そのために、本実施形態では、ベゼル種類入力部421をRFID(Radio frequency identifier)による通信を行なうためのリーダにより実現し、ベゼル種類出力部504をRFIDによる通信を行なうためのパッシブ方式のICタグにより実現する。そして、リーダであるベゼル種類入力部421は電波を送信する。この場合に、カーナビゲーション装置400に脱着ベゼル500が装着されておりベゼル種類入力部421とベゼル種類出力部504が近接しているのであれば、ベゼル種類出力部504はベゼル種類入力部421からの電波を一部反射する。そして、ベゼル種類出力部504は、この反射波にベゼル種類出力部504を備えている脱着ベゼル500の種類を示す識別子を乗せる。また、反射波に乗せられた識別子を受信したベゼル種類入力部421は、識別子に基づいて、装着されている脱着ベゼル500の種類を特定する。
そして、制御部410は、特定された脱着ベゼル500の種類と、記憶部408に記憶されている、複数のベゼル出力データと脱着ベゼル500の種類との紐付けとを参照することにより、装着された脱着ベゼル500に対応するベゼル出力データを特定する。そして、制御部410は、記憶部408に記憶されている複数のベゼル出力データの内の、特定したベゼル出力データを利用して運行案内を行なう。このベゼル出力データは、第1の実施形態同様に、特定のキャラクターを想起させる画像デーや音声データである。
以上、本実施形態と第1の実施形態とで相違する機能ブロックについて説明を行った。その他、カーナビゲーション装置400と脱着ベゼル500の接続方法については、図1を用いて上述したカーナビゲーション装置100と脱着ベゼル200の接続方法と同じである。また、本実施形態における標準出力データや複数種類のベゼル出力データを使用した画面表示の例は、図2乃至7を用いて説明した第1の実施形態の画面表示の例と同じである。従って、これらについての説明は省略する。
<動作の説明>
次に、図13のフローチャートを用いて本実施形態の動作について説明する。
カーナビゲーション装置400が起動すると、制御部410は、カーナビゲーション装
置400に脱着ベゼル500の装着が装着されているか否かを判定する(ステップS21)。具体的には、ベゼル種類入力部421が電波を送信し、この電波がベゼル種類出力部504からの反射波として返ってくるかを確認する。そして、反射波が返ってきたならば、カーナビゲーション装置400に脱着ベゼル500の装着が装着されていると判断できる。
ここで、反射波が返ってきて、脱着ベゼル500が装着されていることを検出した場合は(ステップS21においてYes)、ステップS22に進む。
一方、ステップS21において、反射波が返ってくることなく、カーナビゲーション装置接続部201が接続されていることが確認できなかった場合には、カーナビゲーション装置400に脱着ベゼル500の装着が装着されていないと判断できる。そして、脱着ベゼル500が装着されていない場合は(ステップS21においてNo)、ステップS25に進む。
ステップS22では、制御部410は、記憶部408に記憶されている複数のベゼル出力データの内の、特定したベゼルの種類に紐付けられているベゼル出力データを取得する(ステップS25)。
そして、制御部410は、このようにして取得したベゼル出力データと、記憶部108に記憶している運行案内用情報を利用して運行案内を行なう(ステップS23)。具体的には、運行案内用情報に基づいて運行案内の内容を決定し、決定した運行案内の内容をベゼル出力データに含まれる或るキャラクターの画像データによってタッチパネル102に出力したり、ベゼル出力データに含まれる或るキャラクターの音楽データや運行案内用音声データをスピーカ111から出力したりすることにより運行案内を行なう。
この際の運行案内時の画面表示は図5や図7に示すような特定のキャラクターを想起する表示となる。これにより、新たに装着された脱着ベゼル500の外観の内容と、運行案内に使用される内容とが、これを知覚したユーザが統一感を覚えるものとなる。
その後、制御部110は、運行案内を継続しつつ、脱着ベゼル200が取り外されたか否かを確認する(ステップS24)。脱着ベゼル200が取り外されることなく装着されたままであれば(ステップS24においてNo)、ベゼル出力データと、運行案内用情報を利用した運行案内を継続すると共にステップS24における確認を繰り返す(ステップS23、ステップS24)。
この繰り返しの過程で、現在装着されている脱着ベゼル200が取り外された場合には(ステップS24においてYes)、ステップS25に進む。
脱着ベゼル200が装着されていない場合(ステップS21においてNo又はステップS24においてYes)に行われる、ステップS25乃至ステップS27の処理については、第1の実施形態におけるステップS15乃至ステップS17の処理と同じであるので、説明を省略する。
以上説明した本実施形態では、脱着ベゼル500が装着又は取り外されることにより、カーナビゲーション装置400の外観や、運行案内に用いる画像データや音声データを変更するので、ユーザによる煩雑な操作を要求することなく、ベゼル出力データが表す内容を変更することが可能となる。
また、本実施形態では、現在装着されている脱着ベゼル500に対応したベゼル出力デ
ータ使用した運行案内を行なう。これにより、本実施形態では、ユーザが脱着ベゼル500の外観及び運行案内に統一感を覚え、ベゼル出力データが表す内容、すなわち、運行案内の内容にユーザの興味を惹きつけることが可能となる。また、脱着ベゼル500が装着又は取り付けられたならば、ベゼル出力データが表す内容を変更するので、ユーザによる煩雑な操作を要求することなく、ベゼル出力データが表す内容を変更することが可能となる。
また、本実施形態では、ベゼル出力データを脱着ベゼル500に記憶させる必要がない。そのため、脱着ベゼル500にベゼル出力データを記憶するための記憶部を設ける必要がなく、脱着ベゼル500を筐体と、ICタグにより実現することができる。つまり、第1の実施形態と比較して、脱着ベゼルの構成を簡略化することが可能となる。
以上、2つの実施形態について説明したが、カーナビゲーション装置100及びカーナビゲーション装置400は本発明の「機器」の一例に相当する。また、脱着ベゼル200及び脱着ベゼル500は本発明の「装置」の一例に相当する。
<変形例>
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
なお、以下の説明では、各実施形態のカーナビゲーション装置100及びカーナビゲーション装置400をまとめて、単にカーナビゲーション装置と呼ぶ。また、以下の説明では、各実施形態の脱着ベゼル200及び脱着ベゼル500をまとめて、単に脱着ベゼルと呼ぶ。
例えば、上述の各実施形態では、脱着ベゼルが装着されていない状態のときに、標準出力データを使用して運行案内を行っていた。こうするのではなく、所定の脱着ベゼルが装着されている場合に標準出力データを使用するようにするとよい。例えば、カーナビゲーション装置と同梱して販売される脱着ベゼルを装着されている場合に標準出力データを使用するようにするとよい。これにより、カーナビゲーション装置を使用する際には、常に脱着ベゼルが装着されていることとなり、ベゼル接続部の端子等がユーザの目に入らなくなるのでよい。
また、カーナビゲーション装置が起動して運行案内を実施中であってもユーザが任意のタイミングで脱着ベゼルを装着又は取り外し可能とするとよい。これにより、カーナビゲーション装置を使用中であっても脱着ベゼルを変更できるのでよい。また、カーナビゲーション装置が起動して運行案内を実施中には、脱着ベゼルを装着又は取り外しできないようにするとよい。これにより、例えばカーナビゲーション装置と脱着ベゼルが通信中に、カーナビゲーション装置や脱着ベゼルが意図せずに取り外され通信途中のデータが破損する等の事態を防止できるのでよい。
更に、上述の各実施形態では、脱着ベゼル対応したキャラクターを表示する例を述べたが、このように、キャラクター等を表示するのみならず、アイコンやユーザインターフェース等も変更するようにしてもよい。これにより、脱着ベゼルが装着されたカーナビゲーション装置の外観の内容と、運行案内の内容が、より統一感のあるものとなるのでよい。
また、上述の各実施形態では、女性キャラクターや猫のキャラクターを脱着ベゼルの外観に施すと共に、これらキャラクターの画像データや音声データを使用して、ユーザに統一感を覚えさせていた。これを変形し、キャラクターではなく、物品や世界観を利用して
ユーザに統一感を覚えさせるようにするとよい。
例えば、世界観を「日本」とし、富士山や東京タワー等を表す意匠を脱着ベゼルの外観に施すと共に、日本の音楽である雅楽等を出力するようにすることによって、ユーザに統一感を覚えさせるようにするとよい。
また、例えば、画像データや音声データを異なる言語のものにするようにしてもよい。例えば、英国をイメージする意匠を脱着ベゼルの外観に施すと共に、英語の音声データを出力して運行案内をするようにしてもよい。
更に、上述の各実施形態では、脱着ベゼルの種類に応じてベゼル出力データ利用して行われる運行案内の内容が決定されたが、更に他の観点により運行案内の内容を変更するようにするとよい。例えば、所定の時間以上、所定の頻度以上で頻繁に付け替えた場合や所定回数以上付け替えた場合には特別な音声が流れる、隠しキャラが出現する等の方法により運行案内の内容を変更するとよい。これにより、ユーザに脱着ベゼルの付替えを推奨することができるのでよい。
更に、上述の説明では、スピーカ111をカーナビゲーション装置の背面に配置したが、仮に、スピーカ111をカーナビゲーション装置の前面に配置するのであれば、カーナビゲーション装置に脱着ベゼルを装着した場合に、スピーカ111と干渉する部分について、200の筐体に穴を設けるようにするとよい。
更に、上述の各実施形態では、カーナビゲーション装置に脱着ベゼルを装着することを想定していたが、脱着ベゼルを取り付ける対象をカーナビゲーション装置でなく他の装置とするとよい。例えば、表示装置を有するドライブレコーダ装置や、カーナビゲーション装置としての機能とドライブレコーダ装置としての機能の双方を兼ね備えた装置に適用するようにするとよい。
更に、上述の各実施形態において、脱着ベゼルの外観にキャラクター等を印刷あるいは立体的な装飾である3Dデコを施すようにするとよい。また、脱着ベゼルの形状をカーナビゲーション装置のベゼルの形状とは異ならせるようにするとよい。例えばベゼル出力データが表す内容が或るキャラクターである場合に、脱着ベゼルの形状を、この或るキャラクターの輪郭を形取った形状とするとよい。また、カーナビゲーション装置の外観に、例えば企業ロゴや型番といった、ベゼル出力データが表す内容との統一感を阻害する表示が有る場合に、脱着ベゼルの形状を、これら企業ロゴや型番を隠すような形状とするとよい。例えば、図4や図6に示すように、図2に示す図柄103を隠すような形状とするとよい。
更に、上述の各実施形態において、脱着ベゼルの形状をディスプレイ外周部であるベゼルの形状とするのではなく、他の部分の形状とするとよい。カーナビゲーション装置を利用するユーザが最も視認する箇所はディスプレイである場合には、ディスプレイを視認する際に、一緒に視界に入るベゼルとするとよりユーザに訴えかけることができるのでよい
更に、上述の各実施形態において、脱着ベゼルに音源チップを内蔵するようにしてもよい。これにより、カーナビゲーション装置に含まれるスピーカを使用しなくても、音声データ等を出力できるのでよい。
更に、上述の各実施形態において、図1に示すようにタッチパネル102が備えられている面であるカーナビゲーション装置の前面から重ね合わせるような方法で脱着ベゼルの装着が行われていた。これを変形し、例えば脱着ベゼルの側面から、カーナビゲーション
装置を長手方向にスライドさせるような方法で装着を行なうようにするとよい。また、例えば脱着ベゼルの上面から、カーナビゲーション装置を短手方向にスライドさせるような方法で装着を行なうようにするとよい。これにより、ベゼル接続部101の位置をカーナビゲーション装置の側面や上面とすることができる。そのため、脱着ベゼルを取り外した際に、ベゼル接続部101がタッチパネル102に正対したユーザの視界に入り込むことを防止できるのでよい。また、何れの場合であっても、ユーザが容易に着脱ベゼルを装着及び取り外しできる機構にするとよい。
更に、上述の各実施形態において、標準出力データが表す内容は、これを知覚したユーザが特に所定のキャラクター等を想起しない内容であってよいとした。ただし、脱着ベゼルを装着しないカーナビゲーション装置の外観が表す内容が、或るキャラクターを知覚させるものであるような場合には、標準出力データが表す内容を、この或るキャラクターを知覚させるものとするとよい。
更に、上述の第1の実施形態において、脱着ベゼルからのベゼル出力データは、カーナビゲーション装置のみで利用可能とし、他の装置では利用不可能とするとよい。これにより、カーナビゲーション装置以外の装置であるパーソナルコンピュータ等にて、ベゼル出力データに含まれる画像データや音声データが利用されてしまうことを防止できるのでよい。そのために、ベゼル出力データを暗号化し、カーナビゲーション装置でのみ暗号化されたデータを復号して使用できるようにするとよい。また、カーナビゲーション装置又は脱着ベゼルの一方又は双方に、認証機能を設け、相手方がカーナビゲーション装置又は脱着ベゼルであると認証できた場合にのみベゼル出力データを脱着ベゼルからカーナビゲーション装置に送信できるようにするとよい。
更に、上述の第1の実施形態では、ベゼル出力データを脱着ベゼルから読み出して利用していた。この際に、ベゼル出力データを利用のたびに逐次読みだすのではなく、ベゼル出力データをカーナビゲーション装置にコピーし、コピーしたベゼル出力データを利用するようにするとよい。これにより、外部の記憶媒体よりも読み込み速度が速い、装置内部の記憶媒体からベゼル出力データを読み込むことができるので良い。
更に、上述の第1の実施形態において、ベゼル接続部101及びカーナビゲーション装置接続部201は、本実施形態特有の端子とするとよい。また、ベゼル接続部101及びカーナビゲーション装置接続部201を汎用の端子で実現すると、専用の端子を設計する必要がなくなるのでよりよい。例えば、ベゼル接続部101及びカーナビゲーション装置接続部201の一方をUSB規格に準拠したオス型コネクタで実現し、他方をUSB規格に準拠したメス型コネクタで実現すると、通信の実現ができると共に、コネクタ同士が嵌合することによってカーナビゲーション装置と脱着ベゼルを固定することができるので更に良い。
更に、上述の第1の実施形態において、ベゼル出力データ記憶部203は、例えばフラッシュメモリ等の駆動部が存在しない記憶装置により実現するとよい。こうすることにより、車等で使用した場合に車の移動に伴って生じる振動によってベゼル出力データ記憶部203が故障する可能性を低減できるのでよい。また、一般的にフラッシュメモリは、駆動部の存在するHDD(Hard disk drive)等の記憶装置に比べて小型且つ軽量であるので、フラッシュメモリを使用することにより、脱着ベゼル全体を小型化したり軽量化したりできるのでよい。
更に、上述の第2の実施形態ではカーナビゲーション装置に記憶されたベゼル出力データを利用していた。また、上記のように第1の実施形態を変形してベゼル出力データをカーナビゲーション装置にコピーし、コピーしたベゼル出力データを利用するようにするよ
うにしてもよい。これらの場合に、脱着ベゼルが取り外され場合には、現在利用しているベゼル出力データを使用できないようにするとよい。これにより、1つの脱着ベゼルを複数のカーナビゲーション装置に次々と装着することによって複数のカーナビゲーション装置にてベゼル出力データが次々とコピーされ、1つの脱着ベゼルのベゼル出力データを複数のカーナビゲーション装置にて同時に使用されることを防止できるのでよい。また、これにより、現在装着されている脱着ベゼルと対応しないベゼル出力データが利用されることを防止できるのでよい。更に、これにより、ベゼル出力データを不正利用されることを防止できるのでよい。現在利用しているベゼル出力データを使用できないようにするには、ステップS14やステップS24において、脱着ベゼルが取り外されたことが確認できた場合に標準出力データのみ使用可能とし、ベゼル出力データは使用不可能とすればよい。また、現在利用しているベゼル出力データを使用できないようにするには、ステップS14やステップS24において、脱着ベゼルが取り外されたことが確認できた場合に、カーナビゲーション装置に記憶されているベゼル出力データを消去するようにするとよい。
更に、上述の第2の実施形態において、脱着ベゼルからカーナビゲーション装置へのベゼル種類の通知において、ベゼル種類出力部504が脱着ベゼル500の種類を表す信号をベゼル種類入力部421に対して出力し、ベゼル種類入力部421がかかる信号を入力し、制御部410がかかる信号を解析することにより行なうものとした。このように、信号を送信するのではなく、物理的な形状により、種類の通知が行われるようにするのもよい。こうすることにより、脱着ベゼルに、信号を出力する機能を設ける必要がなくなるのでよい。そのためには例えば、ベゼル種類入力部421として400の外部に複数のスイッチを設けておく。そして、ベゼル種類出力部504として、500の外部にスイッチを押下するための突起を設けておく。また、突起の位置は500の種類に応じた位置に設けるとする。そして、400に500が装着された際に、かかる突起が500の種類に応じたスイッチを押下するようにする。そして、制御部410は何れのスイッチが押下されたかを検出することにより、装着された500の種類を特定することが可能となるのでよい。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態及び第2の実施形態では、カーナビゲーション装置に、脱着ベゼルを装着した。そして、装着する脱着ベゼルの種類を変えることによって、カーナビゲーション装置が出力するメッセージや、カーナビゲーション装置に表示されるキャラクターを変更した。
これに対して、本実施形態は、カーナビゲーション装置と、レーダ探知機(RD:Radar detector)とを連携させる。
具体的には、本実施形態では、カーナビゲーション装置を単体で利用する場合と、カーナビゲーション装置とレーダ探知機を組み合わせて利用する場合とで、カーナビゲーション装置が出力するメッセージや、カーナビゲーション装置に表示されるキャラクターを異ならせる。
以下、本実施形態について詳細に説明する。ただし、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態と重複する部分についての説明は省略し、本実施形態特有の点について特に詳細に説明を行なう。
<出力内容の変更>
まず、本実施形態におけるカーナビゲーション装置の出力内容を変更することについて、図14に示す画面表示の例を参照して説明する。なお、カーナビゲーション装置が備える機能ブロックや、具体的にどのように出力内容を変更するのかという点については後述
する。
図14の上段に、カーナビゲーション装置とレーダ探知機とを連携させることなく、両装置を、それぞれ単独で利用する場合の画面表示の例を示す。
ここで、図14の上段の左側には、カーナビゲーション装置の画面600を示す。かかるカーナビゲーション装置の画面600には、運行案内用の情報と共に、キャラクター601が表示される。
一方で、図14の上段の右側には、レーダ探知機の画面700を示す。かかるレーダ探知機の画面700には、レーダ探知機が探知した速度取締装置の位置等を表す情報と共に、キャラクター601と同じキャラクターであるキャラクター701が表示される。
図14の下段に、カーナビゲーション装置とレーダ探知機とを連携させて利用する場合の画面を示す。
ここで、図14の下段の左側には、カーナビゲーション装置の画面600を示す。かかるカーナビゲーション装置の画面600には、運行案内用の情報と共に、キャラクター601ではなく、異なるキャラクターであるキャラクター602が表示される。
一方で、図14の下段の右側には、レーダ探知機の画面700を示す。かかるレーダ探知機の画面700には、レーダ探知機が探知した速度取締装置の位置等を表す情報と共に、キャラクター701が表示される。
図14の上段の画面表示と図14の下段の画面表示とを比較すると、レーダ探知機の画面700に表示されるキャラクターはキャラクター701のままであり変更はない。一方で、カーナビゲーション装置600の画面に表示されるキャラクターは、キャラクター601から、異なるキャラクターであるキャラクター602へと変更されている。
ここで、本実施形態において、カーナビゲーション装置600の画面に表示されるキャラクターを変更する理由について説明する。
本実施形態において、かかる画面表示を行っているカーナビゲーション装置と、レーダ探知機とは、同一のキャラクターをモチーフとしている製品である。
そのため、キャラクター601及びキャラクター701は、同一のキャラクターであり、その外観は同一となる。また、カーナビゲーション装置と、レーダ探知機が出力する音声メッセージの音声も同一のキャラクターの同一の音声となる。
また、メッセージの内容についてであるが、カーナビゲーション装置とレーダ探知機とは、その用途及び機能が異なる部分もあるが、重複している部分もある。そのため、同一の内容のメッセージを同一のタイミングで出力することも多い。
このように各メッセージの出力内容やタイミング、メッセージに用いる音声等は両装置で共通する。
そのため、キャラクター601やキャラクター701のモチーフとなっているキャラクターのことを好きなユーザが、カーナビゲーション装置とレーダ探知機の双方を購入し、同時に使用したとしても、両装置から同じキャラクターの音声による同じような案内がなされてしまい、ただ単に案内が重複してしまうだけの結果となる。
このように、同じタイミングで両装置から同時にメッセージが出力されると、ユーザは
各メッセージを聞き取りにくくなる。また、同じ内容の案内が複数回行われたとしても、ユーザが案内から取得できる情報の情報量は増加しない。更に、同じような案内が繰り返したとしても、ユーザの興味を引くことはできず、ユーザの案内に対する興味は薄れる。
そこで、本実施形態では、カーナビゲーション装置とレーダ探知機が連携することにより、両装置を同時に使用した場合には、カーナビゲーション装置が他のキャラクターによる案内を行なうようにする。
具体的には、図14の下段に示すように他のキャラクターを表示する。また、カーナビゲーション装置が出力するメッセージの音声を、かかる他のキャラクターの音声へと変更する。
更に、単に表示される画像やメッセージの音声を変更するのみならず、メッセージの内容自体も変更する。例えば、両装置が同じ内容のメッセージを出力するのではなく、一方の装置が出力したメッセージと同じ内容のメッセージは他方の装置から出力させず、他方の装置からは異なる内容のメッセージを出力する。つまり、2つの装置を同時に利用している環境下であることを前提としたメッセージを出力するようにする。
例えば、同じ事象についてのメッセージを出力する場合に、事象が発生後、両装置がタイミングをズラしてメッセージを出力するようにすると良い。このようにすれば、両装置が同時にメッセージを出力してしまい、ユーザが各メッセージを聞き取りにくくなるというようなことが無いので良い。
また、同じ事象についてのメッセージであっても、メッセージの内容が両装置で異なる内容になるようにすると良い。このようにすれば、ユーザがメッセージから取得できる情報の情報量が増加するので良い。
更に、キャラクター701と所定の関係にある別のキャラクターを、キャラクター602とすると良い。このようにすれば、ユーザが、かかる所定の関係に基づいて、両キャラクターより統一した世界観を感じることができるので良い。
例えば、キャラクター701と姉妹の関係にあるキャラクターを、キャラクター602とすると良い。そして、両キャラクターが案内の掛け合いをするようにすると、案内の重複感が無くなり、ユーザにとって面白い案内となり得るので良い。また、このようにすれば、ユーザの興味を引くことができ、ユーザがメッセージを集中して聞くこととなるので良い。
<機能ブロック>
次に、本実施形態のカーナビゲーション装置800に含まれる機能ブロックについて説明をする。ここで、カーナビゲーション装置800は第1の実施形態のカーナビゲーション装置800に相当するが、一部の機能が相違するので、かかる相違点について詳細に説明する。
カーナビゲーション装置800に含まれる機能ブロックを表すブロック図である図15に示すように、カーナビゲーション装置800は、タッチパネル802、操作ボタン804、報知用LED805、記憶媒体挿入部806、テレビチューナ807、記憶部808、GPSセンサ809、制御部810、スピーカ811及び通信部812を備える。
ここで、記憶部808及び通信部812以外の、タッチパネル802、操作ボタン804、報知用LED805、記憶媒体挿入部806、テレビチューナ807、GPSセンサ
809及び制御部810は、それぞれがカーナビゲーション装置100に含まれる同名の機能ブロックと同等の機能ブロックであるので、これらの機能ブロックについては説明を省略する。
次に、記憶部808について説明する。第1の実施形態における記憶部108は、カーナビゲーション装置100全体を制御するためのソフトウェアに加えて、運行案内を行なうための運行案内用情報と、標準出力データを記憶していた。
これに対して、記憶部808は、カーナビゲーション装置800全体を制御するためのソフトウェア、運行案内用情報及び標準出力データといった第1の実施形態と同様のデータに加えて、更に連携時用出力データを記憶する。
ここで、連携時用出力データは、上述した各実施形態におけるベゼル出力データに相当するデータである。連携時用出力データは、図14のキャラクター602に対応する画像データや音声データである。
また、通信部812は、連携を行なうレーダ探知機と通信を行なうための通信部である。通信部812はブルートゥース(登録商標)の規格に準拠してレーダ探知機と通信を行なう。
<レーダ探知機との連携>
本実施形態では、カーナビゲーション装置800の制御部810が、記憶部808において記憶している運行案内用情報と、標準出力データとを利用して運行案内を行なう。かかる運行案内は、図14の上段のようなキャラクター601を利用した運行案内となる。その一方で、制御部810は、カーナビゲーション装置800の通信部812が通信可能な範囲にレーダ探知機が在圏しているか否かを探索する。
そして、レーダ探知機が在圏している場合には、通信部812を介して、レーダ探知機と通信を行なう。そして、レーダ探知機との通信により、通信相手のレーダ探知機がカーナビゲーション装置800と同じキャラクターをモチーフにしたレーダ探知機であるか否かを特定する。かかるレーダ探知機の特定のために、記憶部808に、レーダ探知機を識別するための識別情報を記憶しておく。そして、通信相手のレーダ探知機から、自レーダ探知機を識別するための識別情報を通信により取得する。
そして、記憶している識別情報と、通信により取得した識別情報を突き合わせることにより、通信相手のレーダ探知機が、カーナビゲーション装置800と同じキャラクターをモチーフにしたレーダ探知機であるか否かを特定することができる。
そして、通信相手のレーダ探知機がカーナビゲーション装置800と同じキャラクターをモチーフにしたレーダ探知機であることを特定できた場合には、制御部810が、記憶部808から連携時用出力データを取得する。
そして、制御部810が、運行案内用情報に基づいて運行案内の内容を決定し、決定した運行案内の内容を連携時用出力データに含まれる画像データによってタッチパネル102に出力したり、連携時用出力データに含まれる音楽データや運行案内用音声データをスピーカ111から出力したりすることにより運行案内を行なう。
これにより、図14の下段のようなキャラクター602を利用した運行案内を行なうことが可能となる。
一方で、通信部812が通信可能な範囲にレーダ探知機が在圏していない場合や、在圏
しているがカーナビゲーション装置800と同じキャラクター等をモチーフにしたレーダ探知機ではなかった場合には、図14の上段のようなキャラクター601を利用した運行案内を継続する。
以上、レーダ探知機との連携について説明した。ここで、レーダ探知機の一般的な構成については、当業者にとってよく知られている。また、本実施形態におけるレーダ探知機は、一般的なレーダ探知機の機能に加えて、カーナビゲーション装置800に識別情報を送信する機能を追加すれば実現できる。そのため、レーダ探知機の詳細な構成については説明を省略する。
<変形例>
また、上述した第3の実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
上述したキャラクター602を、カーナビゲーション装置800及びこれに対応するレーダ探知機といった、所定の二種類の商品を同時に使用しない限り登場しないキャラクターとすると良い。このようにすれば、かかるキャラクターを愛好するマニアに対して二種類の商品を売ることができるので良い。
また、上述した連携のための通信は、カーナビゲーション装置800を起動時に行なうようにすると、起動後すみやかにキャラクター602を利用した案内を行なうことができるので良い。
更に、上述した連携のための通信は、ユーザの操作を要すことなく行なうようにすると良い。このようにすれば、ユーザによる煩雑な操作を要求することなく、機器が表す内容を変更するということが可能となるという効果を奏するので良い。
更に、カーナビゲーション装置とレーダ探知機と言うように、異なる機能の装置が連携するのではなく、同一の機能を備える二台の装置が連携するようにしても良い。例えば、旧型のカーナビゲーション装置と、新型のカーナビゲーション装置が連携して、キャラクターが変更されるようにすると良い、このようにすれば、旧型のカーナビゲーション装置を所有しているユーザに、新型のカーナビゲーション装置を新たに購入する契機を与えることができるので良い。
上述の説明では、連携時に、レーダ探知機の識別情報を受信するようにしていた。しかし、かかる通信を傍受することで、識別情報が漏洩してしまう可能性がある。そこで、他の情報を受信するようにしても良い。例えば、通信実行時の日付を、所定の計算手順により非可逆に変換(ハッシュ化等)して生成したデータを受信するようにしても良い。そして、カーナビゲーション装置800でも通信実行時の日付を、所定の計算手順により非可逆に変換(ハッシュ化等)してデータを生成し、生成したデータと受信したデータが同一であるならばキャラクター602を利用した案内を行なうようにすると良い。このようにすれば、送信データが傍受されて漏洩したとしても、かかるデータは当日しか利用できず、他の日には利用することができないので、漏洩した際の被害を抑えることができるので良い。
また、連携時の通信はブルートゥース以外の通信規格に準拠して行なうようにすると良い。この場合に、近距離無線通信を行なうための通信規格を採用すると良い。このようにすれば、近傍に位置しているレーダ探知機以外の他のレーダ探知機と通信をしてしまうことを防止できるので良い。例えば、他の車両に搭載されたレーダ探知機と通信をしてしま
うことを防止できるので良い。
更に、本実施形態と第1又は第2の実施形態を組み合わせるようにしても良い。このようにすれば、脱着ベゼルの種別が何れの種別であるかということと、及びレーダ探知機と連携を行っているか否かということの2つの基準に基づいて出力する情報を異ならせるようにすることができ、ユーザの選択の幅を広げることができるので良い。
なお、上記のカーナビゲーション装置及び脱着ベゼルは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のカーナビゲーション装置及び脱着ベゼルにより行なわれる各処理も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現するとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現することを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)をであってよい。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))であってよい。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波であってよい。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
また、変形例や各実施形態の内容の構成要素、課題を解決するための手段に記載の要素や思想を適用した要素は、任意に組み合わせて実施形態とするとよい。